JP3391784B2 - 発光素子駆動回路 - Google Patents

発光素子駆動回路

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JP3391784B2
JP3391784B2 JP2002513061A JP2002513061A JP3391784B2 JP 3391784 B2 JP3391784 B2 JP 3391784B2 JP 2002513061 A JP2002513061 A JP 2002513061A JP 2002513061 A JP2002513061 A JP 2002513061A JP 3391784 B2 JP3391784 B2 JP 3391784B2
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light emitting
emitting element
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誠一郎 水野
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Hamamatsu Photonics KK
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/04Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping, e.g. by electron beams
    • H01S5/042Electrical excitation ; Circuits therefor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B45/00Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED]
    • H05B45/30Driver circuits

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、発光素子駆動回路に関する。
【0002】背景技術 従来、発光素子としてのレーザダイオードを駆動するた
めの発光素子駆動回路は、図4に示すような構成が採ら
れていた。すなわち、カソード接地されたレーザダイオ
ード40のアノード側に、PMOS−FET41のドレ
イン端子を接続して直接レーザダイオード40を駆動す
る。しかしながら、CD−R/W、DVD等では、設計
の都合上、レーザダイオード40と駆動用IC(この場
合はPMOS−FET41)との距離を数cm以上離し
て構成される。このような場合、レーザダイオード40
とPMOS−FET41とを配線42で接続するが、こ
の配線42にはインダクタンス成分が必ず発生するた
め、共振現象によって、ピーキングやリンギングが発生
し、製品の使用上、重大な問題となっていた。
【0003】図5は、従来の発光素子駆動回路のシミュ
レーション結果を示す図である。図5では、上記のよう
な共振現象によって激しいピーキングやリンギングが発
生していることが示されている。このような問題点を解
消するため、従来から、共振現象を起しにくい配線材を
使用する努力がなされたり、図4に示すボンディングパ
ッド43とグランドとの間に抵抗Rと容量Cとを直列に
挿入したりする方法が検討されてきた。 発明の開示
【0004】しかしながら、配線材に余計なコストをか
けると製品コストを低減させることが困難となる。ま
た、抵抗R及び容量Cを挿入する方法も、歩留まりばら
つきを考慮すると望ましい方法とは言えなかった。
【0005】図6は、PMOS−FETによるレーザダ
イオードの駆動回路の一例を示す図であり、図7は、図
6に示した駆動回路の等価回路を示す図である。このよ
うな回路における共振定数Qの理論計算結果を以下に示
す。ここで、gm1及びgm2は相互コンダクタンス、gd
1はドレインコンダクタンス、Lはインダクタンス、C
は容量を示す。
【数1】 (2)式より、
【数2】 (2)’を(1)へ代入すると、
【数3】 従って、Vout/ViNは、
【数4】
【0006】ここで、gm2(=200mS)>>sC
out(=5mS)とすると、
【数5】
【0007】これにより、s、w0、Qは、次のように
なる。
【数6】
【0008】不等式(12)の結果に対し、具体的なパ
ラメータ入力を行うと、概ね、Q値は10前後となる。
このようにQ値が1よりも大きくなると、図5に示すよ
うなピーキングやリンギングが生じてしまう。以上の結
果から、ピーキングやリンギングを抑制するためには、
共振定数Qを極力小さい値に設定することが重要である
ことが分かる。そこで、少しでもインダクタンスLの影
響を抑えて共振定数Qの値を1に近い状態に抑えるた
め、一般には、Lと直列に抵抗を挿入することが行われ
る。また、例えば、ソースフォロワ回路は、等価抵抗値
を電流値により自由に制御する事ができるため、抵抗の
代わりに、ソースフォロワ回路を挿入する場合もある。
ここでは、抵抗の代わりに、ソースフォロワ回路を挿入
した場合について検討する。
【0009】図8は、単純ソースフォロワ回路によるレ
ーザダイオードの駆動回路の一例を示す図であり、図9
は、図8の等価回路を示す図である。このような回路に
おける共振定数Qの理論計算結果を以下に示す。ここ
で、gm1及びgm2は相互コンダクタンス、gd1はドレ
インコンダクタンス、Lはインダクタンス、Cは容量を
示す。
【0010】
【数7】
【0011】ここで、Vgs1=ViN−Voutとして、
【0012】
【数8】 式(14)について、
【数9】
【0013】式(14)’を式(13)’に代入する
と、
【数10】
【0014】従って、Vout/ViNは、
【数11】
【0015】これにより、s、w0、Qは、次のように
なる。
【数12】
【0016】以上の計算結果を見ると、共振周波数w0
は少し上がったが、Qそのものには全く影響を与えなか
った。すなわち、電流源がPMOS−FETのソース接
地であっても、NMOS−FETのドレイン接地であっ
ても、共振定数Qそのものが変わらないため、ほとんど
効果が無いことが分かった。このように、単に抵抗Rを
挿入する方法でLの影響を抑えようとしても、Qそのも
のの値を抑えることができないため、リンギングやピー
キングを抑えることは困難であった。また、これらの問
題点を解消しようとすると、電流を流さなければならな
い部分が増えるため、3.3V等の低電源電圧駆動も困
難となっていた。
【0017】また、米国特許第5,898,334号で
は、一つの駆動源を用い、寄生容量を下げる方法が開示
されているが、この方法ではMQ1のサイズが小さい必
要があると共に、ゲート電圧を大きくしなければならな
い。このため、5V以上の電圧を必要とし、低電源電圧
駆動が困難であると共に、発熱が問題となる。
【0018】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、リンギングやピーキングが発生すること
なく、歩留まりばらつきの影響が少なく、低電源電圧駆
動が可能な発光素子駆動回路を提供することを目的とす
る。
【0019】本発明の発光素子駆動回路は、ゲート端子
を有し当該ゲート端子への入力電圧に応じて前記発光素
子に駆動電流を供給するNMOS−FETを有する第1
ソースフォロワ回路と、前記第1ソースフォロワ回路の
下流側の節点に接続されたゲート端子を含む第1PMO
S−FETを有する第2ソースフォロワ回路と、ゲート
端子を有し当該ゲート端子への入力電圧に応じて前記第
2ソースフォロワ回路に電流を供給する第2PMOS−
FETとを備え、前記第1PMOS−FETと前記第2
PMOS−FETとの間の電位を前記入力電圧として前
記NMOS−FETの前記ゲート端子に与えることを特
徴とする。
【0020】この場合、第1ソースフォロワ回路のNM
OS−FETのゲート端子と、その下流側に位置するソ
ース端子との間の電圧Vgsは、第1ソースフォロワ回
路の下流側の節点に接続されたゲート端子を含む第1P
MOS−FETの当該ゲート端子とソース端子との間の
電圧Vgsに比例し、したって、MOS−FETを流れ
る電流はゲート端子及びソース端子間電圧Vgsに応じ
て決定されるところ、第1PMOS−FETを流れる電
流と、NMOS−FETを流れる電流とは比例関係を有
することとなる。一方、第1PMOS−FETに流れる
電流は、第2PMOS−FETのゲート端子への入力電
圧に応じて決定される。したがって、第2PMOS−F
ETのゲート端子へ一定電圧を印加すれば、第1PMO
S−FET及びNMOS−FETを流れる電流は一定と
なる。
【0021】発光素子や周辺回路の状態により、第1ソ
ースフォロワ回路のNMOS−FETの下流側と発光素
子との間の節点の電位は変動することがあるが、かかる
変動によってもNMOS−FETを流れる電流は第1P
OS−FETを流れる電流が一定であれば殆ど変わらな
くなる。回路のQ値は、NMOS−FETを流れる電流
に依存して変動するので、Q値が低くなるように回路構
成要素の定数を設定しておけば、本構成の駆動回路を用
いることにより、Q値の低い状態を維持することができ
る。
【0022】このように、本駆動回路においては、共振
定数Qを小さくすることができるため、リンギングやピ
ーキングが抑制され、安定した発光素子の駆動を行うこ
とが可能となる。また、部品構成点数を少なくすること
ができるため、歩留まりばらつきの影響を小さくするこ
とができると共に、コストの低減化を図ることができ
る。また、インピーダンスを抑えることができるため、
ゲート電圧を低くすることができ、低電源電圧駆動が可
能となる。さらに、寄生容量がある程度大きくても問題
が生じないため、従来のように寄生容量を下げる構成を
採る必要がなくなる。
【0023】発光素子駆動回路では、電流を一挙に高い
レベルに上げるのではなく、例えば、4段階程度でステ
ップ状に徐々に発光素子に電流を加えることが好まし
い。
【0024】そこで、本発光素子駆動回路においては、
第1ソースフォロワ回路の下流側の節点を介して前記発
光素子に駆動電流を更に与えるPMOS−FET群を備
えることを特徴とする。すなわち、PMOS−FET群
から発光素子に駆動電流を供給することにより、発光素
子に供給される駆動電流の総量を増加させることができ
る。
【0025】このような構成により、例えば4段階に分
けて駆動電流を発光素子に供給する場合、最初の1段階
の駆動電流を第1及び第2ソースフォロワ回路及び第2
PMOS−FETを用いて行うことで、共振定数Qを小
さくすることができ、リンギングやピーキングが抑制さ
れ、安定した発光素子の駆動を行うことが可能となる。
この場合、残りの3段階の駆動電流増加は、PMOS−
FET群を順次駆動すればよい。本構成によれば、PM
OS−FET群には上述のQ値変動制限構造を用いる必
要がないので、部品構成点数を少なくすることができ、
歩留まり・製品ばらつきの影響を小さくすることができ
ると共に、コストの低減化を図ることができる。
【0026】また、インピーダンスを抑えることができ
るため、ゲート電圧を低くすることができ、低電源電圧
駆動が可能となる。さらに、寄生容量がある程度大きく
ても問題が生じないため、従来のように寄生容量を下げ
る構成を採る必要がなくなる。
【0027】本発光素子駆動回路は、第1又は第2のタ
イプの発光素子駆動回路において、NMOS−FETに
よる第1ソースフォロワ回路の相互コンダクタンスは、
10ミリジーメンスから100ミリジーメンスの範囲に
おけるいずれかの値を有する構成を採る。
【0028】このように、NMOS−FETによるソー
スフォロワ回路の相互コンダクタンスが、10ミリジー
メンスから100ミリジーメンスの範囲におけるいずれ
かの値を採るので、共振定数Qを小さくすることができ
る。
【0029】本発明に係る発光装置は、発光素子と上述
のいずれかに記載の発光素子駆動回路とを備える。
【0030】この構成により、リンギングやピーキング
が抑制され、安定した発光を行うことが可能となる。ま
た、部品構成点数を少なくすることができるため、歩留
まりばらつきの影響を小さくすることができると共に、
コストの低減化を図ることができる。また、インピーダ
ンスを抑えることができるため、ゲート電圧を低くする
ことができ、低電源電圧駆動が可能となる。 発明を実施するための最良の形態
【0031】図1Aは、レーザダイオード(発光素子)
1をバイポーラトランジスタとして示す発光素子駆動回
路の構成を示す図である。図1Bはレーザダイオード1
の周辺部の回路図である。すなわち、図1Aにおいては
説明の便宜上、レーザダイオード1を、コレクタ及びベ
ースが短絡されたトランジスタとして示しているが、レ
ーザダイオード1は、本来、図1Bに示す記号によって
示される。
【0032】レーザダイオード1は、カソード側が接地
されており、アノード側にはNMOS−FET(電界効
果トランジスタ)によるソースフォロワ回路2のソース
端子が接続されている。NMOS−FETによるソース
フォロワ回路2のソース端子には、PMOS−FET
(電界効果トランジスタ)によるソースフォロワ回路3
のゲート端子が接続されている。PMOS−FETによ
るソースフォロワ回路3のソース端子には、PMOS−
FET4が接続されており、PMOS−FETによるソ
ースフォロワ回路3に電源を供給する。PMOS−FE
Tによるソースフォロワ回路3とPMOS−FET4と
によってフィードバック回路としてのソースフォロワ部
5が形成されている。
【0033】レーザダイオード1とNMOS−FETに
よるソースフォロワ回路2とは、インダクタンスLを有
する配線6で接続されており、また、レーザダイオード
1の電気回路的動作はトランジスタとして近似的に取り
扱うことができるため、これをトランジスタとして仮定
し、このトランジスタのエミッタ及びコレクタには容量
outが接続されている。また、NMOS−FETによ
るソースフォロワ回路2のソース端子には、レーザダイ
オード1を駆動する3つのPMOS−FET7a,7
b,7cが並列に接続され、PMOS−FET回路8が
形成されている。
【0034】NMOS−FETによるソースフォロワ回
路2のソース端子とPMOS−FET回路8との間に
は、一端が接地された容量C1が接続されている。な
お、各PMOS−FET4,7a,7b,7c及びNM
OS−FET2のソースは電源電位に接続されている。
【0035】図2は、ソースフォロワ部5の等価回路を
示す図である。このような回路における共振定数Qの理
論計算結果を以下に示す。ここで、gms1及びgms2は相
互コンダクタンス、gd1はドレインコンダクタンス、
Lはインダクタンス、Cは容量を示す。
【数13】
【0036】Vgs1=ViN−Voutとして、式(23)に
ついて、
【数14】
【0037】さらに、
【数15】
【0038】であるから、
【数16】
【0039】ここで、式(23)について、NMOS−
FETによるソースフォロワ回路2の相互コンダクタン
スgm1は、10ミリジーメンスから100ミリジーメン
スの範囲におけるいずれかの値を有する。これにより、
共振定数Qを小さくすることができる。また、式(2
4)について、gm2は概ね200mSとし、f=1GH
zとしても、sCoutは、概ね30mSであるため、g
m2>>sCoutと仮定することができる。
【数17】
【0040】ここで、(24)’を(23)’に代入し
て整理すると、
【0041】
【数18】 となる。ここで、gm2が概ね200mSであり、gd1
は1mSであって、
【0042】gm2>>gd1となるから、Vout/V
inは、
【0043】
【数19】
【0044】これにより、w0、Qは、次のようにな
る。
【0045】
【数20】
【0046】f0=1.12GHzとすると、w0は概ね
7G、gm1/C1は概ね14.7G、gd1/C1は概ね
0.5G、1/Lgm2は概ね0.5Gとなるので、Qの
値は、概ね0.445となる。この結果から、最終的に
ソースフォロワ回路のインピーダンスがフィードバック
ループの効果により、共振定数Qを低くする効果を有す
ることが分かる。すなわち、共振定数Qの分母には、ソ
ースフォロワ回路のインピーダンス成分が入り込むた
め、Qを小さくする機能を果たしている。
【0047】本発光素子駆動回路は、ゲート端子を有し
当該ゲート端子への入力電圧に応じて発光素子1に駆動
電流を供給するNMOS−FET(2)を有する第1ソ
ースフォロワ回路2と、第1ソースフォロワ回路2の下
流側の節点(V1)に接続されたゲート端子を含む第1
PMOS−FET(3)を有する第2ソースフォロワ回
路3と、ゲート端子を有し当該ゲート端子への入力電圧
に応じて第2ソースフォロワ回路3に電流を供給する第
2PMOS−FET4とを備え、第1PMOS−FET
3と第2PMOS−FET4との間の電位を前記入力電
圧としてNMOS−FET(2)のゲート端子に与える
ことを特徴とする。
【0048】第1ソースフォロワ回路2のNMOS−F
ET(2)のゲート端子と、その下流側に位置するソー
ス端子との間の電圧Vgsは、第1ソースフォロワ回路
2の下流側の節点(V1)に接続されたゲート端子を含
む第1PMOS−FET(3)の当該ゲート端子とソー
ス端子との間の電圧Vgsに比例し、したがって、MO
S−FETを流れる電流はゲート端子及びソース端子間
電圧Vgsに応じて決定されるところ、第1PMOS−
FET(3)を流れる電流と、NMOS−FET(2)
を流れる電流とは比例関係を有することとなる。
【0049】一方、第1PMOS−FET(3)に流れ
る電流は、第2PMOS−FET(4)のゲート端子へ
の入力電圧に応じて決定される。したがって、第2PM
OS−FET(4)のゲート端子へ一定電圧を印加すれ
ば、第1PMOS−FET(3)及びNMOS−FET
(2)を流れる電流は一定となる。
【0050】レーザダイオード1や周辺回路の状態によ
り、第1ソースフォロワ回路のNMOS−FET(2)
の下流側とレーザダイオード1との間の節点(V1)の
電位は変動することがあるが、かかる変動によってもN
MOS−FET(2)を流れる電流は第1POS−FE
T(3)を流れる電流が一定であれば殆ど変わらなくな
る。回路のQ値は、NMOS−FET(2)を流れる電
流に依存して変動するので、Q値が低くなるように回路
構成要素の定数を設定しておけば、本構成の駆動回路を
用いることにより、Q値の低い状態を維持することがで
きる。
【0051】本実施の形態では、このように共振定数Q
を小さくすることができるため、リンギングやピーキン
グが抑制され、安定した発光素子の駆動を行うことが可
能となる。また、部品構成点数を少なくすることができ
るため、歩留まり・製品ばらつきの影響を小さくするこ
とができると共に、コストの低減化を図ることができ
る。
【0052】また、インピーダンスを抑えることができ
るため、ゲート電圧を低くすることができ、低電源電圧
駆動が可能となる。さらに、寄生容量である程度大きく
ても問題が生じないため、従来のように寄生容量を下げ
る構成を採る必要がなくなる。
【0053】また、図1に示すような発光素子駆動回路
では、電流を一挙に高いレベルに上げるのではなく、例
えば、4段階程度でステップ状に徐々にレーザダイオー
ド1に電流を加えているのが通常である。本実施の形態
では、4段階のステップのうち、最初の段階にのみソー
スフォロワ部5において、フィードバックループにてレ
ーザダイオード1に電流を与え、残りの3段階のステッ
プアップについては、複数のPMOS−FETを備えた
PMOS−FET回路8で駆動を行う。これは、最初の
一番低い段階でインピーダンスのレベルを低い状態に固
定すれば、それ以上インピーダンスを下げる必要がなく
なるからである。
【0054】すなわち、まず、直流電圧Vgを初段のP
MOS−FET(4)のゲート端子に入力することによ
り、初期段階の電流を流し、続いて、PMOS−FET
回路8を構成するPMOS−FET7a,7b,7cの
ゲート端子に電圧Va,Vb,Vcをそれぞれ順次入力
する。大きな駆動電流をレーザダイオード1に供給する
場合には、これらのPMOS−FET4,7a,7b,
7cのゲート端子に入力される電圧パルスのタイミング
を適宜一致させればよい。すなわち、レーザダイオード
1に供給される駆動電流の大きさはタイミングが重なる
パルスの数に依存し、全てのパルスのタイミングが重な
れば、最大の駆動電流がレーザダイオード1に供給され
る。
【0055】このような構成により、4ステップを実現
するために、最初のステップの部分にのみフィードバッ
ク回路を設ければ、共振定数Qを小さくすることができ
るため、リンギングやピーキングが抑制され、安定した
発光素子の駆動を行うことが可能となる。
【0056】この場合、残りの3ステップは従来と同様
にPMOS−FET群8で駆動するので、部品構成点数
を少なくすることができ、歩留まり・製品ばらつきの影
響を小さくすることができると共に、コストの低減化を
図ることができる。また、インピーダンスを抑えること
ができるため、ゲート電圧を低くすることができ、低電
源電圧駆動が可能となる。本実施の形態に係る発光素子
駆動回路では、ゲート電圧を3.3V以下でレーザダイ
オード1を駆動することが可能である。なお、レーザダ
イオード1の数は複数であってもよく、これらは並列接
続することができる。
【0057】図3Aは実施の形態に係る発光素子駆動回
路における駆動電流の時間依存性を示すグラフ(シミュ
レーション)である。図3Bは実施の形態に係る発光素
子駆動回路における駆動電流の時間依存性を示すグラフ
(実測値)であり、駆動電流のパルス幅は9.76ns
である。図3Cは図4に示した比較例に係る発光素子駆
動回路における駆動電流の時間依存性を示すグラフ(実
測値)である。
【0058】図3A、3B,3Cから明らかなように、
実施の形態に係る発光素子駆動回路においては、比較例
に示されるようなリンギングもピーキングもほとんど生
じていない。これにより、レーザダイオード1の駆動を
適切に行うことが可能であることが示された。
【0059】このように、本実施の形態に係る発光素子
駆動回路によれば、NMOS−FETによるソースフォ
ロワ回路にフィードバックループを用いることによっ
て、共振定数Qを小さくすることができるため、リンギ
ングやピーキングが抑制され、安定したレーザダイオー
ド1の駆動を行うことが可能となる。また、部品構成点
数を少なくすることができるため、歩留まりばらつきの
影響を小さくすることができると共に、コストの低減化
を図ることができる。また、インピーダンスを抑えるこ
とができるため、ゲート電圧を低くすることができ、低
電源電圧駆動が可能となる。さらに、寄生容量がある程
度大きくても問題が生じないため、従来のように寄生容
量を下げる構成を採る必要がなくなる。
【0060】以上、説明したように、本発明に係る発光
素子駆動回路は、発光素子のアノード側に接続され、発
光素子を直接駆動するNMOS−FETによるソースフ
ォロワ回路と、ゲート端子がNMOS−FETによるソ
ースフォロワ回路のソース端子に接続されたPMOS−
FETによるソースフォロワ回路と、PMOS−FET
によるソースフォロワ回路に電流を供給するPMOS−
FETとを備える構成を採る。
【0061】この構成により、共振定数Qを小さくする
ことができるため、リンギングやピーキングが抑制さ
れ、安定した発光素子の駆動を行うことが可能となる。
また、部品構成点数を少なくすることができるため、歩
留まりばらつきの影響を小さくすることができると共
に、コストの低減化を図ることができる。また、インピ
ーダンスを抑えることができるため、ゲート電圧を低く
することができ、低電源電圧駆動が可能となる。さら
に、寄生容量がある程度大きくても問題が生じないた
め、従来のように寄生容量を下げる構成を採る必要がな
くなる。 産業上の利用可能性
【0062】本発明は、発光素子駆動回路に利用するこ
とができる。 [図面の簡単な説明] 図面の簡単な説明
【図1】図1Aは実施の形態に係る発光素子駆動回路の
構成を示す図である。 図1Bはレーザダイオード周辺の回路図である。
【図2】図2はソースフォロワ回路部の等価回路を示す
図である。
【図3】図3Aは実施の形態に係る発光素子駆動回路に
おける駆動電流の時間依存性を示すグラフ(シミュレー
ション)である。 図3Bは実施の形態に係る発光素子駆動回路における駆
動電流の時間依存性を示すグラフ(実測値)である。 図3Cは比較例に係る発光素子駆動回路における駆動電
流の時間依存性を示すグラフ(実測値)である。
【図4】図4は比較例として示される従来の発光素子駆
動回路の構成図である。
【図5】図5は従来の発光素子駆動回路のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図6】図6はPMOS−FETによるレーザダイオー
ドの駆動回路の一例を示す図である。
【図7】図7は図6の等価回路を示す図である。
【図8】図8は単純ソースフォロワ回路によるレーザダ
イオードの駆動回路の一例を示す図である。
【図9】図9は図8の等価回路を示す図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−214781(JP,A) 特開 平6−132591(JP,A) 特開 平4−109687(JP,A) HIROSE et al.,Low −Power 2.5−Gb/s Si −Bipolar IC Chipse t for Optical Rece ivers and Transmit ters Using Low−Vol tage an,IEICE Tran sactions on Electr onics,日本,1999年,Vol.E 82−C,No.3,p.511−518,特に Section4.5 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00 H04B 10/00 - 10/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子駆動回路において、 ゲート端子を有し当該ゲート端子への入力電圧に応じて
    前記発光素子に駆動電流を供給するNMOS−FETを
    有する第1ソースフォロワ回路と、 前記第1ソースフォロワ回路の下流側の節点に接続され
    たゲート端子を含む第1PMOS−FETを有する第2
    ソースフォロワ回路と、 ゲート端子を有し当該ゲート端子への入力電圧に応じて
    前記第2ソースフォロワ回路に電流を供給する第2PM
    OS−FETを備え、 前記第1PMOS−FETと前記第2PMOS−FET
    との間の電位を前記入力電圧として前記NMOS−FE
    Tの前記ゲート端子に与えることを特徴とする発光素子
    駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記NMOS−FETによるソースフォ
    ロワ回路の相互コンダクタンスは、10ミリジーメンス
    から100ミリジーメンスの範囲におけるいずれかの値
    を有することを特徴とする請求項1記載の発光素子駆動
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1ソースフォロア回路の下流側の
    節点を介して前記発光素子に駆動電流を更に与えるPM
    OS−FET群を備えることを特徴とする請求項1記載
    の発光素子駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記発光素子と請求項1に記載の発光素
    子駆動回路とを備えた発光装置。
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