JP2000252521A - 発光素子駆動回路 - Google Patents
発光素子駆動回路Info
- Publication number
- JP2000252521A JP2000252521A JP4720799A JP4720799A JP2000252521A JP 2000252521 A JP2000252521 A JP 2000252521A JP 4720799 A JP4720799 A JP 4720799A JP 4720799 A JP4720799 A JP 4720799A JP 2000252521 A JP2000252521 A JP 2000252521A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- emitting element
- circuit
- light emitting
- gate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で発光素子と接続されたトランジ
スタの電流波形の立ち上がり時間を速くし、かつ、雑音
耐力の高い発光素子駆動回路を提供する。 【解決手段】 発光素子1にはトランジスタN2が直列
接続されており、トランジスタN2のゲートには、電流
スイッチを構成するトランジスタN8のソースとトラン
ジスタN9のドレインの接続接点が接続される。トラン
ジスタN8の前段にはトランジスタN5とN6からなる
ソースフォロワが接続され、ソースフォロワの出力イン
ピーダンスを下げることで、トランジスタN2のゲート
から見えるインピーダンスを下げ、N2ゲート容量への
充電時定数を小さくする。
スタの電流波形の立ち上がり時間を速くし、かつ、雑音
耐力の高い発光素子駆動回路を提供する。 【解決手段】 発光素子1にはトランジスタN2が直列
接続されており、トランジスタN2のゲートには、電流
スイッチを構成するトランジスタN8のソースとトラン
ジスタN9のドレインの接続接点が接続される。トラン
ジスタN8の前段にはトランジスタN5とN6からなる
ソースフォロワが接続され、ソースフォロワの出力イン
ピーダンスを下げることで、トランジスタN2のゲート
から見えるインピーダンスを下げ、N2ゲート容量への
充電時定数を小さくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル光通信シ
ステム及び各種民生機器に適用される発光素子駆動回路
に係り、特に電流スイッチを構成するトランジスタの寄
生容量への充電時定数を小さくすることができる発光素
子駆動回路に関する。
ステム及び各種民生機器に適用される発光素子駆動回路
に係り、特に電流スイッチを構成するトランジスタの寄
生容量への充電時定数を小さくすることができる発光素
子駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来例に係る発光素子駆動回路の
構成図である。この回路において、基準電流入力部を構
成するノードC側には、ノードCとGNDの間にトラン
ジスタ(FET、以下同様)N1が設けられている。ト
ランジスタN1はドレインとゲートが接続されている。
電流出力部を構成するノードD側には、ノードDとGN
Dの間にトランジスタN2が設けられ、また、発光素子
(一般にはレーザダイオード;LD)1がトランジスタ
N2と直列に設けられている。トランジスタN1とN2
はカレントミラーになるようにしている。
構成図である。この回路において、基準電流入力部を構
成するノードC側には、ノードCとGNDの間にトラン
ジスタ(FET、以下同様)N1が設けられている。ト
ランジスタN1はドレインとゲートが接続されている。
電流出力部を構成するノードD側には、ノードDとGN
Dの間にトランジスタN2が設けられ、また、発光素子
(一般にはレーザダイオード;LD)1がトランジスタ
N2と直列に設けられている。トランジスタN1とN2
はカレントミラーになるようにしている。
【0003】また、カレントミラー回路のトランジスタ
N1,N2のゲート間に、発光素子1に流れる電流をオ
ン、オフする電流スイッチを構成する2つのトランジス
タN8,N9を接続している。この回路において、トラ
ンジスタN2のゲートとGND間には、配線容量やトラ
ンジスタN2のゲート容量からなる寄生容量Cc1が存
在する。
N1,N2のゲート間に、発光素子1に流れる電流をオ
ン、オフする電流スイッチを構成する2つのトランジス
タN8,N9を接続している。この回路において、トラ
ンジスタN2のゲートとGND間には、配線容量やトラ
ンジスタN2のゲート容量からなる寄生容量Cc1が存
在する。
【0004】このような回路において、トランジスタN
8とN9のゲートにパルス状の制御信号が交互に入力さ
れると、トランジスタN8とN9が交互にオン、オフす
ることになる。トランジスタN8がオンになるとトラン
ジスタN2はオンになり、トランジスタN9がオンにな
るとトランジスタN2はオフとなる。従って、発光素子
1はトランジスタN2のオンにより駆動されることにな
る。
8とN9のゲートにパルス状の制御信号が交互に入力さ
れると、トランジスタN8とN9が交互にオン、オフす
ることになる。トランジスタN8がオンになるとトラン
ジスタN2はオンになり、トランジスタN9がオンにな
るとトランジスタN2はオフとなる。従って、発光素子
1はトランジスタN2のオンにより駆動されることにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来回路に
おいては、トランジスタN8,N9によるスイッチング
の度に寄生容量Cc1にチャージされた電荷がトランジ
スタN9により放電されるため、スイッチングの度に寄
生容量Cc1にチャージする必要がある。また、発光素
子1に大電流を流すためには、トランジスタN2のサイ
ズを大きくしなければならないが、トランジスタサイズ
を大きくすると寄生容量Cc1も大きくなり、充電時定
数が大きくなるため立ち上がり時間が遅くなり、これを
補うために、基準電流量を大きくする必要が生じてい
た。
おいては、トランジスタN8,N9によるスイッチング
の度に寄生容量Cc1にチャージされた電荷がトランジ
スタN9により放電されるため、スイッチングの度に寄
生容量Cc1にチャージする必要がある。また、発光素
子1に大電流を流すためには、トランジスタN2のサイ
ズを大きくしなければならないが、トランジスタサイズ
を大きくすると寄生容量Cc1も大きくなり、充電時定
数が大きくなるため立ち上がり時間が遅くなり、これを
補うために、基準電流量を大きくする必要が生じてい
た。
【0006】図4上段が図3に示す従来回路による電流
パルス信号を示している。図から明らかなように、寄生
容量Cc1が大きくなり充電時定数が大きくなると、パ
ルスの立ち上がりエッジがなだらかになっている。
パルス信号を示している。図から明らかなように、寄生
容量Cc1が大きくなり充電時定数が大きくなると、パ
ルスの立ち上がりエッジがなだらかになっている。
【0007】ここで、トランジスタの寄生容量に起因す
る不具合(波形の立ち上がりがなだらかになる、共振現
象が発生する、光出力波形がオーバシュート/アンダシ
ュートする、等)を解決するために、特開平2−199
878号公報、特開平3−95981号公報、特開平8
−330655号公報、特開平9−83456号公報等
に提案の技術が知られている。
る不具合(波形の立ち上がりがなだらかになる、共振現
象が発生する、光出力波形がオーバシュート/アンダシ
ュートする、等)を解決するために、特開平2−199
878号公報、特開平3−95981号公報、特開平8
−330655号公報、特開平9−83456号公報等
に提案の技術が知られている。
【0008】本発明はこれら従来公知の技術をさらに改
良し、簡単な構成で発光素子と接続されたトランジスタ
の電流波形の立ち上がり時間を速くし、かつ、雑音耐力
の高い発光素子駆動回路を提供することを目的とするも
のである。
良し、簡単な構成で発光素子と接続されたトランジスタ
の電流波形の立ち上がり時間を速くし、かつ、雑音耐力
の高い発光素子駆動回路を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、データパルスにより交互に
オン、オフする2つのトランジスタからなる電流スイッ
チにより発光素子を駆動する発光素子駆動回路におい
て、前記電流スイッチの前段に低インピーダンス回路を
設けたことを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、データパルスにより交互に
オン、オフする2つのトランジスタからなる電流スイッ
チにより発光素子を駆動する発光素子駆動回路におい
て、前記電流スイッチの前段に低インピーダンス回路を
設けたことを特徴とする。
【0010】また上記目的を達成するために、請求項2
記載の発明は、請求項1記載において、前記電流スイッ
チは、前記発光素子に直列に接続されたトランジスタの
ベースまたはゲートに接続され、前記低インピーダンス
回路の接続により発光素子直列接続の前記トランジスタ
のベースまたはゲートから見たインピーダンスが下がる
ようになっていることを特徴とする。
記載の発明は、請求項1記載において、前記電流スイッ
チは、前記発光素子に直列に接続されたトランジスタの
ベースまたはゲートに接続され、前記低インピーダンス
回路の接続により発光素子直列接続の前記トランジスタ
のベースまたはゲートから見たインピーダンスが下がる
ようになっていることを特徴とする。
【0011】また上記目的を達成するために、請求項3
記載の発明は、請求項1及び請求項2記載において、前
記低インピーダンス回路を、トランジスタのソースと電
流源を直列接続したソースフォロワ回路またはトランジ
スタのエミッタと電流源を直列接続したエミッタフォロ
ワ回路から構成したことを特徴とする。
記載の発明は、請求項1及び請求項2記載において、前
記低インピーダンス回路を、トランジスタのソースと電
流源を直列接続したソースフォロワ回路またはトランジ
スタのエミッタと電流源を直列接続したエミッタフォロ
ワ回路から構成したことを特徴とする。
【0012】また上記目的を達成するために、請求項4
記載の発明は、請求項3記載において、前記ソースフォ
ロワ回路または前記エミッタフォロワ回路の前段に雑音
耐力の高い回路を挿入したことを特徴とする。
記載の発明は、請求項3記載において、前記ソースフォ
ロワ回路または前記エミッタフォロワ回路の前段に雑音
耐力の高い回路を挿入したことを特徴とする。
【0013】また上記目的を達成するために、請求項5
記載の発明は、請求項4記載において、前記ソースフォ
ロワ回路または前記エミッタフォロワ回路の前段に差動
アンプを挿入することで、雑音耐力を高めることを特徴
とする。
記載の発明は、請求項4記載において、前記ソースフォ
ロワ回路または前記エミッタフォロワ回路の前段に差動
アンプを挿入することで、雑音耐力を高めることを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、図3に示す従来例と同
一個所には同一符号を付す。図1は本発明の実施の形態
に係る発光素子駆動回路の基本構成図である。図中、ス
イッチSW1,SW2は前述の図3及び後述する図2に
おけるトランジスタN8,N9に相当している。本発明
は、スイッチSW1の前段に低インピーダンス回路、例
えば、トランジスタN5と電流源D1から構成されるソ
ースフォロワ回路を挿入することで、ソースフォロワ回
路の出力インピーダンスを下げ、トランジスタN2のゲ
ートから見えるインピーダンスを下げるようにしたもの
である。
図面に基づいて説明する。なお、図3に示す従来例と同
一個所には同一符号を付す。図1は本発明の実施の形態
に係る発光素子駆動回路の基本構成図である。図中、ス
イッチSW1,SW2は前述の図3及び後述する図2に
おけるトランジスタN8,N9に相当している。本発明
は、スイッチSW1の前段に低インピーダンス回路、例
えば、トランジスタN5と電流源D1から構成されるソ
ースフォロワ回路を挿入することで、ソースフォロワ回
路の出力インピーダンスを下げ、トランジスタN2のゲ
ートから見えるインピーダンスを下げるようにしたもの
である。
【0015】このようにすると、スイッチSW1がオン
のときに、トランジスタN2ゲートの寄生容量への充電
時定数を小さくすることができるため、トランジスタN
2の電流波形の立ち上がり時間を速くすることが可能と
なる。また本回路は、ソースフォロワ回路の前段に差動
アンプA1を挿入することで、出力インピーダンスの低
いソースフォロワ回路の挿入と相まって、雑音耐力の高
い回路となっている。特に、基準電圧入力部(ノード
C)からの外乱雑音、電源雑音及び、電流出力部(ノー
ドD)からの回り込み雑音に強い回路である。
のときに、トランジスタN2ゲートの寄生容量への充電
時定数を小さくすることができるため、トランジスタN
2の電流波形の立ち上がり時間を速くすることが可能と
なる。また本回路は、ソースフォロワ回路の前段に差動
アンプA1を挿入することで、出力インピーダンスの低
いソースフォロワ回路の挿入と相まって、雑音耐力の高
い回路となっている。特に、基準電圧入力部(ノード
C)からの外乱雑音、電源雑音及び、電流出力部(ノー
ドD)からの回り込み雑音に強い回路である。
【0016】差動アンプA1の前段には、抵抗R1とト
ランジスタN3からなる第1のレベルシフタ2及び、抵
抗R2とトランジスタN4からなる第2のレベルシフタ
3が設けられている。本発明回路の具体的構成及び動作
については図2に基づいて説明する。
ランジスタN3からなる第1のレベルシフタ2及び、抵
抗R2とトランジスタN4からなる第2のレベルシフタ
3が設けられている。本発明回路の具体的構成及び動作
については図2に基づいて説明する。
【0017】図2は本発明の実施の形態に係る発光素子
駆動回路の具体的構成図である。第1のレベルシフタ2
を構成するトランジスタN3と抵抗R1の接続接点は、
アンプA1の逆相入力に接続されることで、第1のレベ
ルシフタ2は、アンプA1の逆相入力のレベル(A電
圧)をシフトするように機能する。トランジスタN3の
ソースはGNDに接続され、抵抗R1の片端は正電源に
接続される。
駆動回路の具体的構成図である。第1のレベルシフタ2
を構成するトランジスタN3と抵抗R1の接続接点は、
アンプA1の逆相入力に接続されることで、第1のレベ
ルシフタ2は、アンプA1の逆相入力のレベル(A電
圧)をシフトするように機能する。トランジスタN3の
ソースはGNDに接続され、抵抗R1の片端は正電源に
接続される。
【0018】また、第2のレベルシフタ3を構成するト
ランジスタN4と抵抗R2の接続接点は、アンプA1の
正相入力に接続されることで、第2のレベルシフタ3
は、アンプA1の正相入力のレベル(B電圧)をシフト
するように機能する。トランジスタN4のソースはGN
Dに接続され、抵抗R2の片端は正電源に接続される。
前記トランジスタN1のゲートはトランジスタN3のゲ
ートに接続される。
ランジスタN4と抵抗R2の接続接点は、アンプA1の
正相入力に接続されることで、第2のレベルシフタ3
は、アンプA1の正相入力のレベル(B電圧)をシフト
するように機能する。トランジスタN4のソースはGN
Dに接続され、抵抗R2の片端は正電源に接続される。
前記トランジスタN1のゲートはトランジスタN3のゲ
ートに接続される。
【0019】アンプA1出力がトランジスタN5のゲー
トに接続され、抵抗R3とトランジスタN7のドレイン
とゲートが接続され、トランジスタN7のゲートとトラ
ンジスタN6のゲートが接続されている。ここで、トラ
ンジスタN6は、図1に示す電流源D1に相当する。
トに接続され、抵抗R3とトランジスタN7のドレイン
とゲートが接続され、トランジスタN7のゲートとトラ
ンジスタN6のゲートが接続されている。ここで、トラ
ンジスタN6は、図1に示す電流源D1に相当する。
【0020】トランジスタN6のソースとトランジスタ
N7のソースはGNDに接続され、抵抗R3は正電源に
接続される。また、トランジスタN5のドレインは正電
源に接続され、トランジスタN5のソースとトランジス
タN6のドレインとトランジスタN4のゲートが接続さ
れる。
N7のソースはGNDに接続され、抵抗R3は正電源に
接続される。また、トランジスタN5のドレインは正電
源に接続され、トランジスタN5のソースとトランジス
タN6のドレインとトランジスタN4のゲートが接続さ
れる。
【0021】データ入力部を構成するノードEとトラン
ジスタN8のゲートの間に、インバータINV1とイン
バータINV2が直列接続され、インバータINV1と
INV2の接続接点がトランジスタN9のゲートに接続
される。トランジスタN5のソースとトランジスタN6
のドレインの接続接点がトランジスタN8のドレインに
接続される。
ジスタN8のゲートの間に、インバータINV1とイン
バータINV2が直列接続され、インバータINV1と
INV2の接続接点がトランジスタN9のゲートに接続
される。トランジスタN5のソースとトランジスタN6
のドレインの接続接点がトランジスタN8のドレインに
接続される。
【0022】トランジスタN8のソースとトランジスタ
N9のドレインの接続接点がトランジスタN2のゲート
に接続される。トランジスタN9のソースはGNDに接
続される。また、トランジスタN2のドレインがノード
Dに接続され、トランジスタN2のソースがGNDに接
続されていることは前述した通りである。ノードDには
発光素子としてLDが接続されている。
N9のドレインの接続接点がトランジスタN2のゲート
に接続される。トランジスタN9のソースはGNDに接
続される。また、トランジスタN2のドレインがノード
Dに接続され、トランジスタN2のソースがGNDに接
続されていることは前述した通りである。ノードDには
発光素子としてLDが接続されている。
【0023】次に図2に示す回路の動作を説明する。デ
ータ入力端子Eよりパルス信号が入力されると、電流ス
イッチを構成するトランジスタN8とN9が交互にオ
ン、オフすることにより、トランジスタN2に流れる電
流がオン、オフし、ノードEからのデータ入力信号に応
じた電流パルスがノードDに発生する。
ータ入力端子Eよりパルス信号が入力されると、電流ス
イッチを構成するトランジスタN8とN9が交互にオ
ン、オフすることにより、トランジスタN2に流れる電
流がオン、オフし、ノードEからのデータ入力信号に応
じた電流パルスがノードDに発生する。
【0024】以下、簡単のためにトランジスタN3とN
4、抵抗R1とR2は、それぞれ同じ素子値であるとし
て説明する。また、トランジスタN8の抵抗成分は、ソ
ースフォロワ(トランジスタN5,N6)の出力インピ
ーダンスより小さく、十分無視できるものとして説明を
行う。
4、抵抗R1とR2は、それぞれ同じ素子値であるとし
て説明する。また、トランジスタN8の抵抗成分は、ソ
ースフォロワ(トランジスタN5,N6)の出力インピ
ーダンスより小さく、十分無視できるものとして説明を
行う。
【0025】トランジスタN2のドレイン−ソースに流
れる電流は、トランジスタN1のW(チャネル幅)/L
(チャネル長)とトランジスタN2のW/Lの比により
決まり、トランジスタN2に流れる電流は、ノードCに
入力される基準電流値を可変することで調整可能であ
る。
れる電流は、トランジスタN1のW(チャネル幅)/L
(チャネル長)とトランジスタN2のW/Lの比により
決まり、トランジスタN2に流れる電流は、ノードCに
入力される基準電流値を可変することで調整可能であ
る。
【0026】アンプA1の逆相入力には、トランジスタ
N3と抵抗R1からなるソース接地回路(第1のレベル
シフタ2)の出力電圧Aが入力される。また、アンプA
1の正相入力には、トランジスタN4と抵抗R2からな
るソース接地回路(第2のレベルシフタ3)の出力電圧
Bが入力される。
N3と抵抗R1からなるソース接地回路(第1のレベル
シフタ2)の出力電圧Aが入力される。また、アンプA
1の正相入力には、トランジスタN4と抵抗R2からな
るソース接地回路(第2のレベルシフタ3)の出力電圧
Bが入力される。
【0027】アンプA1出力を、ソースフォロワ(トラ
ンジスタN5,N6)を介し、第2のレベルシフタ3の
入力に接続することにより、すなわち、トランジスタN
4のゲートに入力することにより、初期状態において出
力電圧AとBにずれがある場合でも、電圧Bを電圧Aと
同電位にすることができる。その結果、トランジスタN
1のゲート電圧V2とトランジスタN8のドレイン電圧
V1を同じにすることができる。
ンジスタN5,N6)を介し、第2のレベルシフタ3の
入力に接続することにより、すなわち、トランジスタN
4のゲートに入力することにより、初期状態において出
力電圧AとBにずれがある場合でも、電圧Bを電圧Aと
同電位にすることができる。その結果、トランジスタN
1のゲート電圧V2とトランジスタN8のドレイン電圧
V1を同じにすることができる。
【0028】ここで、トランジスタN2のゲートにおけ
る寄生容量Cc1の充電時定数τは、τ=C・R(C;
Cc1の寄生容量値、R;トランジスタN2のゲートか
ら見えるインピーダンス)によって表される。
る寄生容量Cc1の充電時定数τは、τ=C・R(C;
Cc1の寄生容量値、R;トランジスタN2のゲートか
ら見えるインピーダンス)によって表される。
【0029】本実施形態では、トランジスタN8の前段
に、トランジスタN5,N6から構成されるソースフォ
ロワ回路を挿入することにより、ソースフォロワ回路の
出力インピーダンスを下げている。従って、トランジス
タN2のゲートから見えるインピーダンスが低減され、
寄生容量Cc1への充電時定数が小さくなり、図4の下
段に示すように、従来の回路(同図上段)比べて、出力
電流パルスの立ち上がり時間が速くなる。
に、トランジスタN5,N6から構成されるソースフォ
ロワ回路を挿入することにより、ソースフォロワ回路の
出力インピーダンスを下げている。従って、トランジス
タN2のゲートから見えるインピーダンスが低減され、
寄生容量Cc1への充電時定数が小さくなり、図4の下
段に示すように、従来の回路(同図上段)比べて、出力
電流パルスの立ち上がり時間が速くなる。
【0030】その結果、基準電流を大きくすることなく
出力パルスの大電流化を図ることができる。また、出力
インピーダンスが下げられるため、出力段から前段への
回り込み雑音が低減される。さらに、ソースフォロワ回
路の前段に差動アンプA1を挿入することで、ソースフ
ォロワ回路による低インピーダンス効果と相まって雑音
耐力を高めることができる。
出力パルスの大電流化を図ることができる。また、出力
インピーダンスが下げられるため、出力段から前段への
回り込み雑音が低減される。さらに、ソースフォロワ回
路の前段に差動アンプA1を挿入することで、ソースフ
ォロワ回路による低インピーダンス効果と相まって雑音
耐力を高めることができる。
【0031】このように、本実施形態は、基準電流入力
部側のトランジスタN1と電流スイッチを構成するトラ
ンジスタN8(図1ではスイッチSW1)との間に、低
インピーダンスで、雑音耐力が高く、かつ、トランジス
タN1のゲートの電圧V2とトランジスタN8のドレイ
ンの電圧V1を等しくするための回路ブロック4を設け
たので、信頼性の高い発光素子駆動回路とすることがで
きる。なお、本実施形態は、MOS型FETで説明を行
ったが、トランジスタの種類はこれに限定されるもので
はない。
部側のトランジスタN1と電流スイッチを構成するトラ
ンジスタN8(図1ではスイッチSW1)との間に、低
インピーダンスで、雑音耐力が高く、かつ、トランジス
タN1のゲートの電圧V2とトランジスタN8のドレイ
ンの電圧V1を等しくするための回路ブロック4を設け
たので、信頼性の高い発光素子駆動回路とすることがで
きる。なお、本実施形態は、MOS型FETで説明を行
ったが、トランジスタの種類はこれに限定されるもので
はない。
【0032】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3記載の発明によ
れば、発光素子を駆動する電流スイッチの前段に、例え
ばソースフォロワ回路などからなる低インピーダンス回
路を設け、その出力インピーダンスを低下させるように
したので、発光素子と直列接続されたトランジスタのゲ
ートあるいはベースから見たインピーダンスを低減する
ことができ、寄生容量への充電時定数を小さくすること
ができる。この結果、出力電流パルスの立ち上がり時間
が速くなるので、発光素子の出力波形を良好なものとす
ることができる。また、電流出力部からの回り込み雑音
を低減することができる。
れば、発光素子を駆動する電流スイッチの前段に、例え
ばソースフォロワ回路などからなる低インピーダンス回
路を設け、その出力インピーダンスを低下させるように
したので、発光素子と直列接続されたトランジスタのゲ
ートあるいはベースから見たインピーダンスを低減する
ことができ、寄生容量への充電時定数を小さくすること
ができる。この結果、出力電流パルスの立ち上がり時間
が速くなるので、発光素子の出力波形を良好なものとす
ることができる。また、電流出力部からの回り込み雑音
を低減することができる。
【0033】請求項4及び請求項5記載の発明によれ
ば、例えば帰還アンプ回路に差動アンプを用いるため、
電源雑音除去比の向上を図ることができる。
ば、例えば帰還アンプ回路に差動アンプを用いるため、
電源雑音除去比の向上を図ることができる。
【図1】 本発明の実施の形態に係る発光素子駆動回路
の基本構成図である。
の基本構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る発光素子駆動回路
の具体的構成図である。
の具体的構成図である。
【図3】 従来例に係る発光素子駆動回路の構成図であ
る。
る。
【図4】 従来回路と本発明回路の電流パルス信号を比
較して示す図である。
較して示す図である。
A1 差動アンプ C,D,E ノード D1 電流源 INV1,INV2 インバータ N1〜N9 トランジスタ SW1,SW2 スイッチ 1 発光素子(LD) 2 第1のレベルシフタ 3 第2のレベルシフタ 4 回路ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/06 (72)発明者 長谷部 雄一 宮城県黒川郡大和町吉岡字雷神2番地 宮 城日本電気株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA02 BB03 BB13 BB26 BB33 FF14 5K002 BA14 CA01 DA05
Claims (5)
- 【請求項1】 データパルスにより交互にオン、オフす
る2つのトランジスタからなる電流スイッチにより発光
素子を駆動する発光素子駆動回路において、前記電流ス
イッチの前段に低インピーダンス回路を設けたことを特
徴とする発光素子駆動回路。 - 【請求項2】 請求項1において、前記電流スイッチ
は、前記発光素子に直列に接続されたトランジスタのベ
ースまたはゲートに接続され、前記低インピーダンス回
路の接続により発光素子直列接続の前記トランジスタの
ベースまたはゲートから見たインピーダンスが下がるよ
うになっていることを特徴とする発光素子駆動回路。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記低
インピーダンス回路を、トランジスタのソースと電流源
を直列接続したソースフォロワ回路またはトランジスタ
のエミッタと電流源を直列接続したエミッタフォロワ回
路から構成したことを特徴とする発光素子駆動回路。 - 【請求項4】 請求項3において、前記ソースフォロワ
回路または前記エミッタフォロワ回路の前段に雑音耐力
の高い回路を挿入したことを特徴とする発光素子駆動回
路。 - 【請求項5】 請求項4において、前記ソースフォロワ
回路または前記エミッタフォロワ回路の前段に差動アン
プを挿入することで、雑音耐力を高めることを特徴とす
る発光素子駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4720799A JP2000252521A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 発光素子駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4720799A JP2000252521A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 発光素子駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000252521A true JP2000252521A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12768717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4720799A Pending JP2000252521A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 発光素子駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000252521A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1311040A1 (en) * | 2000-07-19 | 2003-05-14 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light-emitting device drive circuit |
JP2005505802A (ja) * | 2001-09-20 | 2005-02-24 | パイオニア株式会社 | 発光素子駆動回路 |
US6958631B2 (en) | 2000-12-21 | 2005-10-25 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | High-speed current switch circuit |
JP2012164746A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | New Japan Radio Co Ltd | Led駆動回路 |
US8300041B2 (en) | 2006-07-14 | 2012-10-30 | Chimei Innolux Corporation | LCD display and backlight apparatus and driving method thereof |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP4720799A patent/JP2000252521A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1311040A1 (en) * | 2000-07-19 | 2003-05-14 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light-emitting device drive circuit |
EP1311040A4 (en) * | 2000-07-19 | 2003-08-27 | Hamamatsu Photonics Kk | PHOTOEMITTING DEVICE DRIVING CIRCUIT |
US6958631B2 (en) | 2000-12-21 | 2005-10-25 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | High-speed current switch circuit |
DE10196994B4 (de) * | 2000-12-21 | 2006-06-29 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Hochgeschwindigkeits-Stromschalterschaltung |
US7332944B2 (en) | 2000-12-21 | 2008-02-19 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Frequency-controllable oscillator |
DE10164923B4 (de) * | 2000-12-21 | 2010-04-15 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Hochgeschwindigkeits-Stromschalterschaltung |
JP2005505802A (ja) * | 2001-09-20 | 2005-02-24 | パイオニア株式会社 | 発光素子駆動回路 |
US8300041B2 (en) | 2006-07-14 | 2012-10-30 | Chimei Innolux Corporation | LCD display and backlight apparatus and driving method thereof |
JP2012164746A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | New Japan Radio Co Ltd | Led駆動回路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6313662B1 (en) | High speed low voltage differential signal driver having reduced pulse width distortion | |
US7126389B1 (en) | Method and apparatus for an output buffer with dynamic impedance control | |
US20070222486A1 (en) | Driver circuit connected to pulse shaping circuitry | |
US10715132B2 (en) | Gate driver circuit of power transistor, and motor driver circuit | |
US7812660B2 (en) | Level shift circuit | |
US7109759B2 (en) | Voltage mode current-assisted pre-emphasis driver | |
US10181852B1 (en) | Voltage translator with output slew rate control | |
EP0678984B1 (en) | High-to-low-voltage signal level shift circuit | |
JP2012249357A (ja) | 電圧制御型スイッチング素子のゲート駆動回路 | |
KR100882971B1 (ko) | 엘 에스 아이 내부로부터의 데이터를 외부로 차동 출력하는 드라이버회로 | |
KR0186038B1 (ko) | 안정화 바이어스를 갖는 dac 전류원 | |
KR19990029773A (ko) | 일정한 슬루율 증폭기 | |
US6759880B2 (en) | Driver circuit connected to a switched capacitor and method of operating same | |
US5309036A (en) | Driver circuit for an attachment unit interface used in a network system | |
JP2000252521A (ja) | 発光素子駆動回路 | |
US6128146A (en) | Undershoot active damping circuit for write drivers | |
JP3850470B2 (ja) | スルーレート制御駆動回路 | |
JP2006526318A (ja) | 改良された共振線駆動回路 | |
US6753717B2 (en) | H-bridge driver | |
KR20030074234A (ko) | D급 증폭기 | |
US6130569A (en) | Method and apparatus for a controlled transition rate driver | |
US7280574B1 (en) | Circuit for driving a laser diode and method | |
CN114374576A (zh) | 现场总线驱动电路 | |
KR100810328B1 (ko) | 전류 구동형 광원 구동 회로 | |
WO2023281891A1 (ja) | 電流センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010911 |