JP2006526318A - 改良された共振線駆動回路 - Google Patents

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Abstract

二つの論理値(VDD,VSS)の一つを二つの電圧レベルのどちらかで表すことによって、システムのある部分(10)から別の部分(14)へ導体(12)に沿って論理値を伝達する電気的駆動回路を提供する。コンデンサ(CR1)が、駆動回路を含むチップとそれがマウントされている基板との間の接地・電源基準差を減少させる。コンデンサは、電源と接地との減結合をももたらす。他の態様では、制御スルーレートランプが入射波、外向きの波、ターンオンを開始させ、およびこれについての回路を説明する。制御スルーレートランプを完了するのにかかる時間は調整可能である。この構成によって、消費電力を低減し、同時に所望の信号特性を得ることができる。

Description

本発明は電気回路に関する。さらに詳細には、本発明は消費電力を削減することを目標として動作するタイプの電気的駆動回路の性能を改善することに関する。本発明は、そのような駆動回路において、望ましい信号特性を実現しながら、低消費電力を達成することに関する。
二つの論理値のそれぞれを二つの電圧レベルのどちらかで表すことによって、システムのある部分から別の部分へ論理値を伝達する従来型の駆動(ドライバ)回路は長い間用いられている。例えば、図1aはICの一部として形成された従来型のCMOSインバータドライバ10を示している。出力駆動回路10は、ドライバ入力電圧信号VIに応答して、逆(inverted)ドライバ出力電圧(VDO)を生成する。ドライバ10は、印刷配線基板(PWB)の電気導線12を通じて負荷回路14に接続されている。特に、電気導線12はドライバ出力電圧VDOを、負荷回路14内の一以上のデジタルIC16のグループを駆動する導線出力電圧VBOに変換する。
ドライバ10は、Nチャネル絶縁ゲート電界効果トランジスタ(FET)QAおよびPチャネル絶縁ゲートFET QBから構成されている。これらFETのゲート電極はドライバ入力電圧VIを受信する。FET QAおよびQBのソースはそれぞれ、低供給電圧VSS、典型的には接地基準電圧(0ボルト)のソースおよび高供給電圧VDDのソースに接続されている。QAおよびQBのドレインは互いに接続されてドライバ出力電圧VDOを供給する。入力電圧VIを適切な高いレベルにまで上昇させると、NチャネルFET QAはオン状態となる。一方、入力電圧VIを適切な低いレベルまで降下させると、FET QBはオン状態となる。
従って、静的動作状態では、FET QAまたはQBのどちらか一方だけが導通状態にある。もし入力VIがハイならば、FET QAはオンになって、ドライバ出力電圧VDOをVSSに近い低い値にまで引き下げる。逆に、入力電圧VIが低く、FET QBがオンになっているときは、出力電圧VDOはVDDに近い高い値になる。FET QAおよびQBのそれぞれのオン抵抗は通常非常に低い。従って、入力信号VIがハイ(High)からロー(Low)へ急激に遷移するのに応答して、出力信号VDOはVSSからVDDへ急激に遷移する。同様に、入力信号VIがローからハイへ急激に遷移するのに応答して、出力信号VDOはVDDからVSSへ急激に遷移する。遷移の間、一般的には、両方のFET QAおよびQBが導通する短い期間がある。
通常相互接続と呼ばれるPWB電気導線12は銅線(トラック)とVSSポテンシャル接地面(グランドプレーン)から構成される。図1aの導線12を貫いている線に示されている段差は、PWB上での導線12の方向変化を質的に表したものである。接地面は斜線で陰付けされたブロックで示される。
図1bは簡略電気モデルなので、ドライバ10が、PWB上にマウントされる集積回路パッケージの中に配置される集積回路の一部として形成されたときに通常存在する寄生配線(リード)インダクタンスを示していない。接地/電源バウンス(ground/power bounce)として既知の悪影響を回避すべきならば、これらの寄生インダクタンスをドライバ10の設計において考慮しなければならない。
分布インダクタンスおよびキャパシタンスを有する図1aまたは1b中の相互接続12は特性インピーダンスZ0を持つ伝送線としても知られている。本技術分野においてよく知られているように、外向きに出て行く波(outward bound wave)の振幅の半分を最初に供給して、その波が負荷14に到達するときにはその振幅が二倍になり、ドライバ10に向かって全振幅波として反射するように、図1bのRONを理論的にはZ0に合致するように選択する。RONがない場合、またはRONが小さすぎる場合には、反射波の振幅はVDDのレベルを超えてしまい、信号の完全性に問題を生じてしまう。
以前の出願(PCT/GB96/02199, US6,201,420B1, EP0848868等)において、出願人は半振幅の外向きに出て行く波を生成するのではなく、抵抗RONを通る電圧を効果的に低下させることによって、つまり信号VODを、低「オン」抵抗スイッチまたはトランジスタを介して、追加の電源から生成した、またはリザーバコンデンサ(reservoir capacitor)から単に得た中間電圧VHHに接続することによって、等価な波を提供できる方法を説明した。この方法は、電力散逸が少なく、電力消費が最大75%削減可能であるという特徴がある。この技術は、負荷キャパシタンスCLが分散キャパシタンスCBよりもずっと大きく、CLおよびLBが伝送線としてよりも正弦波LC共振回路のように振る舞う場合にも同様に適用可能である。以後の参照を容易にするために、この方法を採用したドライバを共振線ドライバ(resonant line driver)と呼ぶ。
図2aおよび2bは、この共振線ドライバがどのように、図1aおよび1bの従来型ラインドライバを等価的に置き換えることができるのかを示す。
図2bは、例として共振線ドライバをCMOSに実装した場合を示す。Q1およびQ3は、ドライバ出力VDOをそれぞれ、従来型のドライバのように、低電圧電源VSSおよび高電圧電源VDDに接続する。共振線ドライバに特徴的なのは、Q2が、遷移の間、ドライバ出力VDOを中間電圧電源VHHにも接続可能なことである。ゲート電極(そして、Q1,Q2,Q3のスイッチング)は、制御回路20によって、それぞれ信号VC1,VC2,VC3を介して制御されている。Q1およびQ3はNチャネルMOSFET(NMOS)トランジスタなので、対応するVC1およびVC3が高電圧レベルであるときに導電路を提供する。Q2はPチャネルMOSFET(PMOS)トランジスタなので、対応するVC2が低電圧レベルであるときに導電路を提供する。
図3は、中間電圧電源VHHがリザーバコンデンサCRから供給可能であることを示す。
図4は、CLがCBよりもかなり大きく、CLおよびLBが伝送線としてよりもむしろ正弦波LC共振回路として動作する場合の、図2bに示した回路の動作を表す波形を示す。最初に、Q1だけがオンになり、VDOはローレベルである。次に、時刻t1において、入力信号VIのレベル変化に応答して、Q1がオフになり、Q2がオンとなって、VDOをVHHのレベル近くにまで駆動する。電流が正弦波状に最大値まで上昇し、次に0に戻る。それと同時に、負荷にあらわれる電圧VBOは、制御回路20がQ2を「オフ」にし、Q3を「オン」にして遷移を終了させる時点において、正弦波状にVDDのレベルまでスウィングする。図4に示すように、この回路は正反対の極性の遷移を生成するように同様の方法で動作する。
図5は、CLがCBよりも小さい、またはCBと類似の値であって、CBおよびLBの伝送線としての性質がより明確であるときに、等価な事象のシーケンスから得られた結果の波形を示す。時刻t1において、入力信号VIのレベル変化に応答して、Q1は「オフ」に、Q2は「オン」になって、VDOをVHHのレベル近くにまで駆動する。VHHに等価な電圧振幅を持つ外向きに出て行く波(または入射波)は伝送線に沿って伝わる。それが負荷に到達したとき、負荷が適度に小さくて入射波中の電流に対して有効な経路を提供できないために、反射波が入射波の電流を打ち消す傾向が生じる。この反射波はまたVHHと同等の振幅を持つが、入射波に重畳されて負荷においてVDDに等しい電圧レベルを与える。この反射波は、時刻t2において伝送線の全長がVDDレベルになるまで、ドライバ18に向かって戻っていく。この時刻t2は、反射波が実際にドライバ18に到達する時間であり、この時点で制御回路20はQ2を「オフ」に、Q3を「オン」にして遷移を終了させる。制御回路20を、反射波の戻りに合わせてこのタイミングを制御するために、様々なやり方で設計することが可能である。VDOの電流遷移のタイミングは、時限シーケンスを記憶し、再生することができる回路(例えば、デジタルカウンタによって制御されるデジタル制御遅延線)を調整するために、過去の遷移のいくつかの特徴を観察し、記憶することによって決定できる。
共振線ドライバは、リンギングおよびオーバーシュートなしに、消費電力を削減し、よく制御された信号を生成することが同時にできる可能性を持っている。しかしながら、残念なことに、典型的な物理的実装におけるある種の不可避的な特徴を考慮すると、低消費電力は達成できても、信号の状態は劣ったものとなる可能性がある。
図6は図3の回路を示すが、物理的実装の実際をよりよく表すように修正してある。もっとも一般的に、ドライバ18はPWB12上にマウントされるチップパッケージに含まれるシリコンチップ上に形成される。必須ではないが、リザーバコンデンサCRがしばしばチップまたはチップパッケージ内に含まれている。図3には、ドライバ18,PWB12および負荷14がすべて共通の電圧基準レベルVSSを共有しているように示されている。しかしながら、物理的実装の実際では、これはしばしば事実ではない。なぜならば、図6に示すように、ドライバ18、PWB12および負荷14の接地電圧レベル(それぞれVSSD,VSSBおよびVSSL)と、ドライバ18、PWB12および負荷14の電力電圧レベル(それぞれVDDD,VDDBおよびVDDL)とは、寄生パッケージ配線(リード)インダクタンスLPL1,LPL2,LPL3およびLPL4を介して接続されているからである。さらに、物理的実装の実際では、図示するように、相互接続と負荷との寄生キャパシタンスが信号VSSの間だけでなく、信号VDDの間でもしばしば生じる。
図7を参照すると、図2bのドライバ18のQ2は一般に比較的大きく、それゆえ、例えば図1aの従来型ドライバ中のQAまたはQBと比べて、非常に低い「オン」抵抗を有する。従って、ドライバ18によって生成される波形は図7に示すようにかなり階段状であり、およそ時刻t1において比較的短時間のうちにVDOをVSSレベルからほぼVHHレベルまで変化させる。同時に、ドライバ18から相互接続に流れる電流は急激に増加し、非常に高い電流の変化率(di/dt)をもたらす。この電流の変化はLPL1およびLPL2を介する戻り導通路に、等価かつ反対の電流変化を引き起こす。これらの寄生インダクタンスは、図7に示すように、VSSDおよびVSSBの間、そしてVDDDおよびVDDBの間に測定可能なほどの電位差を生じさせることで、そのような急激な電流変化に応答する。図7はVSSDおよびVDDDを基準として参照した場合のVSSBおよびVDDBのレベルを示す。
実際の応用回路では、通常、ドライバ18は、出力信号を駆動するだけでなく、入力信号をも受信するICの一部である。残念ながら、入力信号はVSSBおよびVDDBとかなりのキャパシタンス結合を有しているため、それらのレベルはVSSBおよびVDDBに関連して決定される傾向にあり、それによって例えば定義的にはローレベルにある入力信号が、上述のIC上の受信機においては、図7の時刻t1においてVSSBとして示されているものとよく似た電圧スパイクをもたらす。これによって、この入力信号が一時的にハイレベルであると解釈される可能性が生じる。図7からわかるように、図6のドライバ18からの出力電流のすべての変化は、図2bのリザーバコンデンサCRおよびQ2を介して、または図2bのQ1を通って、VSSDから供給されているので、最も極端な外乱は時刻t1,t3およびt4において、VSSDに関連してVSSBのレベルにまで達する。(時刻t2において、電流変化は図2bのQ3を介して部分的にVDDDから供給されるので、外乱は深刻さ度合いが小さい。)従って、前述のICに入力される信号は、主にVSSBに結合したその特定の物理的経路に起因して、IC内の受信回路で受信される際に深刻な外乱による悪影響を受ける。
発明の概要
本発明の目的は、低消費電力という利点を維持しながら、信号擾乱(disturbance)が小さく、信号の完全性がより優れた動作を可能にする、改良された共振線ドライバを提供することにある。これらの改良点は、組み合わせにおいて、または個別に、より程度が大きいか、または小さい優位性をもたらすように用いられる。
本発明の第1態様である電気的駆動回路は、負荷に供給可能な導体出力信号を供給する電気導体に供給可能な回路出力信号を生成するための電気的駆動回路であって、前記回路出力信号および前記導体出力信号は、おおよそ出力電圧レベルペアの間で、それぞれ対応する回路出力遷移および導体出力遷移を生じさせ、前記出力電圧レベルペアの間には中間電圧レベルが存在する。前記導体および負荷のインダクタンスおよびキャパシタンスは、対応する回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間において前記回路出力信号がおおよそ前記中間電圧レベルを維持する間に、前記導体出力信号が各導体出力遷移をほぼ完了することを可能にする共振をもたらす。本回路は、前記中間電圧レベルと、前記第1および第2電圧レベルのそれぞれとの間に少なくとも第1コンデンサ要素と、前記中間電圧レベルと前記第2電圧レベルとの間に少なくとも第2コンデンサ要素(好適には第1コンデンサ要素と同じ)とを備える。
前記第1および第2コンデンサ要素は分離リザーバコンデンサを構成する。
パッケージ導線インダクタンスが前記電気導体と前記出力電圧レベルペアのそれぞれの電源との間に存在する。このとき、前記第1および第2コンデンサ要素は、好適には、回路出力電圧の変化が前記駆動回路に流れもどる戻り電流が前記パッケージ配線インダクタンスの間でおおよそ等しく分かれるようにする。前記第1および第2コンデンサ要素は、前記複数の出力電圧レベルの間に減結合キャパシタンスをもたらしうる。
本発明の第2態様である電気的駆動回路は、負荷に供給可能な導体出力信号を供給する電気導体に供給可能な回路出力信号を生成するための電気的駆動回路であって、前記回路出力信号および前記導体出力信号は、おおよそ出力電圧レベルペアの間で、それぞれ対応する回路出力遷移および導体出力遷移を生じさせ、前記出力電圧レベルペアの間には中間電圧レベルが存在する。前記導体および負荷のインダクタンスおよびキャパシタンスは、対応する回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間において前記回路出力信号がおおよそ前記中間電圧レベルを維持する間に、前記導体出力信号が各導体出力遷移をほぼ完了することを可能にする共振をもたらす。本回路は、実質的に非ゼロ遷移時間を部分回路出力遷移にもたらすために、前記出力電圧レベルペアの少なくとも一方と前記中間レベルとの間で部分回路出力遷移を制御するランプ制御回路を備える。
前記部分回路出力遷移は、前記回路の他のスイッチング事象に対して相対的に遅くなるように制御される。
前記回路出力を前記二つの出力電圧レベルの第1レベルに引き上げるとともに、前記二つの出力電圧レベルの第2レベルに引き下げるプルアップトランジスタおよびプルダウントランジスタを設け、前記部分回路出力遷移は、前記プルアップおよびプルダウントランジスタのスイッチングよりも遅くなるように制御される。
スイッチオンの際に前記回路出力を前記中間電圧レベルに駆動し、スイッチオフの際に前記回路出力を前記二つの出力電圧レベルの第1レベルに駆動することを許可する中間レベル駆動トランジスタを備えてもよい。この場合、前記部分回路出力遷移は、前記中間レベル駆動トランジスタのスイッチオフよりも遅くなるように制御される。
前記部分回路出力遷移時間は好適には調整可能である。例えば、それは前記導体出力信号が導体出力遷移を十分に完了するのにかかる時間の関数として制御可能である。
前記制御回路は、前記回路出力信号と前記第2制御信号とを比較して、前記第2制御信号が前記対応する制御遷移を完了する前に、前記回路出力信号が回路出力遷移を完了するかどうかを判定する時間比較回路と、前記比較に応じて前記部分回路遷移時間を調整する調整回路とを備えていてもよい。
代替的には、前記比較器回路は、前記部分回路出力遷移レベルと、前記中間電圧レベルと出力電圧レベルのほぼ中間にある基準電圧とを比較することもできる。前記部分回路出力遷移の開始(t3)と前記部分回路出力遷移の予想される終了のおおよそ中間の時刻(t4)において、前記出力は前記出力電圧レベルに向かって遷移する。
好適には、基準ランプを生成する基準ランプ回路と、前記基準ランプ回路に結合されて部分回路出力遷移と前記基準ランプとを比較する比較器回路とを設けることができる。
部分回路遷移に必要な前記時間は過去の少なくとも一つの回路出力遷移の特性(例えば、2つの信号の相対タイミングから決定される特性)の関数として制御される。
好適には、ランプ制御回路は部分回路出力遷移を、過去の部分回路出力遷移の結果として蓄積された電流蓄積制御値の関数として制御する。
本発明の第3の態様における電気的駆動回路は、負荷に供給可能な導体出力信号を供給する電気導体に供給可能な回路出力信号を生成するための電気的駆動回路であって、前記回路出力信号および前記導体出力信号は、おおよそ第1電圧、第2電圧および前記第1、第2電圧の間の中間電圧の間で、それぞれ対応する回路出力遷移および導体出力遷移を生じさせる。本態様において、前記回路は、第1トランジスタであって、(a)前記第1電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)回路出力信号が提供される出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第1トランジスタの電流電極の間を流れる電流を制御するために第1制御信号に応答する制御電極を有する第1トランジスタと、第2トランジスタであって、(a)前記第2電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)前記出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第2トランジスタの電流電極の間を流れる電流を制御するために第2制御信号に応答する制御電極を有する第2トランジスタと、第3トランジスタであって、(a)前記中間電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)前記出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第3トランジスタの電流電極の間を流れる電流を制御するために第3制御信号に応答する制御電極を有する第3トランジスタとを備える。
前記第3トランジスタの前記制御電極と、前記第1および第2電圧レベルの電源との間に第4および第5トランジスタがそれぞれ接続される。制御回路が、前記第3トランジスタの前記制御電極を、前記第4および第5トランジスタを介して前記第1および第2電圧レベルへ選択的に放電して、前記制御電極は前記第1電圧レベルと第2電圧レベルとの間で部分遷移を生じさせる。
前記出力信号は、前記第1、第2および第3制御信号に制御されて、おおよそ前記第1電圧と第2電圧との間で上昇および下降回路出力遷移を生じさせ、前記回路出力信号は各回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間においておおよそ前記中間電圧に維持される。
本発明の第1、第2および第3の態様の特徴およびそれらの様々な好適な特徴はどのような組み合わせにおいても組み合わせることができる。
本発明の第1の態様において、前記分離リザーバ(または他の)コンデンサは、共振線ドライバを含むチップとそれがマウントされているPWBとの間の接地/電源基準差(接地電源バウンスとして知られる)を減少させる。この分離リザーバコンデンサは、電源と接地との減結合(decoupling)をももたらす。本発明の第2の態様は、入射波、外向きの波、ターンオンを開始させる制御スルーレートランプ、およびそのための回路方法を提供する。さらに他の態様では、制御スルーレートランプを完了するのにかかる時間を共振線ドライバの中間電圧保持期間とおおよそ時間比例するように調整することを可能にする。
この制御スルーレートランプ法は、接地電源バウンスをさらに減少させるだけでなく、その他の信号の完全性や無線周波数干渉の問題を生じさせうる、負荷にあらわれる信号中の不必要な高周波成分を減少させる。本発明のさらに他の態様は、駆動回路のプルアップおよびプルダウントランジスタ(例えば、図2bのQ3とQ1)の「オン」抵抗を特性インピーダンス相互接続12とおおよそ整合させることにある。本発明のさらに他の態様は、共振線ドライバの内部遅延を調整するためにフィードバック制御信号決定する手段に関係する。
以下、図面を参照しながら、単なる例示として、いくつかの好適な実施形態を説明する。
図8は、図6の回路と似た回路を示しているが、リザーバキャパシタンス(reservoir capacitance)がVSSDおよびVHHD回路ノードの間で全体的に供給される代わりに、リザーバキャパシタンスが2つのキャパシタンスCR1とCR2とに分離されている。CR1はVSSDとVHHDとの間のキャパシタンスを、CR2がVDDDとVHHDとの間のキャパシタンスを提供する。CR1およびCR2のそれぞれが並列にリザーバキャパシタンスを提供するので、CR1およびCR2のそれぞれは、同じ実効リザーバキャパシタンスを提供するのに、図6のCRに比べて数字的に半分の大きさにすることができる。しかし、分離リザーバキャパシタを用いることによって、図8のドライバ19はより対称的になり、ドライバ出力信号VDOの電圧変化が相互接続12への電流の流入および流出を生じさせるときに、ドライバ19に流れ込む戻り電流はパッケージ配線インダクタンスLPL1とLPL2との間で等しく分かれる。
図9は、図8の回路に関連して発生する波形を示す。図7を図9と比較して、図6ではすべての戻り電流はLPL2を通って流れるので、図7の時刻t1では、VSSBとVSSDとの間に大きなオフセットが生じる。図9の時刻t1において、図8の回路ではすべての戻り電流がパッケージ配線インダクタンスLPL1とLPL2との間で等しく分かれるので、VSSBとVDDBとはそれぞれVSSDおよびVDDDからおおよそ等しくオフセットされるが、小さなオフセットが生じる。他の特徴として、LPL1とLPL2との直列接続が、VSSDとVDDDとの間に非常に有用な程度の減結合(decoupling)キャパシタンスを提供する。例えば、図9の時刻t2において、電流がノードVDDDから例えば図2bのMOSFET Q3を介してドライバ出力ノードへと供給される。CR1およびCR2の直列接続によってもたらされる減結合キャパシタンスは必要な電流を供給するが、もしそれがなければこの電流はLPL1を通って外部から引き込まれる必要があり、その場合は別の接地バウンスの問題を生じさせてしまう。
図10に、本発明の第2の要素として、ドライバ出力信号がVSSDレベルからVHHDへと駆動されるときに、時刻t1において制御スルーレートランプ(slew rate ramp)を提供するようすを示す。正方向に上昇する(positive going)ランプは出力信号VDOを時刻t1においてVSSDレベルから時刻t1aにおいてVHHDレベル近くまでなめらかに制御速度で移行させる。負方向に下降する(negative going)ランプは出力信号VDOを時刻t3においてVDDDレベルから時刻t3aにおいてVHHDレベル近くまでなめらかに制御速度で移行させる。
このランプは低い出力インピーダンスを持つ回路で生成して、ランプの振幅および期間が出力信号VDOの負荷の程度によってほとんど影響を受けないようにすることが望ましい。制御ランプはドライバからの出力電流の変化率を相当程度減少させ、従って例えばLPL1およびLPL2を通る戻り電流の変化率をかなり減少させるので、図10に示すように電力および接地バウンスの大幅な減少につながり、さらに信号のソースから負荷への伝達全体にわずかな遅延をおよぼすにすぎない。
負荷が伝送線に近似している場合、図10の時刻t1から始まるランプは伝送線に沿って伝わって、ドライバに向かって反射して時刻t2にそこに到達する。この時点で、制御回路20は出力VDOをVHHDから切り離し、それをプルアップトランジスタ、例えば図2bのQ3を介してVDDDに接続する。もしQ3のサイズをその「オン」抵抗が伝送線の特性インピーダンスに整合するように決めていれば、ドライバ出力電圧VDOは、オーバーシュートまたはアンダーシュートを生じることなく、なめらかにVDDDレベルに到達して遷移を完了する。反対の極性の遷移において、同様のシーケンスが時刻t3から始まり、同じように図2bのQ1のサイズをその「オン」抵抗が伝送線の特性インピーダンスにマッチするように決めることができる。
この制御ランプ方式の不利な点は、遷移のための電荷全体の減少部分がリザーバコンデンサから供給されることである。例えば、図10中のIHHおよびIDD曲線の下の陰影領域はVHHDノード(つまり、リザーバコンデンサ)およびVDDD電力供給ノードから供給される電荷の相対比率を示している。図10からわかるように、およそ75%の電荷がリザーバコンデンサから供給され、残りの25%がVDDD電源から来ている。さらに、図10に点線で示すように、もし制御ランプ速度をより遅くすることができれば、リザーバコンデンサから供給される電荷の部分をさらにおよそ50%にまで落とすことができる。したがって、制御ランプの使用はわずかな消費電力の増加につながる。しかしながら、従来型のドライバよりはずっと低消費電力であり、信号の完全性と接地/電力バウンスを改善する。したがって、信号の完全性に対するタイミング要求と、低消費電力および速度に対するタイミング要求とはいくぶん相反する関係にある。これらの要求間で妥協点を見つけるのが本発明の他の要素の目的である。
図10をさらに参照して、もしランプ速度をおおよそ半分にしてその期間をt1からt2にしたとすると、上述のように消費電力が増加して、そのようなランプ速度を採用するドライバは不適当なものとなってしまう。一方、もし同じドライバがおよそ二倍の長さを持つ(よって遅延も)相互接続を駆動しているとすると、従来型のドライバと比較してそのようなランプ時間は低消費電力につながり、同時に図11に示すように良好な信号の完全性をもたらす。その一方で、元々の速度のランプ(t1からt1a)は消費電力および速度の点で中間的な改良をもたらすのみであり、さらにドライバによる接地/電源バウンスを大幅に増加させてしまうであろう。同時に、信号に高い周波数の高調波が過分に含まれるようになり、不必要な無線周波数放射を与えてしまうであろう。よって、もしランプ回路を制御可能にできるならば(つまり、ある範囲内で期間を変化させてランプ時間を供給することができるならば)、そしてもしランプ時間が、共振線ドライバの中間レベル保持期間を調整するのに制御回路20で用いられているのと同じ回路制御機構によって制御されているのであれば、そのドライバは、ある範囲の負荷条件にわたって動作可能であり(つまり、様々な伝送線遅延またはLC共振周波数を持つ負荷を駆動可能)、そしてなお、消費電力および速度と信号の完全性との間での妥協点として選択された最適なものに近い波形を生成することができる。
図12は、ランプ制御回路118の第1実施形態を含む共振線ドライバを示す。これと図2bの回路とを比較すると、NMOSトランジスタQ2が、Q2N(NMOSデバイス)およびQ2P(PMOSデバイス)のトランジスタペアで置き換えられている。これらのトランジスタペアの対応するチャネルは並列に接続されている。出力信号VDOの遷移の始まりでは、Q22がオンになり、同時にQ24がオフになるときに電流ミラーQ21/Q20からの電流によってQ2Nのゲートが(正に)荷電され、Q32がオンになり、同時にQ34がオフになるときに、電流ミラーQ31/Q30からの電流によってQ2Pのゲートが(負に)荷電される。
ロー(LOW)からハイ(HIGH)への遷移、例えば図13の時刻t1から開始される遷移では、PMOSトランジスタQ2Pは、そのゲート電極の電位が下降し始めた後でも、最初のうちは導通していない。なぜならば、ゲート電極がVHHよりもより負にならなければ、そのチャネルはオンに切り替わらないからである。一方、NMOSデバイスQ2Nは、そのゲート電極がVDOよりも、少なくともQ2Nの閾値電圧だけ、より正になりさえすればすぐに導通する。従って、Q2Nは当初はソースフォロワ(source follower)構成であることがわかる。ソースフォロワ構成は非常に低い出力抵抗をもたらすため、ランプ時間信号の間、VDOは非常に低いインピーダンスによって徐々に高く引き上げられる。ランプが実質的に終了し、並列構成のQ2NおよびQ2Pに対して低い全体オン抵抗を達成するために働くようになった後、Q2Pはオンに切り替わる。時刻t2でQ2NおよびQ2Pは急激にオフになり、プルアップトランジスタQ3がオンになる。時刻t3から始まるハイからローの遷移では、ソースフォロワモードのQ2Pが最初にオンになり、その後Q2Nがオンになって、ローからハイの遷移に関連して説明したのと同じパターンの動作が起こる。電流基準IREFの値を変化させることによって、異なったランプ速度を生成することができる。
一般にCMOS PチャネルデバイスはNチャネルデバイスよりもスペース効率が非常にわるいので、図12の回路は、図2bの回路と比較して、同じオン抵抗を得るためにより多くのシリコン面積を必要とするという問題がある。図12のQ2NおよびQ2Pの並列構成の代わりに、単一のNMOSデバイスQ2を用いた別のランプ制御回路119を含む共振線ドライバを図14に示す。ローからハイの遷移では、Q2は可変ランプを生成するためにソースフォロワモードで駆動することができることは明らかである。図14でも、Q22が電流ミラーQ21/Q20をオンにして、同時にQ24がオフになったときに、Q2のゲートがローからハイのランプの間に荷電される。ミラーQ21/Q20への基準電流は電流ミラーQ30/Q31から得られ、それは次に電流基準IREFOUTによって制御される。ハイからローへの遷移では、Q2はソースフォロワとしては使用できないが、ゲートがVHHよりもQ2の閾値電圧に等しい量だけより正になったときに、一般的にとても急峻にオンに切り替わりうる、コモンソーススイッチとして効果的に構成することができる。しかしながら、もしフィードバックコンデンサCFBが出力信号VDOとミラーQ41/Q40の入力との間に配置されているならば、このランプ速度は、基準電流IREFOUTを減じる、速度依存の電流フィードバックを生成する。したがって、この回路は、基準電流入力に依存してランプ速度を制御するためにネガティブフィードバックを用いる。その理由は、もしランプが非常に遅い場合、ゲート電圧がミラーQ41/Q40の入力で次第に高くなって速度を所望の速度に修正しようとするからである。したがって、事実上、ランプは低い出力インピーダンスを有する。図15に示すように、ハイからローへの遷移では、Q2のゲートは定常増加するランプで荷電され、一方ハイからローへの遷移では、このゲート電圧は始めに急激に上昇し、続いてランプ速度が制御される能動期間(active period)においてゆっくりと上昇する。したがって、回路出力信号VDDからVSSに落ちているときに、コンデンサCFBはトランジスタQ2の制御電極に対する電流の上昇速度を監視していると説明できる。
図14の回路の問題点は、ハイからローへの遷移において、Q2のゲートを充電し始めてからQ2が最初に導通しドライバ出力VDOが動き出すポイントまでかなりの遅れがあることである。しかしながら、図16に示すように、VDOがハイである期間中、Q2をオフにするためにQ2のゲートをVSSDのレベルまで放電する必要はない。図16に示すように、もしゲートをVHHDのレベルにまで放電すればQ2はオフに切り替わり、次のハイからローへの遷移の開始時にずっと素早く再度オンに切り替えることができる。これは図14のQ24を2つのトランジスタで置き換えることによって実現できる。一つのトランジスタはQ2のゲートをVSSDに放電するトランジスタであり、もう一つは図16の適切に供給された制御信号VD2SおよびVD2H制御下でQ2のゲートをVHHDまで放電するトランジスタである。もしくは、Q2のゲートをまずVSSDまで放電して、次にハイからローへの遷移の直前にVHHDレベルまでプリチャージすることもできる。
図14の回路のそのような変更された形態の優位点は、そのような変更された回路を示す図16と図15の回路とを比較することで理解できる。ゲートとスイッチQ2のチャネルとの間のピーク電圧ストレスはおおよそ半分である。例えば、ローからハイへの遷移後、スイッチQ2をオフにするためには、ゲート電極をVHHに戻すことだけでよい。これによって消費電力は削減され、Q2のMOSFETチャネルの製造時に用いる酸化膜を薄くすることができる。この優位点は、特定の上昇時間制御方法や部分出力遷移についてのタイミング制御とは独立の関係あることを理解してもらいたい。さらに、Nチャネル技術のみを含む回路との関係でこれまで説明してきたが、Pチャネル技術にも、またはNチャネルとPチャネルとの混合の場合にも同様に適用可能であることに注意するべきである。例として、わずかな変更を加えることで、同じ原理を図12の回路にも適用可能である。
図17は制御回路120のブロック図である。この図において、同一の電流基準が制御可能な遅延D1によって共振線ドライバの中間レベル保持期間を制御し、ランプ回路(例えば、図14のドライバ119)に電流IREFOUTを供給することによって、ランプ期間はタイミング条件の範囲にわたって選択された最適値に対して中間レベル維持期間を追従する。上述のとおり、従来技術で説明したように過去の遷移のなんらかの特性に応じてIREFOUTを調整することができる。
例えば、図18は米国特許第6,201,420号に説明されている制御回路を示している。この回路では、中間レベル維持期間の持続期間はアップ/ダウンカウンタ32の値によって設定され、それはさらに比較器回路30によって制御されている。比較器回路30は、回路出力信号VDOのタイミングと、制御信号VC2とを比較して、フィードバック信号RPを生成する。しかしながら、比較器30は二つの高速遷移信号の相対タイミングを比較するように設計されているので、これまでに説明した制御ランプを用いた共振線ドライバに用いるには信頼性が低く、不正確である可能性がある。したがって、本発明の別の態様は、制御ランプを用いた共振線ドライバのために中間レベル維持を調整する手段を提供することにある。
図19は、明確化のために、制御ランプを用いた共振線ドライバのローからハイへの遷移のみを示している。時刻t1から始まる最初のランプ、続いて中間レベル保持期間を示しており、この後、時刻t1の最初のランプの反射(「最初の反射」と呼ぶ)がおよそ時刻t3に到着する。時刻t3は、制御回路によって決められた、制御信号VC3およびVE2Nが遷移する時刻である。本発明の要素は、時刻t3における制御信号VC3およびVE2Nの遷移のための最適なタイミングを割り当てることによって、それが最初の反射とできるだけ一致するようにすることである。この最適なタイミングが実現されるとき、出力信号VDOは、時刻t1から始まる最初のランプの期間に起こるように、時刻t3から始まるおおよそ同じスロープを上昇する。この最適なタイミングは、図19の電圧波形VDOOによって示される。最初の反射が、時刻t3に先だって、早く到着したときには、波形VDOEで示すように、信号VDOは時刻t1から始まる最初のランプよりも早く上昇する。逆に、最初の反射が時刻t3よりも遅く到着したときは、信号VDOは時刻t1の最初のランプに類似したスロープで上昇するが、波形VDOLで示すように時刻t3のいくらか後から開始する。
図20は、制御ランプを用いた共振線ドライバで用いるためのタイミング回路および制御ループを有する制御回路128を示す。一方、図21は制御回路128の動作において発生する波形を示す。
制御回路128はラッチ比較器回路132を含む。ラッチ比較器回路132は、信号VDOとVREFとを受信するレベル感知入力を持ち、クロック信号入力VIDDに応答してNビットアップ/ダウンカウンタ130にデジタル出力信号U/Dを供給する。信号U/DはVIDDの立ち上がりエッジにおいて、もしそのとき信号VDOが信号VREFよりも高い電圧を持っていたら論理「ハイ」に設定され、もしそのとき信号VDOが信号VREFよりも低い電圧を持っていたら論理「ロー」に設定される。信号U/DはNビットアップ/ダウンカウンタ130を制御して、もし入力信号VIの論理ハイからローへの遷移の間に信号U/Dが論理ハイであったなら、カウンタの値を増分させる。逆に、もし入力信号VIの論理ハイからローへの遷移の間に信号U/Dが論理ローであったなら、カウンタの値を減少させる。カウンタ130は次にデジタル的に制御される遅延回路134を制御して、カウンタ130に記憶されている現在値に依存する量だけ入力信号VIが時間的に遅れるようにする。
信号VIを遅延させた信号VIDは遅延回路134から出力され、次に図21の時刻t3において出力信号VE2N,VC3およびVC1の遷移を開始させる。電流制御遅延回路136は信号VIDをさらに遅延させて、図21の時刻t4で遷移する信号VIDDを生成する。信号VIDDが次にラッチ比較器回路132のクロック信号となる。遅延回路136は電流IREFを供給する電流源126の出力によって制御されているので、IREFの値が大きくなればなるほど、遅延回路136によって生成される遅延は短くなる。電流源126は出力IREFOUTに対して第2の同一または比例電流を供給し、それによって次に図21の時刻t1で始まるランプの上昇時間を制御することができる。最適なタイミングが実現できたとき、波形VDDOによって示すように、出力信号VDOは、時刻t1から始まる最初のランプ期間に起こるように、時刻t3から始まるおおよそ同じスロープで上昇する。
遅延回路136は、図21の時刻t1から始まるランプの持続期間のおおよそ半分に常に等しい遅延をもたらすように構成されている。一方、入力信号VREFは、図に示すようにVHHDとVDDDの電位のおおよそ中間の電位を持つ。最適なタイミングが実現されたとき、波形VDOOは、その電位が時刻t4においておおよそVREFと等しくなり、ラッチ比較回路132から不定出力U/Dを生成するようになる。
一方、最適なタイミングが実現されなかったとき、波形VDOEまたは波形VDOLが生じ、ラッチ比較回路132はその出力信号U/Dを、それぞれ論理「ハイ」または論理「ロー」に駆動する。信号U/Dは信号VIDのタイミングを制御し、よって図20のカウンタ130および遅延回路134を介して図21の時刻t3の位置を制御するので、回路全体の動作は出力信号VE2N、VC3およびVC1が最適な時刻またはその付近で発生するように制御されるようになる。当業者であれば、ラッチ比較器132,アップ/ダウンカウンタ130およびデジタル制御遅延回路134はまとまって制御ループ、より詳細には共振線ドライバの制御回路として用いられるときには遅延ロックループの要素を備えることが理解できる。
図22は制御回路138を示す。制御回路138は図20の制御回路128に似ているが、制御回路128のデジタル制御遅延回路134が、制御回路138中では電流制御遅延回路135で置き換えられている点が異なっている。さらに、遅延回路135は、制御回路128の固定電流源126の代わりに、デジタル制御電流源140から供給される電流で制御されている。デジタル制御電流源140はいくつかの同一または比例出力電流を供給し、それらの大きさは制御回路138のアップ/ダウンカウンタ130から供給されるnビットバイナリ制御入力のなんらかの関数として制御される。しかしながら、一般的に電流源140の出力電流は制御回路130から供給されるバイナリ値制御入力に実質的に正比例または逆比例する。制御回路138のカウンタ130は電流源140を制御し、次に遅延回路135を制御し、電流制御遅延回路136を介してラッチ比較器132をイネーブルするので、これらもまた遅延ロックループの要素を備えている。
制御回路128と比較したときの制御回路138の優位点は、制御回路138は、制御入力電流に比例する追加の制御電流IREFOUTとIREFOUT1とを電流制御遅延回路135に供給できることである。図17の制御回路120に関連して説明したように、図22のIREFOUTはランプ回路の上昇時間を制御するために用いることができ、ランプ期間が共振線ドライバ内の中間レベル保持期間に追従するようにすることが可能である。IREFOUT1の他の用途については後述する。図20の制御回路128に関連して説明したように、制御回路138も電流制御遅延回路136を含む。この回路の目的はラッチ比較器回路132にクロック信号VIDDを供給して、図21に示すように時刻t3において信号VDOを基準電圧VREFと比較することにある。典型的には、電圧VREFと時刻t3とは図21に示すように波形VDOOと一致する交点を持ち、それによって、ループフィードバック信号U/Dを生成するために、波形VDOEを波形VDOLと区別することができる。
物理的に制御回路128または138を実装した場合の特定の難点は、ラッチ比較器回路132を十分な速度で動作させ、かつそれに対して十分に正確な基準およびクロック入力を供給するように設計することにある。例えば、図21においては電圧レベルVHHDおよびVDDDは時間不変として示されているが、物理的な実装ではVDDDもVHHDも変化し、特にVHHDのレベルはそれがリザーバコンデンサから供給されるときに変化する。したがって、電流との関連におけるVREFの適切なレベル、VHHDおよびVDDDの直前のレベル、さらに信号VREFを供給するのに必要とされる回路の選択は非常に複雑な問題である。同様に、制御回路128または138の信号VIDDのタイミングも実現が困難であることがわかるほどの程度まで正確で、かつ再現性のあるものである必要がある。さらに、制御回路128または138のラッチ比較器132は、概念的にはクロック信号VIDDの立ち上がりエッジ上の単一時点で、信号VDOの電圧と信号VREFの電圧とを比較する。しかし実際には、ラッチ比較器132の内部回路要素は有限の速度を持つので、この比較器は、おおよそ(正確ではないが)クロック入力信号VIDDの立ち上がりエッジと一致する、サンプリングウィンドウの時間期間を通じて平均化された入力信号VDO値とVREF値とを比較する傾向がある。
これらすべての不確実性が重なって、回路設計を困難にし、回路の動作を不安定にする。本発明の他の実施形態として、制御回路128および138中でループフィードバック信号U/Dを供給するための改良された手段が供給される。これは部分的にラッチ比較器132への入力をより低い正確性で済むように再定義することにより、部分的にはクロック信号VIDDに要求されるタイミングの正確性をより緩和する、この用途に特有かつ新規なラッチ比較器132のための内部回路を提供することにより達成される。
図23は、制御回路138と、図14に示されたものと類似したランプ回路119と、出力MOSFETQ1,Q2およびQ3と、NチャネルMOSFET Q2RおよびコンデンサCRAMPを備える追加回路とを含む、代替例としての共振線ドライバを示す。コンデンサCRAMPは以下で説明するように機能する信号VREFRAMPを供給する。NチャネルMOSFET Q2Rのソースおよびドレイン端子はそれぞれ信号VHHDおよびVREFRAMPに接続される。
図24を参照して、制御回路138からの基準電流出力IREFOUT1は最初にコンデンサCRAMPハイを電圧レベルVDDまで荷電する。信号VC2が時刻t1においてローからハイへの遷移を開始して上昇し、時刻tAにおいてVHHDのレベルを超えてさらに上昇するとき、NチャネルMOSFET Q2Rはオンになり、コンデンサCRAMPおよび信号REFRAMPをVHHDのレベルまで放電する。次に、時刻t3の直前の時点で信号VC2が降下する。信号VC2の立ち下がりエッジの前では、大きなNチャネルMOSFET Q2がオンになっているので、出力信号VDOはVHHDレベルに近いレベルに強く維持される。NチャネルMOSFET Q2がオフになったとき、VC2の立ち下がりエッジによって、時刻t3から始まる信号VDOのランプが開始される。
波形VREFRAMPは時刻t3とt5の間にスロープを有し、それは図21の波形VDDOと実質的に同じである。信号VREFの代わりに波形VREFRAMPを用いることによって、出力信号VDOを時刻t3とt5との間でいつでもVREFRAMPと比較することができ、同じ結果を得ることができる。したがって、図23の一部分における信号VIDDに対するタイミング要求をかなり緩和する。
これは本発明の大きな優位点であり、それは特に実質的に同時に(図24のt3)NチャネルMOSFET Q2NがオフになってVDOのランプを開始させ、さらにNチャネルMOSFET Q2RがオフになってIREFOUT1がコンデンサCRAMPの充電を開始することを可能にする図23の回路にとっての優位点である。時刻t3におけるこれら2つの事象の接近したタイミングの一致は非常に精密である。なぜならば、MOSFET Q2およびQ2Rは同じ基板上に形成され、共通ゲート信号VC2および共通ソース信号VHHDを共有するNチャネルデバイスとすることができるからである。さらに、時刻t3とt5との間の信号VREFRAMPのスロープは基準電流IREFOUT1に比例し、それはさらに基準電流IREFOUTに比例する。それは(ランプ回路119を介して)時刻t1から始まるVDOランプのスロープを実質的に決定する。したがって、時刻t3とt5との間の信号VREFRAMPのスロープは、時刻t1から始まる出力信号VDOのランプのスロープと常に実質的に同じようにすることができる。そして、信号VDOとVREFRAMPとがラッチ比較器132(図23)によって時刻t3とt5との間の任意の時点で比較されたとき、出力信号VDOの波形VDOEを出力信号VDOの波形VDOLから非常に正確に判別するループフィードバック信号U/Dが供給される。したがって、アップ/ダウンカウンタ130およびデジタル制御電流源140は、制御回路138の電流制御遅延回路135(すべて図22に示されている)を最適値に非常に近く調整することを可能にする。
出力信号VDOの電圧レベルを図24の時刻t3とt5との間のある単一の時点で信号VREFRAMPの電圧レベルと比較する代わりに、いわゆる積分ラッチ比較器(integrating latching comparator)と呼ばれるもの(参照を容易にするために)を用いて、時刻t3とt5との間で二つの信号の差分電圧(difference voltage)を時間積分すればより高い正確性を得ることができる。そのような比較器は正確性とノイズ耐性において内在的な優位性を持っている。しかしながら、高速で動作する共振線ドライバに実装されたときには、所望の積分区間を正確に区切る信号または信号の組み合わせを積分ラッチ比較器に供給することが困難であるかもしれない。本発明の他の実施形態では、この問題を十分に解決する積分ラッチ比較器回路を用いる。
図25は、比較器入力VREFRAMPおよびVDOを持ち、比較器出力QおよびQNを供給する積分ラッチ比較器150を示す。積分ラッチ比較器150はさらに基準電流IREFおよびラッチ制御信号VE2N,EXTENTおよびEXTENT_NOTを適宜受信する。これらの制御信号のタイミング例を図24の下部に示す。
積分ラッチ比較器150の入力段は、コンデンサCCOMP1およびCCOMP2、電流バイアス生成NチャネルMOSFETQ102およびQ103、短絡NチャネルMOSFET Q104,差動入力NチャネルMOSFETQ105およびQ106を備える。出力ノードQおよびQNはVE2Nが図24の時刻t1の少し前にローレベルに移行すると急速に短絡し、PチャネルMOSFET Q111,Q109およびQ110によってVDDD電圧レベルに駆動される。NチャネルMOSFET Q105およびQ106は最初、NチャネルMOSFET Q102およびQ103からバイアス電流の供給を受けたソースフォロワとして動作し、したがってコンデンサCCOMP1およびCCOMP2は、Q105およびQ106のゲート/ソースバイアス電圧だけ下にシフトした、入力信号VREFRAMPおよびVDOの電圧レベルに追従する。次に、信号EXTENTがハイレベルに移行したとき、NチャネルMOSFET Q104はオンになり、NチャネルMOSFET Q105およびQ106のソース端子を短絡するので、それらはNチャネルMOSFET Q102およびQ103からバイアス電流を供給される差動ペアとして動作する。差動ペアの出力電流は出力ノードQおよびQNに流れ、それによって、図24の時刻t3の直前にVE2Nはハイレベルに移行し、Q109、Q110およびQ111はオフに切り替わったとき、この出力電流は出力ノードQおよびQN、そして関連するキャパシタンス(主にPチャネルMOSFET Q107およびQ108、NチャネルMOSFET Q112およびQ113のゲートキャパシタンスによってもたらされる)を荷電し始める。Q102およびQ103から形成される電流源は適度な電流量のみを供給するように構成されているので、VE2Nが比較的時刻t3よりも前に起こったとしても、出力ノードQおよびQNはVDDDのレベルの非常に近くに留まり、したがってVE2Nの相対タイミングは、それが時刻t3に先だってローレベルに移行するべきであるということを除けば、時刻t3に関連しては決定的なものにはならない。次に、入力信号VREFRAMPおよびVDOがそれらに対応するランプを時刻t3において、またはその付近で開始したとき、NチャネルMOSFET Q105およびQ106のゲート端子に接続されているQ104によって短絡されたQ105およびQ106の対応するソース端子もまた電圧が上昇し始め、コンデンサCCOMP1およびCCOMP2を充電する。
Q114が再生のために閉じたときに、Q104が閉じて、そのときにQ105およびQ106の差動ペアを分離するように機能する。
積分ラッチ比較器150は部分出力遷移を受信する正(positive)入力VDOと、基準ランプに対応する(つまり、それを表す)信号を受信する負(negative)入力VREFRAMPとを有する。この積分ラッチ比較器は、二つの入力信号のうちどちらかが上昇している期間だけ、比較器出力ノード(QおよびQN)の電荷を蓄積する。それはランプ期間全体にわたって(つまり部分出力遷移の時間にわたって)、平均比較を提供する。
トランジスタQ107からQ114を備える正フィードバック再生回路(positive feedback regeneration circuit)は、差動入力トランジスタペアを介して、比較器出力ノードQおよびQNの電荷を受信する。この再生回路はノードQおよびQNのわずかな差を取得して、EXTENTNOTがQ114を導通させるときに、そのわずかな差をフルレール電圧に増幅する。
コンデンサCCOMP1およびCCOMP2の大きさは、Q102およびQ103によって供給されるあまり大きくないバイアス電流との関連においては、それらを充電するのに非常に大きな電流が必要になり、Q105およびQ106によって形成される差動ペアを通るバイアス電流全体が非常に大きくなるように(しかし、入力信号VDOおよびVREFRAMPが上昇し続けている間だけ)、決められる。従って、この回路は、VREFRAMPおよびVDO入力間の差動電圧を図24の時刻t3とt5の間のそれらのランプ期間だけ積分するような内在的機能を有する。この機能は、積分ラッチ比較器150への制御入力信号に要求されるタイミング精度をさらに緩和する。図24の時刻t5までに、入力VREFRAMPとVDOの間の差動電圧は、電荷蓄積によって時間積分され、出力ノードQおおよびQNの電圧レベルにわずかな差を生成する。EXTENT_NOT信号が図24の時刻t5の後でハイレベルに移行したときに、最終的にこの電圧はフルレール電圧に増幅される。なぜならば、NチャネルMOSFET Q114を通って流れる電流が交差結合されたNチャネルMOSFETペアQ112およびQ113を強力にバイアスし、それが出力ノードQおよびQNにおける既存の電圧差を、交差結合されたPチャネルMOSFETペアQ107およびQ108に与えられる同様の構成によって助成された正フィードバックによって再生するからである。
繰り返しになるが、図24の時刻t5との関連では、それが時刻t5の後で発生するべきであるということを除き、制御信号EXTENT_NOTの立ち上がりエッジのタイミングは決定的ではない(non-critical)。出力信号QおよびQNの最終状態は、図24の時刻t3とt5の期間で入力信号VREFRAMPとVDOの間で時間積分された差電圧に応じて、一方がVDDDレベルになり、他方がVSSDレベルとなる。したがって、積分ラッチ比較器150は制御信号EXTENTおよびEXTENT_NOTとを生成する適切な回路とともに、図23の制御回路138のラッチ比較器132を、図23の適切な論理極性供給ループフィードバック信号U/Dについて選択した、その出力信号QまたはQNのうちの一つで置き換えることができる。
従来技術の共振線駆動回路を示す図。 従来技術の共振線駆動回路を示す図。 従来技術の共振線駆動回路を示す図。 異なったCL値に対する図2bの回路の動作を表すタイミング図。 異なったCL値に対する図2bの回路の動作を表すタイミング図。 典型的な物理的環境における図3の共振線駆動回路に類似した共振線駆動回路を示す図。 図6の回路のタイミング図。 本発明の共振線駆動回路の第1実施形態を示す図。 図8の回路の動作を表すタイミング図。 図8の回路の動作を表すタイミング図。 図8の回路の動作を表すタイミング図。 本発明の共振線駆動回路の第2実施形態を示す図。 図12の回路の動作を表すタイミング図。 本発明の共振線駆動回路の第3実施形態を示す図。 図14の回路の動作を表すタイミング図。 図14の回路の動作を表すタイミング図。 図12、図14または他の実施形態の回路に使用可能な制御回路の図。 従来技術の制御回路を表す図。 本発明の第2態様における共振線駆動回路の動作を説明するためのタイミング図。 本発明の第2態様に使用可能な制御回路を示す図。 図19を拡張した図。 図20の制御回路の代替制御回路を示す図。 共振線駆動回路のその他の実施形態を示す図。 図23の回路のタイミング図。 図23の回路に使用可能な比較器の詳細図。

Claims (31)

  1. 負荷(14)に供給可能な導体出力信号を供給する電気導体(12)に供給可能な回路出力信号を生成するための電気的駆動回路であって、前記回路出力信号および前記導体出力信号は、おおよそ出力電圧レベルペア(VDD,VSS)の間で、それぞれ対応する回路出力遷移および導体出力遷移を生じさせ、前記出力電圧レベルペアの間には中間電圧レベル(VHH)が存在し、前記導体および負荷のインダクタンスおよびキャパシタンスは、対応する回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間において前記回路出力信号がおおよそ前記中間電圧レベルを維持する間に、前記導体出力信号が各導体出力遷移をほぼ完了することを可能にする共振をもたらし、前記回路は、
    実質的に非ゼロ遷移時間を部分回路出力遷移にもたらすために、前記出力電圧レベルペアの少なくとも一方と前記中間レベルとの間で部分回路出力遷移を制御するランプ制御回路(118,119)を備える回路。
  2. 前記部分回路出力遷移は、前記回路の他のスイッチング事象に対して相対的に遅くなるように制御される、請求項1記載の駆動回路。
  3. 前記回路出力を前記二つの出力電圧レベルの第1レベルに引き上げるとともに、前記二つの出力電圧レベルの第2レベルに引き下げるプルアップトランジスタ(Q3)およびプルダウントランジスタ(Q1)をさらに備え、前記部分回路出力遷移は、前記プルアップおよびプルダウントランジスタのスイッチングよりも遅くなるように制御される、請求項1または2記載の駆動回路。
  4. スイッチオンの際に前記回路出力を前記中間電圧レベルに駆動し、スイッチオフの際に前記回路出力を前記二つの出力電圧レベルの第1レベルに駆動することを許可する中間レベル駆動トランジスタ(Q2,Q2N)をさらに備え、前記部分回路出力遷移は、前記中間レベル駆動トランジスタのスイッチオフよりも遅くなるように制御される、請求項1、2または3記載の駆動回路。
  5. 前記部分回路出力遷移時間は調整可能である、請求項1乃至4いずれか1項記載の駆動回路。
  6. 前記部分回路出力遷移時間は前記導体出力信号が導体出力遷移を十分に完了するのにかかる時間の関数として制御可能である、請求項1乃至5いずれか1項記載の駆動回路。
  7. 前記制御回路が、
    前記回路出力信号と前記第2制御信号とを比較して、前記第2制御信号が前記対応する制御遷移を完了する前に、前記回路出力信号が回路出力遷移を完了するかどうかを判定する時間比較回路と、
    前記比較に応じて前記部分回路遷移時間を調整する調整回路とを備える、
    請求項1記載の駆動回路。
  8. 基準ランプを生成する基準ランプ回路と、前記基準ランプ回路に結合されて部分回路出力遷移と前記基準ランプとを比較する比較器回路とを備える、請求項1記載の駆動回路。
  9. 前記比較器回路は前記部分回路出力遷移レベルと基準電圧(VREF)とを比較し、前記基準電圧は前記中間電圧レベル(VHHD)と出力電圧レベルのほぼ中間であり、前記部分回路出力遷移の開始(t3)と前記部分回路出力遷移の予想される終了のおおよそ中間の時刻(t4)において前記出力が前記出力電圧レベルに向かって遷移する(VDDD,VSSD)、請求項8記載の駆動回路。
  10. 前記比較器回路は積分ラッチ比較器を備え、部分回路出力遷移と前記基準ランプを表す信号との間の前記部分出力遷移の実質的に全時間にわたる平均比較を提供する、請求項8記載の駆動回路。
  11. 前記比較器は、
    前記部分回路出力遷移を受信する第1入力(VDO)と、
    基準ランプを表す信号を受信する第2入力(VREFRAMP)と、
    出力ノードペア(Q,QN)とを備え、
    前記積分ラッチ比較器は前記第1および第2入力信号のいずれかが上昇している間だけ前記比較器出力ノードの電荷を蓄積する、
    請求項10記載の駆動回路。
  12. 前記比較に応じて、前記部分回路遷移時間を調整する調整回路をさらに備える、請求項8乃至11いずれか1項記載の駆動回路。
  13. 部分回路遷移に必要な前記時間は過去の少なくとも一つの回路出力遷移の特性の関数として制御される、請求項1乃至12いずれか1項記載の駆動回路。
  14. 前記特性は2つの信号の相対タイミングから決定される、請求項13記載の駆動回路。
  15. 前記ランプ制御回路は前記回路出力信号を制御された方法で駆動するためのソースフォロワを含む、請求項1乃至14いずれか1項記載の駆動回路。
  16. 前記中間電圧レベル(VHH)の電源と前記回路出力信号との間に接続されたスイッチ(Q2N)を備え、前記ランプ制御回路は前記回路出力信号を制御された方法で駆動するために前記スイッチに電流を供給する電流ミラー(Q20,Q21)を備える、請求項1乃至15いずれか1項記載の駆動回路。
  17. 前記電流ミラーに制御電流を供給するための制御電流源(120)をさらに含む、請求項16記載の駆動回路。
  18. 前記電流は前記導体出力信号が導体出力遷移を十分に完了するのにかかる時間の関数として制御可能である、請求項17記載の駆動回路。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項記載の電気的駆動回路であって、異なった第1、第2および第3の供給電圧源に結合され、前記第2供給電圧(VHH)は前記第1供給電圧と前記第3供給電圧との間に位置し、前記回路は、
    回路入力信号に応答して、異なった第1、第2および第3制御信号を生成する制御回路と、
    第1スイッチ(Q3)であって、(a)前記第1供給電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)回路出力信号(VDO)が提供される出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第1スイッチの電流電極の間を流れる電流を制御するために前記第1制御信号に応答する制御電極を有する第1スイッチと、
    第2スイッチ(Q1)であって、(a)前記第2供給電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)前記出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第2スイッチの電流電極の間を流れる電流を制御するために前記第2制御信号に応答する制御電極を有する第2スイッチと、
    第3スイッチ(Q2)であって、(a)前記第3供給電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)前記出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第3スイッチの電流電極の間を流れる電流を制御するために前記第3制御信号(VC2)に応答する制御電極を有する第3スイッチとを備え、
    前記回路出力信号は、おおよそ前記第1供給電圧と第3供給電圧との間で上昇および下降回路出力遷移を生じさせ、前記回路出力信号は各回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間においておおよそ前記第2供給電圧に維持され、前記第1供給電圧と第3供給電圧との間および/または前記第2供給電圧と第3供給電圧との間の遷移時間は制御される回路。
  20. 前記回路出力信号は、おおよそ前記第1供給電圧と第3供給電圧との間で上昇および下降回路出力遷移を生じさせ、前記第3スイッチは前記出力ノードがその制御電極電圧を制御された方法で追従するようにソースフォロワで動作する、請求項19記載の駆動回路。
  21. 前記第3スイッチはNチャネルトランジスタであり、前記回路出力信号が前記第1電圧から前記第3電圧に降下するときに、前記第3トランジスタの前記制御電極に対する前記電流の上昇速度を監視するためにコンデンサ(CFB)が設けられている、請求項19記載の駆動回路。
  22. ランプ制御回路(118,119)は部分回路出力遷移を、過去の部分回路出力遷移の結果として蓄積された電流蓄積制御値の関数として制御する、請求項1乃至21いずれか1項記載の駆動回路。
  23. 負荷(14)に供給可能な導体出力信号を供給する電気導体(12)に供給可能な回路出力信号を生成するための電気的駆動回路であって、前記回路出力信号および前記導体出力信号は、おおよそ出力電圧レベルペア(VDD,VSS)の間で、それぞれ対応する回路出力遷移および導体出力遷移を生じさせ、前記出力電圧レベルペアの間には中間電圧レベル(VHH)が存在し、前記導体および負荷のインダクタンスおよびキャパシタンスは、対応する回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間において前記回路出力信号がおおよそ前記中間電圧レベルを維持する間に、前記導体出力信号が各導体出力遷移をほぼ完了することを可能にする共振をもたらし、前記回路は、
    前記中間電圧レベルと前記第1電圧レベルとの間に少なくとも第1コンデンサ要素を含み、前記中間電圧レベルと前記第2電圧レベルとの間に少なくとも第2コンデンサ要素を含む回路。
  24. 前記第1および第2コンデンサ要素は実質的に等しい、請求項23記載の駆動回路。
  25. 前記第1および第2コンデンサ要素は分離リザーバコンデンサを形成する、請求項24記載の駆動回路。
  26. 複数のパッケージ導線インダクタンスが前記電気導体(12)と前記出力電圧レベルペアのそれぞれの電源との間に存在し、前記第1および第2コンデンサ要素は回路出力電圧の変化が前記駆動回路に流れ戻る戻り電流が前記複数のパッケージ配線インダクタンスの間でおおよそ等しく分かれるようにする、請求項23,24または25記載の駆動回路。
  27. 前記第1および第2コンデンサ要素が前記複数の出力電圧レベル(VDDD,VSSD)の間に減結合キャパシタンスをもたらす、請求項23乃至26いずれか1項記載の駆動回路。
  28. 負荷(14)に供給可能な導体出力信号を供給する電気導体(12)に供給可能な回路出力信号を生成するための電気的駆動回路であって、前記回路出力信号および前記導体出力信号は、おおよそ第1電圧(VDD)、第2電圧(VSS)および前記第1、第2電圧の間の中間電圧(VHH)の間で、それぞれ対応する回路出力遷移および導体出力遷移を生じさせ、前記回路は、
    第1トランジスタ(Q3)であって、(a)前記第1電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)回路出力信号(VDO)が提供される出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第1トランジスタの電流電極の間を流れる電流を制御するために第1制御信号に応答する制御電極を有する第1トランジスタと、
    第2トランジスタ(Q1)であって、(a)前記第2電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)前記出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第2トランジスタの電流電極の間を流れる電流を制御するために第2制御信号に応答する制御電極を有する第2トランジスタと、
    第3トランジスタ(Q2)であって、(a)前記中間電圧の電圧源に結合される第1電流電極、(b)前記出力ノードに結合される第2電流電極、(c)前記第3トランジスタの電流電極の間を流れる電流を制御するために第3制御信号(VC2)に応答する制御電極を有する第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタの前記制御電極と、前記第1および第2電圧レベルの電源との間にそれぞれ接続された第4および第5トランジスタと、
    前記第3トランジスタの前記制御電極を前記第4および第5トランジスタを介して前記第1および第2電圧レベルへ選択的に放電する制御回路とを備え、
    前記出力信号は、前記第1、第2および第3制御信号に制御されて、おおよそ前記第1電圧と第2電圧との間で上昇および下降回路出力遷移を生じさせ、前記回路出力信号は各回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間においておおよそ前記中間電圧に維持される回路。
  29. 前記第1、第2および第3制御信号を供給して、前記回路出力信号を各回路出力遷移の間に非ゼロ中間レベル維持期間においておおよそ前記中間供給電圧に維持する制御回路をさらに備える、請求項28記載の駆動回路。
  30. 前記制御回路は、前記第1または第2供給電圧の一つと前記中間供給電圧との間の前記回路出力信号の遷移時間を制御するタイミング制御回路を備える、請求項28または29記載の駆動回路。
  31. 前記制御回路は基準ランプを生成する基準ランプ回路と、前記基準ランプ回路に結合されて部分回路出力遷移と前記基準ランプとを比較する比較器回路とを備える、請求項29記載の駆動回路。
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