JP2003195919A - 移動型搬送装置、生産ラインの搬送システム - Google Patents

移動型搬送装置、生産ラインの搬送システム

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JP2003195919A
JP2003195919A JP2001394046A JP2001394046A JP2003195919A JP 2003195919 A JP2003195919 A JP 2003195919A JP 2001394046 A JP2001394046 A JP 2001394046A JP 2001394046 A JP2001394046 A JP 2001394046A JP 2003195919 A JP2003195919 A JP 2003195919A
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Hiroyuki Terada
宏幸 寺田
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Denso Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送効率の高い自律分散型の移動ロボット及
び生産ラインの搬送システムを提供する。 【解決手段】 3つのラインA,B,C(このラインは
増設)に対応して3台の移動ロボット5を配置して各工
程の処理装置1間を移動してワークを搬送する。第2工
程以降の各処理装置1には仮ロケ2が配置される。移動
ロボット5は、自律的に搬送作業を行い、無線により搬
送要求信号を受信するとその工程の処理装置1に移動し
ワークの搬送作業を行う。移動のルールは、指示なしで
は素材ロケ3(LI)に移動し、以後、工程順に搬送作
業を行う。優先度の高い指示を受けると、その工程に移
動する。搬送先の工程で、搬送したワークを投入できな
いときには、仮ロケ2に載置して次の工程に移動する。
これにより、ワーク投入待ちによる移動ロボット5の待
機状態を極力抑制して工程能力の差を吸収し、柔軟で効
率的な搬送作業を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の工程間を移
動する搬送対象物の搬送を行なうための移動型搬送装置
と、生産ラインを構成する工程に対応して複数の処理装
置が設けられ、これら複数の処理装置の間を受け渡しす
る搬送対象物を搬送するようにした生産ラインの搬送シ
ステムとに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、製品を製造する
メーカにおいては、消費嗜好が多様化することに伴い、
その生産システムを製品の多様化に柔軟に対応できるよ
うに構築されることが要求されつつある。このため、工
場内に配置した設備間をAGV(Automatic Guided Veh
icle)や移動ロボットを利用してワークの搬送などを行
なわせるようにした搬送システムが注目されてきてい
る。
【0003】ところが、AGVや移動ロボットを用いた
大規模で複雑な搬送システムは、これらを移動制御する
ために複雑な中央集中制御が必要となり、システムの開
発が困難となるばかりでなく、生産/物流ラインの機器
の増設や変更に伴うライン構成の迅速な変更を妨げる要
因となっており、これらの課題を解決することが要望さ
れている。
【0004】このような課題を解決するために、「自律
分散システム」が提案されている。自律分散システムと
は、システムを構成する各要素が、個々に自律性を保ち
つつ行動するように移動のルールが設けられており、搬
送時に互いに協調して移動をすることで、搬送システム
全体として秩序を持ったシステムとして構築しようとす
るものである。
【0005】上記した自律分散システムでは、システム
の拡張や縮小などの規模の変更が簡単になると共に、通
信機能の面では、情報の交信を中央で集中的に行なう必
要がないことから、通信装置や通信制御を局所的に行な
える程度の簡単なもととすることができる。これによっ
て、一部で発生する故障や不具合についても、その発生
場所の近傍に対応して局所的に処理することができるよ
うになり、システム全体の信頼性の面でも有利になるこ
とが予想されている。
【0006】ところで、従来では、このような自律分散
システムとしては、例えば、特快2000−25483
7公報に開示される「自律分散型作業割り当てシステ
ム」がある。この発明では、各要素間の通信量を削減す
ることで迅速に作業割り当てを行なうことができるよう
にしたものが開示されている。
【0007】しかしながら、上述のような従来技術にお
いては、これまで工程の順序を搬送の効率を支配する要
素として取り扱ったシステムがなかった。これは、特
に、フローショップ型の生産ラインにおいては、ワーク
の流動順序を考慮せずに搬送を行なうことが非常に搬送
効率を低下させる要因となっており、換言すれば、多数
のAGVや移動ロボットを生産ラインに配置する必要が
出てきて、コスト的にも引き合わなくなるという状況で
あった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、生産ラインにおいて搬送対象物を搬送
する移動型搬送装置に対して自律的に移動制御を行なう
ことができ、しかも搬送対象物の移動順序を考慮して効
率良く搬送作業を行なわせることができるようにした移
動型搬送装置の制御方法、移動型搬送装置、生産ライン
の搬送システム、移動型搬送装置を用いた搬送方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、通信手段が複数の工程のいずれかの工程において搬
送対象物の搬送を要求することの搬送要求信号を受信す
ると、制御手段により移動手段および搬送手段が制御さ
れて要求を受けた工程に移動し、搬送対象物の搬送作業
を行なう。ここで、制御手段は、搬送作業の第1原則と
して高い優先順位が設定された搬送要求信号を受信した
場合になその工程の搬送作業を優先的に実行し、搬送作
業の第2原則として搬送対象物を該当する工程に搬送し
たときに工程に投入が不可の状態で且つその工程に待機
載置部が設けられている場合にはその待機載置部に前記
搬送対象物を載置して次の工程に移動する。
【0010】これにより、例えば、複数の工程のうちの
処理能力が低い工程や作業が停止する率の高い工程など
においては搬送要求信号の優先順位を高めるように設定
しておくことで、自律的に搬送作業を行なう過程で、自
動的に工程順序を考慮した搬送作業を実施することがで
き、特定の工程で搬送対象物が滞ることなく、効率の良
い搬送作業を行なうことができるようになる。また、そ
のような工程に待機載置部を設けておくことにより、搬
送対象物の滞留による搬送作業の中断を防止することが
でき、他の工程の搬送作業を停滞させることを防止する
ことができるようになる。
【0011】さらに、このような搬送作業を、制御手段
によって搬送要求信号を受信したことに基づいて自律的
に行なうことができるので、工程の拡張や縮小あるいは
変更などの変動などに、その都度大幅なシステムの変更
設定をする必要がなく、柔軟な対応をすることができる
ようになる。さらに、複数台の移動型搬送装置を用いて
搬送作業を行なわせる場合でも、工程の変動に伴う台数
の変更も柔軟に対応することができるようになる。
【0012】請求項2の発明によれば、上記発明におい
て、制御手段に判断手段を設け、搬送先の工程に移動し
たときに待機載置部が設けられている場合には搬送対象
物が載置されているか否かを判断するようにしたので、
その搬送先の工程において、待機載置部が設けられてい
てしかも搬送対象物が載置されている場合には、その搬
送対象物について投入処理をすることもできるし、投入
処理をしてもさらに残った場合には、これに対処するこ
とができるようになり、工程の途中に滞留する搬送対象
物を円滑且つ効率良く搬送させることができるようにな
る。
【0013】請求項3の発明によれば、上記各発明にお
いて、制御手段を、第2原則に従って制御を行なわせる
場合に、待機載置部が満載で搬送対象物を載置すること
ができないときには、その状態を保持するように制御さ
せる構成としたので、例えば、この状態に保持されたと
きに警報を出したりサイクル停止をするなどの処置をす
ることで異常常置に対処することができるようになる。
【0014】請求項4の発明によれば、上記各発明にお
いて、制御手段を、搬送対象物を該当する工程に搬送し
たときに工程に投入が可能な状態である場合には、搬送
してきた搬送対象物をその工程に投入させるようにした
ので、待機載置部の有無にかかわらず搬送対象物を工程
に投入して処理を進めることができるようになる。
【0015】請求項5の発明によれば、制御手段を、搬
送対象物を該当する工程に搬送したときに工程に投入が
可能な状態で且つその工程に待機載置部が設けられてい
て搬送対象物が載置されている場合には、その工程に待
機載置部に載置されている搬送対象物を投入すると共に
該待機載置部に搬送してきた搬送対象物を載置するよう
に制御させるようにしたので、先にその工程に搬送され
た搬送対象物からその工程の処理を進めることができる
ようになり、工程の処理を円滑に進めることができるよ
うになる。
【0016】請求項6の発明によれば、上記各発明にお
いて、制御手段を、待機載置部を備えた工程において作
業を終了した時点でその待機載置部に搬送対象物が残る
か否かを記憶する記憶手段を備える構成としたので、そ
の工程から搬送要求信号を受信しない場合でも、その記
憶手段に記憶されている情報に基づいて工程への投入作
業を確実に行なうことができるようになり、搬送効率の
向上を図ることができるようになる。
【0017】請求項7の発明によれば、上記請求項6の
発明において、制御手段を、記憶手段に待機載置部に搬
送対象物が残っていることを記憶している工程につい
て、高い優先順位の設定された搬送要求信号がない場合
にはその工程の作業を行なうように制御するようにした
ので、記憶されている情報に基づいて工程の処理作業を
円滑に進行させることができるようになり、搬送効率の
向上を図ることができるようになる。
【0018】請求項8の発明によれば、上記請求項6お
よび7の発明において、制御手段を、記憶手段に記憶さ
れている情報が実際の工程の状態と異なるときには、実
際の状態に対応した情報に書き替えて記憶するように構
成したので、工程の状態が何らかの変更があって記憶し
た状態と異なる場合でも、実際の状態に修正することが
できるので、柔軟な対応をすることができるようにな
り、ひいては搬送作業の効率を向上することができるよ
うになる。
【0019】請求項9の発明によれば、生産ラインを構
成する工程に対応して複数の処理装置が設けられ、これ
ら複数の処理装置の間を受け渡しする搬送対象物を搬送
するようにした生産ラインの搬送システムにおいて、上
記した請求項1ないし8に記載の移動型搬送装置を配置
して搬送作業を行なわせると共に、各工程の処理装置に
搬送対象物の移動が必要なときに移動型搬送装置に対し
て搬送要求信号を送信する通信手段を設け、所定の処理
装置に対応して待機載置部を備えるので、移動型搬送装
置が生産ラインに配置されると、処理装置からの搬送要
求信号に応じて自律的に搬送処理を行なうことができる
ようになり、生産ラインの中の工程で、搬送すべき搬送
対象物が発生すると、その都度搬送要求信号が送信され
るので、これを受信した移動型搬送装置がその搬送処理
に当たることができるようになり、全体を集中的に管理
するシステム構成を必要としないので、生産ラインの変
更や、移動型搬送装置の増減あるいは故障などにも簡単
且つ迅速にしかも柔軟に対応することができるようにな
る。
【0020】請求項10の発明によれば、上記請求項9
の発明において、待機載置部を、対象となる処理装置が
少なくとも他の処理装置に比べて段取りあるいは故障で
停止する率の高い場合に設けているので、その工程の処
理装置による生産ラインの停滞や、工程順序どおりの搬
送ができなくなる場合でも、柔軟に対応して搬送効率の
低下を招くことがないように搬送作業を行なうことがで
きる。
【0021】請求項11の発明によれば、上記請求項9
および10の発明において、待機載置部を、対象となる
前記処理装置が少なくとも他の処理装置の処理能力と比
べて処理能力に変動がある場合に設けているので、例え
ば、処理能力の変動がある処理装置について発生する搬
送要求信号の優先順位を高く設定しておくことで、生産
ラインの全体の流れを良くして生産能力の向上を図るこ
とができるようになる。
【0022】請求項12の発明によれば、上記請求項9
ないし11の発明において、待機載置部を、対象となる
処理装置が移動型搬送装置以外により荷物が載置される
可能性のある場合に設けているので、その工程における
投入すべき搬送対象物が待機載置部に載置されていなか
った場合でも、これに対処して搬送作業を継続すること
ができるようになる。
【0023】請求項13の発明によれば、上記請求項9
ないし12の発明において、待機載置部を、移動型搬送
装置が複数の処理装置の搬送を受け持つ場合に設けてい
るので、各処理装置のサイクルタイムの違いを考慮した
受け持ち範囲の設定などをする必要がなく、生産ライン
の進行状況に応じて柔軟に搬送作業を実施することがで
きるようになる。また、例えば複数台の移動型搬送装置
を設ける場合でも、それらの移動型搬送装置を各生産ラ
インに固定的に配置するのではなく、共用して受け持つ
ように設定することができ、これによって、処理装置毎
のサイクルタイムの違いがあっても柔軟に対処すること
ができると共に、一つの移動型搬送装置が故障などをし
た場合でも、特別な変更設定をすることなく残った移動
型搬送装置により生産ラインの搬送作業を受け持つこと
ができるようになる。
【0024】請求項14の発明によれば、上記請求項9
ないし13の発明において、待機載置部を、生産ライン
に配置する複数の処理装置の編成の変更の頻度が高い場
合に設けているので、搬送作業を制御する部署を中央に
集中させる従来の方式と異なり、各移動型搬送装置が自
律的に判断をして受け持つことができ、全体の制御シス
テムそのものが複雑になるのを防ぎ、しかも搬送のため
のシステムの設計や変更が簡単で迅速に行なえるように
なる。
【0025】請求項15の発明によれば、上記請求項9
ないし14の発明において、待機載置部を、生産ライン
を構成する複数の処理装置の編成が複雑でその搬送手順
が通常よりも複雑になる場合に設けているので、上述同
様に、全体の制御システムそのものが複雑になるのを防
ぎ、しかも搬送のためのシステムの設計や変更が簡単で
迅速に行なえるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を工場の生産ライン
に適用した場合の一実施形態について図面を参照しなが
ら説明する。 [生産ラインの構成]図2は複数の生産ライン(以下単
にラインと称する)A,Bを有する工場内の各設備の配
置状態を示している。生産ラインAおよびBは共に第1
工程から第4工程までの4つの工程を経るものであり、
各工程には処理装置1が配置され、必要に応じて待機載
置部としての仮ロケ2が配置されている。ラインAの第
4工程はラインBの第4工程と同じ処理装置1で行なう
ようになっている。処理装置1は、ワークの投入口in
と排出口outがそれぞれ設けられており、投入口in
に投入されたワークは、装置内部で加工処理などが行な
われ、排出口outに排出されるように構成されてい
る。
【0027】ラインAの先頭工程である第1工程への投
入を待機する場所には搬送対象物であるワークを素材と
して載置しておくための素材ロケ3が配置され、出口に
はラインにおける加工処理が終了して完成したワークを
載置するための完成品ロケ4が配置されている。移動型
搬送装置としての移動ロボット5A,5Bは、各処理装
置1の間を移動して搬送対象物であるワークを搬送す
る。
【0028】なお、図中破線で示すのは、新たなライン
Cを拡張して追加する場合の想定を示しており、ここで
は、処理装置1aおよび1bが追加され、ラインCの第
1工程を処理装置1aで実施し、第2工程および第3工
程はラインBの第2工程および第3工程の処理装置1を
共用する。ラインCの第4工程は、処理装置1bにより
実施される。処理装置1bには仮ロケ2aが設けられ
る。また、ラインCに対応して移動ロボット5Cが増設
される。
【0029】上記の構成は、図1に平面図として示して
いる。図中、移動ロボット5A,5Bが走行する軌道G
aを実線で示しており、破線で示す軌道GbはラインC
を増設した場合のもので、ラインCの増設をしたときに
は、各移動ロボット5A,5B,5Cは軌道Ga,Gb
を共用して走行し、搬送作業を行なうことになる。
【0030】なお、各処理装置1については、ライン
A,B,Cの区別および工程番号がわかるように符号
(A−1)などと示しており、共用する工程では共用す
るラインの名称を含むように符号(AB−4)などと標
記している。仮ロケ2については、処理装置1の符号に
先だって仮ロケの符号として(TL−)を付加した標記
としている。素材ロケ3は(LI)、完成品ロケ4は
(LO)としている。
【0031】[移動ロボットの構成]次に、移動ロボッ
ト5の構成について図3および図4を参照して説明す
る。図3は、全体の外観を示しており、移動ロボット5
は、無人搬送台車6とこれに搭載されるロボットアーム
7とから構成されている。無人搬送台車6は、上面を作
業台としたほぼ矩形箱状の本体の底部に、走行用の車輪
8が設けられており、この車輪8は、図示しない駆動モ
ータ、ステアリングモータ、電源となるバッテリなどと
共に移動機構を構成している。ロボットアーム7は、例
えば多関節ロボットからなり、その先端に設けられたハ
ンド9により図示しないワークを把持してそのワークの
積み降ろし等の作業を行なうようになっている。
【0032】図4は移動ロボット5の電気的構成を示し
ている。制御装置10は、全体の動作を制御するための
もので、マイクロコンピュータやROM、RAMなどの
記憶部と共に、各種インターフェースを備えており、制
御手段として機能すると共に記憶手段としても機能する
ものである。この制御装置10には、入出力ポート11
を介して障害センサ12、通信機13、アーム用コント
ローラ14、走行用コントローラ15などが接続されて
いる。アーム用コントローラ14は、ロボットアーム7
の駆動制御を司るもので、具体的にはアーム駆動部14
aにより駆動制御する。走行用コントローラ15は、無
人搬送台車6の移動を制御するためのもので、具体的に
は走行駆動部15aにより駆動制御する。
【0033】障害センサ12は、移動に際して走行方向
に存在する障害物を検知して衝突を防止するためのもの
で、検知信号は制御装置10により処理される。通信機
13は、ラインA〜Cに配置される各処理装置1と通信
を行なうためのものであり、通信手段として機能し、主
として搬送要求信号を受信して制御装置10に出力す
る。制御装置10は、受信した搬送要求信号を後述する
プログラムに従って処理し、搬送作業を行なうようにな
っている。
【0034】[移動ロボットの基本動作]−(条件判定
処理) 次に、移動ロボット5の基本的動作について、図5ない
し図12を参照して説明する。移動ロボット5(5A〜
5C)の動作は、処理装置1から搬送要求信号を受信し
て移動を開始すると、制御装置10は、図5に示す条件
判定を行なって処理方法を決定する。すなわち、その条
件判定の条件とは、その処理装置1の工程には「次工程
があるか否か」、「仮ロケ・素材ロケがあるか否か」、
「荷物(ワーク)持参ありか否か」である。これらの有
無を判断することによって、第1の処理からだい7の処
理までのいずれかを決定する。
【0035】ここでは、移動ロボット5の制御装置10
は、次工程有り(ステップS1)、仮ロケ・素材ロケ有
り(ステップS2)、荷物持参有り(ステップS3)の
すべてで有り(「YES」)の場合に第1の処理(ステ
ップS4)に決定し、荷物持参がない(ステップS3で
「NO」)場合に第2の処理(ステップS5)に決定す
る。また、仮ロケ・素材ロケがなし(ステップS2で
「NO」)で、荷物持参が有り(ステップS6)のとき
に第3の処理(ステップS7)に決定し、荷物持参がな
い(ステップS6で「NO」)のときに第4の処理(ス
テップS8)に決定する。
【0036】また、移動ロボット5の制御装置10は、
次工程がない(ステップS1で「NO」)場合には、仮
ロケ・素材ロケがあり(ステップS9で「YES」)で
且つ荷物持参があり(ステップS10で「YES」)の
場合に第5の処理(ステップS11)に決定し、荷物持
参がない(ステップS10で「NO」)の場合に第6の
処理(ステップS12)に決定し、仮ロケ・素材ロケが
なく(ステップS9で「NO」)且つ荷物持参有り(ス
テップS13で「YES」)の場合に第7の処理(ステ
ップS14)に決定し、荷物持参がない(ステップS1
3で「NO」)場合、つまり次工程も仮ロケ・素材ロケ
もなく、しかも荷物持参もない場合という設定は行なわ
ない。
【0037】[移動ロボットの基本動作]−(各処理動
作) (a)第1の処理 移動ロボット5の制御装置10は、第1の処理では、図
6に示すフローチャートにしたがって無人搬送台車6お
よびロボットアーム7の駆動制御を行なう。これによ
り、移動ロボット5は次のように動作する。移動ロボッ
ト5は、まず、移動先の工程での仮ロケ2に在庫が有り
か無しかを記憶し(ステップA1)、この後、他工程で
優先指示があるか否か(ステップA2)を判断する。優
先指示とは、優先順位の高い搬送要求信号のことであ
り、ステップA2ではこれを受けているか否かを判断す
る。
【0038】移動ロボット5は、優先指示を受けていな
い場合(ステップA2で「NO」)には、続いて、その
処理装置1の投入口への荷物(ワーク)投入の可否を判
断する(ステップA3)。そして、移動ロボット5は、
「YES」の場合には仮ロケ2に荷物(ワーク)がある
か否かを判断し(ステップA4)、ここで「NO」の場
合には持参している荷物(ワーク)を処理装置1の投入
口inに投入する(ステップA5)。
【0039】また、「YES」の場合には仮ロケ2に持
参の荷物(ワーク)を卸し、仮ロケ2から古い荷物(載
置されているワーク)を取り、これを処理装置1の投入
口inに投入する(ステップA6)。なお、このステッ
プA6の処理では、いわゆる「先入れ先出し」の原則に
従った投入処理を行なうためのもので、この必要がない
処理である場合には、ステップA4,A6は不要とな
る。
【0040】続いて、移動ロボット5は、その処理装置
1の排出口outに移動し(ステップA7)、その排出
口outの荷物(ワーク)を取り(ステップA8)、そ
の荷物(ワーク)を持参して次工程の処理装置1の投入
口inのところに移動して(ステップA9)リターンす
る。
【0041】一方、ステップA2で「YES」と判断し
た場合すなわち他工程で優先指示がある場合には、移動
ロボット5は、現在の工程のところに設けられている仮
ロケ2への荷降ろしの可否を判断し(ステップA1
0)、「YES」の場合には持参の荷物をその仮ロケ2
に卸す(ステップA11)。次に、今受けている優先指
示よりもさらに優先順位の高い他工程の優先指示を受け
ているか否かを判断し(ステップA12)、「NO」の
場合には今受けている優先指示の工程に配設される処理
装置1に移動する(ステップA9)。また、ステップA
12で「YES」の場合には、移動ロボット5は、その
優先順位の高い方の工程の処理装置1に移動して(ステ
ップA13)、リターンする。
【0042】そして、ステップA10で、「NO」と判
断された場合、つまり持参している荷物(ワーク)を卸
すべき仮ロケ2が荷降ろし不可である場合には、警報を
出力してその状態を保持すべく待機する(ステップA1
4)。この場合には、移動ロボット5は、待機状態が何
らかの処置により解除されるまでその状態を保持するこ
とになる。そして、この状態が解除された場合には、再
び基本動作のプログラム(図5参照)に戻って処理を再
開することができる。
【0043】(b)第2の処理 次に、第2の処理では、移動ロボット5は、図7に示す
フローチャートにしたがって駆動制御を行なう。この第
2の処理においても、移動ロボット5は、まず、移動先
の工程での仮ロケ2に在庫が有りか無しかを記憶し(ス
テップB1)、他工程で優先指示があるか否かを判断す
る(ステップB2)。このステップB2で「NO」の場
合には、移動ロボット5は、仮ロケ2に荷物(ワーク)
があるか否かを判断し、「YES」の場合には仮ロケ2
から古い荷物を取りこれを処理装置1に投入する(ステ
ップB4)。
【0044】続いて、移動ロボット5は、その処理装置
1の排出口outに移動し(ステップB5)、排出口o
utから荷物を取って(ステップB6)無人搬送台車6
に載置した状態として次工程の処理装置1の投入口in
まで移動し(ステップB7)リターンする。また、ステ
ップB2で「YES」と判断した場合には、移動ロボッ
ト5は、指示を受けた工程の処理装置1の投入口inま
で移動し(ステップB8)、リターンする。
【0045】(c)第3の処理 次に、第3の処理では、移動ロボット5は、図8に示す
フローチャートに従って駆動制御を行なう。ここでは、
次工程あり、仮ロケ・素材ロケなしで且つ荷物持参あり
の場合であるから、移動ロボット5は、その工程の処理
装置1の投入口inが荷物投入が可能か否かを判断し
(ステップC1)、「YES」の場合には持参の荷物
(ワーク)をその処理装置1に投入する(ステップC
2)。この後、移動ロボット5は、処理装置1の排出口
outに移動し(ステップC3)、排出口outから荷
物を取って(ステップC4)その荷物を持参して次工程
の処理装置1に移動し(ステップC5)、リターンす
る。
【0046】一方、ステップC1で、「NO」と判断さ
れた場合には、移動ロボット5は、そのままの状態で所
定時間待機し(ステップC6)、ステップC1で「YE
S」と判断されるのを待つ。待機時間が所定時間(例え
ばn秒に設定)を経過すると、移動ロボット5は、警報
を出力してその状態を保持すべく待機する(ステップC
7)。
【0047】(d)第4の処理 次に、第4の処理では、移動ロボット5は、図9に示す
フローチャートに従って駆動制御を行なう。ここでは、
移動ロボット5は、次工程があって、仮ロケ・素材ロケ
がなしで、且つ荷物持参がない場合であるから、まず、
他工程で優先指示があるか否かを判断し(ステップD
1)、「NO」の場合には次工程の処理装置1に移動し
(ステップD2)、リターンする。一方、ステップD1
で「YES」の場合には、移動ロボット5は、指示を受
けた工程の処理装置1に移動して(ステップD3)リタ
ーンする。
【0048】(e)第5の処理 次に、第5の処理では、移動ロボット5は、図10に示
すフローチャートに従って駆動制御を行なう。ここで
は、次工程なし、仮ロケ・素材ロケありで且つ荷物持参
ありの場合であるから、移動ロボット5は、まず、仮ロ
ケ2もしくは素材ロケ3に荷物があるか否かを判断し
(ステップE1) 、続いてその工程の処理装置1に荷物
(ワーク)の投入が可能か否かを判断する(ステップE
2)。
【0049】移動ロボット5は、ステップE2で「YE
S」の場合には仮ロケ2に荷物があるか否かを判断し
(ステップE3)、「NO」の場合には持参の荷物を処
理装置1に投入し(ステップE4)、「YES」の場合
には仮ロケ2に持参の荷物を卸して仮ロケ2から古い荷
物を取って処理装置1に投入する。続いて、移動ロボッ
ト5は、他工程で優先指示があるか否かを判断し(ステ
ップE6)、「NO」の場合には仮ロケ2の荷物記憶が
あるか否かを判断する(ステップE7)。
【0050】このとき、移動ロボット5は、「YES」
と判断したときには、記憶されている仮ロケ2の工程の
処理装置1の投入口inに移動する(ステップE8)。
記憶されている仮ロケ2が複数ある場合には、所定のル
ールに従って一つの仮ロケ2を選択し、その工程の処理
装置1の投入口inに移動する。選択するためのルール
としては、例えば、古い記憶の方を優先する方式や、仮
ロケ2に残っているワークの数量が多い方を優先する方
式など適宜の方式で選択されるようになっている。
【0051】また、ステップE7で「NO」と判断した
場合には、移動ロボット5は、指示がない状態であるこ
とから、待機位置である原位置に移動するようになる
(ステップE9)。さらに、ステップE6で、「YE
S」と判断した場合には、優先指示を受けている工程の
処理装置1の投入口inに移動するようになる(ステッ
プE10)。
【0052】そして、ステップE2で「NO」と判断さ
れた場合には、移動ロボット5は、仮ロケ2に荷卸しが
可能か否かを判断し(ステップE11)、「YES」と
判断した場合には、持参の荷物(ワーク)を処理装置1
側に投入し(ステップE12)この後ステップE6に移
行する。そして、ステップE11で「NO」と判断した
場合には、移動ロボット5は、警報を出力してその状態
を保持すべく待機する(ステップE13)。
【0053】(f)第6の処理 次に、第6の処理では、移動ロボット5は、図11に示
すフローチャートに従って駆動制御を行なう。ここで
は、次工程なし、仮ロケ・素材ロケありで且つ荷物持参
なしの場合であるから、移動ロボット5は、まず、仮ロ
ケ2もしくは素材ロケ3の荷物の有無を記憶し(ステッ
プF1)、続いて、仮ロケ2に荷物がある場合には(ス
テップF2で「YES」と判断)、仮ロケ2の荷物(ワ
ーク)を取り、その工程の処理装置1の投入口inに投
入する(ステップF3)。そして、仮ロケ2に荷物(ワ
ーク)が無い場合には(ステップF2で「NO」と判
断)、ステップF3はジャンプする。
【0054】次に、移動ロボット5は、ステップF4に
移行すると、他工程で優先指示があるか否かを判断し、
「NO」の場合には他の工程の仮ロケ2の荷物記憶があ
るか否かを判断して「YES」のときには前述同様にし
て該当する工程もしくは選択された工程の処理装置1の
投入口inに移動する(ステップF6)。また、ステッ
プF5で「NO」の場合には、移動ロボット5は、指示
なし時の待機位置へ移動して(ステップF7)リターン
する。そして、ステップF4で「YES」の場合には、
移動ロボット5は、指示を受けた工程の処理装置1の投
入口inに移動して(ステップF8)、リターンする。
【0055】(g)第7の処理 次に、第7の処理では、移動ロボット5は、図12に示
すフローチャートに従って駆動制御を行なう。ここで
は、次工程なし、仮ロケ・素材ロケなしで且つ荷物持参
ありの場合であるから、移動ロボット5は、まず、荷物
(ワーク)が投入可か否かを判断し(ステップG1)、
「YES」の場合には持参の荷物をその工程の処理装置
1の投入口inに投入する(ステップG2)。
【0056】続いて、移動ロボット5は、他工程で優先
指示があるか否かを判断し(ステップG3)、「NO」
の場合には仮ロケ2の荷物の記憶があるか否かを判断し
(ステップG4)、ある場合にはその工程の処理装置1
の投入口inに移動し(ステップG5)、ない場合には
指示なし待機位置に移動し(ステップG6)、この後リ
ターンする。
【0057】また、ステップG3で「YES」の場合に
は、移動ロボット5は、指示を受けた工程の処理装置1
の投入口inに移動し(ステップG7)、リターンす
る。さらに、ステップG1で、「NO」の場合には、待
機時間n秒だけ待って(ステップG8)ステップG1で
「YES」になるまで待機し、ステップG8で「NO」
と判断されると、警報を出力して待機するようになる
(ステップG9)。
【0058】[生産ラインへの適用例]次に、上記した
移動ロボット5を生産ラインに適用した場合の具体的な
動作について図13および図14を参照して説明する。
図13は、2つの生産ラインA,Bを受け持つ1台の移
動ロボット5の搬送システムについて示した平面図であ
る。ラインA,B共に第3工程まであり、第3工程の処
理装置1および完成品ロケ4は共用する構成である。
【0059】ラインAは、仕掛品ロケ3(LI−A)が
設けられ、ライン投入前の仕掛品である搬送対象物が載
置され、第1工程から順次、処理装置1(A−1)、第
2工程の処理装置1(A−2)、第3工程の処理装置1
(AB−3)が配置されると共に、完成品ロケ4(LO
−AB)が配置されている。ラインBは、仕掛品ロケ3
(LI−B)、第1工程の処理装置1(B−1)、第2
工程の処理装置1(B−2)および共用の第3工程の処
理装置1(AB−3)が設けられている。
【0060】第2工程の処理装置1(A−2),1(A
B−3),1(B−2)のそれぞれには仮ロケ2(TL
−A−2),2(TL−AB−3),2(TL−B−
2)が設けられている。移動ロボット5は、ラインA,
Bのすべての工程を受け持つように1台が配置され、軌
道Gに沿って工程間を移動して搬送対象物である荷物
(ワーク)を搬送するようになっている。また、移動ロ
ボット5は、搬送要求信号がなく搬送を行なわない状態
では、ラインAの仕掛品ロケ3(LI−A)の位置を原
位置Rとして待機するようにプログラムされている。
【0061】上記構成において、仮ロケ2は、各ライン
の第2工程以降の処理装置1に設ける構成としている
が、全ての処理装置1に設ける必要はなく、設地場所に
制約がある場合などは、例えば、次の条件に適合する場
合に優先的に設けることが有効である。
【0062】(a)対象となる処理装置1が他の処理装
置1よりも段取りの発生や故障の発生率が高い場合 (b)対象となる処理装置1が他の処理装置1よりも処
理能力が低くサイクルタイムが長くなる場合 (c)対象となる処理装置1が移動ロボット5以外によ
り荷物が載置されることがある場合(例えば、抜き取り
検査で荷物を置く場合など) (d)移動ロボット5が複数の生産ラインを受け持つ場
合 (e)生産ラインの編成の変更の頻度が高い場合 (f)生産ラインにおける複数の処理装置1の配置構成
が複雑になる場合 などである。
【0063】さて、上記構成において、例えば移動ロボ
ット5が原位置Rに待機している状態(図14のステッ
プP1)から、工程の処理装置1から無線通信により搬
送要求信号を受信した場合の動作について、図14のフ
ローチャートを参照して説明する。移動ロボット5は、
原位置Rに待機している状態では、ラインAあるいはB
のいずれかの第1工程の処理装置1から受ける搬送要求
信号を優先的に実行するように設定されている。
【0064】ここで、移動ロボット5は、前述したよう
に、基本動作の条件判定処理およびこれによって決定さ
れた各処理を実行することで、図14のフローチャート
に示されるような自律的な判断に基づいた搬送作業を実
行することになる。なお、処理動作には若干の重複が含
まれる場合もあるが、基本的には前述の第1ないしだい
7の処理を実行することにより達成されるものである。
【0065】いま、移動ロボット5が、例えばラインA
側から搬送要求信号を受信したとすると、仕掛品ロケ2
(LI−A)に載置されているワークをその要求を受け
たラインAの第1工程の処理装置1(A−1)の投入口
inに搬送して投入作業を行なう(ステップP2)。こ
の後、移動ロボット5は、その処理装置1(A−1)の
排出口outに移動し、処理が終了しているワークを払
い出して(ステップP3)、次の第2工程の処理装置1
(A−2)の投入口inに移動する(ステップP4)。
【0066】ここで、移動ロボット5は、仮ロケ2(T
L−A−2)に在庫があるか否かを確認して記憶し(ス
テップP5)、続いて優先工程投入要求があるか否かを
判断して(ステップP6)、「NO」の場合には第2工
程の処理装置1(A−2)がワークの投入が可能か否か
を判断する(ステップP7)。投入が可能な場合(ステ
ップP7で「YES」と判断)には、投入作業を行なっ
た上でその処理装置1(A−2)の排出口outに移動
し処理済みワークの払い出しを行なう(ステップP
8)。なお、ステップP6で「YES」の場合には、仮
ロケ2(TL−A−2)に第1工程から搬送してきたワ
ークを載置してステップP2に戻り、上述の処理を繰り
返すようになる。
【0067】一方、ステップP7で「NO」の場合に
は、移動ロボット5は、仮ロケ2(TL−A−2)が満
杯であるか否かを判断して、「NO」の場合にはその仮
ロケ2(TL−A−2)に第1工程から搬送してきたワ
ークを載置する(ステップP9)。そして、ステップP
9で「YES」の場合には、第1工程から搬送してきた
ワークを載置する先が存在しないことになるので、警報
を出力してサイクルを停止させるように無線信号を送信
する(ステップP10)。
【0068】この状態からの復旧については、例えば、
作業環境を復帰させた後に人的な操作により行なうこと
もできるし、あるいは、仮ロケ2(TL−A−2)が載
置可能な状態となるか、処理装置1(A−2)に投入可
能となるかなどの対応処置がなされたときに自律的に判
断を行なって復旧する異常時の復旧プログラムを設定す
ることで対処することもできる。
【0069】次に、移動ロボット5は、第3工程の処理
装置1(AB−3)に移動し(ステップP11)、第3
工程の処理装置1(AB−3)の仮ロケ2(TL−AB
−3)に在庫の状態を記憶する(ステップP12)。続
いて、優先工程投入要求があるか否かを判断し(ステッ
プP13)、「YES」の場合にはステップP2にジャ
ンプし、「NO」の場合には第3工程の処理装置1(A
B−3)にワークの投入が可能であるか否かを判断する
(ステップP14)。このステップP14で「YES」
の場合には、移動ロボット5は、第2工程から搬送して
きたワークを処理装置1(AB−3)に投入し、この後
排出口outに移動して処理済みのワークの払い出し処
理を行なう(ステップP15)。
【0070】続いて、移動ロボット5は、払い出しによ
り排出されたワークを完成品ロケ4(LO−AB)に移
動して搬送してきたワークを払い出し処理すると共に、
ワークの空マガジン積み作業を実行する(ステップP1
6)。続いて、優先工程投入要求があるか否かを判断し
(ステップP17)、「YES」の場合には、前述のス
テップP2にジャンプし、「NO」の場合には、仮ロケ
2の在庫記憶があるか否かを判断する(ステップP1
8)。
【0071】ここで、仮ロケ2の在庫がある場合には、
その仮ロケ2が一つであるときにはその仮ロケ2を選択
し(ステップP19)、複数の仮ロケ2が在庫ありと記
憶されているときには、いずれかの仮ロケ2を所定の条
件にしたがって選択し(ステップP19)、選択された
結果が第2工程に相当する場合にはステップP20で
「YES」と判断してステップP4にジャンプする。ま
た、選択された結果が第3工程に相当する場合には、ス
テップP20で「NO」と判断してステップP11にジ
ャンプする。
【0072】さて、上述のステップP14で「NO」の
場合には、移動ロボット5は、仮ロケ2(TL−AB−
3)が満杯であるか否かを判断して、「NO」の場合に
はその仮ロケ2(TL−A−2)に第1工程から搬送し
てきたワークを載置する(ステップP21)。そして、
ステップP21で「YES」の場合には、第2工程から
搬送してきたワークを載置する先が存在しないことにな
るので、警報を出力してサイクルを停止させるように無
線信号を送信する(ステップP22)。なお、この状態
からの復旧については、前述のステップP10の処理と
同様である。
【0073】以上のようにして、移動ロボット5が1台
だけ配設される場合には、2つのラインA,Bの各工程
に対応して優先順位にしたがって工程間を移動して搬送
対象物であるワークを搬送処理することができる。この
場合、移動ロボット5は、優先順位にしたがった自立的
な動作を行うので、各工程の処理装置1から送信される
搬送要求信号に基づいて円滑に搬送処理を行うことがで
きるので、優先順位の高い工程すなわち、仮ロケ2など
にワークが滞留しやすい工程には優先的に搬送処理を行
うことができるので、全体の搬送効率の向上を図ること
ができるようになる。
【0074】また、先頭の第1工程以外の工程の各処理
装置1には、仮ロケ2を設けることで、投入ができない
ワークを仮置きして次の工程に移動することができるよ
うにしたので、処理装置1が処理中でワークの投入がで
きない場合でも、その時点ではラインを停止する必要が
なくなり、搬送能力の向上を図ることができるようにな
る。
【0075】[他の生産ラインへの応用例]次に、図1
5及び図16を参照して、上述とは異なる生産ラインへ
の応用例を説明する。なお、移動ロボット5の動作につ
いては、上記した具体例の説明と先に説明した移動ロボ
ット5の基本動作とから上述したような作用効果を奏す
るように搬送動作を行うことが明らかであるから、ここ
ではその動作については省略し、生産ラインの構成と配
置する移動ロボット5について簡単に説明する。
【0076】図15に示す生産ラインは、生産ラインと
してラインA,ラインBを設ける場合であり、ライン
A,Bのそれぞれに対応して移動ロボット5A,5Bを
受け持たせるようにした構成である。ラインAは、仕掛
品ロケ3(LI−A)、第1工程の処理装置1(A−
1)、第2工程の処理装置1(A−2)、ラインBと共
用する第3工程の処理装置1(AB−1)及びラインB
と共用の完成品ロケ4(LO)から構成される。ライン
Bは、仕掛品ロケ3(LI−B)、第1工程の処理装置
1(B−1)、第2工程の処理装置1(B−2)、ライ
ンAと共用する第3工程の処理装置1(AB−3)から
構成される。
【0077】処理装置1(A−2),1(B−2),1
(AB−3)にはそれぞれ仮ロケ2(TL−A−2),
2(TL−B−2),2(TL−AB−3)が設けられ
ている。移動ロボット5Aの軌道はGA,移動ロボット
5Bの軌道はGBであり、共用する第3工程から完成品
ロケ4の部分の軌道GCは共用する構成である。
【0078】なお、移動ロボット5A,5Bは、共用す
る軌道GCの部分では、衝突が起こらないように互いに
相手の位置を検知して移動を制御するように構成されて
いる。具体的には、一方の移動ロボット5が共用の軌道
GCに存在しているときには他方の移動ロボット5は出
て行くまで待機するようにプログラムされている。
【0079】これにより、2台の移動ロボット5A,5
Bを各ラインA,Bが互いに衝突することなく、しかも
工程にワークが長時間に渡って滞留することを防止して
搬送効率を高めた搬送作業を行うことができるようにな
る。
【0080】なお、上述の共用する軌道GCについて
は、工場などの配置関係でレイアウト上の制約を受けな
い場合には迂回軌道あるいは周回軌道などを付設するこ
とで進入制限をなくすことができ、これによってさらに
搬送効率を高めることができるようになる。
【0081】図16には、異なる生産ラインに適用した
例を示している。ここでは、生産ラインとして3つのラ
インA,B,Cを設ける構成としている。2台の移動ロ
ボット5A,5Bを配置している。各処理工程における
処理装置1の配置は図示のとおりで、第3工程の処理装
置1(ABC−3)は3つのラインで共用しており、第
2工程の処理装置1(BC−2)はラインB,Cで共用
している。
【0082】ここで、移動ロボット5AはラインA,B
の搬送作業を受け持ち、移動ロボット5BはラインB,
Cの搬送作業を受け持っている。そして、共用している
処理装置1(ABC−3)及び完成品ロケ4の軌道GD
及び処理装置1(BC−2)の軌道GEのそれぞれを含
む領域E1,E2は、エリア制御を行う領域として設定
されている。これは、複数の移動ロボット5A,5Bを
用いる構成において発生する軌道上での衝突を防止する
ための制御である。この領域E1,E2内においては、
前述のように、1台の移動ロボット5のみが存在するこ
とができ、他は軌道が空くまで待機するように制御する
プログラムが設定されている。
【0083】以上のように、複数の生産ラインに対応し
て複数の移動ロボット5を柔軟に対応することができる
ように受け持ちさせるので、ラインの生産能力が異なる
場合でも、これに対応して搬送効率を低下させることな
く搬送作業を自律的に行わせることができるようにな
る。
【0084】また、このような自律的分散制御を行うの
で、ラインの変更や工程の増減などに簡単かつ迅速に対
応することができるので、従来の集中型の管理方式と比
較すると、ランニングコストも低く抑えることができる
ようになり、効率の良い搬送システムを構築することが
できるようになる。
【0085】(他の実施形態)本発明は、上記実施形態
にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡
張できる。移動型搬送装置は、無人搬送車(AGV)や
移動ロボット以外に軌道を有するものでも良いし、歩行
型のロボットを用いることもできる。
【0086】搬送対象物は、荷物(ワーク)に限らず、
ワークを搬送するためのキャリアや各種の装置など工程
間において搬送する必要があるものであれば何でも適用
することができる。
【0087】仮ロケ2は、処理装置1に付設すること
で、前述した作用効果を得ることができるが、無条件に
処理装置1に付設する必要もなく、必要に応じて設ける
ことで十分に本発明の機能を発揮させることができる。
仮ロケ2を付設する条件としては、実施例中の(a)〜
(f)の記載に応じることが合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す生産ラインの配置状
態を示す平面図
【図2】図1相当の処理装置のレイアウトを示す外観斜
視図
【図3】移動ロボットの外観斜視図
【図4】移動ロボットの機能ブロック構成図
【図5】移動ロボットの基本動作の条件判定処理のフロ
ーチャート
【図6】移動ロボットの第1の処理を示すフローチャー
【図7】同第2の処理を示すフローチャート
【図8】同第3の処理を示すフローチャート
【図9】同第4の処理を示すフローチャート
【図10】同第5の処理を示すフローチャート
【図11】同第6の処理を示すフローチャート
【図12】同第7の処理を示すフローチャート
【図13】具体的な生産ラインへの適用例を示す図1相
当図
【図14】生産ラインでの移動ロボットの具体的処理動
作を示すフローチャート
【図15】異なる生産ラインの例(その1)
【図16】異なる生産ラインの例(その2)
【符号の説明】
1は処理装置、2は仮ロケ(待機載置部)、3は素材ロ
ケ,仕掛品ロケ、4は完成品ロケ、5は移動ロボット
(移動型搬送装置)、6は無人搬送台車、7はロボット
アーム、10は制御装置、13は通信機である。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送対象物を複数の工程間において搬送
    するための移動型搬送装置において、 前記搬送対象物の搬送を要求する前記工程からの搬送要
    求信号を受信する通信手段と、 前記工程間を移動するための移動手段と、 前記搬送対象物を搬送する搬送手段と、 前記通信手段により前記複数の工程のいずれかの工程の
    搬送要求信号を受信すると該当する工程の搬送対象物を
    搬送するように前記移動手段および搬送手段を駆動制御
    する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 高い優先順位の設定された搬送要求信号がない場合には
    前記搬送要求信号を受けた工程から工程順に搬送を行な
    う第1原則と、 前記搬送対象物を該当する工程に搬送したときに工程に
    投入が不可の状態で且つその工程に待機載置部が設けら
    れている場合にはその待機載置部に前記搬送対象物を載
    置して次の工程に移動する第2原則とに従って前記制御
    を行なうことを特徴とする移動型搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動型搬送装置におい
    て、 前記制御手段は、搬送先の工程に移動したときに待機載
    置部が設けられている場合には搬送対象物が載置されて
    いるか否かを判断する判断手段を備えていることを特徴
    とする移動型搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の移動型搬送装
    置において、 前記制御手段は、前記第2原則に従って制御を行なう場
    合に、前記待機載置部が満載で前記搬送対象物を載置す
    ることができないときには、搬送作業を停止してその状
    態を保持するように制御することを特徴とする移動型搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の移
    動型搬送装置において、 前記制御手段は、前記搬送対象物を該当する工程に搬送
    したときに工程に投入が可能な状態である場合には、搬
    送してきた前記搬送対象物をその工程に投入するように
    制御することを特徴とする移動型搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の移動型搬送装置におい
    て、 前記制御手段は、前記搬送対象物を該当する工程に搬送
    したときに工程に投入が可能な状態で且つその工程に待
    機載置部が設けられていて搬送対象物が載置されている
    場合には、その工程に前記待機載置部に載置されている
    搬送対象物を投入すると共に該待機載置部に搬送してき
    た搬送対象物を載置するように制御することを特徴とす
    る移動型搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の移
    動型搬送装置において、 前記制御手段は、前記待機載置部を備えた工程において
    作業を終了した時点でその待機載置部に搬送対象物が残
    るか否かを記憶する記憶手段を備えていることを特徴と
    する移動型搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の移動型搬送装置におい
    て、 前記制御手段は、前記記憶手段に前記待機載置部に搬送
    対象物が残っていることを記憶している工程について、
    前記高い優先順位の設定された搬送要求信号がない場合
    にはその工程の作業を行なうように制御することを特徴
    とする移動型搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の移動型搬送装
    置において、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている情報が
    実際の工程の状態と異なるときには、実際の状態に対応
    した情報に書き替えて記憶することを特徴とする移動型
    搬送装置。
  9. 【請求項9】 生産ラインを構成する工程に対応して複
    数の処理装置が設けられ、これら複数の処理装置の間を
    受け渡しする搬送対象物を搬送するようにした生産ライ
    ンの搬送システムにおいて、 前記請求項1ないし8のいずれかに記載の移動型搬送装
    置と、 前記処理装置に設けられ前記搬送対象物の移動が必要な
    ときに前記移動型搬送装置に対して搬送要求信号を送信
    する通信手段と、 前記複数の処理装置のうちの所定のものに設けられる待
    機載置部とを備えたことを特徴とする生産ラインの搬送
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の生産ラインの搬送シ
    ステムにおいて、 前記待機載置部は、対象となる前記処理装置が少なくと
    も他の処理装置に比べて段取りあるいは故障で停止する
    率の高い場合に設けられていることを特徴とする生産ラ
    インの搬送システム。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の生産ライ
    ンの搬送システムにおいて、 前記待機載置部は、対象となる前記処理装置が少なくと
    も他の処理装置の処理能力に比べて処理能力が変動する
    場合に設けられていることを特徴とする生産ラインの搬
    送システム。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれかに記載
    の生産ラインの搬送システムにおいて、 前記待機載置部は、対象となる前記処理装置が前記移動
    型搬送装置以外により荷物が載置される可能性のある場
    合に設けられていることを特徴とする生産ラインの搬送
    システム。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし12のいずれかに記載
    の生産ラインの搬送システムにおいて、 前記待機載置部は、前記移動型搬送装置が複数の前記処
    理装置の搬送を受け持つ場合に設けられていることを特
    徴とする生産ラインの搬送システム。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれかに記載
    の生産ラインの搬送システムにおいて、 前記待機載置部は、前記生産ラインに配置する前記複数
    の処理装置の編成の変更の頻度が高い場合に設けられて
    いることを特徴とする生産ラインの搬送システム。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし14のいずれかに記載
    の生産ラインの搬送システムにおいて、 前記待機載置部は、前記生産ラインを構成する前記複数
    の処理装置の編成が複雑でその搬送手順が通常よりも複
    雑になる場合に設けられていることを特徴とする生産ラ
    インの搬送システム。
  16. 【請求項16】 請求項9ないし15のいずれかに記載
    の生産ラインの搬送システムにおいて、 前記移動型搬送装置は、移動ロボットとして配置されて
    いることを特徴とする生産ラインの搬送システム。
  17. 【請求項17】 請求項9ないし15のいずれかに記載
    の生産ラインの搬送システムにおいて、 前記移動型搬送装置は、無人搬送車であることを特徴と
    する生産ラインの搬送システム。
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