JP2003194597A - メータおよびメータへの指針取付け方法 - Google Patents

メータおよびメータへの指針取付け方法

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JP2003194597A JP2001399763A JP2001399763A JP2003194597A JP 2003194597 A JP2003194597 A JP 2003194597A JP 2001399763 A JP2001399763 A JP 2001399763A JP 2001399763 A JP2001399763 A JP 2001399763A JP 2003194597 A JP2003194597 A JP 2003194597A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電気回路基板へ直接応力を加えること無く、
且つ裏カバーをケースに取付けるためのメータ反転工程
を不要とするメータおよびメータへの指針取付け方法を
提供する。 【解決手段】 指針2を取付け可能な回転軸12が、そ
の一端部12aと他端部12bを突出するようにムーブ
メント11を貫通する。回転軸一端部12aが挿通孔1
0に挿入しながらムーブメント11が電気回路基板9に
取付けられ且つ電気的に接続される。ケース8は、回転
軸一端部12aを露出する開口部7を有し、電気回路基
板9の表面を覆う。電気回路基板9のケース8への固定
手段14が設けられ、裏カバー13は回転軸他端部12
bを露出する露出孔15を有し電気回路基板9の裏面を
覆うようにケース8に取付けられる。指針2は回転軸1
2の一端部12aを軸方向に押圧して取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メータおよびメー
タへの指針取付け方法に関し、特に、安全に指針を回転
軸に取付けることができ、且つ製造工程を簡素化できる
メータおよびメータへの指針取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々なエネルギーの計測値、
人や物等を乗せて運ぶ装置の様々な状態を示す計測値、
等を指示する計器として電気式メータが用いられてい
る。
【0003】例えば一般的な車両には、走行スピード、
エンジン回転数、等を指針で指示する電気式メータが装
備される。このようなメータは、表示板、ケース、電気
式ムーブメント、電気回路基板、裏カバー、等を備えて
いる。表示板には車両スピード、エンジン回転数、等の
数値が印刷表示されている。ケースには表示板を背後か
ら照明する光源用のリフレクター等が備えられ、表示板
と一体または別体に形成されている。電気回路基板に
は、指針を駆動する電気式ムーブメントや光源の他、種
々の電気部品が取付けられている。電気回路基板はケー
スの背面に取付けられる。裏カバーは合成樹脂製であ
り、電気回路基板を覆うようにケースに取付けられてい
る。
【0004】ムーブメントは、その本体を貫通する金属
製の回転軸を有している。ムーブメントの回転軸の一端
部と他端部はムーブメント本体から突出しており、この
一端部に指針が圧入固定される。また回転軸の他端部
は、一端部に取付けられた指針の表示板に対する基準位
置を調整するためにムーブメント本体から突出してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のメータの構成で
は、指針を取付ける際の荷重を先ず回転軸が受ける。ケ
ースに裏カバーを取付けた状態で指針を回転軸の一端部
に取付ける場合、回転軸へ加えられた荷重により電気回
路基板へ回転軸の軸方向に直接応力が作用する。
【0006】そこで、例えば、軸支持部および支持アー
ムを有する金属製の回転軸支持台を別途用意し、裏カバ
ーをケースに取付けない状態で、この回転軸支持台を用
いて、指針をムーブメントの回転軸に取付ける。この場
合、回転軸支持台の軸支持部に回転軸の他端部を支持さ
せ且つ、支持アームに電気回路基板を支持させた状態
で、回転軸の一端部に軸方向に指針が圧入固定される。
そして指針を回転軸に取付けた後、裏カバーが取付けら
れていないメータを反転させ(即ち、ひっくり返し)、
裏カバーをケースに取付けて、メータの組み立てが完了
する。
【0007】しかしながら、回転軸支持台を用いても、
支持アームが電気回路基板を直接支持するため、回転軸
への指針取付け時に電気回路基板に直接応力が作用し、
これにより電気回路基板上の電気部品やハンダ付け部に
応力が作用し、これらを損傷させる可能性がある。ま
た、指針を回転軸に取付けた後に、裏カバーが無いメー
タを反転させて、指針を保護しながら裏カバーをケース
に取付けねばならないので、メータの製造工程を煩雑に
させる。
【0008】本発明は、前述した課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電気回路基板へ直接応力を加
えること無く回転軸に指針を安全に取付けることがで
き、且つ裏カバーをケースに取付けるためのメータ反転
工程を不要とするメータおよびメータへの指針取付け方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のメータは、請求項1に記載したよう
に、指針と、前記指針を取付け可能な一端部を有する回
転軸を備え、前記回転軸の一端部と他端部を突出するよ
うに前記回転軸が貫通する電気式ムーブメントと、前記
回転軸の一端部が挿通される挿通孔を有し、前記回転軸
を前記挿通孔に挿入しながら前記ムーブメントが取付け
られ且つ電気的に接続される電気回路基板と、前記回転
軸の一端部を露出するように収容する開口部を有し、前
記電気回路基板の表面を覆うケースと、前記電気回路基
板を前記ケースに固定するための固定手段と、前記回転
軸の他端部を露出する露出孔を有し、前記ムーブメント
が取付けられた前記電気回路基板の裏面を覆うように前
記ケースに取付けられる裏カバーと、を備え、前記回転
軸の他端部が前記裏カバーの前記露出孔を介して回転軸
支持台により支持されながら、前記指針が前記回転軸の
一端部を軸方向に押圧して取付けられることを特徴とし
ている。
【0010】また、本発明のメータへの指針取付け方法
は、請求項3に記載したように、指針を取付け可能な一
端部を有する回転軸を備え、前記回転軸の一端部と他端
部を突出するように前記回転軸が貫通する電気式ムーブ
メントと、前記回転軸の一端部が挿通される挿通孔を有
し、前記回転軸を前記挿通孔に挿入しながら前記ムーブ
メントが取付けられ且つ電気的に接続される電気回路基
板と、前記回転軸の一端部を露出するように収容する開
口部を有し、前記電気回路基板の表面を覆うケースと、
前記電気回路基板を前記ケースに固定するための固定手
段と、前記回転軸の他端部を露出する露出孔を有し、前
記ムーブメントが取付けられた前記電気回路基板の裏面
を覆うように前記ケースに取付けられる裏カバーと、を
備えたメータを設け、前記回転軸の他端部を前記裏カバ
ーの前記露出孔を介して支持し、前記指針で前記回転軸
の一端部を軸方向に押圧しながら、前記指針を取付ける
ことを特徴としている。
【0011】請求項1および3に記載の発明によれば、
裏カバーをケースに取付けた状態で指針を回転軸の一端
部に取付けることが可能である。従って、指針を回転軸
に取付けた後に、裏カバーが無いメータを反転させて、
指針を保護しながら裏カバーをケースに取付けるといっ
た煩雑な工程を無くすことができる。これにより、メー
タの製造工程は、よりシンプルとなり、製造コストを抑
えることができる。
【0012】また請求項1および3に記載の発明によれ
ば、ムーブメントが取付けられた電気回路基板が固定手
段によりケースに固定され、ケースに取付けられた裏カ
バーの露出孔を介してムーブメントの回転軸の他端部が
支持されながら、指針が回転軸の一端部を軸方向に押圧
して取付けられる。これにより、電気回路基板に直接応
力が加わらず、電気回路基板上に取付けられた電気部品
やそのハンダ付け部を損傷することがない。
【0013】尚、指針取付け時に金属製の回転軸の他端
部を裏カバーの露出孔を介して支持する回転軸支持台等
の治具は、電気回路基板に応力が加わらないように、回
転軸に加えられた荷重に耐えうるものが好ましい。回転
軸支持台等の当該治具は金属製であることも好ましい
が、電気回路基板に応力が作用しないように、回転軸に
加えられた荷重に耐えうるものであれば、少なくとも回
転軸の他端部を軸支する治具の部分は金属製である必要
はなく、合成樹脂製であってもよい。また、回転軸の他
端部を軸支する治具の当該部分は、電気回路基板に応力
が加わらないような高さに調整されていることが好まし
い。言い換えれば、回転軸の他端部を軸支する治具の当
該部分は、指針取付け時に回転軸の他端部と接しても、
電気回路基板を撓ませないような高さ寸法であることが
好ましい。
【0014】また、本発明のメータは、請求項1に従属
する請求項2に記載したように、前記固定手段が前記裏
カバーに形成された複数のボスを含み、前記裏カバーが
前記ケースに取付けられるとき、前記ボスが前記電気回
路基板を前記ケースに向けて押圧して前記ケースに固定
することを特徴とする。これに関連して、本発明のメー
タへの指針取付け方法は、請求項3に従属する請求項4
に記載したように、前記固定手段が前記裏カバーに形成
された複数のボスを含み、そして前記メータを設けるス
テップが、前記ボスにより前記電気回路基板を前記ケー
スに向けて押圧しながら前記裏カバーを前記ケースに取
付けて、前記電気回路基板を前記ケースに固定するステ
ップを含むことを特徴としている。
【0015】請求項2および4に記載の発明によれば、
裏カバーがケースに取付けられるとき、裏カバーに形成
された複数のボスが固定手段として電気回路基板をケー
スに向けて押圧して固定する。これにより、電気回路基
板がケースに対して安定して固定される。
【0016】また、本発明のメータは、請求項1または
請求項2に従属する請求項3に記載したように、前記裏
カバーが前記ケースに接する外枠を有し、前記指針が前
記回転軸に取付けられるとき、前記裏カバーの前記外枠
が前記ケースを支持することを特徴としている。これに
関連して、本発明のメータへの指針取付け方法は、請求
項4または請求項5に従属する請求項6に記載したよう
に、前記裏カバーが前記ケースに接する外枠を有し、そ
して前記メータを設けるステップが、前記回転軸に前記
指針を取付ける前に前記裏カバーを前記ケースに取付
け、そして前記回転軸に前記指針を取付けるときに前記
外枠により前記ケースを支持するステップを含むことを
特徴としている。
【0017】請求項3および6に記載の発明によれば、
指針取付け時に裏カバーの外枠がケースを支持するた
め、電気回路基板に直接応力が作用せず、該裏カバーの
外枠が回転軸の他端部を軸支する回転軸支持台等の治具
と協働して、指針を回転軸の一端部に安全に圧入固定で
きる。
【0018】以上、本発明について簡潔に説明した。更
に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を
参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確
化されるであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好適な実施形
態を図面を参照して詳細に説明する。添付の図1から図
3に示されるような、車両に装備されるメータ1を一例
として本発明を説明する。図1は本発明によるメータ1
の構成の一例を示す分解斜視図と、指針取付け用治具で
ある回転軸支持台20の一例を示す斜視図とを含む図で
あり、図2は電気式ムーブメント11の回転軸12への
指針取付けを説明する本発明のメータ1の要部断面図で
あり、図3は図2の回転軸支持台20の変形例20aを
示す図である。
【0020】メータ1は、指針2と、表示板4と、ケー
ス8と、電気回路基板9と、電気式ムーブメント11
と、裏カバー13と、を備えている。表示板4は、例え
ば合成樹脂製であり、指針2とケース8との間に位置す
るようケース8と一体または別体に形成されている。表
示板4がケース8と別体の場合は、係止手段(不図示)
により表示板4をケース8に係止すればよい。表示板4
には、指針2により指し示される車両スピード、エンジ
ン回転数、等の数値や、種々の意匠が印刷表示されてい
る。その他、リテ−ナ(不図示)、表ガラス(不図
示)、等が表示板4の前面に取付けられてもよい。
【0021】指針2を駆動する電気式ムーブメント11
は、例えば電動モータであり、指針2を取付け可能な一
端部12aを有する金属製の回転軸12を備える。回転
軸12は、その一端部12aと他端部12bを突出する
ようにムーブメント11の本体を貫通する。指針2は、
例えば合成樹脂製であり、中空を有する管部3を備えて
いる。この管部3に回転軸12の一端部12aを圧入し
て指針2が回転軸12に固定される。
【0022】電気回路基板9は、硬質絶縁基板および該
基板上に導体の回路パターンを有する例えばプリント配
線板である。電気回路基板9は、ムーブメント11の回
転軸12の一端部12aが挿通される挿通孔10を有す
る。回転軸12が挿通孔10に挿入されながら、ムーブ
メント11は電気回路基板9に取付けられ且つ電気回路
基板9の回路パターンに電気的に接続される。電気回路
基板9には、ムーブメント11の他、各種メータの照明
や表示板4の種々の意匠を透過表示するための照明に用
いられる光源(例えば、発光ダイオード)等の種々の電
気部品が取付けられ、電気回路基板9の回路パターンに
電気的に接続されている。
【0023】ケース8は、例えば合成樹脂製であり、一
体成形により表示板4を含む形態でもよいし、別体成形
により表示板4とは独立した形態でもよい。ケース8
は、回転軸12の一端部12aを露出するように回転軸
12を収容する開口部7を有している。この開口部7
は、電気回路基板9の挿通孔10および表示板4に形成
された指針穴6と連通している。ケース8は、電気回路
基板9の表面を覆うように設けられている。ケース8に
は、表示板4を背後から照明する電気回路基板9の光源
用の灯室を形成する導光路、リフレクター、等が備えら
れている。
【0024】裏カバー13は、例えば合成樹脂製であ
り、回転軸12の他端部12bを露出する露出孔15を
有している。裏カバー13は、ムーブメント11が取付
けられた電気回路基板9の裏面を覆うようにケース8に
取付けられている。裏カバー13は、その複数の固定部
17と、それらに対応するケース8の固定部18とを係
合させることにより、ケース8に固定される。固定部1
7をケース8に向けて延長する固定アームとし、固定部
18を該固定アームと係合する固定穴としてもよい。逆
に、固定部18を裏カバー13に向けて延長する固定ア
ームとし、固定部17を該固定アームと係合する固定穴
としてもよい。その代わりとして、固定部17と固定部
18を両方とも穴として形成し、別途棒状固定部材を固
定部17と固定部18に挿通させて固定してもよい。更
に、裏カバー13の内面に固定ネジ挿通用の筒状部を突
出させて設け、該筒状部に対応する電気回路基板9の箇
所に筒状部が挿通する穴を設けて筒状部先端をケース8
の裏面に接触可能とし、そして該穴に対応するケース8
の裏面の箇所に固定ネジ挿通用の穴を設けて、固定ネジ
を筒状部から挿入してケース8の該穴に螺合させて裏カ
バー13をケース8に固定してもよい。その代わりとし
て、ケース8の裏面に固定ネジ挿通用の筒状部を突出さ
せて設け、該筒状部に対応する電気回路基板9の箇所に
筒状部が挿通する穴を設けて筒状部先端を裏カバー13
の裏面に接触可能とし、そして該穴に対応する裏カバー
13の内面の箇所に固定ネジ挿通用の穴を設けて、固定
ネジを裏カバー13の該穴から挿入してケース8の筒状
部に螺合させて裏カバー13をケース8に固定してもよ
い。尚、裏カバー13は、ケース8に接する外枠13a
を有している。この外枠13aは、指針2を回転軸12
に取付けるときにケース8を支持する。
【0025】電気回路基板9は固定手段によりケース8
に固定される。固定手段は電気回路基板9をケース8に
固定するためのものであり、例えば、ネジ、押圧部材、
係合部材、接着剤、等が挙げられる。ネジを採用する場
合は、電気回路基板9とケース8をネジ止めにより固定
する。押圧部材を採用する場合は、電気回路基板9をそ
の裏面からケース8に向けて押圧して固定する。係合部
材を採用する場合は、電気回路基板9とケース8それぞ
れに係合部材を設け、それらを係合させて電気回路基板
9をケース8に固定する。接着剤を採用する場合は、電
気回路基板9とケース8とを接着剤で固定する。
【0026】当該固定手段の一例として、裏カバー13
の内面には複数のボス14が形成されている。裏カバー
13は、ボス14で電気回路基板9の裏面をケース8に
向けて押圧しながら、ケース8に取付けられ、これによ
り電気回路基板9をケース8に固定する。ボス14が押
圧する電気回路基板9の箇所は、ムーブメント11と、
種々の電気部品と、回路パターンとを避けた電気回路基
板9の箇所が好ましい。ボス14の形状は任意である
が、電気回路基板9をケース8に固定するのに適した形
状であることが望ましい。尚、ボス14の数には特に制
限を設けないが、3つのボス14を裏カバー13の内面
の適宜な箇所に形成して、電気回路基板9を当該ボス1
4の3点で支持させれば、電気回路基板9を安定してケ
ース8に固定することができる。
【0027】次に、特に図2を参照して回転軸12への
指針2の取付けを説明する。先ず、回転軸12への指針
2の取付け前に、回転軸12の一端部12aを挿通孔1
0に挿入しながらムーブメント11を電気回路基板9に
取付けて電気的に接続し、回転軸12の一端部12aを
開口部7により露出するように電気回路基板9の表面を
ケース8で覆い、そしてムーブメント11が取付けられ
た電気回路基板9の裏面を覆うようにケース8に裏カバ
ー13を取付けて回転軸12の他端部12bを露出孔1
5から露出させる。このとき、例えばボス14により電
気回路基板9をケース8に向けて押圧しながら裏カバー
13をケース8に取付けて、電気回路基板9をケース8
に対して固定する。
【0028】指針2の取付け時に回転軸12の他端部1
2bを裏カバー13の露出孔15を介して支持する治具
として、例えば回転軸支持台20を準備する。回転軸支
持台20は、支持面21と、該支持面21上に設けられ
た軸支持部22を有する。この回転軸支持台20上に前
述の組み立て状態(指針2無し)のメータ1を設置す
る。このとき、回転軸12の他端部12bが裏カバー1
3の露出孔15を介して回転軸支持台20の軸支持部2
2により支持されている。そして、指針2の管部3に回
転軸12の一端部12aが圧入されるように、指針2を
回転軸12の軸方向に押圧して取付ける。裏カバー13
がケース8に接する外枠13aを有しているので、指針
2の回転軸12への取付け時に外枠13aによりケース
8が支持される。更に、前述のように裏カバー13の内
面またはケース8の裏面に固定ネジ挿通用の筒状部を設
けて、指針2の回転軸12への取付け時にこの筒状部に
よりケース8を支持してもよい。
【0029】このように、裏カバー13をケース8に取
付けた状態で指針2を回転軸12の一端部12aに取付
けることが可能である。従って、従来技術のように、指
針を回転軸に取付けた後に、裏カバーが無いメータを反
転させて、指針を保護しながら裏カバーをケースに取付
けるといった煩雑な工程を無くすことができる。これに
より、メータの製造工程は、よりシンプルとなり、製造
コストを抑えることができる。
【0030】また、ムーブメント11が取付けられた電
気回路基板9が固定手段(この例ではボス14)により
ケース8に固定され、ケース8に取付けられた裏カバー
13の露出孔15を介してムーブメント11の回転軸1
2の他端部12bが回転軸支持台20の軸支持部22に
より支持されながら、指針2が回転軸12の一端部12
aを軸方向に押圧して取付けられる。従って、指針取付
け時に回転軸12の軸方向に掛かる荷重を回転軸支持台
20の軸支持部22が受けるため、電気回路基板9に直
接応力を加えなくて済み、電気回路基板9上に取付けら
れた電気部品やそのハンダ付け部を損傷させることがな
い。
【0031】尚、回転軸支持台20は、電気回路基板9
に直接応力が作用しないように、回転軸12に加えられ
た荷重に耐えうるものが好ましい。回転軸支持台20は
金属製であることも好ましいが、電気回路基板9に応力
が作用しないように、回転軸12に加えられた荷重に耐
えうるものであれば、少なくとも回転軸12の他端部1
2bを軸支する回転軸支持台20の軸支持部22は金属
製である必要はなく、合成樹脂製であってもよい。ま
た、軸支持部22は、電気回路基板9に応力が作用しな
いような高さに調整されていることが好ましい。言い換
えれば、軸支持部22は、指針取付け時に回転軸12の
他端部12bと接しても、電気回路基板9を撓ませない
ような高さ寸法であることが好ましい。
【0032】図2に示されるように、裏カバー13の裏
面と回転軸支持台20の支持面21とが面接触してお
り、この面接触によりメータ1が回転軸支持台20に対
して安定して設置される。しかしながら、図1に示され
るように、裏カバー13の裏面に突起物16が存在する
ような場合は、突起物16に対応する回転軸支持台20
の支持面21の箇所に適宜凹部を設ければよい。メータ
1の回転軸支持台20に対する位置決めは、裏カバー1
3の外枠13aと、図1に示されるような回転軸支持台
20の壁部23とで実施されてもよいが、前述のような
突起物16と支持面21の凹部とで実施してもよい。
【0033】図3は、図2の回転軸支持台20の変形例
である回転軸支持台20aを示す図であり、回転軸支持
台20aは、支持面21aと、該支持面21a上に設け
られた軸支持部22aと、スペーサ24を有する。この
回転軸支持台20aによれば、スペーサ24により裏カ
バー13の裏面と支持面21aとの間にギャップが生じ
るので、裏カバー13の裏面の突起物16をこのギャッ
プ内に収容することができる。この場合、メータ1の回
転軸支持台20aに対する位置決めは、裏カバー13の
外枠13aと、図1に示されるような壁部23とで実施
される。尚、図3に示されるように、回転軸支持台20
aのスペーサ24と裏カバー13のボス14とを一直線
上に配置してもよい。
【0034】本発明は、前述した実施形態および変形例
に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可
能である。その他、前述した変形例を含む実施形態にお
ける各構成要素の材質,形状,寸法,形態,数,配置個
所,等は本発明を達成できるものであれば任意であり、
限定されない。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、裏カバーをケースに取付けた状態で指針を回転軸の
一端部に取付けることが可能である。従って、指針を回
転軸に取付けた後に、裏カバーが無いメータを反転させ
て、指針を保護しながら裏カバーをケースに取付けると
いった煩雑な工程を無くすことができる。これにより、
メータの製造工程は、よりシンプルとなり、製造コスト
を抑えることができる。また、電気回路基板に直接応力
を作用させなくて済み、電気回路基板上に取付けられた
電気部品やそのハンダ付け部に荷重が加わらない。更
に、本発明によれば、裏カバーがケースに取付けられる
とき、裏カバーに形成された複数のボスが固定手段とし
て電気回路基板をケースに向けて押圧して固定する。こ
れにより、電気回路基板がケースに対して安定して固定
される。更に、本発明によれば、指針取付け時に裏カバ
ーの外枠がケースを支持するため、電気回路基板に直接
応力が作用せず、該裏カバーの外枠が回転軸の他端部を
軸支する回転軸支持台等の治具と協働して、安全に指針
を回転軸の一端部に圧入固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメータの構成の一例を示す分解斜
視図と、指針取付け用治具である回転軸支持台の一例を
示す斜視図とを含む図である。
【図2】ムーブメントの回転軸への指針取付けを説明す
る本発明のメータの要部断面図である。
【図3】図2の回転軸支持台の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 メータ 2 指針 7 開口部 8 ケース 9 電気回路基板 10 挿通孔 11 電気式ムーブメント 12 回転軸 12a 一端部 12b 他端部 13 裏カバー 14 ボス(固定手段) 15 露出孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針と、 前記指針を取付け可能な一端部を有する回転軸を備え、
    前記回転軸の一端部と他端部を突出するように前記回転
    軸が貫通する電気式ムーブメントと、 前記回転軸の一端部が挿通される挿通孔を有し、前記回
    転軸を前記挿通孔に挿入しながら前記ムーブメントが取
    付けられ且つ電気的に接続される電気回路基板と、 前記回転軸の一端部を露出するように収容する開口部を
    有し、前記電気回路基板の表面を覆うケースと、 前記電気回路基板を前記ケースに固定するための固定手
    段と、 前記回転軸の他端部を露出する露出孔を有し、前記ムー
    ブメントが取付けられた前記電気回路基板の裏面を覆う
    ように前記ケースに取付けられる裏カバーと、を備え、 前記回転軸の他端部が前記裏カバーの前記露出孔を介し
    て回転軸支持台により支持されながら、前記指針が前記
    回転軸の一端部を軸方向に押圧して取付けられることを
    特徴とするメータ。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は前記裏カバーに形成され
    た複数のボスを含み、前記裏カバーが前記ケースに取付
    けられるとき、前記ボスが前記電気回路基板を前記ケー
    スに向けて押圧して前記ケースに固定することを特徴と
    する請求項1に記載したメータ。
  3. 【請求項3】 前記裏カバーは前記ケースに接する外枠
    を有し、前記指針が前記回転軸に取付けられるとき、前
    記裏カバーの前記外枠が前記ケースを支持することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載したメータ。
  4. 【請求項4】 指針を取付け可能な一端部を有する回転
    軸を備え、前記回転軸の一端部と他端部を突出するよう
    に前記回転軸が貫通する電気式ムーブメントと、前記回
    転軸の一端部が挿通される挿通孔を有し、前記回転軸を
    前記挿通孔に挿入しながら前記ムーブメントが取付けら
    れ且つ電気的に接続される電気回路基板と、前記回転軸
    の一端部を露出するように収容する開口部を有し、前記
    電気回路基板の表面を覆うケースと、前記電気回路基板
    を前記ケースに固定するための固定手段と、前記回転軸
    の他端部を露出する露出孔を有し、前記ムーブメントが
    取付けられた前記電気回路基板の裏面を覆うように前記
    ケースに取付けられる裏カバーと、を備えたメータを設
    け、 前記回転軸の他端部を前記裏カバーの前記露出孔を介し
    て支持し、 前記指針で前記回転軸の一端部を軸方向に押圧しなが
    ら、前記指針を取付けることを特徴とするメータへの指
    針取付け方法。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は前記裏カバーに形成され
    た複数のボスを含み、そして前記メータを設けるステッ
    プが、前記ボスにより前記電気回路基板を前記ケースに
    向けて押圧しながら前記裏カバーを前記ケースに取付け
    て、前記電気回路基板を前記ケースに固定するステップ
    を含むことを特徴とする請求項4に記載したメータへの
    指針取付け方法。
  6. 【請求項6】 前記裏カバーは前記ケースに接する外枠
    を有し、そして前記メータを設けるステップが、前記回
    転軸に前記指針を取付ける前に前記裏カバーを前記ケー
    スに取付け、そして前記回転軸に前記指針を取付けると
    きに前記外枠により前記ケースを支持するステップを含
    むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載した
    メータへの指針取付け方法。
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CN113086239A (zh) * 2021-04-15 2021-07-09 四川亚美动力技术有限公司 一种航空仪表指针组件装配方法

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