JP2003192873A - 光硬化可能組成物 - Google Patents

光硬化可能組成物

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JP2003192873A
JP2003192873A JP2001395027A JP2001395027A JP2003192873A JP 2003192873 A JP2003192873 A JP 2003192873A JP 2001395027 A JP2001395027 A JP 2001395027A JP 2001395027 A JP2001395027 A JP 2001395027A JP 2003192873 A JP2003192873 A JP 2003192873A
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健司 山内
Takashi Shinjo
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 容易に被着体に適用することができ、光
の照射により硬化が完了する光硬化可能組成物であっ
て、適用基材への接着性や接着物の硬化後に生成する硬
化物自身の強度、耐薬品性、耐熱性、可とう性に優れ、
さらに無溶媒である場合は耐環境性にも優れる光硬化可
能組成物を提供すること。 【解決手段】 エポキシ樹脂と、主鎖にオキシメチレン
鎖を有するポリオキシメチレン高分子化合物と、光カチ
オン重合開始剤とを含有することを特徴とする常温で液
体の光硬化可能組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の照射により硬
化が進行する光硬化可能組成物に関し、より詳細には、
硬化が速いため仮固定の必要がなく、適用基材への接着
性や耐水性に優れた光硬化可能組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】無溶剤型液状接着剤組成物は、溶剤を含
まず耐環境性に優れているので、さまざまな被着体を塗
装、接着または封入するのに幅広く用いられている。そ
の中でも、光硬化可能組成物は、光を照射することによ
り硬化が進行するため、高温の加熱が必要なく、光を遮
断すれば貯蔵安定性に優れているため、種々の製品が提
案され、開発されている。
【0003】特開昭63−248825号公報には、エ
ポキシ樹脂とUV触媒とポリ(アルキレンオキサイド)
残基を含む固着剤からなる硬化性組成物が開示されてい
る。該硬化性組成物は、UV放射線を照射した際に遅れ
た硬化を示すため、UV線照射後の開放時間中に、例え
ば接着剤として機能させたり、不透明基板同士を接着で
きる旨が記載されている。しかしながら、接着物の接着
性や耐水性には特に言及されていない。さらに、特開平
6−306346号公報には、エポキシ樹脂に常温で固
体のポリエステルを配合することにより、クランプ等の
精密な仮固定がいらない初期接着強度に優れたホットメ
ルト組成物が記載されている。しかしながら、常温で固
体であるために、加熱溶融塗工、あるいは加熱溶融塗工
によるシート化が必要であり、熱に弱い基材への塗工や
精密塗工において、難点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の現状に鑑み、容易に被着体に適用することがで
き、光の照射により硬化が完了する光硬化可能組成物で
あって、適用基材への接着性や接着物の硬化後に生成す
る硬化物自身の強度、耐薬品性、耐熱性、可とう性に優
れ、さらに無溶媒であるため耐環境性にも優れる光硬化
可能組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、エポキシ樹脂と、主鎖にオキシメチレン鎖を
有するポリオキシメチレン高分子化合物と、光カチオン
重合開始剤を含有する常温で液体の接着剤組成物が、光
を照射することにより速やかに硬化し、硬化後の接着物
の接着性や耐水性に優れていることを知見した。また、
溶媒を含有していない液体の接着剤としては、初めて光
硬化型のものを試作した。さらに、本発明者らは、検討
を進めた結果、主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオ
キシメチレン高分子化合物として、ポリテトラメチレン
エーテルグリコール等を選択すれば、本発明の光硬化可
能組成物の優れた性質、例えば耐水性、接着強度、親水
性液体に対する耐性、接着後に生成する硬化物の可とう
性がさらに向上することを知見した。さらに、エポキシ
樹脂が、常温で固体のエポキシ樹脂と常温で液体のエポ
キシ樹脂との混合物であるとき、好ましくは常温で液体
のエポキシ樹脂がビスフェノールA型エポキシ樹脂であ
るとき、本願発明の組成物の可とう性が一層高められ、
長期間にわたり接着力が維持され得ることを知見した。
さらに検討を重ね、本発明を完成させるに至った。な
お、本明細書中、「常温」とは、約23℃程度の温度を
指す。
【0006】すなわち、本発明は、(1)エポキシ樹脂
と、主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオキシメチレ
ン高分子化合物と、光カチオン重合開始剤とを含有する
ことを特徴とする常温で液体の光硬化可能組成物、
(2)エポキシ樹脂が、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂であることを特徴とする前記(1)に記載の常温で液
体の光硬化可能組成物、(3)主鎖にオキシメチレン鎖
を有するポリオキシメチレン高分子化合物が、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレングリ
コール、テトラメチレンオキシドとプロピレンオキシ
ドとの共重合体、テトラメチレンオキシドとブチレン
オキシドとの共重合体またはテトラメチレンオキシド
とエチレンオキシドとの共重合体からなる群から選ばれ
る1以上の化合物であることを特徴とする前記(1)ま
たは(2)に記載の常温で液体の光硬化可能組成物、
(4)エポキシ樹脂が、常温で固体のエポキシ樹脂と常
温で液体のエポキシ樹脂との混合物であることを特徴と
する前記(1)〜(3)に記載の常温で液体の光硬化可
能組成物、(5)常温で液体のエポキシ樹脂が、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする前記
(4)に記載の常温で液体の光硬化可能組成物、に関す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明にかかる光硬化可能組成物
は、溶媒を実質的に含有せずとも、常温で液体であるた
め、熱に対して耐性のない被着物にも適用が可能であ
り、優れた作業環境を提供できる液体接着剤組成物であ
る。以下に好ましい態様について説明する。
【0008】本発明に使用されるエポキシ樹脂は特に限
定されず、どのようなものでもよいが、例えばビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹
脂、ビフェニル型エポキシ樹脂または変性エポキシ樹脂
等が挙げられる。ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、
ポリテトラメチレンエーテルグリコールまたはポリエチ
レングリコールと反応して、接着した後に生成する硬化
物の耐水性や親水性液体に対する耐性が高められるよう
に作用するため、特に好ましく用いられる。また、常温
で固体のビスフェノールF型エポキシ樹脂に加えて、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂を用いる場合は、特に耐
水性に優れるので好ましい。エポキシ樹脂は、光硬化可
能組成物が常温で液体であるかぎり、常温で液体であっ
ても、固体であってもよい。また、エポキシ樹脂は、単
独で使用してもよく、複数混合して使用してもよい。常
温で液体のエポキシ樹脂は、光硬化可能組成物の硬化後
に生成する硬化物の弾力性および可とう性を高めるよう
に作用する。また、カチオン重合性が高いため、常温で
固体のビスフェノールF型エポキシ樹脂単独ではカチオ
ン重合が十分に進まない場合、液体のエポキシ樹脂をさ
らに加えることによりカチオン重合が良好に進行し、硬
化速度を高められるとともに、硬化物の耐熱接着性がよ
り一層高められるように作用する。
【0009】本発明で使用されている光硬化可能組成物
において、エポキシ樹脂が常温で固体のエポキシ樹脂と
常温で液体のエポキシ樹脂との混合物である場合、エポ
キシ樹脂混合物中の常温で液体のエポキシ樹脂の配合量
は、常温で固体のエポキシ樹脂100重量部に対して、
1〜40重量部であることが好ましい。液体のエポキシ
樹脂の含有量が多すぎると、親水性液体に対する耐性が
低下し、水などの親水性液体に接着物が浸漬された場
合、界面剥離が生じるおそれがあるため、上記範囲内で
使用することが好ましい。
【0010】エポキシ樹脂は市販されており、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂としては例えばエピコート80
6、エピコート806L、エピコート807、エピコー
トYL983またはエピコートYL983U(いずれも
ジャパンエポキシレジン社製)等がある。さらに、本発
明で用いられるエポキシ樹脂の分子量としては、特に限
定されないが、好ましくは、重量平均分子量で、250
〜60000である。
【0011】本発明で用いられる主鎖にオキシメチレン
鎖を有するポリオキシメチレン高分子化合物としては、
特に限定されないが、ホモポリマーでもコポリマー(共
重合体ともいう)でもよく、例えばポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール、ポリエチレングリコール、
テトラメチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重
合体、テトラメチレンオキシドとブチレンオキシドと
の共重合体またはテトラメチレンオキシドとエチレン
オキシドとの共重合体等が好ましく用いられる。上記高
分子化合物は、単独で使用されてもよいし、複数混合し
て使用されてもよい。
【0012】主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオキ
シメチレン高分子化合物は、公知の製造方法に従って製
造され得る。また、コポリマーを製造する場合の重合形
態は、ブロック重合でもグラフト重合でもよい。また、
市販品を使用してもよい。
【0013】本発明で主鎖にオキシメチレン鎖を有する
ポリオキシメチレン高分子化合物として好ましく用いら
れるポリテトラメチレンエーテルグリコール(以下、P
TMGと略する)は、以下の式(1)で表される構造を
有する。 〔化1〕 H−(O−CHCHCHCH−OH (1) 上記式中、nは2以上の自然数である。本発明において
使用されるPTMGの分子量は、特に限定されないが、
例えば重量平均分子量で1000以上のものは、耐熱接
着性を高めるという利点を有する。また重量平均分子量
が1000以下のPTMGは常温で液状であるため、均
一に混合されやすいという利点を有する。本発明におい
ては、常温で液状または固体のいずれのPTMGを用い
てもよい。
【0014】本発明で主鎖にオキシメチレン鎖を有する
ポリオキシメチレン高分子化合物として好ましく用いら
れるポリエチレングリコール(以下、PEGと略する)
は、以下の式(2)で表される構造を有する。 〔化2〕 H−(O−CHCH−OH (2) 上記式中、nは2以上の自然数である。本発明において
使用されるPEGの分子量については特に限定されない
が、重量平均分子量が600以上であるものは、耐熱接
着性を高めることができるので、好ましく用いられる。
また、重量平均分子量が600以下のPEGは、常温で
液体であるため、各成分と均一に混合されやすいという
利点を有する。また、本発明においては、常温で液状ま
たは固体のいずれのPEGを使用してもよい。
【0015】本発明で主鎖にオキシメチレン鎖を有する
ポリオキシメチレン高分子化合物として好ましく用いら
れるテトラメチレンオキシドとプロピレンオキシドとの
共重合体、テトラメチレンオキシドとブチレンオキシド
との共重合体およびテトラメチレンオキシドとエチレン
オキシドとの共重合体は、好ましくはテトラメチレンオ
キシドと各エポキシドとの開環重合反応により製造する
ことができる。本発明において使用される各種テトラメ
チレンオキシド共重合体の分子量は特に限定されない
が、重量平均分子量で200〜4000であることが好
ましい。重量平均分子量が200以下になると、引火点
が低くなり、安全面において好ましくなく、重量平均分
子量が4000以上になると、相溶性が悪くなるおそれ
があるため好ましくない。
【0016】本発明にかかる光硬化可能組成物における
主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオキシメチレン高
分子化合物の好ましい配合割合は、必須成分であるエポ
キシ樹脂100重量部に対して、5〜40重量部であ
る。主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオキシメチレ
ン高分子化合物の配合割合が5重量部未満の場合には、
接着後に生成する硬化物の親水性液体に対する耐性を高
める効果が十分に得られないおそれがあり、40重量部
を越えると硬化速度が非常に遅くなるおそれがあるので
好ましくない。
【0017】本発明において使用される光カチオン重合
開始剤は、光を照射されることにより活性化し、エポキ
シ樹脂の開環重合を引き起こすことができるものであれ
ば、どのようなものでもかまわないが、そのような光カ
チオン重合開始剤としては、例えばスルホニウム塩、ヨ
ードニウム塩またはオニウム塩等が挙げられる。光カチ
オン重合開始剤の中でも、スルホニウム塩が好ましく、
スルホニウム塩の中でも、特に芳香族スルホニウム塩が
好ましい。該芳香族スルホニウム塩としては、例えば米
国特許第4256828号に開示されているものが好ま
しく用いられ、具体的に例えば、トリフェニルスルホニ
ウム塩、メチルジフェニルスルホニウム塩、ジメチルフ
ェニルスルホニウム塩、ジフェニルナフチルスルホニウ
ム塩またはジ(メトキシナフチル)メチルスルホニウム
塩等が挙げられる。
【0018】本発明の光硬化可能組成物を製造する際に
原料混合物を加熱溶融混合する場合があることから、光
カチオン重合開始剤は、硬化開始に有効な光を遮断した
状態で加熱した時にエポキシ樹脂の開環重合をほとんど
起こさない加熱安定性に優れた開始剤であることが好ま
しい。このような光カチオン重合開始剤としては、上述
した芳香族スルホニウム塩が挙げられ、芳香族スルホニ
ウム塩の中でも特に、ヘキサフルオロホスフェートイオ
ン(PF )を対アニオンとして有している芳香族ス
ルホニウム塩が好ましい。このようなPF を対アニ
オンとして有する芳香族スルホニウム塩としては、例え
ば米国特許第4256828号に開示されているものが
好ましく用いられ、具体的に例えば、トリフェニルスル
ホニウムヘキサフルオロホスフェート、メチルジフェニ
ルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジメチル
フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジ
フェニルナフチルスルホニウムヘキサフルオロホスフェ
ートまたはジ(メトキシナフチル)メチルスルホニウム
ヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。また該P
を対アニオンとして有する芳香族スルホニウム塩
は、公知の方法により製造されてもよく、市販品を使用
してもよい。市販品として、より具体的には、常温で液
体であるSP−150(商品名、旭電化工業社製)、サ
イラキュアUVI−6990(商品名、ユニオンカーバ
イド社製)等が挙げられる。
【0019】本発明にかかる光硬化可能組成物における
光カチオン重合開始剤の配合量は、光の種類や光の照射
強度、エポキシ樹脂の種類や量、光カチオン重合開始剤
の種類等によって異なるが、エポキシ樹脂の全重量を1
00重量部とした時に、0.01〜10重量部の割合で
配合されているのが好ましい。
【0020】本発明にかかる光硬化可能組成物には、本
発明の目的を阻害しない限り、必要に応じて他の成分を
含有させることができる。このような他の成分として
は、重合開始補助剤、密着性向上剤、増感剤、脱水剤、
老化防止剤、安定剤、可塑剤、ワックス、充填剤、難燃
剤、発泡剤、帯電防止剤、防かび剤、粘度調整剤などを
挙げることができる。添加し得る他の成分は、上記各成
分に限定されるわけではなく、公知の成分を使用してよ
い。また添加し得る他の成分は単独で添加されてもよい
し、2種以上添加されてもよい。
【0021】本発明にかかる光硬化可能組成物の製造方
法については、配合する各成分を混合し、均一に分散し
得る限り、特に限定されない。もっとも、使用材料が溶
融し得る適度な加熱条件下で各成分を混合するのが好ま
しい。好ましい製造方法の一態様としては、例えば各種
配合成分を、ヘンシェルミキサー等を用いて乾式混合
後、ニーダー、エクストルーダー等により、約110℃
以下で溶融混合処理を施す方法等が挙げられる。また、
製造に際しての各成分の混合分散は無溶媒で行ってもよ
いし、または不活性溶媒中で行ってもよい。該不活性溶
媒としては、例えばジエチルエーテル、クロロホルム、
ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシド等が
挙げられる。また該不活性溶媒の使用量は、なるべく少
量、好ましくは、各成分の総体積に対して0.5〜2倍
であることが好ましい。しかしながら、本発明にかかる
光硬化可能組成物は、溶剤を含んでいないことが好まし
いので、製造に際しての各成分の混合分散は無溶媒で行
うことが好ましい。また、溶媒を使用する場合、各成分
を混合したのち、減圧下、通常は溶媒を留去する。ま
た、各成分を混合する場合、カチオン重合を阻害する成
分である水分の混入を少なくするため、無水条件下で混
合することが望ましい。さらに、本発明にかかる光硬化
可能組成物を製造するに際しては、硬化開始に有効な光
を遮断した状態で行うことが好ましい。
【0022】本発明にかかる光硬化可能組成物を用いた
接着に際しては、該光硬化可能組成物を被着体の一方ま
たは双方に塗布する。被着体を貼り合わせる前、または
貼り合わせた後に光硬化可能組成物に光を照射する。光
の照射から速やかにエポキシ樹脂の開環重合が進行し、
最終的に硬化が完了すると該接着強度が発現する。な
お、上記光カチオン重合は暗反応でも進行するため、光
を照射した後、光の照射を停止した後においても硬化が
進行し、硬化が完了する。
【0023】上記硬化に際し照射される光については、
光カチオン重合開始剤からカチオンを生成し得る限り、
任意の光を用いることができ、カチオン重合開始剤の種
類に応じて適宜の光が用いられる。好ましくは、紫外線
あるいは200〜600nmの波長の光が用いられる。
特に、光カチオン重合開始剤として芳香族スルホニウム
塩を用いる場合には、200〜400nmの波長を含む
光を用いることが望ましい。光源としては、例えば蛍光
ランプ、高圧水銀灯、低圧水銀灯、キセノンランプ、メ
タルハライドランプ、殺菌灯またはレーザー光など、一
般的に用いられているものを用いることができる。
【0024】光の照射量についても、カチオン重合開始
剤の種類や光硬化可能組成物が塗布されている部分の厚
みや量によっても異なるため、一義的には定め得ない
が、0.001〜10J/cmの範囲とすることが望
ましい。光の照射時間は、光の強度や、エポキシ樹脂の
種類等により異なるので一概には言えないが、通常、
0.1〜30秒で十分である。比較的厚く接着剤を塗工
した場合には、上記範囲を超えて、光を照射することが
好ましい。なお、本発明にかかる光硬化可能組成物は、
常態条件下において、光の照射により十分硬化し良好な
接着力が得られるが、光の照射に加えて被着体の変形や
劣化が発生しない範囲でさらに加熱すると非常に高い接
着力が得られるのでより好ましい。
【0025】本発明にかかる光硬化可能組成物が適用さ
れる被着体は特に限定されないが、例えばポリエチレン
テレフタレート(以下、PETと略することもあ
る。)、ポリカーボネート、ポリアリレートなどのポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂などのプラスチックからな
る被着体の接着に好適に用いることができる。
【0026】もっとも、本発明にかかる光硬化可能組成
物が適用される被着体はポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル樹脂やアクリル樹脂に限らず、他のプラ
スチック、エチレンプロピレンラバーなどのゴム、ある
いは鉄やアルミニウム等の金属もしくは合金、木材や紙
などのセルロース系材料または皮革など、広範な材料か
らの被着体に適用することができる。
【0027】〔作用〕本発明にかかる光硬化可能組成物
は、エポキシ樹脂、好ましくはビスフェノールF型エポ
キシ樹脂と、主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオキ
シメチレン高分子化合物と、光カチオン重合開始剤とを
含むことで、光の照射により光カチオン重合開始剤が活
性化され、それによってエポキシ樹脂の開環重合が進行
して硬化する。従って、光の照射により速やかに硬化
し、優れた接着強度を発現する接着剤を提供することが
できる。加えて、主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリ
オキシメチレン高分子化合物とエポキシ樹脂が結合し、
かつPETなどからなる被着体に対して優れた接着性を
示し、接着物の親水性液体に対する耐性が高められると
ともに、接着物の耐熱接着性も高められる。
【0028】
【実施例】〔実施例1〕ビスフェノールF型エポキシ樹
脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、品番;エピコ
ートYL6975)26重量部と、PTMG(三菱化学
株式会社製、品番;PTMG1000、重量平均分子量
1000)2重量部と、光カチオン重合開始剤(ユニオ
ンカーバイド株式会社製、商品名;サイラキュアUVI
−6990)0.5重量部とを、溶融混練機にて混練
し、光硬化可能組成物を調製した。
【0029】〔実施例2〕ビスフェノールF型エポキシ
樹脂をエピコート806(ジャパンエポキシレジン株式
会社製)に変更したことを除いては、実施例1と同様に
して、光硬化可能組成物を調製した。
【0030】〔実施例3〕PTMGをPEG(重量平均
分子量600(常温で液状))に変更したことを除いて
は、実施例1と同様にして、光硬化可能組成物を調製し
た。
【0031】〔実施例4〕PTMGをPEG(重量平均
分子量600(常温で液状))に変更したことを除いて
は、実施例2と同様にして、光硬化可能組成物を調製し
た。
【0032】〔実施例5〕液状エポキシ樹脂(ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、商品名;BEO60E、新日
本理化株式会社製)1重量部と、ビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、品
番;エピコートYL6975)25重量部と、PTMG
(三菱化学株式会社製、品番;PTMG1000、重量
平均分子量1000)2重量部と、光カチオン重合開始
剤(ユニオンカーバイド株式会社製、商品名;サイアキ
ュラUVI−6990)0.5重量部とを、溶融混練機
にて混練し、光硬化可能組成物を調製した。
【0033】〔実施例6〕ビスフェノールF型エポキシ
樹脂を、エピコートYL6975からエピコート806
(ジャパンエポキシレジン株式会社製)に変更したこと
を除いては、実施例5と同様にして、光硬化可能組成物
を調製した。
【0034】〔比較例1〕ビスフェノールF型エポキシ
樹脂をビスフェノールA型エポキシ樹脂であるエピコー
ト828(ジャパンエポキシレジン株式会社製)に変更
したことを除いては、実施例1と同様にして、光硬化可
能組成物を調製した。
【0035】〔比較例2〕PTMGをPEG(重量平均
分子量600(常温で液状))に変更したことを除いて
は、比較例1と同様にして、光硬化可能組成物を調製し
た。
【0036】〔比較例3〕液状エポキシ樹脂(ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、商品名;BEO60E、新日
本理化株式会社製)1重量部をさらに添加したこと以外
は、比較例2と同様にして、光硬化可能組成物を調製し
た。
【0037】〔比較例4〕液状エポキシ樹脂(ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、商品名;BEO60E、新日
本理化株式会社製)1重量部をさらに添加したこと以外
は、比較例1と同様にして、光硬化可能組成物を調製し
た。
【0038】上述した実施例および比較例の光硬化可能
組成物の組成を、表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】〔実施例および比較例の評価〕上記したよ
うに得られた各光硬化可能組成物について、初期強
度、常態接着性、耐薬品性および耐熱接着性を以
下に示す要領で評価した。その結果を表2に示す。
【0041】初期強度・・・23℃および相対湿度50
%の雰囲気下で、被着体として2.5cm幅、厚さ0.
16mmの2024T3アルクラッドアルミニウム基材
を2枚用意し、一方の基材の表面に光硬化可能組成物を
300g/mの割合で塗工し、超高圧水銀灯を使用し
て、波長365nmの光を50mW/cmの照射強度
で30秒照射し、他方のPETシートを貼り合わせ、7
5℃、10kg/cmで30秒間加熱プレスを行い、
接着体を得た後、この接着体に剪断方向になるように4
50gのおもりをぶら下げ、さらに一方の基材を測定器
の壁面に固定した。おもりをぶら下げる作業は、熱プレ
スによって接着された基材を取り出した後、30秒以内
に行った。その後、24時間で固定されていない方の基
材がずれる距離を測定した。固定されていない方の基材
が2.54cm以上移動した場合、接着剤の初期強度が
十分でないとみなした。本発明の光硬化可能組成物とし
ては、基材が0〜0.76cmの範囲で移動するのが好
ましい。ここで測定値は3回測定した時の平均値であ
る。
【0042】常態接着性…23℃および相対湿度50
%の雰囲気下で、被着体として1cm幅および厚さ12
5μmのPETシートを2枚用意し、一方のPETシー
トの表面に光硬化可能組成物を300g/mの割合で
塗工し、超高圧水銀灯を使用して、波長365nmの光
を50mW/cmの照射強度で30秒照射し、他方の
PETシートを貼り合わせ、75℃、10kg/cm
で30秒間加熱プレスを行い、接着体を得た後、23℃
で48時間養生した。この接着体について、23℃およ
び相対湿度50%の雰囲気下で、引っ張り速度300m
m/分の条件で180度剥離試験を行った。剥離した状
態を観察し、接着界面で剥離されているか、あるいは材
料破壊が生じているか(すなわち、PETシートが材破
しているか)を観察した。
【0043】接着物の耐薬品性評価…常態接着性評価
で得た接着体を23℃の恒温室で48時間養生した後、
下記の表3のa〜kの各条件で各種水溶液に所定時間浸
漬し、しかる後引き上げ、手によりPET同士を遠ざけ
るように力を加え剥離した。この剥離の際の状態を観察
し、界面で剥離が生じているか、あるいは材料破壊が生
じているかを観察した。さらに材料破壊したものに関し
ては、完全材破を材破、部分材破で一部界面剥離してい
るものについては材破率を、以下に示す数1により求め
て表2に表記した。 〔数1〕 材破率(%)=(接着界面に残っているPETの面積/
貼合せ面積)×100
【0044】耐熱性…常態接着性評価で得た接着体を
接着面積が1cm×1cmの大きさになるように切り、
オーブン内で剪断方向へ300g/cmの荷重が加わ
るように300gのおもりをぶら下げ、0.6℃/分の
昇温速度で昇温しながら200℃までクリープ試験を行
った。この試験でおもりが落下した温度をその接着体の
耐熱温度とした。200℃でもおもりが落下しない場
合、耐熱温度が200℃以上であると考えられる。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】表2から明らかなように、比較例1〜4も
本発明に属するが、比較例1〜4では、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂のかわりに、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂を使用しているため、常態接着性には優れてい
るが、初期強度と耐熱性に劣っていることがわかる。こ
れに対して、実施例1〜6の光硬化可能組成物は、全て
の性能評価において、優れていることがわかる。
【0048】
【発明の効果】本発明の光硬化可能組成物は、硬化速度
が速いため仮固定が必要なく、適用基材への接着性や耐
水性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新城 隆 大阪府三島郡島本町百山2−1 積水化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 CD05W CH01X EV296 EW046 GJ01 GJ02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂と、主鎖にオキシメチレン
    鎖を有するポリオキシメチレン高分子化合物と、光カチ
    オン重合開始剤とを含有することを特徴とする常温で液
    体の光硬化可能組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂が、ビスフェノールF型エ
    ポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の常
    温で液体の光硬化可能組成物。
  3. 【請求項3】 主鎖にオキシメチレン鎖を有するポリオ
    キシメチレン高分子化合物が、ポリテトラメチレンエ
    ーテルグリコール、ポリエチレングリコール、テト
    ラメチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合
    体、テトラメチレンオキシドとブチレンオキシドとの
    共重合体またはテトラメチレンオキシドとエチレンオ
    キシドとの共重合体からなる群から選ばれる1以上の化
    合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    常温で液体の光硬化可能組成物。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂が、常温で固体のエポキシ
    樹脂と常温で液体のエポキシ樹脂との混合物であること
    を特徴とする請求項1〜3に記載の常温で液体の光硬化
    可能組成物。
  5. 【請求項5】 常温で液体のエポキシ樹脂が、ビスフェ
    ノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項
    4に記載の常温で液体の光硬化可能組成物。
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