JP2003192047A - 保冷性収容箱 - Google Patents

保冷性収容箱

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JP2003192047A JP2002172859A JP2002172859A JP2003192047A JP 2003192047 A JP2003192047 A JP 2003192047A JP 2002172859 A JP2002172859 A JP 2002172859A JP 2002172859 A JP2002172859 A JP 2002172859A JP 2003192047 A JP2003192047 A JP 2003192047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済み後の廃棄が容易で保冷性の良好な保
冷性収容箱を提供する。 【解決手段】 板紙材2にて箱本体1および蓋体26を形
成するため使用済み後の廃棄処理を容易にできる。箱本
体1の内部を気密に保つ軟質シート40を、蓋体26と箱本
体1とで挟持する。箱本体1の内部と外気との間の通気
路を複雑な形状に形成する。箱本体1の内部を気密に保
つため箱本体1の内側と外側とで互いに熱が伝わりにく
い。箱本体1の内部の温度を維持するので保冷性を良好
にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板紙材にて形成さ
れた箱本体および蓋体を備えた保冷性収容箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の保冷性収容箱は、いわゆ
る発泡スチロールにて形成された箱本体および蓋体を備
えている。
【0003】そして、この保冷性収容箱は、箱本体にた
とえば魚類などの被収容物を収容し、蓋体を箱本体に被
嵌して輸送、あるいは出荷などする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
保冷性収容箱では、発泡スチロールを適切に処理しない
と、環境に好ましくない影響を与えるガスなどを発生す
るおそれがあるため、使用済み後の廃棄処理が容易でな
い。
【0005】そこで、廃棄処理の容易な厚板紙材にて箱
本体および蓋体を形成することが考えられるが、一般的
な厚板紙材は、発泡スチロール製の収容箱に比べて保冷
性の面で不利であるという問題点を有している。
【0006】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、使用済み後の廃棄が容易であり、かつ保冷性の良好
な保冷性収容箱を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の保冷性収
容箱は、板紙材にて上面を開口して形成された箱本体
と、板紙材にて形成され前記箱本体に着脱可能に被嵌さ
れてこの箱本体の開口上面を閉塞する蓋体と、この蓋体
を前記箱本体に被嵌させた状態でこの蓋体および前記箱
本体にて挟持されてこの箱本体の開口上面を閉塞する軟
質シートと、板紙材にて形成され、前記蓋体の内側上面
および前記軟質シートの前記蓋体側の少なくともいずれ
か一方に取り付けられた突出体とを具備し、前記軟質シ
ートは、前記蓋体の前記箱本体への被嵌により少なくと
も前記蓋体の内側上面および前記箱本体の開口上面縁部
と、前記突出体の側部および前記箱本体の内側面とで挟
持されてこの箱本体の内部を気密に保つものである。
【0008】そして、板紙材にて箱本体、蓋体および突
出体を形成したことにより使用済み後の廃棄処理が容易
になる。また、箱本体を板紙材にて上面を開口して形成
し、箱本体に着脱可能に被嵌されてこの箱本体の開口上
面を閉塞する蓋体を板紙材にて形成し、この蓋体および
箱本体にて挟持される軟質シートの蓋体側および蓋体の
内側上面の少なくともいずれか一方に板紙材にて形成し
た突出体を取り付け、蓋体の箱本体への被嵌により蓋体
の内側上面および箱本体の開口上面縁部と、突出体の側
部および箱本体の内側面とで軟質シートを挟持してこの
箱本体の内部を気密に保つ。この結果、箱本体の内側と
外側とで互いに熱が伝わりにくく、箱本体内部の温度が
維持されるので、保冷性が良好になる。
【0009】請求項2記載の保冷性収容箱は、請求項1
記載の保冷性収容箱において、突出体は、板紙材を折り
たたんで形成されたものである。
【0010】そして、突出体を、板紙材を折りたたんで
形成することにより、箱本体と蓋体とを嵌合させた際に
形成される、箱本体の内部と外気との間の複雑な形状の
通気路をこの板紙材にて、より容易かつ確実に形成す
る。
【0011】請求項3記載の保冷性収容箱は、板紙材に
て上面を開口して形成された箱本体と、板紙材にて形成
され前記箱本体の開口上面縁部に嵌合する嵌合溝を内側
面部に沿って設け、かつ前記箱本体に着脱可能に被嵌さ
れてこの箱本体の開口上面を閉塞する蓋体と、この蓋体
を前記箱本体に被嵌させた状態でこの蓋体および前記箱
本体にて前記嵌合溝で挟持されてこの箱本体の開口上面
を閉塞しこの箱本体内部を気密に保つ軟質シートとを具
備したものである。
【0012】そして、板紙材にて箱本体および蓋体を形
成したことにより使用済み後の廃棄処理が容易になる。
また、箱本体内部を気密に保つ軟質シートを、蓋体と箱
本体とで嵌合溝にて挟持することにより、箱本体内部と
外気との間に形成される通気路が複雑な形状に形成され
て箱本体の内部を気密に保つため、箱本体の内側と外側
とで互いに熱が伝わりにくく、箱本体内部の温度が維持
されるので、保冷性が良好になる。
【0013】請求項4記載の保冷性収容箱は、請求項1
ないし3いずれか一記載の保冷性収容箱において、箱本
体は、略矩形状に形成され、この箱本体の少なくとも相
対する一対の側部は、底面部の相対する一対の辺縁から
それぞれ折り曲げて形成された外面板部、およびこの外
面板部の上端縁から前記箱本体の内側に折り曲げられ前
記外面板部に空隙を介して対向する内面板部にて形成さ
れ、これら内面板部は、これら内面板部と前記外面板部
との間の空隙に連通する冷気流入孔をそれぞれ有したも
のである。
【0014】そして、箱本体を略矩形状に形成し、この
箱本体の少なくとも相対する一対の側部を、底面部の相
対する一対の辺縁からそれぞれ折り曲げて形成された外
面板部、およびこれら外面板部の上端縁から箱本体の内
側に折り曲げられ外面板部に空隙を介して対向する内面
板部にて形成し、これら内面板部に、これら内面板部お
よび外面板部の間の空隙に連通する冷気流入孔を形成す
る。この結果、たとえば収容物を収容した状態で冷蔵す
ると、冷気が冷気流通孔から内面板部および外面板部の
間の空隙に流入して断熱層となり、箱本体の外部からの
熱を遮断して、箱本体内の温度上昇を抑制する。
【0015】請求項5記載の保冷性収容箱は、請求項4
記載の保冷性収容箱において、内面板部は、これら内面
板部の先端側の下端縁から箱本体の内方に折り曲げられ
てこの箱本体の底面部に重合する先端折曲部を有し、前
記内面板部の各先端折曲部の上側に亘って前記箱本体の
底面部に対向して載置される略矩形平板状の底板を具備
したものである。
【0016】そして、内面板部の下端縁に箱本体の内方
に折り曲げられてこの箱本体の底面部に重合する先端折
曲部を設け、これら先端折曲部の上側に亘って箱本体の
底面部に対向して略矩形平板状の底板を載置することに
より、この底面部および底板の間に空隙が形成されるた
め、たとえば収容物を収容した状態で冷蔵すると、この
空隙内の空気が冷却されて断熱層となり、箱本体の外部
からの熱を遮断して、箱本体内の温度上昇をより抑制す
る。
【0017】請求項6記載の保冷性収容箱は、請求項5
記載の保冷性収容箱において、内面板部は、先端折曲部
の箱本体の内方への折り曲げにより冷気流入孔が形成さ
れるように前記先端折曲部に連続して切込部が形成され
たものである。
【0018】そして、先端折曲部の箱本体の内方への折
り曲げにより冷気流入孔が形成されるように、内面板部
に先端折曲部に連続して切込部を形成することにより、
先端折曲部を折り曲げるだけで冷気流入孔を切込部から
容易に形成する。
【0019】請求項7記載の保冷性収容箱は、請求項1
ないし6いずれか一記載の保冷性収容箱において、軟質
シートは、柔軟性を有する紙材を積層して形成したもの
である。
【0020】そして、軟質シートを、柔軟性を有する紙
材を積層して形成したことにより、この軟質シートを箱
本体および嵌合溝にて挟持することでこの軟質シートが
圧縮されて気密性が向上し箱本体の気密性をより高度に
維持する。
【0021】請求項8記載の保冷性収容箱は、請求項1
ないし7いずれか一記載の保冷性収容箱において、箱本
体は、略矩形状に形成され、開口上面縁部の四隅の角部
を形成する一方の側縁にこの角部を形成する他方の側縁
が嵌合する段差部をそれぞれ備えたものである。
【0022】そして、箱本体を略矩形状に形成し、この
箱本体の開口上面縁部の四隅の角部を形成する一方の側
縁にこの角部を形成する他方の側縁が嵌合する段差部を
それぞれ設けることにより、箱本体の四隅の角部にて一
方の側縁に他方の側縁が段差部を介して嵌合するため、
箱本体の外郭を必要以上に突出することなく形成する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の保冷性収容箱の第
1の実施の形態の構成を図1ないし図4を参照して説明
する。
【0024】図1および図2に示すように、1は箱本体
であり、この箱本体1はたとえば耐水性ボール紙など
の、たとえば厚さ寸法3mmほどの耐水性を有する板紙材
2にて形成されている。この箱本体1は、略矩形状に形
成された底面部3を有しており、この底面部3の各辺に
は、それぞれ箱本体1の外面板部としての略矩形状の外
面側板部4a,4b,4c,4dが連接形成されている。これら
外面側板部4a,4b,4c,4dと底面部3との連接部には、
折り目5a,5b,5c,5dがそれぞれ形成されており、これ
ら外面側板部4a,4b,4c,4dは、これら折り目5a,5b,
5c,5dから折り曲げて形成されている。
【0025】また、外面側板部4a,4bは、略正方形状の
連結部10aにて一体となっている。同様に、外面側板部4
b,4c、外面側板部4c,4d、および外面側板部4d,4a
は、略正方形状の連結部10b,10c,10dにてそれぞれ互
いに一体となっている。そして、連結部10aと外面側板
部4a,4bとの連接部には折り目11a,11bがそれぞれ形成
されている。同様に、連結部10bと外面側板部4b,4cと
の連接部には折り目11c,11d、連結部10cと外面側板部4
c,4dとの連接部には折り目11e,11f、および連結部10d
と外面側板部4d,4aとの連接部には折り目11g,11hがそ
れぞれ形成されている。
【0026】さらに、各連結部10a,10b,10c,10dの外
側の角には、たとえば略正方形状の切欠部12a,12b,12
c,12dがそれぞれ設けられている。そして、各連結部10
a,10b,10c,10dには、各切欠部12a,12b,12c,12d
と、これら切欠部12a,12b,12c,12dに対向する各連結
部10a,10b,10c,10dの角とを結ぶ対角線に沿って、そ
れぞれ折り目13a,13b,13c,13dが形成されている。
【0027】また、外面側板部4aの外側辺である先端
側、すなわち箱本体1を組み立てた際の上端縁には、略
矩形状の上縁板部14aを介して、内面板部としての略矩
形状の内面側板部15aが連接形成されている。この上縁
板部14aは、外面側板部4aと略等しい長手寸法を有して
形成されている。さらに、内面側板部15aは、上縁板部1
4aよりもやや小さい長手寸法を有している。そして、こ
れら外面側板部4aおよび内面側板部15aにて箱本体1の
側部としての端板16aが形成されている。また、内面側
板部15aの長手方向、すなわち箱本体1の幅方向には、
それぞれ略矩形状の挿入突片17a,17bが連接形成されて
いる。そして、外面側板部4aと上縁板部14aとの連接部
には、折り目18aが形成され、上縁板部14aと内面側板部
15aとの連接部には、折り目19aが形成されている。
【0028】一方、外面側板部4bの外側辺である先端
側、すなわち箱本体1を組み立てた際の上端縁には、略
矩形状の上縁板部14bを介して、内面板部としての略矩
形状の内面側板部15bが連接形成されている。この上縁
板部14bは、外面側板部4bよりもやや小さい長手寸法を
有し、内面側板部15bは、外面側板部4bと略等しい長手
寸法を有している。そして、これら外面側板部4bおよび
内面側板部15bにて箱本体1の側部としての側板16bが形
成されている。また、外面側板部4bと上縁板部14bとの
連接部には、折り目18bが形成されており、上縁板部14b
と内面側板部15bとの連接部には、折り目19bが形成され
ている。さらに、内面側板部15aの長手方向、すなわち
箱本体1の長手方向には、それぞれ略矩形状の支持側板
部20a,20bが連接形成されている。これら支持側板部20
a,20bと内面側板部15bとの連接部には、切込部21a,21
bおよび折り目22a,22bがそれぞれ設けられている。こ
れら切込部21a,21bは、内面側板部15bの外側辺からた
とえば40mmほど切り込み形成され、これら切込部21
a,21bの終端部は、それぞれ支持側板部20a,20bに向け
てたとえば5mmほど切り込み形成されている。さらに、
折り目22a,22bは、切込部21a,21bの終端部から内面側
板部15bの幅方向に沿って、切込部21a,21bと反対の方
向に設けられている。
【0029】そして、外面側板部4cの外側辺である先端
側、すなわち箱本体1を組み立てた際の上端縁には、外
面側板部4aと同様に、略矩形状の上縁板部14cを介して
内面板部としての略矩形状の内面側板部15cが連接形成
されており、これら外面側板部4cおよび内面側板部15c
にて箱本体1の側部としての端板16cが形成されてい
る。また、内面側板部15cには、それぞれ挿入突片17c,
17dが連接形成されている。さらに、外面側板部4cと上
縁板部14cとの連接部には折り目18cが形成され、上縁板
部14cと内面側板部15cとの連接部には折り目19cが形成
されている。そして、外面側板部4dの外側辺である先端
側、すなわち箱本体1を組み立てた際の上端縁には、外
面側板部4bと同様に略矩形状の上縁板部14dを介して内
面板部としての略矩形状の内面側板部15dが連接形成さ
れており、これら外面側板部4dおよび内面側板部15dに
て箱本体1の側部としての側板16dが形成されている。
また、外面側板部4dと上縁板部14dとの連接部には折り
目18dが形成され、上縁板部14dと内面側板部15dとの連
接部には折り目19dが形成されている。さらに、内面側
板部15dには、支持側板部20c,20dが連接形成されてい
る。また、各支持側板部20c,20dと内面側板部15dとの
連接部には、切込部21c,21dと、折り目22c,22dとが形
成されている。
【0030】さらに、各上縁板部14a,14b,14c,14dに
て開口上面縁部23が形成される。また、この開口上面縁
部23の四隅の角部には、それぞれ上縁板部14bと外面側
板部4bとの長手寸法差、および上縁板部14dと外面側板
部4dとの長手寸法差にて、それぞれこれら上縁板部14
b,14dの長手方向の両端部に段差部24a,24b,24c,24d
が形成される。これら段差部24a,24b,24c,24dを介し
て、開口上面縁部23の角部を形成する外面側板部4a,4
b、外面側板部4b,4c、外面側板部4c,4d、および外面
側板部4d,4aがそれぞれ嵌合し、箱本体1の外郭、すな
わちこの箱本体1の長手方向および幅方向に必要以上に
突出しないで形成される。そして、箱本体1の底面部3
には、箱本体1と同じ板紙材2にて略矩形状に形成され
た底板としての身板25が載置される。この身板25は、た
とえば底面部3よりも内面側板部15a,15b,15c,15dの
厚さ寸法分小さく形成されている。
【0031】また、26は箱本体1に着脱可能に被嵌され
てこの箱本体1の開口上面を閉塞する蓋体であり、この
蓋体26は箱本体1と同等の耐水性を有する板紙材27にて
箱本体1と略同形に形成されている。すなわち、この蓋
体26は、箱本体1の端板16a,16cおよび側板16b,16dに
対応して板紙材27を内方に折り返してそれぞれ形成した
端板28a,28cおよび側板28b,28dを有している。そし
て、これら端板28a,28cおよび側板28b,28dの内面は、
それぞれ内側面部30a,30b,30c,30dとなっている。ま
た、この蓋体26の内側上面である上面部31が底面部3よ
りも平面視でやや大きい略矩形状に形成されている。さ
らに、上面部31の略中心域には、略矩形状の突出基端部
32が接着して取り付けられている。この突出基端部32
は、板紙材27よりも若干厚い板紙材33にて形成されてい
る。また、この突出基端部32の長手方向および幅方向
は、上面部31の長手方向および幅方向に略沿っている。
【0032】さらに、この突出基端部32の幅方向の両端
には、それぞれ組立部32a,32bが連接形成されている。
組立部32aは、突出基端部32の長手寸法と略等しい長手
寸法を有している。そして、この組立部32aの幅方向の
外側辺の略中心域には、略円形状の組立凸部34が連接形
成されている。一方、組立部32bは、組立部32aと略等し
い寸法に形成されているが、幅方向の外側辺の略中心域
には、たとえば半径40mmの略円形状の組立凹部35が内
側に切り欠き形成されている。さらに、突出基端部32と
組立部32a,32bの連接部には、それぞれ折り目36a,36b
が形成されている。そして、これら折り目36a,36bに沿
って組立部32a,32bを折りたたむとともに組立凸部34を
組立凹部35に嵌合させることにより、突出体37が形成さ
れる。
【0033】また、40は軟質シートであり、この軟質シ
ート40は、たとえばポリエチレン(polyethylene)などに
て表側面41aをラミネート加工されたクラフト紙41と、
このクラフト紙41の裏側面41bに重ねられた複数、たと
えば2枚のティッシュ紙42とで構成された、いわゆるワ
ッティング紙である。この軟質シート40は、平面視で箱
本体1よりも大きい略矩形状に形成されている。さら
に、ティッシュ紙42は、たとえば接着剤などにてクラフ
ト紙41の裏側面41bに接着固定されている。
【0034】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0035】まず、箱本体1を組み立てる場合には、折
り目13a,13bに沿って連結部10a,10bを箱本体1の内側
に起こして折りたたみつつ、折り目5bに沿って外面側板
部4bを底面部3に対して略直角に起こして折り曲げる。
【0036】次いで、内面側板部15bを箱本体1の内側
に向けて折り目18bおよび折り目19bから折り曲げ、上縁
板部14bにて開口上面縁部23の一部を形成しつつ、この
内面側板部15bと外面側板部4bとを合わせる。このと
き、上縁板部14bの長手方向の両端には、外面側板部4b
との長手寸法差により段差部24a,24bが形成される。
【0037】また、支持側板部20a,20bを折り目22a,2
2bに沿って箱本体1の内側に向けて折り曲げ、折りたた
んだ連結部10a,10bにそれぞれ沿わせて折り目5a上にそ
れぞれ位置させる。
【0038】同様に、折り目13c,13dに沿って連結部10
c,10dを折りたたみつつ、折り目5dに沿って外面側板部
4dを底面部3に対して略直角に折り曲げる。さらに、内
面側板部15dを折り目18dおよび折り目19dから折り曲げ
て上縁板部14dにて開口上面縁部23の一部を形成し、内
面側板部15dが箱本体1の内側面になるようにこの内面
側板部15dと外面側板部4dとを重合する。このとき、上
縁板部14dの長手方向の両端には、外面側板部4bとの長
手寸法差により段差部24c,24dが形成される。また、支
持側板部20c,20dを折り目22c,22dに沿って箱本体1の
内側に向けて折り曲げ、折りたたんだ連結部10c,10dに
それぞれ沿わせて折り目5c上にそれぞれ位置させる。
【0039】さらに、外面側板部4aを、折り目5aから底
面部3および外面側板部4b,4dに対して略直角になるよ
うに起こして折り曲げる。
【0040】次いで、内面側板部15aを箱本体1の内側
に向けて、折り目18aおよび折り目19aから折り曲げつ
つ、連結部10a,10dおよび支持側板部20a,20dをこの内
面側板部15aと外面側板部4aとで挟み込みながらこの内
面側板部15aを外面側板部4aに重合させる。このとき、
上縁板部14aの長手方向の両端が上縁板部14aの両端が段
差部24a,24dに嵌合する。
【0041】同様に、内面側板部15cを箱本体1の内側
に向けて折り目5cに沿って折り曲げつつ、連結部10b,1
0dおよび支持側板部20b,20cをこの内面側板部15cと外
面側板部4cとで挟み込みながら、この内面側板部15cを
外面側板部4cに重合させる。
【0042】そして、挿入突片17a,17bをそれぞれ切込
部21d,21aに、また挿入突片17c,17dをそれぞれ切込部
21b,21cに挿入して、上面を開口した箱本体1を形成し
て組み立てた後、底面部3上に身板25を載置する。
【0043】同様に、蓋体26を組み立てた後、箱本体1
の内部に冷蔵の必要な生鮮類、たとえば魚類などの被収
容物を収容してこの箱本体1の開口上面に軟質シート40
を載置しこの開口上面を閉塞する。このとき、軟質シー
ト40は、ティッシュ紙42を箱本体1の内側に向け、箱本
体1の長手方向に軟質シート40の長手方向を略沿わせて
載置する。
【0044】さらに、箱本体1に軟質シート40を載置し
た状態で蓋体26を箱本体1に被嵌する。
【0045】このとき、図4に示すように、軟質シート
40の略中心域は、突出体37にて箱本体1の底面部3に向
けて鉛直下方向に押し込まれつつ、突出体37の外周に沿
ってくぼみ、突出体37の側部と箱本体1の各内面側板部
15a,15b,15c,15dとで挟持される。
【0046】また、軟質シート40は、開口上面縁部23の
上側で、この開口上面縁部23と上面部31とで挟持され、
余剰部分51が、箱本体1の外面側板部4a,4b,4c,4dお
よび蓋体26の内側面部30a,30b,30c,30dにて挟持され
る。これにより、通気路52が断面視で略凹字状の複雑な
形状に形成される。
【0047】そして、この状態で箱本体1、蓋体26およ
び軟質シート40を、たとえば冷蔵庫などに収納して冷蔵
する。
【0048】さらに、使用済み後には、箱本体1および
蓋体26を焼却などにて廃棄する。
【0049】この結果、通気路52の複雑な形状および軟
質シート40により、箱本体1の内部の気密性が保たれる
ため、箱本体1の内側と外側とで互いに熱が伝わりにく
く、冷蔵庫などから箱本体1、蓋体26および軟質シート
40を取り出した後も箱本体1の内部を保冷できるので、
保冷性を向上できる。
【0050】また、これら箱本体1および蓋体26を板紙
材2にてそれぞれ形成したことにより、使用済み後に焼
却などにて容易に廃棄できる。
【0051】さらに、軟質シート40は表側面がラミネー
ト加工されたクラフト紙41により通気が遮断されるとと
もに、クラフト紙41の裏側面41bに重ねられたティッシ
ュ紙42が箱本体1と蓋体26とに挟持されて圧縮され気密
性が向上することにより、箱本体1の気密性をより高度
に維持できる。
【0052】そして、ティッシュ紙42は、箱本体1内に
収容した生鮮類などの被収容物から蒸発した水分などを
吸収することにより、より気密性が向上するため、箱本
体1の気密性をより高度に維持できる。
【0053】加えて、突出体37は、板紙材33を折りたた
むだけで容易に形成できるとともに、蓋体26を組み立て
る前は、同じ厚さの突出体37を一枚の板紙材33にて形成
する場合に比べて荷姿を略半分にできる。
【0054】さらに、組立部32aの幅方向の外側辺の略
中心域に、組立凸部34を連接形成し、組立部32bの幅方
向の外側辺の略中心域に、組立凹部35を切り欠き形成し
たことにより、これら組立部32a,32bを折りたたんだ際
にこれら組立凸部34を組立凹部35に嵌合させることでこ
れら組立部32a,32bが外れにくくなるため、より確実に
突出体37を形成できる。
【0055】そして、突出体37を、蓋体26の上面部31に
取り付けたことにより、蓋体26を箱本体1に被嵌する際
にこの突出体37の箱本体1および蓋体26に対する位置が
固定されているため、箱本体1および蓋体26にて軟質シ
ート40を容易かつ確実に挟持できる。
【0056】また、段差部24a,24b,24c,24dが形成さ
れることにより、外面側板部4a,4b,4c,4dが互いによ
り深く嵌合するため、箱本体1を、この箱本体1の外
郭、すなわち長手方向および幅方向について必要以上に
突出することなく組み立てできる。
【0057】さらに、板紙材33は、箱本体1の板紙材2
および蓋体26の板紙材27よりも厚さ寸法が大きいため、
突出体37の側部にて軟質シート40をより確実に挟持でき
る。
【0058】なお、上記第1の実施の形態において、蓋
体26には、図5に示すように、突出体37の代わりに内側
面部30a,30b,30c,30dに沿って上面部31に嵌合溝53を
形成し、この嵌合溝53と箱本体1とで軟質シート40を挟
持してもよい。
【0059】また、突出体37は、軟質シート40の表面、
すなわちクラフト紙41の上側に接着して取り付けてもよ
い。この場合には、この突出体37を箱本体1の開口上面
縁部23に対して位置決めした状態に予め軟質シート40を
載置できるため、この軟質シート40を箱本体1および蓋
体26に対して、より容易に位置決めできる。
【0060】さらに、組立凸部34および組立凹部35は、
それぞれ互いに確実に嵌合できれば、たとえば矩形状な
どに形成してもよく、形状を限定されるものではない。
【0061】次に、本発明の保冷性収容箱の第2の実施
の形態を図6および図7を参照して説明する。
【0062】この図6および図7に示す実施の形態は、
図1ないし図4に示す実施の形態と基本的に同様の構成
を有しているが、突出体37は、板紙材33にて形成され、
軟質シート40のクラフト紙41の表側面41a側にたとえば
接着剤などにて接着固定されている。
【0063】さらに、箱本体1の内面側板部15b,15dの
外側辺である先端側、すなわち箱本体1を組み立てた際
の下端縁には、折り目60a,60bを介して先端折曲部61
a,61bがこれら内面側板部15b,15dから延在して形成さ
れている。これら折り目60a,60bは、内面側板部15bの
長手方向に沿って形成されており、先端折曲部61a,61b
は、箱本体1の内方に向けて内面側板部15b,15dに対し
て略垂直に折り目60a,60bから折り曲げられて底面部3
に重合される。
【0064】また、折り目60a,60bの内面側板部15b,1
5d側には、これら折り目60a,60bに沿って複数、たとえ
ば3つ、略矩形状の切込部62がそれぞれ互いに略等間隔
に離間されて先端折曲部61a,61bと連続して形成されて
いる。このため、先端折曲部61a,61bを箱本体1の内方
に向けて折り目60a,60bからそれぞれ折り曲げた際に、
これら切込部62に沿って内面側板部15b,15dが外面側板
部4b,4d方向へと切り起こされて、冷気流入孔63が形成
される。これら冷気流入孔63は、内面側板部15b,15dお
よび外面側板部4b,4dの間の空隙64に連通しており、箱
本体1に収容物を収容した状態で冷蔵した際に冷気がこ
れら冷気流入孔63を介して内面側板部15b,15dおよび外
面側板部4b,4dの間の空隙64に流入し、この空隙64に冷
気による断熱層を形成する。
【0065】さらに、先端折曲部61a,61bにおける箱本
体1の内方に折り曲げた部分の上側には、底板としての
身板65が底面部3に対向して載置される。このため、身
板65の下面と箱本体1の底面部3との間に先端折曲部61
a,61bの厚さ、すなわち箱本体1を形成した板紙材2の
厚さ分の空隙66が形成される。この結果、箱本体1に収
容物を収容した状態で冷蔵した際に、この空隙66に冷気
による断熱層が形成される。
【0066】また、蓋体26の側板28b,28dは、板紙材27
を折り返さずに形成されている。
【0067】そして、上記第1の実施の形態と同様に箱
本体1を組み立てる。すなわち、折り目13a,13b,13
c,13dに沿って連結部10a,10b,10c,10dをそれぞれ折
りたたみつつ、折り目5b,5dに沿って外面側板部4b,4d
を起こして折り曲げ、内面側板部15b,15dを折り目18
b,18dおよび折り目19b,19dからそれぞれ折り曲げ、上
縁板部14b,14dにて開口上面縁部23の一部を形成してこ
れら内面側板部15b,15dと外面側板部4b,4dとを重合さ
せる。このとき、上縁板部14b,14dの幅寸法とこれら内
面側板部15b,15dおよび外面側板部4b,4dの厚さ寸法と
の寸法差により、これら内面側板部15b,15dおよび外面
側板部4b,4dの間に空隙64が形成される。
【0068】この後、折り目60a,60bに沿って先端折曲
部61a,61bを箱本体1の内方に向けて内面側板部15b,1
5dから折り曲げて底面部3に重合させると、内面側板部
15b,15dが切込部62から外面側板部4b,4d側に切り起こ
されて冷気流入孔63が形成される。
【0069】さらに、支持側板部20a,20b,20c,20dを
それぞれ折り目22a,22b,22c,22dに沿って折り曲げ、
折りたたんだ連結部10a,10bにそれぞれ沿わせて折り目
5a,5c上にそれぞれ位置させ、外面側板部4a,4cを、折
り目5a,5cから底面部3および外面側板部4b,4dに対し
て略直角になるように起こして折り曲げた後、内面側板
部15a,15cを折り目18aおよび折り目19aから折り曲げつ
つ、連結部10a,10dおよび支持側板部20a,20dを内面側
板部15aと外面側板部4aとで挟み込み、連結部10b,10c
および支持側板部20b,20cを内面側板部15cと外面側板
部4cとで挟み込みながらこれら内面側板部15a,15b,15
c,15dを外面側板部4a,4b,4c,4dに重合させる。
【0070】次いで、挿入突片17a,17bをそれぞれ切込
部21d,21aに挿入するとともに、挿入突片17c,17dをそ
れぞれ切込部21b,21cに挿入して、上面を開口した箱本
体1を組み立てる。
【0071】この後、身板65を先端折曲部61a,61b上に
亘って底面部3に対向させて載置する。
【0072】そして、この箱本体1内に生鮮類などの被
収容物を収容した状態で、突出体37を上側にした軟質シ
ート40をこの生鮮類などの被収容物の上側に載置し、突
出体37を箱本体1内に少し押し込んだ後蓋体26をこの箱
本体1に被嵌して、図7に示すように突出体37の側部と
箱本体1の各内面側板部15a,15b,15c,15d、蓋体26の
上面部31と箱本体1の開口上面縁部23、および箱本体1
の外面側板部4a,4b,4c,4dと蓋体26の内側面部30a,3
0b,30c,30dでそれぞれ軟質シート40を挟持すると、通
気路52が断面視で略凹字状の複雑な形状に形成される。
【0073】この後、箱本体1、蓋体26および軟質シー
ト40を、たとえば冷蔵庫などに収納して冷蔵すると、冷
却された箱本体1内の空気が箱本体1内の下側へと移動
し、冷気流入孔63から内面側板部15b,15dと外面側板部
4b,4dとの間の空隙64に流入して、この空隙64内に冷気
による断熱層を形成して、箱本体1の外部からの熱が箱
本体1の側板16b,16d側から箱本体1の内部へと伝達す
ることを防止する。
【0074】同時に、身板65と底面部3との間の空隙66
内の空気も冷却されてこの空隙66内に冷気による断熱層
を形成し、この断熱層にて箱本体1の外部からの熱が箱
本体1の底面部3側から箱本体1の内部へと伝達するこ
とを防止する。
【0075】上述したように、上記第2の実施の形態に
よれば、箱本体1、蓋体26を板紙材2,27などで形成
し、ワッティング紙にて形成した軟質シート40をこれら
箱本体1および蓋体26にて挟持するなど、図1ないし図
4に示す実施の形態と同様の構成を有することにより、
この図1ないし図4に示す実施の形態と同様の作用効果
を奏することができる。
【0076】また、箱本体1の側板16b,16dの内面側板
部15b,15dに、これら内面側板部15b,15dおよび外面側
板部4b,4dの間の空隙64に連通する冷気流入孔63を形成
することにより、たとえば生鮮類などの被収容物を収容
した状態で箱本体1などを冷蔵すると、箱本体1内の空
気が冷却された冷気が冷気流入孔63から内面側板部15
b,15dおよび外面側板部4b,4dの間の空隙64に流入して
断熱層となり、箱本体1の外部からの熱を遮断するた
め、箱本体1内の温度上昇を抑制でき、保冷性をより向
上できる。
【0077】さらに、内面側板部15b,15dの先端側であ
る下端縁に先端折曲部61a,61bをこれら内面側板部15
b,15dと一体に形成し、これら先端折曲部61a,61bを箱
本体1の内方に折り曲げてこの箱本体1の底面部3に重
合した後、これら先端折曲部61a,61bの上側に亘って箱
本体1の底面部3に対向して略矩形平板状の身板65を載
置する。この結果、底面部3および身板25の間に板紙材
2の厚さ分の空隙66が形成されるため、たとえば生鮮類
などの被収容物を収容した状態で冷蔵すると、この空隙
66内の空気が冷却されて冷気による断熱層を形成するの
で、箱本体1の外部からの熱を遮断して、箱本体内の温
度上昇をより抑制でき、保冷性をより向上できる。
【0078】そして、冷気流入孔63は、先端折曲部61
a,61bを箱本体1の内方に折り曲げた際に内面側板部15
b,15dの一部がそれぞれ切込部62から外面側板部4b,4d
方向に切り起こされることで形成されるため、先端折曲
部61a,61bを折り曲げるだけで冷気流入孔63を容易に形
成できる。
【0079】また、冷気流入孔63を形成する際に、内面
側板部15b,15dの一部を切込部62から外面側板部4b,4d
方向に切り起こすことにより、この切り起こされた内面
側板部15b,15dの一部が外面側板部4b,4dの内面側板部
15b,15d側に当接してこれら外面側板部4b,4dを支持す
るため、側板16b,16dをより補強できる。
【0080】さらに、冷気流入孔63を、側板16b,16dの
内面側板部15b,15dに形成したため、より広い面積に亘
って冷気による断熱層を形成できるので、保冷性をより
向上できる。
【0081】そして、冷気流入孔63を、箱本体1の下側
に形成したことにより、冷却されたことにより重くなる
冷気を空隙64へと、より容易に流入させることができ
る。
【0082】また、蓋体26の側板28b,28dを、板紙材27
を折り返さずに形成したことにより、蓋体26をより容易
に組み立てできるとともに、蓋体26の幅寸法を小さくで
きる。
【0083】なお、上記第2の実施の形態において、突
出体37は、板紙材33を折りたたんで厚さをより大きくし
てもよく、第1の実施の形態と同様に蓋体26の上面部31
に接着剤などにて接着して取り付けてもよい。
【0084】また、先端折曲部61a,61b、切込部62、お
よび冷気流入孔63は、端板16a,16cの内面側板部15a,1
5cに形成してもよい。この場合にも、上記第2の実施の
形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0085】さらに、先端折曲部61a,61b、切込部62、
および冷気流入孔63は、内面側板部15a,15b,15c,15d
全てに形成してもよい。この場合には、冷気による断熱
層を箱本体1の周り全てに形成できるため、保冷性をよ
り向上できる。
【0086】そして、冷気流入孔63は、予め内面側板部
15b,15dを貫通して設けられていてもよく、内面側板部
15b,15dに先端折曲部61a,61bを設けず、冷気流入孔63
のみを形成してもよい。この場合に、冷気流入孔63の位
置は、内面側板部15b,15dの下側に限定されるものでは
ない。
【0087】また、箱本体1の底面部3側からの熱を遮
断する必要がない場合には、身板65を箱本体1内に載置
しなくてもよい。
【0088】さらに、上記各実施の形態において、箱本
体1、蓋体26および軟質シート40の大きさおよび形状
は、収容する被収容物の大きさ、形状、あるいは量に応
じて変更する。
【0089】そして、軟質シート40は、箱本体1の内部
を気密に保つことができれば、ワッティング紙でなくて
も良く、この軟質シート40の材質は、柔軟性を有する紙
材を積層したものであれば、クラフト紙41、およびティ
ッシュ紙42に限定されるものではない。
【0090】また、クラフト紙41の表面は、ラミネート
加工していなくてもよい。この場合は、使用済み後にこ
のクラフト紙41をより容易に廃棄できる。
【0091】さらに、折り目18aないし折り目18d、折り
目19aないし折り目19d、および蓋体26の内側面部30aな
いし内側面部30dの箱本体1側に対向した折り目などを
ミシン目にしてもよい。この場合には、箱本体1および
蓋体26を、より容易に組み立てできる。
【0092】
【実施例】図1に示す保冷性収容箱を用い、箱本体1内
部の温度の時間変化を測定した。比較例の収容箱として
は、一般的な発泡スチロールにて箱本体および蓋体を形
成した比較例を用い、室温23℃の恒温室において、−
20℃に冷却した500gの保冷材を2個ずつ、それぞ
れ実施例と比較例とに入れ、内部の温度を熱電対により
測定した(北海道立工業試験場による測定、工試成績第
13―666号)。この結果を図8に示す。
【0093】この測定結果から、実施例の保冷性収容箱
は、測定開始から10時間ほどの間は、ほとんど内部の
温度が変化せず、測定開始から15時間ほどの間まで比
較例よりも若干良好な保冷性を有しており、全体として
は実施例と比較例との保冷性に大きな差異は生じなかっ
た。
【0094】この結果、実施例は使用済み後の処理が容
易な板紙材にて形成しつつも発泡スチロールにて形成し
た比較例の保冷性収容箱と同様に良好な保冷性を有する
ことが分かる。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の保冷性収容箱によれば、
板紙材にて箱本体、蓋体および突出体を形成したことに
より使用済み後の廃棄処理を容易にできる。また、箱本
体を板紙材にて上面を開口して形成し、箱本体に着脱可
能に被嵌されてこの箱本体の開口上面を閉塞する蓋体を
板紙材にて形成し、この蓋体および箱本体にて挟持され
る軟質シートの蓋体側および蓋体の内側上面の少なくと
もいずれか一方に板紙材にて形成した突出体を取り付
け、蓋体の箱本体への被嵌により蓋体の内側上面および
箱本体の開口上面縁部と、突出体の側部および箱本体の
内側面とで軟質シートを挟持してこの箱本体の内部を気
密に保つ。この結果、箱本体の内側と外側とで互いに熱
が伝わりにくく、箱本体内部の温度が維持されるので、
保冷性を良好にできる。
【0096】請求項2記載の保冷性収容箱によれば、突
出体を、板紙材を折りたたんで形成することにより、箱
本体と蓋体とを嵌合させた際に形成される、箱本体の内
部と外気との間の複雑な形状の通気路をこの板紙材に
て、より容易かつ確実に形成できる。
【0097】請求項3記載の保冷性収容箱によれば、板
紙材にて箱本体および蓋体を形成したことにより使用済
み後の廃棄処理を容易にできる。また、箱本体内部を気
密に保つ軟質シートを、蓋体と箱本体とで嵌合溝にて挟
持することにより、箱本体内部と外気との間に形成され
る通気路が複雑な形状に形成されて箱本体の内部を気密
に保つため、箱本体の内側と外側とで互いに熱が伝わり
にくく、箱本体内部の温度が維持されるので、保冷性を
良好にできる。
【0098】請求項4記載の保冷性収容箱によれば、箱
本体を略矩形状に形成し、この箱本体の少なくとも相対
する一対の側部を、底面部の相対する一対の辺縁からそ
れぞれ折り曲げて形成された外面板部、およびこれら外
面板部の上端縁から箱本体の内側に折り曲げられ外面板
部に空隙を介して対向する内面板部にて形成し、これら
内面板部に、これら内面板部および外面板部の間の空隙
に連通する冷気流入孔を形成する。この結果、たとえば
収容物を収容した状態で冷蔵すると、冷気が冷気流通孔
から内面板部および外面板部の間の空隙に流入して断熱
層となり、箱本体の外部からの熱を遮断して、箱本体内
の温度上昇を抑制できる。
【0099】請求項5記載の保冷性収容箱によれば、内
面板部の下端縁に箱本体の内方に折り曲げられてこの箱
本体の底面部に重合する先端折曲部を設け、これら先端
折曲部の上側に亘って箱本体の底面部に対向して略矩形
平板状の底板を載置することにより、この底面部および
底板の間に空隙が形成されるため、たとえば収容物を収
容した状態で冷蔵すると、この空隙内の空気が冷却され
て断熱層となり、箱本体の外部からの熱を遮断して、箱
本体内の温度上昇をより抑制できる。
【0100】請求項6記載の保冷性収容箱によれば、先
端折曲部の箱本体の内方への折り曲げにより冷気流入孔
が形成されるように、内面板部に先端折曲部に連続して
切込部を形成することにより、先端折曲部を折り曲げる
だけで冷気流入孔を切込部から容易に形成できる。
【0101】請求項7記載の保冷性収容箱によれば、軟
質シートを、柔軟性を有する紙材を積層して形成したこ
とにより、この軟質シートを箱本体および嵌合溝にて挟
持することでこの軟質シートが圧縮されて気密性が向上
し箱本体の気密性をより高度に維持できる。
【0102】請求項8記載の保冷性収容箱によれば、箱
本体を略矩形状に形成し、この箱本体の開口上面縁部の
四隅の角部を形成する一方の側縁にこの角部を形成する
他方の側縁が嵌合する段差部をそれぞれ設けることによ
り、箱本体の四隅の角部にて一方の側縁に他方の側縁が
段差部を介して嵌合するため、箱本体の外郭を必要以上
に突出することなく形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保冷性収容箱の第1の実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】同上保冷性収容箱を示す箱本体の展開平面図で
ある。
【図3】同上保冷性収容箱を示す蓋体の斜視図である。
【図4】同上保冷性収容箱を示す縦断正面図である。
【図5】同上保冷性収容箱の他の例の蓋体を示す斜視図
である。
【図6】本発明の保冷性収容箱の第2の実施の形態を示
す斜視図である。
【図7】同上保冷性収容箱を示す縦断正面図である。
【図8】同上保冷性収容箱における箱本体内部の温度の
時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 箱本体 2,27,33 板紙材 3 底面部 4a,4b,4c,4d 外面板部としての外面側板部 15a,15b,15c,15d 内面板部としての内面側板部 23 開口上面縁部 24a,24b,24c,24d 段差部 26 蓋体 30a,30b,30c,30d 内側面部 37 突出体 40 軟質シート 53 嵌合溝 61a,61b 先端折曲部 62 切込部 63 冷気流入孔 64 空隙 65 底板としての身板
フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AB15 BA24 BB05 BC04 DA24 DA30 EA06 EA12 3E067 AB02 BA06A BB01A BB03A BC06A CA18 EA01 EA18 EA20 EC32 GA01 GA03 GA11 GD06 4B002 AA21 BA00 CA31

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板紙材にて上面を開口して形成された箱
    本体と、 板紙材にて形成され前記箱本体に着脱可能に被嵌されて
    この箱本体の開口上面を閉塞する蓋体と、 この蓋体を前記箱本体に被嵌させた状態でこの蓋体およ
    び前記箱本体にて挟持されてこの箱本体の開口上面を閉
    塞する軟質シートと、 板紙材にて形成され、前記蓋体の内側上面および前記軟
    質シートの前記蓋体側の少なくともいずれか一方に取り
    付けられた突出体とを具備し、 前記軟質シートは、前記蓋体の前記箱本体への被嵌によ
    り少なくとも前記蓋体の内側上面および前記箱本体の開
    口上面縁部と、前記突出体の側部および前記箱本体の内
    側面とで挟持されてこの箱本体の内部を気密に保つこと
    を特徴とした保冷性収容箱。
  2. 【請求項2】 突出体は、板紙材を折りたたんで形成さ
    れたことを特徴とした請求項1記載の保冷性収容箱。
  3. 【請求項3】 板紙材にて上面を開口して形成された箱
    本体と、 板紙材にて形成され、前記箱本体の開口上面縁部に嵌合
    する嵌合溝を内側面部に沿って設け、かつ前記箱本体に
    着脱可能に被嵌されてこの箱本体の開口上面を閉塞する
    蓋体と、 この蓋体を前記箱本体に被嵌させた状態でこの蓋体およ
    び前記箱本体にて前記嵌合溝で挟持されてこの箱本体の
    開口上面を閉塞しこの箱本体内部を気密に保つ軟質シー
    トとを具備したことを特徴とした保冷性収容箱。
  4. 【請求項4】 箱本体は、略矩形状に形成され、 この箱本体の少なくとも相対する一対の側部は、底面部
    の相対する一対の辺縁からそれぞれ折り曲げて形成され
    た外面板部、およびこの外面板部の上端縁から前記箱本
    体の内側に折り曲げられ前記外面板部に空隙を介して対
    向する内面板部にて形成され、 これら内面板部は、これら内面板部と前記外面板部との
    間の空隙に連通する冷気流入孔をそれぞれ有したことを
    特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の保冷性収
    容箱。
  5. 【請求項5】 内面板部は、これら内面板部の先端側の
    下端縁から箱本体の内方に折り曲げられてこの箱本体の
    底面部に重合する先端折曲部を有し、 前記内面板部の各先端折曲部の上側に亘って前記箱本体
    の底面部に対向して載置される略矩形平板状の底板を具
    備したことを特徴とした請求項4記載の保冷性収容箱。
  6. 【請求項6】 内面板部は、先端折曲部の箱本体の内方
    への折り曲げにより冷気流入孔が形成されるように前記
    先端折曲部に連続して切込部が形成されたことを特徴と
    した請求項5記載の保冷性収容箱。
  7. 【請求項7】 軟質シートは、柔軟性を有する紙材を積
    層して形成したことを特徴とした請求項1ないし6いず
    れか一記載の保冷性収容箱。
  8. 【請求項8】 箱本体は、略矩形状に形成され、開口上
    面縁部の四隅の角部を形成する一方の側縁にこの角部を
    形成する他方の側縁が嵌合する段差部をそれぞれ備えた
    ことを特徴とした請求項1ないし7いずれか一記載の保
    冷性収容箱。
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