JP2003191517A - サーマルプリンタ、サーマルプリンタにおける印字制御方法 - Google Patents

サーマルプリンタ、サーマルプリンタにおける印字制御方法

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JP2003191517A
JP2003191517A JP2001398531A JP2001398531A JP2003191517A JP 2003191517 A JP2003191517 A JP 2003191517A JP 2001398531 A JP2001398531 A JP 2001398531A JP 2001398531 A JP2001398531 A JP 2001398531A JP 2003191517 A JP2003191517 A JP 2003191517A
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energization
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thermal
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JP2001398531A
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Masayo Miyasaka
昌代 宮坂
Satoshi Nakajima
聡 中嶋
Masaaki Yamaoka
正明 山岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数色の印字が可能なサーマルプリンタに
おいて印字濃度のムラを低減する。 【解決手段】 通電期間は、3つの区間I〜IIIに区分
されており、ストローブ信号STの3つのパルスPI
IIIに同期して、データOI〜OIIIが夫々印字ヘッド
部に出力される。データOI〜OIIIは、前回の印字色と
今回の印字色とに基づいて決定され、各ビットの「1」
「0」の値により各区間I〜IIIでの通電の有無が指定さ
れる。印字ヘッド部にて発熱素子に通電されると、電源
電圧Vsに電圧降下が生ずるが、区間IIの終点近傍での
電圧検出値V0に基づいて、区間I〜IIIの時間長TI
IIIを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付与される熱エネ
ルギー量に応じて複数の色を発色する感熱紙にそれら複
数の色を発色させることが可能なサーマルプリンタ、お
よび、このようなサーマルプリンタにおける印字制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタは、印字ヘッド部に設
けられた多数の発熱素子を選択的に通電することによ
り、印字媒体である感熱紙への印字を実現する。すなわ
ち、印字ヘッド部は、感熱紙の幅方向に配列され、夫々
が印字の1ドットに対応する多数の発熱素子を備えてお
り、各ラインの印字パターン(すなわち、1ライン内の
どのドットを発色させるか)に応じて各発熱素子への通
電の有無を設定することで1ラインずつ印字を行なう。
【0003】ところで、感熱紙には、異なる色の層を重
ねて構成され、付与される熱エネルギー量に応じて2つ
の異なる色を発色できるようにしたものがある。このよ
うな感熱紙に対応したサーマルプリンタでは、発熱素子
への通電量に基づいて感熱紙へ付与する熱エネルギー量
を変化させることにより、2色印字を行なう。例えば、
小さな熱エネルギーで淡色(例えば赤色)を発色し、大
きな熱エネルギーで濃色(例えば黒色)を発色する加色
型の感熱紙では、発熱素子への通電量を小さなレベルに
設定することで淡色を印字し、発熱素子への通電量を大
きなレベルに設定することで濃色を印字することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1は、加色型の感熱
紙について、付与される熱エネルギー量(横軸)と、発
色される色(縦軸)との関係を示す。同図に示すよう
に、熱エネルギー量をゼロから増加させていき、熱エネ
ルギー量があるレベルに達すると感熱紙の発色状態は赤
へ変化し、熱エネルギー量が更に大きなレベル以上にな
ると黒へ変化する。また、感熱紙の特性として、所定以
上のエネルギー量では、濃度が飽和する。
【0005】図1から分かるように、熱エネルギー量の
変化に対する色の変化の度合いは、黒色の領域よりも赤
色の領域の方が大きい。このため、例えば熱エネルギー
量がΔEだけ変化した場合、黒色の領域では濃度変化は
僅かであるが、赤色の領域での濃度変化は大きくなる。
したがって、加色型の感熱紙に印字する場合、赤色(淡
色)については、熱エネルギー量の変動に応じて濃度が
敏感に変化し、濃度ムラが発生し易くなる。同様の理由
で、減色型の感熱紙(付与される熱エネルギー量が小さ
い場合に濃色、大きい場合に淡色を発色する感熱紙)の
場合も濃色について濃度ムラが発生し易くなる。
【0006】上述のように、サーマルプリンタにおいて
は、1ラインの印字パターンに応じて、どの発熱素子に
通電するかが決定される。このため、同時に通電される
発熱素子の個数に応じて、発熱素子の全体の消費電流が
変化する。そして、全体の消費電流が大きいほど電源電
圧には大きな電圧降下が発生するから、1ラインの印字
パターンに応じて電源電圧が変化することになる。かか
る電圧変化に応じて各発熱素子への通電量も変化し、そ
の結果、感熱紙へ付与される熱エネルギー量も変化す
る。このため、特に、熱エネルギー量の変化に対して濃
度が敏感に変化する色(加色型では淡色、減色型では濃
色)を印字する際に、印字濃度が変化して濃度のムラが
目立つことになってしまう。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、複数色の印字が可能なサーマルプリンタにおいて
印字濃度のムラを低減することことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
付与される熱エネルギー量に応じて複数の色を発色する
感熱紙に前記複数の色で印字することが可能なサーマル
プリンタであって、通電されることにより発生した熱エ
ネルギーを前記感熱紙に付与するための発熱素子と、前
記発熱素子へ通電するための通電手段と、前記通電手段
から前記発熱素子へ印加される電圧を検出するための電
圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出された電圧
と、前記感熱紙に発色させるべき色とに基づいて、前記
通電手段による前記発熱素子への通電量を制御するため
の通電量制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、通電手段か
ら発熱素子へ印加される電圧と、発色させる色とに基づ
いて、発熱素子への通電量を制御する。このため、発熱
素子への印加電圧が変動した場合にも、発熱素子への通
電量の変化を抑えることができ、これにより、感熱紙に
付与される熱エネルギー量の変化に起因する濃度ムラを
低減することができる。
【0010】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1記載のサーマルプリンタにおいて、前記通電量制御
手段は、前記通電手段が前記発熱素子へ通電する時間の
長さに基づいて通電量を制御することを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載された発明は、請求
項2記載のサーマルプリンタにおいて、前記通電手段に
よる前記発熱素子への通電期間は複数の区間に分割され
ており、前記通電量制御手段は、前記感熱紙に発色させ
るべき色に基づいて前記複数の区間のうち何れの区間に
通電すべかを決定する通電区間決定手段と、前記検出さ
れた電圧に基づいて前記複数の区間のうち少なくとも一
の区間の時間長を決定する通電時間決定手段と、を含む
ことを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載された発明は、請求
項3記載のサーマルプリンタにおいて、前記複数の区間
の前記通電期間に対する時間長の比率は固定されてお
り、前記通電時間決定手段は、前記検出された電圧に基
づいて前記通電期間の時間長を決定し、該決定した時間
長と、前記少なくとも一の区間の比率とに基づいて、当
該少なくとも一の区間の時間長を決定することを特徴と
する。
【0013】また、請求項5に記載された発明は、請求
項3または4記載のサーマルプリンタにおいて、前記複
数の色は、前記感熱紙に第1の量以上の熱エネルギーが
付与された場合に発色される第1の色と、前記第1の量
よりも小さな第2の量の熱エネルギーが付与された場合
に発色される第2の色とを含み、前記複数の区間のうち
少なくとも一つは、前記第2の色を発色させる場合に原
則として前記発熱素子への通電を要する区間として予め
定められており、前記通電時間決定手段は、前記予め定
められた区間で検出された電圧に基づいて、当該予め定
められた区間の時間長を決定することを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明によれば、第2の色を
印字する際に原則として通電が行なわれる区間で検出さ
れた電圧に基づいて、当該区間の時間長を決定する。上
記のように、感熱紙に比較的小さな熱エネルギー量が付
与された場合に発色される第2の色については、熱エネ
ルギー量の変化に対して濃度が敏感に変化する。このた
め、第2の色を印字する際に通電される区間での電圧検
出値を用いて、当該区間の時間長を決定することで、第
2の色の濃度ムラを効果的に低減することができる。
【0015】また、請求項6に記載された発明は、請求
項5記載のサーマルプリンタにおいて、前記通電時間決
定手段は、前記予め定められた区間の終了時点近傍で検
出された電圧に基づいて、当該予め定められた区間の時
間長を決定することを特徴とする。
【0016】また、請求項7に記載された発明は、請求
項3乃至6のうち何れか1項記載のサーマルプリンタに
おいて、前記通電時間決定手段は、複数回の時間長決定
処理における前記検出された電圧の履歴に基づいて前記
時間長を決定することを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明によれば、複数回の時
間長決定処理における検出電圧の履歴に基づいて時間長
を決定することで、印字動作毎に電圧の検出値が変動す
る場合にも、その変動を抑えて、濃度ムラを低減するこ
とができる。
【0018】なお、請求項8〜12に記載された発明
は、通電されることにより発生した熱エネルギーを感熱
紙に付与するための発熱素子と、前記発熱素子へ通電す
るための通電手段とを備え、付与される熱エネルギー量
に応じて複数の色を発色する感熱紙に前記複数の色で印
字することが可能なサーマルプリンタにおける印字制御
方法に係るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態であるサーマルプリンタについて説明する。
なお、本実施形態では、サーマルプリンタにより加色形
の感熱紙に2色の印字を行なう場合について説明する
が、本実施形態のサーマルプリンタは減色形の感熱紙に
も適用が可能である。
【0020】図2は、本実施形態のサーマルプリンタが
備える印字ヘッド部10の構成図である。同図に示すよ
うに、印字ヘッド部10は、1ライン分の印字を行なう
ための発熱体12を備えている。発熱体12は、印刷ヘ
ッドの先端に感熱紙の幅方向に配列されたN個(例えば
512個)の発熱素子(抵抗素子)12aから構成され
ており、発熱素子12aが選択的に通電加熱されること
により、感熱紙上に1ライン分の画素を形成する。
【0021】発熱体12には、各発熱素子12aを独立
に通電加熱するための駆動回路14が接続されている。
駆動回路14は、各発熱素子12aに対応して設けられ
たN個の駆動素子14aを備えている。駆動素子14a
は、論理的な動作が2入力のNAND素子で表現される
素子であり、例えば、PNPトランジスタをワイヤード
オア接続することにより実現される。駆動素子14aの
出力端子は対応する発熱素子12aの一方の端子に接続
されている。各発熱素子12aの他方の端子は、ヘッド
電源18に接続されている。また、ヘッド電源18から
発熱素子12aへの電源供給ラインには電圧センサ22
が設けられている。
【0022】各駆動素子14aの一方の入力端子にはイ
ンバータ素子15を介してストローブ信号STが入力さ
れ、他方の入力端子にはラッチレジスタ16の各ビット
値が入力される。ラッチレジスタ16はシフトレジスタ
20に接続されている。シフトレジスタ20は同期クロ
ックCLに同期して1ライン分の印字データを1ビット
ずつシフトさせながら取り込み、ラッチレジスタ16は
ラッチ信号Lをトリガーとしてシフトレジスタ20の各
ビットの値をラッチする。なお、印字データは、印字の
1ライン毎に、発色すべき画素に対応するビットを
「1」、非発色とすべき画素に対応するビットを「0」
としたデータである。
【0023】上記の構成によれば、ストローブ信号ST
がローレベル(アクティブレベル)になると、ラッチレ
ジスタ16にラッチされた値が「1」であるビットに対
応する駆動素子14aについては、両入力がハイレベル
となる。この場合、駆動素子14aの出力はローレベル
となるので、ヘッド電源18の電源電圧Vsとの間に電
位差が生じ、電流がヘッド電源18から発熱体12aを
通って駆動素子14aへ流れる。こうして通電が行なわ
れた発熱素子12aは加熱されて熱エネルギーを発生
し、感熱紙は、この発熱素子12aに対向する部分にお
いて発色する。このように、印字データの各ビットの
「0」「1」の並び方に応じたパターンで1ライン毎に
感熱紙に印字が行なわれることになる。
【0024】図3は、本実施形態のサーマルプリンタ3
0のシステム構成図である。同図に示すように、サーマ
ルプリンタ30は、上記した印字ヘッド部10のほか、
CPU32、制御回路部34、データバッファ36、第
1セレクタ37、2色用論理回路38、単色用論理回路
39、2色用セレクタ40、単色用セレクタ41、第2
セレクタ42、受信バッファ44、温度センサ46、A
/D変換器48等を備えている。
【0025】データバッファ36は、4つのデータバッ
ファB1〜B4に区分されており、受信バッファ44と
共に、RAM内に夫々所定のメモリ領域を割り当てられ
ることにより構成されている。制御回路部34は、同期
クロック出力回路34a、通電タイマ34b、および通
電信号出力回路34cを備えており、CPU32からの
指示に応じて、同期クロックCL、ラッチ信号L、スト
ローブ信号ST、その他のタイミング信号を出力する。
また、温度センサ46は印字ヘッド部10の近傍に配設
されており、印字ヘッド部10の温度(以下、ヘッド温
度Sという)に応じた信号を出力する。A/D変換器4
8は、上記した電圧センサ22および温度センサ46の
出力信号をデジタル信号に変換して、CPU32へ供給
する。
【0026】なお、サーマルプリンタ30は、感熱紙に
2色の印字を行なう2色印字モードと、黒色のみで印字
を行なう単色印字モードの2つのモードで動作すること
ができる。第1セレクタ37は、これらの動作モードに
応じて、2色用論理回路38および単色用論理回路39
の何れか一方を選択し、また、第2セレクタ42は選択
された2色用セレクタ40または単色用セレクタ41の
何れか一方を選択してその出力を印字ヘッド部10に供
給する。本実施形態では、主に、2色印字モードの動作
について説明する。
【0027】受信バッファ44には、ホストコンピュー
タから受信した印字データが一時的に格納される。上述
したように、2色印字モードでは、感熱紙に赤・黒の2
色の印字が可能であり、これに応じて、各色に対応した
印字データがホストコンピュータから送信されてくる。
以下の記載では、今回印字すべきラインの黒および赤の
印字データを、夫々、Db(n)およびDr(n)で表
し、前回印字したラインの黒および赤の印字データを、
夫々、Db(n−1)およびDr(n−1)で表す。
【0028】4つのデータバッファB1〜B4のうち、
データバッファB1およびB3には、夫々、今回印字す
べき黒および赤の印字データDb(n)およびDr(n)
が格納され、また、データバッファ36bおよび36d
には、夫々、前回の黒および赤の印字データDb(n−
1)およびDr(n−1)が格納される。なお、データ
バッファB1〜B4へのデータ格納はCPU32により
制御される。すなわち、CPU32は、印字の1ライン
毎に、データバッファB1およびB3の格納データを、
夫々、データバッファB2およびB4に移動させると共
に、受信バッファ44にバッファされた黒および赤の印
字データを1ライン分取り出して、夫々、データバッフ
ァB1およびB3に格納する。
【0029】上述のように、感熱紙への印字色は、発熱
素子12aから感熱紙へ付与される熱エネルギー量に応
じて変化する。発熱素子12aが発生する熱エネルギー
量は、発熱素子12aへの通電量に比例し、この通電量
は、発熱素子12aに供給する電流、電圧、および通電
時間の積に比例する。本実施形態のサーマルプリンタ3
0では、各発熱素子12aへの通電時間を変化させるこ
とで、印字色を制御することとしている。より具体的に
は、図4(A)に示すように、ストローブ信号STをロ
ーレベル(アクティブレベル)とする期間を例えば3つ
の区間I〜IIIに分割し、各発熱素子12aについて、
どの区間で通電を行なうかによって通電量を変化させ
る。また、図4(B)に示すように、区間I〜IIIのう
ちどの区間に通電を行なうかは、前回の印字色および今
回の印字色の組み合わせに応じて決定する。なお、後述
するように各区間I,II,IIIの長さTI,TII,TIII
は条件によって変化し得るが、本実施形態では、TI
II,TIIIの比率R:RII:RIIIは固定とし、例え
ば、R:RII:RIII=20%:30%:50%とし
ている。
【0030】上記した通電区間の決定は、2色用論理回
路38により行なわれる。すなわち、2色用論理回路3
8は、データバッファB1およびB3に格納された今回
の印字データDb(n),Dr(n)およびデータバッフ
ァB1およびB3に格納された前回の印字データDb
(n−1),Dr(n−1)に基づいて、各発熱素子1
2aについて、区間I〜IIIの何れの区間で通電するか
を示すデータを出力する。
【0031】図5は、2色用論理回路38をより詳細に
示す。同図に示すように、2色用論理回路38は、デー
タバッファB1〜B4の各ビットを入力とする3つの論
理回路I〜IIIを備えている。論理回路I〜IIIは、デー
タバッファB1〜B4に格納されたDb(n),Db(n
−1),Dr(n),Dr(n−1)の各ビット値に対し
て次の論理演算を実行して、夫々、区間I〜IIIでの各発
熱素子12aへの通電の有無に対応したNビットのデー
タOI,OII,OIIIを生成する。ただし、次式におい
て、「・」は対応するビットどうしの論理積を取ること
を表し、また、「+」は対応するビットどうしの論理和
を取ることを表す。
【0032】[数1] 2色用セレクタ40は、2色用論理回路38が出力した
データOI,OII,OI IIを夫々シリアル化し、制御回路
部34からのタイミング信号に応じて、データOI,O
II,OIIIの順で、第2セレクタ42を介して、印字ヘ
ッド部10へ出力する。
【0033】図6は、本実施形態における各種信号のタ
イミングチャートであり、(a)は各印字ラインの開始
を表すトリガーTRを、(b)は印字ヘッド部10に出
力されるデータOI〜OIIIを、(c)はラッチ信号L
を、(d)はラッチレジスタ16へのラッチデータを、
(e)はストローブ信号STを、(f)は電圧検出のタ
イミングを表す電圧検出トリガーVTRを、(g)はヘ
ッド電源18の電源電圧Vsを、夫々示している。
【0034】同図の(a)に示すようにトリガーTRが
ハイレベル(アクティブレベル)になると、同図の
(b)に示すように、先ず、区間Iに対応するデータO
Iが印字ヘッド部10に出力される。このデータOIは、
制御回路部34からのクロック信号CLに同期してシフ
トレジスタ20に順次取り込まれ、同図の(c),
(d)に示すように、ラッチ信号Lがローレベル(アク
ティブレベル)になるのに応じて、区間Iの開始直前の
タイミングでラッチレジスタ16にラッチされ、その
後、区間IIのデータOIIがシフトレジスタ20に取り込
まれる。以後、同様に、区間IIおよびIIIの開始のタイ
ミングでラッチ信号がローレベルとなり、これに同期し
て、データOIIおよびOIIIがラッチレジスタ16にラ
ッチされる。
【0035】また、同図の(e)に示すように、制御回
路部34は、上記した区間I,II,IIIの時間長TI,T
II,TIIIに夫々対応するパルス幅を有するパルス信号
I,PII,PIIIを順次連続的にストローブ信号STと
して出力する。これらパルス信号PI,PII,PIIIのパ
ルス幅は、CPU32により指定された時間を通電タイ
マ34bがカウントすることにより設定される。
【0036】上述のように、印字ヘッド部10では、ス
トローブ信号STがローレベルであり、かつ、ラッチレ
ジスタ16にラッチされた値が「1」であるビットに対
応した発熱素子12aが通電加熱される。そして、ラッ
チレジスタ16には区間I〜IIIに対応してOI,OII
またはOIIIがラッチされるから、前回の印字色と、今
回の印字色とに応じて、各発熱素子12aにどの区間で
通電されるかが決定されることになる。
【0037】例えば、上記図4(B)のに示すよう
に、前回の印字色が黒(Db(n−1)=1)、今回の
印字色が赤(Dr(n)=1)である場合は、OI=1,
II=0,OIII=0となるから、区間Iのみで通電が
行なわれる。また、同図のに示すように前回の印字色
が赤(Dr(n−1)=1)、今回の印字色が赤(Db
(n)=1)である場合は、OI=0,OII=1,OIII
=0となるから、区間IIのみで通電が行なわれる。さら
に、同図のに示すように、前回印字が無く(Dr(n
−1)=Db(n−1)=0)、今回の印字色が赤(Dr
(n)=1)である場合には、OI=1,OII=1,O
III=0となるから、区間IおよびIIで通電が行なわれ
る。
【0038】このように、今回同じ赤色を印字する場合
でも、前回の印字色に応じて通電区間を選択すること
で、発熱素子12aの印字履歴の影響を小さくすること
ができる。すなわち、今回の印字を行なう時点では、発
熱素子12aには前回の印字の際に発生した熱エネルギ
ーがある程度残存しているから、この残存している熱エ
ネルギー分を補正すべく前回の印字色に応じて通電区間
を変化させているのである。本実施形態では、黒を印字
する場合には赤を印字する場合よりも発熱素子12aが
大きな熱エネルギーを発生するから、前回黒を印字した
場合には赤を印字した場合よりもより大きな熱エネルギ
ーが残存しており、さらに、前回赤を印字した場合には
印字が無かった場合よりも大きな熱エネルギーが残存し
ていることになる。そこで、今回の印字色が同じ赤であ
るとしても、前回の印字色が黒である場合には区間Iの
み通電し、前回の印字色が赤である場合には区間Iより
時間の長い区間IIのみ通電し、前回印字無しである場合
には区間IおよびIIの両方に通電することで、前回の発
熱量が大きいほど通電時間を短くしている。今回黒を印
字する場合も同様に、前回の印字色が黒であれば区間I
およびIIIに通電し、前回の印字色が赤であれば区間II
およびIIIに通電し、前回印字無しであれば区間I〜III
の全てに通電することで、前回の発熱量が大きいほど通
電時間を短くしている。
【0039】以上のように、前回の印字色に応じて通電
区間を選択して通電時間を変化させることで、発熱素子
12aから感熱紙へ付与される熱エネルギー量が印字履
歴に応じて変動するのを抑えることができる。
【0040】なお、上記の説明では、2色印字モードに
ついて述べたが、ここで、単色印字モードの動作につい
て簡単に説明する。単色印字モードでは、印字データは
一色分しかないので、バッファB1〜B4により過去3
回の印字データと今回の印字データを格納できる。そこ
で、図7に示すように、通電期間を例えば4つの区間I
〜IVに区分し、単色用論理回路39は過去3回の印字履
歴と今回の印字の有無とに基づいて、何れの区間に通電
するかを表すデータOI〜OIVを出力する。また、制御
回路部34は、ストローブ信号STとして、区間I〜IV
に対応したパルスPI〜PIVを出力する。そして、上記
した2色印字モードの場合と同様に、各区間I〜IVに同
期して、データOI〜OIVおよびパルスPI〜PIVを印字
ヘッド部10に出力することで、各通電素子12aに対
して印字履歴に応じた通電を行なう。
【0041】ところで、サーマルプリンタ30では、1
ライン毎に発熱素子12aに通電加熱することにより印
字を行なっている。このため、図6の(g)に示すよう
に、通電時にはヘッド電源18の電源電圧Vsに電圧降
下が生ずるが、その電圧降下の度合いは、1ライン当た
りの発色ドット数によって変動する。なぜなら、1ライ
ン当たりの発色ドット数が多いほど、通電される発熱素
子12aの個数も大きくなり、その結果、発熱体12全
体の消費電流が大きくなるからである。
【0042】また、図1を参照して述べたように、加色
型の感熱紙の場合、淡色(本実施形態では赤)の濃度は
付与される熱エネルギー量の変化に対して敏感に変化す
る。このため、上記のように1ライン当たりの発色ドッ
ト数に応じた電圧降下が生ずると、それに伴って、発熱
素子12aが発生する熱エネルギーが変動することとな
り、濃度ムラが目立ってしまう。
【0043】そこで、本実施形態では、ヘッド電源18
の電源電圧Vsを電圧センサ22により検出し、その検
出値V0に基づいて各区間I〜IIIの時間長T〜TIII
を決定することにより、電源電圧Vsの電圧降下の影響
を抑制することとしている。すなわち、発熱素子12a
が発生する熱エネルギー量は、電流と電圧と通電時間の
積に比例し、このうち、電圧降下に伴って電流および電
圧が減少するから、その分、通電時間を増加させること
で、発熱素子12aが発生する熱エネルギー量の変化を
抑えるのである。
【0044】なお、図4(B)から分かるように、今回
の印字色が「赤」である場合には、前回の印字色が
「黒」である場合を除いて原則として区間IIで通電が行
なわれる。そして、赤色の濃度ムラを抑えるには、赤色
を印字する際に生ずる電圧降下に基づいて、通電時間を
調整するのが有効である。また、図6(g)から分かる
ように、区間IIでの電圧降下はその終了時期付近で最も
大きくなる。そこで、本実施形態では、区間IIの終了時
近傍で電圧検出トリガーVTRを立ち上げ、このタイミ
ングで電圧センサ22の出力をA/D変換器48を介し
てCPU32に取り込むようにしている。
【0045】図8は、電源電圧Vsに基づいて通電時間
I〜TIIIを計算すべくCPU32が実行する処理のフ
ローチャートである。同図に示すフローチャートは、上
記のように、電圧検出トリガーVTRの立ち上がりをト
リガーとして起動される。
【0046】先ず、ステップ100において、電圧セン
サ22による電源電圧Vsの検出値V0が取り込まれ、続
くステップ102において、温度センサ46によるヘッ
ド温度の検出値S0が取り込まれる。
【0047】ステップ104では、過去所定回の処理に
おける電源電圧Vsの検出値V0と、今回の処理における
検出値V0との平均値Vcが計算される。本実施形態で
は、例えば過去3回分の検出値V0の値をV(n−
3),V(n−2),V(n−1)に記憶しておき、こ
れらの値と、今回の検出値V0の平均値Vcを、 Vc=(V(n−3)+V(n−2)+V(n−1)+
V0)/4 により計算している。ただし、過去何回分のV0の値を
用いて平均値をとるかは適宜定めればよい。また、平均
をとる際に適宜重み付けをしてもよい。
【0048】次に、ステップ106において、ヘッド温
度Sの検出値S0に基づいて、基本通電時間T0が、次式
により計算される。
【0049】 T0=−A・(S0+273)+B(μ秒) ここで、(S0+273)は印字ヘッド部10の絶対温
度であり、また、AおよびBは定数であって、それらの
値は、例えば、夫々−2.8および1250である。
【0050】ステップ108では、電源電圧Vsの公称
値(電圧降下が生じない状態での電圧)Vhに基づい
て、電圧補正係数Qvが次式により計算される。
【0051】Qv=(24/Vh)2 ステップ110では、通電周期SLT(ライン間の印字
処理の間隔;図6(a)を参照)に基づいて速度補正係
数Qsが次式により計算される。
【0052】Qs=C・log10SLT+D ただし、CおよびDは定数であり、それらの値は、例え
ば、夫々0.83および1.07である。
【0053】ステップ112では、使用する感熱紙の種
類に応じた濃度調整係数Qdの値が取得される。この濃
度調整係数Qdは、例えば、感熱紙の種類毎にメモリに
格納しておくと共に、感熱紙の種類を指定するスイッチ
を設けておき、指定された感熱紙に応じた値をメモリか
ら取得するようにする。ただし、感熱紙の種類によって
特性に大差がない場合は、Qdの値を常に「1」として
もよい。
【0054】ステップ114では、ステップ104で求
めた平均値Vcに基づいて、電圧降下補正係数Qbが次式
により計算される。
【0055】Qb=E・(Vh−Vc)+F ただし、EおよびFは定数であり、それらの値は、例え
ば、夫々0.2および1.2である。これら定数Eおよ
びFの値は、電圧降下幅(Vh−V0)の種々の値に対し
て、最適な印字結果が得られるような電圧降下補正係数
Qbの値を実験的に求め、この実験結果を線形近似する
ことにより決定したものである。図9は、かかる実験結
果の一例を示す。同図において、横軸が電圧降下幅(V
h−V0)、縦軸が補正係数Qbであり、黒点が実験値を
表している。この実験値を線形近似してQb=0.2・
(Vh−V0)+1.2が得られる。
【0056】ステップ116では、上記のように求めた
各係数を用いて、通電時間T(=T I+TII+TIII)が
次式により計算される。
【0057】T=T0・Qv・Qd・Qs・Qb ステップ118では、次式のように、通電時間の平均値
Tcに、TI,TII,T IIIの割合RI,RII,RIIIを掛
けることにより、各区間の通電時間TI,TII,TIII
計算される。
【0058】TI =RI ・Tc TII =RII・Tc TIII=RIII・Tc ステップ120では、上記のように求められた通電時間
I,TII,TIIIが制御回路部34に送られ、タイマー
回路34aに書き込まれる。これにより、次のトリガー
TRに応じて次ラインの印字が行なわれる際には、各パ
ルスPI〜PIIIの時間長(すなわち各区間I〜IIIの長
さ)が夫々TI,TII,TIIIに設定されることとなる。
【0059】最後に、ステップ122において、次式の
ように、V(n−3),V(n−2),V(n−1)の
値が更新された後、処理は終了する。
【0060】V(n−3)←V(n−2) V(n−2)←V(n−1) V(n−1)←V0 以上説明したように、本実施形態のサーマルプリンタ3
0によれば、電源電圧Vs(つまり発熱体12への印可
電圧)を検出し、通電時間Tを、検出値V0が小さいほ
ど長くなるように補正している。このため、1ライン当
たりの発色ドット数によって電源電圧Vsが変動した場
合にも、発熱素子12aへの通電量の変動は抑制され
る。したがって、本実施形態によれば、発熱素子12a
から感熱紙に付与される熱エネルギー量の変動を小さく
することが可能となり、これにより、印字濃度のムラを
低減することができる。
【0061】また、赤色印字に対応する区間IIで検出し
た電源電圧Vsの値を用いることにより、赤色を印字す
る際の実際の電圧値に基づいて通電時間が補正されるこ
とになるので、赤色の濃度ムラをより効果的に低減する
ことができる。すなわち、一般に、隣接するライン間で
印字パターンが大きく変化することは少ないから、ある
ラインの印字動作時の電源電圧Vsの波形と、次のライ
ンでの印字動作時の電源電圧Vsの波形とはほぼ一致す
ると考えられる。したがって、今回の印字動作の区間II
で検出した電源電圧Vsの値は、次回の印字動作の区間I
Iにおける電源電圧Vsによく近似していると考えられ、
この検出値を用いることにより、赤色が印字される際の
実際の電圧値に基づいて、赤色の濃度ムラを抑えるうえ
でより効果的な通電時間を求めることができるのであ
る。
【0062】そして、電圧降下幅は、区間IIの終了時付
近で最も大きくなるから、区間IIが終了時近傍のタイミ
ングで検出した電源電圧Vsの値を用いて通電時間を計
算することで、赤色印字の際の通電エネルギー量が不足
するのを確実に防止することができる。これにより、赤
色の濃度ムラを更に効果的に低減することが可能とな
る。
【0063】また、過去所定回数(上記例では3回)の
電源電圧Vsの検出値V0と、今回の処理での電源電圧V
sの検出値V0の平均値Vcを用いて、各区間I〜IIIの長
さT I〜TIIIを計算することで、印字ライン毎に通電量
が細かく変動することに起因する濃度ムラを低減するこ
ともできる。すなわち、電源電圧Vsの検出値V0は印字
ライン毎にばらつく可能性があり、また、A/D変換器
48による量子化誤差もV0のばらつきの原因となるた
め、このような検出値V0をそのまま用いて通電時間T
を計算すると、その計算値も1ライン毎にばらつくこと
になる。これに対して、本実施形態では、過去所定回の
検出値V0の履歴に基づいて計算した平均値Vcを用いる
ことにより、印字ライン毎のばらつきを抑えて、印字ラ
イン間での濃度ムラを低減することができるのである。
なお、電源電圧Vsの検出値V0の平均値Vcを用いる代
わりに、通電時間Tは検出値V0自体を用いて計算し、
この通電時間Tについて過去所定回の計算値と今回の計
算値との平均値を求めることとしてもよい。
【0064】ところで、上記実施形態では、電源電圧V
sの検出値V0に基づいて通電時間T(=TI+TII+T
III)を決定し、これに各区間の比率RI〜RIIIを掛け
ることにより、各区間の時間長TI〜TIIIを計算するこ
ととした。しかしながら、上記図4(B)から分かるよ
うに、赤色を印字する場合に通電が行なわれるのは区間
IおよびIIのみであるから、区間I,IIの時間長TI
IIのみを電源電圧Vsの検出値V0に基づいて計算し、
区間IIIの時間長TIIIは固定値とすることとしてもよ
い。あるいは、赤色を印字する場合に区間Iで通電が行
なわれるのは前回の印字色が「黒」の場合のみであるか
ら、区間IIの時間長TIIのみを電源電圧Vsの検出値V0
に基づいて決定することとしてもよい。
【0065】また、上記実施形態では、図4(B)に示
すように、前回の印字色および今回の印字色の組み合わ
せに応じて区間I〜IIIの何れの区間に通電するかを決
定し、電源電圧Vsの検出値V0に基づいて各区間の時間
長を決定することとした。しかしながら、このような区
間に区分することなく、直接、計算した通電時間Tの長
さだけ通電を行なうこととしてもよい。例えば、次表に
例示するように、前回の印字色と今回の印字色との組み
合わせに応じて、印字履歴を補正するための印字履歴係
数Hsを予め記憶しておいて、図8のステップ116で
は印字履歴係数Hsを含めてT=T0・Qv・Qd・Qs・
Qb・Hsにより通電時間Tを計算し、この通電時間Tだ
け発熱素子12aへ連続的に通電する(すなわち、スト
ローブ信号STを通電時間Tの長さだけ連続的にローレ
ベルとする)のである。 [表1]
【0066】なお、上記実施形態では加色型の感熱紙に
印字する場合について説明したが、減色型の感熱紙の場
合にも、上記実施形態と同様に、区間IIで検出した電源
電圧Vsの値に基づいて通電時間を補正することによ
り、濃色についての濃度ムラを低減することができる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、複数色の印字が可能な
サーマルプリンタにおいて印字濃度のムラを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加色型の感熱紙についての、付与される熱エネ
ルギー量と、発色される色との関係を示す。
【図2】本実施形態のサーマルプリンタが備える印字ヘ
ッド部の構成図である。
【図3】本実施形態のサーマルプリンタ30のシステム
構成図である。
【図4】図4(A)はストローブ信号を示す図であり、
図4(B)は、前回の印字色および今回の印字色の組み
合わせと、通電区間との関係を示す図である。
【図5】2色用論理回路をより詳細に示す図である。
【図6】本実施形態における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図7】単色モードにおける通電期間の区分の例を示す
図である。
【図8】CPUが通電時間を計算すべく実行する処理の
フローチャートである。
【図9】電圧降下補正係数Qbを求める際に用いられる
各定数を決定するための実験結果の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 印字ヘッド部 12 発熱体 12a 発熱素子 14 駆動回路 14a 駆動素子 22 電圧センサ 30 サーマルプリンタ 32 CPU 34 制御回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 正明 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C066 AA03 AD01 CB01 CB05 CB06 CB09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付与される熱エネルギー量に応じて複数
    の色を発色する感熱紙に前記複数の色で印字することが
    可能なサーマルプリンタであって、 通電されることにより発生した熱エネルギーを前記感熱
    紙に付与するための発熱素子と、 前記発熱素子へ通電するための通電手段と、 前記通電手段から前記発熱素子へ印加される電圧を検出
    するための電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記感熱紙
    に発色させるべき色とに基づいて、前記通電手段による
    前記発熱素子への通電量を制御するための通電量制御手
    段と、を備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記通電量制御手段は、前記通電手段が前記発熱素子へ
    通電する時間の長さに基づいて通電量を制御することを
    特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記通電手段による前記発熱素子への通電期間は複数に
    分割されており、 前記通電量制御手段は、前記感熱紙に発色させるべき色
    に基づいて前記複数の区間のうち何れの区間に通電すべ
    かを決定する通電区間決定手段と、前記検出された電圧
    に基づいて前記複数の区間のうち少なくとも一の区間の
    時間長を決定する通電時間決定手段と、を含むことを特
    徴とするサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のサーマルプリンタにおい
    て、前記複数の区間の前記通電期間に対する時間長の比
    率は固定されており、前記通電時間決定手段は、前記検
    出された電圧に基づいて前記通電期間の時間長を決定
    し、該決定した時間長と、前記少なくとも一の区間の比
    率とに基づいて、当該少なくとも一の区間の時間長を決
    定することを特徴とするサーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のサーマルプリン
    タにおいて、 前記複数の色は、前記感熱紙に第1の量以上の熱エネル
    ギーが付与された場合に発色される第1の色と、前記第
    1の量よりも小さな第2の量の熱エネルギーが付与され
    た場合に発色される第2の色とを含み、 前記複数の区間の少なくとも一つは、前記第2の色を発
    色させる場合に原則として前記発熱素子への通電を要す
    る区間として予め定められており、 前記通電時間決定手段は、前記予め定められた区間で検
    出された電圧に基づいて、当該予め定められた区間の時
    間長を決定することを特徴とするサーマルプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のサーマルプリンタにおい
    て、前記通電時間決定手段は、前記予め定められた区間
    の終了時点近傍で検出された電圧に基づいて、当該予め
    定められた区間の時間長を決定することを特徴とするサ
    ーマルプリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のうち何れか1項記載の
    サーマルプリンタにおいて、前記通電時間決定手段は、
    複数回の時間長決定処理における前記検出された電圧の
    履歴に基づいて前記時間長を決定することを特徴とする
    サーマルプリンタ。
  8. 【請求項8】 通電されることにより発生した熱エネル
    ギーを感熱紙に付与するための発熱素子と、前記発熱素
    子へ通電するための通電手段とを備え、付与される熱エ
    ネルギー量に応じて複数の色を発色する感熱紙に前記複
    数の色で印字することが可能なサーマルプリンタにおけ
    る印字制御方法であって、 前記通電手段から前記発熱素子へ印可される電圧を検出
    する電圧検出ステップと、 前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記感熱紙
    に発色させるべき色とに基づいて、前記通電手段による
    前記発熱素子への通電量を制御する通電量制御ステップ
    と、を備えることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のサーマルプリンタにおけ
    る印字制御方法において、 前記通電手段による前記発熱素子への通電期間は複数の
    区間に分割されており、 前記通電量制御ステップは、前記感熱紙に発色させるべ
    き色に基づいて前記複数の区間のうち何れの区間に通電
    すべかを決定する通電区間決定ステップと、前記検出さ
    れた電圧に基づいて前記複数の区間のうち少なくとも一
    の区間の時間長を決定する通電時間決定ステップと、を
    含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のサーマルプリンタにお
    ける印字制御方法において、 前記複数の色は、前記感熱紙に第1の量以上の熱エネル
    ギーが付与された場合に発色される第1の色と、前記第
    1の量よりも小さな第2の量の熱エネルギーが付与され
    た場合に発色される第2の色とを含み、 前記複数の区間のうち少なくとも一つは、前記第2の色
    を発色させる場合に原則的に前記発熱素子への通電を要
    する区間として予め定められており、 前記通電時間決定ステップでは、前記予め定められた区
    間で検出された電圧に基づいて当該予め定められた区間
    の時間長を決定することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のサーマルプリンタに
    おける印字制御方法において、前記通電時間決定ステッ
    プでは、前記予め定められた区間の終了時点近傍で検出
    された電圧に基づいて当該予め定められた区間の時間長
    を決定することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のうち何れか1項記
    載のサーマルプリンタにおける印字制御方法において、
    前記通電時間決定ステップでは、複数回の時間長決定処
    理における前記検出された電圧の履歴に基づいて、前記
    少なくとも一の区間の時間長を決定することを特徴とす
    る方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109703205A (zh) * 2018-12-29 2019-05-03 厦门汉印电子技术有限公司 一种打印方法、装置、打印机和存储介质
CN111923605A (zh) * 2018-12-29 2020-11-13 厦门汉印电子技术有限公司 一种打印方法、装置、打印机和存储介质

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