JP2003190007A - 土鍋料理用電磁調理装置 - Google Patents
土鍋料理用電磁調理装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁調理器とこの電磁調理器に用いるのに適す
る電磁調理器用土鍋を有し、安全で衛生的、かつ、長寿
命な電磁調理装置を提供するものである。 【解決手段】電磁調理器４に用いるのに適する電磁調理
器用土鍋３の底面３ｄには、銀転写膜３ｇを囲い、か
つ、この銀転写膜３ｇと電磁調理器４のトッププレート
４４間に空隙ｇ１が形成されるように突出し、このトッ
ププレート４４の周囲に設けられた立上部４４ｂに遊嵌
する脚部３ｆが設けられた土鍋料理用電磁調理装置であ
る。
る電磁調理器用土鍋を有し、安全で衛生的、かつ、長寿
命な電磁調理装置を提供するものである。 【解決手段】電磁調理器４に用いるのに適する電磁調理
器用土鍋３の底面３ｄには、銀転写膜３ｇを囲い、か
つ、この銀転写膜３ｇと電磁調理器４のトッププレート
４４間に空隙ｇ１が形成されるように突出し、このトッ
ププレート４４の周囲に設けられた立上部４４ｂに遊嵌
する脚部３ｆが設けられた土鍋料理用電磁調理装置であ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は土鍋料理用電磁調理
装置に係わり、特に電磁調理器と、この電磁調理器と一
体に使用するのに適する電磁調理器用土鍋とからなる土
鍋料理用電磁調理装置に関する。
装置に係わり、特に電磁調理器と、この電磁調理器と一
体に使用するのに適する電磁調理器用土鍋とからなる土
鍋料理用電磁調理装置に関する。
【０００２】電磁調理器用土鍋と電磁調理器を一体にし
て使用する土鍋料理用電磁調理装置に関する。
て使用する土鍋料理用電磁調理装置に関する。
【０００３】
【従来の技術】電磁調理器は火を使わず安全で熱効率に
優れており、家庭一般、特に高層マンションなどの共同
住宅、高齢者居住住宅、あるいは、業務用として急速に
普及しつつある。このような電磁調理器の使用は、シス
テムキッチンに組込まれた大小複数口の電磁調理器に、
その大きさに適する金属製の鍋を載せて用いるのが一般
的である。
優れており、家庭一般、特に高層マンションなどの共同
住宅、高齢者居住住宅、あるいは、業務用として急速に
普及しつつある。このような電磁調理器の使用は、シス
テムキッチンに組込まれた大小複数口の電磁調理器に、
その大きさに適する金属製の鍋を載せて用いるのが一般
的である。
【０００４】しかし、近年、電磁調理器の普及に伴な
い、電磁調理器を用いて鍋料理を行う機会が増え、一口
電磁調理器を食卓に載せ、さらに、この一口電磁調理器
とは別個に購入し底面に導電性膜を被着した電磁調理器
用土鍋を一口電磁調理器に載せて鍋料理が行われるよう
になってきた。
い、電磁調理器を用いて鍋料理を行う機会が増え、一口
電磁調理器を食卓に載せ、さらに、この一口電磁調理器
とは別個に購入し底面に導電性膜を被着した電磁調理器
用土鍋を一口電磁調理器に載せて鍋料理が行われるよう
になってきた。
【０００５】しかしながら、一口電磁調理器と別個に購
入された電磁調理器用土鍋の大きさ（外径）はまちまち
であり、電磁調理器用土鍋が一口電磁調理器に比べて大
きい場合には、電磁調理器用土鍋は不安定であり使用時
に電磁調理器用土鍋を転倒させるおそれがあり、また、
これとは逆に、電磁調理器用土鍋が一口電磁調理器に比
べて小さい場合には、電磁調理器用土鍋からの吹きこぼ
れが電磁調理器にかかることがあり、電磁調理器、ある
いは、操作部を汚損するおそれがあり不衛生であった。
さらに、調理時、電磁調理器用土鍋と導電性膜との熱膨
張率の違いから導電性膜にクラックが入り、電磁調理器
用土鍋の寿命を縮めることがあった。
入された電磁調理器用土鍋の大きさ（外径）はまちまち
であり、電磁調理器用土鍋が一口電磁調理器に比べて大
きい場合には、電磁調理器用土鍋は不安定であり使用時
に電磁調理器用土鍋を転倒させるおそれがあり、また、
これとは逆に、電磁調理器用土鍋が一口電磁調理器に比
べて小さい場合には、電磁調理器用土鍋からの吹きこぼ
れが電磁調理器にかかることがあり、電磁調理器、ある
いは、操作部を汚損するおそれがあり不衛生であった。
さらに、調理時、電磁調理器用土鍋と導電性膜との熱膨
張率の違いから導電性膜にクラックが入り、電磁調理器
用土鍋の寿命を縮めることがあった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで、電磁調理器と
この電磁調理器に用いるのに適する電磁調理器用土鍋を
有し、安全で衛生的、かつ、長寿命な電磁調理装置が要
望されていた。
この電磁調理器に用いるのに適する電磁調理器用土鍋を
有し、安全で衛生的、かつ、長寿命な電磁調理装置が要
望されていた。
【０００７】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、電磁調理器とこの電磁調理器に用いるのに適す
る電磁調理器用土鍋を有し、安全で衛生的、かつ、長寿
命な電磁調理装置を提供することを目的とする。
もので、電磁調理器とこの電磁調理器に用いるのに適す
る電磁調理器用土鍋を有し、安全で衛生的、かつ、長寿
命な電磁調理装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の１つの態様によれば、円柱形状の外側板を
有する一口の電磁調理器と、この電磁調理器の上面に設
けられたトッププレートに載置されて使用され、かつ、
底面に銀転写膜が設けられ前記電磁調理器に用いるのに
適する電磁調理器用土鍋とからなる土鍋料理用電磁調理
装置であって、前記電磁調理器用土鍋の底面には、前記
銀転写膜を囲い、かつ、この銀転写膜と前記トッププレ
ート間に空隙が形成されるように突出し、このトッププ
レートの周囲に設けられた立上部に遊嵌する脚部が設け
られたことを特徴とする土鍋料理用電磁調理装置が提供
される。これにより、電磁調理器とこの電磁調理器に使
用するのに適する電磁調理器用土鍋を有する電磁調理装
置は、土鍋のずれを極力防止することで安全で衛生的、
かつ、トッププレートと土鍋の底面が密着せず、この調
理中、銀転写膜が著しく高温になり、土鍋との熱膨張の
差によって銀転写膜にクラックが入るのが防止されて長
寿命になる。
め、本発明の１つの態様によれば、円柱形状の外側板を
有する一口の電磁調理器と、この電磁調理器の上面に設
けられたトッププレートに載置されて使用され、かつ、
底面に銀転写膜が設けられ前記電磁調理器に用いるのに
適する電磁調理器用土鍋とからなる土鍋料理用電磁調理
装置であって、前記電磁調理器用土鍋の底面には、前記
銀転写膜を囲い、かつ、この銀転写膜と前記トッププレ
ート間に空隙が形成されるように突出し、このトッププ
レートの周囲に設けられた立上部に遊嵌する脚部が設け
られたことを特徴とする土鍋料理用電磁調理装置が提供
される。これにより、電磁調理器とこの電磁調理器に使
用するのに適する電磁調理器用土鍋を有する電磁調理装
置は、土鍋のずれを極力防止することで安全で衛生的、
かつ、トッププレートと土鍋の底面が密着せず、この調
理中、銀転写膜が著しく高温になり、土鍋との熱膨張の
差によって銀転写膜にクラックが入るのが防止されて長
寿命になる。
【０００９】好適な一例では、上記脚部は、底面の外周
に沿ってリング形状に形成され切欠部が設けられる。こ
れにより、銀転写膜の被着面積が十分確保される。
に沿ってリング形状に形成され切欠部が設けられる。こ
れにより、銀転写膜の被着面積が十分確保される。
【００１０】また、他の好適な一例では、上記電磁調理
器の本体を形成する本体側板とトッププレートに形成さ
れた立上部間に空隙が形成される。これにより、トップ
プレートと土鍋の底面が密着せず、この調理中、銀転写
膜が著しく高温になり、土鍋との熱膨張の差によって銀
転写膜にクラックが入るのが防止される。
器の本体を形成する本体側板とトッププレートに形成さ
れた立上部間に空隙が形成される。これにより、トップ
プレートと土鍋の底面が密着せず、この調理中、銀転写
膜が著しく高温になり、土鍋との熱膨張の差によって銀
転写膜にクラックが入るのが防止される。
【００１１】また、他の好適な一例では、上記銀転写膜
とトッププレート間の空隙、脚部の切欠部、土鍋の鍋側
部とトッププレートの立上部間の空隙により通気路が形
成される。これにより、銀転写膜が冷却され、この銀転
写膜にクラックが発生することがない。
とトッププレート間の空隙、脚部の切欠部、土鍋の鍋側
部とトッププレートの立上部間の空隙により通気路が形
成される。これにより、銀転写膜が冷却され、この銀転
写膜にクラックが発生することがない。
【００１２】また、他の好適な一例では、上記脚部は、
電磁調理用土鍋の鍋側部と一体的に形成され、トッププ
レートに形成された膨出部に外嵌する。これにより、ト
ッププレートが平坦な他の電磁調理器に使用しても、土
鍋の底面と脚部の高さが一定なため所定の加熱力を得る
ことができる。
電磁調理用土鍋の鍋側部と一体的に形成され、トッププ
レートに形成された膨出部に外嵌する。これにより、ト
ッププレートが平坦な他の電磁調理器に使用しても、土
鍋の底面と脚部の高さが一定なため所定の加熱力を得る
ことができる。
【００１３】また、他の好適な一例では、上記電磁調理
器の本体側板の外面と電磁調理器用土鍋の側部の外面
は、同一面になる。これにより、美観に優れるのをはじ
め、立上部と相俟って調理中吹きこぼれがあっても、煮
汁が土鍋の底面やトッププレートに回り込んだりするこ
とがない。
器の本体側板の外面と電磁調理器用土鍋の側部の外面
は、同一面になる。これにより、美観に優れるのをはじ
め、立上部と相俟って調理中吹きこぼれがあっても、煮
汁が土鍋の底面やトッププレートに回り込んだりするこ
とがない。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電磁調理装
置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【００１５】図１は本発明に係わる電磁調理装置の一部
を切欠して示す側面図である。
を切欠して示す側面図である。
【００１６】図１に示すように、電磁調理装置１は、蓋
２が設けられた電磁調理器用土鍋（以下、単に土鍋とい
う。）３と、この土鍋３が載置される一口の電磁調理器
４から構成されている。
２が設けられた電磁調理器用土鍋（以下、単に土鍋とい
う。）３と、この土鍋３が載置される一口の電磁調理器
４から構成されている。
【００１７】上記土鍋３は、セラミックス製であり、ま
た、上記電磁調理器４の例えば専用鍋であり、土鍋３の
鍋側部３ａは、後述する電磁調理器４の本体側板４３と
同一直径（同一面）を有しており、鍋側部３ａの鍋外面
３ｂと本体側板４３の側板外面４３ｃが一致するように
なっている。
た、上記電磁調理器４の例えば専用鍋であり、土鍋３の
鍋側部３ａは、後述する電磁調理器４の本体側板４３と
同一直径（同一面）を有しており、鍋側部３ａの鍋外面
３ｂと本体側板４３の側板外面４３ｃが一致するように
なっている。
【００１８】また、土鍋３には全周に亘り取手３ｃが設
けられており、この取手３ｃは外向フランジ形状をなし
ている。
けられており、この取手３ｃは外向フランジ形状をなし
ている。
【００１９】さらに、図２及び図３に示すように、土鍋
３の底面３ｄには、リング形状に複数の切欠部３ｅが形
成されてなる略リング形状の脚部３ｆが設けられてい
る。また、底面３ｄの脚部３ｆに囲まれた部位には、銀
転写膜３ｇが被着されており、これにより十分な被着面
積が確保されるようになっている。銀転写膜３ｇは土鍋
３のセラミックスと熱膨張率が近いため、膜剥離等が発
生せず、長時間の使用が可能となる。さらに、土鍋１の
底面３ｄと電磁調理器４のトッププレート４４間には、
このトッププレート４４と土鍋１の底面３ｄが密着しな
いように、空隙ｇ１が形成され、また、土鍋１の鍋側部
３ａとトッププレート４４のフランジ部４４ｃ間にも空
隙ｇ２が形成されて、これらの空隙ｇ１、ｇ２及び脚部
３ｆの切欠部３ｅで通気路Ｇが形成され、この通気路Ｇ
を流れる空気により銀転写膜３ｇが冷却される。これに
より、調理時、銀転写膜３ｇが著しく高温になり、土鍋
１との熱膨張の差によって銀転写膜３ｇにクラックが入
るのが防止される。
３の底面３ｄには、リング形状に複数の切欠部３ｅが形
成されてなる略リング形状の脚部３ｆが設けられてい
る。また、底面３ｄの脚部３ｆに囲まれた部位には、銀
転写膜３ｇが被着されており、これにより十分な被着面
積が確保されるようになっている。銀転写膜３ｇは土鍋
３のセラミックスと熱膨張率が近いため、膜剥離等が発
生せず、長時間の使用が可能となる。さらに、土鍋１の
底面３ｄと電磁調理器４のトッププレート４４間には、
このトッププレート４４と土鍋１の底面３ｄが密着しな
いように、空隙ｇ１が形成され、また、土鍋１の鍋側部
３ａとトッププレート４４のフランジ部４４ｃ間にも空
隙ｇ２が形成されて、これらの空隙ｇ１、ｇ２及び脚部
３ｆの切欠部３ｅで通気路Ｇが形成され、この通気路Ｇ
を流れる空気により銀転写膜３ｇが冷却される。これに
より、調理時、銀転写膜３ｇが著しく高温になり、土鍋
１との熱膨張の差によって銀転写膜３ｇにクラックが入
るのが防止される。
【００２０】また、図１に示すように、上記電磁調理器
４は、ほぼ扁平円板形状をなし、複数の調理器脚部４１
が設けられた円板皿形状の底板４２と、この底板４２に
載置、固着された扁平円筒形状の調理器本体を形成する
本体側板４３と、この本体側板４３に載置、固着された
トッププレート４４及び本体側板４３内に収納された一
般的な電磁発生回路４５で構成されている。この電磁発
生回路４５は、誘導加熱コイル４５ａ、インバータ回路
４５ｂ、制御回路４５ｃなどを有しており、さらに、図
４に示すように、底板４２には、表示器４６ａ、スイッ
チ４６ｂが組込まれ表面に防水処理が施された制御板４
６が出没自在に設けられている。
４は、ほぼ扁平円板形状をなし、複数の調理器脚部４１
が設けられた円板皿形状の底板４２と、この底板４２に
載置、固着された扁平円筒形状の調理器本体を形成する
本体側板４３と、この本体側板４３に載置、固着された
トッププレート４４及び本体側板４３内に収納された一
般的な電磁発生回路４５で構成されている。この電磁発
生回路４５は、誘導加熱コイル４５ａ、インバータ回路
４５ｂ、制御回路４５ｃなどを有しており、さらに、図
４に示すように、底板４２には、表示器４６ａ、スイッ
チ４６ｂが組込まれ表面に防水処理が施された制御板４
６が出没自在に設けられている。
【００２１】さらに、図３に示すように、上記本体側板
４３はカラー鋼鈑により扁平円筒形状に形成され、その
下端にリング形状に突出する下内向フランジ４３ａが設
けられ、上端にはリング形状に突出する上内向フランジ
４３ｂが設けられている。この上内向フランジ４３ｂは
本体側板４３の剛性強度を増すためと、トッププレート
４４が安定的に載置され、本体側板４３に取り付けられ
るためのものである。
４３はカラー鋼鈑により扁平円筒形状に形成され、その
下端にリング形状に突出する下内向フランジ４３ａが設
けられ、上端にはリング形状に突出する上内向フランジ
４３ｂが設けられている。この上内向フランジ４３ｂは
本体側板４３の剛性強度を増すためと、トッププレート
４４が安定的に載置され、本体側板４３に取り付けられ
るためのものである。
【００２２】また、図２に示すように、トッププレート
４４は結晶化ガラス製で、リング形状をなし、プレート
主体４４ａの周辺部には多少勾配を有して立ち上がる立
上部４４ｂと、この立上部４４ｂに連なるフランジ部４
４ｃを有している。これにより、トッププレート４４を
本体側板４３に安定的に取り付けることができる。ま
た、土鍋３がトッププレート４４に載置された状態で
は、土鍋３に設けられた略リング形状の脚部３ｆは、ト
ッププレート４４に設けられたリング形状の立上部４４
ｂに遊嵌（内嵌）し、この遊嵌により、土鍋３がトップ
プレート４４から脱落するのが防止でき、また、調理中
吹きこぼれがあっても、リング形状の立上部４４ｂによ
り、煮汁が土鍋の底面３ｂやトッププレート４４に回り
込むのを防止できる。
４４は結晶化ガラス製で、リング形状をなし、プレート
主体４４ａの周辺部には多少勾配を有して立ち上がる立
上部４４ｂと、この立上部４４ｂに連なるフランジ部４
４ｃを有している。これにより、トッププレート４４を
本体側板４３に安定的に取り付けることができる。ま
た、土鍋３がトッププレート４４に載置された状態で
は、土鍋３に設けられた略リング形状の脚部３ｆは、ト
ッププレート４４に設けられたリング形状の立上部４４
ｂに遊嵌（内嵌）し、この遊嵌により、土鍋３がトップ
プレート４４から脱落するのが防止でき、また、調理中
吹きこぼれがあっても、リング形状の立上部４４ｂによ
り、煮汁が土鍋の底面３ｂやトッププレート４４に回り
込むのを防止できる。
【００２３】さらに、本体側板４３の側板外面４３ｃと
土鍋３の鍋外面３ｂは同一面になる。このように側板外
面４３ｃと鍋外面３ｂが同一面であることにより、美観
に優れるのをはじめ、さらに、立上部４４ｂと相俟って
調理中吹きこぼれがあっても、鍋側部３ａと本体側板４
３の直径が異なる場合のように、煮汁が土鍋の底面３ｄ
やトッププレート４４に回り込んだりすることがない。
土鍋３の鍋外面３ｂは同一面になる。このように側板外
面４３ｃと鍋外面３ｂが同一面であることにより、美観
に優れるのをはじめ、さらに、立上部４４ｂと相俟って
調理中吹きこぼれがあっても、鍋側部３ａと本体側板４
３の直径が異なる場合のように、煮汁が土鍋の底面３ｄ
やトッププレート４４に回り込んだりすることがない。
【００２４】なお、図２に示すように、本実施形態で
は、トッププレート４４の立上部４４ｂに連なるフラン
ジ部４４ｃを設けたが、図５に示すように、本体側板４
３Ａで支持されるトッププレート４４Ａの端部に直接立
上部４４Ａｂを設けるようにしてもよい。
は、トッププレート４４の立上部４４ｂに連なるフラン
ジ部４４ｃを設けたが、図５に示すように、本体側板４
３Ａで支持されるトッププレート４４Ａの端部に直接立
上部４４Ａｂを設けるようにしてもよい。
【００２５】次に、本発明に係わる土鍋料理用電磁調理
装置の実施形態の使用方法について説明する。
装置の実施形態の使用方法について説明する。
【００２６】図１及び図２に示すように、土鍋３を食卓
に置かれた電磁調理器４に載置する。このとき、土鍋３
の略リング形状の脚部３ｆをトッププレート４４のリン
グ形状の立上部４４ｂに遊嵌するように載置することに
より、側板外面４３ｃと鍋外面３ｂは同一面になり、ま
た、料理中、土鍋３の滑りが抑制されて土鍋３がトップ
プレート４４から脱落することがなく、安全である。
に置かれた電磁調理器４に載置する。このとき、土鍋３
の略リング形状の脚部３ｆをトッププレート４４のリン
グ形状の立上部４４ｂに遊嵌するように載置することに
より、側板外面４３ｃと鍋外面３ｂは同一面になり、ま
た、料理中、土鍋３の滑りが抑制されて土鍋３がトップ
プレート４４から脱落することがなく、安全である。
【００２７】その後、土鍋３に煮汁及び調理材料を入
れ、図４に示すような電磁調理器４の底板４２に収納さ
れた制御板４６を引出し、調理時間、出力等を設定す
る。制御板４６は長時間の煮込み料理など弱火の場合に
は、設定後、再び底板４２に収納されるようになってい
るが、鍋料理のような場合にも、制御板４６は収納して
使用しないと通電しないようになっている。制御板４６
により、電磁発生回路４５が作動状態になると、誘導加
熱コイル４５ａが付勢されて、磁力を発生し、この磁力
が土鍋３の底面３ｄに設けられた銀転写膜３ｇを通過す
るときにこの銀転写膜３ｇに渦電流を発生させ、この渦
電流により、電磁調理器用土鍋３を加熱し、煮汁及び料
理材料を加熱し煮る。この調理中、土鍋１の底面３ｄと
トッププレート４４間に空隙ｇ１が形成され、銀転写膜
３ｇとトッププレート４４は密着していないので、銀転
写膜３ｇが著しく高温になり、土鍋１との熱膨張の差に
よって銀転写膜３ｇにクラックが入るのが防止される。
さらに、土鍋１の底面３ｄとトッププレート４４間に形
成された空隙ｇ１、土鍋１の鍋側部３ａとトッププレー
ト４４のフランジ部４４ｃ間に形成された空隙ｇ２及び
脚部３ｆの切欠部３ｅで形成される通気路Ｇを介して通
気がなされるため、銀転写膜３ｇが冷却され、この銀転
写膜３ｇにクラックが発生することがない。
れ、図４に示すような電磁調理器４の底板４２に収納さ
れた制御板４６を引出し、調理時間、出力等を設定す
る。制御板４６は長時間の煮込み料理など弱火の場合に
は、設定後、再び底板４２に収納されるようになってい
るが、鍋料理のような場合にも、制御板４６は収納して
使用しないと通電しないようになっている。制御板４６
により、電磁発生回路４５が作動状態になると、誘導加
熱コイル４５ａが付勢されて、磁力を発生し、この磁力
が土鍋３の底面３ｄに設けられた銀転写膜３ｇを通過す
るときにこの銀転写膜３ｇに渦電流を発生させ、この渦
電流により、電磁調理器用土鍋３を加熱し、煮汁及び料
理材料を加熱し煮る。この調理中、土鍋１の底面３ｄと
トッププレート４４間に空隙ｇ１が形成され、銀転写膜
３ｇとトッププレート４４は密着していないので、銀転
写膜３ｇが著しく高温になり、土鍋１との熱膨張の差に
よって銀転写膜３ｇにクラックが入るのが防止される。
さらに、土鍋１の底面３ｄとトッププレート４４間に形
成された空隙ｇ１、土鍋１の鍋側部３ａとトッププレー
ト４４のフランジ部４４ｃ間に形成された空隙ｇ２及び
脚部３ｆの切欠部３ｅで形成される通気路Ｇを介して通
気がなされるため、銀転写膜３ｇが冷却され、この銀転
写膜３ｇにクラックが発生することがない。
【００２８】また、調理中に吹きこぼれても、フランジ
形状の取手３ｃが設けられているので、一次的には土鍋
３外へ吹きこぼれ落ちるのが防止される。また、例え、
煮汁が取手３ｃを回り込んでも、土鍋３の鍋外面３ｂと
電磁調理器４の側板外面４３ｃが同一面になっているの
で、煮汁は側板外面４３ｃを伝わって食卓上に落下し、
電磁調理器４を汚損することがなく衛生的であり、ま
た、略リング形状の脚部３ｆ及びリング形状の立上部４
４ｂにより、煮汁がトッププレート４４へ流れ込むのが
抑制され、加熱が妨げられるのを防止できる。また、制
御板４６を収納した状態で使用すれば、吹きこぼれがあ
っても、制御板４６が煮汁で汚損されることがない。
形状の取手３ｃが設けられているので、一次的には土鍋
３外へ吹きこぼれ落ちるのが防止される。また、例え、
煮汁が取手３ｃを回り込んでも、土鍋３の鍋外面３ｂと
電磁調理器４の側板外面４３ｃが同一面になっているの
で、煮汁は側板外面４３ｃを伝わって食卓上に落下し、
電磁調理器４を汚損することがなく衛生的であり、ま
た、略リング形状の脚部３ｆ及びリング形状の立上部４
４ｂにより、煮汁がトッププレート４４へ流れ込むのが
抑制され、加熱が妨げられるのを防止できる。また、制
御板４６を収納した状態で使用すれば、吹きこぼれがあ
っても、制御板４６が煮汁で汚損されることがない。
【００２９】さらに、制御板４６を収納した状態で調理
を行う場合において、万一、煮汁が取手３ｃを回り込ん
でも制御板４６にはかかり難く、また、仮にかかったと
しても、制御板４６には防水処理が施されているので、
制御板４６に浸水して故障を発生させることがない。
を行う場合において、万一、煮汁が取手３ｃを回り込ん
でも制御板４６にはかかり難く、また、仮にかかったと
しても、制御板４６には防水処理が施されているので、
制御板４６に浸水して故障を発生させることがない。
【００３０】また、本発明に係わる電磁調理装置の他の
実施形態について説明する。
実施形態について説明する。
【００３１】本実施形態の電磁調理装置は、上記実施形
態が脚部はトッププレートの立上部に内嵌するのに対し
て、鍋側部と一体的に形成された脚部がトッププレート
の膨出部に外嵌するものである。
態が脚部はトッププレートの立上部に内嵌するのに対し
て、鍋側部と一体的に形成された脚部がトッププレート
の膨出部に外嵌するものである。
【００３２】例えば、図６に示すように、電磁調理装置
１Ｂに用いられる土鍋３Ｂは、電磁調理器４Ｂの例えば
専用鍋であり、土鍋３Ｂの鍋側部３Ｂａは、電磁調理器
４Ｂの本体側板４３Ｂと同一直径（同一面）を有してお
り、鍋側部３Ｂａと本体側板４３Ｂの側板外面４３Ｂｃ
が一致するようになっている。さらに、脚部３Ｂｆが鍋
側部３Ｂａと一体的に形成されており、この脚部３Ｂｆ
には、複数の切欠部３Ｂｅが形成されている。また、脚
部３Ｂｆに囲まれた部位には、銀転写膜３Ｂｇが被着さ
れており、これにより十分な被着面積が確保されるよう
になっている。トッププレート４４Ｂは、周囲に脚部３
Ｂｆを支持するリング形状の支持部４４Ｂｄが形成さ
れ、この支持部４４Ｂｄの内側には円板形状の膨出部４
４Ｂｅが形成されている。土鍋３Ｂが支持部４４Ｂｄを
介してトッププレート４４Ｂに載置された状態では、脚
部３Ｂｆが膨出部３Ｂｉに遊嵌状態で外嵌し、土鍋１Ｂ
の底面３Ｂｄとトッププレート４４Ｂ間には、このトッ
ププレート４４Ｂと底面３Ｂｄが密着しないように、空
隙ｇＢ１が形成され、この空隙ｇ１Ｂと脚部３Ｂｆの切
欠部３Ｂｅで通気路ＧＢが形成され、この通気路ＧＢを
流れる空気により銀転写膜３Ｂｇが冷却される。他の構
成は図１に示す電磁調理装置と異ならないので、同一符
号を付して説明は省略する。
１Ｂに用いられる土鍋３Ｂは、電磁調理器４Ｂの例えば
専用鍋であり、土鍋３Ｂの鍋側部３Ｂａは、電磁調理器
４Ｂの本体側板４３Ｂと同一直径（同一面）を有してお
り、鍋側部３Ｂａと本体側板４３Ｂの側板外面４３Ｂｃ
が一致するようになっている。さらに、脚部３Ｂｆが鍋
側部３Ｂａと一体的に形成されており、この脚部３Ｂｆ
には、複数の切欠部３Ｂｅが形成されている。また、脚
部３Ｂｆに囲まれた部位には、銀転写膜３Ｂｇが被着さ
れており、これにより十分な被着面積が確保されるよう
になっている。トッププレート４４Ｂは、周囲に脚部３
Ｂｆを支持するリング形状の支持部４４Ｂｄが形成さ
れ、この支持部４４Ｂｄの内側には円板形状の膨出部４
４Ｂｅが形成されている。土鍋３Ｂが支持部４４Ｂｄを
介してトッププレート４４Ｂに載置された状態では、脚
部３Ｂｆが膨出部３Ｂｉに遊嵌状態で外嵌し、土鍋１Ｂ
の底面３Ｂｄとトッププレート４４Ｂ間には、このトッ
ププレート４４Ｂと底面３Ｂｄが密着しないように、空
隙ｇＢ１が形成され、この空隙ｇ１Ｂと脚部３Ｂｆの切
欠部３Ｂｅで通気路ＧＢが形成され、この通気路ＧＢを
流れる空気により銀転写膜３Ｂｇが冷却される。他の構
成は図１に示す電磁調理装置と異ならないので、同一符
号を付して説明は省略する。
【００３３】これにより、調理時、銀転写膜３Ｂｇが著
しく高温になり、土鍋１Ｂの熱膨張の差によって銀転写
膜３Ｂｇにクラックが入るのが防止される。また、土鍋
３Ｂの略リング形状の脚部３Ｂｆをトッププレート４４
Ｂの円板形状の膨出部３Ｂｉに外嵌するように載置する
ことにより、電磁調理器４Ｂの側板外面４３Ｂｃと土鍋
３Ｂの鍋外面３Ｂｂは同一面になり、また、料理中、土
鍋３Ｂの滑りが抑制されて土鍋３Ｂがトッププレート４
４Ｂから脱落することがなく、安全である。さらに、ト
ッププレートが平坦な他の電磁調理器に使用しても、土
鍋の底面と脚部の高さが一定なため所定の加熱力を得る
ことができる。
しく高温になり、土鍋１Ｂの熱膨張の差によって銀転写
膜３Ｂｇにクラックが入るのが防止される。また、土鍋
３Ｂの略リング形状の脚部３Ｂｆをトッププレート４４
Ｂの円板形状の膨出部３Ｂｉに外嵌するように載置する
ことにより、電磁調理器４Ｂの側板外面４３Ｂｃと土鍋
３Ｂの鍋外面３Ｂｂは同一面になり、また、料理中、土
鍋３Ｂの滑りが抑制されて土鍋３Ｂがトッププレート４
４Ｂから脱落することがなく、安全である。さらに、ト
ッププレートが平坦な他の電磁調理器に使用しても、土
鍋の底面と脚部の高さが一定なため所定の加熱力を得る
ことができる。
【００３４】なお、本発明に係わる電磁調理装置は、電
磁調理器と、この電磁調理器に用いるのに適する電磁調
理器用土鍋とを一体的に使用することによりその効果が
期待できるが、この電磁調理器あるいはこの電磁調理器
用土鍋は、それぞれ別個に使用が可能なことは勿論であ
り、また、電磁調理器用土鍋はガス火や電気加熱ヒータ
により加熱しても使用が可能である。
磁調理器と、この電磁調理器に用いるのに適する電磁調
理器用土鍋とを一体的に使用することによりその効果が
期待できるが、この電磁調理器あるいはこの電磁調理器
用土鍋は、それぞれ別個に使用が可能なことは勿論であ
り、また、電磁調理器用土鍋はガス火や電気加熱ヒータ
により加熱しても使用が可能である。
【００３５】
【発明の効果】本発明に係わる電磁調理装置によれば、
電磁調理器とこの電磁調理器に用いるのに適する電磁調
理器用土鍋を有し、安全で衛生的、かつ、長寿命な電磁
調理装置を提供することができる。
電磁調理器とこの電磁調理器に用いるのに適する電磁調
理器用土鍋を有し、安全で衛生的、かつ、長寿命な電磁
調理装置を提供することができる。
【図１】本発明に係わる土鍋料理用電磁調理装置の一部
を断面で示す側面図。
を断面で示す側面図。
【図２】本発明に係わる土鍋料理用電磁調理装置に用い
られる土鍋の載置状態を示す概念図。
られる土鍋の載置状態を示す概念図。
【図３】本発明に係わる土鍋料理用電磁調理装置に用い
られる土鍋の底面図。
られる土鍋の底面図。
【図４】本発明に係わる土鍋料理用電磁調理装置に設け
られた制御板の斜視図。
られた制御板の斜視図。
【図５】本発明に係わる土鍋料理用電磁調理装置に設け
られたトッププレートの立上部の変形例の断面図。
られたトッププレートの立上部の変形例の断面図。
【図６】本発明に係わる土鍋料理用電磁調理装置の一部
を断面で示す側面図。
を断面で示す側面図。
１ 電磁調理装置
２ 蓋
３ 電磁調理器用土鍋
３ａ 鍋側部
３ｂ 鍋外面
３ｃ 取手
３ｄ 底面
３ｅ 切欠部
３ｆ 脚部
３ｇ 銀転写膜
４ 電磁調理器
４１ 調理器脚部
４２ 底板
４３ 本体側板
４３ａ 下内向フランジ
４３ｂ 上内向フランジ
４３ｃ 側板外面
４４ トッププレート
４４ａ プレート主体
４４ｂ 立上部
４４ｃ フランジ部
４５ 電磁発生回路
４５ａ 誘導加熱コイル
４５ｂ インバータ回路
４５ｃ 制御回路
４６ 制御板
４６ａ 表示器
ｇ１ 空隙
ｇ２ 空隙
Ｇ 通気路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 北村 一夫
東京都港区芝浦一丁目１番１号 株式会社
東芝本社事務所内
Ｆターム(参考） 3K051 AB02 AB05 AB09 AD34 AD39
CD42 CD43
4B055 AA09 AA15 CA02 CB03 CB07
CB30
Claims (6)
- 【請求項１】 円柱形状の外側板を有する一口の電磁調
理器と、この電磁調理器の上面に設けられたトッププレ
ートに載置されて使用され、かつ、底面に銀転写膜が設
けられ前記電磁調理器に用いるのに適する電磁調理器用
土鍋とからなる土鍋料理用電磁調理装置であって、前記
電磁調理器用土鍋の底面には、前記銀転写膜を囲い、か
つ、この銀転写膜と前記トッププレート間に空隙が形成
されるうように突出し、このトッププレートの周囲に設
けられた立上部に遊嵌する脚部が設けられたことを特徴
とする土鍋料理用電磁調理装置。 - 【請求項２】 上記脚部は、底面の外周に沿ってリング
形状に形成され切欠部が設けられたことを特徴とする請
求項１に記載の土鍋料理用電磁調理装置。 - 【請求項３】 上記電磁調理器の本体を形成する本体側
板とトッププレートに形成された立上部間に空隙が形成
されることを特徴とする請求項１または２に記載の土鍋
料理用電磁調理装置。 - 【請求項４】 上記銀転写膜とトッププレート間の空
隙、脚部の切欠部、土鍋の鍋側部とトッププレートの立
上部間の空隙により通気路が形成されることを特徴とす
る請求項１ないし３のいずれか１項に記載の土鍋料理用
電磁調理装置。 - 【請求項５】 上記脚部は、電磁調理用土鍋の鍋側部と
一体的に形成され、トッププレートに形成された膨出部
に外嵌することを特徴とする請求項１に記載の土鍋料理
用電磁調理装置。 - 【請求項６】 上記電磁調理器の本体側板の外面と電磁
調理器用土鍋の側部の外面は、同一面になることを特徴
とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載の土鍋料
理用電磁調理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001393255A JP3619806B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 土鍋料理用電磁調理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001393255A JP3619806B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 土鍋料理用電磁調理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003190007A true JP2003190007A (ja) | 2003-07-08 |
| JP3619806B2 JP3619806B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=27600290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001393255A Expired - Fee Related JP3619806B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 土鍋料理用電磁調理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3619806B2 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61146891U (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-10 | ||
| JPH02129888A (ja) * | 1988-11-10 | 1990-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
| JPH033615U (ja) * | 1989-06-02 | 1991-01-16 | ||
| JPH05326126A (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-10 | Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd | 電磁誘導加熱調理器 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001393255A patent/JP3619806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61146891U (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-10 | ||
| JPH02129888A (ja) * | 1988-11-10 | 1990-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
| JPH033615U (ja) * | 1989-06-02 | 1991-01-16 | ||
| JPH05326126A (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-10 | Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd | 電磁誘導加熱調理器 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3619806B2 (ja) | 2005-02-16 |
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