JP2003189978A - 車両用シートのリモコンユニット収納装置 - Google Patents

車両用シートのリモコンユニット収納装置

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JP2003189978A
JP2003189978A JP2001395197A JP2001395197A JP2003189978A JP 2003189978 A JP2003189978 A JP 2003189978A JP 2001395197 A JP2001395197 A JP 2001395197A JP 2001395197 A JP2001395197 A JP 2001395197A JP 2003189978 A JP2003189978 A JP 2003189978A
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誠 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リモコンユニットを必要な時すぐに取り出し
て使用することができるとともに、収納したリモコンユ
ニットを確実に保持して走行中にリモコンユニットが踊
るのを防止することができる。 【解決手段】 シートバックの背面側部に、シート後方
へ向かって開口しリモコンユニットRを収納可能な大き
さを有する収納凹部2を設け、この収納凹部2を構成す
る収納部4の下側片41にリモコンユニットR下端の掛
止孔R3と係合する掛止突部41aを設け、収納部4の
上側片42にリモコンユニットR上端の係合孔R4と係
合する係合爪5を設け、この係合爪5を上方へ引き上げ
て係合孔R4との係合を解除する解除ボタン3を設け、
収納部4の垂下片43に収納したリモコンユニットRを
シート後方へ付勢するリモコンユニット押圧片6を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に後席乗員が後
席からナビゲーションシステム、後席用エアコン、カー
オーディオ等の機器を操作するためのリモコンユニット
を、車両用シートのシートバック背面に収納するための
リモコンユニットの収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、後席乗員が利用するリモコンユニ
ットは、車室内に特定の収納場所が設けられていないこ
とから、図13に示すように、前席シート01のシート
バック02背面側に設けられたシートバックポケット0
3や、車室側壁(内張)あるいはリアドア04に設けら
れたリアドアポケット05等に収納されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リモコ
ンユニットをシートバックポケット03やリアドアポケ
ット05等に収納した場合、以下に列記する問題があ
る。 他の収納物と一緒に収納されるので、取り出しにく
い。 収納場所が一定せず、また外から見えないので、収
納場所がすぐに確認できず、探しにくい。さらに、シー
ト上に放置されることも多く、紛失や破損を招きやす
い。 走行中にポケット内で踊るので、不快音の発生、リ
モコンユニットの破損等の原因となる。
【0004】本発明は、上記問題点に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、リモコンユニ
ットを必要な時すぐに取り出して使用することができる
とともに、収納したリモコンユニットを確実に保持して
走行中にリモコンユニットが踊るのを防止することがで
きる車両用シートのリモコンユニット収納装置を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、シートバック背面側部に、シート後方
へ向かって開口しリモコンユニットを収納可能な大きさ
を有する収納凹部を設け、この収納凹部の一端側に、収
納したリモコンユニットの一端側を掛止する掛止部を設
け、前記収納凹部の他端側に、リモコンユニットの他端
側を係脱する係合片を設け、この係合片をリモコンユニ
ットの他端側から離脱させて係合を解除する係合解除操
作部を設けたことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
車両用シートのリモコンユニット収納装置において、前
記収納凹部に、収納したリモコンユニットをシート後方
へ付勢するリモコンユニット押圧部を設けたことを特徴
とする。
【0007】
【発明の作用および効果】本発明では、シート後方へ向
かって開口した収納凹部をシートバックの背面側部に設
けたので、収納したリモコンユニットが後席を向いて露
出した状態となり、後席乗員から探しやすいとともに、
収納凹部のシート前方、すなわち、シートバック内部の
側部にはシートバックフレームが設けられていることか
ら、このシートバックフレームのシート後方に収納凹部
を設けても、このシートに着座している着座者の座り心
地に影響を与えることがない。
【0008】また、リモコンユニットの収納時には、リ
モコンユニットの一端側を掛止部で掛止し、他端側を係
合片と係合させて保持するので、収納凹部がシート後方
へ開口した構造であるにも拘わらず、リモコンユニット
を収納凹部に確実に保持することができ、走行中も動く
ことがないため、リモコンユニットの破損を防止するこ
とができる。
【0009】さらに、係合解除操作部を操作して係合片
とリモコンユニットの係合状態を解除することができる
ので、リモコンユニットの取り出しを簡単かつ手早く行
うことができる。
【0010】請求項2記載の発明では、係合解除操作部
を操作して係合片からリモコンユニットの係合状態を解
除したとき、リモコンユニット押圧部がリモコンユニッ
トをシート後方へ押圧し、リモコンユニットが収納凹部
からシート後方へ押し出され、操作者が把持可能な状態
となるので、リモコンユニットの取り出しを容易に行う
ことができる。
【0011】さらに、収納凹部の形状をリモコンユニッ
トと略同一に設定しても、リモコンユニットをシート後
方へ押し出して把持可能とすることができるので、収納
凹部の小型化を図ることができるとともに、リモコンユ
ニットをコンパクトに収納することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)まず、本実施の形態のリモコンユニッ
ト収納装置が適用されるシートの構成について説明す
る。図1は、本実施の形態1のリモコンユニット収納装
置が設けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図で
ある。
【0013】図に示すように、本実施の形態のリモコン
ユニット収納装置1は、自動車の前席シート(以下、単
にシートと略記する。)AのシートバックB背面を覆う
フィニッシャCの左側部に設けられ、リモコンユニット
を収納する収納凹部2と、この収納凹部2に収納された
リモコンユニットを取り出すための解除ボタン3とが、
シート後方へ向かって露出している。
【0014】前記シートバックBは、図1のS2−S2
断面図である図2に示すように、左端にシートバックフ
レームDが立設され、このシートバックフレームDに溶
接されたバネ固定クリップEと図示しないシートバック
Bの右端に立設されたシートバックフレームのバネ固定
クリップとの間にS型バネFが張架され、このS型バネ
Fのシート前方と、シートバックフレームDの右側を除
く周囲には、シートバックBの表皮であるシートファブ
リックGに被覆された発泡ウレタン製のシートパッドH
が配置されている。
【0015】前記シートファブリックGにおいて、シー
トバックフレームDのシート後方に面した端縁には、補
強用のプラスチックプレートG1が縫製され、この補強
部分が、シートバックフレームDに形成された取付穴D
1に挿通されたクリップJによって、シートバックフレ
ームDと固定されている。
【0016】前記フィニッシャCは、シートバックBの
背面と両側面のシート後方部分を覆うように配設され、
シートバックBの裏面中央に面した部分には、後席乗員
の着座スペースを広く確保するための凹部C1が形成さ
れるとともに、前記シートバックフレームDのシート後
方位置には、開口部C2が形成されている。
【0017】この開口部C2のシート前方側開口縁部に
は、開口部C2の開口縁と同一の開口形状を有する凹部
4aが形成された収納部4が設けられている。この収納
部4の左右側部には、図3にも示すように、取付孔4c
が形成された取付片4bが上部と下部にそれぞれ設けら
れ、この取付片4bが、前記開口部C2のシート前方側
開口縁部の左右に突設された収納部取付用エンボスC3
とビスKにより固定されている。この収納部4の凹部4
aとフィニッシャCの開口部C2とから、リモコンユニ
ットRを収納する収納凹部2が形成されている。なお、
収納部4は、フィニッシャCをシートバックフレームD
に取り付ける前に、予めフィニッシャCと固定してお
き、フィニッシャCと一体でシートバックフレームDに
固定する。
【0018】次に、リモコンユニット収納装置1の構成
について説明する。図3はリモコンユニット収納装置1
を示す正面図、図4はリモコンユニット収納装置1を示
す側面断面図、図5はリモコンユニットR取り出し時に
おける解除伝達機構の側面断面図、図6は解除伝達機構
の相互関係を示す分解斜視図である。
【0019】前記収納凹部2は、リモコンユニットRの
形状に沿って形成され、その下部は、リモコンユニット
R下部の電池収納部R1の肉厚に合わせて上部よりもシ
ート前方へ突出している。そして、リモコンユニットR
は、その操作面R2をシート後方へ向けた状態で収納さ
れ、収納時に操作面R2がフィニッシャCの面位置と略
一致し、収納したリモコンユニットRの操作ボタンR5
を除く部分が収納凹部2からシート後方へ突出しないよ
うに設定されている。
【0020】前記収納部4の下側片41には、リモコン
ユニットR下端の左右対称位置に形成された掛止孔R
3,R3と係合する掛止突起41a,41aがそれぞれ
形成されている。また、収納部4の上側片42には、リ
モコンユニットR上端の左右対称位置に形成された係合
孔R4,R4の上方位置に、係合爪用孔42a,42a
がそれぞれ形成され、この係合爪用孔42a,42aの
上方から収納凹部2へ出入りし、前記係合孔R4,R4
と係合する係合片としての係合爪5,5が、収納部4の
上方に設けられている。
【0021】前記収納凹部2のシート側の壁を成す収納
部4の垂下片43の上部中央には、押圧片用開口部43
aが形成され、この押圧片用開口部43aのシート前方
側には、リモコンユニット押圧片6が設けられている。
このリモコンユニット押圧片6は、収納凹部2に収納し
たリモコンユニットRを取り出す際、垂下片43の表面
よりもシート後方に突出してリモコンユニットRの背面
R6をシート後方へ押圧し、取り出しを容易にするため
のものである。
【0022】このリモコンユニット押圧片6は、図5に
示すように、後述する係合部カバー8の図示しない側壁
に水平に支持された支軸6aに回動自在に軸支されると
ともに、支軸6aに設けられた所定の弾発力を有するリ
ターンスプリング6bによって、押圧片用開口部43a
からシート後方へ突出する方向に付勢されている。ま
た、リモコンユニット押圧片6の上端にはストッパ面6
cが形成されており、リモコンユニット押圧片6は、ス
トッパ面6cが押圧片用開口部43aのシート前方側開
口縁部と当接するまでリモコンユニットRを押圧するよ
うに設定されている。
【0023】前記収納部4の上方には、前記解除ボタン
3および係合爪5と、解除伝達レバー7とからなる解除
伝達機構が設けられ、これら解除伝達機構と前記リモコ
ンユニット押圧片6とが、フィニッシャCおよび収納部
4に取り付けられた係合部カバー8に覆われている。
【0024】前記解除ボタン3は、解除ボタン部31
と、解除作動伝達部32とから構成されている。前記解
除ボタン部31は、リモコンユニットRを収納凹部2か
ら取り出す際に操作者が指で押すための係合解除操作部
であり、シート後方へ露出して設けられ、フィニッシャ
Cに形成された解除ボタン操作孔C5からシート後方へ
出入り可能な大きさを有している。
【0025】前記解除作動伝達部32は、前記解除ボタ
ン部31から入力された押圧力を、後述する解除伝達レ
バー7を介して前記係合爪5に伝え、係合爪5を上方へ
押し上げるためのものである。この解除作動伝達部32
は、図5,6に示すように、長さ方向中央部が先端部よ
りも小径に形成され、先端部の上部には、シート前後方
向が上下方向よりも長径に形成され、シート後方側開口
縁に傾斜面32bが設定された伝達桿逃げ用穴32aが
形成されている。
【0026】この伝達桿逃げ用穴32aは、リモコンユ
ニットR取り出し時に操作者が解除ボタン3を押したと
き、後述する解除伝達桿7bを前記傾斜面32bで上方
へ押し上げながらシート前方へ押圧する解除作動伝達の
ためであるとともに、リモコンユニットR収納時に、リ
モコンユニットRの上端部で係合爪5が押し上げられ、
解除伝達レバー7が回動した場合に、解除ボタン3がこ
れに従動してシート前方解除ボタン3の解除操作方向へ
移動するのを回避する逃げのためのもので、解除伝達レ
バー7回動時に解除伝達桿7bと干渉しない大きさに形
成されている。
【0027】前記解除作動伝達部32の中央部の周部に
は、摺動ガイド面32cが設定され、この摺動ガイド面
32cが、前記係合部カバー8の上側片81の下面と収
納部4の上側片42の上面とに形成された2つの摺動ガ
イド突起81a,42b(図8参照)により形成される
開口部9を摺動しながらシート前後方向に平行移動す
る。なお、この解除作動伝達部32には、解除ボタン3
をシート後方へ付勢するリターンスプリング33(図6
参照)が取り付けられている。
【0028】前記係合爪5は、係合爪部51と、この係
合爪部51の上部に設けられた基部52とから構成され
ている。前記係合爪部51は、前記上側片42に形成さ
れた係合爪用孔42aを出入り可能、かつ、前記リモコ
ンユニットRの係合孔R4と係合可能な大きさに形成さ
れ、そのシート後方側には、リモコンユニットRを収納
する時にリモコンユニットRの上端で係合爪5を押し上
げるための傾斜面51aが形成されている。
【0029】前記基部52は、シートの左右外側が開口
するコの字型に形成され、シート前後方向には、係合爪
5の上下動をガイドするために基部52をシート前後方
向から挟み込むようにフィニッシャCと収納部4の上側
片42とにそれぞれ立設されたガイド柱C4,42cと
係合する被ガイド溝52a,52aがそれぞれ形成され
ている。また、コの字内周の上下には、後述する解除伝
達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cの受け面52
b,52cがそれぞれ設定されている。
【0030】前記解除伝達レバー7は、操作者が解除ボ
タン3を押した時、前記係合爪5を上方へ押し上げて係
合爪5を係合孔R4から離脱させ、係合爪5と係合孔R
4との係合状態を解除するためのものであり、前記解除
ボタン3の左右にそれぞれ設けられている。この係合爪
5と解除伝達レバー7を解除ボタン3の左右に設けたの
は、リモコンユニットRの中央に発信器R10が設けら
れており、係合孔R4をこの発信器R10を避けて設け
たのに対応してのものである。
【0031】この解除伝達レバー7の下部は、図示しな
い前記係合部カバー8の側壁に片持ち支持された支軸7
aによって上下方向回動自在に軸支され、その上部には
他方の解除伝達レバー7との間に、前記解除ボタン3の
解除作動伝達部32に設けられた伝達桿逃げ用穴32a
を貫通する解除伝達桿7bが架設されている。
【0032】また、解除伝達レバー7の上下方向中央に
は、前記解除作動伝達フォーク部7cがシート後方へ突
設されている。この解除作動伝達フォーク部7cは、前
記係合爪5の基部52に差し込まれた状態で組み付けら
れ、解除ボタン3から解除伝達桿7bに入力された押圧
力を、前記係合爪5の基部52に伝達して前記係合爪5
を上方に押し上げるためのもので、その中央には、前記
ガイド柱C4,42cとの干渉を回避するための逃げ溝
7dが形成されている。なお、解除伝達レバー7は、一
端が解除伝達桿7bに固定され、他端が収納部4の垂下
片43に当接するリターンスプリング7eによって、解
除作動伝達フォーク部7cで前記係合爪5を押し下げる
方向に付勢されている。
【0033】次に、解除伝達機構の作動について説明す
る。図7は係合爪5と解除伝達レバー7との関係を示す
作動図、図8は解除ボタン3と解除伝達レバー7との関
係を示す作動図である。
【0034】<リモコンユニットR収納完了時および未
収納時>リモコンユニットRの収納完了時および未収納
時には、図7(イ)に示すように、リターンスプリング
7eの付勢力によって解除伝達レバー7の解除作動伝達
フォーク部7cが、基部52の受け面52cを下方へ押
圧するので、係合爪部51は係合爪用孔42aから下方
へ突出した状態となっている。このとき、解除ボタン3
は、リターンスプリング33(図6参照)によってシー
ト後方へ付勢され、図8(イ)に示す原位置にある。
【0035】<リモコンユニットR取り出し時>リモコ
ンユニットRの取り出し時に、図8(ロ)に示すように
操作者がリターンスプリング33の付勢力に逆らって解
除ボタン3の解除ボタン部31をシート前方へ押圧する
と、解除ボタン3は摺動ガイド面32cが開口部9を摺
動しながらシート後方へ平行移動する。このとき、解除
作動伝達部32の伝達桿逃げ用穴32aに設けられた傾
斜面32bが解除伝達レバー7の解除伝達桿7bを上方
へ移動させながらシート前方へ押圧する。
【0036】また、解除伝達レバー7は、リターンスプ
リング7eの付勢力に逆らって解除作動伝達フォーク部
7cを上方へ移動させる方向に回動し、解除作動伝達フ
ォーク部7cが係合爪5の基部52の受け面52bを押
圧することによって、図7(ロ)に示すように、係合爪
5の係合爪部51が係合爪用孔42aの上方へ押し上げ
られ、リモコンユニットRの係合孔R4から離脱する。
【0037】<リモコンユニットR収納時>リモコンユ
ニットRの収納時には、リモコンユニットRの上端部が
係合爪部51に形成された傾斜面51aと当接して、リ
モコンユニットRを収納部4に押し込む力の分力で係合
爪5の係合爪部51が押し上げられ、これに伴い係合爪
5の基部52の受け面52cが解除伝達レバー7の解除
作動伝達フォーク部7cを押し上げ(図7(ロ)参
照)、解除伝達レバー7が図8(イ)の一点鎖線で示す
位置から二点鎖線で示す位置まで回動する。
【0038】このとき、解除伝達桿7bは7b'の位置
まで回動するが、解除ボタン3の解除作動伝達部32に
設けられた伝達桿逃げ用穴32aは、解除伝達桿7bと
干渉しない穴径に設定されているので、解除ボタン3が
解除伝達桿7bに従動してシート前方へ移動することな
く、図8(イ)に示した原位置を維持する。
【0039】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。 <リモコンユニットR収納時>リモコンユニットRの収
納時には、まず、収納部4の下側片41に形成された掛
止突起41aにリモコンユニットR下端の掛止孔R3を
掛止させる。続いて、リモコンユニットRの上部を、前
記掛止突起41aに掛止させた下端を中心に回動するよ
うに収納凹部2に押し込む。これにより、リモコンユニ
ットRの背面R6上端部で係合爪部51の傾斜面51a
をシート前方へ押圧し、係合爪部51を押し上げる。こ
のとき、リモコンユニットRの背面R6は、リターンス
プリング6bでシート後方へ付勢され、収納凹部2内に
突出されていたリモコンユニット押圧片6を押圧し、リ
ターンスプリング6bに抗してこのリモコンユニット押
圧片6が収納部4の垂下片43の表面とほぼ面一になる
位置まで戻される。この収納時、リターンスプリング6
bによって反発力を受けるので、この反発力よりも大き
な力でリモコンユニットRを押し込む。
【0040】リモコンユニットRが所定の収納位置まで
押し込まれると、係合爪部51がリモコンユニットR上
端の係合孔R4に進入し、係合爪部51と係合孔R4と
が係合状態となる。リモコンユニットRは、下端を掛止
突起41aで掛止され、上端を係合爪部51と係合した
状態で収納凹部2に収納されるので、走行中も踊ること
なく収納凹部2に確実に保持される。このとき、リモコ
ンユニットRの背面R6は、リモコンユニット押圧片6
のリターンスプリング6bのシート後方への付勢力を受
けた状態となっており、後述の係合状態解除時、リモコ
ンユニットRをシート後方へ押し出す押圧力となるとと
もに、この押圧力が係合状態の係合爪部51と係合孔R
4にも加わり、さらに保持を確実にする。
【0041】<リモコンユニットR取り出し時>リモコ
ンユニットRの取り出し時には、リターンスプリング3
3の付勢力に抗して解除ボタン部31をシート前方へ押
し、係合爪部51とリモコンユニットR上端の係合孔R
4との係合状態を解除する。
【0042】係合爪部51と係合孔R4との係合状態が
解除されると、図5に示すように、リターンスプリング
6bの付勢力によってリモコンユニット押圧片6がリモ
コンユニットRの背面R6をシート後方へ押圧し、リモ
コンユニットRの上部が収納凹部2からシート後方へ押
し出され、手持ちして取り出し可能となる。
【0043】以上説明してきたように、本実施の形態の
リモコンユニット収納装置1は、シートAの後方へ向か
って開口した収納凹部2をシートバックBの背面を覆う
フィニッシャCの左側部に設けたので、収納したリモコ
ンユニットRが後席を向いて露出した状態となり、後席
乗員から探しやすいとともに、収納凹部2のシート前方
にはシートバックフレームDが設けられていることか
ら、このシートバックフレームDのシート後方に収納凹
部を設けても、シートAに着座している着座者の座り心
地に影響を与えることがない。
【0044】また、リモコンユニットRの収納時には、
リモコンユニットRの下端掛止孔R3を掛止突部41a
で掛止し、上端係合孔R4を係合爪部51で係合する構
成としたので、収納凹部2がシート後方へ開口した構造
であるにも拘わらず、リモコンユニットRを収納凹部2
に確実に保持することができ、走行中も動くことがない
ため、リモコンユニットRの破損を防止することができ
る。
【0045】また、解除ボタン部31を押すだけで係合
爪部51と係合孔R4との係合状態を解除でき、さら
に、リモコンユニット押圧片6がリモコンユニットRの
背面R6をシート後方へ押圧してリモコンユニットRを
収納凹部2からシート後方へ突出させ、操作者が把持可
能な状態となるので、リモコンユニットの取り出しを容
易に行うことができるとともに、収納凹部2の形状をリ
モコンユニットと略同一に設定することができ、リモコ
ンユニットRをコンパクトに収納することができる。
【0046】(実施の形態2)次に、実施の形態2を説
明する。なお、本実施の形態において、前記実施の形態
1と同一の構成部分には、同一の符号を付してその説明
を省略する。図9は、実施の形態2のリモコンユニット
収納装置が設けられた車両の前席シートを示す背面側斜
視図、図10は図9のS10−S10断面図である。
【0047】本実施の形態では、シートバックTにフィ
ニッシャを設けず、シートファブリックU上にリモコン
ユニットRを収納する収納部40を直接固定した点で実
施の形態1と異なる。収納部40は、シートファブリッ
クUおよびシートパッドVに開口部U1,V1をそれぞ
れ形成し、収納部40の底面をシートバックフレームW
に設けた取付ブラケットW1にビスXを用いて固定して
いる。
【0048】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。掛止部、係合片および
リモコンユニット押圧部の構成や収納凹部の形状は、本
実施の形態以外のものでもよい。例えば、リモコンユニ
ットRの被係合部として、図11に示すように、リモコ
ンユニットRの上端に被係合突起R9を形成し、この被
係合突起R9と係合する係合爪50を係合解除操作部に
設けた構成としてもよい。
【0049】また、図12に示すように、収納部400
の下端にリモコンユニットRの下端を挿入した状態で掛
止する掛止部401を形成してもよい。この掛止部40
1は、収納部400の下端のシート後方側端に、リモコ
ンユニットRの下端が抜け出ない高さの凸壁402を上
方に向けて形成したものである。この凸壁402と収納
部400の垂下片403との間隔は、リモコンユニット
Rの厚さにほぼ均しくすることで、リモコンユニットR
を垂下片403と凸壁402とでリモコンユニットRの
下部を掛止しているものである。この場合、掛止部40
1のシート前方に、リモコンユニットR収納時、リモコ
ンユニットRを上斜め後方から収納部400に挿入でき
るように、逃げ空間Yを設ける必要がある。
【0050】また、解除操作部は、本実施の形態で示し
たような押しボタン式ではなく、例えば、レバー式を用
いてもよい。また、リモコンユニットRの発信器R10
を、リモコンユニットRの正面で見て中心より右または
左に寄せて設けることによって、係合爪5、係合孔R4
をそれぞれ収納凹部2の中央、リモコンユニットRの中
央に1箇所設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のリモコンユニット収納装置が設
けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図である。
【図2】図1のS2−S2断面図である。
【図3】リモコンユニット収納装置1を示す正面図であ
る。
【図4】リモコンユニット収納装置1を示す側面断面図
である。
【図5】リモコンユニットR取り出し時における解除伝
達機構の側面断面図。
【図6】解除伝達機構の相互関係を示す分解斜視図であ
る。
【図7】係合爪5と解除伝達レバー7との関係を示す作
動図である。
【図8】解除ボタン3と解除伝達レバー7との関係を示
す作動図である。
【図9】実施の形態2のリモコンユニット収納装置が設
けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図である。
【図10】図9のS10−S10断面図である。
【図11】その他の実施の形態を示す図である。
【図12】その他の実施の形態を示す図である。
【図13】従来のリモコンユニットの収納例を示す前席
シートの背面側斜視図である。
【符号の説明】
1 リモコンユニット収納装置 2 収納凹部 3 解除ボタン 31 解除ボタン部 32 解除作動伝達部 32a 伝達桿逃げ用穴 32b 傾斜面 32c 摺動ガイド面 33 リターンスプリング 4 収納部 4a 凹部 4b 取付片 4c 取付孔 41 下側片 41a 掛止突起 42 上側片 42a 係合爪用孔 42b 摺動ガイド突起 42c ガイド柱 43 垂下片 43a 押圧片用開口部 5 係合爪 51 係合爪部 51a 傾斜面 52 基部 52a 被ガイド溝 52b 受け面 52c 受け面 6 リモコンユニット押圧片 6a 支軸 6b リターンスプリング 6c ストッパ面 7 解除伝達レバー 7a 支軸 7b 解除伝達桿 7c 解除作動伝達フォーク部 7d 逃げ溝 7e リターンスプリング 8 係合部カバー 81 上側片 81a 摺動ガイド突起 9 開口部 A (前席)シート B シートバック C フィニッシャ C1 凹部 C2 開口部 C3 収納部取付用エンボス C4 ガイド柱 C5 解除ボタン操作孔 D シートバックフレーム D1 取付穴 E バネ固定クリップ F S型バネ G シートファブリック G1 プラスチックプレート H シートパッド J クリップ K ビス R リモコンユニット R1 電池収納部 R2 操作面 R3 掛止孔 R4 係合孔 R5 操作ボタン R6 背面 R10 発信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 顕一 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体株 式会社内 Fターム(参考) 3B084 JB02 3B087 DE09 3D022 CA01 CC23 CD06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック背面側部に、シート後方へ
    向かって開口しリモコンユニットを収納可能な大きさを
    有する収納凹部を設け、 この収納凹部の一端側に、収納したリモコンユニットの
    一端側を掛止する掛止部を設け、 前記収納凹部の他端側に、リモコンユニットの他端側を
    係脱する係合片を設け、 この係合片をリモコンユニットの他端側から離脱させて
    係合を解除する係合解除操作部を設けたことを特徴とす
    る車両用シートのリモコンユニット収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートのリモコン
    ユニット収納装置において、 前記収納凹部に、収納したリモコンユニットをシート後
    方へ付勢するリモコンユニット押圧部を設けたことを特
    徴とする車両用シートのリモコンユニット収納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012164623A1 (ja) * 2011-06-01 2012-12-06 三菱電機株式会社 ボタン保持構造

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