JP4131107B2 - 車室内設定ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバックにリモコンユニットホルダが設けられた車両において、リモコンユニットが設定されない仕様の場合でも、リモコンユニットホルダを有効利用することができるリモコンユニットホルダの利用方法およびそれに使用される車室内設定ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、カーエアコン、カーオーディオ機器、ナビゲーションシステム等を後席乗員が後席から操作するためのリモコンユニット01は、車内に専用の収納場所が定められていないことから、例えば、図10に示すように、前席シート02のシートバックポケット03等に収納していたが、シートバックポケット03には他の収納物も収納されているので、必要な時すぐに取り出して使用することができず、さらに走行時にシートバックポケット03内で踊るという問題があった。
【0003】
そこで本発明者らは、図1に示すような前席シートAのシートバックC背面側にリモコンユニットRを収納するリモコンユニットホルダ1を考案し、上述の問題点を解決した。このリモコンユニットホルダ1は、リモコンユニットRを着脱自在に収納する収納凹部2と、この収納凹部2に収納したリモコンユニットRを取り出すための解除ボタン3とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のリモコンユニットホルダ1を備えたシートAをリモコンユニットRが設定されない仕様の車両のシートとして適用した場合、使用されないリモコンユニットホルダ1の収納凹部2が外部に露出するので、外観上不自然であり、見栄えが悪い。
従って、見栄えを考慮した場合、仕様別に二種類のシートを製造しなければならないので、コストアップを招くという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、その目的とするところは、シートバックにリモコンユニットホルダが設けられた車両において、リモコンユニットが設定されない仕様の車両であっても、リモコンユニットホルダを有効利用することができ、仕様の異なる車両間でシートの共用化を図ることができるリモコンユニットホルダの利用方法およびそれに使用する車室内設定ユニットを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の車室内設定ユニットでは、車両のシートバックに設けられ、リモコンユニットを収納する収納凹部と、収納したリモコンユニットの一端側を掛止する掛止部と、リモコンユニットの他端側を係脱する係合片と、この係合片をリモコンユニットの他端側から離脱させる係合解除操作部とを備えたリモコンユニットホルダに取り付ける車室内設定ユニットであって、前記収納凹部に面した各面の外部形状を前記リモコンユニットと同一に形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の車室内設定ユニットでは、請求項1記載の車室内設定ユニットにおいて、前記車室内設定ユニットが、上部に小物を出し入れする開口部を有した袋状に形成された小物入れユニットであることを特徴とする。
【0008】
【発明の作用および効果】
本発明の車室内設定ユニットでは、リモコンユニットを収納する収納凹部に面した各面の各部形状をリモコンユニットと同一に形成したので、リモコンユニットと同様に、車室内設定ユニットの一端側をリモコンユニットホルダの掛止部に掛止させ、他端側をリモコンユニットホルダの係合片と係合させた状態でリモコンユニットホルダに取り付けることができ、走行時に踊ったり外れたりすることがなく、リモコンユニットホルダでしっかりと保持することができる。
一方、係合解除操作部を操作することによって、係合片を車室内設定ユニットから離脱させることができるので、取り外しが容易である。
また、本発明の車室内設定ユニットでは、リモコンユニットホルダに収納することによって、リモコンユニットが設定されない仕様の車両であっても、リモコンユニットホルダの有効利用を図ることができる。
加えて、リモコンユニットホルダの収納凹部が車室内設定ユニットに隠されるので、外観上も収納凹部が常に露出した状態とならず、見栄えがよい。よって本発明では、リモコンユニットの設定の有無に拘わらず、リモコンユニットホルダを備えたシートを採用することができるので、仕様の異なる車両間でシートの共用化を図ることができ、コストダウンを達成することができる。
【0009】
なお、車室内設定ユニットは、車室内で用いられるものをユニット化したものであり、例えば、小物入れ、芳香剤、非常用の懐中電灯、灰皿、ごみ箱等が考えられるが、これらに限定されるものではない。
また、車室内設定ユニットを複数設定することで、リモコンユニットホルダを共用ホルダとして利用できるので、リモコンユニットホルダの利用価値がさらに高まる。
【0010】
請求項2記載の車室内設定ユニットは、小物入れユニットをリモコンユニットホルダに取り付けることによって、リモコンユニットが設定されない仕様の車両であっても、リモコンユニットホルダの有効利用を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態の車室内設定ユニットとしての小物入れユニットが取り付けられるリモコンユニットホルダを備えた自動車の前席シートを示す背面側斜視図であり、図に示すように、リモコンユニットホルダ1は、シートAのシートバックB背面を覆うシートバックの構成部品としてのフィニッシャCの左側部に設けられ、リモコンユニットRを収納する収納凹部2と、この収納凹部2に収納されたリモコンユニットRを取り出すための解除ボタン3とが、シート後方へ向かって露出している。
【0012】
図2は、本実施の形態の小物入れユニットおよびリモコンユニットホルダを示す要部斜視図である。
本実施の形態の小物入れユニット9は、フィニッシャCにリモコンユニットホルダ1が設けられた車両において、リモコンユニットが設定されない仕様の車両に取り付けられるもので、図示のように、上部に小物を出し入れする開口部9aを有した袋状に形成され、内部に携帯電話、財布、鍵等の小物を収納することができる。
【0013】
この小物入れユニット9は、図4にも示すように、収納凹部2に面した背面91、上面92、底面93および両側面94が前記リモコンユニットホルダ1の収納凹部2の形状に沿って形成され、前記開口部9aが設けられた正面95側の下部がシート後方へ向かって膨出し、その内部に収納部9bが設けられている。
【0014】
小物入れユニット9の底面93の左右には、収納凹部2の下側片41に形成された請求項1の掛止部としての掛止突起41a,41aに掛止される掛止孔9c,9cが形成されている。一方、小物入れユニット9の上面92の左右には、収納凹部2の上側片42に形成された係合爪用穴42a,42aの上方から収納凹部2内へ出入りする請求項1の係合片としての係合爪5,5と係合する係合孔9d,9dが形成されている。
【0015】
なお、上述した収納凹部2の掛止突起41a,41aおよび係合爪5,5は、前記リモコンユニットR(図1参照)の上下にそれぞれ形成された図示しない掛止孔および係合孔とそれぞれ係合してリモコンユニットRを保持する目的で設けられたものであり、前記掛止孔9c,9cと係合孔9d,9dは、リモコンユニットRの掛止孔および係合孔と略同一形状に設定されている。
【0016】
次に、シートバックの構造について説明する。
図3はリモコンユニットホルダに小物入れユニットを取り付けた状態を示す横断面図である。
図において、シートバックBは、左端にシートバックフレームDが立設され、このシートバックフレームDに溶接されたバネ固定クリップEと図示しないシートバックBの右端に立設されたシートバックフレームのバネ固定クリップとの間にS型バネFが張架され、このS型バネFのシート前方と、シートバックフレームDの右側を除く周囲には、シートバックBの表皮であるシートファブリックGに被覆された発泡ウレタン製のシートパッドHが配置されている。
【0017】
前記シートファブリックGにおいて、シートバックフレームDのシート後方に面した端縁には、補強用のプラスチックプレートG1が縫製され、この補強部分が、シートバックフレームDに形成された取付穴D1に挿通されたクリップJによって、シートバックフレームDと固定されている。
【0018】
前記フィニッシャCは、シートバックBの背面と両側面のシート後方部分を覆うように配設され、シートバックBの裏面中央に面した部分には、後席乗員の着座スペースを広く確保するための凹部C1が形成されるとともに、前記シートバックフレームDのシート後方位置には、開口部C2が形成されている。
【0019】
この開口部C2のシート前方側開口縁部には、開口部C2の開口縁と同一の開口形状を有する凹部4aが形成された収納部4が設けられている。この収納部4の左右側部には、取付孔4cが形成された取付片4bが上部と下部にそれぞれ設けられ、この取付片4bが、前記開口部C2のシート前方側開口縁部の左右に突設された収納部取付用エンボスC3とビスKにより固定されている。この収納部4の凹部4aとフィニッシャCの開口部C2とから、収納凹部2が形成されている。
なお、収納部4は、フィニッシャCをシートバックフレームDに取り付ける前に、予めフィニッシャCと固定しておき、フィニッシャCと一体でシートバックフレームDに固定する。
【0020】
次に、リモコンユニットホルダ1の構成について説明する。
図4はリモコンユニットホルダ1に小物入れユニット9を取り付けた状態を示す縦断面図である。
前記収納凹部2は、リモコンユニットR (図1参照)の形状に沿って形成され、その下部は、リモコンユニットRの下部形状の肉厚に合わせて上部よりもシート後方へ突出している。そして、リモコンユニットRは、操作ボタンが設けられた操作面をシート後方へ向け、操作面がフィニッシャCと面一の状態で収納凹部2に収納される。
【0021】
前記収納部4の下側片41には、上述した掛止突起41a,41aが形成されている。また、収納部4の上側片42には、上述した係合爪5,5が出入りする係合爪用孔42a,42aがそれぞれ形成されている。
【0022】
前記収納凹部2のシート側の壁を成す収納部4の垂下片43の上部中央には、押圧片用開口部43aが形成され、この押圧片用開口部43aのシート前方側には、リモコンユニット押圧片6が設けられている。このリモコンユニット押圧片6は、収納凹部2に収納したリモコンユニットRを取り出す際、垂下片43の表面よりもシート後方へ突出してリモコンユニットRの背面をシート後方へ押圧し、取り出しを容易にするためのものである。
【0023】
このリモコンユニット押圧片6は、後述する係合部カバー8の図示しない側壁に水平に支持された支軸6aに回動自在に軸支されるとともに、支軸6aに設けられた所定の弾発力を有するリターンスプリング6bによって、押圧片用開口部43aからシート後方へ突出する方向に付勢されている。また、リモコンユニット押圧片6の上端にはストッパ面6cが形成されており、リモコンユニット押圧片6は、ストッパ面6cが押圧片用開口部43aのシート前方側開口縁部と当接するまでリモコンユニットRを押圧するように設定されている。
【0024】
前記収納部4の上方には、前記解除ボタン3および係合爪5と、解除伝達レバー7とからなる解除伝達機構が設けられ、これら解除伝達機構と前記リモコンユニット押圧片6とが、フィニッシャCおよび収納部4に取り付けられた係合部カバー8に覆われている。
【0025】
前記解除ボタン3は、解除ボタン部31と、解除作動伝達部32とから構成されている。前記解除ボタン部31は、リモコンユニットRを収納凹部2から取り出す際に操作者が指で押すための請求項1で云うところの係合解除操作部であり、シート後方へ露出して設けられ、フィニッシャCに形成された解除ボタン操作孔C5からシート後方へ出入り可能な大きさを有している。
【0026】
前記解除作動伝達部32は、前記解除ボタン部31から入力された押圧力を、後述する解除伝達レバー7を介して前記係合爪5に伝え、係合爪5を上方へ押し上げるためのものである。この解除作動伝達部32は、図6に示すように、長さ方向中央部が先端部よりも小径に形成され、先端部の上部には、シート前後方向が上下方向よりも長径に形成され、シート後方側開口縁に傾斜面32bが設定された伝達桿逃げ用穴32aが形成されている。
【0027】
この伝達桿逃げ用穴32aは、リモコンユニットR取り出し時に操作者が解除ボタン3を押した時、後述する解除伝達桿7bを前記傾斜面32bで上方へ押し上げながらシート前方へ押圧する解除作動伝達のためであるとともに、リモコンユニットR収納時に、リモコンユニットRの上端部で係合爪5が押し上げられ、解除伝達レバー7が回動した場合に、解除ボタン3がこれに従動してシート前方解除ボタン3の解除操作方向へ移動するのを回避する逃げのためのもので、解除伝達レバー7回動時に解除伝達桿7bと干渉しない大きさに形成されている。
【0028】
前記解除作動伝達部32の中央部の周部には、摺動ガイド面32cが設定され、この摺動ガイド面32cが、前記係合部カバー8の上側片81の下面と収納部4の上側片42の上面とに形成された2つの摺動ガイド突起81a,42b(図6参照)により形成される開口部4dを摺動しながらシート前後方向に平行移動する。
なお、この解除作動伝達部32には、解除ボタン3をシート後方へ付勢する図示しないリターンスプリングが取り付けられている。
【0029】
前記係合爪5は、係合爪部51と、この係合爪部51の上部に設けられた基部52とから構成されている。
前記係合爪部51は、前記上側片42に形成された係合爪用孔42aを出入り可能な大きさに形成され、そのシート後方側には、リモコンユニットRを収納する時にリモコンユニットRの上端で係合爪5を押し上げるための傾斜面51aが形成されている。
【0030】
前記基部52は、シートの左右外側が開口するコの字型に形成され、シート前後方向には、係合爪5の上下動をガイドするために基部52をシート前後方向から挟み込むようにフィニッシャCと収納部4の上側片42とにそれぞれ立設されたガイド柱C4,42cと係合する図示しない被ガイド溝がそれぞれ形成されている。また、コの字内周の上下には、後述する解除伝達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cの受け面52b,52cがそれぞれ設定されている。
【0031】
前記解除伝達レバー7は、操作者が解除ボタン3を押した時、前記係合爪5を上方へ押し上げて係合爪5をリモコンユニットの上端に設けられた係合孔から離脱させ、係合爪5と係合孔との係合状態を解除するためのものであり、前記解除ボタン3の左右にそれぞれ設けられている。
【0032】
この解除伝達レバー7の下部は、図示しない前記係合部カバー8の側壁に片持ち支持された支軸7aによって上下方向回動自在に軸支され、その上部には他方の解除伝達レバー7との間に、前記解除ボタン3の解除作動伝達部32に設けられた伝達桿逃げ用穴32aを貫通する解除伝達桿7bが架設されている。
【0033】
また、解除伝達レバー7の上下方向中央には、前記解除作動伝達フォーク部7cがシート後方へ突設されている。この解除作動伝達フォーク部7cは、前記係合爪5の基部52に差し込まれた状態で組み付けられ、解除ボタン3から解除伝達桿7bに入力された押圧力を、前記係合爪5の基部52に伝達して前記係合爪5を上方に押し上げるためのもので、その中央には、前記ガイド柱C4,42cとの干渉を回避するための図示しない逃げ溝が形成されている。
なお、解除伝達レバー7は、一端が解除伝達桿7bに固定され、他端が収納部4の垂下片43に当接するリターンスプリング7eによって、解除作動伝達フォーク部7cで前記係合爪5を押し下げる方向に付勢されている。
【0034】
次に、解除伝達機構の作動について説明する。
図5は係合爪5と解除伝達レバー7との関係を示す作動図、図6は解除ボタン3と解除伝達レバー7との関係を示す作動図である。
【0035】
<リモコンユニットR収納完了時および未収納時>
リモコンユニットRの収納完了時および未収納時には、図5(イ)に示すように、リターンスプリング7eの付勢力によって解除伝達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cが、基部52の受け面52cを下方へ押圧するので、係合爪部51は係合爪用孔42aから下方へ突出した状態となっている。このとき、解除ボタン3は、図示しないリターンスプリングによってシート後方へ付勢され、図6(イ)に示す原位置にある。
【0036】
<リモコンユニットR取り出し時>
リモコンユニットRの取り出し時に、図6(ロ)に示すように操作者がリターンスプリングの付勢力に逆らって解除ボタン3の解除ボタン部31をシート前方へ押圧すると、解除ボタン3は摺動ガイド面32cが開口部4dを摺動しながらシート後方へ平行移動する。このとき、解除作動伝達部32の伝達桿逃げ用穴32aに設けられた傾斜面32bが解除伝達レバー7の解除伝達桿7bを上方へ移動させながらシート前方へ押圧する。
【0037】
また、解除伝達レバー7は、リターンスプリング7eの付勢力に逆らって解除作動伝達フォーク部7cを上方へ移動させる方向に回動し、解除作動伝達フォーク部7cが係合爪5の基部52の受け面52bを押圧することによって、図5(ロ)に示すように、係合爪5の係合爪部51が係合爪用孔42aの上方へ押し上げられ、リモコンユニットRの上端に設けられた図示しない係合孔から離脱する。
【0038】
<リモコンユニットR収納時>
リモコンユニットRの収納時には、リモコンユニットRの上端部が係合爪部51に形成された傾斜面51aと当接して、リモコンユニットRを収納部4に押し込む力の分力で係合爪5の係合爪部51が押し上げられ、これに伴い係合爪5の基部52の受け面52cが解除伝達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cを押し上げ(図5(ロ)参照)、解除伝達レバー7が図6(イ)の一点鎖線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで回動する。
【0039】
このとき、解除伝達桿7bは7b'の位置まで回動するが、解除ボタン3の解除作動伝達部32に設けられた伝達桿逃げ用穴32aは、解除伝達桿7bと干渉しない穴径に設定されているので、解除ボタン3が解除伝達桿7bに従動してシート前方へ移動することなく、図6(イ)に示した原位置を維持する。
【0040】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
<小物入れユニット取付時>
小物入れユニット9の取付時には、まず、収納部4の下側片41に形成された掛止突起41aに小物入れユニット9下端の掛止孔9cを掛止させる。
続いて、小物入れユニット9の上部を、前記掛止突起41aに掛止させた下端を中心に回動するように収納凹部2に押し込む。これにより、小物入れユニット9の背面91上端部で係合爪部51の傾斜面51aをシート前方へ押圧し、係合爪部51を押し上げる。このとき、小物入れユニット9の背面91は、リターンスプリング6bでシート後方へ付勢され、収納凹部2内に突出されていたリモコンユニット押圧片6を押圧し、リターンスプリング6bに抗してこのリモコンユニット押圧片6が収納部4の垂下片43の表面とほぼ面一になる位置まで戻される。この収納時、リターンスプリング6bによって反発力を受けるので、この反発力よりも大きな力で小物入れユニット9を押し込む。
【0041】
小物入れユニット9が所定の収納位置まで押し込まれると、係合爪部51が小物入れユニット9の上面92に設けられた係合孔9dに進入し、係合爪部51と係合孔9dとが係合状態となる。
小物入れユニット9は、下端を掛止突起41aで掛止され、上端を係合爪部51と係合した状態で収納凹部2に収納されるので、走行中も踊ることなく収納凹部2に確実に保持される。このとき、小物入れユニット9の背面91は、リモコンユニット押圧片6のリターンスプリング6bのシート後方への付勢力を受けた状態となっており、後述の係合状態解除時、小物入れユニット9をシート後方へ押し出す押圧力となるとともに、この押圧力が係合状態の係合爪部51と係合孔9dにも加わり、さらに保持を確実にする。
【0042】
<小物入れユニット9取り出し時>
小物入れユニット9の取り出し時には、リターンスプリングの付勢力に抗して解除ボタン部31をシート前方へ押し、係合爪部51と小物入れユニット9上面92の係合孔9dとの係合状態を解除する。
【0043】
係合爪部51と係合孔9dとの係合状態が解除されると、図7に示すように、リターンスプリング6bの付勢力によってリモコンユニット押圧片6が小物入れユニット9の背面91をシート後方へ押圧し、小物入れユニット9の上部が収納凹部2からシート後方へ押し出され、手持ちして取り出し可能となる。
【0044】
以上説明してきたように、本実施の形態の小物入れユニット9は、リモコンユニットホルダ1に取り付けることによって、リモコンユニットRが設定されない仕様の車両であっても、リモコンユニットホルダ1の有効利用を図ることができる。さらに、外観上も収納凹部が外部に露出せず見栄えがよい。
【0045】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
本実施の形態では、車室内設定ユニットとして小物入れユニットを例示して説明したが、車室内設定ユニットには任意のものが設定可能である。
例えば、図8は芳香剤が内設された芳香剤ユニットであり、正面には香りを外部に放出するためのスリットが形成されている。
図9は懐中電灯ユニットであり、照明窓とスイッチが正面に設けられている。
【0046】
また、本実施の形態では、リモコンユニットホルダの収納凹部を構成する収納部を、シートバックフィニッシャに固定した例を示したが、収納凹部をシートバックフィニッシャと一体に形成してもよい。
さらに、掛止部、係合片、係合解除操作部の構造は本実施の形態に限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の小物入れユニットが取り付けられるリモコンユニットホルダを備えた自動車の前席シートを示す背面側斜視図である。
【図2】本実施の形態の小物入れユニットおよびリモコンユニットホルダを示す要部斜視図である。
【図3】リモコンユニットホルダに小物入れユニットを取り付けた状態を示す横断面図である。
【図4】リモコンユニットホルダに小物入れユニットを取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図5】係合爪と解除伝達レバーとの関係を示す作動図である。
【図6】解除ボタンと解除伝達レバーとの関係を示す作動図である。
【図7】リモコンユニットホルダから小物入れユニットを取り外す際の作用を示す要部縦断面図である。
【図8】他の実施の形態の芳香剤ユニットを示す斜視図である。
【図9】他の実施の形態の懐中電灯ユニットを示す斜視図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 リモコンユニットホルダ
2 収納凹部
3 解除ボタン
31 解除ボタン部
32 解除作動伝達部
32a 伝達桿逃げ用穴
32b 傾斜面
32c 摺動ガイド面
4 収納部
4a 凹部
4b 取付片
4c 取付孔
4d 開口部
41 下側片
41a 掛止突起
42 上側片
42a 係合爪用孔
42b 摺動ガイド突起
42c ガイド柱
43 垂下片
43a 押圧片用開口部
5 係合爪
51 係合爪部
51a 傾斜面
52 基部
52b 受け面
52c 受け面
6 リモコンユニット押圧片
6a 支軸
6b リターンスプリング
6c ストッパ面
7 解除伝達レバー
7a 支軸
7b 解除伝達桿
7c 解除作動伝達フォーク部
7e リターンスプリング
8 係合部カバー
81 上側片
81a 摺動ガイド突起
9 小物入れユニット
9a 開口部
9b 収納部
9c 掛止孔
9d 係合孔
91 裏面
92 正面
93 底面
94 側面
95 正面
A (前席)シート
B シートバック
C フィニッシャ
C1 凹部
C2 開口部
C3 収納部取付用エンボス
C4 ガイド柱
C5 解除ボタン操作孔
D シートバックフレーム
D1 取付穴
E バネ固定クリップ
F S型バネ
G シートファブリック
G1 プラスチックプレート
H シートパッド
J クリップ
K ビス
R リモコンユニット

Claims (2)

  1. 車両のシートバックに設けられ、リモコンユニットを収納する収納凹部と、収納したリモコンユニットの一端側を掛止する掛止部と、リモコンユニットの他端側を係脱する係合片と、この係合片をリモコンユニットの他端側から離脱させる係合解除操作部とを備えたリモコンユニットホルダに取り付ける車室内設定ユニットであって、前記収納凹部に面した各面の外部形状を前記リモコンユニットと同一に形成したことを特徴とする車室内設定ユニット。
  2. 前記車室内設定ユニットが、上部に小物を出し入れする開口部を有した袋状に形成された小物入れユニットであることを特徴とする請求項1に記載の車室内設定ユニット。
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