JP2003189562A - カメラ用駆動機構 - Google Patents

カメラ用駆動機構

Info

Publication number
JP2003189562A
JP2003189562A JP2001378142A JP2001378142A JP2003189562A JP 2003189562 A JP2003189562 A JP 2003189562A JP 2001378142 A JP2001378142 A JP 2001378142A JP 2001378142 A JP2001378142 A JP 2001378142A JP 2003189562 A JP2003189562 A JP 2003189562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
portions
rotor
motor
drive
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001378142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4122152B2 (ja
Inventor
Shigeru Yamagishi
茂 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2001378142A priority Critical patent/JP4122152B2/ja
Publication of JP2003189562A publication Critical patent/JP2003189562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4122152B2 publication Critical patent/JP4122152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地板の両側にある被駆動部材を別々に駆動する
ための二つのモータを、一つの地板に好適に取り付けた
カメラ用駆動機構を提供すること。 【解決手段】地板1は、一方を開放し他方を閉塞した円
筒状の二つの筒部1c,1dを形成しており、それらの
筒部1c,1dの内側には、回転子7,12が配置さ
れ、外側には、コイル9,14を巻回したヨーク8,1
3が配置されている。また、回転子7は、親子歯車23
を介してレンズ駆動リング24を回転させ、回転子12
は、親子歯車25を介して絞り駆動リングを回転させる
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッタ羽根,絞
り羽根,レンズなどを各々駆動するための複数のモータ
のうち、少なくとも二つのモータを一つの地板に取り付
けているカメラ用駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】最近は、カメラの電動化が急速に進み、
シャッタ羽根,絞り羽根,レンズなどは、いずれもモー
タによって駆動されるようになってきた。そのため、そ
れらの複数のモータを如何にしてコンパクトに構成する
かが大きな課題となっている。例えば、フォーカルプレ
ンシャッタを備えたカメラにおいては、絞り羽根の駆動
用モータを、絞り羽根の近傍位置に配置し、レンズの駆
動用モータを、駆動されるレンズの近傍位置に配置しよ
うとすると、二つのモータを同じような位置に配置せざ
るを得なくなるが、そのような場合には、個々のモータ
の構成を前提にして全体構成を考えるのではなく、全体
構成の上に立って二つのモータの配置構成や個々のモー
タの構成を考え、スペース的にもコスト的にも有利なも
のとする必要がある。このことは、コンパクトカメラと
称されているレンズシャッタ付きカメラの場合にも言え
ることであって、特にその場合には、上記の絞り羽根の
駆動用モータやレンズの駆動用モータのほかに、シャッ
タ羽根の駆動用モータの配置も考慮しなければならない
ため、上記の必要性はさらに大きなものとなる。
【0003】そこで、このことを、具体的な構成例を挙
げて説明する。絞り駆動機構の場合、従来は、絞り羽根
の駆動用モータが予めユニットとして構成されていて、
それを、地板に対して、絞り羽根を配置していない方の
面に取り付けるのが普通であった。また、最近では地板
を合成樹脂で製作することが多くなってきたことから、
予めモータをユニットとして製作しておかず、回転子の
収容室を地板と一体的に形成し、固定子は、絞り羽根を
配置していない方の面に取り付け、回転子は、絞り羽根
の配置されている側から収容室内に収容させるようにし
たものも提案されている。そして、このような構成は、
シャッタ駆動機構としてもレンズ駆動機構としても採用
することが可能であって、コンパクト化にとっても低コ
スト化にとっても極めて有利となっている。
【0004】しかしながら、各々の駆動機構ユニット
が、このように構成されていることから、例えば、絞り
駆動機構のユニットとレンズ駆動機構のユニットとを近
接させて配置する場合には、それらのユニットを単に光
軸上に重ねて配置させただけでは、光軸に沿った方向の
寸法が、各々の駆動機構ユニットにおける光軸に沿った
方向の寸法の和だけ必要になり、スペース効率がよくな
い。そのため、二つの駆動機構ユニットを一つのユニッ
トに構成する必要が生じてくるが、その場合、従来は、
シャッタ羽根の駆動用モータとレンズの駆動用モータ、
又はシャッタ羽根の駆動用モータと絞り羽根の駆動用モ
ータを一つの地板の同じ面に取り付けて、地板の共通化
を図り、光軸に沿った方向の寸法が小さくなるようにし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして、地板の同じ面に二つのモータを取り付ける場
合、一方のモータは、モータの取付け側にある被駆動部
材を駆動するものであるから、予め出力軸に歯車を取り
付けたモータを採用することができるが、他方のモータ
は地板の反対側に配置されている被駆動部材を駆動しな
ければならないため、出力軸には予め歯車を取り付けて
おかず、駆動機構の組立時においてモータを地板に取り
付けた後、地板を貫通させている出力軸に対して歯車を
取り付けなければならなくなる。ところが、組立時にお
いて、細い出力軸に小さな歯車を取り付ける作業は容易
なことではない。しかも、もし、その作業を失敗した場
合は、モータ自体を交換しなければならなくなることも
ある。
【0006】このような問題を解決するためには、それ
らのモータを地板の同一面に取り付けるのではなく、別
々の面に取り付けるのが好ましい。しかしながら、単純
にそのような構成にすると、モータは一般に回転軸の軸
方向の寸法がかなり大きいので、二つのモータの光軸に
沿った方向の寸法の和が、駆動機構全体の寸法に反映
し、コンパクト化にとっては極めて好ましくない構成に
なってしまうという問題点がある。また、その場合にお
いて、予めユニットとして構成されているモータを地板
に取り付けるのでは、モータ自身の部品点数の低減化や
コンパクト化の観点からも好ましくないという問題点が
ある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、地
板の両側に別々に配置されている被駆動部材を別々に駆
動するための複数のモータが、固定子と回転子の両方を
地板に直接取り付けられる構成をしていて、それらの回
転子は、夫々の被駆動部材が配置されている側から地板
に取り付けられているにもかかわらず、駆動機構全体の
光軸に沿った方向の寸法を小さく抑えることを可能にし
たカメラ用駆動機構を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用駆動機構は、軸方向の一方を開
放し他方を閉塞した円筒状の少なくとも二つの筒部がそ
れらの軸方向を光軸と平行にして露光用開口部の側方部
に各々形成されている地板と、前記筒部の外側において
前記筒部ごとに配置されておりコイルを巻回し先端の磁
極部を前記筒部の周面に形成された溝から内部に向けて
挿入している少なくとも一つの固定子ヨークと、前記各
筒部内に回転可能に配置されており周面を前記固定子ヨ
ークの磁極部に対向させ出力歯車を前記筒部の開放側に
一体的に有している永久磁石回転子と、前記複数の筒部
の開放側に別々に配置されていて前記出力歯車に連動し
て夫々異なる被駆動部材を駆動する複数の駆動手段と、
を備えているようにする。
【0009】また、本発明のカメラ用駆動機構において
は、少なくとも前記筒部の一つが、他の筒部と前記開放
部を反対側にして形成されているようにすると、構成の
多様化が図れるようになる。更に、前記駆動手段が、前
記露光用開口部の周囲で光軸を中心にして回転するリン
グ部材であるように構成すると、羽根の枚数の多い絞り
駆動機構やシャッタ駆動機構として有利である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
3に示した実施例によって説明する。本実施例は、第1
のステップモータによって駆動する絞り駆動機構と、第
2のステップモータによって駆動するレンズ駆動機構
と、カメラ分野ではムービングマグネット型モータと称
されている電流制御式モータによって駆動するシャッタ
駆動機構とを一つのユニットとして構成したものであ
る。そして、図1は、被写体側から見て撮影前の状態を
示した平面図であり、図2は、図1と同じようにして見
て撮影中の状態を示した平面図であり、図3は、各部材
の重なり関係を理解するのに都合よく示した要部断面図
である。
【0011】先ず、本実施例の構成を、図1及び図3を
用いて説明するが、最初に、このユニットの骨格となっ
ている環状をした複数の固定部材の配置と相互の取付け
構成を説明する。本実施例の骨格部材は、地板1と、カ
メラ内で地板1の被写体側に配置される前カバー板2
と、地板1の撮影者側に配置される仕切板3と、その仕
切板3よりも撮影者側に配置される後カバー板4であ
る。そして、これらの部材は、いずれも、被写体側から
見た平面的な外形が円形をしており、中央部には、被写
体光を導くために、円形をした夫々の開口部が形成され
ているが、地板1に形成された開口部1aの直径が一番
小さくて露光用開口部となっている。また、図1におい
ては、図面を見易くするために、前カバー板2の一部だ
けを二点鎖線で示し、仕切板3と後カバー板4について
は、地板1の一部を切り欠いて、重なり関係だけが分か
るように示している。
【0012】地板1は、図3から分かるように、極めて
複雑な凹凸形状に形成されている。また、図3において
は、地板1の左端の一部が分離しているかのように示さ
れているが、実際にはそのようなことはなく、段差のあ
る二つのところに、夫々、隙間を形成している部位を断
面で示しているからである。そして、前カバー板2は、
図3にのみ示している可撓性のある二つのフック部2
a,2aを、その隙間から地板1に引っ掛けて固定され
ている。尚、これらのフック部2a,2aだけでは不足
であるため、その他の部位でも、図示していない適宜な
手段によって取り付けられている。また、仕切板3は、
図示していない複数のビスによって地板1に取り付けら
れ、地板1との間に絞り室を形成している。更に、後カ
バー板4は、複数のビスによって仕切板3に取り付けら
れているが、図3においては、一つのビス5だけを示し
てある。そして、仕切板3と後カバー板4との間には、
シャッタ室が形成されている。
【0013】次に、これらの骨格部材の詳細な形状と、
それらの間に配置されている部材の構成を説明する。先
ず、地板1には、中央部に円形をした上記の露光用開口
部1aが形成されており、それを囲むようにして円筒部
1bが形成されている。また、図3から分かるように、
地板1には、二つの筒部1c,1dと一つの凹部1eが
形成されている。それらのうち、筒部1cは、前カバー
板2側を開放し仕切板3側を閉塞した円筒状をしてい
て、その軸方向を光軸と平行にして形成されている。ま
た、筒部1dは、筒部1cとは光軸を挟んで反対側に配
置されており、前カバー板2側を閉塞し仕切板3側を開
放した円筒状をしていて、その軸方向を光軸と平行にし
て形成されている。更に、凹部1eは、光軸を中心にし
て二つの筒部1c,1dとは略90度離れた位置に配置
されており、平面形状が円形をしていて、前カバー板2
側を開放し仕切板3側を閉塞して形成されている。
【0014】筒部1cには、その内部の閉塞面に軸6が
立設されていて、回転子7を回転可能に取り付けてお
り、その先端を前カバー板2の孔に嵌合させている。そ
して、この回転子7は、軸6との嵌合部が合成樹脂製で
あって、4極に着磁された円筒状の永久磁石7aをアウ
トサート加工によって一体的に成形していると共に、筒
部1cの開放側には出力歯車7bを一体的に形成してい
る。また、固定子は、地板1の仕切板3側に配置されて
いる二つのヨーク8,8と二つのコイル9,9で構成さ
れている。そして、ヨーク8,8は、図1から分かるよ
うにコ字状をしており、夫々、地板1に設けられたボス
1f、1fに回転止めされ、二つの磁極部の先端を筒部
1cの周面に形成された溝から内部に向けて挿入し、永
久磁石7aの周面に対向させている。また、コイル9,
9は、ヨーク8,8の夫々の一方の磁極部に嵌装された
ボビン10,10に巻回されている。
【0015】このようにして、本実施例においては、回
転子7と、コイル9,9を巻回したヨーク8,8とで、
4極のステップモータを構成しているが、それらを地板
1に直接取付けているので、専用のケースは備えていな
い。尚、図1から分かるように、地板1に設けられたボ
ス1f、1fに隣接して、円筒部1bに至るまで二つの
隙間が形成されているが、これらが地板1に形成された
上記の段差部の隙間であり、前カバー板2の二つのフッ
ク部2a,2aはここの回転子7側の縁に掛けられてい
る。
【0016】もう一方の筒部1dには、その内部の閉塞
面に軸11が立設されていて、回転子12を回転可能に
取り付けており、その先端を仕切板3の孔に嵌合させて
いる。そして、この回転子12は、上記の回転子7と全
く同じ構成をしており、軸11との嵌合部が合成樹脂製
であって、4極に着磁された円筒状の永久磁石12aを
一体的に有していると共に、筒部1dの開放側には出力
歯車12bを一体的に形成している。また、固定子も上
記の固定子と全く同じ構成をしており、地板1の前カバ
ー板2側に配置されている二つのヨーク13,13と二
つのコイル14,14で構成されている。そして、ヨー
ク13,13はコ字状をしており、夫々、地板1に設け
られたボス1g、1gに回転止めされ、二つの磁極部の
先端を筒部1dの周面に形成された溝から内部に向けて
挿入し、永久磁石12aの周面に対向させている。ま
た、コイル14,14は、ヨーク13,13の夫々の一
方の磁極部に嵌装されたボビン15,15に巻回されて
いる。従って、この場合も、4極のステップモータを構
成しているが、それらを地板1に直接取付けているの
で、専用のケースは備えていない。
【0017】他方、上記した凹部1eには、通常、ムー
ビングマグネット型モータと称されている電流制御式の
モータが取り付けられている。この種のモータは周知で
あって、永久磁石製の回転子は、コイルに供給する電流
の方向に対応して、いずれかの方向へ所定の角度範囲だ
け回転するようになっている。そして、本実施例に用い
られているムービングマグネット型モータは、上記の凹
部1eに深く落としこんで取り付けられている以外は、
周知の構成と特に変わった点はない。
【0018】そこで、本実施例におけるムービングマグ
ネット型モータの取付け構成を簡単に説明する。先ず、
このモータの回転子16は、合成樹脂製の回転軸にアウ
トサート加工によって一体的に成形した円筒状の2極の
永久磁石16aと、回転軸と一緒に合成樹脂で成形さ
れ、回転軸の径方向位置において回転軸と平行に延伸し
ている駆動ピン16bとで構成されている。そして、そ
の駆動ピン16bは、地板1と仕切板3に形成されてい
る円弧状の孔を貫通し、先端をシャッタ室に突き出して
いる。
【0019】また、この回転子16は、下枠17と上枠
18によって軸受けされていて、それらの下枠17と上
枠18には、回転子16の軸受け部を包むようにしてコ
イル19が巻回されている。更に、上枠18には、回転
子16の停止位置を維持するために周知の二つの鉄ピン
21(図1参照)が取り付けられている。また、上枠1
8の外周には、円筒状をした外乱防止用のヨーク20が
嵌装されている。そして、このような全体構成をしたモ
ータユニットは、二つのビス22,22によって地板1
に取り付けられている。尚、その際、モータの位置決め
は、下枠17のボス17aを地板1の孔に、地板1の二
つのボス1h,1hを下枠17の孔に嵌合させて行われ
る。
【0020】地板1に立設されている軸1iは、親子歯
車23を回転可能に取り付けていて、その先端を前カバ
ー板2の孔に嵌合させている。そして、親子歯車23
は、親歯車を回転子7の出力歯車7bに噛合させてい
る。また、地板1と前カバー板2との間には、レンズ駆
動リング24が配置されており、明示されていないが、
地板1の円筒部1bの外周面に形成された複数の受け部
によって回転可能に支えられている。このレンズ駆動リ
ング24には、図1に示されているように、外周部の一
部に歯部24aと折曲部24bを形成しており、歯部2
4aを親子歯車23の子歯車に噛合させ、前カバー板2
側に折り曲げた折曲部24bを、前カバー板2に形成さ
れた円弧状の長孔2bから被写体側に突き出させてい
る。そして、このレンズ駆動リング24が回転すると、
折曲部24bの回転位置に対応して図示していないレン
ズが光軸に沿って移動させられるようになっている。
【0021】次に、地板1と仕切板3の間に形成されて
いる絞り室内の構成を説明する。地板1に立設されてい
る軸1jは、親子歯車25を回転可能に取り付けてい
て、その先端を仕切板3の孔に嵌合させている。そし
て、親子歯車25は、親歯車を回転子12の出力歯車1
2bに噛合させている。また、絞り室内には、絞り駆動
リング26と7枚の絞り羽根27が、絞り駆動リング2
6を仕切板3側にして配置されているが、図1において
は、図面を見易くするために、絞り羽根27を3枚だけ
示してある。そして、図1に示すように、絞り駆動リン
グ26の外周に部分的に形成された歯部26aが親子歯
車25の子歯車に噛合している。また、7枚の絞り羽根
27は、夫々、両側にピン27a,27bを有してい
て、ピン27aを、地板1に設けられた夫々の孔に回転
可能に嵌合させ、ピン27bを、絞り駆動リング26に
形成された夫々のカム溝26bに摺動可能に嵌合されて
いる。従って、絞り駆動リング26が、図1において時
計方向へ回転すれば、各絞り羽根27は反時計方向へ回
転し、開口部1aの面積を絞り込むようになっている。
【0022】最後に、仕切板3と後カバー板4の間に形
成されているシャッタ室内の構成を説明する。シャッタ
室内には、2枚のシャッタ羽根28,29が、シャッタ
羽根28を仕切板3側にして配置されている。そして、
これらのシャッタ羽根28,29は、それらに形成され
た孔を、仕切板3に立設された軸3a,3bに回転可能
に嵌合させている。また、周知のように、これらのシャ
ッタ羽根28,29には長孔28a,29a(図1参
照)が形成されていて、それらの両方に上記した回転子
16の駆動ピン16bが嵌合している。従って、回転子
16が、図1において反時計方向へ回転すれば、シャッ
タ羽根28,29は異なる方向へ同時に回転し、開口部
1aを開くようになっている。
【0023】次に、本実施例の作動を説明する。図1
は、シャッタの閉鎖状態を示しているが、この状態が本
実施例の初期状態である。即ち、レンズ駆動リング24
は、レンズ駆動用モータの回転子7により、出力歯車7
b,親子歯車23を介して、反時計方向への回転の極限
位置で停止しており、折曲部24bによって操作される
図示していないレンズは、例えば、最大繰り込み状態と
なっている。また、絞り駆動リング26は、絞り駆動用
モータの回転子12により、出力歯車12b,親子歯車
25を介して、反時計方向への回転の極限位置で停止し
ており、カム溝26bによって各絞り羽根27を開口部
1aの全開状態(最大絞り口径制御状態)にしている。
更に、シャッタ駆動用のムービングマグネットモータの
回転子16は、周知のように、鉄ピン21,21との間
に作用する吸引力によって時計方向の回転力が付与され
ていて、駆動ピン16bを介して、シャッタ羽根28,
29を図示していないストッパに当接させて、開口部1
aの閉鎖状態を維持させている。
【0024】撮影に際して、焦点合わせ又はズーミング
のためにレンズを繰り出す場合には、レンズ駆動用モー
タのコイル9,9に所定のパルス電流を供給し、回転子
7を時計方向へ回転させる。それによって、レンズ駆動
リング24は、出力歯車7b,親子歯車23を介して時
計方向へ回転され、折曲部24bによって、レンズを所
定の位置まで被写体側に繰り出す。他方、被写体の撮影
条件に対応して開口部1aの開口面積を絞る場合は、絞
り制御用モータのコイル14,14に所定のパルス電流
を供給し、回転子12を時計方向へ回転させる。それに
よって、絞り駆動リング26は、出力歯車12b,親子
歯車25を介して時計方向へ回転され、各カム溝26b
によってピン27bを操作し、7枚の絞り羽根27を反
時計方向へ回転させることによって、開口部1aを所定
の開口面積に絞る。
【0025】このようにして、レンズ駆動用モータの回
転子7がレンズを所定の位置に繰り出して停止され、絞
り駆動用モータの回転子12が7枚の絞り羽根27を所
定の絞り開口になるまで回転させて停止されると、ムー
ビングマグネット型モータのコイル19に対して正方向
の電流が供給され、回転子16が反時計方向へ回転させ
られる。そのため、駆動ピン16bが、シャッタ羽根2
8を反時計方向へ、シャッタ羽根29を時計方向へ、相
対的に且つ同時に回転させ、開口部1aを開いていく。
そして、開口部1aを全開にした直後に、シャッタ羽根
28,29の少なくとも一方が、図示していないストッ
パに当接することによって、シャッタ羽根28,29の
開き作動が停止される。図2は、このようにして、シャ
ッタ羽根28,29が開口部1aを全開にした状態を示
したものではないが、レンズ駆動リング24が、上記の
ようにして初期位置から時計方向へ回転させられること
なく、絞り駆動リング26だけが回転させられた後、シ
ャッタ羽根28,29が開口部1aを全開にした状態を
示している。
【0026】上記のようにしてシャッタ羽根28,29
が全開状態で停止させられると、コイル19に対し、直
ちに又は所定時間経過後に逆方向の電流が供給され、回
転子16が、図2の状態から時計方向へ回転させられ
る。そのため、駆動ピン16bは、シャッタ羽根28を
時計方向へ、シャッタ羽根29を反時計方向へ回転さ
せ、開口部1aを閉じていく。そして、開口部1aを閉
鎖した直後に、シャッタ羽根28,29の少なくとも一
方が、図示していないストッパに当接することにより、
シャッタ羽根28,29の閉じ作動が停止され、コイル
19に対する通電が断たれる。その後、コイル9,9及
びコイル14,14に対し、夫々、回転子7,12を反
時計方向へ回転させるためのパルス電流が同時に供給さ
れ、夫々の駆動リング24,26を反時計方向へ回転さ
せる。そして、それらの駆動リング24,26が夫々の
初期位置へ達した段階で、個別にパルス通電を断つこと
により、全ての部材は図1に示した初期状態に復帰す
る。
【0027】上記のように、本実施例は、レンズ駆動機
構と、絞り駆動機構と、シャッタ駆動機構とを備えてお
り、コンパクトカメラ用の駆動機構として構成されてい
る。しかしながら、本実施例からシャッタ駆動機構を取
り除いた場合には、フォーカルプレンシャッタを備えた
カメラにも適用することが可能であり、そのようにした
ものも本発明のカメラ用駆動機構に含まれる。また、本
実施例のステップモータは、固定子として各々二つのヨ
ークを備えているが、一つだけの場合もあり得る。更
に、本実施例においては、シャッタ羽根の駆動用モータ
としてムービングマグネット型モータを使用している
が、その代わりに回転子を収容するための筒部をもう一
つ設け、ステップモータとして構成しても差し支えな
い。
【0028】また、地板に対して、本実施例のように二
つのステップモータを取付ける場合でも、一方をレンズ
の駆動用モータとし、他方をシャッタ羽根の駆動用モー
タとしてもよいし、一方を絞り羽根の駆動用モータと
し、他方をシャッタ羽根の駆動用モータとしても差し支
えない。更に、レンズシャッタの中には、別々のモータ
によって駆動される二組のシャッタ羽根を備え、一方の
シャッタ羽根を開き用にし、他方のシャッタ羽根を閉じ
用にしたものがあるし、両者のモータを光軸を間にして
配置し、二組のシャッタ羽根を同時に作動させることに
よって、露光用開口部を極力光軸中心に開閉させるよう
にしたものもあるが、それらのように、シャッタ羽根の
駆動用モータを二つ設ける場合には、上記の実施例の三
つのモータに加えて、ムービングマグネット型モータと
は光軸を挟む位置に、もう一つのモータを配置すること
が可能である。そして、その場合には、シャッタ羽根の
駆動用モータの一方又は両方を、本実施例のステップモ
ータと同様に構成しても構わない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明は、地板が、軸方
向の一方を開放し他方を閉塞した円筒状の二つの筒部
を、それらの軸方向を光軸と平行にし且つそれらの開放
部を互いに反対側にして、光軸に対する略同一の垂直面
に配置するように形成されており、二つのモータは、回
転子をそれらの筒部の内側に配置し、固定子をそれらの
筒部の外側に配置するようにしたので、地板の両側に別
々に配置されている被駆動部材を別々に駆動するための
カメラ用駆動機構として、部品点数が少なく且つ非常に
コンパクトに構成することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側から見て撮影前の状態を示した実施例
の平面図である。
【図2】図1と同じようにして見て撮影中の状態を示し
た実施例の平面図である。
【図3】各部材の重なり関係を理解するのに都合よく示
した実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 地板 1a 開口部 1b 円筒部 1c,1d 筒部 1e 凹部 1f,1g,1h,17a ボス 1i,1j,3a,3b,6,11 軸 2 前カバー板 2a フック部 2b,28a,29a 長孔 3 仕切板 4 後カバー板 5,22 ビス 7,12,16 回転子 7a,12a,16a 永久磁石 7b,12b 出力歯車 8,13,20 ヨーク 9,14,19 コイル 10,15 ボビン 16b 駆動ピン 17 下枠 18 上枠 21 鉄ピン 23,25 親子歯車 24 レンズ駆動リング 24a,26a 歯部 24b 折曲部 26 絞り駆動リング 26b カム溝 27 絞り羽根 27a,27b ピン 28,29 シャッタ羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/14 H02K 37/16 B H02K 37/16 G02B 7/04 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の一方を開放し他方を閉塞した円
    筒状の少なくとも二つの筒部がそれらの軸方向を光軸と
    平行にして露光用開口部の側方部に各々形成されている
    地板と、前記筒部の外側において前記筒部ごとに配置さ
    れておりコイルを巻回し先端の磁極部を前記筒部の周面
    に形成された溝から内部に向けて挿入している少なくと
    も一つの固定子ヨークと、前記各筒部内に回転可能に配
    置されており周面を前記固定子ヨークの磁極部に対向さ
    せ出力歯車を前記筒部の開放側に一体的に有している永
    久磁石回転子と、前記複数の筒部の開放側に別々に配置
    されていて前記出力歯車に連動して夫々異なる被駆動部
    材を駆動する複数の駆動手段と、を備えていることを特
    徴とするカメラ用駆動機構。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記筒部の一つが、他の筒部
    と前記開放部を反対側にして形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のカメラ用駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段が、前記露光用開口部の周
    囲で光軸を中心にして回転するリング部材であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用駆動機構。
JP2001378142A 2001-12-12 2001-12-12 カメラ用駆動機構 Expired - Fee Related JP4122152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378142A JP4122152B2 (ja) 2001-12-12 2001-12-12 カメラ用駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378142A JP4122152B2 (ja) 2001-12-12 2001-12-12 カメラ用駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003189562A true JP2003189562A (ja) 2003-07-04
JP4122152B2 JP4122152B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=27590846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001378142A Expired - Fee Related JP4122152B2 (ja) 2001-12-12 2001-12-12 カメラ用駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4122152B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171548A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Seiko Precision Inc 駆動力伝達機構及び撮像装置
JP2009153354A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Tamagawa Seiki Co Ltd 一体成形モータ
CN113709358A (zh) * 2021-07-09 2021-11-26 山东理工职业学院 一种具有高清图像识别分析与语言处理的人工智能设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171548A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Seiko Precision Inc 駆動力伝達機構及び撮像装置
JP4610319B2 (ja) * 2004-12-17 2011-01-12 セイコープレシジョン株式会社 駆動力伝達機構及び撮像装置
JP2009153354A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Tamagawa Seiki Co Ltd 一体成形モータ
CN113709358A (zh) * 2021-07-09 2021-11-26 山东理工职业学院 一种具有高清图像识别分析与语言处理的人工智能设备
CN113709358B (zh) * 2021-07-09 2023-12-05 山东理工职业学院 一种具有高清图像识别分析与语言处理的人工智能设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4122152B2 (ja) 2008-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62131238A (ja) レンズ鏡筒および絞りシヤツタの駆動装置
JP4522691B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP4122152B2 (ja) カメラ用駆動機構
JP2000284167A (ja) 羽根駆動機構を備えたレンズ駆動機構
JP5230111B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP2000171853A (ja) 絞り/シャッタ―システム及びこのシステムで使用されるステッパモ―タ
JP2005249812A (ja) シャッターアイリス
JP5000808B2 (ja) カメラ用絞り機構
JP2001188275A (ja) カメラ用絞り装置
JP2008048538A (ja) 電磁アクチュエータ及びそれを用いたカメラ用羽根駆動装置
JP4238127B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP3675557B2 (ja) カメラの駆動装置用パルスモータ
JP2591397Y2 (ja) カメラ用レンズシャッタ装置
JP4619027B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP3561337B2 (ja) カメラ用駆動装置
JP3822960B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JPH0442821Y2 (ja)
JP2001201780A (ja) カメラ用羽根駆動機構
JP2002369489A (ja) 電磁駆動モータ及びそれを有する電磁駆動絞り装置
JP2006235058A (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP2002199693A (ja) 電磁駆動モータ、電磁作動装置、光量調整装置および光学機器
JPH1062836A (ja) カメラ用羽根駆動機構
JP2010128357A (ja) カメラ用絞り装置
JP2530619B2 (ja) 交換レンズ
JP2528832B2 (ja) 電動式露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20080422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080501

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees