JP2003189386A - 電気式ホーンの製造方法 - Google Patents

電気式ホーンの製造方法

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JP2003189386A JP2001386374A JP2001386374A JP2003189386A JP 2003189386 A JP2003189386 A JP 2003189386A JP 2001386374 A JP2001386374 A JP 2001386374A JP 2001386374 A JP2001386374 A JP 2001386374A JP 2003189386 A JP2003189386 A JP 2003189386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整ねじのねじ込み作業等を必要としない簡
便な方法にてオフギャップを調整でき、調整済みの適正
なオフギャップを確実に維持できるようにする。 【解決手段】 コイル14の電磁力により可動鉄心15
が固定鉄心21に吸引されるときに、可動鉄心15の押
圧部15cの傾斜面15dにより可動接点支持板17上
の絶縁部材19を押圧して、可動接点17aを固定接点
18aから開離させる電気式ホーンにおいて、ホーンハ
ウジング10に振動板11の外周端部を固定した後に、
コイル14の非通電時における傾斜面15dと可動接点
支持板17との距離であるオフギャップを可動鉄心15
の回転位置により調整し、その後に可動鉄心15を振動
板11の中心部に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に用られ、
電磁石により振動板を振動させる電気式ホーン(警音
器)の製造方法において、特に、電磁石のコイルの通電
期間を決めるオフギャップの調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気式ホーンにおいては、金属ば
ね材からなる可動接点支持板の押圧部を可動鉄心に設
け、電磁石の電磁力により可動鉄心が固定鉄心に吸引さ
れるときに、可動鉄心の押圧部により可動接点支持板を
押圧して、可動接点を固定接点から開離させるようにな
っている。
【0003】ところで、電気式ホーンの性能を良好に発
揮するためには、次に述べるオフギャップを適切に設定
して、電磁石に流れる電流を適正範囲に設定する必要が
ある。ここで、オフギャップとは、電磁石の非通電時に
おける可動鉄心の押圧部と可動接点支持板との距離であ
って、より具体的に述べると、電磁石の非通電時におけ
る可動鉄心の押圧部と、電磁石の通電時に可動鉄心の押
圧部により可動接点支持板が押圧されて、可動接点が固
定接点から開離する時点における可動接点支持板との距
離である。
【0004】このオフギャップが小さいと、可動接点が
固定接点から早く開離するので、電磁石の通電時間が短
くなり、電磁石のコイルを流れる電流値(実効電流値)
が小さくなる。この電流値が小さくなると、可動鉄心の
吸引力発生時間が減少して可動鉄心と一体の振動板の振
幅が小さくなり、ホーン吹鳴音の音圧(音量)が小さく
なってしまう。
【0005】また、逆に、オフギャップが大きいと、可
動鉄心の押圧部による可動接点支持板の押し下げ量が減
るため、可動接点が固定接点から開離した時の両接点間
の距離が小さくなり、コイル電流の遮断効果が悪化す
る。その結果、コイル電流の断続による可動鉄心の吸引
作用と可動鉄心の復帰作用とのバランスが崩れて、振動
板の振幅が不安定となり、音色が悪化する。
【0006】上記の不具合を回避するためには、オフギ
ャップを適正な範囲内に厳格に管理する必要がある。そ
こで、従来では、ホーンハウジングの底面部に調整ねじ
を設けて、固定接点支持板の位置を調整ねじのねじ込み
位置により上下に移動させ、これにより、オフギャップ
を適正範囲に調整している。
【0007】しかし、このようなオフギャップの調整方
法であると、調整専用の部材(調整ねじ)を必要とし、
部品点数が増加する。また、ホーンハウジング側にも調
整ねじのねじ込み部を加工する必要があるので、コスト
アップを招く。更に、調整ねじのねじ込み作業が必要で
あるので、調整作業工数も多くなる。
【0008】そこで、実開平2−85499号公報にお
いては、可動鉄心、振動板および螺旋体からなる振動体
を回転することにより、上記のオフギャップを調整し、
その調整作業終了後に、ホーンハウジング10の外周端
部を全周にわたって振動板の外周端部上に巻き締めて、
振動板の外周端部をホーンハウジング10の外周端部に
固定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この調整方法による
と、調整ねじ等を廃止できるが、その反面、オフギャッ
プの調整作業終了後に、振動板の外周端部にホーンハウ
ジングの外周端部を折り曲げて、振動板をホーンハウジ
ングに固定しているので、この折り曲げ荷重によってホ
ーンハウジングの変形が生じる。この変形が生じると可
動鉄心の軸方向位置が変化するので、折角、調整したオ
フギャップが適正範囲からずれてしまうという問題が生
じる。
【0010】本発明は上記点に鑑みて、調整ねじのねじ
込み作業等を必要としない簡便な方法にてオフギャップ
を調整でき、且つ、調整済みの適正なオフギャップを確
実に維持できる電気式ホーンの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ホーンハウジング(1
0)と、ホーンハウジング(10)に外周端部が固定さ
れた振動板(11)と、振動板(11)の中心部に固定
された可動鉄心(15)と、可動鉄心(15)に対向配
置された固定鉄心(21)と、可動鉄心(15)を固定
鉄心(21)に吸引するコイル(14)と、コイル(1
4)の通電回路に設けられた固定接点(18a)と、固
定接点(18a)を支持する固定接点支持板(18)
と、固定接点(18a)に通常時は閉成する常閉型の可
動接点(17a)と、可動接点(17a)を支持する可
動接点支持板(17)と、可動鉄心(15)に設けら
れ、可動接点支持板(17)を押圧する傾斜面(15
d)を持つ押圧部(15c)とを備え、コイル(14)
の電磁力により可動鉄心(15)が固定鉄心(21)に
吸引されるときに、傾斜面(15d)により可動接点支
持板(17)を押圧して、可動接点(17a)を固定接
点(18a)から開離させる電気式ホーンの製造方法で
あって、ホーンハウジング(10)に振動板(11)の
外周端部を固定する振動板固定工程と、振動板固定工程
の後に、コイル(14)の非通電時における傾斜面(1
5d)と可動接点支持板(17)との距離であるオフギ
ャップを、可動鉄心(15)の回転位置により調整する
調整工程と、調整工程の後に可動鉄心(15)を振動板
(11)の中心部に固定する可動鉄心固定工程とを有す
ることを特徴とする。
【0012】これによると、可動鉄心(15)の回転位
置により傾斜面(15d)の可動接点支持板対向部位が
変化して、オフギャップを調整できるので、調整ねじの
ねじ込み作業を必要としない簡便な方法にてオフギャッ
プを調整することができる。従って、調整ねじの廃止に
より部品点数を低減でき、調整ねじのねじ込み作業も不
要となり、電気式ホーンのコスト低減を図ることができ
る。
【0013】しかも、ホーンハウジング(10)に振動
板(11)の外周端部を固定した後に、オフギャップの
調整を行うから、振動板(11)の固定工程において発
生するホーンハウジング(10)の変形がオフギャップ
調整に影響しない。そのため、調整済みの適正なオフギ
ャップを製品出荷時にも確実に維持できる。
【0014】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、可動鉄心(15)を振動板(11)の中心部に予
め仮固定してから振動板固定工程を実施し、調整工程の
後に、可動鉄心固定工程を実施して可動鉄心(15)を
振動板(11)の中心部に強固に固定することを特徴と
する。
【0015】このように可動鉄心(15)を振動板(1
1)の中心部に予め仮固定しておくことにより、可動鉄
心(15)と振動板(11)とを1つの組立体としてま
とめることができる。そのため、上記仮固定の後に実施
する振動板(11)の固定工程およびオフギャップの調
整工程が煩雑になることがない。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項2にお
いて、振動板(11)の中心穴部(11a)を可動鉄心
(15)の小径部(15b)に嵌合するとともに、振動
板(11)上に積層される共鳴板(16)の中心部の円
筒状部(16a)を可動鉄心(15)の小径部(15
b)に圧入することにより可動鉄心(15)を振動板
(11)の中心部に仮固定し、可動鉄心固定工程におい
て小径部(15b)をかしめて、小径部(15b)のか
しめ変形部(15g)と小径部(15b)の段付き面
(15f)との間に振動板(11)の中心穴部(11
a)の周縁部および共鳴板(16)の円筒状部(16
a)を挟み込むことを特徴とする。
【0017】これにより、共鳴板(16)の中心部に形
成した円筒状部(16a)を用いて、簡単、且つ、確実
に可動鉄心(15)の仮固定を行うことができる。ま
た、オフギャップの調整後は小径部(15b)のかしめ
加工により共鳴板(16)の円筒状部(16a)を介在
して可動鉄心(15)を振動板(11)の中心部に強固
に固定できる。
【0018】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、可動鉄心(15)の小径部(15b)に非円形状
の工具係止穴(15e)を設け、調整工程において工具
係止穴(15e)に工具を係止して可動鉄心(15)を
回転させることを特徴とする。
【0019】これにより、オフギャップの調整工程にお
いて可動鉄心(15)の回転操作を簡単に行うことがで
きる。
【0020】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は車
両用電気式ホーンの製造方法に関するものであり、図1
は本実施形態により製造された車両用電気式ホーンの全
体構造の断面図であり、図2は図1の要部拡大断面図で
ある。図3(a)(b)は可動鉄心に設けられる傾斜面
の形状例を示す。
【0022】本実施形態の製造方法を説明する前に電気
式ホーンの全体構造を最初に説明する。10はホーンハ
ウジングであり、振動板11を振動させる電磁石12等
を収容するものである。ホーンハウジング10および振
動板11は電磁石12の磁気回路の一部を構成するため
に、鉄系の磁性体材料の板材を凹形状にプレス成形され
ている。
【0023】電磁石12には、樹脂製のボビン13に巻
回されたコイル14が備えられており、このボビン13
の中心穴部に円柱状の形状に成形された可動鉄心15の
下部の円柱部15aが配置されている。この可動鉄心1
5の上部の小径部15bには、振動板11の中心穴部1
1aと共鳴板16の中心部の円筒状部(バーリング加工
部)16aが嵌合してかしめ固定されている。振動板1
1の外周端部11bはその全周にわたってホーンハウジ
ング10の外周端部のフランジ部10aに巻き締め固定
されている。
【0024】ホーンハウジング10の凹形状の中間平坦
部10bには、ボビン13の上側鍔部13aから径外方
へ突出している突出部13b、金属ばね材からなる可動
接点支持板17、固定接点支持板18、および両接点支
持板17、18の間に介在される絶縁部材19を積層し
て、これらの部材を金属製リベット20により中間平坦
部10b上にかしめ固定してある。
【0025】ここで、絶縁部材19は樹脂板材にて形成
され、可動接点支持板17の略全長にわたって可動接点
支持板17の上面に積層配置されている。また、固定接
点支持板18は比較的変形しやすい鉄系の導体金属、例
えば、冷間圧延鋼板(低炭素鋼)の板材で形成してい
る。
【0026】可動接点支持板17には可動接点17a
を、また、固定接点支持板18には固定接点18aをそ
れぞれ固着してある。可動接点17aは、通常時(コイ
ル14の非通電時)は可動接点支持板17の弾性変形に
よるばね力により固定接点18aに圧着する常閉型の接
点である。
【0027】可動鉄心15の軸方向中間部の外周面には
径外方へ突き出すリング状のフランジ部15cが冷鍛加
工等により一体成形されており、そして、可動鉄心15
のうち、このフランジ部15cは、可動接点支持板17
のうちホーン中心部寄りの部位を下方へ押圧する押圧部
を構成する。
【0028】ここで、フランジ部15cの下面は、可動
鉄心15の軸方向に対して斜めとなる傾斜面15dを形
成しており、この傾斜面15dは具体的には図3(a)
に示す螺旋形状、および図3(b)に示すテーパ形状の
いずれでもよい。図3(a)の螺旋形状は傾斜面15d
が始点aで始まって終点bで終わる360°の回転範囲
の全周に形成される。一方、図3(b)のテーパ形状で
は傾斜面15dが180°対称位置にある始点cから終
点dへと一方向に向かうように形成される。
【0029】また、可動鉄心15の上部の小径部15b
には工具係止穴15eが形成してある。この工具係止穴
15eとしては例えば断面六角状穴が好適であるが、そ
の他の多角形状、十字状、マイナス形状等の非円形状の
穴形状ならどのような形状にしてもよい。
【0030】電磁石12のボビン13の中心穴部内に固
定鉄心21が可動鉄心15の下部端面に対して所定の吸
引間隙を介して対向配置される。この固定鉄心21はホ
ーンハウジング10の底面部10cの中心部にかしめ等
の手段により固定される。固定鉄心21にはホーンハウ
ジング10の底面部10cの外部へ突出する雄ねじ部2
1aが一体に形成されており、この雄ねじ部21aに車
体への取付ステー22がナット23により締め付け固定
されている。
【0031】なお、コイル14の一端部はホーンハウジ
ング10の外側に配置される図示しないコネクタ部の端
子片に電気的に接続され、コイル14の他端部は可動接
点支持板17に電気的に接続される。固定接点支持板1
8は金属製リベット20を介してホーンハウジング10
に電気的に接続され、更に、ホーンハウジング10に固
定される固定鉄心21および取付ステー22を介して車
両の車体に接地されるようになっている。
【0032】次に、本実施形態による電気式ホーンの製
造方法を説明する。本実施形態の製造方法において、ホ
ーンハウジング10に、樹脂製ボビン13に巻回された
コイル14、可動接点支持板17、固定接点支持板1
8、固定鉄心21等を組み込む工程は従来と同じである
ので、これらの工程の説明は省略し、可動鉄心15、共
鳴板16等を含む振動板11部分の組付工程について詳
述する。
【0033】この振動板11部分の組付工程において
は、先ず、最初に可動鉄心15の上部の小径部15bを
振動板11に対して仮固定する。具体的には、振動板1
1の中心穴部11aを可動鉄心15の上部の小径部15
bに嵌合し、振動板11の中心部を可動鉄心15の小径
部15bの根本部の段付き面15fに当接させる。次
に、共鳴板16の中心部の円筒状部16aを可動鉄心1
5の小径部15bに圧入固定する。
【0034】このとき、共鳴板16の円筒状部16aの
周縁部が振動板11の中心部に当接するまで共鳴板16
を圧入するので、この共鳴板16と可動鉄心15の段付
き面15fとの間で振動板11が挟み込まれる。これに
より、可動鉄心15を振動板11に対して仮固定するこ
とができる。
【0035】次に、振動板11をホーンハウジング10
に組み込み、振動板11の外周端部11bをホーンハウ
ジング10の外周端部のフランジ部10a上に巻き締め
ることにより、振動板11の外周端部11bをホーンハ
ウジング10に固定する。
【0036】次に、オフギャップGの調整工程を実施す
る。ここで、オフギャップGは図2に示すように規定で
きる。すなわち、図2はコイル14の非通電時における
可動鉄心15の位置を示しており、コイル14の非通電
時における、可動鉄心15の押圧部をなすフランジ部1
5cの下部傾斜面15dと可動接点支持板17上に位置
する絶縁部材19との距離がオフギャップGである。
【0037】なお、図2において可動接点支持板17、
固定接点支持板18、絶縁部材19等はオフギャップを
調整する前にホーンハウジング10側に固定されてい
る。
【0038】オフギャップGの調整工程では、可動鉄心
15の小径部15bの端面に設けてある工具係止穴15
eに適宜の工具(図示せず)を挿入して、この工具を回
転操作して可動鉄心15を回転させる。ここで、可動鉄
心15のフランジ部15cの下面は図3(a)に示す螺
旋形状または図3(b)に示すテーパ形状による傾斜面
15dが形成してあるので、可動鉄心15が回転する
と、可動接点支持板17上の絶縁部材19に対向する傾
斜面15dの部位が変化する。これにより、傾斜面15
dと絶縁部材19との距離が変化して、オフギャップG
を適正範囲内の値に調整することができる。
【0039】次に、可動鉄心15を振動板11の中心部
に強固に固定する。具体的には、可動鉄心15の小径部
15bの上端部を図1に示すように外周側に拡大するよ
うにかしめて、かしめ変形部15gを形成する。これに
より、かしめ変形部15gと段付き面15fとの間に共
鳴板16の円筒状部16aと振動板11の中心穴部11
aの周縁部を強固に挟み込むことができ、可動鉄心15
を振動板11の中心部に強固に固定できる。
【0040】ところで、上記の製造方法によると、振動
板11の外周端部11bをホーンハウジング10に巻き
締め固定してから、オフギャップGの調整を行うので、
ホーンハウジング10の外周端部10aの巻き締め時に
ホーンハウジング10の変形が生じても、その変形がオ
フギャップGの調整に影響することはない。
【0041】また、オフギャップGの調整後に実施する
可動鉄心15の小径部15bのかしめ工程は小径部15
b部分を外周側へ拡大するかしめ変形の加工であって、
このかしめ工程の変形部15gが可動鉄心15に形成さ
れても可動鉄心15の軸方向位置に影響しないので、調
整済みのオフギャップGが変化しない。
【0042】次に、本実施形態による電気式ホーンの作
動を説明すると、図示しないホーンスィッチが投入され
ることにより、車載電源からの電流が図示しないコネク
タ部から電磁コイル14→可動接点支持板17→可動接
点17a→固定接点18a→固定接点支持板18→リベ
ット20→ホーンハウジング10→固定鉄心21→取付
ステー22→車体(接地)の経路で流れる。
【0043】これにより、電磁コイル14の電磁力が可
動鉄心15と固定鉄心21との吸引間隙に作用して、可
動鉄心15が固定鉄心21に吸引される。この可動鉄心
15の変位により可動鉄心15のフランジ部15cの傾
斜面15dが可動接点支持板17上の絶縁部材19を押
圧して、可動接点17aを固定接点18aから開離す
る。その結果、電磁コイル14への通電が遮断され、電
磁力が無くなるので、可動鉄心15は振動板11の弾性
反力により元の位置に復帰し、これにより、可動接点1
7aと固定接点18aとの閉成状態が復活する。このよ
うにして、電磁コイル14への通電が断続されることに
より、振動板11および共鳴板16が高周波で振動して
警告音を吹鳴する。 (他の実施形態)なお、上記の一実施形態では、共鳴板
16の中心部に円筒状部16aを形成して、この円筒状
部16aを振動板11を介在して可動鉄心15の小径部
15bに圧入することにより、可動鉄心15を振動板1
1の中心部に予め仮固定しているが、共鳴板16の中心
部の円筒状部16aを廃止して、共鳴板16の板材に中
心穴部のみ設け、この共鳴板16の中心穴部を可動鉄心
15の小径部15bに圧入することにより可動鉄心15
を振動板11の中心部に仮固定するようにしてよい。
【0044】また、上記の一実施形態では、可動接点支
持板17上の絶縁部材19を可動鉄心15のフランジ部
15cの傾斜面15dに対向する部位まで延ばして、傾
斜面15dにより可動接点支持板17上の絶縁部材19
を押圧するようにしているが、傾斜面15dの下側に絶
縁部材を設けて、傾斜面15dにより絶縁部材を介在し
て可動接点支持板17の金属面を直接押圧するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電気式ホーン全体の
断面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】図1、図2に示す可動鉄心の傾斜面の説明図で
ある。
【符号の説明】
10…ホーンハウジング、11…振動板、12…電磁
石、14…コイル、15…可動鉄心、15c…フランジ
部(押圧部)、15d…傾斜面、15e…工具係止穴、
17…可動接点支持板、17a…可動接点、18…固定
接点支持板、18a…固定接点、21…固定鉄心。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホーンハウジング(10)と、 前記ホーンハウジング(10)に外周端部が固定された
    振動板(11)と、 前記振動板(11)の中心部に固定された可動鉄心(1
    5)と、 前記可動鉄心(15)に対向配置された固定鉄心(2
    1)と、 前記可動鉄心(15)を前記固定鉄心(21)に吸引す
    るコイル(14)と、 前記コイル(14)の通電回路に設けられた固定接点
    (18a)と、 前記固定接点(18a)を支持する固定接点支持板(1
    8)と、 前記固定接点(18a)に通常時は閉成する常閉型の可
    動接点(17a)と、 前記可動接点(17a)を支持する可動接点支持板(1
    7)と、 前記可動鉄心(15)に設けられ、前記可動接点支持板
    (17)を押圧する傾斜面(15d)を持つ押圧部(1
    5c)とを備え、 前記コイル(14)の電磁力により前記可動鉄心(1
    5)が前記固定鉄心(21)に吸引されるときに、前記
    傾斜面(15d)により前記可動接点支持板(17)を
    押圧して、前記可動接点(17a)を前記固定接点(1
    8a)から開離させる電気式ホーンの製造方法であっ
    て、 前記ホーンハウジング(10)に前記振動板(11)の
    外周端部を固定する振動板固定工程と、 前記振動板固定工程の後に、前記コイル(14)の非通
    電時における前記傾斜面(15d)と前記可動接点支持
    板(17)との距離であるオフギャップを、前記可動鉄
    心(15)の回転位置により調整する調整工程と、 前記調整工程の後に前記可動鉄心(15)を前記振動板
    (11)の中心部に固定する可動鉄心固定工程とを有す
    ることを特徴とする電気式ホーンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記可動鉄心(15)を前記振動板(1
    1)の中心部に予め仮固定してから前記振動板固定工程
    を実施し、 前記調整工程の後に、前記可動鉄心固定工程を実施して
    前記可動鉄心(15)を前記振動板(11)の中心部に
    強固に固定することを特徴とする請求項1に記載の電気
    式ホーンの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記振動板(11)の中心穴部(11
    a)を前記可動鉄心(15)の小径部(15b)に嵌合
    するとともに、前記振動板(11)上に積層される共鳴
    板(16)の中心部の円筒状部(16a)を前記可動鉄
    心(15)の小径部(15b)に圧入することにより前
    記可動鉄心(15)を前記振動板(11)の中心部に仮
    固定し、 前記可動鉄心固定工程において前記小径部(15b)を
    かしめて、前記小径部(15b)のかしめ変形部(15
    g)と前記小径部(15b)の段付き面(15f)との
    間に前記振動板(11)の中心穴部(11a)の周縁部
    および前記共鳴板(16)の円筒状部(16a)を挟み
    込むことを特徴とする請求項2に記載の電気式ホーンの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記可動鉄心(15)の小径部(15
    b)に非円形状の工具係止穴(15e)を設け、 前記調整工程において前記工具係止穴(15e)に工具
    を係止して前記可動鉄心(15)を回転させることを特
    徴とする請求項3に記載の電気式ホーンの製造方法。
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