JP2003188534A - 高導電性配線基板の製造方法 - Google Patents

高導電性配線基板の製造方法

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JP2003188534A
JP2003188534A JP2001389117A JP2001389117A JP2003188534A JP 2003188534 A JP2003188534 A JP 2003188534A JP 2001389117 A JP2001389117 A JP 2001389117A JP 2001389117 A JP2001389117 A JP 2001389117A JP 2003188534 A JP2003188534 A JP 2003188534A
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JP2001389117A
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Yasuhiro Nakaya
安広 仲谷
Masayoshi Koyama
雅義 小山
Satoru Tomekawa
悟 留河
Hideki Higashiya
秀樹 東谷
Sadashi Nakamura
禎志 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた面積内に高密度配線を形成する場合
でも、極めて高い接続信頼性を得ることができる配線基
板および配線基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 底面に基材保持材が設けられた絶縁基材
の上面に少なくとも2枚以上のカバーフィルムを配し、
前記基材保持材を底とするブラインドビアホールを設け
る工程と、前記絶縁基材の表面に載せた、導電性粒子お
よびバインダ成分を含有するペーストを、スキージを用
いて前記ブラインドビアホールに充填する工程と、最外
層の第1のカバーフィルムを剥離してペーストを突出さ
せる工程と、第二のカバーフィルムの表面に吸収シート
を配置して、前記ペーストの前記バインダ成分の一部を
前記吸収シートに吸収させることにより、前記ペースト
内の前記導電性粒子の含有率を増大させる工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高導電性配線基板
の製造方法に関し、特に両面、或いは多層基板等に設け
られた微小なブラインドビアホールへのペースト充填に
使用される方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高性能化に伴
い、産業用にとどまらず広く民生用機器の分野において
も、LSI等の半導体チップを高密度に実装できる多層
配線回路基板を、安価に供給することが強く要望されて
いる。このような多層配線回路基板では、微細な配線ピ
ッチで形成された複数層の配線パターン間を、高い信頼
性で電気的に接続することが重要である。
【0003】このような市場の要望に対して、従来多層
配線基板の層間接続の主流となっていたスルーホール内
壁の金属めっき導体に代えて、多層プリント配線基板の
任意の電極を任意の配線パターン位置において層間接続
できるインナービアホール接続法を用いた全層IVH構
造樹脂多層基板と呼ばれるものがある(例えば特開平6
−268345号公報参照)。このような基板による
と、多層プリント配線基板のビアホール内に導電性ペー
ストを充填して必要な各層間のみを電気的に接続し、ま
た、部品ランド直下にインナービアホールを設けること
ができるために、基板サイズの小型化や高密度実装を実
現することができる。また、インナービアホールにおけ
る電気的接続に導電性ペーストを用いているので、ビア
ホールに印加される応力を緩和することができ、熱衝撃
等による寸法変化に対しても安定な電気的接続を実現す
ることができる。
【0004】この全層IVH構造樹脂多層基板におい
て、インナービアホールのサイズを小さくすることによ
り高密度な層間接続を高い生産性で実現すると共に、高
い信頼性を実現することを目的として、図10に示すよ
うなペースト充填方法が従来から提案されている。以下
に従来のペースト充填方法を説明する。
【0005】まず、図10(a)に示すように、電気絶
縁性基材80の一方の主面にカバーフィルム82を形成
し、これと対向するもう一方の主面に例えば金属箔など
の配線材料84を形成する。次に、図10(b)に示す
ように、電気絶縁性基材80およびカバーフィルム82
を貫通するようにビアホール86を形成する。ビアホー
ル86の内部において配線材料84は露出しており、配
線材料84はビアホール86の穴底となる。以下、上記
のように穴底が閉塞したビアホールをブラインドビアホ
ールと称する。
【0006】次に、図10(c)に示すように、スキー
ジ88を用いて、印刷によってブラインドビアホール8
6に導電性ペースト90を充填する。図10(d)は、
印刷工程後の状態を示しており、導電性ペースト90の
表面とカバーフィルム82の表面とは、ほぼ同じ高さに
なっている。
【0007】次に図10(e)に示すように、絶縁基材
80の表面のカバーフィルム82を剥離する。この時、
ブラインドビアホール86の導電性ペースト90は、カ
バーフィルム82の厚み分だけ絶縁基材80の表面から
突出している。
【0008】続いて、カバーフィルム82を剥離した絶
縁基材80の表面に、図10(f)に示すように、配線
材料92を積層し、加熱加圧することによって、図10
(g)に示すように絶縁基材80に配線材料92を接着
させる。
【0009】最後に、絶縁基材80の両面の配線材料8
4および92をエッチングによってパターニングし、図
10(h)に示すような両面配線基板を完成させる。
【0010】上記の製造工程で使用される導電性ペース
ト90には、導電性粒子(銅粉、銀粉など)、樹脂成分
および溶剤が含まれており、これらの含有率は、導電性
ペーストの充填工程、および、最終的に得られる基板の
電気的特性に大きな影響を与える。導電性ペーストにお
いて、印刷特性と層間接続における導電性とは、その構
成材料面から見て相反するものである。即ち、ペースト
の体積当たりのフィラ量(導電性粒子量)を多くする
程、導電性粒子同士の接触面積が大きくなるので、抵抗
値が低くなり、高い電気的接続信頼性を得ることができ
るが、ペーストの流動性が低下するので、ペースト量に
対する耐刷数や生産性(タクト時間)などの印刷特性は
低下してしまう。従って、導電性粒子の含有率が比較的
低い導電性ペーストを使用する必要があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の配
線基板は、ビアホールに充填された導電性ペーストの導
電性粒子の含有率が低いので、抵抗値が高くなったり、
接続信頼性に問題が生じるなどの課題があった。また、
図10(f)および(g)で示したように、導電性ペー
スト90が基材80の表面から突出した絶縁基材80の
上に配線材料92を配置すると、図11に示すように導
電性ペースト90がブラインドビアホールから絶縁基材
80の表面に流出し、これにより、近接するブラインド
ビアホールとの短絡不良をもたらすという課題があっ
た。
【0012】本発明は上記課題を解決するものであり、
プリント配線基板などの限られた面積内に高密度配線を
形成する場合であっても、極めて高い電気的な接続信頼
性を得ることができる配線基板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の高導電性配線基
板の製造方法は、底面に基材保持材が設けられた絶縁基
材の上面に少なくとも2枚以上のカバーフィルムを配
し、前記基材保持材を底とするブラインドビアホールを
設ける工程と、前記絶縁基材の表面に載せた、導電性粒
子およびバインダ成分を含有するペーストを、前記ブラ
インドビアホールに充填する工程と、最外層の第1のカ
バーフィルムを剥離してペーストを突出させる工程と、
第1のカバーフィルムを剥離することで最外層になった
第2のカバーフィルムの表面に吸収シートを配置して、
前記ペーストの前記バインダ成分の一部を前記吸収シー
トに吸収させることにより、前記ペースト内の前記導電
性粒子の含有率を増大させる工程とを有する。
【0014】このような方法によると、ブラインドビア
ホールにペーストを充填する際に、充填の容易さのため
に導電性粒子の含有率が比較的低いペーストを使用して
も、充填後、吸収シートをブラインドビアホールに充填
されたペーストに接触させて、ペーストのバインダ成分
を吸収シートに選択的に吸収させるので、最終的にペー
ストにおける導電粒子の含有率を上昇させることができ
る。
【0015】つまりペーストを突出させることにより、
ペーストのバインダ成分の吸収や排出が容易になり、さ
らに高密度な充填が可能となる。それは、ペーストが突
出することにより、吸収シートとの密着がより安易にな
って吸収され易くなる。また、突出させることによって
前記突出部分をプレスする事により、容易にバインダ成
分を排出する事が可能となる。また、ペーストの充填回
数も1度で可能となることから、工数やペーストの材料
コストの低減に寄与する効果が得られる。
【0016】これらにより、導電性粒子同士の接触面積
が大きくなるので、抵抗値が低くなり、高い電気的接続
信頼性を得ることができる。以上のように、本発明の配
線基板の製造方法によると、製造工程を複雑にすること
なしに、高い電気的接続信頼性を有する配線基板を製造
することができる。
【0017】また、本発明の別の高導電性配線基板の製
造方法は、底面に材保持材が設けられた絶縁基材の上面
に少なくとも2枚以上のカバーフィルムを配し、前記基
材保持材を底とするブラインドビアホールを設ける工程
と、前記絶縁基材の表面に載せた、導電性粒子およびバ
インダ成分を含有するペーストを、スキージを用いて前
記ブラインドビアホールに充填する工程と、最外層の第
1のカバーフィルムを剥離し、ペーストを突出させる工
程と、第2のカバーフィルムの表面からビアホールに対
し圧力を加えて、前記ペーストの前記バインダ成分の一
部を排出させることにより、前記ペースト内の前記導電
性粒子の含有率を増大させる工程とを有する。
【0018】この時、前記ビアホールに対し圧力を加
え、ペーストの前記バインダ成分の一部を排出させる時
に、バインダ成分をシートの内部に吸収しない非吸収シ
ートを第2のカバーフィルムの表面に配置した状態でブ
ラインドビアホールに圧力を加える事により、前記ペー
スト内の前記導電性粒子の含有率を増大させる工程を用
いても良い。
【0019】また、非吸収シートを用いる事によりプレ
ス板表面の汚染を考慮する必要がなくなる。しかも、非
吸収シートの表面粗度を最適化することにより、毛細管
現象によりバインダ成分が排出され易くなる。
【0020】さらに、ペーストのバインダ成分を吸収さ
せるもしくは排出する工程を、絶縁基材表面に配置され
た吸収シートもしくは非吸収シートにプレスして行って
も良い。このプレスは、回転しながら、吸収シートもし
くは非吸収シートの表面を基材に対して相対的に移動す
る加圧ローラを用いて行うことができる。この方法によ
ると、吸収シートもしくは非吸収シートをプレスするこ
とにより、前記シートをブラインドビアホール内のペー
ストに密着させることができるので、ペーストのバイン
ダ成分の吸収もしくは排出をより促進させることができ
る。従って、短時間で高い電気的接続信頼性を有する配
線基板を製造することができる。
【0021】また、回転移動する加圧ローラの直下にお
いてのみ吸収シートもしくは非吸収シートが基材と接触
するように、前記シートの両端をそれぞれ供給ローラと
巻き取りローラとで支持し、供給ローラおよび巻き取り
ローラを回転させることによって、供給ローラから加圧
ローラに前記シートを供給し、加圧ローラに供給された
前記シートを巻き取りローラで巻き取りながら、加圧ロ
ーラによって前記シートのプレスを行うことがより好ま
しい。この方法によれば、供給ローラおよび巻き取りロ
ーラの回転によって前記シートが移動するので、前記シ
ートとペーストとの接触部分において、前記シートとペ
ーストとの間に剪断力が生じ、前記シートにペーストが
余分に取られることを防止できる。
【0022】また、ペーストのバインダ成分を吸収させ
る工程は、吸収シートの表面に密封空間を形成し、この
密封空間を減圧させて行っても良い。また、吸収シート
の表面に多孔性板を設けて、この多孔性板の孔空間を減
圧させて行っても良い。上記のような方法によれば、吸
収シート上の密封空間または、吸収シート上に設けられ
た多孔性板の孔空間を減圧させることにより、ペースト
のバインダ成分が吸引されるので、ペーストのバインダ
成分の吸収をより促進させることができる。従って、短
時間で高い電気的接続信頼性を有する配線基板を製造す
ることができる。
【0023】また、ペーストのバインダ成分を吸収もし
くは排出させる工程の前に、絶縁基材を振動させること
により、ペーストの導電性粒子とバインダ成分とを分離
させても良い。振動により、ペーストの導電性粒子がブ
ラインドビアホールの下部に、バインダ成分がブライン
ドビアホールの上部に分離される。この場合にペースト
が吸収シートもしくは非吸収シートに接触すると、ブラ
インドビアホールの上部にあるバインダ成分が吸収シー
トによって効率的に吸収もしくは排出される。
【0024】また、ペーストのバインダ成分を吸収もし
くは排出させる工程の前に、ペーストを、ペーストが硬
化しない温度まで加熱させることが好ましい。加熱によ
ってペーストの粘度が低下して、流動性が増し、吸収シ
ートに吸収され易く、非吸収シートになるからである。
【0025】また、ペーストのバインダ成分を吸収させ
る工程の後に、吸収シートを絶縁基材表面から剥離する
際には、絶縁基材の表面に対して吸収シートを実質的に
平行に移動させながら剥離させることが好ましい。これ
により、吸収シートとペーストとの間に剪断力が生じ、
吸収シートにペーストが余分に取られることが防止でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施の
形態に限定されるものではない。
【0027】(実施の形態1)本発明の実施の形態1の
配線基板の製造方法について、図1(a)〜(i)を参
照して説明する。例えば、未硬化または半硬化状態の電
気絶縁性基材2(以下、絶縁基材と称する)を用意し、
底面に基材保持材として例えば電解銅箔からなる配線材
料6を接着し、この底面に対向する表面にPET(ポリ
エチレンテレフタラート)フィルムまたはPEN(ポリ
エチレンナフタレート)フィルム、エチルセルロースフ
ィルム等からなるカバーフィルム4a、4bを2層接着
する。さらにこの絶縁基材2に、図1(a)に示すよう
に配線材料6を穴底とするブラインドビアホール8を形
成する。上記カバーフィルム4a、4bおよび配線材料
6は一般的に、ラミネート法によって絶縁基材2に接着
される。また、配線材料6によって閉塞されたブライン
ドビアホール8は例えば、加工エネルギーを調整するこ
とによりレーザー加工で容易に作製することができる。
【0028】本実施形態において、絶縁基材2の底面に
設けられた配線材料6は、後の工程で、絶縁基材2を貫
通するビアホールに導電性ペースト12を充填するため
に、絶縁基材2のビアホールの穴底を塞ぐ保持材(基材
保持材)として機能する。本発明において、基材保持材
は配線材料6に限定されない。例えば、図12に示すよ
うに、図1(i)の配線基板30が複数積層されてなる
多層配線基板100を作製する場合には、導電性ペース
トの充填を行う絶縁基材104に接して設けられた他の
配線基板102が基材保持材として機能する。
【0029】なお、上記電気絶縁性基材2としては、ガ
ラス織布または不織布にエポキシ樹脂を含浸して形成さ
れるガラスエポキシ基板や、アラミド織布または不織布
にエポキシ樹脂を含浸して形成されるアラミド基材や、
ポリイミドなどからなる耐熱性フィルムの両面にイミド
系またはエポキシ系などの接着剤を塗布して形成される
フィルムなどが好適に使用されるが、特に限定されるも
のではない。
【0030】次に、図1(b)に示すように、カバーフ
ィルム4aを密接しながら移動するスキージ10によっ
て、導電性粒子(銅粉、銀粉など)、樹脂成分、および
溶剤が含まれている導電性ペースト12をブラインドビ
アホール8に押し入れて充填させる。使用される導電性
ペースト12に含まれる導電性粒子14の比率は比較的
小さく、導電性粒子14の間には、樹脂成分および溶剤
(以下、樹脂成分および溶剤をバインダ成分16と称す
る)が多く存在する。このような組成の導電性ペースト
12を使用するのは、導電性ペースト12の流動性を高
めてブラインドビアホール8への充填を容易にするため
である。
【0031】次に、図1(c)に示すように、カバーフ
ィルム4aを剥離して導電性ペースト12をカバーフィ
ルム4bから突出させ基板材料11を得る。
【0032】次に、図1(d)に示すように、カバーフ
ィルム4bの上面に吸収シート22を設置し、吸収シー
ト22の上で加圧ローラ18を加圧しながら回転移動さ
せる。これにより、吸収シート22がブラインドビアホ
ール8内に押されて導電性ペースト12に密着し、導電
性ペースト12に含有されているバインダ成分の一部が
選択的に吸収シート22に吸収される。なお、このよう
な吸収工程の前に、予め導電性ペースト12を、導電性
ペースト12が硬化しない温度まで加熱させておくこと
が好ましい。導電性ペースト12を加熱させることによ
り粘度が低下して流動性が高まるので、より効果的に導
電性ペースト12のバインダ成分を選択的に吸収シート
22に吸収させることができるからである。
【0033】この後、吸収シート22をカバーフィルム
4bの上面から剥離する。この時、吸収シート22を絶
縁基材2の表面に対して実質的に平行移動させ(剪断さ
せ)ながら、吸収シート22をカバーフィルム4bの上
面から剥離することが好ましい。吸収シート22を絶縁
基材2の表面に対して垂直方向に浮かして剥離すると、
吸収シート22の表面に付着した導電性ペーストが吸収
シート22の剥離に従って除去されて、電気的接続に必
要とされる導電性粒子までもが除去されてしまう恐れが
ある。従って、絶縁基材2の表面に対して吸収シート2
2を平行移動させることにより、導電性ペーストが必要
以上に除去されるのを防止する。上述のように導電性ペ
ースト12のバインダ成分16の一部を吸収させると、
吸収前(図1(e))よりも、導電性ペースト12に占
める導電性粒子14の含有率が高くなる(図1
(f))。
【0034】続いて、カバーフィルム4bを絶縁基材2
から剥離する。この時、図1(g)に示すように、ブラ
インドビアホール8の端部付近(ホール8の円周付近)
における導電性ペースト12の表面は、絶縁基材2の表
面からほぼカバーフィルム4bの厚み分だけ突出してい
る。上述の図1(a)〜(g)に示す工程において、絶
縁基材2は未硬化状態または半硬化状態である。
【0035】次に、図1(h)に示すように、上記のよ
うな絶縁基材2の上面に配線材料24を配置して、熱プ
レスを行う。この加熱加圧工程によって、絶縁基材2お
よび導電性ペースト12は圧縮され、導電性ペースト1
2内の導電性粒子14同士が強固に結合する。また、配
線材料6および24と、導電性ペースト12との界面に
おける結合も強固になる。このような強固な結合によ
り、配線材料と導電性ペーストとの電気的接続の信頼性
が向上する。また、この加熱加圧工程によって、導電性
ペースト12および絶縁基材2が硬化される。
【0036】絶縁基材2に配線材料24を配置する時
に、従来のようにブラインドビアホール8の導電性ペー
スト12がバインダ成分16を多く含むと、粘度が低く
流動性が高いために、図11に示すように導電性ペース
ト12がブラインドビアホール8から絶縁基材2に流出
することがあった。これに対して、本実施形態による
と、図1(h)の工程において導電性ペースト12のバ
インダ成分16の含有率が低いために、粘度が大きく流
動性が小さいので、導電性ペースト12がブラインドビ
アホール8から絶縁基材2の表面に流出しにくい。従っ
て隣接するブラインドビアホールとの短絡を防止するこ
とができる。
【0037】続いて、フォトリソグラフィー法を用い
て、配線材料24および6をパターン形成し、図1
(i)に示す両面配線基板30を得る。
【0038】以上のような製造方法によって作製された
本実施形態の配線基板と、図10に示した従来の製造方
法によって作製された配線基板とにおいて、1ビアホー
ル当たりの抵抗値を測定したところ、従来の配線基板の
抵抗値は2.0mΩであったのに対して、本実施形態の
配線基板の抵抗値は1.6mΩであり、抵抗値を低下で
きることが分かった。なお、上記測定に使用した本実施
形態および従来の配線基板は、絶縁基材がいずれも厚み
約20μmで、ビアホールの直径が50μmであり、本
実施形態の配線基板は厚み9μmのカバーフィルム4
a、4bを使用して作製された。なお、本発明はこれら
の大きさに限定されないことは言うまでもない。
【0039】以上説明したように、本実施形態による
と、絶縁基材2の表面に2層のカバーフィルム4a、4
bを配して、ブラインドビアホール8に導電性ペースト
12を充填させた後に、最外層のカバーフィルム4aを
剥離した後導電性ペースト12のバインダ成分16の一
部を吸収シート22に吸収させることによって、ブライ
ンドビアホール8中に充填された導電性ペースト12に
おける導電粒子の含有率を上昇させることができるの
で、最終的に得られる配線基板において、抵抗値を低下
させ、電気的接続の信頼性を向上させることができる。
【0040】なお、本実施形態の製造方法において、カ
バーフィルム4a、4bは、導電性ペースト12をブラ
インドビアホール8に充填する際のマスクとしての役割
と、絶縁基材2の表面2aに付着し得る導電性ペースト
12を除去して絶縁基材2の表面が汚染されるのを防止
する役割とを果たしている。このようなカバーフィルム
4a、4bの厚みは、最終的に得られるブラインドビア
ホール8に充填された導電性ペースト12の接続抵抗
(導電性粒子14同士の接続)に影響を与える。
【0041】即ち、導電性ペーストの吸収除去工程(図
1(e))において、カバーフィルム4aの厚みが小さ
すぎる場合には、導電性ペースト12が十分に突出され
ず、吸収シート22に十分な量のバインダ成分16を吸
収させることができないので、導電性粒子の含有率を十
分上昇させることができず、導電性ペースト12の抵抗
値が上昇してしまう。一方、カバーフィルム4aの厚み
を大きくすると、カバーフィルム4aをカバーフィルム
4bから剥離する時に、カバーフィルム4aの表面に付
着した導電性ペーストがカバーフィルム4aの剥離に従
って除去され、これにより、電気的接続に必要とされる
導電性粒子までもが除去されてしまう恐れがある。
【0042】カバーフィルム4bの厚みが小さすぎる場
合には、充填されるペーストの量が少なくなり、厚みが
大きすぎるとカバーフィルム4a同様、剥離に従って除
去される恐れがある。
【0043】以上のことを考慮して、例えばビアホール
の直径50μmに対して、カバーフィルムの厚みは通常
9〜12μm(カバーフィルムを剥離する際に、導電性
ペーストがカバーフィルム4と共に除去されてしまう量
が少ないように設定された最大の厚み)である為、本実
施形態では、導電性粒子の必要数(プレス後のビアホー
ルの体積相当)とペーストの粒子の体積比からカバーフ
ィルム4a、4bは9〜12μmとすることが好まし
い。
【0044】ただし、上記カバーフィルム4a、4bの
厚みは、導電性ペースト12の材料特性(特に粘度や導
電性粒子とバインダーの配合比など)やビアホール側面
の形状(表面粗度、テーパなど)に支配される部分が多
く、適宜最適化される。
【0045】上記の実施形態では、配線材料を絶縁基材
に接着させた後に、配線材料をパターニングする例を示
したが、配線材料の代わりに既に配線が形成された転写
基材を用いて絶縁基材に接着させても良い。この場合
は、転写基材上の配線が基材保持材となる。また、配線
材料の代わりに表面に配線が形成された配線基板を積層
しても良い。この場合は、配線基板上の配線が基材保持
材となる。このような製造方法によれば、配線パターン
を認識しながらビアホールを加工することが可能とな
り、さらに高密度な配線を実現することが可能となる。
【0046】(実施の形態2)本実施の形態2の配線基
板の製造方法は、導電性ペースト12のバインダ成分1
6の一部を排出する方法において、上述した実施の形態
1と異なる。以下、本発明の実施の形態2の製造方法に
ついて、図2(a)〜(d)を参照して説明する。
【0047】図2(a)は、実施の形態1で説明した図
1(d)と同様に、カバーフィルム4aを剥離して、導
電性ペースト12を突出させた状態を示す図である。図
2(b)は、カバーフィルム4bの表面に対しプレス板
26を加圧することにより、バインダ成分16をブライ
ンドビアホール内から排出する。つまり、図2(c)の
状態からプレス板26で加圧することによって、図2
(d)の状態になる。このようにして、突出した導電性
ペースト12をプレスすることにより、図2(d)に示
すようにブラインドビアホール8内の導電性粒子を増加
させることができる。この後、実施の形態1の図1
(g)以降と同様の工程を行うことで、高導電性配線基
板が得られる。
【0048】(実施の形態3)本実施の形態3の配線基
板の製造方法は、実施の形態1における吸収シート22
の代わりに、導電性ペースト12のバインダ成分16の
一部を排出する非吸収シートを用いることにおいて、実
施の形態1と異なる。以下、本発明の実施の形態3の製
造方法について、図3(a)〜(d)を参照して説明す
る。
【0049】図3(a)は、実施の形態1で説明した図
1(d)と同様に、カバーフィルム4aを剥離して、導
電性ペースト12を突出させた状態を示す図である。図
3(b)は、カバーフィルム4bの表面に対し、非吸収
シート28を配置しさらにその上からプレス板26を加
圧することにより、バインダ成分16をブラインドビア
ホール内から排出する。つまり、図3(c)の状態から
非吸収シート28を介してプレス板26で加圧すること
によって、図3(d)の状態とする。このようにして、
突出した導電性ペースト12上に配置した非吸収シート
28をプレス板26を加圧することにより、図3(c)
に示すようにブラインドビアホール8内の導電性粒子を
増加させることができる。この後、実施の形態1の図1
(g)以降と同様の工程を行うことで、高導電性配線基
板が得られる。
【0050】実施の形態2に比較し、非吸収シート28
を用いる事によりプレス板26表面の汚染を考慮する必
要がなくなる。しかも、非吸収シート28の表面粗度を
最適化することにより、毛細管現象によりバインダ成分
16が排出され易くなる。
【0051】実施の形態1の吸収シート22を用いる方
法と比較すると、非吸収シート28は確実にカバーフィ
ルム4aの厚み分に含まれる導電性粒子の密度が上昇す
る。吸収シート22の場合は、弾力性がある為、バイン
ダ成分16を十分吸収しなければその効果が得られな
い。シートの値段は吸収シート22は紙類を使用できる
ので安価である利点はある。
【0052】(実施の形態4)次に本発明の配線基板の
バインダ成分16を吸収もしくは排出する製造方法につ
いて説明する。基板材料は実施の形態1で作成された図
1(d)に示す、カバーフィルム4aを剥離した状態の
ものを用いる。
【0053】図4は、本実施の形態4のバインダーの吸
収方法の一例を示す。基台42に上記実施の形態1で得
られた図1(c)カバーフィルム4aを剥離した基板材
料11を吸引などの方法によって保持する。次に、吸収
シート22を基板材料11の表面に配置し、この吸収シ
ート22に加圧ローラ18を接触させながら、加圧ロー
ラ18に圧力を印加する。このように、加圧ローラ18
に圧力を印加させた状態で支持体44を移動させて(矢
印44a方向)、基板材料11の主面全体をローラ加圧
し、吸収シート22を導電性ペースト12に密着させ
て、吸収シート22に導電性ペースト12のバインダ成
分16の一部を吸収させる。吸収後、加圧ローラ18を
上昇させて(矢印44b方向)、吸収シート22を基板
材料11の表面に対して平行方向に移動させながら剥離
する。本実施形態によると、簡単な方法でブラインドビ
アホール8に導電性粒子を高密度に充填させることがで
きる上記加圧ローラ18は、金属ローラ19の外周部に
ウレタンゴムなどの弾力性材料20をコートしてなるこ
とが好ましい。このような加圧ローラ18によって吸収
シート22をプレスすると、導電性ペースト12で充填
されたブラインドビアホール8に、吸収シート22がよ
り押し込められ、吸収シート22が導電性ペーストによ
り密着するので、吸収シート22に導電性ペースト12
のバインダ成分16をさらに効果的に吸収させることが
できるからである。
【0054】(実施の形態5)図5は、本実施の形態5
のバインダーの吸収方法の一例を示す。以下、この吸収
方法を説明する。まず、基台42に基板材料11を吸引
などの方法によって保持する。次に、吸収シート22を
基板材料11の表面に接触しないように(吸収シート2
2と基板材料11表面との距離が例えば10mm)、巻
き取りローラ50および供給ローラ52によってその両
端を支持する。さらに、供給ローラ52および巻き取り
ローラ50を回転させながら、供給ローラ52から供給
される吸収シート22を、巻き取りローラ50で巻き取
って行く。吸収シート22の張力は例えば供給ローラ5
2によってコントロール可能である。吸収シート22を
上記のように移動させた状態で、吸収シート22に加圧
ローラ18を降下させて、加圧ローラ18の直下におい
てのみ吸収シート22を基板材料11の表面に接触させ
る。
【0055】さらに、回転する加圧ローラ18に圧力を
加えながら支持体44を移動させて(矢印44a方
向)、基板材料11の主面全体をローラ加圧し、吸収シ
ート22に導電性ペースト12のバインダ成分16の一
部を吸収させる。吸収シート22は巻き取りローラ50
で巻き取られて移動するので、吸収シート22と導電性
ペースト12との接触部分において、吸収シート22と
導電性ペースト12との間に剪断力が生じ、吸収シート
22に導電性ペースト12が余分に取られることが防止
できる。
【0056】基板材料11の主面全体をローラ加圧した
後、加圧ローラ18を上昇させて(矢印44b方向)、
吸収工程を終える。本実施形態によっても、簡単な装置
でブラインドビアホール8に導電性粒子を高密度に充填
させることができる。
【0057】(実施の形態6)図6は、本実施の形態6
のバインダーの吸収方法の一例を示す。以下、この吸収
方法を説明する。まず、基台42に基板材料11を吸引
などの方法によって保持する。次に、吸収シート22を
基板材料11の表面に配置し、吸収シート22の上に密
封空間55を形成するように蓋状容器(ドーム状容器)
56を配置する。さらに、容器56に接続された真空排
気装置によって、容器内部55の空気を吸引することに
より、容器56の内部55の圧力を低下させる。容器5
6の内部55が減圧されることより、吸収シート22を
介して導電性ペースト12のバインダ成分の一部が吸引
される。
【0058】本実施形態によっても、簡単な装置でブラ
インドビアホール8に導電性粒子を高密度に充填させる
ことができる。
【0059】(実施の形態7)図7は、本実施の形態7
のバインダーの吸収方法の一例を示す。以下、この吸収
方法を説明する。まず、基台42に基板材料11を吸引
などの方法によって保持する。次に、吸収シート22を
基板材料11の表面に配置し、プレス板60の多孔性基
材62が吸収シート22に密着するように、吸収シート
22の上にプレス板60を配置する。
【0060】続いて、多孔性基材62を真空排気装置で
吸引することによって、多孔性基材62の孔空間を減圧
させるとともに、プレス板60に圧力を加える。プレス
板60によって吸収シートがプレスされることにより、
吸収シートとペーストとが密着し、さらに、多孔性基材
62の孔空間が減圧されることより、吸収シート22を
介して導電性ペースト12のバインダ成分の一部が吸引
される。
【0061】本実施形態によっても、簡単な装置でブラ
インドビアホール8に導電性粒子を高密度に充填させる
ことができる。
【0062】(実施の形態8)図8は、本実施の形態8
のバインダーの吸収方法の一例を示す。以下、この吸収
方法を説明する。まず、基台42に基板材料11を吸引
などの方法によって保持する。次に、吸収シート22を
基板材料11の表面に配置し、プレス板66に圧力を加
える。これにより、吸収シート22がブラインドビアホ
ール内の導電性ペースト12に密着し、導電性ペースト
12のバインダ成分の一部が吸収シート22に吸収され
る。なお、このような吸収工程において、導電性ペース
ト12のバインダ成分16が硬化しない温度まで基板材
料11を加温させると、導電性ペースト12の粘度が低
下して流動性が上昇するので、吸収シート22に吸収さ
れ易くなる。
【0063】本実施形態によっても、簡単な装置でブラ
インドビアホール8に導電性粒子を高密度に充填させる
ことができる。
【0064】(実施の形態9)図9は、本実施の形態9
のバインダーの吸収方法の一例を示す。以下、この吸収
方法を説明する。まず、基台42に基板材料11を吸引
などの方法によって保持する。次に、吸収シート22を
基板材料11の表面に配置して、基台42に内蔵される
振動板70を振動させる。なお、振動板70は基台42
外部に設けてあっても良い。
【0065】振動板70によって基板材料11が振動さ
れることにより、導電性ペースト12の導電性粒子14
がブラインドビアホールの下部に、バインダ成分がブラ
インドビアホールの上部に分離される。このような分離
状態にある導電性ペースト12が吸収シート22に接触
すると、ブラインドビアホールの上部にあるペーストの
バインダ成分が吸収シート22によって効率的に吸収さ
れる。
【0066】振動板70に振動を印加する方法として
は、例えば超音波、高周波、低周波による振動や衝撃に
よるものなどがあり、ペーストの材料特性、ブラインド
ビアホールの形状などを考慮して、最適な衝撃の印加方
式を適宜選定すればよい。
【0067】本実施形態によっても、簡単な装置でブラ
インドビアホール8に導電性粒子を高密度に充填させる
ことができる。また、本実施形態で示した装置は、他の
実施の形態の装置と組み合わせて構成することがより好
ましい。これにより、より効率的にペーストのバインダ
成分の吸収および除去を行うことができる。なお、組み
合わせは、ペーストの材料特性、ブラインドビアホール
の形状、装置コストなどを考慮して適宜決定される。
【0068】上述の実施形態4〜9の吸収方法を使用し
てペーストのバインダ成分の一部を吸収除去させる際、
導電性ペースト12のバインダ成分16が硬化しない温
度まで基板材料を加温させることが好ましい。これによ
り、導電性ペースト12の粘度が低下して流動性が高ま
るので、ペーストのバインダ成分が効率的に吸収シート
22に吸収される。
【0069】また、実施形態3および5〜8の吸収装置
において、吸収シート22を基板材料11の表面から剥
離する際、吸収シート22を基板材料11から浮かさな
いで、基板材料11と平行に剪断剥離することが好まし
い。これは、吸収シート22の表面に付着した導電性ペ
ーストが吸収シート22の剥離に従って除去されて、電
気的接続に必要とされる導電性粒子までもが除去されて
しまうのを防止するためである。
【0070】実施の形態4〜9において、バインダ成分
を除去する方法として、吸収シートを用い前記バインダ
成分を吸収して行った方法を示したが、少なくとも実施
の形態4、5、7、8、9においては、非吸収シートを
用い、前記バインダ成分をビアホール内から排出する手
法を用いる事が可能であり、その効果も同様である。
【0071】また、吸収シートとしては織布、不織布の
紙類、布類を用い、非吸収シートとしては、金属(アル
ミ、銅など)プラスチックシートを用いる。
【0072】なお、本発明は配線基板のみならず、電子
部品におけるブラインドビアを有する基材にも適用可能
であることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、ブライ
ンドビアホールに導電性ペーストの導電性粒子を高密度
に充填させることができるので、プリント配線基板など
の限られた面積内に高密度配線を形成する場合であって
も、極めて高い電気的な接続信頼性を実現させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る配線基板の製造方
法を説明する断面図
【図2】本発明の実施の形態2に係る配線基板の製造方
法を説明する断面図
【図3】本発明の実施の形態2に係る配線基板の製造方
法を説明する断面図
【図4】本発明の実施の形態4に係る吸収方法を説明す
る断面図
【図5】本発明の実施の形態5に係る吸収方法を説明す
る断面図
【図6】本発明の実施の形態6に係る吸収方法を説明す
る断面図
【図7】本発明の実施の形態7に係る吸収方法を説明す
る断面図
【図8】本発明の実施の形態8に係る吸収方法を説明す
る断面図
【図9】本発明の実施の形態9に係る吸収方法を説明す
る断面図
【図10】従来のプリント配線基板の製造工程を示す断
面図
【図11】従来のプリント配線基板を示す断面図
【図12】本発明の多層配線基板を示す断面図
【符号の説明】
2 電気絶縁性基材 4a カバーフィルム(最外層) 4b カバーフィルム(内層) 6 配線材料 8 ブラインドビアホール 10 スキージ 11 カバーフィルム4a剥離後の基板材料 12 導電性ペースト 14 導電性粒子 16 バインダ成分 18 加圧ローラ 19 金属ローラ 20 弾力性材料 22 吸収シート 24 配線材料 26 プレス板 28 非吸収シート 30 両面配線基板 42 基台 44 支持体 100 多層配線基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 留河 悟 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東谷 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 禎志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB12 BB14 CC18 CC25 5E346 AA29 AA43 CC02 CC04 CC05 CC09 CC10 CC32 CC39 DD32 HH08 HH25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面に基材保持材が設けられた絶縁基材
    の上面に少なくとも2枚以上のカバーフィルムを配し、
    前記基材保持材を底とするブラインドビアホールを設け
    る工程と、導電性粒子およびバインダ成分を含有するペ
    ーストを前記ブラインドビアホールに充填する工程と、
    最外層の第1のカバーフィルムを剥離してペーストを突
    出させる工程と、前記第1のカバーフィルムを剥離する
    ことで最外層になった第2のカバーフィルムの表面に吸
    収シートを配置して、前記ペーストの前記バインダ成分
    の一部を前記吸収シートに吸収させることにより、前記
    ペースト内の前記導電性粒子の含有率を増大させる工程
    と、を有する高導電性配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のカバーフィルムの表面に吸収
    シートを配置する工程に代えて、前記第2のカバーフィ
    ルムの表面から前記ブラインドビアホールに対し圧力を
    加えて、前記ペーストの前記バインダ成分の一部を排出
    させることにより、前記ペースト内の前記導電性粒子の
    含有率を増大させる工程を有する請求項1記載の高導電
    性配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ブラインドビアホールに対し圧力を
    加え、前記ペーストの前記バインダ成分の一部を排出さ
    せる工程において、バインダ成分をシートの内部に吸収
    しない非吸収シートを第2のカバーフィルムの表面に配
    置した状態で、前記ブラインドビアホールに対してプレ
    スすることにより、前記ペースト内の前記導電性粒子の
    含有率を増大させる工程を有する請求項2記載の高導電
    性配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記吸収シートとして、織布、不織布の
    紙類、もしくは布類を用いる請求項1記載の高導電性配
    線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記非吸収シートとして、金属、もしく
    はプラスチックシートを用いる請求項3に記載の高導電
    性配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ペーストの前記バインダ成分を吸収
    および排出させる工程は、プレスして行われる請求項1
    から3のいずれかに記載の高導電性配線基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記非吸収シートの表面の凹凸により、
    バインダ成分が毛細管現象で排出される請求項3に記載
    の高導電性配線基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記吸収シートもしくは、非吸収シート
    の表面を前記基材に対して回転しながら相対的に移動す
    る加圧ローラを用いて、前記シートのプレスを行う請求
    項1又は3に記載の高導電性配線基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 回転移動する前記加圧ローラの直下にお
    いてのみ前記吸収シートもしくは非吸収シートが前記基
    材と接触するように、前記シートの両端をそれぞれ供給
    ローラと巻き取りローラとで支持し、前記供給ローラお
    よび前記巻き取りローラを回転させることによって、前
    記供給ローラから前記加圧ローラに前記シートを供給
    し、前記加圧ローラに供給された前記シートを前記巻き
    取りローラで巻き取りながら、前記加圧ローラによって
    前記シートのプレスを行う請求項8に記載の高導電性配
    線基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ペーストの前記バインダ成分を吸
    収させる工程は、前記吸収シートの表面に密封空間を形
    成し、前記密封空間を減圧させて行われる請求項1に記
    載の高導電性配線基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ペーストの前記バインダ成分を吸
    収させる工程は、前記吸収シートの表面に多孔性板を設
    けて、前記多孔性板の孔空間を減圧させて行われる請求
    項1に記載の高導電性配線基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ペーストの前記バインダ成分を吸
    収もしくは排出させる工程の前に、前記絶縁基材を振動
    させることにより、前記ペーストの前記導電性粒子と前
    記バインダ成分とを分離させる工程を有する請求項1か
    ら11のいずれかに記載の高導電性配線基板の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記ペーストの前記バインダ成分を吸
    収もしくは排出させる工程の前に、前記ペーストを前記
    ペーストが硬化しない温度まで加熱して粘度を低下させ
    る工程を有する請求項1から12のいずれかに記載の高
    導電性配線基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ペーストの前記バインダ成分を吸
    収もしくは排出する工程の後に、前記絶縁基材の表面に
    対して実質的に平行に前記吸収シートもしくは非吸収シ
    ートを移動させながら前記シートを前記絶縁基材から除
    去する工程を有する請求項1又は3に記載の高導電性配
    線基板の製造方法。
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