JP7381836B2 - 配線基板の製造方法及び配線基板 - Google Patents

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Description

本開示は、配線基板の製造方法及び配線基板に関する。
発光素子等の電子機器の小型化に伴い、高密度に実装できる配線基板が要望されている。例えば、特許文献1には、配線基板のスルーホールに機械的な強度を高めるために、導電性ペーストと共に導体繊維を充填する構成が記載されている。また、特許文献2には、細線印刷適正に優れた導電性ペーストを用いた導電性積層体が記載されている。さらに、特許文献3には、高導電性配線基板の製造方法として、導電性ペーストのバインダ成分の一部を、吸収シートを配置して吸収させることで、導電性ペースト内の導電性粒子の含有率を増大させることが記載されている。
特開平6-326437号公報 国際公開第2015/046096号 特開2003-188534号公報
しかし、従来の各基板では、導電性ペースト内に存在するバインダ成分が十分には除去されず、抵抗値が上がり、外観が劣化する場合があるので、接続信頼性の向上が望まれている。
本開示に係る実施形態は、接続信頼性に優れた配線基板の製造方法及び配線基板を提供することを課題とする。
本開示の実施形態に係る配線基板の製造方法は、絶縁樹脂の表面に形成された表側回路パターン及び前記絶縁樹脂の裏面に形成された裏側回路パターンを有すると共に、前記絶縁樹脂の表面から裏面まで貫通する貫通孔が形成されている基板を準備する工程と、前記貫通孔内に、繊維及びバインダ樹脂を含有した導電性ペーストを充填する工程と、を含む。
本開示の実施形態に係る配線基板は、絶縁樹脂の表面及び裏面に形成された表側回路パターン及び裏側回路パターンを有すると共に、表面から裏面まで貫通する貫通孔が形成されている基板と、前記貫通孔内に設けた、バインダ樹脂及び絶縁性の繊維を含有させた導電性ペーストと、を備え、前記繊維の少なくとも一本において、前記導電性ペーストの内部に埋没している前記繊維の一部が前記導電性ペーストの外部に露出する状態である。
本開示に係る実施形態によれば、接続信頼性に優れる配線基板の製造方法及び配線基板を提供することができる。
実施形態に係る配線基板を模式的に示す断面図である。 配線基板の貫通孔に充填した導電性ペーストの状態を模式的に拡大して示すと共に、バインダ樹脂が流出する状態を模式的に示す拡大断面図である。 実施形態に係る配線基板の製造方法のフローチャートである。 実施形態に係る配線基板の製造方法の基板準備工程において準備した基板の部分断面図である。 実施形態に係る配線基板の製造方法の充填工程を説明する部分断面図である。 実施形態に係る配線基板の製造方法の除去工程を説明する部分断面図である。 実施形態に係る配線基板の製造方法の硬化工程を説明する部分断面図である。 実施形態に係る配線基板の製造方法の除去工程の変形例を説明する部分断面図である。
以下、配線基板及び配線基板の製造方法について、図面を参照して説明する。以下の説明において参照する図面は、本開示の実施形態を概略的に示しているため、図面に示す部材は、大きさや位置関係等を誇張していることがあり、また、形状を単純化していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号は、原則として同一の又は同質の部材や工程を示すものであり、詳細な説明を適宜省略する。
〔配線基板〕
実施形態に係る配線基板の構成について、図1を参照して説明する。
配線基板10は、絶縁基材(絶縁樹脂)11の表面及び裏面に形成された表側回路パターン12及び裏側回路パターン13を有すると共に、表面から裏面まで貫通する貫通孔1hが形成されている基板1と、貫通孔1h内に設けた、バインダ樹脂及び繊維23を含有した層間接続部材(導電性ペースト)2と、を備え、繊維23の少なくとも一本において、層間接続部材2の内部に埋没している前記繊維23の一部が前記層間接続部材2の外部に露出する状態である。配線基板10は、絶縁基材11の構成によって、リジッド基板、フレキシブル基板のいずれともすることができる。
(基板)
基板1は、絶縁樹脂からなる絶縁基材11と、絶縁基材11の表面に形成された表側回路パターン12と、裏面に形成された裏側回路パターン13と、を備え、貫通孔1hが形成されている。
絶縁基材11は、例えば、1枚ないし複数枚のガラスクロスにエポキシ樹脂等の絶縁樹脂を含侵させて硬化させた板状のガラスエポキシで形成される。このようなガラスエポキシで形成された絶縁基材11は、厚さを50~600μmとすることが好ましい。貫通孔1hのアスペクト比の調整が容易であり、導電性ペースト20を充填し易くできるからである。あるいは、絶縁基材11は、フィルム状のポリイミドや液晶ポリマー等で形成することもできる。このような絶縁基材11は、厚さを12~50μmとすることが好ましい。貫通孔1hへの導電性ペースト20の充填が容易であり、フィルムの可撓性を損ない難くするからである。絶縁基材11は、このように、ある程度の厚みのある板から薄板やフィルムまで、また、硬質なものや可撓性を有するものを用いることができる。絶縁基材11は、一般的に、両面にそれぞれ銅箔が張り合わされた両面銅張積層板として製造され、両面の銅箔は、表側回路パターン12及び裏側回路パターン13に加工される。
表側回路パターン12は、絶縁基材11の表面上に形成された配線パターンである。裏側回路パターン13は、絶縁基材11の裏面上に形成された配線パターンである。表側回路パターン12及び裏側回路パターン13は、銅等の金属材料からなり、絶縁基材11の両面に設けられた金属箔や蒸着膜等を所望の形状に加工して形成されている。表側回路パターン12及び裏側回路パターン13はそれぞれ、厚さを12μm以上70μm以下とすることが好ましい。表面回路パターン12及び裏面回路パターン13は、所定厚み以下とすることで、層間接続部材2との接着性の向上、及び基板1を薄型化することができるからである。
貫通孔1hは、配線基板10において、表側回路パターン12と裏側回路パターン13とを電気的に接続する箇所に設けられている。貫通孔1hは、表側回路パターン12、絶縁基材11、及び裏側回路パターン13を連通して形成されている。貫通孔1hの平面視形状は、円が好ましく、楕円や、矩形等の多角形とすることもできる。また、貫通孔1hの径を、例えば0.05~0.3mmとすることが好ましい。貫通孔1hは、孔径を所定範囲とすることで、後述する充填工程S2においては導電性ペースト20を充填し易く、流出工程S3においては導電性ペースト20を流出し易くできるからである。
(層間接続部材)
層間接続部材2は、基板1の貫通孔1h内に埋設された導電部材であり、表側回路パターン12と裏側回路パターン13とを電気的に接続する。層間接続部材2は、図2に示す、導電フィラー21、バインダ樹脂22、及び繊維23を混合した導電性ペースト20が、貫通孔1hに充填された後に、バインダ樹脂22を硬化させて形成される。層間接続部材2は、体積抵抗率がより低いことが好ましく、例えば、体積抵抗率が2×10-5~1.5×10-4Ω・cmとなるような導電性ペースト20を適用することが好ましい。
導電フィラー21は、例えば、銀や銅等の金属又はカーボンからなり、フレーク状、鱗片状、樹皮状等である。バインダ樹脂22は、熱硬化性樹脂であり、また、導電性ペースト20において、導電フィラー21及び繊維23に対する濡れ性がよいものが好ましい。バインダ樹脂22は、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、アクリレート樹脂、PMMA等のメタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリノルボルネン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。また、バインダ樹脂22は、導電フィラー21とバインダ樹脂22との合計に対して、3質量%以上であることが好ましく、6質量%以上であることがより好ましく、一方、10質量%以下であることが好ましく、7質量%以下であることがより好ましい。また、導電性ペースト20は、導電フィラー21とバインダ樹脂22との合計に対して、溶剤含有量が1質量%以下であることが好ましい。導電ペースト20は、溶剤含有量を所定質量%以下にすることで、硬化時の体積収縮を軽減できるからである。
繊維23は、導電性ペースト20中のバインダ樹脂22を外部へ流出させる部材である。繊維23は、絶縁部材であることが好ましく、例えば、セルロース、レーヨン、キュプラ、アセテート、ナイロン等からなる。繊維23は、直径が1~30μmであることが好ましく、長さが0.1~1mmであることが好ましい。導電性ペースト20の粘性と印刷時の作業性を保持しつつ、バインダ樹脂22を外部へ流出させ易くできるためである。繊維23は、導電性ペースト20が基板1の貫通孔1h内に充填されたときに、貫通孔1h毎に少なくとも1本存在するように配合される。そのために、導電性ペースト20は、繊維23が0.05質量%以上0.4質量%以下であることが好ましい。一方、導電性ペースト20は、導電フィラー21の含有量が多いことが好ましく、導電フィラー21が90質量%以上となるように配合されることが好ましい。導電ペースト20は、導電フィラー21の量を所定質量%以上とすることで、層間接続部材2を低抵抗化できるからである。導電性ペースト20は、例えば、導電フィラー21及びバインダ樹脂22からなる導電性ペーストに、繊維23を混合して得ることができる。
〔配線基板の製造方法〕
実施形態に係る配線基板の製造方法について、図3、図4A~4D、及び図2を参照して説明する。
図3に示すように、配線基板の製造方法は、絶縁基材(絶縁樹脂)11の表面に形成された表側回路パターン12及び裏面に形成された裏側回路パターン13を有すると共に、絶縁基材11の表面から裏面まで貫通する貫通孔1hが形成されている基板1を準備する基板準備工程S1と、貫通孔1h内に、繊維23及びバインダ樹脂22を含有した導電性ペースト20を充填する充填工程S2と、導電性ペースト20中のバインダ樹脂22の一部を、繊維23を介して貫通孔1h外に流出させる流出工程S3と、貫通孔1h外に流出させたバインダ樹脂22を除去する除去工程S4と、導電性ペースト20を硬化させて層間接続部材2を形成する硬化工程S5と、を含む。以下、各工程について詳細に説明する。
(基板準備工程)
基板準備工程S1は、図4Aに示す基板1を準備する工程である。一例として、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させ、その両面にそれぞれ銅箔を接合して、エポキシ樹脂を硬化させて、絶縁基材11の両面に銅箔が張り合わされた両面銅張積層板を製造する。次に、両面銅張積層板の各面の銅箔を順次エッチングして、表側回路パターン12及び裏側回路パターン13を形成する。そして、両面銅張積層板の所定の箇所に、NC(Numerical Control)ドリルやレーザ、パンチング等、絶縁基材11の材料や厚さに応じた加工方法で、表側回路パターン12、絶縁基材11、及び裏側回路パターン13を連通する貫通孔1hを形成する。
(充填工程)
充填工程S2は、図4Bに示すように、基板1の貫通孔1h内に導電性ペースト20を充填する工程である。プレート6の上に基板1を載置して固定し、基板1の表面に貫通孔1hの位置に合わせて孔が形成されたマスク7を固定する。プレート6は、例えば多数の孔を有する真空チャックの吸着プレートであり、基板1を真空吸着して固定する。吸着力は、基板1の厚み、貫通孔1hの大きさに対して、導電性ペースト20が貫通孔1hの底部まで充填されるように適切な調整が行われる。また、このようなプレート6と基板1の間に、不織布等のシート51を挟むことが好ましい。マスク7の孔は、平面視形状が貫通孔1hと同一以上の大きさに形成され、一回り大きいことが好ましい。マスク7は、例えば、ステンレス板を加工した厚さ20~60μmのメタルマスク、又は、150~400メッシュ、乳剤厚5~20μmのスクリーンマスクである。
そして、導電性ペースト20を、スキージ8を用いてスクリーン印刷法でマスク7の上から貫通孔1hに充填する。スキージ8は、例えば、硬度70~80のウレタンゴムを適用することができる。また、スクリーン印刷は、基板1の厚さや貫通孔1hの径等に応じて、スキージ実効角度15°~30°、印圧0.1~0.4MPa、スキージ速度10~100mm/secで実行してもよく、さらにスキージ片道印刷及びスキージ往復印刷のいずれで実行してもよい。スクリーン印刷の完了後、マスク7を取り外す。充填工程S2により、基板1の貫通孔1hに、導電性ペースト20が、表側回路パターン12の側にマスク7の厚さ分突出して充填される。また、導電性ペースト20において、繊維23の1本ないし複数本は、一部が貫通孔1h内から基板1の表側又は裏側に突出して露出し、残部が導電性ペースト20に埋没した状態となることが好ましく、表側及び裏側の両方に露出していることがより好ましい。さらに、一部が露出した繊維23が基板1の厚さ方向中心部まで埋没している、又は、露出した繊維23から近接した繊維23が中継して、基板1の厚さ方向中心部に到達していることが好ましい。
流出工程S3は、基板1の貫通孔1hに充填された導電性ペースト20から、バインダ樹脂22の一部を流出させる工程である。前記したように、導電性ペースト20において、繊維23の1本ないし複数本は、一部が貫通孔1h内から基板1の表側又は裏側に突出して露出し、残部が導電性ペースト20に埋没している。そのため、時間の経過に伴い、図2に示すように、導電性ペースト20のバインダ樹脂22が、繊維23を伝って貫通孔1h外に流出する。その結果、貫通孔1h内における導電性ペースト20は、バインダ樹脂22の含有量が低減し、バインダ樹脂22の低減によって導電フィラー21の含有割合が増大する。また、前記したように、導電性ペースト20において、繊維23が1本で、又は互いに近接する複数本で、貫通孔1h外から基板1の厚さ方向中心部まで到達していると、貫通孔1h内の厚さ方向中心部における導電性ペースト20からも、バインダ樹脂22が流出し易い。
なお、流出工程S3は、充填工程S2において貫通孔1hのそれぞれに導電性ペースト20が充填された時点から自ずと開始され、バインダ樹脂22が硬化するまで継続して進行する。したがって、充填工程S2の完了後、硬化工程S5を開始するまでに、ある程度時間を空けることが好ましい。さらに、後続の除去工程S4によって、流出工程S3は、並行して進行すると共に促進される。充填工程S2の完了から硬化工程S5の開始まで、例えば、除去工程S4を含めて0.5~12hr空けることが好ましい。
(除去工程)
除去工程S4は、基板1の貫通孔1h外に流出したバインダ樹脂22を除去すると共に貫通孔1hに充填された導電性ペースト20を熱圧着する工程である。具体的には、図4Cに示すように、基板1の表面及び裏面に吸収シート(吸着紙)52,53を重ね合わせ、両面からローラ9で押圧する。吸収シート52,53は、液体を吸着し易い材質で、例えば紙や不織布等である。ローラ9は、例えば、80~160℃における一定温度、圧力0.1~0.4MPa、搬送速度5~50mm/secで、加熱加圧しながら基板1を板面方向に搬送する。繊維23の貫通孔1h外に露出した部分と、導電性ペースト20の貫通孔1hの表側及び裏側の各開口面に露出した面とから、接触した吸収シート52,53にバインダ樹脂22が吸収されて除去される。さらに、開口面からバインダ樹脂22が除去されることにより、基板1の厚さ方向中心寄りにおける導電性ペースト20から、繊維23を伝ってバインダ樹脂22が貫通孔1h外に流出し易くなり、バインダ樹脂22が開口面から厚さ方向中心に向かって順次除去される。また、基板1の両面からローラ9で加圧されることにより、層間接続部材2にボイドや気泡が生じることを抑制すると共に、導電フィラー21間の接触を促進させる。さらに、バインダ樹脂22の材料によっては、例えば60~130℃における一定温度に加熱してもよい。バインダ樹脂22は、加熱温度を所定の範囲にすることで、バインダ樹脂22がより流動性が高くなって流出し易くなるからである。
(硬化工程)
硬化工程S5は、基板1の貫通孔1h内の導電性ペースト20中に残存するバインダ樹脂22を硬化させて、図4Dに示すように、層間接続部材2を形成する工程である。硬化条件は導電性ペースト20の材料に応じ、例えば、100~280℃における一定温度で、3~90min加熱する。
なお、基板準備工程S1において、銅箔をエッチングして表側回路パターン12や裏側回路パターン13を形成するときに、貫通孔1hが形成される領域における銅箔も除去してもよく、その後、絶縁基材11のみを加工して貫通孔1hを形成する。この場合、貫通孔1hは、表側回路パターン12や裏側回路パターン13の方を絶縁基材11よりも径を大きく形成することもできる。また、充填工程S2において、マスク7に厚さ5~60μmの樹脂フィルムを用いることもできる。この場合には、基板準備工程S1において、基板1に貫通孔1hを形成する前に樹脂フィルムを表側に貼り合わせ、樹脂フィルム及び基板1を連通する貫通孔を形成する。また、充填工程S2において、シート51を液体を吸着する材質とすることにより、導電性ペースト20中のバインダ樹脂22が裏側から除去され、流出工程S3が促進される。さらに、プレート6に多孔質セラミック等を適用して、すべての貫通孔1hの部分において吸引されるようにすることで、充填された導電性ペースト20中のバインダ樹脂22がシート51に吸収され易くなって、流出工程S3を促進することができる。
また、除去工程S4において、ローラ9に代えて、図5に示すように、ロールブラシ9Aを用いて、ロールブラシ9Aにバインダ樹脂22を直接吸収させてもよい。あるいは、ロールブラシ9Aを用いる場合にも、吸収シート52,53を使用してもよい。
なお、流出工程S3で、貫通孔1h内の導電性ペースト20中のバインダ樹脂22を繊維23によって流出させて経時的に低減させることができるので、除去工程S4を実行しなくても層間接続部材2を低抵抗とすることはできる。しかし、除去工程S4を実行することが好ましい。除去工程S4により、導電性ペースト20中のバインダ樹脂22を短時間でより多く低減させることができ、また、流出したバインダ樹脂22が貫通孔1h内に戻ることが抑制され、かつ貫通孔1hに充填された導電性ペースト20を熱圧着することで導電フィラー21間の接触を促進させることができるからである。
硬化工程S5の後に、配線基板10の表面及び裏面をセラミックバフ等で研磨して、層間接続部材2から露出した繊維23の部分を除去したり、さらに、表側に突出した層間接続部材2を除去して平坦化したりしてもよい。なお、繊維23が絶縁部材である場合には、配線基板10の貫通孔1h外の表面や裏面に残存しても、表側回路パターン12や裏側回路パターン13を不要に短絡させることがない。また、必要に応じて、配線基板10の表面及び裏面に、ソルダーレジスト等で、表側回路パターン12及び裏側回路パターン13の一部を除いて被覆する絶縁膜を形成してもよい。
以上、本開示の実施形態に係る配線基板の製造方法は、両面の回路パターン同士を低抵抗で接続し、また、接続部が変色して外観が劣化することが抑制されて、接続信頼性に優れた配線基板を容易に製造することができる。
本開示に係る配線基板は、各種電子機器に利用することができる。
10 配線基板
1 基板
11 絶縁基材(絶縁樹脂)
12 表側回路パターン
13 裏側回路パターン
1h 貫通孔
20 導電性ペースト
2 層間接続部材(導電性ペースト)
21 導電フィラー
22 バインダ樹脂
23 繊維
51 シート
52,53 吸収シート(吸着紙)
9 ローラ
9A ロールブラシ
S1 基板準備工程
S2 充填工程
S3 流出工程
S4 除去工程
S5 硬化工程

Claims (10)

  1. 絶縁樹脂の表面に形成された表側回路パターン及び前記絶縁樹脂の裏面に形成された裏側回路パターンを有すると共に、前記表側回路パターン、前記絶縁樹脂、及び前記裏側回路パターンを連通する貫通孔が形成されている基板を準備する工程と、
    前記貫通孔内に、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、アクリレート樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリノルボルネン樹脂、及びフッ素樹脂から選択されるバインダ樹脂、並びに繊維を含有した導電性ペーストを充填する工程と、
    前記貫通孔内の前記導電性ペースト中のバインダ樹脂の一部を、前記繊維を介して貫通孔外に流出させる工程と、を含む配線基板の製造方法。
  2. 前記流出させる工程の後に、前記貫通孔外に流出させた前記バインダ樹脂を除去する工程を含む請求項に記載の配線基板の製造方法。
  3. 前記バインダ樹脂を除去する工程は、前記基板の表面及び裏面に吸着紙を重ね合わせ、前記吸着紙をローラで押圧する請求項に記載の配線基板の製造方法。
  4. 前記繊維は絶縁部材である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
  5. 前記繊維は、直径が1~30μmで、長さが0.1~1mmである請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
  6. 前記絶縁樹脂は、50~600μmの厚みであるガラスエポキシ、又は、12~50μmの厚みであるポリイミドで形成されている請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
  7. 前記繊維の少なくとも1本は、前記貫通孔内に充填した導電性ペーストの内部に埋没している繊維の一部が前記導電性ペーストの外部に露出する状態である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
  8. 絶縁樹脂の表面及び裏面に形成された表側回路パターン及び裏側回路パターンを有すると共に、前記表側回路パターン、前記絶縁樹脂、及び前記裏側回路パターンを連通する貫通孔が形成されている基板と、
    前記貫通孔内に設けた、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、アクリレート樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリノルボルネン樹脂、及びフッ素樹脂から選択されるバインダ樹脂、並びに絶縁性の繊維を含有した導電性ペーストと、を備え、
    前記繊維の少なくとも一本において、前記導電性ペーストの内部に埋没している前記繊維の一部が前記導電性ペーストの外部に露出する状態であり、
    前記導電性ペーストは、前記バインダ樹脂の含有量が前記貫通孔内への充填時よりも少ない状態である配線基板。
  9. 前記繊維が、セルロース、レーヨン、キュプラ、アセテート、又はナイロンからなる請求項に記載の配線基板。
  10. 前記絶縁樹脂は、50~600μmの厚みであるガラスエポキシ、又は、12~50μmの厚みであるポリイミドで形成されている請求項又は請求項に記載の配線基板。
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