JP2003188347A - 半導体装置、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、および半導体装置の製造方法

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JP2003188347A
JP2003188347A JP2001385831A JP2001385831A JP2003188347A JP 2003188347 A JP2003188347 A JP 2003188347A JP 2001385831 A JP2001385831 A JP 2001385831A JP 2001385831 A JP2001385831 A JP 2001385831A JP 2003188347 A JP2003188347 A JP 2003188347A
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alignment mark
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semiconductor
semiconductor device
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Takeshi Yagi
健 八木
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、半導体装置の回路実装密度を高
める上で有効な技術を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の半導体装置は、両面(A面側,
B面側)に回路の形成された第1半導体基体と、少なく
とも片面に回路の形成された第2半導体基体とを備え、
第1半導体基体と第2半導体基体とを積層状態に貼り合
わせてあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路実装密度を高
めた半導体装置の構造に関する。本発明は、回路実装密
度を高めた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の回路実装密度を高め
る方策として、例えば、SOI(silicon on insulato
r)技術が知られている。このSOI技術では、シリコ
ンウェハー上に絶縁層を作り、その絶縁層の上に単結晶
シリコンからなるSOI層を形成する。このSOI層に
は、両面に回路を独立に形成することが可能になる。そ
のため、SOI技術では、回路実装密度を倍程度まで高
めることが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の多
機能化などの要求から、半導体装置の回路実装密度をよ
り一層向上させることが強く要望されている。また、半
導体装置の動作速度向上などの要求から、半導体装置の
内部配線をより一層短縮することも強く要望されてい
る。さらに、半導体装置の回路実装密度が高くなるに従
って、回路位置(特に接点間の位置など)を高精度に位
置決めする製造方法上の問題も生じるようになる。そこ
で、本発明では、上述した問題点に鑑みて、半導体装置
の回路実装密度を高める上で有効な技術を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。
【0005】《請求項1》請求項1に記載の半導体装置
は、両面(A面側,B面側)に回路の形成された第1半
導体基体と、少なくとも片面に回路の形成された第2半
導体基体とを備え、第1半導体基体と第2半導体基体と
を積層状態に貼り合わせてあることを特徴とする。 《請求項2》請求項2に記載の製造方法は、請求項1に
記載の半導体装置を製造する方法であって、下記の
(1)〜(6)の工程を備えることを特徴とする。 (1)アライメントマークの原版を形成した基台上に第
1半導体基体を層形成し、第1半導体基体の表面側(A
面側)に、原版の形状を引き写したアライメントマーク
1Aを得る。 (2)アライメントマーク1Aを位置基準にして、第1
半導体基体のA面側に回路を形成する。 (3)アライメントマーク1Aを位置基準にして、第1
半導体基体を第2半導体基体に位置合わせする。 (4)両半導体基体を位置合わせした後、第1半導体基
体のA面側に、第2半導体基体を貼り合わせる。 (5)貼り合わせの後、基台を除去し、第1半導体基体
のB面側に、原版の形状を反転転写したアライメントマ
ーク1Bを露出させる。 (6)露出したアライメントマーク1Bを位置基準にし
て、第1半導体基体のB面側に回路を形成する。 《請求項3》請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体装置を製造する方法であって、下記の(1)〜
(6)の工程を備えることを特徴とする。 (1)アライメントマークの原版を形成した基台上に第
1半導体基体を層形成し、第1半導体基体の表面側(A
面側)に、原版の形状を引き写したアライメントマーク
1Aを得る。 (2)アライメントマーク1Aを位置基準にして、第1
半導体基体のA面側に回路を形成する。 (3)基台を除去し、第1半導体基体のB面側に、原版
の形状を反転転写したアライメントマーク1Bを露出さ
せる。 (4)露出したアライメントマーク1Bを位置基準にし
て、第1半導体基体のB面側に回路を形成する。 (5)アライメントマーク1Bを位置基準にして、第1
半導体基体を第2半導体基体に位置合わせする。 (6)両半導体基体の位置合わせの後、第1半導体基体
のB面側に、第2半導体基体を貼り合わせる。 《請求項4》請求項4に記載の発明は、請求項3の製造
方法において、基台を除去する前に、第1半導体基体の
A面側に支持台を貼り付ける工程を有すること特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にか
かる実施形態を説明する。
【0007】《第1の実施形態》第1の実施形態は、請
求項1および請求項2に対応した実施形態である。
【0008】[半導体装置の構成説明]図1は、第1の
実施形態における半導体装置10の構成を示す図であ
る。図1において、半導体装置10は、第1半導体基体
13と、第2半導体基体18と、両基体を支持(補強)
する支持台22とを備える。この第1半導体基体13の
一方の面側であるA面側(図1参照)には、素子領域や
配線などからなる回路14が形成される。また、第1半
導体基体13の他方の面側であるB面側(図1参照)に
は、回路26が形成される。
【0009】一方、第2半導体基体18には、少なくと
も片面側に、回路19が形成される。このような第1半
導体基体13と第2半導体基体18とは、バンプ17な
どの導電材を間に介して電気接続された上で、接合層2
4を挟んで積層状に貼り合わされる。なお、半導体装置
10には、各面の間で導通を取るため、スルーホールが
設けられる。これらスルーホールの穴の側面などには、
半導体基体と故意に導通を取る場合を除いて、絶縁膜
(不図示)などが適宜に設けられる。これら絶縁膜など
の作用により、スルーホール内の導通材は、半導体基体
その他の導通不要な箇所と適宜に絶縁される。
【0010】[製造方法の説明]図2および図3は、こ
の半導体装置10の製造方法を示す図である。以下、図
2および図3を参照して、半導体装置10の製造手順を
説明する。なお、ここでは、説明を簡明にするため、フ
ォトリソグラフィなどの公知の工程については説明を省
略する。
【0011】第1工程 まず、半導体ウェハーなどの基台11を用意する。この
基台11の表面には、アライメントマークの原版12と
なる凹または凸が形成される。この基台11の表面に、
エピタキシャル成長などの層形成を行い、第1半導体基
体13を形成する。このとき、原版12の箇所には、原
版12の凹または凸の形状に沿って、雪が積もるように
層形成が為される。その結果、第1半導体基体13の表
面(図2に示すA面側)には、原版12の凹凸などの形
状を引き写したアライメントマーク1Aが現れる。
【0012】第2工程 次に、アライメントマーク1Aを位置基準にして、第1
半導体基体13のアライメント調整を行いつつ、第1半
導体基体13のA面側に回路14を形成する。なお、ア
ライメントマーク1Aの形状崩れなどに対処するため、
アライメントマーク1Aを位置基準にして、新たなマー
クを適時に打ち直してもよい。この打ち直しマークの使
用は、アライメントマーク1Aを位置基準として間接的
に使用したこととなる。また、原版12とアライメント
マーク1Aとの間のエッジ位置のずれを、第1半導体基
体13の層形成の条件などから補正した上で、アライメ
ントマーク1Aを位置基準として使用してもよい。な
お、回路14内の接点15には、バンプ17などの導電
材が、メッキ工程等によって形成される。
【0013】第3工程 第3工程では、2枚の半導体基体を対置して、独立に位
置制御可能なステージ(不図示)を使用する。このステ
ージ上に、回路14を形成した第1半導体基体13をセ
ットし、アライメントマーク1Aを位置基準にして、ア
ライメント調整(位置出し)を実施する。このような位
置出しの後、ステージ上において第1半導体基体13を
所定の位置まで移動させる。一方、このステージ上に
は、少なくとも片面に回路19を形成した第2半導体基
体18もセットされる。この第2半導体基体18に対し
て、回路19の形成に使用したアライメントマーク2B
を位置基準にして、アライメント調整(位置出し)を実
施する。このような位置出しの後、ステージ上において
第2半導体基体18を所定の位置まで移動させる。な
お、このようなアライメント調整には、レーザー回折光
を利用した鋭敏かつ高精度なアライメント調整方法を使
用することが好ましい。このようなステージ上の作業に
よって、半導体基体13,18は対置した状態となり、
かつ回路14,19内の接点15,20が正確に位置合
わせされる。
【0014】第4工程 上記のように位置合わせされた状態で、第1半導体基体
13および第2半導体基体18を近づけ、第1半導体基
体13側のバンプ17と、第2半導体基体18側の接点
20とを突き合わせる。この状態で、回路14と回路1
9とは、接点15,バンプ17および接点20を介し
て、電気的に接続される(なお、バンプ17は、レーザ
ーアニールなどの加熱手段により接点20と融着させる
ことが好ましい)。なお、回路14,19において、接
触してはいけない領域や、貼り付け部分のストレスなど
から保護すべき場合には、接合部位を絶縁層などで覆っ
ておくことが好ましい。このように突き合わせた状態
で、両半導体基体の間に、接合剤を充填する。このと
き、接合部位を真空に引くことよって、接合部位の微小
な隙間まで接合剤を充填することが好ましい。また、こ
のような接合剤としては、後述する工程で熱がかけられ
ることを考慮して、耐熱性の高い接合剤(例えば無機系
接合剤)を使用することが好ましい。このような接合剤
によって接合層24が形成され、第1半導体基体13と
第2半導体基体18とが積層状態に貼り合わされる。
【0015】第5工程 次に、基台11をエッチングなどを用いて除去する。こ
のとき、基台11の厚みを、CMP(Chemical Mechani
cal Polishing)や機械研磨などによって予め薄くして
おくことにより、エッチング時間の短縮を図ることが好
ましい。また、このエッチング時には、基台11と第1
半導体基体13との不純物濃度の違いを利用して、エッ
チング速度をコントロールし、第1半導体基体13のB
面側が現れた時点でエッチングを停止することが好まし
い。このように基台11を除去することにより、第1半
導体基体13のB面側には、原版12の凹凸などの形状
を反転転写したアライメントマーク1Bが露出する。こ
のアライメントマーク1Bは、原版12を型にして形成
されたものであり、原版12のあった位置に現れる。こ
のアライメントマーク1Bは、原版12を引き写して形
成されたアライメントマーク1Aとほぼ対向する。この
ように、アライメントマーク1A,1Bは、どちらも原
版12から形成されるため、第1半導体基体13の両面
に離れながらも、両マーク間に精密かつ安定な位置関係
が維持される。
【0016】第6工程 次に、アライメントマーク1Bを位置基準にして、第1
半導体基体13のアライメント調整を行いつつ、第1半
導体基体13のB面側に回路26を形成する。なお、ア
ライメントマーク1Bの形状崩れなどに対処するため、
アライメントマーク1Bを位置基準にして、新たなマー
クを適宜に打ち直してもよい。この打ち直しマークを位
置基準とすることにより、アライメントマーク1Bを、
間接的に使用して、位置基準をとることが可能になる。
また、原版12とアライメントマーク1Bとの間のエッ
ジ位置のずれを、エッチングの条件などから補正した上
で、アライメントマーク1Bを位置基準に使用してもよ
い。なお、このような回路26の形成に際して、スルー
ホール29を設けて、回路26と回路14、または回路
26と回路19との間で電気接続を行うことも可能であ
る。上述のような工程を経て、半導体装置10が形成さ
れる。
【0017】[第1の実施形態の効果など]以上説明し
たように、第1の実施形態では、両面に回路を有する第
1半導体基体13と、少なくとも片面に回路を有する第
2半導体基体18とを貼り合わせて、半導体装置10を
製造する。したがって、1回の貼り合わせによって、少
なくとも3面分の回路を有する半導体装置10を得るこ
とが可能になる。その結果、回路実装密度の高い半導体
装置10を実現することができる。
【0018】さらに、第1の実施形態では、これら3面
の回路が積層状に重なるため、3面の回路間距離が非常
に近くなる。したがって、層間に内部配線(信号線や接
地線など)を配置することにより、これら回路間におけ
る内部配線距離を短縮することが容易となる。このよう
に内部配線が短くなることにより、配線上の信号遅延
や、配線のインピーダンスを軽減することが可能にな
り、半導体装置10の動作速度を一段と高めることが容
易となる。
【0019】また、第1の実施形態では、原版12を基
準に、第1半導体基体13の両面に、位置整合の取れた
アライメントマーク1A,1Bを形成する。このアライ
メントマーク1A,1Bを使用することにより、第1半
導体基体13の両面に、回路14,26を高精度に位置
整合させて形成することが可能になる。
【0020】さらに、この第1半導体基体13のアライ
メントマーク1Aを位置基準にして、第2半導体基体1
8との位置合わせを行う。その結果、少なくとも3面の
回路14,26,19の間で、高精度に位置整合をとる
ことが可能になる。
【0021】したがって、第1半導体基体13と第2半
導体基体18とを貼り合わせるに当たって、双方の接点
15,20の位置ずれを低減することが可能になる。通
常、接点15,20のサイズは、位置ずれの分だけ余裕
を持たせなければならない。しかし、本実施形態のよう
に位置ずれが低減することにより、接点15,20のサ
イズを縮小することが容易となる。その結果、回路19
および回路14の回路スペースに余裕が生まれ、より高
密度に回路実装された半導体装置10を実現することが
容易になる。次に、別の実施形態について説明する。
【0022】《第2の実施形態》第2の実施形態は、請
求項1,3,4に対応した実施形態である。
【0023】[半導体装置の構成説明]図4は、第2の
実施形態における半導体装置70の構成を示す図であ
る。図4において、半導体装置70は、第1半導体基体
73と、第2半導体基体78と、両基体を支持(補強)
する支持台91とを備える。この第1半導体基体73の
一方の面側であるA面側(図4参照)には、素子領域や
配線などからなる回路74が形成される。また、第1半
導体基体73の他方の面側であるB面側(図4参照)に
は、回路86が形成される。一方、第2半導体基体78
の両面には、回路79,80が形成される。このような
第1半導体基体73と第2半導体基体78とは、バンプ
77などの導電材を間に介して電気接続された上で、接
合層84を挟んで積層状に貼り合わされる。
【0024】[製造方法の説明]図5および図6は、半
導体装置70の製造方法を示す図である。以下、図5お
よび図6を参照して、半導体装置70の製造手順を説明
する。なお、ここでは、説明を簡明にするため、フォト
リソグラフィなどの公知の工程については説明を省略す
る。
【0025】第1工程 まず、半導体ウェハーなどの基台71を用意する。この
基台71の表面には、アライメントマークの原版72と
なる凹または凸などの形状が形成される。このような基
台71の表面に、エピタキシャル成長などの層形成を行
い、第1半導体基体73を形成する。このとき、原版7
2の箇所には、凹または凸の形状に沿って層形成が為さ
れる。その結果、第1半導体基体73の表面(図5に示
すA面側)には、原版72の凹凸などの形状を引き写し
たアライメントマーク1Aが現れる。
【0026】第2工程 次に、アライメントマーク1Aを位置基準にして、第1
半導体基体73のアライメント調整を行いつつ、第1半
導体基体73のA面側に回路74および接点75を形成
する。なお、アライメントマーク1Aの形状崩れなどに
対処するため、アライメントマーク1Aを位置基準にし
て、新たなマークを適宜に打ち直してもよい。この打ち
直しマークの使用は、アライメントマーク1Aを位置基
準として間接的に使用したこととなる。また、原版72
とアライメントマーク1Aとの間のエッジ位置のずれ
を、第1半導体基体73の層形成の条件などから補正し
た上で、アライメントマーク1Aを位置基準として使用
してもよい。
【0027】第3工程 A面側の回路74を形成した後、第1半導体基体73の
A面側に支持台91を貼り付ける。
【0028】第4工程 次に、基台71をエッチングなど用いて除去する。この
とき、基台71の厚みを、CMP(Chemical Mechanica
l Polishing)や機械研磨を用いて予め薄くしておくこ
とにより、エッチング時間の短縮を図ることが好まし
い。また、このエッチング時には、基台71と第1半導
体基体73との不純物濃度の違いを利用して、エッチン
グ速度をコントロールし、第1半導体基体73のB面側
が現れた時点でエッチングを停止することが好ましい。
このように基台71を除去することにより、第1半導体
基体73のB面側には、原版72の凹凸などの形状を反
転させたアライメントマーク1Bが露出する。このアラ
イメントマーク1Bは、原版72を型にして形成された
ものであり、原版72のあった位置に現れる。このアラ
イメントマーク1Bは、原版72を引き写して形成され
たアライメントマーク1Aとほぼ対向する。このよう
に、アライメントマーク1A,1Bは、どちらも原版7
2から形成されるため、第1半導体基体73の両面に離
れながらも、両マーク間に精密かつ安定な位置関係が維
持される。
【0029】第5工程 次に、アライメントマーク1Bを位置基準にして、第1
半導体基体73のアライメント調整を行いつつ、第1半
導体基体73のB面側に回路86を形成する。なお、ア
ライメントマーク1Bの形状崩れなどに対処するため、
アライメントマーク1Bを位置基準にして、新たなマー
クを適宜に打ち直してもよい。この打ち直しマークを位
置基準とすることにより、アライメントマーク1Bを、
間接的に使用して、位置基準をとることが可能になる。
また、原版72とアライメントマーク1Bとの間のエッ
ジ位置のずれを、エッチングの条件などから補正した上
で、アライメントマーク1Bを位置基準に使用してもよ
い。このような回路86の形成に際して、スルーホール
89を設けて、回路86(図5では接点75)と回路7
4(図5では接点87)との間で電気接続を行うことも
可能である。また、回路86の形成に際して、第2半導
体基体78の回路側と電気接続を行うための接点87を
用意しておいてもよい。
【0030】第6工程 第6工程では、2枚の半導体基体を対置して、独立に位
置制御可能なステージ(不図示)を使用する。このステ
ージ上に、第1半導体基体73をセットし、アライメン
トマーク1Bを位置基準にして、アライメント調整(位
置出し)を実施する。このような位置出しの後、ステー
ジ上において第1半導体基体73を所定の位置まで移動
させる。一方、このステージ上には、両面に回路79,
80を形成した第2半導体基体78もセットされる。こ
の第2半導体基体78に対して、回路80の形成に使用
したアライメントマーク2Aを位置基準にして、アライ
メント調整(位置出し)を実施する。このような位置出
しの後、ステージ上において第2半導体基体78を所定
の位置まで移動させる。なお、このようなアライメント
調整には、レーザー回折光を使用した鋭敏かつ高精度な
アライメント調整方法を使用することが好ましい。この
ようなステージ上の作業によって、半導体基体73,7
8は対置した状態となり、かつ回路86,80内の接点
87,90は正確に位置合わせが為される。なお、第2
半導体基体78側の接点90には、メッキ工程などによ
り、バンプ77が予め形成されている。
【0031】第7工程 上記のように位置合わせされた状態で、第1半導体基体
73および第2半導体基体78を近づけ、第1半導体基
体73側の接点87と、第2半導体基体78側のバンプ
77とを突き合わせる。この状態で、第1半導体基体7
3と第2半導体基体78とは、電気的に接続される(な
お、バンプ77は、レーザーアニールなどの加熱手段に
より接点87と融着させることが好ましい)。なお、回
路86,80において、接触してはいけない領域や、貼
り付け部分のストレスなどから保護すべき領域について
は、接合部位を絶縁層などで覆っておくことが好まし
い。このように突き合わせた状態で、両半導体基体の間
に、接合剤を充填する。このとき、接合部位を真空に引
くことにより、接合部位の微小な隙間まで接合剤を充填
することが好ましい。このような接合剤によって接合層
84が形成され、第1半導体基体73と第2半導体基体
78とが積層状態に貼り合わされる。
【0032】第8工程 次に、基台82(あるいは支持台91でもよい)を、C
MP、機械研磨またはエッチングなどを用いて除去す
る。上述したような工程を経て、半導体装置70が形成
される。
【0033】[第2の実施形態の効果など]以上説明し
たように、第2の実施形態では、両面に回路を有する第
1半導体基体73と、両面に回路を有する第2半導体基
体78とを貼り合わせて、半導体装置70を製造する。
したがって、1回の貼り合わせによって、4面分の回路
を有する半導体装置70を得ることが可能になる。その
結果、回路実装密度の高い半導体装置70を容易に実現
することができる。
【0034】さらに、第2の実施形態では、これら4面
の回路が積層状に重なるため、4面の回路間距離が非常
に近くなる。したがって、層間に内部配線(信号線や接
地線など)を配置することにより、これら4面の回路間
における内部配線距離を短縮することが容易となる。こ
のように内部配線距離が短縮することにより、配線上の
信号遅延や、配線のインピーダンスを軽減することが可
能になり、半導体装置70の動作速度を一段と高めるこ
とが容易となる。
【0035】また、第2の実施形態においても、アライ
メントマーク1A,1Bを位置基準にして第1半導体基
体73の両面に、位置整合を高精度にとった回路74,
86を形成した上、このアライメントマーク1Bを位置
基準にして、第1半導体基体73を第2半導体基体78
に位置合わせしている。
【0036】したがって、少なくとも3面の回路間にお
いて、高精度に位置整合をとった半導体装置70を容易
に実現することが可能になる。さらに、第2半導体基体
78の回路79,80が、第1半導体基体73と同様に
略対向するアライメントマークを使用して位置整合をと
ることにより、4面の回路間において高精度に位置整合
をとった半導体装置70も容易に実現できる。
【0037】また、接点87,90間の位置整合を高精
度にとれるので、位置ずれ分を見込んで接点87,90
のサイズを必要以上に大きくする必要がなくなる。その
結果、接点87,90のサイズ縮小が可能になり、その
分だけ高密度に回路実装された半導体装置70を実現す
ることが容易になる。
【0038】また、第2の実施形態では、貼り合わせ時
点において、両半導体基体73,78の回路が完成して
いる。したがって、貼り合わせ後に、酸化やアニールな
どの熱処理を施す必要が特にない。その結果、耐熱性の
低い接合剤を使用して、両半導体基体73,78を貼り
合わせることが可能になる。
【0039】その上、貼り合わせ後に熱処理を行わない
ことにより、既に完成済みの回路内で不純物が再拡散す
るなどのおそれが少なくなる。その結果、半導体基体そ
れぞれの回路形成時に、貼り合わせ後の熱処理を考慮し
てプロセス条件を決定するといった困難性が解消する。
【0040】《実施形態の補足事項》なお、上述した実
施形態では、2枚の半導体基体を貼り合わせている。し
かしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上述したような製造工程を繰り返すことによ
り、3枚以上の半導体基体を貼り合わせてもよい。この
場合、より回路実装密度の高い半導体装置を容易に実現
することが可能になる。
【0041】また、上述した実施形態では、耐熱性の高
い無機系接合剤を使用して、半導体基体を貼り合わせて
いる。そのため、貼り合わせ後に、半導体装置に対して
酸化やアニールなどの熱処理を施すことができるという
利点がある。しかしながら、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、シリコン系接合剤、ポリミド系
接合剤、エポキシ系接合剤などの接合剤を使用して、半
導体基体を貼り合わせてもよい。さらに、半導体基体の
面同士を密に圧着することにより、貼り合わせてもよ
い。また、この圧着した状態に熱を加えることにより、
さらに強力に貼り合わせてもよい。
【0042】なお、上述した実施形態では、補強などの
目的から支持台22,91などを半導体装置10,70
に貼り付けている。しかしながら、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、補強目的であれば、第1
半導体基体および/または第2半導体基体の周囲を厚く
するなどしてもよい。
【0043】なお、上述した実施形態では、半導体基体
の間で電気接続を行うための接点を、図7(A)に示す
接点51のような構造とした。この場合、半導体50の
回路の上に比較的薄い絶縁層50aを設け、その絶縁層
50aの上に接点51を形成する。さらに、貼り合わせ
の影響を避けるため、絶縁層52が接点51の周囲に形
成される。このような接点51は、バンプ53を介し
て、他方の半導体基体の接点と電気接続される。このよ
うな図7(A)の構成では、絶縁層50a上に形成する
配線層と一緒に接点51を形成できるため、製造工程を
少なくできるという利点がある。しかしながら、貼り合
わせ部分のストレスが、バンプ53および接点51を介
して、絶縁層50aの下に及ぶため、接点51の直下に
は回路を配置することが難しくなる。そのため、接点5
1の配置レイアウトの自由度が低く、場合によっては、
回路の周辺域まで迂回して接点51を配置するなどの工
夫が必要となる。
【0044】そこで、図7(B)に示すような接点構造
としてもよい。この場合、半導体基体60の回路上に、
貼り合わせの影響を避けるため、比較的厚い絶縁層63
(上位概念的には緩衝層)を形成する。この絶縁層63
のスルーホール開口部に、回路側の接点61やコンタク
ト領域62と接続する接点64を形成する。この接点6
4は、厚い絶縁層63の表面まで延設される。この接点
64の延設箇所は、バンプ65(上位概念的には導電
材)を介して、他方の半導体基体の接点と電気接続され
る。
【0045】すなわち、両半導体基体の貼り合わせ部分
に緩衝層を設け、この緩衝層に設けた中継の接続部材
(例えば、接点64の延設箇所)を経由して両半導体基
体の回路間を接続する。
【0046】このような図7(B)の接点構造では、半
導体基体の回路部分(特に、接点61やコンタクト領域
62など)に直にストレスがかからない。したがって、
図7(A)の場合に比べて、接点部分のストレスを考慮
する必要が少なく、接点や回路のレイアウト自由度が極
めて高くなる。したがって、回路上の所望位置に接点6
4を設けることが容易となり、回路間の接続距離を効率
的に短縮することが可能になる。その結果、回路の実装
密度を高めることが可能になる。さらに、回路間の接続
距離を短縮することにより、回路間の信号遅れなどを確
実に低減し、高周波用途の半導体装置を容易に実現する
ことが可能になる。
【0047】
【発明の効果】本発明では、両面に回路を有する第1半
導体基体と、少なくとも片面に回路を有する第2半導体
基体とを積層状態に貼り合わせて、半導体装置を形成す
る。したがって、1回の貼り合わせによって、少なくと
も回路3面分を有する半導体装置を得ることが可能にな
る。その結果、回路実装密度の高い半導体装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における半導体装置10の構成
を示す図である。
【図2】半導体装置10の製造方法(前半)を示す図で
ある。
【図3】半導体装置10の製造方法(後半)を示す図で
ある。
【図4】第2の実施形態における半導体装置70の構成
を示す図である。
【図5】半導体装置70の製造方法(前半)を示す図で
ある。
【図6】半導体装置70の製造方法(後半)を示す図で
ある。
【図7】層間に設置する接点の構成を示す図である。
【符号の説明】
1A アライメントマーク 1B アライメントマーク 10 半導体装置 11 基台 12 原版 13 第1半導体基体 14 回路 17 バンプ 18 第2半導体基体 19 回路 22 支持台 24 接合層 26 回路 70 半導体装置 71 基台 72 原版 73 第1半導体基体 74 回路 77 バンプ 78 第2半導体基体 84 接合層 86 回路 91 支持台
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/12 H01L 21/30 502M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面(A面側,B面側)に回路の形成さ
    れた第1半導体基体と、 少なくとも片面に回路の形成された第2半導体基体とを
    備え、 前記第1半導体基体と前記第2半導体基体とを積層状態
    に貼り合わせたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
    方法であって、 アライメントマークの原版を形成した基台上に前記第1
    半導体基体を層形成し、前記第1半導体基体の表面側
    (A面側)に、前記原版の形状を引き写したアライメン
    トマーク1Aを得る工程と、 前記アライメントマーク1Aを位置基準にして、前記第
    1半導体基体の前記A面側に回路を形成する工程と、 前記アライメントマーク1Aを位置基準にして、前記第
    1半導体基体を前記第2半導体基体に位置合わせする工
    程と、 両半導体基体の位置合わせの後、前記第1半導体基体の
    前記A面側に、前記第2半導体基体を貼り合わせる工程
    と、 前記貼り合わせの後、前記基台を除去し、前記第1半導
    体基体の前記B面側に、前記原版の形状を反転転写した
    アライメントマーク1Bを露出させる工程と、 露出した前記アライメントマーク1Bを位置基準にし
    て、前記第1半導体基体の前記B面側に回路を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
    方法であって、 アライメントマークの原版を形成した基台上に前記第1
    半導体基体を層形成し、前記第1半導体基体の表面側
    (A面側)に、前記原版の形状を引き写したアライメン
    トマーク1Aを得る工程と、 前記アライメントマーク1Aを位置基準にして、前記第
    1半導体基体の前記A面側に回路を形成する工程と、 前記基台を除去し、前記第1半導体基体の前記B面側
    に、前記原版の形状を反転転写したアライメントマーク
    1Bを露出させる工程と、 露出した前記アライメントマーク1Bを位置基準にし
    て、前記第1半導体基体の前記B面側に回路を形成する
    工程と、 前記アライメントマーク1Bを位置基準にして、前記第
    1半導体基体を前記第2半導体基体に位置合わせする工
    程と、 両半導体基体の位置合わせの後、前記第1半導体基体の
    前記B面側に、前記第2半導体基体を貼り合わせる工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製造方法であって、 前記基台を除去する前に、前記第1半導体基体の前記A
    面側に支持台を貼り付ける工程を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009055007A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Honda Motor Co Ltd 半導体装置
JP2010062514A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Ultratera Corp 粘着性保護層を有する半導体ウェハ

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