JP2003185783A - 炉内目視検査装置 - Google Patents

炉内目視検査装置

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JP2003185783A
JP2003185783A JP2001387778A JP2001387778A JP2003185783A JP 2003185783 A JP2003185783 A JP 2003185783A JP 2001387778 A JP2001387778 A JP 2001387778A JP 2001387778 A JP2001387778 A JP 2001387778A JP 2003185783 A JP2003185783 A JP 2003185783A
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pressure vessel
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JP2001387778A
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Makoto Senoo
誠 妹尾
Tetsuya Matsui
哲也 松井
Junji Baba
淳史 馬場
Takao Shimura
孝夫 志村
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉心容器内での操作性が良く安定性に優れ、
画質の良い撮像が容易に得られるようにした炉心内目視
検査装置を提供すること。 【解決手段】 原子炉圧力容器40の上部から、錘昇降
用ロープ20により炉底部に到達する錘10を吊り下
げ、この錘昇降用ロープ20に垂直移動と回動移動がで
きるようにしてカメラ搭載機構30を支持させ、このカ
メラ搭載機能30に備え付けたTVカメラにより、圧力
容器40内の任意の部分が撮像できるようにして、炉心
内の画像による目視検査ができるようにしたもの。錘昇
降用ロープ20がガイドになるので、安定した撮像が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水が張られている
容器内を目視して点検・検査する装置に係り、特に原子
力発電プラントにおける原子炉圧力容器内の点検・検査
に好適な目視検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば発電プラントなどで現用されてい
る原子炉は、通常、ウランなどの核燃料を所定の加圧容
器内に収納し、水中で加圧した状態で運転され、このと
きの圧力は数10パスカルから100パスカル以上にも
達する。
【0003】そこで、この加圧容器には大きな耐圧性能
と共に、極めて高い信頼性が要求され、従って、安全性
確保のため、圧力容器内の点検・検査などの保守に必要
な作業が欠かせない。
【0004】ところで、この原子炉における圧力容器の
点検と検査は、通常、容器の中に水が張られている状態
のままで行うのが通例で、しかも容器内は強い放射能環
境にあるので、従来からTVカメラ(テレビジョンカメ
ラ)を用いた遠隔目視監視方法が採用されていた。
【0005】図2は、このような目視監視方法で使用さ
れる簡易型水中カメラの一例で、水密に作られたカメラ
ホルダ100の中にTVカメラ110と照明灯120を
収容し、これに吊り下げ操作用の2本の紐130を取付
けたもので、この紐130を用い、原子炉圧力容器の上
部を開放した後、カメラ操作者が、炉心上部に設置され
た燃料取扱装置の横行台車からTVカメラ110を炉内
に吊り降ろし、紐130を操ることにより原子炉圧力容
器内の所定位置に対する点検・検査を実施していた。
【0006】このため、撮像管や固体撮像素子に水中で
の撮像に適合させたレンズを取付けてTVカメラ110
とし、白熱灯や放電灯を光源とする照明灯120を用い
て圧力容器の内壁面や容器内の構造物を撮像し、炉外に
ある画像モニタにより観察できるようにしてある。
【0007】ここで、このような従来技術に関しては、
改良型として、特開平3−78697号公報では、TV
カメラ収納体の水平面内での角度と垂直面内での角度を
遠隔操作により任意に設定できるようにした装置につい
て開示している。
【0008】また、特開2000−346976号公報
では、燃料交換装置の2本のレールに一対の車輪式移動
機構を配置し、この一対の車輪式移動機構の間に更にワ
イヤ水平に張る機構を設け、このワイヤにより吊り下げ
式水中カメラ機構が移動するようにした装置について開
示している。
【0009】一方、このような目視検査装置において検
査対象となる欠陥や検査対象機器のサイジング(寸法計
測)の観点からは、目視検査装置に2台の水中カメラを
搭載させ、検査対象の立体視により検査対象表面の凹凸
を目視で判別する方法が、例えば特開平8−14618
5号公報により開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、何れ
も容器の上部からTVカメラを吊り下げて検査箇所に位
置決めする方式である点に配慮がされておらず、容器内
におけるTVカメラの操作性と安定性に問題があった。
【0011】上記したように、従来技術は、何れも加圧
容器の上部からTVカメラを吊り下げ、検査箇所に位置
決めする方式であるが、このとき、加圧容器の上部は、
炉心からかなりの高所(例えば20m以上)にあるのが通
例である。
【0012】このとき、従来技術では、吊り下げ用のロ
ープ又はチェーンでTVカメラを操作しており、このた
め、TVカメラの揺動が避けられず、更に位置や撮像方
向の変更に伴ってもTVカメラに揺動が発生してしま
う。
【0013】従って、従来技術では、TVカメラの位置
決めが極めて困難で、カメラ操作に高度の熟練と多大の
負担が必要で、撮像に多くの時間が掛かってしまう上、
カメラ振れで撮像条件が悪化し適切な像が得られなくな
ってしまい、この結果、点検・検査に多くの労力と時間
を要してしまう。
【0014】ここで、上記した特開2000−3469
76号公報による方式では、定期検査工程で細心の配慮
が要求される燃料交換作業と平行した作業を可能にして
いるが、燃料交換作業を実施しながらの炉内検査には制
約条件が多い上、作業の工程管理がかえって複雑化して
しまうとうデメリット発生の問題もある。
【0015】また、炉内構造物の表面欠陥を検査する場
合、従来技術では、水中カメラと検査対象面との距離が
不明なため、たとえ表面欠陥が発見されたとしても、そ
の欠陥の大きさがどの程度であるかを定量的に計測する
ことはできなかった。
【0016】ここで、2台のカメラを用いた従来技術で
も、立体視により欠陥の凹凸が判断できるだけであり、
欠陥や検査対象機器の定量的な評価にまでは至っておら
ず、炉内構造物のアズビルトの寸法を計測することは困
難であった。
【0017】本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてな
されたもので、その目的は、炉心容器内での操作性が良
く安定性に優れ、画質の良い撮像が容易に得られるよう
にした炉心内目視検査装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、原子炉圧力
容器内を撮像した画像により当該原子炉圧力容器の目視
検査を行う方式の炉内目視検査装置において、前記圧力
容器の上部から当該圧力容器内に錘を吊り下げ、当該錘
を前記圧力容器の底部を含む所定の部分に着座させるロ
ープと、前記ロープに沿って垂直に移動でき、当該ロー
プを軸として回動できるようにしたカメラ搭載機構と、
前記カメラ搭載機構に搭載されたテレビジョンカメラと
を設け、前記テレビジョンカメラで撮像した画像により
原子炉圧力容器の目視検査を行うようにして達成され
る。
【0019】このとき、前記カメラ搭載機構に、前記テ
レビジョンカメラの仰角を制御する手段を設けても良
く、前記錘に折り畳み式の支持手段を設け、当該錘が、
前記原子炉圧力容器内にある構造物の上にも着座できる
ようにしても良い。
【0020】本発明によれば、原子炉圧力容器上部に設
置されている燃料取扱装置の一付属設備である横行台車
に具備した、炉上部から炉底部に到達する錘付きの錘昇
降用ロープを炉上部水平方向の任意の位置に設置する手
段を設け、更に、この錘昇降用ロープに沿って上下方向
に移動可能で且つ任意の位置で固定可能な撮像ユニット
搭載手段(カメラ搭載機構)が設けられている。
【0021】この場合、撮像ユニット搭載手段には、該
錘昇降用ロープの周方向に位置決め可能であると同時
に、水平面に対して任意の角度から撮像可能な駆動手段
が設けてある。
【0022】また、従来技術において、1台の撮像ユニ
ット(例えばテレビジョンカメラ)による検査対象欠陥の
実寸法の評価ができないという課題に対しては、2台の
撮像ユニットを所定の間隔で設定し、その2台の撮像ユ
ニット共通視野内の評価が必要な欠陥面に対して対応点
を目印として投影する手段と、この対応点を含む欠陥検
査面の2枚の画像を同時に画像化する手段を用いる。
【0023】更に、従来の簡易型目視検査装置では、炉
内構造物のアズビルトの寸法を計測することも困難であ
ったという課題に対しては、一つ又は二つ以上の寸法計
測対象を1台又は2台の撮像ユニットによる画像をその
画像を撮るのに用いた撮像ユニット毎に撮った画像をソ
ーテイングする手段と、各撮像ユニットで撮像した寸法
評価すべき対象画像上の対応点を指示する手段を設けて
いる。
【0024】これにより、指示された対応点座標から撮
像ユニットの光学的特性と寸法評価すべき対象画像撮像
時の3次元座標を算出し、評価対象の3次元モデルを求
めて炉内構造物のアズビルトの寸法が計測できるように
している。
【0025】このように、本発明では、原子炉圧力容器
の上部から錘昇降用ロープによって錘を炉底部に降下さ
せ、炉底部に固定する手段を用いることと、その錘の重
量を利用して錘昇降用ロープに錘による荷重以下の引っ
張り力で炉上部の錘昇降用ロープ送出し機構での錘昇降
用ロープ支持点と錘昇降用ロープと錘の固定点との間を
直線で結ぶことができるようにしている。
【0026】このため、錘昇降用ロープに沿って設置す
る撮像ユニットの上下方向及び錘昇降用ロープ周方向の
位置を長時間安定に保つことができるようになり、ま
た、撮像ユニットの検査対象に対する正確な位置決めも
可能になり、検査に要する時間の短縮が可能となる。
【0027】また、撮像ユニット搭載手段には、撮像ユ
ニットの上下方向の位置を固定する手段や錘昇降用ロー
プ周方向及び鉛直方向に対して撮像ユニットを遠隔で位
置決めする駆動手段を設けることができるので、撮像ユ
ニット操作者に対する負担を軽減することができる。
【0028】更に、2台の撮像ユニットを搭載すれば、
この2台の撮像ユニットの光軸間距離、撮像ユニットの
視野角、取り込み画像の画素数、2枚の画像間の対応点
視差画素数との関係から撮像ユニットと検査対象面まで
の距離が算出できるので、欠陥の実寸法評価が可能とな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による炉内目視検査
装置について、図示の実施の形態により詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施形態で、この図は、原子炉
圧力容器40の頂部にある原子炉密封用のヘッドが取り
外された状態を示したものである。
【0030】そして、圧力容器40の上には、建屋の中
で圧力容器40の上に位置する床51があり、ここに、
核燃料集合体や炉内機器の挿入取出しに際して水を張
り、それらの移送経路用プールとなる原子炉ウェル52
がある。
【0031】床51の上には燃料取扱機走行台車50が
走行自在に設置され、これに燃料取扱機横行台車55
が、これも走行自在に載置されている。そして、この燃
料取扱機横行台車55に錘昇降機構80が取付けてあ
る。
【0032】ここで、詳細は後述するが、この錘昇降機
構80は一種の巻上機で、錘昇降用ロープ20は、この
巻上機の巻胴(ドラム)に巻き付けた状態でが吊り下げら
れている。
【0033】そして、この錘昇降用ロープ20の先端に
は、所定の重量を持った錘10が吊り下げられた形で取
付けてあり、従って、錘昇降機構80により錘昇降用ロ
ープ20を巻き取ったり、巻き戻したりすることによ
り、このロープ20の下端に吊り下げられている錘10
を容器内で昇降させることができる。
【0034】この図1では、錘10が錘昇降機構80に
より降ろされ、圧力容器40の底部に届いている状態が
示されているが、ここで、この錘10を吊り下げている
ロープ20にはカメラ搭載機構30が上下移動可能に保
持され、これにカメラ搭載機構昇降用ロープ21の先端
が固定されている。
【0035】そして、このカメラ搭載機構昇降用ロープ
21の上端も、図示してないが、錘昇降機構80と同じ
ような構成のカメラ昇降機構により吊り下げられてい
て、上下に昇降移動できるようになっている。ここで、
このカメラ昇降機構は、錘昇降機構80の上側又は下側
で燃料取扱機横行台車55に取付けられている。
【0036】そこで、錘10の原子炉圧力容器40内に
おける水平方向の位置は、錘昇降機構80が取付けられ
ている燃料取扱機横行台車55と、この燃料取扱機横行
台車55を支持してる燃料取扱機走行台車50によって
任意に位置決められ、圧力容器40内での垂直方向の位
置は、カメラ搭載機構昇降用ロープ21により任意に位
置決めされる。
【0037】そこで、まず、錘吊り下げ用の錘昇降用ロ
ープ20には、荷重付加時の伸びが全長約25mで約1
0mm以内となるような素材で作られ、且つ錘10によ
る荷重付加時の撚り戻しができるだけ少ないものを用い
る。例えば撚り線式の金属ワイヤを錘昇降用ロープ20
として用いる場合には、長時間の荷重付加による伸びと
撚り戻しが少ないものを用いる。
【0038】そして、まず、炉心シュラウド90内の上
部格子板60や炉心支持板70内の炉心構造物を検査す
る場合には、これら上部格子板60の格子の孔や炉心支
持板70の孔を通過して錘10を炉底部に着座させる。
【0039】このとき、上部格子板60の格子の孔や炉
心支持板70の孔の中で、検査位置に最も近い座標にあ
るものを錘10が通過するように制御する。そして、こ
のとき、錘10に連結された錘昇降用ロープ20の張力
が、錘10の重さによる引っ張り力よりも低下し、所定
の張力以下になったとき、錘10が着座したものと判断
して下降動作を停止するように錘昇降機構80を制御す
る。
【0040】図3は、錘昇降機構80の詳細で、まず、
錘昇降機構フレーム81は、燃料取扱横行台車55の原
子炉が見下ろせる位置にボルトなどで固定されている。
そして、錘昇降用ロープ20は、水平方向錘昇降用ロー
プ位置固定用プーリ88と錘昇降用ロープガイド機構8
6を介して錘昇降用ロープ巻取りドラム82に巻き付け
られている。
【0041】このとき、錘昇降用ロープガイド機構86
は、錘昇降用ロープの巻取り時又は繰り出し時における
錘昇降用ロープ巻取りドラム82のローブの軸方向位置
に同期して、錘昇降用ロープ巻取りドラム82の中心軸
と平行に動き、これによりロープが順次並んでドラムに
巻き取られるようにしてある。
【0042】このため、錘昇降用ロープガイド機構86
には、ドラム回転用歯車84から遊び歯車とボールスク
リュー回転用歯車85を介して駆動されるようにしたボ
ールスクリュー機構が設けてあり、これにより錘昇降用
ロープ巻取りドラム82の中心軸と平行に移動させられ
るようになっている。
【0043】ここで、錘昇降用ロープ20の巻取り時又
は繰り出し時での錘昇降用ロープ巻取りドラム82の軸
方向での位置変化により、錘昇降用ロープ20の吊り下
げ位置が変化してしまうのを抑えるため、水平方向錘昇
降用ロープ位置固定用プーリ88が設けてある。
【0044】また、錘昇降用ロープ巻取りドラム82
は、このドラムに直結されたドラム回転用歯車84とこ
の歯車に連結されたエンコーダ回転用歯車83を介して
機械的に連結された錘昇降用モータ87によって駆動さ
れる。
【0045】ここで、この図3には示されていないが、
錘昇降用ロープ巻取りドラム82の回転軸とドラム回転
用歯車84の回転軸との間には軸トルク検出用のセンサ
が設けてあり、これにより、上記した錘10の吊り降ろ
し時、軸トルクが所定の値以下になったことを検出して
吊り降ろし動作を自動的に停止させる機能が持たせら
れ、反対に、錘10の巻き上げ時には、軸トルクが所定
の値以上になったことを検出して吊り上げ動作を自動的
に停止されられるようにしてある。
【0046】この機能は、錘の吊り降ろし時には、錘1
0が炉底部構造物に着座したことが自動的に検出でき、
錘10の巻き上げ時には、錘10が炉内構造物に引っ掛
かったなどの干渉が生じたことを自動的に検出するため
に付加したものである。
【0047】また、このときの錘10の燃料取扱横行台
車55からの吊り降ろし距離は、エンコーダ回転用歯車
83に直結されたエンコーダ(図示せず)によって計測す
るように構成してある。
【0048】次に、錘10とカメラ搭載機構30につい
て、図4により説明する。まず、錘10は、単純に考え
れば所定の重さの物体だけで良いが、この図4では、緩
衝材11とストッパ12を設けた実施形態について示し
ている。
【0049】このとき、まず緩衝材11は、例えば合成
ゴムなどの弾性材で作られ、錘10が炉底部や炉内にあ
る構造材に接触した際の衝撃を和らげる働きをし、次に
ストッパ12は、詳しくは後述するが、検査箇所が上部
格子板60よりも上部にある場合や、炉心支持板70よ
りも上部など所定の場所だけに限定されたとき用いられ
る支持部材となる。
【0050】次にカメラ搭載機構30については、図4
に加えて図5により説明する。ここで、この図5は、図
4に示されているカメラ搭載機構30の平面図で、まず
カメラ搭載機構30は、上記したように、燃料取扱機横
行台車55の錘昇降機構80の上部又は下部に取り付け
られた、錘昇降機構80と同様の機構から吊り下げられ
ているカメラ搭載機構昇降用ロープ21に繋がれてい
る。
【0051】これにより、カメラ搭載機構30は、錘昇
降用ロープ20をガイドとして、カメラ搭載機構昇降用
ロープ21により垂直方向の任意の位置に移動させら
れ、この後、錘昇降用ロープ20に固定されて使用され
るのであるが、このため、まずカメラ搭載機構可動部3
5とカメラ搭載機構固定部36を備えている。
【0052】そして、このカメラ搭載機構可動部35に
カメラホルダ200が取付けられ、カメラ搭載機構固定
部36に設けてあるクランプ機構(図示せず)により、カ
メラ搭載機構30が錘昇降用ロープ20に固定されるよ
うになっている。
【0053】カメラホルダ200にはTVカメラ210
と照明(照明灯)230が収納されている。そして、この
カメラホルダ200のチルト角度(仰角)は、カメラホル
ダチルト用モータ32、傘歯車240、ウオームギア2
50及びカメラホルダチルト用歯車33を介して制御さ
れる。
【0054】このとき、カメラホルダ200やカメラホ
ルダチルト用モータ32の重量によるカメラ搭載機構3
0の左右のアンバランスを補正するため、カメラ搭載機
構可動部35にバランスウエイト31が設けてある。
【0055】カメラ搭載機構可動部35は、カメラ搭載
機構固定部36に取付けたモータ33と、このモータ3
3に直結した歯車32a及び歯車32bにより、カメラ
搭載機構固定部36に対して回転し、これにより、TV
カメラ210を、錘昇降用ロープ20を中心とした周方
向の任意の位置に位置決めでき、このときの回転角度
は、カメラパン角度測定用エンコーダ270により測定
できる。
【0056】次に図6は、カメラホルダ200のTVカ
メラ210と照明230の配置の一例で、このとき、T
Vカメラ210と照明230は、各1台づつでも良い
が、この実施形態では、TVカメラ210a、210
b、照明230a、230bとして、それぞれ2台、カ
メラホルダ200の左右に所定の間隔で配置すると共に
光ポインタ220を付加し、これにより、検査対象の欠
陥についてのサイジングや寸法計測が得られるようにし
てある。
【0057】この場合、光ポインタ220は、2台のT
Vカメラ210a、210bの中間位置でカメラホルダ
200に取付けてあり、カメラホルダ200のパン角度
とチルト角度が遠隔操作されたとき、光ポインタ220
の光により、距離計測したい位置に位置合わせができる
ようにしてある。
【0058】次に、図7は、上記したストッパ12の詳
細で、図の(a)は断面図で、(b)は平面図であり、これら
の図において、ソレノイド15が励磁されていない場
合、リンク16はバネ13によって引っ張られ、この結
果、ストッパ12は、図示のように、下方に折り畳まれ
た状態にある。
【0059】そして、ソレノイド15が検査員の指令に
より励磁された場合には、リンク16に固定されている
可動鉄心17がバネ13の引っ張り力に抗して下方に引
き下げられるため、リンク16によりストッパ12が左
右に展開して広がる。
【0060】このとき、ストッパ12は、補強リング1
8を中心軸として回動され、折り畳み状態と展開状態に
なり、ここで、展開された状態は、図8と図9に平面図
として示され、このとき、図8は、上部格子板60の上
でストッパ12が展開された場合で、図9は炉心支持板
70の上で展開した場合である。
【0061】ここで、図8の場合、上部格子板60の格
子目の中に錘10が入り込み、ストッパ12が格子板6
0の上に乗っている状態を表わし、図9では、錘10が
炉心支持板70の孔71に入り込んでいる状態を表わし
ており、従って、このようなストッパ構造により、上部
格子板60の上でも、炉心支持板70の上でも容易に錘
10を着座させることができる。
【0062】このとき、ストッパ12は、錘10の中心
位置が上部格子板60の格子目の中や炉心支持板70の
孔71の中で最大限ずれても、両側のストッパ12が上
部格子板60の上や炉心支持板70の上に乗るだけの長
さが最低でも必要である。
【0063】次に、図10は、本発明の他の一実施形態
で、この実施形態におけるカメラ搭載機構30の詳細を
図11に示す。ここで、この実施形態の場合も、カメラ
搭載機構30には、各々2台のTVカメラ210a、2
10bと照明230a、230bが搭載されているが、
このとき、照明230a、230bについては、TVカ
メラ210a、210bの配列方向と直角方向に配列し
ている。
【0064】一方、光ポインタ220は、図6の実施形
態と同様、2台のTVカメラ210a、210bの中間
位置でカメラホルダ200に固定され、カメラホルダ2
00のパン及びチルト角度を遠隔で操作したとき、この
光ポインタ220の光により距離計測したい位置に位置
合わせができる構成になっている。
【0065】TVカメラ210a、210bから夫々出
力された映像信号は、検査員410からの指示により、
燃料取扱機横行台車55に設置されているコンピュータ
400に入力され、ここでデジタル化した画像として取
り込まれる。
【0066】このとき、このコンピュータ400は、燃
料取扱機走行台車50及び燃料取扱機横行台車55の座
標データの読取り処理と、カメラホルダ200のカメラ
チルト角度測定用エンコーダ260及びカメラパン角度
測定用エンコーダ270から取り込んだデータによるT
Vカメラ210a、210bの焦点位置の3次元座標の
演算処理、2台のDVカメラ210a、210bから取
り込んだ画像上の光点から抽出した画素アドレスのずれ
量の算出処理、それに、この画素アドレスのずれ量から
算出されるカメラ焦点位置から実際の検査対象上の光点
までの距離の算出処理などが行われる。
【0067】このとき、TVカメラ210a、210b
から出力された映像データは、検査員410からの指示
により適宜コンピュータ400に取り込まれ、カメラの
3次元座標データと共にコンピュータ400の記憶装置
に格納されるように構成されている。
【0068】次に、カメラ搭載機構30の光ポインタ2
20による検査対象面までの距離の測定動作について説
明すると、まず、ここで、各TVカメラ210a、21
0bの光軸は完全に平行になっていて、焦点も同一の平
面上にあると仮定する。
【0069】そこで、検査対象面をPt、2台のTVカ
メラ210a、210bの視野角をα、これらTVカメ
ラ210a、210bの光軸間の距離を2d、それに、
各TVカメラのレンズによる焦点面をPfとして、光ポ
インタ220と、それによる光点も含めた相互関係を示
すと、図12のようになる。
【0070】そして、この図12において、距離Lは、
2台のTVカメラ210a、210bのレンズの主点を
含む面Pfと、この面Pfと平行で光点が投影された点
を含む面、つまり検査対象面Ptの間の距離で定義し、
このとき、検査対象面Pt上でTVカメラ210a、2
10bにより撮像される検査対象の幅、つまりX方向の
長さをWxとする。
【0071】そうすると、この図12において、2台の
TVカメラ210a、210bの光軸間距離2dと水平
方向視野角αは既知の値となり、画像のX方向の画素数
Pxも、使用されている撮像素子などで決まる既知の値
であるから、これらを予めコンピュータ400の記憶装
置に格納しておく。
【0072】ここで、図13は、検査対象面Pt及びレ
ンズの主点を含む面Pfと、カメラの焦点面Peの幾何
学的な関係を示したもので、この場合、検査対象面Pt
上の物体から出た光は、カメラレンズの主点を通ってカ
メラの焦点位置、つまり焦点面Peにある撮像素子で受
光される。
【0073】従って、実撮影面での2次元方向の撮影範
囲とカメラ撮像素子上で映像化される範囲、つまり検査
対象面Pt上での2次元方向の長さと焦点面Pe上での
2次元方向の長さは完全に相似関係になり、その比は、
距離Lと焦点距離fの比となる。
【0074】また、2次元撮像素子の撮像面の範囲と画
像の範囲も相似関係にあり、2次元的な実撮影面上の位
置と、それを画像化した画像上の対応した画素アドレス
との間には完全に一対一の関係が成立する。
【0075】このことから、例えば、検査対象面で或る
長さの欠陥が画像化された場合、カメラ焦点位置から検
査対象面上の実欠陥を含む面までの距離が計測できれ
ば、撮像した欠陥画像上の画素換算での長さから、実際
の欠陥の長さが演算により求められることになる。
【0076】図14は、図12における2台のTVカメ
ラ210a、210bで撮像された光点画像と、同画像
上での光点重心のX、Y座標の関係を示したもので、こ
のとき、コンピュータ400に取り込まれる画像は、X
軸方向の画素数がPxで、Y軸方向の画素数をPyと
し、左右のカメラ、つまりTVカメラ210a、210
bによる画像上の光点重心座標は、夫々(X1,Y1)と
(X2,Y2)であるとした。
【0077】ここで、このような画像処理の場合、通
常、画像の左上隅のアドレスについては(0,0)で、右
下隅のアドレスは(Px−1,Py−1)とするのが一般
的である。そこで、コンピュータ400では、予め記憶
してある既知のパラメータと、図14に示すX座標画素
アドレスX1、X2から、次の(1)式により距離Lを算
出する。
【0078】 L=d*Px/(X1−X2)*tan(α/2)……………(1) ここで、2dは2台のTVカメラ210a、210bの光
軸間距離、αはカメラの水平方向視野角、Pxは画像の
X方向の画素数Pxであることは、上記した通りであ
る。
【0079】従って、この実施形態によれば、光ポイン
タ220により検査対象面上の任意の場所に投影した光
点を2台のTVカメラ210a、210bで撮像するこ
とにより検査対象面までの距離Lを算出し、これにより
検査対象面上での実寸法が算出でき、この結果、例えば
検査対象面に欠陥があった場合、その欠陥の大きさを知
ることができる。
【0080】ここで、図15は、このようにして算出し
た実撮影面の画像と実寸法の関係を表わすスケールを実
撮像画像と共にコンピュータ400のモニタ画面に表示
したときの表示画面の一例で、ここでは、検査対象面で
抽出された欠陥の長さも同時に表示させた場合が示され
ている。
【0081】次に、図16は、上記実施形態において、
図3及び図5に示した角度及び位置計測用の各種のエン
コーダからパルス信号をコンピュータに取込み、カメラ
搭載機構基準位置のX、Y、Z座標と検査対象面範囲の
中心座標を演算し、コンピュータの表示装置に出力する
までのコンピュータ400による処理過程を示したもの
である。
【0082】このとき、カメラ搭載機構基準位置の平面
的な座標であるX、Y座標は、燃料取扱走行台車50と
横行台車55の座標データ燃料取扱機制御装置から読取
り、所定の座標変換を施して求めることができる。
【0083】このカメラ搭載機構の基準位置は、同機構
の何処に設定しても良いが、座標演算のし易さ等を考慮
すると、垂直方向では同機構最上面に設定し、水平方向
では錘昇降用ロープ20の中心位置に設定するのが望ま
しい。
【0084】ここで、図17は、この実施形態による検
査に際して、原子炉圧力容器40を上から見た場合の水
平面内での検査位置と、その3次元座標の一例であり、
図18は、図17における水平方向角度90°と270
°を結ぶ線に対して直角方向から見た原子炉断面におけ
る検査位置と、その3次元座標及びカメラのパン・チル
ト角度の一例である。
【0085】次に、この実施形態による検査対象の3次
元モデリングと寸法計測の原理について、図19により
説明すると、この図において、或るカメラで或るモデリ
ング対象物を撮影した場合、得られる画像はP1のよう
になり、ここで、モデリング対象上の特徴点a、b、c
などは、画像P1上の対応点1、2、3にに対応するこ
とは判る。
【0086】しかし、画像P1による情報だけでは奥行
きは判らない。ここでモデリング対象を別の角度から撮
影した画像P2又はP3が得られれば、画像P1から奥
行きを知ることができる。
【0087】そこで、この実施形態による3次元のモデ
リングでは、このように奥行きのある同一のモデリング
対象から複数枚の画像を撮影し、各画像P1、P2、P
3の画像上の特徴点が、相互の画像上のどの特徴点と一
致するかを画像上で教示することにより、相対的な3次
元形状がモデリングできるようにしたものである。
【0088】つまり、ここでは、複数のモデリング対象
の画像P1、P2、P3において、モデリング対象画像
上の各特徴点の位置を教示し、その特徴点にそれぞれ番
号を割り当てるのである。
【0089】ここで、各画像に割り当てた番号の対応付
けとは、例えば画像P1上の特徴点1が画像P2上のど
の番号の特徴点と同一の点であるかを教示することを指
し、図19の場合、モデリング対象上の特徴点aは、画
像P1での特徴点番号1と画像P2上の特徴点番号28
に対応することになる。
【0090】但し、このモデリングだけでは、各カメラ
とモデリング対象との距離は計測できない。このため、
モデリングした特徴点で連結された複数の線分の内で一
箇所でも寸法が判っている部分があれば、その値とモデ
リング対象の撮影に用いたカメラの焦点距離を用いるこ
とにより、カメラとモデリング対象との距離を計算する
ことができる。
【0091】つまり、図19の場合、例えば、モデリン
グ対象の特徴点a−b間の距離が判ったとすると、画像
P1上の特徴点番号1と2の間の距離を教示することに
よって、他の特徴転点間の寸法が計測できることにな
る。
【0092】なお、このようにして、モデリング対象を
光学的な特性が既知のカメラで多方向から撮像して得た
画像から、各画像上における対応点を特定することによ
って検査対象の3次元モデルが構築でき、対応点間の距
離が正確に計測できることは論文なでも公表されてい
て、最近では、それを実現することができるようにした
ソフトウエアも存在する。
【0093】そこで、この実施形態の場合、検査員41
0は、2台のTVカメラ210a、210bで撮像した
画像からカメラ毎に整理された画像リストを得、これか
ら3次元モデリングに用いる複数の画像を選定すること
になる。
【0094】ここで、図20は、計測対象310をカメ
ラ210で4方向から撮像した4枚の画像が選定されて
いる場合の一例を示したもので、このとき撮像された4
方向からのカメラ画像を300a、300b、300
c、300dとし、検査対象310の代表的な対応点を
320a、320b、320c、320d、320eと
する。そして、検査員410は、更に、これらの対応点
がどの画像の何処に存在するかを画像上で指定するので
ある。
【0095】これらの作業が完了すると、検査対象31
0を撮像した際のカメラの3次元座標が演算され、これ
と共に各画像300a、300b、300c、300d
上で指示した検査対象310の各対応点の3次元座標が
演算され、この結果から、測定したい各対応点間の実寸
法を知ることができる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、燃料取扱機に設置した
錘上下機構と錘との間に連結された錘昇降用ロープを所
定の引っ張り力で所定の位置に配置できるので、この錘
昇降用ロープに沿って検査用のカメラが位置決めでき、
従って、カメラの揺れによる映像の劣化が抑えられ、カ
メラ位置の調整作業に要する時間が短縮できることにな
る。
【0097】また、本発明によれば、遠隔操作により展
開と折り畳みができるストッパを錘に設けることがで
き、原子炉圧力容器内の鉛直方向での所定の検査場所に
応じて錘を上部格子板や炉心指示板等で着座させること
ができるため、炉内の目視検査の度に錘を炉底部まで吊
おろす必要が無くなり、検査に要する時間が大幅に短縮
できる。
【0098】更に、本発明によれば、2台のTVカメラ
を用い、検査対象までの距離の計測ができるようにした
ので、距離計測結果による検査対象表面の欠陥サイジン
グと欠陥寸法を容易に知ることができる。
【0099】この結果、本発明によれば、2台のカメラ
で撮像した検査対象の画像をカメラ毎にソートすること
により、検査対象の3次元モデリングと寸法計測を同時
に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による炉内目視検査装置の一実施形態を
示す全体構成図である。
【図2】従来技術による炉内目視検査方法の一例を示す
説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における錘昇降機構の斜視
図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるカメラ搭載機構と
錘の説明図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるカメラ搭載機構の
平面図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるカメラホルダの正
面図である。
【図7】本発明の一実施形態における錘の垂直面と平面
による説明図である。
【図8】本発明の一実施形態における錘の上部格子板上
での着座状態を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態における錘の炉心支持板上
での着座状態を示す説明図である。
【図10】本発明による目視検査装置の他の一実施形態
を示す全体構成図である。
【図11】本発明による目視検査装置の他の一実施形態
におけるカメラ搭載機構の斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態による距離計測原理の説
明に使用する第1の図である。
【図13】本発明の一実施形態による距離計測原理の説
明に使用する第2の図である。
【図14】本発明の一実施形態による距離計測原理の説
明に使用する第3の図である。
【図15】本発明の一実施形態による検査対象面と欠陥
の画像による表示例を示す説明図である。
【図16】本発明の一実施形態による検査対象面の3次
元座標演算プロセスの説明図である。
【図17】本発明の一実施形態における検査対象面中心
の平面的な位置表示の一例を示す説明図である。
【図18】本発明の一実施形態における検査対象面中心
の垂直位置とカメラのパン・チルト角度の一例を示す説
明図である。
【図19】本発明の一実施形態における検査対象の3次
元モデリングによる寸法計測原理の説明図である。
【図20】本発明の一実施形態における検査対象の3次
元モデリングによる寸法計測原理の更に組合体的な説明
図である。
【符号の説明】
10 錘 11 緩衝材 12 ストッパ 13 バネ 15 ソレノイド 16 リンク 17 可動鉄心 18 補強リング 20 錘昇降用ロープ 21 カメラ搭載機構昇降用ロープ 30 カメラ搭載機構 31 バランスウエイト 32 カメラホルダチルト用モータ 33 カメラホルダチルト用歯車 34 カメラ搭載機構回動用のモータ 35 カメラ搭載機構可動部 36 カメラ搭載機構固定部 37a、37b 歯車 40 原子炉圧力容器 50 燃料取扱機走行台車 55 燃料取扱機横行台車 60 上部格子板 70 炉心支持板 80 錘昇降機構 81 錘昇降機構フレーム 82 ロープ巻き取りドラム 83 エンコーダ回転用歯車 84 ドラム回転用歯車 85 ボールスクリュー回転用歯車 86 ロープガイド機構 87 錘昇降用モータ 88 水平方向ロープ位置固定用プーリ 90 炉心シュラウド 100 カメラ・照明ホルダ 110 水中カメラ 120 照明灯 130 紐 200 カメラホルダ 210、210a、210b TVカメラ 220 光ポインタ 230、230a、230b 照明(照明灯) 240 傘歯車 250 ウオーム歯車 260 カメラチルト角度測定用エンコーダ 270 カメラパン角度測定用エンコーダ 300a、300b、300c、300d カメラ画像 310 計測対象 320a、320b、320c、320d、320e
特徴点 400 コンピュータ 410 検査員
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 淳史 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 志村 孝夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA04 AA07 AA49 AA53 BB05 CC00 DD06 FF05 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 PP02 PP05 QQ31 2G075 AA02 BA17 CA07 CA46 DA15 FA13 FC14 GA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内を撮像した画像により
    当該原子炉圧力容器の目視検査を行う方式の炉内目視検
    査装置において、 前記圧力容器の上部から当該圧力容器内に錘を吊り下
    げ、当該錘を前記圧力容器の底部を含む所定の部分に着
    座させるロープと、 前記ロープに沿って垂直に移動でき、当該ロープを軸と
    して回動できるようにしたカメラ搭載機構と、 前記カメラ搭載機構に搭載されたテレビジョンカメラと
    を設け、 前記テレビジョンカメラで撮像した画像により原子炉圧
    力容器の目視検査を行うように構成したことを特徴とす
    る炉内目視検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記カ
    メラ搭載機構に、前記テレビジョンカメラの仰角を制御
    する手段が設けられていることを特徴とする炉内目視検
    査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発明にお
    いて、 前記錘に折り畳み式の支持手段を設け、 当該錘が、前記原子炉圧力容器内にある構造物の上にも
    着座できるように構成したことを特徴とする炉内目視検
    査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れかに記載の発
    明において、 前記カメラ搭載機構が、光ポインタと2台のテレビジョ
    ンカメラを備え、 前記光ポインタから検査対象面に照射した光点を前記2
    台のテレビジョンカメラで撮像することにより、検査対
    象面の距離を算出する手段と、 該算出した距離と前記テレビジョンカメラの視野角によ
    り被写体の大きさを算出する手段とを設け、 前記撮像した画像の表示面に、被写体の大きさを表わす
    スケールが表示されるように構成したことを特徴とする
    炉内目視検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3の何れかに記載の発
    明において、 前記カメラ搭載機構の規準位置における前記原子炉圧力
    容器の横断面及び縦断面における3次元座標を計測する
    手段と、 前記カメラ搭載機構の規準位置における前記テレビジョ
    ンカメラの回転角及び仰角を測定する手段とを設け、 前記テレビジョンカメラによる検査位置を原子炉圧力容
    器の横断面及び縦断面図上に表示すると共に、検査対象
    箇所の3次元位置座標を検査画像の標識として付与し記
    録保存することを特徴とする炉内目視検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の発明において、 前記2台のテレビジョンカメラにより少なくとも2点以
    上の光点の画像を得、それらの3次元座標から検査対象
    の寸法を計測する手段と、 前記2台のテレビジョンカメラの内の少なくとも1台の
    テレビジョンカメラで撮像した複数枚の検査対象画像か
    ら、検査対象の主要な部位の寸法又は3次元モデルを作
    成する手段とが設けられていることを特徴とする炉内目
    視検査装置。
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