JP2003183568A - 艶消電着塗膜および艶消電着塗料用樹脂組成物 - Google Patents
艶消電着塗膜および艶消電着塗料用樹脂組成物Info
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- JP2003183568A JP2003183568A JP2001402706A JP2001402706A JP2003183568A JP 2003183568 A JP2003183568 A JP 2003183568A JP 2001402706 A JP2001402706 A JP 2001402706A JP 2001402706 A JP2001402706 A JP 2001402706A JP 2003183568 A JP2003183568 A JP 2003183568A
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Abstract
組成物の提供。 【解決手段】 A.(a)成分の酸価20〜300、ヒ
ドロキシル価20以上のカルボキシル基およびヒドロキ
シル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系
共重合体30〜45重量部と、(b)成分のヒドロキシ
ル価20〜400のヒドロキシル基およびアルコキシシ
ラン基を側鎖に有するビニル系共重合体10〜35重量
部と、B.(c)成分のアミノ樹脂を35〜45重量部
含有し、C.(d)成分のポリブタジエンを(a)成
分、(b)成分、(c)成分の合計100重量部に対し
0.05〜15重量部含有する樹脂組成物より形成され
た電着塗装物の色調(JIS Z8730のL*a*b
*表色系にて)のうち、角度によるL*値の変化を表す
値(FLOP値)が10〜60であることを特徴とする
艶消電着塗膜及びその塗膜を形成する艶消電着塗料用樹
脂組成物である。
Description
散性ポリブタジエンを含む艶消電着塗料用樹脂組成物、
および、これを用いて構成した艶消電着液により形成さ
れた、乳白感があり、かつ下地アルマイトのダイスマー
ク隠蔽性に優れた電着塗膜に関するものである。
観品質向上要望により、下地アルマイトのダイスマーク
を電着塗装により隠蔽する手段が種々考案されている。
従来、下地アルマイトのダイスマーク隠蔽性を向上させ
る手段として、オキサゾリン基含有ビニル樹脂を配合す
る方法(特開平6−25568号公報)、ワックス成分
を添加する方法(特開平8−113735号公報)、お
よびフッ素系界面活性剤を使用し、塗膜の平滑性を向上
させる方法(特開平8−231902号公報)、艶消し
ベース樹脂より溶解性パラメーターの大きい樹脂をブレ
ンドする方法(特開2000−144022号公報)、
シリコン樹脂をブレンドする方法(特開平8−1700
36号公報)、および沸点が140〜200℃で水への
溶解性が10以下の溶剤を使用して塗膜の平滑性を向上
させる方法(特開平10−219152号公報)などが
提案されている。
基含有ビニル樹脂を配合する方法では、電着塗膜に乳白
感が得られ、下地アルマイトのダイスマーク隠蔽性に優
れるが、基本樹脂100重量部に対して、2〜50重量
部配合することになり、効果を得るために比較的多くの
配合量が必要である。
キサゾリン基含有ビニル樹脂を配合する方法と同じく電
着塗膜に乳白感が得られ、下地アルマイトのダイスマー
ク隠蔽性に優れるが、経時により電着液中でワックス成
分が分離浮遊し、電着塗膜の仕上り外観に不具合を発生
し、さらに塗膜性能も低下するという問題がある。
法では、下地アルマイトのダイスマーク隠蔽性が向上
し、且つ、電着塗膜の仕上り外観の不具合を解消し、さ
らに平滑性も付与できる。しかし、電着塗膜の乳白感に
乏しいため、現在の厳しいダイスマーク隠蔽性の要求レ
ベルを満足できるものではない。
の大きい樹脂をブレンドする方法では、ベース樹脂配合
を大きく変更するため、塗膜性能を維持することが困難
であるという問題がある。
着塗膜が白ボケして外観が悪くなったり、シーリング性
や上塗り塗装性が低下するという問題がある。溶剤でコ
ントロールする方法は電着塗膜の平滑化には効果がある
が、塗膜の乳白性がなくなったり、電着塗膜の乾燥性が
悪くなり、乾きムラ等が発生しやすくなるという問題が
ある。
色電着樹脂組成物より得られる電着塗膜のダイスマーク
隠蔽性に関して、カラー色調との関係から規定する方法
(特開平11−286632号公報)が既に提案されて
いる。しかし、この方法では艶消着色電着塗膜について
は規定できるが、本発明のような艶消クリヤー電着塗膜
については、そのままでは適用できなかったのである。
ることなく、添加物の添加量も小量ですみ、さらに塗膜
性能を維持した上で、前記したような従来技術における
問題を解決し、乳白感があり、且つ、下地アルマイトの
ダイスマーク隠蔽性にも優れた艶消電着塗膜とそれを構
成するための艶消電着塗料用樹脂組成物を提供すること
を目的としている。
め、本発明者らは鋭意研究を進めた結果、艶消電着塗料
用の樹脂配合を大きく変更することなく、水分散性ポリ
ブタジエンを艶消電着塗料中へごく小量添加することに
より、電着液を作成した。この電着液により形成された
塗膜のFLOP値の範囲を一定のものとすることによ
り、塗膜には乳白感があり、かつ下地アルマイトのダイ
スマーク隠蔽性にも優れるという事実を知見し、本発明
を完成するにいたった。
発明は、A.(a)成分の酸価20〜300、ヒドロキ
シル価20以上のカルボキシル基およびヒドロキシル基
を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系共重合
体30〜45重量部と、(b)成分のヒドロキシル価2
0〜400のヒドロキシル基およびアルコキシシラン基
を側鎖に有するビニル系共重合体10〜35重量部と、
B.(c)成分のアミノ樹脂を35〜45重量部含有
し、C.(d)成分の水分散性ポリブタジエンを(a)
成分、(b)成分および(c)成分の合計100重量部
に対し0.05〜15重量部含有する樹脂組成物より形
成された電着塗装物の色調のうち、角度によるL*値の
変化を表す値(FLOP値)が10〜60であることを
特徴とする艶消電着塗膜を要旨としている。
0〜300、ヒドキシル価20以上のカルボキシル基お
よびヒドロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散
性のビニル系共重合体30〜45重量部と、(b)成分
のヒドロキシル価20〜400のヒドロキシル基および
アルコキシシラン基を側鎖に有するビニル系共重合体1
0〜35重量部と、B.(c)成分のアミノ樹脂を35
〜45重量部含有し、C.(d)成分の水分散性ポリブ
タジエンを(a)成分、(b)成分および(c)成分の
合計100重量部に対し、0.05〜 15重量部含有
する樹脂組成物よりなり、電着塗装物の色調のうち角度
によるL*値の変化を表す値(FLOP値)が10〜6
0である塗膜を形成できることを特徴とする艶消電着塗
料用樹脂組成物をも要旨としている。
本発明においては、(a)カルボキシル基およびヒドロ
キシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル
系共重合体と、(b)酸価を有さずヒドロキシル基およ
びアルコキシシラン基を側鎖に有するビニル系共重合体
および、(c)アミノ樹脂、(d)水分散性ポリブタジ
エンの各成分は、艶消電着塗膜および艶消電着塗料用樹
脂液を得るための必須構成成分である。
ル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単量体とし
ては、アクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸等がある。
また、ヒドロキシル基含有単量体としては、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−
ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート、ジエチレングリコールモノアクリレー
ト、ジエチレングリコールモノアクリレート、シクロヘ
キサンジメタノールモノアクリレート等がある。
単量体およびヒドロキシル基含有単量体と共重合させる
単量体としては、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリ
レート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、
ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリ
レート、ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリ
レート、ヘプチルアクリレート、ヘプチルメタクリレー
ト等の炭素数約20までのアルキル基を有する同様なエ
ステル、および、シクロヘキシルアクリレート、シクロ
ヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、
イソボルニルメタクリレート等の脂環式アルキル基を有
する同様なエステルが使用できる。さらにスチレン、α
−アルキルスチレン、α−クロロスチレン、ビニルトル
エン、アクリロニトリル、酢酸ビニル等を使用すること
も出来る。
するアルコキシシランを有する共重合単量体としては、
3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキ
シプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロ
ピルジメトキシメチルシラン、3−メタクリロキシプロ
ピルジメトキシメチルシラン、スチリルトリメトキシシ
ラン等の一種以上が使用できる。
メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂等が使
用できるが、特にメラミン樹脂では、メチロール基の少
なくとも一部を低級アルコールでアルコキシ化したアル
コキシ化メラミン等が好ましく、低級アルコールとして
は、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール等の一種または二種以
上を使用できる。
ビニル系共重合体(b)の混合溶液にアミノ樹脂(c)
を加えた後、有機アミンで部分的に中和し、水を加えて
エマルジョンにした後に水分散性ポリブタジエン(d)
を加えることにより、艶消電着樹脂組成物を取得する。
共重合体(b)の混合溶液に、アミノ樹脂(c)を加え
た後に水分散性ポリブタジエン(d)を加えて、有機ア
ミンで部分的に中和し、水を加えてエマルジョンにした
場合は、本発明における効果が期待できない。これは、
水分散性ポリブタジエンを後者の条件で用いた場合、基
本樹脂成分との相溶性が良くなるために塗膜に乳白感が
現れないためと考えられる。
カルボキシル基を中和するのに用いることのできる有機
アミンとしては、モノメチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、モノブチ
ルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン等のアル
キルアミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、モノ(2−ヒドロキシプ
ロピル)アミン、ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミ
ン、トリ(2−ヒドロキシプロピル)アミン、ジメチル
アミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、などの
アルカノールアミン類、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミンなどのアルキレンポリアミン類、エチレンイミン、
プロピレンイミン等のアルキレンイミン類、ピペラジ
ン、モルホリン、ピラジン、ピリジン等が挙げられる。
有機アミンは、(a)成分中のカルボキシル基に対して
モル比が0.3〜0.9となるように添加すればよい。
しては、ポリブタジエンを界面活性剤と混合し、水を加
えて水分散体としたもの、あるいは、ポリブタジエンを
カルボキシル基で変性したものを塩基で中和し、水を加
え水分散体としたものが使用できる。また、これらの水
分散性ポリブタジエンは、市販品を用いることもでき
る。この水分散性ポリブタジエンは、水分散安定性が不
可欠であり、水分散安定性に乏しいものを用いた場合、
塗膜外観にブツ、ムラ等の仕上り外観不良が起こる。
のに用いるポリブタジエンとしては、アニオン重合等の
公知の手法により作製したもの、または、市販品も用い
ることができる。
に示すような1,4−シス型、1,4−トランス型、
1,2−ビニル型の微細構造を有し、数平均分子量がお
よそ300から10,000である。この微細構造の構
成比率は、ポリブタジエンの作製方法、および、作製条
件等で変わる。例えば、市販品のPoly bd R−
45HT(出光石油化学(株)製;商品名)では、l=
0.6、m=0.2、n=0.2である。しかしなが
ら、本発明において、特に微細構造の構成比率の差によ
り、発明により期待される効果が失われることはない。
成するのに用いるポリブタジエンとしては、ポリブタジ
エンホモポリマーだけでなく、ポリブタジエンの末端、
主鎖、または、側鎖を水酸基、エポキシ基、マレイン酸
基、カルボキシル基、イソシアネート基、アクリロイル
オキシ基、メタクリロイルオキシ基、イミノ基、アミノ
基、フェノール性水酸基等で変性したもの、ポリブタジ
エンを水添して作製したポリオレフィン、さらにポリブ
タジエンをウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂
等で変性したものを一種または二種以上で用いることが
できる。
のに用いる界面活性剤としては、一般的なアニオン性界
面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤等が使用できるが、アニオン電着塗
装用途においては、アニオン性、あるいは、ノニオン性
界面活性剤が望ましい。
に用いる塩基として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の無機塩、アンモニア、ジメチルアミノエタノー
ル、ジエタノールメチルアミン、トリエタノールアミ
ン、トリエチルアミン等の有機アミン等が使用できる。
ニル系共重合体(a)成分の酸価が20〜300の範囲
で得られた電着樹脂組成物は、特に水分散性が良好であ
り、また、(a)成分のヒドロキシル価が20以上で得
られた電着樹脂組成物の電着塗膜は性能に優れている。
そして、(a)成分が40〜90重量部[(a)成分+
(b)成分=100重量部の場合]、(b)成分残部の
範囲で得られた電着樹脂組成物は、水分散性が特に良好
であり、その電着塗膜は美麗な低光沢が得られる。
分のアルコキシシラン基含有単量体濃度が1〜10重量
部の範囲では、電着用樹脂製造時の重合物粘度を容易に
コントロールでき、得られた電着樹脂組成物の電着塗膜
は美麗な低光沢を呈する。
ビニル系共重合体(a)成分+ビニル系共重合体(b)
成分+アミノ樹脂(c)成分=100重量部に対して、
ポリブタジエン(d)成分が0.05〜15重量部、好
ましくは0.1〜1.5重量部の範囲にある電着樹脂組
成物の電着塗膜は、平滑で乳白感があり、かつ美麗な金
属感を呈する。
分が0.05重量部未満の場合、電着塗膜の乳白感に乏
しく、下地アルマイト等のダイスマーク隠蔽性に劣る。
また、水分散性ポリブタジエン(d)成分が15重量部
を超えた場合、ダイスマーク隠蔽性にすぐれ、平滑な電
着塗膜は得られるが、塗膜が黄変するという問題を生じ
る。
色系にて)おいて、角度によるL*値の変化を表わす値
のFLOP値が10〜60、好ましくは20〜40にあ
る電着塗膜は美麗な金属感を呈し、かつ、平滑で乳白感
があり下地のアルマイト等のダイスマーク隠蔽性に優れ
るという特長を有している。
タリック塗装時にメタリックフレーク、メタリックパウ
ダー、パールマイカ等の光学的効果の有無を評価するの
に用いられる。図1は、電着塗膜の分光測色計によるL
*値測定時の測光角度を説明するための角光源と受光正
反射との角度を示す模式図である。
せ、光源からの入射光が物体内部の影響物質による方向
別反射、拡散反射成分の色彩的変化を見るものである。
すなわち、FLOP値が大きいほどメタリックパウダー
等の影響が大きく金属感が出るということに着目し、こ
のことから電着塗膜の金属感を評価することが可能であ
る。
よる色の差が小さくなるが、金属感がなくなり、FLO
P値が大きくなると金属感はでるが角度による色差は大
きくなる。また、メタリックフレーク・パウダー、パー
ルマイカ等がない場合、下地のダイスマークが目立って
しまう。さらに、特開平11−286632号公報で
は、艶消着色電着樹脂組成物から作成される塗膜のダイ
スマーク隠蔽性に関して、FLOP値とカラー色調の関
係で規定している。
有する艶消電着樹脂液から作成される塗膜のダイスマー
ク隠蔽性に関しては、FLOP値と乳白性とが相関して
いることを見出だした。そして、FLOP値を規定する
ことで、塗膜の乳白性とダイスマーク隠蔽性をうまく再
現できたのである。
艶消電着樹脂組成物から作製される低光沢塗膜の場合
も、FLOP値が10〜60の範囲になることがある。
しかし塗膜表面の平滑性に乏しいため、ダイスマークを
隠蔽することはできない。そのため、本発明の効果を得
るには水分散性ポリブタジエンは、必須成分である。
電着樹脂組成物から得られる電着塗膜のFLOP値が1
0〜60、好ましくは20〜40の範囲にあれば、美麗
な金属感が得られ、かつ平滑で乳白感があり下地のアル
マイト等のダイスマークを隠蔽することができる。
物を用いた電着条件としては、通電工程において印加さ
れる電圧は10〜400V、好ましくは50〜250V
であり、通電時間は0.5分〜7分、好ましくは1〜4
分である。電圧が高いほど通電時間は短く、電圧が低け
れば通電時間を長くする。印加電圧は通電と同時に設定
電圧をかけるハードスタート、あるいは徐々に設定電圧
まで電圧を上げていくソフトスタートのいずれでもかま
わない。
いで150〜200℃で15〜60分間加熱し、塗装膜
が硬化される。本発明が適用できる被塗装物としては、
導電性を有するものであれば特に限定されない。
に具体的に説明するが、これらによって本発明が限定さ
れるものではない。なお、実施例、比較例中の部は、特
に断りのない限り重量部である。
トルの4つ口フラスコに、イソプロパノール12.0
部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇温
した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸9
部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン10部、
2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチルア
クリレート20部、メチルメタクリレート36部、アゾ
ビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロートに仕
込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。滴下
終了後、さらにイソプロパノール0.4部、アゾビスイ
ソブチロニトリル0.2部を、30分毎に3回添加した
のちに、さらに90℃で90分反応を続けた。
トルの4つ口フラスコにイソプロパノール12.0部、
ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇温し
た。別にイソプロパノール18.0部、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート5部、スチレン10部、2−エチルヘキシル
アクリレート10部、n−ブチルアクリレート20部、
メチルメタクリレート40部、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン5部、アゾビスイソブチ
ロニトリル1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記フ
ラスコ内に120分かけて滴下した。滴下終了後、さら
にイソプロパノール0.4部、アゾビスイソブチロニト
リル0.2部を、30分毎に3回添加したのちに、さら
に90℃で90分反応を続けた。
達株式会社製G−3000)を50部仕込み撹拌しなが
らアニオン性界面活性剤(花王株式会社製ネオペレック
スF−25)を12部添加混合した。撹拌を続けながら
脱イオン水を38部加え転相乳化を行ない、水分散性ポ
リブタジエン1を得た。
達株式会社製G−3000)を50部仕込み撹拌しなが
らノニオン性界面活性剤(花王株式会社製エマルゲン9
11)を6部添加混合した。撹拌を続けながら脱イオン
水を44部加え転相乳化を行ない、水分散性ポリブタジ
エン2を得た。
達株式会社製G−3000)を50部仕込み撹拌しなが
らカチオン性界面活性剤(花王株式会社製アンヒトール
24B)を12部添加混合した。撹拌を続けながら脱イ
オン水を38部加え転相乳化を行ない、水分散性ポリブ
タジエン3を得た。
会社製B−3000)を50部仕込み撹拌しながらアニ
オン性界面活性剤(花王株式会社製ネオペレックスF−
25)を13部添加混合した。撹拌を続けながら脱イオ
ン水を37部加え転相乳化を行ない、水分散性ポリブタ
ジエン4を得た。
で得られたビニル系共重合体25部およびメラミン樹脂
(三井サイテック株式会社製C−235、有効成分10
0%)35部を混合し、次にジメチルアミノエタノール
1.6部を添加混合した。撹拌を続けながら、脱イオン
水を130.3部加えて転相乳化を行ない、電着塗料用
原液を得た。別の容器に脱イオン水を578.7部仕込
み、撹拌しながら前記電着塗料用原液231.9部を投
入し、次にジメチルアミノエタノールを0.9部添加し
たのち、製造例3で得られた水分散性ポリブタジエン1
を0.05部添加し電着塗料を得た。
記載)が異なる以外はすべて実施例1と同じ方法で使用
した。
2で得られたビニル系共重合体25部、およびメラミン
樹脂(三井サイテック株式会社製C−235、有効成分
100%)35部を混合し、次にジメチルアミノエタノ
ール1.6部を添加混合した。撹拌を続けながら、脱イ
オン水を130.3部加えて転相乳化を行ない、電着塗
料用原液を得た。別の容器に脱イオン水を578.7部
仕込み、撹拌しながら前記電着塗料用原液231.9部
を投入し、次にジメチルアミノエタノールを0.9部添
加し電着塗料を得た。
2で得られたビニル系共重合体30部、およびメラミン
樹脂(三井サイテック株式会社製C−235、有効成分
100%)35部を混合し、次にジメチルアミノエタノ
ール1.4部を添加混合した。撹拌を続けながら、脱イ
オン水を130.5部加えて転相乳化を行ない、電着塗
料用原液を得た。別の容器に脱イオン水を578.8部
仕込み、撹拌しながら前記電着塗料用原液231.9部
を投入し、次にジメチルアミノエタノールを0.8部添
加し電着塗料を得た。
2で得られたビニル系共重合体25部、およびメラミン
樹脂(三井サイテック株式会社製C−235、有効成分
100%)35部、α、ω−ポリブタジエングリコール
(日本曹達株式会社製G−3000)0.05部を混合
し、次にジメチルアミノエタノール1.6部を添加混合
した。撹拌を続けながら、脱イオン水を130.3部加
えて転相乳化を行ない、電着塗料用原液を得た。別の容
器に脱イオン水を578.7部仕込み、撹拌しながら前
記電着塗料用原液231.9部を投入し、次にジメチル
アミノエタノールを0.9部添加し電着塗料を得た。
び3の塗装原液および電着塗料液の成分を総括して表1
に示す。
1、2および3で調整した電着塗料液を使用し、常法に
従って陽極にアルマイト処理したアルミニウム板を、陰
極に18−8ステンレス鋼板を用いて、浴温20℃、両
極間に直流電圧180Vを2分間印加した。次いで電着
塗装されたアルミニウム板を取り出して充分に水洗した
のち、180℃の温度で30分間焼付乾燥した。各アル
ミニウム板上に形成された電着塗膜の特性は表2に示す
とおりであった。
ISOSCOPE)を用いて測定した。 (2)光沢: 60°鏡面反射率による。 (3)ダイスマーク隠蔽性: 目視判定 (4)乳白感: 目視判定 (5)平滑感: 目視判定 「ダイスマーク隠蔽性」「乳白感」「平滑感」の各欄に
記載した記号は、◎:良好、○:やや不足、×:不足を
それぞれ示す。 (6)FLOP値:分光測色計(ミノルタ社製CM−5
12m2)を用いて測定した。 (7)液分離安定性:目視判定 欄に記載した記号は、 ◎:液調整後1週間沈降分離および分離浮遊無し ○:液調整後1週間沈降分離および分離浮遊少しあり ×:液調整後1週間沈降分離および分離浮遊多量 を示す。
いるから、本発明の艶消電着塗装用樹脂組成物を使用し
て形成された電着塗膜は、美麗な金属感を呈し、かつ平
滑で乳白感があり、下地アルマイト等のダイスマークを
隠蔽する特長を有するものであり、産業上極めて有用で
ある。
して形成された電着塗膜の、分光測色計によるL*値測
定時の測光角度を説明するための各光源と受光正反射と
の角度を示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 A.(a)成分の酸価20〜300、ヒ
ドロキシル価20以上のカルボキシル基およびヒドロキ
シル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系
共重合体30〜45重量部と、(b)成分のヒドロキシ
ル価20〜400のヒドロキシル基およびアルコキシシ
ラン基を側鎖に有するビニル系共重合体10〜35重量
部と、B.(c)成分のアミノ樹脂を35〜45重量部
含有し、C.(d)成分のポリブタジエンを(a)成
分、(b)成分、(c)成分の合計100重量部に対し
0.05〜15重量部含有する樹脂組成物より形成され
た電着塗装物の色調(JIS Z8730のL*a*b
*表色系にて)のうち、角度によるL*値の変化を表す
値(FLOP値(1))が10〜60であることを特徴
とする艶消電着塗膜。 ミノルタ社製分光測色計(CM−512m2)による測
光角度110°、45°、15°はすべて受光正反射方
向からの角度位置。 - 【請求項2】 A.(a)成分の酸価20〜300、ヒ
ドロキシル価20以上のカルボキシル基およびヒドロキ
シル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系
共重合体30〜45重量部と、(b)成分のヒドロキシ
ル価20〜400のヒドロキシル基およびアルコキシシ
ラン基を側鎖に有するビニル系共重合体10〜35重量
部と、B.(c)成分のアミノ樹脂を35〜45重量部
含有し、C.(d)成分のポリブタジエンを(a)成
分、(b)成分および(c)成分の合計100重量部に
対し0.05〜15重量部含有する樹脂組成物よりな
り、電着塗装物の色調(JIS Z 8730のL*a
*b*表色系にて)のうち角度によるL*値の変化を表
す値(FLOP値(1))が10〜60である塗膜を形
成できることを特徴とする艶消電着塗料用樹脂組成物。 ミノルタ社製分光測色計(CM−512m2)による測
光角度110°、45°、15°はすべて受光正反射方
向からの角度位置。 - 【請求項3】 (d)成分のポリブタジエンが、水分散
性である請求項2に記載の艶消電着塗料用樹脂組成物。
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JP2001402706A JP3826309B2 (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 艶消電着塗膜および艶消電着塗料用樹脂組成物 |
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JP4472020B1 (ja) * | 2009-10-05 | 2010-06-02 | ハニー化成株式会社 | アニオン型高耐候性艶消電着用樹脂組成物、及びそれを電着塗装してなる塗膜 |
-
2001
- 2001-12-17 JP JP2001402706A patent/JP3826309B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4472020B1 (ja) * | 2009-10-05 | 2010-06-02 | ハニー化成株式会社 | アニオン型高耐候性艶消電着用樹脂組成物、及びそれを電着塗装してなる塗膜 |
JP2011079891A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Honny Chemical Co Ltd | アニオン型高耐候性艶消電着用樹脂組成物、及びそれを電着塗装してなる塗膜 |
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