JP2983614B2 - 塗膜の形成方法 - Google Patents
塗膜の形成方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自動車車体等の基体表面を保護し、美観を
付与させるための塗膜の形成方法に関するものである。
付与させるための塗膜の形成方法に関するものである。
<従来の技術及びその解決すべき課題> 従来から、必要に応じプライマー塗膜、中塗塗膜を施
した自動車等の基体表面に、メタリック顔料等を含む溶
剤型着色塗料(ベースコート塗料)を塗装し、次いで溶
剤型クリヤー塗料(トップクリヤー塗料)を塗布する、
2C1B方式あるいは2C2B方式による塗膜の形成方法が知ら
れている。
した自動車等の基体表面に、メタリック顔料等を含む溶
剤型着色塗料(ベースコート塗料)を塗装し、次いで溶
剤型クリヤー塗料(トップクリヤー塗料)を塗布する、
2C1B方式あるいは2C2B方式による塗膜の形成方法が知ら
れている。
近年、溶剤型塗料は、塗装塗膜からの溶剤揮発による
公害問題あるいは塗料貯蔵上の安全性の問題等があり、
ベースコート塗料として、例えば特開昭56−157358号公
報等に記載されているような水性塗料が検討されるよう
になってきている。
公害問題あるいは塗料貯蔵上の安全性の問題等があり、
ベースコート塗料として、例えば特開昭56−157358号公
報等に記載されているような水性塗料が検討されるよう
になってきている。
しかしながら、トップクリヤー塗料は相変らず溶剤塗
料を使用しており、前記問題点が十分解消されておら
ず、また自動車等の屋外で使用される被塗物への水性塗
料の適用は、耐候性が十分でなく、その故長期耐久性に
問題があった。
料を使用しており、前記問題点が十分解消されておら
ず、また自動車等の屋外で使用される被塗物への水性塗
料の適用は、耐候性が十分でなく、その故長期耐久性に
問題があった。
本発明者等はこのような現状の鑑み、鋭意検討した結
果、溶剤型塗料の公害、安全性等の問題点や水性塗料の
耐候性等の問題点を解消した塗膜の形成方法を見出し、
本発明に到ったものである。
果、溶剤型塗料の公害、安全性等の問題点や水性塗料の
耐候性等の問題点を解消した塗膜の形成方法を見出し、
本発明に到ったものである。
<課題を解決するための手段> すなわち、本発明は、水分散性樹脂粒子間を部分的に
結合せめした樹脂粒子からなる結合剤及び着色顔料を含
有する水性着色塗料を基体表面に塗装し、次いで含フッ
素樹脂を結合剤とする水性クリヤー塗料を塗装すること
を特徴とする塗膜の形成方法に関するものである。
結合せめした樹脂粒子からなる結合剤及び着色顔料を含
有する水性着色塗料を基体表面に塗装し、次いで含フッ
素樹脂を結合剤とする水性クリヤー塗料を塗装すること
を特徴とする塗膜の形成方法に関するものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される水性着色塗料は、水分散性樹脂粒
子間を部分的に結合せしめた樹脂粒子(以下「外部架橋
樹脂粒子」という)を主成分とする結合剤、着色顔料及
び水を必須成分とし、さらに必要に応じ界面活性剤、増
粘剤、タレ防止剤、紫外線吸収剤、成膜助剤等の各種添
加剤、少量の有機溶剤、水溶性樹脂、改質樹脂、体質顔
料、染料、硬化剤等を配合したものからなるものであ
る。
子間を部分的に結合せしめた樹脂粒子(以下「外部架橋
樹脂粒子」という)を主成分とする結合剤、着色顔料及
び水を必須成分とし、さらに必要に応じ界面活性剤、増
粘剤、タレ防止剤、紫外線吸収剤、成膜助剤等の各種添
加剤、少量の有機溶剤、水溶性樹脂、改質樹脂、体質顔
料、染料、硬化剤等を配合したものからなるものであ
る。
前記外部架橋樹脂粒子の使用により、揺変性のある水
性着色塗料が得られ、その結果、塗装塗膜の流動性が防
止でき、メタリックムラ等のない均一な外観の塗膜が得
られる。
性着色塗料が得られ、その結果、塗装塗膜の流動性が防
止でき、メタリックムラ等のない均一な外観の塗膜が得
られる。
外部架橋樹脂粒子の製造方法としては、特に制限なく
各種公知の方法で製造可能であるが、好適には例えば粒
径約0.01〜10μm程度の官能基を有する、アクリル系コ
ロイド状樹脂粒子、エマルジョン樹脂粒子あるいは水可
溶性樹脂に水不溶性モノマーをグラフト重合せしめた樹
脂粒子を、前記官能基(例えば水酸基、カルボキシル基
等)との反応性を有するポリイソシアネート化合物、ポ
リアミン化合物あるいはアミノプラスト樹脂等の多官能
性化合物と反応せしめ、前記樹脂粒子間を部分的に多官
能性化合物を介して結合させたものが適当である。また
官能基を有する樹脂粒子とその官能基との反応性を有す
る官能基を有する樹脂粒子とを反応せしめ、結合させた
ものも使用可能である。例えば前記官能基の組合せとし
て、カルボキシル基とグリシジル基やアミノ基との組合
せ、水酸基とグリシジル基やイソシアネート基との組合
せ、アミノ基とイソシアネート基やカルボキシル基やグ
リシジル基との組合せ等が代表的なものとして挙げられ
る。
各種公知の方法で製造可能であるが、好適には例えば粒
径約0.01〜10μm程度の官能基を有する、アクリル系コ
ロイド状樹脂粒子、エマルジョン樹脂粒子あるいは水可
溶性樹脂に水不溶性モノマーをグラフト重合せしめた樹
脂粒子を、前記官能基(例えば水酸基、カルボキシル基
等)との反応性を有するポリイソシアネート化合物、ポ
リアミン化合物あるいはアミノプラスト樹脂等の多官能
性化合物と反応せしめ、前記樹脂粒子間を部分的に多官
能性化合物を介して結合させたものが適当である。また
官能基を有する樹脂粒子とその官能基との反応性を有す
る官能基を有する樹脂粒子とを反応せしめ、結合させた
ものも使用可能である。例えば前記官能基の組合せとし
て、カルボキシル基とグリシジル基やアミノ基との組合
せ、水酸基とグリシジル基やイソシアネート基との組合
せ、アミノ基とイソシアネート基やカルボキシル基やグ
リシジル基との組合せ等が代表的なものとして挙げられ
る。
なお、本発明でいう「部分的に結合せしめた」とは、
必ずしも全ての樹脂粒子同士が結合してなくともよく、
全く結合してない樹脂粒子を使用した場合よりも得られ
る水性着色塗料の粘性が上がり、かつゲル化しない程度
に樹脂粒子間が化学的に結合のものを言い、好適には、
得られる水性着色塗料が揺変性、すなわちチキソトロピ
ー性が得られる程度に結合したものが望ましい。
必ずしも全ての樹脂粒子同士が結合してなくともよく、
全く結合してない樹脂粒子を使用した場合よりも得られ
る水性着色塗料の粘性が上がり、かつゲル化しない程度
に樹脂粒子間が化学的に結合のものを言い、好適には、
得られる水性着色塗料が揺変性、すなわちチキソトロピ
ー性が得られる程度に結合したものが望ましい。
なお、水分散性樹脂は、例えばメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
類、スチレンもしくはビニルトルエン、メチルスチレン
等の置換スチレン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、ギ酸ビニル等
の官能基を持たないビニルモノマー;(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基を持つビニルモ
ノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸
基を持つビニルモノマー、イソシアネートエチル(メ
タ)アクリレート等のイソシアネート基を持つビニルモ
ノマー、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジ
ル基を持つビニルモノマー、アミノアリール、(メタ)
アクリル酸tert−ブチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチ
ルアミノエチル等のアミノ基を持つビニルモノマー、ビ
ニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン等のアルコキシシリル基を持つビニ
ルモノマー、(メタ)アクリルアミド等の官能基を有す
るビニルモノマー;一般式 〔但し、Rはアルキル基又は水素原子;Xは−(CH2)m
(CF2)nR(但し、Rは水素原子又はフッ素原子;mは1
〜3の整数;nは1〜12の整数)〕で示される化合物、一
般式CF2=CF(CF2)nCOOH(但し、nは0〜8の整数)
で示される化合物、一般式CF2=CFO(CF2)nCOOH(但
し、nは0〜8の整数)で示される化合物、トリフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン等のフッ素含有ビニルモノマー等の重合性
不飽和モノマーを適宜組合せ重合せしめた平均粒径約0.
01〜10μmの重合体である。
レート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
類、スチレンもしくはビニルトルエン、メチルスチレン
等の置換スチレン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、ギ酸ビニル等
の官能基を持たないビニルモノマー;(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基を持つビニルモ
ノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸
基を持つビニルモノマー、イソシアネートエチル(メ
タ)アクリレート等のイソシアネート基を持つビニルモ
ノマー、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジ
ル基を持つビニルモノマー、アミノアリール、(メタ)
アクリル酸tert−ブチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチ
ルアミノエチル等のアミノ基を持つビニルモノマー、ビ
ニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン等のアルコキシシリル基を持つビニ
ルモノマー、(メタ)アクリルアミド等の官能基を有す
るビニルモノマー;一般式 〔但し、Rはアルキル基又は水素原子;Xは−(CH2)m
(CF2)nR(但し、Rは水素原子又はフッ素原子;mは1
〜3の整数;nは1〜12の整数)〕で示される化合物、一
般式CF2=CF(CF2)nCOOH(但し、nは0〜8の整数)
で示される化合物、一般式CF2=CFO(CF2)nCOOH(但
し、nは0〜8の整数)で示される化合物、トリフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン等のフッ素含有ビニルモノマー等の重合性
不飽和モノマーを適宜組合せ重合せしめた平均粒径約0.
01〜10μmの重合体である。
該重合体を水分散性とする方法としては前記モノマー
混合物を比較的多量の界面活性剤存在下でエマルジョン
重合する方法;前記モノマー混合物(塩基性基又は酸性
基含有)をエマルジョン重合し、中和せしめる方法;前
記モノマー混合物を溶液重合し、中和後水を加え、有機
溶剤を除去する方法;水可溶性重合体に前記モノマー混
合物をグラフト重合する方法等の公知の方法が代表的な
ものとして挙げられるが、水に安定に分散する樹脂粒子
が得られるなら前記方法に特に制限されるものではな
い。
混合物を比較的多量の界面活性剤存在下でエマルジョン
重合する方法;前記モノマー混合物(塩基性基又は酸性
基含有)をエマルジョン重合し、中和せしめる方法;前
記モノマー混合物を溶液重合し、中和後水を加え、有機
溶剤を除去する方法;水可溶性重合体に前記モノマー混
合物をグラフト重合する方法等の公知の方法が代表的な
ものとして挙げられるが、水に安定に分散する樹脂粒子
が得られるなら前記方法に特に制限されるものではな
い。
水性着色塗料の構成成分である着色顔料としては、二
酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔料や
フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ベ
ンジジンイエロー等の有機顔料あるいは得られる塗膜に
メタリック感をもたせたい場合は、アルミ顔料、マイカ
顔料、銅顔料、グラファイト顔料等の鱗片状顔料が代表
的なものとして挙げられる。なお、アルミ顔料、銅顔料
等の酸化されやすい顔料を使用する場合は、リン酸エス
テル等の抑制剤を併用もしくはそれで表面処理したもの
を使用するのが望ましい。
酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔料や
フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ベ
ンジジンイエロー等の有機顔料あるいは得られる塗膜に
メタリック感をもたせたい場合は、アルミ顔料、マイカ
顔料、銅顔料、グラファイト顔料等の鱗片状顔料が代表
的なものとして挙げられる。なお、アルミ顔料、銅顔料
等の酸化されやすい顔料を使用する場合は、リン酸エス
テル等の抑制剤を併用もしくはそれで表面処理したもの
を使用するのが望ましい。
水性着色塗料の構成成分である水性媒体は水単独でも
よいが、アルコール等の水混合性有機溶剤を少量併用し
た媒体も使用出来る。
よいが、アルコール等の水混合性有機溶剤を少量併用し
た媒体も使用出来る。
本発明で使用される水性着色塗料は、以上説明した成
分を必須成分とし、必要に応じ前述の第三成分を配合し
たものから構成されるが、特に水性媒体に可溶もしくは
安定に分散するアミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネ
ート等の硬化剤を配合し、塗膜形成時、焼付により結合
剤と架橋せしめるようにするのが望ましい。
分を必須成分とし、必要に応じ前述の第三成分を配合し
たものから構成されるが、特に水性媒体に可溶もしくは
安定に分散するアミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネ
ート等の硬化剤を配合し、塗膜形成時、焼付により結合
剤と架橋せしめるようにするのが望ましい。
耐候性を付与させるため前記改質樹脂として、後術す
る水性クリヤー塗料に使用される含フッ素樹脂を併用す
るのが望ましい。該含フッ素樹脂を併用した場合は、前
記外部架橋樹脂粒子の重合性不飽和モノマーの構成成分
として(メタ)アクリル酸の炭素数2〜4のアルキルエ
ステルを5〜80重量%含むものが前記含フッ素樹脂と相
溶性がよく、その結果鮮映性のよい塗膜が得られるので
好ましい。
る水性クリヤー塗料に使用される含フッ素樹脂を併用す
るのが望ましい。該含フッ素樹脂を併用した場合は、前
記外部架橋樹脂粒子の重合性不飽和モノマーの構成成分
として(メタ)アクリル酸の炭素数2〜4のアルキルエ
ステルを5〜80重量%含むものが前記含フッ素樹脂と相
溶性がよく、その結果鮮映性のよい塗膜が得られるので
好ましい。
なお、本発明で使用する水性着色塗料は、結合剤10〜
50重量%、着色顔料5〜50重量%からなる固形分約15〜
60重量%の塗料が適当である。但し、着色顔料として前
記鱗片状着色顔料を使用した場合は固形分約15〜30重量
%程度が適当である。
50重量%、着色顔料5〜50重量%からなる固形分約15〜
60重量%の塗料が適当である。但し、着色顔料として前
記鱗片状着色顔料を使用した場合は固形分約15〜30重量
%程度が適当である。
次に、本発明で使用される水性クリヤー塗料は含フッ
素樹脂を主成分とする結合剤及び水性媒体を必須成分と
し、さらに必要に応じ界面活性剤、成膜助剤、紫外線吸
収剤等の各種添加剤、少量の有機溶剤、改質樹脂、得ら
れる塗膜の透明性を阻害しない程度の着色顔料、染料、
体質顔料、硬化剤等を配合したものからなるものであ
る。
素樹脂を主成分とする結合剤及び水性媒体を必須成分と
し、さらに必要に応じ界面活性剤、成膜助剤、紫外線吸
収剤等の各種添加剤、少量の有機溶剤、改質樹脂、得ら
れる塗膜の透明性を阻害しない程度の着色顔料、染料、
体質顔料、硬化剤等を配合したものからなるものであ
る。
前記含フッ素樹脂は、水に安定に分散するものであれ
ば特に制限ないが代表的には以下の方法により得られる
ものが適当である。
ば特に制限ないが代表的には以下の方法により得られる
ものが適当である。
(イ)特願平2−147793号、特願平2−34562号に記載
の活性水素基を持たない有機溶剤中で、水酸基含有含フ
ッ素樹脂にイソシアネート基含有ビニルモノマー及びカ
ルボキシル基含有ビニルモノマー(又はアミノ基含有ビ
ニルモノマー)を含むビニルモノマー成分もしくは該ビ
ニルモノマー成分の共重合体をグラフト化反応せしめ、
前記含フッ素樹脂にカルボキシル(又はアミノ基)を導
入し、それを中和後、水を加え、前記有機溶剤を除去す
る方法。
の活性水素基を持たない有機溶剤中で、水酸基含有含フ
ッ素樹脂にイソシアネート基含有ビニルモノマー及びカ
ルボキシル基含有ビニルモノマー(又はアミノ基含有ビ
ニルモノマー)を含むビニルモノマー成分もしくは該ビ
ニルモノマー成分の共重合体をグラフト化反応せしめ、
前記含フッ素樹脂にカルボキシル(又はアミノ基)を導
入し、それを中和後、水を加え、前記有機溶剤を除去す
る方法。
(ロ)特開平2−70706号等に記載の親水性側鎖を有す
る含フッ素樹脂の存在下でビニルモノマーを乳化重合す
る方法。
る含フッ素樹脂の存在下でビニルモノマーを乳化重合す
る方法。
(ハ)含フッ素樹脂と酸価約30〜120のアクリル系樹
脂、アルキド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリブタジ
エン系樹脂等の中和せしめた水性樹脂を水中に分散させ
る方法。
脂、アルキド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリブタジ
エン系樹脂等の中和せしめた水性樹脂を水中に分散させ
る方法。
(ニ)含フッ素樹脂を強制乳化させる方法。
前記水性化する前の含フッ素樹脂としては、特開昭57
−34107号、特開昭58−136605号、特開昭59−102961
号、特開昭59−102962号、特開昭59−189108号、特開昭
60−67518号、特開昭61−57609号、特開昭62−7767号公
報などに記載の有機溶剤可能性のものが望ましい。
−34107号、特開昭58−136605号、特開昭59−102961
号、特開昭59−102962号、特開昭59−189108号、特開昭
60−67518号、特開昭61−57609号、特開昭62−7767号公
報などに記載の有機溶剤可能性のものが望ましい。
具体的には、例えばフルオロオレフィン30〜70重量
%、シクロアルキルビニルエーテル5〜60重量%、アル
キルビニルエーテル3〜50重量%、ヒドロアルキルビニ
ルエーテル3〜20重量%及びその他のビニルモノマー0
〜40重量%からなる共重合体で水酸基価10〜120、酸価
0〜20、数平均分子量1000〜100,000のものが適当であ
る。
%、シクロアルキルビニルエーテル5〜60重量%、アル
キルビニルエーテル3〜50重量%、ヒドロアルキルビニ
ルエーテル3〜20重量%及びその他のビニルモノマー0
〜40重量%からなる共重合体で水酸基価10〜120、酸価
0〜20、数平均分子量1000〜100,000のものが適当であ
る。
市販されているものとしては、旭硝子社製ルミフロン
LF100、ルミフロンLF200、ルミフロンLF210、ルミフロ
ンLF300、ルミフロンLF400、ルミフロンLF916;大日本イ
ンキ化学工業社製フルオネートJZ−111−60、フルオネ
ートHZ−1148−60、フルオネートK−700、フルオネー
トK−702、フルオネートK−703、フルオネートK−70
4;三菱レイヨン社製ダイヤナールLR−2504、ダイヤナー
ルAR−2126;東レ社製コータックスFX−68、コータック
スFX−96、コータックスFX−145等が代表的なものとし
て挙げられる。
LF100、ルミフロンLF200、ルミフロンLF210、ルミフロ
ンLF300、ルミフロンLF400、ルミフロンLF916;大日本イ
ンキ化学工業社製フルオネートJZ−111−60、フルオネ
ートHZ−1148−60、フルオネートK−700、フルオネー
トK−702、フルオネートK−703、フルオネートK−70
4;三菱レイヨン社製ダイヤナールLR−2504、ダイヤナー
ルAR−2126;東レ社製コータックスFX−68、コータック
スFX−96、コータックスFX−145等が代表的なものとし
て挙げられる。
なお、前記(イ)〜(ハ)の方法で使用するグラフト
体及びアクリル樹脂は該構成成分として(メタ)アクリ
ル酸の炭素数2〜4のアルキルエステルを5〜80重量%
含むものが前記含フッ素樹脂と相溶性がよいため好まし
い。また含フッ素樹脂とグラフト体もしくは水性樹脂と
の割合は95/5〜10/90(重量基準)が適当である。
体及びアクリル樹脂は該構成成分として(メタ)アクリ
ル酸の炭素数2〜4のアルキルエステルを5〜80重量%
含むものが前記含フッ素樹脂と相溶性がよいため好まし
い。また含フッ素樹脂とグラフト体もしくは水性樹脂と
の割合は95/5〜10/90(重量基準)が適当である。
本発明の水性クリヤー塗料の構成成分である水性媒体
は、水性着色塗料と同様なものが使用出来る。
は、水性着色塗料と同様なものが使用出来る。
水性クリヤー塗料は、以上説明した成分を必須成分と
し、必要に応じ前述の第三成分を配合したものから構成
されるが、特に水性媒体に可溶もしくは安定に分散する
アミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネート等の硬化剤
を配合し、塗膜形成時、焼付により結合剤と架橋せしめ
るようにするのが望ましい。
し、必要に応じ前述の第三成分を配合したものから構成
されるが、特に水性媒体に可溶もしくは安定に分散する
アミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネート等の硬化剤
を配合し、塗膜形成時、焼付により結合剤と架橋せしめ
るようにするのが望ましい。
なお、水性クリヤー塗料は、固形分約10〜40重量%が
適当である。
適当である。
次に本発明の塗膜の形成方法について説明する。
基体表面に必要に応じプライマー塗膜、中塗塗膜等を
施した後前記水性着色塗料をエアースプレー、静電スプ
レー等の手段により乾燥膜厚約10〜30μmになるよう塗
装する。次いで塗膜中の含水率が約20%以下になるよう
セッティングした後、水性クリヤー塗料を同様な塗装手
段により乾燥膜厚約10〜40μmになるように塗装し、セ
ッティング後、100〜200℃で焼付け、両塗膜を硬化せし
めるのが適当である。
施した後前記水性着色塗料をエアースプレー、静電スプ
レー等の手段により乾燥膜厚約10〜30μmになるよう塗
装する。次いで塗膜中の含水率が約20%以下になるよう
セッティングした後、水性クリヤー塗料を同様な塗装手
段により乾燥膜厚約10〜40μmになるように塗装し、セ
ッティング後、100〜200℃で焼付け、両塗膜を硬化せし
めるのが適当である。
なお、当然ではあるが、水性着色塗料を塗装し、焼付
硬化せしめた後、水性クリヤー塗料を塗装し、焼付硬化
せしめることも可能である。
硬化せしめた後、水性クリヤー塗料を塗装し、焼付硬化
せしめることも可能である。
<発明の効果> 本発明の塗膜形成方法は、ベースコート塗料、トップ
クリヤー塗料とも水性塗料を使用しているため、有機溶
剤による公害問題、安全性の問題がなく、またベースコ
ート塗料の結合剤として外部架橋樹脂粒子を使用してい
るため耐久性に優れ、かつ未硬化のベースコート塗膜上
にウェットオンウェットでトップクリヤー塗料を塗り重
ねてもベースコート塗膜が潤滑もしくは流動することが
少なく、それ故鱗片状メタリック顔料を使用した場合で
も、ベースコート塗膜中に配向している鱗片状メタリッ
ク顔料の流動性が防止出来、均一なメタリック感のある
塗膜が得られる。
クリヤー塗料とも水性塗料を使用しているため、有機溶
剤による公害問題、安全性の問題がなく、またベースコ
ート塗料の結合剤として外部架橋樹脂粒子を使用してい
るため耐久性に優れ、かつ未硬化のベースコート塗膜上
にウェットオンウェットでトップクリヤー塗料を塗り重
ねてもベースコート塗膜が潤滑もしくは流動することが
少なく、それ故鱗片状メタリック顔料を使用した場合で
も、ベースコート塗膜中に配向している鱗片状メタリッ
ク顔料の流動性が防止出来、均一なメタリック感のある
塗膜が得られる。
また、トップクリヤー塗料の結合剤として含フッ素樹
脂を使用しているため長期耐候性のよい塗膜が得られ、
従来にない塗膜の形成方法である。
脂を使用しているため長期耐候性のよい塗膜が得られ、
従来にない塗膜の形成方法である。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、実施例中「部」、「%」は重量基準を示す。
なお、実施例中「部」、「%」は重量基準を示す。
<外部架橋樹脂粒子水性液(A)の調製> 撹拌装置を取付けた反応容器に水60部を入れ、窒素ガ
スを通じ容器内部を窒素ガスで置換した後、アニオン界
面活性剤1部とノニオン界面活性剤1部を加え、70℃に
昇温させた。
スを通じ容器内部を窒素ガスで置換した後、アニオン界
面活性剤1部とノニオン界面活性剤1部を加え、70℃に
昇温させた。
次いでメチルメタクリレート5部、ブチルアクリレー
ト3.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート4.5部及びア
クイル酸1部とアゾビスイソブチロニトリル0.7部の混
合物を約2時間かけて滴下反応させ、さらに2時間保持
させた後、トリエチルアミン0.42部を加え、中和せしめ
た。
ト3.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート4.5部及びア
クイル酸1部とアゾビスイソブチロニトリル0.7部の混
合物を約2時間かけて滴下反応させ、さらに2時間保持
させた後、トリエチルアミン0.42部を加え、中和せしめ
た。
次いでパーフロロオクチルエチルアクリレート5部、
メチルメタクリレート5部、ブチルアクリレート10部及
びヒドロキシエチルメタクリレート1部とアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5部の混合物を約1時間かけて滴下
し、ガルフト反応させ、さらに85℃に昇温して、3時間
保持させ、水性分散液(A′)を製造した。
メチルメタクリレート5部、ブチルアクリレート10部及
びヒドロキシエチルメタクリレート1部とアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5部の混合物を約1時間かけて滴下
し、ガルフト反応させ、さらに85℃に昇温して、3時間
保持させ、水性分散液(A′)を製造した。
該水性分散液(A′)32部に、ヘキサメチレンジイソ
シアネート2モルとヘキサンジオール1モルとの反応生
成物の50%メチルエチルケトン溶液2部を加え、反応せ
しめ、外部架橋樹脂粒子分散液を製造した。次いで該分
散液に、前記水性分散液(A′)66.6部を混合し、外部
架橋樹脂粒子水性液(A)を調製した。
シアネート2モルとヘキサンジオール1モルとの反応生
成物の50%メチルエチルケトン溶液2部を加え、反応せ
しめ、外部架橋樹脂粒子分散液を製造した。次いで該分
散液に、前記水性分散液(A′)66.6部を混合し、外部
架橋樹脂粒子水性液(A)を調製した。
なお、該水性液(A)の粘度(B型粘度計)′は、60
r.p.mで150cps、6r.p.mで750cpsとなり、揺変性のある
水性液であった。
r.p.mで150cps、6r.p.mで750cpsとなり、揺変性のある
水性液であった。
<外部架橋樹脂粒子水性液(B)の調製> 前記反応容器に水60部入れ、窒素ガスを通じ容器内部
を窒素ガスで置換した後、ノニオン界面活性剤2部を加
え、70℃に昇温させた。
を窒素ガスで置換した後、ノニオン界面活性剤2部を加
え、70℃に昇温させた。
次いで、スチレン7部、メチルメタクリレート10部、
イソブチルメタクリレート15.49部、ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート0.9部、メタクリル酸1.61部及びアゾ
ビスイソブチロニトリル2部の混合物を約2時間かけて
滴下反応させ、さらに2時間保持させ、水性分散液を製
造した。
イソブチルメタクリレート15.49部、ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート0.9部、メタクリル酸1.61部及びアゾ
ビスイソブチロニトリル2部の混合物を約2時間かけて
滴下反応させ、さらに2時間保持させ、水性分散液を製
造した。
次いでヘキサメトキシメラミン樹脂〔「サイメル30
3」(三井サイアミッド社製商品名)〕3部加え、70
℃、10時間反応させ、外部架橋樹脂粒子水性液(B)を
調製した。
3」(三井サイアミッド社製商品名)〕3部加え、70
℃、10時間反応させ、外部架橋樹脂粒子水性液(B)を
調製した。
なお、該水性液(B)の粘度(B型粘度計)は、60r.
p.mで170cps、6r.p.mで715cpsとなり、揺変性のある水
性液であった。
p.mで170cps、6r.p.mで715cpsとなり、揺変性のある水
性液であった。
<外部架橋樹脂粒子水性液(C)の調製> 前記水性液(B)の調製方法において、イソブチルメ
タクリレート15.49部の代りに、イソブチルメタクリレ
ート14.49部とアリルメタクリレート1部を使用する以
外は同様にして外部架橋樹脂粒子水性液(C)を調製し
た。
タクリレート15.49部の代りに、イソブチルメタクリレ
ート14.49部とアリルメタクリレート1部を使用する以
外は同様にして外部架橋樹脂粒子水性液(C)を調製し
た。
なお、該水性液(C)の粘度(B型粘度計)は、60r.
p.mで170cps、6r.p.mで720cpsとなり、揺変性のある水
性液であった。
p.mで170cps、6r.p.mで720cpsとなり、揺変性のある水
性液であった。
<樹脂粒子水性液(D)の調製> 前記水性液(B)の調製方法においてヘキサメトキシ
メラミン樹脂で反応させる前の水性分散液を樹脂粒子水
性液(D)とした。
メラミン樹脂で反応させる前の水性分散液を樹脂粒子水
性液(D)とした。
なお、該水性液(C)の粘度(B型粘度計)は、60r.
p.mで40cps、6r.p.mで42cpsとなり、揺変性のない水性
液であった。
p.mで40cps、6r.p.mで42cpsとなり、揺変性のない水性
液であった。
<含フッ素樹脂水性液Fの調製> クロロトリフルオロエチレン55.2%、シクロヘキシル
ビニルエーテル20%、エチルビニルエーテル15%及びヒ
ドロキシブチルビニルエーテル9.8%からなるモノマー
を特開昭57−34107号公報に記載の方法に従って含フッ
素共重合体(水酸基価28.3、Tg45℃)の60%メチルエチ
ルケトン溶液を調製した。
ビニルエーテル20%、エチルビニルエーテル15%及びヒ
ドロキシブチルビニルエーテル9.8%からなるモノマー
を特開昭57−34107号公報に記載の方法に従って含フッ
素共重合体(水酸基価28.3、Tg45℃)の60%メチルエチ
ルケトン溶液を調製した。
該溶液100部に2−メタクロイルオキシエチルイソシ
アネート6.2部を撹拌しつつ滴下反応させ、その後70℃
に保ち、ブチルアクリレート5.4部、メタクリル酸6部
及び50%ベンゾイルパーオキサイドペースト0.1部の混
合物を約1時間かけて滴下反応させ、さらに4時間反応
させた。冷却後ジメチルエチルアミン6.4部加え中和さ
せた。次いで水200部を滴下しつつ、メチルエチルケト
ンの共沸温度まで温度を昇温させ、メチルエチルケトン
/水の共沸物を蒸留除去しつつ、溶剤系から水性系に相
転換して、含フッ素樹脂水性液Fを調製した。
アネート6.2部を撹拌しつつ滴下反応させ、その後70℃
に保ち、ブチルアクリレート5.4部、メタクリル酸6部
及び50%ベンゾイルパーオキサイドペースト0.1部の混
合物を約1時間かけて滴下反応させ、さらに4時間反応
させた。冷却後ジメチルエチルアミン6.4部加え中和さ
せた。次いで水200部を滴下しつつ、メチルエチルケト
ンの共沸温度まで温度を昇温させ、メチルエチルケトン
/水の共沸物を蒸留除去しつつ、溶剤系から水性系に相
転換して、含フッ素樹脂水性液Fを調製した。
<含フッ素樹脂水性液Gの調製> 撹拌装置を取付けた反応容器にメチルエチルケトン10
0部を入れ、70℃に昇温させた後、メチルメタクリレー
ト11部、n−ブチルメタクリレート80部、ターシャリブ
チルメタクリレート2部、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート7部及びアゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合
物を、約2時間かけて滴下反応させ、さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.5部加え、4時間反応させ、固形分5
0%のアクリル共重合体(水酸基価30)溶液を調製し
た。
0部を入れ、70℃に昇温させた後、メチルメタクリレー
ト11部、n−ブチルメタクリレート80部、ターシャリブ
チルメタクリレート2部、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート7部及びアゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合
物を、約2時間かけて滴下反応させ、さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.5部加え、4時間反応させ、固形分5
0%のアクリル共重合体(水酸基価30)溶液を調製し
た。
該アクリル共重合体溶液50部と前記水溶液Fで使用し
た含フッ素共重合体の60%メチルエチルケトン溶液50部
との混合物に、2−メタクリロイルオキシエチルイソシ
アネート3部を撹拌しつつ滴下し反応させた。次いで70
℃に保ちブチルアクリレート6部、アクリル酸3.5部及
び50%ベンゾイルパーオキサイドペースト0.1部の混合
物を1時間かけ滴下反応させた。さらに4時間反応させ
た後、ジメチルエチルアミン4.5部を加え、中和させ
た。
た含フッ素共重合体の60%メチルエチルケトン溶液50部
との混合物に、2−メタクリロイルオキシエチルイソシ
アネート3部を撹拌しつつ滴下し反応させた。次いで70
℃に保ちブチルアクリレート6部、アクリル酸3.5部及
び50%ベンゾイルパーオキサイドペースト0.1部の混合
物を1時間かけ滴下反応させた。さらに4時間反応させ
た後、ジメチルエチルアミン4.5部を加え、中和させ
た。
次いで水200部を滴下しつつ、メチルエチルケトンの
共沸温度まで昇温させ、メチルエチルケトン/水の共沸
物を蒸留除去しつつ、溶剤系から水性系に相転換して、
固形分40%、メチルエチルケトン10%残留の含フッ素樹
脂水性液Gを調製した。
共沸温度まで昇温させ、メチルエチルケトン/水の共沸
物を蒸留除去しつつ、溶剤系から水性系に相転換して、
固形分40%、メチルエチルケトン10%残留の含フッ素樹
脂水性液Gを調製した。
<含フッ素樹脂水性液Hの調製> メチルメタクリレート21.4部、イソブチルメタクリレ
ート59.1部、アクリル酸7.5部、ヒドロキシエチルメタ
クリレート12部とする以外は、前記アクリル共重合体溶
液の調製法と同様にして、固形分50%のアクリル共重合
体(水酸基価51.6、Tg60℃、酸価58)溶液を調製した。
ート59.1部、アクリル酸7.5部、ヒドロキシエチルメタ
クリレート12部とする以外は、前記アクリル共重合体溶
液の調製法と同様にして、固形分50%のアクリル共重合
体(水酸基価51.6、Tg60℃、酸価58)溶液を調製した。
該アクリル共重合体溶液90部と前記含フッ素共重合体
の60%メチルエチルケトン溶液10部との混合物をジメチ
ルエチルアミン3部で中和後、n−ブチルエーテル化メ
ラミン樹脂の60%n−ブタノール溶液を28部加え、均一
に溶解させた。
の60%メチルエチルケトン溶液10部との混合物をジメチ
ルエチルアミン3部で中和後、n−ブチルエーテル化メ
ラミン樹脂の60%n−ブタノール溶液を28部加え、均一
に溶解させた。
次いで前記有機溶剤を残留量が10部になる様減圧除去
した後水を96.2部加え、乳化させ、固形分40%の含フッ
素樹脂水性液Hを調製した。
した後水を96.2部加え、乳化させ、固形分40%の含フッ
素樹脂水性液Hを調製した。
<含フッ素樹脂水性液Iの調製> 前記含フッ素樹脂水性液Fの調製におけるジメチルエ
チルアミン中和前のグラフト化含フッ素共重合体溶液
に、ブロック化ポリイソシアネート化合物〔「コロネー
トDC2725」(日本ポリウレタン社製商品名)〕を3.3部
加える以外は同様にして、固形分50%の含フッ素樹脂水
性液Iを調製した。
チルアミン中和前のグラフト化含フッ素共重合体溶液
に、ブロック化ポリイソシアネート化合物〔「コロネー
トDC2725」(日本ポリウレタン社製商品名)〕を3.3部
加える以外は同様にして、固形分50%の含フッ素樹脂水
性液Iを調製した。
<アクリル樹脂水性液Jの調製> 撹拌装置を取付けた反応容器に水100部を加え、窒素
ガスを通じ容器内部を窒素ガスで置換した後、ラウリル
硫酸ナトリウム系アニオン界面活性剤2部とポリオキシ
エチレンアルキルエーテル系ノニオン界面活性剤2部を
加え、撹拌しつつ70℃に昇温させた。
ガスを通じ容器内部を窒素ガスで置換した後、ラウリル
硫酸ナトリウム系アニオン界面活性剤2部とポリオキシ
エチレンアルキルエーテル系ノニオン界面活性剤2部を
加え、撹拌しつつ70℃に昇温させた。
次いでメチルメタクリレート5部とアゾビスイソブチ
ロニトリル0.5部の混合物を約1時間かけ滴下反応さ
せ、さらにメチルメタクリレート8部、n−ブチルメタ
クリレート61.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート7
部、アクリル酸3.5部、スチレン15部及びアゾビスイソ
ブチロニトリル1.5部の混合物を約2時間かけ滴下反応
させ、さらに4時間反応させ、固形分50%のアクリル樹
脂水性液Jを調製した。
ロニトリル0.5部の混合物を約1時間かけ滴下反応さ
せ、さらにメチルメタクリレート8部、n−ブチルメタ
クリレート61.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート7
部、アクリル酸3.5部、スチレン15部及びアゾビスイソ
ブチロニトリル1.5部の混合物を約2時間かけ滴下反応
させ、さらに4時間反応させ、固形分50%のアクリル樹
脂水性液Jを調製した。
<アルミニウム顔料分散液Kの調製> 平均粒径27μm、固形分65%で、揮発性分としてミネ
ラルスピリットとソルベントナフサを含むノンリーフィ
ングタイプ鱗片状アルミニウム顔料60部にノニオン界面
活性剤2部、イソプロピルアルコール13部、水25部を撹
拌しつつ加え、アルミニウム分散液Kを調製した。
ラルスピリットとソルベントナフサを含むノンリーフィ
ングタイプ鱗片状アルミニウム顔料60部にノニオン界面
活性剤2部、イソプロピルアルコール13部、水25部を撹
拌しつつ加え、アルミニウム分散液Kを調製した。
<雲母顔料分散液Lの調製> 鱗片状雲母顔料(「イリオジン101S」(メルク、ジャ
パン社製商品名)〕60部にポリカルボン酸系増粘剤5部
と水35部を撹拌しつつ加え、雲母顔料分散液Lを調製し
た。
パン社製商品名)〕60部にポリカルボン酸系増粘剤5部
と水35部を撹拌しつつ加え、雲母顔料分散液Lを調製し
た。
<青色顔料分散液Mの調製> フタロシアニンブル3部、ノニオン界面活性剤3部、
ヘキサメチロールメトキシメラミン30部及び水64部を混
合し、青色顔料分散液Mを調製した。
ヘキサメチロールメトキシメラミン30部及び水64部を混
合し、青色顔料分散液Mを調製した。
<白色顔料分散液Nの調製> チタン白60部、ノニオン界面活性剤2部、ヘキサメチ
ロールメトキシメラミン15部及び水23部を混合し、白色
顔料分散液Nを調製した。
ロールメトキシメラミン15部及び水23部を混合し、白色
顔料分散液Nを調製した。
<水性着色塗料a〜f、水性クリヤー塗料s〜zの調製
> 水性着色塗料a〜f及び水性クリヤー塗料s〜zをそ
れぞれ第1表及び第2表に示す配合物を均一に混合し、
調製した。
> 水性着色塗料a〜f及び水性クリヤー塗料s〜zをそ
れぞれ第1表及び第2表に示す配合物を均一に混合し、
調製した。
実施例1〜6及び比較例1〜2 プライマーを施したアルミニウム板表面に、水性着色
塗料をエアースプレーにて塗布し、セッティング後水性
クリヤー塗料をエアースプレーにて塗布し、焼付硬化せ
しめた。
塗料をエアースプレーにて塗布し、セッティング後水性
クリヤー塗料をエアースプレーにて塗布し、焼付硬化せ
しめた。
なお、使用塗料、塗装条件は第3表に示す通りであ
る。
る。
得られた塗板につき塗膜外観、光沢、耐水性及び耐久
性の試験をし、その結果を第3表下段に示した。
性の試験をし、その結果を第3表下段に示した。
第3表より明らかな通り、本発明の方法により得られ
た塗膜は塗膜外観、耐水性、耐候性とも良好であった。
た塗膜は塗膜外観、耐水性、耐候性とも良好であった。
一方、水性着色塗料として外部架橋樹脂粒子を使用せ
ず、通常の樹脂粒子を結合剤とした比較例1においては
水性クリヤー塗料を塗布した際、鱗片状アルミニウム顔
料が流動し、均一なメタリック感が得られず、黒っぽい
不均一な外観となった。
ず、通常の樹脂粒子を結合剤とした比較例1においては
水性クリヤー塗料を塗布した際、鱗片状アルミニウム顔
料が流動し、均一なメタリック感が得られず、黒っぽい
不均一な外観となった。
また、水性クリヤー塗料として含フッ素樹脂を結合剤
としなかった比較例2においては、耐候性が不良であっ
た。
としなかった比較例2においては、耐候性が不良であっ
た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B05D 7/24 302 B05D 7/24 302L
Claims (3)
- 【請求項1】水分散性樹脂粒子間を部分的に結合せめし
た樹脂粒子からなる結合剤及び着色顔料を含有する水性
着色塗料を基体表面に塗装し、次いで含フッ素樹脂を結
合剤とする水性クリヤー塗料を塗装することを特徴とす
る塗膜の形成方法。 - 【請求項2】前記顔料が鱗片状着色顔料である請求項
(1)に記載の塗膜の形成方法。 - 【請求項3】前記水分散性樹脂粒子が、フッ素含有ビニ
ルモノマーを含むビニルモノマーを主成分とする重合性
不飽和モノマーの重合体から得られる請求項(1)に記
載の塗膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2313400A JP2983614B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 塗膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2313400A JP2983614B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 塗膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04187272A JPH04187272A (ja) | 1992-07-03 |
JP2983614B2 true JP2983614B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=18040816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2313400A Expired - Fee Related JP2983614B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 塗膜の形成方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2983614B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP2313400A patent/JP2983614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH04187272A (ja) | 1992-07-03 |
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