JP2003183202A - メタノールの製造方法および装置 - Google Patents

メタノールの製造方法および装置

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JP2003183202A JP2002273048A JP2002273048A JP2003183202A JP 2003183202 A JP2003183202 A JP 2003183202A JP 2002273048 A JP2002273048 A JP 2002273048A JP 2002273048 A JP2002273048 A JP 2002273048A JP 2003183202 A JP2003183202 A JP 2003183202A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタノール製造時のCO2排出量低減を図
る。 【解決手段】 水を電気分解して水素と酸素を得る電気
分解工程、石炭をガス化して第一の合成ガスを得るガス
化工程、天然ガスを内燃式水蒸気改質して第二の合成ガ
スを得る内燃式水蒸気改質工程、第一及び第二の合成ガ
ス並びに電気分解工程で得た水素からメタノールを合成
し、合成で生じた反応生成物を精製してメタノールとC
2を含む残ガスとを得るメタノール合成・精製工程、
及び残ガスからCO2を分離精製してCO2を回収するC
2回収工程を有し、前記酸素をガス化工程及び内燃式
水蒸気改質工程へ夫々供給して第一及び第二の合成ガス
の原料として利用し、CO2回収工程で回収したCO2
内燃式水蒸気改質工程に供給して第二の合成ガスの原料
として利用するメタノールの製造方法。この方法に用い
る装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭および天然ガ
スを原料として合成ガスを製造し、得られた合成ガスか
らメタノールを製造する方法および装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】1997年12月に京都で開かれた、気
候変動枠組み条約第三回締約国会議(COP3)におい
て、2008年から2012年までの間にCO2などの
温室効果ガス排出水準を、先進締約国全体で1990年
に比べ5.2%削減することが京都議定書として全会一
致で採択された。この京都議定書に日本は1998年4
月に署名し、2008年から2012年までの間にCO
2などの温室効果ガス排出水準を、1990年に比べ6
%削減することとなった。CO2削減は、自動車、電力
業界の他に多量のエネルギーを消費している製造業界に
とっても急務な課題となっている。
【0003】メタノールは、化学工業の基礎原料や、燃
料として需要が高く、一酸化炭素、水素からなる合成ガ
スを原料として製造されている。合成ガスは、石炭のガ
ス化、天然ガスやナフサ、重質油などの改質により得ら
れる。改質には酸素を利用する部分酸化法や内燃式水蒸
気改質法があり、天然ガスから合成ガスを製造する場
合、内燃式水蒸気改質法を使用することができる。しか
し、空気から純度の高い酸素を製造するには大量のエネ
ルギーを消費し、CO2の排出量が増えることが問題と
なってきている。
【0004】石炭ガス化により合成ガスを製造した場
合、生成する合成ガスの水素/一酸化炭素比は約0.5
である。従って、メタノール合成時に水素が不足し、一
酸化炭素が余るという現象が生じる。水素が不足するこ
とにより過剰となった一酸化炭素を燃焼させ発電するこ
とでエネルギー効率を向上させることもできるが、結果
的にはCO2が排出されることになる。
【0005】一方、天然ガスを水蒸気改質して得られる
合成ガスは水素/一酸化炭素比が2.5から3.5であ
り、メタノールを製造するには炭素が不足し、水素が過
剰である。現状、過剰の水素は精製して純水素として利
用しているが、精製に際してもエネルギーを必要とし、
CO2が排出される。
【0006】また、天然ガスや重質油などを部分酸化す
ることにより得られる合成ガスは水素/一酸化炭素比が
1.7程度であり、メタノール製造に際して石炭ガス化
により得られる合成ガスと同様に水素が不足することと
なり、一酸化炭素が余剰となって、CO2が排出される
ことになる。
【0007】水素と酸化炭素(一酸化炭素および/また
は二酸化炭素)からメタノールを合成する際、下記の式
により計算したCO、CO2およびH2のモル量の関係
(R値)は、2.0の場合がメタノール合成の最適な化
学量論比となる。
【0008】
【数1】
【0009】そのために、メタノール合成に要求される
この化学量論的組成に非常に近いか又は等しい組成すな
わちR値=2.0となる組成の合成ガスを製造するため
に、様々な技術が開発されてきた。
【0010】現在提案されている天然ガス原料のメタノ
ール製造プラントでは、メタノール1トンを製造するの
に0.26トンのCO2が発生する。日本のメタノール
需要は年間2百万トン程度であり、年間52万トンのC
2を発生させていることになる。
【0011】これまでに、石炭や天然ガスを原料として
メタノールを製造する方法として、多くの技術が開示さ
れている。例えば、石炭を原料とした技術は特許文献
1、天然ガスを原料とした技術は特許文献2、あるいは
石炭と天然ガスを原料とした技術は特許文献3で提案さ
れている。
【0012】特許文献1には、図2に示すとおり、石炭
ガス化・精製装置201、メタノール合成・精製装置2
02、メタノール貯蔵・改質装置204を有する発電プ
ラントにおいてメタノールを併産する場合に、石炭ガス
化・精製装置から得られた精製ガスの全量をメタノール
合成・精製装置に供給し、同装置で分離されたメタノー
ル以外のガス(ライン210)をメタノール合成・精製
装置にリサイクルすることなく、発電装置(ガスタービ
ンコンバインド発電装置)203へ供給し、発電に利用
する技術が開示される。
【0013】特許文献2に開示される技術は、図3に示
すとおり、水蒸気改質炉301及び部分酸化炉302に
より炭化水素から水素、一酸化炭素及び二酸化炭素を主
成分とする合成ガスを製造する改質手段と、メタノール
合成触媒上で前記合成ガスを発熱反応させ、反応ガスか
ら精製した粗メタノールを液状で回収するメタノール合
成手段303と、回収された前記粗メタノールを蒸留し
て低沸点有機化合物を含む廃水と精製メタノールとに分
離する精製手段304とを備えたメタノール製造装置に
おいて、前記合成手段からのパージガスの一部を前記部
分酸化炉にリサイクル供給するパージガス分岐手段30
5を設けたものである。本技術は、水蒸気改質法と部分
酸化法を併用したものであり、粗メタノールを液状で回
収する合成工程から排出された水素含有ガスを部分酸化
炉等にリサイクルする技術である。
【0014】また、特許文献3では、図4に示すとお
り、天然ガスを水蒸気改質装置402により水蒸気改質
して得られる一酸化炭素・水素ガスと、石炭ガス化装置
401により石炭ガス化して得られる一酸化炭素・水素
ガスとを混合してメタノール合成用のガスとするが、こ
の際メタノール合成に適した一酸化炭素と水素の組成と
なるように、石炭ガス化の組成をシフト反応によって調
整する技術である。本技術は、石炭ガス化装置から得ら
れる混合ガスの水素/一酸化炭素比を変更するシフト反
応装置403を設置した、石炭と天然ガスからメタノー
ル製造技術である。
【0015】しかしながら、上記公報に記載の技術はい
ずれも大気中へ放出されるCO2の排出量を削減するこ
とを目的とするものではなく、これら技術を含めて従来
技術においてはメタノール製造時のCO2の排出量を削
減する余地が多分に残されていた。
【0016】
【特許文献1】特開平11−93686号公報
【特許文献2】特開2001−122811号公報
【特許文献3】特開平8−99921号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CO2排出
量を低減できるメタノール製造方法を提供することを目
的とし、またこの方法を実施するに好適な装置を提供す
ることを目的とする。より詳しくは、天然ガスを原料と
した際に問題となる炭素不足、石炭を原料とした際に問
題となる水素不足を解消し、メタノール製造時のCO2
排出量を低減することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、水を電気分解
して水素と酸素を得る電気分解工程と、石炭をガス化し
て水素、一酸化炭素及び二酸化炭素を含む第一の合成ガ
スを得るガス化工程と、天然ガスを内燃式水蒸気改質し
て水素、一酸化炭素及び二酸化炭素を含む第二の合成ガ
スを得る内燃式水蒸気改質工程と、該第一の合成ガス、
該第二の合成ガスおよび該電気分解工程で得た水素から
メタノールを合成し、該合成で生じた反応生成物を精製
してメタノールと二酸化炭素を含む残ガスとを得るメタ
ノール合成・精製工程と、該残ガスから二酸化炭素を分
離精製して二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と
を有し、該電気分解工程で得た酸素を、該ガス化工程お
よび該内燃式水蒸気改質工程へそれぞれ供給して該第一
の合成ガスおよび第二の合成ガスの原料としてそれぞれ
利用し、該二酸化炭素回収工程で回収した二酸化炭素
を、該内燃式水蒸気改質工程に供給して該第二の合成ガ
スの原料として利用することを特徴とするメタノールの
製造方法である。
【0019】本発明はまた、水を電気分解して水素と酸
素を得る電気分解装置と、石炭をガス化して水素、一酸
化炭素及び二酸化炭素を含む第一の合成ガスを得るガス
化装置と、天然ガスを内燃式水蒸気改質して水素、一酸
化炭素及び二酸化炭素を含む第二の合成ガスを得る内燃
式水蒸気改質装置と、該第一の合成ガス、該第二の合成
ガスおよび該電気分解装置で得た水素からメタノールを
合成し、該合成で生じた反応生成物を精製してメタノー
ルと二酸化炭素を含む残ガスとを得るメタノール合成・
精製装置と、該残ガスから二酸化炭素を分離精製して二
酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置とを有し、か
つ、該電気分解装置で得た酸素を、該ガス化装置および
該内燃式水蒸気改質装置へそれぞれ供給する手段、およ
び、該二酸化炭素回収装置で回収した二酸化炭素を該内
燃式水蒸気改質装置に供給する手段を有することを特徴
とするメタノールの製造装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明において、メタノールの原
料を製造する工程は、3つの部分に大別することができ
る。
【0021】まず、水を電気分解して水素と酸素を得る
電気分解工程がある。水を電気分解するための電力を得
る方法は、太陽エネルギー、水力や風力など、発電の際
にCO2を排出しない方法が好ましいが、他の如何なる
方法も本発明に適用可能である。
【0022】次に合成ガスを得る方法が2つある。一つ
は石炭のガス化であり、ガス化工程では石炭と、電気分
解工程で得られる酸素と、必要に応じて水(水蒸気)と
を反応させて、一酸化炭素と水素を含むガス(第一の合
成ガス)を得ることができる。電気分解工程で得られる
酸素を使用する点を除いて、公知の石炭ガス化技術を利
用することができる。
【0023】ガス化反応器への石炭の供給方法として
は、例えば、石炭を粉砕して微粉とし、水と混ぜてCW
M(Coal Water Mixture:石炭・水
スラリー)とした上でガス化を行うことができる。粉砕
した石炭をガス化工程に供給する方法は、窒素による方
法もあるが、本発明ではCWMとするのが好ましい。合
成ガスが窒素で希釈されてしまうからである。
【0024】本発明において好適に採用することのでき
るガス化工程の一例について、より詳しく述べるが、こ
こに示す例以外の工程を採用することも可能である。原
料の石炭・水スラリー(CWM)は、常温でガス化反応
器へ供給される。ガス化反応炉へ供給される石炭・水ス
ラリー、電気分解工程よりの酸素は、ガス化反応器内で
反応し、ガス化反応器の出口で、圧力2〜8MPa、温
度1000〜1500℃の一酸化炭素および水素を主成
分とする合成ガスを生成する。使用される温度、圧力条
件は、原料炭の性状に依存するので、原料炭の性状に合
わせた酸素量が決定され、これに応じて必要な温度圧力
条件が設定される。生成した高温の合成ガスは冷却さ
れ、冷却により生じた熱が回収され、回収された熱はス
チーム発生源となり、スチームが発生する。発生したス
チームは、プラント内に必要なタービンの駆動源等とし
て使われる。冷却された合成ガスは、水洗浄後、酸性ガ
ス除去装置に送られ、メタノール合成触媒の触媒毒であ
る石炭中の硫黄分が除去される。使用される酸性ガス除
去装置は、一般に使用されている、物理吸収法、化学吸
収法等があり、何れの方法でも硫黄分の除去は可能であ
る。例えば、化学吸収法では溶媒がMEA(モノエタノ
ールアミン)、DEA(ジエタノールアミン)等の酸性
ガス除去方法がある。硫黄分の除去された合成ガスがメ
タノール合成・精製装置へ送られる。
【0025】合成ガスを得る方法のもう一つは天然ガス
の内燃式水蒸気改質であり、内燃式水蒸気改質工程で
は、天然ガス、電気分解で得た酸素、水蒸気から、一酸
化炭素及び水素を含む第二の合成ガスを得ることができ
る。電気分解で得た酸素を使用する点を除いては、部分
酸化反応および水蒸気改質反応を行う公知の内燃式水蒸
気改質技術を利用することができる。内燃式水蒸気改質
工程には、部分酸化のために空気を供給することもでき
る。また、改質触媒に悪影響を与える物質、例えば硫黄
などが天然ガスに含まれる場合、これを必要に応じて除
去した後に、内燃式水蒸気改質工程に供給することがで
きる。
【0026】本発明ではCO2を改質原料の一つとす
る。CO2は、天然ガスの改質によって生じる水素と反
応することによりCOとH2Oを生じ、このH2Oは内燃
式水蒸気改質工程の水蒸気改質反応に利用される。な
お、電気分解工程で得た酸素は内燃式水蒸気改質工程の
部分酸化反応に利用される。
【0027】本発明において好適に採用することのでき
る内燃式水蒸気改質工程の一例について、より詳しく述
べるが、ここに示す例以外の工程を採用することも可能
である。原料の天然ガスは、水蒸気改質触媒の触媒毒で
ある天然ガス中の硫黄分を除去するために脱硫される。
天然ガス中の硫黄分の脱硫は、吸着脱硫法、水添脱硫法
等が知られている。何れの方法でも特に問題なく硫黄分
が除去される。一例として、天然ガス中の有機硫黄分の
除去には、300〜400℃に加熱された天然ガスを用
いたコバルト−モリブデン系の水添脱硫触媒と亜鉛系の
吸着脱硫触媒の組合せでも十分な脱硫が行われる。脱硫
された天然ガスは、水蒸気改質反応に必要な水蒸気、回
収された二酸化炭素と混合し、500〜650℃に加熱
され内熱式水蒸気改質器に供給される。供給される水蒸
気は、水蒸気/天然ガス中の炭素分のモル比(S/C
比)が、2〜5の範囲で選ばれる。S/C比は、天然ガ
スの性状に依存し決められる値であり、適宜天然ガスの
性状により決定される。例えば、天然ガス中の成分の殆
どがメタンの場合には、S/Cは2程度が選ばれる。回
収された二酸化炭素は全て内燃式水蒸気改質器に供給さ
れる。二酸化炭素/天然ガス中の炭素分のモル比(CO
2/C比)は、S/C比およびCO2/C比との相関によ
り決定される。これらの値は全て、天然ガスの性状に依
存し、天然ガスの性状により適宜決定される。一例とし
て、“Hydrocarbon Processin
g”,January 1986,Vol.65,N
o.1,p71〜があり、ここに示されるグラフでの決
定も可能である。内燃式水蒸気改質器に供給された天然
ガス、水蒸気および二酸化炭素は、水電解装置よりの酸
素と反応し、圧力2〜8MPa、温度900〜1300
℃の水素、一酸化炭素および二酸化炭素を主成分とする
合成ガスを生成する。使用される温度、圧力条件は、天
然ガス原料の性状、S/C比、CO2/C比により、適
宜必要温度圧力条件が設定される。生成した高温の合成
ガスは、適宜熱回収され、必要に応じてスチームとして
回収される。冷却された合成ガスは、水分を除去した
後、メタノール合成・精製装置へ送られる。水分の除去
は、一般に使用されている気水分離器等で十分である。
【0028】合成ガス製造にあたり、CWM、天然ガス
を予熱器に供給することができる。予熱された原料は、
電気分解工程により得た酸素と共にそれぞれの反応工程
に供給され、それぞれの原料の一部は酸素と反応して燃
焼し反応を促進する熱源となり、合成ガスが製造され
る。内燃式水蒸気改質工程の合成ガス製造原料には、二
酸化炭素回収工程から回収されたCO2も利用し、CO2
低減効果を高めている。
【0029】ガス化工程および天然ガスの内燃式水蒸気
改質工程により得られた第一および第二の合成ガス、さ
らに、原料をメタノール製造に適したR値(2)に近づ
けるために電気分解工程で得られた水素がメタノール合
成・精製工程に供給される。例えば、第一および第二の
合成ガスを混合し、さらに電気分解工程で得られた水素
を添加して組成を調整し、メタノール合成・精製工程へ
供給することができる。
【0030】本発明においては、第一の合成ガスと、第
二の合成ガスと、水素とをバランスよく組み合わせるこ
とによって、メタノールの原料として極めて適切な組成
の原料を得ることができ、その結果CO2の発生を抑え
ることができる。
【0031】メタノール合成・精製工程により、メタノ
ールが合成され、この合成の反応生成物からメタノール
が得られる。この他にCO2や、過剰の水素ガス等を含
む残ガスが得られる。この残ガスから二酸化炭素を分離
精製して二酸化炭素を回収し、内燃式水蒸気改質工程に
合成ガス原料として供給し、CO2の排出量を更に低減
する。例えば、上記残ガスをガスタービン等の燃焼式発
電機に供給して発電を行い、その燃焼ガスを二酸化炭素
回収手段に供給してCO2を分離精製し、内燃式水蒸気
改質工程に合成ガス原料として供給することもできる。
二酸化炭素回収工程で二酸化炭素が分離されたガスは、
必要に応じ適宜処理し、系外へ排出することができる。
【0032】メタノールの合成方法については、原料と
して前記第一および第二の合成ガスならびに電気分解に
より得た水素を原料として使用する点を除いては、公知
の方法を利用することができる。メタノールの精製方法
および二酸化炭素の回収方法については、公知の方法を
利用することができる。
【0033】本発明において好適に採用することのでき
るメタノール合成・精製工程の一例について、より詳し
く述べるが、ここに示す例以外の工程を採用することも
可能である。メタノール合成・精製工程は、メタノール
合成工程とメタノール精製工程を有し、メタノール合成
・精製装置は、メタノール合成装置およびメタノール精
製装置を有する。石炭ガス化装置よりの合成ガス、内燃
式水蒸気改質装置よりの合成ガス、水電解装置よりの水
素は、混合されメタノール合成ガス(原料)としてメタ
ノール合成・精製装置へ送られる。メタノール合成装置
は、メタノール合成反応器、合成メタノール分離器、メ
タノール合成ガス圧縮機およびメタノールガス循環機等
から構成することができる。メタノールの合成反応は、
反応率が低く、このため、合成されたメタノールを合成
メタノール分離器で分離後、残りの未反応ガスを循環さ
せる方法が取られる。また、未反応ガス中には、石炭中
の窒素分、内燃式水蒸気改質器での未反応メタン等の反
応に関与しないイナート分が含まれ、これらのイナート
分の蓄積を避けるため、未反応ガスの一部は合成工程の
外に排出される。このガスはパージガスと呼ばれ、前記
のイナート分の他、多量の水素が含まれている。このパ
ージガス中の水素分は分離され、再び必要な圧力まで昇
圧され、高圧の未反応ガス(水素が分離されたパージガ
ス)と混合され、リサイクルガスとしてメタノール合成
反応器に戻される。一方、水素が分離されたパージガス
は、メタノール合成・精製工程を出て、二酸化炭素回収
工程に供給される。パージガス中の水素の分離には、膜
分離法、PSA(Pressure Swing Ad
sorption)法、深冷分離法等が用いられる。こ
のリサイクルガスは適宜メタノール合成ガス循環機で圧
縮され、メタノール合成ガス(原料)と混合し、メタノ
ール合成反応器へ送られメタノールが合成される。メタ
ノール合成は、反応器の形状にもよるが、通常例えば、
圧力5〜15MPa、温度240〜350℃で行われ
る。合成メタノールを含むメタノール合成ガス(生成
物)は、冷却され合成メタノール分離器へ送られ、合成
されたメタノールの大部分と未反応ガスに分離される。
分離された未反応ガスは、前述の通り、リサイクルガス
となり再度メタノール合成器の原料となる。また、分離
された合成メタノールは、約20%の水を含んでおり、
メタノール精製工程で、メタノールに精製される。一般
的な精製方法は、蒸留である。特に蒸留にこだわる必要
はない。蒸留では、通常、合成メタノール中の水分、メ
タノール中の溶解ガス、低沸点成分の除去のための第1
蒸留塔、高沸点成分の除去のための蒸留塔の第2蒸留塔
の2塔方式による蒸留法が取られる。第1蒸留塔からの
溶解ガス、低沸点成分は回収され、必要とあれば水素、
二酸化炭素等の回収がはかられる。
【0034】本発明において好適に採用することのでき
る二酸化炭素回収工程の一例について、より詳しく述べ
るが、ここに示す例以外の工程を採用することも可能で
ある。二酸化炭素は、前述のメタノール合成工程の水素
を分離した後のパージガスおよび精製工程の第1蒸留塔
よりの溶解ガス中に含まれる。これらの二酸化炭素は、
物理吸収法、化学吸収法等により回収される。化学吸収
法では、溶媒としてMEA(モノエタノールアミン)、
DEA(ジエタノールアミン)を使用する方法がよく知
られている。本発明では、上記物理吸収法、化学吸収法
の何れでも使用可能である。メタノール合成工程の水素
を分離した後のパージガス中には、例えば、水素、一酸
化炭素、二酸化炭素、メタン、窒素、メタノールおよび
ジメチルエーテルが含まれており、このパージガス中の
二酸化炭素のみを分離すると、残ガスの問題が生じるこ
ととなる。このような場合、燃焼装置のあるガスタービ
ン発電機にこの水素分離後のパージガスを燃料として供
給し、水素、一酸化炭素、メタン、メタノールおよびジ
メチルエーテルを空気とともに燃焼させ、水と二酸化炭
素にしたあとに二酸化炭素回収工程に供給するのが有効
である。また、第1蒸留塔よりの溶解ガス中にも同様な
組成であり、パージガスと同じ処理をすることが残ガス
対策上有効である。
【0035】この他に、ガス化工程、内燃式水蒸気改質
工程出口の高温合成ガスの熱を熱回収手段により水蒸気
として回収し、水蒸気を利用した発電手段により電力を
得ることもできる。また、得られたメタノールを原料と
するDME(ジメチルエーテル)製造装置を併設するこ
ともできる。
【0036】次に、本発明の一形態につき図1により詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のプロセス
フロー図である。
【0037】電気分解工程3で水を電気分解して酸素と
水素が得られる。また、原料の石炭は粉砕して微粉と
し、水と混ぜてCWMとして予熱されてガス化工程1へ
供給される。ガス化工程1には酸素の一部をライン2
1、22から供給し、CWMの一部は酸素と反応して燃
焼し反応を促進する熱源となり、第一の合成ガスが製造
される。一方天然ガスは、改質触媒に悪影響を与える硫
黄などを除去し、予熱後必要な水蒸気を付加し、二酸化
炭素回収工程からのCO2(ライン32)と混合され、
内燃式水蒸気改質工程2に供給される。内燃式水蒸気改
質工程2には、酸素のうち、ガス化工程1に供給した酸
素の残りがライン23を通し供給され、天然ガスの一部
は酸素と反応して燃焼し反応を促進する熱源となり、第
二の合成ガスが製造される。
【0038】ガス化工程1から得られた第一の合成ガス
(ライン11)と内燃式水蒸気改質工程2から得られた
第二の合成ガス(ライン12)は、水の電気分解工程3
で得られた水素(ライン24)と混合されて、組成を調
整され、メタノール合成・精製工程4に供給される。メ
タノール合成・精製工程4からは、メタノール15を製
品として得る一方、CO2を含む未反応ガス等の残ガス
(ライン31)が得られる。この残ガスが、二酸化炭素
回収工程5に供給され、該工程5で二酸化炭素が分離・
精製され、分離・精製された二酸化炭素(ライン32)
が、内燃式水蒸気改質工程2に供給され、一方、二酸化
炭素が分離された後の残余物(ライン33)は系外へ排
出されるが、系外に排出される二酸化炭素量はわずかで
ある。
【0039】本発明において、水を電気分解して水素と
酸素を得る電気分解装置、石炭をガス化して一酸化炭素
及び水素を含む第一の合成ガスを得るガス化装置、天然
ガスを内燃式水蒸気改質して一酸化炭素及び水素を含む
第二の合成ガスを得る内燃式水蒸気改質装置、第一の合
成ガスと第二の合成ガスからメタノールを合成し、合成
で生じた反応生成物を精製してメタノールと二酸化炭素
を含む残ガスとを得るメタノール合成・精製装置、残ガ
スから二酸化炭素を分離精製して二酸化炭素を回収する
二酸化炭素回収装置については、それぞれの装置自体は
公知の装置を利用することができる。
【0040】電気分解装置で得た酸素を、ガス化装置お
よび内燃式水蒸気改質装置へそれぞれ供給する手段とし
ては、電気分解装置とガス化装置との間を接続する配管
および電気分解装置と内燃式水蒸気改質装置との間を接
続する配管をそれぞれ用いることができる。
【0041】電気分解装置で得た水素をメタノール合成
・精製装置へ供給する手段としても、電気分解装置とメ
タノール合成・精製装置との間を接続する配管を用いる
ことができる。
【0042】二酸化炭素回収装置で回収した二酸化炭素
を内燃式水蒸気改質装置に供給する手段としては、二酸
化炭素回収装置と内燃式水蒸気改質装置とを接続する配
管を用いることができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明する。
【0044】〔実施例1〕図1に示すフロー図に基づ
き、石炭および天然ガスを原料として、メタノール25
0トン/時を製造した。ガス化工程1には、原料の石炭
を74トン/時、CWM用の水を31トン/時として予
熱器に供給し、400℃まで予熱し、1,979kgモ
ル/時の電気分解工程3からの酸素22と共にガス化炉
に供給した。ガス化炉は、圧力2.4MPa、温度1,
300℃で運転した。得られた第1の合成ガスは、熱回
収により冷却され、冷却された第1の合成ガスは、水洗
浄後、酸性ガス除去装置に供給され、メタノール合成用
の触媒の触媒毒である硫黄分が除去された。
【0045】硫黄分の除去された第1の合成ガス11
は、全量で7,198kgモル/時で、R値が0.5
0、H2/CO比が0.67であった。
【0046】更に、内燃式水蒸気改質工程2に、天然ガ
スを3,268kgモル/時供給した。天然ガス中に含
まれる硫黄分が水蒸気改質触媒の触媒毒となるため、コ
バルト−モリブデン系の水添触媒と亜鉛系の吸着触媒の
組み合わせを使用し、400℃で脱硫を行った。コバル
ト−モリブデン系の水添触媒用の水素は、メタノール合
成・精製工程から排出されるパージガスを利用した。必
要量は、84kgモル/時であった。
【0047】脱硫後の天然ガスに水蒸気8,169kg
モル/時(S/C比、2.5)、426kgモル/時の
回収二酸化炭素32と、2,029kgモル/時の酸素
22と共にニッケル系触媒の充填された内熱式水蒸気改
質反応器に供給し、第2の合成ガスを生成した。生成し
た第2の合成ガスは、熱回収により冷却され、脱水後メ
タノール合成用の合成ガスとして使用した。
【0048】脱水後の合成ガス12は、全量が10,3
35kgモル/時であり、R値が1.77、H2/CO
比が3.47であった。
【0049】上記石炭からの第1の合成ガス11および
天然ガスからの第2の合成ガス12は、8,016kg
モル/時の電気分解工程3からの水素24と混合し、メ
タノール合成・精製工程4へ供給された。水素が混合さ
れた合成ガスの全量は、25,549kgモル/時であ
り、R値は、2.07、H2/CO比は、2.95であ
った。
【0050】メタノール合成工程でメタノールが合成さ
れ、250トン/時のメタノールを製造した。
【0051】一方、メタノール合成で、合成ガスの組成
調整のために合成系外へ放出される残ガスから、二酸化
炭素が回収され、426kgモル/時が内燃式水蒸気改
質工程へ戻された。
【0052】表1にメタノール合成工程に供給される合
成ガスのR値、H2/CO比および排出二酸化炭素の量
を示す。
【0053】表1に示すように、大気中への二酸化炭素
の排出量は、0.4kg/時以下で、微量であった。
【0054】尚、本実施例における流量等を表2に示
す。
【0055】ここに、kgモルとは、103モルと等価
である。
【0056】〔比較例1〕図2に示すフロー図に基づ
き、石炭を原料とし、電気を使用した深冷分離装置によ
り酸素を得て、その酸素をガス化・生成装置201に使
用し、メタノール250トン/時を製造した。
【0057】石炭のガス化のためのガス化炉に使用する
ための酸素の製造は、通常の深冷分離装置を用いた。石
炭のガス化に関して、深冷分離装置を使用した以外は、
実施例1と同様な方法で行った。使用した石炭は645
トン/時、CWM用の水は432トン/時であった。生
成した合成ガスは、全量で58,182kgモル/時、
R値は0.33、H2/CO比は、0.57であった。
【0058】表1にメタノール合成工程に供給される合
成ガスのR値、H2/CO比および排出二酸化炭素の量
を示す。
【0059】表1に示すように、大気中への二酸化炭素
の排出量は、252トン/時であった。
【0060】〔比較例2〕図3に示すフロー図に基づ
き、天然ガスを原料とし、電気を使用した深冷分離によ
り酸素を得て、その酸素を部分酸化炉302に使用し、
メタノール合成手段303からの雑ガスを原料の一部と
して使用し、メタノール250トン/時を製造した。
【0061】部分酸化炉302に使用するための酸素の
製造は、通常の深冷分離装置を用いた。部分酸化炉に使
用する酸素を、深冷分離装置で製造した以外は、天然ガ
スに関する実施例1と同様な方法で行った。使用した天
然ガス9,934kgモル/時、水蒸気改質のためのス
チームは24,835kgモル/時(S/C比、2.
5)、部分酸化炉に使用した酸素は2,807kgモル
/時であった。生成した合成ガスは、全量で57,33
1kgモル/時、R値は4.70、H2/CO比は、
5.98であった。
【0062】表1にメタノール合成工程に供給される合
成ガスのR値、H2/CO比および排出二酸化炭素の量
を示す。
【0063】表1に示すように、大気中への二酸化炭素
の排出量は、199トン/時であった。
【0064】〔比較例3〕図4に示すフロー図に基づ
き、石炭および天然ガスを原料とし、石炭を石炭ガス化
装置401でガス化し、更にシフト反応装置403を用
いて合成ガスを製造し、天然ガスを原料として水蒸気改
質装置402から合成ガスを製造し、石炭および天然ガ
スからの合成ガスによりメタノール250トン/時を製
造した。
【0065】石炭ガス化装置用の酸素は通常の電気を使
う深冷分離装置を使用した。石炭ガス化炉に使用する酸
素を、深冷分離装置で製造した以外は、石炭ガス化に関
しては実施例1と同様な方法で行った。天然ガスの水蒸
気改質は、実施例2と同様な方法を使用した。使用した
石炭は、21トン/時、CWM用の水は14トン/時、
酸素は648kgモル/時であった。
【0066】生成した石炭よりの合成ガスは、全量が
1,915kgモル/時、R値が2.48、H2/CO
比が2.48であった。
【0067】一方、使用した天然ガスは13,738k
gモル/時、水蒸気改質のためのスチームは34,34
8kgモル/時(S/C比、2.5)であった。
【0068】生成した天然ガスよりの合成ガスは、全量
が50,884kgモル/時、R値が3.02、H2/
CO比が4.83であった。
【0069】合成ガスの全量は、52,779kgモル
/時であり、R値は、3.00、H2/CO比は、4.
69であった。
【0070】表1にメタノール合成工程に供給される合
成ガスのR値、H2/CO比および排出二酸化炭素の量
を示す。
【0071】表1に示すように、大気中への二酸化炭素
の排出量は、462トン/時であった。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【発明の効果】以上に示したとおり本発明によれば、水
の電気分解により得られた水素と酸素を利用し、二酸化
炭素を循環利用してメタノール製造することにより、C
2の排出量を大幅に低減できるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すプロセスフロー図
である。
【図2】石炭を原料とした従来技術のプロセスフロー図
である。
【図3】天然ガスを原料とした従来技術のプロセスフロ
ー図である。
【図4】石炭と天然ガスを原料とした従来技術のプロセ
スフロー図である。
【符号の説明】
1:ガス化工程 2:内燃式水蒸気改質工程 3:電気分解工程 4:メタノール合成・精製工程 5:二酸化炭素回収工程 11、12、21、22、23、24、31、32、3
3:ライン 15:メタノール 201:ガス化・精製装置 202:メタノール合成・精製装置 203:発電装置 204:メタノール貯蔵・改質装置 210:ライン 301:水蒸気改質炉 302:部分酸化炉 303:メタノール合成手段 304:メタノール精製手段 305:パージガス分岐手段 401:石炭ガス化装置 402:水蒸気改質装置 403:シフト反応装置 404:メタノール合成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 優久雄 東京都新宿区大京町21番地25 株式会社ケ ー・イー・エム内 Fターム(参考) 4G140 EA03 EA05 EA06 EA07 EB01 EB03 EB35 EB42 EB44 4G146 JA02 JB08 JC05 JD01 JD03 JD10 4H006 AA02 AA04 AC41 BD33 BD34 BD51 BD70 FE11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を電気分解して水素と酸素を得る電気
    分解工程と、石炭をガス化して水素、一酸化炭素及び二
    酸化炭素を含む第一の合成ガスを得るガス化工程と、天
    然ガスを内燃式水蒸気改質して水素、一酸化炭素及び二
    酸化炭素を含む第二の合成ガスを得る内燃式水蒸気改質
    工程と、該第一の合成ガス、該第二の合成ガスおよび該
    電気分解工程で得た水素からメタノールを合成し、該合
    成で生じた反応生成物を精製してメタノールと二酸化炭
    素を含む残ガスとを得るメタノール合成・精製工程と、
    該残ガスから二酸化炭素を分離精製して二酸化炭素を回
    収する二酸化炭素回収工程とを有し、該電気分解工程で
    得た酸素を、該ガス化工程および該内燃式水蒸気改質工
    程へそれぞれ供給して該第一の合成ガスおよび第二の合
    成ガスの原料としてそれぞれ利用し、該二酸化炭素回収
    工程で回収した二酸化炭素を、該内燃式水蒸気改質工程
    に供給して該第二の合成ガスの原料として利用すること
    を特徴とするメタノールの製造方法。
  2. 【請求項2】 水を電気分解して水素と酸素を得る電気
    分解装置と、石炭をガス化して水素、一酸化炭素及び二
    酸化炭素を含む第一の合成ガスを得るガス化装置と、天
    然ガスを内燃式水蒸気改質して水素、一酸化炭素及び二
    酸化炭素を含む第二の合成ガスを得る内燃式水蒸気改質
    装置と、該第一の合成ガス、該第二の合成ガスおよび該
    電気分解装置で得た水素からメタノールを合成し、該合
    成で生じた反応生成物を精製してメタノールと二酸化炭
    素を含む残ガスとを得るメタノール合成・精製装置と、
    該残ガスから二酸化炭素を分離精製して二酸化炭素を回
    収する二酸化炭素回収装置とを有し、かつ、該電気分解
    装置で得た酸素を、該ガス化装置および該内燃式水蒸気
    改質装置へそれぞれ供給する手段、および、該二酸化炭
    素回収装置で回収した二酸化炭素を該内燃式水蒸気改質
    装置に供給する手段を有することを特徴とするメタノー
    ルの製造装置。
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