JPH11246877A - ガス化ガスからの合成プラント - Google Patents

ガス化ガスからの合成プラント

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JPH11246877A
JPH11246877A JP4643798A JP4643798A JPH11246877A JP H11246877 A JPH11246877 A JP H11246877A JP 4643798 A JP4643798 A JP 4643798A JP 4643798 A JP4643798 A JP 4643798A JP H11246877 A JPH11246877 A JP H11246877A
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JP
Japan
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gas
gasification
synthesis plant
gasified
synthesis
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Application number
JP4643798A
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English (en)
Inventor
Keiji Murata
圭治 村田
Michio Hori
美知郎 堀
Hakaru Ogawa
斗 小川
Hiroko Onoda
裕子 小野田
Masafumi Fukuda
雅文 福田
Takehito Nishida
岳人 西田
Yoshihisa Sato
義久 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Industrial Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来は、水素と一酸化炭素とから生成されたリ
ッチなガス化ガスを用いて、効率良く有機化合物を合成
することができなかった。 【解決手段】燃料24とガス化剤18とを反応させてガ
ス化ガス19を生成するガス化装置と、ガス化剤18の
一部として用いる水蒸気をガス化ガス19の有する熱エ
ネルギで発生させる水蒸気発生装置2と、ガス化装置に
より生成されたガス化ガス19とガス化剤18とを熱交
換する熱交換装置3、3’と、ガス化ガス19を原料と
して有機化合物21を合成する合成装置8とを有し、効
率良く有機化合物を生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭、重質油、残
さ、ごみ、廃棄物などの燃料をガス化した後、メタノー
ル、ジメチルエーテル(以下DMEと称する)、ガソリ
ンなどの燃料あるいは化学原料を合成するガス化ガスか
らの合成プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石炭、重質油、残さ、ごみ、廃棄
物などの安価な低質燃料をガス化、ガス精製した後、メ
タノールやDMEなどに変換し、クリーンな燃料や化学
原料として利用する考えが注目されつつある。
【0003】以下に、従来のガス化ガスからの合成プラ
ントの構成について、図15を参照して説明する。図1
5は、従来のガス化ガスからの合成プラントのブロック
図である。
【0004】石炭を燃料としたガス化ガスからのメタノ
ール合成プラントは、空気吹きのガス化炉1とガス冷却
器33とガス精製装置5とガス組成調整装置35とメタ
ノール合成装置34とを有する。
【0005】圧縮機10で圧縮した空気13とともに石
炭24をガス化炉1に投入する。ガス化炉1では、石炭
24の一部を燃焼させて炉内を1500℃程度の高温に
保持し、石炭を分解し、ガス化する。石炭の主元素は、
炭素C、水素H、酸素Oで、ガス化過程での主な反応
は、以下に示す化学式(1)乃至(3)の通りである。
【0006】C+O2 → CO2 …(1) C+CO2 → 2CO …(2) C+H20 → CO+H2 …(3) 生成したガス化ガスの主成分は、一酸化炭素CO、二酸
化炭素CO2、水素H2である。
【0007】石炭中の灰分は、溶融スラグ25としてガ
ス化炉1の底部から排出される。ガス化ガス19は、ガ
ス冷却器33で適当な温度まで冷却され、ガス精製装置
5に送られる。ガス精製装置5において硫黄分と微小粒
子などが除去されたクリーンなガス化ガス19は、ガス
組成調整装置35で組成調整されてメタノール合成装置
34に送られる。
【0008】メタノール合成装置34では、以下に示す
化学式(4)、(5)のように、一酸化炭素や二酸化炭
素の水素化反応によってメタノール21が合成される。 CO+2H2 → CH3OH …(4) CO2+3H2 → CH3OH+H20 …(5) 通常、ガス化ガス19中の水素と酸化炭素(一酸化炭素
と二酸化炭素)との組成比は、メタノールを合成する化
学式(4)、(5)の化学量論比よりも小さく、水素が
不足する(すなわち、水素に比べ一酸化炭素や二酸化炭
素が過剰に含まれている)。ガス組成調整装置35は、
水素や酸化炭素(一酸化炭素と二酸化炭素)の組成を所
望の組成に調整する装置である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な構成をした
従来のガス化ガスからの合成プラントでは、単位燃料当
たりのメタノール合成量を増加させるには、ガス化炉で
生成したガス化ガス中の水素と、一酸化炭素との濃度を
向上させることが重要である。さらに、メタノールなど
の合成には、通常、水素が不足するので、ガス化ガス中
の水素、一酸化炭素、二酸化炭素の組成を適当に調整す
ることが不可欠となる。
【0010】そのためには、ガス化炉内に供給する酸素
量を減少させ、水蒸気量を増大させることが必要であ
り、特に化学反応(3)(以下、化学反応(3)を水性
ガス化反応と称する)を促進させれば、ガス化ガス中の
水素濃度を増大することができる。
【0011】しかし、大量の水蒸気を発生させ、発生し
た水蒸気をガス化温度まで加熱するには多大なエネルギ
を必要とする。また、この水性ガス化反応は、非常に大
きな吸熱反応であり、水蒸気濃度が大きいとガス化炉内
を高温かつ均一に保持することが非常に難しくなり、ス
ラグの炉内閉塞などの問題があった。
【0012】そこで、本発明は上記従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、同一の燃料から、できるだけ水
素と一酸化炭素とがリッチなガス化ガスを生成し、かつ
同量の燃料によって、より多くの有機化合物を合成でき
るガス化ガスからの合成プラントの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガス化ガスからの合成プラントでは、燃料
をガス化してガス化ガスを生成するガス化装置と、前記
ガス化ガス中の水素と酸化炭素との組成比を所望の組成
比に調整し、少なくとも水素製造装置あるいは一酸化炭
素変成器あるいは二酸化炭素分離器を有するガス組成調
整装置と、前記ガス化ガスを原料として有機化合物を生
成する合成装置とを有するガス化ガスからの合成プラン
トを提供する。
【0014】また、本発明のガス化ガスからの合成プラ
ントは、燃料とガス化剤とを反応させてガス化ガスを生
成するガス化装置と、前記ガス化装置により生成された
ガス化ガスと前記ガス化剤を熱交換する熱交換装置と、
前記ガス化ガスを原料として有機化合物を合成する合成
装置を有するガス化ガスからの合成プラントを提供す
る。
【0015】また、本発明のガス化ガスからの合成プラ
ントは、燃料とガス化剤とを反応させてガス化ガスを生
成するガス化装置と、前記ガス化装置により生成された
ガス化ガスと前記ガス化剤を熱交換する熱交換装置と、
前記ガス化ガスを原料として有機化合物を合成する合成
装置を有し、前記熱交換装置あるいはその一部を蓄熱式
としたガス化ガスからの合成プラントを提供する。
【0016】また、本発明のガス化ガスからの合成プラ
ントは、燃料とガス化剤とを反応させてガス化ガスを生
成するガス化装置と、前記ガス化剤の一部として用いる
水蒸気を前記ガス化ガスの有する熱エネルギで発生させ
る水蒸気発生装置と、前記ガス化装置により生成された
ガス化ガスと前記ガス化剤を熱交換する熱交換装置と、
前記ガス化ガスを原料として有機化合物を合成する合成
装置とを有することを特徴とするガス化ガスからの合成
プラントを提供する。
【0017】また、ガス化ガスからの合成プラントで生
成される有機化合物は、メタノール、エタノール、DM
E、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ガソリン、灯
油である。また、CnH2n+2(ただし、Cは炭素、
Hは水素、nは5乃至20の数値である)で表される組
成式の有機化合物でも良い。このうち、メタノールは、
発電装置(例えば燃料電池)の燃料や、種種の化学薬品
として汎用用途が広く、有効利用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の構成を図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施
例のブロック図である。ガス化ガスからの合成プラント
の一例として、例えば、廃プラスチックおよびその残
さ、あるいはごみや廃棄物を燃料とし、これらをガス化
して得たガス化ガスからメタノールを合成するメタノー
ル合成プラントがある。
【0019】ガス化ガスからの合成プラントは、ガス化
炉1とガス冷却器33とガス精製装置5と一酸化炭素変
成器6と二酸化炭素分離器7とメタノール合成反応器8
と分離器9と圧縮機11、12とを有してなる。
【0020】合成プラント内の構成(接続)について、
燃料あるいはガス化ガスの流れに沿って説明する。燃料
が、ガス化炉1に供給される。ガス化炉1に投入された
燃料24は、一酸化炭素、二酸化炭素、水素などを主成
分とするガス化ガス19となり、ガス冷却器33に送ら
れる。ガス冷却器33で適当な温度まで冷却されたガス
化ガス19は、ガス精製装置5に供給される。ガス精製
装置5 から排出されるガス化ガス19の一部は、発電装
置23に、残りは一酸化炭素変成器6に送られる。一酸
化炭素変成器6から排出されたガス化ガス19は、二酸
化炭素分離器7を通り、圧縮機11に送られる。圧縮機
11で圧縮されたガス化ガス19は、メタノール合成反
応器8に供給される。分離器9から排出される液体成分
は、例えばメタノールなどの有機化合物または水で有
り、合成プラント外部に排出される。また、排出される
気体成分(未反応ガスや、副生物など)の一部は、圧縮
機12で加圧された後、メタノール合成反応器8に戻さ
れる。
【0021】この様な構成をした第1実施例の動作につ
いて説明する。ガス化炉1に投入された燃料24は、一
酸化炭素、二酸化炭素、水素などを主成分とするガス化
ガス19となる。
【0022】ガス化ガス19は、ガス冷却器33で室温
程度まで冷却され温度低下した後、ガス精製装置5に入
り、微小粒子や硫黄分、塩素分などを除かれ、クリーン
なガスとなる。ここで、ガス精製装置5は、具体的に
は、湿式脱硫装置あるいは乾式脱硫装置あるいは脱塩素
装置あるいは脱硝装置あるいは脱じん装置あるいは重金
属を除去する装置などである。ガス化ガス中の硫黄分、
塩素分は、ほとんどが硫化水素、塩化水素として存在す
る。湿式ガス精製はすでに技術的に確立されており、溶
剤を用いてこれらの酸性ガスを物理的あるいは化学的に
吸収溶解させ、ガス中の他の成分を吸収させない方法で
ある。例えば湿式脱硫では、化学吸収法としてアミン系
の溶剤を用いるアミン法が、物理吸収法として溶剤にポ
リエチレングリコールのジメチルエーテルを用いるセレ
クゾール法などが知られている。一方、ガス化ガス中に
固体として混在している粉塵や重金属は、ガス化ガスを
水溶液と直接接触させることで比較的容易に除去でき
る。
【0023】通常、ガス化ガス19中の水素と酸化炭素
(一酸化炭素と二酸化炭素)との組成比は、メタノール
を合成する化学式(4)、(5)の化学量論比よりも小
さく、水素が不足する(すなわち、水素に比べ一酸化炭
素や二酸化炭素が過剰に含まれている)。したがって、
できるだけ多くのメタノールを合成するには、水素製造
装置(図示していない)で水素を別に製造してガス化ガ
ス19中に混合してやることが必要である。水素の製造
法には、水の電気分解や熱化学分解、あるいはメタンの
水蒸気改質などがあるが、いずれにせよ多大なエネルギ
ーや燃料、大きな設備が必要となる。
【0024】そこで、図1に示すように、一酸化炭素
(CO)変成器6と、二酸化炭素(CO2)分離器7を
用いてガス化ガス19をメタノール合成に適した組成に
変換する。
【0025】一酸化炭素変成器6において、ガス化ガス
19中の一酸化炭素の一部は、別途供給された水蒸気2
0と以下に示す化学式(6)の様な化学反応をし、二酸
化炭素と水素とを生成する。
【0026】 CO+H2O → CO2+H2 …(6) 一酸化炭素変成器6から排出されたガス化ガス19は、
二酸化炭素分離器7に供給され、ここで余分な二酸化炭
素30が除去される。その結果、ガス化ガス中の酸化炭
素(二酸化炭素と一酸化炭素)を減少させ、水素を増加
させることが出来る。
【0027】二酸化炭素分離器7としては、物理吸収法
あるいは化学吸収法あるいは膜分離法などを用いて、二
酸化炭素を分離する。二酸化炭素分離器7によって組成
調整されたガス化ガス19は、ガス化ガス圧縮機11で
所望の圧力まで加圧される。加圧されたガス化ガス19
は、メタノール合成反応器8に流入し、上述した反応式
(4)、(5)のような反応をして、例えばメタノール
(有機物)に変換される。
【0028】生成されたメタノール21は、分離器9に
送られ、未反応ガス22と気液分離されて、合成プラン
ト外に取り出される。取り出されたメタノールは、発電
のための燃料や、医薬品、その他各種溶剤、ホルマリン
の製造等に使用される。
【0029】また、未反応ガス22の一部は、合成プラ
ント外部にパージ(大気中に放出、あるいは容器などに
貯蔵)されるが、圧縮機12で再圧縮されて再びメタノ
ール合成反応器8に戻され、メタノールの原料として利
用される。
【0030】また、メタノール合成反応器8で発生した
反応熱は、メタノール合成反応器8に供給された水を、
一酸化炭素変成器6で使われる水蒸気20に変換する熱
源として利用される。
【0031】また、ガス精製装置5から排出されたガス
化ガス19の一部は、発電装置23に送られ、発電の燃
料に使われる。ここで、発電した電力は、必要に応じ
て、合成プラント内部の駆動動力として、例えば圧縮機
11、12などの所内動力とすることもでき、また合成
プラント外部に供給することもできる。発電装置23
は、ガスタービンまたは蒸気タービンまたは燃料電池ま
たはガスエンジンなどが用いられる。このうち、燃料電
池は、発電時に、二酸化炭素の放出量が、他の発電装置
と比較して非常に少ないため環境に良い発電装置であ
る。本図では、ガス精製装置5から排出されたガス化ガ
ス19の一部が発電装置23に送られているが、分離器
9を出た未反応ガス22、あるいは合成されたメタノー
ル21の一部を発電装置23に送り、発電用燃料として
も良い。
【0032】以上説明したように第1実施例では、一酸
化炭素変成器と二酸化炭素分離器を用い、ガス化ガス中
の水素と酸化炭素(二酸化炭素と一酸化炭素)との比を
メタノール合成に適するように調整している。その結
果、同一の燃料から、より水素リッチなガス化ガスを生
成することができるので、同量の燃料によって、より多
くのメタノールを合成することが出来る。
【0033】図2は、本発明の第2実施例のブロック図
であり、図3は、本発明の第2実施例の熱交換器のブロ
ック図である。ガス化ガスからの合成プラントの一例と
して、例えば、石炭、重質油およびその残さなどを燃料
とし、これらをガス化して得たガス化ガスからメタノー
ルを合成するメタノール合成プラントがある。
【0034】ガス化ガスからの合成プラントは、ガス化
炉1と水蒸気発生装置2と熱交換装置3、3’と空気分
離装置4とガス精製装置5と一酸化炭素変成器6と二酸
化炭素分離器7とメタノール合成反応器8と分離器9と
圧縮機10、11、12とを有してなる。
【0035】合成プラント内の構成(接続)について、
燃料またはガス化剤、あるいはガス化ガスの流れに沿っ
て、説明する。燃料が、ガス化炉1に供給される。ま
た、ガス化剤(通常、空気または酸素)は、空気分離装
置4、圧縮機10、熱交換器3の順に通ってガス化炉1
に供給される。ガス化炉1に投入された燃料24は、こ
のガス化剤18と反応して一酸化炭素、二酸化炭素、水
素などを主成分とするガス化ガス19となり、水蒸気発
生装置2、熱交換器3に送られる。熱交換器3を通過し
たガス化ガス19は、熱交換器3’を通って、ガス精製
装置5に供給される。ガス精製装置5 から排出されるガ
ス化ガス19の一部は、発電装置23に、残りは一酸化
炭素変成器6に送られる。一酸化炭素変成器6から排出
されたガス化ガス19は、二酸化炭素分離器7を通り、
圧縮機11に送られる。圧縮機11で圧縮されたガス化
ガス19は、メタノール合成反応器8に送られ、圧縮機
9に供給される。分離器9から排出される液体成分は、
例えばメタノールなどの有機化合物または水で有り、合
成プラント外部に排出される。また、排出される気体成
分(未反応ガスや、副生物など)の一部は、圧縮機12
で加圧された後、メタノール合成反応器8に供給され
る。
【0036】また、メタノール合成反応器8には、外部
から水が供給され、合成反応によって生じた反応熱で蒸
気20となり、一酸化炭素変成器6へ供給される。ま
た、熱交換器3’には、外部から水が供給され、熱交換
器3からのガス化ガス19と熱交換を行った後、さら
に、水蒸気発生装置2で水蒸気17となり、熱交換器3
に供給される。
【0037】この様な構成をした第1実施例の動作につ
いて説明する。空気13は、空気分離装置4に供給さ
れ、酸素14と窒素15とに分離される。空気分離装置
4は、深冷法あるいは物理吸着法あるいは膜分離法など
の方法により、酸素14と窒素15とに分離する。
【0038】一方、熱交換装置3’には、外部から水1
6が供給され、熱交換器3’で予熱された後、水蒸気発
生装置2へ送られる。その後、水16は、水蒸気発生装
置2で加熱されて水蒸気17となり、酸素圧縮機10で
圧縮された酸素14と混合される。
【0039】酸素14と水蒸気17との混合ガスである
ガス化剤18は、熱交換装置3において、ガス化炉1で
生成されたガス化ガス19と熱交換して高温に加熱さ
れ、ガス化炉1に供給される。
【0040】ガス化炉1に投入された燃料24は、ガス
化剤18と反応し、一酸化炭素、二酸化炭素、水素など
を主成分とするガス化ガス19となる。燃料中の灰分
は、溶融スラグ25としてガス化炉1の底部から排出さ
れる。
【0041】ガス化ガス19は、熱交換装置3、3’で
室温程度まで冷却され温度低下した後、ガス精製装置5
に入り、微小粒子や硫黄分、塩素分などを除かれ、クリ
ーンなガスとなる。ここで、ガス精製装置5は、具体的
には、湿式脱硫装置あるいは脱塩素装置あるいは脱じん
装置あるいは重金属を除去する装置などである。
【0042】一酸化炭素変成器6において、ガス化ガス
19中の一酸化炭素の一部は、別途供給された水蒸気2
0と上述した反応式(6)のような反応をし、二酸化炭
素と水素とを生成する。
【0043】さらに、一酸化炭素変成器6から排出され
たガス化ガス19は、二酸化炭素分離器7に入り、ここ
で余分な二酸化炭素30が除去され、メタノール合成に
適した組成に変換される。
【0044】二酸化炭素分離器7としては、物理吸収法
あるいは化学吸収法あるいは膜分離法などを用いて、二
酸化炭素を分離する。二酸化炭素分離器7によって組成
調整されたガス化ガス19は、ガス化ガス圧縮機11で
所望の圧力まで加圧される。加圧されたガス化ガス19
は、メタノール合成反応器8に流入し、上述した反応式
(4)、(5)のような反応をして、例えばメタノール
(有機物)に変換される。
【0045】生成されたメタノール21は、分離器9に
送られ、未反応ガス22と気液分離されて、合成プラン
ト外に取り出される。取り出されたメタノールは、発電
のための燃料や、医薬品、その他各種溶剤、ホルマリン
の製造等に使用される。
【0046】また、未反応ガス22の一部は、合成プラ
ント外部にパージ(大気中に放出、あるいは容器などに
貯蔵)されるが、圧縮機12で再圧縮されて再びメタノ
ール合成反応器8に戻され、メタノールの原料として利
用される。
【0047】また、メタノール合成反応器8で発生した
反応熱は、メタノール合成反応器8に供給された水を、
一酸化炭素変成器6で使われる水蒸気20に変換する熱
源として利用される。
【0048】また、ガス精製装置5から排出されたガス
化ガス19の一部は、発電装置23に送られ、発電の燃
料に使われる。ここで、発電した電力は、必要に応じ
て、合成プラント内部の駆動動力として、例えば圧縮機
10、11、12などの所内動力とすることもでき、ま
た合成プラント外部に供給することもできる。発電装置
23は、ガスタービンまたは蒸気タービンまたは燃料電
池またはガスエンジンなどが用いられる。このうち、燃
料電池は、発電時に、二酸化炭素の放出量が、他の発電
装置と比較して非常に少ないため環境に良い発電装置で
ある。本図では、ガス精製装置5から排出されたガス化
ガス19の一部が発電装置23に送られているが、分離
器9を出た未反応ガス22、あるいは合成されたメタノ
ール21の一部を発電装置23に送り、発電用燃料とし
ても良い。
【0049】次に、図3を参照して、熱交換装置3を蓄
熱式とした場合の構成、動作について説明する。熱交換
装置3は、蓄熱式熱交換手段である蓄熱体26、26’
と、セラミックフィルタ27、27’と、高温切り替え
バルブ28と、低温切り替えバルブ29とを有してな
る。
【0050】ガス化炉1から排出された1500℃程度
のガス化ガス19は、水蒸気発生装置2において、セラ
ミックフィルタ27の耐熱温度以下(900℃程度)ま
で温度低下した後、セラミックフィルタ27に流入す
る。
【0051】セラミックフィルタ27で除塵されたガス
化ガス19は、蓄熱体26を通過する間に持っている顕
熱を蓄熱体26に与え、温度低下した後、熱交換装置
3’に供給される。
【0052】一方、ガス化剤18は、低温切り替えバブ
ル29を通り、蓄熱体26’を通過する間に蓄熱体2
6’の有する熱エネルギを得て、900℃程度まで昇温
された後、ガス化炉1に供給される。
【0053】このような構成をした熱交換装置3では、
高温切り替えバルブ28と、低温切り替えバルブ29と
を互いに連動させて流路を切り替えることによって、一
対の蓄熱体26、26’に交互にガス化剤18とガス化
ガス19とを流通させ、ガス化ガス19の温度に近い高
温にまで予熱し、予熱したガス化剤18をガス化炉1に
連続供給することができる。
【0054】また、蓄熱体26、26’をハニカム構造
とし、材料にセラミックスを用いれば、反応に寄与する
比表面積が非常に大きくなり、効率の良い熱交換が可能
となる。
【0055】なお、本実施形態では切り替えバルブ2
8、29として4方弁を使用しているが、単純な締切弁
を複数個使うことによっても、上述したとおり、ガス化
ガスの温度に近い高温にまで予熱することができ、予熱
したガス化剤をガス化炉に連続供給することができる。
【0056】以上説明したように第2実施例では、ガス
化ガス19の有する熱エネルギは、水16の予熱、水蒸
気17の発生、さらに酸素と水蒸気との混合ガスである
ガス化剤18の予熱に使われる。したがって、燃料24
の一部を燃焼(あるいは部分燃焼)させて得られた熱エ
ネルギは、ほとんど外部に放出されることなくガス化炉
1内のガス化反応に利用されるので、ガス化炉1のエネ
ルギ効率を大幅に向上させることができる。その結果、
従来と比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維
持することができ、さらに大量の水蒸気をガス化炉内に
投入できるので、上述した反応(3)や化学反応(2)
が促進される。そのため、従来と同量の燃料を使用して
も、より多くのメタノールを合成することができる。
【0057】また、熱交換装置3を蓄熱式とすることに
より、ガス化剤18を1000℃程度の高温まで予熱で
きるので、ガス化剤18は、ガス化炉1内に流入される
前に、すでに燃料の自己着火温度あるいは水性ガス化反
応の平衡定数が1を越える温度以上にすることができ
る。
【0058】その結果、ガス化炉1内を化学反応(3)
や化学反応(2)が生じやすい高温に、かつ均一に保持
することができ、スラグなどによる炉内閉塞を抑制する
ことができる。
【0059】次に、本発明の第3実施例の構成、動作に
ついて、図4を参照して説明する。尚、以下の各実施例
において、第2実施例と同一構成要素は同一符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0060】第3実施例の特徴は、酸素14のみをガス
化剤18としてガス化炉1に供給し、水16は液体のま
まガス化炉1に供給することで、構成を簡易にしたこと
である。
【0061】図4は、本発明の第3実施例のブロック図
である。空気13は、空気分離装置4に供給され、酸素
14と窒素15とに分離される。分離された酸素14を
主成分とするガス化剤18は、酸素圧縮機10により加
圧され、熱交換器3に供給される。熱交換装置3におい
て、圧縮されたガス化剤18と、ガス化炉1で生成され
たガス化ガス19とが熱交換し高温に予熱され、ガス化
炉1に供給される。また、ガス化炉1には、燃料24と
水16とが直接供給される。
【0062】以上述べたような第3実施例では、第2実
施形態と同様、ガス化炉1で生成されたガス化ガス19
の有する熱エネルギは、熱交換器3にてガス化剤18に
よって回収され、ガス化炉1に再び供給されるので、ガ
ス化炉1のエネルギ効率を大幅に向上することができ
る。その結果、従来と比べて、少ない酸素量でガス化炉
1内を高温に維持でき、さらに大量の水分をガス化炉1
内に供給することができるので、化学反応(3)や化学
反応(2)の反応が促進される。よって、従来と同量の
燃料で、より多くのメタノールを合成することができ
る。
【0063】また、合成プラント内の構成要素を簡素化
したため、小型化、コスト低減に寄与している。次に、
本発明の第4実施例の構成、動作について、図5を参照
して説明する。
【0064】第4実施例の特徴は、空気を分離すること
なく空気13をそのまま水蒸気17と混合させ、ガス化
剤18として用いるものであり、合成プラント内での駆
動動力を低減し、小型化、コスト低減が達成できるもの
である。
【0065】図5は、本発明の第4実施例のブロック図
である。空気13を、圧縮機10により加圧する。加圧
した空気13と、ガス化炉1で生成されたガス化ガス1
9とを、熱交換器3にて熱交換する。熱交換されて高温
になった空気13は、ガス化剤18としてガス化炉1に
供給される。
【0066】以上述べたような第4実施例では、ガス化
炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0067】また、合成プラント内の構成要素を簡素化
したため、合成プラント内で消費される駆動動力の低
下、小型化に寄与している。さらに、ガス化剤18に窒
素が混入している分、ガス化炉1内の温度を高温に維持
するために必要な酸素量が増えるが、空気分離装置が不
要となり、設備コストが低下するという利点がある。
【0068】次に、本発明の第5実施例の構成、動作に
ついて、図6を参照して説明する。第5実施例の特徴
は、メタノール合成反応器8に供給されるガス化ガス1
9の組成調整に関する二酸化炭素分離器を省き、小型
化、コスト低減に寄与したことである。
【0069】図6は、本発明の第5実施例のブロック図
である。ガス化ガス19は、一酸化炭素変成器6で組成
調整された後、そのまま圧縮機11で加圧されてメタノ
ール合成反応器8に送られる。合成プラント内の余分な
二酸化炭素は、分離器9を出た後パージガスとして放出
される。
【0070】以上述べたような第5実施例では、ガス化
炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0071】また、合成プラント内の構成要素を簡素化
したため、合成プラント内で消費される駆動動力の低
下、小型化に寄与している。次に、本発明の第6実施例
の構成、動作について、図7を参照して説明する。
【0072】第6実施例の特徴は、メタノール合成反応
器8に供給されるガス化ガス19の組成調整に関する一
酸化炭素変成器を省き、水素製造装置31を設け、メタ
ノールの合成効率を向上させたことである。
【0073】図7は、本発明の第6実施例のブロック図
である。ガス精製装置5から排出されたガス化ガス19
は、そのまま二酸化炭素分離器7に入り、余分な二酸化
炭素30を除去した後、水素製造装置31から供給され
た水素32と混合されてメタノール合成に必要な組成調
整された後、圧縮機11で加圧されてメタノール合成反
応器8に送られる。
【0074】以上述べたような第6実施例では、ガス化
炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0075】また、水素製造装置31を設けたことによ
り、メタノールを合成するために必要な水素を、効率良
く供給することができるため、メタノール合成効率が向
上する。
【0076】次に、本発明の第7実施例の構成、動作に
ついて、図8を参照して説明する。第7実施例の特徴
は、メタノール合成反応器8に供給されるガス化ガス1
9の組成調整に関する一酸化炭素変成器と二酸化炭素分
離器とを省き、水素製造装置31を設け、メタノールの
合成効率を向上させたことである。
【0077】図8は、本発明の第7実施例のブロック図
である。ガス精製装置5から排出されたガス化ガス19
は、水素製造装置31から供給された水素32と混合さ
れ、組成調整された後、共に圧縮機11で加圧されて、
メタノール合成反応器8に送られる。
【0078】以上述べたような第7実施例では、ガス化
炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0079】また、水素製造装置31を設けたことによ
り、メタノール合成に必要な水素を、効率良く供 給す
ることができ、メタノール合成効率が向上する。次に、
本発明の第8実施例の構成、動作について、図9を参照
して説明する。
【0080】第8実施例の特徴は、ガス化ガス19を用
いて発電する発電装置を設けず、メタノールの合成のみ
行ない、メタノールの合成量を増加したことである。図
9は、本発明の第8実施例のブロック図である。
【0081】ガス化炉1で生成されたガス化ガス19
は、ガス精製装置5を通り、ガス化ガス19の全量が一
酸化炭素変成器6に供給される。ガス精製装置5からの
ガス化ガス19の全量を使用してメタノールを合成する
ため、メタノールの合成量を増加することができる。
【0082】また、圧縮機10、11、12などの合成
プラント内の動力源は、別途設けられる。以上述べたよ
うな第8実施例では、ガス化炉1で生成されたガス化ガ
ス19の有する熱エネルギは、熱交換器3にてガス化剤
18によって回収され、ガス化炉1に再び供給されるの
で、ガス化炉1のエネルギ効率を大幅に向上することが
できる。その結果、従来と比べて、少ない酸素量でガス
化炉1内を高温に維持でき、さらに大量の水分をガス化
炉1内に供給することができるので、化学反応(3)や
化学反応(2)の反応が促進される。よって、従来と同
量の燃料で、より多くのメタノールを効率良く合成する
ことができる。
【0083】次に、本発明の第9実施例の構成、動作に
ついて、図10を参照して説明する。第9実施例の特徴
は、メタノール合成反応器8で熱交換によって生成され
た水蒸気の一部が、ガス化剤18としてガス化炉1に供
給され、ガス化ガス19の量を増加させ、メタノール合
成量を増加し、発電量も増加させたことである。
【0084】図10は、本発明の第9実施例のブロック
図である。メタノール合成反応器8で発生した反応熱で
生成した水蒸気20は、一酸化炭素変成器6に供給され
るだけではなく、ガス化剤18の一部として、酸素圧縮
機10から排出される酸素と混合され、ガス化炉1に供
給される。
【0085】発電装置23及びメタノール合成反応器8
に供給されるガス化ガス19は、ガス化炉1に供給され
る水蒸気20が増加した分だけ増加される。以上述べた
ような第9実施例では、ガス化炉1で生成されたガス化
ガス19の有する熱エネルギは、熱交換器3にてガス化
剤18によって回収され、ガス化炉1に再び供給される
ので、ガス化炉1のエネルギ効率を大幅に向上すること
ができる。その結果、従来と比べて、少ない酸素量でガ
ス化炉1内を高温に維持でき、さらに大量の水分をガス
化炉1内に供給することができるので、化学反応(3)
や化学反応(2)の反応が促進される。よって、従来と
同量の燃料で、より多くのメタノールを合成することが
できる。
【0086】ガス化ガス19の量が増加するため、合成
プラント内に設けられた発電装置23による発電量を増
加させることができると共に、メタノールの合成量もよ
り増加させることができる。
【0087】次に、本発明の第10実施例の構成、動作
について、図11を参照して説明する。第10実施例の
特徴は、水蒸気発生装置2によって生成された水蒸気1
7の一部を、一酸化炭素変成器6に供給し、メタノール
合成反応器8で生成されるメタノール量を増加させたこ
とである。
【0088】図11は、本発明の第10実施例のブロッ
ク図である。ガス化ガス19の有する熱エネルギで水蒸
気を生成する水蒸気発生装置2で生成した水蒸気17の
一部は、一酸化炭素変成器6に供給される。残りの水蒸
気17は、加圧された酸素14と混合され、ガス化剤1
8となる。メタノール合成反応器8で生成された水蒸気
20と、水蒸気発生装置2で発生した水蒸気とが混合さ
れ、一酸化炭素変成器6に供給される。
【0089】以上述べたような第10実施例では、ガス
化炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0090】また、水蒸気17の一部を高温のまま一酸
化炭素変成器6に供給し、メタノール合成反応器8でメ
タノールを生成するため、メタノールを効率良く生成す
ることができる。
【0091】次に、本発明の第11実施例の構成、動作
について、図12を参照して説明する。第11実施例の
特徴は、メタノール合成反応器8において、転化率の高
いメタノール合成法を用いることにより、未反応ガスの
リサイクルを行わないことである。若干残った未反応ガ
ス22は、一部パージされた後、発電装置23に送ら
れ、発電用燃料として使われる。
【0092】図12は、本発明の第11実施例のブロッ
ク図である。メタノール合成反応器8内での反応を、メ
タノールへの転化率が高いメタノール合成法を用いる。
転化率が高いメタノール合成を実現する方法として、ア
メリカのブルックヘブン国立研究所で開発された有機溶
媒中での低温メタノール合成法やメタノールから蟻酸メ
チルを経由してメタノールを合成する低温メタノール合
成法などがある。例えば、前者の場合100 ℃、1時間の
反応でCO転化率88% 、メタノールへの選択率99% が得ら
れている。
【0093】以上述べたような第11実施例では、ガス
化炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0094】また、メタノール合成反応器8において、
転化率の高いメタノール合成法を用いてメタノールを合
成することにより、反応時に発生する未反応ガスの生成
が抑制され、メタノールの燃料源としてのリサイクルを
実質的に行う必要がなくなる。
【0095】次に、本発明の第12実施例の構成、動作
について、図13を参照して説明する。第12実施例の
特徴は、水蒸気発生装置2で生成された水蒸気17を、
熱交換装置3を介さず、直接ガス化炉1に供給すること
で、ガス化炉1内における温度をより高温とし、ガス化
ガス19への変換効率を向上させ、メタノールの合成量
を増加させたことである。
【0096】図13は、本発明の第12実施例のブロッ
ク図である。水蒸気発生装置2に供給された水18は、
水蒸気17に変換される。変換された水蒸気17は、圧
縮された酸素14と混合され、ガス化剤18となり、ガ
ス化炉1に供給される。熱交換器3で熱交換され予熱さ
れた酸素14は、水蒸気発生装置2から排出された高温
の水蒸気17と混合され、より高温の蒸気となる。
【0097】以上述べたような第12実施例では、ガス
化炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。
【0098】また、ガス化炉1へ供給されるガス化剤1
8の温度が高いため、ガス化ガス19への変換効率が向
上し、効率良くガス化ガス19を生成することができ
る。次に、本発明の第13実施例の構成、動作につい
て、図14を参照して説明する。
【0099】第13実施例の特徴は、メタノール合成反
応器8に供給されるガス化ガス19の組成調整に関する
一酸化炭素変成器と二酸化炭素分離器と水素製造装置を
省き、小型化、コスト低減に寄与したことである。本実
施例は、比較的水素リッチなガス化ガスに適用できる。
【0100】図14は、本発明の第13実施例のブロッ
ク図である。ガス精製装置5を通過したガス化ガス19
は圧縮機11で加圧された後、メタノール合成反応器8
に入る。未反応ガス22の一部は、合成プラント外部に
パージ(大気中に放出、あるいは容器などに貯蔵)され
るが、圧縮機12で再圧縮されて再びメタノール合成反
応器8に戻され、メタノールの原料として利用される。
【0101】以上述べたような第13実施例では、ガス
化炉1で生成されたガス化ガス19の有する熱エネルギ
は、熱交換器3にてガス化剤18によって回収され、ガ
ス化炉1に再び供給されるので、ガス化炉1のエネルギ
効率を大幅に向上することができる。その結果、従来と
比べて、少ない酸素量でガス化炉1内を高温に維持で
き、さらに大量の水分をガス化炉1内に供給することが
できるので、化学反応(3)や化学反応(2)の反応が
促進される。よって、従来と同量の燃料で、より多くの
メタノールを合成することができる。また、メタノール
合成反応器8に供給されるガス化ガス19の組成調整に
関する一酸化炭素変成器と二酸化炭素分離器と水素製造
装置を省き、小型化、コスト低減に寄与している。
【0102】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のガス化ガ
スからの合成プラントでは、ガス化炉のエネルギ効率を
向上させ、大量の水蒸気をガス化炉内に投入でき、また
少ない酸素量でガス化炉内を均一かつ高温に保持できる
ため、同量の燃料でより多くの水素および一酸化炭素を
得ることができる。
【0103】また、ガス化ガス中の水素と酸化炭素(二
酸化炭素と一酸化炭素)との比を調整し、より水素リッ
チなガス化ガスを生成することができる。これらの結果
として、同量の燃料から、より多くのメタノールを合成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス化ガスからの合成プラントの第
1実施形態のブロック図
【図2】 本発明のガス化ガスからの合成プラントの第
2実施形態のブロック図
【図3】 本発明のガス化ガスからの合成プラントの第
2実施形態の熱交換装置のブロック図
【図4】 本発明によるガス化ガスからの合成プラント
の第3実施形態のブロック図
【図5】 本発明によるガス化ガスからの合成プラント
の第4実施形態のブロック図
【図6】 本発明によるガス化ガスからの合成プラント
の第5実施形態のブロック図
【図7】 本発明によるガス化ガスからの合成プラント
の第6実施形態のブロック図
【図8】 本発明によるガス化ガスからの合成プラント
の第7実施形態のブロック図
【図9】 本発明によるガス化ガスからの合成プラント
の第8実施形態のブロック図
【図10】 本発明によるガス化ガスからの合成プラン
トの第9実施形態のブロック図
【図11】 本発明によるガス化ガスからの合成プラン
トの第10実施形態のブロック図
【図12】 本発明によるガス化ガスからの合成プラン
トの第11実施形態のブロック図
【図13】 本発明によるガス化ガスからの合成プラン
トの第12実施形態のブロック図
【図14】 本発明によるガス化ガスからの合成プラン
トの第13実施形態のブロック図
【図15】 従来のガス化ガスからの合成プラントのブ
ロック図
【符号の説明】
1 ガス化炉 2 水蒸気発生装置 3、3’ 熱交換装置 4 空気分離装置 5 ガス精製装置 6 一酸化炭素変成器 7 二酸化炭素分離器 8 メタノール合成反応器 9 分離器 10、11、12 圧縮機 13 空気 14 酸素 15 窒素 16 水 17 水蒸気 18 ガス化剤 19 ガス化ガス 20 水蒸気 21 メタノール 22 未反応ガス 23 発電装置 24 燃料 25 スラグ 26、26’ 蓄熱体 27、27’ セラミックフィルタ 28 高温切り替え弁 29 低温切り替え弁 30 二酸化炭素 31 水素製造装置 32 水素 33 ガス冷却器 34 メタノール合成装置 35 ガス組成調整装置
フロントページの続き (72)発明者 小野田 裕子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 福田 雅文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 西田 岳人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐藤 義久 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料をガス化してガス化ガスを生成するガ
    ス化装置と、前記ガス化ガス中の水素と酸化炭素との組
    成比を所望の組成比に調整し、少なくとも水素製造装置
    あるいは一酸化炭素変成器あるいは二酸化炭素分離器を
    有するガス組成調整装置と、前記ガス化ガスを原料とし
    て有機化合物を生成する合成装置とを有することを特徴
    とするガス化ガスからの合成プラント。
  2. 【請求項2】前記燃料とガス化剤とを反応させて前記ガ
    ス化ガスを生成することを特徴とする請求項1に記載の
    ガス化ガスからの合成プラント。
  3. 【請求項3】燃料とガス化剤とを反応させてガス化ガス
    を生成するガス化装置と、前記ガス化装置により生成さ
    れたガス化ガスと、前記ガス化剤とを、熱交換する熱交
    換装置と、前記ガス化ガスを原料として有機化合物を生
    成する合成装置とを有することを特徴とするガス化ガス
    からの合成プラント。
  4. 【請求項4】前記熱交換装置、あるいは前記熱交換装置
    の一部を蓄熱式としたことを特徴とする請求項3に記載
    のガス化ガスからの合成プラント。
  5. 【請求項5】前記ガス化装置で生成されたガス化ガスに
    含まれる水素と、酸化炭素との組成比を所望の組成比に
    調整するガス組成調整装置を有することを特徴とする請
    求項3乃至4に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  6. 【請求項6】前記ガス組成調整装置は、水素製造装置あ
    るいは一酸化炭素変成器あるいは二酸化炭素分離器を有
    することを特徴とする請求項5に記載のガス化ガスから
    の合成プラント。
  7. 【請求項7】前記二酸化炭素分離器は、物理吸収法ある
    いは化学吸収法あるいは膜分離法を用いて、二酸化炭素
    を分離することを特徴とする請求項1乃至2あるいは請
    求項6に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  8. 【請求項8】前記水素製造装置は、水電解法あるいは熱
    化学分解法あるいは炭化水素を改質する方法を用いて、
    水素を製造することを特徴とする請求項1乃至2あるい
    は請求項6乃至7に記載のガス化ガスからの合成プラン
    ト。
  9. 【請求項9】前記ガス化剤は、少なくとも酸素と水蒸気
    とを含むことを特徴とする請求項2乃至8に記載のガス
    化ガスからの合成プラント。
  10. 【請求項10】前記ガス化ガスの有する熱エネルギで水
    蒸気を発生させる水蒸気発生装置を有し、発生した水蒸
    気を前記ガス化剤の一部として使用することを特徴とす
    る請求項2乃至9に記載のガス化ガスからの合成プラン
    ト。
  11. 【請求項11】前記ガス化装置に供給される前記ガス化
    剤に含まれる酸素を製造する酸素製造装置を有すること
    を特徴とする請求項2乃至10に記載のガス化ガスから
    の合成プラント。
  12. 【請求項12】前記酸素製造装置は、深冷法あるいは物
    理吸着法あるいは膜分離法を用いて酸素を製造すること
    を特徴とする請求項11に記載のガス化ガスからの合成
    プラント。
  13. 【請求項13】前記ガス化装置で生成されたガス化ガス
    を精製するガス精製装置を有することを特徴とする請求
    項1乃至12に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  14. 【請求項14】前記ガス精製装置は、湿式脱硫装置ある
    いは乾式脱硫装置あるいは脱塩素装置あるいは脱硝装置
    あるいは脱じん装置あるいは重金属を除去する装置であ
    ることを特徴とする請求項13に記載のガス化ガスから
    の合成プラント。
  15. 【請求項15】前記ガス化装置で生成された前記ガス化
    ガスあるいは前記合成装置から出た未反応ガスあるいは
    前記合成装置で合成された前記有機化合物を燃料とする
    発電装置を有することを特徴とする請求項1乃至14に
    記載のガス化ガスからの合成プラント。
  16. 【請求項16】前記発電装置は、ガスタービンあるいは
    蒸気タービンあるいは燃料電池あるいはガスエンジンで
    あることを特徴とする請求項15に記載のガス化ガスか
    らの合成プラント。
  17. 【請求項17】前記酸素製造装置で製造された酸素を含
    むガスを圧縮する圧縮装置を有することを特徴とする請
    求項11乃至16に記載のガス化ガスからの合成プラン
    ト。
  18. 【請求項18】前記ガス化装置で生成されたガス化ガス
    を圧縮する圧縮装置を有することを特徴とする請求項1
    乃至17に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  19. 【請求項19】前記合成装置は、前記有機化合物を生成
    する反応器と、前記有機化合物と未反応ガスとを分離す
    る分離器とを、有することを特徴とする請求項1乃至1
    8に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  20. 【請求項20】前記分離器で分離された前記未反応ガス
    を、前記反応器に供給する圧縮装置、あるいはブロワを
    設けることを特徴とする請求項19に記載のガス化ガス
    からの合成プラント。
  21. 【請求項21】前記発電装置によって発電した電力を用
    いて、前記圧縮装置、あるいは前記ブロワを駆動させる
    ことを特徴とする請求項17乃至20に記載のガス化ガ
    スからの合成プラント。
  22. 【請求項22】前記合成装置で生じた熱エネルギを用い
    て水蒸気を発生させる水蒸気発生装置を有することを特
    徴とする請求項1乃至21に記載のガス化ガスからの合
    成プラント。
  23. 【請求項23】前記水蒸気発生装置で発生した水蒸気
    を、ガス化剤の一部として用いることを特徴とする請求
    項22に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  24. 【請求項24】前記水蒸気発生装置で発生した水蒸気
    を、一酸化炭素変成器に供給することを特徴とする請求
    項22乃至23に記載のガス化ガスからの合成プラン
    ト。
  25. 【請求項25】前記ガス化ガスの有する熱エネルギで水
    蒸気を発生させる水蒸気発生装置を有し、発生した水蒸
    気を一酸化炭素変成器に供給することを特徴とする請求
    項1乃至2、あるいは請求項6乃至24に記載のガス化
    ガスからの合成プラント。
  26. 【請求項26】前記燃料として、石炭、または重質油、
    またはごみ、または廃棄物、または残さ、または石炭、
    または重質油、またはごみまたは廃棄物または残さと、
    水との混合物を用いたことを特徴とする請求項1乃至2
    5に記載のガス化ガスからの合成プラント。
  27. 【請求項27】前記ガス化剤を前記燃料の自己着火温度
    以上に予熱した後、前記ガス化装置に供給することを特
    徴とする請求項2乃至26に記載のガス化ガスからの合
    成プラント。
  28. 【請求項28】前記ガス化剤を前記ガス化装置内におけ
    る水性ガス反応の平衡定数が1以上となる温度以上に予
    熱した後、前記ガス化装置に供給することを特徴とする
    請求項2乃至27に記載のガス化ガスからの合成プラン
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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