JP2003182771A - シート状蓋体 - Google Patents

シート状蓋体

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JP2003182771A JP2001386713A JP2001386713A JP2003182771A JP 2003182771 A JP2003182771 A JP 2003182771A JP 2001386713 A JP2001386713 A JP 2001386713A JP 2001386713 A JP2001386713 A JP 2001386713A JP 2003182771 A JP2003182771 A JP 2003182771A
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hot water
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Kyoichi Shimomura
恭一 下村
Toru Inoue
井上  徹
Kenji Takahashi
健二 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器としての密封性に優れ、簡便、迅速、か
つ、安全、確実に湯切りすることができるシート状蓋体
を提供することにある。 【解決手段】 シート状蓋体は透明シートからなる表基
材と裏基材とが接着層を介して積層され、前記表基材と
前記裏基材との層間に離型層が設けられた剥離領域と、
該剥離領域に隣接すると共にその周縁に開封用兼排湯口
形成用摘まみ突片を有する非剥離領域とに直線状の境界
線で区画され、前記剥離領域には前記境界線近傍に剥離
用切線が内面側となる前記裏基材から前記接着層に至る
状態で規則性をもって設けられると共に、前記剥離用切
線を除いて排湯口を形成するための排湯口形成用切線が
規則性をもって内面側となる前記裏基材から前記接着層
に至る状態で設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席麺等の包装容
器に用いる蓋体に関し、さらに詳しくは、焼きそばや生
麺等の即席食品のように容器内で麺を湯戻しした後に湯
切りを行う用途に用いるシート状蓋体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、焼きそばや生麺等に代表されるよ
うな容器内で麺を湯戻しした後に湯切りして用いる容器
は、発泡ポリスチレン等のプラスチック成形容器本体に
焼きそばや袋入り生麺等の即席麺、具、調味料等を収容
し、湯切り孔となる切欠が周縁に設けられたプラスチッ
ク成形蓋をプラスチック成形容器本体に嵌合し、全体を
収縮フィルムにて包装した形態のものが一般的に使用さ
れている。
【0003】この種の容器は、容器本体に蓋を着脱する
操作が面倒であるといった問題、蓋に設けられた切欠を
起こして通孔を確保する操作が結構手間であると共に切
欠を手指で起こす際に手指を怪我するといった問題、通
孔を確保するための切欠をフランジ部の一部にしか形成
することができないために湯切りに多少時間がかかると
いった問題、湯切り時に手指等で容器本体と蓋を保持し
て湯切りしなければならないが、容器容量に対して湯戻
しに必要な湯量が多いために熱湯をこぼす虞があり、細
心の注意を払わねばならないといった問題や熱湯をこぼ
した時には火傷の虞があるといった問題、湯切り時に容
器を傾けて湯を通孔から排出しなければならないが、湯
を含んだ相当な重量の麺が一方に偏在するので、容器本
体から蓋が外れないように容器本体と蓋とを所定以上の
力で押さえつけねばならず、手指が疲れるといった問題
や熱いといった問題、また、時には湯戻しした麺を容器
からこぼしてしまうといった問題、さらには、容器はシ
ュリンクフィルムで外装されてはいるものの、容器本体
と蓋とが密封されておらず、虫等の混入する可能性があ
るといった問題等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の解決す
べき技術的課題は、容器としての密封性に優れ、湯切り
操作の手間がかからずに簡便、迅速、かつ、安全、確実
に湯切りすることができるシート状蓋体を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、請求項1記載の本発明は、上面に開口
部を有する有底状容器本体の前記開口部を形成する上周
面に周状熱接着部で剥離可能に熱接着して密封する前記
開口部とほぼ同じ外形を有するシート状蓋体において、
該シート状蓋体は透明シートからなる表基材と裏基材と
が接着層を介して積層され、前記表基材と前記裏基材と
の層間に離型層が設けられた剥離領域と、該剥離領域に
隣接すると共にその周縁に開封用兼排湯口形成用摘まみ
突片を有する非剥離領域とに直線状の境界線で区画さ
れ、前記剥離領域には前記境界線近傍に剥離用切線が内
面側となる前記裏基材から前記接着層に至る状態で規則
性をもって設けられると共に、前記剥離用切線を除いて
排湯口を形成するための排湯口形成用切線が規則性をも
って内面側となる前記裏基材から前記接着層に至る状態
で設けられていることを特徴とするものである。このよ
うに構成したシート状蓋体は、たとえば、袋入り生麺等
を収容した容器本体に剥離可能に熱接着して取り付けら
れると共に、使用時にはシート状蓋体に設けた開封用兼
排湯口形成用摘まみ突片を手指で摘まんでシート状蓋体
を容器から引き剥がすと、剥離用切線で剥離界面が表基
材と裏基材との層間に設けた離型層に移り、この状態で
更に引き剥がすと排湯口形成用切線が形成された裏基材
からなる排湯蓋のみが容器本体に接着された状態で残
る。前記排湯口形成用切線はこの状態では単なる切線に
過ぎないが、この状態で容器内に収容されている袋入り
生麺等を取り出し、袋を開封して生麺のみを容器に戻し
て熱湯を注ぎ入れて湯戻し、湯切り操作をすると麺等の
重量で前記排湯口形成用切線が開口し、迅速に湯切りす
ることができる。このように、本発明のシート状蓋体
は、容器としての密封性に優れ、湯切り操作の手間がか
からずに簡便、迅速、かつ、安全、確実に湯切りするこ
とができる。
【0006】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載のシート状蓋体において、前記剥離領域にはその周
縁に排湯蓋除去用摘まみ突片が設けられていることを特
徴とするものである。このように構成することにより、
喫食する際に、排湯蓋除去用摘まみ突片を手指で摘まん
で引き剥がすことにより、容易に裏基材からなる排湯蓋
を取り除くことができ、気持ちよく喫食することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に詳述する。図1は本発明にかかるシート状
蓋体を用いた容器の概略斜視図、図2は本発明にかかる
シート蓋体の一実施例を示す裏面図、図3は図2のX‐
X線拡大断面図、図4は図2に示すシート状蓋体の剥離
領域に設けた剥離用切線及び排湯口形成用切線の位置関
係を示す説明図、図5は本発明にかかるシート状蓋体に
設ける排湯口形成用切線の他の実施例の要部を示す図、
図6は本発明にかかるシート状蓋体に設ける剥離用切線
の他の実施例の要部を示す図、図7は本発明にかかるシ
ート状蓋体を用いた容器の湯切りする状態を示す平面図
であり、図中の1はシート状蓋体、2は開封用兼排湯口
形成用摘まみ突片、3は排湯蓋除去用摘まみ突片、4は
剥離領域、5は非剥離領域、6は剥離用切線、7は排湯
口形成用切線、10は表基材、20は裏基材、30は接
着層、40は離型層、50は容器、51は容器本体、F
は排湯蓋、Kは境界線をそれぞれ示す。
【0008】図1は本発明にかかるシート状蓋体を用い
た容器の概略斜視図であり、容器50は上面に開口部
(図示せず)を有する容器本体51の前記開口部(図示
せず)を形成する上周面(図示せず)に、開封用兼排湯
口形成用摘まみ突片2と排湯蓋除去用摘まみ突片3とを
略対向する外周縁に有する前記開口部(図示せず)と略
同じ外形のシート状蓋体1を周状熱接着部(図示せず)
で剥離可能に熱接着して密封した丼形状容器である。図
1において、前記蓋体1は表面側が見えている。
【0009】図2は本発明にかかるシート状蓋体の一実
施例を示す裏面図、図3は図2のX‐X線拡大断面図、
図4は図2に示すシート状蓋体の剥離領域に設けた剥離
用切線及び排湯口形成用切線の位置関係を示す説明図で
あり、シート状蓋体1は図3および図4に示すように、
透明シートからなる表基材10と裏基材20とが接着層
30を介して積層されると共に前記接着層30と前記裏
基材20との層間に離型層40が設けられた剥離領域4
と、該剥離領域4に隣接する非剥離領域5とに直線状の
境界線Kで区画され、前記剥離領域4と前記非剥離領域
5にはその周縁に排湯蓋除去用摘まみ突片3と開封用兼
排湯口形成用摘まみ突片2が設けられ、前記剥離領域4
には前記境界線K近傍に剥離用切線6が前記離型層40
と前記裏基材20とを貫通してジグザグ状にその頂点部
を未切断状態にして設けられると共に前記剥離用切線6
を除く前記境界線Kの反対側に排湯口を形成するための
略U字状の排湯口形成用切線7が前記離型層40と前記
裏基材20とを貫通して千鳥状にU部が前記非剥離領域
5の反対側に位置するように規則的に複数(図2、4上
は16個)設けられている。それ故に、前記剥離用切線
6と前記排湯口形成用切線7は図2に示すようにシート
状蓋体1の裏面側(内面側)からみることができるが、
表面側からは見ることができない。
【0010】なお、前記剥離領域4に設ける前記排湯口
形成用切線7の個数については16個に限るものではな
く、またその形状についても略U字状に限るものではな
く、たとえば、略U字状に代えて略V字状であってもよ
いし、また、図5(a)に示すような直線や図5(b)
に示すような曲線が千鳥状に多数配設されたものであっ
てもよいものであり、また、前記剥離用切線6について
も例示したジグザク状に限るものではなく、たとえば、
図6に示すように斜線を千鳥状に多数配設したものであ
ってもよいし、また、図示はしないが、ハの字状、ヘの
字状、一の字状、十の字状、×の字状が微小な間隔をお
いて前記境界線Kに平行に横一列あるいは千鳥となるよ
うに複数列規則性をもって設けられていればよいもので
あり、要するに前記剥離用切線6はシート状蓋体1を容
器50から引き剥がした際に、この剥離用切線6を設け
た個所から剥離界面が離型層40に移ること、また、前
記排湯口形成用切線7はシート状蓋体1を容器50から
引き剥がした際に、図7に示すように容器本体に接着さ
れた状態で残る裏基材20からなる排湯蓋Fに湯切り時
に麺等の重量で開口可能に形成されることが第一義であ
り、また、前記剥離用切線6及び前記排湯口形成用切線
7を設けるために用いる治具の加工し易さ、シート状蓋
体の生産性、あるいは、湯切り速度等を考慮して、前記
排湯口形成用切線7の個数や形状、前記剥離用切線6の
形状や設け方等は適宜決められるべきものである。
【0011】次に、本発明のシート状蓋体を構成する表
基材、裏基材について説明する。表基材10に用いる透
明シートとしては、裏基材20の前記表基材側表面に設
ける美麗な印刷絵柄層が前記表基材10を通して光沢感
を有する印刷絵柄層として豪華に見えるように設けられ
ると共に、シート状蓋体を容器から引き剥がす際に芯の
一つとなるものであり、このような条件を満たすもので
あれば特に限定するものではなく、たとえば、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド等の一軸、二軸方向
に延伸したフィルムまたは未延伸フィルムあるいはセロ
ファン等を用いることができる。これらのフィルムは必
要に応じて必要な面にコロナ放電処理、オゾン処理、プ
ラズマ処理等の易接着処理が施される。
【0012】また、前記裏基材20としては、表面に美
麗な印刷絵柄層と該印刷絵柄層の上に離型剤からなる離
型層40が設けられる印刷基材層と、容器本体51と剥
離可能に熱接着するための熱接着性樹脂層とを少なくと
も備えた構成からなるものであればよいものであるが、
必要に応じて前記印刷基材層と前記熱接着性樹脂層との
間に加工適性等を考慮してアルミニウム箔が用いられ
る。前記印刷絵柄層を形成するインキとしては、印刷基
材層を構成する材料により適宜選択して用いればよいも
のであり、また、前記離型層40を形成する離型剤とし
ては、前記印刷絵柄層を形成するインキと同じ樹脂系に
してシリコーン等を添加したもの、あるいは、前記印刷
絵柄層を形成するインキと異なる樹脂樹脂系で前記離型
層40を形成することにより前記印刷絵柄層と前記離型
層40間で剥離するようにしたものを用いることがで
き、その塗布量としては乾燥後に1〜3μm厚さが適当
である。なお、上記した前記離型層40の形成位置は一
例を示したものであってこれに限ることはなく、前記印
刷絵柄層と前記裏基材20間に設けてもよいものであ
る。
【0013】前記印刷基材層としては、印刷適性などの
加工適性やコストを考慮すると40g/m2以上の紙、
具体的には60g/m2のコート紙や晒しクラフト紙が
適当である。また、前記熱接着性樹脂層としては、容器
本体51と剥離可能に熱接着するように構成する必要が
あり、容器本体51を構成する材料により適宜選択して
用いることが肝要であるが、通常容器本体51はポリス
チレンペーパー、ハイインパクトポリスチレンシート、
ポリプロピレンシート、ポリアミドとポリエチレンない
しポリプロピレンとの積層シート、ポリエチレンとポリ
プロピレンとの積層シート等を周知の真空成形法や圧空
成形法で成形して容器としたもの、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリエステル等の射出成形用樹脂を射出成
形して容器としたもの、あるいは、各種の射出成形用樹
脂を多層で射出成形して、たとえば、酸素ガスバリアー
性等をもたせたもの、あるいは、発泡スチレン製容器、
紙製容器、あるいは、これらからなる二重容器などが用
いられるために、前記熱接着性樹脂層としてはポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化
ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、アイオノマー樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸樹
脂、メタクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体、ポリエステル樹脂等から適宜選択して用
いることにより、容器本体51に対して剥離可能に熱接
着することができる。
【0014】
【実施例】次に、上記の本発明について、以下に実施例
を挙げて具体的に説明する。 実施例1 巻取り状のコート紙(60g/m2)とアルミニウム箔
(7μm)とをTダイ押出機で低密度ポリエチレンを1
5μm厚さに押出してサンドイッチラミネーションする
と共に、アルミニウム箔(7μm)の裏面にTダイ押出
機でエチレン−メタクリル酸共重合体を20μm厚さに
押出して裏基材を作製した。その後、前記裏基材の紙面
に美麗な印刷絵柄と、前記印刷絵柄上の所定位置に離型
層を巻取り方向に平行にエンドレスにグラビア印刷法で
印刷すると共に、図2に示すような剥離用切線6と排湯
口形成用切線7を形成する突出刃を所定間隔(巻取り方
向および巻取り方向と直交する方向)に円周上に設けた
ダイロールで離型層側から裏基材を貫通するように巻取
り方向にエンドレスに加工して、図2に示すような剥離
用切線6と排湯口形成用切線7を形成した切線入り裏基
材を作製した。次に、表基材となる二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート(12μm)のコロナ放電処理面に接
着層となるウレタン系接着剤を塗布・乾燥した面に前記
切線入り裏基材の前記離型層面を貼合して本発明のシー
ト状蓋体となる積層材を作製した。この積層材を枚葉状
に大断ち、小断ち加工すると共に、図2に示す形状に抜
き加工して、本発明のシート状蓋体を得た。このシート
状蓋体をポリスチレン製容器本体にカップシール機で熱
接着して図1に示す容器を作製し、その後に、図1に示
す開封用兼排湯口形成用摘まみ突片2を手指で摘まんで
引き剥がすと、図7に示すように前記排湯口形成用切線
7が形成された裏基材20からなる排湯蓋Fのみが容器
本体51に接着された状態で残り、この状態で生麺を容
器に入れると共に熱湯を注ぎ入れて湯戻し、湯切り操作
をすると麺等の重量で前記排湯口形成用切線7が開口
し、迅速に湯切りすることができた。また、前記排湯蓋
Fについても、排湯蓋除去用摘まみ突片3(図7参照)
を手指で摘まんで引き剥がすことにより容易に取り除く
ことができ、気持ちよく喫食することができる状態とな
った。なお、排湯蓋Fは、袋入り生麺等を取出し易く、
湯切り時に麺等が流出することのない大きさがよく、丼
型容器の場合には開口部の大きさの1/2よりは小さ
く、1/4よりは大きい、約1/3程度の大きさが好ま
しいものである。
【0015】なお、今までの説明においては、最適例と
して裏基材20の表面に印刷絵柄層と離型層40とを設
けたが、前記印刷絵柄層と前記離型層40は表基材10
の裏面(表基材10の裏基材30側の面)に設けること
により、同様の湯切り状態とすることもできるものであ
る。また、接着層30は実施例で示したウレタン系接着
剤からなる接着剤層であってもよいし、サンドイッチラ
ミネーション法により形成されるポリエチレン層であっ
てもよいものであり、この場合には当然のことながらポ
リエチレン層と当接する前記表基材10、裏基材20の
面には、必要に応じてポリエチレン層との接着強度を向
上させるためのアンカーコート剤が塗布される。さらに
また、前記接着層30が特に接着剤層からなる場合に
は、接着剤層の影響を受けて前記離型層40の離型効果
が減じるのを防止するために、前記離型層40と前記接
着層30の間にインキ等により樹脂層を設けてもよいも
のである。
【0016】なお、実施例で説明したように、本発明の
シート状蓋体は、離型層やこの離型層により構成される
剥離領域に設ける剥離用切線、排湯口形成用切線を巻取
り方向に直交する方向のみ位置合わせをして巻取り方向
にエンドレスに設けることができ、それだけ容易に製造
することができるために高い生産性で製造することがで
きる。
【0017】
【発明の効果】本発明のシート状蓋体は、今まで縷々説
明してきたように、容器本体に熱接着して取り付けられ
ると共にシート状蓋体を取り付けた容器のシート状蓋体
に設けた開封用兼排湯口形成用摘まみ突片を手指で摘ま
んでシート状蓋体を容器から引き剥がすことにより、シ
ート状蓋体の剥離用切線で剥離界面が表基材と裏基材と
の層間に設けた離型層に移り、この状態で更に引き剥が
すと排湯口形成用切線が形成された裏基材からなる排湯
蓋が容器本体に接着された状態で残り、この状態で湯切
りすると麺等の重量で前記排湯口形成用切線が開口して
迅速に湯切りすることができる。また、排湯蓋は排湯蓋
除去用摘まみ突片を手指で摘まんで引き剥がすことによ
り容易に取り除くことができ、気持ちよく喫食すること
ができる。このように、本発明のシート状蓋体は、容器
としての密封性に優れ、湯切り操作の手間がかからずに
簡便、迅速、かつ、安全、確実に湯切りすることができ
るという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるシート状蓋体を用いた容器の
概略斜視図である。
【図2】 本発明にかかるシート蓋体の一実施例を示す
裏面図である。
【図3】 図2のX‐X線拡大断面図である。
【図4】 図2に示すシート状蓋体の剥離領域に設けた
剥離用切線及び排湯口形成用切線の位置関係を示す説明
図である。
【図5】 本発明にかかるシート状蓋体に設ける排湯口
形成用切線の他の実施例の要部を示す図である。
【図6】 本発明にかかるシート状蓋体に設ける剥離用
切線の他の実施例の要部を示す図である。
【図7】 本発明にかかるシート状蓋体を用いた容器の
湯切りする状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シート状蓋体 2 開封用兼排湯口形成用摘ま
み突片 3 排湯蓋除去用摘まみ突片 4 剥離領域 5 非剥離領域 6 剥離用切線 7 排湯口形成用切線 10 表基材 20 裏基材 30 接着層 40 離型層 50 容器 51 容器本体 F 排湯蓋 K 境界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 健二 京都市右京区太秦上刑部町10番地 大日本 印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AB01 AB99 BA02C BA12B BA20C BB01C BB04C BB12C BB14B BB14C BB15C BB16C BB17C BB25C BB26C BC07C CA06 CA24 EA06 EA11 EA13 EA15 EA32 EA34 EA35 EA36 EB02 EB03 EB05 EB11 EB29 EE02 EE48 EE59 FA01 FA04 FC01 GB07 GD07 GD08 GD10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口部を有する有底状容器本体の
    前記開口部を形成する上周面に周状熱接着部で剥離可能
    に熱接着して密封する前記開口部とほぼ同じ外形を有す
    るシート状蓋体において、該シート状蓋体は透明シート
    からなる表基材と裏基材とが接着層を介して積層され、
    前記表基材と前記裏基材との層間に離型層が設けられた
    剥離領域と、該剥離領域に隣接すると共にその周縁に開
    封用兼排湯口形成用摘まみ突片を有する非剥離領域とに
    直線状の境界線で区画され、前記剥離領域には前記境界
    線近傍に剥離用切線が内面側となる前記裏基材から前記
    接着層に至る状態で規則性をもって設けられると共に、
    前記剥離用切線を除いて排湯口を形成するための排湯口
    形成用切線が規則性をもって内面側となる前記裏基材か
    ら前記接着層に至る状態で設けられていることを特徴と
    するシート状蓋体。
  2. 【請求項2】 前記剥離領域にはその周縁に排湯蓋除去
    用摘まみ突片が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のシート状蓋体。
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