JP2003182207A - インクジェット記録シートの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録シートの製造方法

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JP2003182207A
JP2003182207A JP2001380222A JP2001380222A JP2003182207A JP 2003182207 A JP2003182207 A JP 2003182207A JP 2001380222 A JP2001380222 A JP 2001380222A JP 2001380222 A JP2001380222 A JP 2001380222A JP 2003182207 A JP2003182207 A JP 2003182207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク受容層用塗工液のハジキ、インク受容
層のひび割れが少なく、光沢性の高いインクジェット記
録シートを高効率で製造する方法の提供。 【解決手段】 シート状支持体の1面上に、顔料粒子と
接着剤を含む複数のインク受容層を順次に塗工・乾燥す
るに際し、互に上下に隣接する1対のインク受容層を形
成するとき、下側インク受容層の乾燥後、その上に、2
5℃において0.035〜0.055N/mの表面張力
を有する塗工レベリング液を塗布し、その湿潤液面上
に、上側インク受容層用塗工液を塗工し、乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク受容層の形
成の際の塗工液のハジキ、及びインク受容層のひび割れ
が少なく、光沢性の高いインクジェット記録シートの製
造方法およびこの方法により製造されたインクジェット
記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性インクを微小なノズルから記録シ−
トに向かって噴出し、その記録面上に画像を形成させる
インクジェット記録方式は、記録時の騒音が少なく、フ
ルカラー画像の形成が容易であること、高速記録が可能
であること、および、他の印刷装置より記録コストが安
価であることなどの理由により、端末プリンタ、ファク
シミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷等で広く利用され
ている。
【0003】一方、プリンタの急速な普及、及び高精細
・高速化、さらにデジタルカメラの登場により、記録シ
ートにも種々の特性の高度化が要望されるようになっ
た。すなわち、吸収性、記録濃度、耐水性、および耐光
性に優れ、かつ銀塩方式の写真に匹敵する画質と保存性
を兼ね備えた記録シートの実現が強く求められている。
さらに、より記録画像を写真調にするために、高い光沢
性も要望されている。
【0004】一般的に光沢性を付与する方法としては、
スーパーカレンダー等の装置を用い、記録体を圧力や温
度をかけたロール間に通紙することにより塗工層表面を
平滑化する方法が知られている。しかしながら、このよ
うな方法では、得られる光沢性が不十分なうえに、塗工
層内に分布しているインク吸収性空隙が減少してしまう
ため、結果としてインク画像ににじみという現象が生じ
てしまう。特に最近では粒状感のない写真調の画像を実
現するために、低濃度インクを重ね打ちするフォトイン
ク搭載のプリンタが主流となってきており、このプリン
タに用いられる記録シートにはより高いインク吸収性が
求められている。
【0005】高いインク吸収性を得るためにインク吸収
層を2層以上設け高塗布量にしたり、高い光沢面を得る
ためにインク吸収層と光沢層を設けるように、光沢性・
平滑性を有する紙、コート紙、プラスチックフィルムま
たは樹脂塗被紙からなる支持体の上にインク受容層を塗
布、乾燥した上に、同一または他のインク受容層を塗
布、乾燥するような、2層以上の塗工層を形成する必要
がある場合がある。
【0006】このような構成を有する場合、支持体上に
塗布、乾燥した第1塗工層上に、第2塗工層を塗布した
とき、特に支持体が非吸水性支持体である場合、特開2
000−301828号公報に記載されているように、
第1塗工層から気泡が発生して塗工層表面の平滑性が低
下してしまう。そのため、この公報では非吸水性支持体
上に第1の多孔質層を形成する塗布液を塗布乾燥後に、
該多孔質層に溶媒を供給した後に該溶媒が完全に蒸発す
る前に、第2の多孔質層を形成する塗布液を塗布乾燥し
て得られることを特徴とする記録用紙が提案されてい
る。
【0007】しかしながら、塗工層の形成時における気
泡による平滑性の悪化については効果があるものの、第
2塗工層を塗布したとき、第2塗工層用塗料の第1塗工
層に対するレベリング性(塗料の均一な塗工性)が不十
分で、塗工層のムラ及びひび割れの防止効果には不十分
であり、高光沢な塗工面が得られないという問題があ
る。
【0008】特開2001−121810には、支持体
の表面エネルギーを塗布液の表面エネルギーよりも大き
くして塗布することを特徴とするインクジェット記録用
紙の製造方法が提案されている。しかしながら、この場
合の支持体とは、合成樹脂ラミネート紙、木材繊維や合
成繊維を主成分として含む不織布の如きシート状物質で
あるが、その表面に塗布される、塗工層の具備すべき特
性及び組成については述べられていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シート状支
持体上に複数層のインク受容層を形成するとき、下側イ
ンク受容層上に、上側インク受容層を高いレベリング性
をもって形成することができ、それによって、ハジキ、
ひび割れが少なく、光沢性の高いインクジェット記録シ
ートを製造する方法、およびこの方法により製造された
インクジェット記録シートを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録シートの製造方法は、シート状支持体の1面上に複
数層のインク受容層を、それぞれ、顔料粒子と接着剤と
を含むインク受容層用塗工液を順次に塗工し、乾燥する
ことによって形成するに際し、互に上下に隣接して積層
された1対のインク受容層の形成において、その下側の
インク受容層が、それを形成するための塗工液を塗工
し、乾燥して形成された後、この乾燥した下側インク受
容層上に、25℃の温度において、0.035〜0.0
55N/m(35〜55dyn/cm)の表面張力を有
する塗工レベリング液を塗布し、それが湿潤状態にある
間に、この塗工レベリング液の塗布面上に、上側インク
受容層を形成するための塗工液を塗工し、乾燥すること
を特徴とするものである。本発明のインクジェット記録
シートの製造方法において、前記複数の積層されたイン
ク受容層の、上下に隣接して積層された1対のインク受
容層を形成するに際し、前記塗工レベリング液の塗布面
の表面温度と、その上に塗工されるインク受容層用塗工
液の温度との温度差が3℃以内に調製することが好まし
い。本発明のインクジェット記録シートの製造方法にお
いて、塗工レベリング液が2000以下の重量平均分子
量を有する界面活性剤を含むことが好ましい。本発明の
インクジェット記録シートの製造方法において、前記界
面活性剤がノニオン性界面活性剤から選ばれることが好
ましい。本発明のインクジェット記録シートの製造方法
において、前記顔料粒子が10〜1000nmの平均二
次粒子径を有し、かつ前記接着剤が2000以上の重量
平均重合度を有するポリビニルアルコールを含むことが
好ましい。本発明のインクジェット記録シートの製造方
法において、前記シート状支持体の少なくともインク受
容層形成表面が、実質上、水を吸収しない重合体材料よ
り形成されていることが好ましい。本発明のインクジェ
ット記録シートの製造方法において、前記塗工レベリン
グ液が、水、メタノール及びエタノールから選ばれた少
なくとも1種からなることが好ましい。本発明のインク
ジェット記録シートの製造方法において、前記複数層の
インク受容層のうち、最外側に位置している最外側イン
ク受容層の、JIS P 8142による75度表面光
沢度を、30%以上に調整することが好ましい。本発明
のインクジェット記録シートは、本発明のインクジェッ
ト記録シートの製造方法により製造されたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明方法において、支持体とし
て、例えばセロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル等のフィルム類、上質紙、アート紙箔紙、クラフト
紙、ポリエチレンラミネート紙、含浸紙、蒸着紙等の紙
類、金属フォイル、合成紙等のシート類が使用される。
また、例えばコート紙、キャスト紙等のような塗工紙
や、あらかじめ公知のインク受容層を設けたものを用い
てもよい。記録シートのコックリングを防止し、表面平
滑性、表面光沢性を向上させるためには、支持体として
ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンフィルム等
の非吸水性シートを用いると、銀塩方式の写真に匹敵す
る画質を有するインクジェット記録画像を記録すること
ができる。
【0012】支持体として非吸収性シートを用いた場
合、記録面側に、支持体と記録層との密着性を向上させ
る目的で、あらかじめ密着処理、または接着処理を施す
ことも有効である。支持体裏面に搬送性、帯電防止、ブ
ロッキング防止等のために、処理を施してもよい。支持
体の平滑度には特に限定はないが、高光沢、高平滑な記
録面を得るためには、支持体の表面が300秒(王研
式、J.TAPPI NO5)以上の平滑度を有するこ
とが好ましい。また、支持体の不透明度にも特に限定は
ないが、銀塩写真ライクな画像品質を得るためには、不
透明度(JIS P8138)が85%以上であること
が好ましい。
【0013】本発明方法において、支持体の1面上に複
数層のインク受容層が、順次に形成される。インク受容
層は顔料粒子と接着剤を含むインク受容層用塗布液から
形成される。インク受容層に用いられる顔料は、例えば
非晶質シリカ(アルミナ等によるカチオン変性シリカを
含む)、カオリン、クレー、焼成クレー、酸化亜鉛、酸
化スズ、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、アル
ミナおよびアルミナ水和物、炭酸カルシウム、サチンホ
ワイト、珪酸アルミニウム、スメクタイト、ゼオライ
ト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネ
シウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、
尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン
系プラスチックピグメントなどから選ぶことができる。
これらの中では、特にシリカ化合物、アルミナ化合物が
本発明方法に好ましく用いられる。
【0014】前記顔料は、3〜50nmの平均一次粒子
径を有する複数個の一次粒子の凝集体であって、その平
均二次粒子径は10〜1000nmであることが好まし
い。前記平均二次粒子径が10nm未満であると、得ら
れるインク受容層のインク吸収性が不十分になることが
あり、またそれが1000nmを超えると、得られるイ
ンク受容層の透明性及び光沢性が不十分になることがあ
る。
【0015】顔料の破砕分散方法には制限がなく、例え
ば一般市販の合成無定型シリカ粒子(数μm)に機械的
手段により強い剪断力を与えることにより達成される。
機械的手段としては、超音波、高速回転ミル、ローラミ
ル、容器駆動媒体ミル、溶媒攪拌ミル、ジェットミル、
サンドグラインダーなどが挙げられる。分散媒体には、
特に制限は、なく、例えば水が用いられる。
【0016】インク受容層の形成に用いられる接着剤
は、例えば水溶性樹脂(例えば、ポリビニルアルコー
ル、カチオン性ポリビニルアルコールやシリル変性ポリ
ビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール、カゼ
イン、大豆蛋白、合成蛋白質類、澱粉、カルボキシメチ
ルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導
体)、水分散性樹脂(例えば、スチレン-ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の
共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテ
ックス、スチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル系
共重合体ラテックス等)などのような、一般に塗工紙分
野で公知公用の各種接着剤から選ぶことができ、これら
は、単独に、あるいはその2種以上を混合して使用して
もよい。
【0017】本発明方法においては、得られるインク受
容層に高いインク吸収性及び塗膜耐水性を得るために、
接着剤としてポリビニルアルコール類などの水溶性樹脂
が好ましく使用される。より好ましくはポリビニルアル
コールが用いられ、特に重合度2000以上のものがよ
り好ましい。重合度2000未満では得られるインク受
容層の塗膜耐水性が不十分になることがある。
【0018】インク受容層を形成する塗布液において、
顔料と接着剤との固形分質量比は特に限定しないが、顔
料100質量部に対し、接着剤が3〜100質量部、好
ましくは5〜30質量部で用いられることが好ましい。
接着剤の添加量が多過ぎると、得られるインク受容層中
に分布する粒子の間の細孔が小さくなり、インク吸収性
が低下することがある。一方、接着剤が過少であると、
得られるインク受容層のひび割れ防止性が不十分になる
ことがある。
【0019】本発明方法において、インク受容層中にカ
チオン性化合物を含有させてもよく、これにより、得ら
れるインク受容層のインク定着性を向上させることがで
きる。上記カチオン樹脂としては、例えばポリエチレン
アミン及びポリプロピレンポリアミン等のポリアルキレ
ンポリアミン類、またはその誘導体;第3級アミノ基又
は第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂類;並び
にジアクリルアミン類等が挙げられる。なお、カチオン
樹脂の添加量は、顔料100質量部に対し、好ましくは
1〜30質量部、より好ましくは5〜20質量部の範囲
内に調節される。その他、一般塗工紙製造において使用
される分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、
防腐剤等の各種助剤の1種以上をインク受容層中に含有
させてもよい。
【0020】インク受容層の合計塗工量には特に制限は
ないが、5〜60g/m程度に調節することが好まし
い。塗工量が過少であると、得られるインク受容層のイ
ンク吸収性及び画質が低下することがあり、塗工量が過
多であると、ひび割れが生じ易くなることがある。銀塩
方式の写真に匹敵する画質のインク画像を得るために
は、インク受容層の合計質量は20〜45g/mであ
ることが好ましく、インク受容層のひび割れを防止する
ために、インク受容層塗工液を2回以上に分けて塗工す
ることが有効である。
【0021】本発明方法では、インク受容層塗工液を2
回以上に分けて塗工する。支持体上に複数層のインク受
容層を形成するとき、本発明方法においては、上下に隣
接する1対のインク受容層の積層形成において、その下
側インク受容層が、それを形成するための塗布液を塗布
し、乾燥して形成された後、この乾燥した下側インク受
容層上に、25℃の温度における表面張力が0.035
〜0.055N/m(35〜55dyne/cm)の塗
工レベリング液を塗布し、それが湿潤状態にあるうち
に、この塗工レベリング液の塗布面上に、上側インク受
容層を形成するための塗工液を塗工し、乾燥する。前記
塗工レベリング液の表面張力は、常温(25℃)におけ
る値であり、その測定方法には、例えば毛管法、ほう圧
法、滴重法、垂滴法、静滴法、静ほう法、輪環法などが
ある。
【0022】前記塗工レベリング液の表面張力範囲は、
0.035〜0.055N/m(35〜55dyne/
cm)であり、好ましくは0.040〜0.050N/
mである。一般的なインクジェット記録紙用インク受容
層塗工液の表面張力は、0.035〜0.055N/m
(35〜55dyne/cm)であるから、前記塗工レ
ベリング液の表面張力が0.055N/m(55dyn
e/cm)を超えたり、又は0.035N/m(35d
yne/cm)未満であると、湿潤状態の下側インク受
容層に対する上側インク受容層用塗工液のレベリング性
能が低下し、上側インク受容層用塗工液がはじかれた
り、ひび割れを生ずるなどの塗工面欠陥を生じ易くな
る。その原因の詳細はよく分からないが、湿潤状態の下
側インク受容層に対する、上側インク受容層用塗工液の
レベリング性、及び塗工環境下におけるチリ等の異物が
関連しているものと思われる。
【0023】塗工レベリング液の組成には特に限定はな
いが、例えば水、メタノール、エタノール等から選ばれ
た1種以上であることが好ましく、コストが安く、乾燥
性が適度であることから、水を用いることが好ましい。
もちろん、上記溶媒の2種以上の混合液であってもよ
い。塗工レベリング液の表面張力を調整する方法とし
て、上記成分を含む溶媒を用いたり、有機溶剤、界面活
性剤、天然物等、各種公知の化合物を用いることができ
る。また、表面張力は溶質の濃度に依存するため、溶質
の濃度を適宣調整することが好ましい。
【0024】これらの塗工レベリング液は、本質的に、
乾燥工程で揮発し、インク受容層間又は内に残留しない
ことが好ましいが、インク受容層の性能に悪影響がない
限り、インク受容層間又は内に残留してもよい。コスト
及び使用しやすさの点から、界面活性剤を表面張力の調
整剤として使用することが好ましい。界面活性剤は、そ
の重量平均分子量が2000以下であることが好まし
い。重量平均分子量が2000を超えると、インク受容
層の細孔を塞ぎ、インク吸収性を低下させてしまうこと
がある。
【0025】塗工レベリング液用界面活性剤はアニオン
系、カチオン系、ノニオン系のいずれから選んでもよ
い。塗工レベリング液用アニオン系界面活性剤として
は、例えば硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸
エステル塩系等を用いることができる。カチオン系界面
活性剤は、例えばアミン塩系、4級アンモニウム塩系等
から選ぶことができる。ノニオン系界面活性剤は、例え
ばポリエチレングリコール系(高級アルコールエチレン
オキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、
アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、ポリプ
ロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、高級脂
肪族アミンおよび脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付
加物等)、多価アルコール系(グリセリンおよびペンタ
エリスリットの脂肪酸エステル、ソルビットおよびソル
ビタンの脂肪酸エステル、砂糖の脂肪酸エステル、多価
アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アルカ
ノールアミド等)等から選ぶことができる。
【0026】塗工レベリング液用界面活性剤としてはイ
ンクジェットプリンターのインクとの親和性の高いノニ
オン系界面活性剤を用いることが好ましい。その理由と
して一般的なインクの溶媒として、水および水溶性の各
種有機溶媒(例えば、メチルアルコール、イソプロピル
アルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類、
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンあるいはケ
トンアルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、トリエチレングリコール等のアルキレン基が
2〜6個のアルキレングリコール類、ジメチルホルムア
ミド等のアミド類、グリセリン、エチレングリコールメ
チルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル等)が用いられているため、インクとの相溶性の高い
ノニオン系界面活性剤を用いることが好ましいのであ
る。
【0027】塗工レベリング液用界面活性剤は、単独あ
るいは2種以上用いることができ、添加量には特に制限
はないが、溶媒100質量部に対し1質量部以下である
ことが好ましい。塗工レベリング液には、その所望の効
果を阻害しない限り、顔料、接着性樹脂、耐ガス向上
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、カビ防止剤、カチオン
性化合物、蛍光増白剤、染料等の1種以上が添加されて
いてもよい。
【0028】本発明のインクジェット記録シートの製造
方法の工程について説明する。支持体上に直接接する第
1層目のインク受容層は、少なくとも顔料と接着剤を含
有するインク受容層用塗工液を、例えばブレードコータ
ー、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコータ
ー、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リッ
プコーター、ダイコーター、カーテンコーター等の公知
の塗工装置を用いて支持体表面上を塗工し、乾燥して得
ることができる。
【0029】第2層目のインク受容層を形成するには、
先に設けた第1層目のインク受容層(乾燥ずみ)上に、
ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコータ
ー、バーコーター、グラビアコーター、ロッドフレード
コーター等で前記塗工レベリング液を塗布した後、それ
が湿潤状態のうちに、少なくとも顔料と接着剤を含有す
る第2層目のインク受容層用塗工液を、前記湿潤塗工レ
ベリング液面上に塗工し乾燥して形成する。
【0030】第3層目以降のインク受容層を形成すると
きには、既に塗工、乾燥された下側インク受容層上に、
前記塗工レベリング液を塗布し、それが湿潤状態のうち
に、その上に、上側インク受容層用塗工液を塗工し、乾
燥すればよい。この時、前記塗工レベリング液を塗布面
の表面温度と、その上に塗工されるインク受容層用塗工
液の温度との温度差が、3℃以内であることが好まし
い。この温度差が3℃を超えると、塗工レベリング液層
と、その上のインク受容層用塗工液層との界面における
表面張力が大きく変化し、レベリング効果が低下するこ
とがある。塗工レベリング液及びインク受容層用塗工液
の塗工温度には特に制限はないが、5〜45℃であるこ
とが好ましい。
【0031】本発明方法により、銀塩写真並みの優れた
画質及び光沢を有するインク受容層を形成することがで
きる。記録する面の75度光沢度(JIS−Z−874
1)は、30%以上であることが好ましく、40〜90
%であることがさらに好ましい。
【0032】
【実施例】下記に実施例をあげて、本発明方法をより具
体的に説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらによ
り限定されるものではない。また、例中の「部」および
「%」は特に断らない限り、いずれも水を除いた「固形
分質量部」及び「固形分質量%」を示す。また、例中の
表面張力は、協和界面科学社製 SURFACETEN
SIOMETER CBVP−A3を用いて測定した。
【0033】下記実施例及び比較例に用いられるインク
受容層形成用塗工液は、下記のようにして調製された。 [インク受容層用塗工液A]平均粒径3μmの合成無定型
シリカ(日本シリカ工業社製、商品名:Nipsil
HD−2)をサンドグライダーにより粉砕分散した後、
圧力式ホモジナイザー(SMT社製、商品名:超高圧式
ホモジナイザー GM−1)でさらに粉砕分散し、一次
粒子の平均粒子径が15nm、二次粒子の平均粒子径が
100nmの5%シリカ分散液Aを調製した。次に、こ
の分散液A100部にカチオン樹脂としてスミレーズレ
ジン(住友化学工業社製、商品名:SR−1001)1
5部を添加して増粘・凝集させた。さらに、二次粒子の
平均粒径が150nmになるまで粉砕分散の操作を繰り
返して、6%シリカゾルAKを調製した。このシリカゾ
ルAK100部に、5%ポリビニルアルコール(クラレ
社製、商品名:PVA−135H、重合度:3500、
ケン化度:99%以上)24部を混合し、インク受容層
用塗工液Aを調整した。 〔インク受容層用塗工液B〕分散液Aと同様の粉砕分散
操作を繰り返し、二次粒子の平均粒子径が800nmよ
りなる10%シリカゾルBを調整した。このシリカゾル
B100部に、5%ポリビニルアルコール(クラレ社
製、商品名:PVA−135H、重合度:3500、ケ
ン化度:99%以上)40部を混合し、インク受容層用
塗工液Bを調製した。なお、上記各粉砕分散処理におい
て、一次粒子径は処理前後で変化はないことが確認され
た。
【0034】実施例1 インク受容層用塗工液Bを塗工量が30g/mとなる
ようにメイヤーバーを用いて市販原紙(王子製紙社製、
商品名:OKプリンス、127.9g/m、配合比:
LBKP100%、フリーネス:430cc)の表面上
に塗布し、乾燥してインク受容下層1を設けた。この乾
燥したインク受容下層1上に塗工レベリング液(ソルビ
タン・モノラウリン酸エステル水溶液、濃度:0.00
1%、表面張力:0.048N/m(48dyne/c
m)、25℃)を5g/mの塗布量で塗布した後、
(表面温度:25℃)に、それが湿潤状態にある間に、
インク受容層用塗工液A(塗料温度:25℃)を、そ
の、塗工量が5g/mになるようにメイヤーバーを用
いて塗布し、乾燥して、インク受容層2を形成した。イ
ンクジェット記録シートが得られた。
【0035】実施例2 インク受容層用塗工液Bをその塗工量が15g/m
なるようにメイヤーバーを用いて、市販原紙(王子製紙
社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m、配
合比:LBKP100%、フリーネス:430cc)の
表面上に塗布し、乾燥してインク受容層1を形成した。
インク受容層1の乾燥面上に、塗工レベリング液(ソル
ビタン・モノラウリン酸エステル水溶液、濃度:0.0
01%、表面張力:0.048N/m(48dyne/
cm)、25℃)を、塗布量が3g/mになるように
塗布した後(表面温度:25℃)に、それが湿潤状態に
あううちに、その上にインク受容層用塗工液Bを、メイ
ヤーバーで、塗工量が15g/mになるように塗布し
乾燥して、インク受容層2を形成した。さらにこのイン
ク受容層2の乾燥表面上に塗工レベリング液(ソルビタ
ン・モノラウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001
%、表面張力:0.048N/m(48dyne/c
m)、25℃)を、その塗工量が5g/mになるよう
に塗布した後(表面温度:25℃)、それが湿潤状態に
あううちに、その上にインク受容層用塗工液Aを、メイ
ヤーバーで、その塗工量が5g/mになるように塗工
し、乾燥してインク受容層3を形成した。インクジェッ
ト記録シートが得られた。
【0036】実施例3 実施例2と同様にしてインクジェット記録シートを作製
した。但し、市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプ
リンス、127.9g/m、配合比:L100%、フ
リーネス:430cc)の代わりに、合成紙(ユポコー
ポレーション社製、商品名:ユポGYG130、130
μm)を用いた。
【0037】実施例4 実施例2と同様にしてインクジェット記録シートを作製
した。但し、市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプ
リンス、127.9g/m、配合比:LBKP100
%、フリーネス:430cc)の代わりに、下記のポリ
エチレンラミネート紙を用いた。 [ポリエチレンラミネート紙用基紙]標準ろ水度(JI
S P−8121)で250mlまで叩解した針葉樹晒
クラフトパルプ(NBKP)と、標準ろ水度で280m
lまで叩解した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と
を、質量比2:8の割合で混合し、濃度0.5%のパル
プスラリーを調製した。このパルプスラリー中にパルプ
絶乾質量に対し、カチオン化澱粉2.0%,アルキルケ
テンダイマー0.4%,アニオン化ポリアクリルアミド
樹脂0.1%,ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリ
ン樹脂0.7%を添加し、十分に攪拌して分散させた。
上記組成のパルプスラリーを長網マシンで抄紙し、ドラ
イヤー、サイズプレス、マシンカレンダーを通し、坪量
180g/m2、密度1.0g/cm3の原紙を製造し
た。上記サイズプレス工程において、サイズプレス液と
して、カルボキシル変性ポリビニルアルコールと塩化ナ
トリウムとを2:1の質量比で混合し、これを水に加え
て加熱溶解し、濃度5%に調製したものを、前記原紙の
両面に、合計25ml/m2の塗布量で塗布し、乾燥し
てポリエチレンラミネート紙用基紙を得た。
【0038】[ポリエチレンラミネート紙]前記ポリエ
チレンラミネート紙用基紙の両面に、コロナ放電処理を
施した後、そのフェルト側表面上に、バンバリーミキサ
ーで混合分散した下記ポリオレフィン樹脂組成物1をそ
の塗工量が25g/m2になるようにラミネートし、ま
た、基紙のワイヤー側面上に、下記組成のポリオレフィ
ン樹脂組成物2(裏面用樹脂組成物)を、その塗工量が
20g/m2になるようにラミネートした。このときT
型ダイを有する溶融押し出し機(溶融温度320℃)を
用いた。ラミネート後、フェルト側ラミネート層を鏡面
を有するクーリングロールに接合させて冷却固化し、ワ
イヤー側ラミネート層を粗面のクーリングロールに接合
させて冷却固化して、表面平滑度(王研式、J.TAP
PI No.5)が6000秒、不透明度(JIS P
−8138)が93%のポリエチレンラミネート紙を得
た。 (ポリオレフィン樹脂組成物1)長鎖型低密度ポリエチ
レン樹脂(密度0.926g/cm3、メルトインデッ
クス20g/10分)35部、低密度ポリエチレン樹脂
(密度0.919g/cm3、メルトインデックス2g
/10分)50部、アナターゼ型二酸化チタン(石原産
業社製、商品名:A−220)15部、ステアリン酸亜
鉛0.1部、酸化防止剤(チバガイギー社製、商品名:
Irganox1010)0.03部、群青(第一化成
社製、商品名:青口群青No.2000)0.09部、
蛍光増白剤(チバガイギー社製、商品名:UVITEX
OB)0.3部。 (ポリオレフィン樹脂組成物2)高密度ポリエチレン樹
脂(密度0.954g/cm、メルトインデックス2
0g/10分)65部、低密度ポリエチレン樹脂(密度
0.924g/cm、メルトインデックス4g/10
分)35部。
【0039】実施例5 実施例2と同様にしてインクジェット記録シートを作製
した。但し、市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプ
リンス、127.9g/m、配合比:L100%、フ
リーネス:430cc)の代わりに、市販塗工紙(王子
製紙社製、商品名:OKコート、128g/m)を用
いた。
【0040】実施例6 実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを作製
した。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノ
ラウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面
張力:0.048N/m(48dyne/cm)、25
℃)の代わりに、別の塗工レベリング液(しょ糖モノス
テアリン酸エステル、濃度:0.001%、表面張力
0.045N/m(45dyne/cm)、25℃)を
用いた。
【0041】実施例7 実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを作製
した。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノ
ラウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面
張力:0.048N/m(48dyne/cm)、25
℃)の代わりに、別の塗工レベリング液(ポリエチレン
オキサイドp−n−オクチルフェニルエーテル水溶液、
濃度:0.01%、表面張力0.045N/m(45d
yne/cm)、25℃)を用いた。
【0042】実施例8 実施例1と同様にしてインクジェット記録体を作製し
た。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノラ
ウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面張
力:0.048N/m(48dyne/cm)、25
℃)の代わりに、別の塗工レベリング液(2,4,7,
9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエ
チレンオキサイド付加物(付加数:4モル)水溶液、濃
度:0.01%、表面張力:0.044N/m(44d
yne/cm)、25℃)を用いた。
【0043】実施例9 実施例1と同様にしてインクジェット記録体を作製し
た。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノラ
ウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面張
力:48dyne/cm・25℃)の代わりに、別の塗
工レベリング液(ソルビタン・モノラウリン酸エステ
ル、濃度:0.03%、表面張力:0.035N/m
(35dyne/cm)、25℃)を用いた。
【0044】実施例10 実施例1と同様にしてインクジェット記録体を作製し
た。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノラ
ウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面張
力:0.048N/m(48dyne/cm)、25
℃)の代わりに、別の塗工レベリング液(プロパノー
ル、濃度:0.005%、表面張力:0.054N/m
(54dyne/cm)、25℃)を用いた。
【0045】比較例1 実施例1と同様にしてインクジェット記録体を作製し
た。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノラ
ウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面張
力:0.048N/m(48dyne/cm)、25
℃)の代わりに、水(表面張力:0.072N/m(7
2dyne/cm)、25℃)を用いた。
【0046】比較例2 実施例1と同様にしてインクジェット記録体を作製し
た。但し、前記塗工レベリング液(ソルビタン・モノラ
ウリン酸エステル水溶液、濃度:0.001%、表面張
力:0.048N/m(48dyne/cm)、25
℃)の代わりに、別の塗工レベリング液(砂糖 ミリス
チン酸モノエステル、濃度:0.05%、表面張力:
0.026N/m(26dyne/cm)、25℃)を
用いた。
【0047】比較例3 実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを作製
した。但し、インク受容層用塗工液Aの塗工温度:25
℃を30℃に変更し、塗工レベリング液塗布面との温度
差を5℃にした。
【0048】テスト 上記実施例及び比較例の13種のインクジェット記録シ
ートの目視外観、光沢値、印字濃度を下記方法により測
定評価した。 [目視外観]インク受容層の目視外観を、以下のように
評価した。○と△は実用上問題ないレベル。 ○:ハジキ、ひび割れがなく良好 △:ハジキ、ひび割れはあるが実用上、問題ないレベル ×:はじき、ひび割れが多く実用上、使用困難なレベル [光沢値]JIS−P8142に準じて白紙部の75°
光沢を測定した。 [印字濃度]インクジェットプリンター(エプソン社
製、モデル:PM800C)で黒部ベタを印字し、マク
ベス反射濃度計(マクベス社製、モデル:RD−91
4)を用いて測定した。標柱に示した数字は5回測定の
平均値である。
【0049】
【表1】
【0050】表1から明らかなように、本発明の方法に
より得られたインクジェット記録シートは、インク受容
層の形成の際の塗工液のハジキ、ひび割れが少なく、光
沢性の高いインクジェット記録シートであった。
【0051】
【発明の効果】本発明方法により、インク受容層の形成
の際に、塗工液のハジキ及びインク受容層のひび割れの
発生が少なく、光沢性の高いインクジェット記録シート
を高い工学的効率をもって製造することが可能になっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 FC06 2H086 BA16 BA33 BA35 BA41 BA46 4D075 CA35 DA04 DB18 DC27 EA35 EB15 EC13 EC53

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体の1面上に複数層のイン
    ク受容層を、それぞれ、顔料粒子と接着剤とを含むイン
    ク受容層用塗工液を順次に塗工し、乾燥することによっ
    て形成するに際し、 互に上下に隣接して積層された1対のインク受容層の形
    成において、その下側インク受容層が、それを形成する
    ための塗工液を塗工し、乾燥して形成された後、この乾
    燥した下側インク受容層上に、25℃の温度において、
    0.035〜0.055N/m(35〜55dyn/c
    m)の表面張力を有する塗工レベリング液を塗布し、そ
    れが湿潤状態にある間に、この塗工レベリング液の塗布
    面上に、上側インク受容層を形成するための塗工液を塗
    工し、乾燥する、ことを特徴とするインクジェット記録
    シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の積層されたインク受容層の、
    上下に隣接して積層された1対のインク受容層を形成す
    るに際し、前記塗工レベリング液の塗布面の表面温度
    と、その上に塗工されるインク受容層用塗工液の温度と
    の温度差が3℃以内に調製する、請求項1に記載のイン
    クジェット記録シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 塗工レベリング液が2000以下の重量
    平均分子量を有する界面活性剤を含む、請求項1又は2
    に記載のインクジェット記録シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤がノニオン性界面活性剤
    から選ばれる、請求項3に記載のインクジェット記録シ
    ートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記顔料粒子が10〜1000nmの平
    均二次粒子径を有し、かつ前記接着剤が2000以上の
    重量平均重合度を有するポリビニルアルコールを含む、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記
    録シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シート状支持体の少なくともインク
    受容層形成表面が、実質上、水を吸収しない重合体材料
    より形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記
    載のインクジェット記録シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記塗工レベリング液が、水、メタノー
    ル及びエタノールから選ばれた少なくとも1種からな
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記複数層のインク受容層のうち、最外
    側に位置している最外側インク受容層の、JIS P
    8142による75度表面光沢度を、30%以上に調整
    する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェ
    ット記録シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット記録シートの製造方法により製造されたイ
    ンクジェット記録シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016117555A1 (ja) * 2015-01-20 2016-07-28 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 成型品加飾用積層フィルム及び加飾成形体

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