JP2003182029A - 印刷装置の胴機構 - Google Patents

印刷装置の胴機構

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JP2003182029A
JP2003182029A JP2001387492A JP2001387492A JP2003182029A JP 2003182029 A JP2003182029 A JP 2003182029A JP 2001387492 A JP2001387492 A JP 2001387492A JP 2001387492 A JP2001387492 A JP 2001387492A JP 2003182029 A JP2003182029 A JP 2003182029A
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JP
Japan
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cylinder
plate
paper
shaft
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Application number
JP2001387492A
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English (en)
Inventor
Keisuke Hirai
敬祐 平井
Masahiko Takeuchi
雅彦 武内
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れ防止用シートの交換をきわめて容易に実
行することが可能な印刷装置の胴機構を提供することを
目的とする。 【解決手段】 排紙胴17は、一対の側板およびガイド
板45を備える。また、この排紙胴17は、一対のチェ
ーン19間に架け渡された軸43および爪座41と、軸
43を中心に回動する複数の爪42とからなるグリッパ
を備える。一対の側板間には、汚れ防止用シート44を
巻き取るための巻き取り軸36が、側板に対して回転可
能に配設されている。この巻き取り軸36の端部には、
一方向クラッチ37を介して、ハンドル35が接続され
ている。また、一対の側板間には、汚れ防止用シート4
4を巻き出すための巻き出し軸39が、側板に対して回
転可能に配設されている。この巻き出し軸39は、汚れ
防止用シート44を巻き取る方向に回転するよう付勢さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば排紙胴等
の印刷がなされた印刷用紙を搬送するための印刷装置の
胴機構に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置においては、印刷用紙を搬送す
るため、胴が使用される。この胴は、印刷用紙の先端を
挟持するためのグリッパと、印刷用紙を案内するための
ガイド面とを備えている。そして、この胴には、円筒状
のガイド面を備えた円筒胴や、多数の切欠部を有するガ
イド面を備えたスケルトン胴等がある。
【0003】このような胴を使用して印刷が完了した印
刷用紙を搬送する場合においては、印刷用紙の印刷面が
胴におけるガイド面と接触することから、印刷用紙の印
刷面に傷や汚れが発生するという問題が生ずる。
【0004】このような問題を解消するため、胴の外周
面に汚れ防止用のシートを貼り付けることが一般的に実
施されている。この汚れ防止用シートはネット状の布か
ら構成されており、従来、両面テープや平面ファスナー
等を利用して胴の外周面に貼り付けられている。そし
て、この汚れ防止用シートは、印刷を継続するうちに汚
れてくることから、一定枚数の印刷を実行する度に交換
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この汚れ防止用シート
はしわになりやすく、また、貼り付けにくいことから、
汚れ防止用シートの交換作業は、きわめて煩雑な作業と
なる。特に、印刷装置における狭い交換スペース内で交
換作業を行うことから、汚れ防止用シートの交換作業
は、作業性がきわめて悪いことになる。
【0006】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、汚れ防止用シートの交換をきわめて容
易に実行することが可能な印刷装置の胴機構を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷がなされた印刷用紙の先端を挟持するためのグ
リッパと、前記印刷用紙を案内するためのガイド面とを
備えた印刷装置の胴機構において、汚れ防止用シートを
巻き取るための巻き取り軸と、汚れ防止用シートを巻き
出すための巻き出し軸と、前記巻き出し軸から巻き出さ
れ、前記ガイド面の外周面を覆った後、前記巻き取り軸
に巻き取られる長尺の汚れ防止用シートとを備えたこと
を特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記巻き取り軸または前記巻き出し軸
の回転を防止するための回転防止機構を備えている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記巻き取り軸を回転させるためのハ
ンドルと、前記ハンドルと前記巻き取り軸の間に配設さ
れたワンウエイクラッチとを備えている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。最初に、この発明を適用する印
刷装置の全体構成について説明する。図1は、この発明
を適用する印刷装置の概要図である。
【0011】この印刷装置は、第1、第2の版胴11、
12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像
を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキ
を第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴
15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を
行うものである。
【0012】この印刷装置は、図1において実線で示す
第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を
移動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す
第2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な
第2の版胴12とを有する。
【0013】第1の印刷位置に移動した第1の版胴11
の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを
供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例え
ばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給
装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水
供給装置21a、21bとが配置されている。また、第
2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印
刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのイ
ンキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)
のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印
刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、
21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移
動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲に
は、給版部23と、排版部24と、画像記録装置25
と、現像処理装置26とが配置されている。
【0014】また、この印刷装置は、第1の版胴11と
当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第
2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケッ
ト胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に
対して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴1
5と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に
渡すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷
済の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン1
9を巻回した排紙胴17と、ブランケット洗浄装置29
とを有する。
【0015】上記第1、第2の版胴11、12は、それ
ぞれ図示しない版胴移動機構と連結されており、この版
胴移動機構の駆動により、上述した第1または第2の印
刷位置と画像記録位置との間を往復移動する。また、図
示しないモータの駆動により、第1の版胴11は、第1
の印刷位置において第1のブランケット胴13と同期し
て回転し、第2の版胴12は、第2の印刷位置において
第2のブランケット胴14と同期して回転するよう構成
されている。さらに、画像記録位置近傍には、図示しな
い版胴回転機構が配設されており、第1、第2の版胴1
1、12は、いずれも、画像記録位置に移動した状態に
おいて、この版胴回転機構の駆動により回転するよう構
成されている。
【0016】画像記録位置に移動した第1の版胴11ま
たは第2の版胴12の周囲には、給版部23と排版部2
4とが配置されている。
【0017】給版部23には、画像が記録されていない
長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供給カセ
ット63と、この供給カセット63から引き出した印刷
版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴12の表
面に案内するためのガイド部材64およびガイドローラ
65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印刷版とす
るためのカッター66とが配設されている。また、第
1、第2の版胴11、12には、給版部23より供給さ
れた印刷版の先端部と後端部とをくわえるための図示し
ない一対のくわえ爪が配設されている。
【0018】排版部24は、印刷完了後に第1の版胴1
1または第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がす
ための爪機構73と、爪機構73の作用により剥がされ
た印刷版を排出カセット68に搬送するためのコンベア
機構69と、排出カセット68を有する。
【0019】給版部23における供給カセット63から
引き出された印刷版の先端部は、ガイドローラ65およ
びガイド部材64により案内され、第1の版胴11また
は第2の版胴12の一方のくわえ爪にくわえられる。そ
して、第1の版胴11または第2の版胴12が版胴回転
機構30の駆動により回転し、印刷版が第1の版胴11
または第2の版胴12の外周部に巻き付けられる。そし
て、カッター66で切断された印刷版の後端部は、他方
のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第
1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転させな
がら、画像記録装置25により第1の版胴11または第
2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調
されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
【0020】なお、第1の版胴11の外周部に装着され
た印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(a)
に示すように、ブラックのインキで印刷を行うための画
像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行うための
画像領域67bとが記録される。また、第2の版胴12
の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25
により、図2(b)に示すように、シアンのインキで印
刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキで
印刷を行うための画像領域67dとが記録される。画像
領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴11の外
周部に装着された状態において、均等に振り分けられた
状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位
置に記録される。同様に、画像領域67cと画像領域6
7dとは、第2の版胴12の外周部に装着された状態に
おいて、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに1
80度離隔した状態)となる位置に記録される。
【0021】再度図1を参照して、上述したように、第
1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、イ
ンキ供給装置20aとインキ供給装置20bとが、ま
た、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲に
は、インキ供給装置20cとインキ供給装置20dとが
配置されている。これらのインキ供給装置20a、20
b、20cおよび20d(これらを総称する場合には
「インキ供給装置20」という)は、各々、複数のイン
キローラとインキつぼ72とを有する。
【0022】インキ供給装置20a、20bのインキロ
ーラは、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そ
して、この揺動動作により、第1の版胴11の外周部に
保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67a、
67bのうちの任意の画像領域に、インキ供給装置20
aまたは20bのインキローラが接触することにより、
必要な画像領域にのみインキを供給しうる構成となって
いる。また、同様に、インキ供給装置20c、20dの
インキローラも、図示しないカム等の作用で揺動動作を
行う。そして、この揺動動作により、第2の版胴12の
外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域
67c、67dのうちの任意の画像領域に、インキ供給
装置20cまたは20dのインキローラが接触すること
により、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構成
となっている。
【0023】再度図1を参照して、湿し水供給装置21
a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場
合には「湿し水供給装置21」という)は、上記インキ
供給装置20により印刷版Pにインキを供給する前に、
印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し
水装置21のうち、湿し水供給装置21aは印刷版Pに
おける画像領域67aに、湿し水供給装置21bは印刷
版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給装置21c
は印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供
給装置21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各
々湿し水を供給する。
【0024】画像記録位置に移動した第1の版胴11ま
たは第2の版胴12の下方には、現像処理装置26が配
設されている。この現像処理装置26は、現像部、定着
部および絞り部を有し、図1において二点鎖線で示す待
機位置と実線で示す現像処理位置との間を昇降可能に構
成されている。
【0025】この現像処理装置26によって画像記録装
置25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する
場合においては、第1の版胴11または第2の版胴とと
もに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および
絞り部を順次接触させる。
【0026】第1、第2の版胴11、12と当接可能に
設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、
第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その
外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されてい
る。そして、この第1、第2のブランケット胴13、1
4は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対
し、図示しない胴入れ機構により接離自在な構成となっ
ている。
【0027】第1、第2のブランケット胴13、14の
間に配設されたブランケット洗浄装置29は、巻き出し
ロールから複数の圧接ローラを介して巻き取りロールに
至る経路に貼張された長尺の洗浄布に洗浄液を供給し、
この洗浄布を第1、第2のブランケット胴13、14に
対して当接させた上、摺動させることにより、第1、第
2のブランケット胴13、14の表面を洗浄するもので
ある。
【0028】第1、第2のブランケット胴13、14と
当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴1
1、12および第1、第2のブランケット胴13、14
の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印
刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリ
ッパを有する。
【0029】また、圧胴15に隣接して配設された給紙
胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴
16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から
1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を後述するグリッ
パにより保持して搬送する。グリッパにより保持された
印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印刷
用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持さ
れる。
【0030】また、圧胴15に隣接して配設された排紙
胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴
17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構
造を有し、この一対のチェーン19に、各々後述するグ
リッパが配設されている。圧胴15のグリッパにより保
持された印刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17
への印刷用紙の受け渡し時に、排紙胴17のいずれかの
グリッパにより保持される。そして、この印刷用紙は、
チェーン19の移動に伴って、排紙部28上に搬送され
て排出される。
【0031】前記給紙胴16は、図示しないベルトを介
して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴1
6、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット
胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により
連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第
2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第
2の版胴12とは、その端部に付設された歯車により各
々連結されている。従って、図示しない駆動モータの駆
動により、これらの給紙胴16、圧胴15、排紙胴1
7、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第
2の版胴11、12は、互いに同期して回転する。
【0032】次に、この印刷装置による製版および印刷
動作について説明する。図3は、この印刷装置による製
版および印刷動作の概要を示すフローチャートである。
なお、この印刷および製版動作は、印刷用紙にイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインキで多色
印刷を行う場合のものである。
【0033】まず、第1、第2の版胴11、12上にお
いて印刷版Pに画像を記録し、現像処理を行う製版工程
を実行する(ステップS1)。この製版工程は、サブル
ーチンとしての図4のフローチャートに示す工程に従っ
て実行される。
【0034】すなわち、最初に第1の版胴11を、図1
において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる(ス
テップS11)。
【0035】次に、第1の版胴11の外周に印刷版Pを
供給する(ステップS12)。この印刷版Pの供給は、
供給カセット63から引き出した印刷版Pの先頭部とカ
ッター66で切断された印刷版Pの後端部とを図示しな
い一対のくわえ爪でくわえることにより実行される。
【0036】続いて、第1の版胴11の外周に保持され
た印刷版Pに画像を記録する(ステップS13)。この
画像の記録は、第1の版胴11を低速で回転させるとと
もに、画像記録装置25から第1の版胴11の外周に保
持された印刷版Pに変調されたレーザビームを照射する
ことにより実行される。
【0037】次に、画像が記録された印刷版Pを現像処
理する(ステップS14)。この現像処理は、現像処理
装置26を図1において二点鎖線で示す待機位置から実
線で示す現像処理位置まで上昇させた後、第1の版胴1
1とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部
および絞り部を順次接触させることにより実行される。
【0038】上記現像処理が終了すれば、第1の版胴1
1を図1において実線で示す第1の印刷位置まで移動さ
せる(ステップS15)。
【0039】続いて、上記ステップS11〜15と同様
の動作により、第2の版胴12の外周に保持される印刷
版Pに対する製版工程を実行する(ステップS16〜2
0)。 そして、第1、第2の版胴11、12の外周に
保持される印刷版Pへの製版が終了すれば、製版工程を
終了する。
【0040】再度図3を参照して、製版工程が完了すれ
ば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版Pを用いて
印刷用紙に印刷を行う印刷工程を実行する(ステップS
2)。
【0041】この印刷工程においては、先ず、各湿し水
供給装置21および各インキ供給装置20を第1、第2
の版胴11、12上に保持された印刷版Pのうちの対応
する画像領域とのみ当接させる。これにより、各画像領
域67a、67b、67c、67dには対応する各湿し
水供給装置21および各インキ供給装置20から湿し水
とインキとが供給される。そして、印刷版Pに供給され
たインキは、第1、第2のブランケット胴13、14の
対応する領域に転写される。
【0042】そして、印刷用紙を給紙胴16に供給す
る。この印刷用紙は、給紙胴16から圧胴15に渡され
る。この状態で、圧胴15が回転を続けると、圧胴15
は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブ
ランケット胴13、14の1/2の直径を有することか
ら、圧胴15の外周部に保持された印刷用紙には、その
1回転目においてブラックとシアンのインキが、また、
その2回転目においてマゼンタとイエローのインキが転
写される。
【0043】このようにして、4色の印刷が終了した印
刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17に渡され
る。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙は、一対の
チェーン19の駆動により、排紙部28に向けて搬送さ
れ、排紙部28上に排出される。
【0044】印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印
刷版Pを排出する(ステップS3)。この印刷版Pの排
出を行うためには、最初に第1の版胴11を、図1にお
いて二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる。そし
て、第1の版胴11を反時計回りに回転させるととも
に、第1の版胴11上に保持された印刷版Pの端部を爪
機構73により剥がした後、この印刷版Pをコンベア機
構69により案内して、排出カセット68内に排出す
る。そして、第1の版胴11を第1の印刷位置に復帰さ
せた後、第2の版胴12を第2の印刷位置から画像記録
位置に移動させ、上記同様の動作を実行することによ
り、第2の版胴12上に保持された印刷版Pを排出カセ
ット68内に排出する。
【0045】印刷版Pの排出工程が完了すれば、ブラン
ケット胴洗浄装置29により第1、第2のブランケット
胴13、14を洗浄する(ステップS4)。
【0046】第1、第2のブランケット胴13、14の
洗浄が終了すれば、さらに別の印刷用紙の印刷作業を行
うか否かを確認する(ステップS5)。他の印刷作業を
行う場合には、ステップ1〜4の動作を繰り返す。
【0047】印刷作業が終了した場合には、インキの洗
浄を行う(ステップS6)。このインキの洗浄は、各イ
ンキ供給装置20に配設された図示しないインキ洗浄装
置により、各インキ供給装置20におけるインキローラ
やインキつぼ72に付着するインキを除去および洗浄す
ることにより実行される。
【0048】インキの洗浄工程が終了すれば、全ての工
程を完了する。
【0049】以上のような構成を有する印刷装置におい
ては、印刷用紙の印刷面が給紙胴16や排紙胴17にお
けるガイド面と接触することにより、印刷用紙の印刷面
に傷や汚れが発生するという問題が生ずる。このような
問題を解消するため、給紙胴16や排紙胴17には、そ
の外周面に汚れ防止用のシートを貼り付けるための汚れ
防止用シートの貼り付け機構が内蔵されている。
【0050】以下、この発明の特徴部分の構成について
説明する。図5は排紙胴17の正面図であり、図6は排
紙胴17の側面図である。
【0051】この排紙胴17は、その両端に上述したチ
ェーン19と係合する一対のスプロケット33を備えた
軸31と、この軸31の側方に配設され、上述した圧胴
15の側方に配設されたギヤと噛合することにより軸3
1を回転駆動するギヤ34と、軸31に固定された一対
の側板32およびガイド板45とを備える。また、この
排紙胴17は、一対のチェーン19間に架け渡された軸
43および爪座41と、軸43を中心に回動する複数の
爪42とからなるグリッパを備える。このグリッパは、
チェーン19に一定の間隔で配設されている。
【0052】一対の側板32間には、後述する汚れ防止
用シート44を巻き取るための巻き取り軸36が、側板
32に対して回転可能に配設されている。この巻き取り
軸36の端部には、一方向クラッチ37を介して、ハン
ドル35が接続されている。このため、ハンドル35
を、汚れ防止用シート44を巻き取る方向に回転させた
場合にのみ、巻き取り軸36が回転する。このハンドル
35には、ストッパー機構が付設されている。
【0053】図7は、このハンドル35のストッパー機
構の一例を模式的に示す概要図である。なお、この図7
においては、側板32の図示を省略している。
【0054】ハンドル35の裏面には、多数の凹部46
が軸36を中心とした円周上に凹設されている。また、
排紙胴17には、凹部47内に収納されバネ48により
付勢されたピン49が配設されている。このため、ハン
ドル35は、ピン49が凹部46と係合することにより
自由な回転を阻害される。
【0055】再度図6を参照して、一対の側板32間に
は、汚れ防止用シート44を巻き出すための巻き出し軸
39が、側板32に対して回転可能に配設されている。
この巻き出し軸39は、図示しないバネにより汚れ防止
用シート44を巻き取る方向に回転するよう付勢されて
いる。巻き出し軸39の端部には、ハンドル38が配設
されている。このハンドル38には、ハンドル35と同
様のストッパー機構が付設されている。
【0056】巻き取り軸36および巻き出し軸39は、
略円筒形をなすガイド板45の内部に配設されている。
このガイド板45は、排紙胴17における印刷用紙を案
内するためのガイド面として機能する。そして、このガ
イド板45の外周面は、巻き出し軸39から巻き出され
巻き取り軸36に巻き取られる長尺の汚れ防止用シート
44により覆われている。
【0057】このような構成を有する排紙胴17におい
ては、印刷用紙の印刷面が排紙胴17におけるガイド板
45の外周面を覆う汚れ防止用シート44と接触するこ
とにより、汚れ防止用シート44における図6において
矢印Aで示す領域(排紙胴17のグリッパ機構による印
刷用紙の咥え側の領域)に特に汚れが発生しやすい。こ
のような汚れを放置した場合には、印刷用紙の印刷面に
傷や汚れが発生し、汚れ防止用シート44の機能を発揮
できないことになる。
【0058】このため、一定量の印刷用紙への印刷を完
了した後には、汚れ防止用シート44の交換を行う。こ
の汚れ防止用シート44の交換を行う場合には、ハンド
ル35を操作して、巻き取り軸36を図6に示す反時計
方向に回転させる。これにより、汚れ防止用シート44
における汚染された領域(図6において矢印Aで示す領
域)が巻き取り軸36に巻き取られ、汚れ防止用シート
44における新しい領域が巻き出し軸39からガイド板
45の外周面上に巻き出される。
【0059】このように、この排紙胴17においては、
ハンドル35を回転させるのみで排紙胴17の外周面に
配設された汚れ防止用シート44を交換することが可能
となる。このため、従来のように、煩雑な汚れ防止用シ
ートの交換作業は不要となる。また、汚れ防止用シート
44の一部を排紙胴17に装着する場合に、両面テープ
や平面ファスナー等を使用する必要がなく、また、仮に
使用するとしてもその使用量を最小のものとすることが
可能となる。
【0060】なお、上述した排紙胴17においては、図
6において矢印Aで示す排紙胴17のグリッパ機構によ
る印刷用紙の咥え側の領域側に汚れ防止用シート44を
巻き取るため、巻き取り軸36を排紙胴17のグリッパ
機構による印刷用紙の咥え側に配置するとともに、巻き
出し軸39を排紙胴17のグリッパ機構による印刷用紙
の咥え尻側に配置している。これにより、汚れ防止用シ
ート44における汚れの発生が少ない領域を汚れの発生
が激しい領域に順次移動させた後、巻き取り軸36に巻
き取ることが可能となる。このような巻き取り軸36お
よび巻き出し軸39の配置は、汚れ防止用シート44に
おける汚れが発生しやすい領域の位置に基づいて決定す
ればよい。
【0061】図8は給紙胴16の側面図である。この給
紙胴16においても、排紙胴17と同様、その外周面に
汚れ防止用のシート44を貼り付けるための汚れ防止用
シート44の貼り付け機構が内蔵されている。
【0062】即ち、この給紙胴16は、一対の側板58
と、軸53および爪座51と、軸53を中心に回動する
複数の爪52とからなる単一のグリッパを備える。この
グリッパは、給紙胴16に固定されている。
【0063】一対の側板58間には、汚れ防止用シート
44を巻き取るための巻き取り軸55が、側板58に対
して回転可能に配設されている。この巻き取り軸55の
端部には、排紙胴17と同様のハンドルが一方向クラッ
チを介して接続されている。このため、このハンドル
を、汚れ防止用シート44を巻き取る方向に回転させた
場合にのみ、巻き取り軸55が回転する。このハンドル
には、排紙胴17の場合と同様のストッパー機構が付設
されている。
【0064】また、一対の側板58間には、汚れ防止用
シート44を巻き出すための巻き出し軸56が、側板5
8に対して回転可能に配設されている。この巻き出し軸
56は、図示しないバネにより、汚れ防止用シート44
を巻き取る方向に回転するよう付勢されている。巻き出
し軸56の端部には、排紙胴17の場合と同様のハンド
ルが配設されている。
【0065】巻き取り軸55および巻き出し軸56は、
略円筒形をなすガイド板54の内部に配設されている。
このガイド板54は、給紙胴16における印刷用紙を案
内するためのガイド面として機能する。そして、このガ
イド板54の外周面は、巻き出し軸56から巻き出され
巻き取り軸55に巻き取られる長尺の汚れ防止用シート
44により覆われている。
【0066】この実施形態に係る印刷装置においては、
圧胴15がその外周部に印刷用紙を装着して2回転する
構成であることから、印刷用紙の印刷面が給紙胴16に
おけるガイド板54の外周面を覆う汚れ防止用シート4
4と接触することにより、汚れ防止用シート44におけ
る図8において矢印Bで示す領域(給紙胴16のグリッ
パ機構による印刷用紙の咥え尻側の領域)に特に汚れが
発生しやすい。
【0067】このため、給紙胴16においては、図8に
おいて矢印Bで示す給紙胴16のグリッパ機構による印
刷用紙の咥え尻側の領域側に汚れ防止用シート44を巻
き取るため、巻き取り軸55を給紙胴16のグリッパ機
構による印刷用紙の咥え尻側に配置するとともに、巻き
出し軸56を給紙胴16のグリッパ機構による印刷用紙
の咥え側に配置している。
【0068】上述した実施形態においては、側板32や
ガイド板45、54等を使用して略円筒状の排紙胴17
および給紙胴16を構成しているが、円筒状の胴を使用
してもよい。また、印刷用紙を案内するためのガイド面
が一部にのみ形成され、その他の部分は空洞となったス
ケルトン胴を使用してもよい。
【0069】さらに、上述した実施形態においては、画
像データを受け取って印刷版を製版するとともに、製版
後の印刷版を使用して印刷を実行する印刷装置にこの発
明を適用した場合について説明したが、この発明は、印
刷のみを実行する通常の印刷装置にも同様に適用可能で
ある。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、汚れ防
止用シートを巻き取るための巻き取り軸と、汚れ防止用
シートを巻き出すための巻き出し軸と、巻き出し軸から
巻き出されガイド面の外周面を覆った後巻き取り軸に巻
き取られる長尺の汚れ防止用シートとを備えたことか
ら、汚れ防止用シートの交換をきわめて容易に実行する
ことが可能となる。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、巻き取り
軸または巻き出し軸の回転を防止するための回転防止機
構を備えることから、印刷中等において、巻き取り軸ま
たは巻き出し軸が不用意に回転することを防止すること
が可能となる。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、巻き取り
軸を回転させるためのハンドルと、このハンドルと前記
巻き取り軸の間に配設されたワンウエイクラッチとを備
えることから、巻き取り軸が汚れ防止用シートを巻き戻
す方向に回転することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用する印刷装置の概要図である。
【図2】印刷版P上における画像領域67の配置を示す
説明図である。
【図3】この印刷装置による製版および印刷動作の概要
を示すフローチャートである。
【図4】製版工程を示すフローチャートである。
【図5】排紙胴17の正面図である。
【図6】排紙胴17の側面図である。
【図7】ハンドル35のストッパー機構を模式的に示す
概要図である。
【図8】給紙胴16の側面図である。
【符号の説明】
11 第1の版胴 12 第2の版胴 13 第1のブランケット胴 14 第2のブランケット胴 15 圧胴 16 給紙胴 17 排紙胴 19 チェーン 20 インキ供給装置 21 湿し水供給装置 23 給版部 24 排版部 25 画像記録装置 26 現像処理装置 27 給紙部 28 排紙部 31 軸 32 側板 33 スプロケット 34 ギヤ 35 ハンドル 36 巻き取り軸 37 一方向クラッチ 38 ハンドル 39 巻き出し軸 41 爪座 42 爪 43 軸 44 汚れ防止用シート 45 ガイド板 46 凹部 47 凹部 48 バネ 49 ピン 51 爪座 52 爪 53 軸 54 ガイド板 55 巻き取り軸 56 巻き出し軸 58 側板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武内 雅彦 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷がなされた印刷用紙の先端を挟持す
    るためのグリッパと、前記印刷用紙を案内するためのガ
    イド面とを備えた印刷装置の胴機構において、 汚れ防止用シートを巻き取るための巻き取り軸と、 汚れ防止用シートを巻き出すための巻き出し軸と、 前記巻き出し軸から巻き出され、前記ガイド面の外周面
    を覆った後、前記巻き取り軸に巻き取られる長尺の汚れ
    防止用シートと、 を備えたことを特徴とする印刷装置の胴機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置の胴機構にお
    いて、 前記巻き取り軸または前記巻き出し軸の回転を防止する
    ための回転防止機構を備える印刷装置の胴機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の印刷装置の胴機構にお
    いて、 前記巻き取り軸を回転させるためのハンドルと、 前記ハンドルと前記巻き取り軸の間に配設されたワンウ
    エイクラッチと、 を備える印刷装置の胴機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245532A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Shinoda Shoji Kk インキ汚れ防止シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007245532A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Shinoda Shoji Kk インキ汚れ防止シート
JP4644615B2 (ja) * 2006-03-16 2011-03-02 篠田商事株式会社 インキ汚れ防止シート

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