JP2003180672A - 回転角度検出装置およびx線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

回転角度検出装置およびx線コンピュータ断層撮影装置

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JP2003180672A JP2001384450A JP2001384450A JP2003180672A JP 2003180672 A JP2003180672 A JP 2003180672A JP 2001384450 A JP2001384450 A JP 2001384450A JP 2001384450 A JP2001384450 A JP 2001384450A JP 2003180672 A JP2003180672 A JP 2003180672A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低精度の信号生成手段を用いて回転角
度を高精度に検出する。 【解決手段】 X線CT装置の回転枠に取り付けられた
円環状の検出歯車8の内周面に1つのスリット8bが形
成されている。断層撮影の前に回転枠を定速回転させ、
その状態で間隔測定タイマ24は検出信号S2のパルス
間隔Tpを測定し、基準周期演算手段25は基準周期T
rを算出する。スイッチ手段18はa側に切り替えられ
ており、補正係数演算手段19は基準周期Trと検出周
期Tnとの比である補正係数Knを算出して記憶手段2
6に記憶する。断層撮影時において、スイッチ手段18
はb側に切り替えられ、補正周期演算手段20は検出周
期Tnに補正係数Knを掛けて補正周期Trnを求め、
その補正周期Trnに基づいて逓倍した位置信号SA、
SBを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転部の回転角度
を検出する回転角度検出装置およびこれを用いたX線コ
ンピュータ断層撮影装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】固定部と回転部を有す
る回転装置において当該回転部の回転角度を検出する手
段として光学式や磁気式のロータリエンコーダが用いら
れている。このロータリエンコーダは、信号生成手段に
より周方向に沿って周期的な光学的変化や磁気的変化を
生成し、信号検出手段でその変化を検出することにより
回転角度を検出するようになっている。
【0003】例えば磁気式のロータリエンコーダの一方
式として、回転部に磁性体からなる検出歯車を取り付
け、固定部にこの検出歯車に対向して磁気抵抗素子(M
R素子)を配置したものが供されている。この場合、磁
気抵抗素子は、検出歯車の歯の凹凸による磁束密度の変
化に応じてほぼ正弦波形を有する検出電圧を出力する。
この検出原理によれば、検出歯車の径を大きくしてその
歯数を増やすことにより、角度分解能の高い多パルス信
号(A相信号、B相信号)を容易に得ることができるこ
とになる。
【0004】しかし、実際に検出歯車の径を大きくして
歯数を増やすと、磁気抵抗素子から出力される検出電圧
に歪みが生じ、一定の回転速度で回転しているにもかか
わらず検出電圧の周期に長短のばらつきが生じる現象が
見られる。この周期のばらつきはそのまま角度誤差とな
る。また、1回転に多数のパルス信号を得るために上記
検出電圧に対して逓倍処理を行う場合にも、周期にばら
つきがあると適切な逓倍信号を得ることできなくなる。
【0005】加えて、磁気式のロータリエンコーダの角
度精度は検出歯車の歯の加工精度に依存して決まるた
め、角度分解能および角度精度を高めるには多数の歯を
精度良く加工しなければならず、その加工が難しくなる
とともに製造コストの増大を招いていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、比較的低精度の信号生成手段を用いた
場合であっても回転角度を高精度に検出することができ
る回転角度検出装置およびこれを用いたX線コンピュー
タ断層撮影装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載した回転角度検出装置は、固定部と
回転部を有する回転装置において当該回転部の回転角度
を検出する回転角度検出装置であって、前記回転部と固
定部の何れか一方に固定され、前記回転部の円周方向に
沿って周期的に変化する第1の信号を生成する第1の信
号生成手段と、この第1の信号生成手段に対し前記回転
部と固定部の何れか他方に固定され、前記第1の信号を
検出する第1の信号検出手段と、前記回転部と固定部の
何れか一方に固定され、前記回転部の円周方向に沿って
前記第1の信号よりも角度精度が高い第2の信号を生成
する第2の信号生成手段と、この第2の信号生成手段に
対し前記回転部と固定部の何れか他方に固定され、前記
第2の信号を検出する第2の信号検出手段と、前記回転
部が一定の回転速度で回転している状態において、前記
第1の信号検出手段から出力される第1の検出信号の各
周期と前記第2の信号検出手段から出力される第2の検
出信号の信号間隔とをそれぞれ測定し、前記第2の検出
信号の信号間隔を基準時間として前記第1の検出信号の
各周期の補正データを求め、以降は前記回転部が任意の
回転速度で回転している状態において、前記第1の信号
検出手段から出力される第1の検出信号の各周期を前記
補正データを用いて補正し、この補正した周期に基づい
て前記回転部の回転角度を求める回転角度演算手段とを
有して構成されていることを特徴とする。
【0008】この構成によれば、回転角度演算手段は、
回転部が一定の回転速度で回転している状態で、角度精
度の高い第2の検出信号の信号間隔を基準時間として、
第1の検出信号の各周期をその基準時間に基づいて定め
られる周期に補正する補正データを求める(学習段
階)。この補正データは、例えば記憶手段に記憶され
る。回転角度演算手段は、上記補正データを求めた後実
際に回転角度を検出する時(検出段階)に、第1の検出
信号の各周期を上記補正データを用いて補正する。この
補正によって、第1の信号(第1の検出信号)の各周期
が上記基準時間に基づいて定められる周期に基準化され
るので、その補正した周期に基づいて回転部の回転角度
を求めれば、第2の信号(第2の検出信号)の信号間隔
を基準とした高精度の回転角度が得られる。
【0009】このように本手段によれば、第1の検出信
号は補正された上で用いられるため、第1の検出信号に
ついて繰り返し精度は必要であるが、角度精度は必要と
されない。このため、第1の信号生成手段(従来構成に
おいて用いられていた信号生成手段)の精度例えば加工
精度を比較的低く設定でき、製造コストを低減すること
ができる。また、第1の検出信号に現れる歪みの影響も
排除できる。一方、第2の検出信号には、回転角度検出
装置に要求される角度精度に応じた高い精度が必要とさ
れるが、基準時間を生成する作用を果たす上では多くの
信号変化は必要ない。このため、新たに付加する第2の
信号生成手段はその構成を簡単化でき、製造コストを低
減することができる。
【0010】この場合、回転角度演算手段は、学習段階
において、基準時間に基づいて第1の検出信号の基準周
期を求め、この基準周期と第1の検出信号の各周期との
比を補正データとすると良い(請求項2)。この構成に
よれば、第1の信号の各周期が全て基準周期に等しい高
精度の信号生成手段を用いた場合と同様の高精度の回転
角度を得られる。
【0011】さらに、学習段階から検出段階に移行した
後に、前記第1の検出信号の各周期と前記第2の検出信
号の信号間隔とに基づいて補正データの誤差を求め、所
定値以上の誤差がある場合には再度補正データを求める
と良い(請求項3)。この構成によれば、検出段階にお
いて、機械的状態、電気的状態、磁気的状態などに変化
が生じるなどして補正データに誤差が生じても、所定値
以上の誤差が生じた時点で補正データが再設定されるの
で、角度精度を常に所定値よりも高く維持できる。
【0012】なお、回転角度演算手段を、求めた回転角
度に対応したパルス状の位置信号を生成するように構成
しても良く(請求項4)、この場合、上記補正した周期
を1/n(n≧2)に等分割することにより、第1の検
出信号を逓倍した位置信号を生成するように構成しても
良い(請求項5)。これにより、検出する回転角度の角
度分解能をより高めることができる。
【0013】ところで、上記目的を達成するためには、
請求項6に記載した手段を用いることができる。この回
転角度検出装置は、回転部の円周方向に沿って連続的に
変化する第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
請求項1記載の回転角度検出装置と同様の第1の信号検
出手段、第2の信号生成手段および第2の信号検出手段
とを備えるとともに、前記回転部が一定の回転速度で回
転している状態において、前記第2の信号検出手段から
出力される第2の検出信号の信号間隔に基づいて回転角
度データを生成するとともに、前記第1の信号検出手段
から出力される第1の検出信号と前記回転角度データと
の対応データを生成し、以降は前記回転部が任意の回転
速度で回転している状態において、前記対応データを参
照することにより前記第1の信号検出手段から出力され
る第1の検出信号に対応した回転角度を求める回転角度
演算手段を有して構成されている。
【0014】この構成によれば、回転角度演算手段は、
回転部が一定の回転速度で回転している状態で、角度精
度の高い第2の検出信号の信号間隔に基づいて回転角度
データを生成する。この回転角度データは、上記信号間
隔の間に所定角度だけ一定割合で増加または減少するデ
ータである。そして、第1の検出信号と回転角度データ
とを対応させた対応データを生成する(学習段階)。こ
の対応データは、角度精度が高く、例えば記憶手段に記
憶される。回転角度演算手段は、上記補正データを求め
た後、実際に回転角度を検出する時(検出段階)に、第
1の信号検出手段から出力される第1の検出信号と上記
対応データ内の第1の検出信号との対応を図り、その対
応点に応じた回転角度を求める。従って、ここで求める
回転角度は対応データと同様に高精度となる。
【0015】このように、本手段によれば第1の検出信
号は対応データを介して回転角度と関係付けられるた
め、第1の検出信号について繰り返し精度は必要である
が、連続的に変化するものであれば角度精度は必要とさ
れない。このため、第1の信号生成手段の精度例えば加
工精度を比較的低く設定でき、製造コストを低減するこ
とができる。また、第2の信号生成手段についても、請
求項1記載の発明と同様に構成を簡単化でき、製造コス
トを低減することができる。
【0016】この場合、学習段階から検出段階に移行し
た後に、前記対応データの誤差を求め、所定値以上の誤
差がある場合には再度対応データを求めると良い(請求
項7)。この構成によれば、請求項3記載の発明と同様
の作用、効果が得られる。なお、回転角度演算手段を、
求めた回転角度に対応したパルス状の位置信号を生成す
るように構成しても良い(請求項8)。
【0017】以上の各場合において、第1の信号生成手
段を、磁気信号を生成する磁性体から構成し(請求項
9)、さらに、この磁性体を複数に分割して製作しても
良い(請求項10)。分割することにより第1の信号の
角度精度は低下するが、上述したようにこの精度低下は
第2の信号を用いて補償されるようになっているため回
転角度検出装置の検出精度を高く維持できる。また、分
割することにより、磁性体からなる第1の信号生成手段
の製作が容易となり、一層のコスト低減が図られる。
【0018】以上説明した回転角度検出装置をX線コン
ピュータ断層撮影装置に適用すれば(請求項11)、回
転角度検出装置のコストを低く抑えつつ、断層画像の再
構成処理を行う場合において必要となる極めて高精度の
回転角度(X線管の回転位置)の検出が可能となる。ま
た、X線コンピュータ断層撮影装置の回転枠は慣性モー
メントが大きいので、学習段階での回転速度の変動が極
めて小さくなり、より精度の高い補正データ、対応デー
タが得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
をX線コンピュータ断層撮影装置に適用した第1の実施
形態について図1ないし図7を参照しながら説明する。
図3はX線コンピュータ断層撮影装置の側面図であり、
図4は図3において矢印A方向から見た正面図である。
X線コンピュータ断層撮影装置1(以下、X線CT装置
1と称す)は、X線管2とX線検出器3とが一体となっ
て被検者Pの周囲を回転する回転/回転方式を採用して
おり、被検者Pの周囲1周(約360°)分の投影デー
タセットから1枚の断層画像を再構成する装置である。
【0020】一種の回転装置としてのX線CT装置1
は、架台部4と被検者Pが横たわる寝台5とを備えてい
る。架台部4は、固定枠6(固定部に相当)とこの固定
枠6のに回転可能に支持されたほぼ円環形状の回転枠7
(回転部に相当)とから構成されている。このうち回転
枠7には、例えばコーンビーム形でX線を曝射するタイ
プのX線管2と例えばマルチスライス形のX線検出器3
とが、寝台5上の被検者Pを挟んで対向する位置関係で
搭載されている。
【0021】また、図示しないが、回転枠7には永久磁
石と円環形状のロータヨークコイルとが取り付けられて
おり、固定枠6にはコイルが取り付けられている。これ
らにより、回転枠7を回転駆動するダイレクトドライブ
モータDM(回転駆動部に相当、図2参照)が構成され
ている。さらに、回転枠7には、X線検出器3から出力
される電流信号を電圧信号に変換するI−V変換器、こ
の電圧信号を周期的に積分する積分器、この積分器の出
力信号を増幅するアンプ、このアンプの出力信号をディ
ジタル信号に変換するA/Dコンバータ等からなるデー
タ収集システムを収納するボックスや、X線管2への電
力供給および信号送受信のためのスリップリング機構が
回転バランスをとって配設されている。
【0022】ダイレクトドライブモータDMの速度制
御、回転枠7の停止位置制御、断層画像の再構成処理な
どを行うためには、回転枠7の回転角度(つまりX線管
2の回転位置)の検出が必要である。特に断層画像の再
構成処理には極めて高精度の回転角度が必要とされる。
このため、X線CT装置1には、磁気抵抗方式による第
1の信号生成手段と信号検出手段に加え、光学方式によ
る第2の信号生成手段と信号検出手段を備えている。
【0023】すなわち、図5に示すように、回転枠7の
先端面には磁性体(例えば鉄)からなる円環状の検出歯
車8が取り付けられている。検出歯車8の外周側には例
えばD個(本実施形態では432個)の同一形状の歯8
a(第1の信号生成手段に相当)が一定間隔に形成され
ており、内周面には細溝をなす1つのスリット8b(第
2の信号生成手段に相当)が形成されている。本実施形
態では、後述するように検出歯車8の歯8aに関する加
工精度は低くても良く、そのような低精度であっても極
めて高精度の回転角度を検出することができるようにな
っている。
【0024】一方、図3、図4に示すように、固定枠6
には検出歯車8の歯先から所定距離を隔てて歯8aに対
向するように磁気抵抗式センサ9(第1の信号検出手段
に相当)が取り付けられているとともに、検出歯車8の
内周面から所定距離を隔ててスリット8bに対向するよ
うに光学式センサ10(第2の信号検出手段に相当)が
取り付けられている。
【0025】磁気抵抗式センサ9は、検出歯車8の周方
向の向きに所定間隔を持って並設された2つの磁気抵抗
素子と、この磁気抵抗素子に磁気バイアスを与えるため
の永久磁石(何れも図示せず)とから構成されている。
2つの磁気抵抗素子は、所定の直流電位とグランド電位
との間に直列に接続されており、磁気抵抗素子同士の接
続点から検出信号S1(第1の検出信号に相当)が出力
されるようになっている。この検出信号S1の電圧振幅
は、歯8aと磁気抵抗素子との相対的な位置関係によっ
て変化し、回転枠7が回転している状態ではほぼ正弦波
形となる。
【0026】光学式センサ10は、円環状の検出歯車8
の内周面に対し光を照射する発光素子と、その内周面か
らの反射光を受光して電気的な検出信号S2(第2の検
出信号に相当)を出力する受光素子とから構成されてい
る。この検出信号S2は、ディジタル信号であって、回
転枠7の回転に伴って光学式センサ10とスリット8b
とが対向した時にのみHレベルとなる。
【0027】さて、図2は、検出信号S1とS2の処理
回路に係る概略的な電気的構成を示している。磁気抵抗
式センサ9からの検出信号S1は、エンコーダ11とパ
ルス生成回路12とに入力され、光学式センサ10から
の検出信号S2は、パルス生成回路12に入力されてい
る。
【0028】このうちエンコーダ11は、正弦波状の検
出信号S1からこれと同じ周波数(1回転につき432
パルス)のパルス信号S3を生成し、これをダイレクト
ドライブモータDMを駆動するモータコントローラ13
(回転駆動部に相当)に出力するようになっている。エ
ンコーダ11は、入出力信号間の遅れがほとんどない
が、検出信号S1の波形歪みや検出歯車8の歯8aの加
工精度の影響を受けるため、回転角度について高精度を
得にくい。このため、検出遅れが小さい特性を活かし
て、モータコントローラ13によるダイレクトドライブ
モータDMのフィードバック制御に用いている。
【0029】一方、パルス生成回路12(回転角度演算
手段に相当)は、検出信号S1とS2とに基づいて極め
て高精度の2相の位置信号SA、SBを生成し、これを
断層画像を再構成する画像再構成プロセッサ14(コン
ピュータ部に相当)に出力するようになっている。位置
信号SA、SBは検出信号S1に対し25逓倍されてお
り、1回転につき10800パルスのパルス信号であ
る。なお、画像再構成プロセッサ14は、投影データに
対してチャンネル間における感度不均一の補正等の前処
理を実行する前処理部、この前処理部で補正された投影
データに基づいて断層画像データを再構成する再構成
部、断層画像データを表示するディスプレイ装置、ユー
ザインストラクションを入力するための入力装置、架台
部4のスキャン動作を制御するスキャンコントローラ等
を備えている。
【0030】図1は、このパルス生成回路12の電気的
構成をブロック図として示したものである。二点鎖線で
囲まれた部分は、DSPなどのプロセッサによってソフ
トウェア処理されているが、ハードウェアにより構成し
ても良い。ゼロクロス点検出回路15は、検出信号S1
のゼロクロス点を検出し、ゼロクロス検出信号S4を出
力するようになっている。このゼロクロス検出信号S4
は、検出信号S1が低電位側から高電位側へと変化する
時のゼロクロス点でLレベルからHレベルに変化し、高
電位側から低電位側へと変化する時のゼロクロス点でH
レベルからLレベルに変化する。
【0031】周期測定タイマ16は、クロック発生回路
17で生成される基準クロック信号S5を用いてゼロク
ロス検出信号S4の各周期を測定し、その検出周期Tn
(n=1、2、…、432)を順次出力するようになっ
ている。
【0032】スイッチ手段18は、この出力された検出
周期Tnを補正係数演算手段19または補正周期演算手
段20の何れか一方に与えるための選択手段であって、
後述するように学習段階においては補正係数演算手段1
9側(図1に示すa側)に切り替えられ、検出段階にお
いては補正周期演算手段20側(図1に示すb側)に切
り替えられるようになっている。
【0033】補正周期演算手段20、除算手段21、遅
延手段22およびパルス発生手段23は検出段階におい
て動作するものである。このうち補正周期演算手段20
は、検出信号S2、検出周期Tnおよび補正係数Kn
(n=1、2、…、432)を入力し、検出周期Tnを
補正係数Knで補正した補正周期Trn(n=1、2、
…、432)を演算するようになっている。また、除算
手段21、遅延手段22およびパルス発生手段23は、
逓倍された位置信号SA、SBを生成するものである。
【0034】一方、間隔測定タイマ24、基準周期演算
手段25および補正係数演算手段19は学習段階におい
て動作するもので、このうち間隔測定タイマ24は、基
準クロック信号S5を用いて検出信号S2のパルス間隔
Tp(基準時間に相当)を測定し出力するようになって
いる。また、基準周期演算手段25はパルス間隔Tpに
基づいて基準周期Trを演算し、補正係数演算手段19
は基準周期Trと検出周期Tnとに基づいて各周期ごと
の補正係数Kn(補正データに相当)を演算するように
なっている。記憶手段26は、学習段階において演算さ
れた補正係数Knを記憶する不揮発性メモリである。
【0035】なお、本発明でいう回転角度検出装置は、
上述した検出歯車8(歯8a、スリット8b)、磁気抵
抗式センサ9、光学式センサ10およびパルス生成回路
12から構成されている。
【0036】次に、本実施形態の作用について図6およ
び図7も参照しながら説明する。被検者Pの断層撮影を
行う場合、X線CT装置1は、寝台5に被検者Pが横た
わっている状態で回転枠7を回転させながらX線管2か
らX線を曝射し、X線検出器3によりその投影量を検出
する。そして、被検者Pの周囲1周分の投影データに基
づいて断層画像の再構成を行う。上述したように、この
断層画像の再構成には回転枠7の回転角度(X線管2の
回転位置)を示す高精度の位置信号SA、SBが必要と
なる。
【0037】検出歯車8の歯数D(=432)は決まっ
ているため、磁気抵抗式センサ9から出力される検出信
号S1の各周期Tnに相当する回転角度Δθnは、ほぼ
360°/Dとなっている。しかし、検出歯車8の歯8
aには加工ばらつきがあり、また検出歯車8の径が大き
くなるほど検出信号S1の歪みが大きくなるため、上記
回転角度Δθnも歯8aごとにばらついてしまう。従っ
て、検出信号S1のみを用いて得た位置信号SA、SB
には、上記加工ばらつきや波形歪みに相当する誤差が生
じる。
【0038】そこで、本実施形態のX線CT装置1は、
断層撮影に先立って検出歯車8の各歯8aごとの上記回
転角度Δθn(実際には後述する補正係数Kn)を学習
し(学習段階)、断層撮影を行う場合にはその学習結果
に基づいて回転角度の検出を行う(検出段階)。以下、
学習段階と検出段階とについてそれぞれ説明する。
【0039】[学習段階]まず、モータコントローラ1
3がダイレクトドライブモータDMをフィードバック制
御して、回転枠7を比較的高い一定の回転速度例えば1
20rpm(もしくはそれ以上)で回転させる。回転枠
7はイナーシャが大きく、計算によれば120rpmで
回転中に駆動トルクが0になった場合でも約0.8%の
回転むらしか生じない。このことは、回転枠7が120
rpmで回転中には、1回転につき1パルスだけ出力さ
れる光学式センサ10の検出信号S2のパルス間隔Tp
と、検出信号S2のパルスからの経過時間とに基づいて
回転角度を0.8%以下の誤差で求めることができるこ
とを意味している。実際には、モータコントローラ13
がダイレクトドライブモータDMを定速駆動するため、
角度精度はさらに高くなる。
【0040】この定速回転状態において、間隔測定タイ
マ24は基準クロック信号S5を用いて検出信号S2の
パルス間隔Tpを測定し、基準周期演算手段25は次の
(1)式に基づいて基準周期Trを算出する。この基準
周期Trは、歯8aが等間隔に形成された理想的な検出
歯車8を用いるとともに検出信号S1に歪みが存在しな
い場合、つまり上記回転角度Δθnに歯8aごとのばら
つきが存在しない場合において周期測定タイマ16が出
力する検出周期Tnに等しい。 Tr=Tp/D …(1)
【0041】スイッチ手段18はa側に切り替えられて
おり、補正係数演算手段19は、基準周期Trと周期測
定タイマ16が出力する検出周期Tnとを入力し、次の
(2)式に従って各周期ごとの補正係数Knを算出す
る。得られた補正係数Knは、記憶手段26に記憶され
る。 Kn=Tr/Tn …(2)
【0042】なお、検出歯車8の歯8aの加工ばらつき
は検出歯車8を交換しない限り変化せず、検出信号S1
の波形歪みも検出歯車8や磁気抵抗式センサ9を交換し
ない限り変化しにくい(繰り返し精度が高い)と考えら
れる。従って、交換補正係数Knの算出(学習段階)は
断層撮影のたびに行う必要はない。
【0043】[検出段階]実際に被検者Pの断層撮影を
行う場合、ダイレクトドライブモータDM(回転枠7)
はモータコントローラ13により様々な回転速度で回転
駆動され、これに伴って断層画像の構成に必要となる投
影データが収集される。この場合、スイッチ手段18は
b側に切り替えられている。
【0044】図6は、この検出段階における各信号波形
を示している。周期測定タイマ16は、ゼロクロス検出
信号S4の各周期Tnを測定し、補正周期演算手段20
は、その周期Tnと補正係数Knを用いて次の(3)式
に従って補正周期Trnを演算する。 Trn=Tn×Kn …(3)
【0045】補正係数Knにより補正された補正周期T
rnは、歯8aが等間隔に形成された理想的な検出歯車
8を用いるとともに検出信号S1に歪みが存在しない場
合に周期測定タイマ16が出力する検出周期Tnに等し
くなる。従って、検出周期Tnに替えて補正周期Trn
を用いることは、実質的に上記理想的な検出歯車8を用
い且つ波形歪みを除去したことと等価となる。
【0046】周期が補正されたゼロクロス検出信号S4
を逓倍するため、除算手段21は次の(4)式に従って
各補正周期Trnごとに時間Tcnを算出する。ここ
で、mpは、ゼロクロス検出信号S4(検出信号S1)
に対する位置信号SA、SBの逓倍係数であり、本実施
形態では25としている。 Tcn=Trn/(4×mp) …(4)
【0047】遅延手段22は、検出信号S1の出力から
位置信号SA、SBの出力までの時間遅れが所定時間例
えば2周期となるように出力タイミングを調整する。例
えば、検出信号S2が出力された後の検出信号S1の最
初の検出周期T1は、(3)式により補正された後、検
出周期T1の開始時点から2周期後に出力される位置信
号SA、SBに反映されることとなる。
【0048】パルス発生手段23は、図7に示すよう
に、時間Tcnを用いて補正周期Trnの1/mpの周
期(mp倍の周波数)を持つ位置信号SA、SBを生成
する。位置信号SAは位置信号SBに対し90°の進み
位相となっている。
【0049】なお、上述の説明から分かるように、ゼロ
クロス検出信号S4の周期測定が必要であるため、検出
周期Tnと位置信号SA、SBとの間には例えば2周期
程度の遅れが発生する。しかし、回転枠7のイナーシャ
は非常に大きく、ダイレクトドライブモータDMのトル
ク変動は十分に小さいため、2周期程度の遅れによる回
転角度のずれは極めて小さくなり実質的な誤差は生じな
い。
【0050】以上説明したように、本実施形態のX線C
T装置1は、回転枠7の回転角度を検出するために回転
枠7に円環状の検出歯車8を取り付け、その歯8aの位
置を固定枠6に取り付けた磁気抵抗式センサ9により検
出するとともに、検出歯車8の内周面に1箇所設けられ
たスリット8bの位置を固定枠6に取り付けた光学式セ
ンサ10により検出する構成とした。この構成によれ
ば、光学式センサ10から出力される検出信号S2は、
回転枠7が正確に360°回転するごとにHレベルとな
るパルス信号となる。
【0051】断層撮影に先立つ学習段階において、回転
枠7を定速回転させて検出信号S1の各周期Tnと検出
信号S2のパルス間隔Tpとを測定し、そのパルス間隔
Tpを歯数Dで除して得た基準周期Trと各周期Tnと
の比である補正係数Knを算出し記憶手段26に記憶す
る構成とした。これにより、補正係数Knは、加工ばら
つきを持つ検出歯車8を用いた場合あるいは検出信号S
1の波形が歪んでいる場合の検出周期Tnを、加工ばら
つきのない理想的な検出歯車8を用い且つ検出信号S1
に歪みがない場合の基準周期Trに補正する補正データ
となる。
【0052】この場合、記憶手段26には歯数Dに等し
い数の補正係数Knを記憶すれば良いので、記憶手段2
6の記憶容量を比較的小さくできる。また、学習段階に
おける定速回転数を120rpmまたはそれ以上に設定
したので、回転むらを低減でき、より精度の高い補正係
数Knを得られる。
【0053】そして、断層撮影を行う検出段階におい
て、検出信号S1の各周期Tnを補正係数Knにより補
正した上で用いる構成としたので、各周期Tnが基準周
期Tr(つまり正確に360°に対応するパルス間隔T
p)に基づいて基準化されることとなり、高精度の回転
角度を得ることができる。
【0054】このように検出信号S1について繰り返し
精度は必要となるが角度精度は必要とならない。このた
め、検出歯車8の歯8aの加工精度を比較的低く設定で
き、製造コストを下げることができる。また、検出信号
S1の波形歪みによる影響を受けないため、検出歯車8
の径を大きくすることができる。さらに、検出信号S2
には、断層画像を再構成する上で要求される角度精度に
応じた高い精度が必要とされるが、スリット8bは1つ
だけ設けられているので、パルス間隔Tpは正確に36
0°に対応することとなり容易に高い精度を得られる。
【0055】なお、画像再構成プロセッサ14に与えら
れる位置信号SA、SBは、補正周期Trnからなる信
号を25逓倍した信号であるため、より高い角度分解能
を得られる。
【0056】(第2の実施形態)次に、本発明をX線コ
ンピュータ断層撮影装置に適用した第2の実施形態につ
いて図8ないし図10を参照しながら説明する。本実施
形態は、第1の実施形態に対しパルス生成回路の構成を
異にしている。その他の構成例えば固定枠6、回転枠
7、検出歯車8、磁気抵抗式センサ9、光学式センサ1
0、エンコーダ11、モータコントローラ13、画像再
構成プロセッサ14などは第1の実施形態と同じ構成で
ある。
【0057】図8は、パルス生成回路27の電気的構成
をブロック図として示したものである。二点鎖線で囲ま
れた部分は、DSPなどのプロセッサによってソフトウ
ェア処理されているが、ハードウェアにより構成しても
良い。磁気抵抗式センサ9から出力される検出信号S1
は、図示しないA/Dコンバータによってディジタル値
に変換される。スイッチ手段28は、このディジタル化
された検出信号S1を記憶手段29または角度決定手段
30の何れか一方に与えるための選択手段であって、後
述するように学習段階においては記憶手段29側(図8
に示すa側)に切り替えられ、検出段階においては角度
決定手段30側(図8に示すb側)に切り替えられるよ
うになっている。
【0058】カウンタ31は学習段階において動作する
もので、検出信号S2がHレベルとなった時点から、ク
ロック発生回路32で生成される基準クロック信号S6
のカウントを開始し、そのカウント値Nc(回転角度デ
ータに相当)を記憶手段29に出力するようになってい
る。記憶手段29は、ディジタル化された検出信号S1
をカウント値Ncと対応付けながら記憶する不揮発性メ
モリである。
【0059】角度決定手段30とパルス発生手段33は
検出段階において動作するもので、このうち角度決定手
段30は、検出信号S2がHレベルとなった時点を基準
として、検出信号S1のディジタル値(以下、レベルと
称す)に対応するカウント値Ndを記憶手段29から読
み出すようになっている。また、パルス発生手段33
は、角度決定手段30で決定された回転角度θmに基づ
いて逓倍された位置信号SA、SBを生成するようにな
っている。
【0060】次に、本実施形態の作用について図9およ
び図10も参照しながら説明する。本実施形態において
も、検出歯車8の歯8aの持つ加工ばらつきや検出信号
S1の歪みの影響を排除するため、学習段階を経た後に
実際の断層撮影である検出段階に移行する。
【0061】[学習段階]まず、モータコントローラ1
3がダイレクトドライブモータDMをフィードバック制
御して、回転枠7を比較的高い一定の回転速度例えば1
20rpm(もしくはそれ以上)で回転させる。この定
速回転状態において、カウンタ31は、図9に示すよう
に検出信号S2がHレベルとなった時点から基準クロッ
ク信号S6のカウントを開始する。カウント値Ncは一
定割合で増加し、次に検出信号S2がHレベルとなった
時点で一旦0にクリアされる。このカウント値Ncは、
回転角度に比例する高精度の角度情報となる。ディジタ
ル化された検出信号S1とカウント値Ncとからなる対
応データは、所定のサンプリング周期で記憶手段29に
記憶される。
【0062】[検出段階]実際に被検者Pの断層撮影を
行う場合、ダイレクトドライブモータDM(回転枠7)
はモータコントローラ13により様々な回転速度で回転
駆動され、これに伴って断層画像の再構成に必要となる
投影データが収集される。この場合、スイッチ手段28
はb側に切り替えられている。
【0063】図10は、検出信号S1のレベルVmから
回転角度θmを決定する方法を示している。学習段階で
はXh-1 (Vh-1 、θh-1 )、Xh (Vh 、θh )、X
h+1(Vh+1 、θh+1 )、Xh+2 (Vh+2 、θh+2 )、
…などの対応データが記憶される。検出段階において検
出信号S1のレベルがVmである場合、角度決定手段3
0は記憶手段29に記憶されている対応データを参照し
つつそのレベルVmに対応した回転角度θmを決定す
る。
【0064】レベルVmを含む対応データが存在しない
場合には、そのレベルVmを挟み込む2つのデータXh
(Vh 、θh )、Xh+1 (Vh+1 、θh+1 )を用いて次
の(5)式で示す近似計算を行う。 θm=(Vm−Vh )/(Vh+1 −Vh )×(θh+1 −θh )+θh …(5) パルス発生手段33は、角度決定手段30により決定さ
れた角度θmに基づいて位置信号SA、SBを生成し、
それを画像再構成プロセッサ14に与える。
【0065】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、断層撮影に先立つ学習段階において、回転枠7を定
速回転させて角度情報であるカウント値Ncを生成する
とともに、検出信号S1のレベルとカウント値Ncとの
対応データを記憶手段29に記憶する構成とした。この
対応データにより、検出信号S1のレベルに対応した回
転角度が極めて高精度に定まる。また、上述したよう
に、回転枠7の回転に伴って磁気抵抗式センサ9から出
力される検出信号S1のレベルは、繰り返し精度が非常
に高い。
【0066】従って、断層撮影を行う検出段階におい
て、記憶手段29に記憶された対応データを参照しつつ
検出信号S1のレベルに対応した回転角度を決定すれ
ば、非常に高精度の回転角度を得ることができる。これ
により、検出歯車8の歯8aの加工精度を低く設定でき
歯数Dも低減できるので、製造コストを下げることがで
きる。また、検出信号S2についても第1の実施形態と
同様に容易に高い精度を得られる。
【0067】(その他の実施形態)なお、本発明は上記
した各実施形態に限定されるものではなく、以下のよう
な変形あるいは拡大が可能である。各実施形態におい
て、検出歯車8を固定枠6に取り付け、磁気抵抗式セン
サ9および光学式センサ10を回転枠7に取り付ける構
成としても良い。また、磁気抵抗式センサ9と光学式セ
ンサ10を、それぞれ固定枠6と回転枠7あるいは回転
枠7と固定枠6に取り付ける構成としても良い。検出歯
車8にスリット8bを複数個設けても良い。この場合、
スリット8bの角度間隔には、回転角度検出装置に要求
される角度精度に応じた精度が必要とされる。
【0068】第1、第2の信号生成手段は検出歯車8
(歯8a、スリット8b)に限られない。第1の実施形
態における第1の信号生成手段は、円周方向に沿って周
期的に変化する信号を生成するものであれば良く、第2
の実施形態における第1の信号生成手段は、連続的に変
化する信号を生成するものであれば良い。第1、第2の
信号検出手段には、第1、第2の信号生成手段で生成さ
れる第1、第2の信号を繰り返し精度良く検出できるも
のを使用すれば良い。例えば、円環状の板、円板など
(磁性体に限らない)に対しプレス加工(打ち抜き)を
行い、周方向に一定間隔で一定寸法の孔部を設けたもの
を第1の信号生成手段としても良い。この場合の第1の
信号検出手段には、発光素子と受光素子とからなる透過
式の光学式センサを用いると良い。
【0069】各実施形態において、検出歯車8は複数に
分割されて製作されていても良い。分割や上述した打ち
抜き加工を用いると第1の検出信号の角度精度が低下す
るが、この精度低下は第2の検出信号を用いて補償され
るようになっているため位置信号SA、SBの角度精度
を高く維持できる。また、分割や打ち抜き加工を用いる
ことにより製作が容易となり、一層のコスト低減が図ら
れる。
【0070】第1の実施形態において、スイッチ手段1
8を除いて検出周期Tnを補正係数演算手段19と補正
周期演算手段20とに与え、断層撮影を行う検出段階に
おいて回転枠7が例えば120rpmで定速回転してい
る時に、補正係数演算手段19が補正係数Knを演算す
るように構成しても良い。そして、演算された補正係数
Knと記憶手段26に記憶されている補正係数Knとが
所定値以上異なる場合には、記憶されている補正係数K
nを演算された補正係数Knで置き換えたり、再度学習
段階に移行するようにしても良い。この構成によれば、
検出段階において、機械的状態、電気的状態、磁気的状
態などに変化が生じるなどして補正係数Knに誤差が生
じても、所定値以上の誤差が生じた時点で補正係数Kn
が再設定されるので、角度精度を常に所定値よりも高く
維持できる。
【0071】また、第2の実施形態において、スイッチ
手段28を除いて検出信号S1を記憶手段29と角度決
定手段30とに与え、断層撮影を行う検出段階において
回転枠7が例えば120rpmで定速回転している時
に、検出信号S1とカウント値Ncとの対応データと記
憶手段29に記憶されている対応データとの誤差を求め
るように構成しても良い。そして、所定値以上の誤差が
ある場合には再度対応データを求めるように構成すると
良い。この構成によれば、角度精度を常に所定値よりも
高く維持できる。
【0072】各実施形態において逓倍処理は必要に応じ
て行えば良い。各実施形態で説明した回転角度検出装置
は、X線CT装置に限らず、固定部と回転部を有する他
の回転装置に対しても適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の回転角度検出装置によれば、第1の検出信号の
各周期が第2の検出信号の信号間隔に基づいて定められ
る基準周期に補正されるので、その補正された周期に基
づいて回転部の回転角度を求めることにより、第2の検
出信号の信号間隔を基準とした高精度の回転角度が得ら
れる。また、請求項6記載の回転角度検出装置によれ
ば、第1の検出信号と回転角度データとを正確に対応さ
せた対応データが得られるので、その対応データを参照
することにより第1の検出信号から高精度の回転角度が
得られる。その結果、第1の信号生成手段の精度例えば
加工精度を比較的低く設定でき、製造コストを低減する
ことができる。また、第2の検出信号には、要求される
角度精度に応じた比較的高い精度が必要とされるが、多
くの信号変化は必要でないため、構成を簡単化でき製造
コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパルス生成回路
の電気的構成図
【図2】検出信号S1とS2の処理回路に係る概略的な
電気的構成図
【図3】X線コンピュータ断層撮影装置の側面図
【図4】X線コンピュータ断層撮影装置の正面図
【図5】検出歯車の取り付け態様を示す斜視図
【図6】検出段階における各信号波形を示す図
【図7】位置信号SA、SBの詳細図
【図8】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図9】学習段階における各信号波形を示す図
【図10】検出段階において検出信号S1のレベルVm
から回転角度θmを決定する方法を示す図
【符号の説明】
1はX線コンピュータ断層撮影装置(回転装置)、2は
X線管、3はX線検出器、6は固定枠(固定部)、7は
回転枠(回転部)、8aは歯(第1の信号生成手段)、
8bはスリット(第2の信号生成手段)、9は磁気抵抗
式センサ(第1の信号検出手段)、10は光学式センサ
(第2の信号検出手段)、12、27はパルス生成回路
(回転角度演算手段)、14は画像再構成プロセッサ
(コンピュータ部)、DMはダイレクトドライブモータ
(回転駆動部)である。
フロントページの続き (72)発明者 横山 光之 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 (72)発明者 小湊 真一 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 Fターム(参考) 2F069 AA83 BB40 DD26 EE23 GG04 GG06 GG07 GG12 GG59 HH15 MM04 NN08 NN16 NN22 4C093 AA22 CA35 EC42 FA43 FA45 FA55

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部と回転部を有する回転装置におい
    て当該回転部の回転角度を検出する回転角度検出装置で
    あって、 前記回転部と固定部の何れか一方に固定され、前記回転
    部の円周方向に沿って周期的に変化する第1の信号を生
    成する第1の信号生成手段と、 この第1の信号生成手段に対し前記回転部と固定部の何
    れか他方に固定され、前記第1の信号を検出する第1の
    信号検出手段と、 前記回転部と固定部の何れか一方に固定され、前記回転
    部の円周方向に沿って前記第1の信号よりも角度精度が
    高い第2の信号を生成する第2の信号生成手段と、 この第2の信号生成手段に対し前記回転部と固定部の何
    れか他方に固定され、前記第2の信号を検出する第2の
    信号検出手段と、 前記回転部が一定の回転速度で回転している状態におい
    て、前記第1の信号検出手段から出力される第1の検出
    信号の各周期と前記第2の信号検出手段から出力される
    第2の検出信号の信号間隔とをそれぞれ測定し、前記第
    2の検出信号の信号間隔を基準時間として前記第1の検
    出信号の各周期の補正データを求め、以降は前記回転部
    が任意の回転速度で回転している状態において、前記第
    1の信号検出手段から出力される第1の検出信号の各周
    期を前記補正データを用いて補正し、この補正した周期
    に基づいて前記回転部の回転角度を求める回転角度演算
    手段とを有して構成されていることを特徴とする回転角
    度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記回転角度演算手段は、前記回転部を
    一定の回転速度で回転させた状態において、前記基準時
    間に基づいて前記第1の検出信号の基準周期を求め、こ
    の基準周期と前記第1の検出信号の各周期との比を補正
    データとすることを特徴とする請求項1記載の回転角度
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記回転角度演算手段は、前記補正デー
    タを求めた後、前記回転部が一定の回転速度で回転して
    いる時に、前記第1の信号検出手段から出力される第1
    の検出信号の各周期と前記第2の信号検出手段から出力
    される第2の検出信号の信号間隔とに基づいて前記補正
    データの誤差を求め、所定値以上の誤差がある場合には
    再度補正データを求めることを特徴とする請求項1また
    は2記載の回転角度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記回転角度演算手段は、求めた回転角
    度に対応したパルス状の位置信号を生成するように構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか
    に記載の回転角度検出装置
  5. 【請求項5】 前記回転角度演算手段は、前記補正した
    周期を1/n(n≧2)に等分割することにより、前記
    第1の検出信号を逓倍した位置信号を生成するように構
    成されていることを特徴とする請求項4記載の回転角度
    検出装置。
  6. 【請求項6】 固定部と回転部を有する回転装置におい
    て当該回転部の回転角度を検出する回転角度検出装置で
    あって、 前記回転部と固定部の何れか一方に固定され、前記回転
    部の円周方向に沿って連続的に変化する第1の信号を生
    成する第1の信号生成手段と、 この第1の信号生成手段に対し前記回転部と固定部の何
    れか他方に固定され、前記第1の信号を検出する第1の
    信号検出手段と、 前記回転部と固定部の何れか一方に固定され、前記回転
    部の円周方向に沿って前記第1の信号よりも角度精度が
    高い第2の信号を生成する第2の信号生成手段と、 この第2の信号生成手段に対し前記回転部と固定部の何
    れか他方に固定され、前記第2の信号を検出する第2の
    信号検出手段と、 前記回転部が一定の回転速度で回転している状態におい
    て、前記第2の信号検出手段から出力される第2の検出
    信号の信号間隔に基づいて回転角度データを生成すると
    ともに、前記第1の信号検出手段から出力される第1の
    検出信号と前記回転角度データとの対応データを生成
    し、以降は前記回転部が任意の回転速度で回転している
    状態において、前記対応データを参照することにより前
    記第1の信号検出手段から出力される第1の検出信号に
    対応した回転角度を求める回転角度演算手段とを有して
    構成されていることを特徴とする回転角度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記回転角度演算手段は、前記対応デー
    タを求めた後、前記回転部が一定の回転速度で回転して
    いる時に、前記第1の信号検出手段から出力される第1
    の検出信号と前記第2の信号検出手段から出力される第
    2の検出信号の信号間隔に基づいて生成した回転角度デ
    ータとに基づいて前記対応データの誤差を求め、所定値
    以上の誤差がある場合には再度対応データを求めること
    を特徴とする請求項6記載の回転角度検出装置。
  8. 【請求項8】 前記回転角度演算手段は、求めた回転角
    度に対応したパルス状の位置信号を生成するように構成
    されていることを特徴とする請求項6または7記載の回
    転角度検出装置
  9. 【請求項9】 前記第1の信号生成手段は、磁気信号を
    生成する磁性体から構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし8の何れかに記載の回転角度検出装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の信号生成手段は複数に分割
    されて製作されていることを特徴とする請求項9記載の
    回転角度検出装置。
  11. 【請求項11】 固定枠と、 この固定枠に対して回転可能に支持された回転枠と、 この回転枠に取り付けられたX線管と、 このX線管から出射され被検体を透過したX線を検出す
    るX線検出器と、 前記回転枠を回転駆動する回転駆動部と、 前記回転枠の回転による前記X線管の回転位置を検出す
    る請求項1ないし10の何れかに記載の回転角度検出装
    置と、 前記X線検出器の出力と前記回転枠の回転による前記X
    線管の回転位置とに基づいて前記被検体の断層画像デー
    タを再構成するコンピュータ部とを有するX線コンピュ
    ータ断層撮影装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246906A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Ono Sokki Co Ltd 回転角度計測方法、回転角度計測装置、エンジンバルブ制御方法、およびエンジンバルブ制御装置
WO2017164720A1 (ko) * 2016-03-25 2017-09-28 (주)바텍이우홀딩스 소형 엑스선 디텍터를 이용하여 획득된 프로젝션 영상을 재구성하는 엑스선 영상 처리 장치 및 방법

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