JP2003180046A - コイルボビン及びその製造方法 - Google Patents

コイルボビン及びその製造方法

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JP2003180046A
JP2003180046A JP2001375328A JP2001375328A JP2003180046A JP 2003180046 A JP2003180046 A JP 2003180046A JP 2001375328 A JP2001375328 A JP 2001375328A JP 2001375328 A JP2001375328 A JP 2001375328A JP 2003180046 A JP2003180046 A JP 2003180046A
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coil bobbin
insulating sheet
sheet material
manufacturing
slits
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JP2001375328A
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English (en)
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Hiroyuki Sugano
弘之 菅野
Masayuki Umetsu
正幸 梅津
Atsushi Noma
厚 野間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Micro Engineering Co Ltd
Original Assignee
Oki Micro Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟に仕様変更に対応可能であると共に、製造
コストの低減、リサイクル活用に沿ったコイルボビン及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】コイルボビンを、絶縁性シート材からなる
円筒状の胴体部(31a)と、該胴体部の両端開口縁の
全周に渡って、スリット(40a)によって分離された
多数の絶縁性シート材からなる小片(31c)を開口縁
から外側方向へ配設してなるフランジ(31b)とから
構成する。また、その製造方法は、矩形帯状に形成した
絶縁性シート材(4)を、長手方向に沿った中央所定幅
を残し、対向する長手辺(40)からそれぞれ対向方向
へ切り込んだスリットを所定間隔で長手方向へ多数形成
した後、絶縁性シート材の対向する短手辺(41)どう
しを固着させて円筒状に形成すると共に、スリットによ
って分離された各小片を円筒の外側方向へ折り曲げて形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、モータやソレノ
イド等のコイルボビンの技術分野に属し、特に、マグネ
ットワイヤを巻回するコイルボビン及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来からのモータやソレノイドは、特に
クローポール式PM形のステッピングモータ5は、例え
ば、図4に断面図で示すように、多極着磁した円柱状の
ロータマグネット51bに、棒状のシャフト51aを軸
貫通させてロータ51を構成し、該ロータマグネット5
1bの外周囲に円環状のステータAssy52を上下2
相に環装状に配置してハウジング50内に収納し、上記
シャフト51aは上下に配置した軸受50aによって回
転自在に支持し、一端側をハウジング50から露出させ
て出力軸とする構成であった。
【0003】上記のステータAssy52は、通常、円
筒体の両端縁部に外フランジを形成してなるコイルボビ
ン52bを合成樹脂により成形し、該コイルボビン52
bにマグネットワイヤを多数回密巻してコイル52aを
形成し、かつこれらを上下2相に配置して上下からフラ
ンジを有するステータ52cで狭持する構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
構成のモータやソレノイド等のコイルボビンは、一体成
形品の合成樹脂製であるため、成形金型が必要となって
製造コストが高くなることに加えて、柔軟な仕様変更に
は対応し難いものであった。また、円筒状の胴体部は形
成上少なくとも0.5mm程度の厚さを必要とするた
め、コイルの巻回スペースが制限されることや、コイル
とクローポールとの間に電磁的にギャップが発生するこ
とになり、モータ特性低下の要因ともなっていた。
【0005】
【目的】そこで、本願発明は、上記課題に着目して為さ
れたものであり、コイルボビンを絶縁性シート材で簡易
に構成することにより、柔軟な仕様変更に対応させると
共に製造コストの低減を図ることを目的とし、加えて近
年重要視されているリサイクル活用に沿った部品構成を
も念頭においたコイルボビン及びその製造方法を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明のコイルボビンは、以下のように構成して
いる。すなわち、絶縁性シート材からなる円筒状の胴体
部(31a)と、該胴体部(31a)の両端開口縁の全
周に渡って、スリット(40a)によって分離された多
数の絶縁性シート材からなる小片(31c)を前記開口
縁から外側方向へ配設してなるフランジ(31b)と、
からなることを特徴としている。
【0007】次に、上記構成のコイルボビンは、以下の
ようにして製造する。先ず、矩形帯状に形成した絶縁性
シート材(4)を、その長手方向に沿った中央の所定幅
を残すようにして、対向する長手辺(40)からそれぞ
れ対向方向へ切り込んだスリット(40a)を、所定間
隔で長手方向へ多数形成した後、該絶縁性シート材
(4)の対向する短手辺(41)どうしを固着させて円
筒状に形成すると共に、前記スリット(40a)によっ
て分離されたそれぞれの小片(31c)を円筒の外側方
向へ折り曲げて形成したことを特徴としている。
【0008】なお、上記の特許請求の範囲及び課題を解
決するための手段の欄で記載した括弧付き符号は、発明
の構成の理解を容易にするため参考として図面符号を付
記したもので、この図面上の形態に限定するものでない
ことはもちろんである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明に係るコイルボ
ビン及びその製造方法の具体的実施形態例について、図
面に基づき詳細に説明する。なお、本実施形態ではステ
ッピングモータ用のコイルボビンについて説明している
が、本願発明はこれに限定するものではなく、他の種類
のモータ及びソレノイドに適応可能なことはもちろんで
ある。図1は本実施形態のコイルボビンを用いたステー
タを構成要素とするステッピングモータの概観を一部切
欠いて示す斜視図であり、図2は本実施形態のコイルボ
ビンを用いた構造を一部切欠いて示す組立斜視図であ
り、図3は本実施形態のコイルボビンの製造方法を示す
説明図である。
【0010】本願発明に係る実施形態であるステッピン
グモータAは、クローポール式PM形とよばれるタイプ
であり、概略すると、図1に示すように、多極着磁させ
た円柱状の磁石からなるロータマグネット21の中心軸
に、丸棒状のシャフト20を貫通固定してロータ2を構
成し、該ロータマグネット21の外周囲には、(図面に
おいて)上下2段構造とした円環状のステータAssy
3を所定ギャップで外環配置している。これらロータ
2、及びステータAssy3は、ハウジング1内に収納
され、該シャフト20は、該ハウジング1内の(図面に
おいて)上下に配置された軸受10によって回転自在に
支持されると共に、一端側をハウジング1から露出させ
て出力軸としている。また、ハウジング1の出力側に
は、外部取付け用のブラケット11を一体形成してい
る。なお、このステップピングモータAの構造自体は既
存技術であるため、本明細書ではこれ以上の詳細な説明
を省略する。
【0011】次に、ステータAssy3について説明す
ると、図2に示すように、コイルボビン31にマグネッ
トワイヤを多数回密巻して成るコイル30を、ステータ
(誘導子)32で軸線方向の上下から狭持するようにし
ている。該ステータ32は、磁性材料(例えば、鉄等)
から成り、円環板32aと、その内周縁から等間隔に直
角方向へ立設させた略二等辺三角形状の12個のクロー
ポール32bを一体形成して成る。そして、上下から対
向させたステータ32のクローポール32bは、コイル
ボビン31の内周面に当接すると共に、対向するクロー
ポール32bと互いに所定ギャップで噛み合うに配置し
ている。
【0012】本実施形態にかかるコイルボビン31は、
例えば、電気絶縁性を有する紙や不織布等の絶縁性シー
ト材から成る型材4から形成しており、薄肉の円筒状で
ある胴体部31aと、その両端側の開口縁から全周に渡
るフランジ31bを形成している。そのフランジ31b
は、スリット40aによって分離された多数の小片31
cを、前記開口縁から外側方向へ折り曲げるようにして
配設形成したものである。該スリット40aは、何なる
線状の切り込みでも良く、またV字状にカットしたもの
でも良い。またその切り込み方向は、図示するように開
口縁に対して放射方向とするのが好ましいが、これに限
定するものではない。
【0013】次に、上記コイルボビン31の製造方法の
具体的実施例について説明する。先ず、図3(A)に示
すような形状の型刃を用いて、長尺状、または広範な絶
縁性シート材からプレス等により型材4を打ち抜く。こ
の形状は、概ね、矩形帯状を成し、その長手方向に沿っ
た中央に所定幅Wを残すようにして、対向する長手辺4
0からそれぞれ対向方向へ切り込んだスリット40a
を、所定間隔Iで長手方向へ多数形成している。また、
短手辺41側の一方には凹状に切欠くと共に内部側が広
形の係合切欠き42を形成し、他方側には先端が広形つ
まり前記係合切欠き42と合致する形状の係合片43を
突出するように形成している。
【0014】絶縁性シート材から上記の型材4を切り取
った後、図3(B)に示すように、短手辺41同士を突
き合わせるようにして丸め、かつ係合切欠き42に係合
片43を係合させて円筒状の胴体部31aを形成する。
そして、両開口側のスリット40aにより分離されたす
べての小片31cをそれぞれ外側放射方向に折り曲げて
フランジ31bを形成する。
【0015】最後に、コイルボビン31を治具にセット
してマグネットワイヤを巻回してコイル30を形成する
(図示省略)。
【0016】なお、型材4の短手辺41同士の連結固定
は、上記したような固定方法に限定するものではなく、
他の係合手段や、または、接着、圧着、テープ止め、何
れの方法による固定方法でも良い。
【0017】
【効果】本願発明は、上記のようなコイルボビンを用い
てステッピングモータを構成しているため、コイルボビ
ンの肉厚を薄くすることが可能となる。このことはモー
タ特性をより向上させることが可能となるばかりでな
く、リサイクル活用に沿った部品構成を構築することが
可能となる。
【0018】また、上記した方法でコイルボビンを製造
しているため、成形金型を用いる必要がないため、イニ
シャルコストが低くかつ仕様変更に柔軟に対応可能とな
る。このことは複数個のコイルボビンを必要とするステ
ッピングモータ自体のコスト削減効果を奏することにな
る。なお、上記効果はステッピングモータに限定される
ものではなく、他の種類のモータやソレノイド等に適用
でき、その産業界に対する貢献は顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のコイルボビンを用いたステータ
を構成要素とするステッピングモータの概観を一部切欠
いて示す斜視図である。
【図2】 本実施形態のコイルボビンを用いた構造を一
部切欠いて示す組立斜視図である。
【図3】 本実施形態のコイルボビンの製造方法を示す
説明図である。
【図4】 従来の実施形態のコイルボビンを用いたステ
ータを構成要素とするステッピングモータの断面図であ
る。
【符号の説明】
A ステッピングモータ 1 ハウジング 10 軸受 11 ブラケット 2 ロータ 20 シャフト 21 ロータマグネット 3 ステータAssy 30 コイル 31 コイルボビン 31a 胴体部 31b フランジ 31c 小片 32 ステータ 32a 円環板 32b クローポール 4 型材(絶縁性シート材の) 40 長手辺 40a スリット 41 短手辺 42 係合切欠き 43 係合片 5 ステッピングモータ(従来の実施形態の) 50 ハウジング 50a 軸受 51 ロータ 51a シャフト 51b ロータマグネット 52 ステータAssy 52a コイル 52b コイルボビン 52c ステータ W 所定幅(型材の) I 所定間隔(型材の)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 厚 福島県福島市笹木野字館1番地 沖マイク ロ技研株式会社内 Fターム(参考) 5E044 BA04 BB01 5H604 AA08 BB02 BB14 CC01 CC19 DB26 PB03 5H615 AA01 BB01 BB08 BB14 PP01 PP17 QQ21 RR02 SS03 SS04 SS18 SS19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性シート材からなる円筒状の胴体部
    (31a)と、 該胴体部(31a)の両端開口縁の全周に渡って、スリ
    ット(40a)によって分離された多数の絶縁性シート
    材からなる小片(31c)を前記開口縁から外側方向へ
    配設してなるフランジ(31b)と、 からなることを特徴とするコイルボビン。
  2. 【請求項2】矩形帯状に形成した絶縁性シート材(4)
    を、その長手方向に沿った中央の所定幅を残すようにし
    て、対向する長手辺(40)からそれぞれ対向方向へ切
    り込んだスリット(40a)を、所定間隔で長手方向へ
    多数形成した後、 該絶縁性シート材(4)の対向する短手辺(41)どう
    しを固着させて円筒状に形成すると共に、 前記スリット(40a)によって分離されたそれぞれの
    小片(31c)を円筒の外側方向へ折り曲げて形成した
    ことを特徴とするコイルボビンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012178384A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Selco Co Ltd コイル用ボビン、コイルの製造方法及びコイル
JP2017188997A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 三菱電機株式会社 回転子および回転電機
WO2018190124A1 (ja) * 2017-04-13 2018-10-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル及びそれを用いたモータ

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