JP2003179390A - 実装基板生産装置 - Google Patents

実装基板生産装置

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JP2003179390A JP2001376023A JP2001376023A JP2003179390A JP 2003179390 A JP2003179390 A JP 2003179390A JP 2001376023 A JP2001376023 A JP 2001376023A JP 2001376023 A JP2001376023 A JP 2001376023A JP 2003179390 A JP2003179390 A JP 2003179390A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの搬送ライン沿いに異なる幅を有する複
数の基板を同時的にかつ連続的に搬送しながら、生産効
率を低下させることなく電子部品が上記各基板に実装さ
れた実装基板を生産する実装基板生産装置を提供する。 【解決手段】 電子部品が上記各基板に実装された実装
基板を生産する実装基板生産装置において、実装基板生
産装置又はリフロー装置が異なる幅を有する複数の基板
を搬送する搬送装置を備え、上記搬送装置は、上記各基
板毎に、上記搬送方向と直交する方向における上記基板
の両端部のうちの少なくとも一方の端部に対する他方の
端部の位置に合せて、上記固定部材による上記基板の固
定位置を可変させて、上記固定部材により上記基板を上
記搬送部材に固定させることにより上記異なる幅を有す
る複数の基板を同時的にかつ連続的に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの搬送ライン
沿いに異なる幅を有する複数の基板を同時的にかつ連続
的に搬送しながら、電子部品が上記各基板上に実装され
た実装基板を生産する実装基板生産装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板上に電子部品を実装すること
により実装基板を生産する実装基板生産装置の一例とし
て、図29に実装基板生産装置501の全体図を示す。
【0003】図29において、実装基板生産装置501
は、基板にクリーム半田の印刷を施す印刷装置510
と、基板に電子部品を半田を介して装着する部品装着装
置520と、基板の半田をリフローさせて電子部品を実
装し、基板を実装基板とする半田リフロー装置530
と、実装基板において電子部品の実装状態を検査する検
査装置540とを備えており、さらに、実装基板生産装
置501内における上記各装置にて所定の作業が施され
る複数のの基板がストックされ、かつ印刷装置510に
各基板を連続的に供給する基板供給装置550と、検査
装置540にて検査作業が施された各実装基板を連続的
に取り出す基板取出装置560とを備えている。
【0004】また、図29に示すように、実装基板生産
装置501内の各装置は、各装置内にて基板の搬送を行
うための搬送装置をそれぞれ備えており、各搬送装置は
各装置間において、互いに連結されている。これによ
り、実装基板生産装置501の図示右端部である基板供
給装置550より供給された各基板は、各装置が備える
各搬送装置により、実装基板生産装置501内におい
て、図示右から左方向へと各基板の同時的かつ連続的な
送りが行われながら各基板が各装置を経由し、各装置に
おいて各基板に所定の作業が施され、実装基板生産装置
501の図示左端部である基板取出装置560におい
て、各基板が各実装基板としてが取り出される。
【0005】この基板の搬送装置について詳しく説明す
ると、図30に示すように、搬送装置570は、基板の
搬送方向と直交する方向に一定の間隔でもって一対に配
置された搬送部材の一例であるコンベアベルト571
と、各コンベアベルト571にコンベアベルト571の
内面に係合するように配置された複数のローラー573
と、これら各ローラー573のうちの1つのローラー5
73をその中心を回転中心として回転駆動可能な駆動モ
ータと、及び各コンベアベルト571において搬送装置
570の搬送方向に直交する方向における外側方向の側
面全体及びその上面の一部まで回り込むように設置さ
れ、各ローラー573が回転可能に固定されたコンベア
フレーム572とを備えている。これにより、一対に配
置された各コンベアベルト571の上面により、搬送さ
れる基板の搬送方向と直交する方向における両端部を支
持し、駆動モータにより各コンベアベルト571を走行
稼動させることにより、基板を支持している各コンベア
ベルト571の上面が搬送方向に走行稼動され、基板の
搬送が可能となっている。
【0006】さらに、搬送装置570は、一対の配置さ
れた各コンベアベルト571の上記一定の間隔を可変可
能なピッチ可変機構574を備えており、ピッチ可変機
構574は、搬送方向と直交する方向に配置され、かつ
一方のコンベアフレーム572に固定されたボールねじ
軸575と、他方のコンベアフレーム572が移動可能
に固定され、かつボールねじ軸575に螺合したナット
部576と、及びボールねじ軸575をその軸芯を回転
中心として正逆回転させる手回しハンドル577とを備
えている。手回しハンドル577を正逆回転させること
により、ボールねじ軸575が正逆回転され、ボールね
じ軸575に螺合しているナット部576がボールねじ
軸575に沿って移動され、ナット部576に移動可能
に固定されている上記他方のコンベアフレーム572が
搬送方向と直交する方向に移動されることにより、各コ
ンベアベルト571の上記一定の間隔を任意の間隔へと
可変することが可能となっている。
【0007】このような実装基板生産装置501におけ
る実装基板の生産方法について、基板の供給から順を追
って説明すると、基板供給部550にストックされた基
板は基板供給部550における搬送装置の各コンベアベ
ルトに搬送方向に直交する方向における両端部を支持さ
れるとともに、上記搬送方向に沿って搬送されて、印刷
装置510における搬送装置へと受け渡される。その
後、印刷装置510にて基板上における電子部品が実装
される電極上にクリーム半田の印刷が施された後、搬送
装置により、部品装着装置520の搬送装置へと基板が
受け渡される。部品装着装置520にて、基板上におけ
る電極上にクリーム半田を介して電子部品の装着が行わ
れる。なお、実装基板生産装置501においては、部品
装着装置520は、基板に実装される電子部品の種類に
より複数の部品装着装置520を備える場合があり、図
27においても、実装基板生産装置501は、4つの部
品装着装置520を備えている。
【0008】部品装着装置520において、電子部品が
装着された基板が、半田リフロー装置530における搬
送装置へと受け渡される。半田リフロー装置520にお
いては、クリーム半田を介して電子部品が装着された基
板を加熱することにより、半田をリフローさせ、その後
冷却することにより半田を固化させて、電子部品を半田
を介して基板上に実装させる装置であり、半田リフロー
装置520は、実装基板生産装置において電子部品の実
装処理が施される基板のリフロープロファイルつまり、
半田をリフローさせるための温度と加熱時間の条件に応
じたリフロープロファイルが予め設定されており、これ
により、各基板に対し適切な半田リフローが施されるこ
ととなる。半田リフロー処理が施された基板は、電子部
品が実装された実装基板となり、検査装置540におけ
る搬送装置へと実装基板が受け渡される。
【0009】検査装置540において、実装基板上にお
ける電子部品の実装状態、例えば、実装位置検査や電子
部品と基板の導通検査等が行われ、検査終了後、実装基
板は基板取出装置560の搬送装置へと受け渡され、基
板取出装置560にて、実装基板生産装置501より取
出可能にストックされる。
【0010】以上のような流れにおいて基板への電子部
品の実装処理が行われ、実装基板が生産されることとな
るが、各装置が備える各搬送装置においては、基板の送
りが同時的にかつ連続的に、さらに一定の送りピッチで
もって間欠的な基板の送りが行われる。また、印刷装置
510、部品装着装置520、及び検査装置540にお
いては、この基板の間欠的な送りの停止時に、基板に対
して所定の作業が施されることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな実装基板生産装置501においては、各装置におけ
る搬送装置に沿って同一の幅を有する複数の基板を同時
的にかつ連続的に搬送しながら、各基板に電子部品の実
装処理を施し、実装基板を生産していたため、実装基板
生産装置501において、異なる幅を有する複数の基板
より実装基板を生産する場合には、実装基板生産装置を
一旦停止させ、各装置における搬送装置の幅である上記
一定の間隔を、各ピッチ可変機構により可変させて、搬
送する基板の幅に合致するように切替えた後、再び実装
基板生産装置501を稼動させて基板の搬送を行ってい
た。このため、搬送する基板の幅が変わる度に、実装基
板生産装置を一旦停止させなければならず、異なる幅を
有する基板より実装基板を生産する場合には、実装基板
生産装置の停止時間や搬送装置の幅調整時間のように生
産時間ロスが多く発生し、効率的な生産ができないとい
う問題点があった。
【0012】また、半田リフロー装置520において
は、実装基板生産装置における電子部品の実装処理が施
される基板のリフロープロファイルに応じて、各基板に
対し適切な半田リフローを行う必要があるが、実装基板
生産装置において搬送される基板の種類が変わり、基板
のリフロープロファイルが変わるような場合にあって
は、実装基板生産装置を一旦停止させ、半田リフロー装
置520において、リフロープロファイルに合致した加
熱環境を提供可能なように調整を行う必要があり、異な
るリフロープロファイルを有する基板より実装基板を生
産する場合においても、実装基板生産装置の停止時間や
半田リフロー装置の加熱環境の調整時間のように生産時
間ロスが多く発生し、効率的な生産ができないという問
題点があった。
【0013】近年、需要者の様々な要望に合せるべく、
実装基板が内蔵された電子機器においても、多品種の電
子機器を少量生産することが望まれており、必然的にこ
のような実装基板を生産する実装基板生産装置において
も、多品種の実装基板を1台の装置で生産が可能な装置
が望まれている。
【0014】このような実装基板が内蔵された電子機器
の一例であるテレビにおいては、1台のテレビに、メイ
ン基板1枚、信号基板2枚、端子基板2枚、高周波回路
基板1枚、及びその他基板4枚の合計10枚の種類及び
幅が異なる実装基板を有している場合がある。最近、市
場の要望により、1台ずつ異なる仕様のテレビが要求さ
れる場合があり、このような要望に対応するために、1
つの実装基板生産装置において、上記10枚の実装基板
を生産する必要があり、上記実装基板生産装置におい
て、1枚の実装基板を生産した後、次の実装基板の生産
を行うための調整作業を実施し、その後、2枚目の実装
基板を生産するというような工程を行わなければならな
い。従って、テレビ1台分に内蔵される実装基板を生産
するリードタイムは長く、また、実装基板生産装置の調
整のために生産を停止している時間が多くなってしま
い、生産性が上がらないという問題点がある。
【0015】このように、従来の実装基板生産装置にお
いては、多品種の実装基板、つまり、異なる幅を有する
複数の基板を混載して搬送することができないため、こ
のような場合にあっては、実装基板生産装置における実
装基板の生産効率が低下するというような問題点があっ
た。
【0016】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、1つの搬送ライン沿いに異なる幅を
有する複数の基板を同時的にかつ連続的に搬送しなが
ら、生産効率を低下させることなく電子部品が上記各基
板に実装された実装基板を生産する実装基板生産装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0018】本発明の第1態様によれば、1つの搬送ラ
イン沿いに異なる幅を有する複数の基板を同時的にかつ
連続的に搬送しながら、電子部品を半田を介在させて上
記各基板上に装着した後、リフロー装置で上記各基板の
それぞれの上記半田をリフローした後固化させて、上記
各電子部品が上記各基板に実装された実装基板を生産す
る実装基板生産装置において、上記異なる幅を有する複
数の基板を同時的にかつ連続的に上記リフロー装置へ搬
送する搬送装置を備え、上記搬送装置は、上記各基板の
搬送方向に沿って配置された搬送部材と、上記各搬送部
材を上記搬送方向に沿って駆動可能な駆動機構と、上記
搬送部材に、上記異なる幅を有する上記各基板の幅に応
じて、上記各基板を上記搬送方向に対して固定する固定
部材とを備えることを特徴とする実装基板生産装置を提
供する。
【0019】本発明の第2態様によれば、上記リフロー
装置は、上記異なる幅を有する複数の基板を同時的にか
つ連続的に搬送する別の搬送装置と、搬送されている上
記異なる幅を有する複数の基板に同時的にかつ連続的に
リフローを行う加熱装置とを備え、上記別の搬送装置
は、上記各基板の搬送方向に沿って配置された搬送部材
と、上記各搬送部材を上記搬送方向に沿って駆動可能な
駆動機構と、上記搬送部材に、上記異なる幅を有する上
記各基板の幅に応じて、上記各基板を上記搬送方向に対
して固定する固定部材とを備える第1態様に記載の実装
基板生産装置を提供する。
【0020】本発明の第3態様によれば、1つの搬送ラ
イン沿いに異なる幅を有する複数の基板を同時的にかつ
連続的に搬送しながら、電子部品を半田を介在させて上
記各基板上に装着した後、リフロー装置で上記各基板の
それぞれの上記半田をリフローした後固化させて、上記
各電子部品が上記各基板に実装された実装基板を生産す
る実装基板生産装置において、上記リフロー装置は、上
記異なる幅を有する複数の基板を同時的にかつ連続的に
搬送する搬送装置と、搬送されている上記異なる幅を有
する複数の基板に同時的にかつ連続的にリフローを行う
加熱装置とを備え、上記搬送装置は、上記各基板の搬送
方向に沿って配置された搬送部材と、上記各搬送部材を
上記搬送方向に沿って駆動可能な駆動機構と、上記搬送
部材に、上記異なる幅を有する上記各基板の幅に応じ
て、上記各基板を上記搬送方向に対して固定する固定部
材とを備えることを特徴とする実装基板生産装置を提供
する。
【0021】本発明の第4態様によれば、上記実装基板
生産装置は、上記搬送装置を制御可能な制御部を備え、
上記搬送装置は、上記各基板毎に、上記搬送方向と直交
する方向における上記基板の両端部のうちの少なくとも
一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて、上記固
定部材による上記基板の固定位置を可変させて、上記固
定部材により上記基板を上記搬送部材に固定し、上記制
御部は、上記駆動機構により、上記搬送部材を駆動させ
て上記各基板を同時的にかつ連続的に搬送させる第1態
様に記載の実装基板生産装置を提供する。
【0022】本発明の第5態様によれば、上記実装基板
生産装置は、上記搬送装置を制御可能な制御部を備え、
上記搬送装置は、上記各基板毎に、上記搬送方向と直交
する方向における上記基板の両端部のうちの一方の端部
を固定するとともに、上記一方の端部に対する他方の端
部の位置に合せて上記基板を支持して、上記固定部材に
より上記基板を上記搬送部材に固定し、上記制御部は、
上記駆動機構により、上記搬送部材を駆動させて上記各
基板を同時的にかつ連続的に搬送させる第1態様に記載
の実装基板生産装置を提供する。
【0023】本発明の第6態様によれば、上記実装基板
生産装置は、上記別の搬送装置及び上記加熱装置を制御
可能な制御部を備え、上記別の搬送装置は、上記各基板
毎に、上記搬送方向と直交する方向における上記基板の
両端部のうちの少なくとも一方の端部に対する他方の端
部の位置に合せて、上記固定部材による上記基板の固定
位置を可変させて、上記固定部材により上記基板を上記
搬送部材に固定し、上記制御部は、上記別の搬送装置に
おける上記駆動機構により、上記搬送部材を駆動させて
上記各基板を同時的にかつ連続的に搬送させ、上記加熱
装置により、上記各基板に同時的にかつ連続的にリフロ
ーを行わせる第2態様に記載の実装基板生産装置を提供
する。
【0024】本発明の第7態様によれば、上記実施基板
生産装置は、上記別の搬送装置及び上記加熱装置を制御
可能な制御部を備え、上記別の搬送装置は、上記各基板
毎に、上記搬送方向と直交する方向における上記基板の
両端部のうちの一方の端部を固定するとともに、上記一
方の端部に対する他方の端部の位置に合せて上記基板を
支持して、上記固定部材により上記基板を上記搬送部材
に固定し、上記制御部は、上記別の搬送装置における上
記駆動機構により、上記搬送部材を駆動させて上記各基
板を同時的にかつ連続的に搬送させ、上記加熱装置によ
り、上記各基板に同時的にかつ連続的にリフローを行わ
せる第2態様に記載の実装基板生産装置を提供する。
【0025】本発明の第8態様によれば、上記実装基板
生産装置は、上記搬送装置及び上記加熱装置を制御可能
な制御部を備え、上記搬送装置は、上記各基板毎に、上
記搬送方向と直交する方向における上記基板の両端部の
うちの少なくとも一方の端部に対する他方の端部の位置
に合せて、上記固定部材による上記基板の固定位置を可
変させて、上記固定部材により上記基板を上記搬送部材
に固定し、上記制御部は、上記搬送装置における上記駆
動機構により、上記搬送部材を駆動させて上記各基板を
同時的にかつ連続的に搬送させ、上記加熱装置により、
上記各基板に同時的にかつ連続的にリフローを行わせる
第3態様に記載の実装基板生産装置を提供する。
【0026】本発明の第9態様によれば、上記実装基板
生産装置は、上記搬送装置及び上記加熱装置を制御可能
な制御部を備え、上記搬送装置は、上記各基板毎に、上
記搬送方向と直交する方向における上記基板の両端部の
うちの一方の端部を固定するとともに、上記一方の端部
に対する他方の端部の位置に合せて上記基板を支持し
て、上記固定部材により上記基板を上記搬送部材に固定
し、上記制御部は、上記搬送装置における上記駆動機構
により、上記搬送部材を駆動させて上記各基板を同時的
にかつ連続的に搬送させ、上記加熱装置により、上記各
基板に同時的にかつ連続的にリフローを行わせる第3態
様に記載の実装基板生産装置を提供する。
【0027】本発明の第10態様によれば、上記搬送装
置において、上記固定部材は上記各基板を個別に固定可
能なパレットであり、上記パレットは、上記搬送方向と
直交する方向における上記基板の両端部のうちの一方の
端部を保持可能な保持部材と、上記パレット上を上記搬
送方向と直交する方向に沿って移動可能であり、かつ上
記基板の他方の端部を保持可能な移動保持部材とを備
え、上記搬送装置は、上記各基板毎に、上記保持部材に
より上記基板の上記一方の端部を保持するとともに、上
記一方の端部に対する上記他方の端部の位置に合せて、
上記移動保持部材による上記基板の保持位置を可変させ
て上記他方の端部を保持して、上記基板を上記パレット
に固定させ、上記各パレットを上記搬送部材に固定させ
る第4態様又は第8態様に記載の実装基板生産装置を提
供する。
【0028】本発明の第11態様によれば、上記搬送装
置において、上記固定部材は、上記搬送部材に固定さ
れ、かつ上記搬送方向と直交する方向における上記基板
の両端部のうちの一方の端部を保持可能な複数の保持部
材と、上記搬送部材に固定され、かつ上記直交する方向
に沿って移動可能かつ上記基板の他方の端部を保持可能
な移動保持部材とを備え、上記搬送装置は、上記各基板
毎に、上記保持部材により上記基板の上記一方の端部を
保持するとともに、上記一方の端部に対する他方の端部
の位置に合せて、上記移動保持部材による上記基板の保
持位置を可変させて、上記移動保持部材により上記基板
を上記搬送部材に固定させる第4態様又は第8態様に記
載の実装基板生産装置を提供する。
【0029】本発明の第12態様によれば、上記搬送装
置において、上記固定部材は、上記搬送部材に固定さ
れ、かつ上記搬送方向と直交する方向における上記基板
の両端部のうちの一方の端部を保持可能な複数の保持部
材と、上記搬送部材に固定され、かつ上記保持部材によ
り上記搬送部材に固定された上記基板を支持可能な複数
の支持部材とを備え、上記搬送装置は、上記各基板毎
に、上記保持部材により上記基板の上記一方の端部を保
持するとともに、上記一方の端部に対する他方の端部の
位置に合せて、上記支持部材により上記基板を支持し
て、上記基板を上記搬送部材に固定する第5態様又は第
9態様に記載の実装基板生産装置を提供する。
【0030】本発明の第13態様によれば、上記別の搬
送装置において、上記固定部材は上記各基板を個別に固
定可能なパレットであり、上記パレットは、上記搬送方
向と直交する方向における上記基板の両端部のうちの一
方の端部を保持可能な保持部材と、上記パレット上を上
記搬送方向と直交する方向に沿って移動可能であり、か
つ上記基板の他方の端部を保持可能な移動保持部材とを
備え、上記別の搬送装置は、上記各基板毎に、上記保持
部材により上記基板の上記一方の端部を保持するととも
に、上記一方の端部に対する上記他方の端部の位置に合
せて、上記移動保持部材による上記基板の保持位置を可
変させて上記他方の端部を保持して、上記基板を上記パ
レットに固定させ、上記各パレットを上記搬送部材に固
定させる第6態様に記載の実装基板生産装置を提供す
る。
【0031】本発明の第14態様によれば、上記別の搬
送装置において、上記固定部材は、上記搬送部材に固定
され、かつ上記搬送方向と直交する方向における上記基
板の両端部のうちの一方の端部を保持可能な複数の保持
部材と、上記搬送部材に固定され、かつ上記直交する方
向に沿って移動可能かつ上記基板の他方の端部を保持可
能な移動保持部材とを備え、上記別の搬送装置は、上記
各基板毎に、上記保持部材により上記基板の上記一方の
端部を保持するとともに、上記一方の端部に対する他方
の端部の位置に合せて、上記移動保持部材による上記基
板の保持位置を可変させて、上記移動保持部材により上
記基板を上記搬送部材に固定させる第6態様に記載の実
装基板生産装置を提供する。
【0032】本発明の第15態様によれば、上記別の搬
送装置において、上記固定部材は、上記搬送部材に固定
され、かつ上記搬送方向と直交する方向における上記基
板の両端部のうちの一方の端部を保持可能な複数の保持
部材と、上記搬送部材に固定され、かつ上記保持部材に
より上記搬送部材に固定された上記基板を支持可能な複
数の支持部材とを備え、上記別の搬送装置は、上記各基
板毎に、上記保持部材により上記基板の上記一方の端部
を保持するとともに、上記一方の端部に対する他方の端
部の位置に合せて、上記支持部材により上記基板を支持
して、上記基板を上記搬送部材に固定する第7態様に記
載の実装基板生産装置を提供する。
【0033】本発明の第16態様によれば、上記各基板
が異なるリフロープロファイルを有する場合であって、
上記実装基板生産装置において、互いに異なるリフロー
プロファイルを備える複数の上記リフロー装置と、上記
各基板を上記リフロープロファイル毎に分別可能、かつ
上記各リフロー装置に上記各基板を供給可能な基板分別
装置とを備え、上記基板分別装置は、上記各リフロー装
置の中から上記各基板毎の上記リフロープロファイルに
合致する上記リフロープロファイルを備える1つの上記
リフロー装置を順次選択して、上記各基板を順次供給す
る第1態様から第15態様のいずれか1つに記載の実装
基板生産装置を提供する。
【0034】本発明の第17態様によれば、上記実装基
板生産装置は、上記搬送装置に上記基板を供給可能、又
は上記搬送装置から上記基板を取出可能な基板移載装置
を備え、上記基板移載装置は、上記搬送方向における上
記基板の対向する夫々の端部を把持可能な複数の把持部
と、上記複数の把持部のうちの上記基板の少なくとも一
方の端部を把持可能な上記把持部を、上記搬送方向沿い
に進退移動可能な把持部移動機構と、上記各把持部及び
上記把持部移動機構とを備えるヘッド部を昇降動作可能
な昇降機構と、上記ヘッド部を上記搬送方向に沿って進
退移動可能な移動機構とを備え、上記把持部移動機構、
上記昇降機構、及び上記移動機構を稼動させることによ
り、上記搬送装置への上記基板の供給、又は上記搬送装
置からの上記基板の取出が可能である第1態様から第1
6態様のいずれか1つに記載の実装基板生産装置を提供
する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0036】本発明の第1の実施形態にかかる実装基板
生産装置101を図1に示す。図1において、実装基板
生産装置101は、各基板にクリーム半田の印刷を施す
印刷装置110と、各基板に電子部品を上記クリーム半
田を介して装着する部品装着装置120と、各基板の半
田をリフローさせて電子部品を固着し、各基板を電子部
品が実装された実装基板とする半田リフロー装置130
と、各実装基板において各電子部品の実装状態を検査す
る検査装置140とを備え、さらに、実装基板生産装置
101内における上記各装置にて所定の作業が施される
複数の種類の基板がストックされ、かつ印刷装置110
に各種類の基板を連続的に供給する基板保持供給装置1
50と、検査装置140にて検査作業が施された各種類
の実装基板を連続的に取り出す基板取出収納装置160
とを備えている。また、実装基板生産装置101は、実
装基板生産装置101が備える上記各装置を制御する制
御部9を備えている。なお、実装基板生産装置101が
備える上記各装置が制御部9により制御される場合に代
えて、上記各装置が個別に制御部を備えており、これら
上記各制御部による制御動作を制御部9により集中的に
監視するような場合であってもよい。例えば、半田リフ
ロー装置130が半田リフロー装置130を制御する制
御部を備え、上記制御部による半田リフロー装置130
の制御動作を、実装基板生産装置101が備える制御部
9により監視するような場合であってもよい。
【0037】また、図1に示すように、実装基板生産装
置101内の各装置は、各装置内にて基板の搬送を行う
ための搬送装置をそれぞれ備えており、各搬送装置は各
装置間において互いに基板の受け渡しを可能に連結され
て、搬送ライン3が形成されている。これにより、実装
基板生産装置101の図示右端部である基板保持供給装
置150より搬送ライン3に供給された各基板は、各装
置が備える搬送装置により、実装基板生産装置101内
において、搬送ライン3に沿って、図示右側から左方向
へと複数の基板の同時的かつ連続的な送りが行われなが
ら各基板が各装置を経由し、各装置において各基板に所
定の作業が施され、実装基板生産装置101の図示左端
部である基板取出装置160において、各基板が各実装
基板として搬送ライン3から取り出される。
【0038】これら各装置が備える搬送装置には幾つか
の種類があるが、詳細な構造及び動作の説明は後述する
ものとして、簡単に説明すると、各搬送装置は、搬送ラ
イン3における基板の送り方向である搬送方向に沿って
配置された搬送部材の一例である搬送チェーン又は搬送
ベルトと、搬送チェーン又は搬送ベルトを上記搬送方向
に沿って駆動可能な駆動機構の一例である駆動部と、搬
送チェーン又は搬送ベルトに基板を基板の幅に応じて固
定する固定部材とを備えている。これにより、各搬送装
置においては、異なる幅を有する複数の基板を同時的に
かつ連続的に搬送可能に構成されている。ここで、各搬
送装置において異なる幅を有する複数の基板を同時的に
搬送するとは、各搬送装置における基板の搬入部と搬出
部との間に互いに幅が異なる基板が少なくとも夫々1枚
ずつ混在されて夫々の基板が搬送されている状態をい
う。
【0039】このような実装基板生産装置101におけ
る実装基板の生産方法については、搬送される各基板に
対して各装置にて施される作業が、各基板の搬送動作を
除いて、従来における実装基板生産装置501の各装置
にて施される作業と同様であるため、説明を省略する。
【0040】次に、このような実装基板生産装置101
において電子部品の実装処理が施されるような基板につ
いて説明する。
【0041】四角形プレート状の基板1は、電子部品の
実装面である上面に多数の電極を備えており、これら各
電極には複数の種類の電子部品2がクリーム半田を介し
て実装される。これら各電子部品が実装された基板は実
装基板となり、このような実装基板が内蔵されることに
より電子機器が製造されることとなる。従って、様々な
種類の電子機器に内蔵される実装基板には様々な種類の
ものがあるため、基板の種類も多種に渡り、実装基板生
産装置においては、様々な種類の基板に対して電子部品
の実装処理が施されて、様々な実装基板が生産されるこ
ととなる。
【0042】ここで、実装基板生産装置において実装処
理が施される基板の種類について、一例として幾つかの
基板の用途、外形サイズ、及びリフロープロファイルを
表した表形式の説明図を図2に示す。図2に示すよう
に、実装基板生産装置において実装処理が施される基板
には様々な外形サイズやリフロープロファイルを有して
いることが判る。また、リフロープロファイルについて
は、基板の厚さ、材料、及び実装される電子部品の耐熱
性等により基板の種類毎に決めらる。
【0043】次に、実装基板生産装置101における半
田リフロー装置130について、半田リフロー装置13
0が備える搬送装置を主として半田リフロー装置130
の構成について詳細に説明する。
【0044】半田リフロー装置130について、装置平
面図を図3に、搬送方向沿いにおける装置断面図を図4
に、搬送方向と直交する方向沿いにおける装置断面図を
図5に示す。
【0045】図3から図5において、半田リフロー装置
130は、半田を介して電子部品2が装着された基板1
を加熱することにより、半田を溶融させた後、冷却する
ことにより、半田を固化させて、電子部品2を基板1上
に固定させる装置である。
【0046】半田リフロー装置130は、囲まれた空間
内を通過するように複数の基板1を同時的にかつ連続的
に搬送させる搬送装置の一例である(別の搬送装置の一
例でもある)送り搬送装置10と、送り搬送装置10に
より搬送される複数の基板1に対して、上記空間内の空
気を加熱して各基板1に対して吹き付けることにより連
続的にリフローを行う加熱装置20とを備えている。
【0047】図4及び図5に示すように、半田リフロー
装置130は、上部ケーシング23及び下部ケーシング
24により箱型状の上記囲まれた空間を形成している。
半田リフロー装置130の加熱装置20は、この上部ケ
ーシング23及び下部ケーシング24の内部において、
入口側の予熱部20aと、予熱部20aと隣接された本
加熱部20bとを備えている。
【0048】また、送り搬送装置10において、搬送部
材の一例であるコンベアチェーン11が、搬送方向と直
交する方向に一定の間隔離して一対にかつ平行に配置さ
れ、複数の上記一対の組のコンベアチェーン11が搬送
方向に沿って上部ケーシング23及び下部ケーシング2
4により形成された上記空間内部を貫通するように、搬
送ライン3沿いに連なって設置されることにより、半田
リフロー装置130内における基板1の搬送ライン3が
形成されている。
【0049】また、送り搬送装置10において、各一対
のコンベアチェーン11の夫々に2個のローラー13が
コンベアチェーン11の内面に係合するように配置され
ており、一対のコンベアチェーン11において、これら
各ローラー13のうちの1つのローラー13が、その中
心を回転中心として回転駆動可能な駆動機構の一例であ
る駆動モータ15により、同期して回転され、一対のロ
ーラー13がその上面を搬送方向に沿って同期して走行
稼動可能となっている。また、各コンベアチェーン11
は、夫々のコンベアチェーン11の上記搬送ライン3の
外側方向の側面全体及び上面の一部まで回り込むように
コンベアフレーム12が設置されており、コンベアチェ
ーン11と同様に一対配置されたコンベアフレーム12
は、各コンベアチェーン11に係合されているローラー
13を回転可能に支持するとともに、上記搬送ライン3
の外側よりの各ローラー13への異物等の巻き込み防止
を図っている。さらに、上記一対の各コンベアチェーン
11の上面において、各基板1が着脱可能に夫々固定可
能な固定部材の一例である四角形プレート状の複数のパ
レット40の夫々対向する両端部分を支持可能となって
いる。なお、この各パレット40の構造についての説明
は後述する。なお、送り搬送装置10において備えられ
る上記各ローラー13のうちの1つのローラー13を駆
動用モータ15により回転されることにより、その他の
ローラー13も同期して回転されるため、駆動用モータ
15が、1個のみ送り搬送装置10に備えられる場合で
あっても、上記1個の駆動用モータ15の駆動により、
各コンベアチェーン11の同期走行が可能である。
【0050】次に、パレット40の構造について説明す
る。図6(A)及び(B)に示すように、パレット40
は、方形枠状のパレットフレーム46と、パレットフレ
ーム46の上面における搬送方向沿いの両端部夫々に固
定された2本の平行なガイドレール44と、各ガイドレ
ール44の一方の端部に固定された棒状の保持部材の一
例である保持部41と、及び棒状の両端部を各ガイドレ
ール44に支持されかつ案内されながら各ガイドレール
44に沿って移動可能な移動保持部材の一例である移動
保持部42とを備えている。
【0051】また、図6(C)に示すように、各ガイド
レール44上を移動可能となっている移動保持部42
は、各ガイドレール44による支持部分にボールプラン
ジャー42b及び42cを有しており、また、各ガイド
レール44上において、ボールプランジャー42b又は
42cと接している部分には、ボールプランジャー42
b及び42cが備えるばねにより押圧されたボールを固
定可能な凹部である多数の窪み部44aが、各ガイドレ
ール44に沿って設けられており、ボールプランジャー
42b及び42cにより、各ガイドレール44上を滑ら
かに移動可能にかつ窪み部44aの位置において固定可
能となっている。なお、これら窪み部44aは、パレッ
ト40に固定されることが想定される基板1の幅に基づ
いて、各ガイドレール44上に設けられている。
【0052】また、保持部41及び移動保持部42は、
その延材(長手)方向である搬送方向に沿って上面に凸
状の基板受部41a及び42aを有しており、各基板受
部41a及び42aにおいて、基板1の搬送方向に直交
する方向沿いにおける基板1の両端部を支持可能となっ
ている。さらに、保持部41及び移動保持部42は各基
板受部41a及び42aの基板1の搬送方向前側の端部
に基板1を固定するための固定ピン43を有している。
これにより、保持部41及び移動保持部42の各基板受
部41a及び42aにて支持された基板1が、搬送方向
側における両隅部に予め設けられている基板1の各取付
穴1aに固定ピン43を貫通させることにより、基板1
を保持部41及び移動保持部42に固定可能とし、基板
1をパレット40に固定可能となっている。また、移動
保持部42は下面大略中央に下向きに突起部45が取り
付けられており、この突起部45を基板1の搬送方向に
直交する方向に移動させることにより、移動保持部42
を各ガイドレール44に沿って移動させることが可能と
なっている。これにより、パレット40における保持部
41の基板受部41aと移動保持部42の基板受部42
aとの間の間隔を、基板の搬送方向に直交する方向であ
る寸法、つまり基板の幅に合致させることができ、様々
な幅を有する基板をパレット40に固定することが可能
となっている。パレットフレーム46は、方形枠状とな
っていることにより、パレット40に固定された基板1
を下面からも加熱することが可能となっている。
【0053】加熱装置20において、上部ケーシング2
3及び下部ケーシング24の内部において、予熱部20
aは、基板1の搬送ライン3の上方及び下方に夫々4個
ずつ配置された合計8個のファン21と、各ファン21
と搬送ライン3との間に設けられた複数のヒータ22と
を備えており、これにより、予熱部20aに搬送される
各パレット40上に固定された基板1は、各基板1に対
して本加熱を施す前に、所定の予熱温度まで予備的に加
熱されて、必要とされる十分な予熱を施すことが可能と
なっている。また、本加熱部20bも予熱部20aと同
様に、基板1の搬送ラインの上方及び下方に夫々2個ず
つ配置された合計4個のファン21と、各ファン21と
搬送ラインとの間に設けられた複数のヒータ22とを備
えており、これにより、本加熱部10bに搬送される各
パレット40上に固定された基板1は、予熱部10aに
おいて予熱された後、所定の本加熱温度まで加熱され
て、各基板1において半田をリフローさせるために十分
な加熱を施すことが可能となっている。
【0054】さらに、実装基板生産装置101におい
て、上部ケーシング23及び下部ケーシング24の内部
を通過するように送り搬送装置10により搬送された各
基板1の本加熱部20bからの出口には、本加熱部20
bにおいて加熱された基板1を冷却する冷却部30が備
えられており、冷却部30は、各基板1に風を吹き付け
る冷却ファン31を基板1の搬送ライン3の上方及び下
方に夫々1個ずつ合計2個備えている。これにより、加
熱部20においてリフローされた基板1の半田は、冷却
部30において、各冷却ファン31により冷却されて固
化される。
【0055】次に、半田リフロー装置130におけるパ
レット40の搬送経路について説明する。半田リフロー
装置130は、上記において説明した送り搬送装置10
の他に、半田リフロー装置130の出口において、リフ
ロー作業が施された基板1がパレット40より取り出さ
れた空のパレット40を、再び半田リフロー装置130
の入口へ戻すために搬送する戻り搬送装置50を備えて
いる。
【0056】戻り搬送装置50は、送り搬送装置10の
下方に設置されており、送り搬送装置10と同様に、搬
送方向と直交する方向に一定の間隔離して一対にかつ平
行に配置された搬送部材の一例であるコンベアチェーン
51と、一対のコンベアチェーン51の夫々にその内面
に係合するように配置された2個のローラー53とこれ
ら各ローラー53のうちの1つのローラー53をその中
心を回転中心として回転駆動可能な駆動モータ55と、
及び各コンベアチェーン51をコンベアチェーン51に
おける搬送ライン3の外側方向の側面全体及び上面の一
部まで回り込むように設置され、かつ各コンベアチェー
ン51のローラー53を回転可能に支持しているコンベ
アフレーム52とを備えている。
【0057】また、送り搬送装置10及び戻り搬送装置
50の両端位置である半田リフロー装置130の入口及
び出口夫々において、パレット40の昇降動作を行う昇
降装置60a及び60bが設置されている。昇降装置6
0a及び60bは、搬送方向沿いにパレット40の搬送
を行う搬送装置61a及び61bを備えており、この搬
送装置61a及び61bの構造については、上述した送
り搬送装置10及び戻り搬送装置50と同様な構造であ
るため、説明を省略する。ただし、搬送装置61a及び
61bにおいては、搬送装置61a及び61bが備える
駆動モータを正逆回転させることにより、各コンベアベ
ルトを基板1の搬送方向だけでなく、逆向きにも走行稼
動させることができる。
【0058】昇降装置60a及び60bは、送り搬送装
置10におけるコンベアチェーン11の上面の高さ位置
である上昇位置62a及び62bと戻り搬送装置50に
おけるコンベアチェーン51の上面の高さ位置である下
降位置63a及び63bとの間で、搬送装置61a及び
61b自体を、図示しない昇降装置61a及び61bに
備えられたシリンダ又はモータ等の駆動で昇降動作させ
る。これにより、半田リフロー装置130の入口に設置
された昇降装置60aにおいて、下降位置63aまで搬
送装置61aを下降させた後、戻り搬送装置50により
搬送された空のパレット40を搬送装置61aに搭載
し、上昇位置62aまで搬送装置61aを上昇させる。
その後、パレット40に基板1が固定された後に、送り
搬送装置10にパレット40を送り出すことができる。
一方、半田リフロー装置130の出口に設置された昇降
装置60bにおいて、上昇位置62bまで搬送装置61
bを上昇させた後、送り搬送装置10により搬送された
パレット40を搬送装置61bに搭載し、パレット40
より基板1が取り出される。その後、下降位置63bま
で搬送装置61を下降させた後、空のパレット40を戻
り搬送装置50に送り出すことができる。
【0059】次に、実装基板生産装置101において、
半田リフロー装置130の前後に夫々配置された基板移
載装置70a及び70bについて説明する。
【0060】実装基板生産装置101において、部品装
着装置120より連続的に搬送されてくる各基板1に対
してリフロー作業を施すために、部品装着装置120よ
り搬送されてきた基板1を基板取出位置76aにおいて
取り出し、基板移載位置77aである半田リフロー装置
130の入口における昇降装置60a上にてパレット4
0に基板1を移載して固定させる基板移載装置70a
と、及び基板取出位置76bである半田リフロー装置1
30の出口における昇降装置60b上において、パレッ
ト40からリフロー作業が施された基板1を取り出し
て、基板移載位置77bである次の作業装置である検査
装置140の入口へ基板1を移載して送り出す基板移載
装置70bを備えている。
【0061】図7(A)及び(B)に示すように、基板
移載装置70a及び70bは、搬送方向における基板1
の対向する夫々の端部を把持可能かつ把持解除可能な2
個の把持部74を有するヘッド部の一例であるチャック
部73と、チャック部73の昇降動作が可能な昇降機構
72と、昇降機構72を支持しかつ昇降機構をチャック
部73とともに基板1の搬送方向に沿って進退移動可能
な移動機構の一例である搬送方向移動機構71と、及び
搬送方向移動機構71を支持しているフレーム75とを
備えている。また、図7(A)におけるチャック部73
の長手方向が基板1の搬送方向沿いとなるように、基板
移載装置70a及び70bは搬送ライン3上に設置され
る。また、チャック部73においては、2個の把持部7
4のうちの一方の把持部74をチャック部73の長手方
向に沿って、すなわち搬送方向に沿って、進退移動させ
る把持部移動機構73aを備えており、また、他方の把
持部74はチャック部73に固定されている。これによ
り、チャック部73により基板1を把持する際には、基
板1の搬送方向おける両端部間の寸法に合致するよう
に、把持部移動機構73aにより上記一方の把持部74
を移動させて、各把持部74間の寸法を基板1の上記寸
法に合致させることにより、基板1の上記両端部を各把
持部74により把持可能となっている。つまり、基板移
載装置70a及び70bに搬送されてくる基板1が夫々
異なる上記寸法を有している場合であっても、チャック
部73による夫々の基板1の把持が可能となっている。
また、把持部移動機構73aは駆動モータ73bを備
え、昇降機構72は駆動モータ72aを備え、搬送方向
移動機構71は駆動モータ71aを備えており、上記夫
々の機構における動作は、夫々が備える上記駆動モータ
71a、72a、73bが回転駆動されることにより行
われる。なお、把持部移動機構73a、昇降機構72、
及び搬送方向移動機構71における夫々の動作制御は、
制御部9により行われる。次に、上述のような構成の半
田リフロー装置130において、同時的にかつ連続的に
搬送されながらリフロー作業が施される基板1が2つの
種類あり、互いに異なる大きさを有する基板1−A及び
基板1―Bであって、基板1−A及び基板1―Bが混載
して搬送される場合についてその搬送方法を以下に説明
する。
【0062】まず、実装基板生産装置101において、
半田リフロー装置130の手前の搬送ライン3上に設置
されている基板移載装置70aにおける基板取出位置7
6aに搬送された基板1−Aの上方に、基板移載装置7
0aの搬送方向移動機構71により、チャック部73を
移動させ、チャック部73の把持部74により基板1−
Aが把持可能なように、基板1−Aに対して、チャック
部73の位置合わせを行う。
【0063】次に、基板移載装置70aの昇降機構72
によりチャック部73を下降させ、搬送方向におけるの
基板1−Aの対向する端部のうちの一方の端部をチャッ
ク部73に固定されている把持部74により把持すると
ともに、基板1−Aの上記対向する端部間の寸法に合致
するように、把持部移動機構73aにより他方の把持部
74を搬送方向に沿って移動させて、各把持部74間の
寸法を基板1−Aの上記寸法に合致させて、上記他方の
把持部74により基板1−Aの他方の端部を把持する。
その後、昇降機構72によりチャック部73を基板1−
Aと共に上昇させて、基板取出位置76aより基板1−
Aを取り出す。その後、搬送方向移動機構71によりチ
ャック部73が搬送方向へ移動され、基板移載位置77
aの上方へと移動される。
【0064】次に、半田リフロー装置130の入口に配
置されている昇降装置60aにおいて、搬送装置61a
が上昇位置62aに位置されており、基板1−Aを固定
可能な空のパレット40が、搬送装置61aにより搬送
可能に支持され停止された状態となっている。
【0065】ここで、空のパレット40における移動保
持部42を基板1−Aの搬送方向に直交する方向におけ
る寸法である基板1−Aの幅に合致させる手順について
説明する。図4に示すように、戻り搬送装置50におい
て、パレット40における移動保持部42を上記搬送方
向に直交する方向にスライド動作を行うスライド機構5
4を備えている。図8(A)及び(B)にスライド機構
54の平面図及び側面図を示す。図8(A)及び(B)
に示すように、スライド機構54は、戻り搬送装置50
におけるコンベアフレーム52に取り付けられかつ昇降
動作可能な円柱状のストッパー55と、シリンダー等の
駆動機構により上記搬送方向に直交する方向に移動可能
でかつパレット40における突起部45を把持可能な把
持部56とを備えている。スライド機構54において、
ストッパー55が上昇されることにより、戻り搬送装置
50において搬送されてきた空のパレット40における
パレットフレーム46の上記搬送方向前側の端部が、上
昇されたストッパー55に当接することにより、空のパ
レット40がこのストッパー55への当接位置において
停止された状態となる。その後、把持部56が上記搬送
方向に直交する方向に移動されて、空のパレット40に
おける移動保持部42の突起部45との位置合わせが行
われた後、把持部56により突起部45が把持されて
る。その後、把持部56を上記搬送方向に直交する方向
に移動されることにより、移動保持部42が各ガイドレ
ール44に沿って移動され、基板1−Aの上記幅に合致
する位置においてボールプランジャー42b及び42c
により移動保持部42が各ガイドレール44に固定され
る。その後、把持部56による突起部45の把持が解除
されるとともに、ストッパー55が下降されて、空のパ
レット40が戻り搬送装置50により搬送される。
【0066】その後、空のパレット40は、戻り搬送装
置50により搬送されて、半田リフロー装置130の入
口に設置されている昇降装置60aにおける下降位置6
3aに位置する搬送装置61aに受け渡され、搬送装置
61a上において空のパレット40は支持されて停止さ
れた状態とされる。その後、昇降装置60aにおいて、
搬送装置61aが上昇されて、空のパレット40は上昇
位置62aに位置される。
【0067】その後、基板移載装置70aにおいて、搬
送方向移動機構71によりチャック部73により把持さ
れている基板1−Aを、基板移載位置77aである昇降
装置60aの上昇位置62aに配置されたパレット40
に対して、位置合わせを行い、昇降機構72によりチャ
ック部73を下降させて、パレット40における保持部
41及び移動保持部42における各固定ピン43が基板
1−Aの各取付穴1aに合致し、かつパレット40にお
ける保持部41の基板受部41a上及び移動保持部42
の基板受部42a上に基板1−Aの両端部が支持される
ように、基板1−Aをパレット40に載せる。これによ
り、基板1−Aがパレット40に固定される。その後、
基板移載装置70におけるチャック部73の一方の把持
部74を把持部移動機構74aにより把持している基板
1−Aの端部から離れる方向に移動させて、各把持部7
4による基板1−Aへの把持を解除して、チャック部7
3を昇降機構72により上昇させる。その後、基板移載
装置70aは、基板取出位置76aに搬送される次の基
板の取出作業を行い、上記作業が連続的に繰り返されて
行われることにより、各パレット40への基板の供給、
固定作業が連続的に行われる。
【0068】次に、昇降装置60aにおける搬送装置6
1aを搬送方向へ走行稼動させて、基板1−Aが固定さ
れたパレット40を、半田リフロー装置130内の送り
搬送装置10へと送り出す。送り搬送装置10へと送り
出されたパレット40は、まず、予熱部20a内を搬送
されながら、各ヒータ22により加熱されかつ各ファン
21により吹き付けられる熱風により加熱されて、予め
設定された温度状態となるように基板1−Aに対して予
熱作業が施される。なお、送り搬送装置10は、複数の
一対の組のコンベアチェーン11を連設して備えている
が、各コンベアチェーン11が同じ速度で走行稼動され
る場合には、連設されたコンベアチェーン11間におい
て上記同じ速度でのパレット40の受け渡しが行われ
る。また、パレット40の送り搬送装置10への送出し
を行った昇降装置60aにおける搬送装置61aは、下
降位置63aに下降されて、下降位置63aにおいて、
戻り搬送装置50により次の空のパレット40が供給さ
れ、その後、再び上昇位置62aへと上昇され、これら
の動作が繰り返して行われる。
【0069】その後、送り搬送装置10により予熱部2
0a内を搬送されて予熱作業が施された基板1−Aを固
定しているパレット40は、本加熱部20b内を搬送さ
れながら、各ヒータ22により加熱されかつ各ファン2
1により吹き付けられる熱風により加熱されて、予め設
定された温度状態となるように基板1−Aに対して本加
熱作業が施される。本加熱作業が施された基板1−A
は、半田がリフローされる。その後、半田がリフローさ
れた基板1−Aを固定しているパレット40は、送り搬
送装置10により、次の作業部である冷却部30に搬送
され、冷却部30において、冷却ファン31により風が
吹き付けられることにより、基板1−Aにおいてリフロ
ー状態にある半田が冷却されて固化され、半田を介して
装着されていた各電子部品2が基板1−A上に固定され
る。
【0070】次に、電子部品2が固定された基板1−A
を固定しているパレット40が半田リフロー装置130
の出口にまで搬送され、半田リフロー装置130の出口
に設置されている昇降装置60bの上昇位置63bに位
置している搬送装置61bに送り出され、搬送装置61
b上にてパレット40が停止されて支持された状態とな
る。
【0071】実装基板生産装置101において、この昇
降装置60bの後に設置されている基板移載装置70b
における基板取出位置76bでもある昇降装置60bに
おける上昇位置62bに位置されたパレット40の上方
に、基板移載装置70bの搬送方向移動機構71によ
り、チャック部73を移動させ、チャック部73の把持
部74によりパレット40に固定されている基板1−A
が把持可能なように、基板1−Aに対してチャック部7
3の位置合わせを行う。
【0072】次に、基板移載装置70bの昇降機構72
によりチャック部73を下降させ、搬送方向沿いの基板
1−Aの両端部を把持部74により把持し、昇降機構7
2によりチャック部73を基板1−Aとともに上昇させ
て、基板取出位置76bより基板1−Aを取り出す。そ
の後、搬送方向移動機構71によりチャック部73が搬
送方向へ移動され、次の作業装置である検査装置140
の入口である基板移載位置77bの上方へと移動され
て、昇降機構72によりチャック部73が下降されて基
板1−Aを基板移載位置77bに配置した後、チャック
部73の把持部74による基板1−Aへの把持を解除し
て、チャック部73を昇降機構72により上昇させる。
その後、基板移載装置70bは、基板取出位置76bに
搬送される次のパレット40に固定されている基板の取
出作業を行い、上記作業が連続的に繰り返されて行われ
ることにより、各基板が固定されたパレット40よりの
基板の取出し、及び基板移載位置77bへの移載作業が
連続的に行われる。
【0073】一方、昇降装置60bの上昇位置62bに
おける搬送装置61b上において、基板1−Aが取り出
された空のパレット40は、搬送装置61bが下降され
て下降位置63bに位置された後、搬送装置61bが搬
送方向と逆方向に走行稼動されることにより、同じ方向
に走行稼動されている戻り搬送装置50へと送り出され
る。戻り搬送装置50により搬送されたパレット40
は、半田リフロー装置130の入口に設置されている昇
降装置60aにおける下降位置63aに位置する搬送装
置61aに受け渡され、搬送装置61a上においてパレ
ット40は支持されて停止された状態とされる。その
後、昇降装置60aにおいて、搬送装置61aが上昇さ
れて上昇位置62aに位置されこととなる。また、空の
パレット40の戻り搬送装置50への送出しを行った昇
降装置60bにおける搬送装置61bは、上昇位置62
bに上昇されて、上昇位置62bにおいて、送り搬送装
置10により次の基板が固定されたパレット40が供給
され、基板移載装置70bによるパレット40よりの基
板の取出作業が行われた後、再び下降位置63bへと下
降され、これらの動作が繰り返して行われる。
【0074】なお、上記においては混載して搬送される
基板1−A及び基板1−Bのうちの基板1−Aについて
説明したが、基板1−Aと異なる大きさを有する基板1
−Bにおいても、基板1−Bをパレット40に固定する
ことができ、問題なく基板1−Bの搬送を行うことがで
きる。つまり、搬送される基板が基板1−Bである場合
においては、基板移載装置70aのチャック部73にお
いて基板1−Bを把持した後、半田リフロー装置130
の手前に配置されている昇降装置60aにおいて、基板
1−Bをパレット40に固定する場合に、昇降装置60
aにおいて、パレット40における移動保持部42の突
起部45により移動保持部42を各ガイドレール44に
沿って移動させ、保持部41及び移動保持部42の位置
をパレット40に固定される基板1−Bの幅に合致させ
ることができるため、基板1−Bをパレット40に固定
することができ、パレット40を搬送することにより、
基板1−Bの搬送を行うことができる。
【0075】従って、半田リフロー装置130におい
て、搬送される基板1が互いに異なる大きさを有する基
板1−A及び基板1−Bであり、基板1−A及び基板1
−Bが混載して搬送される場合であっても、基板1−A
及び基板1−Bを連続的かつ同時的な搬送を行うことが
可能となっている。
【0076】なお、上記において、半田リフロー装置1
30における送り搬送装置10、戻り搬送装置50、及
び加熱装置20の各動作、昇降装置60a及び60b、
及び基板移載装置70a及び70bの各装置の動作は、
実装基板生産装置101が備える制御部9により制御さ
れる。また、半田リフロー装置130が制御部を備える
ような場合にあっては、これら各装置の動作が上記制御
部により制御されるような場合であってもよい。
【0077】なお、実装基板生産装置101により搬送
される各基板1は、基板1の上面における電子部品2が
実装されない表面部分である端部や隅部等に、基板1の
種類を識別するための識別表示、例えば、バーコードが
印刷表示されている。また、実装基板生産装置101が
備える搬送装置は、上記基板1の表面におけるバーコー
ドを読み取り可能な読み取り装置を備えており、例え
ば、図3に示す半田リフロー装置130への基板1の移
載供給を行う基板移載装置70aにおける基板取出位置
76aの搬送方向手前側における搬送ライン3上に、基
板1の搬送方向に向かって左上隅部に各基板1に個別に
印刷表示された上記バーコードを読み取り可能なバーコ
ード読み取り装置90が設置されている。このバーコー
ド読み取り装置90により読み取られたバーコードデー
タにより、制御部9において、基板移載装置70a及び
70b、及び半田リフロー装置130にて取り扱われる
基板1の種類が識別されて、上記各装置において搬送さ
れてくる基板1の幅やリフロープロファイル等のデータ
が認識されて、これらのデータに基づき上記各装置にお
いて基板1に対する所定の処理が施される。
【0078】なお、上記においては、半田リフロー装置
130の構造について送り搬送装置10の構造を中心に
説明したが、実装基板生産装置101における半田リフ
ロー装置130以外の装置、例えば、半田リフロー装置
130へ基板1を搬送するような装置、半田リフロー装
置130にてリフロー作業が施された基板1を半田リフ
ロー装置130から搬送方向下流側へ搬送するような装
置において、送り搬送装置10、戻り搬送装置50、昇
降装置60a及び60b、又は基板移載装置70a及び
70bが備えられているような場合であってもよい。こ
のような場合にあっては、半田リフロー装置130にお
いての場合と同様に、異なる幅を有する複数の基板1を
同時的にかつ連続的に搬送することができる。
【0079】なお、半田リフロー装置130以外の装置
が上記搬送装置とは別の構造の搬送装置を備える場合に
おける上記別の搬送装置の構造について以下に説明す
る。
【0080】図9(A)〜(C)に、実装基板生産装置
101における半田リフロー装置130以外の装置が備
える搬送装置の一例である搬送ユニット80を示す。搬
送ユニット80は、基板1の搬送方向と直交する方向に
一定の間隔でもって一対に配置された搬送部材の一例で
あるコンベアベルト81と、各コンベアベルト81にコ
ンベアベルト81の内面に係合するように配置された複
数のローラー83と、これら各ローラー83のうちの1
つのローラー83をその中心を回転中心として回転駆動
可能な駆動モータと、及び各コンベアベルト81におい
て搬送装置80の搬送方向に直交する方向における外側
方向の側面全体及びその上面の一部まで回り込むように
設置され、各ローラー83が回転可能に固定されたコン
ベアフレーム82とを備えている。これにより、一対に
配置された各コンベアベルト81の上面により、搬送さ
れる基板の搬送方向と直交する方向における両端部を支
持し、駆動モータにより各コンベアベルト81を走行稼
動させることにより、基板を支持している各コンベアベ
ルト81の上面が搬送方向に走行稼動され、基板の搬送
が可能となっている。
【0081】さらに、搬送ユニット80は、一対の配置
された各コンベアベルト81の上記一定の間隔を可変可
能なピッチ可変機構84を備えており、ピッチ可変機構
84は、搬送方向と直交する方向に配置され、かつ一方
のコンベアフレーム82に固定されたボールねじ軸85
と、他方のコンベアフレーム82が移動可能に固定さ
れ、かつボールねじ軸85に螺合したナット部86と、
及びボールねじ軸85をその軸芯を回転中心として正逆
回転させる駆動モータ87とを備えている。
【0082】駆動モータ87を駆動させることにより、
ボールねじ軸85を正逆回転させ、ボールねじ軸85に
螺合しているナット部86がボールねじ軸85に沿って
移動され、ナット部86に移動可能に固定されている上
記他方のコンベアフレーム82が搬送方向と直交する方
向に移動されることにより、各コンベアベルト81の上
記一定の間隔を任意の間隔へと可変することが可能とな
っている。なお、この搬送ユニット80におけるピッチ
可変機構84は、実装基板生産装置が備える制御部9に
より制御される。
【0083】また、搬送ユニット80は、ピッチ可変機
構84により移動されない方のコンベアフレーム82に
取り付けられかつ昇降動作可能な突起部を有するストッ
パー88を備えており、ストッパー88の上記突起部を
上昇させてその先端を基板1の上面よりも上方に位置す
るように上昇位置に位置させることにより、走行稼動さ
れている各コンベアベルト81により搬送される基板1
を、その搬送方向における端部においてストッパー88
の上記突起部に当接させ、各コンベアベルト81を走行
稼動させながら、ストッパー88設置位置において基板
1を搬送停止状態とさせることが可能となっている。ま
た、この基板1の搬送停止状態において、ストッパー8
8の上記突起部を下降させてその先端を基板1の下面よ
りも下方に位置するように下降位置に位置させることに
より、基板1の上記端部へのストッパー88の上記突起
部の当接を解除することができ、走行稼動されている各
コンベアベルト81により基板1を搬送させることが可
能となる。このストッパー88を用いる場合については
後述する。
【0084】また、駆動モータによりコンベアベルト8
1に係合されているローラー82が回転駆動されること
により、コンベアベルト81が走行駆動されるが、駆動
モータの回転速度を任意の速度に制御することにより、
コンベアベルト81の走行速度を任意の速度に制御する
ことが可能となっている。なお、この駆動モータの回転
速度の制御、すなわち、コンアベアベルト81の走行速
度の制御は、実装基板生産装置が備える制御部9により
制御される。
【0085】図1に示すように、このような構造の搬送
ユニット80が、実装基板生産装置101における半田
リフロー装置130以外の装置に備えられて、実装基板
生産装置101の搬送ライン3に沿って各搬送ユニット
80が連設されることにより、複数の基板1が搬送ライ
ン3に沿って搬送されることとなる。
【0086】ここで、隣接する搬送ユニット80間にお
ける基板1の受渡し動作について、説明する。図10及
び図11は、複数の搬送ユニット80間において、異な
る大きさの基板1がどのように受け渡されるかを模式的
に示した説明図である。図10に示すように、搬送ユニ
ット80−1、80−2、及び80−3の3台の搬送ユ
ニットが連設されており、これらの搬送ユニットによ
り、異なる大きさの基板である基板1−A及び基板1−
Bの搬送方法について説明する。
【0087】図10(A)及び(B)において示すよう
に、搬送ユニット80−1において、各コンベアベルト
81上には、基板1−Bがその幅方向における両端部を
支持されて搬送されている。コンベアフレーム82に取
り付けられているストッパー88の突起部が上昇位置へ
と上昇された後、走行稼動されている各コンベアベルト
81において、基板1−Bがその搬送方向の端部がスト
ッパー88の上記突起部に当接されて基板1−Bが搬送
停止状態とされる。
【0088】一方、搬送ユニット80−2において、各
コンベアベルト81上には、基板1−Aがその幅方向に
おける両端部を支持されて搬送されている。コンベアフ
レーム82に取り付けられているストッパー88の突起
部が上昇位置へと上昇された後、走行稼動されている各
コンベアベルト81において、基板1−Aがその搬送方
向の端部がストッパー88の上記突起部に当接されて基
板1−Aが搬送停止状態とされる。
【0089】さらに、搬送ユニット80−3において、
各コンベアベルト81の間隔が、基板1−Aの幅と一致
するように、ピッチ可変機構84により一方のコンベア
フレーム82が移動され、各コンベアベルト81上に、
基板1−Aのその幅方向における両端部を支持可能な状
態とされる。さらに、各コンベアベルト81が走行稼動
され、かつその走行速度は搬送ユニット80−2におけ
る各コンベアベルト81の走行速度と同じ速度とされ
る。
【0090】次に、図10(C)及び(D)に示すよう
に、搬送ユニット80−2において、ストッパー88の
突起部が下降位置に下降されて、基板1−Aの搬送停止
状態が解除されて、基板1−Aが搬送方向へ搬送され
る。その後、基板1−Aは搬送ユニット80−3におけ
る各コンベアベルト81へと受け渡されて、搬送ユニッ
ト80−3において、走行稼動されている各コンベアベ
ルト81により搬送される。コンベアフレーム82に取
り付けられているストッパー88の突起部が上昇位置へ
と上昇された後、走行稼動されている各コンベアベルト
81において、基板1−Aがその搬送方向の端部がスト
ッパー88の上記突起部に当接されて基板1−Aが搬送
停止状態とされる。
【0091】次に、図11(A)及び(B)に示すよう
に、搬送ユニット80−2において、各コンベアベルト
81の間隔が、基板1−Bの幅と一致するように、ピッ
チ可変機構84により一方のコンベアフレーム82が移
動され、各コンベアベルト81上に、基板1−Bのその
幅方向における両端部を支持可能な状態とされる。さら
に、各コンベアベルト81が走行稼動され、かつその走
行速度は搬送ユニット80−1における各コンベアベル
ト81の走行速度と同じ速度とされる。
【0092】次に、図11(C)及び(D)に示すよう
に、搬送ユニット80−1において、ストッパー88の
突起部が下降位置に下降されて、基板1−Bの搬送停止
状態が解除されて、基板1−Bが搬送方向へ搬送され
る。その後、基板1−Bは搬送ユニット80−2におけ
る各コンベアベルト81へと受け渡されて、搬送ユニッ
ト80−2において、走行稼動されている各コンベアベ
ルト81により搬送される。コンベアフレーム82に取
り付けられているストッパー88の突起部が上昇位置へ
と上昇された後、走行稼動されている各コンベアベルト
81において、基板1−Bがその搬送方向の端部がスト
ッパー88の上記突起部に当接されて基板1−Bが搬送
停止状態とされる。
【0093】各搬送ユニット80において、このような
各動作が繰り返し行われることにより、連設された搬送
ユニット80において、異なる大きさの基板1を同時的
にかつ連続的に搬送することが可能となっている。
【0094】なお、上記において説明した実装基板生産
装置101における送り搬送装置10、戻り搬送装置5
0、昇降装置60a及び60b、及び基板移載装置70
a及び70bが、半田リフロー装置130において用い
られる場合に代えて、上述したように、実装基板生産装
置101におけるその他の装置にも用いられる場合であ
ってもよい。例えば、実装基板生産装置全体に対して用
いられる場合であってもよく、実装基板生産装置102
全体に対して用いられる場合を、図12(A)及び
(B)に示す。
【0095】図12に示すように、実装基板生産装置1
02は、図示右側より左側へ、基板供給装置151と、
印刷装置111と、部品装着装置121と、半田リフロ
ー装置131と、検査装置141と、及び基板取出装置
161とを備えており、これら各装置の機能は、実装基
板生産装置101における各装置の機能と同様となって
いる。また、実装基板生産装置102は、基板供給装置
151より供給されかつパレット40に固定された基板
1を、各装置を通過するように同時的にかつ連続的に搬
送させながら、基板取出装置161まで搬送する送り搬
送装置191と、基板取出装置161において基板1が
取り出された空のパレット40を搬送することにより、
基板供給装置151に戻す戻り搬送装置192と、送り
搬送装置191と戻り搬送装置192の搬送方向におけ
る両端部である基板供給装置151と基板取出装置16
1に設けられた昇降装置193a及び193b、及び基
板移載装置194a及び194bとを備えている。
【0096】これにより、実装基板生産装置102にお
いて、異なる大きさの基板をパレット40に固定して基
板供給装置151から基板取出装置161まで搬送する
ことができ、異なる大きさの基板を同時的にかつ連続的
に搬送することが可能となっている。
【0097】上記第1実施形態によれば、以下のような
様々な効果を得ることができる。
【0098】まず、実装基板生産装置において、異なる
大きさの基板を搬送してこれらの基板に対して電子部品
を実装することにより実装基板を生産する場合、従来の
実装基板生産装置501においては、搬送される基板の
幅が変わる毎に、実装基板生産装置501を一度停止さ
せて、実装基板生産装置510を構成している各装置に
おける搬送装置570の幅をピッチ可変機構574によ
り手動動作にて可変調整した後、再び実装基板生産装置
501を稼動させて基板の搬送を行う必要があったが、
実装基板生産装置101における装置が、搬送装置とし
て、搬送装置の幅を自動的に可変可能なピッチ可変機構
84を備える搬送ユニット80を備えることにより、実
装基板生産装置101の稼動を停止させることなく異な
る大きさの基板1を同時的にかつ連続的に搬送すること
が可能となる。これにより、搬送される基板の種類や大
きさが変わるような場合であっても、実装基板生産装置
において生産効率を向上させる実装基板生産装置を提供
することが可能となる。
【0099】また、異なる大きさの基板1を保持部4
1、移動保持部42、及び固定ピン43を用いて固定可
能なパレット40に固定することにより、上記異なる大
きさの基板を擬似的に同じ大きさの基板と統一すること
ができ、この基板1が固定された複数のパレット40を
搬送可能な送り搬送装置10を実装基板生産装置101
における半田リフロー装置130が備えることにより、
半田リフロー装置130において異なる大きさの基板1
を同時的にかつ連続的に搬送しながら、半田をリフロー
させて基板1上に電子部品を固定し、実装基板を生産す
ることが可能となる。
【0100】また、送り搬送装置191を半田リフロー
装置131のみに備えさせるのではなく、実装基板生産
装置102が備える他の装置においても備えさせること
により、上記送り搬送装置191を備える装置において
は、異なる大きさの基板1を同時的にかつ連続的に搬送
しながら、夫々の装置において所定の作業を施すことが
可能となる。
【0101】また、実装基板生産装置における半田リフ
ロー装置若しくはその他装置に送り搬送装置を備えさせ
る場合において、戻り搬送装置50、昇降装置60a及
び60b、及び基板移載装置70a及び70bを備えさ
せることにより、異なる大きさの基板1のパレット40
への固定作業、パレット40よりの基板1の取出し作
業、基板1が取り出された後の空のパレット40の装置
入口への戻し作業、及び送り搬送装置10と戻り搬送装
置50との間における基板1の受渡し作業を容易に行う
ことができ、パレット40を用いた基板の搬送を効率的
に行うことが可能となる。
【0102】また、基板移載装置70aにおいて、チャ
ック部73に備えられた把持部74により基板1の搬送
方向における対向する夫々の端部を把持して、基板1を
移動させることができることにより、基板1をパレット
40に移載するような場合にあっては、上記対向する両
端部を把持したまま、基板1の搬送方向に直交する方向
における夫々の端部を、パレット40における保持部4
1及び移動保持部42の夫々に支持されるように載置す
ることができ、この載置後、つまり、パレット40によ
る基板1の固定後、把持部74による基板1の把持解除
を行うことができる。また、同様に、パレット40に固
定されている基板1をチャック部73により取出す場合
においても、基板1がその搬送方向に直交する方向にお
ける夫々の端部が、パレット40における保持部41及
び移動保持部42の夫々に支持された状態において、把
持部による基板1の搬送方向における対向する夫々の端
部を把持して、基板1を取出すことができる。よって、
パレット40への基板1の供給作業又は取出し作業を円
滑にかつ安定して行うことが可能となる。
【0103】また、上記発明が解決しようとする課題に
おいて記載したテレビに用いられる実装基板を生産する
ような場合にあっては、幅の異なる10枚の基板を混在
させて、同時的にかつ連続的に実装基板生産装置におい
て搬送させながら、10枚の実装基板を生産することに
より、基板の機種切替えのための生産停止状態をなくす
ことができ、上記テレビの実装基板生産のためのリード
タイムを10分の1程度まで短縮することができる。こ
れにより、テレビの生産性の向上を図ることができると
ともに、要望によるテレビの1台生産に対応することが
可能となる。この結果、テレビの生産工程における在庫
を少なくすることができ、市場の要望にタイムリーにか
つ安価製品を提供することが可能となる。
【0104】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、本発明の第2の実施形態にかかる実装基板生産装置
は、半田リフロー装置201において、上記第1実施形
態において半田リフロー装置130に搬送装置の一例と
して備えられていた送り搬送装置10とは異なる構造の
搬送装置を備えており、これ以外の構成については上記
第1実施形態における実装基板生産装置と同様であるた
め、以下においてはこの異なる部分である半田リフロー
装置201が備える搬送装置についてのみ説明する。
【0105】半田リフロー装置201について、装置平
面図を図13に、基板1の搬送方向における装置断面図
を図14に、搬送方向と直交する方向における装置断面
図を図15に示す。
【0106】図13から図15において、半田リフロー
装置201は、半田を介して電子部品2が装着された基
板1を加熱して半田を溶融させ、その後、基板1を冷却
することにより半田を固化させて、電子部品2を基板1
上に固定させる装置である。
【0107】半田リフロー装置201は、囲まれた空間
内を通過するように複数の基板1を同時的にかつ連続的
に搬送させる搬送装置の一例である搬送装置210と、
搬送装置210により搬送される複数の基板1に対し
て、上記空間内の空気を加熱して各基板1に対して吹き
付けることにより連続的にリフローを行う加熱装置22
0とを備えている。なお、加熱装置220については、
上記第1実施形態における加熱装置20と同様であるた
め、以下に搬送装置220について説明を行う。
【0108】搬送装置210において、搬送部材の一例
である搬送チェーン211a及び211bが、搬送方向
と直交する方向に一定の間隔離して一対にかつ平行に搬
送方向に沿って配置され、上記一対の搬送チェーン21
1a及び211bがその走行軌道の上方部分において上
部ケーシング223及び下部ケーシング224により形
成された上記空間内部を貫通するように設置されること
により、半田リフロー装置201における基板1の搬送
ライン203が形成されている。
【0109】また、搬送装置210において、一対の搬
送チェーン211a及び211bの夫々に4個のローラ
ー213が搬送チェーン211a及び211bの内側に
係合するように配置されており、一対の搬送チェーン2
11a及び211bにおいて、これら各ローラー213
のうちの1つのローラー213が、その中心を回転中心
として回転駆動可能な駆動機構の一例である駆動モータ
212により、同期して回転され、搬送チェーン211
a及び211bがその走行軌道の上方部分において、搬
送方向に沿って同期して走行稼動可能となっている。
【0110】また、搬送装置210の拡大平面図を図1
6(A)に、図16(A)に示す搬送装置210の側面
図を図16(B)に示すと、搬送装置210は、上記一
対の搬送チェーン211a及び211bのうちの一方の
搬送チェーン211aである図16(B)における図示
下側に配置された搬送チェーン211aに固定され、か
つ搬送される基板1の搬送方向に直交する方向における
端部のうちの一方の端部を保持可能な保持部材の一例で
ある複数の保持部214と、搬送方向と直交する方向に
沿って移動可能に、かつ他方の搬送チェーン211bで
ある図16(B)における図示上側に配置された搬送チ
ェーン211bに固定され、かつ上記他方の端部を保持
可能な移動保持部材の一例である複数の棒状の移動保持
部215とを、固定部材の一例として備えている。
【0111】各保持部214は、基板1の上記一方の端
部を保持可能なクランプ部240を備えており、図17
にクランプ部240の部分拡大図を示す。図17に示す
ように、クランプ部240は、板材により略L字状に形
成されかつその略L字状の短辺側の先端部241aが基
板1の端部の上面を押圧可能に曲げ加工が施され、かつ
搬送方向と略平行逆向き略L字状に配置された止め具2
41と、基板1の端部の下面を支持可能な受具242
と、止め具241をその逆向き略L字状の長辺上におけ
る中央付近にて搬送方向に略平行な支持回転軸241b
にて止め具241を回転可能に支持しかつ受具242を
固定して、搬送チェーン211aに固定された支持部2
43と、逆向きL字状に支持回転軸241bにおいて支
持部243に回転可能に支持されている止め具241
を、その支持回転軸241bよりも上部において、搬送
方向に直交する方向である基板1側へ押圧付勢するばね
部244とを備えている。これにより、ばね部244に
より上記基板方向に付勢された力は、止め具241をそ
の回転支持軸241bにおいて図示反時計方向への回転
力を発生させ、この回転力は、止め具241の先端部2
41aを基板1の端部の上面に押圧する力と変えさせる
ことができる。よって、各保持部214において、クラ
ンプ部240により、基板1の端部を保持することが可
能となっている。
【0112】また、図示しないが、各移動保持部215
においても、上記した各保持部214と同様な構造のク
ランプ部240を備えている。これにより、各移動保持
部214においても、クランプ部240により、基板1
の端部を保持することが可能となっている。
【0113】また、図18は、搬送装置210に基板1
を固定する動作を示す図であるが、図18(A)におけ
る搬送装置210の側面図に示すように、各移動保持部
215は、搬送方向と直交する方向に沿って移動可能に
配置され、かつ基板1の保持側の先端部にクランプ部2
40が固定された軸部215aと、軸部215aを上記
移動可能に支持する複数の軸受部215bと、及び各軸
受部215bを支持することにより移動保持部215全
体を搬送チェーン211bに固定している支持部215
cとを備えている。
【0114】ここで、搬送装置210に基板1を解除可
能に固定する場合について説明する。図18(A)に示
すように、搬送装置210は、さらに、上記した各保持
部214及び移動保持部215に備えられたクランプ部
240への基板1の固定の際にクランプ部240の開閉
動作を行うクランプ開閉機構250を基板1が移載供給
される位置に備えている。クランプ開閉機構250は、
クランプ部240における止め具241の下方外側側面
に基板1の搬送方向と直交する方向に沿って当接して押
圧可能な板状の開閉部251と、半田リフロー装置20
1の機台に固定され、かつ開閉部251を搬送方向と直
交する方向に移動させる移動部252とを備えている。
【0115】また、図14及び図15に示すように、搬
送装置210は、移動保持部215の軸部215aの先
端に取り付けられているクランプ部240と、保持部2
14に取り付けられているクランプ部240との間の寸
法が基板1の幅と合致するように、軸部215aを移動
させる軸部移動装置260を、加熱装置220の下方に
おける搬送装置210上に備えている。軸部移動装置2
60は、移動保持部215の軸部215aにおけるクラ
ンプ部240が設けられていない側の端部に設けられて
いる凸部215dを把持可能であり、かつ搬送方向に直
交する方向に移動可能な把持部261を備えている。こ
れにより、軸部移動装置260の設置位置に位置されて
いる移動保持部215の凸部215dが、軸部移動装置
260の把持部261により把持されて搬送方向に直交
する方向に移動されることにより、移動保持部215の
軸部215aが軸受部215bに沿って上記方向に移動
される。これにより、保持部214のクランプ部240
と移動保持部215のクランプ部240との間隔を、保
持される基板1の幅に合致させることが可能となる。
【0116】軸部移動装置260により、保持部214
のクランプ部240と移動保持部215のクランプ部2
40との間隔が基板1の幅と合致するように移動保持部
215の軸部215aの移動が行われた保持部214及
び移動保持部215は、クランプ開閉機構250の設置
位置へと位置されたときに、図18(A)に示すよう
に、クランプ開閉機構250の各移動部252を図示基
板取付位置の中央方向に移動させることにより、開閉部
251をクランプ部240の止め具241の下方外側側
面に当接させて押圧し、各クランプ部240において止
め具241を押圧不勢しているばね244を縮めさせ、
止め具241の先端部241aを上方に移動させて、各
クランプ部240を開の状態とさせる。その後、各クラ
ンプ開閉機構250における移動部252の移動を停止
させる。
【0117】次に、図18(B)に示すように、上記開
の状態とされた各クランプ部240に基板1の搬送方向
に直交する方向の端部が夫々固定されるように、基板1
を各クランプ部240に対して位置合わせを行い、基板
1の上記端部を各クランプ部240の受具242上に配
置させる。
【0118】次に、図18(C)に示すように、基板1
が各クランプ部240に配置された後、各クランプ開閉
機構250の移動部252を図示基板取付位置に対して
外側方向に移動させることにより開閉部251を移動さ
せて、各開閉部251による止め具241への押圧付勢
を解除し、各止め具241の先端部241aを下方へ移
動させて基板1の各端部上面に当接させ、開の状態とさ
れていた各クランプ部240を閉の状態とさせる。この
とき、各クランプ部240において、止め具241はば
ね部244による押圧付勢により、その先端部241a
は下方に押圧されており、これにより、各クランプ部2
40において、基板1の端部が保持される。
【0119】なお、各クランプ部240により搬送装置
210に固定された基板1を、取り出す場合について
は、上記において説明した各動作を逆順序で行うことに
より、各クランプ部240による基板1への固定を解除
することができる。
【0120】また、半田リフロー装置201における搬
送装置210への基板1の供給取り付け及び取り出しに
ついては、上記第1実施形態における基板移載装置70
a及び70bを用いることにより行うことができる。
【0121】上記第2実施形態によれば、以下のような
様々な効果を得ることができる。
【0122】半田リフロー装置201における搬送装置
210が、一対に配置された搬送チェーン211a及び
211bに夫々固定されかつ搬送チェーン211a及び
211bとともに走行可能な保持部214及び移動保持
部215を備え、保持部214のクランプ部240と移
動保持部215のクランプ部240との間において搬送
方向に直交する方向における基板1の両端部を保持する
ことができ、さらに、移動保持部215が上記搬送方向
に直交する方向に沿って移動可能となっていることによ
り、上記搬送方向に直交する方向における基板1の寸法
である基板1の幅が異なるような場合であっても、搬送
装置210に基板1を固定することができる。従って、
実装基板生産装置における半田リフロー装置において、
異なる大きさの基板1を同時的にかつ連続的に搬送しな
がら、半田をリフローさせて基板1上に電子部品を固定
し、実装基板を生産することが可能となり、このような
場合における実装基板生産装置の生産効率を向上させた
半田リフロー装置を提供することが可能となる。
【0123】また、搬送装置210における各保持部2
14及び各移動保持部215が基板1の搬送方向に直交
する方向における端部を保持可能としているクランプ部
240を備えることにより、確実に基板1を搬送装置2
10に解除可能に固定することが可能となっている。さ
らに、搬送装置210が、保持部214及び移動保持部
215における夫々のクランプ部240の開閉動作を行
うクランプ開閉機構250を備えることにより、より容
易に各クランプ240の開閉動作を行うことができ、搬
送装置210への基板1の固定及び固定解除作業を容易
とすることが可能となる。
【0124】また、このような搬送装置210を半田リ
フロー装置201のみに備えさせるのではなく、上記第
1実施形態においての場合と同様に、実装基板生産装置
102が備える他の装置においても備えさせる、若しく
は実装基板生産装置全体に対して備えさせることによ
り、搬送装置を備える装置若しくは実装基板生産装置に
おいて、異なる大きさの基板1を同時的にかつ連続的に
搬送しながら、夫々の装置において所定の作業を施すこ
とが可能となり、このような場合における実装基板生産
装置の生産効率を向上化させることが可能となる。
【0125】次に、本発明の第3の実施形態にかかる実
装基板生産装置は、半田リフロー装置301は上記第1
実施形態において半田リフロー装置130に搬送装置の
一例として備えられていた送り搬送装置10とは異なる
構造の搬送装置を備えており、これ以外の構成について
は上記第1実施形態における実装基板生産装置と同様で
あるため、以下においてはこの異なる部分である半田リ
フロー装置301が備える搬送装置についてのみ説明す
る。
【0126】半田リフロー装置301について、装置平
面図を図19に、基板1の搬送方向における装置断面図
を図20に示す。
【0127】図19から図20において、半田リフロー
装置301は、半田を介して電子部品2が装着された基
板1を加熱して半田を溶融させ、その後、基板1を冷却
することにより半田を固化させて、電子部品2を基板1
上に固定させる装置である。
【0128】半田リフロー装置301は、囲まれた空間
内を通過するように複数の基板1を同時的にかつ連続的
に搬送させる搬送装置の一例である搬送装置310と、
搬送装置310により搬送される複数の基板1に対し
て、上記空間内の空気を加熱して各基板1に対して吹き
付けることにより連続的にリフローを行う加熱装置32
0とを備えている。なお、加熱装置320については、
上記第1実施形態における加熱装置20と同様であるた
め、以下に搬送装置320について説明を行う。
【0129】搬送装置310において、搬送部材の一例
である搬送チェーン311a及び311bが、搬送方向
と直交する方向に一定の間隔離して一対にかつ平行に搬
送方向に沿って配置され、上記一対の搬送チェーン31
1a及び311bがその走行軌道の上方部分において上
部ケーシング323及び下部ケーシング324により形
成された上記空間内部を貫通するように設置されること
により、半田リフロー装置301における基板1の搬送
ライン303が形成されている。
【0130】また、搬送装置310において、一対の搬
送チェーン311a及び311bの夫々に4個のローラ
ー313が搬送チェーン311a及び311bの内側に
係合するように配置されており、一対の搬送チェーン3
11a及び311bにおいて、これら各ローラー313
のうちの1つのローラー313が、その中心を回転中心
として回転駆動可能な駆動機構の一例である駆動モータ
312により、同期して回転され、一対の搬送チェーン
311a及び311bがその走行軌道の上方部分におい
て、搬送方向に沿って走行稼動可能となっている。
【0131】また、図21における搬送装置310の拡
大平面図及びその側面図に示すように、搬送装置310
は、上記一対の搬送チェーン311a及び311bのう
ちの一方の搬送チェーン311aである図21(A)に
おける図示下側に配置された搬送チェーン311aに固
定され、かつ搬送される基板1の搬送方向に直交する方
向における端部のうちの一方の端部を保持可能な保持部
材の一例である複数の保持部314と、複数の保持部3
14により上記一方の端部を保持された基板1を、少な
くとも上記他方の端部において支持可能に、かつ上記一
対の搬送チェーン311a及び311bに固定された支
持部材の一例である複数の支持部215とを、固定部材
の一例として備えている。
【0132】また、各保持部314は、基板1の上記一
方の端部を保持可能なクランプ部340を備えており、
このクランプ部340は、上記第2実施形態における各
保持部214が備えるクランプ部240と同様の構造と
なっている。
【0133】また、各支持部315は、その外周全体を
滑らかな曲線で形成された板状部材により大略6字状の
形状で形成されており、その板状の面である側面は、大
略円形状の下部と上記下部における重心位置を偏芯させ
るために上記下部の上方より斜め上方に突起するように
形成された上部とにより一体に形成されている。さら
に、支持部315は、その側面中央付近を貫通する軸3
16にその軸芯を回転中心として回転可能に取り付けら
れており、軸316はその両端部を搬送チェーン311
a及び311bに固定されている。これにより、支持部
315は、その上部である支持部上部315aが基板1
の搬送方向に沿って傾斜され、自重により上記回転中心
回りに回転移動を行おうとするが、上記回転中心回りに
上記自重を相殺するように支持部315の回転中心回り
に軸316に設置されている自重相殺スプリング317
により、支持部上部315aは上記回転中心回りに上記
方向と逆向きの方向に不勢されて支持部上部315aの
上記自重が相殺され、上記傾斜の状態を保持したまま軸
に回転移動可能に起立の位置にて支持されている。ま
た、軸316は複数の支持部315を一定の間隔でもっ
て備えられており、さらに、基板1の搬送方向に沿って
この軸316が複数、一定の間隔でもって搬送チェーン
311a及び311bに備えられている。なお、各支持
部315において、上記傾斜の方向は全て同じ方向に傾
斜されており、図21(B)に示すように、基板1の搬
送方向と逆向きの方向に傾斜されている。
【0134】これにより、複数の保持部314における
クランプ部340により上記一方の端部を保持された基
板1を各支持部315において支持する場合、自重相殺
スプリング317により自重を相殺されて上記起立の位
置にある各支持部315に基板1を載置することによ
り、各支持部上部315aにはさらに基板1の自重が加
えられることになり、各支持部上部315aは押し下げ
られた位置である倒れの位置にて基板1の自重を相殺さ
せて、この上記倒れの位置にて各支持部上部315aの
位置が保持されることとなるため、例えば、基板1の下
面に多少の凹凸部があるような場合であっても、基板1
の下方に位置する各支持部上部315aを基板1の下面
に当接させ、各支持部315により基板1を支持するこ
とができる。
【0135】なお、半田リフロー装置301における搬
送装置310への基板1の取り付け供給及び取り出しに
ついては、上記第1実施形態における基板移載装置70
a及び70bを用いることにより行うことができる。
【0136】上記第3実施形態によれば、以下のような
様々な効果を得ることができる。
【0137】半田リフロー装置301における搬送装置
310が、搬送チェーン311aに固定されて搬送チェ
ーン211aとともに走行可能な各保持部314と、搬
送チェーン311a及び311bに軸316を介して固
定され、搬送チェーン311a及び311bとともに走
行可能な各支持部315とを備え、複数の保持部314
により一方の端部を保持された基板1を上記他方の端部
を含めた基板1の下面にて支持可能となっていることに
より、基板1の搬送方向に直交する方向における基板1
の寸法である基板1の幅が異なるような場合であって
も、搬送装置310に基板1を固定することができる。
従って、実装基板生産装置における半田リフロー装置に
おいて、異なる大きさの基板1を同時的にかつ連続的に
搬送しながら、半田をリフローさせて基板1上に電子部
品を固定し、実装基板を生産することが可能となり、こ
のような場合における実装基板生産装置の生産効率を向
上させた半田リフロー装置を提供することが可能とな
る。
【0138】また、搬送装置310における各支持部3
15が、自重相殺スプリング317により、その自重が
相殺されて支持部上部315aが傾斜の状態を保持した
まま軸316に回転移動可能に上記起立の位置にて支持
されていることにより、複数の保持部314におけるク
ランプ部340により上記一方の端部を保持された基板
1を各支持部315において支持する場合、自重相殺ス
プリング317により自重を相殺されている各支持部3
15に基板1を載置されることにより、各支持部上部3
15aにはさらに基板1の自重が加えられることにな
り、各支持部上部315aは押し下げられた位置である
上記倒れの位置にて基板1の自重を相殺させて、上記倒
れの位置にて各支持部上部315aの位置が保持される
こととなるため、例えば、基板1の下面に多少の凹凸部
があるような場合であっても、基板1の下方に位置する
各支持部上部315aを基板1の下面に当接させ、各支
持部315により基板1を支持することができる。従っ
て、半田リフロー装置が備える搬送装置に、異なる大き
さの基板1を容易にかつ安定させて着脱可能に固定させ
ることが可能となる。
【0139】また、このような搬送装置310を半田リ
フロー装置301のみに備えさせるのではなく、上記第
1実施形態においての場合と同様に、実装基板生産装置
が備える他の装置においても備えさせる、若しくは実装
基板生産装置全体に対して備えさせることにより、搬送
装置を備える装置若しくは実装基板生産装置において、
異なる大きさの基板1を同時的にかつ連続的に搬送しな
がら、夫々の装置において所定の作業を施すことが可能
となり、このような場合における実装基板生産装置の生
産効率を向上化させることが可能となる。
【0140】次に、本発明の第4の実施形態にかかる実
装基板生産装置は、上記第1実施形態における実装基板
生産装置101において、半田リフロー装置130の基
板移載装置70aの搬送ライン3上における直前に複数
の種類の基板を種類毎に分別して一時的に収納して、再
び搬送ライン3に供給可能な基板分別装置の一例である
基板収納供給装置450を備えており、これ以外の構成
については上記第1実施形態における実装基板生産装置
と同様であるため、以下においてはこの異なる部分であ
る基板収納供給装置450及び半田リフロー装置130
におけるリフロー作業手順についてのみ説明する。
【0141】実装基板生産装置に搬送される基板1は、
基板1の大きさが異なるだけでなく、基板1のリフロー
プロファイルも異なる場合がある。基板1におけるリフ
ロープロファイルの例として、図22及び図23に時間
と温度の関係線図により条件付けられたリフロープロフ
ァイルA及びBを示す。図22及び図23に示すよう
に、リフロープロファイルA及びBにおいては、夫々大
略2段階に昇温されており、時間区間A1及びB1にお
いては、半田リフロー装置130における予熱部20a
において基板1が加熱され、また、時間区間A2及びB
2においては、本加熱部20bにおいて基板1が加熱さ
れる。リフロープロファイルA及びBから明らかなよう
に、基板1は上記一例の限らずにその種類毎に、材質、
厚さ、実装される電子部品の耐熱性等により、温度及び
時間の組み合わせ条件による様々なリフロープロファイ
ルを有していることが判る。
【0142】次に、図24に示す半田リフロー装置13
0及び基板収納供給装置450の平面図を用いて、基板
1が大きさが異なるだけでなく、基板1のリフロープロ
ファイルも異なる場合における半田リフロー装置130
におけるリフロー作業手順について説明する。
【0143】図24に示すように、基板移載装置70a
の直前には、複数の種類の基板1を種類毎に分別して一
時的に収納し、その後、再び搬送ライン3に供給可能な
基板収納供給装置450が備えられている。基板収納供
給装置450は、搬送ライン3上における基板収納供給
装置450へ搬送されてきた基板1を、搬送方向と直交
する方向に沿って移動させる移動機構452と、移動機
構452により移動された基板1を一時的に収納する3
個の収納部451a、451b及び451cとを備えて
いる。
【0144】基板収納供給装置450に搬送されてきた
基板1は、予め制御部9において設定された区分、例え
ば、リフロープロファイルの種類毎に区分されて収納部
451a、451b、及び451cのうちの上記区分に
該当する収納部451a、451b、又は451cに一
時的に収納される。次に、収納部451a、451b、
及び451cに一時的に収納された基板1は、収納部4
51a、451b、及び451c毎に移動機構452に
より取り出されて、再び搬送ライン3上に供給され、基
板移載装置70aに供給される。つまり、収納部451
a、451b、及び451cに一時的に収納された各基
板1は、リフロープロファイルの種類毎に順次基板移載
装置70aに供給されることになる。その後、基板移載
装置70aに供給された基板1が半田リフロー装置13
0において、基板1に対するリフロー作業が施されるこ
ととなる。
【0145】これにより、実装基板生産装置において、
搬送される基板1の大きさが異なるだけでなく、基板1
のリフロープロファイルも異なり、基板1が混載されて
同時的にかつ連続的に搬送される場合であっても、半田
リフロー装置130の搬送ライン3上における直前に、
基板収納供給装置450を備えることにより、半田リフ
ロー装置130に、基板1のリフロープロファイルの種
類毎にまとめて同時的にかつ連続的に供給することがで
きる。
【0146】次に、このようにリフロープロファイルの
種類毎にまとめて複数の基板1が同時的にかつ連続的に
供給される半田リフロー装置130について説明する。
図22及び図23において説明したように、リフロープ
ロファイルは、温度と時間の組み合わせ条件により決め
られており、半田リフロー装置130においては、予熱
部20aにおける予熱温度及び予熱時間、及び本加熱部
20bにおける加熱温度及び加熱時間を、制御部9によ
り制御し、搬送される基板1が有するリフロープロファ
イルに合致する加熱環境が作られる。
【0147】予熱部20a及び本加熱部20bにおける
予熱温度及び加熱温度については、夫々において備えら
れている各ヒータ22の加熱温度を制御することにより
要求される加熱温度を得ることができる。また、予熱部
20a及び本加熱部20bにおける予熱時間及び加熱時
間については、送り搬送装置10が備える各一対の組の
コンベアチェーン11の走行速度を、上記各一対の組の
コンベアチェーン11を走行駆動させる夫々の駆動モー
タ15の回転速度を制御部9により制御することによ
り、上記各一対の組のコンベアチェーン11の走行速度
が制御され、要求される上記予熱時間及び加熱時間に見
合った基板1の搬送速度を得ることができる。また、予
熱部20a又は本加熱部20bにおける予熱温度又は加
熱温度を急速下げるような場合にあっては、各ヒータ2
2の加熱温度の下降制御に加えて、予熱部20a又は本
加熱部20b内における熱風を装置外部に排気して、装
置外部の冷風を取り入れることができるような機構を、
予熱部20a又は本加熱部20bに備えさせることによ
り、より急速に上記温度を下げることができる。
【0148】次に、半田リフロー装置130が異なるリ
フロープロファイルを有する基板1に対してリフロー作
業を施す場合において、一例として、2種類のリフロー
プロファイルの場合について、図25及び図26を用い
て説明する。
【0149】まず、図25は、予熱温度が140℃〜1
50℃、予熱時間が60秒、本加熱温度が230℃、及
び本加熱時間が5秒のリフロープロファイルを有する複
数の基板1に対して、リフロー作業を施している状態に
おける半田リフロー装置130の断面図である。半田リ
フロー装置130における予熱部20aを図示右側より
順に予熱部20a−1、20a−2、20a−3、及び
20a−4とし、本加熱部を図示右側より順に本加熱部
20b−1、20b−2とする。半田リフロー装置13
0においては基板1が有するリフロープロファイルが得
られるように、制御部9により制御されて、予熱部20
a−1から20a−4までが備える各ヒータ22が予熱
温度140℃〜150℃にて加熱を行い、各予熱部20
aが備える各一対の組のコンベアチェーン11が、予熱
部20a−1から20a−4の区間における基板1の搬
送時間が60秒となるように各駆動モータ15が回転速
度が制御される。また、本加熱部20b−1が備える各
ヒータ22が加熱温度230℃にて加熱を行い、本加熱
部20b−2が備える各ヒータ22が停止状態とされ、
各本加熱部20bが備える各一対の組のコンベアチェー
ン11が、本加熱部20b−1の区間における基板1の
搬送時間が5秒となるように、本加熱部20b−2の区
間における基板1の搬送時間は、任意の時間、例えば5
秒となるように、各駆動モータ15が回転速度が制御さ
れる。これにより、半田リフロー装置130において
は、要求されるリフロープロファイルを提供することが
できる。
【0150】次に、リフロープロファイルの別の例とし
て、図26は、予熱温度が140℃〜150℃、予熱時
間が120秒、本加熱温度が205℃、及び本加熱時間
が40秒のリフロープロファイルを有する複数の基板1
に対して、リフロー作業を施している状態における半田
リフロー装置130の断面図である。半田リフロー装置
130においては基板1が有するリフロープロファイル
が得られるように、制御部9により制御されて、予熱部
20a−1から20a−4までが備える各ヒータ22が
予熱温度140℃〜150℃にて加熱を行い、各予熱部
20aが備える各一対の組のコンベアチェーン11が、
予熱部20a−1から20a−4の区間における基板1
の搬送時間が120秒となるように各駆動モータ15が
回転速度が制御される。また、本加熱部20b−1及び
20b−2が備える各ヒータ22が加熱温度205℃に
て加熱を行い、各本加熱部20bが備える各一対の組の
コンベアチェーン11が、本加熱部20b−1の区間に
おける基板1の搬送時間が30秒となるように、本加熱
部20b−2の区間における基板1の搬送時間が10秒
となるように、各駆動モータ15が回転速度が制御され
る。これにより、半田リフロー装置130においては、
要求されるリフロープロファイルを提供することができ
る。
【0151】上記第4の実施形態によれば、実装基板生
産装置において、搬送される基板1の大きさが異なるだ
けでなく、基板1のリフロープロファイルも異なり、基
板1が混載されて同時的にかつ連続的に搬送される場合
であっても、半田リフロー装置130の搬送ライン3上
における直前に、複数の種類の基板1を種類毎に分別し
て一時的に収納し、その後、再び搬送ライン3に供給可
能な基板収納供給装置450を備えることにより、半田
リフロー装置130に、基板1のリフロープロファイル
の種類毎にまとめて同時的にかつ連続的に供給すること
が可能となる。
【0152】また、半田リフロー装置130において
は、予熱部20aにおける予熱温度及び予熱時間、及び
本加熱部20bにおける加熱温度及び加熱時間を、制御
部9により制御することにより、搬送される基板1が有
するリフロープロファイルに合致する加熱環境を作り出
すことが可能となる。つまり、半田リフロー装置130
において、予熱部20a及び本加熱部20bにおける予
熱温度及び加熱温度については、夫々において備えられ
ている各ヒータ22の加熱温度を制御することにより要
求される加熱温度を得ることができ、また、予熱部20
a及び本加熱部20bにおける予熱時間及び加熱時間に
ついては、送り搬送装置10が備える各一対の組のコン
ベアチェーン11の走行速度を、上記各一対の組のコン
ベアチェーン11を走行駆動させる夫々の駆動モータ1
5の回転速度を制御部9により制御することにより、上
記各一対の組のコンベアチェーン11の走行速度が制御
され、要求される上記予熱時間及び加熱時間に見合った
基板1の搬送速度を得ることが可能となる。
【0153】これにより、搬送される基板1の大きさが
異なるだけでなく、基板1のリフロープロファイルも異
なり、基板1が混載されて同時的にかつ連続的に搬送さ
れる場合であっても、半田リフロー装置130に基板1
のリフロープロファイルの種類毎にまとめて同時的にか
つ連続的に供給することが可能とし、かつ要求されるリ
フロープロファイルに適合したリフロー処理を、各基板
1に対して施すことが可能となる。
【0154】上記第4実施形態においては、1台の半田
リフロー装置により複数のリフロープロファイルに適合
した環境を作り出す実施形態について説明したが、この
ような場合に代えて、実装基板生産装置において、複数
の半田リフロー装置が並列して設置され、夫々の半田リ
フロー装置において、リフロープロファイルの種類毎に
合致する環境を作り出すことが可能であり、異なる幅を
有し、さらに異なるリフロープロファイルを有する複数
の基板1を、上記夫々の半田リフロー装置に搬送して行
くことにより、半田のリフローにより夫々の基板1への
電子部品2の実装を行うことが可能である。
【0155】本発明の第5の実施形態にかかる実装基板
生産装置として、このような実装基板生産装置の一例を
図27に実装基板生産装置401の平面図を示す。
【0156】図27に示すように、実装基板生産装置4
01は、図示右側より左側へ、基板供給装置464と、
印刷装置461と、4台の部品装着装置462と、4台
の半田リフロー装置480と、検査装置463と、及び
基板取出装置465とを備えており、これら各装置によ
り、実装基板生産装置401において、基板1の搬送ラ
イン403が構成されている。なお、これら各装置の機
能は、実装基板生産装置101における各装置の機能と
同様となっているが、半田リフロー装置480の構造及
びその周辺に配置された搬送装置の構造が異なっている
ため、この異なる部分についてのみ以下に説明する。
【0157】図27に示すように、実装基板生産装置4
01の搬送ライン403上において、部品装着装置46
2と検査装置463の間には、複数の種類の基板1をリ
フロープロファイル毎に分別可能でありかつそれらの基
板1を搬送方向と直交する方向又は搬送方向沿いに送出
可能な基板分別装置490を備えている。基板分別装置
490における搬送方向に直交する方向側である図示上
側には、基板分別装置490により送り出された基板1
を、搬送方向に直交する方向に沿って進退方向に搬送さ
せる搬送装置491が隣接して設置されている。また、
搬送装置491の図示左側には、4台の半田リフロー装
置480が互いに並列して設置されており、搬送装置4
91により搬送された基板1が、夫々の半田リフロー装
置480に供給可能かつ取出可能となっている。また、
基板分別装置490における搬送方向側である図示左側
には、基板分別装置490により送り出された基板1
を、搬送方向に沿って搬送可能な搬送装置492が隣接
して設置されている。また、基板分別装置490には、
上記第1実施形態において説明した基板1に印刷表示さ
れたバーコードを読み取るバーコード読み取り装置90
が備えられている。
【0158】また、搬送方向沿いにおける半田リフロー
装置480の装置断面図を図28に示す。図28に示す
ように、図示左側より、基板1を加熱可能な加熱装置の
一例である加熱部482と加熱された基板1を冷却可能
な冷却装置の一例である冷却部483が設けられてお
り、加熱部482及び冷却部483へ基板1を搬送可能
な搬送装置481が備えられている。また、搬送装置4
81は基板1の搬送方向沿いの進退移動が可能となって
いる。これにより、搬送装置491により、図示右側よ
り供給された基板1は、搬送装置481により、搬送方
向沿いの図示左向きに搬送されて、加熱部482内に位
置した後に、基板1の搬送が停止される。その後、加熱
部482において、基板1のリフロープロファイルに基
づいた加熱が行われた後、搬送装置481により、搬送
方向沿いの図示右向きに基板1が搬送されて、冷却部4
83において加熱された基板1の冷却が行われる。その
後、搬送装置481により基板1が、半田リフロー装置
480より、搬送装置491に送出される。このよう
に、個々の半田リフロー装置480においては、1枚の
基板1に対して半田のリフロー処理が行われるため、加
熱部482に搬送された基板1に対して、基板1のリフ
ロープロファイルに基づいた加熱が必要な時間だけ搬送
装置481を停止させた状態で施すことができるため、
半田リフロー装置480の搬送方向における長さを上記
第1実施形態における半田リフロー装置130に比べて
短い装置とすることができる。
【0159】以上のような構成の半田リフロー装置48
0及びその周辺装置を用いて異なるリフロープロファイ
ルを有する基板1の半田のリフロー処理の手順を説明す
る。まず、部品装着装置462より基板分別装置490
に搬送された基板1は、バーコード読み取り装置90に
より、基板1の隅部に印刷表示されたバーコードデータ
の読み取りが行われ、基板1が有する幅やリフロープロ
ファイルのデータが制御部9により認識され、各装置に
おいてもこれらのデータが認識される。その後、基板分
別装置490により、基板1が搬送装置491へと送り
出されて、搬送装置491により基板1の搬送が行われ
る。その後、基板1のリフロープロファイルに基づい
て、4台の半田リフロー装置480より1台の半田リフ
ロー装置480が選択され、搬送装置491により上記
1台の半田リフロー装置480へ基板1が供給される。
【0160】上記1台の半田リフロー装置480におい
て、上記リフロープロファイルに基づいた半田のリフロ
ー処理が施された基板1は、再び、搬送装置491へと
戻され、搬送装置491により基板分別装置490へと
搬送される。その後、基板1は、基板分別装置490よ
り搬送装置492へと送り出されて、搬送装置492に
より、検査装置463に供給される。
【0161】なお、上記各装置が備える搬送装置は、上
記第1実施形態において説明した搬送ユニット80と同
じ機構となっている。
【0162】上記第5の実施形態によれば、実装基板生
産装置401において、搬送される基板1の大きさが異
なるだけでなく、基板1のリフロープロファイルも異な
り、基板1が混載されて同時的にかつ連続的に搬送され
る場合であっても、半田リフロー装置480の搬送ライ
ン3上における直前に、複数の種類の基板1を種類毎に
分別可能な基板分別装置490を備え、かつ半田リフロ
ー装置480が複数台並列されて設置されることによ
り、基板1のリフロープロファイルの種類毎に半田リフ
ロー装置480を選択して各半田リフロー装置480に
より各基板の半田のリフロー処理を同時的に行うことが
可能となる。
【0163】これにより、搬送される基板1の大きさが
異なるだけでなく、基板1のリフロープロファイルも異
なり、基板1が混載されて同時的にかつ連続的に搬送さ
れる場合であっても、基板1のリフロープロファイルの
種類別に夫々の半田リフロー装置480にて同時的に、
かつ要求されるリフロープロファイルを適合したリフロ
ー処理を各基板1に対して施すことが可能となる。
【0164】なお、上記様々な実施形態のうちの任意の
実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有
する効果を奏するようにすることができる。
【0165】
【発明の効果】本発明の上記第1態様から第3態様によ
れば、実装基板生産装置又は実装基板生産装置における
リフロー装置が、異なる幅を有する上記各基板の幅に応
じて、上記各基板を搬送方向に対して固定する固定部材
により固定された上記各基板を搬送する搬送装置又は別
の搬送装置を備えることにより、上記異なる幅を有する
複数の上記基板を同時的にかつ連続的に搬送しながら、
電子部品の実装作業、上記リフロー装置への上記基板の
供給作業、又はリフロー作業を施すことができる。従っ
て、従来における実装基板生産装置又は実装基板生産装
置におけるリフロー装置のように、搬送される上記基板
の幅が変わる毎に、上記従来の実装基板生産装置を一度
停止させて、上記時層基板生産装置又は上記リフロー装
置が備える搬送装置の上記基板の幅方向の寸法を手動動
作にて可変調整した後、再び上記従来の実装基板生産装
置を稼動させて上記基板の搬送を行うという作業をなく
すことができる。これにより、1つの搬送ライン沿いに
異なる幅を有する複数の基板を同時的にかつ連続的に搬
送しながら、生産効率を低下させることなく電子部品が
上記各基板に実装された実装基板を生産することができ
る実装基板生産装置を提供することが可能となる。
【0166】本発明の上記第4態様又は第6態様又は第
8態様によれば、上記各基板毎に、上記搬送方向と直交
する方向における上記基板の両端部のうちの少なくとも
一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて、上記固
定部材による上記基板の固定位置を可変させて、上記固
定部材により上記基板を上記搬送部材に固定することに
より、上記実装基板生産装置又は上記リフロー装置が備
える上記搬送装置又は上記別の搬送装置に、上記異なる
幅を有する複数の基板を固定させることができるため、
上記第1態様から第3態様による効果を得ることが可能
となる。
【0167】本発明の上記第5態様又は第7態様又は第
9態様によれば、上記基板毎に、上記搬送方向と直交す
る方向における上記基板の両端部のうちの一方の端部を
固定するとともに、上記一方の端部に対する他方の端部
の位置に合せて上記基板を支持して、上記固定部材によ
り上記基板を上記搬送部材に固定させることにより、上
記実装基板生産装置又は上記リフロー装置が備える上記
搬送装置又は上記別の搬送装置に、上記異なる幅を有す
る複数の基板を固定させることができるため、上記第1
態様から第3態様による効果を得ることが可能となる。
【0168】本発明の上記第10態様又は第13態様に
よれば、上記異なる幅を有する基板を保持部材、及び移
動保持部材を用いてパレットに固定することにより、上
記異なる幅の基板を擬似的に同じ幅を有する基板とさせ
ることができ、この上記基板が固定された複数の上記パ
レットを搬送可能な上記搬送装置又は上記別の搬送装置
を上記実装基板生産装置又は上記実装基板生産装置にお
ける上記リフロー装置が備えることにより、上記実装基
板生産装置又は上記リフロー装置において上記異なる幅
を有する基板を同時的にかつ連続的に搬送しながら、半
田をリフローさせて上記各基板上に電子部品を固定し
て、実装基板を生産することが可能となり、上記第1態
様から第3態様による効果を得ることができる実装基板
生産装置を提供することが可能となる。
【0169】本発明の上記第11態様又は第14態様に
よれば、上記搬送装置又は上記別の搬送装置が、上記固
定部材として、上記搬送部材に固定され、かつ上記搬送
方向と直交する方向における上記基板の両端部のうちの
一方の端部を保持可能な複数の保持部材と、上記直交す
る方向に沿って移動可能かつ上記基板の他方の端部を保
持可能な移動保持部材とを備えることにより、上記搬送
装置又は上記別の搬送装置により、上記各基板毎に、上
記保持部材により上記基板の上記一方の端部を保持する
ことができるとともに、上記一方の端部に対する他方の
端部の位置に合せて、上記移動保持部材による上記基板
の保持位置を可変させて、上記移動保持部材により上記
基板を上記搬送部材に固定させることができ、これによ
り、上記実装基板生産装置又は上記リフロー装置におい
て上記異なる幅を有する基板を同時的にかつ連続的に搬
送しながら、半田をリフローさせて上記各基板上に電子
部品を固定して、実装基板を生産することが可能とな
り、上記第1態様から第3態様による効果を得ることが
できる実装基板生産装置を提供することが可能となる。
【0170】本発明の上記第12態様又は第15態様に
よれば、上記搬送装置又は上記別の搬送装置が、上記固
定部材として、上記搬送部材に固定され、かつ上記搬送
方向と直交する方向における上記基板の両端部のうちの
一方の端部を保持可能な複数の保持部材と、上記搬送部
材に固定され、かつ上記保持部材により上記搬送部材に
固定された上記基板を支持可能な複数の支持部材とを備
えることにより、上記搬送装置又は上記別の搬送装置に
より、上記各基板毎に、上記保持部材により上記基板の
上記一方の端部を保持することができるとともに、上記
一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて、上記支
持部材により上記基板を支持して、上記基板を上記搬送
部材に固定させることができ、これにより、上記実装基
板生産装置又は上記リフロー装置において上記異なる幅
を有する基板を同時的にかつ連続的に搬送しながら、半
田をリフローさせて上記各基板上に電子部品を固定し
て、実装基板を生産することが可能となり、上記第1態
様から第3態様による効果を得ることができる実装基板
生産装置を提供することが可能となる。
【0171】本発明の上記第16態様によれば、上記実
装基板生産装置が、互いに異なるリフロープロファイル
を備える複数の上記リフロー装置と、上記各基板を上記
リフロープロファイル毎に分別可能、かつ上記各リフロ
ー装置に上記各基板を供給可能な基板分別装置とを備え
て、上記基板分別装置は、上記各リフロー装置の中から
上記各基板毎の上記リフロープロファイルに合致する上
記リフロープロファイルを備える1つの上記リフロー装
置を順次選択して、上記各基板を順次供給することによ
り、上記リフロー装置において搬送される上記各基板
が、異なる幅を有するだけでなく、互いに異なるリフロ
ープロファイルを有する場合であっても、上記各基板を
同時的にかつ連続的に搬送しながら、上記各基板が有す
るリフロープロファイルに合致したリフロー環境におい
て、半田をリフローさせて上記各基板上に電子部品を固
定して、実装基板を生産することを可能とする実装基板
生産装置を提供することが可能となる。
【0172】本発明の上記第17態様によれば、上記実
装基板生産装置が、上記搬送装置に上記基板を供給可能
又は上記搬送装置より上記基板を取出可能な基板移載装
置を備え、上記基板移載装置は、上記搬送方向における
上記基板の対向する夫々の端部を把持可能な複数の把持
部と、上記複数の把持部のうちの上記基板の少なくとも
一方の端部を把持可能な上記把持部を上記搬送方向沿い
に移動可能な把持部移動機構とを備えることにより、上
記基板の上記搬送方向における寸法に上記各把持部間の
寸法を合せて、上記各把持部により上記基板の上記両端
部を把持して、上記基板を上記搬送装置に供給すること
ができる。また、この上記搬送装置への基板の供給の際
に、上記基板の上記搬送方向に直交する方向における対
向する夫々の端部を、上記搬送装置の上記固定部材に固
定させた後に、上記基板の把持を解除することができ
る。また、よって、上記搬送装置に固定された基板の取
出しの際に、上記基板の上記夫々の端部を上記搬送装置
の上記固定部材に固定させたまま、上記基板の上記搬送
方向における対向する夫々の端部を把持して、上記基板
を取出すことができる。よって、実装基板生産装置がこ
のような上記基板移載装置を備えることにより、上記異
なる幅を有する基板の上記搬送装置への供給、又は上記
搬送装置からの取出しを円滑にかつ安定して行うことが
でき、上記実装基板生産装置又は上記リフロー装置にお
いて上記異なる幅を有する基板を同時的にかつ連続的に
搬送しながら、半田をリフローさせて上記各基板上に電
子部品を固定して、実装基板を生産することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる実装基板生産
装置を示す図であり、(A)は上記実装基板生産装置の
平面図、(B)は上記実装基板生産装置の断面図であ
る。
【図2】 上記第1実施形態の実装基板生産装置におい
て実装処理が施される基板の種類を表した表形式の説明
図である。
【図3】 上記第1実施形態の実装基板生産装置におけ
る半田リフロー装置の平面図である。
【図4】 図3における半田リフロー装置の搬送方向沿
いにおける断面図である。
【図5】 図3における半田リフロー装置の搬送方向と
直交する方向沿いにおける断面図である。
【図6】 上記半田リフロー装置の送り搬送機構が備え
るパレットを示す図であり、(A)は上記パレットの平
面図、(B)は上記パレットの断面図、(C)は上記パ
レットにおけるガイドレールの部分拡大図である。
【図7】 上記第1実施形態の実装基板生産装置が備え
る基板移載装置を示す図であり、(A)は搬送方向と直
交する方向における上記基板移載装置の側面図、(B)
は上記搬送方向における上記基板移載装置の側面図であ
る。
【図8】 上記半田リフロー装置におけるスライド機構
の構造を示す図であり、(A)は上記スライド機構の平
面図、(B)は上記スライド機構の側面図である。
【図9】 上記第1実施形態の実装基板生産装置が備え
る搬送ユニットを示す図であり、(A)は上記搬送ユニ
ットの平面図、(B)は搬送方向と直交する方向におけ
る上記搬送ユニットの側面図、(C)は上記搬送方向に
おける上記搬送ユニットの側面図である。
【図10】 図9における搬送ユニットにおける基板の
受渡動作の説明図であり、(A)及び(C)は上記搬送
ユニットの平面図を用いた説明図であり、(B)は
(A)における上記搬送ユニットの側面図を用いた説明
図、(D)は(C)における上記搬送ユニットの側面図
を用いた説明図である。
【図11】 図9における搬送ユニットにおける基板の
受渡動作の説明図であり、(A)及び(C)は上記搬送
ユニットの平面図を用いた説明図であり、(B)は
(A)における上記搬送ユニットの側面図を用いた説明
図、(D)は(C)における上記搬送ユニットの側面図
を用いた説明図である。
【図12】 上記第1実施形態の実装基板生産装置が、
実装基板生産装置全体として、送り搬送装置、戻り搬送
装置、昇降装置、及び基板移載装置を備えた場合の実装
基板生産装置を示す図であり、(A)は上記実装基板生
産装置の平面図、(B)は上記実装基板生産装置の断面
図である。
【図13】 本発明の第2実施形態にかかる実装基板生
産装置における半田リフロー装置の平面図である。
【図14】 図13の半田リフロー装置の搬送方向沿い
における断面図である。
【図15】 図13の半田リフロー装置の搬送方向と直
交する方向沿いにおける断面図である。
【図16】 図13の半田リフロー装置における搬送装
置の部分拡大図であり、(A)は上記搬送装置の拡大平
面図、(B)は(A)における上記搬送装置の側面図で
ある。
【図17】 上記搬送装置におけるクランプ部の部分拡
大図である。
【図18】 上記搬送装置による基板の固定動作の説明
図である。
【図19】 本発明の第3実施形態にかかる実装基板生
産装置における半田リフロー装置の平面図である。
【図20】 図19の半田リフロー装置の搬送方向沿い
における断面図である。
【図21】 図18の半田リフロー装置における搬送装
置の部分拡大図であり、(A)は上記搬送装置の拡大平
面図、(B)は(A)における上記搬送装置の搬送方向
に直交する方向における側面図、(C)は(A)におけ
る上記搬送装置の上記搬送方向における側面図である。
【図22】 本発明の第4実施形態にかかる実装基板生
産装置において用いられる基板のリフロープロファイル
の一例を示した図である。
【図23】 上記第4実施形態の実装基板生産装置にお
いて用いられる基板のリフロープロファイルの一例を示
した図である。
【図24】 上記第4実施形態の実装基板生産装置にお
ける半田リフロー装置の平面図である。
【図25】 上記半田リフロー装置における半田リフロ
ー作業状態を示した説明図である。
【図26】 上記半田リフロー装置における別の半田リ
フロー作業状態を示した説明図である。
【図27】 上記第5実施形態の実装基板生産装置の平
面図である。
【図28】 図27の実装基板生産装置が備える半田リ
フロー装置の断面図である。
【図29】 従来の実装基板生産装置を示す図であり、
(A)は上記実装基板生産装置の平面図、(B)は上記
実装基板生産装置の断面図である。
【図30】 従来の実装基板生産装置が備える搬送装置
を示す図であり、(A)は上記搬送装置の平面図、
(B)は(A)における上記搬送装置の搬送方向に直交
する方向における断面図、(C)は(A)における上記
搬送装置の上記搬送方向における断面図である。
【符号の説明】
1…基板、1a…取付穴、2…電子部品、3…搬送ライ
ン、9…制御部、10…送り搬送装置、11…コンベア
チェーン、12…コンベアフレーム、13…ローラー、
15…駆動モータ、20…加熱装置、20a…予熱部、
20b…本加熱部、21…ファン、22…ヒータ、30
…冷却装置、31…冷却ファン、40…パレット、41
…保持部、42…移動保持部、42a…基板受部、42
b…ボールプランジャー、42c…ボールプランジャ
ー、43…固定ピン、44…ガイドレール、45…突起
部、46…パレットフレーム、50…戻り搬送装置、5
1…コンベアチェーン、52…コンベアフレーム、53
…ローラー、54…スライド機構、55…ストッパー、
56…把持部、60a及び60b…昇降装置、61a及
び61b…搬送装置、70a及び70b…基板移載装
置、71…搬送方向移動機構、71a…駆動モータ、7
2…昇降機構、72a…駆動モータ、73…チャック
部、73a…把持部移動機構、73b…駆動モータ、7
4…把持部、75…フレーム、76a及び76b…基板
取出位置、77a及び77b…基板移載位置、80…搬
送ユニット、81…コンベアベルト、82…コンベアフ
レーム、83…ローラー、84…ピッチ可変機構、85
…ボールねじ軸、86…ナット部、87…駆動モータ、
88…ストッパー、90…バーコード読み取り装置、1
01及び102…実装基板生産装置、110及び111
…印刷装置、120及び121…部品装着装置、130
及び131…半田リフロー装置、140及び141…検
査装置、150及び151…基板保持供給装置、160
及び161…基板取出収納装置、191…送り搬送装
置、192…戻り搬送装置、193a及び193b…昇
降装置、194a及び194b…基板移載装置、201
…半田リフロー装置、203…搬送ライン、210…搬
送装置、211a及び211b…搬送チェーン、212
…駆動モータ、213…ローラー、214…保持部、2
15…移動保持部、215a…軸部、215b…軸受
部、215c…支持部、215d…凸部、220…加熱
装置、223…上部ケーシング、224…下部ケーシン
グ、240…クランプ部、241…止め具、241a…
先端部、241b…支持回転軸、242…受具、243
…支持部、244…ばね部、250…クランプ開閉機
構、251…開閉部、252…移動部、260…軸部移
動装置、261…把持部、301…半田リフロー装置、
303…搬送ライン、310…搬送装置、311a及び
311b…搬送チェーン、312…駆動モータ、313
…ローラー、314…保持部、315…支持部、315
a…支持部上部、316…軸、317…自重相殺スプリ
ング、320…加熱装置、323…上部ケーシング、3
24…下部ケーシング、401…実装基板生産装置、4
03…搬送ライン、450…基板収納供給装置、451
a〜c…収納部、452…移動機構、461…印刷装
置、462…部品装着装置、463…検査装置、464
…基板供給装置、465…基板取出装置、480…半田
リフロー装置、481…搬送装置、482…加熱部、4
83…冷却部、490…基板分別装置、491…搬送装
置、492…搬送装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA01 AA11 DD01 DD02 DD05 DD07 DD12 DD13 DD50 EE22 FG01 FG05 FG06 FG08 5E319 AA03 AC01 CC33 CD35 GG15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの搬送ライン(3、203、30
    3、403)沿いに異なる幅を有する複数の基板(1)
    を同時的にかつ連続的に搬送しながら、電子部品(2)
    を半田を介在させて上記各基板(2)上に装着した後、
    リフロー装置(130、131、201、301、48
    0)で上記各基板(1)のそれぞれの上記半田をリフロ
    ーした後固化させて、上記各電子部品(2)が上記各基
    板(1)に実装された実装基板を生産する実装基板生産
    装置(101、102、401)において、 上記異なる幅を有する複数の基板(1)を同時的にかつ
    連続的に上記リフロー装置(130、131、201、
    301、480)へ搬送する搬送装置(10、80、1
    91、210、310、481)を備え、 上記搬送装置(10、80、191、210、310、
    481)は、 上記各基板(1)の搬送方向に沿って配置された搬送部
    材(11、81、211a、211b、311a、31
    1b)と、 上記各搬送部材(11、81、211a、211b、3
    11a、311b)を上記搬送方向に沿って駆動可能な
    駆動機構(13、15、83、87、212、213、
    312、313)と、 上記搬送部材(11、81、211a、211b、31
    1a、311b)に、上記異なる幅を有する上記各基板
    (1)の幅に応じて、上記各基板(1)を上記搬送方向
    に対して固定する固定部材(40、214、215、3
    14、315)とを備えることを特徴とする実装基板生
    産装置。
  2. 【請求項2】 上記リフロー装置(130、131、2
    01、301、480)は、上記異なる幅を有する複数
    の基板(1)を同時的にかつ連続的に搬送する別の搬送
    装置(10、80、191、210、310、481)
    と、搬送されている上記異なる幅を有する複数の基板に
    同時的にかつ連続的にリフローを行う加熱装置(20、
    220、320、482)とを備え、 上記別の搬送装置(10、80、191、210、31
    0、481)は、上記各基板(1)の搬送方向に沿って
    配置された搬送部材(11、81、211a、211
    b、311a、311b)と、 上記各搬送部材(11、81、211a、211b、3
    11a、311b)を上記搬送方向に沿って駆動可能な
    駆動機構(13、15、83、87、212、213、
    312、313)と、 上記搬送部材(11、81、211a、211b、31
    1a、311b)に、上記異なる幅を有する上記各基板
    (1)の幅に応じて、上記各基板(1)を上記搬送方向
    に対して固定する固定部材(40、214、215、3
    14、315)とを備える請求項1に記載の実装基板生
    産装置。
  3. 【請求項3】 1つの搬送ライン(3、203、30
    3、403)沿いに異なる幅を有する複数の基板(1)
    を同時的にかつ連続的に搬送しながら、電子部品(2)
    を半田を介在させて上記各基板(2)上に装着した後、
    リフロー装置(130、131、201、301、48
    0)で上記各基板(1)のそれぞれの上記半田をリフロ
    ーした後固化させて、上記各電子部品(2)が上記各基
    板(1)に実装された実装基板を生産する実装基板生産
    装置(101、102、401)において、 上記リフロー装置(130、131、201、301、
    480)は、 上記異なる幅を有する複数の基板(1)を同時的にかつ
    連続的に搬送する搬送装置(10、80、191、21
    0、310、481)と、 搬送されている上記異なる幅を有する複数の基板(1)
    に同時的にかつ連続的にリフローを行う加熱装置(2
    0、220、320、482)とを備え、 上記搬送装置(10、80、191、210、310、
    481)は、 上記各基板(1)の搬送方向に沿って配置された搬送部
    材(11、81、211a、211b、311a、31
    1b)と、 上記各搬送部材(11、81、211a、211b、3
    11a、311b)を上記搬送方向に沿って駆動可能な
    駆動機構(13、15、83、87、212、213、
    312、313)と、 上記搬送部材(11、81、211a、211b、31
    1a、311b)に、上記異なる幅を有する上記各基板
    (1)の幅に応じて、上記各基板(1)を上記搬送方向
    に対して固定する固定部材(40、214、215、3
    14、315)とを備えることを特徴とする実装基板生
    産装置。
  4. 【請求項4】 上記実装基板生産装置(101、10
    2、401)は、上記搬送装置(10、80、191、
    210、481)を制御可能な制御部(9)を備え、 上記搬送装置(10、80、191、210、481)
    は、上記各基板(1)毎に、上記搬送方向と直交する方
    向における上記基板(1)の両端部のうちの少なくとも
    一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて、上記固
    定部材(40、214、215)による上記基板(1)
    の固定位置を可変させて、上記固定部材(40、21
    4、215)により上記基板(1)を上記搬送部材(1
    1、81、211a、211b)に固定し、 上記制御部(9)は、上記駆動機構(13、15、8
    3、87、212、213)により、上記搬送部材(1
    1、81、211a、211b)を駆動させて上記各基
    板(1)を同時的にかつ連続的に搬送させる請求項1に
    記載の実装基板生産装置。
  5. 【請求項5】 上記実装基板生産装置は、上記搬送装置
    (310)を制御可能な制御部(9)を備え、 上記搬送装置(310)は、上記各基板(1)毎に、上
    記搬送方向と直交する方向における上記基板(1)の両
    端部のうちの一方の端部を固定するとともに、上記一方
    の端部に対する他方の端部の位置に合せて上記基板
    (1)を支持して、上記固定部材(314、315)に
    より上記基板(1)を上記搬送部材(311a、311
    b)に固定し、 上記制御部(9)は、 上記駆動機構(312、313)により、上記搬送部材
    (311a、311b)を駆動させて上記各基板(1)
    を同時的にかつ連続的に搬送させる請求項1に記載の実
    装基板生産装置。
  6. 【請求項6】 上記実装基板生産装置(101、10
    2、401)は、上記別の搬送装置(10、80、19
    1、210、481)及び上記加熱装置(20、22
    0、482)を制御可能な制御部(9)を備え、 上記別の搬送装置(10、80、191、210、48
    1)は、上記各基板(1)毎に、上記搬送方向と直交す
    る方向における上記基板(1)の両端部のうちの少なく
    とも一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて、上
    記固定部材(40、214、215)による上記基板
    (1)の固定位置を可変させて、上記固定部材(40、
    214、215)により上記基板(1)を上記搬送部材
    (11、81、211a、211b)に固定し、 上記制御部(9)は、 上記別の搬送装置(10、80、191、210、48
    1)における上記駆動機構(13、15、83、87、
    212、213)により、上記搬送部材(11、81、
    211a、211b)を駆動させて上記各基板(1)を
    同時的にかつ連続的に搬送させ、 上記加熱装置(20、220、482)により、上記各
    基板(1)に同時的にかつ連続的にリフローを行わせる
    請求項2に記載の実装基板生産装置。
  7. 【請求項7】 上記実施基板生産装置は、上記別の搬送
    装置(310)及び上記加熱装置(320)を制御可能
    な制御部(9)を備え、 上記別の搬送装置(310)は、上記各基板(1)毎
    に、上記搬送方向と直交する方向における上記基板
    (1)の両端部のうちの一方の端部を固定するととも
    に、上記一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて
    上記基板(1)を支持して、上記固定部材(314、3
    15)により上記基板(1)を上記搬送部材(311
    a、311b)に固定し、 上記制御部(9)は、 上記別の搬送装置(310)における上記駆動機構(3
    12、313)により、上記搬送部材(311a、31
    1b)を駆動させて上記各基板(1)を同時的にかつ連
    続的に搬送させ、 上記加熱装置(320)により、上記各基板(1)に同
    時的にかつ連続的にリフローを行わせる請求項2に記載
    の実装基板生産装置。
  8. 【請求項8】 上記実装基板生産装置(101、10
    2、401)は、上記搬送装置(10、80、191、
    210、481)及び上記加熱装置(20、220、4
    82)を制御可能な制御部(9)を備え、 上記搬送装置(10、80、191、210、481)
    は、上記各基板(1)毎に、上記搬送方向と直交する方
    向における上記基板(1)の両端部のうちの少なくとも
    一方の端部に対する他方の端部の位置に合せて、上記固
    定部材(40、214、215)による上記基板(1)
    の固定位置を可変させて、上記固定部材(40、21
    4、215)により上記基板(1)を上記搬送部材(1
    1、81、211a、211b)に固定し、 上記制御部(9)は、 上記搬送装置(10、80、191、210、481)
    における上記駆動機構(13、15、83、87、21
    2、213)により、上記搬送部材(11、81、21
    1a、211b)を駆動させて上記各基板(1)を同時
    的にかつ連続的に搬送させ、 上記加熱装置(20、220、482)により、上記各
    基板(1)に同時的にかつ連続的にリフローを行わせる
    請求項3に記載の実装基板生産装置。
  9. 【請求項9】 上記実装基板生産装置は、上記搬送装置
    (310)及び上記加熱装置(320)を制御可能な制
    御部(9)を備え、 上記搬送装置(310)は、上記各基板(1)毎に、上
    記搬送方向と直交する方向における上記基板(1)の両
    端部のうちの一方の端部を固定するとともに、上記一方
    の端部に対する他方の端部の位置に合せて上記基板
    (1)を支持して、上記固定部材(314、315)に
    より上記基板(1)を上記搬送部材(311a、311
    b)に固定し、 上記制御部(9)は、 上記搬送装置(310)における上記駆動機構(31
    2、313)により、上記搬送部材(311a、311
    b)を駆動させて上記各基板(1)を同時的にかつ連続
    的に搬送させ、 上記加熱装置(320)により、上記各基板(1)に同
    時的にかつ連続的にリフローを行わせる請求項3に記載
    の実装基板生産装置。
  10. 【請求項10】 上記搬送装置(10、191)におい
    て、上記固定部材(40)は上記各基板(1)を個別に
    固定可能なパレット(40)であり、 上記パレット(40)は、 上記搬送方向と直交する方向における上記基板(1)の
    両端部のうちの一方の端部を保持可能な保持部材(4
    1)と、 上記パレット(40)上を上記搬送方向と直交する方向
    に沿って移動可能であり、かつ上記基板(1)の他方の
    端部を保持可能な移動保持部材(42)とを備え、 上記搬送装置(10、191)は、上記各基板(1)毎
    に、上記保持部材(41)により上記基板(1)の上記
    一方の端部を保持するとともに、上記一方の端部に対す
    る上記他方の端部の位置に合せて、上記移動保持部材
    (42)による上記基板(1)の保持位置を可変させて
    上記他方の端部を保持して、上記基板(1)を上記パレ
    ット(40)に固定させ、上記各パレット(40)を上
    記搬送部材(11)に固定させる請求項4又は8に記載
    の実装基板生産装置。
  11. 【請求項11】 上記搬送装置(210)において、上
    記固定部材(214、215)は、上記搬送部材(21
    1a)に固定され、かつ上記搬送方向と直交する方向に
    おける上記基板(1)の両端部のうちの一方の端部を保
    持可能な複数の保持部材(214)と、上記搬送部材
    (211b)に固定され、かつ上記直交する方向に沿っ
    て移動可能かつ上記基板(1)の他方の端部を保持可能
    な移動保持部材(215)とを備え、 上記搬送装置(210)は、上記各基板(1)毎に、上
    記保持部材(214)により上記基板(1)の上記一方
    の端部を保持するとともに、上記一方の端部に対する他
    方の端部の位置に合せて、上記移動保持部材(215)
    による上記基板(1)の保持位置を可変させて、上記移
    動保持部材(215)により上記基板(1)を上記搬送
    部材(211a、211b)に固定させる請求項4又は
    8に記載の実装基板生産装置。
  12. 【請求項12】 上記搬送装置(310)において、上
    記固定部材(314、315)は、上記搬送部材(31
    1a)に固定され、かつ上記搬送方向と直交する方向に
    おける上記基板(1)の両端部のうちの一方の端部を保
    持可能な複数の保持部材(314)と、上記搬送部材
    (311a、311b)に固定され、かつ上記保持部材
    (314)により上記搬送部材(311a)に固定され
    た上記基板(1)を支持可能な複数の支持部材(31
    5)とを備え、 上記搬送装置(310)は、上記各基板(1)毎に、上
    記保持部材(314)により上記基板(1)の上記一方
    の端部を保持するとともに、上記一方の端部に対する他
    方の端部の位置に合せて、上記支持部材(315)によ
    り上記基板(1)を支持して、上記基板(1)を上記搬
    送部材(311a、311b)に固定する請求項5又は
    9に記載の実装基板生産装置。
  13. 【請求項13】 上記別の搬送装置(10、191)に
    おいて、上記固定部材(40)は上記各基板(1)を個
    別に固定可能なパレット(40)であり、上記パレット
    (40)は、 上記搬送方向と直交する方向における上記基板(1)の
    両端部のうちの一方の端部を保持可能な保持部材(4
    1)と、 上記パレット(40)上を上記搬送方向と直交する方向
    に沿って移動可能であり、かつ上記基板(1)の他方の
    端部を保持可能な移動保持部材(42)とを備え、 上記別の搬送装置(10、191)は、上記各基板
    (1)毎に、上記保持部材(41)により上記基板
    (1)の上記一方の端部を保持するとともに、上記一方
    の端部に対する上記他方の端部の位置に合せて、上記移
    動保持部材(42)による上記基板(1)の保持位置を
    可変させて上記他方の端部を保持して、上記基板(1)
    を上記パレット(40)に固定させ、上記各パレット
    (40)を上記搬送部材(11)に固定させる請求項6
    に記載の実装基板生産装置。
  14. 【請求項14】 上記別の搬送装置(210)におい
    て、上記固定部材(214、215)は、上記搬送部材
    (211a)に固定され、かつ上記搬送方向と直交する
    方向における上記基板(1)の両端部のうちの一方の端
    部を保持可能な複数の保持部材(214)と、上記搬送
    部材(211b)に固定され、かつ上記直交する方向に
    沿って移動可能かつ上記基板(1)の他方の端部を保持
    可能な移動保持部材(215)とを備え、 上記別の搬送装置(210)は、上記各基板(1)毎
    に、上記保持部材(214)により上記基板(1)の上
    記一方の端部を保持するとともに、上記一方の端部に対
    する他方の端部の位置に合せて、上記移動保持部材(2
    15)による上記基板(1)の保持位置を可変させて、
    上記移動保持部材(215)により上記基板(1)を上
    記搬送部材(211a、211b)に固定させる請求項
    6に記載の実装基板生産装置。
  15. 【請求項15】 上記別の搬送装置(310)におい
    て、上記固定部材(314、315)は、上記搬送部材
    (311a)に固定され、かつ上記搬送方向と直交する
    方向における上記基板(1)の両端部のうちの一方の端
    部を保持可能な複数の保持部材(314)と、上記搬送
    部材(311a、311b)に固定され、かつ上記保持
    部材(314)により上記搬送部材(311a)に固定
    された上記基板(1)を支持可能な複数の支持部材(3
    15)とを備え、 上記別の搬送装置(310)は、上記各基板(1)毎
    に、上記保持部材(314)により上記基板(1)の上
    記一方の端部を保持するとともに、上記一方の端部に対
    する他方の端部の位置に合せて、上記支持部材(31
    5)により上記基板(1)を支持して、上記基板(1)
    を上記搬送部材(311a、311b)に固定する請求
    項7に記載の実装基板生産装置。
  16. 【請求項16】 上記各基板(1)が異なるリフロープ
    ロファイルを有する場合であって、 上記実装基板生産装置において、 互いに異なるリフロープロファイルを備える複数の上記
    リフロー装置(480)と、 上記各基板(1)を上記リフロープロファイル毎に分別
    可能、かつ上記各リフロー装置(480)に上記各基板
    (1)を供給可能な基板分別装置(490)とを備え、 上記基板分別装置(490)は、上記各リフロー装置
    (480)の中から上記各基板(1)毎の上記リフロー
    プロファイルに合致する上記リフロープロファイルを備
    える1つの上記リフロー装置(480)を順次選択し
    て、上記各基板(1)を順次供給する請求項1から15
    のいずれか1つに記載の実装基板生産装置。
  17. 【請求項17】 上記実装基板生産装置(101、10
    2)は、上記搬送装置(10、191、210、31
    0)に上記基板(1)を供給可能、又は上記搬送装置
    (10、191、210、310)から上記基板(1)
    を取出可能な基板移載装置(70a、70b、194
    a、194b)を備え、 上記基板移載装置(70a、70b、194a、194
    b)は、 上記搬送方向における上記基板(1)の対向する夫々の
    端部を把持可能な複数の把持部(74)と、 上記複数の把持部(74)のうちの上記基板(1)の少
    なくとも一方の端部を把持可能な上記把持部(74)
    を、上記搬送方向沿いに進退移動可能な把持部移動機構
    (73a)と、 上記各把持部(74)及び上記把持部移動機構(73
    a)とを備えるヘッド部(73)を昇降動作可能な昇降
    機構(72)と、 上記ヘッド部(73)を上記搬送方向に沿って進退移動
    可能な移動機構(71)とを備え、 上記把持部移動機構(73a)、上記昇降機構(7
    2)、及び上記移動機構(71)を稼動させることによ
    り、上記搬送装置(10、191、210、310)へ
    の上記基板(1)の供給、又は上記搬送装置(10、1
    91、210、310)からの上記基板(1)の取出が
    可能である請求項1から16のいずれか1つに記載の実
    装基板生産装置。
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