JP7022904B2 - 実装基板の生産方法および部品実装システムならびに管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部品供給手段を配置可能な部品実装装置を含む部品実装システムにおける実装基板の生産方法および部品実装システムならびに管理装置に関する。
基板に電子部品を実装して実装基板を生産する部品実装システムは、部品接合用の半田が印刷された後の基板に電子部品を搭載する部品実装装置と、部品搭載後の基板を加熱することにより電子部品を基板に半田接合するリフロー装置とを備えた構成となっている。このような部品実装システムによって複数品種の実装基板を生産する際には、段取り替え作業を極力少なくすることを目的として、部品実装装置に複数品種の基板の製造に用いられる電子部品を一括で配置するいわゆる共通配置が行われている。その際、実装される電子部品の共通性を考慮して共通配置する基板品種を決定することが一般的である(例えば特許文献1参照)。
特許文献1では、実装される部品の共通性が高い種類の実装基板が同一のグループとなるようにグループ分けを行っている。そして、生産計画に基づき、複数品種の実装基板を生産する際に、そのグループ内での部品供給手段の交換時間の累積値が小さくなるように、部品を供給する部品供給手段の配置を決めている。
特許第3830642号公報
しかしながら上述の特許文献例を含め、従来技術においてはリフロー装置によって半田接合の際の加熱プロファイルなどのリフロー条件に起因して、段取り替え作業時にロスタイムが発生し、生産性の向上が阻害されるという課題があった。すなわち、上述のように部品実装装置において電子部品の共通配置を適用しても、リフロー条件が大きく異なる複数品種の基板を対象とする場合には、基板品種の切り替えの都度、リフロー条件を生産対象の基板品種に適合させるための準備時間を必要とする。このため、部品の共通性を考慮して共通配置を適用して基板品種の切替え時における作業時間を極力短縮したとしても、リフロー条件が異なるような場合にはリフロー条件を適合させるまでは生産が開始できず、電子部品の共通配列を行うメリットが薄れてしまうこととなっていた。
そこで本発明は、複数品種の実装基板を生産する部品実装システムにおいて、基板品種の切替え時の作業時間を短縮して生産性を向上させることができる実装基板の生産方法および部品実装システムならびに管理装置を提供することを目的とする。
本発明の実装基板の生産方法は、複数の部品供給手段を配置可能な部品実装装置を含む部品実装システムにおける実装基板の生産方法であって、複数品種の実装基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間に基づいて、前記複数品種の実装基板を前記部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループに分ける工程と、前記複数のグループのそれぞれについて、前記グループに属する品種の実装基板の生産に必要な部品を供給する前記部品供給手段の前記部品実装装置における配置を決定する工程と、前記決定された前記部品供給手段の配置に基づき、前記基板を生産する工程と、を含む。
本発明の部品実装システムは、複数の部品供給手段を配置可能な部品実装装置を含む部品実装システムであって、複数品種の実装基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間を記憶する記憶部と、前記リフロー準備にかかる時間に基づいて前記複数品種の実装基板を前記部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループに分けるとともに、前記複数のグループのそれぞれについて、前記グループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給する部品供給手段の前記部品実装装置における配置を決定する制御部と、を備え、前記決定された前記部品供給手段の配置に基づき、前記実装基板を生産する。
本発明の管理装置は、複数の部品供給手段を配置可能な部品実装装置とネットワークで接続された管理装置であって、複数品種の実装基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間を記憶する記憶部と、前記リフロー準備にかかる時間に基づいて前記複数品種の実装基板を前記部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループに分けるとともに、前記複数のグループのそれぞれについて、前記グループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給する前記部品供給手段の前記部品実装装置における配置を決定する制御部と、を備える。
本発明によれば、複数品種の実装基板を生産する部品実装システムにおいて、基板品種の切替え時の作業時間を短縮して生産性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装システムを構成する部品実装装置の部分平面図 本発明の一実施の形態の部品実装システムを構成するリフロー装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装システムの制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装システムにおける生産基板品種データの説明図 本発明の一実施の形態の部品実装システムにおけるリフロー温度プロファイルの説明図 本発明の一実施の形態の部品実装システムにおける部品配置決定処理のフロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して、部品実装システム1の構成を説明する。部品実装システム1は、基板に電子部品を半田接合により実装して実装基板を生産する機能を有している。この部品実装作業を実行するため部品実装システム1は、基板供給装置M1、基板受渡装置M2、印刷装置M3、検査装置M4、部品実装装置M5、M6、検査装置M7、リフロー装置M8および基板回収装置M9を連結した構成の部品実装ライン1aと、この部品実装ライン1aとネットワーク2で接続された管理装置3とを備えている。すなわち部品実装ライン1aを構成する部品実装装置M5、M6を含む各装置はネットワーク2によって管理装置3と接続されており、管理装置3は部品実装装置M5、M6における部品供給手段の配置の決定など、部品実装ライン1aにおける生産管理に関する制御を行う。
基板供給装置M1は部品実装の対象となる基板6を供給する。供給された基板6は基板受渡装置M2を介して印刷装置M3に搬入される。印刷装置M3は、基板に形成された部品接合用の電極にクリーム半田などペースト状の半田をスクリーン印刷する。検査装置M4は、基板に印刷された半田の印刷状態の良否判断や、電極に対する半田の印刷位置ずれの検出を含む印刷検査を行う。
部品実装装置M5、M6は、印刷装置M3によって半田が印刷された基板6に電子部品を順次搭載する。検査装置M7は電子部品が実装された後の基板6における部品実装状態を検査する。リフロー装置M8は、電子部品搭載後の基板6を所定のリフロー温度プロファイルに従って加熱することにより、半田を溶融させて電子部品を基板に半田接合する。基板回収装置M9は、リフロー後の基板6、すなわち電子部品が実装された完成品の基板6を回収する。
次に図2を参照して、部品実装装置M5、M6の構成を説明する。図2は、部品実装装置M5、M6におけるフロント側の平面を示しており、基台4にはX方向(基板搬送方向)に基板搬送機構5が配設されている。基板搬送機構5は上流側装置から受け渡された半田印刷後の基板6を搬送して、以下に説明する部品実装機構13による実装作業位置に位置決めして保持する。
基板搬送機構5の側方には、部品供給部7が配置されている。部品供給部7には複数の部品供給手段であるテープフィーダ9が装着された台車8がセットされる。テープフィーダ9は実装対象の電子部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、以下に説明する部品実装機構13による部品取り出し位置に電子部品を供給する。すなわち、部品実装装置M5、M6は複数の部品供給手段が配置可能となっている。
テープフィーダ9は台車8に設けられた複数のフィーダスロット8aに交換自在に装着される。基板品種の切り替えに伴う段取り替え作業、すなわち部品供給部7におけるテープフィーダ9などの部品供給手段の配置を基板品種毎に変更する部品配置の変更作業は、予め作成された部品配置データに基づいて行われる。本実施の形態においては、部品配置データの作成に際して、リフロー装置M8における準備作業を極力効率よく行うことを主眼として、リフロー条件の類似度を勘案して部品配置データの作成を行うようにしている。
基台4におけるX方向の端部にはY軸移動ビーム10が配設されており、Y軸移動ビーム10にはX軸移動ビーム11がY方向の移動が自在に装着されている。X軸移動ビーム11には実装ヘッド12がY方向の移動が自在に装着されており、Y軸移動ビーム10、X軸移動ビーム11を駆動することにより、実装ヘッド12はX方向、Y方向に移動し、これにより、部品供給部7から電子部品を取り出して基板搬送機構5に位置決め保持された基板6に移送して実装する。Y軸移動ビーム10、X軸移動ビーム11および実装ヘッド12は、電子部品を基板6に実装する部品実装機構13を構成する。
X軸移動ビーム11には、実装ヘッド12と一体的に移動する基板認識カメラ14が撮像面を下向きにして配置されている。実装ヘッド12を基板6の上方に移動させることにより、基板認識カメラ14は基板6に形成された認識マークを撮像する。部品供給部7から電子部品を取り出した実装ヘッド12が基板6の上方へ移動する移動経路には、部品認識カメラ15が配設されている。部品認識カメラ15は、実装ヘッド12に保持された状態の電子部品を下方から撮像する。部品実装機構13による部品実装動作においては、基板認識カメラ14、部品認識カメラ15による撮像結果を認識処理することにより取得された、基板6の位置ずれおよび実装ヘッド12に保持された電子部品の位置ずれを補正して、実装ヘッド12を基板6に対して位置決めする。
次に図3を参照して、リフロー装置M8の構成を説明する。リフロー装置M8において、基台20上に設けられたリフロー炉22内には、基板6を搬送する搬送路21が水平に配設されている。リフロー炉22内は複数の加熱ゾーン22aに仕切られており、各加熱ゾーン22aはそれぞれ温度調節部24によって温度調節が可能な加熱装置23を備えている。さらに各加熱ゾーン22a内部雰囲気の酸素濃度や窒素濃度など雰囲気条件は、雰囲気調整部25によって調整可能となっている。これにより各加熱ゾーン22a内の雰囲気組成や温度を予め設定されたリフロー条件に合致させることが可能となっている。
雰囲気調整部25によって各加熱ゾーン22a内の雰囲気を調整し、さらに加熱装置23を駆動して各加熱ゾーン22aを所定の温度条件に加熱した状態で、半田ペースト上に電子部品が搭載された基板6を上流側から順次加熱ゾーンを通過させることにより、半田ペースト中の半田成分が加熱溶融する。これにより電子部品は基板6に半田接合される。
上述のリフロー過程においては良好な半田接合を行うためには、複数の加熱ゾーン22aにおける温度分布が、生産対象の基板6の基板品種に応じて予め規定されたリフロー温度プロファイルと合致して安定した状態となっていることが望まれる。リフロー炉22には各加熱ゾーン22aにおける雰囲気温度を測定するために複数の測定点TP1~TP4が設定されており、これら測定点において測定された温度測定結果を、予め設定されたリフロー温度プロファイルと比較しながら、温度調節部24によって加熱装置23の加熱を調節することにより、所定の温度分布が実現される。
次に図4を参照して、部品実装システム1の制御系の構成を説明する。図4において、管理装置3は、制御部30、記憶部31、操作・入力部32、表示部33、通信部34を備えている。制御部30は管理装置3による処理機能を実行するCPU装置であり、記憶部31に記憶された各種のプログラムやデータに基づいて、以下に説明する各部を制御する。これにより、管理装置3による部品実装ライン1aを構成する各装置の作業管理が行われる。
さらに本実施の形態における制御部30は、処理機能としてグループ分け処理部30a、部品配置決定処理部30bを備えている。グループ分け処理部30aは、リフロー装置M8におけるリフロー条件の類似度に基づいて、生産対象の複数品種の基板を、部品供給部7におけるテープフィーダ9の配置を変更することなく生産可能な複数のグループにグループ分けする処理を行う。部品配置決定処理部30bは、グループ分け処理部30aによってグループ化された複数のグループのそれぞれについて、部品配置、すなわち当該グループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給するテープフィーダ9の、部品実装装置M5,M6の部品供給部7における配置を決定する処理を行う。決定された部品配置は、記憶部31に部品配置データ45として記憶される。
すなわち、本実施の形態に示す部品実装システム1における管理装置3の制御部30は、リフロー条件の類似度に基づいて、複数品種の基板をテープフィーダ9などの部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループにグループ分けするとともに、複数のグループのそれぞれについて、グループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給するテープフィーダ9などの部品供給手段の部品実装装置M5、M6における配置を決定する機能を有している。
記憶部31は、生産設備情報40、生産基板品種データ41、実装データ42、リフロー温度プロファイルデータ43、グループ分けデータ44、部品配置データ45を含んだ各種のデータが記憶されている。生産設備情報40は、部品実装システム1における生産設備、すなわち部品実装ライン1aを構成する各装置に関する情報であり、部品実装装置M5、M6に使用されるテープフィーダ9などの部品供給手段の種類や数量を含んでいる。
生産基板品種データ41は、部品実装システム1における生産計画の立案に際して作成される生産計画データである。すなわち、図5に示すように、所定の計画期間(ここでは月単位)を対象として設定される生産予定日41a毎に、複数の生産予定41b(生産予定1、生産予定2、・・・)が規定される。そして各生産予定41b毎に、生産対象となる複数の基板品種41cが特定される。
実装データ42は、生産基板品種データ41において対象とされている基板品種の実装作業に際して参照されるデータであり、各基板品種のサイズや種類を示す基板データ、各基板における部品実装位置を示す実装座標データ、各部品実装位置に実装される部品種類を示す部品データなどが含まれる。
ここで図6を参照して、リフロー装置M8におけるリフロー条件、すなわちリフロー温度プロファイルに関するリフロー温度プロファイルデータ43について説明する。図6(a)において、「基板品種」43aは図5に規定される生産対象となる基板品種であり、各「基板品種」43aにはそれぞれ対応するリフロー温度プロファイルを特定する「プロファイル名」43bが付されている。そして各「プロファイル名」43bには、図3に示す各測定点TP1~TP4毎の温度を特定する「測定点温度」43cが規定されている。
図6(b)は、これらのリフロー温度プロファイルを、グラフ表示したプロファイルパターン43dを示している。ここでは、「プロファイル名」43bによって特定されるリフロー温度プロファイルにおける各測定点TP1~TP4の温度がグラフで示されている。すなわち、本実施の形態の管理装置3における記憶部31は、生産対象となる複数品種の基板それぞれのリフロー条件を記憶する。
グループ分けデータ44は、グループ分け処理部30aによるグループ分けに際して参照されるデータである。グループ分けデータ44には、同一のグループに包含されることが許容されるための温度差の許容範囲、すなわち図3に示す各測定点における温度差の許容範囲を規定するデータが含まれる。部品配置データ45は、部品配置決定処理部30bによって決定された部品配置、すなわちグループ分け処理部30aによってグループ化された複数のグループについて、それぞれグループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給するテープフィーダ9の、部品実装装置M5,M6の部品供給部7における配置を示すデータである。
操作・入力部32は、タッチパネルやキーボードなどの入力装置であり、管理装置3への操作指令やデータの入力などの入力操作を行う。表示部33は、液晶パネルなどの表示装置であり、操作・入力部32による入力操作時の案内画面や各種の報知画面の表示を行う。通信部34は、通信インターフェイスであり、部品実装ライン1aを構成する各装置とネットワーク2を介して接続されて制御信号やデータの送受信を行う。
部品実装装置M5、M6は、通信部50、実装制御部51、記憶部52を備えている。通信部50は通信インターフェイスであり、ネットワーク2を介して部品実装ライン1aを構成する他装置と接続されている。これにより、実装制御部51および記憶部52は、通信部50を介してネットワーク2と接続される。記憶部52には、管理装置3からネットワーク2を介して伝達された実装データ42、部品配置データ45が記憶されており、実装制御部51による基板搬送機構5および部品実装機構13の制御に際しては、これらのデータが参照される。
リフロー装置M8は、通信部53、リフロー制御部54、記憶部55を備えている。通信部53は通信インターフェイスであり、ネットワーク2を介して部品実装ライン1aを構成する他装置と接続されている。リフロー制御部54は温度調節部24および雰囲気調整部25を制御する。これにより、生産開始に先だって各加熱ゾーン22a内の温度や雰囲気を所定の条件に合わせるための準備作業を行わせることが可能となっている。
記憶部55には、リフロー温度プロファイルデータ43、雰囲気データ56が記憶されている。リフロー温度プロファイルデータ43は、管理装置3の記憶部31に記憶されるリフロー温度プロファイルデータ43と同様のデータであり、管理装置3からネットワーク2を介して伝達される。雰囲気データ56はリフロー炉の加熱ゾーン22a内の雰囲気中の酸素濃度や窒素濃度に関するデータであり、管理装置3において生産対象の基板品種に応じて予め規定され、同様にネットワーク2を介して伝達される。リフロー制御部54による温度調節部24の制御に際してはリフロー温度プロファイルデータ43が参照され、リフロー制御部54による雰囲気調整部25の制御に際しては雰囲気データ56が参照される。
次に、部品実装装置M5、M6において複数品種の基板の生産に使用するテープフィーダ9などの部品供給手段の配置を決定する部品配置決定処理(部品配置の決定方法)について、図7を参照して説明する。まず生産対象となる複数品種の基板それぞれのリフロー条件および使用部品を特定する(ST1)。すなわち、記憶部31に記憶された生産基板品種データ41より生産対象となる複数種類の基板を特定し、リフロー温度プロファイルデータ43、実装データ42から、当該基板についてのリフロー条件および使用部品を特定する。
次いで、リフロー条件の類似度に基づいて、複数品種の基板をグループ分けする(ST2)。ここでは、リフロー条件の類似度に基づいて複数品種の基板を部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループにわけるグループ化処理が、グループ分け処理部30aによって実行される。このグループ分けは、図6に示すリフロー温度プロファイルの類似度に基づいて行われる。
グループ分けに際しては、周知のクラスタリング手法を用いて、対象となる複数品種の基板に対応する複数の「プロファイル名」43bのうち、類似度が高い順にグループ化を行う。このクラスタリング手法の適用に際して、複数の「プロファイル名」43bより成るグループを比較対象とする場合において、グループの代表点の採り方としては、最短距離法、最長距離法、群平均法など周知の方法から適宜選択すればよく、特定の方式には限定されない。
なおこのグループ分けに際しては、以下に説明するグループ分け条件を満たしていることが求められる。このグループ分け条件は、記憶部31に記憶されたグループ分けデータ44に含まれている。まず、図3に示す各測定点における温度差が、予め設定された所定の温度範囲内に収まっていることが条件とされる。すなわちクラスタリングによって順次同一グループに結合される「プロファイル名」43bが特定される都度、当該「プロファイル名」43bに規定されるリフロー温度プロファイルと、既にグループ化されている他の「プロファイル名」43bに規定されるリフロー温度プロファイルとの各測定点における温度差が、同一グループとして取り扱える範囲内であるか否かを判断する。すなわちここでは、リフロー条件の類似度の判断基準として、リフロー温度プロファイルの温度差が所定の範囲内であるか否かの判断項目が含まれている。
また上述のリフロー温度プロファイルの類似度に加えて、同一グループにグループ分けされた複数品種の基板の生産に必要とされる部品の種類が、部品実装装置M5、M6の部品供給部7に配置可能な最大配置数を超えていないかが判断される。すなわちクラスタリングによって順次同一グループに結合される「プロファイル名」43bが特定される都度、当該「プロファイル名」43bに対応する基板品種を、既にグループ化されている他の基板品種に加えてもなお、グループ内の基板品種の製造に必要な全ての部品種類を部品実装装置M5、M6の部品供給部7に配置可能であるか否かを判断する。
そして一つのグループに類似度に基づいて順次新たな「プロファイル名」43bを追加して結合していく過程において、上述の2つのグループ分け条件を満たしているか否かをその都度確認し、グループ分け条件を満たさなくなった段階で当該一つのグループについてのグループ分け処理を完了する。例えば、図6に示す例では、「プロファイル名」43bが[A]、[B]の2つのプロファイル名に対応する基板品種A、Bが1つのグループにグループ分けされる。
次いで、対象となる複数品種の基板のうち、上述の一つのグループにグループ分けされなかった残りの「プロファイル名」43bについて、前述と同様の方法によってグループ化を行う。図6に示す例では、既にグループ分けされた[A]、[B]を除いた[C]、[D]、[E]のうち、[D]、[E]の2つのプロファイル名に対応する基板品種D、Eが他のグループにグループ分けされる。これにより、基板品種A~Eの5種類の基板品種が、(基板品種A,B)、(基板品種D,E)、(基板品種C)の3つのグループにグループ分けされる。なお、ここでは説明の便宜のために基板品種が5種類の例について説明したが、実際にはこれ以上の多種類の基板品種が対象となる。
次いで、上述の各グループにおける部品供給手段の配置を決定する(ST3)。すなわち、(ST2)においてグループ分けされた複数のグループのそれぞれについて、当該グループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給するテープフィーダ9などの部品供給手段の部品実装装置M5、M6における配置を決定する。この部品配置の決定は、管理装置3の制御部30が備えた部品配置決定処理部30bによって行われ、決定結果は記憶部31に部品配置データ45として記憶される。
なお上述の部品配置決定処理においては、リフロー条件として図6に示すリフロー温度プロファイルを用いた例を示したが、リフロー条件としてリフロー炉22内の雰囲気を、リフロー温度プロファイルと併用もしくは単独で用いるようにしてもよい。具体的には、例えば、複数品種の基板のうち雰囲気条件を構成する気体の濃度の差が所定の濃度範囲内に収まることをグループ分け条件とすることができる。すなわち本実施の形態に示す部品配置決定処理においては、リフロー条件としてリフロー温度プロファイル、リフロー炉22内の雰囲気のうちの少なくとも1つを用いるようにしている。
なお、上述の実施例では、グループ分け条件として、リフロー温度の温度差や雰囲気条件を構成する気体の濃度差が所定の範囲内に収まることを例として説明したが、これに限られない。例えば、複数品種の基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間(温度プロファイルが安定し、雰囲気条件が整うまでの時間)を管理装置3の記憶部31に記憶しておき、この時間が所定の範囲内であることをグループ分け条件としても良い。ここで言う複数品種の基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間とは、グループ分け対象となる基板間で段取り替えする際のリフロー準備にかかる時間を指す。
すなわち、対象となる基板が基板品種A、基板品種B、基板品種Cの3種類の場合には、基板品種Aから基板品種B、基板品種Bから基板品種C、基板品種Bから基板品種A、基板品種Cから基板品種B、基板品種Cから基板品種Aに、それぞれ段取替えする際のリフロー準備にかかる時間を指す。また、複数品種の基板におけるリフロー準備にかかる時間は、生産計画実施前に予め取得しても良いし、生産中に実際にかかった時間を記憶しても良いし、仮想的に設定された値を用いても良い。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装システム1における部品配置の決定では、管理装置3が備えた制御処理機能によって、リフロー条件の類似度に基づいて生産対象の複数品種の基板をテープフィーダ9などの部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループに分けるとともに、複数のグループのそれぞれについてグループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給する部品供給手段の部品実装装置M5、M6における配置を決定するようにしている。これにより、基板品種の切り替えの都度、リフロー条件を生産対象の基板品種に適合させるために必要とされる準備時間を極力短くすることが可能となる。したがって複数品種の実装基板を生産する部品実装システムにおいて、基板品種の切替え時の作業時間を短縮して生産性を向上させることができる。
本発明の実装基板の生産方法および部品実装システムならびに管理装置は、複数品種の実装基板を生産する部品実装システムにおいて、基板品種の切替え時の作業時間を短縮して生産性を向上させることができるという効果を有し、基板に電子部品を実装して実装基板を生産する分野において有用である。
1 部品実装システム
6 基板
7 部品供給部
9 テープフィーダ(部品供給手段)
M5,M6 部品実装装置
M8 リフロー装置

Claims (8)

  1. 複数の部品供給手段を配置可能な部品実装装置を含む部品実装システムにおける実装基板の生産方法であって、
    複数品種の実装基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間に基づいて、前記複数品種の実装基板を前記部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループに分ける工程と、
    前記複数のグループのそれぞれについて、前記グループに属する品種の実装基板の生産に必要な部品を供給する前記部品供給手段の前記部品実装装置における配置を決定する工程と、
    前記決定された前記部品供給手段の配置に基づき、前記基板を生産する工程と、を含む、実装基板の生産方法。
  2. 生産基板品種データに基づき、生産が計画されている複数品種の実装基板を特定する品種特定工程をさらに含み、
    前記グループに分ける工程は前記特定された前記複数品種の実装基板についてグループ分けを実行する、請求項1に記載の実装基板の生産方法。
  3. 前記グループに分ける工程において、前記複数品種の実装基板の生産にあたり実装基板の切替えにかかる時間が短くなるように前記複数品種の実装基板を複数のグループに分ける、請求項1または2に記載の実装基板の生産方法。
  4. 前記リフロー準備は、リフロー炉内の温度を所定の条件に合わせる作業と、リフロー炉内の雰囲気を所定の条件に合わせる作業との少なくともいずれかである、請求項1から3のいずれか1項に記載の実装基板の生産方法。
  5. 複数の部品供給手段を配置可能な部品実装装置を含む部品実装システムであって、
    複数品種の実装基板のそれぞれにおけるリフロー準備にかかる時間を記憶する記憶部と、
    前記リフロー準備にかかる時間に基づいて前記複数品種の実装基板を前記部品供給手段の配置を変更することなく生産可能な複数のグループに分けるとともに、前記複数のグループのそれぞれについて、前記グループに属する種類の基板の生産に必要な部品を供給する部品供給手段の前記部品実装装置における配置を決定する制御部と、を備え、
    前記決定された前記部品供給手段の配置に基づき、前記実装基板を生産する、部品実装システム。
  6. 前記制御部は、生産基板品種データに基づき、生産が計画されている複数品種の実装基板を特定し、前記特定された前記複数品種の実装基板についてグループ分けを実行する、請求項5に記載の部品実装システム。
  7. 前記制御部は、前記複数品種の実装基板の生産にあたり実装基板の切替えにかかる時間が短くなるように前記複数品種の実装基板を複数のグループに分ける、請求項5または6に記載の部品実装システム。
  8. 前記リフロー準備は、リフロー炉内の温度を所定の条件に合わせる作業と、リフロー炉内の雰囲気を所定の条件に合わせる作業との少なくともいずれかである、請求項5から7のいずれか1項に記載の部品実装システム。
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