JP2003179254A - 発光ダイオード及びその製作方法 - Google Patents
発光ダイオード及びその製作方法Info
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- JP2003179254A JP2003179254A JP2001379403A JP2001379403A JP2003179254A JP 2003179254 A JP2003179254 A JP 2003179254A JP 2001379403 A JP2001379403 A JP 2001379403A JP 2001379403 A JP2001379403 A JP 2001379403A JP 2003179254 A JP2003179254 A JP 2003179254A
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Abstract
することを効果的に抑止し、実用性に富む高出力、且つ
高信頼性の発光ダイオードを得る。 【解決手段】第一導電型の半導体基板1上に、第一導電
型クラッド層3、アンドープ活性層4、第二導電型クラ
ッド層5、更に第二導電型電流分散層6が積層された半
導体発光素子において、アンドープ活性層4と第二導電
型クラッド層5の間に、厚さ500nm以上のアンドー
プスペーサ層9を設ける。
Description
の発光ダイオード(半導体発光素子)の構造及びその製
作方法に関するものである。
ウェハを用いて製造する高輝度の赤色および黄色発光ダ
イオード(LED)の需要が大幅に伸びている。主な需
要は、交通用信号、自動車のブレーキランプ、フォグラ
ンプなどである。
オードの典型的な構造を示す。全てのエピタキシャル層
は有機金属気相成長法(以降MOVPE法と書く)によ
って成長している。
P系発光ダイオードの素子構造を示す断面図、図9
(b)は、その時の各層のキャリアプロファイルを示す
図である。なお、このキャリアプロファイルはSIMS
測定で求め、その絶対値は標準サンプルを用いて校正し
ている。
にMOVPE法により、n−GaAsバッファ層(厚さ
500nm、Seドープ1×1018cm-3)2、n−(A
l0. 7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層(厚さ500n
m、Seドープ:1×1018cm-3)3、アンドープ(A
l0.15Ga0.85)0.5In0.5P活性層(厚さ600n
m)4、p−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド
層(厚さ1000nm、Znドープ:5×1017cm-3)
5、p−GaP電流分散層(厚さ8000nm、Znド
ープ:3×1018cm-3)6を順次成長させて成膜する。
更に、上記n−GaAs基板1の成長層とは反対側表面
全面に電極7を形成し、又、p−GaP電流分散層6の
上表面に直径0.13mmの円形電極8を形成する。
エピタキシャルウェハを前記円形電極8が中心になる様
に0.3mm角に切断し、更にTO−18ステム上にマウ
ント(ダイボンディング)した。更にマウントされたL
EDベアチップに、ワイヤボンディングを行った。
にして製作されたLED素子(ベアチップ)では、活性
層4にZnが拡散し活性層4内にpn接合が形成され、
その時の発光出力は、20mA通電時で1.1mWであ
った。又、このLED素子(樹脂でモールドされていな
い)の信頼性を、試験条件:55℃、50mA通電で行
い、評価したところ、24時間通電後に、発光出力が約
60%に低下してしまった(出力評価時の電流値は20
mA)。この時の信頼性試験結果を、図10に示す。
し、これにより結晶中に欠陥を作り、発光出力が低下す
ることと、このZn拡散によりLEDの信頼性が著しく
低下すると言う問題がある。
公報では、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型の
クラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド
層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導
体発光素子において、第一導電型のクラッド層、第二導
電型のクラッド層及び第二導電型の電流分散層のうち少
なくとも第二導電型のクラッド層の一部を、厚さ50〜
2000オングストロームの範囲内のアンドープクラッ
ド層とする構成を開示している。これによれば、電流分
散層により誘発されるpクラッド層のドーパント(Z
n)の活性層への拡散が、このアンドープ層で阻止され
るため、活性層の結晶性劣化を防止することができ、従
って、発光効率に優れた発光ダイオードを得ることがで
きる。
プクラッド層を200nm以下に抑えるものであり、そ
の特性の更なる向上が望まれている。
し、第二導電型クラッド層5のZnが活性層4中に拡散
することを効果的に抑止し、実用性に富む高出力、且つ
高信頼性の発光ダイオードを提供することにある。
努力した結果、アンドープ活性層と第二導電型クラッド
層の間に、Zn拡散抑止層(アンドープスペーサ層)を
500nm以上挿入することにより、アンドープ活性層
中へのZn拡散抑止作用が格段に高まることを見出し
た。又アンドープ活性層と第二導電型クラッド層の間、
若しくはアンドープ活性層中、若しくは第二導電型クラ
ッド層中に、Znトラップ層としてGaInP層を挿入
することにより、アンドープ活性層中へのZn拡散が押
さえ込めることも見出した。本発明は、これらを基礎と
してなされたものであり、以下に述べる構成により、高
出力、高信頼性のLED、又LED用エピタキシャルウ
ェハが製作可能になった。
ため、次のように構成したものである。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド層、
更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発
光素子において、第二導電型クラッド層とアンドープ活
性層の間に、活性層よりもバンドギャップエネルギーの
高いアンドープ層を500nm以上形成したことを特徴
とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド層、
更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発
光素子において、第二導電型クラッド層のアンドープ活
性層側の一部の500nm以上をアンドープとしたこと
を特徴とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド層、
更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発
光素子において、第二導電型クラッド層とアンドープ活
性層の間に、活性層よりもバンドキャップエネルギーの
高い第二導電型であり、且つ第二導電型クラッド層より
もキャリア濃度が低い層を500nm以上形成したこと
を特徴とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド層、
更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発
光素子において、第二導電型クラッド層のアンドープ活
性層側の一部の500nm以上を第二導電型クラッド層
よりも低キャリア濃度としたことを特徴とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド層、
更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発
光素子において、第二導電型クラッド層とアンドープ活
性層の間に、活性層よりもバンドキャップエネルギーが
高く、且つキャリア濃度が1×1017cm-3以下の第一導
電型層が形成されたことを特徴とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッド層、
更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発
光素子において、第二導電型クラッド層とアンドープ活
性層の間に、活性層よりもバンドキャップエネルギーが
高く、且つキャリア濃度が1×1017cm-3以下の第一導
電型層を500nm以上形成したことを特徴とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型クラッド層と同
じ組成のアンドープ層、第二導電型のクラッド層、更に
第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発光素
子において、第二導電型クラッド層と同じ組成のアンド
ープ層と第二導電型クラッド層の間に、GaInP層を
形成したことを特徴とする。
ドは、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型のクラ
ッド層、アンドープ活性層、第二導電型クラッド層と同
じ組成のアンドープ層、第二導電型のクラッド層、更に
第二導電型の電流分散層が順次積層された半導体発光素
子において、活性層と第二導電型クラッド層の間に、活
性層よりもバンドキャップエネルギーが高いアンドープ
層を形成し、第二導電型クラッド層の中にGaInP層
を形成したことを特徴とする。
又は8記載の発光ダイオードにおいて、GaInP層が
50nm以下であることを特徴とする。
項1〜9のいずれかに記載の発光ダイオードにおいて、
第一クラッド層、アンドープ活性層、第二クラッド層を
形成する主たる材料がAlGaInP又はGaInPで
あることを特徴とする。
項1〜10のいずれかに記載の発光ダイオードにおい
て、p型ドーパントがZn、Mg、Beであることを特
徴とする。
項1〜11のいずれかに記載の発光ダイオードにおい
て、活性層に多重量子井戸を用いたことを特徴とする。
オードの製作方法は、第一導電型の半導体基板上に、第
一導電型のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型
のクラッド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層
された発光ダイオードの製作方法において、第二導電型
クラッド層とアンドープ活性層の間に、活性層よりもバ
ンドギャップエネルギーの高いアンドープ層を500n
m以上形成することを特徴とする。
に示すように、アンドープ活性層4と第二導電型クラッ
ド層5の間にアンドープ活性層4中にZnが拡散しない
様にするためには、Zn拡散抑止層9(以降アンドープ
スペーサ層と書く)を500nm以上挿入することが、
非常に効果的であることを見出したことにある。
アンドープ活性層4と第二導電型クラッド層5の間、若
しくはアンドープ活性層4中、若しくは第二導電型クラ
ッド層5中に、Znトラップ層として、GaInP層1
0を挿入することにより、アンドープ活性層4中へのZ
n拡散が押さえ込めることを見出したことにある。これ
らにより、本発明は、高出力、高信頼性のLED、又L
ED用エピタキシャルウェハを製作可能とするものであ
る。
厚ければ厚いほど、発光出力及び信頼性は向上する。但
し、ある一定の厚さ以上になれば、アンドープスペーサ
層9の効果は小さくなり、発光出力及び信頼性の向上
は、飽和状態になる。又、アンドープスペーサ層9の厚
さが厚くなっていくことにより、動作電圧が高くなる。
更に、コストも高くなる。これから、アンドープスペー
サ層9の厚さは、適当な厚さがあり、厚くしすぎるのも
あまり適しない。このためアンドープスペーサ層の厚さ
は、500〜3000nmが最も適している。
基づいて説明する。
にかかるAlGaInP系赤色LEDを示したもので、
(a)はその断面構造図、(b)は断面構造の各層のキ
ャリアプロファイルを示す図である。
た構造の発光波長630nm付近の赤色発光ダイオード
を作製した。
1上に、MOVPE法により、第一導電型バッファ層と
してのn−GaAsバッファ層(厚さ500nm、Se
ドープ1×1018cm-3)2、第一導電型クラッド層とし
てのn−(Al0.7Ga0.3) 0.5In0.5Pクラッド層
(厚さ500nm、Seドープ:1×1018cm-3)3、
アンドープ活性層としてのアンドープ(Al0.15Ga
0.85)0.5In0.5P活性層(厚さ600nm)4、アン
ドープスペーサ層としてのアンドープ(Al0.7G
a0.3)0.5In0.5Pスペーサ層(厚さ500nm)
9、第二導電型クラッド層としてのp−(Al0.7Ga
0.3)0.5In0.5Pクラッド層(厚さ1000nm、Z
nドープ:5×1017cm-3)5、第二導電型電流分散層
としてのp−GaP電流分散層(厚さ8000nm、Z
nドープ:3×1018cm-3)6を順次成長させて成膜し
た。MOVPE成長は、成長温度700℃、成長圧力5
0Torr、各層の成長速度は0.3〜1.0nm/
s、III−V族原料のV/III 比は300〜600で行
った。
面、つまりチップ上面に直径0.13mmの円形のp型電
極(第二導電型電極)8を蒸着により形成した。又n−
GaAs基板1の成長層とは反対側表面全面に、n型電
極(第一導電型電極)7を蒸着により形成した。p型電
極8は、金・亜鉛、ニッケル、金を、それぞれ60n
m、10nm、1000nmの順に蒸着し、n型電極7
は、金・ゲルマニウム、ニッケル、金を、それぞれ60
nm、10nm、500nmの順に蒸着した。
設けられた電極付きLED用エピタキシャルウェハを、
前記円形電極8が中心になる様に0.3mm角に切断し、
更にTO−18ステム上にマウント(ダイボンディン
グ)した。更にマウントされたLEDベアチップに、ワ
イヤボンディングを行った。
チップ)の発光出力は、20mA通電時で2.3mWで
あった(図5参照)。又このLED素子(樹脂でモール
ドされていない)の信頼性を、試験条件:55℃、50
mA通電で行い、評価したところ、実施例1の24時間
通電後の発光出力(以降相対出力と書く)は約92%で
あった(出力評価時の電流値は20mA)(図7参
照)。
ファイルを、SIMSにより測定した所、図1(b)に
示す様に活性層4へのZnの拡散量が抑えられているこ
とが確認された。
ンドープ活性層4の間に500nmのアンドープAlG
aInPスペーサ層9を設けたことにより、高発光出力
及び高信頼性の半導体発光素子及び半導体発光素子用エ
ピタキシャルウェハを製作できた。
にかかるAlGaInP系赤色LED用エピタキシャル
ウェハの断面構造図である。
の発光波長630nm付近の赤色発光ダイオードを作製
した。
1上に、MOVPE法により、第一導電型バッファ層と
してのn−GaAsバッファ層(厚さ500nm、Se
ドープ1×1018cm-3)2、第一導電型クラッド層とし
てのn−(Al0.7Ga0.3) 0.5In0.5Pクラッド層
(厚さ500nm、Seドープ:1×1018cm-3)3、
アンドープ活性層としてのアンドープ(Al0.15Ga
0.85)0.5In0.5P活性層(厚さ600nm)4、低濃
度第二導電型クラッド層としてのp−(Al0.7G
a0.3)0.5In0.5Pクラッド層(厚さ500nm、Z
nドープ:1×1017cm- 3)10、第二導電型クラッド
層としてのp−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッ
ド層(厚さ1000nm、Znドープ:5×1017c
m-3)5、第二導電型電流分散層としてのp−GaP電
流分散層(厚さ8000nm、Znドープ:3×1018
cm-3)6を順次成長させて成膜した。MOVPE成長条
件、電極形成条件、LED素子製作条件及び方法は、実
施例1と同じである。
チップ)の発光出力は、20mA通電時で2.16mW
であった(図5参照)。又このLED素子(樹脂でモー
ルドされていない)の信頼性を、試験条件:55℃、5
0mA通電で行い、評価したところ、実施例2の24時
間通電後の発光出力(相対出力)は約91%であった
(出力評価時の電流値は20mA)(図7参照)。
ンドープ活性層4の間に第二導電型のクラッド層5より
もキャリア濃度が低く、且つ厚さ500nmの第二導電
型のクラッド層10を設けたことにより、高発光出力及
び高信頼性の半導体発光素子及び半導体発光素子用エピ
タキシャルウェハを製作することができた。
にかかるAlGaInP系赤色LEDを示したもので、
(a)はその断面構造図、(b)は断面構造の各層のキ
ャリアプロファイルを示す図である。
た構造の発光波長630nm付近の赤色発光ダイオード
を作製した。
1上に、MOVPE法により、第一導電型バッファ層と
してのn−GaAsバッファ層(厚さ500nm、Se
ドープ1×1018cm-3)2、第一導電型クラッド層とし
てのn−(Al0.7Ga0.3) 0.5In0.5Pクラッド層
(厚さ500nm、Seドープ:1×1018cm-3)3、
アンドープ活性層としてのアンドープ(Al0.15Ga
0.85)0.5In0.5P活性層(厚さ600nm)4、アン
ドープスペーサ層としてのアンドープ(Al0.7G
a0.3)0.5In0.5Pスペーサ層(厚さ500nm)
9、アンドープGaInP層(厚さ50nm)11、第
二導電型クラッド層としてのp−(Al0.7Ga0.3)
0.5In0.5Pクラッド層(厚さ1000nm、Znドー
プ:5×1017cm-3)5、第二導電型電流分散層として
のp−GaP電流分散層(厚さ8000nm、Znドー
プ:3×1018cm-3)6を順次成長させて成膜した。M
OVPE成長条件、電極形成条件、LED素子製作条件
及び方法は、実施例1と同じである。
チップ)の発光出力は、20mA通電時で2.25mW
であった(図5参照)。又このLED素子(樹脂でモー
ルドされていない)の信頼性を、試験条件:55℃、5
0mA通電で行い、評価したところ、実施例3の24時
間通電後の発光出力(相対出力)は約92%であった
(出力評価時の電流値は20mA)(図7参照)。
ファイルを、SIMSにより測定したところ、図3
(b)に示す様に活性層4へのZnの拡散量が抑えられ
ていることが確認された。又、GaInP層にZnがト
ラップされていることも確認された。このため、第二導
電型のクラッド層5とアンドープ活性層4の間に500
nmのアンドープスペーサ層9を設けたこと及びGaI
nP層を挿入したことにより、高発光出力及び高信頼性
の半導体発光素子及び半導体発光素子用エピタキシャル
ウェハを製作できた。
にかかるAlGaInP系赤色LEDの断面構造図であ
る。
の発光波長630nm付近の赤色発光ダイオードを作製
した。
1上に、MOVPE法により、第一導電型バッファ層と
してのn−GaAsバッファ層(厚さ500nm、Se
ドープ1×1018cm-3)2、第一導電型クラッド層とし
てのn−(Al0.7Ga0.3) 0.5In0.5Pクラッド層
(厚さ500nm、Seドープ:1×1018cm-3)3、
アンドープ活性層としてのアンドープ(Al0.15Ga
0.85)0.5In0.5P活性層(厚さ600nm)4、低濃
度第一導電型クラッド層としてのn−(Al0.7G
a0.3)0.5In0.5Pクラッド層(厚さ500nm、S
eドープ:1×1017cm- 3)12、第二導電型クラッド
層としてのp−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッ
ド層(厚さ1000nm、Znドープ:5×1017c
m-3)5、第二導電型電流分散層としてのp−GaP電
流分散層(厚さ8000nm、Znドープ:3×1018
cm-3)6を順次成長させて成膜した。MOVPE成長条
件、電極形成条件、LED素子製作条件及び方法は、実
施例1と同じである。
チップ)の発光出力は、20mA通電時で2.14mW
であった(図5参照)。又このLED素子(樹脂でモー
ルドされていない)の信頼性を、試験条件:55℃、5
0mA通電で行い、評価したところ、実施例4の24時
間通電後の発光出力(相対出力)は約90%であった
(出力評価時の電流値は20mA)(図7参照)。
ンドープ活性層4の間に第二導電型のクラッド層5より
もキャリア濃度が低く、且つ厚さ500nmの第一導電
型のクラッド層12を設けたことにより、高発光出力及
び高信頼性の半導体発光素子及び半導体発光素子用エピ
タキシャルウェハを製作できた。
て、その1000時間までの通電時間(hr)の経過に
対する相対出力の変化(信頼性評価結果)を示す。
発光出力の関係を示した図、そして図6はアンドープス
ペーサ層の膜厚9と動作電圧の関係図である。また、図
8はアンドープスペーサ層9の膜厚の変化に対する10
00時間通電試験後の相対出力(%)の変化を示した信
頼性の関係図である。
ペーサ層9の厚さが厚ければ厚いほど、発光出力及び信
頼性は向上する。但し、ある一定の厚さ以上になれば、
アンドープスペーサ層9の効果は小さくなり、発光出力
及び信頼性の向上は、飽和状態になる。又、図6に示す
ように、アンドープスペーサ層9の厚さが厚くなってい
くことにより、動作電圧が高くなる。更に、コストも高
くなる。これから、アンドープスペーサ層9の厚さは、
適当な厚さがあり、厚くしすぎるのもあまり適しない。
このためアンドープスペーサ層の厚さは、500〜30
00nmが最も適している。
一導電型の半導体基板上に、第一導電型クラッド層、ア
ンドープ活性層、第二導電型クラッド層、更に第二導電
型電流分散層が積層された半導体発光素子において、ア
ンドープ活性層と第二導電型クラッド層の間に、厚さ5
00nm以上アンドープスペーサ層を設けることによ
り、第二導電型クラッド層から拡散してきたZn等のド
ーパントがアンドープ活性層に進入することを効果的に
防止し、活性層の劣化を防止することができ、従って高
信頼性であり、且つ高出力の優れた発光ダイオードを得
ることができる。
赤色LEDを示したもので、(a)はその断面構造図、
(b)は断面構造の各層のキャリアプロファイルを示す
図である。
赤色LED用エピタキシャルウェハの断面構造図であ
る。
赤色LEDを示したもので、(a)はその断面構造図、
(b)は断面構造の各層のキャリアプロファイルを示す
図である。
赤色LEDの断面構造図である。
に設けたアンドープスペーサ層の膜厚と、発光出力の関
係図である。
に設けたアンドープスペーサ層の膜厚と、動作電圧の関
係図である。
LEDの信頼性評価結果である。
LEDのアンドープスペーサ層膜厚と信頼性の関係図で
ある。
示したもので、(a)はその断面構造図、(b)は断面
構造の各層のキャリアプロファイルを示す図である。
の信頼性評価結果図である。
ド層) 4 アンドープAlGaInP活性層(アンドープ活性
層) 5 第二導電型クラッド層(p−AlGaInPクラッ
ド層) 6 p−GaP電流分散層(第二導電型電流分散層) 7 n型電極(第一導電型電極) 8 p型電極(第二導電型電極) 9 アンドープAlGaInPスペーサ層(アンドープ
スペーサ層) 10 低濃度第二導電型クラッド層 11 GaInP層 12 低濃度第一導電型クラッド層
Claims (13)
- 【請求項1】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッ
ド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半
導体発光素子において、 第二導電型クラッド層とアンドープ活性層の間に、活性
層よりもバンドギャップエネルギーの高いアンドープ層
を500nm以上形成したことを特徴とする発光ダイオ
ード。 - 【請求項2】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッ
ド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半
導体発光素子において、 第二導電型クラッド層のアンドープ活性層側の一部の5
00nm以上をアンドープとしたことを特徴とする発光
ダイオード。 - 【請求項3】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッ
ド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半
導体発光素子において、 第二導電型クラッド層とアンドープ活性層の間に、活性
層よりもバンドキャップエネルギーの高い第二導電型で
あり、且つ第二導電型クラッド層よりもキャリア濃度が
低い層を500nm以上形成したことを特徴とする発光
ダイオード。 - 【請求項4】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッ
ド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半
導体発光素子において、 第二導電型クラッド層のアンドープ活性層側の一部の5
00nm以上を第二導電型クラッド層よりも低キャリア
濃度としたことを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項5】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッ
ド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半
導体発光素子において、 第二導電型クラッド層とアンドープ活性層の間に、活性
層よりもバンドキャップエネルギーが高く、且つキャリ
ア濃度が1×1017cm-3以下の第一導電型層が形成され
たことを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項6】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラッ
ド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半
導体発光素子において、 第二導電型クラッド層とアンドープ活性層の間に、活性
層よりもバンドキャップエネルギーが高く、且つキャリ
ア濃度が1×1017cm-3以下の第一導電型層を500n
m以上形成したことを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項7】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型クラッド
層と同じ組成のアンドープ層、第二導電型のクラッド
層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導
体発光素子において、 第二導電型クラッド層と同じ組成のアンドープ層と第二
導電型クラッド層の間に、GaInP層を形成したこと
を特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項8】第一導電型の半導体基板上に、第一導電型
のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型クラッド
層と同じ組成のアンドープ層、第二導電型のクラッド
層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された半導
体発光素子において、 活性層と第二導電型クラッド層の間に、活性層よりもバ
ンドキャップエネルギーが高いアンドープ層を形成し、
第二導電型クラッド層の中にGaInP層を形成したこ
とを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項9】請求項7又は8記載の発光ダイオードにお
いて、 GaInP層が50nm以下であることを特徴とする発
光ダイオード。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の発光ダ
イオードにおいて、 第一クラッド層、アンドープ活性層、第二クラッド層を
形成する主たる材料がAlGaInP又はGaInPで
あることを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の発光
ダイオードにおいて、 p型ドーパントがZn、Mg、Beであることを特徴と
する発光ダイオード。 - 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の発光
ダイオードにおいて、 活性層に多重量子井戸を用いたことを特徴とする発光ダ
イオード。 - 【請求項13】第一導電型の半導体基板上に、第一導電
型のクラッド層、アンドープ活性層、第二導電型のクラ
ッド層、更に第二導電型の電流分散層が順次積層された
発光ダイオードの製作方法において、 第二導電型クラッド層とアンドープ活性層の間に、活性
層よりもバンドギャップエネルギーの高いアンドープ層
を500nm以上形成することを特徴とする発光ダイオ
ードの製作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001379403A JP2003179254A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 発光ダイオード及びその製作方法 |
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JP2001379403A JP2003179254A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 発光ダイオード及びその製作方法 |
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JP2003179254A true JP2003179254A (ja) | 2003-06-27 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003179254A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005235797A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Hitachi Cable Ltd | 半導体発光素子 |
JP2006013463A (ja) * | 2004-05-21 | 2006-01-12 | Showa Denko Kk | Iii族窒化物半導体発光素子 |
-
2001
- 2001-12-13 JP JP2001379403A patent/JP2003179254A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2005235797A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Hitachi Cable Ltd | 半導体発光素子 |
JP2006013463A (ja) * | 2004-05-21 | 2006-01-12 | Showa Denko Kk | Iii族窒化物半導体発光素子 |
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