JP2003179246A - 光発電器具、付属具および電気または電子機器 - Google Patents

光発電器具、付属具および電気または電子機器

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JP2003179246A
JP2003179246A JP2001378656A JP2001378656A JP2003179246A JP 2003179246 A JP2003179246 A JP 2003179246A JP 2001378656 A JP2001378656 A JP 2001378656A JP 2001378656 A JP2001378656 A JP 2001378656A JP 2003179246 A JP2003179246 A JP 2003179246A
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electric
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Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Shinichiro Yamada
心一郎 山田
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Tomiichi Watanabe
富一 渡辺
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 可とう性を有する光電変換素子を用い、
太陽光等の光エネルギーを通常用いられている電気また
は電子機器の電源として利用することができるよう図る
とともに、規格電池と置き換え、汎用性のある電気また
は電子機器の電源となる光発電器具と、それを用いた光
発電器具用付属具と、それを用いた電気または電子機器
を提供すること。 【解決手段】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回
されて引き出し自在に配設された可とう性を有する光電
変換素子を有する光電変換シートとを備え、前記巻き芯
部に前記光電変換シートを捲回した状態で、全体略円筒
形状を呈し、電気または電子機器における所定の規格形
状電池の収納部と着脱が可能であり、前記光電変換シー
トに視覚情報を持たせていることを特徴とする光発電器
具および該光発電器具用付属具ならびに該光発電器具を
搭載している電気または電子機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子を用
いた光発電器具に関する。また、本発明は、この光発電
器具を用いた光発電器具用付属具に関する。さらに、本
発明は、この光発電器具用付属具を用いた電気または電
子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子は、太陽電池とも言われて
おり、太陽光等の光エネルギーを電気エネルギーに変換
する素子である。この光電変換素子は、光エネルギーか
ら電気エネルギーを取り出す際に、従来から利用されて
きた化石燃料等と異なり、二酸化炭素等の排出物が出な
い。また、光電変換素子は、ほぼ無尽蔵と言われている
太陽光等の光エネルギーから電気エネルギーを取り出す
ことができるために、半永久的に発電を行うことができ
る。そのため、光電変換素子は、地球環境問題に鑑み
て、その利用用途や利用規模が今後も益々拡大してゆく
ものと考えられている(例えば特開2001−2369
99公報、特開2001−230435公報または特開
2001−237001公報等)。しかしながら、光電
変換素子は、太陽光等の光エネルギーが空間的に希薄な
状態で存在していることから、利用に適した所定量の電
力を得るためには大きな受光面積を必要となる。
【0003】一方、近年の各種加工技術の進展により、
電気または電子機器は小型化が進んでおり、携帯型の機
器とされることが多い。そのため、電気または電子機器
は、その電源として、通常、携帯に便利で手軽に利用す
ることができる乾電池が用いられている。したがって、
乾電池は、今後も益々利用が進むと考えられている。
【0004】ところが、乾電池は、通常、マンガン乾電
池、アルカリマンガン乾電池等の一次電池であり、一回
の放電で破棄されることになるため、経済的、資源的お
よび環境負荷的な観点からみて好ましいものとはいえな
い。また、乾電池と同様の規格形状を有するNiMH系
等の二次電池も使用されるが、充電効率の低さも鑑み、
電力が地球環境に負荷を与える手段により発電されてい
ては、一次電池と同様に好ましいものとはいえない(例
えば特開平7−326371公報、特開平8−0078
99公報、特開2001−217000公報または特開
2000−30699公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光電変換素子は、可とう性に欠けており、また十分量の
電力を得るために必要な光の照射面積分の光電変換素子
が必要とされ、携帯性が乏しい。一方、光電変換素子
で、十分な電力を得ることが出来るのは、戸外であり、
戸外で使える電気または電子機器は、携帯性に優れる電
気または電子機器である。そのためにも、前記光電変換
素子は、携帯性のよいものが必要とされている。そこ
で、本発明は、可とう性を有する光電変換素子を用い、
太陽光等の光エネルギーを通常用いられている電気また
は電子機器の電源として利用することができるよう図る
とともに、規格電池と置き換え、汎用性のある電気また
は電子機器の電源となる光発電器具と、それを用いた光
発電器具用付属具と、それを用いた電気または電子機器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、本発明に係る光発電器具は、巻き芯部と、前記
巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設された
可とう性を有する光電変換素子を有する光電変換シート
とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シートを捲回し
た状態で、全体略円筒形状を呈し、電気または電子機器
における所定の規格形状電池の収納部と着脱が可能であ
り、前記光電変換シートに、視覚情報を持たせている光
発電器具である。さらには、上記巻き芯部に、その両端
部に位置してそれぞれ略円形平板状に形成された上部フ
ランジと下部フランジとが一体に設けられている光発電
器具である。そして、上記巻き芯部に捲回された上記光
電変換シートを覆い、上記光電変換シートの引き出し口
となる引き出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けら
れ、上記上部フランジおよび下部フランジに、上記外周
壁の側縁と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けら
れ、引き出された上記光電変換シートが、上記外周壁を
回転させることによって、上記巻き芯部と上記外周壁と
により構成された内部空間に巻き取られる光発電器具で
ある。
【0007】本発明に係る光発電器具用付属具は、巻き
芯部と、前記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在
に配設された可とう性を有する光電変換素子を有する光
電変換シートとを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シ
ートを捲回した状態で、全体略円筒形状を呈し、電気ま
たは電子機器における所定の規格形状電池の収納部と着
脱が可能であり、前記光電変換シートに視覚情報を持た
せている光発電器具を、前記光電変換シートの引き出し
状態で保持し、電気または電子機器と電気的に接続する
ことができる光発電器具用付属具である。さらには、上
記巻き芯部に、その両端部に位置してそれぞれ略円形平
板状に形成された上部フランジと下部フランジとが一体
に設けられている光発電器具用付属具である。そして、
上記巻き芯部に捲回された上記光電変換シートを覆い、
上記光電変換シートの引き出し口となる引き出し孔を有
する円筒形状の外周壁が設けられ、上記上部フランジお
よび下部フランジに、上記外周壁の側縁と嵌合して回転
自在に支持する支持部が設けられ、引き出された上記光
電変換シートが、上記外周壁を回転させることによっ
て、上記巻き芯部と上記外周壁とにより構成された内部
空間に巻き取られる光発電器具用付属具である。
【0008】本発明に係る電気または電子機器は、巻き
芯部と、前記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在
に配設された可とう性を有する光電変換素子を有する光
電変換シートとを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シ
ートを捲回した状態で、全体略円筒形状を呈し、電気ま
たは電子機器における所定の規格形状電池の収納部と着
脱が可能であり、前記光電変換シートに視覚情報を持た
せている光発電器具を、前記光電変換シートの引き出し
状態で保持し、電気または電子機器と電気的に接続する
ことができる光発電器具用付属具を搭載している電気ま
たは電子機器である。さらには、上記巻き芯部に、その
両端部に位置してそれぞれ略円形平板状に形成された上
部フランジと下部フランジとが一体に設けられている電
気または電子機器である。そして、上記巻き芯部に捲回
された上記光電変換シートを覆い、上記光電変換シート
の引き出し口となる引き出し孔を有する円筒形状の外周
壁が設けられ、上記上部フランジおよび下部フランジ
に、上記外周壁の側縁と嵌合して回転自在に支持する支
持部が設けられ、引き出された上記光電変換シートが、
上記外周壁を回転させることによって、上記巻き芯部と
上記外周壁とにより構成された内部空間に巻き取られる
電気または電子機器である。
【0009】すなわち、本発明は、(1)巻き芯部と、
前記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設さ
れた可とう性を有する光電変換素子を有する光電変換シ
ートとを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シートを捲
回した状態で、全体略円筒形状を呈し、電気または電子
機器における所定の規格形状電池の収納部と着脱が可能
であり、前記光電変換シートに視覚情報を持たせている
ことを特徴とする光発電器具、(2)上記巻き芯部に、
その両端部に位置してそれぞれ略円形平板状に形成され
た上部フランジと下部フランジとが一体に設けられてい
ることを特徴とする前記(1)記載の光発電器具、
(3)上記巻き芯部に捲回された上記光電変換シートを
覆い、上記光電変換シートの引き出し口となる引き出し
孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、上記上部フラ
ンジおよび下部フランジに、上記外周壁の側縁と嵌合し
て回転自在に支持する支持部が設けられ、引き出された
上記光電変換シートが、上記外周壁を回転させることに
よって、上記巻き芯部と上記外周壁とにより構成された
内部空間に巻き取られることを特徴とする前記(1)記
載の光発電器具、(4)上記視覚情報が、上記光電変換
シートの受光面の裏面に設けられていることを特徴とす
る前記(1)記載の光発電器具、(5)上記視覚情報
が、上記光電変換シートに印刷されていることを特徴と
する前記(1)記載の光発電器具、(6)上記視覚情報
が、本光発電器具に関する情報であることを特徴とする
前記(1)記載の光発電器具、(7)巻き芯部と、前記
巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設された
可とう性を有する光電変換素子を有する光電変換シート
とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シートを捲回し
た状態で、全体略円筒形状を呈し、電気または電子機器
における所定の規格形状電池の収納部と着脱が可能であ
り、前記光電変換シートに視覚情報を持たせている光発
電器具を、前記光電変換シートの引き出し状態で保持
し、電気または電子機器と電気的に接続することができ
ることを特徴とする光発電器具用付属具、(8)上記巻
き芯部に、その両端部に位置してそれぞれ略円形平板状
に形成された上部フランジと下部フランジとが一体に設
けられていることを特徴とする前記(7)記載の光発電
器具用付属具、(9)上記巻き芯部に捲回された上記光
電変換シートを覆い、上記光電変換シートの引き出し口
となる引出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、
上記上部フランジおよび下部フランジに、上記外周壁の
側縁と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けられ、
引き出された上記光電変換シートが、上記外周壁を回転
させることによって、上記巻き芯部と上記外周壁とによ
り構成された内部空間に巻き取られることを特徴とする
前記(7)記載の光発電器具用付属具、(10)上記視
覚情報が、上記光電変換シートの受光面の裏面に設けら
れていることを特徴とする前記(7)記載の光発電器具
用付属具、(11)上記視覚情報が、上記光電変換シー
トに印刷されていることを特徴とする前記(7)記載の
光発電器具用付属具、(12)上記視覚情報が、本光発
電器具に関する情報であることを特徴とする前記(7)
記載の光発電器具用付属具、(13)巻き芯部と、前記
巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設された
可とう性を有する光電変換素子を有する光電変換シート
とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シートを捲回し
た状態で、全体略円筒形状を呈し、電気または電子機器
における所定の規格形状電池の収納部と着脱が可能であ
り、前記光電変換シートに視覚情報を持たせている光発
電器具を、前記光電変換シートの引き出し状態で保持
し、電気または電子機器と電気的に接続することができ
る光発電器具用付属具を搭載していることを特徴とする
電気または電子機器、(14)上記巻き芯部に、その両
端部に位置してそれぞれ略円形平板状に形成された上部
フランジと下部フランジとが一体に設けられていること
を特徴とする前記(13)記載の電気または電子機器、
(15)上記巻き芯部に捲回された上記光電変換シート
を覆い、上記光電変換シートの引き出し口となる引き出
し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、上記上部フ
ランジおよび下部フランジに、上記外周壁の側縁と嵌合
して回転自在に支持する支持部が設けられ、引き出され
た上記光電変換シートが、上記外周壁を回転させること
によって、上記巻き芯部と上記外周壁とにより構成され
た内部空間に巻き取られることを特徴とする前記(1
3)記載の電気または電子機器、(16)上記視覚情報
が、上記光電変換シートの受光面の裏面に設けられてい
ることを特徴とする前記(13)記載の電気または電子
機器、(17)上記視覚情報が、上記光電変換シートに
印刷されていることを特徴とする前記(13)記載の電
気または電子機器、(18)上記視覚情報が、本光発電
器具に関する情報であることを特徴とする前記(13)
記載の電気または電子機器、(19)(a)巻き芯部
と、前記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配
設された可とう性を有する光電変換素子を有する光電変
換シートとを備え、前記巻き芯部に前記光電変換シート
を捲回した状態で、全体略円筒形状を呈し、電気または
電子機器における所定の規格形状電池の収納部と着脱が
可能であり、前記光電変換シートに視覚情報を持たせて
いる光発電器具と、(b)前記光発電器具を前記光電変
換シートの引き出し状態で保持し、電気または電子機器
と電気的に接続することができる光発電器具用付属具
と、(c)電気または電子機器とを組み合わせることを
特徴とする光発電器具用付属具を介して光発電器具を装
着している電気または電子機器の製造方法、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜14に
おける光電変換シート3は、その始点と終点部分を図示
し、中間部分の図示を省略している。しかしながら、本
発明はこれらに限定されないことは言うまでもない。以
下では、まず、図1、図2、図3ならびに図4に示す光
発電器具1について説明することとする。図2は、図1
の本発明に係る光発電器具1の背面の図であり、図4
は、図2の本発明に係る光発電器具1の背面の図であ
る。
【0011】本発明に係る光発電器具1は、巻き芯部2
と、この巻き芯部2に対して捲回されて引き出し自在に
配設された可とう性を有する光電変換素子31を備えた
光電変換シート3と、前記光電変換シート3を巻き芯部
2に捲回した状態で、全体略円筒形状を呈して構成され
る。
【0012】巻き芯部2は、樹脂材料によって円筒形状
に形成されている。該樹脂材料としては、例えばABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、S
AN(スチレン−アクリルアミド)樹脂、ASA(アク
リロニトリル−スチレン−アクリルアミド)樹脂、AC
S(アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレ
ン)樹脂またはAAS(アクリロニトリル−アクリレー
ト−スチレン)樹脂等を用いることが好適である。巻き
芯部2は、光電変換シート3を捲回された状態で光電変
換シート3の幅よりもわずかに長く形成される。したが
って、巻き芯部2は、光電変換シート3の全幅に亘って
巻き取ることができ、この光電変換シート3がはみ出し
てしまうことがない。また、巻き芯部2は、その両端部
に上部フランジ6および下部フランジ7が設けられてい
る。
【0013】上部フランジ6および下部フランジ7は、
樹脂材料によって略円形平板状に形成されており、接着
剤等の固定手段により巻き芯部2の両端部に固定されて
いる。該樹脂材料は例えば上記樹脂材料で例示されてい
る樹脂が挙げられ、上記巻き芯部2と同一の材料で形成
されてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。上
部フランジ6および下部フランジ7は、その径が、巻き
芯部2に捲回された状態での光電変換シート3の径と略
同一となるように形成されている。これにより、上部フ
ランジ6および下部フランジ7は、巻き芯部2に捲回さ
れた光電変換シート3の側縁部を保護することができる
とともに、引き出された光電変換シート3を巻き芯部2
に巻き取る際のガイドとなり、位置ずれせずに光電変換
シート3を巻き芯部2に捲回させることができる。
【0014】巻き芯部2、上部フランジ6および下部フ
ランジ7は、電気絶縁性を示す材料によって形成される
ことが望ましい。該電気絶縁性を示す材料としては、例
えば液晶ポリマーの他、耐薬品性、耐熱性および耐クリ
ープ性のあるエンジニアプラスチック類である変性ポリ
フェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルエーテル
ケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(P
PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)またはポリ
サルフォン(PSF)等が挙げられる。これにより、本
発明に係る光発電器具1は、内部の配線がこれら各部を
介して短絡したり、放電利用されるに際して、これら各
部が例えば電気機器の電池収納部の端子等に接触するこ
とによって電気的に短絡してしまうことを防止すること
ができる。
【0015】また、巻き芯部2、上部フランジ6および
下部フランジ7は、断熱特性の優れた材料によって形成
されることが望ましい。該断熱特性の優れた材料として
は、例えばパラ系アラミド樹脂、メタ系アラミド樹脂等
のポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂また
はポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これにより、本
発明に係る例えば自動車のダッシュボードに放置される
等して高温に晒された場合に、光発電器具1の温度が上
昇して、光発電器具1が変形または破損してしまうこと
を防止することができる。さらに、巻き芯部2、上部フ
ランジ6および下部フランジ7は、例えば白色等の光や
熱を吸収しにくい色に着色されていることが望ましい。
これにより、光発電器具1は、温度が上昇して破損して
しまうことを防止することができる。
【0016】上部フランジ6と下部フランジ7とには、
それぞれ正極端子8と負極端子9とが設けられている。
正極端子8と負極端子9とは、導電性材料により形成さ
れており、それぞれ図示しない結線手段により、所定の
位置に電気的に接続されている。該導電性材料として
は、例えばアルミニウム、鉄またはニッケル等の金属、
鉄−ニッケル合金、銅−ニッケル合金、白金−ロジウム
合金または金−銀合金等の金属合金等が挙げられる。
【0017】光電変換シート3は、可とう性を有して略
矩形シート状に形成されたシート状基板と、このシート
状基板上に配置された複数の光電変換素子31とによっ
て構成されている。シート状基板は、例えばポリエステ
ル等の絶縁性を有する材料によって形成され、可とう性
を有するようにシート状に形成されている。各光電変換
素子31は、シート状基板上に、第1の電極層と、光電
変換層と、第2の電極層とがそれぞれ薄膜状に順次積層
して形成されてなる。光電変換素子31を構成する各層
は、例えば、スパッタ法や蒸着法に代表される各種PV
D法、またはプラズマCVD法やMOCVD法に代表さ
れる各種CVD法によってシート状基板上に薄膜状に形
成されている。光電変換素子31は、各層が薄膜状に形
成されていることによって、シート状基板と同様に十分
な可とう性を有している。
【0018】光電変換シート3においては、各光電変換
素子31が互いに電気的に直列に接続されており、短手
方向の両端部に位置する光電変換素子31の電極層にそ
れぞれ正極端子32と負極端子33とが形成されてい
る。正極端子32と負極端子33とは、それぞれ結線部
材を介して所定の位置に電気的に接続されている。
【0019】また、光電変換素子31は、シート状基板
とは反対側、すなわち外方に臨む側の主面から太陽光等
の光が入射される構成とされている。第1の電極層およ
び第2の電極層は、誘電性材料によって形成されてお
り、光電変換層に対して一対の電極としての機能を果た
している。光電変換層は、例えば、a−Siのpin接
合構造に代表される非結晶半導体薄膜を備えて形成され
て、太陽光等の光が入射されることによって起電力が生
ずる構成とされ、いわゆる光電変換効果を有する膜構成
で形成されている。
【0020】光電変換層は、例えばペリレン等のp型有
機半導体と、例えば銅フタロシアニン等のn型有機半導
体とにより形成されるpn接合構造であってもよい。な
お、光電変換層は、上述した薄膜構造に限定されるもの
ではなく、十分な可とう性を有して光電変換効果を有す
る膜構成で形成されていればよい。
【0021】なお、第1の電極層は、例えば、Ag、A
l、Cr、Ni、Cu等の金属材料によって形成され
て、光電変換層に受光させる光に対する反射率が高くな
るように形成されていることが望ましい。これにより、
光電変換層を透過した光を反射して再び光電変換層に入
射させ、光電変換層の光電変換効率を向上させることが
できる。また、第2の電極層は、例えば、SnOある
いはIn等の金属酸化物を主成分とする材料によ
って形成された、いわゆる透明電極として形成されてい
ることが望ましい。これにより、光電変換層に受光させ
る光を効率よく透過して、光電変換層の光電変換効率を
向上させることができる。
【0022】また、光電変換シート3においては、その
長手方向に対して平行に各光電変換素子31が配置され
ている。すなわち、各光電変換素子31の一対の電極層
は、光電変換シート3の長手方向と平行になるように配
設されている。これにより、光発電をするために光電変
換シート3を引き延ばした際に、この光電変換素子の一
部に光が十分に照射されない場合であっても、光電変換
シート全体での発電効率が低下してしまうことを防止す
ることができる。
【0023】具体的には、例えば、光電変換シート3を
引き延ばして光発電する際に、この光電変換シート3
は、長尺形状を呈しているために、遮蔽物によって、そ
の短手方向を横断するように遮光されてしまう場合が考
えられる。この場合でも、光電変換シート3は、光が照
射されている部分で各光電変換素子31が十分に発電を
行うことができるとともに、各光電変換素子31が直列
に接続されていることから、各光電変換素子31の遮蔽
効果は、各光電変換素子31に、ほぼ同等に分散される
ことにより、正極端子32と負極端子33との位置で十
分な電力を維持することができる。同様に、光電変換シ
ート3の引き延ばしが不完全であり、光が遮蔽された場
合は、各光電変換素子31の遮蔽効果は、各光電変換素
子31に、均等に分散される。また、光電変換シート3
の引き延ばしでカールし、入射光の不均一が生じた場合
は、各光電変換素子31の受光量は、均等に分散される
ことにより、正極端子32と負極端子33との位置での
電力の低下を最小限にすることができる。
【0024】さらに、光電変換シート3は、巻き芯部2
に対して捲回されて引き延ばし自在に配設されており、
最内周側となる一側が巻き芯部2に接続固定されてい
る。光電変換シート3は、上述した正極端子32および
負極端子33が、この最内周側の一側に電気的に接続さ
れている。ここにおいて、光電変換シート3の光電変換
素子31の端部が、引き延ばし状態で、光電変換シート
3における光電変換素子31の実効部の内端部が、引き
出し状態において実質的に遮光されない位置の外部に存
在するようにすることで、発電効率を向上させることが
できる。そのために、光電変換シート3の上記最内周側
となる一側が巻き芯部2に接続固定位置より、引き出し
状態において実質的に遮光されない位置まで、上記光電
変換シート3に光電変換素子31を有さず、正極端子3
2と負極端子33を有するシート部34を介在させる。
また、外周壁11を有する光発電器具においては、外周
壁11のスリット11aより十分に外部に存在できるよ
うに、巻き芯部2に接続固定されている上記光電変換シ
ート3の最内周側となる一側から、上記光電変換シート
3の光電変換素子31の内周側の端部までの上記光電変
換シート3に光電変換素子31を有さず、正極端子32
と負極端子33を有するシート部34を介在させる。こ
れにより、充電操作において、引き出し不十分による光
電変換素子31の上記外周壁11の光の遮蔽を防止でき
る。さらに、曲率の高い内周から光電変換素子31を、
より曲率の低い外周側へ移動させることができ、光電変
換素子31の屈曲による疲労劣化を低減できる。また、
上記光電変換素子31を有さないシート部34は、可と
う性において、光電変換素子31を有するものに対し高
くでき、上記光電変換シート3の巻き芯部2への接続固
定の耐久性を向上することができる。この場合、上記光
電変換素子31を有さないシート部34は、上記光電変
換シート3と一体で形成させることもできるが、必要に
応じて、同一あるいは別の素材のシートをつなげて形成
することができる。
【0025】また、光電変換シート3は、巻き芯部2に
対して捲回した状態で、その受光面が内側となるように
配設されている。これにより、光発電器具1は、光電変
換素子31が巻き芯部2に捲回されて保持される際に、
光電変換素子31の受光面が外方に露出する事がなく、
受光面が傷つく等して破損してしまうことを防止するこ
とができる。
【0026】なお、本実施の形態においては、光電変換
素子31を巻き芯部2に対して捲回した状態で、その受
光面が内側となるように配設するとしたが、かかる構成
に限定されるものではなく、例えば、光電変換素子31
を巻き芯部2に対して捲回した状態で、その受光面が外
側に向くように配設してもよい。
【0027】また、本発明に係る光発電器具用付属具に
用いる光発電器具1は、その放電電圧が約0.6〜1.
9V程度であることが望ましい。これにより、本発明に
係る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1は、通常
の筒型規格電池を電源として用いる電気または電子機器
に対して用いられた場合に、それら電気または電子機器
の動作電圧に満たずに動作させることができなかった
り、許容電圧を超えてしまって機器を破損してしまった
りといったことを防止することができる。このために、
制御回路部5を有することができる。この制御回路部5
は、巻き芯部2の内部空間、あるいは、前記上部フラン
ジ6、あるいは、前記下部フランジ7に収納されて備え
られる。
【0028】制御回路部5は、例えば光電変換素子31
と電気機器10との逆流を防止する整流機能、光電変換
素子31による電気機器10の過電圧印加の防止機能、
あるいは、本発明に係る光発電器具用付属具に用いる光
発電器具1の定電圧化機能等から選ばれる機能を適宜備
える。上記の逆流防止の整流機能を得るための最も単純
なものとしては、ダイオードを用い、光電変換素子31
のプラス端子を、前記ダイオードのアノードに接続し、
この前記ダイオードのカソードを、前記光発電器具1の
正極端子8に接続することで前記機能が得られる。ま
た、光電変換素子31のマイナス端子を、前記ダイオー
ドのカソードに接続し、この前記ダイオードのアノード
を、前記光発電器具1の負極端子9に接続することで前
記機能が得られる。また、上記の過電圧印加の防止機
能、あるいは、定電圧化機能を得るための最も単純なも
のとしては、ツェナーダイオードを用い、前記ツェナー
ダイオードのカソードを、前記光発電器具1の正極端子
8に接続し、前記ツェナーダイオードのアノードを前記
光発電器具1の負極端子9に接続することで前記機能が
得られる。
【0029】本発明に係る光発電器具用付属具に用いる
光発電器具1は、以上で説明したように構成されて、図
1(c)(d)および図3(c)(d)に示すように、
全体略円筒形状を呈する。この状態で、前記光発電器具
1は、光発電器具用付属具4に用いられることによっ
て、これら光発電器具用付属具に対して着脱することが
容易となる。そして、本発明に係る光発電器具用付属具
に用いる光発電器具1は、図1(c)(d)および図3
(c)(d)に示すように、光電変換素子31を有する
光電変換シート3が巻き芯部2に捲回された状態で、所
定の筒型電池規格形状を有するように各部の寸法等が定
められる。具体的には、前記光発電器具1は、IECや
JIS等により定められた、いわゆる単1型と呼ばれる
R20型電池、単2型と呼ばれるR14型電池、あるい
は単3型と呼ばれるR6型電池等がある。これにより、
光発電器具1は、通常の規格筒型電池を収納して使用す
るように設計された電気または電子機器に対して用いる
ことを容易とすることができる。したがって、この場合
に、光発電器具1は、太陽光等の光エネルギーを電気エ
ネルギーに変換して、通常用いられているような筒型電
池を使用する電気または電子機器の電源とすることがで
きる。
【0030】また、本発明に係る光発電器具用付属具に
用いる光発電器具1は、図1および図3に示すように、
光電変換シート3を巻き芯部2から引き出した状態で、
発電させる。このとき、光発電器具1は、光電変換素子
31の受光面積を大きくすることができ、また、光電変
換素子31の受光面積の全てを光の方向に向けることが
できるために、この光電変換素子31の発電力を向上さ
せることができる。
【0031】本発明の上記光電変換シート3は、図2お
よび図4に示したように視覚情報35を有している。光
電変換シート3上に視覚情報35を持たせることは、例
えば視覚情報35を光電変換シート3上に印刷すること
により行われる。上記視覚情報35は、上記光電変換シ
ート3の巻き出し部に設けることができる。さらには、
上記視覚情報35は、上記光電変換シート3の巻き出し
部から巻き終わり部に至るまでの任意の箇所に、好まし
くは巻き出し部に設けることができる。上記視覚情報3
5は、上記光電変換シート3の光電変換素子31の形成
されている裏面または/および表面に好ましくは裏面に
形成されることができる。さらには、光の透過性を実用
的に許容できる範囲においては、光電変換素子31の上
に形成することができる。上記視覚情報35は、上記光
電変換シート3に印刷形成することができる。上記光電
変換シート3に保護層を形成している場合、上記視覚情
報35の印刷形成は、保護層の上であってもよいが、保
護層が光透過性であれば、上記視覚情報35の長期保存
の観点から保護層の下に形成することが好ましい。上記
視覚情報35は、例えば本発明の光発電器具に関する情
報であり、例えば取り扱い方法、使用上の注意、本器具
の特性などが挙げられる。さらに、視覚情報35は、例
えばメーカー名、サービスセンター名、その住所、電話
番号、メールアドレス、ロゴマーク、登録商標または宣
伝等の情報であってもよい。また、バーコードなどの光
学的な読み取り情報も本発明の上記視覚情報に含まれ
る。これにより、製品としての本発明の器具の取り扱い
説明書を付属させることが不要あるいは簡素化すること
ができ、省資源化に貢献できる。
【0032】また、本発明に係る光発電器具1は、図3
ならびに図4に示すように、外周壁11を備えて構成さ
れてもよい。以下では、この外周壁11を備えて構成さ
れた光発電器具1について説明することとする。なお、
以下の説明においては、上述した説明と同一または同等
の部位については説明を省略し、図面において同じ符号
を付すこととする。
【0033】前記光発電器具1は、図3ならびに図4に
示すように、上部フランジ6および下部フランジ7と略
同径の略円筒形状を呈する外周壁11を備えて構成され
る。光発電器具1は、上部フランジ6および下部フラン
ジ7にそれぞれ、外周壁11の側縁部が回動自在に嵌合
する支持部が設けられている。したがって、光発電器具
1においては、外周壁11が巻き芯部2、上部フランジ
6および下部フランジ7に対して自在に回動する。支持
部は、例えば溝またはスラント等の形状であってよい。
【0034】また、外周壁11には、図3に示すよう
に、スリット11aが穿孔されている。スリット11a
は、光電変換シート3を引き出すのに十分な幅と厚みと
を有して外周壁11に穿孔されている。
【0035】さらに、本発明に係る光発電器具用付属具
に用いる光発電器具1においては、図1、図2、図3お
よび図4に示すように、光電変換シート3の最外周端に
係止部30が形成されている。この係止部30は、光電
変換シート3が巻き芯部2に捲回された際に、スリット
11aに接合するのに十分な厚みを有して形成されてい
る。係止部30は、光電変換素子31が外周壁11の内
部に完全に巻き込まれてしまうことを防止する機能を有
するとともに、光電変換シート3を引き出す際の取っ手
としての機能を有している。
【0036】本発明に係る光発電器具用付属具に用いる
光発電器具1は、図1および図3に示すように、発電す
る際に係止部30が引き出されることにより、光電変換
シート3が巻き芯部2から引き出される。また、光発電
器具1は、外周壁11を巻き芯部2に対して回転させる
ことにより、光電変換シート3を巻き芯部2に巻き取る
ことができる。
【0037】したがって、本発明に係る光発電器具用付
属具に用いる光発電器具1は、スリット11aを有する
外周壁11が回動自在に備えられていることによって、
光電変換シート3の引き出しおよび巻き取りが容易とな
る。また、前記光発電器具1は、外周壁11を備えるこ
とによって、光電変換シート3を収納させた際に、光電
変換シート3が巻きほぐれてしまうといったことがな
い。さらに、本発明に係る光発電器具用付属具に用いる
光発電器具1は、外周壁11を備えることによって、こ
の光電変換素子31を外部から保護し、前記光発電器具
1の使用操作等により光電変換素子31が損傷してしま
うことを防止するとともに、直射日光等による加熱を防
止することができる。外周壁11は、前記加熱をさらに
確実に防止するためには、例えば白色等のように光や熱
を吸収しにくい色に着色されていることが望ましい。
【0038】次に、本発明に係る光発電器具用付属具な
らびにこれを用いた電気または電子機器について説明す
る。以下では、図5から図10に示すような光発電器具
用付属具4ならびにこれを用いた電気機器10について
説明することとする。なお、図5から図10において
は、電気機器10と光発電器具用付属具4は、機械的な
らびに電気的に連結して使用される。この一対の連結体
として、携帯型音響機器の一例を図示するが、本発明は
携帯型音響機器に限定されるものではなく、電気によっ
て動作する各種の機器であってもよい。また、以下の説
明においては、携帯型音響機器を構成する各部材および
部位についての説明を省略し、本発明の要旨に関わる部
材および部位についてのみ詳細に説明することとする。
【0039】上記の電気機器10と光発電器具用付属具
4は、機械的な連結部10aならびに電気的連結部10
bを介して連結される。光発電器具用付属具4は、外装
部材41と、電池収納蓋43で囲まれた光発電器具1の
収納部42とにより構成されている。
【0040】光発電器具用付属具4には、スリット41
aが穿孔されている。スリット41aは、光電変換シー
ト3よりもやや大とされる幅と厚さを有して形成されて
いる。光発電器具用付属具4においては、スリット41
aを通して、光電変換シート3を外装部材41から外方
へ引き出し自在とされる。また、上記スリット41a
は、電池収納蓋43の端部に形成することにより、光電
変換シート3を引き出した上記光発電器具1の装着が容
易になり、好ましい実施形態である。
【0041】電気機器10は、光発電器具用付属具4か
ら供給される電力によって、各種の動作を行う。光発電
器具用付属具4は、正極端子44と、負極端子45とを
備える。正極端子44と負極端子45とは、それぞれ光
発電器具1の正極端子8と負極端子9とに電気的に接続
されている。光発電器具用付属具4においては、正極端
子44と負極端子45を介して、光発電器具用付属具4
に電力が供給され、さらに、電気的連結部10bを介し
て電気機器10に電力が供給され、電気機器10が動作
する構成とされる。
【0042】また、本発明に係る電気または電子機器に
ついて説明する。以下では、図11から図14に示すよ
うな光発電器具1ならびにこれを用いた電気機器10に
ついて説明することとする。電気機器10と光発電器具
1は、機械的ならびに電気的に連結して使用される。こ
の一対の連結体として、携帯型音響機器の一例を図示す
るが、本発明は携帯型音響機器に限定されるものではな
く、電気によって動作する各種の機器であってもよい。
また、以下の説明においては、携帯型音響機器を構成す
る各部材および部位についての説明を省略し、本発明の
要旨に関わる部材および部位についてのみ詳細に説明す
ることとする。
【0043】上記の電気機器10と光発電器具1は、機
械的な連結ならびに電気的な連結は、電気機器10の正
極端子54と負極端子55、ならびに、光発電器具1の
正極端子8と負極端子9を介して連結される。電気機器
10の光発電器具1の収納部52は、外装部材51と、
電池収納蓋53で囲まれた空間で構成されている。
【0044】電気機器10には、スリット51aが穿孔
されている。スリット51aは、光電変換シート3より
もやや大とされる幅と厚さを有して形成されている。電
気機器10においては、スリット51aを通して、光電
変換シート3を外装部材51から外方へ引き出し自在と
される。また、上記スリット51aは、電池収納蓋53
の端部に形成することにより、光電変換シート3を引き
出した上記光発電器具1の装着が容易になり、好ましい
実施形態である。
【0045】電気機器10は、光発電器具1から供給さ
れる電力によって、各種の動作を行う。電気機器10
は、正極端子54と、負極端子55とを備える。正極端
子54と負極端子55とは、それぞれ光発電器具1の正
極端子8と負極端子9とに電気的に接続されている。こ
れを介して電気機器10に電力が供給され、電気機器1
0が動作する構成とされる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光発
電器具および光発電器具用付属具および電気または電子
機器は、発電する際に、巻き芯部に捲回された光電変換
素子を引き出して受光させ、通常用いられている電気ま
たは電子機器の電源としての利用が容易となるととも
に、既存の規格電池との互換性があり、実用的な利便性
に優れたものである。したがって、かかる光発電器具お
よび光発電器具用付属具および電気または電子機器によ
れば、太陽光等の光エネルギーを電気または電子機器の
電源としてへの利用が実用的となることで、地球資源の
有効活用と廃棄物の発生防止を可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(b)は、光電変換シートが引き出された状態
の光発電器具の概略図であり、(a)は、(b)の横断
面図である。(d)は、光電変換シートが捲回された状
態の光発電器具の概略図であり、(c)は、(d)の横
断面図である。
【図2】図1(a)および(b)を背面から見た概略図
である。
【図3】(b)は、外周壁を有している光発電器具であ
って、光電変換シートが引き出されている状態の光発電
器具の概略図であり、(a)は、(b)の横断面図であ
る。(d)は、外周壁を有している光発電器具であっ
て、光電変換シートが捲回されている状態の光発電器具
の概略図であり、(c)は、(d)の横断面図である。
【図4】図3(a)および(b)を背面から見た概略図
である。
【図5】(b)は、図1で示した光発電器具を収納して
いる光発電器具用付属具と、電気機器との連結体の概略
図であり、(a)は、(b)の横断面図である。
【図6】図5(a)および(b)を背面から見た概略図
である。
【図7】(b)は、図5に示す光発電器具用付属具と電
気機器との連結体の、連結前の状態を示す図であり、
(a)は、(b)の横断面図である。
【図8】図7(a)および(b)を背面から見た概略図
である。
【図9】(b)は、図3で示した光発電器具を収納して
いる光発電器具用付属具と、電気機器との連結体の概略
図であり、(a)は、(b)の横断面図である。
【図10】図9(a)および(b)を背面から見た概略
図である。
【図11】(b)は、図1で示した光発電器具を収納し
ている電気機器の概略図であり、(a)は、(b)の横
断面図である。
【図12】図11(a)および(b)を背面から見た概
略図である。
【図13】(b)は、図3で示した光発電器具を収納し
ている電気機器の概略図であり、(a)は、(b)の横
断面図である。
【図14】図3(a)および(b)を背面から見た概略
図である。
【符号の説明】
1 光発電器具 2 巻き芯部 3 光電変換シート 4 光発電器具用付属具 5 制御回路部 6 上部フランジ 7 下部フランジ 8 正極端子 9 負極端子 10 電気機器 10a 機械的な連結部 10b 電気的連結部 11 外周壁 11a スリット 30 係止部 31 光電変換素子 32 正極端子 33 負極端子 34 シート部 35 視覚情報 41 外装部材 41a スリット 42 電源収納部 43 電池収納蓋 44 正極端子 45 負極端子 51 外装部材 51a スリット 52 電源収納部 53 電池収納蓋 54 正極端子 55 負極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 富一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA05 AA11 AA12 BA12 BA15 CA11 CA14 CB12 CB14 CB15 DA03 DA04 EA07 FA03 FA06 GA05 JA07 JA20 KA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回
    されて引き出し自在に配設された可とう性を有する光電
    変換素子を有する光電変換シートとを備え、前記巻き芯
    部に前記光電変換シートを捲回した状態で、全体略円筒
    形状を呈し、電気または電子機器における所定の規格形
    状電池の収納部と着脱が可能であり、前記光電変換シー
    トに視覚情報を持たせていることを特徴とする光発電器
    具。
  2. 【請求項2】 上記巻き芯部に、その両端部に位置して
    それぞれ略円形平板状に形成された上部フランジと下部
    フランジとが一体に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の光発電器具。
  3. 【請求項3】 上記巻き芯部に捲回された上記光電変換
    シートを覆い、上記光電変換シートの引き出し口となる
    引き出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、上記
    上部フランジおよび下部フランジに、上記外周壁の側縁
    と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けられ、引き
    出された上記光電変換シートが、上記外周壁を回転させ
    ることによって、上記巻き芯部と上記外周壁とにより構
    成された内部空間に巻き取られることを特徴とする請求
    項1記載の光発電器具。
  4. 【請求項4】 上記視覚情報が、上記光電変換シートの
    受光面の裏面に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の光発電器具。
  5. 【請求項5】 上記視覚情報が、上記光電変換シートに
    印刷されていることを特徴とする請求項1記載の光発電
    器具。
  6. 【請求項6】 上記視覚情報が、本光発電器具に関する
    情報であることを特徴とする請求項1記載の光発電器
    具。
  7. 【請求項7】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回
    されて引き出し自在に配設された可とう性を有する光電
    変換素子を有する光電変換シートとを備え、前記巻き芯
    部に前記光電変換シートを捲回した状態で、全体略円筒
    形状を呈し、電気または電子機器における所定の規格形
    状電池の収納部と着脱が可能であり、前記光電変換シー
    トに視覚情報を持たせている光発電器具を、前記光電変
    換シートの引き出し状態で保持し、電気または電子機器
    と電気的に接続することができることを特徴とする光発
    電器具用付属具。
  8. 【請求項8】 上記巻き芯部に、その両端部に位置して
    それぞれ略円形平板状に形成された上部フランジと下部
    フランジとが一体に設けられていることを特徴とする請
    求項7記載の光発電器具用付属具。
  9. 【請求項9】 上記巻き芯部に捲回された上記光電変換
    シートを覆い、上記光電変換シートの引き出し口となる
    引き出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、上記
    上部フランジおよび下部フランジに、上記外周壁の側縁
    と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けられ、引き
    出された上記光電変換シートが、上記外周壁を回転させ
    ることによって、上記巻き芯部と上記外周壁とにより構
    成された内部空間に巻き取られることを特徴とする請求
    項7記載の光発電器具用付属具。
  10. 【請求項10】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲
    回されて引き出し自在に配設された可とう性を有する光
    電変換素子を有する光電変換シートとを備え、前記巻き
    芯部に前記光電変換シートを捲回した状態で、全体略円
    筒形状を呈し、電気または電子機器における所定の規格
    形状電池の収納部と着脱が可能であり、前記光電変換シ
    ートに視覚情報を持たせている光発電器具を、前記光電
    変換シートの引き出し状態で保持し、電気または電子機
    器と電気的に接続することができる光発電器具用付属具
    を搭載していることを特徴とする電気または電子機器。
  11. 【請求項11】 上記巻き芯部に、その両端部に位置し
    てそれぞれ略円形平板状に形成された上部フランジと下
    部フランジとが一体に設けられていることを特徴とする
    請求項10記載の電気または電子機器。
  12. 【請求項12】 上記巻き芯部に捲回された上記光電変
    換シートを覆い、上記光電変換シートの引き出し口とな
    る引き出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、上
    記上部フランジおよび下部フランジに、上記外周壁の側
    縁と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けられ、引
    き出された上記光電変換シートが、上記外周壁を回転さ
    せることによって、上記巻き芯部と上記外周壁とにより
    構成された内部空間に巻き取られることを特徴とする請
    求項10記載の電気または電子機器。
  13. 【請求項13】 (a)巻き芯部と、前記巻き芯部に対
    して捲回されて引き出し自在に配設された可とう性を有
    する光電変換素子を有する光電変換シートとを備え、前
    記巻き芯部に前記光電変換シートを捲回した状態で、全
    体略円筒形状を呈し、電気または電子機器における所定
    の規格形状電池の収納部と着脱が可能であり、前記光電
    変換シートに視覚情報を持たせている光発電器具と、
    (b)前記光発電器具を前記光電変換シートの引き出し
    状態で保持し、電気または電子機器と電気的に接続する
    ことができる光発電器具用付属具と、(c)電気または
    電子機器とを組み合わせることを特徴とする光発電器具
    用付属具を介して光発電器具を装着している電気または
    電子機器の製造方法。
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