JP2003168808A - 光発電器具用付属具及び電気または電子機器 - Google Patents

光発電器具用付属具及び電気または電子機器

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JP2003168808A
JP2003168808A JP2001367354A JP2001367354A JP2003168808A JP 2003168808 A JP2003168808 A JP 2003168808A JP 2001367354 A JP2001367354 A JP 2001367354A JP 2001367354 A JP2001367354 A JP 2001367354A JP 2003168808 A JP2003168808 A JP 2003168808A
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accessory
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JP2001367354A
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Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Shinichiro Yamada
心一郎 山田
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Tomiichi Watanabe
富一 渡辺
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Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 太陽光等の光エネルギーを通常用いられてい
る電気または電子機器の電源として利用することができ
る光発電器具の利便性をより向上させることができる光
発電器具付属具とそれを用いた電気または電子機器を提
供する。 【解決手段】 巻き芯部2と、巻き芯部2に対して捲回
されて引き出し自在に配設されている可撓性を有する光
電変換素子3とを備え、巻き芯部2に光電変換素子3を
捲回している状態で全体略円筒形状を呈し、所定の規格
形状電池の収納部と電気的接続を取ることが可能であ
り、前記収納部から着脱が可能である光発電器具1を、
前記光電変換素子の引き出し状態で保持し、電気または
電子機器と電気的に接続することができることを特徴と
する光発電器具用付属具および前記光発電器具用付属具
を搭載している電気または電子機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子を用
いた光発電器具用付属具に関する。また、本発明は、こ
の光発電器具用付属具を用いた電気または電子機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子は、太陽電池とも言われて
おり、太陽光等の光エネルギーを電気エネルギーに変換
する素子である。この光電変換素子は、光エネルギーか
ら電気エネルギーを取り出す際に、従来から利用されて
きた化石燃料等と異なり、二酸化炭素等の排出物が出な
い。また、光電変換素子は、ほぼ無尽蔵と言われている
太陽光等の光エネルギーから電気エネルギーを取り出す
ことができるために、半永久的に発電を行うことができ
る。そのため、光電変換素子は、地球環境問題に鑑み
て、その利用用途や利用規模が今後も益々拡大してゆく
ものと考えられている(例えば特開2001−2369
99公報、特開2001−230435公報または特開
2001−237001公報等)。しかしながら、光電
変換素子は、太陽光等の光エネルギーが空間的に希薄な
状態で存在していることから、利用に適した所定量の電
力を得るためには大きな受光面積を必要となる。
【0003】一方、近年の各種加工技術の進展により、
電気または電子機器の小型化が進んでおり、各種電気ま
たは電子機器は携帯型の機器として用いられることが多
くなっている。そのため、電気または電子機器には、そ
の電源として、通常、携帯に便利で手軽に利用すること
ができる乾電池が用いられている。従って、乾電池は、
今後も益々利用が進むと考えられている。
【0004】ところが、乾電池は、通常、マンガン乾電
池、アルカリマンガン乾電池等の一次電池であり、一回
の放電で破棄されることになるため、経済的、資源的お
よび環境負荷的な観点からみて好ましいものとはいえな
い。また、乾電池と同様の規格形状を有するNiMH系
等の二次電池も使用されるが、充電効率の低さも鑑み、
電力が地球環境に負荷を与える手段により発電されてい
ては、一次電池と同様に好ましいものとはいえない(例
えば特開平7−326371公報、特開平8−0078
99公報、特開2001−217000公報または特開
2000−30699公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光電変換素子は可撓性に欠けているため、光電変換素子
を十分な量の電力を得るために必要な大きさにすると、
勢い光電変換素子がかさ高くなり、携帯性に乏しい。一
方、光電変換素子で十分な電力を得ることができるのは
戸外であり、戸外で使える電気または電子機器は、携帯
性に優れていることが望まれる。そのためにも、前記光
電変換素子は、携帯性のよいものが必要とされている。
そこで、本発明は、可撓性を有する光電変換素子を用
い、太陽光等の光エネルギーを通常用いられている電気
または電子機器の電源として利用することができ、か
つ、規格電池と置き換えて利用することもできる汎用性
のある電気または電子機器の電源としての光発電器具の
利便性をより向上させることができる光発電器具付属具
とそれを用いた電気または電子機器を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討したところ、光発電器具を着脱す
ることができる収納部を有し、前記収納部は光発電器具
と電気的接続を取ることが可能であって、さらに、光発
電器具の光電変換素子を引き出し状態で保持し、電気ま
たは電子機器と電気的接続を取ることができる光発電器
具付属具を創製した。かかる光発電器具付属具により、
光発電器具の利便性がより向上する。
【0007】より具体的には、本発明に係る光発電器具
用付属具は、巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回さ
れて引き出し自在に配設された可撓性を有する光電変換
素子とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換素子を捲回
した状態で、全体略円筒形状を呈し、所定の規格形状電
池の収納部と電気的接続を取ることが可能であり着脱が
可能である光発電器具を、前記光電変換素子の引き出し
状態で保持し、電気機器と電気的に接続する光発電器具
用付属具である。さらには、上記巻き芯部には、その両
端部に位置してそれぞれ略円形平板状に形成された上部
フランジと下部フランジとが一体に設けられた光発電器
具を用いる光発電器具用付属具である。そして、さらに
は、上記巻き芯部に捲回された上記光電変換素子を覆
い、上記巻き芯部の引き出し口となる引出し孔を有する
円筒形状の外周壁が設けられ、上記上部フランジ及び下
部フランジには、上記外周壁の側縁と嵌合して回転自在
に支持する溝部が設けられ、引き出された上記光電変換
素子を、上記外周壁を回転させることによって、上記巻
き芯部と上記外周壁とにより構成された内部空間に巻き
取る光発電器具を用いる光発電器具用付属具である。
【0008】本発明に係る電気機器は、巻き芯部と、前
記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設され
た可撓性を有する光電変換素子とを備え、前記巻き芯部
に前記光電変換素子を捲回した状態で、全体略円筒形状
を呈し、所定の規格形状電池の収納部と電気的接続を取
ることが可能であり着脱が可能である光発電器具を、前
記光電変換素子の引き出し状態で保持し、電気機器と電
気的に接続する光発電器具用付属具を用いる電気機器で
ある。さらには、上記巻き芯部には、その両端部に位置
してそれぞれ略円形平板状に形成された上部フランジと
下部フランジとが一体に設けられた光発電器具用付属具
を用いる電気機器である。そして、さらには、上記巻き
芯部に捲回された上記光電変換素子を覆い、上記巻き芯
部の引き出し口となる引出し孔を有する円筒形状の外周
壁が設けられ、上記上部フランジ及び下部フランジに
は、上記外周壁の側縁と嵌合して回転自在に支持する溝
部が設けられ、引き出された上記光電変換素子を、上記
外周壁を回転させることによって、上記巻き芯部と上記
外周壁とにより構成された内部空間に巻き取る光発電器
具用付属具を用いる電気機器である。本発明者らは、さ
らに検討を重ねて本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、(1) 巻き芯部
と、前記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配
設されている可撓性を有する光電変換素子とを備え、前
記巻き芯部に前記光電変換素子を捲回している状態で全
体略円筒形状を呈し、所定の規格形状電池の収納部と電
気的接続を取ることが可能であり、前記収納部から着脱
が可能である光発電器具を、前記光電変換素子の引き出
し状態で保持し、電気または電子機器と電気的に接続す
ることができることを特徴とする光発電器具用付属具、
(2) 光発電器具の巻き芯部に、その両端部に位置し
てそれぞれ略円形平板状に形成されている上部フランジ
と下部フランジとが一体に設けられていることを特徴と
する前記(1)記載の光発電器具用付属具、(3) 光
発電器具に、巻き芯部に捲回されている光電変換素子を
覆い、前記光電変換素子の引き出し口となる引出し孔を
有する円筒形状の外周壁が設けられ、巻き芯部の上部フ
ランジ及び下部フランジに前記外周壁の側縁と嵌合して
回転自在に支持する支持部が設けられ、前記外周壁を回
転させることによって、引き出されている前記光電変換
素子が前記巻き芯部と前記外周壁とにより構成されてい
る内部空間に巻き取られることを特徴とする前記(2)
記載の光発電器具用付属具、に関する。
【0010】また、本発明は、(4) 巻き芯部と、前
記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設され
ている可撓性を有する光電変換素子とを備え、前記巻き
芯部に前記光電変換素子を捲回している状態で全体略円
筒形状を呈し、所定の規格形状電池の収納部と電気的接
続を取ることが可能であり、前記収納部から着脱が可能
である光発電器具を、前記光電変換素子の引き出し状態
で保持し、電気または電子機器と電気的に接続すること
ができる光発電器具用付属具を搭載していることを特徴
とする電気または電子機器、(5) 光発電器具の巻き
芯部に、その両端部に位置してそれぞれ略円形平板状に
形成されている上部フランジと下部フランジとが一体に
設けられていることを特徴とする前記(4)記載の電気
または電子機器、(6) 光発電器具に、巻き芯部に捲
回されている光電変換素子を覆い、前記光電変換素子の
引き出し口となる引出し孔を有する円筒形状の外周壁が
設けられ、巻き芯部の上部フランジ及び下部フランジに
前記外周壁の側縁と嵌合して回転自在に支持する支持部
が設けられ、前記外周壁を回転させることによって、引
き出されている前記光電変換素子が前記巻き芯部と前記
外周壁とにより構成されている内部空間に巻き取られる
ことを特徴とする前記(5)記載の電気または電子機
器、に関する。
【0011】また、本発明は、(7) 巻き芯部と、前
記巻き芯部に対して捲回されて引き出し自在に配設され
ている可撓性を有する光電変換素子とを備え、前記巻き
芯部に前記光電変換素子を捲回している状態で全体略円
筒形状を呈し、所定の規格形状電池の収納部と電気的接
続を取ることが可能であり、前記収納部から着脱が可能
である光発電器具を、前記光電変換素子の引き出し状態
で保持し、電気または電子機器と電気的に接続すること
ができる光発電器具用付属具を搭載することを特徴とす
る電気または電子機器の製造方法、に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。しかしなが
ら、本発明がこれに限定されないことはいうまでもな
い。以下では、先ず、図1および図2を参照しながら、
本発明にかかる光発電器具用付属具に用いる光発電器具
1について説明することとする。本発明に係る光発電器
具用付属具に用いる光発電器具1は、巻き芯部2と、こ
の巻き芯部2に対して捲回されて引き出し自在に配設さ
れている可撓性を有する光電変換素子3とを備え、光電
変換素子3を巻き芯部2に捲回した状態で、全体略円筒
形状を呈して構成される。
【0013】巻き芯部2は、樹脂材料によって円筒形状
に形成されていることが特に好ましい。該樹脂材料とし
ては、例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン)樹脂、SAN(スチレン−アクリルアミド)
樹脂、ASA(アクリロニトリル−スチレン−アクリル
アミド)樹脂、ACS(アクリロニトリル−塩素化ポリ
エチレン−スチレン)樹脂またはAAS(アクリロニト
リル−アクリレート−スチレン)樹脂等を用いることが
好適である。巻き芯部2は、光電変換素子3が捲回され
た状態で光電変換素子3の幅よりもわずかに長く形成さ
れることが特に好ましい。このような構造とすることに
より、巻き芯部2は、光電変換素子3の全幅に亘って巻
き取ることができ、この光電変換素子3がはみ出してし
まうことがない。また、巻き芯部2は、その両端部に上
部フランジ6及び下部フランジ7が設けられている。
【0014】上部フランジ6及び下部フランジ7は、樹
脂材料によって略円形平板状に形成されており、接着剤
等の固定手段により巻き芯部2の両端部に固定されてい
る。該樹脂材料は例えば上記で例示した樹脂が挙げら
れ、上記巻き芯部2と同一の材料で形成されてもよく、
異なる材料で形成されていてもよい。上部フランジ6及
び下部フランジ7は、その径が、巻き芯部2に捲回され
た状態での光電変換素子3の径と略同一となるように形
成されていることが好ましい。これにより、上部フラン
ジ6及び下部フランジ7は、巻き芯部2に捲回された光
電変換素子3の側縁部を保護することができるととも
に、引き出された光電変換素子3を巻き芯部2に巻き取
る際のガイドとなり、位置ずれせずに光電変換素子3を
巻き芯部2に捲回させることができる。
【0015】巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フラ
ンジ7は、電気絶縁性を示す材料によって形成されるこ
とが望ましい。該電気絶縁性を示す材料としては、例え
ば液晶ポリマーの他、耐薬品性、耐熱性および耐クリー
プ性のあるエンジニアプラスチック類である変性ポリフ
ェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエーテルサルフォン(PES)またはポリサ
ルフォン(PSF)等が挙げられる。これにより、本発
明に係る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1は、
内部の配線がこれら各部を介して短絡したり、放電利用
されたりするに際して、これら各部が例えば電気または
電子機器の電池収納部の端子等に接触することによって
電気的に短絡してしまうことを防止することができる。
【0016】また、巻き芯部2、上部フランジ6及び下
部フランジ7は、断熱特性の優れた材料によって形成さ
れることが望ましい。該断熱特性の優れた材料として
は、例えばパラ系アラミド樹脂、メタ系アラミド樹脂等
のポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂また
はポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これにより、本
発明に係る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1
は、例えば自動車のダッシュボードに放置される等して
高温に晒された場合に、温度が上昇して、変形、破損し
てしまうことを防止することができる。さらに、巻き芯
部2、上部フランジ6及び下部フランジ7は、例えば白
色等の光や熱を吸収しにくい色に着色されていることが
望ましい。これにより、光発電器具1は、温度が上昇し
て破損してしまうことを防止することができる。
【0017】上部フランジ6と下部フランジ7とには、
それぞれ正極端子8と負極端子9とが設けられている。
正極端子8と負極端子9とは、導電性材料により形成さ
れており、それぞれ図示しない結線手段により、所定の
位置に電気的に接続されている。該導電性材料として
は、例えばアルミニウム、鉄またはニッケル等の金属、
鉄−ニッケル合金、銅−ニッケル合金、白金−ロジウム
合金または金−銀合金等の金属合金等が挙げられる。
【0018】光電変換素子3は、可撓性を有して略矩形
シート状に形成された光電変換素子、いわゆる太陽電池
である。光電変換素子3は、具体的には例えば、ポリエ
ステルフィルム等の絶縁性フィルム上に、例えば銀(A
g)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、ニッケ
ル(Ni)、銅(Cu)あるいは炭素(C)を主成分と
する金属電極を配した反射電極層と、a−Siのpin
接合構造に代表される非結晶半導体薄膜からなる光電変
換層と、ZnO、SnOあるいはIn等の金属
酸化物を主成分とする透明電極層とを順次積層して可撓
性を有するように薄膜状に形成したものである。光電変
換素子3は、各層が、スパッタ法や蒸着法に代表される
PVD法、又はプラズマCVD法やMOCVD法に代表
されるCVD法により薄膜状に形成されてなる。光電変
換層は、例えばペリレン等のp型有機半導体と、例えば
銅フタロシアニン等のn型有機半導体とにより形成され
てpn接合構造としてもよい。
【0019】光電変換素子3は、巻き芯部2に対して捲
回されて引き出し自在に配設されており、最内周の一側
が巻き芯部2に固定されている。光電変換素子3は、こ
の最内周の一側に、図示しない正極端子と負極端子とが
設けられており、それぞれ図示しない結線手段により、
後述するように、所定の位置に電気的に接続されてい
る。具体的には、例えば、光電変換素子3は、光発電器
具用付属具の規格形状電池の収納部と電気的接続を取れ
ることが好ましい。
【0020】また、光電変換素子3は、巻き芯部2に対
して捲回した状態で、その受光面が内側となるように配
設されている。これにより、光発電器具1は、放電使用
される際に、光電変換素子3の受光面が外方に露出する
ことがなく、光電変換素子3の受光面が傷つく等して破
損してしまうことを防止することができる。なお、本実
施の形態においては、光電変換素子3を巻き芯部2に対
して捲回した状態で、その受光面が内側となるように配
設するとしたが、かかる構成に限定されるものではな
く、例えば、光電変換素子3を巻き芯部2に対して捲回
した状態で、その受光面が外側に向くように配設しても
よい。
【0021】また、本発明に係る光発電器具用付属具に
用いる光発電器具1は、その放電電圧が約0.6〜1.
9V程度であることが望ましい。これにより、本発明に
係る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1は、通常
の筒型規格電池を電源として用いる電気または電子機器
に対して用いられた場合に、それら電気または電子機器
の動作電圧を満たせずに動作させることができなかった
り、許容電圧を超えてしまって機器を破損してしまった
りといったことを防止することができる。このために、
光発電器具1は制御回路部5を有することができる。こ
の制御回路部5は、例えば、巻き芯部2の内部空間、あ
るいは、前記上部フランジ6、あるいは、前記下部フラ
ンジ7に収納されて備えられる。
【0022】前記制御回路部5は、例えば、光電変換素
子3と電気または電子機器10との逆流を防止する整流
機能、光電変換素子3による電気または電子機器10の
過電圧印加の防止機能、あるいは、本発明に係る光発電
器具用付属具に用いる光発電器具1の定電圧化機能等か
ら選ばれる機能を適宜備える。上記の逆流防止の整流機
能を得るための最も単純なものとしては、ダイオードを
用い、光電変換素子3のプラス端子を、前記ダイオード
のアノードに接続し、この前記ダイオードのカソード
を、前記光発電器具1の正極端子8に接続することで前
記機能が得られる。又、光電変換素子3のマイナス端子
を、前記ダイオードのカソードに接続し、この前記ダイ
オードのアノードを、前記光発電器具1の負極端子9に
接続することで前記機能が得られる。また、上記の過電
圧印加の防止機能、あるいは、定電圧化機能を得るため
の最も単純なものとしては、ツェナーダイオードを用
い、前記ツェナーダイオードのカソードを、前記光発電
器具1の正極端子8に接続し、前記ツェナーダイオード
のアノードを前記光発電器具1の負極端子9に接続する
ことで前記機能が得られる。
【0023】本発明に係る光発電器具用付属具に用いる
光発電器具1は、以上で説明したように構成されて、図
2に示すように、全体略円筒形状を呈する。前記光発電
器具1は、この状態で、光発電器具用付属具4に用いら
れることによって、これら光発電器具用付属具から着脱
することが容易となる。光発電器具1は、全体略円筒形
状をとっていればどのような大きさでもよいが、汎用性
を高めるため、光発電器具1の大きさを所定の筒型電池
規格形状に設定することが好ましい。すなわち、本発明
に係る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1は、図
2に示すように、光電変換素子3が巻き芯部2に捲回さ
れた状態で、所定の筒型電池規格形状を有するように各
部の寸法等が定められることが好ましい。具体的には、
前記光発電器具1は、IECやJIS等により定められ
た、いわゆる単1型と呼ばれるR20型電池、単2型と
呼ばれるR14型電池、あるいは単3型と呼ばれるR6
型電池等の形状を有する場合が挙げられる。これによ
り、光発電器具1を、通常の規格筒型電池を収納して使
用するように設計された電気または電子機器に対して用
いることが容易となる。したがって、この場合に、光発
電器具1は、太陽光等の光エネルギーを電気エネルギー
に変換して、通常用いられているような筒型電池を使用
する電気または電子機器の電源とすることができる。さ
らに、かかる所定の筒型電池規格形状を有する光発電器
具1を収納することができる本発明にかかる光発電器具
用付属具は、通常用いられているような筒型電池に対し
ても使用することができるので、該付属具の汎用性が向
上する。
【0024】また、本発明に係る光発電器具用付属具に
用いる光発電器具1は、図1に示すように、光電変換素
子3を巻き芯部2から引き出した状態で、発電させる。
このとき、光発電器具1においては、光電変換素子3の
受光面積を大きくすることができ、また、光電変換素子
3の受光面積の全てを光の方向に向けることができるた
めに、この光電変換素子3の発電力を向上させることが
できる。
【0025】また、本発明に係る光発電器具用付属具に
用いる光発電器具1は、図3および4に示すように、外
周壁11を備えて構成されてもよい。以下では、この外
周壁11を備えて構成されている光発電器具1について
説明することとする。なお、以下の説明においては、上
述した説明と同一又は同等の部位については説明を省略
し、図面において同じ符号を付すこととする。
【0026】前記光発電器具1は、図3に示すように、
上部フランジ6及び下部フランジ7と略同径の略円筒形
状を呈する外周壁11を備えて構成される。光発電器具
1は、上部フランジ6及び下部フランジ7にそれぞれ、
外周壁11の側縁部が回動自在に嵌合する支持部が設け
られている。したがって、光発電器具1においては、外
周壁11が巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フラン
ジ7に対して自在に回動する。支持部は、例えば、溝ま
たはストラントの形状であってよい。
【0027】また、外周壁11には、図3に示すよう
に、スリット11aが穿孔されている。スリット11a
は、光電変換素子3を引き出すに十分な幅と厚みとを有
して外周壁11に穿孔されている。さらに、本発明に係
る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1において
は、図3に示すように、光電変換素子3の最外周端に係
止部3aが形成されていることが好ましい。この係止部
3aは、光電変換素子3が巻き芯部2に捲回された際
に、スリット11aに接合するに十分な厚みを有して形
成されている。係止部3aは、光電変換素子3が外周壁
11の内部に完全に巻き込まれてしまうことを防止する
機能を有するとともに、光電変換素子3を引き出す際の
取っ手としての機能を有している。
【0028】本発明に係る光発電器具用付属具に用いる
光発電器具1は、図3に示すように、発電する際に係止
部3aが引き出されることにより、光電変換素子3が巻
き芯部2から引き出される。また、光発電器具1は、外
周壁11を巻き芯部2に対して回転させることにより、
光電変換素子3を巻き芯部2に巻き取ることができる。
したがって、本発明に係る光発電器具用付属具に用いる
光発電器具1は、スリット11aを有する外周壁11が
回動自在に備えられていることによって、光電変換素子
3の引き出し及び巻き取りが容易となる。また、前記光
発電器具1は、外周壁11を備えることによって、光電
変換素子3を収納させた際に、光電変換素子3が巻きほ
ぐれてしまうといったことがない。さらに、本発明に係
る光発電器具用付属具に用いる光発電器具1は、外周壁
11を備えることによって、この光電変換素子3を外部
から保護し、前記光発電器具1の使用操作等により光電
変換素子3が損傷してしまうことを防止するとともに、
直射日光等による加熱を防止することができる。外周壁
11は、前記加熱をさらに確実に防止するためには、例
えば白色等のように光や熱を吸収しにくい色に着色され
ていることが望ましい。
【0029】次に、本発明に係る光発電器具用付属具な
らびにこれを用いた電気または電子機器について説明す
る。以下では、図5、図6、図7に示すような光発電器
具用付属具4ならびにこれを用いた電気または電子機器
10について説明することとする。なお、図5、図6、
図7においては、電気または電子機器10と光発電器具
用付属具4は、機械的ならびに電気的に連結して使用さ
れることが好ましい。この一対の連結体として、携帯型
音響機器の一例を図示するが、本発明は携帯型音響機器
に限定されるものではなく、電気によって動作する各種
の機器であってもよい。また、以下の説明においては、
携帯型音響機器を構成する各部材及び部位についての説
明を省略し、本発明の要旨に関わる部材及び部位につい
てのみ詳細に説明することとする。
【0030】図5は、図1及び図2で示した光発電器具
1を収納している光発電器具用付属具4と、電気または
電子機器10との連結体を示している。図6は、図3及
び図4で示した外周壁11を有する光発電器具1を収納
している光発電器具用付属具4と、電気または電子機器
10との連結体を示している。図7は、図5に示す光発
電器具用付属具4と電気または電子機器10との連結体
の、連結前の状態を示す図である。上記の電気または電
子機器10と光発電器具用付属具4は、機械的な連結部
10aならびに電気的連結部10bを介して連結され
る。光発電器具用付属具4は、外装部材41と、電池収
納蓋43で囲まれた光発電器具1の収納部42とにより
構成されている。
【0031】光発電器具用付属具4には、スリット41
aが穿孔されている。スリット41aは、光電変換素子
3よりもやや大とされる幅と厚さを有して形成されてい
る。光発電器具用付属具4においては、スリット41a
を通して、光電変換素子3を外装部材41から外方へ引
き出し自在とされる。又、上記スリット41aは、電池
収納蓋43の端部に形成することにより、光電変換素子
3を引き出した上記光発電器具1の装着が容易になり、
好ましい実施形態である。
【0032】電気または電子機器10は、光発電器具用
付属具4から供給される電力によって、各種の動作を行
う。光発電器具用付属具4は、正極端子44と、負極端
子45とを備える。正極端子44と負極端子45とは、
それぞれ光発電器具1の正極端子8と負極端子9とに電
気的に接続されている。光発電器具用付属具4において
は、正極端子44と負極端子45を介して、光発電器具
用付属具4に電力が供給され、さらに、電気的連結部1
0bを介して電気または電子機器10に電力が供給さ
れ、電気または電子機器10が動作する構成とされる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光発
電器具用付属具を搭載している電気または電子機器は、
光発電器具用付属具に収納されている光発電器具から光
電変換素子を引き出して受光させ、発電させることによ
り、動作することができる。このように、本発明に係る
光発電器具用付属具を用いることにより、通常用いられ
ている電気または電子機器の電源として、光発電器具を
利用することが容易となる。また、本発明に係る光発電
器具用付属具に用いられる光発電器具は、既存の規格電
池との互換性があり、実用的な利便性に優れたものであ
る。さらに、本発明に係る光発電器具用付属具により、
光発電器具の利便性が向上する。すなわち、例えば、光
発電器具が、電気または電子機器の電源収納部に収納で
きない場合でも、本発明にかかる光発電器具用付属具を
用いれば、光発電器具を電気または電子機器の電源とし
て利用することができるようになる。一方で、本発明に
係る光発電器具用付属具が規格形状電池をその収納部に
収納できる場合は、本発明に係る光発電器具用付属具に
光発電器具の代わりに規格形状電池を収納して、電気ま
たは電子機器の補助電源として利用することもでき、本
発明に係る光発電器具用付属具自体の汎用性、利便性が
向上する。したがって、かかる光発電器具用付属具及び
電気または電子機器によれば、太陽光等の光エネルギー
を電気または電子機器の電源としてへの利用が実用的と
なることで、地球資源の有効活用と廃棄物の発生防止を
可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)光電変換素子が引き出された状態の光発
電器具の概略図である。(b)(a)の縦断面図であ
る。
【図2】光電変換素子が巻き芯部に捲回された状態の光
発電器具の概略図である。
【図3】(a)外周壁を有している光発電器具であっ
て、光電変換素子が引き出されている状態の光発電器具
の概略図である。(b)(a)の縦断面図である。
【図4】外周壁を有している光発電器具であって、光電
変換素子が巻き芯部に捲回された状態の光発電器具の概
略図である。
【図5】 (a)図1及び図2で示した光発電器具を収
納している光発電器具用付属具と、電気または電子機器
との連結体の概略図である。(b)(a)の縦断面図で
ある。
【図6】 (a)図3及び図4で示した光発電器具を収
納している光発電器具用付属具と、電気または電子機器
との連結体の概略図である。(b)(a)の縦断面図で
ある。
【図7】 (a)図5に示す光発電器具用付属具4と電
気または電子機器10との連結体の、連結前の状態を示
す図である。(b)(a)の縦断面図である。
【符号の説明】
1 光発電器具 2 巻き芯部 3 光電変換素子 3a 係止部 4 光発電器具用付属具 5 制御回路部 6 上部フランジ 7 下部フランジ 8 正極端子 9 負極端子 10 電気または電子機器 10a 機械的な連結部 10b 電気的連結部 11 外周壁 11a スリット 41 外装部材 41a スリット 42 収納部 43 電池収納蓋 44 正極端子 45 負極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 富一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA12 BA15 CB12 GA05 JA20 5H040 AS15 AT01 CC33 DD06 GG06 GG08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回
    されて引き出し自在に配設されている可撓性を有する光
    電変換素子とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換素子
    を捲回している状態で全体略円筒形状を呈し、所定の規
    格形状電池の収納部と電気的接続を取ることが可能であ
    り、前記収納部から着脱が可能である光発電器具を、前
    記光電変換素子の引き出し状態で保持し、電気または電
    子機器と電気的に接続することができることを特徴とす
    る光発電器具用付属具。
  2. 【請求項2】 光発電器具の巻き芯部に、その両端部に
    位置してそれぞれ略円形平板状に形成されている上部フ
    ランジと下部フランジとが一体に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の光発電器具用付属具。
  3. 【請求項3】 光発電器具に、巻き芯部に捲回されてい
    る光電変換素子を覆い、前記光電変換素子の引き出し口
    となる引出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、
    巻き芯部の上部フランジ及び下部フランジに前記外周壁
    の側縁と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けら
    れ、前記外周壁を回転させることによって、引き出され
    ている前記光電変換素子が前記巻き芯部と前記外周壁と
    により構成されている内部空間に巻き取られることを特
    徴とする請求項2記載の光発電器具用付属具。
  4. 【請求項4】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回
    されて引き出し自在に配設されている可撓性を有する光
    電変換素子とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換素子
    を捲回している状態で全体略円筒形状を呈し、所定の規
    格形状電池の収納部と電気的接続を取ることが可能であ
    り、前記収納部から着脱が可能である光発電器具を、前
    記光電変換素子の引き出し状態で保持し、電気または電
    子機器と電気的に接続することができる光発電器具用付
    属具を搭載していることを特徴とする電気または電子機
    器。
  5. 【請求項5】 光発電器具の巻き芯部に、その両端部に
    位置してそれぞれ略円形平板状に形成されている上部フ
    ランジと下部フランジとが一体に設けられていることを
    特徴とする請求項4記載の電気または電子機器。
  6. 【請求項6】 光発電器具に、巻き芯部に捲回されてい
    る光電変換素子を覆い、前記光電変換素子の引き出し口
    となる引出し孔を有する円筒形状の外周壁が設けられ、
    巻き芯部の上部フランジ及び下部フランジに前記外周壁
    の側縁と嵌合して回転自在に支持する支持部が設けら
    れ、前記外周壁を回転させることによって、引き出され
    ている前記光電変換素子が前記巻き芯部と前記外周壁と
    により構成されている内部空間に巻き取られることを特
    徴とする請求項5記載の電気または電子機器。
  7. 【請求項7】 巻き芯部と、前記巻き芯部に対して捲回
    されて引き出し自在に配設されている可撓性を有する光
    電変換素子とを備え、前記巻き芯部に前記光電変換素子
    を捲回している状態で全体略円筒形状を呈し、所定の規
    格形状電池の収納部と電気的接続を取ることが可能であ
    り、前記収納部から着脱が可能である光発電器具を、前
    記光電変換素子の引き出し状態で保持し、電気または電
    子機器と電気的に接続することができる光発電器具用付
    属具を搭載することを特徴とする電気または電子機器の
    製造方法。
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