JP2003178469A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003178469A JP2002274226A JP2002274226A JP2003178469A JP 2003178469 A JP2003178469 A JP 2003178469A JP 2002274226 A JP2002274226 A JP 2002274226A JP 2002274226 A JP2002274226 A JP 2002274226A JP 2003178469 A JP2003178469 A JP 2003178469A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ディスクの表面形態の違いを適確に検知
し、それによって光ディスクの種類を正確に判別するこ
とができる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク装置は、グルーブを有する第
1の光ディスクおよびグルーブを有しない第2の光ディ
スクを含む複数種類の光ディスクのうちから任意に選択
された光ディスクが装填され得る。この光ディスク装置
は、光ディスク1の記録面にレーザ光を照射する光学系
と、光ディスク1の内周側および外周側から反射された
光の少なくとも一部の光量に応じた第1出力信号および
第2出力信号を生成する光検出部7と、光ディスク1の
記録トラックを横断するようにレーザ光の照射位置を移
動させる照射位置制御部10と、装填されている光ディ
スク1がグルーブを有しているか否かを第1出力信号お
よび/または第2出力信号の上側エンベロープ信号に基
づいて判断するディスク判別部13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関し、より詳細には、当該装置に装填された光ディスク
が再生専用の光ディスクおよび記録可能な光ディスクの
いずれであるかを判別することのできる光ディスク装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】DVD等の光ディスクは、AV(Aud
io Video)データやコンピュータデータのデジ
タル著作物を記録する媒体として広く普及している。光
ディスクは、再生専用のものと記録可能なものに大別さ
れる。記録可能ディスクは、著作権を侵害しない範囲で
の記録を目的として作製されているが、デジタル著作物
を不正にコピーする用途に使われ、違法ディスクの流布
につながることもある。これを防止するため、光ディス
ク装置では、再生専用ディスクと記録可能ディスクを判
別し、記録可能ディスクが装填されている場合には、著
作権保護のための適切な処理を行なう必要がある。記録
可能ディスクの改竄による誤判別を防止するため、再生
専用ディスクと記録可能ディスクの物理的な構造の相違
を検出して判別する必要がある。
【0003】以下、図面を参照しながら、再生専用ディ
スクと記録可能ディスクとの間にある物理的な構造の相
違を説明する。
【0004】図1(a)は、再生専用ディスクの記録面
の一部を切り取った斜視図であり、隣接する2つの記録
トラック140が拡大表示されている。
【0005】図1(a)に示される再生専用ディスクで
は、鏡面状の記録面に螺旋状の記録トラック140に沿
ってピット141とスペース142が配列されている。
ピット141は、鏡面状の記録面に対して垂直な方向に
変位した部分(凹部または凸部)であり、エンボス状に
形成されている。スペース142は、記録トラック14
0上においてピット141が形成されていない鏡面部分
である。情報は、ピット141とスペース142の配列
によって記録されている。
【0006】図1(b)は、記録可能ディスクの記録面
の一部を切り取った斜視図であり、隣接する2つのグル
ーブ143が拡大表示されいる。グルーブ143は、記
録トラック上に形成されている。
【0007】図1(b)に示される記録可能ディスクで
は、グルーブ143に沿って記録マーク144とスペー
ス145が配列されている。グルーブ143は、光ディ
スク上において螺旋状または同心円状に形成されてい
る。図1(b)では明確に示されていないが、光ディス
ク上には記録膜が形成されている。記録膜には、書き込
み用レーザパルスの照射によって屈折率が変化する相変
化型記録膜や光吸収率が変化する有機色素膜が広く用い
られている。記録マーク144は、レーザパルスの照射
によって記録膜の相変化等が局所的に生じた部分であ
り、書換え可能に形成され。記録マーク144が形成さ
れている部分と、スペース145の部分との間では、読
み出し用レーザ光に対する反射率が異なるため、読み出
し用レーザ光をグルーブ上に照射し、その反射光の強度
(反射光量)を検出すれば、記録マーク144およびス
ペース145の配列状態を検知することが可能である。
こうして記録可能ディスク上の情報は記録マーク144
とスペース145の配列によって随時記録される。
【0008】上述のように、再生専用ディスクと記録可
能ディスクとの間には、記録面上に物理的な構造の違い
があり、グルーブは、記録可能ディスクにしか存在しな
い。
【0009】特許文献1は、記録可能ディスクにしか存
在しないグルーブに注目し、グルーブの有無を検出する
ことによって記録可能ディスクと再生専用ディスクの判
別を行なう技術を開示している。
【0010】図2を参照しながら、特許文献1に開示さ
れているグルーブ検出方法を説明する。図2は、光ディ
スク装置のグルーブ検出に用いられる装置の構成を示し
ている。
【0011】図2に示す構成では、領域A、B、C、D
に分割されたフォトディテクタ(PD)200が光ディ
スクから反射した光ビームを受け、各領域A、B、C、
Dで光電変換が行われる。その結果、各領域A、B、
C、Dに入射した光の強さ(光量)に応じて4種類の電
気信号が出力される。
【0012】フォトディテクタ200の4つの領域A、
B、C、Dから出力された電気信号は、加算回路201
に入力される。加算回路200は、これらの電気信号を
すべて加算し、RF信号を出力する。
【0013】加算回路201から出たRF信号は、サン
プルホールド(SH)回路202へ入力される。サンプ
ルホールド回路202は、加算回路201から出たRF
信号のサンプルおよびホールドを行い、ピークホールド
信号を生成する。
【0014】サンプルホールド回路202から出力され
るピークホールド信号は、ローパスフィルタ(LPF)
203に入力される。ローパスフィルタ203は、サン
プルホールド回路202が出力するピークホールド信号
の高周波成分を除去し、上側エンベロープ信号を生成す
る。
【0015】図3(a)は、記録可能ディスクが装填さ
れている場合に得られるRF信号Hと上側エンベロープ
信号Iの波形例を示し、図3(b)は再生専用ディスク
が装填されている場合に得られるRF信号Hと上側エン
ベロープ信号Iの波形例を示している。図3(a)およ
び(b)は、光ディスク上における光ビームスポットが
光ディスクの記録トラックを横断する際に得られるRF
信号Hおよび上側エンベロープ信号Iの波形を示してい
る。なお、RF信号Hは、図2の加算回路201から出
力される信号である。エンベロープ信号Iは、図2のロ
ーパスフィルタ203から出力される信号であり、エン
ベロープ信号Iの波形は、RF信号Hの上側エンベロー
プの形と等しい。
【0016】図3(a)に示すように、記録可能ディス
クが光ディスクに装填されている場合は、光ビームスポ
ットが記録トラックを横切る際にグルーブによる光の回
折の影響で反射光量が変化する。このため、RF信号H
の上側エンベロープは、光ビームスポットが単位時間当
たりに横切るグルーブの数に対応した周波数で変動し、
その周波数で上側エンベロープIも変動する。
【0017】再生専用ディスクが光ディスク装置に装填
されている場合は、光ディスクの記録面にグルーブが形
成されていないため、光ビームスポットが記録トラック
を横断しても、図3(b)に示すように、RF信号Hの
上側エンベロープはほとんど変動しない。したがって、
エンベロープ信号Iもほとんど変動しない。
【0018】特許文献1に記載されている光ディスク装
置では、このように記録可能ディスクと再生専用ディス
クから得られる上側エンベロープ信号Iにグルーブの有
無による違いが生じることに着目し、この違いを検出す
ることでディスクの判別を行なっている。
【0019】
【特許文献1】特開2001−28159号公報
【特許文献2】特開2001−357533号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によれば、フォトディテクタが受けた光の総量
に基づいてディスク判別を行なっているため、光ディス
ク上における光ビームスポットの形状や光量分布グルー
ブの構成等の違いに応じてエンベロープ信号の変化が微
小になる場合があり、その場合は、光ディスクのグルー
ブの有無を判別することが困難になる。光ビームスポッ
トの形状や光量分布は、光ヘッドの光学系の構成や光デ
ィスクの設計によって異なるほか、光ディスクに対する
光ビームのチルト、フォーカス位置ずれからも影響を受
ける。このため、上記従来技術では、グルーブ有無の判
別について十分に高い信頼性が得られない。
【0021】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、光ビームスポットの形状や光量分布の違いに影
響を受けることなく、光ディスクの表面形態の違いを適
確に検知し、それによって光ディスクの種類を正確に判
別することができる光ディスク装置およびその駆動方法
を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による光ディスク
装置は、グルーブを有する第1の光ディスクおよびグル
ーブを有しない第2の光ディスクを含む複数種類の光デ
ィスクのうちから任意に選択された光ディスクが装填さ
れ得る光ディスク装置であって、装填された光ディスク
の記録面にレーザ光を照射する光学系と、前記光ディス
クからの反射光を受け、前記光ディスクの内周側から反
射された光の少なくとも一部の光量に応じた第1出力信
号、および、前記光ディスクの外周側から反射された光
の少なくとも一部の光量に応じた第2出力信号を生成す
る光検出部と、前記光ディスク上における前記レーザ光
の照射位置が前記光ディスクの記録トラックを横断する
ように前記レーザ光の前記光ディスク上における照射位
置を移動させる照射位置制御部と、装填されている光デ
ィスクがグルーブを有しているか否かを前記第1出力信
号の上側エンベロープ信号および/または第2出力信号
の上側エンベロープ信号に基づいて判断するディスク判
別部とを備えている。
【0023】ある好ましい実施形態において、前記第1
の光ディスクは記録膜を備えた記録可能光ディスクであ
り、前記第2の光ディスクは前記記録トラックに沿って
形成された複数のピットを有する再生専用光ディスクで
ある。
【0024】ある好ましい実施形態において、前記光検
出部は、前記光ディスクからの反射光を受光し、前記レ
ーザ光が照射された部分の光を、少なくとも前記記録ト
ラックの接線方向に2分割するように前記光ディスクか
らの反射光を分割し、その各光量に応じた信号を出力す
る。
【0025】ある好ましい実施形態において、前記ディ
スク判別部は、前記第1出力信号または前記第2出力信
号を受け取り、受け取った信号について高強度側のピー
ク検波を行なうことにより受光量の最大値を検出し、前
記上側エンベロープ信号を生成するピーク検波回路と、
前記上側エンベロープ信号の交流振幅を検出する振幅検
出部とを有する。
【0026】ある好ましい実施形態において、前記ディ
スク判別部は、前記第1出力信号および前記第2出力信
号を受け取り、受け取った出力信号の各々について高強
度側のピーク検波を行なうことにより受光量の最大値を
検出し、前記第1出力信号の上側エンベロープ信号およ
び前記第2出力信号の上側エンベロープ信号を生成する
ピーク検波回路と、前記第1出力信号の上側エンベロー
プ信号および前記第2出力信号の上側エンベロープ信号
の差を検出する差分検出部と、前記差分検出部の出力す
る信号の交流振幅を検出する振幅検出部とを有する。
【0027】ある好ましい実施形態において、前記ピー
ク検波回路から出力される信号の極値のうち、反射光量
の高い方の極値によって前記振幅検出部の出力信号を正
規化する振幅正規化部をさらに有している。
【0028】ある好ましい実施形態において、前記ピー
ク検波回路は、前記光ディスクの内周側から反射された
光の全光量に応じた第1出力信号、および/または、前
記光ディスクの外周側から反射された光の全光量に応じ
た第2出力信号を受け取り、前記第1出力信号および/
または第2出力信号の反射光量の高い方のピーク検波を
行なう。
【0029】ある好ましい実施形態において、前記レー
ザ光の照射位置と前記記録トラックの中心とのずれに応
じたトラッキング誤差信号を、前記光検出部の出力信号
に基づいて出力するトラッキング誤差検出部を備え、前
記振幅検出部は、前記ピーク検波回路の出力信号のう
ち、前記トラッキング誤差検出部の出力信号に同期した
成分の振幅を検出する同期検波部を有し、前記同期検波
部の出力を前記交流振幅として出力する。
【0030】ある好ましい実施形態において、前記振幅
検出部は、定められた第1の時間内における前記ピーク
検波回路の出力信号の最大値および最小値を検出する最
大小値検出部と、前記最大小値検出部が検出した最大値
と最小値との間にある差を検出する最大小値差検出部と
を有し、前記最大小値差検出部の出力を前記交流振幅と
して出力する。
【0031】ある好ましい実施形態において、前記最大
小値検出部は、前記定められた第1の時間を複数に分割
した第2の時間内ごとに前記ピーク検波回路の出力信号
の最大値と最小値を検出する分割最大小値検出部と、前
記分割最大小値検出部が検出した複数の最大値の平均値
および複数の最小値の平均値を検出する平均値検出部を
有し、前記平均値検出部が出力する前記複数の最大値の
平均値および複数の最小値の平均値を、前記ピーク検波
回路の出力信号の定められた第1の時間内における最大
値および最小値とする。
【0032】ある好ましい実施形態において、前記平均
値検出部は、前記分割最大小値検出部が検出した前記複
数最大値中の最大値および最小値または最大値および最
小値とそれぞれに大きさで順ずる複数の値、および前記
複数最小値中の最大値および最小値または最大値および
最小値とそれぞれに大きさで順ずる複数の値を除外して
前記複数最大値および複数最小値の平均値を検出する。
【0033】ある好ましい実施形態において、前記光検
出部の出力信号に基づき、前記光ディスク上における前
記レーザ光の照射位置が前記記録トラックをある時から
定められた回数横断する時間を検出する横断時間検出部
を有し、前記最大小値検出部は、前記定められた第1お
よび第2の時間を前記横断時間検出部が出力する時間と
する。
【0034】ある好ましい実施形態において、前記ピー
ク検波回路は、前記光検出部から出力された前記第1出
力信号および/または前記第2出力信号の波形を鈍らせ
る回路要素を有している。
【0035】ある好ましい実施形態において、前記照射
位置制御部は、前記光ディスク上における前記レーザ光
の照射位置を前記光ディスクの一定の半径位置に固定
し、回転する前記光ディスクの偏心によって前記レーザ
光の照射位置を前記記録トラックの中心からオフセット
させる。
【0036】ある好ましい実施形態において、前記照射
位置制御部は、前記光ディスク上における前記レーザ光
の照射位置を前記光ディスクの半径方向に移動させ、そ
れによって前記レーザ光の照射位置を前記記録トラック
の中心からオフセットさせる。
【0037】ある好ましい実施形態において、前記ディ
スク判別部の出力に基づいて前記光ディスクの再生の許
可/非許可を決定する再生制御部を有しており、前記再
生制御部は、装填されている前記光ディスクが再生専用
光ディスクであると前記ディスク判別部が判別した場合
には前記光ディスクの再生を許可し、装填されている前
記光ディスクが記録可能光ディスクであると前記ディス
ク判別部が判別した場合には前記光ディスクの再生を許
可しない。
【0038】ある好ましい実施形態において、装填され
ている前記光ディスクが記録可能光ディスクであると前
記ディスク判別部が判別した場合に、前記記録可能光デ
ィスクに記録されている情報が合法的に記録されている
か、または違法的に記録されているかを検出する記録状
況検出部を備えている。
【0039】ある好ましい実施形態において、前記ディ
スク判別部の出力および前記記録状況検出部の出力に基
づいて前記光ディスクの再生の許可/非許可を決定する
再生制御部を有しており、前記再生制御部は、装填され
ている光ディスクが再生専用光ディスクであると前記デ
ィスク判別部が判別した場合、または、装填されている
光ディスクが記録可能光ディスクであると前記ディスク
判別部が判別し、かつ前記記録可能ディスクへの情報の
記録が合法的であることを前記記録状況検出部が検出し
た場合に、前記光ディスクの再生を許可し、前記ディス
ク判別部が記録可能光ディスクであると前記ディスク判
別部が判別し、かつ前記記録可能ディスクへの情報の記
録が違法であることを前記記録状況検出部が検出した場
合に、前記光ディスクの再生を許可しない。
【0040】本発明による光ディスク装置は、ディスク
の記録面形状が異なる複数種類の光ディスクのうちから
任意に選択された光ディスクが装填され得る光ディスク
装置であって、装填された光ディスクの記録面にレーザ
光を照射する光学系と、前記光ディスクからの反射光を
受け、前記光ディスクの内周側から反射された光の少な
くとも一部の光量に応じた第1出力信号、および、前記
光ディスクの外周側から反射された光の少なくとも一部
の光量に応じた第2出力信号を生成する光検出部と、前
記レーザ光の前記光ディスク上における照射位置を移動
させる照射位置制御部と、前記第1出力信号の上側エン
ベロープ信号および/または第2出力信号の上側エンベ
ロープ信号に基づいて、装填されている光ディスクの種
類を判断するディスク判別部とを備えている。
【0041】本発明による光ディスク装置の駆動方法
は、グルーブを有する記録可能ディスクおよびグルーブ
を有しない再生専用ディスクを含む複数種類の光ディス
クのうちから任意に選択された光ディスクが装填され得
る光ディスク装置の駆動方法であって、装填された光デ
ィスクの記録面にレーザ光を照射するステップと、前記
光ディスクからの反射光を受け、前記光ディスクの内周
側から反射された光の少なくとも一部の光量に応じた第
1出力信号、および、前記光ディスクの外周側から反射
された光の少なくとも一部の光量に応じた第2出力信号
を生成するステップと、前記光ディスク上における前記
レーザ光の照射位置が前記光ディスクの記録トラックを
横断するように前記レーザ光の前記光ディスク上におけ
る照射位置を移動させるステップと、装填されている光
ディスクがグルーブを有しているか否かを前記第1出力
信号の上側エンベロープ信号および/または第2出力信
号の上側エンベロープ信号に基づいて判断するステップ
とを包含する。
【0042】ある好ましい実施形態において、装填され
ている前記光ディスクが再生専用ディスクであると判別
した場合には前記光ディスクの再生を許可し、装填され
ている前記光ディスクが記録可能ディスクであると判別
した場合には前記光ディスクの再生を許可しないステッ
プをさらに包含する。
【0043】ある好ましい実施形態において、装填され
ている前記光ディスクが記録可能光ディスクであると判
別した場合には、前記記録可能光ディスクに記録されて
いる情報が合法的に記録されているか、または違法的に
記録されているかを検出するステップを包含し、違法的
に記録されている場合には、光ディスクの再生を行なわ
ない。
【0044】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の光ディスク装置
に用いられる光ヘッドの構成例を示している。図示され
ている光ヘッド8は、半導体レーザ3、コリメートレン
ズ4、ビームスプリッタ5、対物レンズ6、および、フ
ォトディテクタ7を含む光学系を搭載したユニットであ
る。
【0045】図4は、光ディスク装置に光ディスク1が
装填された状態の断面を模式的に示しており、装填され
た光ディスク1はモータ2によって回転させられる。
【0046】光ヘッド8の半導体レーザ3は、光ディス
ク1に照射するための光ビームを出力し、コリメートレ
ンズ4は、半導体レーザ3から出力される光ビームを平
行光に変換する。ビームスプリッタ5は、コリメートレ
ンズ4から出射された平行光を対物レンズ6へ通過させ
るとともに、対物レンズ6から出射された平行光(光デ
ィスク1からの反射光)をフォトディテクタ7のある方
向へ分離する。対物レンズ6は、コリメートレンズ4お
よび光ビームスプリッタ5を透過してきた平行光を集光
して光ディスク1の記録面上に光ビームスポットを形成
する。また、対物レンズ6は、光ディスク1で反射され
た光を平行光に変換してビームスプリッタ5へ出射す
る。
【0047】フォトディテクタ7は、ビームスプリッタ
5から出射された平行光を受け、受けた光の強さ(光
量)に比例した電気信号を出力する。この電気信号は、
記録トラックに沿って記録された情報を含む高周波数
(RF)成分を含んでいるので、本明細書では「RF信
号」と称する。フォトディテクタ7は、図2を参照しな
がら説明した公知のフォトディテクタと同様に、複数の
検出領域に分割されており、異なる検出領域に入射した
光の強度を別々に検出することができる。
【0048】光ビームで光ディスクの記録面を照射する
と、光ビームは光ディスクによって反射され、反射光ビ
ームの強度分布(光軸に垂直な面内の分布)は、光ディ
スク上における光ビームの照射位置(光ビームスポット
の位置)によって変化する。フォトディテクタ7は、こ
のような反射光ビームについて、記録トラックの接線方
向に沿って分割した2つの領域(内周側と外周側)の強
度を別々に検出できるように構成されている。
【0049】このような構成のフォトディテクタ7から
は、内周側RF信号と外周側RF信号が出力される。内
周側RF信号は、光ディスク1上の光ビームスポットを
記録トラック接線方向で2つの部分に分割した場合にお
けるディスク内周側部分の反射光量に比例した信号であ
る。これに対して、外周側RF信号は、光ディスク1上
の光ビームスポットを記録トラック接線方向で2つの部
分に分割した場合におけるディスク外周側部分の反射光
量に比例した信号である。
【0050】前述した従来技術では、フォトディテクタ
から出力されるRF信号の合計に基づいて、光ディスク
上のグルーブの有無を検知しようとしているが、本発明
では、フォトディテクタ7の出力を内周側RF信号と外
周側RF信号に分離し、内周側RF信号若しくは外周側
RF信号、または、これらのRF信号の差分に基づいて
光ディスク1上のグルーブの有無を検出する。図3に記
載しているエンベロープ信号は、フォトディテクタから
出力されるRF信号の合計の上側エンベロープ信号であ
るが、この信号の振幅は状況によって非常に小さくなる
場合があり、安定していない。これに対して、本発明の
光ディスク装置で用いる内周側RF信号の上側エンベロ
ープ信号や外周側RF信号の上側エンベロープ信号は、
後に詳しく説明するように、振幅が大きく、安定してい
る。
【0051】本発明の光ディスク装置において、光ディ
スク1のグルーブの有無をどのようにして検出するかを
説明する前に、まず、図5および図6を参照しながら、
外周側RF信号および内周側RF信号の波形を詳細に説
明する。
【0052】図5は、再生専用ディスクの記録トラック
を光ビームスポットが横断する様子と、その際に得られ
る外周および内周側RF信号波形を示している。なお、
波形の上方向が反射光量の高い方向に対応する。
【0053】図5では、隣接する3本の記録トラック1
20が拡大表示されており、記録トラック120上にピ
ット121が形成されている。また、光ディスクの内周
側から外周側へ3本の記録トラックを横断する光ビーム
スポットの軌道122が図示されている。
【0054】図5には、軌道122に沿って光ビームス
ポットが移動した場合に得られる外周側RF信号123
および内周側RF信号126の波形も示されている。
【0055】再生専用ディスクの記録面には、ピット1
21と鏡面が存在する。光ビームスポットの位置が鏡面
にあるときは光の回折が起こらず、反射光量が最大であ
る。一方、光ビームスポットの位置がピット121上ま
たは近傍にあるときは、光の回折により、光ビームスポ
ットとピットの位置関係に依存して反射光量が減少す
る。このため、光ビームスポットがピット121の近傍
にないときは、光ビームスポットの記録トラック120
に対する相対的な位置関係によらない反射光量が得られ
る。この結果、外周側RF信号123の上側エンベロー
プ124および内周側RF信号126の上側エンベロー
プ127は、略一定レベルの信号となる。
【0056】これに対し、光ビームスポットの位置がピ
ット121上またはビット121の近傍に位置すると
き、外周側RF信号123および内周側RF信号126
の大きさは小さくなる。このため、外周側RF信号12
3の下側エンベロープ125および内周側RF信号12
6の下側エンベロープ128は、光ビームスポットが記
録トラック120を横断する際に変動する。
【0057】図6は、記録可能ディスクの記録トラック
を光ビームスポットが横断する様子と、その際に得られ
る外周および内周側RF信号波形を示している。なお、
波形の上方向が反射光量の高い方向に対応する。
【0058】図6では、隣接する3本のグルーブ130
が拡大表示されており、グルーブ130に記録マーク1
31が形成されている。また、光ディスクの内周側から
外周側へ3本のグルーブ130を横断する光ビームスポ
ットの軌道132が図示されている。
【0059】図6には、軌道132に沿って光ビームス
ポットが移動した場合に得られる外周側RF信号133
および内周側RF信号136の波形も示されている。
【0060】記録可能ディスクの記録面にはグルーブ1
31による凹凸が存在するため、この凹凸によって光の
回折が起こる。このため、光ビームスポットのグルーブ
中心からのオフセット量に比例して反射光量が変化す
る。また、記録マーク131の反射率が低いため、光ビ
ームスポットの位置が記録マーク131上または近傍に
あるときは、反射光量が減少する。その結果、上側エン
ベロープ134および137は、光ビームスポットがグ
ルーブ130を横断する際の光の回折の変化を反映して
変動する。
【0061】なお、光ビームスポットがグルーブ130
の中心、または隣接する1つのグルーブ130の中間に
位置するときは、内周側と外周側の回折が対称になるた
め、内周側と外周側の反射光量は等しい。一方、光ビー
ムスポットがグルーブ130のエッジに位置するとき
は、回折が対称にならない。具体的には、光ビームスポ
ットがグルーブ130の内周側のエッジに位置するとき
は内周側よりも外周側の反射光量が少なく、光ビームス
ポットがグルーブ130の外周側のエッジに位置すると
きは、外周側よりも内周側の反射光量が少ない。したが
って、外周側RF信号133の上側エンベロープ134
と内周側RF信号136の上側エンベロープ137の波
形は、相互に略反転した関係(位相が略180°ずれた
関係)にある。
【0062】なお、光ビームスポットが記録マーク13
1上または近傍に位置する間は、外周側RF信号133
および内周側RF信号136の値は減少する。このた
め、下側エンベロープ135、138も、光ビームスポ
ットがグルーブ130を横断する状態を反映して変動す
る。
【0063】以上のように、現在広く用いられている記
録可能ディスクおよび再生専用ディスクの間には、グル
ーブの有無によって、外周RF信号の上側エンベロープ
または内周側RF信号の上側エンベロープに違いが見ら
れる。すなわち、グルーブが存在する光ディスクの場合
は、光スポットのグルーブ横断周波数と等しい周波数で
上記RF信号の上側エンベロープが変動する。これに対
して、グルーブが存在しない光ディスクの場合は、上記
RF信号の上側エンベロープに変動がなく、略一定の値
となる。
【0064】本発明の光ディスク装置では、グルーブの
有無による上記信号波形の違いを利用して記録可能ディ
スクと再生専用ディスクとを判別する。
【0065】なお、本実施形態では、フォトディテクタ
7の構成を、光ビームスポットの反射光量を記録トラッ
クの接線方向に2分割して検出できる構成を採用してい
る。故に、内周側RF信号は光ビームスポットの内周側
全体の反射光量に比例した信号であり、外周側RF信号
は、光ビームスポットの外周側全体の反射光量に比例し
た信号である。しかし、フォトディテクタ7の構成は、
このような構成に限定されず、光ビームスポットの反射
光量を記録トラックまたはグルーブの接線方向に2分割
し、さらに前記接線方向と垂直な方向に2分割して検出
できる構成を採用してもよい。このような4分割フォト
ディテクタを採用する場合は、内周側の一部の反射光量
に比例した2つの信号のどちらか、および外周側の一部
の反射光量に比例した2つの信号のどちらかを内周側R
F信号および外周側RF信号として用いても良い。この
場合も、図5および図6に示した波形と同様の波形を持
つ信号を得ることができ、グルーブの有無を検知し、記
録可能ディスクと再生専用ディスクの判別を行なうこと
ができる。また、この場合において、記録トラックの接
線方向に対して対称な位置からの反射光量に応じた信号
を内周側RF信号および外周側RF信号とすることが好
ましい。そのようにすることにより、内周側RF信号の
上側エンベロープと外周側RF信号の上側エンベロープ
の波形が相互に略反転した関係となるからである。
【0066】フォトディテクタの構成は、上記のものに
限定されず、さらに多数の領域に分割されていてもよ
い。
【0067】(実施形態1)次に、本発明による光ディ
スク装置の第1の実施形態を説明する。図7は、本実施
形態の光ディスク装置における主要部分の構成を示して
いる。
【0068】図7の光ディスク装置は、図4に示す光ヘ
ッド8を備えるとともに、以下に説明する構成要素、す
なわち、トラッキング誤差検出部9、照射位置制御部1
0、ピーク検波回路11、振幅検出部12、ディスク判
別部13、記録状況検出部14、および再生制御部15
を備えている。
【0069】トラッキング誤差検出部9は、光ヘッド8
のフォトディテクタ7から出力される信号を受け取り、
フォトディテクタ7の出力信号からトラッキング誤差を
検出してトラッキング誤差信号を生成する。
【0070】照射位置制御部10は、トラッキング誤差
検出部9が出力するトラッキング誤差信号に基づいて制
御信号を生成し、光ヘッド8へ出力する。この制御信号
により、光ヘッド8を駆動するアクチュエータなどの動
作が調節され、光ディスク1上における光ビームスポッ
トの照射位置が制御される。
【0071】トラッキング誤差検出部9および照射位置
制御部10の構成や動作は公知のものであってよい。
【0072】本実施形態のピーク検波回路11は、フォ
トディテクタ7が出力する外周側RF信号を受け取り、
その上側エンベロープ信号を生成する。
【0073】振幅検出部12は、ピーク検波回路11が
出力する上側エンベロープ信号の振幅(図9参照)を検
出し、上側エンベロープ信号の極値のうち反射光量が高
い方の極値によって上記振幅を正規化した信号を生成す
る。
【0074】ディスク判別部13は、振幅検出部12が
出力する信号に基づいて、光ディスク装置に装填された
光ディスク1がグルーブを有するか否か、すなわち、再
生専用ディスクであるか記録可能ディスクであるかを判
別する。この判別の結果、装填された光ディスクが再生
専用ディスクの場合は、“0”を示す2値信号を記録状
況検出部14と再生制御部15へ出力する。一方、装填
された光ディスクが記録可能ディスクの場合は、“1”
を示す2値信号を記録状況検出部14および再生制御部
15へ出力する。
【0075】記録状況検出部14は、ディスク判別部1
3が出力する2値信号が“1”を示す場合、フォトディ
テクタ7の出力信号に基づいて、光ディスクに記録され
ている情報が合法的に記録されているか、または違法的
に記録されているかを検出する。そして、記録が合法的
である場合は、“0”を示す2値信号を再生制御部15
へ出力する。一方、記録が違法的である場合は、“1”
を示す2値信号を再生制御部15へ出力する。なお、デ
ィスク判別部13が出力する2値信号が“0”を示す場
合、記録状況検出部14は何も行なわず、“0”を示す
2値信号を再生制御部15へ出力する。
【0076】本実施形態における再生制御部15は、デ
ィスク判別部13が出力する2値信号と記録状況検出部
14が出力する2値信号とのAND演算を行なう。AN
D演算の結果が“0”である場合は、装填された光ディ
スク1の再生を「許可」を示す再生制御信号を本装置の
再生動作部(不図示)へ出力する。一方、AND演算の
結果が“1”である場合は、「不許可」を示す再生制御
信号を本装置の再生動作部(不図示)へ出力する。
【0077】次に、図8を参照しながら、振幅検出部1
2の詳細を説明する。図8は、振幅検出部12の内部構
成を示している。
【0078】最大小値検出部300は、ピーク検波回路
11が出力する上側エンベロープ信号の定められた第1
の時間内における最大値と最小値を検出する(図9参
照)。なお、定められた第1の時間は、光ビームスポッ
トの位置が複数回記録トラックまたはグルーブを横断す
る時間であり、例えば0.020秒に設定される。最大
小値検出部300は、内部に分割最大小値検出部301
と平均値検出部302を有する。分割最大小値検出部3
01は、上記の定められた第1の時間を複数分割した第
2の時間内ごとにピーク検波回路11が出力する上側エ
ンベロープ信号の最大値と最小値を検出する。なお、定
められた第2の時間は光ビームスポットの位置が少なく
とも1回以上記録トラックを横断する時間であり、例え
ば0.002秒に設定される。
【0079】平均値検出部302は、分割最大小値検出
部301が検出した複数の最大値の平均値と複数の最小
値の平均値をそれぞれ検出し、その値を定められた第1
の時間内における上側エンベロープ信号の最大値および
最小値として出力する。なお平均値を検出する際に、複
数の最大値および最小値のそれぞれの中での最大値およ
び最小値を除外して平均値を検出する。
【0080】最大小値差検出部303は、最大小値検出
部300が出力する最大値と最小値の差を上側エンベロ
ープ信号の振幅絶対値として検出する。
【0081】振幅正規化部304は、最大小値差検出部
303が出力する振幅絶対値を、最大小値検出部300
が出力する最大値によって正規化し、上側エンベロープ
信号の振幅正規化値として検出する。
【0082】本実施形態の振幅検出部12は、上記の構
成を有することにより、ピーク検波回路11が出力する
上側エンベロープ信号の交流振幅を検出することができ
る。
【0083】次に、記録状況検出部14の構成を詳細に
説明する。
【0084】記録状況検出部14は、装填されている光
ディスクを記録可能ディスクであるとディスク判別部1
3が判定した場合、記録されている情報が合法的な記録
によるものか、違法的な記録によるものかを検出する。
この検出は、例えば光ディスク時様にコンテンツの他に
記録マークに重畳して記録されている副情報を用いて行
なうことができる。このような検出方法は、特許文献2
に記載されている。特許文献2に記載されている技術よ
れば、記録マークの光ディスク円周方向の位相ずれによ
って副情報が記録されている場合に、合法的な記録と判
定する。違法な記録を行った場合、位相ずれがなくなる
ため、副情報は記録されない。
【0085】記録状況検出部14は、フォトディテクタ
7の出力信号から記録マークの位相ずれを検出すること
によって副情報の有無を検出し、副情報がある場合は合
法的な記録であると判定し、ない場合は違法的な記録で
あると判定する。
【0086】次に、ディスク判別のフローを説明する。
【0087】まず、モータ2により、装填された光ディ
スク1が回転する。照射位置制御部10は、回転する光
ディスク1の記録面に光ビームスポットを形成した状態
で、光ビームスポットが光ディスク1の記録トラックを
横断するように光ヘッド8の位置制御を行なう。このと
き、フォトディテクタ7が出力する外周側および内周側
RF信号は、図5および図6に示すような波形を示す。
【0088】以降の動作については、図9を用いて説明
する。図9は、図7に示す本実施形態における構成要素
の入出力信号の波形の一例を示している。図9(a)
は、グルーブを有する記録可能ディスクが光ディスク装
置に装填されている場合に得られる信号波形の一例を示
し、図9(b)は、グルーブを有さない再生専用ディス
クが光ディスク装置に装填されている場合に得られる信
号波形の一例を示している。
【0089】図9(a)および(b)に示されている外
周側RF信号Aはフォトディテクタ7の出力信号であ
り、上側エンベロープ信号Bはピーク検波回路11によ
って外周側RF信号Aのピーク検波を行なった結果得ら
れる信号である。トラッキング誤差信号Cは、トラッキ
ング誤差検出部9の出力信号である。トラッキング誤差
信号Cの周波数は、光ディスク上における光ビームスポ
ットが光ディスク1の記録トラックを横断する周波数と
等しい。
【0090】記録可能ディスクが光ディスク装置に装填
されている場合は、図9(a)に示すように、外周側R
F信号Aの上側エンベロープはトラッキング誤差信号C
と同じ周波数で振動する。このため、上側エンベロープ
信号Bはトラッキング誤差信号Cと同周波数で振動する
信号となる。したがって、トラッキング誤差信号Cの数
周期に渡って振幅検出部12内部の最大小値検出部30
0により上側エンベロープ信号Bの最大値と最小値とを
検出し、最大小値差検出部303によりその差を検出し
て得られる振幅絶対値は、ある一定以上の値となる。さ
らに、振幅正規化部304によって上側エンベロープB
の最大値で正規化を行なって得られる振幅正規化値も、
ある一定以上の値となる。
【0091】再生専用ディスクが光ディスク装置に装填
されている場合、図9(b)に示すように、外周側RF
信号Aの上側エンベロープはほとんど変動しない。この
ため上側エンベロープ信号Bもほとんど変動のない信号
となる。したがって、振幅検出部12によってトラッキ
ング誤差信号Cの数周期に渡って上側エンベロープ信号
Bの振幅正規化値を検出した値は、略0(ゼロ)とな
る。
【0092】以上のようにして、ディスク判別部13
は、振幅検出部12が求めた値が一定以上の値の場合に
装填ディスクが記録可能ディスクであると判別し、一定
以下の値の場合は装填ディスクが再生専用ディスクであ
ると判定する。
【0093】上記の説明では、外周側RF信号を用いて
判別を行っているが、内周側RF信号を用いて判別を行
なうこともできる。
【0094】また、フォトディテクタ7が、光ビームス
ポットの反射光量を記録トラックまたはグルーブの接線
方向に2分割し、さらに前記接線方向と垂直な方向に2
分割して検出できる構成を採用しても良い。このような
構成のフォトディテクタを用いると、内周側の一部の反
射光量に比例した2つの信号のどちらか、および外周側
の一部の反射光量に比例した2つの信号のどちらかを内
周側RF信号および外周側RF信号として用いることが
できる。
【0095】ディスク判別以降のフローは、以下のとお
りである。
【0096】記録状況検出部14は、装填されている光
ディスクが記録可能ディスクであるとディスク判別部1
3が判定した場合、その光ディスクに記録されている情
報が合法的な記録によるものか、違法的な記録によるも
のかを検出し、検出結果に依存した2値信号を出力す
る。装填されている光ディスクが再生専用ディスクであ
るとディスク判別部13が判定した場合は、2値信号の
値を“0”として出力する。
【0097】再生制御部15は、ディスク判別部13お
よび記録状況検出部14が出力する2つの2値信号のA
ND演算を行なう。ここで、装填されている光ディスク
が再生専用ディスクである場合、および合法的に記録さ
れた記録可能ディスクである場合の演算結果は“0”と
なり、再生を許可する。違法的に記録された記録可能デ
ィスクである場合の演算結果は“1”であり、再生を許
可しない。
【0098】本実施形態の光ディスク装置における再生
動作部は、このような再生の許可および不許可の指示に
従って再生動作を行なうことになる。
【0099】光ディスクの記録トラックの接線方向に2
分割したフォトディテクタの出力信号の一方を用いて得
られる上側エンベロープ信号の振幅は、従来技術におけ
るエンベロープ信号の振幅の数倍となる。したがって、
高い信頼性を持ってディスク判別を行なうことができ
る。その結果、再生専用ディスクおよび合法的に記録さ
れた記録可能ディスクは再生するが、違法的に記録され
た記録可能ディスクは再生せず、違法ディスクの流布を
強力に防止することができる。
【0100】副情報の記録は、記録マークの位相ずれを
用いて行なう例に限らない。記録が合法的であるか違法
的であるかの検出も、副情報を利用する例に限らず、他
に様々な検出方法を用いることが可能である。
【0101】記録可能ディスク上の情報が合法的に記録
されているか否かを検出する記録状況検出部14は、本
発明の光ディスク装置にとって不可欠の構成要素ではな
い。この記録状況検出部14を備える代わりに、ディス
ク判別部13の判定結果のみに基づいて再生制御部15
が装填光ディスクの再生の許可または不許可を決定して
もよい。この場合、ディスク判別部13が出力する2値
信号の値が“0”である場合は装填された光ディスク1
の再生を許可とし、“1”である場合は不許可とする再
生制御信号を本光ディスク装置の再生動作部(不図示)
へ出力する。このような光ディスク装置では、再生専用
ディスクのみを再生し、記録可能ディスクは再生しな
い。したがって、違法的に記録されている可能性のある
光ディスクは再生しないため、違法ディスクの流布を強
力に防止することができる。
【0102】定められた第1の時間および第2の時間に
ついては、光ビームスポットが記録トラックを横断する
速度を予想して計算される一定の時間であってもよい。
あるいは、トラッキング誤差検出部9が出力するトラッ
キング誤差信号の周期を随時観測し、所定数の周期が観
測される時間であってもよい。前者の場合は、ディスク
判別時におけるソフトウェアやハードウェアの負担を最
小限にして実現できる。後者の場合は、振幅検出動作中
に光ディスクの回転速度の変化や偏心等によって光ビー
ムスポットが記録トラックを横断する速度が変化して
も、一定の横断回数ごとに安定して最大小値を検出でき
るため、振幅検出の信頼性を向上できる。
【0103】照射位置制御部10が光ディスク上の光ビ
ームスポットに記録トラックを横断させる方法には、大
きく分けて以下の2通りある。
【0104】第1の方法は、光ビームスポットの位置を
光ディスクの一定の半径位置に固定し、光ディスクの回
転の偏心によって記録トラックまたはグルーブが光ビー
ムスポットに対して相対的に半径方向に移動するのを利
用する方法である。この方法では、光ヘッド8を半径方
向へ移動させる必要がないため、ソフトウェア等におけ
る移動制御処理の負担がなく簡単に実現できるうえ、消
費電力も軽減できる。
【0105】第2の方法は、光ヘッド8を光ディスク1
の内周向きまたは外周向きの一定の半径方向へ移動させ
ることで光ビームスポットに記録トラックを横断させる
方法である。この方法によれば、光ビームスポットが記
録トラックを横断する方向が一定である。したがって、
ある一本の記録トラックを横断する間に光ディスクの偏
心によって横断方向が逆向きになるようなことがない。
このため、上側エンベロープ信号の振幅が低下せず、安
定した振幅検出を行なえる。
【0106】光ディスクの半径方向への移動制御につい
ては、あらかじめ記録トラックの半径方向の幅、ならび
に、光ビームスポットを移動させる速度および横断させ
る本数に基づいて計算される一定の時間移動させてもよ
い。あるいは、トラッキング誤差検出部9が出力するト
ラッキング誤差信号の周期を随時観測し、一定の周期が
観測されるまで半径方向へ移動させてもよい。前者の場
合は、ディスク判別時におけるソフトウェアやハードウ
ェアの負担を最小限にして実現できる。後者の場合は振
幅検出動作中に光ディスクの回転速度の変化や偏心等に
よって光ビームスポットが記録トラックおよびグルーブ
を横断する速度が変化しても、一定の回数横断させるこ
とができるため、安定した振幅検出を行なえる。
【0107】上側エンベロープ信号の交流振幅検出で
は、振幅正規化部304によって上側エンベロープ信号
の最大値、すなわち外周側RF信号または内周側RF信
号の反射光量最大値によって正規化を行なう。反射光量
最大値は、光ビームスポットの形状や光量分布の違い、
および光ディスクの種類ごとに異なる反射率のみによっ
て実質的に決まる。したがって、反射光量最大値による
正規化を行なうと、上側エンベロープ信号の振幅から、
これらの影響を除去することができ、グルーブの有無に
よる振幅の違いをより明確に検出できる。
【0108】本実施形態では、図8に示すように、最大
小値検出部300の定められた第1の時間内における最
大値と最小値の検出において、分割最大小値検出部30
1によって定められた第1の時間を複数分割して複数回
最大値と最小値を検出し、平均値検出部302によって
これらの複数の値を平均化した値を検出する。このよう
な検出方式を採用するため、ノイズや、光ディスクの記
録面の欠陥、DVD−RディスクやDVD−RWディス
クに存在するLPP(Land Pre−Pit)等に
よって、グルーブの有無とは関係なく上側エンベロープ
信号が突出する変化を検出したとしても、その影響を緩
和でき、振幅の誤検出を防止できる。
【0109】上記の平均化を行なう際、複数の最大値お
よび最小値のそれぞれの中での最大値および最小値を除
外して平均化することが好ましい。これにより、ノイズ
や記録面の欠陥、およびLPPの影響をより軽減するこ
とができる。
【0110】なお、複数の最大値および最小値のそれぞ
れ中での最大値および最小値だけでなく、それぞれに大
きさで順ずる複数の値をさらに除外して平均化してもよ
い。これにより、さらにノイズや記録面の欠陥、および
LPPの影響を軽減することができる。
【0111】本実施形態では、振幅検出の信頼性を向上
させるために分割最大小値検出部301および平均値検
出部302による平均化や、振幅正規化部304による
正規化を行なっている。しかし、これらの処理を省略し
ても、上側エンベロープ信号の振幅を検出できる。最大
値および最小値は、順次サンプルした値を比較すること
で検出でき、簡単な回路構成またはプログラムによって
実現できる。このため、平均化や正規化の処理を省略す
れば、より簡単な構成を採用しながら短時間で振幅を検
出することができる。
【0112】振幅検出部12の振幅検出方法について、
以上に述べた方法とは異なる方法を採用することも可能
である。図10は、振幅検出部12の内部構成の他の例
を示している。図10の同期検波部305は、ピーク検
波回路11が出力する上側エンベロープ信号に対して、
トラッキング誤差検出部9が出力するトラッキング誤差
信号による同期検波を行なって検出される値を上側エン
ベロープ信号の振幅として出力する。
【0113】トラッキング誤差信号の周波数は、光ディ
スク上の光ビームスポットが光ディスクの記録トラック
を横断する周波数と等しい。したがって、同期検波によ
って上側エンベロープ信号中のトラッキング誤差信号の
周波数と等しい周波数を持つ成分の振幅を検出すれば、
グルーブの影響による変動を抽出することになる。その
結果、より厳密にグルーブの有無を検出できる。なお、
トラッキング誤差信号の生成は、プッシュプル方式であ
るか位相差方式であるかを問わない。
【0114】図8を参照しながら説明したのと同様に、
同期検波部305の出力をさらに振幅正規化部によって
上側エンベロープ信号の反射光量最大値による正規化を
行なってもよい。正規化を行なうことにより、さらに厳
密にグルーブの有無を検出できる。
【0115】(実施形態2)次に、本発明による光ディ
スク装置の第2の実施形態を説明する。図11は、本実
施形態の光ディスク装置の主要部分を示している。図1
1において、図7に示す構成要素に対応する構成要素に
は同一の参照符号を付している。本光ディスク装置は、
図11に示すように、実施形態1と同様の構成を有して
いるが、フォトディテクタ7が出力する外周側RF信号
および内周側RF信号の両方についてビーク検波を行
い、その差分を求めている点で異なっている。
【0116】以下、本実施形態の光ディスク装置の構成
要素を詳細に説明する。
【0117】本実施形態のトラッキング誤差検出部20
は、第1の実施形態と同様に、フォトディテクタ7の出
力信号からトラッキング誤差を検出してトラッキング誤
差信号を生成する。また、照射位置制御部26は、トラ
ッキング誤差検出部20の出力信号であるトラッキング
誤差信号に基づいて光ヘッド8へ制御信号を出力し、光
ビームスポットの照射位置を制御する。
【0118】本実施形態におけるピーク検波回路は、ピ
ーク検波回路21および22によって実現しており、ピ
ーク検波回路21および22は、それぞれ、フォトディ
テクタ7が出力する内周側RF信号および外周側RF信
号の上側エンベロープを検出し、内周上側エンベロープ
信号および外周上側エンベロープ信号を生成する。これ
らの上側エンベロープ信号は、差分検出部23および振
幅検出部24へ出力される。
【0119】差分検出部23は、ピーク検波回路21お
よび22から出力される内周上側エンベロープ信号およ
び外周上側エンベロープ信号の差分を検出して、差分信
号を生成する。差分信号は振幅検出部24へ出力され
る。
【0120】振幅正規化部としても機能する振幅検出部
24は、差分検出部23が出力する差分信号の振幅を検
出し、内周上側エンベロープ信号と外周上側エンベロー
プ信号の反射光量が高い方の極値の平均値によって正規
化する。正規化された信号は、ディスク判別部25へ出
力される。
【0121】ディスク判別部25は、振幅検出部24が
出力する振幅値に基づいて、装填された光ディスク1が
再生専用ディスクであるか記録可能ディスクであるかを
判別する。層分されている光ディスクが再生専用ディス
クの場合は、“0”を示す2値信号を記録状況検出部2
7および再生制御部28へ出力する。一方、装填されて
いる光ディスクが記録可能ディスクの場合は、“1”を
示す2値信号を記録状況検出部27および再生制御部2
8へ出力する。
【0122】記録状況検出部27は、ディスク判別部2
5の出力する2値信号が“1”である場合に、光ディス
ク1な記録されている情報が合法的に記録されている
か、または違法的に記録されているかを検出する。そい
て、合法的である場合は“0”、違法的である場合は
“1”を示す2値信号を再生制御部28へ出力する。一
方、ディスク判別部25の出力が“0”である場合、記
録状況検出部27は何も行なわず、“0”を示す2値信
号を再生制御部28へ出力する。
【0123】再生制御部28は、ディスク判別部25が
出力する2値信号とディスク判別部27が出力する2値
信号のAND演算を行なう。演算結果が“0”である場
合、装填された光ディスク1の再生を許可とし、“1”
である場合は不許可とする再生制御信号を本装置の再生
動作部(不図示)へ出力する。
【0124】次に、振幅検出部24の詳細について説明
する。図12は振幅検出部24の内部構成を示す図であ
る。
【0125】最大小値検出部310は、差分検出部23
が出力する差分信号の定められた第1の時間内における
最大値と最小値を検出する。なお、定められた第1の時
間は、光ビームスポットの位置が複数回記録トラックま
たはグルーブを横断する時間である。
【0126】最大小値検出部310は、内部に分割最大
小値検出部311と平均値検出部312を有する。分割
最大小値検出部311は、定められた第1の時間を複数
分割した第2の時間内ごとに、差分検出部23が出力す
る差分信号の最大値と最小値を検出する。なお、定めら
れた第2の時間は光ビームスポットの位置が少なくとも
1回以上記録トラックまたはグルーブを横断する時間で
ある。
【0127】平均値検出部312は、分割最大小値検出
部311が検出した複数の最大値の平均値と複数の最小
値の平均値をそれぞれ検出する。そして、その値を定め
られた第1の時間内における差分信号の最大値および最
小値として出力する。なお、平均値を検出する際に、複
数の最大値および最小値のそれぞれの中での最大値およ
び最小値を除外して平均値を検出する。
【0128】最大小値差検出部313は、最大小値検出
部310が出力する最大値と最小値の差を差分信号の振
幅絶対値として検出する。
【0129】最大光量検出部314は、ピーク検波回路
21および22が出力する内周上側エンベロープ信号と
外周上側エンベロープ信号の反射光量最大値を検出し、
さらに、これらの平均値を検出して振幅正規化部315
へ出力する。
【0130】振幅正規化部315は、最大小値差検出部
303が出力する振幅絶対値を最大光量検出部314が
出力する値によって正規化し、差分信号の振幅正規化値
として検出する。
【0131】本実施形態の振幅検出部24は、このよう
にして差分検出部23が出力する差分信号の交流振幅を
検出する。
【0132】次に、記録状況検出部27の詳細を説明す
る。
【0133】記録状況検出部27は、ディスク判別部2
5が装填されている光ディスクを記録可能ディスクであ
ると判定した場合、記録されている情報が合法的な記録
によるものか、違法的な記録によるものかを検出する。
この検出は、実施形態1について述べたように、特許文
献2に記載されているような副情報を用いて行なうこと
ができる。記録状況検出部27は、フォトディテクタ7
の出力信号から副情報の有無を検出し、副情報がある場
合は合法的な記録であると判定し、ない場合は違法的な
記録であると判定する。
【0134】次に、本実施形態におけるディスク判別の
フローを説明する。
【0135】まず、モータ2によって光ディスク1が回
転する。照射位置制御部26は、回転する光ディスク1
の記録面に光ビームスポットが照射された状態で、光ビ
ームスポットが光ディスク1の記録トラックを横断する
ように光ヘッドの位置制御を行なう。このとき、フォト
ディテクタ7が出力する外周側および内周側RF信号
は、図5および図6に示すような波形を示す。
【0136】以降の動作については、図13を用いて説
明する。図13は、図11に示す本実施形態における構
成要素の入出力信号の波形の一例を示している。図13
(a)は、グルーブを有する記録可能ディスクを光ディ
スク装置に装填した場合に得られる信号波形の一例を示
し、図13(b)は、グルーブを有さない再生専用ディ
スクを光ディスク装置に装填した場合に得られる信号波
形の一例を示している。
【0137】図13(a)および(b)に示されている
内周側RF信号Dおよび外周側RF信号Eは、フォトデ
ィテクタ7の出力信号である。内周上側エンベロープ信
号Fはピーク検波回路21によって内周側RF信号Dの
ピーク検波を行なった結果得られる信号であり、外周上
側エンベロープ信号Gはピーク検波回路22によって外
周側RF信号Eのピーク検波を行なった結果得られる信
号である。差分信号Hは、差分検出部23によって前記
内周上側エンベロープ信号Fと前記外周上側エンベロー
プ信号Gの差を検出した信号である。トラッキング誤差
信号Iは、トラッキング誤差検出部20の出力信号であ
る。トラッキング誤差信号Iの周波数は、光スポットの
位置が光ディスク1の記録トラックを横断する周波数と
等しい。
【0138】記録可能ディスクが光ディスク装置に装填
されている場合、図13(a)に示すように、内周上側
エンベロープ信号Fおよび外周上側エンベロープ信号G
は、トラッキング誤差信号Iと同周波数で振動する。ま
た、両上側エンベロープ信号F、Gの波形は、略互いに
反転した関係にある。このため、内周上側エンベロープ
信号Fと外周上側エンベロープ信号Gの差を示す差分信
号Hは、トラッキング誤差信号Iと同じ周波数で振動す
る。したがって、振幅検出部24によってトラッキング
誤差信号Iの数周期に渡って差分信号Hの振幅を決定す
ると、その振幅の大きさは、ある一定以上の値となる。
さらに、振幅正規化部315によって内周上側エンベロ
ープ信号および外周上側エンベロープ信号の最大値の平
均値による正規化を行なうと、それによって得られる振
幅正規化値も、ある一定以上の値となる。
【0139】再生専用ディスクが光ディスク装置に装填
されているの場合、図13(b)に示すように、外周側
RF信号Dおよび内周側RF信号の上側エンベロープ
は、ほとんど変動しない。このため、差分信号Hも、ほ
とんど変動のない信号となる。したがって、振幅検出部
24によってトラッキング誤差信号Iの数周期に渡って
差分信号Hの振幅正規化値を検出すると、その検出した
値は略0となる。
【0140】本実施形態のディスク判別部25は、上記
のようにして振幅検出部24が求めた値が一定以上の値
の場合に、記録可能ディスクであると判別し、一定以下
の値の場合は再生専用ディスクであると判定する。
【0141】なお、フォトディテクタ7は、光ビームス
ポットの反射光量を記録トラックまたはグルーブの接線
方向に2分割し、さらに前記接線方向と垂直な方向に2
分割して検出できる構成を備えていてもよい。そして、
記録トラックの接線方向に対して等しい位置からの反射
光量に応じた信号となるように、内周側の一部の反射光
量に比例した信号および外周側の一部の反射光量に比例
した信号を検出し、これらの信号を内周側RF信号およ
び外周側RF信号としても良い。
【0142】ディスク判別以降のフローは、以下のとお
りである。
【0143】記録状況検出部27は、装填されている光
ディスクが記録可能ディスクであるとディスク判別部2
5が判定した場合、光ディスクに記録されている情報が
合法的な記録によるものか、違法的な記録によるものか
を検出し、検出結果に依存した2値信号を出力する。装
填されている光ディスクが再生専用ディスクであるとデ
ィスク判別部25が判定した場合は何も検出せず、2値
信号の値を“0”にして出力する。
【0144】再生制御部28は、ディスク判別部25お
よび記録状況検出部27が出力する2つの2値信号のA
ND演算を行なう。ここで、装填されている光ディスク
が再生専用ディスクである場合、および合法的に記録さ
れた記録可能ディスクである場合の演算結果は“0”と
なり、再生を許可する。一方、違法的に記録された記録
可能ディスクである場合の演算結果は“1”であり、再
生を許可しない。本実施形態における光ディスク装置の
再生動作部は、このような再生の許可および不許可の指
示に従って再生動作を行なう。
【0145】本実施形態で用いる差分信号Hの振幅は、
第1の実施形態で得られる上側エンベロープ信号の振幅
の約2倍である。また、差分検出部によって同相ノイズ
が除去される。したがって、より高い信頼性を持ってデ
ィスク判別を行なうことができる。その結果、再生専用
ディスクおよび合法的に記録された記録可能ディスクは
再生するが、違法的に記録された記録可能ディスクは再
生せず、違法ディスクの流布を強力に防止することがで
きる。
【0146】なお、記録可能ディスクの記録が違法的で
あるか合法的であるかの検出については、第1の実施形
態で述べたのと同様に副情報を利用する例に限らず、他
に様々な検出方法を採用することができる。
【0147】また、記録可能ディスクが合法的に記録さ
れているか違法的に記録されているかを検出する記録状
況検出部27を備えず、再生制御部28はディスク判別
部25の判定結果のみから装填されている光ディスクの
再生の許可または不許可を決定してもよい。この場合、
ディスク判別部25が出力する2値信号の値が“0”で
ある場合は装填された光ディスク1の再生を許可とし、
“1”である場合は不許可とする再生制御信号を本装置
の再生動作部(不図示)へ出力する。このような場合、
再生専用ディスクのみを再生し、記録可能ディスクは再
生しない。したがって、違法的に記録されている可能性
のある光ディスクは再生しないため、違法ディスクの流
布を強力に防止することができる。
【0148】定められた第1の時間および第2の時間
は、第1の実施形態について述べたように、あらかじめ
光ビームスポットが記録トラックを横断する速度を予想
して計算される一定の時間であってもよいし、トラッキ
ング誤差検出部20が出力するトラッキング誤差信号の
周期を随時観測し、一定の周期が観測される時間であっ
てもよい。これらの利点は、第1の実施形態で述べた内
容と同じである。
【0149】照射位置制御部26による光ビームスポッ
トの位置制御も第1の実施形態と同様に行なえ、光ビー
ムスポットに記録トラックを横断させる方法も、前述の
ように2通りある。
【0150】差分信号の交流振幅検出は、振幅正規化部
315によって内周上側エンベロープ信号と外周上側エ
ンベロープ信号の最大値の平均値、すなわち外周側RF
信号と内周側RF信号の反射光量最大値の平均値によっ
て正規化を行なっている。反射光量最大値は、略光ビー
ムスポットの形状や光量分布の違い、および光ディスク
の種類ごとに異なる反射率のみから決まる値である。し
たがって、反射光量最大値による正規化を行なうと、上
側エンベロープ信号の振幅においてこれらの影響を除去
することができ、グルーブの有無による振幅の違いをよ
り明確に検出できる。
【0151】本実施形態では、最大小値検出部310の
定められた第1の時間内における最大値と最小値の検出
において、分割最大小値検出部311によって定められ
た第1の時間を複数分割して複数回最大値と最小値を検
出し、平均値検出部312によってこれらの複数の値を
平均化した値を検出する。このため、ノイズや光ディス
クの記録面の欠陥、DVD−RディスクおよびDVD−
RWディスクに存在するLPP等によってグルーブの有
無とは関係なく差分信号が突出する変化を検出してもそ
の影響を緩和でき、振幅の誤検出を防止できる。
【0152】平均化する際に、複数の最大値および最小
値のそれぞれの中での最大値および最小値を除外するこ
とが好ましい。これにより、ノイズや記録面の欠陥、お
よびLPPの影響をより軽減することができる。また、
複数の最大値および最小値のそれぞれ中での最大値およ
び最小値だけでなく、それぞれに大きさで順ずる複数の
値をさらに除外して平均化してもよい。これにより、さ
らにノイズや記録面の欠陥、およびLPPの影響を軽減
することができる。
【0153】本実施形態では、振幅検出の信頼性を向上
させるために分割最大小値検出部311および平均値検
出部312による平均化や、振幅正規化部315による
正規化を行なっている。しかし、これらの処理を省略し
ても、差分信号の振幅を検出できる。最大値および最小
値の検出は、順次サンプルした値を比較することで検出
でき、簡単な回路構成またはプログラムによって実現で
きる。このため、平均化や正規化の処理を省略すれば、
より簡単な構成を採用しながら短時間で振幅を検出する
ことができる。
【0154】振幅検出部24の振幅検出方法について、
以上に述べた方法とは異なる方法を採用することも可能
である。図14は、振幅検出部24の内部構成の他の例
を示している。図14の同期検波部316は、差分検出
部23が出力する差分信号に対して、トラッキング誤差
検出部20が出力するトラッキング誤差信号による同期
検波を行なって検出される値を差分信号の振幅として出
力する。
【0155】このような構成によれば、同期検波によっ
て差分信号中のトラッキング誤差信号の周波数と等しい
周波数を持つ成分の振幅を検出できる。このため、グル
ーブの影響による変動を抽出でき、より厳密にグルーブ
の有無を検出できる。なお、トラッキング誤差信号の生
成は、プッシュプル方式であるか位相差方式であるかを
問わない。
【0156】また、同期検波部316の出力を、図12
に示す場合と同様に、さらに振幅正規化部によって内周
上側エンベロープ信号と外周上側エンベロープ信号の反
射光量最大値の平均値による正規化を行なってもよい。
正規化を行なうことにより、さらに厳密にグルーブの有
無を検出できる。
【0157】次に、図15を参照しながら、第1の実施
形態と第2の実施形態で用いられるピーク検波回路を説
明する。
【0158】図15は、ピーク検波回路の回路構成を示
す図である。図15において、Qはトランジスタ、Cは
コンデンサ、R1およびR2は抵抗を示している。
【0159】ピーク検波回路は、入力される信号の最大
値を検出して、上側エンベロープ信号を出力する。抵抗
R1は、最大値に対する応答速度に時定数を与え、応答
速度を遅くするために挿入されている。フォトディテク
タから出力される内周側および外周側RF信号は、急速
に変動して値の大きい方向に突出することがある。これ
は、信号に重畳するノイズや、光ディスクの記録面の欠
陥やDVD−RディスクおよびDVD−RWディスクに
存在するLPPの影響による。抵抗R1が回路に挿入さ
れていないと、このような変動に対して上側エンベロー
プ信号が応答してしまい、振幅検出部で検出される振幅
が、本来検出されるべき値よりも大きくなり、グルーブ
の有無の検出を誤る可能性がある。
【0160】本実施形態では、上側エンベロープ信号
が、このような内周側および外周側RF信号の急速な変
動に応答するのを抑制するため、抵抗R1とコンデンサ
Cによってローパスフィルタを構成している。このロー
パスフィルタにより、内周側および外周側RF信号の高
周波数成分を取り除くことができる。上記のような急速
な変動からの影響を小さくするようにローパスフィルタ
のカットオフ周波数を設計すれば、上側エンベロープ信
号の応答が抑制される。このため、振幅の誤検出を避
け、高い信頼性を持ってグルーブの有無を検出すること
ができる。
【0161】
【発明の効果】本発明によれば、光ビームスポットの形
状や光量分布の違いに影響を受けることなく、光ディス
クの表面形態の違いを適確に検知し、それによって光デ
ィスクの種類を正確に判別することができる光ディスク
装置が提供される。また、本発明の好ましい実施形態で
は、光ディスクが再生専用ディスクか記録可能ディスク
であるかを適確に判別することにより、記録可能ディス
クの場合に記録されている情報が著作権を侵害するか否
かを判断する。そして、著作権を侵害するような情報の
記録がなされている場合は、光ディスクの再生を許可し
ないため、著作権侵害に係る不正なコピーのなされた光
ディスクの拡布を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、再生専用ディスクの記録面の一部を
切り取った斜視図であり、(b)は、記録可能ディスク
の記録面の一部を切り取った斜視図である。
【図2】光ディスク装置のグルーブ検出に用いられる装
置の構成を示す図である。
【図3】(a)は、記録可能ディスクが装填されている
場合に得られるRF信号Hとエンベロープ信号Iの波形
図であり、(b)は再生専用ディスクが装填されている
場合に得られるRF信号Hとエンベロープ信号Iの波形
図である。
【図4】本発明の光ディスク装置に用いられ得る光ヘッ
ドの構成を示す図である。
【図5】再生専用ディスクの記録トラックを光ビームス
ポットが横断する様子と、その際に得られる外周および
内周側RF信号波形を示す図である。
【図6】記録可能ディスクの記録トラックを光ビームス
ポットが横断する様子と、その際に得られる外周および
内周側RF信号波形を示す図である。
【図7】本発明の光ディスク装置の第1の実施形態の構
成を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における振幅検出部1
2の内部構成を示すブロック図である。
【図9】(a)は、本発明の第1の実施形態において、
グルーブを有する記録可能ディスクが光ディスク装置に
装填された場合に得られる信号波形の一例を示す図であ
り、(b)は、グルーブを有さない再生専用ディスクが
光ディスク装置に装填された場合に得られる信号波形の
一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態における振幅検出部
12の内部構成の他の例を示している。
【図11】本発明の第2の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態における振幅検出部
24の内部構成を示す図である。
【図13】(a)は、本発明の第1の実施形態におい
て、グルーブを有する記録可能ディスクを光ディスク装
置に装填した場合に得られる信号波形の一例を示す図で
あり、(b)は、グルーブを有さない再生専用ディスク
を光ディスク装置に装填した場合に得られる信号波形の
一例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態における振幅検出部
24の内部構成の他の例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態におけるピーク検波
回路の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 モータ 8 光ヘッド 3 半導体レーザ 4 コリメートレンズ 5 ビームスプリッタ 6 対物レンズ 7 フォトディテクタ 9 トラッキング誤差検出部 10 照射位置制御部 11 ピーク検波回路 12 振幅検出部 13 ディスク判別部 14 記録状況検出部 15 再生制御部 20 トラッキング誤差検出部 21 ピーク検波回路 22 ピーク検波回路 23 差分検出部 24 振幅検出部 25 ディスク判別部 26 照射位置制御部 27 記録状況検出部 28 再生制御部 120 記録トラック 121 ピット 122 光ビームスポットの軌道 123 外周側RF信号 126 内周側RF信号 130 グルーブ 131 記録マーク 132 光ビームスポットの軌道 133 外周側RF信号 136 内周側RF信号 140 記録トラック 141 ピット 142 スペース 143 グルーブ 144 記録マーク 145 スペース 300 最大小値検出部 301 分割最大小値検出部 302 平均値検出部 303 最大小値差検出部 304 振幅正規化部 305 同期検波部 310 最大小値検出部 311 分割最大小値検出部 312 平均値検出部 313 最大小値差検出部 314 最大光量検出部 315 振幅正規化部 316 同期検波部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB01 AB05 AB07 BC04 CC06 DE45 DE50 FG18 GK12 HL08 5D090 AA01 BB02 BB04 CC04 CC18 FF09 GG01 JJ11 5D117 AA02 CC07 EE17 FF28

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルーブを有する第1の光ディスクおよ
    びグルーブを有しない第2の光ディスクを含む複数種類
    の光ディスクのうちから任意に選択された光ディスクが
    装填され得る光ディスク装置であって、 装填された光ディスクの記録面にレーザ光を照射する光
    学系と、 前記光ディスクからの反射光を受け、前記光ディスクの
    内周側から反射された光の少なくとも一部の光量に応じ
    た第1出力信号、および、前記光ディスクの外周側から
    反射された光の少なくとも一部の光量に応じた第2出力
    信号を生成する光検出部と、 前記光ディスク上における前記レーザ光の照射位置が前
    記光ディスクの記録トラックを横断するように前記レー
    ザ光の前記光ディスク上における照射位置を移動させる
    照射位置制御部と、 装填されている光ディスクがグルーブを有しているか否
    かを前記第1出力信号の上側エンベロープ信号および/
    または第2出力信号の上側エンベロープ信号に基づいて
    判断するディスク判別部と、を備えている光ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の光ディスクは記録膜を備えた
    記録可能光ディスクであり、前記第2の光ディスクは前
    記記録トラックに沿って形成された複数のピットを有す
    る再生専用光ディスクである、請求項1に記載の光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出部は、前記光ディスクからの
    反射光を受光し、前記レーザ光が照射された部分の光
    を、少なくとも前記記録トラックの接線方向に2分割す
    るように前記光ディスクからの反射光を分割し、その各
    光量に応じた信号を出力する、請求項1に記載の光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスク判別部は、 前記第1出力信号または前記第2出力信号を受け取り、
    受け取った信号について高強度側のピーク検波を行なう
    ことにより受光量の最大値を検出し、前記上側エンベロ
    ープ信号を生成するピーク検波回路と、 前記上側エンベロープ信号の交流振幅を検出する振幅検
    出部とを有する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記ディスク判別部は、 前記第1出力信号および前記第2出力信号を受け取り、
    受け取った出力信号の各々について高強度側のピーク検
    波を行なうことにより受光量の最大値を検出し、前記第
    1出力信号の上側エンベロープ信号および前記第2出力
    信号の上側エンベロープ信号を生成するピーク検波回路
    と、 前記第1出力信号の上側エンベロープ信号および前記第
    2出力信号の上側エンベロープ信号の差を検出する差分
    検出部と、 前記差分検出部の出力する信号の交流振幅を検出する振
    幅検出部と、を有する、請求項1に記載の光ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ピーク検波回路から出力される信号
    の極値のうち、反射光量の高い方の極値によって前記振
    幅検出部の出力信号を正規化する振幅正規化部をさらに
    有している、請求項4または5に記載の光ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ピーク検波回路は、前記光ディスク
    の内周側から反射された光の全光量に応じた第1出力信
    号、および/または、前記光ディスクの外周側から反射
    された光の全光量に応じた第2出力信号を受け取り、前
    記第1出力信号および/または第2出力信号の反射光量
    の高い方のピーク検波を行なう、請求項4または5に記
    載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記レーザ光の照射位置と前記記録トラ
    ックの中心とのずれに応じたトラッキング誤差信号を、
    前記光検出部の出力信号に基づいて出力するトラッキン
    グ誤差検出部を備え、 前記振幅検出部は、前記ピーク検波回路の出力信号のう
    ち、前記トラッキング誤差検出部の出力信号に同期した
    成分の振幅を検出する同期検波部を有し、前記同期検波
    部の出力を前記交流振幅として出力する請求項4または
    5に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】前記振幅検出部は、定められた第1の時間
    内における前記ピーク検波回路の出力信号の最大値およ
    び最小値を検出する最大小値検出部と、 前記最大小値検出部が検出した最大値と最小値との間に
    ある差を検出する最大小値差検出部とを有し、 前記最大小値差検出部の出力を前記交流振幅として出力
    する請求項4または5に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記最大小値検出部は、前記定められ
    た第1の時間を複数に分割した第2の時間内ごとに前記
    ピーク検波回路の出力信号の最大値と最小値を検出する
    分割最大小値検出部と、 前記分割最大小値検出部が検出した複数の最大値の平均
    値および複数の最小値の平均値を検出する平均値検出部
    を有し、 前記平均値検出部が出力する前記複数の最大値の平均値
    および複数の最小値の平均値を、前記ピーク検波回路の
    出力信号の定められた第1の時間内における最大値およ
    び最小値とする請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記平均値検出部は、前記分割最大小
    値検出部が検出した前記複数最大値中の最大値および最
    小値または最大値および最小値とそれぞれに大きさで順
    ずる複数の値、および前記複数最小値中の最大値および
    最小値または最大値および最小値とそれぞれに大きさで
    順ずる複数の値を除外して前記複数最大値および複数最
    小値の平均値を検出する請求項10に記載の光ディスク
    装置。
  12. 【請求項12】 前記光検出部の出力信号に基づき、前
    記光ディスク上における前記レーザ光の照射位置が前記
    記録トラックをある時から定められた回数横断する時間
    を検出する横断時間検出部を有し、 前記最大小値検出部は、前記定められた第1および第2
    の時間を前記横断時間検出部が出力する時間とする請求
    項10または11に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記ピーク検波回路は、前記光検出部
    から出力された前記第1出力信号および/または前記第
    2出力信号の波形を鈍らせる回路要素を有している請求
    項1に記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記照射位置制御部は、前記光ディス
    ク上における前記レーザ光の照射位置を前記光ディスク
    の一定の半径位置に固定し、回転する前記光ディスクの
    偏心によって前記レーザ光の照射位置を前記記録トラッ
    クの中心からオフセットさせる請求項1に記載の光ディ
    スク装置。
  15. 【請求項15】 前記照射位置制御部は、前記光ディス
    ク上における前記レーザ光の照射位置を前記光ディスク
    の半径方向に移動させ、それによって前記レーザ光の照
    射位置を前記記録トラックの中心からオフセットさせる
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記ディスク判別部の出力に基づいて
    前記光ディスクの再生の許可/非許可を決定する再生制
    御部を有しており、 前記再生制御部は、 装填されている前記光ディスクが再生専用光ディスクで
    あると前記ディスク判別部が判別した場合には前記光デ
    ィスクの再生を許可し、 装填されている前記光ディスクが記録可能光ディスクで
    あると前記ディスク判別部が判別した場合には前記光デ
    ィスクの再生を許可しない請求項2に記載の光ディスク
    装置。
  17. 【請求項17】 装填されている前記光ディスクが記録
    可能光ディスクであると前記ディスク判別部が判別した
    場合に、前記記録可能光ディスクに記録されている情報
    が合法的に記録されているか、または違法的に記録され
    ているかを検出する記録状況検出部を備えている請求項
    2に記載の光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記ディスク判別部の出力および前記
    記録状況検出部の出力に基づいて前記光ディスクの再生
    の許可/非許可を決定する再生制御部を有しており、 前記再生制御部は、 装填されている光ディスクが再生専用光ディスクである
    と前記ディスク判別部が判別した場合、または、装填さ
    れている光ディスクが記録可能光ディスクであると前記
    ディスク判別部が判別し、かつ前記記録可能ディスクへ
    の情報の記録が合法的であることを前記記録状況検出部
    が検出した場合に、前記光ディスクの再生を許可し、 前記ディスク判別部が記録可能光ディスクであると前記
    ディスク判別部が判別し、かつ前記記録可能ディスクへ
    の情報の記録が違法であることを前記記録状況検出部が
    検出した場合に、前記光ディスクの再生を許可しない、
    請求項17に記載の光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 ディスクの記録面形状が異なる複数種
    類の光ディスクのうちから任意に選択された光ディスク
    が装填され得る光ディスク装置であって、 装填された光ディスクの記録面にレーザ光を照射する光
    学系と、 前記光ディスクからの反射光を受け、前記光ディスクの
    内周側から反射された光の少なくとも一部の光量に応じ
    た第1出力信号、および、前記光ディスクの外周側から
    反射された光の少なくとも一部の光量に応じた第2出力
    信号を生成する光検出部と、 前記レーザ光の前記光ディスク上における照射位置を移
    動させる照射位置制御部と、 前記第1出力信号の上側エンベロープ信号および/また
    は第2出力信号の上側エンベロープ信号に基づいて、装
    填されている光ディスクの種類を判断するディスク判別
    部と、を備えている光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 グルーブを有する記録可能ディスクお
    よびグルーブを有しない再生専用ディスクを含む複数種
    類の光ディスクのうちから任意に選択された光ディスク
    が装填され得る光ディスク装置の駆動方法であって、 装填された光ディスクの記録面にレーザ光を照射するス
    テップと、 前記光ディスクからの反射光を受け、前記光ディスクの
    内周側から反射された光の少なくとも一部の光量に応じ
    た第1出力信号、および、前記光ディスクの外周側から
    反射された光の少なくとも一部の光量に応じた第2出力
    信号を生成するステップと、 前記光ディスク上における前記レーザ光の照射位置が前
    記光ディスクの記録トラックを横断するように前記レー
    ザ光の前記光ディスク上における照射位置を移動させる
    ステップと、 装填されている光ディスクがグルーブを有しているか否
    かを前記第1出力信号の上側エンベロープ信号および/
    または第2出力信号の上側エンベロープ信号に基づいて
    判断するステップと、を包含する光ディスク装置の駆動
    方法。
  21. 【請求項21】 装填されている前記光ディスクが再生
    専用ディスクであると判別した場合には前記光ディスク
    の再生を許可し、 装填されている前記光ディスクが記録可能ディスクであ
    ると判別した場合には前記光ディスクの再生を許可しな
    いステップをさらに包含する請求項20に記載の光ディ
    スク装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】 装填されている前記光ディスクが記録
    可能光ディスクであると判別した場合には、前記記録可
    能光ディスクに記録されている情報が合法的に記録され
    ているか、または違法的に記録されているかを検出する
    ステップを包含し、違法的に記録されている場合には、
    光ディスクの再生を行なわない請求項21に記載の光デ
    ィスク装置の駆動方法。
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