JP3872326B2 - 不正複写防止機能付き光ディスクおよび光ディスク装置 - Google Patents

不正複写防止機能付き光ディスクおよび光ディスク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生可能な光ディスクにおいて、情報ピット列にディスク固有の形状を有する光ディスクと、その光ディスク固有の情報を用いて不正に複写されたディスクであるか否かを判別できる光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトディスクをはじめとする光ディスクは、近年のパソコン用アプリケーションソフトやデータベース、音楽など様々な分野で情報伝達手段として用いられている。
【0003】
特に、読み出し専用光ディスクは、一枚のマスタスタンパから射出成形によりプラスチック板に情報ピットを転写してディスクが製造できるため、同一内容の光ディスクを短時間に大量に、しかも安価に生産できる特徴がある。
【0004】
光ディスクから情報を読みとるためのトラッキング制御方法について図を用いてもちいて説明する。図25は従来のトラッキング制御のブロック図である。
【0005】
200はディスクで、201はトラック、202は光スポット、210はディスク200を回転させるディスクモータである。211はディスク200上の信号を光学的に再生する光ヘッドで、212の半導体レーザ、213のコリメートレンズ、214の対物レンズ、215のハーフミラー、216の受光部、217のアクチュエータで構成される。220は光スポット202とトラック201との半径方向の位置ズレ量を示すトラッキング誤差信号を検出するトラッキング誤差信号検出部で、221の差動回路と222のロー・パス・フィルタで構成される。223はトラッキング誤差信号から光ヘッドを駆動する駆動信号を生成する位相補償部、224は駆動信号に基づき光ヘッド211内のアクチュエータ217を駆動するヘッド駆動部である。225は受光部216からの信号の加算回路、226は再生信号を2値化する2値化回路部、227は再生信号を復調し情報データに変換する信号処理部である。
【0006】
まず、光スポットの焦点方向(フォーカス方向)の位置制御が行われるが、本発明においては一般的はフォーカス制御が実現されていることを前提とする。
【0007】
以下に、トラッキング制御が行われる動作について説明する。半導体レーザ212から照射されたレーザ光はコリメートレンズ213で平行光にされ対物レンズ214を介してディスク200上に収束される。ディスク200で反射されたレーザ光はハーフミラー215を介して受光部216a、216bに戻りディスク上の光スポット202とトラック201との相対位置によって決まる光量分布を電気信号として検出される。2分割の受光部216a、216bを用いた場合、差動回路221により受光部の216a、216bの差を検出し、差動信号の低域をロー・パス・フィルタ222で取り出すことでトラッキング誤差信号が検出される。光スポット202をトラック201に追従させるには、トラッキング誤差信号が0(受光部116a、116bの光量分布が等しい)になるように位相補償部223で駆動信号を生成し、その駆動信号に応じてヘッド駆動部224でアクチュエータ217を動かし、対物レンズ214の位置を制御する。
【0008】
一方、光スポット202がトラック201に追従すると、トラックのピット部では光が干渉することで反射光量が減少し受光部の出力が低下し、ピットのない部分では反射光量が増加するため受光部の出力が高くなる。このピットに対応した受光部出力の全光量を加算回路225で求め、この再生信号を2値化回路部226で2値化信号と読み出しクロックを生成する。この2値化信号に復調およびエラー訂正を行う信号処理部227を経由することで情報として利用できるようになる。
【0009】
光ディスクから読み出された情報は、パソコン等に転送されパソコン内で利用されるが、情報の一部あるいは全部は必要に応じて他の記録メディアに記録保存することも可能である。一般的には、パソコン用アプリケーションソフト等の著作権は法律により保護されているために権利者の承諾なしに複写することはできない。しかしながら、不正に複写されるケースもあるため、記録可能なメディアで配布される情報は、複写管理情報をメディアに記録し管理するような複写防止方法が採られる場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、読み出し専用光ディスクでは記録されている情報の再生しか行えないため、複写管理情報をディスク自体に記憶できない。そのため、読み出し専用光ディスクの内容が他の安価な記録可能なメディアへ無許可で複写されて利用されることもあり、著作権保護の点で課題がある。
【0011】
本発明は上記課題を鑑み、権利者の管理下で正規に配布されるオリジナル・ディスクには、トラックの形状として識別情報を付加することで、複写ディスクでの情報の再利用を防止することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の不正複写防止光ディスクは、情報ピット列で構成されたトラックの一部をトラック中心線から半径方向に変位させた変位ピット列を光ディスクの一部の半径領域に設けたことを特徴とする。
【0013】
また、前記変位ピット列を有するディスクにおいて前記変位ピット列の存在する位置情報および前記変位ピット列の変位パターン情報を前記情報ピット列に記録してあることを特徴とする。
【0014】
また、情報ピット列で構成されたトラックを所定の周波数および所定の振幅で揺動させて形成した揺動トラック領域を有すると共に、前記揺動トラックが存在する位置情報あるいは揺動周波数の情報を前記情報ピット列に記録してあることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の不正複写防止機能付き光ディスク装置は、前記変位ピット列を有する光ディスクと、トラッキング誤差信号のレベル変動から前記変位ピット列の存在を検出する変位ピット列検出部と、前記変位ピット列の配置位置情報および変位パターン情報を読み出し記憶する配置位置情報検出部と変位ピット列情報管理部と、前記変位ピット列検出部と変位パターン一致検出部からの出力から変位ピット列の有無および変位パターンが一致することを識別するディスク判定部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、前記揺動トラックを有する光ディスクと、トラッキング誤差信号から揺動成分を抽出する揺動トラック検出部と、揺動トラックの存在する配置位置情報および揺動周波数情報を読み出し記憶する配置位置情報検出部と揺動周波数情報検出部と、前記揺動トラック検出部の出力からディスクを識別するディスク判定部とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明は上記の構成によって、光ディスク毎に固有のトラック形状を識別信号として形成することで、再生しようとするディスクがオリジナルディスクか否かを識別し、不正複写ディスクによるデータの利用を制限できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例の不正複写防止機能付き光ディスクについて、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1に本発明の第1実施例における不正複写防止機能付き光ディスクの概要図を示す。図1(a)において、1はディスクで、2はディスクのリードイン領域、3は変位ピット列を有したディスク識別領域である。また、図1(b)はディスク識別領域内の拡大図で、4はピット、5はピット列として形成されたトラック、6はトラック中心にピットの形成された中心ピット列、7は変位ピット列、8は光スポットである。
【0020】
図1を用いて動作を説明する。トラック5はディスク製造用のマスタスタンパ製造工程においてレーザを用いたカッティング(露光)によって所定の変調則による一連のピット列として形成される。このトラック5のカッティング中に、所定の位置でカッティング用レーザ光をトラック半径方向に一時的に変位させた状態でカッティングすることで変位ピット列7が形成される。この変位ピット列7のトラック半径方向の変位量は、ピットによって表された情報の再生信号に大きな影響を与えない範囲で、かつ、ピット列の変位がトラッキング誤差信号のレベル変動として検出可能な量を与える。
【0021】
一般的には、ピット4と光スポット8との位置ズレ量Δxに対する再生信号RFの振幅変化ΔRFは図2(a)のようになり、一方、ピット4と光スポット8との位置ズレ量Δxに対するトラッキング誤差信号TEの振幅変化ΔTEは図2(b)のようになる。すなわち、位置ズレ量Δxに対する再生信号の振幅変化ΔRFはトラッキング誤差信号の振幅変化ΔTEに比べて少ないため、適当な位置ズレ量(ピットの変位量)の状態であれば、再生信号の振幅変化は情報の再生に影響を与えない範囲で、トラッキング誤差信号のレベル変動を確実に検出することが可能である。
【0022】
通常トラッキング制御に要求される精度はトラックピッチTPの1/15程度であることを考慮すると、レベル変動を検出できる変位量はトラックピッチのおおむね1/15〜1/8程度の適当な量に設定すればよい。
【0023】
また、通常トラッキング誤差信号はLPF(Low Pass Filter)を通過させるため、LPF通過後の信号のレベル変動として検出するには、変位ピット列のトラック線方向の長さは、トラッキング誤差信号のLPF信号帯域(50kHz以下程度)内の長さにする必要がある。よって、変位ピット列7のトラック線方向長さは光スポット8の通過時間として数十μsec以上になるようにすればよい。
【0024】
上述の変位ピット列7における再生信号RFとトラッキング誤差信号TEの波形を図3に示す。光スポット8が中心ピット列9にある時には、トラッキング制御により光スポット8がほぼトラック5の中心にあるためトラッキング誤差信号TEは0近傍の値を示す。また再生信号RFはピット4の有無に応じた信号となる。
【0025】
次に、光スポット8が変位量Δxの変位ピット列7にかかった場合に、光スポット8は急峻には変位したピット列に追従できないために、光スポット8とピット4に位置ズレΔxが生じ、トラッキング誤差信号TEのレベルがΔTEだけ急に変化する。また、再生信号RFもΔRFだけ変動するが再生には影響しない。
【0026】
変位ピット列7の通過時間が数十μsec程度の場合には光スポット8が変位ピット列7に追従する前に、通常の中心ピット列10へ復帰するため、図3のようにトラッキング誤差信号が再び0近傍に戻る。したがって、変位ピット列部7の前後のトラッキング誤差信号TEは図3に示すような波形となる。
【0027】
よって、オリジナルディスクに変位ピット列を設けておけば、上述ように変位ピット列部でトラッキング誤差信号のレベル変動が生じる。一方、オリジナルディスク内の情報を他の記録メディアに複写する場合、再生信号から得られる情報を複写することは可能であるが、変位ピット列は複写されないため、変位ピット列の有無によりオリジナル・ディスクか複写ディスクかを識別できることになる。
【0028】
なお、この変位ピット列を配置するディスク識別領域3はディスク再生動作開始時に必ず再生されるディスクの管理データ領域(例えばCDのTOC領域)と併用し、ディスク立ち上げ時に必ずチェックできるようにすると効率的である。
【0029】
次に第2実施例について説明する。図4は、第2実施例における変位ピット列の概要図で、変位ピット列の変位方向を規定のパターンで組み合わせた場合を示している。図4において、4はピット、5はトラック、8は光スポット、11、12、13はトラック中心にあるピットで構成された中心ピット列、14、15は変位ピット列、16は複数の変位ピット列で構成された識別ピット部である。ここでは2個の変位ピット列14、15をそれぞれディスク外周側と内周側に1個ずつ配置した場合について述べる。
【0030】
各変位ピット列14、15の変位量および長さ、変位ピット列の配置領域は第1実施例と同様である。図4のように光スポット8が最初に外周側の変位ピット列ID114、次に内周側の変位ピット列ID215を通過するものとすると、第1実施例で説明した通り、変位ピット列でトラッキング誤差信号のレベル変動が生じるが、このレベル変動の方向がピットの変位方向により変化するため、図4のように変位ピット列の位置でそれぞれ正側と負側に変動したトラッキング誤差信号TEとなる。
【0031】
したがって、トラッキング誤差信号のレベル変動の状態によって変位ピット列のパターンを識別することが可能となる。変位ピット列を複数用いてパターンを構成することで、ディスクの傷、汚れ等によって発生するトラッキング誤差信号のレベル変動と変位ピット列によるトラッキング誤差信号のレベル変動を確実に分離することが可能となる。このような複数の変位ピット列を組み合わせて構成する1組の識別ピット部16は、各変位ピット列の変位方向、個数を任意に組み合わせることで任意のパターンを形成することが可能である。例えば、2つの変位ピット列ID1とID2を組で用いる場合には、変位方向の組み合わせで(ID1、ID2)が(内周、内周)、(内周、外周)、(外周、内周)、(外周、外周)の4つの変位パターンが選べる。なお、変位ピット列14と変位ピット列15の間にある中心ピット列12の長さは、変位ピット列14、15よりも短くてもよいし、省略も可能である。
【0032】
次に第3実施例について説明する。図5は第3実施例における変位ピット列の配置情報を示したものである。31はディスク、32はディスクのリードイン領域、33はディスク管理データが記録された管理データ領域、34は変位ピットが配置された変位ピット配置トラックである。35はディスクの管理データ、36はディスクの内容等のディスク管理データ、37は変位ピット情報、38は変位ピット列の配置位置情報、39は変位ピット列の変位パターン情報である。また、40はトラック、41は変位ピット列あるいは識別ピット列である。
【0033】
本例では、変位ピット情報として配置位置情報と、変位パターン情報が記録されている場合について説明するが、配置位置情報のみ、あるいは変位パターン情報のみが記録されている場合には、配置位置あるいは変位パターンの情報のみが有効であるとすれば一般性を失わずに実現できる。特に、配置位置あるいは変位パターンがディスク規格として決まっている場合には、規格に規定されていない方の情報をディスクに記録しておけばよい。また、この変位ピット情報はディスクの内容等を記録しておく管理データ領域のデータの一部に記録しておくのが好ましいため、ディスクの管理データ領域33に変位ピット列情報が記録されているものとして説明するが、変位ピット列情報を管理データ領域以外に配置しても問題はない。
【0034】
まず、通常の管理データ領域では、同じ内容の管理データのブロックを繰り返して記録しておき、管理データ領域内のどこに光ヘッドがあっても管理データを読み出せるようになっている。管理データ35には、ディスクの内容や位置を示すディスク管理データの他に、変位ピット情報37を記録しておく。また、変位ピット情報37は、変位ピット列が配置されているトラック位置(またはアドレス番号)を示す配置位置情報38と、識別ピット部を構成する場合には変位ピット列の変位パターン情報39(変位パターン、個数等)で構成される。
【0035】
そして、配置位置情報に示されたトラック40には、また、変位ピット列あるいは変位パターン情報39に示された変位ピット列の組み合わせで構成される識別ピット部41を設けておく。
【0036】
変位ピット情報の配置位置情報で示された変位ピット配置トラック34には、図5(c)のように変位ピット列(識別ピット部)41を複数箇所に配置しておく。これは、変位ピット列(識別ピット部)41は1組でもよいが、その部分がディスク欠陥等で読み取り不能になる可能性があるため、同一トラックに変位ピット列(識別ピット部)41を複数個、配置した方がよいためである。
【0037】
なお、変位ピット配置トラック34は1トラックでも良いし、数トラック程度の範囲にわたっても、動作上問題ない。
【0038】
第2実施例にようにすると、第1実施例に比べ、変位ピット列を広い領域に記録する必要がなく、またディスク制作者が任意の位置に任意の変位パターンを指定できるためディスクの識別に暗号性を持たせることが可能となる。
【0039】
次に第4実施例について説明する。図6は第4実施例の不正複写防止機能付きディスクの構成図である。図6(a)はディスク全体図で、51はディスクで、52はディスクのリードイン領域、53は規定の周波数で揺動させて形成したピット列のトラックで構成されたディスク識別領域である。図6(b)はディスク識別領域53の拡大図で、4はピット、8は光スポット、54はピット列で構成された揺動トラックである。
【0040】
図6(b)の揺動トラック54の揺動周波数fwbを、トラッキング制御の帯域(ゲイン交点)よりも高い周波数に設定すると、光スポット8は揺動トラック54の揺動に追従できないため、揺動振幅Aが位置ズレ量になる。そのため、トラッキング誤差信号には、揺動周波数の変動信号が畳重される。
【0041】
揺動成分は、トラッキング誤差信号のレベル変化として検出するために、トラッキング誤差信号検出部のLPFの帯域以下とし、おおよそ1kHz〜20kHzの範囲に設定すればよい。また、揺動振幅Aは再生信号に影響を与えない程度の振幅として第1実施例で述べたようにトラックピッチTPの1/15〜1/8程度の適当な量に設定する。
【0042】
この時の再生信号RFとトラッキング誤差信号TEの様子を図7に示す。光スポット8は揺動トラック54の振幅中心付近を追従し、揺動トラック54の揺動には追従できない。よって、トラッキング誤差信号TEには揺動振幅Aに相当する信号レベルが揺動周波数fwbで発生する。また、再生信号RFにも振幅変動が生じるが、再生には影響しないレベルである。
【0043】
この揺動トラック54によって生じるトラッキング誤差信号の特定周波数fwbの信号レベルを検出することで、オリジナル・ディスクか複写ディスクかの識別を行うことができる。
【0044】
この揺動トラックは、第1実施例と同様に、ディスク再生動作開始時に必ず再生されるディスクの管理データ領域(例えばCDのTOC領域)と併用し、ディスク立ち上げ時に必ずチェックできるようにすると効率的である。
【0045】
次に第5実施例について説明する。図8は第5実施例における揺動トラックの配置情報を示したものである。61はディスク、62はディスクのリードイン領域、63はディスク管理データが記録された管理データ領域、64は揺動トラックの配置されたトラックである。65はディスクの管理データ、66はディスクの内容等のディスク管理データ、67は揺動トラック情報、68は揺動トラックの配置位置情報、69は揺動トラックの揺動周波数情報である。
【0046】
本例では、揺動トラック情報として配置位置情報と、揺動周波数情報が記録されている場合について説明するが、配置位置情報のみ、あるいは揺動周波数情報のみが記録されている場合には、配置位置あるいは揺動周波数の情報のみが有効であるとすれば一般性を失わずに実現できる。特に、配置位置あるいは変位パターンがディスクの規格として決まっている場合には、規格に規定されていない情報をディスクに記憶しておけばよい。また、この揺動トラック情報はディスクの内容等を記録しておく管理データ領域のデータの一部に記録しておくのが好ましいため、ディスクの管理データ領域63に揺動トラック情報が記録されているものとして説明するが、揺動トラック情報を管理データ領域以外に配置しても問題はない。
【0047】
まず、通常の管理データ領域では実施例4で上述したように管理データ65が繰り返し配置されており、各管理データ65内にディスク管理データ66の他に揺動トラック情報67を記録しておく。また揺動トラック情報67は、揺動トラックが配置されている配置位置情報68および揺動周波数情報69を記録しておく。
【0048】
管理データ領域63内の配置位置情報68には揺動トラック64が存在するトラック番号(あるいはアドレス番号)を記録しておく。また、揺動周波数情報69には揺動トラック64を形成したの揺動周波数fwbを記録しておく。
【0049】
揺動トラックの配置位置情報68で示された揺動トラック64は、揺動周波数情報69で示された周波数および所定の振幅でピット列を揺動させておく。揺動トラックは1トラックでもよいし、複数トラックに連続して設けてもよいが、あまり広い領域にする必要はない。
【0050】
第5実施例に示したディスク構成にすることで、揺動トラックを広い領域に設ける必要がなく、またディスク制作者が任意の位置に任意の周波数で揺動トラックを指定できるためディスク識別に暗号性を持たせることが可能となる。
【0051】
次に第6実施例について説明する。図9は第6実施例の不正複写ディスク識別機能付き光ディスク装置の概要図である。図9において、1は第1実施例もしくは第4実施例で述べた不正複写防止機能付き光ディスク、4はディスク1上のピット、5はピット列として構成されるトラック、7は変位ピット列、8は光スポットである。また、70はディスク1を回転させるディスクモータで、71はディスク1上のピット信号を光学的に再生する光ヘッド、72は光スポット8とトラック5の半径方向位置ズレ量に相当するトラッキング誤差信号TEを検出するトラッキング誤差信号検出部、73は光ヘッド71からの再生信号の差動をとる差動回路、74はトラッキング誤差信号の高域成分を取り除くローパスフィルタ、75はトラッキング誤差信号からヘッド駆動制御信号を生成する位相補償部、76は光ヘッドを駆動するヘッド駆動部、77は光ヘッドから再生信号を生成する加算回路、78は再生信号の2値化とデータの同期検出を行う2値化回路部、79は再生信号を復調し情報を読み出す信号処理部、80はトラッキング誤差信号から変位ピット列部を検出する変位ピット列検出部、81、82は変位ピット列検出部80を構成する電圧比較器で、98はOR回路、92はディスクの識別を行うディスク判定部である。
【0052】
以上のように構成された光ディスク装置において、図9、10を用いて動作方法を説明する。なお、ここでは第1実施例の変位ピット列を有する光ディスクを例に説明する。
【0053】
ここで、ディスク1が回転し、トラック5上を光スポット8が追従するトラッキング制御が行われる動作は従来例で述べた方法と同様である。また再生信号から情報を読み出す課程およびトラッキング誤差信号が生成される過程も従来例と同様である。
【0054】
図10はトラッキング誤差信号から変位ピット列7を検出する変位ピット列検出部80の動作原理図である。
【0055】
変位ピット列はトラック中心線上に対して外周側に変位させた場合(a)と内周側へ変位させた場合(b)がある。光スポット8が変位ピット列7を通過する際には、既に実施例1で述べたように光スポット8と変位ピット列7に位置ズレが生じるためにトラッキング誤差信号に急激なレベル変動が生じ図10のようになる。この時のトラッキング誤差信号TEのレベル変動方向は変位ピット列7の変位方向によって異なる。ここでは、図10(a)では正側に変動し、図10(b)では負側に変動するものとした。そこで、変位ピット列検出部80では、変位ピット列通過時のこのトラッキング誤差信号TEの変動レベルと予め設定したスライスレベルとを比較することで変位ピット列7の存在を検出できる。ここでは、外周方向の変位を検出するためにスライスレベルREF(+)、内周方向の変位を検出するためにスライスレベルREF(−)を設定し、変位ピット列検出部80内の電圧比較器81、82でトラッキング誤差信号TEとのレベルの比較をする。その結果、外周方向変位ピット列7に同期してDET(+)、内周方向変位ピット列7に同期してDET(−)が検出され、変位ピット列の存在が検出される。DET(+)、DET(−)はOR回路98により変位ピット列が存在するか否かを示すIDDET信号としてディスク判定部92に入力される。
【0056】
ここでディスク判定部92では、DET(+)、DET(−)共に検出されない場合(IDDET=L)は、変位ピット列が存在しないと認識し、オリジナルディスクでないと判断する。一方、DET(+)、DET(−)のどちらか一方が検出された場合(IDDET=H)には、オリジナルディスクであると判断する。
【0057】
なお、図9、10では変位ピット列検出部80はトラッキング誤差信号TEのレベルを検出する構成であるが、図11のようにトラッキング誤差信号TEの急なレベル変動を微分回路によって検出することも可能である。図11において、95は微分回路、96、97は電圧比較器である。トラッキング誤差信号TEは微分回路95を通すことによりTED信号のような波形が得られる。このTED信号がスライスレベルREF2(+)で正側に、スライスレベルREF2(−)で負側に越えたか否かをDET2(+)、DET2(−)に検出する。すなわち、DET2(+)あるいはDET2(−)が検出されるか否かで変位ピット列7の存在を識別することもできる。
【0058】
ディスクが第4実施例の揺動トラックを有する光ディスクの場合にも、トラッキング誤差信号に揺動によるレベル変動が生じるため、このレベル変動がスライスレベルREF(+)、REF(−)を越えることにより変位ピット列検出部80においてDET(+)、DET(−)が出力される。よって、ディスク判定部92でDET(+)、DET(−)の出力の有無でディスクを識別すればよい。
【0059】
次に第7実施例について説明する。図12は第7実施例における不正複写ディスク識別機能付き光ディスク装置の構成図である。図12において、1は第2実施例で述べた不正複写防止機能付き光ディスク、4はディスク1上のピットで、5はピット列として構成されるトラック、8は光スポット、14、15は変位パターンをもって配置された変位ピット列ID1と変位ピット列ID2である。ここでは、2個の変位ピット列を用いて変位ピット列のパターンを識別する場合を例にとって説明する。70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、92は第6実施例と同様であり、第7実施例では新たに変位ピット列のパターンが既定パターンと合致するか否かを判定するパターン一致検出部83を設けた。
【0060】
以上のように構成された光ディスク装置において、図12、13を用いて動作方法を説明する。
【0061】
ここでは、図13は2個の変位ピット列ID114、ID215がそれぞれ外周側変位ピット列、内周側変位ピット列として構成されているした場合を示しており、上述の通りトラッキング誤差信号TEは各変位ピット列の部分でレベル変動を生じ、変位ピット列検出部80では、そのTEレベル変動を検出してDET(+)、DET(−)を出力する。このディスクの識別条件は、DET(+)、DET(−)が既定のパターンで検出されることであるから、本例の場合には、初めにDET(+)が検出され、次にDET(−)が検出されればよいことになる。そこでパターン一致検出部83では、予め決められているDET(+)、DET(−)の出力パターンと、実際に変位ピット列検出部から出力されるDET(+)、DET(−)のパターンが一致した際に一致信号IDDETを出力する。すなわち、一致信号IDDETが出力された場合にディスクがオリジナル・ディスクであると判断すればよい。この判断はディスク判定部92で行う。
【0062】
次に第8実施例について説明する。図14は第8実施例の不正複写ディスク識別機能付き光ディスク装置の概要図である。図14において51は第4実施例で述べた不正複写防止機能付き光ディスク、4はディスク51上のピット、54は所定の周波数・振幅で半径方向に揺動したピット列で構成された揺動トラックである。また、85は揺動トラック検出部、86は揺動トラックの振幅測定部、87は揺動振幅の振幅比較部である。
【0063】
ここで、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、92は実施例6と同様の構成で同様な動作をする。
【0064】
以上のように構成された光ディスク装置において、図14、15、16を用いて動作方法を説明する。
【0065】
図15は、揺動トラック検出部85で揺動トラック54を検出する動作原理を示したものである。トラックに揺動がない通常トラック55では、光スポット8はトラックの中心線上に位置決めされており、トラッキング誤差信号はおおむね0付近の値となっている。光スポット8が揺動トラック54上にある際には、上述のように光スポット8がトラックの揺動に追従できず、図15のようなトラッキング誤差信号TEが検出される。このトラッキング誤差信号TEを図16のように特定の周波数(揺動周波数)fwbのみを選択的に通過させる周波数特性をもった振幅測定部86に入力する。その結果、振幅測定部86の出力信号Awbは、通常トラック55領域では振幅が小さく、揺動トラック54では振幅変動として出力される。そして、Awb信号が所定のスライスレベルREFwbを越えたか否かを振幅比較部87で比較し、越えた場合には検出信号IDDETを出力するようにする。よって、IDDETが検出された時には揺動トラックが存在することになり、オリジナルディスクであると判断する。この判断はディスク判定部で行う。
【0066】
なお、揺動トラック検出部85は図14のように振幅測定部86と振幅比較部87での構成以外にも、図17のような構成でも実現できる。図17において、88は周波数スペクトラムを測定する周波数特性測定部、89は基準レベルを越える周波数成分がある否かを検出する振幅解析部である。
【0067】
この揺動トラック検出部90の動作の様子を図18に示す。周波数特性測定部88は適当な測定区間を設定し、この区間内でのトラッキング誤差信号TEの周波数スペクトラムを測定する。図18では、通常トラック55での測定区間56と、揺動トラック54での測定区間57の場合を図示している。測定区間56、57それぞれで各周波数における信号成分が測定され、周波数スペクトラムは図のようになる。次に、振幅解析部89は求められた各周波数成分の振幅のうち基準振幅REFwb2を越える周波数成分が存在するかどうかを調べ、越える振幅がある場合にその周波数が既定の揺動振幅周波数fwbであるどうかを調べる。その結果、周波数がfwbである場合には揺動トラックがあると判定し、検出信号IDDET=Hとして出力する(測定区間57時)。しかし、全周波数成分が基準振幅REFwb2より小さい場合、あるいは、REFwb2を越えた周波数成分の周波数が揺動周波数fwbと一致しない場合には、検出信号IDDET=Lとして出力し、揺動トラックが存在しないことを示す(測定区間58時)。
【0068】
以上により検出信号IDDETの出力により揺動トラックの有無を判定することができる。
【0069】
次に第9実施例について説明する。図19は第9実施例の不正複写ディスク識別機能付き光ディスク装置の概要図である。図19において、31は第3実施例での述べた光ディスクで、管理データ領域33にディスク管理データ36と変位ピット列の配置位置情報38が記録されおり、配置位置情報36で指定された位置に変位ピット列41が形成されたディスクである。
【0070】
91は配置位置情報を読み取る位置情報検出部で、92はディスク判定部である。また、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80は第6実施例と同様な構成で同様な動作をする。
【0071】
以下、図19、20を用いて動作を説明する。
【0072】
図20は第9実施例の動作を示すフローチャートである。まず、ディスク31の再生時には、ディスクの管理データ領域31を再生する(s1)。この管理データ領域31には、ディスク31に記録されている情報の内容・位置を示すディスク管理データ36が記録されており、再生開始時には通常この管理データを再生する。本発明の変位ピット列を形成したディスク31には、この管理データ領域31の一部に変位ピット列の配置されたアドレス位置を示す配置位置情報37が併せて記録されているとする。そこで位置情報検出部91は、再生されるデータの中から変位ピット列配置位置情報37に関するデータ(IDADR)を読み出し記憶する(s2)。
【0073】
次に、光ヘッド71をIDADRが示すアドレスへ移動させる(s3)。このアドレス位置において変位ピット列41が存在するか否かを調べる(s4)。変位ピット列が存在する場合には変位ピット列検出部80からの検出信号IDDETがHであるため、IDDET=Hの時はオリジナル・ディスクであると判断する(s5)。一方、IDDETがLのままであれば、変位ピット列が存在しないことを意味するため再生しようとしているディスクはオリジナルディスクでないと判断する(s6)。このディスクの判定はディスク判定部92で行う。
【0074】
なお、第9実施例では、変位ピット列41のあるディスク31について述べたが、第5実施例のような揺動トラックを指定位置に形成したディスク61においても同様な動作によってディスクの判定をすることができる。この場合には、位置情報検出部91では、ディスク61中の管理データ領域63を再生中に揺動トラックの配置された配置位置情報68を読み取る。
【0075】
また、変位ピット列検出部88の代わりに第8実施例で述べた揺動トラック検出部85(あるいは90)を設け、指定されたアドレス位置においてIDDETがHになるか否かでオリジナルディスクかどうかを判断すればよい。
【0076】
次に第10実施例について説明する。図21は第10実施例の不正複写ディスク識別機能付き光ディスク装置の概要図である。図21において31は第3実施例での述べた光ディスクで、管理データ領域33にディスク管理データ36と変位ピット列の変位パターン情報39が記録されおり、決められたトラック位置34に変位パターン情報で示されたパターンで変位ピット列が形成されたディスクである。
【0077】
93は変位パターン情報を読み取る変位パターン情報検出部で、83は実施例7のパターン一致検出部と同様である。また、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、92は第6実施例と同様な構成で同様な動作をする。
【0078】
以下、図21、22を用いて動作を説明する。
【0079】
図22は第10実施例の動作フローチャートである。図21、22を用いて動作を説明する。
【0080】
まず、ディスク再生開始時に管理データ領域33を再生する(s11)。このとき、管理データ領域33内の一部に記録されている変位ピット列の変位パターン情報(IDPAT)39を変位パターン情報検出部93で読み出し記憶しておく(s12)。この変位パターン情報(IDPAT)39をパターン一致検出部83が比較する基準パターンとして設定する(s13)。次に変位ピット列が存在するであろうと思われるトラック位置34において変位ピット列が存在するか調べる(s14)。変位ピット列が決められたパターンで存在すればパターン一致検出部83の出力IDDETがHになるためオリジナルディスクであると判断する(s15)。また、IDDETがLのままであれば、指定された変位ピット列が存在しないことを意味しオリジナルディスクでないと判断する(s16)。この判断をディスク判定部92が行う。
【0081】
なお、第9実施例の変位ピット列の配置位置情報と第10実施例の変位パターン情報を同時に判定に用いてもよい。すなわち、変位ピット列の配置位置情報の示す位置に変位パターン情報の示す変位ピット列が存在するかどうかを調べればよい。
【0082】
次に第11実施例について説明する。図23は第11実施例の不正複写ディスク識別機能付き光ディスク装置の概要図である。図23において61は第5実施例で述べた光ディスクで、管理データ領域63にディスク管理データ66と揺動トラックの揺動周波数情報69が記録されおり、揺動周波数情報に指定された揺動周波数で揺動トラック64が形成されたディスクである。
【0083】
94は揺動周波数情報を読み取る揺動周波数情報検出部で、85は第8実施例で述べた揺動トラック検出部で、92はディスク判定部である。
【0084】
また、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79は第6実施例と同様な構成で同様な動作をする。
【0085】
図23、24を用いて動作を説明する。
【0086】
図24は第11実施例の動作フローチャートである。まず、ディスク再生開始時に管理データ領域63を再生する(s21)。このとき、管理データ領域63内の一部に記録されている揺動周波数情報(IDFWB)69を揺動周波数情報検出部94で読み出し記憶しておく(s22)。この揺動周波数情報(IDFWB)69を揺動トラック検出部85が比較する基準周波数として設定する(s23)。次に揺動トラックが存在するであると思われるトラック位置において揺動トラックが存在するか調べる(s24)。指定された揺動周波数(IDFWB)で形成された揺動トラック64が存在すれば揺動トラック検出部85の出力IDDETがHになるためオリジナルディスクであると判断する(s25)。また、IDDETがLのままであれば、指定された揺動トラックが存在しないことを意味しオリジナルディスクでないと判断する(s26)。この判断をディスク判定部92が行う。
【0087】
なお、揺動トラック検出部85の構成として図16に振幅測定部86を使用する場合には、通過周波数fwbが可変のものを使用する。また、図17の周波数特性測定部88を使用する場合には振幅解析部89でIDFWBで指定された周波数を比較すればよい。
【0088】
なお、第9実施例の揺動トラックの配置位置情報と第11実施例の揺動周波数情報を同時に判定に用いてもよい。すなわち、揺動トラックの配置位置情報の示す位置に揺動周波数情報の示す揺動周波数のトラックが存在するかどうかを調べればよい。
【0089】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ピット列で構成されるトラックの一部にトラッキング誤差信号の信号帯域で検出可能でかつ再生信号読み取りに影響の少ない量だけトラック中心線から半径方向に変位させた変位ピット列をディスクの一部に設け、その変位ピット列部でのトラッキング誤差信号の変動レベルで変位ピット列の存在を識別できるようにし、この変位ピット列を有するオリジナル・ディスクと、変位ピット列を有しない複写ディスクとの識別を可能とする。また、変位ピット列の配置位置情報・変位パターン情報をディスク固有の識別情報としてデータの一部に記録しておき、変位ピット列の特定位置での特定パターンの変位ピット列の有無を識別することにより、さらに暗号性を高めることができる。
【0090】
また、ピット列で構成されるトラックをトラッキング制御では追従できない特定の周波数でかつ再生信号読み取りに影響の少ない振幅だけ半径方向に揺動させた揺動トラックをディスクの一部に設け、揺動トラックの有無をトラッキング誤差信号中の特定の揺動周波数成分の信号レベルによって判定することで、この揺動トラックを有するオリジナル・ディスクと、揺動トラックを有しない複写ディスクとの識別を可能とする。また、揺動トラックの配置位置情報・周波数情報をディスク固有の識別情報としてデータの一部に記録しておき、特定位置での特定揺動周波数成分の信号レベルを調べることでディスクの識別を行い、より暗号性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例の光ディスク全体を示す図
(b)はディスク識別領域を拡大した図
【図2】位置ズレ量と再生信号およびトラッキング誤差信号との関係を示す図
【図3】変位ピット列部での応答波形を示す図
【図4】第2実施例の変位ピット列を示す図
【図5】(a)は第3実施例の光ディスク全体を示す図
(b)は管理データ領域を示す図
(c)は変位ピット配置トラックを示す図
【図6】(a)は第4実施例の光ディスク全体を示す図
(b)はディスク識別領域を拡大した図
【図7】揺動トラックにおける再生信号、トラッキング誤差信号の波形図
【図8】(a)は第5実施例の光ディスク全体を示す図
(b)は管理データ領域を示す図
(c)は揺動トラックを示す図
【図9】第6実施例の光ディスク装置のブロック図
【図10】変位ピット列検出部の動作原理図を示す図
【図11】(a)は微分回路による検出回路を示す図(b)は微分回路による検出原理を示す図
【図12】第7実施例の光ディスク装置のブロック図
【図13】第7実施例による検出原理を示す図
【図14】第8実施例の光ディスク装置のブロック図
【図15】揺動トラック検出部の動作原理を示す図
【図16】振幅測定部の周波数特性を示す図
【図17】揺動トラック検出部の実現例2のブロック図
【図18】実現例2での動作原理を示す図
【図19】第9実施例の光ディスク装置のブロック図
【図20】第9実施例のフローチャート
【図21】第10実施例の光ディスク装置のブロック図
【図22】第10実施例のフローチャート
【図23】第11実施例の光ディスク装置のブロック図
【図24】第11実施例のフローチャート
【図25】従来例のトラッキング制御ブロックを示すブロック図
【符号の説明】
1 ディスク
2 リードイン領域
3 ディスク識別領域
4 ピット列
5 トラック
6 中心ピット列
7 変位ピット列
8 光スポット
9,10,11,12,13 中心ピット列
14 変位ピット列ID1
15 変位ピット列ID2
16 識別ピット部
31 ディスク
32 リードイン領域
33 管理データ領域
34 変位ピット配置トラック
35 管理データ
36 ディスク管理データ
37 変位ピット情報
38 配置位置情報
39 変位パターン情報
40 トラック
41 変位ピット列または識別ピット部
42 ピット
51 ディスク
52 リードイン領域
53 ディスク識別領域
54 揺動トラック
55 通常トラック
56,67 測定区間
61 ディスク
62 リードイン領域
63 管理データ領域
64 揺動トラック
65 管理データ
66 ディスク管理データ
67 揺動トラック情報
68 配置位置情報
69 揺動周波数情報
70 ディスクモータ
71 光ヘッド
72 トラッキング誤差信号検出部
73 差動回路
74 ロー・パス・フィルタ
75 位相補償部
76 ヘッド駆動部
77 加算回路
78 2値化回路部
79 信号処理部
80 変位ピット列検出部
81,82 電圧比較器
83 パターン一致検出部
85 揺動トラック検出部
86 振幅測定部
87 振幅比較部
88 周波数特性測定部
89 振幅解析部
90 揺動トラック検出部
91 位置情報検出部
92 ディスク判定部
93 変位パターン情報検出部
94 揺動周波数情報検出部
95 微分回路
96,97 電圧比較器
98 OR回路
200 ディスク
201 トラック
202 光スポット
210 ディスクモータ
211 光ヘッド
212 半導体レーザ
213 コリメートレンズ
214 対物レンズ
215 ハーフミラー
216a,216b 受光部
217 アクチュエータ
220 トラッキング誤差信号検出部
221 差動回路
222 ロー・パス・フィルタ
223 位相補償部
224 ヘッド駆動部
225 加算回路
226 2値化回路部
227 信号処理部

Claims (4)

  1. 情報ピットを含むトラックを備える光ディスクであって、
    前記情報ピットの一部を半径方向に変位させた変位ピットを含む変位ピット列と、
    前記変位ピット列の配置位置情報と前記変位ピット列の変位方向の組合せである変位パターン情報とを記録した第1領域と、を備える不正複写防止機能付き光ディスク。
  2. 情報ピットを含むトラックを備える光ディスクであって、
    前記情報ピットの一部を所定の振幅で半径方向に揺動させた揺動トラックと、
    前記揺動トラックの配置位置情報と前記揺動トラックの揺動周波数に関する揺動周波数情報とを記録した第2領域と、を備える不正複写防止機能付き光ディスク。
  3. 請求項1に記載の光ディスクを再生する再生装置であって、
    第1領域内の変位パターン情報を検出する変位パターン情報検出部と、
    第1領域内の配置位置情報に示された変位ピット列を再生し、その変位パターンを検出する変位ピット列検出部と、
    前記変位パターン情報検出部で検出された情報と前記変位ピット列検出部で検出された情報とを比較する比較手段と、を備える再生装置。
  4. 請求項2に記載の光ディスクを再生する再生装置であって、
    第2領域内の揺動周波数情報を検出する揺動周波数情報検出部と、
    第2領域内の配置位置情報に示された揺動トラックを再生し、その揺動周波数を検出する揺動トラック検出部と、
    前記揺動周波数情報検出部で検出された情報と前記揺動トラック検出部で検出された情報とを比較する比較手段と、を備える再生装置。
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