JP2003178409A - 回転ドラム装置 - Google Patents

回転ドラム装置

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JP2003178409A
JP2003178409A JP2001379358A JP2001379358A JP2003178409A JP 2003178409 A JP2003178409 A JP 2003178409A JP 2001379358 A JP2001379358 A JP 2001379358A JP 2001379358 A JP2001379358 A JP 2001379358A JP 2003178409 A JP2003178409 A JP 2003178409A
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recording
head base
vibration frequency
ball
rotary drum
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JP2001379358A
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English (en)
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Hironori Honjo
弘典 本庄
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録再生信号に対して、回転ドラムを案内する
ボールベアリングの振動による影響を低減してテープ状
記録媒体に良好に記録する。 【解決手段】回転ドラムの回転に従ってボールベアリン
グにより発生する振動成分のうち、アキシアル方向の振
動周波数の少なくとも1つを、回転ドラムの回転による
ヘッドベースの走査周波数の略整数倍とすることで、回
転ドラムに配置された記録ヘッドにより磁気テープに記
録する記録トラック9A,9Bの曲がり変動を、隣接す
る記録トラック9A,9B間で略同一として、隣接する
記録トラック9A,9B間でのトラック削れを減少させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状記録媒体
に信号の記録再生を行うビデオテープレコーダやテープ
ストレージにおいて、回転体をベアリングを介して回転
自在に支持する回転ドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録再生用回転ドラム装置におい
て、ベアリングの変動成分を抑える技術として、特公平
7-40399号公報が知られている。この発明は、回
転体が同一サイズの2個のボールベアリングを介して回
転自在に支持された時に、ボールの数またはボールの公
転径を変えることで、ボール径を小さくせずに2個のボ
ールベアリングの振動周波数を違えて「うなり」現象を
抑えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記発明では、「うな
り」現象を抑制できるものの、回転ドラムに設けられた
磁気ヘッドによりテープ上に一定のピッチで信号を記録
するため、ベアリングの振動成分には、回転に同期しな
い非繰り返し成分が存在し、この非繰り返し成分によ
り、磁気ヘッドを介してテープ状記録媒体に記録された
記録トラックの曲がり変動が生じ、記録密度向上の妨げ
となっていた。
【0004】本発明は、記録再生信号へのベアリング振
動による影響を低減してテープ状記録媒体に良好な記録
が可能な回転ドラム装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、テープ状記録媒体の端面を案
内して螺旋状に巻き付けるリードを有する固定ドラム
と、内輪と外輪との間に複数の玉を介在させてなるベア
リングと、前記固定ドラムにベアリングを介して回転自
在に支持された回転ドラムと、前記回転ドラム上に配置
されて磁気ヘッドを有するヘッドベースとを具備した回
転ドラム装置であって、前記回転ドラムにヘッドベース
を単数、または等角度ごとに複数個配置し、前記ベアリ
ングのアキシアル方向の振動成分のうち、玉の自転振動
周波数、玉の通過による振動周波数、内輪のうねりによ
る振動周波数、玉表面のうねりによる振動周波数の少な
くとも1つが、回転ドラムの回転によるヘッドベースの
操作周波数の略整数倍であることを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、ボールベアリングに起
因して回転ドラムに生じるアキシアル方向の振動成分の
振動周波数を、磁気ヘッドの操作周波数の整数倍とする
ことにより、記録ヘッドベースの記録用磁気ヘッドによ
りテープ状記録媒体に記録される記録トラックで、隣接
する記録トラックの曲がり変動をほぼ同一にすることが
でき、これにより隣接する記録トラックが重なる記録ト
ラック削れを防止することができる。また記録と同時に
再生を行う再生用磁気ヘッドにおいても、記録ヘッドと
同一の軌跡が得られトラックずれを防止することができ
て、ボールベアリングに起因した振動によるテープ状記
録媒体への記録再生信号への影響を低減し記録密度を向
上させることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、ヘッドベースは、テープ状記録媒体に記録
する記録用磁気ヘッドを有する記録用ヘッドベースを具
備し、前記ベアリングのアキシアル方向の振動成分のう
ち、玉の自転振動周波数、玉の通過による振動周波数、
内輪のうねりによる振動周波数、玉表面のうねりによる
振動周波数の少なくとも1つが、回転ドラムの回転によ
る前記記録用ヘッドベースの走査周波数の略整数倍であ
ることを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、ボールベアリングに起
因して回転ドラムに生じるアキシアル方向の振動成分の
振動周波数を、記録用磁気ヘッドの走査周波数の略整数
倍とすることにより、記録用ヘッドベースの記録用磁気
ヘッドによりテープ状記録媒体に記録される記録トラッ
クで、隣接する記録トラックの曲がり変動をほぼ同一に
することができ、これにより隣接する記録トラックが重
なる記録トラック削れを防止することができて、ボール
ベアリング起因した振動によるテープ状記録媒体への記
録再生信号の影響を低減し記録密度を向上させることが
できる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の構
成において、ヘッドベースは、テープ状記録媒体に記録
する記録用磁気ヘッドを有する記録用ヘッドベースと、
前記記録用磁気ヘッドによりテープ状記録媒体に記録さ
れた記録トラックをトレースする再生用磁気ヘッドを有
する再生用ヘッドベースとを具備し、前記ベアリングの
アキシアル方向の振動成分のうち、玉の自転振動周波
数、玉の通過による振動周波数、内輪のうねりによる振
動周波数、玉表面のうねりによる振動周波数の少なくと
も1つが、回転ドラムの回転による前記記録用ヘッドベ
ースと再生用ヘッドベースの走査周波数の略整数倍であ
ることを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、記録用磁気ヘッドによ
り記録された記録トラックを、記録と同時に再生する再
生用磁気ヘッドにおいても、記録ヘッドと同一の軌跡が
得られ、記録トラックのトレースエラーを防止すること
ができて、ボールベアリングに起因した振動によるテー
プ状記録媒体への記録再生信号への影響を低減し記録密
度を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)ここで、本
発明に係る磁気記録再生用の回転ドラム装置の第1の実
施の形態を図1から図7に基づいて説明する。
【0012】図1および図5に示すように、この回転ド
ラム装置は、固定ドラム3にボールベアリング4を介し
て回転自在に支持された回転軸7と、固定ドラム3の上
部に配置された回転ドラム1を回転軸7を介して回転駆
動する回転モータ8とが具備されている。
【0013】すなわち、外周面に磁気テープ(テープ状
記録媒体)9の端面を案内して螺旋状に巻き付けるリー
ド3aが形成された固定ドラム3の軸心穴3bには、軸
方向に所定間隔をあけて2箇所に設けられたボールベア
リング4を介して回転軸7が回転自在に支持されてお
り、この回転軸7の上部に回転ドラム1が圧入固定され
ている。また固定ドラム3の下部には、固定ドラム3に
取り付けられたモータステータ5と、モータステータ5
aに対抗して配置されたモータマグネットからなるモー
タロータ6とで回転モータ8が構成されており、モータ
ロータ6が回転軸7に固定されている。
【0014】前記ボールベアリング4は、図3,図4に
示すように、外輪4bと内輪4cとの間に転動自在に介
在された複数のボール4aを具備し、ボール4aを保持
するリテーナ(図示せず)が設けられている。前記外輪
4bは、固定ドラム3に固定されるとともに内周面に外
輪転動溝4dが全周にわたって形成され、また内輪4c
は回転軸7に固定されて一体に回転されるとともに、外
周面に内輪転動溝4eが全周にわたって形成されてい
る。
【0015】前記回転ドラム1には、図2に示すよう
に、第1記録用ヘッドベース2a、第2記録用ヘッドベ
ース2b、第1再生用ヘッドベース2cおよび第2再生
用ヘッドベース2dがそれぞれ所定角度ω(図では90
°)を隔てて配置されてネジ8により取り付けられてい
る。そして、第1記録用ヘッドベース2aには記録用磁
気ヘッド(以下記録ヘッドという)R11,R12が設
けられ、また第2記録用ヘッドベース2bには記録ヘッ
ドR21,R22がそれぞれ設けられている。さらに第
1再生用ヘッドベース2cに再生用磁気ヘッド(以下再
生ヘッドという)P11,P12がそれぞれ設けられ、
また第2再生用ヘッドベース2dに再生ヘッドP21,
P22がそれぞれ設けられている。
【0016】上記回転ドラム装置の動作を説明する。回
転モータ8のモータロータ6の回転により、ボールベア
リング4に回転軸7を介して支持された回転ドラム1が
所定の回転数で回転し、ボールベアリング4は、ボール
4aが内輪転動溝4eと外輪転動溝4dの間で自転と公
転を行う。また図示しないテープ送り機構手段により、
回転ドラム1に巻きつけられて矢印J方向に送られる磁
気テープ9に対して、図6に示すように、記録ヘッドR
11,R12、R21,R22により順次記録トラック9
a,9b,9c,9d,9a’,9b’・・・が順次形
成される。
【0017】このような回転体1の回転時には、ボール
ベアリング4において、ボール4a、外輪4b、内輪4
c、リテーナ(図示せず)などの機械精度により多種類
の振動が発生する。ここでは、たとえば2個の記録用ヘ
ッドベース(2a,2b)間の記録トラック9a〜9d
のピッチ変動に直接大きな影響を与える回転軸方向(ア
キシアル方向)の振動について説明する。
【0018】このアキシアル方向の振動成分は主に、ボ
ール4aの自転による振動周波数:fa、ボール4aの
通過による振動周波数:fb、内輪転動溝4dのうねり
による振動周波数:fcおよびボール4aの表面のうね
りによる振動周波数:fdである。
【0019】まず、ボール4aの自転によるアキシアル
方向の振動周波数fa(Hz)は、 fa=1/2×(A−1/A)×K…で求められる。 ここで、A=Dp/d… および式において、K:内輪4cの回転周波数(r.
p.s)、d:ボール4aの直径(mm)、Dp:ボール4
aの公転直径(mm)、Z:ボール4aの個数である。
【0020】同様にして、ボール4aの通過によるアキ
シアル方向の振動周波数fb(Hz)は、 fb=Z×B… ここで、B=1/2×(1―1/A)×K… 内輪転動溝4dのうねりによるアキシアル方向の振動周
波数fc(Hz)は、 fc=Z×(K−fa)… ボール4aの表面のうねりによる振動周波数fd(H
z)は、 fd=2×fa…となる。
【0021】ここで、図7(a)に示すように、第1,
第2記録用ヘッドベース2a,2bと第1,第2再生用
ヘッドベースが配置された回転ヘッド1による磁気テー
プ9への記録トラックの様態を図7(b)(c)に示
す。なお、この図7と、後述する図8では、簡略化のた
めに、第1,第2記録用ヘッドベース2a,2bの2個
の記録ヘッドで記録された2本の記録トラックをそれぞ
れ1本の記録トラック9A(9a,9b),9B(9
c,9d)で、同様に2個の再生ヘッドをそれぞれ1本
の走査軌跡9C,9Dで表している。
【0022】図7(b)では、記録時のトラック削れの
様態を示しており、上欄では、第1記録用ヘッドベース
2aと第2記録用ヘッドベース2bとの走査周波数(=
2N)に対して、アキシャル方向の振動周波数が略2倍
の場合を示し、記録用ヘッドベース2a,2bの記録ヘ
ッドにより記録された記録トラック9A,9Bの振れを
拡大し図示している。この場合、記録用ヘッドベース2
aの記録ヘッドにより記録トラック9Aと、隣接する記
録用ヘッドベース2bの記録ヘッドによる記録トラック
9Bとは重なることがなく、トラック削れが生じること
がない。
【0023】しかし、図7(b)下欄では、第1記録用
ヘッドベース2aと第2記録用ヘッドベース2bとの走
査周波数(=2N)に対して、アキシャル方向の振動周
波数とが略2.5倍の場合を示し、ヘッドベースの走査
周波数(=2N)とベアリングの振動による振動周波数
が同期していないため、記録トラック9Aと記録トラッ
ク9Bとが重なる、いわゆるトラック削れが生じる。
【0024】従って、ベアリングの振動成分の振動周波
数を第1記録用ヘッドベース2aと第2記録用ヘッドベ
ース2bとの走査周波数(=2N)の整数倍とすること
で、隣接する記録トラックの曲がり変動が同一となり、
隣接する記録トラックが重なることがなく、トラック削
れが低減される。
【0025】ここで、具体例として、回転ドラム1の回
転周波数:N=300(rps)、ボール4aの直径:
d=1.19(mm)、ボール4aの公転直径:Dp=
5.044(mm)、ボール4aの数:Z=8(個)とした
場合、ボールベアリング4により回転ドラム1に加わる
アキシャル方向の振動成分は、上記〜式から下記の
ようになる。
【0026】ボール4aの自転による振動周波数:fa
=609.5(Hz) ボール4aの通過による振動周波数:fb=920.7
(Hz) 内輪転動溝4dのうねりによる振動周波数:fc=14
79.3(Hz) ボール4aの表面のうねりによる振動周波数:fd=1
218(Hz) となる。
【0027】従って、記録トラックにおいては、上記具
体例では、等割り出し角(180°)で2個の記録用ヘ
ッドベース2a,2bを有する場合、回転周波数:N=
300(rps)の略2倍となっているボール4aの自
転振動周波数:faと、略4倍となっているボール4a
の表面にうねりによる振動周波数:fdについて、図7
(c)に示すように、隣接する記録トラック同士が重な
ることがなく、トラック削れが低減されている。
【0028】次に、記録用ヘッドベース2a,2bに対
し、各々ω(rad)=π/2の位置に配置されている
再生用ヘッドベース2c、2dによる記録トラック9
A,9Bに対する走査軌跡9C,9Dについて図8で説
明する。
【0029】再生においては、記録ヘッド(R11,R
12)により記録された記録トラック(9a,9b)を
瞬時に再生ヘッド(P11,P12)が再生し記録デー
タの確認を行うリードアウターライト(Read af
ter write)動作が行われる。
【0030】図8(a)の上欄は、この記録用ヘッドベ
ース2aと再生用ヘッドベース2cの走査周波数:(=
4N)に対し、ベアリング4のアキシャル方向の振動周
波数とが略2倍の場合を示している。この場合、記録用
ヘッドベース2a,2bの記録ヘッドにより記録された
記録トラック9A,9Bと、再生用ヘッドベース2c、
2dによる走査軌跡9C,9Dとはずれることなく、ト
レースエラーが生じることがない。
【0031】しかし、図8(a)の下欄は、この記録用
ヘッドベース2aと再生用ヘッドベース2cの走査周波
数:(=4N)に対し、ベアリング4のアキシャル方向
の振動周波数とが略1.25倍の場合を示している。こ
の場合、ヘッドの走査周波数(2π/ωN)とベアリン
グの振動による振動周波数が同期していないため、記録
トラック9A,9Bに対して、再生用ヘッドベース2
c、2dによる走査軌跡9C,9Dとは、ずれる部分が
でき、いわゆるトレースエラーが発生する。
【0032】ここで、上記の具体例としては、記録用ヘ
ッドベース2aと再生用ヘッドベース2cとの割り出し
角度は90°で、ω(rad)=π/2であり、その走
査周波数:2π/ω×N=1200(Hz)=4Nとな
る。従って、この記録用ヘッドベース2aと再生用ヘッ
ドベース2cの走査周波数:(=4N)とほぼ一致する
ボール4aの表面のうねりによる振動周波数:fdにつ
いては、図8(d)に示すように、ずれることはなくト
レースエラーが発生しない。
【0033】すなわち、記録ヘッドR11,R12(R
21,R22)により記録された記録トラック9A,9
Bと再生ヘッドP11,P12(P21,P22)によ
る走査軌跡9C,9Dとのずれを、ボールベアリング4
のアキシャル方向の振動成分のうち、ボール4aの表面
のうねりによる振動について低減することができる。
【0034】上記の実施の形態によれば、リードアフタ
ーライトが行われる回転ドラム1において、ヘッドベー
ス2a,2b,2c,2dの走査周波数に対して、ボー
ルベアリング4のアキシャル方向の振動成分の振動周波
数fa〜fdの少なくとも1つの略同一か、その整数倍
とすることにより、記録トラックの曲がり変動を抑え記
録トラック削れを低減する。また、この記録ヘッドによ
って書かれた記録トラックを再生する再生ヘッドの走査
軌跡変動とを同一とすることができ、走査軌跡と記録ト
ラックとのずれを抑え良好な再生信号を得ることができ
る。
【0035】本具体例では、ドラムの回転周波数Nは3
00rps、ベアリングボール直径dを1.19mm、
ボールの公転直径Dpを5.044mm、ボールの数は
8個としている。この時の各成分の振動数はfa=60
9.5Hz、fb=920.7Hz、fc=1479.
3Hz、fd=1218Hz、また記録用ヘッドベース
2a,2b間の割り出し角度は180°(=2ω)とし
ており、π/ω×N=600Hzとなり、記録用ヘッド
ベース2a,2b間の走査周波数:(600Hz)とボ
ール4aの自転振動周波数:faの1倍と、記録用ヘッ
ドベース2a,2b間の走査周波数:(600Hz)と
ボール4aの表面のうねり成分:fdの2倍とほぼ一致
する構成としている。また記録ヘッドR11,R12に
より記録されたトラック9a,9bを再生ヘッドP1
1,P12がトレースし、記録ヘッドR21,R22に
より記録されたトラック9c、9dを再生ヘッドP2
1,P22がトレースするヘッド配置となっている。記
録用ヘッドベース2aと再生用ヘッドベース2c間の割
り出し角度は90°で、ω=π/2(rad)であり、
この走査周波数は1200Hzとなり、ボール4aの表
面のうねり成分:fdとほぼ一致させている。
【0036】従って、記録時のベアリング変動成分によ
る隣接する記録トラック曲がり変動においては、ボール
4aの自転振動周波数:faと、ボール4a表面のうね
り成分:fdとは2個の記録用ヘッドベース2a,2b
により記録されたトラック(9a,9b)と記録トラッ
ク(9c,9d)とも同一の形状となりお互いが干渉す
ることはない。再生時においては、記録ヘッド(R1
1,R12)により記録された記録トラック(9a,9
b)を瞬時に再生ヘッド(P11,P12)が再生し記
録データの確認を行うリードアフターライト(Read
after write)動作が行われるが、ボール
4a表面のうねり成分の再生トレース誤差への影響を抑
えることが出来ている。
【0037】(実施の形態2)上記実施の形態1では、
回転ヘッド1に第1,第2記録用ヘッドベースと第1,
第2再生用ヘッドベースも均等な割り出し角で配置され
ているが、図9に示す回転ヘッド31では、第1記録用
ヘッドベース2aと第2記録用ヘッドベース2bの割り
出し角ωと、第1記録用ヘッドベース2aと第1再生用
ヘッドベース2c(第2記録用ヘッドベース2bと第2
再生用ヘッドベース2d)との割り出し角ω’が不均等
となっている。
【0038】このような場合には、第1記録用ヘッドベ
ース2aと第2記録用ヘッドベース2bの割り出し角度
ω(rad)間を基準走査周波数と設定し、ベアリング
4の変動成分による振動周波数を、この基準周波数に対
し、略同一か整数倍として、第1,第2記録用ヘッドベ
ース間(2a,2b)の変動を抑える構成としている。
【0039】これは、第1,第2再生用ヘッドベースの
再生ヘッド(P11,P12,P21,P22)の幅
は、通常記録トラック(9a〜9d)に対し広めに設定
されているため、トレースエラーに対し若干の余裕があ
る。しかし、第1,第2記録用ヘッドベース2a,2b
の記録ヘッド(R11,R12,R21,R22)のベ
アリング4の振動成分による記録トラック9a〜9dの
曲がり変動は、トラック削れとなり、再生用ヘッドベー
ス軌跡に関係なく良好な再生を行うことができない重大
なエラーとなる。従って記録用ヘッドベース間の変動を
抑えることが特に重要となるためである。
【0040】なお、上記に挙げたボールベアリング4の
振動成分以外に、外輪転動溝4dのうねりによる振動な
どがあるが、主成分は全てfa〜fdを基本とする高調
波であるため、ここでは説明を省略する。
【0041】また、同一の記録用ヘッドベースに設けら
れた記録ヘッドR11とR12間は約6度と非常に近接
配置されており、ボールベアリング4による変動成分の
影響は少ない。
【0042】さらに、記録用ヘッドベースと記録用ヘッ
ドベースの走査周波数、または記録用ヘッドベースと再
生用ヘッドベースの走査周波数と、ベアリング4の振動
成分を構成する振動周波数とのずれは10%程度であれ
ば隣接記録トラックへの影響は約1/10に軽減される
ため、実用上問題ない。
【0043】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、ボールベアリングに起因して回転ドラムに生
じるアキシアル方向の振動成分の振動周波数を、磁気ヘ
ッドの操作周波数の整数倍とすることにより、記録ヘッ
ドベースの記録用磁気ヘッドによりテープ状記録媒体に
記録される記録トラックで、隣接する記録トラックの曲
がり変動をほぼ同一にすることができ、これにより隣接
する記録トラックが重なる記録トラック削れを防止する
ことができる。また記録と同時に再生を行う再生磁気ヘ
ッドにおいても、記録ヘッドと同一の軌跡が得られトラ
ックずれを防止することができて、ボールベアリングに
起因した振動によるテープ状記録媒体への記録再生信号
への影響を低減し記録密度を向上させることができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、ボールベア
リングに起因して回転ドラムに生じるアキシアル方向の
振動成分の振動周波数を、記録用磁気ヘッドの走査周波
数の略整数倍とすることにより、記録用ヘッドベースの
記録用磁気ヘッドによりテープ状記録媒体に記録される
記録トラックで、隣接する記録トラックの曲がり変動を
ほぼ同一にすることができ、これにより隣接する記録ト
ラックが重なる記録トラック削れを防止することができ
て、ボールベアリング起因した振動によるテープ状記録
媒体への記録再生信号の影響を低減し記録密度を向上さ
せることができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、記録用磁気
ヘッドにより記録された記録トラックを、記録と同時に
再生する再生用磁気ヘッドにおいても、記録ヘッドと同
一の軌跡が得られ、記録トラックのトレースエラーを防
止することができて、ボールベアリングに起因した振動
によるテープ状記録媒体への記録再生信号への影響を低
減し記録密度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生用回転ドラム装置の
第1の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】同回転ドラム装置の磁気ヘッドの配置を示す回
転ドラムの底面図である。
【図3】同回転ドラム装置のボールベヤリングを示す分
解斜視図である。
【図4】同回転ドラム装置のボールベヤリングを示す平
面図である。
【図5】同回転ドラム装置の側面図である。
【図6】同回転ドラム装置により磁気テープに記録され
た記録トラックを示す正面図である。
【図7】(a)は同回転ドラムの概略底面図、(b)は
同回転ドラムにより磁気テープに記録される記録トラッ
クの曲がりを説明する説明図、(c)は具体例における
記録トラックの変形例を説明する説明図である。
【図8】(a)は同回転ドラムにより磁気テープに記録
される記録トラックと再生ヘッドベースのトレース軌跡
を説明する説明図、(b)は具体例におけるボールのう
ねりによる振動と記録トラックおよび再生ヘッドベース
のトレース軌跡を説明する説明図である。
【図9】本発明に係る磁気記録再生用回転ドラム装置の
第2の実施の形態を示し、磁気ヘッドの配置を示す回転
ドラムの底面図である。
【符号の説明】
1,31 回転ドラム 2a 第1記録用ヘッドベース 2b 第2記録用ヘッドベース 2c 第1再生用ヘッドベース 2d 第2再生用ヘッドベース R11,R12 記録用磁気ヘッド R21,R22 記録用磁気ヘッド P11,P12 再生用磁気ヘッド P21,P22 再生用磁気ヘッド 3 固定ドラム 3a リード 3b 軸心穴 4 ボールベアリング 4a ボール 4b 外輪 4c 内輪 4d 外輪転動溝 4e 内輪転動溝 5 モータステータ 6 モータロータ 7 回転軸 8 回転モータ 9 磁気テープ 9A(9a,9b),9B(9c,9d) 記録トラッ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ状記録媒体の端面を案内して螺旋状
    に巻き付けるリードを有する固定ドラムと、内輪と外輪
    との間に複数の玉を介在させてなるベアリングと、前記
    固定ドラムにベアリングを介して回転自在に支持された
    回転ドラムと、前記回転ドラム上に配置されて磁気ヘッ
    ドを有するヘッドベースとを具備した回転ドラム装置で
    あって、 前記回転ドラムにヘッドベースを単数、または等角度ご
    とに複数個配置し、 前記ベアリングのアキシアル方向の振動成分のうち、玉
    の自転振動周波数、玉の通過による振動周波数、内輪の
    うねりによる振動周波数、玉表面のうねりによる振動周
    波数の少なくとも1つが、回転ドラムの回転によるヘッ
    ドベースの操作周波数の略整数倍であることを特徴とす
    る回転ドラム装置。
  2. 【請求項2】ヘッドベースは、テープ状記録媒体に記録
    する記録用磁気ヘッドを有する記録用ヘッドベースを具
    備し、 前記ベアリングのアキシアル方向の振動成分のうち、玉
    の自転振動周波数、玉の通過による振動周波数、内輪の
    うねりによる振動周波数、玉表面のうねりによる振動周
    波数の少なくとも1つが、回転ドラムの回転による前記
    記録用ヘッドベースの走査周波数の略整数倍であること
    を特徴とする請求項1記載の回転ドラム装置。
  3. 【請求項3】ヘッドベースは、テープ状記録媒体に記録
    する記録用磁気ヘッドを有する記録用ヘッドベースと、
    前記記録用磁気ヘッドによりテープ状記録媒体に記録さ
    れた記録トラックをトレースする再生用磁気ヘッドを有
    する再生用ヘッドベースとを具備し、 前記ベアリングのアキシアル方向の振動成分のうち、玉
    の自転振動周波数、玉の通過による振動周波数、内輪の
    うねりによる振動周波数、玉表面のうねりによる振動周
    波数の少なくとも1つが、回転ドラムの回転による前記
    記録用ヘッドベースと再生用ヘッドベースの走査周波数
    の略整数倍であることを特徴とする請求項1記載の回転
    ドラム装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017535808A (ja) * 2014-11-12 2017-11-30 アクチュエーター・ソリュ—ションズ・ゲーエムベーハー カメラモジュールオートフォーカス作動装置およびその制御方法

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