JP2003178368A - 物品取出装置、物品取出装置の物品取出方法、物品取出装置の操作方法、物品取出装置の物品収納ケースの取替方法、物品取出装置の組立方法及び物品取出装置の物品収納ケース操作方法 - Google Patents

物品取出装置、物品取出装置の物品取出方法、物品取出装置の操作方法、物品取出装置の物品収納ケースの取替方法、物品取出装置の組立方法及び物品取出装置の物品収納ケース操作方法

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JP2003178368A
JP2003178368A JP2002254970A JP2002254970A JP2003178368A JP 2003178368 A JP2003178368 A JP 2003178368A JP 2002254970 A JP2002254970 A JP 2002254970A JP 2002254970 A JP2002254970 A JP 2002254970A JP 2003178368 A JP2003178368 A JP 2003178368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品収納ケース自体を取り替えるだけで、取
り出せる物品を簡単に変更することができ、取り出す物
品の大きさが異なっても、充分対応ができる汎用性のあ
る物品取出装置を提供する。 【解決手段】 装置本体3の上部に物品収納ケース5が
引き出し自在に設けられている。物品収納ケース5の底
壁21には、周囲にカプセル等の物品を一つずつ収容す
る収容孔39が設けられた回転盤35が回動自在に設け
られ、この収容孔39の一つに対向する落下口43が形
成されている。装置本体3には、この落下口43と物品
取出口51を連通する落下通路49が設けられている。
装置本体3には、落下口43を狭める開閉部材53が設
けられ、前壁7に開閉部材53を操作する操作レバー7
3が設けられている。前壁7には、表示部材65が設け
られ、この表示部材65の表示面は操作レバー73によ
って変えられるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、装置本体の操作
部材を操作すると、装置本体内に設けられたカプセル等
の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、装置本体内に設けられたカプセル
等の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置
は、カプセル等の物品を収納する物品収納ケースが装置
本体に固定して設けられていた。
【0003】従来、装置本体内に設けられたカプセル等
の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置
は、1種類の大きさの物品を取り出せるようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の物品取出装置
は、物品収納ケースに収納した物品を入替える場合、物
品収納ケースの開口を塞ぐ蓋体を外し、その開口から手
を入れて物品収納ケースの中に収納した物品を全部取り
出し、最初とは異なる物品を開口から物品収納ケースに
入れ直す必要があるため、極めて面倒であるという問題
点があった。
【0005】また従来の物品取出装置は、取り出せる物
品の大きさが1種類しかないため、異なる大きさの物品
を収納することができず、汎用性に欠けるという問題点
があった。
【0006】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したも
のであって、物品収納ケース内の物品をいちいち手で入
替えることなく、物品収納ケース自体を取り替えるだけ
で、取り出せる物品を簡単に変更することができる物品
取出装置を提供することを第1の課題とする。また、取
り出す物品の大きさが異なっても、充分対応ができる汎
用性のある物品取出装置を提供することを第2の課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る物品
取出装置は、上記第1の課題を達成するため、以下の構
成を有する。 (イ)正面を有する装置本体であって、操作部、物品取
出口および該物品取出口と一端で連通した落下通路を有
する前記装置本体と、(ロ)前記装置本体に装着するこ
とにより、上部の物品投入用開口部が前記装置本体によ
り覆われ、底部の落下口が前記落下通路の他端と対向す
る物品収納ケースであって、物品入れ替え時に前記装置
本体の正面より引き出し可能な前記物品収納ケースと、
(ハ)前記操作部の操作に応じ回転する回転盤であっ
て、その回転方向に沿って形成された複数の孔を有し、
前記操作部の操作に応じた回転により該複数の孔の何れ
か一つが前記落下口と対向する位置に導かれた時、前記
物品収納ケース内の物品を前記落下口から前記落下通路
へ導出可能にする回転盤。
【0008】本願請求項2に係る物品取出装置は、上記
第1の課題を達成するため、以下の構成を有する。 (イ)正面を有する装置本体であって、操作部、物品取
出口および該物品取出口と一端で連通した落下通路を有
する前記装置本体と、(ロ)前記装置本体に装着するこ
とにより、上部の物品投入用開口部が前記装置本体によ
り覆われ、底部の落下口が前記落下通路の他端と対向す
る物品収納ケースであって、物品入れ替え時に前記装置
本体の正面より引き出し可能な前記物品収納ケースと、
(ハ)前記操作部の操作に応じ回転する回転盤であっ
て、その回転方向に沿って形成された複数の孔であっ
て、互いに所定間隔をあけて設けられた複数の孔を有
し、前記操作部の操作により所定間隔分だけ順次回転す
ることに応じ、該複数の孔の一つが順次前記落下口と対
向する位置に導かれ、前記物品収納ケース内の物品を前
記落下口から前記落下通路へ順次導出可能にする回転
盤。
【0009】本願請求項3に係る物品取出装置は、上記
第2の課題を達成するため、以下の構成を有する。 (イ)正面を有する装置本体であって、操作部、物品取
出口および該物品取出口と一端で連通した落下通路を有
する前記装置本体と、(ロ)前記装置本体に装着するこ
とにより、上部の物品投入用開口部が前記装置本体によ
り覆われ、底部の落下口が前記落下通路の他端と対向す
る物品収納ケースであって、物品入れ替え時に前記装置
本体の正面より引き出し可能な前記物品収納ケースと、
(ハ)前記操作部の操作に応じ回転する回転盤であっ
て、その回転方向に沿って形成された複数の孔であっ
て、互いに所定間隔をあけて設けられた複数の孔を有
し、前記操作部の操作により所定間隔分だけ順次回転す
ることに応じ、該複数の孔の一つが順次前記落下口と対
向する位置に導かれ、前記物品収納ケース内の物品を前
記落下口から前記落下通路へ順次導出可能にする回転盤
と、(ニ)前記物品収納ケースの前記落下口を狭めるこ
とができる開閉部材。
【0010】本願請求項4に係る物品取出装置は、上記
第2の課題を達成するため、以下の構成を有する。 (イ)装置本体の前壁には、複数の表示面を有する表示
部材が設けられ、この表示部材は、操作レバーの連結部
材に連動して表示面を変えることができるようになって
いること。
【0011】本願請求項5に係る物品取出装置は、上記
第2の課題を達成するため、以下の構成を有する。 (イ)装置本体の前壁には、複数の表示面を有する表示
部材が設けられ、この表示部材は、操作レバーの連結部
材に連動して表示面を変えることができるようになって
いること。 (ロ)前記操作レバーに連動して、コインセレクターの
コインの必要枚数が切り換わるように構成されているこ
と。
【0012】
【発明の実施の形態】本願請求項1、2記載の物品取出
装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。物品取
出装置1は、装置本体3を有する。装置本体3の上部に
は、物品収納ケース5が着脱自在に設けられている。物
品収納ケース5の底壁21には、回転盤35が回動自在
に設けられ、回転盤35の周囲にはカプセル等の物品A
を一つずつ収容する収容孔39が所定間隔あけて設けら
れている。物品収納ケース5の底壁21には、回転盤3
5に設けられた複数の収容孔39の一つに対向する落下
口43が形成されている。装置本体3には、前記物品収
納ケース5の落下口43と対向する落下通路49が形成
され、この落下通路49は、装置本体3の前壁7下部に
形成された物品取出口51に連通している。装置本体3
の前壁7には、動力伝達部を介して前記回転盤35を前
記所定間隔分だけ回転させる操作部材81が設けられて
いる。
【0013】本願請求項3乃至5記載の物品取出装置の
実施の形態を、図面に基づいて説明する。物品取出装置
1は、装置本体3を有する。装置本体3の上部には、物
品収納ケース5が設けられている。物品収納ケース5の
底壁21には、回転盤35が回動自在に設けられ、回転
盤35の周囲にはカプセル等の物品Aを一つずつ収容す
る収容孔39が所定間隔あけて設けられている。物品収
納ケース5の底壁21には、回転盤35に設けられた複
数の収容孔39の一つに対向する落下口43が形成され
ている。装置本体3には、前記物品収納ケース5の落下
口43と対向する落下通路49が形成され、この落下通
路49は、装置本体3の前壁7下部に形成された物品取
出口51に連通している。装置本体3には、前記物品収
納ケース5の落下口43を狭めることができる開閉部材
53が設けられている。装置本体3の前壁7には、上記
開閉部材53を連結部材63を介して操作することがで
きる操作レバー73が設けられている。装置本体3の前
壁7には、動力伝達部を介して前記回転盤35を前記所
定間隔分だけ回転させる操作部材81が設けられてい
る。装置本体3の前壁に、複数の表示面を有する表示部
材65を設け、この表示部材65の表示面を操作レバー
73の連結部材63に連動して変えることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図
5に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例に係
る物品取出装置を示す斜視図である。図2は、上記物品
取出装置の物品収納ケースを引き出した状態を示す斜視
図である。図3は、上記物品取出装置の内部構造を示す
斜視図である。図4は、上記物品取出装置の内部構造を
示す斜視図である。図5は、上記物品取出装置の側面断
面図である。
【0015】物品取出装置1は、箱型形状の装置本体3
を有している。装置本体3の前面上部には、物品収納ケ
ース5が引き出し自在に設けられている。装置本体3の
前壁7の上部と両側壁9,11の上部の略半分が切り欠
かれて形成されている。また、装置本体3の両側壁9,
11内部には、物品収納ケース5の底壁21両側部を載
置する係合段部15,17が形成されている。係合段部
15,17には、ガイドレール16,18が設けられ、
物品収納ケース5の底壁21両側部にはガイドレール1
6,18に係合する係合溝23,25が形成されてい
る。
【0016】物品収納ケース5は、上面が開放された形
の透過性を有する矩形箱形状をなしており、前壁部27
及び両側壁部29,31の前部が装置本体3の前壁7の
開口7aと側面9,11の開口9a,11aに嵌合する
ようになっている。物品収納ケース5の底壁21には、
円形状の凹部33が形成され、この底壁21は凹部33
に向かって傾斜している。凹部33内には、回転盤35
が底壁21に突設された中心軸37によって回動自在に
設けられている。回転盤35の中心軸37を中心とした
周囲には、内部に小玩具を収容したカプセル等の物品A
を一つずつ収容することのできる収容孔39が所定間隔
あけて設けられている。回転盤35の下面周縁には、環
状のラック41が形成されている。
【0017】物品収納ケース5の底壁21には、回転盤
35の周囲に設けられた複数の収容孔39の一つに対向
する落下口43が形成されている。また、物品収納ケー
ス5の底壁21には、回転盤35の下面周縁に設けられ
たラック41を突出させる開口45が形成されている。
物品収納ケース5内の前記落下口43の上方の位置に
は、この落下口43に対向する回転盤35の収容孔39
に物品Aが入らないようにするためのカバー部材47が
側壁に固定して設けられている。
【0018】装置本体3には、物品収納ケース5の落下
口43と対向する落下通路49が形成され、この落下通
路49は、装置本体3の前壁7下部に形成された物品取
出口51に連通している。装置本体3には、前記物品収
納ケース5の落下口43を狭めることができる開閉部材
53が設けられている。この開閉部材53は、アーム状
に形成され、装置本体3の一側に設けられた受台55に
突設された支軸57に基端が回動自在に取り付けられ、
回転盤35の下側に設けられている。開閉部材53は、
支軸57の近傍に係止軸59が設けられ、この係止軸5
9を係止する略U字状の係合穴61を先端に備えた連結
杆63によって傾動するようになっている。
【0019】連結杆63の後端は、装置本体3の前壁7
に回動自在に設けられた半円柱状の表示部材65の中心
軸67のクランク状に折れ曲がった端部69に連結され
ている。表示部材65の表面には、後記コイン挿入口9
5から挿入すべき金額が表示されている。表示部材65
の一側には、アーム片71が一体に突設され、このアー
ム片71と装置本体3の前壁7から突出する操作レバー
73が略L字状の連結部材75によって連結されてい
る。操作レバー73は、装置本体3の一側に支軸74に
より傾動自在に設けられている。なお、本実施例では、
前壁7から操作レバー73が突出しているが、この構造
に限る必要はなく、機構の設計上許される位置であれば
どこでも構わない。
【0020】装置本体3の前壁7には、円盤状の操作部
材81が設けられている。この操作部材81の回転軸8
3は、装置本体3の後壁13まで伸びて、後壁13で回
動自在に取り付けられている。この回転軸83の後壁1
3近傍には平歯車85が固設されている。この平歯車8
5は、この平歯車85の上部の後壁13に回動自在に設
けられた小歯車87とかみ合っている。この小歯車87
は、この小歯車87の上部の後壁13に回動自在に設け
られた平歯車89とかみ合っている。この平歯車89に
は、一体に駆動歯車91が設けられており、この駆動歯
車91は、物品収納ケース5の底壁21の開口45から
突出する回転盤35の下面周縁に形成された環状のラッ
ク41とかみ合っている。
【0021】装置本体3の前壁7内面には、コイン挿入
口93から挿入されるコインを選別するコインセレクタ
ー95が設けられている。このコインセレクター95
は、コイン1枚用と2枚用に切り替えることができ、こ
の切替えは操作レバー73によって行うことができる。
コインセレクター95は、正規のコインであることを厚
みと直径によって機械的に判断し、挿入されたコインが
正規のものである場合は、コインセレクター95内に設
けられたコイン搬送円盤が回転可能となり、コインが挿
入されない場合及び挿入されたコインが不正のものであ
る場合は、コイン搬送円盤が回転不能となる。
【0022】コインセレクター95のコイン搬送円盤の
回転は、前記操作部材81の回転によって行われる。前
記操作部材81の回転軸83と平行に中間軸97が設け
られ、この中間軸97は装置本体3の前壁7と後壁13
に回動自在に設けられている。この中間軸97の後壁1
3近傍には、前記回転軸83の平歯車85とかみ合う小
歯車99が固設されている。この中間軸97の略中間に
は小ウォーム歯車101が固設され、この小ウォーム歯
車101は、コインセレクター95の回転軸103に設
けられた大ウォーム歯車105とかみ合っている。この
回転軸103は、コインセレクター95の搬送円盤を回
転させるようになっている。
【0023】前壁7の下部には、開閉扉110が設けら
れている。この開閉扉110は、表示部材65、操作部
材81、コイン挿入口93を表出させる開口が形成され
ている。操作レバー73は、開閉扉110によって塞が
れ、開閉扉110を開けないと操作できないようになっ
ている。開閉扉110の下部には、前壁7に形成された
物品取出口51と連通する窓部113が形成され、この
窓部113には、開閉板115が後方に回動自在に取り
付けられている。開閉板115の下部は、後方に回動す
ると物品取出口51に回動自在に設けられた蓋体117
を押し上げ、物品取出口51から装置本体3内に手が入
らないようになっている。また、開閉扉110の上端
が、物品収納ケース5の底壁21前部に設けられた突起
19と係合し、開閉扉110が開かないと物品収納ケー
ス5を引き出せないようになっている。
【0024】物品取出装置1は、上記構成からなり、開
閉扉110を開け、装置本体3の前壁7開口7aから、
安価な小玩具を内蔵したカプセル等の小さい物品Aを収
納した物品収納ケース5を押し込むと、物品収納ケース
5内の回転盤35のラック41が装置本体3内の駆動歯
車91とかみ合うことになる。物品収納ケース5内の物
品Aは安価なので、操作レバー73を上方に押し上げる
と、コインセレクター95がコイン1枚用となり、連結
部材75、アーム片71を介して表示部材65を回転さ
せて、この物品収納ケース5内に収納された物品Aの安
い方の値段、内容等の表示面が前面側に位置する。さら
に、表示部材65の中心軸67、クランク状の端部69
を介して連結杆63を前方に引っ張り、開閉部材53を
物品収納ケース5の落下口43の狭める方向に回動させ
る。落下口43が開閉部材53によって狭められている
ので、小さい物品Aのみが落下可能になる。
【0025】開閉扉110を閉じると、開閉扉110の
上端が物品収納ケース5の突起19に係合し、物品収納
ケース5は引き出せなくなる。この状態で、操作部材8
1を回転させると、操作部材81の回転が、回転軸8
3、平歯車85、小歯車99、中間軸97、小ウォーム
歯車101、大ウォーム歯車105、回転軸103を介
してコインセレクター95の搬送円盤を回転させようと
するが、コインが挿入されていないため、搬送円盤は回
転することができず、従って操作部材81は回転しな
い。コイン挿入口93に不正コインを挿入しても搬送円
盤が回らないため、操作部材81は回転しない。
【0026】コイン挿入口93に正しいコインを1枚挿
入すると、コインセレクター95の搬送円盤が回転可能
となるため、操作部材81は回転可能となる。操作部材
81を半回転させると、操作部材81の回転が、回転軸
83、平歯車85、小歯車87、平歯車89、駆動歯車
91、ラック41を介して回転盤35を僅かに回転させ
る。回転盤35の収容孔39に収容された物品Aが物品
収納ケース5の落下口43の上部に運ばれて落下口43
に落下し、落下通路49を介して物品取出口51に落下
する。物品取出口51に落下した物品Aは、開閉板11
5を押し開いて取り出すことができる。
【0027】高価な玩具を内蔵したカプセル等の大きい
物品Aを収納した物品収納ケース5に取り替える場合
は、前述したように、開閉扉110を開け、装置本体3
の前壁7開口7aから、安価な小玩具を内蔵したカプセ
ル等の小さい物品Aを収納した物品収納ケース5を引き
出して、次の物品収納ケース5を押し込む。物品収納ケ
ース5内の回転盤35のラック41が装置本体3内の駆
動歯車91とかみ合うことになる。物品収納ケース5内
の物品Aは高価で大きいので、操作レバー73を下方に
押し下げると、コインセレクター95がコイン2枚用と
なり、連結部材75、アーム片71を介して表示部材6
5を回転させて、この物品収納ケース5内に収納された
物品Aの高い方の値段、内容等の表示面が前面側に位置
する。さらに、表示部材65の中心軸67、クランク状
の端部69を介して連結杆63を前方に押し出し、開閉
部材53を物品収納ケース5の落下口43の広げる方向
に回動させる。落下口43が開閉部材53によって広げ
られているので、大きい物品Aが落下可能になる。
【0028】開閉扉110を閉じ、コイン挿入口93に
正しいコインを2枚挿入すると、コインセレクター95
の搬送円盤が回転可能となるため、操作部材81は回転
可能となる。操作部材81を半回転させると、操作部材
81の回転が、回転軸83、平歯車85、小歯車87、
平歯車89、駆動歯車91、ラック41を介して回転盤
35を僅かに回転させる。回転盤35の収容孔39に収
容された物品Aが物品収納ケース5の落下口43の上部
に運ばれて落下口43に落下し、落下通路49を介して
物品取出口51に落下する。物品取出口51に落下した
物品Aは、開閉板115を押し開いて取り出すことがで
きる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願請求項1
および2記載の物品取出装置は、物品収納ケース内の物
品を手で入れ替える代わりに、物品収納ケース自体を取
り替え、取り出せる物品を簡単に変更することも可能に
するという効果がある。本願請求項3記載の物品取出装
置は、物品収納ケースの落下口の面積を簡単な機構で変
えることができるので、取り出す物品の大きさが異なっ
ても、充分対応ができる汎用性のある構造にすることが
できるという効果がある。本願請求項4および5記載の
物品取出装置は、例えば100円のカプセル等の物品を
200円のカプセル等の物品に変えて使用する場合、操
作レバーを一度操作するだけで、金額の表示部の変更
(100円から200円への変更)、物品の大きさにあ
わせた物品収納ケースの落下口の面積の変更、投入金額
(コインの枚数)を認識させる機能を有するコインセレ
クターの認識金額の変更を行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る物品取出装置を示す斜
視図である。
【図2】上記物品取出装置の物品収納ケースを引き出し
た状態を示す斜視図である。
【図3】上記物品取出装置の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図4】上記物品取出装置の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図5】上記物品取出装置の側面断面図である。
【符号の説明】
1 物品取出装置 3 装置本体 5 物品収納ケース 7 前壁 7a 開口 9 側壁 9a 開口 11 側壁 11a 開口 13 後壁 15 係合段部 16 ガイドレール 17 係合段部 18 ガイドレール 19 突起 21 底壁 23 係合溝 25 係合溝 27 前壁部 29 側壁部 31 側壁部 33 凹部 35 回転盤 37 中心軸 39 収容孔 41 ラック 43 落下口 45 開口 47 カバー部材 49 落下通路 51 物品取出口 53 開閉部材 55 受台 57 支軸 59 係止軸 61 係合穴 63 連結杆(連結部材) 65 表示部材 67 中心軸 69 端部 71 アーム片 73 操作レバー 74 支軸 75 連結部材 81 操作部材 83 回転軸 85 平歯車 87 小歯車 89 平歯車 91 駆動歯車 93 コイン挿入口 95 コインセレクター 97 中間軸 99 小歯車 101 小ウォーム歯車 103 回転軸 105 大ウォーム歯車 110 開閉扉 113 窓部 115 開閉板 117 蓋体 A 物品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月29日(2002.11.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 物品取出装置、物品取出装置の物品取
出方法、物品取出装置の操作方法、物品取出装置の物品
収納ケースの取替方法、物品取出装置の組立方法及び物
品取出装置の物品収納ケース操作方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、装置本体の操作
部材を操作すると、装置本体内に設けられたカプセル等
の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、装置本体内に設けられたカプセル
等の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置
は、カプセル等の物品を収納する物品収納ケースが装置
本体に固定して設けられていた。
【0003】従来、装置本体内に設けられたカプセル等
の物品を一つずつ取り出すことができる物品取出装置
は、1種類の大きさの物品を取り出せるようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の物品取出装置
は、物品収納ケースに収納した物品を入替える場合、物
品収納ケースの開口を塞ぐ蓋体を外し、その開口から手
を入れて物品収納ケースの中に収納した物品を全部取り
出し、最初とは異なる物品を開口から物品収納ケースに
入れ直す必要があるため、極めて面倒であるという問題
点があった。
【0005】また従来の物品取出装置は、取り出せる物
品の大きさが1種類しかないため、異なる大きさの物品
を収納することができず、汎用性に欠けるという問題点
があった。
【0006】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したも
のであって、物品収納ケース内の物品を簡単に入れ替え
ることができる物品取出装置、物品取出装置の物品取出
方法、物品取出装置の操作方法、物品取出装置の物品収
納ケースの取替方法、物品取出装置の組立方法及び物品
取出装置の物品収納ケース操作方法を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る物品
取出装置の操作方法は、上記課題を達成するため、操作
部と、物品取出口と、該物品取出口に連通した落下通路
と、を有する装置本体と、底部に前記落下通路と対向す
る落下口を有し、前面から前記装置本体に収容されるよ
うになった、物品を収納するための物品収納ケースと、
前記物品収納ケースの底部に設けられ、物品を収容する
ための収容孔を有し、前記操作部の操作に応じ回動する
回転盤であって、前記操作部の操作に応じた回動により
前記収容孔が前記落下口と対向したときに、前記物品収
納ケース内の物品を前記落下口から前記落下通路へ落下
させる回転盤と、を有する物品取出装置を用意する段階
と、前記物品収納ケースを前記装置本体から引き出すに
際して、該物品収納ケースの上面を開放した状態にする
段階と、を備えている。
【0008】本願請求項2に係る物品取出装置の物品収
納ケースの取替方法は、上記課題を達成するため、操作
部と、物品取出口と、該物品取出口に連通した落下通路
と、を有する装置本体と、底部に前記落下通路と対向す
る落下口を有し、前面から前記装置本体に収容されるよ
うになった、物品を収納するための物品収納ケースと、
前記物品収納ケースの底部に設けられ、物品を収容する
ための収容孔を有し、前記操作部の操作に応じ回動する
回転盤であって、前記操作部の操作に応じた回動により
前記収容孔が前記落下口と対向したときに、前記物品収
納ケース内の物品を前記落下口から前記落下通路へ落下
させる回転盤と、を有する物品取出装置を用意する段階
と、前記装置本体の前面から前記物品収納ケースを取り
外す段階と、前記装置本体の前面から前記物品収納ケー
スを装着する段階と、を備えている。
【0009】本願請求項3に係る物品取出装置は、上記
課題を達成するため、操作部と、物品取出口と、該物品
取出口に連通した落下通路と、を有する装置本体と、底
部に前記落下通路と対向する落下口を有し、前面から前
記装置本体に収容されるようになった、物品を収納する
ための物品収納ケースと、前記物品収納ケースの底部に
設けられ、物品を収容するための収容孔を有し、前記操
作部の操作に応じ回動する回転盤であって、前記操作部
の操作に応じた回動により前記収容孔が前記落下口と対
向したときに、前記物品収納ケース内の物品を前記落下
口から前記落下通路へ落下させる回転盤と、を有する物
品取出装置であって、前記物品収納ケースは、前記装置
本体の前面から取替可能である。
【0010】本願請求項4に係る物品取出装置は、上記
課題を達成するため、操作部と、物品取出口と、該物品
取出口に連通した落下通路と、を有する装置本体と、底
部に前記落下通路と対向する落下口を有し、前面から前
記装置本体に収容されるようになった、物品を収納する
ための物品収納ケースと、前記物品収納ケースの底部に
設けられ、物品を収容するための収容孔を有し、前記操
作部の操作に応じ回動する回転盤であって、前記操作部
の操作に応じた回動により前記収容孔が前記落下口と対
向したときに、前記物品収納ケース内の物品を前記落下
口から前記落下通路へ落下させる回転盤と、を備え、前
記物品収納ケースの上面が開放された状態では、該物品
収納ケースの前記落下口は前記落下通路と対向しないよ
うになっている。
【0011】本願請求項5に係る物品取出装置の物品取
出方法は、上記課題を達成するため、(1)(A)前面
に開口部が形成され、操作部と、物品取出口と、該物品
取出口に連通する落下通路と、前記操作部の操作により
回動する歯車と、を有する装置本体と、(B)上面が開
放され、底部に落下口が形成されている物品収納ケース
であって、前記装置本体の前記開口部に装着されること
により、前記落下口は前記落下通路に対向する物品収納
ケースと、(C)前記物品収納ケースの底部に回動自在
に設けられ、物品を収容するための収容孔及び前記歯車
にかみ合うラックを有した回転盤と、を有する物品取出
装置を用意する工程と、(2)前記物品収納ケースに複
数の物品を収容する工程と、(3)前記ラックが前記歯
車とかみ合うように、前記物品収納ケースを前記装置本
体の前面より前記開口部に装着する工程と、(4)前記
操作部の操作により、前記歯車および前記ラックを介し
て前記回転盤を回動させて、前記収容孔に収容された物
品を、前記落下口及び前記落下通路を介し、前記物品取
出口に落下せしめる工程と、を備えている。
【0012】本願請求項6に係る物品取出装置の物品取
出方法は、前記物品取出装置を用意する工程は、物品の
値段、内容等を表示する複数の表示面と、前記複数の表
示面の中から表示すべき表示面を変化させる第1操作レ
バーと、を有する表示部材を、前記装置本体に設ける工
程を含み、前記第1操作レバーを操作することにより、
前記表示すべき表示面を変化させる工程をさらに備えて
いる。
【0013】本願請求項7に係る物品取出装置の物品取
出方法は、前記物品取出装置を用意する工程は、コイン
必要枚数を切替可能なコインセレクターであって、前記
コイン必要枚数を切り替える第2操作レバーと、挿入さ
れたコインに応じて回転可能又は回転不可能となり、前
記歯車にかみ合う回転盤と、を有するコインセレクター
を、前記物品取出装置に設ける工程を含み、前記第2操
作レバーを操作してコイン必要枚数を切り替えることに
より、前記回転盤は、前記装置本体に前記コイン必要枚
数のコインが挿入されたときに、回転可能となって前記
歯車を回転可能にするようになる工程をさらに備えてい
る。
【0014】本願請求項8に係る物品取出装置は、上記
課題を達成するため、(A)前面に開口部が形成され、
操作部と、物品取出口と、該物品取出口に連通する落下
通路と、前記操作部の操作により回動する歯車と、を有
する装置本体と、(B)上面が開放され、底部に落下口
が形成されている物品収納ケースであって、前記前面か
ら前記装置本体の前記開口部に装着されることにより、
前記落下口は前記落下通路に対向する物品収納ケース
と、(C)前記物品収納ケースの底部に回動自在に設け
られ、物品を収容するための収容孔及び前記歯車とかみ
合うラックを有した回転盤であって、前記操作部の操作
に伴って回動することにより前記収容孔が前記落下口に
対向したときに、該収容孔に収容されている物品を該落
下口及び前記落下通路を介して前記物品取出口に落下さ
せるようになっている回転盤と、を備えている。
【0015】本願請求項9に係る物品取出装置は、前記
物品収納ケースは、前記開口部より着脱自在となってお
り、前記開口部に押し込まれることにより装着される。
【0016】本願請求項10に係る物品取出装置の物品
取出方法は、上記課題を達成するため、(1)(A)前
面に開口部が形成され、操作部と、物品取出口と、該物
品取出口に連通する落下通路と、前記操作部の操作によ
り回動する歯車と、を有する装置本体と、(B)上面が
開放され、底部に落下口が形成されている物品収納ケー
スであって、上面が開放されない状態になるまで前記装
置本体の前記開口部に押し込まれることにより、前記落
下口は前記落下通路に対向する物品収納ケースと、
(C)前記物品収納ケースの底部に回動自在に設けら
れ、物品を収容するための収容孔及び前記歯車とかみ合
うラックを有した回転盤と、を備えた物品取出装置を用
意する工程と、(2)前記物品収納ケースに複数の物品
を収容する工程と、(3)前記ラックが前記歯車とかみ
合うように、前記物品収納ケースの上面が開放されない
状態となるまで、前記物品収納ケースを前記装置本体の
前面より前記開口部に押し込む工程と、(4)前記操作
部の操作により、前記歯車および前記ラックを介して前
記回転盤を回動させて、前記収容孔に収容された物品
を、前記落下口及び前記落下通路を介し、前記物品取出
口に落下せしめる工程と、を備えている。
【0017】本願請求項11に係る物品取出装置の物品
取出方法は、前記物品取出装置を用意する工程は、コイ
ン必要枚数を切替可能なコインセレクターであって、コ
イン必要枚数を切り替える第2操作レバーと、挿入され
たコインに応じて回転可能又は回転不可能となり、前記
歯車にかみ合う回転盤と、を有するコインセレクター
を、前記物品取出装置に設ける工程を含み、前記第2操
作レバーを操作してコイン必要枚数を切り替えることに
より、前記回転盤は、前記装置本体に前記コイン必要枚
数のコインが挿入されたときに、回転可能となって前記
歯車を回転可能にするようになる工程をさらに備えてい
る。
【0018】本願請求項12に係る物品取出装置は、上
記課題を達成するため、(A)前面に開口部が形成さ
れ、操作部と、物品取出口と、該物品取出口に連通する
落下通路と、前記操作部の操作により回動する歯車と、
を有する装置本体と、(B)上面が開放され、底部に落
下口が形成されている物品収納ケースであって、上面が
開放されない状態になるまで前記装置本体の前面より前
記開口部に押し込まれることにより、前記落下口は前記
落下通路に対向する物品収納ケースと、(C)前記物品
収納ケースの底部に回動自在に設けられ、物品を収容す
るための収容孔及び前記前記歯車とかみ合うラックを有
した回転盤であって、前記操作部の操作に伴って回動す
ることにより前記収容孔が前記落下口に対向したとき
に、該収容孔に収容されている物品を該落下口及び前記
落下通路を介して前記物品取出口に落下させるようにな
っている回転盤と、を備えている。
【0019】本願請求項13に係る物品取出装置は、前
記物品収納ケースは、前記開口部より着脱自在である。
【0020】本願請求項14に係る物品取出装置の物品
取出方法は、上記課題を達成するため、(1)(A)前
面に開口部が形成され、操作部と、物品取出口と、該物
品取出口に連通する落下通路と、前記操作部の操作によ
り回動する歯車と、を有する装置本体と、(B)上面が
開放され、底部に落下口が形成されている物品収納ケー
スであって、前記前面から前記装置本体の前記開口部に
装着されることにより、前記落下口は前記落下通路に対
向する物品収納ケースと、(C)前記物品収納ケースの
底部に回動自在に設けられ、物品を収容するための収容
孔及び前記歯車とかみ合うラックを有した回転盤と、
(D)物品の値段、内容等を表示する複数の表示面と、
前記複数の表示面の中から表示すべき表示面を変化させ
る操作レバーと、を有した、前記装置本体に設けられた
表示部材と、を備えた物品取出装置を用意する工程と、
(2)前記操作レバーを操作することにより、前記表示
すべき表示面を変化させる工程と、(3)前記ラックが
前記歯車とかみ合うように、前記物品収納ケースを前記
装置本体の前面より前記開口部に装着する工程と、
(4)前記操作部の操作により、前記歯車および前記ラ
ックを介して前記回転盤を回動させて、前記収容孔に収
容された物品を、前記落下口及び前記落下通路を介し、
前記物品取出口に落下せしめる工程と、を備えている。
【0021】本願請求項15に係る物品取出装置の物品
取出方法は、上記課題を達成するため、(1)(A)前
面に開口部が形成され、操作部と、物品取出口と、該物
品取出口に連通する落下通路と、前記操作部の操作によ
り回動する歯車と、を有する装置本体と、(B)上面が
開放され、底部に落下口が形成されている物品収納ケー
スであって、前記前面から前記装置本体の前記開口部に
装着されることにより、前記落下口は前記落下通路に対
向する物品収納ケースと、(C)前記物品収納ケースの
底部に回動自在に設けられ、物品を収容するための収容
孔及び前記歯車とかみ合うラックを有した回転盤と、
(D)前記装置本体に設けられコイン必要枚数を切替可
能なコインセレクターであって、前記コイン必要枚数を
切り替える操作レバーと、挿入されたコインに応じて回
転可能又は回転不可能となり、前記歯車にかみ合う回転
盤と、を有するコインセレクターと、を備えた物品取出
装置を用意する工程と、(2)前記操作レバーを操作す
ることにより、前記コインセレクターのコイン必要枚数
を切り替える工程と、(3)前記ラックが前記歯車とか
み合うように、前記物品収納ケースを前記装置本体の前
面より前記開口部に装着する工程と、(4)前記回転盤
が回転可能となって前記歯車を回転可能とするように、
前記装置本体に前記コイン必要枚数のコインを挿入する
工程と、(5)前記操作部の操作により、前記歯車およ
び前記ラックを介して前記回転盤を回動させて、前記収
容孔に収容された物品を、前記落下口及び前記落下通路
を介し、前記物品取出口に落下せしめる工程と、を備え
ている。
【0022】本願請求項16に係る物品取出装置は、上
記課題を達成するため、(A)前面に開口部が形成さ
れ、操作部と、物品取出口と、該物品取出口に連通する
落下通路と、前記操作部の操作により回動する歯車と、
を有する装置本体と、(B)上面が開放され、底部に落
下口が形成されている物品収納ケースであって、前記前
面から前記装置本体の前記開口部に装着されることによ
り、前記落下口は前記落下通路に対向する物品収納ケー
スと、(C)前記物品収納ケースの底部に回動自在に設
けられ、物品を収容するための収容孔及び前記歯車にか
み合うラックを有した回転盤と、(D)物品の値段、内
容等を表示する複数の表示面と、前記複数の表示面の中
から表示すべき表示面を変化させる操作レバーと、を有
した、前記装置本体に設けられた表示部材と、を備えて
いる。
【0023】本願請求項17に係る物品取出装置は、前
記物品収納ケースは、前記開口部に押し込まれることに
より装着される。
【0024】本願請求項18に係る物品取出装置は、上
記課題を達成するため、(A)前面に開口部が形成さ
れ、操作部と、物品取出口と、該物品取出口に連通する
落下通路と、前記操作部の操作により回動する歯車と、
を有する装置本体と、(B)上面が開放され、底部に落
下口が形成されている物品収納ケースであって、前記前
面から前記装置本体の前記開口部に装着されることによ
り、前記落下口は前記落下通路に対向する物品収納ケー
スと、(C)前記物品収納ケースの底部に回動自在に設
けられ、物品を収容するための収容孔及び前記歯車とか
み合うラックを有した回転盤と、(D)前記装置本体内
部に設けられコイン必要枚数を切替可能なコインセレク
ターであって、前記コイン必要枚数を切り替える操作レ
バーと、挿入されたコインに応じて回転可能又は回転不
可能となり、前記歯車にかみ合う回転盤と、を有するコ
インセレクターと、を備え、前記回転盤は、前記装置本
体に前記コイン必要枚数のコインが挿入されたときに、
回転可能となって前記歯車を回転可能にする。
【0025】本願請求項19に係る物品取出装置は、前
記物品収納ケースは、前記開口部に押し込まれることに
より装着される。
【0026】本願請求項20に係る物品取出装置の組立
方法は、上記課題を達成するため、物品を取り出すため
の物品取出口に連通した落下通路と、物品を取り出すた
めに操作する操作部と、該操作部に対する操作により回
転する歯車と、を有する装置本体を用意する段階と、底
部に前記落下通路と対向する落下口を有し、前面から前
記装置本体に収容されるようになった、物品を収納する
ための物品収納ケースを用意する段階と、物品を収容し
うる収容孔及び前記歯車にかみ合うためのラックを有
し、前記物品収納ケース内に回動自在に設けられた回転
盤を用意する段階と、前記操作部に対する操作に伴って
前記回転盤が回動し前記収容孔が前記落下口に対向した
ときに、該収容孔に収容されている物品を該落下口及び
前記落下通路を介して前記物品取出口に落下させるよう
に、前記ラックを前記歯車にかみ合わせて前記物品収納
ケースを前記装置本体に装着する段階と、を備えてい
る。
【0027】本願請求項21に係る物品取出装置の組立
方法は、前記物品収納ケースを引き出すに際して、前記
ラックが前記歯車にかみ合わない状態となるように、前
記物品収納ケースを動かす段階を備えている。
【0028】本願請求項22に係る物品取出装置の組立
方法は、前記物品収納ケースを前記装置本体より分離す
る段階を備えている。
【0029】本願請求項23に係る物品取出装置の組立
方法は、前記物品収納ケースに収納されている物品とは
異なる物品を収納した物品収納ケースを、前記ラックが
前記歯車にかみ合うように、前記装置本体に装着する段
階を備えている。
【0030】本願請求項24に係る物品取出装置の物品
収納ケース操作方法は、上記課題を達成するため、物品
を取り出すための物品取出口に連通した落下通路と、物
品を取り出すために操作する操作部と、該操作部に対す
る操作により回転する歯車と、を有する装置本体と、底
部に前記落下通路と対向する落下口を有し、前面から前
記装置本体に収容されるようになった、物品を収納する
ための物品収納ケースと、物品を収容しうる収容孔及び
前記歯車にかみ合うラックを有し、前記物品収納ケース
内に回動自在に設けられた回転盤であって、前記操作部
に対する操作に伴って回動することにより前記収容孔が
前記落下口に対向したときに、該収容孔に収容されてい
る物品を該落下口及び前記落下通路を介して前記物品取
出口に落下させるようになっている回転盤と、を備える
物品取出装置を用意する段階と、前記物品収納ケースを
引き出すに際して、前記ラックが前記歯車にかみ合わな
い状態となるように前記物品収納ケースを動かす段階
と、を備えている。
【0031】本願請求項25に係る物品取出装置の物品
収納ケース操作方法は、前記物品収納ケースを、前記ラ
ックが前記歯車にかみ合う状態となるように動かす段階
を備えている。
【0032】
【発明の実施の形態】本願発明に係る物品取出装置の実
施の形態を、図面に基づいて説明する。物品取出装置1
は、装置本体3と、物品収納ケース5と、回転盤35
と、表示部材65と、コインセレクター95とを備えて
いる。装置本体3は、前面に開口部7aが形成され、操
作部81と、物品取出口51と、該物品取出口51に連
通する落下通路49と、前記操作部81の操作により回
動する歯車91とを有する。物品収納ケース5は、上面
が開放され、底部21に落下口43が形成されており、
前記前面から上面が開放されない状態になるまで前記装
置本体3の前記開口部7aに押し込まれて装着されるこ
とにより、前記落下口43は前記落下通路49に対向す
る。
【0033】回転盤35は、前記物品収納ケース5の底
部21に回動自在に設けられ、物品Aを収容するための
収容孔39及び前記歯車91とかみ合うラック41を有
したものであって、前記操作部81の操作に伴って回動
することにより前記収容孔39が前記落下口43に対向
したときに、該収容孔39に収容されている物品Aを該
落下口43及び前記落下通路49を介して前記物品取出
口51に落下させるようになっている。
【0034】表示部材65は、物品Aの値段、内容等を
表示する複数の表示面と、前記複数の表示面の中から表
示すべき表示面を変化させる第1操作レバー73とを有
し、前記装置本体3に設けられている。コインセレクタ
ー95は、前記装置本体3内部に設けられコイン必要枚
数を切替可能なものであって、前記コイン必要枚数を切
り替える第2操作レバー73と、挿入されたコインに応
じて回転可能又は回転不可能となり、前記歯車91にか
み合う回転盤35とを有する。
【0035】前記物品収納ケース5は、前記装置本体3
の前面の開口部7aより着脱自在となって取替可能であ
り、前記開口部7aに押し込まれることにより装着され
る。また、前記物品収納ケース5の上面が開放された状
態では、該物品収納ケース5の前記落下口43は前記落
下通路49と対向しない。さらにまた、前記回転盤35
は、前記装置本体3に前記コイン必要枚数のコインが挿
入されたときに、回転可能となって前記歯車91を回転
可能にする。
【0036】物品取出装置の操作方法は、上記物品取出
装置1を用意する段階と、前記物品収納ケース5を前記
装置本体3から引き出すに際して、該物品収納ケース5
の上面を開放した状態にする段階とを備える。物品取出
装置の物品収納ケースの取替方法は、上記物品取出装置
1を用意する段階と、前記装置本体3の前面から前記物
品収納ケース5を取り外す段階と、前記装置本体3の前
面から前記物品収納ケース5を装着する段階とを備え
る。
【0037】物品取出装置の物品取出方法は、上記物品
取出装置1を用意する工程と、前記物品収納ケース5に
複数の物品Aを収容する工程と、前記ラック41が前記
歯車91とかみ合うように、前記物品収納ケース5の上
面が開放されない状態となるまで、前記物品収納ケース
5を前記装置本体3の前面より前記開口部7aに押し込
んで装着する工程と、前記操作部81の操作により、前
記歯車91および前記ラック41を介して前記回転盤3
5を回動させて、前記収容孔39に収容された物品A
を、前記落下口43及び前記落下通路49を介し、前記
物品取出口51に落下せしめる工程とを備える。
【0038】なお、上記物品取出装置の物品取出方法の
前記物品取出装置1を用意する工程は、物品Aの値段、
内容等を表示する複数の表示面と、前記複数の表示面の
中から表示すべき表示面を変化させる第1操作レバー7
3とを有する表示部材65を、前記装置本体3に設ける
工程を含み、前記第1操作レバー73を操作することに
より、前記表示すべき表示面を変化させる工程をさらに
備えても構わない。
【0039】また、上記物品取出装置の物品取出方法の
前記物品取出装置1を用意する工程は、コイン必要枚数
を切替可能なコインセレクター95であって、前記コイ
ン必要枚数を切り替える第2操作レバー73と、挿入さ
れたコインに応じて回転可能又は回転不可能となり、前
記歯車91にかみ合う回転盤35とを有するコインセレ
クター95を、前記物品取出装置1に設ける工程を含
み、前記第2操作レバー73を操作してコイン必要枚数
を切り替えることにより、前記回転盤35は、前記装置
本体3に前記コイン必要枚数のコインが挿入されたとき
に、回転可能となって前記歯車91を回転可能にするよ
うになる工程をさらに備えても構わない。
【0040】また、物品取出装置の組立方法は、物品A
を取り出すための物品取出口51に連通した落下通路4
9と、物品Aを取り出すために操作する操作部81と、
該操作部81に対する操作により回転する歯車91と、
を有する装置本体3を用意する段階と、底部21に前記
落下通路49と対向する落下口43を有し、前面から前
記装置本体3に収容されるようになった、物品Aを収納
するための物品収納ケース5を用意する段階と、物品A
を収容しうる収容孔39及び前記歯車91にかみ合うた
めのラック41を有し、前記物品収納ケース5内に回動
自在に設けられた回転盤35を用意する段階と、前記操
作部81に対する操作に伴って前記回転盤35が回動し
前記収容孔39が前記落下口43に対向したときに、該
収容孔39に収容されている物品Aを該落下口43及び
前記落下通路49を介して前記物品取出口51に落下さ
せるように、前記ラック41を前記歯車91にかみ合わ
せて前記物品収納ケース5を前記装置本体3に装着する
段階とを備える。
【0041】また、上記物品取出装置の組立方法は、前
記物品収納ケース5を引き出すに際して、前記ラック4
1が前記歯車91にかみ合わない状態となるように、前
記物品収納ケース5を動かす段階をも備える。さらにま
た、上記物品取出装置の組立方法は、前記物品収納ケー
ス5を前記装置本体3より分離する段階を備える。ま
た、上記物品取出装置の組立方法は、前記物品収納ケー
ス5に収納されている物品Aとは異なる物品Aを収納し
た物品収納ケース5を、前記ラック41が前記歯車91
にかみ合うように、前記装置本体3に装着する段階を備
える。
【0042】物品取出装置の物品収納ケース操作方法
は、物品Aを取り出すための物品取出口51に連通した
落下通路49と、物品Aを取り出すために操作する操作
部81と、該操作部81に対する操作により回転する歯
車91と、を有する装置本体3と、底部21に前記落下
通路49と対向する落下口43を有し、前面から前記装
置本体3に収容されるようになった、物品Aを収納する
ための物品収納ケース5と、物品Aを収容しうる収容孔
39及び前記歯車91にかみ合うラック41を有し、前
記物品収納ケース5内に回動自在に設けられた回転盤3
5であって、前記操作部81に対する操作に伴って回動
することにより前記収容孔39が前記落下口43に対向
したときに、該収容孔39に収容されている物品Aを該
落下口43及び前記落下通路49を介して前記物品取出
口51に落下させるようになっている回転盤35とを備
える物品取出装置1を用意する段階と、前記物品収納ケ
ース5を引き出すに際して、前記ラック41が前記歯車
91にかみ合わない状態となるように前記物品収納ケー
ス5を動かす段階とを備える。上記物品取出装置の物品
収納ケース操作方法は、前記物品収納ケース5を、前記
ラック41が前記歯車91にかみ合う状態となるように
動かす段階をも備える。
【0043】物品取出装置1は、装置本体3を有する。
装置本体3の上部には、物品収納ケース5が着脱自在に
設けられている。物品収納ケース5の底壁21には、回
転盤35が回動自在に設けられ、回転盤35の周囲には
カプセル等の物品Aを一つずつ収容する収容孔39が所
定間隔あけて設けられている。物品収納ケース5の底壁
21には、回転盤35に設けられた複数の収容孔39の
一つに対向する落下口43が形成されている。装置本体
3には、前記物品収納ケース5の落下口43と対向する
落下通路49が形成され、この落下通路49は、装置本
体3の前壁7下部に形成された物品取出口51に連通し
ている。装置本体3の前壁7には、動力伝達部を介して
前記回転盤35を前記所定間隔分だけ回転させる操作部
材81が設けられている。
【0044】装置本体3には、前記物品収納ケース5の
落下口43を狭めることができる開閉部材53が設けら
れている。装置本体3の前壁7には、上記開閉部材53
を連結部材63を介して操作することができる操作レバ
ー73が設けられている。装置本体3の前壁7には、動
力伝達部を介して前記回転盤35を前記所定間隔分だけ
回転させる操作部材81が設けられている。装置本体3
の前壁に、複数の表示面を有する表示部材65を設け、
この表示部材65の表示面を操作レバー73の連結部材
63に連動して変えることができる。
【0045】以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至
図5に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例に
係る物品取出装置を示す斜視図である。図2は、上記物
品取出装置の物品収納ケースを引き出した状態を示す斜
視図である。図3は、上記物品取出装置の内部構造を示
す斜視図である。図4は、上記物品取出装置の内部構造
を示す斜視図である。図5は、上記物品取出装置の側面
断面図である。
【0046】物品取出装置1は、箱型形状の装置本体3
を有している。装置本体3の前面上部には、物品収納ケ
ース5が引き出し自在に設けられている。装置本体3の
前壁7の上部と両側壁9,11の上部の略半分が切り欠
かれて形成されている。また、装置本体3の両側壁9,
11内部には、物品収納ケース5の底壁21両側部を載
置する係合段部15,17が形成されている。係合段部
15,17には、ガイドレール16,18が設けられ、
物品収納ケース5の底壁21両側部にはガイドレール1
6,18に係合する係合溝23,25が形成されてい
る。
【0047】物品収納ケース5は、上面が開放された形
の透過性を有する矩形箱形状をなしており、前壁部27
及び両側壁部29,31の前部が装置本体3の前壁7の
開口7aと側面9,11の開口9a,11aに嵌合する
ようになっている。物品収納ケース5の底壁21には、
円形状の凹部33が形成され、この底壁21は凹部33
に向かって傾斜している。凹部33内には、回転盤35
が底壁21に突設された中心軸37によって回動自在に
設けられている。回転盤35の中心軸37を中心とした
周囲には、内部に小玩具を収容したカプセル等の物品A
を一つずつ収容することのできる収容孔39が所定間隔
あけて設けられている。回転盤35の下面周縁には、環
状のラック41が形成されている。
【0048】物品収納ケース5の底壁21には、回転盤
35の周囲に設けられた複数の収容孔39の一つに対向
する落下口43が形成されている。また、物品収納ケー
ス5の底壁21には、回転盤35の下面周縁に設けられ
たラック41を突出させる開口45が形成されている。
物品収納ケース5内の前記落下口43の上方の位置に
は、この落下口43に対向する回転盤35の収容孔39
に物品Aが入らないようにするためのカバー部材47が
側壁に固定して設けられている。
【0049】装置本体3には、物品収納ケース5の落下
口43と対向する落下通路49が形成され、この落下通
路49は、装置本体3の前壁7下部に形成された物品取
出口51に連通している。装置本体3には、前記物品収
納ケース5の落下口43を狭めることができる開閉部材
53が設けられている。この開閉部材53は、アーム状
に形成され、装置本体3の一側に設けられた受台55に
突設された支軸57に基端が回動自在に取り付けられ、
回転盤35の下側に設けられている。開閉部材53は、
支軸57の近傍に係止軸59が設けられ、この係止軸5
9を係止する略U字状の係合穴61を先端に備えた連結
杆63によって傾動するようになっている。
【0050】連結杆63の後端は、装置本体3の前壁7
に回動自在に設けられた半円柱状の表示部材65の中心
軸67のクランク状に折れ曲がった端部69に連結され
ている。表示部材65の表面には、後記コイン挿入口9
5から挿入すべき金額が表示されている。表示部材65
の一側には、アーム片71が一体に突設され、このアー
ム片71と装置本体3の前壁7から突出する操作レバー
73が略L字状の連結部材75によって連結されてい
る。操作レバー73は、装置本体3の一側に支軸74に
より傾動自在に設けられている。なお、本実施例では、
前壁7から操作レバー73が突出しているが、この構造
に限る必要はなく、機構の設計上許される位置であれば
どこでも構わない。
【0051】装置本体3の前壁7には、円盤状の操作部
材81が設けられている。この操作部材81の回転軸8
3は、装置本体3の後壁13まで伸びて、後壁13で回
動自在に取り付けられている。この回転軸83の後壁1
3近傍には平歯車85が固設されている。この平歯車8
5は、この平歯車85の上部の後壁13に回動自在に設
けられた小歯車87とかみ合っている。この小歯車87
は、この小歯車87の上部の後壁13に回動自在に設け
られた平歯車89とかみ合っている。この平歯車89に
は、一体に駆動歯車91が設けられており、この駆動歯
車91は、物品収納ケース5の底壁21の開口45から
突出する回転盤35の下面周縁に形成された環状のラッ
ク41とかみ合っている。
【0052】装置本体3の前壁7内面には、コイン挿入
口93から挿入されるコインを選別するコインセレクタ
ー95が設けられている。このコインセレクター95
は、コイン1枚用と2枚用に切り替えることができ、こ
の切替えは操作レバー73によって行うことができる。
コインセレクター95は、正規のコインであることを厚
みと直径によって機械的に判断し、挿入されたコインが
正規のものである場合は、コインセレクター95内に設
けられたコイン搬送円盤が回転可能となり、コインが挿
入されない場合及び挿入されたコインが不正のものであ
る場合は、コイン搬送円盤が回転不能となる。
【0053】コインセレクター95のコイン搬送円盤の
回転は、前記操作部材81の回転によって行われる。前
記操作部材81の回転軸83と平行に中間軸97が設け
られ、この中間軸97は装置本体3の前壁7と後壁13
に回動自在に設けられている。この中間軸97の後壁1
3近傍には、前記回転軸83の平歯車85とかみ合う小
歯車99が固設されている。この中間軸97の略中間に
は小ウォーム歯車101が固設され、この小ウォーム歯
車101は、コインセレクター95の回転軸103に設
けられた大ウォーム歯車105とかみ合っている。この
回転軸103は、コインセレクター95の搬送円盤を回
転させるようになっている。
【0054】前壁7の下部には、開閉扉110が設けら
れている。この開閉扉110は、表示部材65、操作部
材81、コイン挿入口93を表出させる開口が形成され
ている。操作レバー73は、開閉扉110によって塞が
れ、開閉扉110を開けないと操作できないようになっ
ている。開閉扉110の下部には、前壁7に形成された
物品取出口51と連通する窓部113が形成され、この
窓部113には、開閉板115が後方に回動自在に取り
付けられている。開閉板115の下部は、後方に回動す
ると物品取出口51に回動自在に設けられた蓋体117
を押し上げ、物品取出口51から装置本体3内に手が入
らないようになっている。また、開閉扉110の上端
が、物品収納ケース5の底壁21前部に設けられた突起
19と係合し、開閉扉110が開かないと物品収納ケー
ス5を引き出せないようになっている。
【0055】物品取出装置1は、上記構成からなり、開
閉扉110を開け、装置本体3の前壁7開口7aから、
安価な小玩具を内蔵したカプセル等の小さい物品Aを収
納した物品収納ケース5を押し込むと、物品収納ケース
5内の回転盤35のラック41が装置本体3内の駆動歯
車91とかみ合うことになる。物品収納ケース5内の物
品Aは安価なので、操作レバー73を上方に押し上げる
と、コインセレクター95がコイン1枚用となり、連結
部材75、アーム片71を介して表示部材65を回転さ
せて、この物品収納ケース5内に収納された物品Aの安
い方の値段、内容等の表示面が前面側に位置する。さら
に、表示部材65の中心軸67、クランク状の端部69
を介して連結杆63を前方に引っ張り、開閉部材53を
物品収納ケース5の落下口43の狭める方向に回動させ
る。落下口43が開閉部材53によって狭められている
ので、小さい物品Aのみが落下可能になる。
【0056】開閉扉110を閉じると、開閉扉110の
上端が物品収納ケース5の突起19に係合し、物品収納
ケース5は引き出せなくなる。この状態で、操作部材8
1を回転させると、操作部材81の回転が、回転軸8
3、平歯車85、小歯車99、中間軸97、小ウォーム
歯車101、大ウォーム歯車105、回転軸103を介
してコインセレクター95の搬送円盤を回転させようと
するが、コインが挿入されていないため、搬送円盤は回
転することができず、従って操作部材81は回転しな
い。コイン挿入口93に不正コインを挿入しても搬送円
盤が回らないため、操作部材81は回転しない。
【0057】コイン挿入口93に正しいコインを1枚挿
入すると、コインセレクター95の搬送円盤が回転可能
となるため、操作部材81は回転可能となる。操作部材
81を半回転させると、操作部材81の回転が、回転軸
83、平歯車85、小歯車87、平歯車89、駆動歯車
91、ラック41を介して回転盤35を僅かに回転させ
る。回転盤35の収容孔39に収容された物品Aが物品
収納ケース5の落下口43の上部に運ばれて落下口43
に落下し、落下通路49を介して物品取出口51に落下
する。物品取出口51に落下した物品Aは、開閉板11
5を押し開いて取り出すことができる。
【0058】高価な玩具を内蔵したカプセル等の大きい
物品Aを収納した物品収納ケース5に取り替える場合
は、前述したように、開閉扉110を開け、装置本体3
の前壁7開口7aから、安価な小玩具を内蔵したカプセ
ル等の小さい物品Aを収納した物品収納ケース5を引き
出して、次の物品収納ケース5を押し込む。物品収納ケ
ース5内の回転盤35のラック41が装置本体3内の駆
動歯車91とかみ合うことになる。物品収納ケース5内
の物品Aは高価で大きいので、操作レバー73を下方に
押し下げると、コインセレクター95がコイン2枚用と
なり、連結部材75、アーム片71を介して表示部材6
5を回転させて、この物品収納ケース5内に収納された
物品Aの高い方の値段、内容等の表示面が前面側に位置
する。さらに、表示部材65の中心軸67、クランク状
の端部69を介して連結杆63を前方に押し出し、開閉
部材53を物品収納ケース5の落下口43の広げる方向
に回動させる。落下口43が開閉部材53によって広げ
られているので、大きい物品Aが落下可能になる。
【0059】開閉扉110を閉じ、コイン挿入口93に
正しいコインを2枚挿入すると、コインセレクター95
の搬送円盤が回転可能となるため、操作部材81は回転
可能となる。操作部材81を半回転させると、操作部材
81の回転が、回転軸83、平歯車85、小歯車87、
平歯車89、駆動歯車91、ラック41を介して回転盤
35を僅かに回転させる。回転盤35の収容孔39に収
容された物品Aが物品収納ケース5の落下口43の上部
に運ばれて落下口43に落下し、落下通路49を介して
物品取出口51に落下する。物品取出口51に落下した
物品Aは、開閉板115を押し開いて取り出すことがで
きる。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明に係
る物品取出装置は、物品収納ケース内の物品を手で入れ
替える代わりに、物品収納ケース自体を取り替え、取り
出せる物品を簡単に変更することも可能にするという効
果がある。本願発明に係る物品取出装置は、物品収納ケ
ースの落下口の面積を簡単な機構で変えることができる
ので、取り出す物品の大きさが異なっても、充分対応が
できる汎用性のある構造にすることができるという効果
がある。本願発明に係る物品取出装置は、例えば100
円のカプセル等の物品を200円のカプセル等の物品に
変えて使用する場合、操作レバーを一度操作するだけ
で、金額の表示部の変更(100円から200円への変
更)、物品の大きさにあわせた物品収納ケースの落下口
の面積の変更、投入金額(コインの枚数)を認識させる
機能を有するコインセレクターの認識金額の変更を行う
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る物品取出装置を示す斜
視図である。
【図2】上記物品取出装置の物品収納ケースを引き出し
た状態を示す斜視図である。
【図3】上記物品取出装置の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図4】上記物品取出装置の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図5】上記物品取出装置の側面断面図である。
【符号の説明】 1 物品取出装置 3 装置本体 5 物品収納ケース 7 前壁 7a 開口 9 側壁 9a 開口 11 側壁 11a 開口 13 後壁 15 係合段部 16 ガイドレール 17 係合段部 18 ガイドレール 19 突起 21 底壁 23 係合溝 25 係合溝 27 前壁部 29 側壁部 31 側壁部 33 凹部 35 回転盤 37 中心軸 39 収容孔 41 ラック 43 落下口 45 開口 47 カバー部材 49 落下通路 51 物品取出口 53 開閉部材 55 受台 57 支軸 59 係止軸 61 係合穴 63 連結杆(連結部材) 65 表示部材 67 中心軸 69 端部 71 アーム片 73 操作レバー 74 支軸 75 連結部材 81 操作部材 83 回転軸 85 平歯車 87 小歯車 89 平歯車 91 駆動歯車 93 コイン挿入口 95 コインセレクター 97 中間軸 99 小歯車 101 小ウォーム歯車 103 回転軸 105 大ウォーム歯車 110 開閉扉 113 窓部 115 開閉板 117 蓋体 A 物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E046 AA02 BA01 BB07 CB02 CC06 DA07 EA20 EB05 FA03 GA02 HA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下よりなる物品取出装置。 (イ)正面を有する装置本体であって、操作部、物品取
    出口および該物品取出口と一端で連通した落下通路を有
    する前記装置本体と、(ロ)前記装置本体に装着するこ
    とにより、上部の物品投入用開口部が前記装置本体によ
    り覆われ、底部の落下口が前記落下通路の他端と対向す
    る物品収納ケースであって、物品入れ替え時に前記装置
    本体の正面より引き出し可能な前記物品収納ケースと、
    (ハ)前記操作部の操作に応じ回転する回転盤であっ
    て、その回転方向に沿って形成された複数の孔を有し、
    前記操作部の操作に応じた回転により該複数の孔の何れ
    か一つが前記落下口と対向する位置に導かれた時、前記
    物品収納ケース内の物品を前記落下口から前記落下通路
    へ導出可能にする回転盤。
  2. 【請求項2】 以下よりなる物品取出装置。 (イ)正面を有する装置本体であって、操作部、物品取
    出口および該物品取出口と一端で連通した落下通路を有
    する前記装置本体と、(ロ)前記装置本体に装着するこ
    とにより、上部の物品投入用開口部が前記装置本体によ
    り覆われ、底部の落下口が前記落下通路の他端と対向す
    る物品収納ケースであって、物品入れ替え時に前記装置
    本体の正面より引き出し可能な前記物品収納ケースと、
    (ハ)前記操作部の操作に応じ回転する回転盤であっ
    て、その回転方向に沿って形成された複数の孔であっ
    て、互いに所定間隔をあけて設けられた複数の孔を有
    し、前記操作部の操作により所定間隔分だけ順次回転す
    ることに応じ、該複数の孔の一つが順次前記落下口と対
    向する位置に導かれ、前記物品収納ケース内の物品を前
    記落下口から前記落下通路へ順次導出可能にする回転
    盤。
  3. 【請求項3】 以下よりなる物品取出装置。 (イ)正面を有する装置本体であって、操作部、物品取
    出口および該物品取出口と一端で連通した落下通路を有
    する前記装置本体と、(ロ)前記装置本体に装着するこ
    とにより、上部の物品投入用開口部が前記装置本体によ
    り覆われ、底部の落下口が前記落下通路の他端と対向す
    る物品収納ケースであって、物品入れ替え時に前記装置
    本体の正面より引き出し可能な前記物品収納ケースと、
    (ハ)前記操作部の操作に応じ回転する回転盤であっ
    て、その回転方向に沿って形成された複数の孔であっ
    て、互いに所定間隔をあけて設けられた複数の孔を有
    し、前記操作部の操作により所定間隔分だけ順次回転す
    ることに応じ、該複数の孔の一つが順次前記落下口と対
    向する位置に導かれ、前記物品収納ケース内の物品を前
    記落下口から前記落下通路へ順次導出可能にする回転盤
    と、(ニ)前記物品収納ケースの前記落下口を狭めるこ
    とができる開閉部材。
  4. 【請求項4】 以下よりなる請求項3記載の物品取出装
    置。(イ)装置本体の前壁には、複数の表示面を有する
    表示部材が設けられ、この表示部材は、操作レバーの連
    結部材に連動して表示面を変えることができるようにな
    っていること。
  5. 【請求項5】 以下よりなる請求項3記載の物品取出装
    置。 (イ)装置本体の前壁には、複数の表示面を有する表示
    部材が設けられ、この表示部材は、操作レバーの連結部
    材に連動して表示面を変えることができるようになって
    いること。 (ロ)前記操作レバーに連動して、コインセレクターの
    コインの必要枚数が切り換わるように構成されているこ
    と。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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