JP2003177507A - フォトマスク、微細構造体、フォトマスクの製造方法及び露光装置 - Google Patents

フォトマスク、微細構造体、フォトマスクの製造方法及び露光装置

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    • G03F7/001Phase modulating patterns, e.g. refractive index patterns

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な階調表現が可能なフォトマスクを提供
する。 【解決手段】 透明基板(42)と、この基板に形成された
一定ピッチ(P)の複数の溝からなる位相格子と、を備
え、この位相格子の各溝の深さ又は幅が露光パターンを
担うようにする。そして、このフォトマスクを照射する
露光装置の露光光の波長をλ、結像系レンズの入射側開
口数をNAとすると、P<λ/NAに設定する。そ
れにより、格子が結像されなくなり、位相格子の各溝の
深さや幅等で表現された露光パターンが感光材料に転写
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間階調によるフォト
レジストの露光を可能とするフォトマスク及びこのフォ
トマスクを使用する露光装置に関する。また、本発明
は、液晶パネル、半導体基板、マイクロ・エレクトロニ
クス・メカニカル・システム(MEMS)基板、回折格
子、ホログラム、光通信デバイスなどに形成される微細
な立体構造体を製造するのに適した製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置などの電気光学装置におい
ては、指向性反射板、マイクロレンズアレイなどの微細
構造体を使用することが考えられている。微細構造体
は、例えば、表面の微細な凹凸形状によって透過光や反
射光等をコントロールするものである。微細なレンズや
凹面鏡などの曲面を形成するために、フォトレジスト
(感光性材料)膜の露光の深さを連続的にコントロール
して所望の曲面を得ることが考えられるが、通常の透過
・非透過の2値のマスクでは、露光の深さを設定するこ
とはできない。このために、中間階調のフォトレジスト
の露光を行う階調マスクが必要となる。
【0003】例えば、特開平5−142752号公報に
は、2値マスクにてマスクパターンを構成するドットの
密度を段階的に変化させることによって露光量を連続的
に規制して、中間的な階調表現(中間的な露光)をも可
能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、点描画
によってパターンを形成するフォトマスクでは、階調数
と解像度はドットの大きさと位置精度によって決定され
る。現在入手可能な製造設備では、ドットピッチは0.
7μm程度、位置精度・分解能は0.3μm程度が限界
である。解像度は1μm以上となる。また、不要な回折
光の発生により、階調とドット密度が単純には対応しな
いので、正確な階調表現の露光を行うために複雑な計算
が必要で手間がかかる。
【0005】よって、本発明は、より正確な階調表現が
可能なフォトマスクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフォトマスクは、透明基板と、上記基板に
形成された一定ピッチの複数の溝からなる位相格子と、
を備え、この位相格子の各溝の深さ及び幅のいずれかが
露光パターンを担っている。これは、位相格子の各溝の
深さ、幅、深さ及び幅のうちのいずれかが露光パターン
に対応した情報を担っていることを意味する。より具体
的には、このマスクを通過した投影光が被露光材上に露
光パターンを形成するように、該各溝の深さ及び幅の少
なくともいずれかのサイズが露光パターンの情報を担っ
ている。
【0007】かかる構成とすることによって、位相格子
(全透過型の回折格子)を用いたフォトマスクが得られ
る。位相格子の溝や幅で基板を透過する透過光の光量を
コントロールすることによって、解像度の高い、中間階
調の露光が可能なフォトマスクを得ることが可能とな
る。
【0008】好ましくは、上記ピッチをP、上記フォト
マスクを照射する露光装置の露光光の波長をλ、結像系
レンズの入射側開口数をNAとすると、P<λ/NA
に設定される。それにより、位相格子の溝パターンが
結像系レンズの解像度以下となって被露光基板に位相格
子の溝自体は形成(結像)されずに、位相格子マスクが
担う中間階調のパターン(濃度情報によるパターン)が
形成されるようになる。
【0009】好ましくは、上記位相格子の溝の断面は略
正弦波形状であり、この溝の上記露光光における位相深
さは、0〜1.5πの範囲内である。また、上記位相格
子の溝が略台形状であり、この溝の形状は略平面から露
光光の波長における0次光の透過率が最小になる形状の
範囲内である。この範囲内とすることによって、位相格
子(マスク)を通過する透過光量を溝の深さ及び幅でコ
ントロールすることが可能となる。
【0010】ここで、露光光の位相の深さdpは、dp
=2π・d・|n−n|/λにより表される。dは
格子の深さ、nは格子周囲の屈折率(通常は空気の屈
折率(=1))、nは格子媒体の屈折率、λは露光光
の波長である。
【0011】好ましくは、上記複数の溝は回転走査系に
よって形成される。それにより、パターン走査を連続的
に行い、比較的に精度良くかつ簡単に位相格子型のフォ
トマスクを製造することが可能となる。
【0012】好ましくは、上記位相格子の複数の溝は、
走査ビームの強度を変調することによって当該溝の深さ
及び幅のうちの少なくともいずれかを形成したものであ
る、好ましくは、上記位相格子の複数の溝は、1の溝の
形成を1つ又は複数の走査ビームを使用して重複照射す
ることにより、あるいは1の溝の形成を1つ又は複数の
走査ビームを使用して走査密度を増すことによって、当
該溝の深さ及び幅の少なくともいずれかを形成したもの
である。複数の走査ビームを使用することによって溝の
深さや幅、溝の深さ及び幅の制御範囲が拡大する。
【0013】また、本発明の微細構造体は、透明基板
と、上記基板に形成された一定ピッチの複数の溝からな
る位相格子と、を備える微細構造体において、上記位相
格子の各溝の深さ及び幅の少なくともいずれかがが表示
すべきパターンの階調に対応して形成されている。
【0014】かかる構成とすることによって中間階調を
表現したパターンを有する微細構造体を得ることが可能
となる。例えば、微細構造体として、フォトマスク、回
折格子、ホログラム、グラフィック表現物の表示媒体、
ロゴやマークの標示体等が含まれる。
【0015】また、本発明の位相格子マスクの製造方法
は、マスク基板にレジスト(感光性材料)を形成する工
程と、上記レジストに所定間隔の複数の溝を含む位相格
子マスクの潜像を形成する露光工程と、上記レジストを
現像して位相格子レジストを形成する現像工程と、上記
マスク基板に上記位相格子レジストの形状を転写する転
写工程と、を含み、上記露光工程は、上記位相格子マス
クのパターンに対応して強度変調された露光ビームによ
って上記レジストを走査して上記レジストに形成される
露光溝の深さを設定する。
【0016】好ましくは、上記レジストはポジ型であ
り、上記露光ビームの露光量は、作成される位相格子の
0次光透過率が最小となる露光量から該0次光透過率が
最大となる露光量までの範囲で制御される。
【0017】好ましくは、上記レジストはポジ型であ
り、上記露光ビームの露光量は、作成される位相格子の
0次光透過率が最小となる露光量から前記レジストが現
像によって略全て除去される露光量までの範囲で制御さ
れる。
【0018】また、本発明の位相格子マスクの製造方法
は、マスク基板にレジストを形成する工程と、上記レジ
ストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マスクの潜像
を形成する露光工程と、上記レジストを現像して位相格
子レジストを形成する現像工程と、上記マスク基板に上
記位相格子レジストの形状を転写する転写工程と、を含
み、上記露光工程は、上記位相格子マスクのパターンに
対応して強度差を与えられた少なくとも2つの露光ビー
ムによって上記レジストを走査して上記レジストに形成
される露光溝の深さを設定する。
【0019】かかる2つのビーム差によって溝の深さを
設定することによって溝の形成をより正確にコントロー
ルすることが可能となる。
【0020】好ましくは、上記2つの露光ビームのう
ち、第1の露光ビームによって第1の深さの第1の露光
溝を形成し、上記第2の露光ビームによって第2の深さ
の第2の露光溝を形成し、上記第1及び第2の露光溝の
形成位置の差によって上記露光溝の深さを相対的に設定
する。
【0021】好ましくは、上記2つの露光ビームのう
ち、第1の露光ビームは一定の強度に保たれ、第2の露
光ビームは上記位相格子マスクのパターンに対応して強
度変調される。
【0022】好ましくは、上記2つの露光ビームのう
ち、第1の露光ビームは上記レジストに一定の深さの露
光溝を形成し、上記第2の露光ビームはこの露光溝に隣
接する土手部の高さを設定する。
【0023】好ましくは、上記2つの露光ビームは各々
の強度が個別に設定され、この2つの露光ビームで同時
に前記レジストを走査する。
【0024】好ましくは、上記第1及び第2の露光ビー
ムを、1の露光ビームの強度設定の態様を各走査毎に変
えることにより得る。
【0025】好ましくは、上記露光ビームのスポット径
が上記位相格子マスクの溝間隔より小さく溝間隔の1/
2よりも大きい。それにより、マスクの溝間を全て露光
するすることが可能となる。
【0026】また、本発明の位相格子マスクの製造方法
は、マスク基板にレジストを形成する工程と、上記レジ
ストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マスクの潜像
を形成する露光工程と、上記レジストを現像して位相格
子レジストを形成する現像工程と、上記マスク基板に上
記位相格子レジストの形状を転写する転写工程と、を含
み、上記露光工程は、2つの露光ビームによって上記レ
ジストを走査し、該レジストを照射する2つの露光ビー
ムの間隔を上記位相格子マスクのパターンに対応して設
定し、上記レジストに形成される露光溝の幅を設定す
る。
【0027】かかる構成とすることによって露光ビーム
の幅を実質的に可変に設定可能となる。
【0028】また、本発明の位相格子マスクの製造方法
は、マスク基板にレジストを形成する工程と、上記レジ
ストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マスクの潜像
を形成する露光工程と、上記レジストを現像して位相格
子レジストを形成する現像工程と、上記マスク基板に上
記位相格子レジストの形状を転写する転写工程と、を含
み、上記露光工程は、2つの露光ビームによって前記レ
ジストを走査し、該レジストを照射する2つの露光ビー
ムのなす角を上記位相格子マスクのパターンに対応して
設定し、上記レジストに形成される露光溝の深さ及び幅
を設定する。
【0029】かかる構成とすることによって、露光ビー
ムによって形成される溝の深さと幅とを可変に設定可能
となる。
【0030】好ましくは、上記2つの露光ビームを、1
の露光ビームの照射方向を各走査毎に変えることにより
得る。
【0031】好ましくは、上記2つの露光ビームは各々
の照射方向が対称的に設定され、この2つの露光ビーム
で同時に前記レジストを走査する。それにより、半分の
時間で走査を終了することが可能となる。
【0032】好ましくは、上記第1及び第2の露光ビー
ムの強度を共に大として浅い溝を形成する。それによ
り、ポジタイプのフォトレジストの現像後の残量を少な
くすることが可能となり、熱などによるマスクの変形を
減らすことが可能となる。
【0033】好ましくは、上記走査は回転走査系であ
る。
【0034】好ましくは、上記位相格子マスクの複数の
溝の所定間隔Pは、上記位相格子マスクを照射する露光
装置の露光光の波長をλ、結像系レンズの入射側開口数
をNAとすると、P<λ/NAに設定される。
【0035】好ましくは、上記レジストに形成される露
光溝の断面は略正弦波形状であり、この溝の前記露光光
における位相深さは、0〜1.5πの範囲内である。
【0036】好ましくは、上記位相格子の溝が略台形状
であり、この溝の形状は略平面から露光光の波長におけ
る0次光の透過率が最小になる形状の範囲内である。
【0037】好ましくは、上記レジストはポジ型であ
り、このレジストへの上記露光ビームによる露光光量
が、作成される位相格子の0次光透過率が最小となる露
光量から該0次光透過率が最大となる露光量までの範囲
となるようになされる。それにより、広い範囲の0次光
透過率を得ることが可能となる。
【0038】好ましくは、上記レジストはポジ型であ
り、このレジストへの上記露光ビームによる露光光量
が、作成される位相格子の0次光透過率が最小となる露
光量から上記レジストが現像によって略全て除去される
露光量までの範囲となるようになされる。それにより、
広い範囲の0次光透過率を得ることが可能となる。
【0039】また、本発明の露光装置は、位相格子の各
溝の深さ又は幅がマスクパターンを担う位相格子型のマ
スクと、上記マスクに露光光を照射する露光光源と、感
光膜が塗布された被露光材料と、上記マスクを通過した
露光光のうち上記位相格子による0次光を上記被露光材
料上に集光する投影レンズなどの投影手段と、を備え
る。好ましくは、上記位相格子の溝のピッチをP、上記
露光光源の露光光の波長をλ、上記投影手段の集光(結
像)レンズの入射側開口数をNAとすると、P<λ/
NAに設定される。
【0040】好ましくは、上記投影手段は、上記0次光
のみを上記被露光材料に投影し、1次光以上の高次光は
投影せず、上記フォトマスクは、上記位相格子の各溝の
深さ又は幅により上記0次光の回折効率を決定し、上記
感光膜に上記マスクパターンに対応した露光階調を与え
る。
【0041】好ましくは、上記位相格子の溝の断面は略
正弦波形状であり、この溝の上記露光光における位相深
さは、0〜1.5πの範囲内である。それにより、位相
格子(マスク)を通過する透過光量を溝の深さでコント
ロールすることが可能となる。
【0042】好ましくは、上記位相格子の溝が略台形状
であり、この溝の形状は略平面から露光光の波長におけ
る0次光の透過率が最小になる形状の範囲内である。
【0043】かかる構成とすることによって、位相格子
型のフォトマスクを用いてパターン露光を行うことが可
能となる。また、解像度の高い、中間階調の露光を行う
ことが可能となる。
【0044】好ましくは、上述した露光装置を用いて、
マイクロレンズ、反射板、導光板、フォトマスク、液晶
パネル、半導体基板、マイクロ・エレクトロニクス・メ
カニカル・システム(MEMS)基板、回折格子、ホロ
グラム、光通信デバイス、グラフィック表現物の表示媒
体、等の微細構造体が製造される。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0046】(第1の実施の形態)図1は、本発明のフ
ォトマスクを概略的に説明する説明図である。
【0047】同図に示されるフォトマスクは位相格子型
のマスクである。フォトマスクは、透明な基板(例え
ば、屈折率1.48の石英基板)を使用している。この
表面に所定の間隔P(例えば、0.6μm)で複数の溝
(位相格子)が形成されている。この溝の幅又は深さ、
あるいはこの溝の幅及び深さは、マスクパターンの情報
を担っており、パターンに対応したものとなっている。
図示の例は、マイクロレンズの形成に使用するフォトマ
スクのパターンを示しており、場所によって溝の幅及び
深さが異なっているが、主に溝の深さがフォトマスクの
パターンの情報を担っている。
【0048】後述するように、位相格子の溝の最大の深
さは、図示しない露光装置における露光光における位相
深さの1.5π(ラジアン)となっている。例えば、i
線の場合には、既述式により、d=570nmのとき、
dp=1.5πである。また、溝の断面形状は、最大深
さ付近で略正弦波となっている。このマスクに露光光を
照射すると、マスクを透過した光は、0次光、±1次
光、…に回折、分岐される。図示のマスクの例では、±
1次光の回折角は35.6度となる。露光装置では、透
過した露光光のうち0次光を用いてマスクパターンの描
画(露光)を行う。
【0049】この際に、フォトマスクの位相格子のピッ
チPを、露光装置の結像光学系の最小分解能D(=λ/
NA)よりも小さくする、すなわち、P<D=λ/NA
と設定しておくことによって位相格子の溝パターン自体
は露光装置の結像系では転写されず、0次光の光量分布
(マスクパターン)のみが感光基板に転写される。それ
により、マスクパターンの情報が転写される。前述した
ように、λは露光光の波長、NAは結像系レンズの入射
側開口数である。
【0050】図2は、溝の断面形状が正弦波形状である
位相格子の0次光の透過効率(回折効率)と位相深さ
(溝の深さ)との関係を高速フーリエ変換(FFT)に
よって解析した結果を示している。位相深さが0π(ラ
ジアン)のとき、0次光透過率は100%、1.5πの
とき、0次光透過率は0%となる。それらの中間の位相
深さでは深さに応じた値となる。従って、位相格子の溝
の深さを形成すべきパターンの凹凸の高さに対応して設
定することによって位相格子マスクの透過光量をコント
ロールすることが可能となる。なお、後述のように、位
相格子の溝の幅によっても透過光量をコントロールする
ことが可能である。
【0051】次に、図3乃至図6を参照して位相格子マ
スクの製造方法について説明する。
【0052】図3は、フォトマスクを作製するために使
用する回転走査系の露光装置を説明する図である。図4
は、露光光の光変調系を説明する機能ブロック図であ
る。図5は、露光装置による基板への露光軌跡を説明す
る説明図である。図6は、露光装置による溝形成過程を
説明する説明図であり、同図(a)は、目標とする形状
を示す図、同図(b)は、この形状を得るためにコント
ロールされる露光光の光量を説明する図、同図(c)
は、フォトレジスト膜に基板形成される溝群の断面を説
明する図、同図(d)は、フォトレジスト膜に基板形成
されるマスクパターン情報を担った格子パターンを説明
する平面図である。
【0053】図3及び図4に示すように、描画露光装置
30は、ビーム露光光源としてのレーザ光37を出射す
るレーザ発生装置31、マスクの溝パターンの各画素に
応じたレベル信号を回転座標系で発生する信号発生器
(パターンジェネレータ)38、信号発生器38からの
レベル信号に応じてレーザ光37を変調する音響光学変
調器(AOM)32、この音響光学変調器32を経たレ
ーザ光37を被露光基板42上に導く反射ミラー33,
34等の案内光学系、レーザ光37を被露光基板42上
に収束してスポット39を形成する対物レンズ35、被
露光基板42を回転駆動するターンテーブル41、音響
光学変調器32,反射ミラー33及び34,対物レンズ
35等を載置してターンテーブル41の径方向に移動す
る移動光学台36、音響光学変調器32にパターン信号
を供給する信号供給装置及び対物レンズ35の焦点位置
を調整するフォーカス制御装置(図示せず)等によって
構成されている。移動光学台36及びターンテーブル4
1は信号発生器38によって制御され、読み出し画素の
座標位置と被露光基板42上のレーザスポット39の位
置とが同期するようになされる。
【0054】レーザ発生装置31は、例えば、波長35
1nmのクリプトンガスレーザ装置である。対物レンズ
35の開口数は0.9であり、マスク基板42上に0.
48μm径のレーザスポット39を形成する。フォトレ
ジストが塗布されたマスク基板42は、ターンテーブル
41上に載置され、一定回転数で回転する。この回転に
同期して対物レンズ35を載置した移動光学台36がタ
ーンテーブル41の半径方向に1回転あたり0.6μm
の速度でゆっくり移動する。それにより、マスク基板4
2に、図5に示すような、螺旋状の露光が行われる。上
述したように、レーザスポット39は露光軌跡43のト
ラックピッチ0.6μmよりも小さい。
【0055】例えば、図5に示す基板42のマスク形成
領域にマイクロレンズを得るための位相格子マスク(フ
ォトマスク)を形成する場合、図6(a)に示すよう
な、マイクロレンズの形状のプロファイル(断面形状)
に対応して、信号発生器38から音響光学変調装置32
に描画位置の形状(高さ)に対応した信号を供給して、
図6(b)に示すように、レーザ光37の露光量を制御
する。露光量はより多段階であっても、連続的であって
も良い。露光後に基板42のフォトレジスト膜の現像処
理を行うことによって、図6(c)及び同(d)に示す
ように、0.6μmピッチ(P)の溝群が形成される。
これ等の溝は全体として見れば図5に示すように螺旋状
である。各溝は互いに平行であり、また、各溝は、形成
すべきマイクロレンズの各部の高さに応じた深さとなっ
ている。前述したように、各溝の深さは、後述の露光装
置60において使用する露光光の位相深さの0から1.
5π(例えば、i線の場合、0〜570nm)の間で形
成される。この後、フォトレジスト膜をマスクとしてド
ライエッチングを行い、フォトレジスト膜の位相格子を
石英基板に転写し、位相格子マスクを得る。
【0056】次に、図7を参照して上述した位相格子マ
スクを使用するパターン露光の概略について説明する。
【0057】同図に示すように、パターン露光装置60
は、露光光源61、位相格子マスク42、投影レンズ6
6、感光基板67が基準線上に適当な間隔で配置されて
構成されている。露光光源61には、波長(λ)が36
5nmのi線の紫外線ランプが使用される。フォトマス
ク42は前述した石英基板の位相格子マスクである。マ
スク42の溝の最大の深さは、i線の位相深さ1.5π
に相当する570nmである。また、溝ピッチは0.6
μmである。投影レンズ66の入射側開口数NAは0.
4、入射瞳の仰角は23.6度に選定されている。
【0058】投影レンズによる結像系を備える露光装置
の最小分解能Dは、D=λ/NAで表される。この実施
例の場合、最小分解能Dは、0.365/0.4=0.
912μmとなり、フォトマスクの位相格子のピッチP
(=0.6μm)は、P<D=λ/NAを満たしてい
る。従って、位相格子の溝パターンは露光装置の結像系
では転写されず、0次光の光量分布のみが感光基板67
に転写される。感光基板67は被処理材料にポジ型のフ
ォトレジスト68を塗布したものである。
【0059】露光光62によってフォトマスクを照射す
ると、透過光は位相格子によって、0次光64、±1次
光65に分かれる。0次光64は直進し、±1次光65
の回折角は35.6度となる。投影レンズ66の入射瞳
の仰角は23.6度であるため、±1次光65は投影レ
ンズ66から外方に外れ、0次光64のみが投影レンズ
66に入射する。なお、露光光62の波長と位相格子の
溝間隔(ピッチ)の選定次第では、2次光以上のより高
次の回折光を生じうるが、より高次の回折光は一次光よ
りも回折角度が大きいため、投影レンズ66には入射し
ない。
【0060】投影レンズ66によってフォトマスク42
のパターンが所定時間露光された基板67は現像処理さ
れる。露光量の多い部分(マスク42の溝の浅い領域)
は、深く現像され、露光量の少ない部分(マスク42の
溝の深い部分)では浅く現像される。例えば、フォトマ
スクが図5(d)に示すようなパターンである場合、図
5(a)に示すような、フォトレジストによる半球状の
マイクロレンズが基板に得られる。このマイクロレンズ
を用いることにより、あるいはこのレジストのマイクロ
レンズをマスクとして基板をエッチングしてマイクロレ
ンズの形状を転写することによって微細構造体が形成さ
れる。
【0061】図8は、上述したパターン露光装置60と
してステッパを使用する例を説明する概略構成図であ
る。図8において、ステッパ70は、波長λのi線62
を出射可能な水銀ランプなどから構成した光源71を有
している。光源71が出射した露光光62はコンデンサ
レンズ72によって並行光となり、コンデンサレンズ7
2の下方に配設したレチクル台76に保持されたレチク
ル77を照射する。レチクル77は前述した位相格子マ
スク42によって構成されている。レチクル台76は、
図示しない移動機構により上下方向移動可能に形成して
ある。また、レチクル台76の下方には、縮小投影レン
ズ78が設けてある。この縮小投影レンズ78は、前述
した投影レンズ66に相当し、位相格子マスク42によ
って生じた0次光のみを平面移動可能なワークテーブル
79の上面に配置した半導体基板80(基板67に相当
する)に縮小投影する。縮小投影は、レチクル77に形
成したパターンを、例えば、1/5または1/10等に
縮小して基板上に投影することができる。
【0062】このような露光装置70においては、投影
レンズ78の瞳面78aの開口をNA、露光光の波長を
λとすると、解像度(最小分解能)Dはλ/NAで表さ
れる。解像度Dよりも位相格子のピッチPを狭くする
と、0次光のみの露光によって基板80のフォトレジス
ト68には位相格子の溝の深さ又は幅、あるいは溝の深
さ及び幅に記録された半球状の露光パターン(潜像)が
形成される。
【0063】このように形成したステッパ70は、位相
格子マスク42で形成された、例えば、マイクロレンズ
のパターンを半導体基板80に塗布されたフォトレジス
ト68にステップアンドショットを繰り返してマイクロ
レンズアレイの露光パターンを形成する。
【0064】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の
形態では、位相格子の溝を形成する際に1つのビームに
よってレジストに断面が正弦波状となる溝を形成し、こ
のビームの強度を変えることによってこの溝の深さを設
定している。第2の実施の形態では、位相格子の溝(gr
oove)の回りの土手(land)の高さを変化することによ
って溝の深さを相対的に設定している。具体的には、レ
ジストに形成した定トラックピッチの深い溝の相互間の
土手を強度変調したビームで露光して土手の高さを変化
し、該深い溝の(土手からの)深さを設定する。
【0065】(実施例1)このため、第2の実施の形態
の第1の実施例では、スライダの送りを半ピッチとし、
第1の走査のビーム露光で深溝(又は土手)を形成し、
第2のビーム露光で土手(又は深溝)を形成する。別言
すれば、位相格子の1つの溝を形成する際に、該溝に対
応するレジストの溝を2つ(複数)のビーム走査によっ
て形成する。この方法には、前述した図3及び図4に示
した露光装置を使用できる。
【0066】すなわち、両図に示すように、レーザ発生
装置31から出射されたビームは音響光学変調器32、
反射ミラー33及び34、対物レンズ35を経て基板上
に集光される。前述したように、レーザビームスポット
39の径(エアリーディスクの第1暗環)は、0.48
μmであり、溝ピッチ0.6μmよりも小さく、溝ピッ
チの1/2よりも大きい。マスク基板42の表面には、
スピンコートによって、約800nmの厚さにフォトレ
ジスト44が塗布されている。この基板42をターンテ
ーブル41に載置して、一定回転数で回転する。
【0067】この実施例では、ターンテーブル41を一
定回転数で回転すると同時に、対物レンズ35を搭載し
た移動光学台36を半径方向に1回転当り、0.3μm
という、第1の実施の形態の半分の速度でゆっくりと移
動することにより、レジスト44をビームスポット39
でスパイラル状に露光する。別言すれば、第1の実施の
形態の、トラックピッチを1/2、トラック数を2倍と
して、光ビーム露光走査を行う。従って、第1の実施の
形態における格子の1つの溝を2つのビーム走査(1ピ
ッチに2つの溝)で形成することになる。
【0068】ここで、図9に示すように、1の格子ピッ
チ内における2つのトラックの第1のビーム走査(例え
ば、奇数トラック走査)をバイアスビーム37a、第2
のビーム走査(例えば、偶数トラック走査)を変調ビー
ム37bと称することにする。バイアスビーム37aに
よる露光と変調ビーム37bによる露光とを1回転ずつ
交互に行う。例えば、バイアスビーム37aによる溝は
一定量のエネルギ密度で露光される。隣接トラックの変
調ビーム37bの光量が0のとき、溝は最大の深さにな
り、0次光透過率が最小になるように、バイアスビーム
37aの露光量が決められる。変調ビーム37bの光量
は、0からバイアスビーム37aの光量との間で、描画
パターンに応じた信号によって変調される。この信号は
予め信号発生器38に記憶されている。変調ビーム37
bの光量が0のときは上述したように溝は最大の深さと
なり、0次光透過率は最小となる。変調ビーム37bの
光量が最大、すなわち、バイアスビーム37bの光量と
等しくなるときは、溝は形成されない。これは、ビーム
径がトラックピッチ(=溝ピッチの1/2)より大きい
ために、光学的分解能が不足し、略全面均一露光と同等
になるためである。このとき、0次光透過率は最大とな
る(図2参照)。
【0069】このような倍密度走査による溝部と土手部
の露光によってレジスト44にパターン露光を行い、露
光後に現像処理を行うことによって0.6μmピッチの
スパイラル状の溝が形成され、溝の深さに対応した0次
光の透過率となるようにパターニングされた位相格子の
マスクが作製される。これをマスクとして異方性ドライ
エッチングを行い、石英基板42に位相格子のパターン
を転写して本発明のフォトマスクが完成する。
【0070】図11は上述した溝及び土手をパターニン
グした実施例の位相格子マスクの特性例(溝土手露光)
を示している。また、図10は溝のみをパターニングし
た位相格子マスクの比較参考例(単ビーム露光)を示す
グラフである。両グラフにおいて、左側の縦軸は位相格
子マスクの0次光透過率を、右側の縦軸は溝の深さを示
している。横軸は位相格子作製の際の露光ビームのパワ
ーを示している。露光パワーは0次光透過率が100%
となる値が1となるように、正規化している。
【0071】単ビーム露光方式では、黒丸点群のグラフ
で示される0次光透過率特性、黒角点群のグラフで示さ
れる深さ特性とも、全露光パワーのうち、0.6〜1.
0の露光範囲で階調が得られ、曲線の立ち下がり、立ち
上がりが急である。これに対し、実施例の溝土手露光方
式では、単ビーム露光方式とは逆方向の傾斜特性を示
す。そして、変調露光パワーが0〜1.0の広い露光パ
ワー範囲で階調が得られ、0次光透過率特性曲線の立ち
下がり及び深さ特性曲線の立ち上がりが共に緩やかであ
り、リニアリティも良好である。
【0072】(実施例2)図12乃至図14は、第2の
実施の形態の第2の実施例を示している。同図におい
て、図3、図4及び図9と対応する部分には、同一符号
を付し、かかる部分の説明は省略する。
【0073】この実施例では、同時に複数の(実施例で
は2つ)のビームを基板のレジストに照射することによ
って溝と土手とを同時に露光し、形成するようにしてい
る。
【0074】図12及び図13に示されるように、レー
ザ発生器31から出射されたレーザビーム37は、ハー
フミラーによるスプリッタ51によって2つのビームに
分割される。第1のレーザビームはバイアス信号が印加
される音響光学変調器32aを経てバイアスビーム37
aとなり、反射ミラー33、ハーフミラー55、反射
(落射)ミラー34及び対物レンズ35を経て基板42
上に至り、バイアスビームスポット39aとなる。第2
のレーザビームは反射ミラー52、露光パターンに対応
した変調信号が信号発生器38から印加される音響光学
変調器32bを経て変調ビーム37bとなり、音響光学
偏向器(AOD)53、1/2波長板54、ハーフミラ
ー55、反射ミラー34及び対物レンズ35を経て基板
42上に至り、変調ビームスポット39bとなる。ここ
で、音響光学偏向器53は、ビームスポット39aとビ
ームスポット39bとの相互間の距離を設定するために
使用される。また、1/2波長板54は、2つのレーザ
ビーム37a及び37bが互いに干渉しないようにする
ために、ビーム37bの偏光面をビーム37aの偏光面
に対して90度回転させる。
【0075】図14に示すように、2つのビーム37a
及び37b間の距離は、音響光学偏向器53により0.
3μmに調整されている。移動光学台36が半径方向に
ターンテーブル41の1回転当り、0.6μm(トラッ
クピッチ)の速度でゆっくりと移動することにより、実
施例1のターンテーブル2回転分の露光を1回転で行う
ことができる。2つのビームのうち片方、例えば、ビー
ム37aを音響光学変調器32aで一定光量とし、これ
をバイアスビーム37aとして一定量のエネルギ密度で
レジスト44を露光する。これにより、レジスト44に
深い溝を形成することができる。残りの1つのビーム3
7bを音響光学変調器32bで露光パターンに対応して
レベル変調し、これを変調ビーム37bとしてレジスト
44を露光してパターンを記録する。これにより、高さ
が変化する土手部を形成することができる。
【0076】このような同時2ビーム(複数ビーム)走
査による溝部と土手部の露光によってレジスト44にパ
ターン露光を行い、露光後に現像処理を行うことによっ
て0.6μmピッチのスパイラル状の溝が形成され、溝
の深さに対応した0次光の透過率となるようにパターニ
ングされた位相格子のマスクが作製される。これをマス
クとして異方性ドライエッチングを行い、石英基板42
に位相格子のパターンを転写して本発明のフォトマスク
が完成する。
【0077】(実施の形態3)この実施の形態では、隣
接した2つのトラック上を走行するスライダから両トラ
ックの中間に向けて2つのレーザビームを斜めに照射し
てフォトレジストを露光し、2つの傾斜ビームの重畳加
減によって両トラック間に形成されるレジストの溝の深
さ及び幅を設定する。
【0078】(実施例1)図15、図16及び図17
は、第3の実施形態の第1の実施例を示している。同図
において、図3、図4及び図9と対応する部分には、同
一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
【0079】実施例1においては、螺旋状に走査する1
つのレーザビームの向きを1トラック(あるいは1回
転)毎に径方向の内外に交互に切り替えることによって
2つの傾斜ビームを得ている。
【0080】図15及び図16に示されるように、レー
ザ発生器31から出射されたレーザビーム37は、バイ
アス信号が印加されてレーザビーム37の直流レベルを
設定する音響光学変調器32、偏向信号が供給される音
響光学偏向器53、反射ミラー33、落射ミラー34及
び対物レンズ35を経て基板42上に至り、ビームスポ
ット39を形成する。信号発生器38は、露光パターン
に対応した偏向データを極座標形式で予め記憶してお
り、トラック上の走査位置に対応して偏向信号を音響光
学偏向器53に供給する。偏向データは、奇数トラック
のデータと偶数トラックのデータとを含んでいる。例え
ば、ターンテーブル41の中心からその外周側に向かっ
て移動光学台36を移動しながら螺旋状に露光ビームを
走査させるとき、奇数トラックの露光パターンのデータ
(画素データ)は、当該トラック位置の上方にあるレー
ザビーム37をターンテーブル41の径方向の外側に向
かって所定量偏向させる情報を含んでいる。また、偶数
トラックのパターンデータは、当該トラック位置の上方
にあるレーザビーム37をターンテーブル41の径方向
の内側に向かって所定量偏向させる情報を含んでいる。
各データの偏向量は0から半ピッチの間で設定される。
【0081】かかる構成において、図17に示されるよ
うに、移動光学台36は、半径方向にターンテーブル4
1の1回転当り、0.3μm(トラックピッチ)の速度
で、ターンテーブル41の中心側から外側に向かってゆ
っくりと移動する。露光によって形成される1つの溝は
奇数トラック上からのビーム露光と隣接する偶数トラッ
ク上からのビーム露光との2回の露光で形成されるた
め、その溝ピッチは0.6μmとなる。
【0082】ビーム37は音響光学偏向器53により、
奇数トラック露光時には外側方向に、偶数トラック露光
時には内側方向に、描画パターンに応じた信号によって
0からトラックピッチの半分(0.15μm)の距離の
間で偏向される。
【0083】偏向量が0のとき、ビーム37は0.3μ
mピッチで各トラックを露光するため全面露光となり、
作製された位相格子の0次光透過率は最大となる。ビー
ム37の偏向量が最大(0.15μm)のときは、奇数
トラックの露光と偶数トラックの露光が重なるため、
0.6μmピッチの最大深さの位相格子が作製される。
このとき0次光回折効率が最小(略0)になるようにビ
ーム光量が調整されている。
【0084】このような傾斜が変調されたビーム走査に
よる露光によってレジスト44にパターン露光を行い、
露光後に現像処理を行うことによって0.6μmピッチ
のスパイラル状の溝が形成され、溝の深さに対応した0
次光の透過率となるようにパターニングされた位相格子
のマスクが作製される。これをマスクとして異方性ドラ
イエッチングを行い、石英基板42に位相格子のパター
ンを転写して本発明のフォトマスクが完成する。
【0085】このようにして、マスクパターンに対応し
たレーザビーム37の偏向量に応じた幅と深さの位相格
子の溝が作製され、位相格子の0次光透過率も偏向量
(マスクパターン)に応じた値となり、中間階調が表現
される。
【0086】(実施例2)図18、図19及び図20
は、第3の実施形態の第2の実施例を示している。図1
8乃至図20において、それぞれ図15乃至図17と対
応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省
略する。
【0087】この実施例では、傾斜を変化した2つのビ
ームを同時に重畳してフォトレジストの露光を行い、2
つの傾斜ビームの重畳加減によって両トラック間に形成
されるレジストの溝の深さ及び幅を設定する。
【0088】図18及び図19に示されるように、レー
ザ発生器31から出射されたレーザビーム37は、ハー
フミラーによるスプリッタ51によって2つのビーム3
7a及び37bに分割される。レーザビーム37aはレ
ベル設定信号が印加される音響光学変調器32a、音響
光学偏向器53a、反射ミラー33、ハーフミラー5
5、反射(落射)ミラー34及び対物レンズ35を経て
基板42上に至り、ビームスポット39aとなる。レー
ザビーム37bは反射ミラー52、レベル設定信号が印
加される音響光学変調器32b、音響光学偏向器53
b、1/2波長板54、ハーフミラー55、反射ミラー
34及び対物レンズ35を経て基板42上に至り、ビー
ムスポット39bとなる。1/2波長板54は、2つの
レーザビーム37a及び37bが互いに干渉しないよう
にするために、ビーム37bの偏光面をビーム37aの
偏光面に対して90度回転させる。
【0089】音響光学偏向器53a及び53bには、露
光パターンに対応した変調信号が信号発生器38から印
加される。信号発生器38は、露光パターンに対応した
偏向データを極座標形式で予め記憶しており、トラック
上の走査位置に対応して偏向信号を音響光学偏向器53
a及び53bに供給する。音響光学偏向器53a及び5
3bはレーザビーム37a及び37bを対称的に偏向す
るように動作する。すなわち、音響光学偏向器53a
は、変調信号に応じてレーザビーム37aの光軸を偏向
し、トラック上の照射ビームの照射(傾斜)角度を基板
42の径方向外向きに0からトラックピッチの半分
(0.15μm)の距離の間で変化させる。音響光学偏
向器53bは、上記変調信号に応じてレーザビーム37
bの光軸を偏向し、トラック上の照射ビームの照射角度
を径方向内向きに0からトラックピッチの半分の距離の
間で変化させる。
【0090】レーザビーム37a及び37bの偏向量が
0のとき、レーザビーム37a及び37bは0.3μm
ピッチで各トラックを露光するため露光部分では全面露
光となり、作製された位相格子の0次光透過率は最大と
なる。ビーム37a及び37b各々の偏向量が最大
(0.15μm)のときは、奇数トラックの露光と偶数
トラックの露光が重なるため、0.6μmピッチの最大
深さの位相格子が作製される。このとき0次光回折効率
が最小(略0)になるようにビーム光量が音響光学変調
器32a及び32bによって予め調整されている。
【0091】かかる構成によって、移動光学台36は半
径方向に1回転当り、0.6μmの速度で内側から外側
にゆっくりと移動する。描画パターンに応じた信号によ
って音響光学偏向器53a及び53bが駆動され、2つ
のビームのスポット間の距離が変調され、作製される溝
の幅及び深さが変調される。フォトレジスト44を照射
するレーザビーム37a及び37bの偏向量が大きいと
きには、レジスト44に深い溝が形成され、偏向量が小
さいときには、浅く幅広な溝が形成される。
【0092】このようにして、レジスト44にパターン
露光を行い、露光後に現像処理を行うことによって0.
6μmピッチのスパイラル状の溝が形成され、溝の深さ
に対応した0次光の透過率となるようにパターニングさ
れた位相格子のマスクが作製される。これをマスクとし
て異方性ドライエッチングを行い、石英基板42に位相
格子のパターンを転写して本発明のフォトマスクが完成
する。
【0093】なお、実施例では、初期スポットの間隔を
0、音響光学偏向器53a及び53bによるビーム37
a及び37bの偏向量をそれぞれ外側及び内側に0〜
0.15μmとしているが、2つのビームの初期スポッ
ト間隔、音響光学偏向器による偏向駆動方向、偏向量等
は様々な組み合わせが可能である。
【0094】上述した第1及び第2の実施形態の各第1
の実施例の方法では、単一のレーザビームを使用するの
で全面露光の時の光量の均一性が高く、品質の良い位相
格子を得ることが可能となる。
【0095】また、第1及び第2の実施形態の各第2の
実施例の方法では、2つ(複数)のレーザビームを同時
に用いて露光を行うのでパターン露光時間が半分とな
り、安価に位相格子を作製することが可能になる。
【0096】また、各実施例では、図9、図14、図1
7、図20に示したように、現像後のフォトレジストレ
ジストの残りが少ないという利点がある。図21の参考
例に示すように、現像後のフォトレジストの残りが多い
と、特に、参考例のように浅い溝の部分で多く残る場合
には、エッチング時の熱でフォトレジストが変形し易く
なり、解像度が低下する傾向も生じ得るが、このような
不具合を回避可能で都合がよい。
【0097】このように、マスクの解像度を向上するた
めには、トラックピッチを狭くする必要があるが、トラ
ックピッチが狭くなり、光学的分解能に近づくと、露光
パターンの断面は正弦波に近付いていく。こういった領
域では、従来の2値マスク用のパターンとして閾値が曖
昧で使用できない。しかし、実施例のフォトマスクは、
この狭いトラックピッチ領域における正弦波状の断面の
溝を積極的に利用できるために、従来よりもトラックピ
ッチを狭めることができ、高解像度のマスクを得ること
ができる。
【0098】加えて、従来の2値マスクでは、ドットの
位置精度や分解能がフォトマスクの解像度に影響を与え
ていたが、実施例のフォトマスクでは、そのようなこと
はない。
【0099】また、実施例のフォトマスクでは、露光量
に対する0次光透過率の変化が線形で階調数が多くと
れ、階調の制御性が良好なフォトマスクが得られる。ま
た、現像後の残りのレジストが少なく、エッチング時の
熱で変形しにくい、解像度の低下が少ないフォトマスク
が得られる。
【0100】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。既述の第1の実施の形態で
は、位相格子の溝の断面形状を正弦波状としているが、
第4の実施の形態では、溝の断面形状を台形状としてい
る。
【0101】図22は、位相格子の溝の形状を台形状に
した例を示している。図23は、位相格子の溝の形状を
正弦波状とした例を示している。このような、台形状の
溝の位相格子と正弦波状の位相格子について溝の深さと
0次光透過率の関係をシミュレーションしたグラフを図
24に示す。
【0102】図24に示されるように、正弦波状の溝の
位相格子の場合には、溝の深さを増加すると0次光透過
率が100%から減少し、位相深さ1.5πで0次光透
過率が最小(0%)となる。更に、溝の深さを増加する
と、0次光透過率が緩やかに増加する部分が生ずる。一
方、台形状の溝の位相格子の場合には、溝の深さを増加
すると0次光透過率が100%から減少し、溝の深さが
位相深さ1.15πで0次光透過率が最小(0%)とな
る。更に、溝の深さを増加すると、0次光透過率が10
0%からの減少傾向と同様の傾きで増加する部分が生ず
る。
【0103】図25及び図26は、台形状の溝の位相格
子の溝幅と0次光透過率の関係をシミュレーションした
グラフを図24に示す。
【0104】図25に示すように、台形状溝の基本形状
を、溝ピッチP=0.6μm、溝の開口部W=0.37
5μm、溝の底部B=0.225μm、溝斜面の傾斜角
度=79.1度、溝の深さd=437μmとした。
【0105】次に、溝の傾斜面の角度を一定として開口
部W(及び溝の底部B)を変化し、溝開口部幅Wに対す
る0次光透過率のシミュレーションを行った。この結果
を図26に示す。0次光透過率は100%から直線的に
減少し、開口部幅W=0.375μmで0次光透過率は
0%となった。このとき、溝の幅と土手部(ランド)の
幅との寸法比は1:1であった。その後は、開口幅Wの
増加に対して0次光透過率は直線的に増加する傾向を示
した。
【0106】このような、台形状の溝の位相格子をマス
クとする例について以下に説明する。
【0107】(実施例1)図3及び図27を参照して台
形溝の位相格子マスクの作製方法について説明する。
【0108】石英基板42にフォトレジスト44を所望
の厚さに塗布する。このときの厚さは、最終的に回折効
率が0〜100%に変調できるように予備実験により求
められ、設定される。この例では、480nmとしてい
る。
【0109】この原盤をレーザ装置を使用する露光装置
30で露光し、フォトレジストに0.6μmピッチの溝
を形成する。露光量は描画すべきパターンに応じて変調
され、露光量0から作製される位相格子の0次光透過率
が最小となる露光量までの範囲内で設定される。
【0110】図27に示すように、レーザビーム37に
よる露光量が小さいときは、原盤の径方向における溝の
断面形状は略V字形状となる。露光量がある値を超える
と、フォトレジスト44中の溝の底部は基板42に到達
し、底付き状態となって、溝の形状はV字状から略台形
形状となる。このとき、溝の深さはレジスト膜厚と等し
くなる。更に、露光量を増すと台形状の溝の幅が増加す
る。径方向における、溝の幅と土手部(ランド部)の幅
とが等しくなったときに、作製される位相格子の0次光
透過率が最小となる。露光量が中間のときは、その溝形
状に応じた0次光透過率が得られる。
【0111】このように、露光量が小さいときは、主に
溝の深さの変化で、露光量が大きいときは幅の変化で0
次光透過率を調整可能である(図24及び図26参
照)。
【0112】この基板を現像し、露光部分のフォトレジ
スト44を除去する。残ったフォトレジスト44をマス
クとしてCHF等の反応性ガスにより、ドライエッチ
ングを行い、フォトレジストのパターンを石英基板42
に転写する。反応性ガスの石英とフォトレジストのエッ
チングの選択比は1:1.1であるので、転写された溝
の最大深さは、437nm程度となる。これは、パター
ン露光装置60のi線(波長365nm)による位相深
さが約1.15πとなる深さである。図24のグラフに
示されるように、1.15πの深さは、0次光透過率を
0%とすることが可能な最適な溝の深さである。
【0113】なお、溝形状は、レーザビーム(あるいは
走査ビーム)の形状やトラックピッチ、レジストの種類
などに依存する。このため、溝形状が正確な台形形状と
なっていない場合には、図24のグラフに示す理論値の
1.15πで最適になるとは限らず、当該溝形状に合っ
た深さが存在し得る。最適な膜厚は、都度実験的に求め
ることができる。
【0114】また、台形形状の溝形成には、既述した2
ビームを用いる方法を使用しても良く、適宜に選択可能
である。
【0115】(実施例2)上述した第4の実施形態の実
施例1にて、フォトレジスト中に溝を形成するレーザビ
ームの露光量を、作製される位相格子の0次光透過率が
最小となる露光量から更に増加すると、図28に示すよ
うに、土手部の幅よりも、溝部の幅の方が大きくなる。
すると、0次光透過率は再び増加する(図26参照)。
露光量を更に増加させると、土手部の幅は小さくなり、
最終的に土手部が殆どなくなる状態となる。このときの
0次光透過率は100%に近くなる。従って、図28に
示す0次光透過率0%から0次光透過率100%の間で
も透過率を調整することが可能である。
【0116】このように、第4の実施の形態では、位相
格子の溝の形状を断面台形状に形成している。断面正弦
波形状の溝では、露光量が変化すると、フォトレジスト
に形成される溝の深さと幅の両方が変化するため、これ
によって作製された位相格子マスクの回折効率が大きく
変化する。従って、繰り返し再現性が悪くなり易く、光
量のコントロールが難しい。この点、台形形状は、正弦
波波形に比べて溝の深さをフォトレジストの膜厚で精度
良く制御できるので、光量変化による溝の深さ変動がな
く、比較的に特性が安定した位相格子マスクを作製する
ことができる。
【0117】図29乃至図31は、上述した、断面形状
が正弦波状の溝と、断面形状が台形状の溝形状の実施例
1及び2の方法で作製した位相格子の露光パワーと0次
光透過率の関係を示すグラフである。規格化露光パワー
は、0次光透過率が0%となる露光量を1として露光光
量を示している。
【0118】正弦波状の溝による位相格子では、比較的
に溝幅が狭く、解像度を高くし易い利点がある。V字状
溝から台形状溝を使用する第1の実施例では、露光光量
が少なくて済むという利点がある。台形状の溝の深さを
一定とし、溝幅を増加する第2の実施例では、露光量と
0次光透過率の関係が直線的であり、階調数が多く取
れ、更に、露光パワーが大きいのでS/Nが高く、ノイ
ズに強いという利点がある。
【0119】図32は、本発明の位相格子マスクの応用
例を示している。位相格子マスクは微細構造体のパター
ニングのマスクとして使用することができるが、本発明
の位相格子マスクは中間階調を表現できるので、図示の
ように、写真、絵画、ポスター、広告物、印刷物等(グ
ラフィック表現物)の表示媒体として使用可能である。
【0120】また、図33に示すように、商品のロゴマ
ークLとしても使用できる。
【0121】本発明の位相格子マスクは、形状だけで濃
淡の表示が可能であり、見る角度によって濃淡の状態や
色が変化するため、ホログラムのような個性的な表示が
可能となる。位相格子マスクを人が視認する表示媒体と
して使用する場合、格子のピッチPが照明光の波長λよ
りも広くても、濃淡の表示の機能が発揮される。これ
は、P<λ/NAにおける入射瞳NAが人の瞳の大きさ
で決まるため、λ/NAが非常に小さい値になることに
よる。
【0122】このように、従来、マスクの解像度を向上
するためには、トラックピッチを狭くする必要がある
が、トラックピッチが狭くなり、光学的分解能に近づく
と、露光パターンの断面は正弦波に近づいていく。この
ような、領域では従来の2値マスク用のパターンとして
は閾値が曖昧となって使用できない。
【0123】この点、第1の実施の形態のフォトマスク
は、この狭トラックピッチ領域における正弦波状の断面
の溝を積極的に利用できるため、従来よりも、トラック
ピッチを狭めることができ、高解像度のマスクを得るこ
とができる。また、従来の2値マスクでは、ドットの位
置情報や分解能がフォトマスクの解像度に影響を与えて
いるが、本発明のマスクではそのようなことがなく、具
合が良い。
【0124】また、実施例では、マイクロレンズのフォ
トマスクを例として説明したが、これに限られるもので
はなく、マイクロレンズアレイ、反射板、導光板、標示
物等の微細構造体の製造に利用可能である。
【0125】本実施例では、実際にマスクを使用するの
は基板の中の一部の領域であるが、基板の略全面をマス
ク領域としても良い。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフォトマス
クによれば、中間階調を露光することのできる解像度の
高いマスクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の位相格子型のフォトマスクを
説明する説明図である。
【図2】図2は、位相格子における格子の溝の深さ(位
相深さ)と0次回折光の透過効率(回折効率)の関係を
説明するグラフである。
【図3】図3は、位相格子型のフォトマスクの製造を説
明する基板の露光装置である。
【図4】図4は、露光装置の各部の機能を説明するため
の説明図である。
【図5】図5は、マスク基板への露光の軌跡を説明する
説明図である。
【図6】図6は、位相格子型のフォトマスクの製造過程
を説明する説明図である。
【図7】図7は、本発明の位相格子型のフォトマスクを
用いて基板を露光する露光装置の例を説明する説明図で
ある。
【図8】図8は、位相格子型のフォトマスクを使用する
ステッパ装置の例を説明する説明図である。
【図9】図9は、溝間の土手の高さを変えることによっ
て溝の深さを設定する例を説明する説明図である。
【図10】図10は、露光パワー(溝の深さ)と正弦波
溝の位相格子の0次光透過率の関係を説明するグラフで
ある。
【図11】図11は、土手の高さによって溝を形成した
位相格子の露光パワー(溝の深さ)と0次光透過率の関
係を説明するグラフである。
【図12】図12は、2ビームを使用して溝部及び土手
部を同時に形成する露光装置の例を説明する説明図であ
る。
【図13】図13は、2ビームを使用する露光装置の各
部の機能を説明する説明図である。
【図14】図14は、2ビームを使用する溝部及び土手
部の同時形成を説明する説明図である。
【図15】図15は、露光ビームの照射角度を変化可能
にした露光装置の例を説明する説明図である。
【図16】図16は、露光ビームの照射角度を変化可能
にした露光装置の各部の機能を説明する説明図である。
【図17】図17は、露光ビームを内外に向けて偏向
し、重畳して溝を形成する例を説明する説明図である。
【図18】図18は、2つの露光ビームを偏向して同時
に重畳して溝を形成する露光装置の例を説明する説明図
である。
【図19】図19は、2つのビームを偏向する露光装置
の各部の機能を説明する説明図である。
【図20】図20は、2つの露光ビームを偏向し、同時
に重畳して溝を形成する例を説明する説明図である。
【図21】図21は、フォトレジストの厚膜に浅い溝が
形成される比較例を説明する説明図である。
【図22】図22は、シミュレーションの台形状の溝の
例を説明する説明図である。
【図23】図23は、シミュレーションの正弦波状の溝
の例を説明する説明図である。
【図24】図24は、台形状の溝と正弦波状の溝の位相
格子の位相深さ対0次光透過率特性を説明するグラフで
ある。
【図25】図25は、他のシミュレーションの台形状の
溝の例を説明する説明図である。
【図26】図26は、台形状溝の位相格子の溝幅対0次
光透過率特性を説明するグラフである。
【図27】図27は、台形状溝の位相格子の製造過程を
説明する説明図である。
【図28】図28は、台形状溝の位相格子の製造過程を
説明する説明図である。
【図29】図29は、正弦波溝の位相格子の規格化露光
パワー対0次光透過率特性を説明するグラフである。
【図30】図30は、台形溝の位相格子の規格化露光パ
ワー対0次光透過率特性を説明するグラフである。
【図31】図31は、台形溝の他の位相格子の規格化露
光パワー対0次光透過率特性を説明するグラフである。
【図32】図32は、位相格子マスクの応用例を説明す
る説明図である。
【図33】図33は、位相格子マスクの他の応用例を説
明する説明図である。
【符号の説明】
30 レーザ描画露光装置 31 レーザ光源 32、32a、32b 音響光学変調器 38 信号発生器 42 基板(フォトマスク) 53、53a、53b 音響光学偏向器 60 パターン露光装置 61 露光光源 66 投影レンズ 67 被露光材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 1/14 G03F 1/14 A 7/20 501 7/20 501 G03H 1/08 G03H 1/08 H01L 21/027 H01L 21/30 502P 515D Fターム(参考) 2H049 AA03 AA13 AA25 AA33 AA37 AA44 AA48 AA50 AA55 CA01 CA05 CA11 CA15 CA28 2H095 BB02 BB03 BB07 BB31 BC28 2H097 AA03 BB10 CA17 EA01 GB00 JA02 LA10 LA12 LA17 2K008 AA00 BB04 BB08 CC03 DD12 EE01 FF12 FF14 FF27 HH01 HH06 HH14 HH18 HH26 5F046 AA25 BA03 CB17 CB25 DA12

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板と、 前記基板に形成された一定ピッチの複数の溝からなる位
    相格子と、を備え、 前記位相格子の各溝の深さ及び幅の少なくともいずれか
    が露光パターンを担っているフォトマスク。
  2. 【請求項2】前記ピッチをP、前記フォトマスクを使用
    する露光装置の露光光の波長をλ、その結像系レンズの
    入射側開口数をNAとすると、P<λ/NAに設定
    される、請求項1記載のフォトマスク。
  3. 【請求項3】前記位相格子の溝の断面は略正弦波形状で
    あり、この溝の前記露光光における位相深さは、0〜
    1.5πの範囲内である、請求項2記載のフォトマス
    ク。
  4. 【請求項4】前記位相格子の溝が略台形状であり、この
    溝の形状は略平面から露光光の波長における0次光の透
    過率が最小になる形状の範囲内である、請求項2に記載
    のフォトマスク。
  5. 【請求項5】前記位相格子の複数の溝は回転走査系によ
    って形成される、請求項1乃至4のいずれかに記載のフ
    ォトマスク。
  6. 【請求項6】前記位相格子の複数の溝は、走査ビームの
    強度を変調することによって当該溝の深さ又は幅を形成
    したものである、請求項1乃至5のいずれかに記載のフ
    ォトマスク。
  7. 【請求項7】前記位相格子の複数の溝は、1の溝の形成
    を1つ又は複数の走査ビームを使用して重複照射するこ
    とにより、あるいは1の溝の形成を1つ又は複数の走査
    ビームを使用して走査密度を増すことによって、当該溝
    の深さ又は幅を形成したものである、請求項1乃至5の
    いずれかに記載のフォトマスク。
  8. 【請求項8】透明基板と、 前記基板に形成された一定ピッチの複数の溝からなる位
    相格子と、を備える微細構造体であって、 前記位相格子の各溝の深さ及び幅の少なくともいずれか
    が表示すべきパターンの階調に対応して形成されてい
    る、微細構造体。
  9. 【請求項9】前記微細構造体は、フォトマスク、回折格
    子、ホログラム、グラフィック表現物の表示媒体、標示
    体のいずれかを含む、 請求項8に記載の微細構造体。
  10. 【請求項10】位相格子マスクの製造方法であって、 マスク基板にレジストを形成する工程と、 前記レジストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マス
    クの潜像を形成する露光工程と、 前記レジストを現像して位相格子レジストを形成する現
    像工程と、 前記マスク基板に前記位相格子レジストの形状を転写す
    る転写工程と、を含み、 前記露光工程は、前記位相格子マスクのパターンに対応
    して強度変調された露光ビームによって前記レジストを
    走査して前記レジストに形成される露光溝の深さを設定
    する、 位相格子マスクの製造方法。
  11. 【請求項11】位相格子マスクの製造方法であって、 マスク基板にレジストを形成する工程と、 前記レジストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マス
    クの潜像を形成する露光工程と、 前記レジストを現像して位相格子レジストを形成する現
    像工程と、 前記マスク基板に前記位相格子レジストの形状を転写す
    る転写工程と、を含み、 前記露光工程は、前記位相格子マスクのパターンに対応
    して強度差を与えられた少なくとも2つの露光ビームに
    よって前記レジストを走査して前記レジストに形成され
    る露光溝の深さを設定する、 位相格子マスクの製造方法。
  12. 【請求項12】前記2つの露光ビームのうち、第1の露
    光ビームによって第1の深さの第1の露光溝を形成し、
    前記第2の露光ビームによって第2の深さの第2の露光
    溝を形成し、前記第1及び第2の露光溝の形成位置の差
    によって前記露光溝の深さを相対的に設定する、 請求項11記載の位相格子マスクの製造方法。
  13. 【請求項13】前記2つの露光ビームのうち、第1の露
    光ビームは一定の強度に保たれ、第2の露光ビームは前
    記位相格子マスクのパターンに対応して強度変調され
    る、 請求項12記載の位相格子マスクの製造方法。
  14. 【請求項14】前記2つの露光ビームのうち、第1の露
    光ビームは前記レジストに一定の深さの露光溝を形成
    し、前記第2の露光ビームはこの露光溝に隣接する土手
    部の高さを設定する、 請求項11乃至13のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。
  15. 【請求項15】前記2つの露光ビームは各々の強度が個
    別に設定され、この2つの露光ビームで同時に前記レジ
    ストを走査する、 請求項11乃至14のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。
  16. 【請求項16】前記第1及び第2の露光ビームを、1の
    露光ビームの強度設定の態様を各走査毎に変えることに
    より得る、 請求項11乃至14のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。
  17. 【請求項17】前記露光ビームのスポット径が前記位相
    格子マスクの溝間隔より小さく溝間隔の1/2よりも大
    きい、請求項上11乃至15のいずれかに記載の位相格
    子マスクの製造方法。
  18. 【請求項18】位相格子マスクの製造方法であって、 マスク基板にレジストを形成する工程と、 前記レジストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マス
    クの潜像を形成する露光工程と、 前記レジストを現像して位相格子レジストを形成する現
    像工程と、 前記マスク基板に前記位相格子レジストの形状を転写す
    る転写工程と、を含み、 前記露光工程は、2つの露光ビームによって前記レジス
    トを走査し、該レジストを照射する2つの露光ビームの
    間隔を前記位相格子マスクのパターンに対応して設定
    し、前記レジストに形成される露光溝の幅を設定する、 位相格子マスクの製造方法。
  19. 【請求項19】位相格子マスクの製造方法であって、 マスク基板にレジストを形成する工程と、 前記レジストに所定間隔の複数の溝を含む位相格子マス
    クの潜像を形成する露光工程と、 前記レジストを現像して位相格子レジストを形成する現
    像工程と、 前記マスク基板に前記位相格子レジストの形状を転写す
    る転写工程と、を含み、 前記露光工程は、2つの露光ビームによって前記レジス
    トを走査し、該レジストを照射する2つの露光ビームの
    なす角を前記位相格子マスクのパターンに対応して設定
    し、前記レジストに形成される露光溝の深さ及び幅を設
    定する、 位相格子マスクの製造方法。
  20. 【請求項20】前記2つの露光ビームを、1の露光ビー
    ムの照射方向を各走査毎に変えることにより得る、 請求項18又は19に記載の位相格子マスクの製造方
    法。
  21. 【請求項21】前記2つの露光ビームは各々の照射方向
    が対称的に設定され、この2つの露光ビームで同時に前
    記レジストを走査する、 請求項18乃至20のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。
  22. 【請求項22】前記第1及び第2の露光ビームの強度を
    共に大として浅い溝を形成する、 請求項11乃至21のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。
  23. 【請求項23】前記走査は回転走査系である、 請求項10乃至22のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。
  24. 【請求項24】前記位相格子マスクの複数の溝の所定間
    隔Pは、前記位相格子マスクを照射する露光装置の露光
    光の波長をλ、結像系レンズの入射側開口数をNA
    すると、P<λ/NAに設定される、 請求項10乃至23のいずれかに記載の位相格子マスク
    の製造方法。。
  25. 【請求項25】前記レジストに形成される露光溝の断面
    は略正弦波形状であり、この溝の前記露光光における位
    相深さは、0〜1.5πの範囲内である、請求項24に
    記載の位相格子マスクの製造方法。
  26. 【請求項26】前記位相格子の溝が略台形状であり、こ
    の溝の形状は略平面から露光光の波長における0次光の
    透過率が最小になる形状の範囲内である、請求項24に
    記載の位相格子マスクの製造方法。
  27. 【請求項27】前記レジストはポジ型であり、このレジ
    ストへの前記露光ビームによる露光光量が、作成される
    位相格子の0次光透過率が最小となる露光量から該0次
    光透過率が最大となる露光量までの範囲となるようにな
    される、請求項10乃至26のいずれかに記載の位相格
    子マスクの製造方法。
  28. 【請求項28】前記レジストはポジ型であり、このレジ
    ストへの前記露光ビームによる露光光量が、作成される
    位相格子の0次光透過率が最小となる露光量から前記レ
    ジストが現像によって略全て除去される露光量までの範
    囲となるようになされる、請求項10乃至26のいずれ
    かに記載の位相格子マスクの製造方法。
  29. 【請求項29】位相格子の各溝の深さ及び幅のうち少な
    くともいずれかがマスクパターンを担う位相格子型のフ
    ォトマスクと、 前記フォトマスクに露光光を照射する露光光源と、 感光膜が塗布された被露光材料と、 前記フォトマスクを通過した露光光のうち前記位相格子
    による0次光を前記被露光材料上に集光する投影手段
    と、を備える露光装置。
  30. 【請求項30】前記位相格子の溝のピッチをP、前記露
    光光源の露光光の波長をλ、前記投影手段の集光(結
    像)レンズの入射側開口数をNAとすると、P<λ/
    NAに設定される、請求項29に記載の露光装置。
  31. 【請求項31】前記投影手段は、前記0次光のみを前記
    被露光材料に投影し、1次光以上の高次光は投影せず、 前記フォトマスクは、前記位相格子の各溝の深さ及び幅
    の少なくともいずれかにより前記0次光の回折効率を決
    定し、前記感光膜に前記マスクパターンに対応した露光
    階調を与える、請求項29又は30に記載の露光装置。
  32. 【請求項32】前記位相格子の溝の断面は略正弦波形状
    であり、この溝の前記露光光における位相深さは、0〜
    1.5πの範囲内である、請求項29乃至31のいずれ
    かに記載の露光装置。
  33. 【請求項33】前記位相格子の溝が略台形状であり、こ
    の溝の形状は略平面から露光光の波長における0次光の
    透過率が最小になる形状の範囲内である、請求項29乃
    至31のいずれかに記載の露光装置。
  34. 【請求項34】請求項29乃至33のいずれかに記載の
    露光装置を用いて製造された微細構造体。
  35. 【請求項35】前記微細構造体はマイクロレンズ、反射
    板、導光板、フォトマスク、液晶パネル、半導体基板、
    マイクロ・エレクトロニクス・メカニカル・システム
    (MEMS)基板、回折格子、ホログラム、光通信デバ
    イス、グラフィック表現物の表示媒体、のいずれかを含
    む、請求項34に記載の微細構造体。
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