JP2003176818A - パッド型ジャーナル軸受 - Google Patents

パッド型ジャーナル軸受

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JP2003176818A
JP2003176818A JP2001376782A JP2001376782A JP2003176818A JP 2003176818 A JP2003176818 A JP 2003176818A JP 2001376782 A JP2001376782 A JP 2001376782A JP 2001376782 A JP2001376782 A JP 2001376782A JP 2003176818 A JP2003176818 A JP 2003176818A
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oil
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Hiromi Kobayashi
博美 小林
Tetsuya Kuwano
哲也 桑野
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリーオーバー油を効果的に抑制して潤滑
油量の低減を可能とするパッド型ジャーナル軸受の提
供。 【解決手段】 パッド2の摺動面に、回転軸1の回転に
伴う潤滑油7の移動方向について下流側となる後端部
で、軸方向に細長い導油溝2cを設けるとともに、この
導油溝の開放端に対応する位置でサイドプレート3に排
油口3aを開口させ、さらにパッドとサイドプレートと
の間の隙間に流れる潤滑油の流れに直交する状態で内側
へ突出するせき止めフェンス3bを排油口に近接させて
サイドプレートに設け、これら導油溝とせき止めフェン
スを協働させてキャリーオーバー油の発生を抑制するよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発電機、タ
ービン、圧縮機などの大型回転機械の回転軸を支持する
のに好適に用いられ、特に高い安定性が要求される高速
の回転機械に適するパッド型ジャーナル軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】パッド型ジャーナル軸受は、周方向に所
定の間隔を空けて設けられた複数のパッドを備えてお
り、これらのパッドで回転軸を支持する。またパッドの
側面とパッド間の空隙の側面を覆うようにしたサイドプ
レートを潤滑油の保持用として備えている。そしてパッ
ドに供給される潤滑油がパッドの摺動面と回転軸の間で
油膜を形成することにより、高速回転でも安定性の高い
軸受特性を実現できる。このようなパッド型ジャーナル
軸受には大きく分けて直接給油方式と油浴方式がある。
一般に直接給油方式は、必要潤滑油量が少なくて済む、
軸受損失が小さいという面で優れているが、構造が複雑
という欠点がある。これに対して油浴方式は、構造が簡
単で製作・組立てが容易というメリットがある。
【0003】このようなパッド型ジャーナル軸受につい
ては既に多くの技術が提案されている。例えば、特開平
5−332355号、特開平9−144750号、特開
平10−26169号、特開2000−274432
号、特開2000−213542号、特開2001−2
00847号、特表平8−506651号などの各公報
に開示の例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パッド型ジャーナル軸
受については、必要な潤滑油量の低減が大きな課題の一
つとなっている。この潤滑油の低減に関しては、例えば
上記の特開2000−274432号公報や特表平8−
506651号公報においても述べられているようなキ
ャリーオーバーの問題がある。キャリーオーバーとは、
一つのパッドで作用した潤滑油が隣のパッドに流入する
現象である。潤滑油には、パッド摺動面と回転軸の間で
油膜を形成して摩擦を低減する作用に加えて、回転軸の
回転で発生する熱を吸収して持ち去ることによる冷却作
用が重要な作用としてある。このため、一つのパッドで
作用して高温になった潤滑油がキャリーオーバー油とし
て隣のパッドに流入すると、そこでの冷却作用が低下し
てしまい、結果として必要な潤滑油量の増大を招く。言
い換えれば、如何にしてキャリーオーバー油を防止する
かが潤滑効率に直結し、ひいては潤滑油量の低減に結び
つくということである。そしてこの潤滑油量の低減は、
パッド型ジャーナル軸受のシステムにおいて潤滑油の給
油装置が大きな比重を占めていることから、パッド型ジ
ャーナル軸受システムのコストダウンや小型化に大きく
影響する。また潤滑油については、回転軸の回転による
潤滑油の攪拌に伴う攪拌損失があるが、潤滑油量の低減
によりこの攪拌損失も減らすことができ、結果として軸
受損失の低減につながる。
【0005】このようなキャリーオーバー油の低減に関
して、上記特開平9−144750号公報に一つの解決
策が提案されている。この技術は、パッド間の空隙にも
潤滑油を満たす状態で潤滑を行なう、いわゆる油浴方式
のパッド型ジャーナル軸受に関するもので、パッド摺動
面の潤滑油がそのパッドから流出する端部付近でパッド
に油溝を設け、この油溝でパッドからの流出潤滑油を外
部に導くことで、キャリーオーバー油の発生を抑制する
ようにしている。この技術によれば、一つのパッドの摺
動面から流出した潤滑油がキャリーオーバー油として直
接に隣のパッドに流入するのはそれなりに防止すること
ができると言える。しかし潤滑油のキャリーオーバー
は、パッドとサイドプレートの隙間を流れる潤滑油つま
りサイドフローも関係しており、パッドに設けた油溝に
よる抑制だけではキャリーオーバー油の低減として不十
分である。
【0006】上記特開平10−26169号公報に開示
の技術は、同じく油浴方式のパッド型ジャーナル軸受に
関して、必要な潤滑油量の低減を目指している。その構
成は、パッドの位置に応じて給油口の大きさを変え、上
側に位置するパッドに対しては給油口を小さくし、大き
な荷重がかかり軸受隙間が狭くなる、すなわち油が流れ
にくくなる下側のパッド近くの給油口の流路面積を大き
くするというものであり、このような構成により、各パ
ッドをできるだけ少ない油量で効果的に潤滑することを
意図している。しかしこの技術ではキャリーオーバー油
に対して何らの対策もとられておらず、潤滑油量の低減
効果は限られたものとなる。
【0007】上記特開2000−274432号公報に
開示の技術は、給油ノズルから噴射させた潤滑油をパッ
ドの摺動面に直接供給する直接給油方式に関するもので
ある。この技術では、潤滑油量の低減について、直接給
油方式に特有である無効潤滑油を低減するための機構、
サイドフローを低減するための機構、さらにキャリーオ
ーバー油を減ずる機構を提案している。そのキャリーオ
ーバー油低減機構についてみると、それは給油ノズルに
設けたシールフィンにより、一つのパッドから隣のパッ
ドに潤滑油が流入するのを防止する構成と、上記特開平
9−144750号公報に開示の技術と同様にパッドの
端部に潤滑油排出用の溝を設ける構成である。後者がキ
ャリーオーバー油の抑制として不十分であることは上述
したとおりである。一方、給油ノズルのシールフィンに
よる機構は、構造が複雑になり過ぎるという問題があり
実用的とはいいがたいし、給油ノズルのない油浴方式に
は適用することができない。
【0008】上記特表平8−506651号公報には、
上記特開2000−274432号公報におけるシール
フィンに類似したスクレーバをパッドなどに設けること
でキャリーオーバー油を低減する構成が示されている。
この技術にも構造が複雑になり過ぎて実用性に乏しいと
いう問題があり、またスクレーバが実質的に油膜なしで
回転軸に接触することによる未知の危険性を伴うという
問題などもある。
【0009】パッド型ジャーナル軸受については上記の
ような潤滑油量の低減の他に、軸受負荷容量の向上につ
いての改良も重要な課題としてある。従来のパッド型ジ
ャーナル軸受では、そのパッドの摺動面にホワイトメタ
ルと呼ばれる材料が用いられている。そしてこのホワイ
トメタルの耐熱性は120℃程度で、これがネックとな
って軸受負荷容量の向上を妨げられていた。
【0010】本発明は、以上のような従来の事情を背景
になされたものであり、キャリーオーバー油を効果的に
抑制して潤滑油量の低減を可能とするパッド型ジャーナ
ル軸受の提供を目的としている。またこれに加えてパッ
ド摺動面の耐熱性を高めて軸受負荷容量の向上を可能と
するパッド型ジャーナル軸受を提供することも目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を実
現するために、回転軸を支持するために周方向に所定の
間隔を空けて設けられた複数のパッド、前記パッド間に
設けられた給油口、および前記給油口から供給される潤
滑油を前記パッドの摺動面と前記パッド間の空隙に保持
させるために、前記各パッドの側面と前記パッド間の空
隙の側面を覆うように設けられたサイドプレートを備え
てなるパッド型ジャーナル軸受において、前記パッドの
摺動面に、前記回転軸の回転に伴う潤滑油の移動方向に
ついて下流側となる後端部で、軸方向に細長く且つ少な
くとも一端が前記サイドプレートに向けて開放された導
油溝を設けるとともに、前記導油溝の開放端に対応する
位置で前記サイドプレートに排油口を開口させ、さらに
前記パッドと前記サイドプレートとの間の隙間に流れる
潤滑油の流れに直交する状態で内側へ突出するせき止め
フェンスを前記排油口に近接させて前記サイドプレート
に設けたことを特徴としている。
【0012】また本発明では上記のようなパッド型ジャ
ーナル軸受について、パッドの摺動面を合成樹脂材で形
成するものとし、その好ましい合成樹脂材としてポリエ
ーテルエーテルケトン系樹脂材を用いるようにしてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1〜図3に第1の実施形態によるパッド
型ジャーナル軸受の構成を示す。図1は軸芯に対して垂
直方向の断面(図2中のA−A線に沿う断面)の形状を
表わし、図2は軸心方向の断面形状を表わし、そして図
3は図1中のB−B方向視図である。図に見られるよう
にパッド型ジャーナル軸受は、回転軸(より具体的には
そのジャーナル部)1を支持するパッド2を複数有して
いる。図の例では5個のパッド2を有している。またパ
ッド型ジャーナル軸受は、サイドプレート3を有してい
る。このサイドプレート3は、図2および図3に見られ
るように、各パッド2の側面とパッド2間の空隙2sの
側面を覆うように設けられている。これらパッド2とサ
イドプレート3は、環状に形成されたハウジング4に組
みつけられている。さらにパッド型ジャーナル軸受は、
パッド2間の空隙2sにその先端を臨ませるようにした
給油口5が設けられている。この本実施形態におけるパ
ッド型ジャーナル軸受は、例えばロータ重量の重いター
ビンや圧縮機あるいは発電機などの軸受として適してい
る。
【0014】以上はパッド型ジャーナル軸受としての一
般的な構造である。本発明を特徴付ける構成の一つは、
パッド2に導油溝2cを設けるとともに、サイドプレー
ト3に排油口3aを設けていることである。導油溝2c
は、回転軸1の矢印6(図1)のごとき回転に伴なって
潤滑油7が移動する方向について下流側となる後端部に
設けてある。また導油溝2cは、軸方向に細長くてパッ
ド2の軸方向幅とほぼ同じ長さの溝、つまりパッド2の
軸方向幅のほぼ全長にわたる溝として形成してある。こ
の例の導油溝2cはその一端がサイドプレート3に向け
て開放されており、この開放端に位置対応させてサイド
プレート3の排油口3aを開口してある。導油溝2cの
幅と深さは後述するようなその機能との関係で、パッド
2の摺動面に油膜を形成する潤滑油の量に応じて設定さ
れ、また排油口3aの開口サイズもこれに応じて設定さ
れることになる。
【0015】これらの導油溝2cと排油口3aはキャリ
ーオーバー油の抑制に機能する。給油口5から供給され
た潤滑油7は、パッド2とサイドプレート3の間に例え
ば1mm程度の幅で形成される間隙にサイドフロー7c
(図3)としてその一部が流れ込むものの、その多くは
パッド2の摺動面と回転軸1の間に形成される例えば5
0μm程度の間隙に入り込んで回転軸1支持のための油
膜を形成しつつ回転軸1の回転により下流側に流れてゆ
く。そして導油溝2cにいたると、そこでそれまでの流
れ、つまりパッド2の摺動面に沿った下流側への流れの
勢いを断ち切られるような状態になって、図3中に矢印
7bとして示すようにして導油溝2cに集められつつ、
流れの方向を導油溝2cの方向に変えて導油溝2cの開
放端に向けて流出し、サイドプレート3の排油口3aか
ら外部に排出される。このように、導油溝2cが油膜形
成潤滑油7aの矢印で示すごとき流れの勢いを断ち切る
ようにして油膜形成潤滑油7aを外部に排出するように
機能することにより、一つのパッド2から隣のパッド2
に油膜形成潤滑油7aが直接的に流入するのを有効に抑
えることができ、これによりキャリーオーバー油を相当
に抑制することができる。
【0016】本発明を特徴付ける構成の他の一つは、せ
き止めフェンス3bをサイドプレート3に設けたことで
ある。せき止めフェンス3bは、サイドプレート3と一
体物または別部品をサイドプレート3に取り付けるなど
により、サイドプレート3からサイドフロー7cの流れ
に直交する状態で内側へ突出させるように形成し、排油
口3aに近接させて設けてある。このせき止めフェンス
3bは、サイドフロー7cをせき止めて排油口3aに導
くのに働き、これによりキャリーオーバー油の発生を抑
制するのに機能する。すなわち導油溝2cだけである
と、せっかくキャリーオーバー油化しやすい流れの方向
を変えられた油膜形成潤滑油7aが導油溝2cの出口
(開放端)において、この油膜形成潤滑油7aの排出流
と交差する流れのサイドフロー7cに影響されて再びキ
ャリーオーバー油化する流れに変わる現象をある程度避
けられない。せき止めフェンス3bは、サイドフロー7
cをせき止めて排油口3aに導くことにより、この現象
を効果的に抑制する。
【0017】本発明では、以上のようにパッド2に設け
た導油溝2cとサイドプレート3に設けたせき止めフェ
ンス3bが協働することで、油膜形成潤滑油7aがキャ
リーオーバー油化するのを抑制する。このため、導油溝
2cに相当する構造だけを設ける上記従来技術に比べ、
より効果的にキャリーオーバー油の量を減らすことがで
きる。そしてキャリーオーバー油量の減少により、必要
な潤滑油量を低減することが可能となり、それに伴う攪
拌損失の減少により軸受損失を低減することができ、ま
たパッド型ジャーナル軸受システムにおける給油装置の
コストダウンや小型化を図ることも可能となる。
【0018】本発明の次の特徴は、パッド2の摺動面を
合成樹脂材で形成していることである。すなわちパッド
2は、金属材で形成した母材部2aと合成樹脂材で形成
した摺動面部2bからなる。摺動面部2bは、合成樹脂
製の例えば厚さ1mm程度の板材を溶着や接着で張り付
けるなどして母材部2aに固着される。合成樹脂材とし
ては、摺動性と耐熱性に優れるものであればその種類は
問わないが、例えばポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)系のそれが特に適している。このポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂は、摺動性に優れるとともに高い耐熱
性を有している。これについては、パッド2の摺動面に
おける温度が150℃を超えて200℃近くになっても
何らの異常も来たさないことが実験的に確かめられてい
る。これは従来のホワイトメタルが120℃程度を上限
とするのに比べて、きわめて優れた性能であり、このよ
うな高温条件も許容することにより、高速・高圧下での
使用が可能となり、軸受負荷容量を相当に向上させるこ
とができる。好ましいポリエーテルエーテルケトン樹脂
としては、例えばグリーンツィード&カンパニージャパ
ン社の商品名「WR300、ジティロン」や日本ポリペ
コン社の商品名「ポリペコンPEEK」などを挙げるこ
とができる。
【0019】ポリエーテルエーテルケトン樹脂のような
合成樹脂を摺動面部2bに用いることで、パッド2の摺
動性が高まる。このことは潤滑油の量が少なくてもよい
ことを意味する。この合成樹脂をパッドの摺動面に用い
ることによる潤滑油量の低減作用は、上記のようなキャ
リーオーバー油の抑制による潤滑油量の低減と組み合わ
さることで、その効果をよりよく発揮させることが可能
となる。すなわち本発明では、パッド2の摺動面を合成
樹脂化することと、導油溝2cとせき止めフェンス3b
によるキャリーオーバー油の抑制とが有機的に結びつ
き、これにより必要な潤滑油量の低減、軸受損失の低
減、および軸受負荷容量の増大といったパッド型ジャー
ナル軸受における今日的課題を有効に解決しているもの
である。
【0020】図4に示すのは、第2の実施形態によるパ
ッド型ジャーナル軸受の図1相当の断面形状である。本
実施形態では、第1の実施形態における各構造に加え
て、給油口5に工夫を施している。具体的には5箇所の
給油口5a〜5eについて、それぞれの位置に応じてそ
の流路面積を変えている。荷重負荷があまりかからない
上側のパッド2の間に位置する給油口5cと5dを最も
小さく、負荷の大きい下側のパッド2に給油する給油口
5aを最も大きく、中間の給油口5bと5eはそれらの
中間としている。このようにすることで潤滑油の使用効
率を高めることができ、結果として潤滑油量をさらに一
層低減することが可能となる。その他の構成については
第1の実施形態のそれと同様なでので、その説明は省略
する。
【0021】図5と図6に示すのは、第3の実施形態に
よるパッド型ジャーナル軸受の図2と図3相当の形状で
ある。本実施形態は、第1の実施形態を若干変形したも
のである。具体的には導油溝2cの両端を開放し、これ
に応じてもう一方のサイドプレート3についても排油口
3aとせき止めフェンス3bを設けるようしてある。パ
ッド型ジャーナル軸受では潤滑油の排出を片側からだけ
行なうのが通常であるが、両側で排出する場合もある。
このような場合に本実施形態の構成は適している。その
他の構成については第1の実施形態のそれと同様なでの
で、その説明は省略する。
【0022】以上の説明ではパッド型ジャーナル軸受が
大型の回転機械に用いられることを前提してきたが、本
発明によるパッド型ジャーナル軸受は小型軽量の回転機
械にも必要に応じて適用できることはもちろんで、小型
軽量の回転機械用にあってもそれに応じた潤滑油量の低
減、軸受損失の低減、軸受負荷容量の増大などの効果を
実現することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、潤
滑油量の低減、軸受損失の低減、および軸受負荷容量の
増大といったパッド型ジャーナル軸受における今日的課
題を有効に解決することができ、これに伴って給油装置
などの関連補機の小型化やコストダウンを図ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態によるパッド型ジャーナル軸受
の軸芯に対して垂直方向の断面図である。
【図2】第1の実施形態によるパッド型ジャーナル軸受
の軸心方向の断面図である。
【図3】図1中のB−B方向視図(展開平面図)であ
る。
【図4】第2の実施形態によるパッド型ジャーナル軸受
の図1相当の断面図である。
【図5】第3の実施形態によるパッド型ジャーナル軸受
の図2相当の断面図である。
【図6】第3の実施形態によるパッド型ジャーナル軸受
の図3に相当する展開平面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 パッド 2b 摺動面部 2c 導油溝 2s 空隙 3 サイドプレート 3a 排油口 3b せき止めフェンス 5,5a,5b,5c,5d,5e 給油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA04 AA07 BA13 BA14 BA15 CA01 CA06 JA02 KA02 LA06 MA02 MA04 MA06 PA02 QA05 SC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を支持するために周方向に所定の
    間隔を空けて設けられた複数のパッド、前記パッド間に
    設けられた給油口、および前記給油口から供給される潤
    滑油を前記パッドの摺動面と前記パッド間の空隙に保持
    させるために、前記各パッドの側面と前記パッド間の空
    隙の側面を覆うように設けられたサイドプレートを備え
    てなるパッド型ジャーナル軸受において、 前記パッドの摺動面に、前記回転軸の回転に伴う潤滑油
    の移動方向について下流側となる後端部で、軸方向に細
    長く且つ少なくとも一端が前記サイドプレートに向けて
    開放された導油溝を設けるとともに、前記導油溝の開放
    端に対応する位置で前記サイドプレートに排油口を開口
    させ、さらに前記パッドと前記サイドプレートとの間の
    隙間に流れる潤滑油の流れに直交する状態で内側へ突出
    するせき止めフェンスを前記排油口に近接させて前記サ
    イドプレートに設けたことを特徴とするパッド型ジャー
    ナル軸受。
  2. 【請求項2】 パッドの摺動面を合成樹脂材で形成した
    請求項1記載のパッド型ジャーナル軸受。
  3. 【請求項3】 合成樹脂材としてポリエーテルエーテル
    ケトン系樹脂材を用いた請求項2に記載のパッド型ジャ
    ーナル軸受。
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