JP2003176541A - アンカーガイド及びその製造方法 - Google Patents
アンカーガイド及びその製造方法Info
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Abstract
カーボルトを簡単且つ正確にスケールなしで位置決めガ
イドできるとともに、使用後に生物破壊できるアンカー
ガイド及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 柱中心線を有するアンカーガイド1は、
一対の型枠間に嵌合される嵌合部2と、型枠に架渡され
る架橋部3と、アンカーガイド1全体を強化する補強部
4と、柱中心線が一直線に来るように型枠に固定するた
めの固定部5aとを備えている。そして、アンカーガイ
ド1には挿通孔7a,8a,9aが形成され、アンカー
ボルト6が挿通するようになっている。使用に際して
は、アンカーガイド1にアンカーボルト6を挿通させて
嵌合部2を型枠間に嵌合して固定すればよく、アンカー
ボルト6の位置決めガイドや高さ、長さ、幅の設定を容
易に行うことができる。
Description
の基礎工事に用いられるアンカーボルトの位置決めやガ
イドに好適なアンカーガイド及びその製造方法に関す
る。
造の基礎(独立基礎、布基礎、べた基礎)の上に木材等
の土台をボルト止めし、その上に柱や筋交いを建てた構
造になっている。なお、前記基礎や土台、更に基礎に土
台を固定するためのアンカーボルト等については、「木
造住宅耐震設計のポイント」(財団法人、日本住宅・木
材技術センター発行、発行日 平成9年7月)に詳細に
記述されている。建築物は、敷地の地形や施工主の注文
によって変わるものであるから、当然のことながら基礎
の形状や基礎に土台をボルト止めするアンカーボルトの
埋設位置も変化する。しかし、アンカーボルトの位置が
ずれたり、斜めに固定されたりすると、ボルト止め位置
がずれるだけでなく、柱や筋交い、これらの取り付けに
用いられる引き寄せ金物、短冊金物などの各種金具の取
り付けが不可能になったりする。
確な位置にアンカーボルト埋設するためのアンカーガイ
ドが用いられているのであるが、下記のような問題点が
あった。
を金属や合成樹脂等により製造した場合、建築物に合わ
せてその都度製造するか、或いは多種類のものを用意し
なければならず、コスト高になってしまう。その上、公
害防止の観点から簡単に廃棄することもできず、在庫管
理も面倒になる。従って、建築物に合わせて簡単に製造
し、現場で組み立てて使用した後、そのまま使い捨てで
きるものがよいのであるが、従来はこのように便利で使
い勝手のよいアンカーガイドは開発されていなかった。
あり、その目的は鉄筋コンクリートの基礎を造る際に、
予め設定された位置にアンカーボルトをスケールなしで
正確に埋設でき、且つ製造が簡単であるうえに、使い捨
てによる公害を防止できるアンカーガイド及びその製造
方法を提供することにある。
は、下記構成のアンカーガイドによって解消される。 (1)建築物の基礎内に埋設されるアンカーボルトを所
定位置にガイドするアンカーガイドにおいて、前記基礎
となる生コンクリートを流入する隙間を形成する一対の
型枠間に嵌合される嵌合部と、前記嵌合部と一体である
うえに前記一対の型枠の上部に張り出して架渡される架
橋部と、前記嵌合部及び前記架橋部の変形を防止する補
強部と、前記嵌合部、前記架橋部及び前記補強部に形成
され、前記アンカーボルトを挿通させる挿通孔と、柱中
心線と、を備えたことを特徴とするアンカーガイドによ
って解消される。 (2) 前記アンカーガイドに、前記一対の型枠の上端
に固定するための固定部を設けたことを特徴とする
(1)記載のアンカーガイド。
ンカーボルトを挿通させた状態で、嵌合部を一対の型枠
間に嵌合し、固定部を用いてスケールなしで型枠に固定
するだけで、アンカーボルトを所定位置に正確にガイド
し、型枠内に流し込まれる生コンと一体に固化すること
ができる。
イドの製造方法によって解消される。生物分解が可能な
板状体を予め設定されている一対の型枠の間隔、基礎内
に埋設されるアンカーボルトの挿通孔等に合わせて裁断
し、予め設定されている折り目に合わせて折り曲げるこ
とにより前記一対の型枠間に嵌合される嵌合部、前記一
対の型枠の上部に張り出す架橋部を立体的に形成し、且
つ前記嵌合部及び前記架橋部を補強部により一体化する
ことを特徴とするアンカーガイドの製造方法。
クラフトボール紙、カード紙、プラスチック板等の成形
可能な板状体にアンカーガイドを構成する嵌合部や架橋
部、更に補強部や挿通孔、折り曲げ線とを型抜きし、板
状体のまま建築現場に運び、現場で折り曲げることによ
り、立体的な枠状のアンカーガイドを組み立てることが
できる。そして、挿通孔にアンカーボルトを挿通し、ア
ンカーガイドを一対の型枠に固定することにより、柱中
心線とアンカーボルトが所定位置に正確にガイドされ、
そのまま生コンを流し込み且つ固化することにより、ア
ンカーボルトを基礎内に埋設することができる。
明に係るアンカーガイドの第1実施形態を説明する。図
1はアンカーガイドの使用形態を示す斜視図、図2はア
ンカーガイドの構成を示す断面図、図3はアンカーボル
トの構成を示す斜視図、図4及び図5は基礎の形態を示
す斜視図である。
めの柱中心線10を有するアンカーガイド1は、成形可
能な材料によって製造したものであり、基礎を製造する
ための型枠の寸法に合わせて、予め型抜きしたクラフト
ボール紙等を折り曲げて製造したものである。なお、成
形可能な材料としては、安価で入手が容易であるうえ
に、建築現場で簡単に折り曲げ加工できるボール紙が好
適であるが、これに限定されるものではなく、環境保護
の観点からは生物分解可能な天然紙やプラスチック板状
体が好ましい。アンカーガイド1は、図1及び図2に示
すように、一対の型枠21a,21b間に嵌合する横断
面台形、但し下端が短辺の台形に形成された嵌合部2
と、その上部に積層状に形成された台形、但し上端が短
辺の台形に形成された架橋部3と、嵌合部2と架橋部3
との間に仕切り板のように介在する補強部4と、アンカ
ーガイド1全体を型枠21a,21bに設けた平板部2
2a,22b上に固定するための短冊上の固定部5a,
5bとを備えていて、この固定部は柱の太さや取付け金
物の寸法に対応して所定長さの計測を兼ねている。
する場合は、図1に示すように鉄筋24を格子状に組立
て、その両側に一対の型枠21a,21bを一定間隔で
対向配置し、平板部22a,22bにおいてコ字状の固
定金具24によって固定する。次いで、アンカーボルト
6を型枠21a,21b間の所定位置にスケールなしで
位置決めガイドするのであるが、この場合は下記の手順
で行われる。即ち、アンカーボルト6は、図3に示すよ
うに金属棒をJ字形に加工し、その頂部にネジ部6aを
形成したものである。アンカーボルト6のネジ部6a
は、図2に矢印aで示すように嵌合部3に形成した挿通
孔7a、補強部4に形成した挿通孔8a、架橋部3に形
成した挿通孔9aに順次挿通する。この結果、アンカー
ボルト6によって、恰もアンカーガイド1を串刺したよ
うになる。そして、架橋部3に形成した挿通孔からアン
カーボルト6のネジ部6aが突出し、嵌合部2に形成し
た挿通孔7aからアンカーボルト6の下端部6bが突出
するようになる。
枠21a,21b間に一定間隔で形成された隙間25に
差し込むようにし、嵌合部2を図1に示すように隙間2
5に嵌合させる。この結果、嵌合部2が隙間25内に嵌
合して幅方向への動きを規制するとともに、架橋部3の
両端部が平板部22a,22b上に載って落下を防止し
得るになり、しかも固定部5a,5bが平板部22a,
22bの長手方向に柱中心線に沿うようになる。この時
点で、アンカーボルト6は型枠21a,21b間に垂直
に立てられることになり、固定部5a,5bを例えばシ
ャコ万やクリップ等で固定することにより、アンカーボ
ルト6の位置ずれ、傾斜等を防止することができる。
ンカーボルト6を高さ、長さ、幅の3方向に位置決めし
た後、図2に矢印bで示すように、また嵌合部2の底面
と略面一になるまで生コンを流し込むのであるが、嵌合
部2の側面が下方に向けて斜面になっているので、嵌合
部2の下側に生コンが流れ易くなる。そして、生コンが
乾燥してから型枠21a,21bを外し、図4及び図5
に示すような基礎23の製造が完了する。
に、基礎23上には角材からなる土台27が固定され、
その上に柱28が立てられる。土台27は、前記アンカ
ーボルト6とナット29によって締付け固定されるので
あるから、土台27の表面の所定位置にネジ部6aが位
置決めされ、ナット29を螺合させる高さを設けなけれ
ばならない。そこで、本実施形態では、土台27の固定
に必要なアンカーボルト6の高さに対応して、アンカー
ガイド1の高さHを設定するようにしている。土台27
の高さ等は設計段階で判明しているので、この高さおよ
び固定部5a、5bは柱28の太さ、取付金具31に対
応してアンカーガイド1の型寸法を設定しておくことに
より、建築現場での寸法出しなどの面倒な作業が不要に
なる。
アンカーガイド1の高さHが重要であることに気付く。
何故なら、高さHが正確でないと、ネジ部6aが土台2
7から突出しなかったり、突出しすぎて引き寄せ金具3
1が取り付け不能になったりする。このような不都合を
解消するため、本実施形態では図1及び図2に示すよう
に補強部4によって嵌合部2と架橋部3の両側部を一体
化し、横方向に開かないように構成している。嵌合部2
と架橋部3が押圧等により開くと、高さHが縮小され、
正確な高さ設定ができなくなるが、本実施形態ではこの
ような不都合を未然に防止できる。
アンカーガイドの製造方法を説明する。なお、図6はア
ンカーガイドの型抜き形状を示す平面図、図7はアンカ
ーガイドの折り曲げ過程を示す斜視図、図8はアンカー
ガイドの折り曲げ過程を示す一部切欠き斜視図である。
なお、本実施形態の説明にあたっては、前記第1実施形
態の説明に参照した各図を適宜援用する。
は、成形可能な例えばクラフトボール紙11等を型抜き
した後、点線で示した折り曲げ線12a〜12gで折り
曲げて製造される。折り曲げ線12a〜12gは、型押
し等により折り曲げ易くしたものであり、のりしろ13
a〜13cや型抜きした長手状の係止溝14、更にアン
カーボルト6の直径に合わせた挿通孔7b,8b,9b
が形成されている。なお、全長Lや全幅W、固定部5
a,5bの幅W1、嵌合部2となる部分の幅W2は、型
枠の間隔等により自在に変更されるものである。
に示すように12a〜12dに沿って折り曲げ、全体が
山型になるようにする。次いで、図8に示すように補強
部4と固定部5bを架橋部3の下側に折り曲げ、更に嵌
合部2となる部分を折り曲げ線12d,12e,12f
を利用して補強部4とは逆方向に折り曲げ、のりしろ1
3cを係止穴14に差し込む。係止穴14は、補強部4
の折り曲げにより、図2に示したように架橋部3の下側
に回り、前記差込が容易に行われるようになる。また、
のりしろ13cは架橋部3内に隠れてしまう。
り曲げ、想像線で示した位置においてのりしろ13aを
用いて糊付け、或いはホッチキス等により固定する。ま
た、固定部5bについては、図8に示すように折り曲げ
た後、のりしろ13bを用いて前記同様に固定する。こ
のようにして、図1及び図2に示したような枠型のアン
カーガイド1の組立が完了するのであるが、枠型である
にも関わらず前記補強部4の作用、更にのりしろ13
a,13bの接着により格段に強度が向上し、型崩れを
防止するようになっている。従って、型崩れによる高さ
Hの変動等を未然に防止することができる。
ド1によってガイドしたいアンカーボルト6の数は1本
のこともあれば3本のこともある。この場合、図9に示
すように各部に3個目の挿通孔7c,8c,9cを追加
してもよい。更に、型枠21a,21bの間隔が狭かっ
たり、高さHが低くてもよい場合は、図10に示すよう
に、全体が縮小されたサイズに型抜きされる。即ち、本
実施形態におけるアンカーガイド1は、基礎や土台など
の諸条件によって自在に変更できるものである。そし
て、使用後のアンカーガイド1は、そのまま放置しても
よく、燃やすなどして処理することができる。
ド及びその製造方法は、成形可能な例えばクラフトボー
ル紙等に、基礎を造る一対の型枠間に嵌合される嵌合
部、型抜き上に架渡される架橋部、嵌合部や架橋部の型
崩れを防止する補強部等を一体に型抜きし、同時に形成
された折り曲げ線に沿って折り曲げることにより、立体
的な枠状に組み立てられるものである。そして、アンカ
ーガイドに形成された挿通孔に棒状のアンカーボルトを
挿入した後、嵌合部を型枠間に嵌合させることにより、
スケールなしで柱中心線が一直線上に揃うように、アン
カーボルトの位置決めガイドが行われる。従って、建築
物や建築条件に合わせたアンカーガイドを容易に製造す
ることができ、現場での組立が容易であること等が相俟
って作業効率の向上、コスト低減、工期の短縮等を図る
ことができる。また、生物破壊が可能な材質を適用でき
るので、使用後に廃棄してもよく、燃やしてもよいの
で、環境破壊を防止できる。
構成を示す斜視図である。
図である。
斜視図である。
形状を示す平面図である。
る。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 建築物の基礎内に埋設されるアンカーボ
ルトを所定位置にガイドするアンカーガイドにおいて、 前記基礎となる生コンクリートを流入する隙間を形成す
る一対の型枠間に嵌合される嵌合部と、 前記嵌合部と一体であるうえに前記一対の型枠の上部に
張り出して架渡される架橋部と、 前記嵌合部及び前記架橋部の変形を防止する補強部と、 前記嵌合部、前記架橋部及び前記補強部に形成され、前
記アンカーボルトを挿通させる挿通孔と、 柱中心線と、 を備えたことを特徴とするアンカーガイド。 - 【請求項2】 前記アンカーガイドに、前記一対の型枠
の上端に固定するための固定部を設けたことを特徴とす
る請求項1記載のアンカーガイド。 - 【請求項3】 成形可能な板状体を予め設定されている
一対の型枠の間隔、基礎内に埋設されるアンカーボルト
の挿通孔等に合わせて裁断し、予め設定されている折り
目に合わせて折り曲げることにより前記一対の型枠間に
嵌合される嵌合部、前記一対の型枠の上部に張り出す架
橋部を立体的に形成し、且つ前記嵌合部及び前記架橋部
を補強部により一体化することを特徴とするアンカーガ
イドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001375873A JP3662535B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | アンカーガイド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001375873A JP3662535B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | アンカーガイド及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003176541A true JP2003176541A (ja) | 2003-06-24 |
JP3662535B2 JP3662535B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3662535B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106642022A (zh) * | 2016-11-04 | 2017-05-10 | 苏州艾克威尔科技有限公司 | 一种用于光明灯的层间支撑件 |
CN107059913A (zh) * | 2017-05-22 | 2017-08-18 | 中国五冶集团有限公司 | 一种电抗器预埋件支撑结构及埋设方法 |
CN114250973A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-03-29 | 中交一航局第三工程有限公司 | 一种精调预紧工装系统施工方法 |
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JPS5889502U (ja) * | 1981-12-11 | 1983-06-17 | ミサワホ−ム株式会社 | アンカ−ボルト保持具 |
-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001375873A patent/JP3662535B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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CN114250973A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-03-29 | 中交一航局第三工程有限公司 | 一种精调预紧工装系统施工方法 |
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---|---|
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