JP2003175967A - エンボスキャリアテープ用シート - Google Patents
エンボスキャリアテープ用シートInfo
- Publication number
- JP2003175967A JP2003175967A JP2002322016A JP2002322016A JP2003175967A JP 2003175967 A JP2003175967 A JP 2003175967A JP 2002322016 A JP2002322016 A JP 2002322016A JP 2002322016 A JP2002322016 A JP 2002322016A JP 2003175967 A JP2003175967 A JP 2003175967A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- carrier tape
- embossed carrier
- resin
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
Abstract
びエンボスキャリアテープ用シートを提供する。 【解決手段】シートのJIS−K−7128−3による
引裂強度を105N/mm以上とすることにより高速実
装性に優れるエンボスキャリアテープ用シートを得るこ
とができる。少なくとも片方の表面の表面抵抗値を10
12Ω/□以下とすることができる。単層シートあるい
は複層シートとすることができる。本発明のシートは熱
可塑性樹脂を用いることができる。表皮層・基材層・表
皮層の様に多層構成とする場合異なる樹脂を積層して使
用することも可能である。樹脂には導電性を出すために
必要に応じてカーボンブラック等の導電フィラーなどを
添加することができる。
Description
電子部品等を包装するエンボスキャリアテープの材料と
して使用されるエンボスキャリアテープ用シートに関す
る。
としてインジェクショントレー、真空成形トレー、マガ
ジン、エンボスキャリアテープなどが使用されており、
特に実装の効率化を目的としエンボスキャリアテープが
広く使用されている。しかしながら、近年電子部品は複
雑化、精密化、小型化が進み、また電子部品の包装及び
実装の高速化も進んでおり、高速実装時にエンボスキャ
リアテープが破断してしまうという問題がある。
を解決するものである。発明者等はこのエンボスキャリ
アテープの破断のメカニズムを解析した結果、破断はエ
ンボスポケットのフランジコーナー部もしくはスプロケ
ットホール部からの引裂によって生じることを解明し本
願にいたった。
−K−7128−3による引裂強度が105N/mm以
上であるエンボスキャリアテープ用シートである。
明のシートはJIS−K−7128−3による引裂強度
が105N/mm以上でなければならず、好ましくは1
15N/mm以上である。引裂強度が105N/mm未
満ではエンボスキャリアテープとした際にスプロケット
ホール部若しくはポケット上部のフランジコーナーから
引き裂かれるように破断が生じ易くなる。
による引裂強度が105N/mm以上であれば特に限定
されないが、好ましくは0.1〜3.0mmの範囲であ
る。全体の肉厚が0.1mm未満ではシートを成形して
得られるポケット部の包装容器としての強度が不足し、
3.0mmを超えると圧空成形、真空成形、熱板成形等
の成形が困難となる。
なる複層であっても特に限定されない。好ましい構造と
しては単層で全体が導電性を有するものがある。基材層
を有し、少なくとも片方の表面に導電層を有するものも
好ましい構造の一つである。最も好ましいのは基材層の
両方の面に導電層を積層した3層構造のものである。
くとも片面が導電性があることが好ましい。収納する電
子部品の種類により本発明のシートは必ずしも導電性で
ある必要はないが、多くの場合電子部品の静電気による
破壊を防止するためにシートは導電性であることが望ま
しい。表面の導電性は1012Ω/□以下、好ましくは
1012〜104Ω/□の範囲である。
する樹脂、例えば熱可塑性樹脂とカーボンブラック、導
電性無機充填材、導電性繊維等からなる導電性樹脂を用
いるとよい。或いは、表面に帯電防止剤を用いたり、導
電性樹脂と併用してもよい。
とができる。熱可塑性樹脂としてポリ塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレン
エーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂の他、スチレン、
エチレン、プロピレン、塩化ビニル等を主成分とする各
種コポリマーが挙げられ、これらを単独若しくは複数使
用することができる。また表皮層・基材層・表皮層の様
に多層構成とする場合異なる樹脂を積層して使用するこ
とも可能である。これらの樹脂には導電性を出すために
必要に応じてカーボンブラック等の導電フィラー、帯電
防止剤、可塑剤などの加工助剤、各種補強剤の他、艶消
し剤、無機フィラーなどを添加することが可能である。
方法としては公知の押出成形、カレンダー成形等が挙げ
られ、更に多層化する際には複数の押出機によるフィー
ドブロック法、マルチマニホールド法や押出ラミネート
法、ドライラミネート法、グラビアコート等様々な手法
を用いることが可能である。
の成形法によりエンボス状に成形することによりエンボ
スキャリアテープとすることができる。
する。 実施例1 ポリカーボネート樹脂(表1中でPCと略記)であるパ
ンライト L−1225(帝人化成社)及びカーボンブ
ラック(表1中でCBと略記)であるデンカブラック粒
状(電気化学工業社、アセチレンブラック)20重量%
をφ50mmベント式2軸押出機によって予め混練、ペ
レット化し導電性樹脂コンパウンドを得た。該導電性樹
脂コンパウンドを使用し、φ65mm押出機(L/D=
28)及び500mm幅のTダイを用いて肉厚が300
μmのシートを得た。更に該シートを24mm幅にスリ
ットしEDG社製キャリアテープ成形機にてポケットサ
イズが12mm×15mm×5.5mmの24mm幅エ
ンボスキャリアテープを得た。
ト L−1225(帝人化成社)及びカーボンブラック
であるケッチェンブラックEC(ライオンAKZO社)
12重量%をφ50mmベント式2軸押出機によって予
め混練、ペレット化し導電性樹脂コンパウンドを得た。
該導電性樹脂コンパウンドとシート基材層用ABS樹脂
テクノABS YT−346(テクノポリマー社)を使
用し、φ65mm押出機(L/D=28)、φ40mm
押出機(L/D=26)及び500mm幅のTダイを用
いたフィードブロック法により全体の肉厚が200μ
m、導電性樹脂組成物層の肉厚が両側30μmとなるよ
うな3層シートを得た。該シートを使用し実施例1と同
様にしてエンボスキャリアテープを得た。
記)を使用した以外は実施例1と同様にしてシート及び
エンボスキャリアテープを得た。
記)であるトーヨースチロール E640N(東洋スチ
レン社)及びケッチェンブラックEC(ライオンAKZ
O社)12重量%をφ50mmベント式2軸押出機によ
って予め混練、ペレット化して得た導電性樹脂コンパウ
ンドを使用した以外は実施例2と同様にして肉厚が40
0μm、導電性樹脂組成物層の肉厚が両側30μmとな
るような3層シートを得た。該シートを使用して実施例
2と同様にしてエンボスキャリアテープを得た。
でMSと略記)であるTP−URX(電気化学工業社)
を使用した以外は実施例1と同様にして肉厚が500μ
mのシート及びエンボスキャリアテープを得た。
N(東洋スチレン社)及びケッチェンブラックEC(ラ
イオンAKZO社)18重量%をφ50mmベント式2
軸押出機によって予め混練、ペレット化して得た導電性
樹脂コンパウンドを得た。該コンパウンドを使用した以
外は実施例1と同様にしてシート及びエンボスキャリア
テープを得た。
SX(電気化学工業社)を使用した以外は実施例5と同
様にして肉厚が500μmのシート及びエンボスキャリ
アテープを得た。
HRM20(東洋スチレン社)を使用した以外は実施
例4と同様にしてシート及びエンボスキャリアテープを
得た。
HRM20(東洋スチレン社)を使用した以外は実施
例2と同様にしてシート及びエンボスキャリアテープを
得た。得られたシート引裂強度をJIS−K−7128
−3により測定するとともに、エンボスキャリアテープ
をオートグラフ引張試験にてチャック間を32mmとし
引張速度10cm/分の速度で引張試験を行った評価結
果を表1に示す。
の強度が得られたが、比較例では50N未満となった。
また実施例、比較例の各エンボスキャリアテープについ
て部品実装タクトが0.1sec/部品の実装機を使用
しエンボス100ポケット分の実装テストを行ったとこ
ろ、各実施例についてはエンボスキャリアテープが破断
するトラブルは発生しなかったが、各比較例ではエンボ
スキャリアテープが破断するトラブルが発生した。
度が105N/mm以上であるエンボスキャリアテープ
用シートは、高速実装に好適に用いることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】JIS−K−7128−3による引裂強度
が105N/mm以上であるエンボスキャリアテープ用
シート。 - 【請求項2】少なくとも片方の表面の表面抵抗値が10
12Ω/□以下である、請求項1のシート。 - 【請求項3】単層シートである請求項2のシート。
- 【請求項4】複層である請求項2のシート。
- 【請求項5】基材層と導電性の表皮層を有する請求項4
のシート。 - 【請求項6】請求項1から請求項6のいずれか一項に記
載のシートからなるエンボスキャリアテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322016A JP2003175967A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | エンボスキャリアテープ用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322016A JP2003175967A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | エンボスキャリアテープ用シート |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35622899A Division JP2001171728A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | エンボスキャリアテープ用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003175967A true JP2003175967A (ja) | 2003-06-24 |
JP2003175967A5 JP2003175967A5 (ja) | 2007-02-01 |
Family
ID=19197616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002322016A Pending JP2003175967A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | エンボスキャリアテープ用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003175967A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0594188U (ja) * | 1992-05-25 | 1993-12-21 | アキレス株式会社 | 電子部品包装用導電性キャリアテープ |
JPH0641414A (ja) * | 1992-03-18 | 1994-02-15 | Bayer Ag | 帯電防止押し出しポリカーボネートシート |
JPH0955403A (ja) * | 1995-08-11 | 1997-02-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 半導体素子用キャリアテープ |
-
2002
- 2002-11-06 JP JP2002322016A patent/JP2003175967A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0641414A (ja) * | 1992-03-18 | 1994-02-15 | Bayer Ag | 帯電防止押し出しポリカーボネートシート |
JPH0594188U (ja) * | 1992-05-25 | 1993-12-21 | アキレス株式会社 | 電子部品包装用導電性キャリアテープ |
JPH0955403A (ja) * | 1995-08-11 | 1997-02-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 半導体素子用キャリアテープ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4072814B2 (ja) | 電子部品包装容器用の導電シート | |
KR101548850B1 (ko) | 도전성 시트 | |
JP5856968B2 (ja) | 表面導電性多層シート | |
JP2005170514A6 (ja) | 電子部品包装容器用の導電シート | |
US8148456B2 (en) | Conductive resin composition and conductive sheets comprising the same | |
US20070082178A1 (en) | Sheet for embossed carrier tape | |
JPWO2006030871A1 (ja) | 複合シート | |
JP4209387B2 (ja) | 電子部品包装容器用積層シート及び電子部品包装容器 | |
JP3998956B2 (ja) | 導電性シート及び電子部品搬送用容器 | |
JP2003175967A (ja) | エンボスキャリアテープ用シート | |
JP2004091691A (ja) | 樹脂組成物、シート及びその成形品 | |
JP3724918B2 (ja) | 導電性複合プラスチックシート | |
JP3807815B2 (ja) | 導電性複合プラスチックシート | |
JP3946000B2 (ja) | 耐熱性電子部品包装容器 | |
JP2005272016A (ja) | エンボスキャリアテープ用シート | |
JP3324683B2 (ja) | 導電性複合プラスチックシート | |
JP2002316396A (ja) | 多層シートおよびそれを用いた成形品 | |
JPH11147567A (ja) | キャリアテープ | |
JPH08132567A (ja) | 導電性多層シート | |
JP4047659B2 (ja) | 表面導電性複合プラスチックシート及び電子部品搬送用容器 | |
JP2010005984A (ja) | 積層シート | |
JP2003291295A (ja) | シート | |
JP2000015764A (ja) | 導電性ポリエステル系樹脂シート | |
JP2004082497A (ja) | 表面導電性複合プラスチックシート | |
JP2002193323A (ja) | シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061207 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100308 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100608 |