JP2003175967A - エンボスキャリアテープ用シート - Google Patents

エンボスキャリアテープ用シート

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JP2003175967A
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sheet
carrier tape
embossed carrier
resin
layer
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Kenji Miyagawa
健志 宮川
Mikio Shimizu
美基雄 清水
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速実装に適したエンボスキャリアテープおよ
びエンボスキャリアテープ用シートを提供する。 【解決手段】シートのJIS−K−7128−3による
引裂強度を105N/mm以上とすることにより高速実
装性に優れるエンボスキャリアテープ用シートを得るこ
とができる。少なくとも片方の表面の表面抵抗値を10
12Ω/□以下とすることができる。単層シートあるい
は複層シートとすることができる。本発明のシートは熱
可塑性樹脂を用いることができる。表皮層・基材層・表
皮層の様に多層構成とする場合異なる樹脂を積層して使
用することも可能である。樹脂には導電性を出すために
必要に応じてカーボンブラック等の導電フィラーなどを
添加することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチップ部品、IC、
電子部品等を包装するエンボスキャリアテープの材料と
して使用されるエンボスキャリアテープ用シートに関す
る。
【0002】
【従来技術】チップ部品、IC、電子部品等の包装形態
としてインジェクショントレー、真空成形トレー、マガ
ジン、エンボスキャリアテープなどが使用されており、
特に実装の効率化を目的としエンボスキャリアテープが
広く使用されている。しかしながら、近年電子部品は複
雑化、精密化、小型化が進み、また電子部品の包装及び
実装の高速化も進んでおり、高速実装時にエンボスキャ
リアテープが破断してしまうという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を解決するものである。発明者等はこのエンボスキャリ
アテープの破断のメカニズムを解析した結果、破断はエ
ンボスポケットのフランジコーナー部もしくはスプロケ
ットホール部からの引裂によって生じることを解明し本
願にいたった。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明はJIS
−K−7128−3による引裂強度が105N/mm以
上であるエンボスキャリアテープ用シートである。
【0005】
【発明実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本発
明のシートはJIS−K−7128−3による引裂強度
が105N/mm以上でなければならず、好ましくは1
15N/mm以上である。引裂強度が105N/mm未
満ではエンボスキャリアテープとした際にスプロケット
ホール部若しくはポケット上部のフランジコーナーから
引き裂かれるように破断が生じ易くなる。
【0006】シートの肉厚はJIS−K−7128−3
による引裂強度が105N/mm以上であれば特に限定
されないが、好ましくは0.1〜3.0mmの範囲であ
る。全体の肉厚が0.1mm未満ではシートを成形して
得られるポケット部の包装容器としての強度が不足し、
3.0mmを超えると圧空成形、真空成形、熱板成形等
の成形が困難となる。
【0007】また、構造は単層であっても二層以上から
なる複層であっても特に限定されない。好ましい構造と
しては単層で全体が導電性を有するものがある。基材層
を有し、少なくとも片方の表面に導電層を有するものも
好ましい構造の一つである。最も好ましいのは基材層の
両方の面に導電層を積層した3層構造のものである。
【0008】本発明のシートは電子部品と接触する少な
くとも片面が導電性があることが好ましい。収納する電
子部品の種類により本発明のシートは必ずしも導電性で
ある必要はないが、多くの場合電子部品の静電気による
破壊を防止するためにシートは導電性であることが望ま
しい。表面の導電性は1012Ω/□以下、好ましくは
1012〜10Ω/□の範囲である。
【0009】導電性を付与するには導電層に導電性を有
する樹脂、例えば熱可塑性樹脂とカーボンブラック、導
電性無機充填材、導電性繊維等からなる導電性樹脂を用
いるとよい。或いは、表面に帯電防止剤を用いたり、導
電性樹脂と併用してもよい。
【0010】本発明のシートは熱可塑性樹脂を用いるこ
とができる。熱可塑性樹脂としてポリ塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレン
エーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂の他、スチレン、
エチレン、プロピレン、塩化ビニル等を主成分とする各
種コポリマーが挙げられ、これらを単独若しくは複数使
用することができる。また表皮層・基材層・表皮層の様
に多層構成とする場合異なる樹脂を積層して使用するこ
とも可能である。これらの樹脂には導電性を出すために
必要に応じてカーボンブラック等の導電フィラー、帯電
防止剤、可塑剤などの加工助剤、各種補強剤の他、艶消
し剤、無機フィラーなどを添加することが可能である。
【0011】上述の熱可塑性樹脂をシート状に加工する
方法としては公知の押出成形、カレンダー成形等が挙げ
られ、更に多層化する際には複数の押出機によるフィー
ドブロック法、マルチマニホールド法や押出ラミネート
法、ドライラミネート法、グラビアコート等様々な手法
を用いることが可能である。
【0012】シートを圧空成形、真空成形、熱板成形等
の成形法によりエンボス状に成形することによりエンボ
スキャリアテープとすることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 ポリカーボネート樹脂(表1中でPCと略記)であるパ
ンライト L−1225(帝人化成社)及びカーボンブ
ラック(表1中でCBと略記)であるデンカブラック粒
状(電気化学工業社、アセチレンブラック)20重量%
をφ50mmベント式2軸押出機によって予め混練、ペ
レット化し導電性樹脂コンパウンドを得た。該導電性樹
脂コンパウンドを使用し、φ65mm押出機(L/D=
28)及び500mm幅のTダイを用いて肉厚が300
μmのシートを得た。更に該シートを24mm幅にスリ
ットしEDG社製キャリアテープ成形機にてポケットサ
イズが12mm×15mm×5.5mmの24mm幅エ
ンボスキャリアテープを得た。
【0014】実施例2 表皮層樹脂としてポリカーボネート樹脂であるパンライ
ト L−1225(帝人化成社)及びカーボンブラック
であるケッチェンブラックEC(ライオンAKZO社)
12重量%をφ50mmベント式2軸押出機によって予
め混練、ペレット化し導電性樹脂コンパウンドを得た。
該導電性樹脂コンパウンドとシート基材層用ABS樹脂
テクノABS YT−346(テクノポリマー社)を使
用し、φ65mm押出機(L/D=28)、φ40mm
押出機(L/D=26)及び500mm幅のTダイを用
いたフィードブロック法により全体の肉厚が200μ
m、導電性樹脂組成物層の肉厚が両側30μmとなるよ
うな3層シートを得た。該シートを使用し実施例1と同
様にしてエンボスキャリアテープを得た。
【0015】実施例3 ポリエチレンテレフタレート樹脂(表1中でPETと略
記)を使用した以外は実施例1と同様にしてシート及び
エンボスキャリアテープを得た。
【0016】実施例4 表皮層樹脂としてポリスチレン樹脂(表1中でPSと略
記)であるトーヨースチロール E640N(東洋スチ
レン社)及びケッチェンブラックEC(ライオンAKZ
O社)12重量%をφ50mmベント式2軸押出機によ
って予め混練、ペレット化して得た導電性樹脂コンパウ
ンドを使用した以外は実施例2と同様にして肉厚が40
0μm、導電性樹脂組成物層の肉厚が両側30μmとな
るような3層シートを得た。該シートを使用して実施例
2と同様にしてエンボスキャリアテープを得た。
【0017】実施例5 スチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂(表1中
でMSと略記)であるTP−URX(電気化学工業社)
を使用した以外は実施例1と同様にして肉厚が500μ
mのシート及びエンボスキャリアテープを得た。
【0018】比較例1 ポリスチレン樹脂であるトーヨースチロール E640
N(東洋スチレン社)及びケッチェンブラックEC(ラ
イオンAKZO社)18重量%をφ50mmベント式2
軸押出機によって予め混練、ペレット化して得た導電性
樹脂コンパウンドを得た。該コンパウンドを使用した以
外は実施例1と同様にしてシート及びエンボスキャリア
テープを得た。
【0019】比較例2 スチレン−メチルメタクリレート共重合体樹脂 TP−
SX(電気化学工業社)を使用した以外は実施例5と同
様にして肉厚が500μmのシート及びエンボスキャリ
アテープを得た。
【0020】比較例3 基材層樹脂としてポリスチレン樹脂トーヨースチロール
HRM20(東洋スチレン社)を使用した以外は実施
例4と同様にしてシート及びエンボスキャリアテープを
得た。
【0021】比較例4 基材層樹脂としてポリスチレン樹脂トーヨースチロール
HRM20(東洋スチレン社)を使用した以外は実施
例2と同様にしてシート及びエンボスキャリアテープを
得た。得られたシート引裂強度をJIS−K−7128
−3により測定するとともに、エンボスキャリアテープ
をオートグラフ引張試験にてチャック間を32mmとし
引張速度10cm/分の速度で引張試験を行った評価結
果を表1に示す。
【0022】各実施例では60N以上のキャリアテープ
の強度が得られたが、比較例では50N未満となった。
また実施例、比較例の各エンボスキャリアテープについ
て部品実装タクトが0.1sec/部品の実装機を使用
しエンボス100ポケット分の実装テストを行ったとこ
ろ、各実施例についてはエンボスキャリアテープが破断
するトラブルは発生しなかったが、各比較例ではエンボ
スキャリアテープが破断するトラブルが発生した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】JIS−K−7128−3による引裂強
度が105N/mm以上であるエンボスキャリアテープ
用シートは、高速実装に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB41 AC04 AC18 BA26A BB14A BB25A CA21 CA30 FA09 FC01 3E096 BA08 CA13 CC01 DA04 DC01 EA02X FA20 GA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】JIS−K−7128−3による引裂強度
    が105N/mm以上であるエンボスキャリアテープ用
    シート。
  2. 【請求項2】少なくとも片方の表面の表面抵抗値が10
    12Ω/□以下である、請求項1のシート。
  3. 【請求項3】単層シートである請求項2のシート。
  4. 【請求項4】複層である請求項2のシート。
  5. 【請求項5】基材層と導電性の表皮層を有する請求項4
    のシート。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項6のいずれか一項に記
    載のシートからなるエンボスキャリアテープ。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0594188U (ja) * 1992-05-25 1993-12-21 アキレス株式会社 電子部品包装用導電性キャリアテープ
JPH0641414A (ja) * 1992-03-18 1994-02-15 Bayer Ag 帯電防止押し出しポリカーボネートシート
JPH0955403A (ja) * 1995-08-11 1997-02-25 Dainippon Printing Co Ltd 半導体素子用キャリアテープ

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