JP2003175773A - オーバーヘッドコンソール - Google Patents

オーバーヘッドコンソール

Info

Publication number
JP2003175773A
JP2003175773A JP2001377590A JP2001377590A JP2003175773A JP 2003175773 A JP2003175773 A JP 2003175773A JP 2001377590 A JP2001377590 A JP 2001377590A JP 2001377590 A JP2001377590 A JP 2001377590A JP 2003175773 A JP2003175773 A JP 2003175773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
stopper portion
overhead console
housing
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001377590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3972644B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Urushibata
拡之 漆畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP2001377590A priority Critical patent/JP3972644B2/ja
Publication of JP2003175773A publication Critical patent/JP2003175773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3972644B2 publication Critical patent/JP3972644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低コストでケースの自重開動に起因す
る収容物の飛び出しを防止するオーバーヘッドコンソー
ルの提供を図る。 【解決手段】 ケース13が自重で開動する構造にお
いて、ハウジング11に、ケース13の開閉途中でケー
ス13(ケース13の突起20)を接触摺動させ該ケー
ス13通り抜けを許容するがケース13の自重開動によ
る通り抜けを許容せずに一旦停止させるストッパ部19
を設けた。そのため、このストッパ19により、自重開
動するケース13が一旦停止されて、ケース13の自重
開動に起因するケース13内の収容物の飛び出しを防止
できる。そして、一旦停止位置で停止したケース13は
手動で全開位置まで開かれることで、ケース13内の収
容物が取り出し可能となる。ここで、ストッパ部19は
ハウジング11に一体形成されているため、従来の減速
機構に比べて著しく原価・工数を低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の天井に配設
されるオーバーヘッドコンソールに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のオーバーヘッドコンソール
を示す説明図である。同図に示すように、このオーバー
ヘッドコンソール100は、車両の天井Rに取付られる
ハウジング101と、前記ハウジング101に回転自在
に支持された容器状のケース102と、を備えている。
【0003】ケース102は、ハウジング101の下面
に形成された開口部103を開閉するようになってお
り、全閉状態でハウジング11内に収容され且つ全開状
態(図中二点鎖線)でハウジング101外に露出して収
容物(例えば眼鏡)を取り出し可能としている。
【0004】このケース102は、ロック手段104に
より通常は全閉位置にあり、該ロック手段の押釦部10
5を押してロックを解除すると自重により開動する。
【0005】ケース102の回転軸Pには、図示せぬス
プリングおよび歯車からなる減速機構が付加され、ゆっ
くりとケース102が開動するようになっている。これ
はケース102が全閉位置から全開位置までそのまま自
重開動して収容物が飛び出してしまう、といったことを
防ぐためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術にあっては減速機構を付加することにより、原価
・工数が増加してしまう問題があった。
【0007】本発明はこのような従来技術を背景に為さ
れたものであって、比較的に低コストでケースの自重開
動に起因する収容物の飛び出しを防止するオーバーヘッ
ドコンソールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両の天井に取り付られるハウジングと、前記ハウジン
グに回転自在に支持されて該ハウジングの下面に形成さ
れた開口部を開閉し、全閉状態でハウジング内に収容さ
れ且つ全開状態でハウジング外に出て収容物を取り出し
可能とする容器状のケースと、を備え、前記ケースが自
重で開動するオーバーヘッドコンソールにおいて、前記
ハウジングまたは前記ケースのいずれか一方に、前記ケ
ースの開閉途中で前記他方と摺動接触し前記ケースの通
り抜けを許容するが前記ケースの自重開動による通り抜
けを許容せずに一旦停止させるストッパ部を、設けたこ
とを特徴とするものである。
【0009】このような構成により、自重開動するケー
スはストッパ部により一旦停止される。そして、一旦停
止したケースを手動で全開位置まで移動することで、ケ
ース内の収容物を取り出せる。
【0010】つまり、請求項1記載の発明によれば、ケ
ースが自重開動途中で一旦停止されるため、ケース内の
収容物の飛び出しを防止できる。このとき、単に、摺動
抵抗によりケースの自重開動を一旦停止させるストッパ
部を設けるに過ぎないため、従来の減速機構に比べて原
価・工数が低減される。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のオ
ーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッパ部は前
記一方に一体形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項2記載の発明によれば、さらに原価
・工数を低減できる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッ
パ部は、前記ケースの自重開動中に摺動抵抗が漸次増大
するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加え、一旦停止位置にかけて
摺動抵抗が漸次増大するため、ケースを確実かつスムー
ズに制動することができる。そのため、ケースの自重開
動に起因するケース内の収容物の飛び出しをより確実に
防止できる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載のオ
ーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッパ部は、
前記ケースの軌道と干渉する位置に前記ハウジングから
突設され、撓み変形しつつ前記ケースの通り抜けを許容
する可撓アームとして構成されていることを特徴とする
ものである。
【0016】請求項4記載の発明によれば、ストッパ部
の撓み変形量の管理で摺動抵抗が漸次増幅するよう設定
できるため、請求項3記載の発明を比較的に単純な構成
により具現化することができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載のオ
ーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッパ部また
は前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの衝突力を
衝突方向と略垂直方向への前記ストッパ部の撓み変形に
変換する傾斜面を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5記載の発明によれば、傾斜面によ
ってケースの衝突力がストッパ部の撓み変形にスムーズ
に変換される。そのため、ケース衝突時における急激な
制動を防止でき、これにより、ケースの自重開動に起因
するケース内の収容物の飛び出しをさらに確実に防止で
きる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッ
パ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの
全開位置直前で前記ストッパ部の復元力を受けてケース
を全開位置にガイドする傾斜面を設けたこと特徴とする
ものである。
【0020】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5記載の発明の効果に加え、ストッパ部の復元力を
受けてケースを全開位置にガイドする傾斜面によって、
ケースをスムーズに全開位置に開動できるとともに、全
開位置からスムーズに閉動できる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項4〜6のい
ずれか1項記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、
ストッパ部がケースの全開位置で撓みから復元するよう
に設定されていることを特徴とするものである。
【0022】請求項7記載の発明によれば、請求項4〜
6のいずれか1項記載の発明の効果に加え、ストッパ部
がケースの全開位置で撓み変形から復元するように設定
されているため、良好な節度感をもってケースを全開位
置に開くことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図7を基に説明する。図1はこの実施形態のオーバー
ヘッドコンソールの下面図、図2aは同オーバーヘッド
コンソールの図1中A−A断面であってケースの全開位
置を示す図、図2bは図2a中の要部の上面視図、図3
は同オーバーヘッドコンソールのケースの自重開動途中
で接触初期を示す図、図4は同オーバーヘッドコンソー
ルのケースの自重開動途中で摺動中を示す図、図5は同
オーバーヘッドコンソールのケースの一旦停止位置を示
す図、図6は同オーバーヘッドコンソールのケースの全
開位置を示す図、図7は同オーバーヘッドコンソールの
要部斜視図である。
【0024】この実施形態のオーバーヘッドコンソール
1は、車両の天井Rに取り付けられるハウジング11
と、前記ハウジング11下面に開口する収容部12の開
口部12aから出没するケース13と、を備えている。
このオーバーヘッドコンソール1は、運転席および助手
席の中間位置で天井Rに取り付けられ、ハウジング11
の収容部14とレンズ15との間に形成された灯室16
内に左右一対の図示せぬマップランプを配設してなるマ
ップランプユニット17を備え、スイッチSW1,SW
2によって点灯・消灯するようになっている。
【0025】ケース13は、ハウジング11の収容部1
2の開口部12aを開閉する板状部13a、該板状部1
3aとの間に容器形状を形成する底壁13bおよび縦壁
13cおよび一対の側壁13dと、を備えて構成され、
例えば眼鏡等を収めることができる。このケース13
は、略U字状の左右一対のアーム13e、13eを介し
て該アーム13e、13eの先端部の回転軸Pを中心に
ハウジング11に回転自在に支持されていて、全閉位置
でハウジング11内に収容される一方、全開位置でハウ
ジング11外に出て収容物を取り出し可能としている。
【0026】ハウジング11には、該ケース13を全閉
位置にロックする図示せぬロック手段が設けられてお
り、プッシュボタン18の押圧によりロック手段による
ロックが解除されると、ケース13が全閉位置から自重
で開動するようになっている。この実施形態にあって
は、ケース13の自重開動に起因する収容物の飛び出し
を防止するための工夫が為されており、ハウジング11
に一体形成されたストッパ部19によって、ケース13
内の収容物が飛び出さない程度の位置でケース13の自
重開動を一旦停止させるようになっている。
【0027】このストッパ部19は、ケース13の開閉
途中で突起20と摺動接触しケース13の突起20の通
り抜けを許容するがケース13の自重開動による通り抜
けを許容せずに一旦停止させるように設定されてるもの
で、より具体的には以下のようになっている。
【0028】ストッパ部19は、ハウジング11の上面
から突設された可撓アームとして構成され、ケース13
のアーム13e、13eの軌道より若干外側にオフセッ
トされ且つ前記ケース13の両アーム13e、13eの
外側面に設けられた突起20、20の軌道と干渉する位
置に設けられている。このストッパ部19は、基端部に
補強用のリブ21、21を備えるとともにその幅寸法が
基端から先端に向けて漸次縮小して構成され、基端側ほ
ど撓みに対する復元力が大きく先端側ほど撓みに対する
復元力が小さくなっている。
【0029】ケースの自重開動により、ケース13の突
起20が衝突すると該衝突力を受けて衝突方向(図中矢
示X)と垂直方向(図中矢示Y)へ撓み変形しつつ該ケ
ース13の突起20を摺動させる。ストッパ部19は、
この摺動抵抗によってケース13を一旦停止させるもの
である。
【0030】ここで、確実かつスムーズにケース13を
停止させるため、接触初期から一旦停止位置にかけて摺
動抵抗が漸次増大するような工夫もなされている。つま
り、ストッパ部19の撓み変形量を漸次増大させること
で摺動抵抗を漸次増大させ、確実かつスムーズにケース
13を一旦停止させている。まず、ケース13の突起2
0に、該突起20の衝突力をストッパ部19の撓み変形
に変換する傾斜面20aを設けたことで、摺動初期にお
いて、ストッパ部19の撓み変形量が漸次増大するよう
にしている。また、摺動後期においては、突起20がス
トッパ部19の基端側に移行するように突起20の回転
軌道を設定することで、ストッパ部19の撓み変形量が
漸次増大するようしている。
【0031】ここで、ケース13の突起20は、上記の
傾斜面20aに加え、該傾斜面20aで撓み変形された
ストッパ部19の内側面と摺動する摺動面20bと、ケ
ース13の全開位置の直前でストッパ部19の復元力を
受けてケース13を全開位置にガイドする傾斜面20c
と、を備えおり、ケース13の全開位置でストッパ部1
9が完全に復元するように設定されている。
【0032】このように構成されたオーバーヘッドコン
ソール1のケース13の開動を、図3〜図7を参照しつ
つ経時的に説明する。
【0033】まず、図1、2に示すようなケース13の
全閉位置において、プッシュボタン18を押釦によりロ
ック手段のロックが解除されると、ケース13は全閉位
置から自重開動を始める。
【0034】自重開動を始めたケース13は徐々に開動
速度を上げていき、図3に示すように、該ケース13の
突起20がハウジング11のストッパ部19に衝突す
る。これにより、ケース13が制動を始める。
【0035】ケース13の突起20の衝突力は該突起2
0の傾斜面20aによってストッパ20の撓み変形にス
ムーズに変換されて、これによりケース13は急激な制
動力を受けることなくその突起20が除々にストッパ部
19の内側面に乗り上げていく(図4)。
【0036】このとき、ハウジング11のストッパ部1
9の撓み変形の変形量の増大に伴って、ハウジング11
の撓み反力が漸次増大し、両者の摺動抵抗が漸次増大す
る。ケース13内に収容物がない場合には、この接触初
期段階(図4)で一旦停止することとなる。
【0037】一方、ケース13内に収容物が収容されて
いる場合には、その収容物の重さに応じて、ケース13
は更に開動して、少なくとも図5の状態でケース13の
自重開動が一旦停止される。このときは、ケース13の
突起20がストッパ部19の基端側に除々に遷移するこ
とで、摺動抵抗が漸次増大して確実かつスムーズにケー
ス13が一旦停止される。
【0038】そして、一旦停止位置からケース13を手
動で全開すると、全開位置で収容物を取り出せる(図
6)。このとき、ストッパ部19は突起20の摺動面2
0bと、ケース13の全開位置の直前まで接触している
ため、一旦停止位置から全開位置までケース13がぶら
つくことなく安定した状態で手動開動される。また、突
起20の傾斜面20cによってストッパ部19の復元力
を利用しつつケース13を全開位置にガイドするため、
ケース13をスムーズに全開位置に開動できる。(ま
た、全開位置からスムーズに閉動できる。)最終的にケ
ース13の全開位置でストッパ部19が完全に復元し
て、全開時の節度感を得ることができる。
【0039】なお、この実施形態のオーバーヘッドコン
ソールは、巨視的に観れば、ケース13の自重回動途中
において、一対の可撓アームが、ケース13を受け入れ
つつケース13を狭持して、該ケース13の自重回動に
よる通り抜けを非許容とした構造と言い換えることがで
きる。
【0040】上述のように、この実施形態のオーバーヘ
ッドコンソール1によれば、ハウジング11に、ケース
13の開閉途中でケース13を接触摺動させてケース1
3の通り抜けを許容するがケース13の自重開動による
通り抜けを許容しないストッパ部19を設けたため、全
閉位置から自重開動するケース13がストッパ部19に
より一旦停止される。そして、一旦停止位置のケース1
3を手動で全開位置まで開ききることで、ケース13内
の収容物を取り出せる。つまり、ケース13が自重開動
途中で一旦停止されるため、ケース13内の収容物の飛
び出しを防止できる。このとき、単に摺動抵抗によりケ
ース13の自重開動を一旦停止させるストッパ部19を
ハウジング11に一体形成したに過ぎないため、従来の
減速機構に比べて著しく原価・工数が低減することがで
きる。
【0041】また、従来の減速機構では開動がゆっくり
過ぎる場合もあったが、この実施形態のオーバヘッドコ
ンソール1によれば一旦停止位置まで早く開動するの
で、素早く全開位置まで開くことが可能となり、必要な
収容物を早く取り出すことができる利点もある。
【0042】また、この実施形態のオーバーヘッドコン
ソール1によれば、ストッパ部19は、ケース13の突
起20の軌道と干渉する位置にハウジング11から突設
され、ケース13の開閉途中でケース13を接触摺動さ
せてケース13の通り抜けを許容するがケース13の自
重開動による通り抜けを許容しない可撓アームとして構
成されるため、自重開動中に摺動抵抗を漸次増大するよ
うに設定するのが容易となる。そして、自重開動中に摺
動抵抗を漸次増大するように設定すれば、確実且つスム
ーズにケース13を制動でき、さらに確実に収容物の飛
び出しを防止しつつケース13を一旦停止できる。
【0043】また、この実施形態によれば、ケース13
の突起20に、ストッパ部19への衝突力をストッパ部
19の撓み変形に変換する傾斜面20aを形成したた
め、ケース13衝突時における急激な制動を防止でき
る。
【0044】また、この実施形態のオーバーヘッドコン
ソール1によれば、ケース13の突起20に、ケース1
3の全開位置直前でストッパ部19の復元力を受けてケ
ース13を全開位置にガイドする傾斜面20cを設けた
ため、ケース13をスムーズに全開位置に開動できると
ともに全開位置からスムーズに閉動できる。
【0045】また、この実施形態のオーバーヘッドコン
ソール1によれば、ストッパ部19がケース13の全開
位置で撓みから復元するように設定されているため、良
好な節度感をもってケース13を全開できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ケースが
自重開動する構造のオーバーヘッドコンソールにおい
て、ハウジングまたはケースのいずれか一方に、前記ケ
ースの開閉途中で前記他方と摺動接触し前記ケースの通
り抜けを許容するが前記ケースの自重開動による通り抜
けを許容せずに一旦停止させるストッパ部を、設けたこ
とを特徴とするため、ケースが自重開動途中で一旦停止
されるため、ケース内の収容物の飛び出しを防止でき
る。このとき、単に摺動抵抗によりケースの自重開動を
一旦停止させるストッパ部を設けるに過ぎないため、従
来の減速機構に比べて原価・工数が低減される。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、前記ストッパ部は前記一方に一
体形成されているため、さらに原価・工数を低減でき
る。
【0048】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加え、一旦停止位置にかけて
摺動抵抗が漸次増大するため、ケースを確実かつスムー
ズに制動することができる。そのため、ケースの自重開
動に起因するケース内の収容物の飛び出しをより確実に
防止できる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、前記ストッ
パ部は、前記ケースの軌道と干渉する位置に前記ハウジ
ングから突設され、撓み変形しつつ前記ケースの通り抜
けを許容する可撓アームとして構成されているため、撓
み変形量の管理のみで摺動抵抗を管理でき、請求項3記
載の発明を比較的に単純な構成により具現化することが
できる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加え、前記ストッパ部または前記ケー
スのいずれか一方に、前記ケースの衝突力を衝突方向と
略垂直方向への前記ストッパ部の撓み変形に変換する傾
斜面を形成したため、傾斜面によってケースの衝突力が
ストッパ部の撓み変形にスムーズに変換される。そのた
め、ケース衝突時における急激な制動を防止でき、これ
により、ケースの自重開動に起因するケース内の収容物
の飛び出しをさらに確実に防止できる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5記載の発明の効果に加え、前記ストッパ部または
前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの全開位置直
前で前記ストッパ部の復元力を受けてケースを全開位置
にガイドする傾斜面を設けたため、ケースをスムーズに
全開位置に開動できるとともに、全開位置からスムーズ
に閉動できる。
【0052】請求項7記載の発明によれば、請求項4〜
6のいずれか1項記載の発明の効果に加え、ストッパ部
がケースの全開位置で撓みから復元するように設定され
ているため、良好な節度感をもってケースを全開位置に
開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの実施形態のオーバーヘッドコンソー
ルの下面図。
【図2】同オーバーヘッドコンソールのケースの全閉位
置を示す説明図であって、分図aは図1中A−A線に沿
う断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図3】同オーバーヘッドコンソールのケースのストッ
パ部への接触初期状態を示す説明図であって、分図aは
断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図4】同オーバーヘッドコンソールのケースのストッ
パ部との摺動状態を示す説明図であって、分図aは断面
図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図5】同オーバーヘッドコンソールのケースの自重開
動の一旦停止位置を示す説明図であって、分図aは断面
図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図6】同オーバーヘッドコンソールのケースの全開位
置を示す説明図であって、分図aは断面図、分図bは分
図a中の要部の上面視図。
【図7】図4に示す同オーバーヘッドコンソールの要部
斜視図。
【図8】従来のオーバーヘッドコンソールの一従来例を
示す断面図。
【符号の説明】 1 オーバーヘッドコンソール 11 ハウジング 12a 開口部 13 ケース 20 ストッパ部 20a 傾斜面 20c 傾斜面 R 天井

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の天井に取り付られるハウジング
    と、前記ハウジングに回転自在に支持されて該ハウジン
    グの下面に形成された開口部を開閉し、全閉状態でハウ
    ジング内に収容され且つ全開状態でハウジング外に出て
    収容物を取り出し可能とする容器状のケースと、を備
    え、前記ケースが自重で開動するオーバーヘッドコンソ
    ールにおいて、 前記ハウジングまたは前記ケースのいずれか一方に、前
    記ケースの開閉途中で前記他方と摺動接触し前記ケース
    の通り抜けを許容するが前記ケースの自重開動による通
    り抜けを許容せずに一旦停止させるストッパ部を、設け
    たことを特徴とするオーバーヘッドコンソール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオーバーヘッドコンソー
    ルにおいて、 前記ストッパ部は前記一方に一体形成されていることを
    特徴とするオーバーヘッドコンソール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のオーバーヘッド
    コンソールにおいて、 前記ストッパ部は、前記ケースの自重開動中に摺動抵抗
    が漸次増大するように構成されていることを特徴とする
    オーバーヘッドコンソール。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のオーバーヘッドコンソー
    ルにおいて、 前記ストッパ部は、前記ケースの軌道と干渉する位置に
    前記ハウジングから突設され、撓み変形しつつ前記ケー
    スの通り抜けを許容する可撓アームとして構成されてい
    ることを特徴とするオーバーヘッドコンソール。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のオーバーヘッドコンソー
    ルにおいて、 前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前
    記ケースの衝突力を衝突方向と略垂直方向への前記スト
    ッパ部の撓み変形に変換する傾斜面を形成したことを特
    徴とするオーバーヘッドコンソール。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のオーバーヘッド
    コンソールにおいて、 前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前
    記ケースの全開位置直前で前記ストッパ部の復元力を受
    けてケースを全開位置にガイドする傾斜面を設けたこと
    特徴とするオーバーヘッドコンソール。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6記載のオーバーヘッドコン
    ソールにおいて、 前記ストッパ部が前記ケースの全開位置で撓みから復元
    するように設定されていることを特徴とするオーバーヘ
    ッドコンソール。
JP2001377590A 2001-12-11 2001-12-11 オーバーヘッドコンソール Expired - Fee Related JP3972644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001377590A JP3972644B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 オーバーヘッドコンソール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001377590A JP3972644B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 オーバーヘッドコンソール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003175773A true JP2003175773A (ja) 2003-06-24
JP3972644B2 JP3972644B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=19185513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001377590A Expired - Fee Related JP3972644B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 オーバーヘッドコンソール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3972644B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205966A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Honda Motor Co Ltd 車両の収納構造
JP2006021698A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Kanto Auto Works Ltd 自動車のオーバヘッドコンソール
JP2007076512A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Imasen Electric Ind Co Ltd オーバヘッドコンソール装置
JP2007153101A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Nissan Motor Co Ltd オーバーヘッドコンソール構造
CN100445129C (zh) * 2005-04-15 2008-12-24 株式会社本田阿克塞斯 车辆用顶棚小物箱
CN109070808A (zh) * 2016-03-01 2018-12-21 上海延锋金桥汽车饰件系统有限公司 用于车辆内部的储藏隔室
JP2020075548A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 三菱自動車工業株式会社 車両用収納装置
JP2020132106A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 本田技研工業株式会社 車両用ルーフコンソール装置
WO2023162117A1 (ja) * 2022-02-25 2023-08-31 河西工業株式会社 自動車用オーバーヘッドコンソール装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205966A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Honda Motor Co Ltd 車両の収納構造
JP2006021698A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Kanto Auto Works Ltd 自動車のオーバヘッドコンソール
CN100445129C (zh) * 2005-04-15 2008-12-24 株式会社本田阿克塞斯 车辆用顶棚小物箱
JP2007076512A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Imasen Electric Ind Co Ltd オーバヘッドコンソール装置
JP2007153101A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Nissan Motor Co Ltd オーバーヘッドコンソール構造
JP4670614B2 (ja) * 2005-12-05 2011-04-13 日産自動車株式会社 オーバーヘッドコンソール構造
CN109070808A (zh) * 2016-03-01 2018-12-21 上海延锋金桥汽车饰件系统有限公司 用于车辆内部的储藏隔室
JP2020075548A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 三菱自動車工業株式会社 車両用収納装置
JP7068611B2 (ja) 2018-11-05 2022-05-17 三菱自動車工業株式会社 車両用収納装置
JP2020132106A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 本田技研工業株式会社 車両用ルーフコンソール装置
US11273767B2 (en) 2019-02-26 2022-03-15 Honda Motor Co., Ltd. Roof console device for vehicle
WO2023162117A1 (ja) * 2022-02-25 2023-08-31 河西工業株式会社 自動車用オーバーヘッドコンソール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3972644B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3953770B2 (ja) 開閉部材の制動機構、これを備えた容器ホルダー及び自動車用扉
JP2729957B2 (ja) 蓋板の開閉構造
JPH077225Y2 (ja) 車載移動体の閉位置係止装置
GB2327251A (en) Damping device
JP2003175773A (ja) オーバーヘッドコンソール
US7017956B2 (en) Lock mechanism and opening-closing device
JP2006056332A (ja) 加減速機構及びこの加減速機構を備えた車両用小物入れ
JPH11270211A (ja) 自動車用ドアオープンストッパ装置
KR100836121B1 (ko) 차량 도어의 열림 방지 도어래치 어셈블리
JP2012021326A (ja) 車両用ドアハンドルのストッパ構造
JP3965190B2 (ja) 食品若しくは飲料容器のための保持装置
JP4307327B2 (ja) 車両用物品収納装置
JP2000135950A (ja) 車両用物入れ装置
JP2003146194A (ja) 駐車ブレーキペダルのリリース仕組み
JP4437950B2 (ja) 車両用コンソールボックス
US11993190B2 (en) Storage device for a vehicle
JPS6146730A (ja) 車両用灰皿
US20230332441A1 (en) Handle arrangement
JP2606926B2 (ja) 自動車のオートステップ装置
JP2533558Y2 (ja) 車載用収納装置
JP2532003Y2 (ja) 車載用収納装置
JP2606927B2 (ja) 自動車のオートステップ装置
JP3328154B2 (ja) 乗り物用小物入れ
JP5275179B2 (ja) オーバーヘッドコンソール装置
KR100457912B1 (ko) 자동차의 에쉬 트레이

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041014

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Effective date: 20070312

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070604

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees