JP2003175555A - フィラー付きビードの製造処理方法および製造処理設備 - Google Patents

フィラー付きビードの製造処理方法および製造処理設備

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JP2003175555A JP2001376675A JP2001376675A JP2003175555A JP 2003175555 A JP2003175555 A JP 2003175555A JP 2001376675 A JP2001376675 A JP 2001376675A JP 2001376675 A JP2001376675 A JP 2001376675A JP 2003175555 A JP2003175555 A JP 2003175555A
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filler
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beads
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    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29D30/0016Handling tyres or parts thereof, e.g. supplying, storing, conveying
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラー付きビードFの製造中断を防止
することで作業能率を向上させる。 【解決手段】 複数台の成型機45に対応して、1台の搬
送装置19からビードBを成型機45にそれぞれ移載する複
数台の移載装置85を設置したので、これら移載装置85
は、成型機45によるフィラー付きビードFの製造中にビ
ードBを搬送装置19から受け取り、そのまま製造終了ま
で待機することができる。これにより、複数の成型機45
においてフィラー付きビードFの製造が同時に終了して
も、これら成型機45に予め受け取っていたビードBを直
ぐにセットすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビードの周囲に
フィラーを貼付けることでフィラー付きビードを製造す
るようにしたフィラー付きビードの製造処理方法および
製造処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィラー付きビードは、一人また
は二人の作業者が、ビードの周囲にフィラーを貼付ける
ことにより、フィラー付きビードを製造する成型機を複
数台担当するとともに、これら成型機の近傍まで搬送さ
れてきた1台のビード保管台車からビードを1本ずつ取
出して前記成型機に次々とセットし、該成型機によりフ
ィラーをビードの周囲に機械的に貼付けることで製造す
る一方、製造済のフィラー付きビードを同じ作業者が成
型機から順次取り出して多段の棚を有する棚台車上に移
載するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法にあっては、2台以上の成型機で同時に
フィラー付きビードが製造されたとき、作業者は成型機
1台毎に順次フィラー付きビードを取り外して棚台車に
移載した後、ビード保管台車からビードを取り出して空
となった成型機にセットすることとなるため、作業を中
断したままで待機する成型機が発生し、また、成型スピ
ードを上げたときには、一人では間に合わなくなり、こ
の結果、作業能率が低下してしまうという問題点があ
る。
【0004】この発明は、フィラー付きビードの製造中
断を防止することで作業能率を向上させることができる
フィラー付きビードの製造処理方法および製造処理設備
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための装置】このような目的は、第1
に、複数のビードを一時保管している保管装置から受け
渡し装置によってビードを1台の搬送装置に受け渡す工
程と、受け渡されたビードを該搬送装置によって複数の
成型機近傍まで次々と搬送する工程と、成型機と同数の
移載装置によってビードを搬送装置から対応する成型機
に移載する工程と、成型機においてビードの周囲にフィ
ラーを貼付けることにより、フィラー付きビードを製造
する工程と、フィラー付きビードを成型機から取出し装
置により取り出す工程とを備えたフィラー付きビードの
製造処理方法により達成することができる。
【0006】第2に、複数のビードを一時保管している
保管装置と、ビードの周囲にフィラーを貼付けることに
より、フィラー付きビードを製造する複数の成型機と、
受け渡し装置によって保管装置から受け渡されたビード
を成型機近傍まで次々と搬送する1台の搬送装置と、成
型機と同数だけ設置され、搬送装置からビードを対応す
る成型機に移載する移載装置と、製造の終了したフィラ
ー付きビードを成型機から取り出す取出し装置とを備え
たフィラー付きビードの製造処理設備により達成するこ
とができる。
【0007】受け渡し装置によって保管装置からビード
を搬送装置に受け渡すと、該搬送装置は受け渡されたビ
ードを成型機近傍まで次々と搬送する。このようにして
成型機近傍まで搬送されてきたビードは移載装置によっ
て搬送装置から対応する成型機に移載された後、成型機
においてその周囲にフィラーが貼付けられ、フィラー付
きビードが製造される。その後、製造されたフィラー付
きビードは取出し装置によって成型機から取り出され
る。
【0008】ここで、前述の移載装置は搬送装置からビ
ードを何時でも受け取ることができるため、成型機によ
るフィラー付きビードの製造中にビードを搬送装置から
受け取り、製造終了まで受け取った状態で待機すること
ができる。これにより、複数の成型機においてフィラー
付きビードの製造が同時に終了しても、該製造されたフ
ィラー付きビードを取出し装置によって取り出した直後
に、予め受け取っていたビードを移載装置によって対応
する成型機に移載することができ、この結果、成型機に
おける作業の中断が防止され、作業能率が向上する。そ
して、このような作用は請求項2に記載の製造処理設備
により容易に得ることができる。
【0009】また、請求項3に記載のように構成すれ
ば、構造簡単でかつ安価でありながら製造されたフィラ
ー付きビードを一時保管することができる。さらに、請
求項4に記載のように構成すれば、互いの密着を防止し
ながら簡単にビードを一時保管することができる。ま
た、請求項5に記載のように構成すれば、受け渡し時に
おけるビードの位置ずれ等が抑制され、受け渡しが確実
となる。
【0010】さらに、請求項6に記載のように構成すれ
ば、軟弱なフィラーの余計な変形を抑制しながらフィラ
ー付きビードを簡単に成型機から取り出すことができ
る。また、請求項7に記載のように構成すれば、簡単な
構成でありながら棚台車の棚を1段ずつ確実かつ容易に
押し下げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1、2、3において、11は底
壁に回転可能に支持されたローラ12が転動することで床
面13上を走行することができる保管装置としての保管台
車であり、この保管台車11の上下方向に延びる側壁には
複数の水平な支持アーム14の基端が固定されている。こ
こで、これら支持アーム14は上下に2段、長手方向に3
列だけ設けられ、支持アーム14間の長手方向距離は一定
である。
【0012】各支持アーム14の上側面には該支持アーム
14の長手方向に等距離離れた矩形溝状の凹み15が複数個
形成され、これら凹み15の幅は空気入りタイヤを構成す
るリング状をしたビードBの幅と略同一である。そし
て、複数のビードBはその上側部が各凹み15に挿入され
た状態で支持アーム14から吊り下げられることにより、
保管台車11に一時保管されている。
【0013】ここで、前述のようにビードBを、長手方
向に等距離離れた複数の凹み15にそれぞれ挿入した状態
で支持アーム14から吊り下げることにより、一時保管す
るようにすれば、隣接するビードB間に間隙が生じて互
いの密着が防止され、これにより、ビードBを簡単に一
時保管することができる。
【0014】図1、4において、19は保管台車11の左斜
め後方に設置された左右方向に延びる搬送装置であり、
この搬送装置19は床面13上に設置された門型状の固定フ
レーム20を有し、この固定フレーム20の頂柱部20aの両
端部および右側柱部20bの上端部、中央部にはそれぞれ
スプロケット21が回転可能に支持されている。
【0015】22は前記スプロケット21に掛け渡され全体
としてL字状を呈する無端のチェーンであり、このチェ
ーン22には長手方向に等距離離れた複数のフック23が取
付けられている。そして、各フック23には前記右側柱部
20bの上端部に設けられたスプロケット21aの近傍の受
け渡し位置において前記ビードBが1本ずつ受け渡さ
れ、これにより、該フック23はビードBを吊り下げた状
態で支持する。
【0016】25は固定フレーム20の右側柱部20bに取付
けられたモータであり、このモータ25の間欠回転はベル
ト26を介して右側柱部20bの中央部に設けられたスプロ
ケット21bに伝達され、該スプロケット21bを回転させ
る。これにより、チェーン22は搬送部が左側に向かって
フック23間の距離だけ断続的に走行し、フック23に吊り
下げられたビードBを後述の成型機近傍に向かって次々
と搬送する。前述した固定フレーム20、スプロケット2
1、チェーン22、フック23、モータ25、ベルト26は全体
として、受け渡されたビードBを左側に向かって成型機
近傍まで次々と搬送する1台の前記搬送装置19を構成す
る。
【0017】図1、2において、29は固定フレーム20の
右側柱部20bの前方に設置された受け渡し装置であり、
この受け渡し装置29は床面13上に設置された工業用ロボ
ット30と、該ロボット30のハンド31の先端に取付けられ
た把持機構32とから構成されている。この把持機構32は
L字形をした支持部材33を有し、この支持部材33の下端
には支持部材33の頂壁に平行な2本の支持爪34が設けら
れている。
【0018】そして、これらの支持爪34がロボット30の
作動によって支持アーム14の両側を上方に移動すると、
支持アーム14に吊り下げられている2本のビードBは同
時に該支持爪34に移載されるが、このとき、これらビー
ドBは内周が支持爪34に当接した状態で該支持爪34から
吊り下げられる。
【0019】前記支持爪34の直上、詳しくは支持爪34に
吊り下げられているビードBの直上に位置する支持部材
33の頂壁には上下方向に延びる2本のシリンダ35が取付
けられ、これらシリンダ35のピストンロッド36は、シリ
ンダ35の作動により突出したとき、支持爪34に吊り下げ
られているビードBの上端に先端が当接することで、該
ビードBを支持爪34に押し付ける。このようにしてシリ
ンダ35と支持爪34とは協働してビードBを把持する。
【0020】そして、把持機構32が2本のビードBを把
持すると、ロボット30を作動してビードB、把持機構32
を受け渡し位置における搬送装置19のフック23まで移動
させ、その後、シリンダ35のピストンロッド36を引っ込
めながら搬送装置19のフック23にビードBを1本ずつ受
け渡す。このような保管台車11から搬送装置19へのビー
ドBの受け渡し時に、シリンダ35と支持爪34とによって
ビードBを把持するようにすれば、該ビードBの位置ず
れ等が抑制され、受け渡しが確実となる。
【0021】前述のようにビードBが保管台車11から搬
送装置19に次々と受け渡されることで、搬送装置19に最
も近接する列の支持アーム14から全てのビードBが取り
出され空となると、以下のような移動手段38によって保
管台車11を後方に向かって支持アーム14間の距離だけ移
動させ、ビードBが吊り下げられている次の列の支持ア
ーム14を受け渡し装置29に対向させる。
【0022】ここで、前記移動手段38は保管台車11直下
の床面13上に設置された前後方向に延びるシリンダ39を
有し、このシリンダ39のピストンロッドの先端には係止
片40が固定されている。一方、前記保管台車11の下面に
は係止片40に当接可能な係止片41が固定されている。
【0023】そして、前記係止片40と係止片41とが当接
している状態でシリンダ39のピストンロッドが支持アー
ム14間の距離だけ引っ込むと、保管台車11は後方に前記
距離と等距離だけ移動し、次の列の支持アーム14が受け
渡し装置29に対向するようになる。このようにして各列
の支持アーム14が空となる毎に保管台車11を後方に支持
アーム14間の距離だけ移動させるが、全ての支持アーム
14が空となると、空となった保管台車11を後方に移動さ
せるとともに、ビードBが満載された保管台車11を受け
渡し装置29に対向する位置まで移動させる。
【0024】図1、5、6、7において、搬送装置19の
左側部の前方には複数台、ここでは2台の成型機45が左
右方向に離れて設置され、各成型機45はビードBを半径
方向内側から把持可能な拡縮する把持爪46を有する。こ
こで、これら成型機45は把持爪46同士がほぼ対向すると
ともに、これら把持爪46の中心軸の延長線同士が固定フ
レーム20の左側柱部20c近傍で交差するよう左右方向に
対して傾斜している。
【0025】そして、これら成型機45の把持爪46によっ
てビードBが把持されると、図示していないフィラー供
給装置が円筒状をしたフィラーRを成型機45まで搬送し
た後、厚肉側基端を中心としてフィラーRを円筒状から
鍔状に拡開するとともに、該厚肉側基端とビードBの外
周とを密着させ、フィラー付きビードFを製造する。
【0026】49は左側柱部20cの左右両側にそれぞれ設
置された上下方向に延びる複数、ここでは成型機45と同
数である2本の支持ポストであり、各支持ポスト49の側
面に敷設された上下方向に延びるガイドレール50には昇
降台51に取付けられたスライドベアリング52が摺動可能
に係合している。53は支持ポスト49の上端に固定された
モータであり、このモータ53の出力軸に連結された上下
方向に延びるねじ軸54には前記昇降台51が螺合してい
る。この結果、前記モータ53が作動してねじ軸54が回転
すると、昇降台51はガイドレール50にガイドされながら
昇降する。
【0027】前記昇降台51の下面には把持爪46の中心軸
に平行なガイドレール56が敷設され、該ガイドレール56
には可動台57に固定されたスライドベアリング58が摺動
可能に係合している。59は前記昇降台51に取付けられガ
イドレール56に平行に延びるシリンダであり、このシリ
ンダ59のピストンロッド60の先端は前記可動台57に連結
されている。この結果、前記シリンダ59が作動してピス
トンロッド60が突出したり引っ込んだりすると、可動台
57はガイドレール56にガイドされながら成型機45に接近
離隔する。
【0028】63は前記可動台57の先端部に取付けられた
把持機構であり、この把持機構63は可動台57の先端に固
定された円板状の支持プレート64を有し、この支持プレ
ート64の半径方向外端部には略L字形をした複数(4
個)の揺動アーム65が折れ曲がり部において回動可能に
支持され、これらの揺動アーム65は周方向に等距離離れ
て配置されている。
【0029】66は可動台57の先端に回動可能に支持され
た円板状の回動プレートであり、この回動プレート66の
半径方向外端部には揺動アーム65と同数のピン67が周方
向に等距離離れて固定されている。そして、これらのピ
ン67は前記揺動アーム65の短腕部に形成されたスリット
68にそれぞれ挿入されている。
【0030】70は前記可動台57内に設けられガイドレー
ル56に平行に延びる回動軸であり、この回動軸70の先端
は前記回動プレート66に固定されている。この結果、前
記回動軸70が回動プレート66と共に図示していないモー
タにより回動されると、揺動アーム65は折れ曲がり部を
中心に同期して揺動する。各揺動アーム65の長腕部の先
端(半径方向外端)には回動軸70に平行な把持ロッド71
が固定され、これら把持ロッド71は、揺動アーム65の揺
動により半径方向内側に移動したとき、ビードBを半径
方向外側から把持することができる。
【0031】72は各揺動アーム65の長腕部の先端部に固
定され把持ロッド71に平行に延びるシリンダであり、こ
れらシリンダ72のピストンロッド73の先端には押付けプ
レート74が固定され、これら押付けプレート74は、前記
シリンダ72のピストンロッド73が突出したとき、把持ロ
ッド71によって外側から把持されているビードBを成型
機45に押し付けて正規の姿勢に矯正する。
【0032】前述した支持プレート64、揺動アーム65、
回動プレート66、ピン67、回動軸70、把持ロッド71は全
体として、ビードBを外側から把持する前記把持機構63
を構成する。また、前述した支持ポスト49、昇降台51、
モータ53、ねじ軸54、可動台57、シリンダ59、把持機構
63は全体として、成型機45と同数の第1移載手段75を構
成する。
【0033】78は前記固定フレーム20の頂柱部20aに固
定された複数(第1移載手段75と同数である2個)のロ
ータリーアクチュエータであり、これらロータリーアク
チュエータ78の回転軸には上下方向に延びる平坦な移載
プレート79が取付けられ、これら移載プレート79はビー
ドBを吸着保持することができる永久磁石から構成され
ている。そして、これら移載プレート79はロータリーア
クチュエータ78の作動により、図1に実線で示すチェー
ン22に平行な位置と、図1に仮想線で示す支持プレート
64に平行な位置との間を揺動することができる。
【0034】80は前記ロータリーアクチュエータ78近傍
の頂柱部20aにそれぞれ固定された複数(2個)のシリ
ンダであり、これらシリンダ80のピストンロッド81の先
端にはフック23から吊り下げられているビードBを前方
に押出して、チェーン22と平行な位置で待機している移
載プレート79に押し付ける押出し体82が固定されてい
る。前述したロータリーアクチュエータ78、移載プレー
ト79、シリンダ80、押出し体82は全体として、成型機45
と同数の第2移載手段83を構成する。
【0035】そして、シリンダ80の作動によりチェーン
22のフック23から移載プレート79に受け渡されて該移載
プレート79に吸着保持されたビードBが、ロータリーア
クチュエータ78の作動により支持プレート64と平行な位
置まで搬送されると、図5に仮想線で示すようにビード
Bと支持プレート64とが同軸となる上昇限まで移動して
いる昇降台51に支持されたシリンダ59が作動して可動台
57、把持機構63がビードBに接近し、該ビードBを把持
ロッド71が外側から囲む。
【0036】その後、回動軸70が回動して把持ロッド71
が半径方向内側に同期移動すると、該ビードBは把持機
構63によって外側から把持され、第2移載手段83から第
1移載手段75に移載される。
【0037】次に、モータ53が作動してねじ軸54が回転
することで、昇降台51が図5に実線で示すようにビード
Bと把持爪46とが同軸となる下降限まで下降すると、シ
リンダ59が作動してビードBが把持爪46の半径方向外側
に到達するまで把持機構63が移動し、その後、把持爪46
が拡径してビードBを内側から把持する一方、回動軸70
が回動することで把持ロッド71が半径方向外側に同期移
動すると、ビードBは第1移載手段75から成型機45に移
載される。
【0038】このとき、シリンダ72が作動してビードB
を成型機45に押付けその姿勢を矯正する。前述した第1
移載手段75、第2移載手段83は全体として、成型機45と
同数だけ設置され、搬送装置19からビードBを対応する
成型機45に移載する移載装置85を構成する。
【0039】図1、8において、88は搬送装置19の後方
で停止している棚台車であり、これらの棚台車88は底壁
に回転可能に支持されたローラ89が床面13上を転動する
ことで走行することができる。また、この棚台車88は底
壁の後端から上方にに向かって延びる側壁を有し、この
側壁には上下方向に重ね合わされた多段の棚90の基端
(後端)が回動可能に支持されるとともに、これら多段
の棚90は成型機45と同数(2山)だけ隣接して設けられ
ている。
【0040】ここで、前記各棚90は水平状態と、該水平
状態に対して上方に傾斜した傾斜状態との2つの位置を
保持することができるとともに、これら2つの位置の間
を揺動することができる。そして、水平状態にある棚90
のうち、最上段に位置している棚90上には、成型機45に
よって製造されたフィラー付きビードFが後述する取出
し装置により移送されてきて載置される。
【0041】93は前述のようにしてフィラー付きビード
Fが載置された水平状態の棚90の直上に位置する傾斜状
態の棚90、換言すれば、傾斜状態にある棚90のうち、最
下段に位置する棚90を押し下げて水平状態とする棚押し
下げ装置であり、この棚押し下げ装置93は棚90の先端上
方で上下方向に延びる支持ポスト94が取付けられた固定
フレーム95を有する。
【0042】前記支持ポスト94には上下方向に延びるガ
イドレール96が敷設され、これらのガイドレール96には
上下方向に延びる昇降台98に固定されたスライドベアリ
ング97が摺動可能に係合している。この結果、昇降台98
は支持ポスト94に昇降可能に支持されていることにな
る。
【0043】99は前記支持ポスト94の上、下端部に回転
可能に支持された一対のローラであり、これらローラ99
間にはその1箇所が昇降台98に連結された無端のベルト
100が掛け渡されている。 101は固定フレーム95の上端
に固定されたモータであり、このモータ 101の回転駆動
力はベルト 102を介して上側のローラ99に伝達されベル
ト 100を走行させる。この結果、モータ 101が間欠的に
作動してベルト 100が走行すると、昇降台98はガイドレ
ール96にガイドされながら棚90の厚さ分だけ断続的に上
昇する。
【0044】105は昇降台98の下端部に基端部が支持さ
れた揺動台であり、この揺動台 105は前記棚90の揺動中
心と平行な軸線回りに揺動することができるとともに、
通常は、傾斜状態の棚90とほぼ同一角度で傾斜してい
る。前記揺動台 105の先端部には揺動台 105に沿って延
びるガイドレール 106が敷設され、該ガイドレール 106
には押し下げ爪 107に固定されたスライドベアリング 1
08が摺動可能に係合している。この結果、押し下げ爪 1
07は棚90に接近離隔できるよう揺動台 105に支持されて
いることになる。
【0045】109はガイドレール 106より基端側の揺動
台 105に支持されたシリンダであり、このシリンダ 109
のピストンロッド 110の先端は前記押し下げ爪 107に連
結されている。そして、前記シリンダ 109の作動により
ピストンロッド 110が突出すると、押し下げ爪 107はガ
イドレール 106にガイドされながら棚90に接近し、2つ
の山の最下段に位置する傾斜状態の棚90の自由端(先
端)に上側からそれぞれ接触する。
【0046】111は支持ポスト94の下端に固定されたブ
ラケット 112に取付けられたシリンダであり、このシリ
ンダ 111のピストンロッド 113の先端は前記揺動台 105
の基端部に形成された突起 114に連結されている。
【0047】この結果、前述のように押し下げ爪 107が
最下段に位置する傾斜状態の棚90の自由端に上側から接
触しているとき、シリンダ 111が作動してピストンロッ
ド 113が引っ込むと、揺動台 105、押し下げ爪 107は下
方に揺動するため、各山の最下段に位置する傾斜状態の
棚90は同時に水平状態となるまで押し下げられる。
【0048】このようにして棚90が水平状態となるまで
押し下げられると、該水平状態となった棚90上に再びフ
ィラー付きビードFが載置されるが、このとき、モータ
101の作動によりベルト 100が走行して昇降台98、揺動
台 105、押し下げ爪 107が棚90の厚さ分だけ上昇する。
【0049】前述した支持ポスト94、固定フレーム95、
昇降台98、ローラ99、ベルト 100、モータ 101、ベルト
102、揺動台 105、押し下げ爪 107、シリンダ109、111
は全体として、前記棚押し下げ装置93を構成するが、該
棚押し下げ装置93を前述のようなものから構成すれば、
簡単な構成でありながら棚台車88の棚90を1段ずつ確実
かつ容易に押し下げることができる。
【0050】また、このような棚台車88、棚押し下げ装
置93を、前述の保管台車11、搬送装置19、受け渡し装置
29、成型機45、移載装置85および後述の取出し装置 118
に加えてさらに設けるようにすれば、構造簡単でかつ安
価でありながら製造されたフィラー付きビードFを一時
保管することができる。
【0051】図1、9、10、11、12において、 1
18は成型機45と棚台車88との間に設置された複数(成型
機45と同数で2台)の取出し装置であり、各取出し装置
118は工業用ロボット 119と、該ロボット 119のハンド
120の先端に取付けられた保持機構 121とから構成され
ている。
【0052】各保持機構 121はハンド 120の先端に固定
された支持プレート 123を有し、この支持プレート 123
には半径方向に延びる複数の第1アーム 124の半径方向
内端部が取付けられている。これら第1アーム 124はほ
ぼ半周に亘って、ここでは、半周より若干広い範囲に亘
って配置されるとともに、同一長さでへの字形に折れ曲
がり、互いに周方向に等角度離れている。
【0053】一方、第1アーム 124が設けられていない
支持プレート 123の残りの領域にも半径方向に延びる複
数の第2アーム 125の半径方向内端部が取付けられてい
るが、これら第2アーム 125は前記第1アーム 124より
若干短い。また、これら第2アーム 125も第1アーム 1
24と同様にへの字形に折れ曲がるとともに、周方向に第
1アーム 124間の角度と等角度だけ互いに離れている。
前述した支持プレート123、第1アーム 124、第2アー
ム 125は、全体として円板状を呈する把持部材126を構
成する。
【0054】127は前記把持部材 126の外縁部、詳しく
は、各第1アーム 124の半径方向外端部に基端が回動可
能に連結されたL字形の把持爪であり、これらの把持爪
127は、前述のように第1アーム 124がほぼ半周に亘っ
て互いに周方向に等角度離れているため、把持部材 126
の外縁部においてほぼ半周に亘って設けられるととも
に、互いに周方向に離れていることになる。
【0055】128は各第1アーム 124に支持されたシリ
ンダであり、これらシリンダ 128のピストンロッド 129
の先端は前記把持爪 127の基端に形成された突起 130に
連結されている。この結果、前記シリンダ 128が同期し
て作動すると、複数(第1アーム 124と同数)の把持爪
127は基端を中心として同期して揺動する。そして、前
記シリンダ 128のピストンロッド 129が突出することで
把持爪 127が図10に仮想線で示す把持位置まで揺動す
ると、該把持爪 127は第1アーム 124に取付けられた受
け 131と共にフィラー付きビードF、詳しくはフィラー
Rを両側から把持する。
【0056】134は把持部材 126の中央部、詳しくは、
支持プレート 123に重なり合い該支持プレート 123に平
行な略矩形の移動プレートであり、この移動プレート 1
34には支持プレート 123に摺動可能に挿入されたガイド
ロッド 135の先端および支持プレート 123に固定された
シリンダ 136のピストンロッド 137の先端が連結されて
いる。この結果、前記シリンダ 136が作動してピストン
ロッド 137が引っ込んだり突出したりすると、移動プレ
ート 134は支持プレート 123に接近離隔することができ
る。
【0057】前記移動プレート 134の第2アーム 125に
近接する2つの角部にはピン140、141がそれぞれ回動可
能に支持され、これらのピン140、141にはそれぞれほぼ
円板状をした2枚の把持プレート142、143の周縁部が固
定されている。この結果、これら把持プレート142、143
はその周縁部が移動プレート 134に回動可能に連結され
ていることになる。
【0058】144、145は前記移動プレート 134に支持さ
れた2本のシリンダであり、これらシリンダ144、145の
ピストンロッド146、147の先端は前記ピン140、141に固
定されたアーム148、149の先端に連結されている。
【0059】この結果、前記シリンダ144、145が作動し
て把持プレート142、143が回動中心回りに、即ち、ピン
140、141を中心として旋回すると、これら把持プレート
142、143は、図11に仮想線で示すような移動プレート
134とほぼ重なり合った内側位置と、図12に示すよう
な半径方向外側に向かって延びる外側位置との間を移動
することができる。
【0060】ここで、把持プレート142、143が内側位置
に位置しているときには、把持プレート142、143、移動
プレート 134はフィラー付きビードFのビードB内を軸
方向に通過することができ、一方、把持プレート142、1
43が外側位置に位置しているときには、これら把持プレ
ート142、143と前記第2アーム 125とでフィラー付きビ
ードF、詳しくはフィラーRを両側から挟持することが
できる。
【0061】前述した把持部材 126、把持爪 127、シリ
ンダ 128、受け 131、移動プレート134、ガイドロッド
135、シリンダ 136、ピン140、141、把持プレート142、
143、シリンダ144、145、アーム148、149は全体とし
て、前述の保持機構 121を構成する。そして、保持機構
121を前述のようなものから構成すれば、軟弱なフィラ
ーRの余計な変形を抑制しながらフィラー付きビードF
を簡単に成型機45から取り出し棚台車88の棚90上に移載
することができる。
【0062】図1において、 152は全ての棚90上にフィ
ラー付きビードFが載置され棚台車88が満載となると、
該満載の棚台車88を左方に搬出するとともに、空の棚台
車88を載置位置まで搬入する搬出入手段であり、この搬
出入手段 152は左右方向に延びるラック 153と、該ラッ
ク 153に噛み合うピニオン 154が出力軸に固定されたモ
ータ 155とを有し、前記ラック 153には各棚台車88を両
側から把持可能な複数の把持爪 156が設けられている。
そして、これら把持爪 156によって満載および空の棚台
車88を共に把持した後、モータ 155を作動してピニオン
154を回転させると、両棚台車88はラック 153と共に左
方に移動する。
【0063】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。フィラー付きビードFを製造して棚台車88
に積み込み保管する場合には、まず、受け渡し装置29の
ロボット30を作動して把持機構32を保管台車11の支持ア
ーム14に吊り下げされているビードBに接近させ、支持
爪34を2本のビードB内に挿入する。
【0064】その後、支持爪34をロボット30の作動によ
って上方に移動させると、前記2本のビードBは支持ア
ーム14から支持爪34に同時に移載されるが、このとき、
これらビードBは内周が支持爪34に当接した状態で該支
持爪34から吊り下げられる。次に、シリンダ35を作動し
てピストンロッド36を突出させ、該ピストンロッド36の
先端をビードBの上端に当接させると、該ビードBは支
持爪34に押し付けられ、シリンダ35と支持爪34とによっ
て把持される。
【0065】次に、ロボット30を作動してビードB、把
持機構32を受け渡し位置まで移動させた後、シリンダ35
のピストンロッド36を引っ込めながら把持機構32から搬
送装置19のフック23にビードBを1本ずつ受け渡すが、
このとき、搬送装置19のチェーン22をモータ25の間欠作
動によりフック23間の距離だけ走行させる。ここで、こ
のような保管台車11から搬送装置19へのビードBの受け
渡し時に、シリンダ35と支持爪34とによってビードBを
把持するようにしたので、ビードBの位置ずれ等が抑制
され、前記受け渡しが確実となる。
【0066】このようにしてフック23に受け渡されたビ
ードBは、モータ25の作動によりチェーン22が断続走行
することで、左方に搬送され成型機45に徐々に接近す
る。そして、各成型機45に対応するビードBが移載プレ
ート79の直後まで搬送されてくると、シリンダ80が作動
してピストンロッド81が突出し、フック23から吊り下げ
られているビードBを前方に押出す。
【0067】これにより、ビードBは、チェーン22と平
行な位置で待機している移載プレート79に押し付けられ
て該移載プレート79に吸着保持され、フック23から移載
プレート79に受け渡される。その後、シリンダ80のピス
トンロッド81を引っ込め初期位置に復帰させる。
【0068】次に、ロータリーアクチュエータ78が作動
して移載プレート79がチェーン22に平行な位置から把持
機構63の支持プレート64に平行な位置まで揺動する。こ
のとき、把持機構63はモータ53により図5に仮想線で示
す上昇限まで移動しているため、該移載プレート79に保
持されているビードBと支持プレート64とが同軸とな
る。次に、シリンダ59が作動して可動台57、把持機構63
がガイドレール56にガイドされながらビードBに接近
し、該ビードBを把持ロッド71が外側から囲む。
【0069】その後、回動軸70、回動プレート66が一体
的に回動すると、揺動アーム65が揺動して把持ロッド71
が半径方向内側に同期移動する。これにより、ビードB
は、把持機構63の把持ロッド71によって外側から把持さ
れ、移載プレート79から把持機構63に移載される。次
に、シリンダ59のピストンロッド60を引っ込め、該ビー
ドBを把持機構63によって把持しながら移載プレート79
から引き離す。
【0070】ここで、成型機45においてフィラー付きビ
ードFが製造中であるときには、該把持機構63はビード
Bを把持したまま、前記上昇限で待機する。このように
各移載装置85は搬送装置19からビードBを何時でも受け
取ることができるため、成型機45によるフィラー付きビ
ードFの製造中にビードBを搬送装置19から受け取り、
製造終了まで受け取った状態で待機することができる。
【0071】これにより、複数の成型機45においてフィ
ラー付きビードFの製造が同時に終了しても、該製造さ
れたフィラー付きビードFを取出し装置 118によって取
り出した直後に、予め受け取っていたビードBを移載装
置85によって対応する成型機45に移載することができ、
この結果、成型機45における作業の中断が防止され、作
業能率が向上する。
【0072】そして、成型機45におけるフィラー付きビ
ードFの製造が終了するとともに、製造されたフィラー
付きビードFが後述のようにして取出し装置 118により
成型機45から取り出されると、モータ53を作動してねじ
軸54を回転させ、昇降台51、可動台57、把持機構63を、
ビードBと成型機45の把持爪46とが同軸となる下降限ま
で下降させる。このとき、ロータリーアクチュエータ78
を作動して移載プレート79を揺動させ初期位置に復帰さ
せる。
【0073】次に、シリンダ59のピストンロッド60を突
出させて可動台57、把持機構63をビードBが把持爪46の
半径方向外側に到達するまで移動させ、その後、把持爪
46を拡径してビードBを内側から把持する。このとき、
回動軸70を回動させることにより把持ロッド71を半径方
向外側に同期移動させてビードBを把持ロッド71による
把持から解放し、該ビードBを第1移載手段75から成型
機45に移載する。このとき、シリンダ72のピストンロッ
ド73を突出させてビードBを成型機45に押付け、その姿
勢を矯正し、その後、該ピストンロッド73を引っ込め
る。
【0074】次に、シリンダ59のピストンロッド60を引
っ込め可動台57を成型機45から離隔させるとともに、モ
ータ53によりねじ軸54を回転させて昇降台51を上昇さ
せ、把持機構63を初期位置に復帰させる。次に、フィラ
ー供給装置が円筒状をしたフィラーRを成型機45まで搬
送した後、厚肉側基端を中心としてフィラーRを円筒状
から鍔状に拡開するとともに、該厚肉側基端とビードB
の外周とを密着させ、フィラー付きビードFを製造す
る。
【0075】このようにしてフィラー付きビードFの製
造が終了すると、取出し装置 118のロボット 119を作動
して保持機構 121を、製造されたフィラー付きビードF
の直下まで移動する。このとき、把持プレート142、143
は移動プレート 134にほぼ重なり合う内側位置に位置す
るとともに、各把持爪 127は受け 131から若干離れた位
置で停止しており、一方、把持部材 126は、第2アーム
125が上側となった状態で上下方向に(フィラー付きビ
ードFに平行に)延びている。
【0076】この姿勢で保持機構 121をロボット 119の
作動により上昇させ、フィラー付きビードFのフィラー
Rの略下半分を全第1アーム 124と全把持爪 127との間
に挿入するとともに、フィラーRの略上半分と全第2ア
ーム 125とを重ね合わせる。次に、全シリンダ 128のピ
ストンロッド 129を同期して突出させ、全把持爪 127に
よりフィラーRの略下半分を受け 131に押付け、両側か
ら把持する。
【0077】次に、成型機45の把持爪46を縮径してフィ
ラー付きビードFを成型機45から取出し装置 118の保持
機構 121に受け渡した後、保持機構 121をロボット 119
の作動により成型機45から離隔させる。次に、シリンダ
136のピストンロッド 137を突出させるが、このとき、
把持プレート142、143は移動プレート 134にほぼ重なり
合って全体として最小径となっているため、これら移動
プレート 134、把持プレート142、143はフィラー付きビ
ードFのビードB内を容易に通過することができる。
【0078】その後、シリンダ144、145のピストンロッ
ド146、147を引っ込めて把持プレート142、143をピン14
0、141を中心として内側位置から外側位置まで旋回させ
ると、これら把持プレート142、143は第2アーム 125と
重なり合う。
【0079】次に、シリンダ 136のピストンロッド 137
を引っ込めると、把持プレート142、143は第2アーム 1
25に接近し、これらの間にフィラー付きビードF、詳し
くはフィラーRの略上半分を挟持する。このようにして
フィラー付きビードFのフィラーRは第1アーム 124と
把持爪 127、および、第2アーム 125と把持プレート14
2、143とにより全周に亘って周方向に離れた複数点にお
いて両側から把持される。
【0080】次に、取出し装置 118のロボット 119を作
動してフィラー付きビードFを把持している保持機構 1
21を、対応する山の水平状態の棚90のうち、最上段に位
置している棚90の直上まで搬送する。このとき、保持機
構 121を図8に仮想線で示すように、水平状態の棚90と
傾斜状態の棚90とのほぼ中間の角度に傾斜させるととも
に、第2アーム 125と把持プレート142、143とにより把
持されたフィラーRの外縁を棚90の基端部上面に接触さ
せる。
【0081】次に、シリンダ 136のピストンロッド 137
を突出させた後、シリンダ144、145のピストンロッド14
6、147を突出させて把持プレート142、143を内側位置ま
で旋回させ、その後、シリンダ 136のピストンロッド 1
37を引っ込めて移動プレート134、把持プレート142、14
3をビードB内を通過させて抜き出す。この状態でロボ
ット 119を作動し、保持機構 121が水平状態の棚90の上
面とほぼ平行となるまで該保持機構 121の先端を中心に
傾斜させる。
【0082】次に、全シリンダ 128のピストンロッド 1
29を同期して引っ込ませ、把持爪 127をフィラーRと棚
90との間から抜き出す。これにより、フィラー付きビー
ドFは保持機構 121から解放され、最上段に位置する水
平状態の棚90上に載置される。次に、取出し装置 118の
ロボット 119を作動して保持機構 121を初期位置に復帰
させる。
【0083】このようにして最上段に位置する水平状態
の棚90上にフィラー付きビードFが載置されると、棚押
し下げ装置93のシリンダ 109を作動してピストンロッド
110を突出させ、押し下げ爪 107を該フィラー付きビー
ドFが載置された棚90の直上に位置する傾斜状態の棚90
(傾斜状態にある最下段の棚90)の自由端に上側から接
触させる。次に、シリンダ 111を作動してピストンロッ
ド 113を引っ込ませると、揺動台 105、押し下げ爪 107
は下方に揺動して各山の最下段に位置する傾斜状態の棚
90を水平状態となるまで同時に揺動させ押し下げる。
【0084】次に、シリンダ 109を作動してピストンロ
ッド 110、押し下げ爪 107を引っ込めるとともに、シリ
ンダ 111を作動して揺動台 105を傾斜状態の棚90とほぼ
同一傾斜角となるまで揺動させる。このとき、モータ 1
01を作動してベルト 100を走行させ、昇降台98、揺動台
105を棚90の厚さ分だけ上昇させる。
【0085】以上は1本のビードBに着目して作動を説
明したが、このような作動は各装置において同時に行わ
れ、フィラー付きビードFが次々と製造されるととも
に、製造されたフィラー付きビードFが棚台車88に次々
に積み込まれる。
【0086】ここで、いずれかの列の支持アーム14から
ビードBが全て取り出されると、シリンダ39のピストン
ロッドが支持アーム14間の距離だけ引っ込むため、保管
台車11は後方に等距離だけ移動し、次の列の支持アーム
14が受け渡し装置29に対向するようになる。このように
して各列の支持アーム14が空となる毎に保管台車11をシ
リンダ39によって後方に支持アーム14間の距離だけ移動
させるが、全ての支持アーム14が空となると、空となっ
た保管台車11を後方に移動させるとともに、ビードBが
満載された保管台車11を受け渡し装置29に対向する位置
まで移動させる。
【0087】一方、前述のように製造されたフィラー付
きビードFが水平状態の棚90上に次々と載置されるとと
もに、最下段の傾斜した棚90が水平状態に押し下げられ
ることでフィラー付きビードFが棚台車88に満載となる
まで積み込まれると、把持爪156によって満載の棚台車8
8および空の棚台車88を把持した後、モータ 155を作動
してピニオン 154を回転させる。これにより、ラック 1
53が両棚台車88と共に左方に移動し、満載の棚台車88が
載置位置から搬出されるとともに、空の棚台車88が載置
位置に搬入される。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フィラー付きビードの製造中断を防止することで作
業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す概略全体平面図で
ある。
【図2】図1のI−I矢視図である。
【図3】支持アーム、ビードの一部破断斜視図である。
【図4】図1のII-II矢視図である。
【図5】図1のIII−III矢視図である。
【図6】把持機構近傍の一部破断正面図である。
【図7】図6のIV-IV矢視図である。
【図8】図1のV−V矢視図である。
【図9】保持機構近傍の平面図である。
【図10】図9のVI-VI矢視断面図である。
【図11】図9のVII−VII矢視断面図である。
【図12】図11のVIII−VIII矢視断面である。
【符号の説明】
11…保管装置 14…支持アーム 15…凹み 19…搬送装置 29…受け渡し装置 34…支持爪 35…シリンダ 36…ピストンロッド 45…成型機 85…移載装置 88…棚台車 90…棚 93…棚押し下げ装置 94…支持ポスト 98…昇降台 105…揺動台 107…押し下げ爪 118…取出し装置 121…保持機構 126…把持部材 127…把持爪 134…移動プレート 142、143…把持プレート B…ビード R…フィラー F…フィラー付きビード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のビードを一時保管している保管装置
    から受け渡し装置によってビードを1台の搬送装置に受
    け渡す工程と、受け渡されたビードを該搬送装置によっ
    て複数の成型機近傍まで次々と搬送する工程と、成型機
    と同数の移載装置によってビードを搬送装置から対応す
    る成型機に移載する工程と、成型機においてビードの周
    囲にフィラーを貼付けることにより、フィラー付きビー
    ドを製造する工程と、フィラー付きビードを成型機から
    取出し装置により取り出す工程とを備えたことを特徴と
    するフィラー付きビードの製造処理方法。
  2. 【請求項2】複数のビードを一時保管している保管装置
    と、ビードの周囲にフィラーを貼付けることにより、フ
    ィラー付きビードを製造する複数の成型機と、受け渡し
    装置によって保管装置から受け渡されたビードを成型機
    近傍まで次々と搬送する1台の搬送装置と、成型機と同
    数だけ設置され、搬送装置からビードを対応する成型機
    に移載する移載装置と、製造の終了したフィラー付きビ
    ードを成型機から取り出す取出し装置とを備えたことを
    特徴とするフィラー付きビードの製造処理設備。
  3. 【請求項3】上下に重ね合わされ、水平状態と該水平状
    態に対して上方に傾斜した傾斜状態との間を揺動可能な
    多段の棚を有する棚台車と、水平状態に位置している最
    上段の棚上に取出し装置によってフィラー付きビードが
    載置されたとき、最下段に位置する傾斜状態の棚を押し
    下げて水平状態とする棚押し下げ装置とをさらに設けた
    請求項2記載のフィラー付きビードの製造処理設備。
  4. 【請求項4】前記保管装置は、長手方向に等距離離れた
    複数の凹みを上側に有する水平な複数本の支持アームを
    備え、前記ビードを支持アームの凹みに挿入した状態で
    吊り下げることにより、一時保管するようにした請求項
    2または3記載のフィラー付きビードの製造処理設備。
  5. 【請求項5】前記受け渡し装置は、ビードの内周に当接
    した状態で該ビードを吊り下げる支持爪と、支持爪の直
    上に上下方向に延びるよう設置されたシリンダとを備
    え、該シリンダのピストンロッドを突出させ、ビードを
    支持爪に押し付けることで、ビードを把持するようにし
    た請求項2〜4のいずれかに記載のフィラー付きビード
    の製造処理設備。
  6. 【請求項6】前記取出し装置は、全体として円板状を呈
    する把持部材と、該把持部材の外縁部のほぼ半周に亘っ
    て設けられ、互いに周方向に離れるとともに基端が把持
    部材に連結された同期揺動する複数の把持爪と、把持部
    材の中央部に重なり合うよう設けられ、該把持部材に接
    近離隔可能な移動プレートと、該移動プレートに周縁部
    が回動可能に連結され、回動中心回りに旋回することで
    移動プレートとほぼ重なり合う内側位置と、半径方向外
    側に向かって延びる外側位置との間を移動することがで
    きる2枚のほぼ円板状をした把持プレートとからなる保
    持機構を備えた請求項2〜5のいずれかに記載のフィラ
    ー付きビードの製造処理設備。
  7. 【請求項7】前記棚押し下げ装置は、上下方向に延びる
    支持ポストと、該支持ポストに支持され昇降する昇降台
    と、昇降台に支持され、前記棚の揺動中心と平行な軸線
    回りに揺動する揺動台と、該棚に接近離隔できるよう揺
    動台に支持され、棚に接近したとき、棚の自由端に上側
    から接触することができる押し下げ爪とを備えた請求項
    3記載のフィラー付きビードの製造処理設備。
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