JP2003175354A - 塗布工具 - Google Patents

塗布工具

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JP2003175354A
JP2003175354A JP2001378803A JP2001378803A JP2003175354A JP 2003175354 A JP2003175354 A JP 2003175354A JP 2001378803 A JP2001378803 A JP 2001378803A JP 2001378803 A JP2001378803 A JP 2001378803A JP 2003175354 A JP2003175354 A JP 2003175354A
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nozzle head
coating tool
tip
coating
end portion
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JP2001378803A
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Inventor
Tsutomu Fukuda
努 福田
Toshihiko Kanayama
利彦 金山
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布工具において、エッジ部の耐摩耗性、耐
食性を向上させ、長期間にわたって塗布液を均一に精度
よく可撓性帯状支持体に塗布できるようにする。 【解決手段】 バックアップロール2と、バックアップ
ロール2の下方に配置されるノズルヘッド3とを備え、
ノズルヘッド3は、ノズルヘッド本体6の上端部6aに
ノズルヘッド先端部7を設けた構成とされ、該ノズルヘ
ッド先端部7は、エッジ部10aを有する構成とされ、
可撓性帯状支持体Wをバックアップロール2の周面2a
に当接させると共に、バックアップロール2の回転によ
り走行させ、塗布液をエッジ部10aにより可撓性帯状
支持体Wの表面に塗布する塗布工具1において、少なく
ともエッジ部10aが超硬合金からなることを特徴とす
る塗布工具1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行するフィル
ム、シート等の可撓性帯状支持体に、有機物ないしは無
機物、もしくはこれらの複合物からなるゲル状・液状の
塗布液を均一に、かつ薄く塗布する塗布工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺なフィルム、シート等の可撓
性帯状支持体の表面に塗布液を薄膜状に塗布する装置と
して、例えば、図5に示すような塗布工具51が提供さ
れている。この塗布工具51は、シート状の可撓性帯状
支持体Wを走行させるバックアップロール52と、バッ
クアップロール52の下方に配置されるノズルヘッド5
3と、ノズルヘッド53内部に塗布液を供給するための
塗布液タンク54および供給ポンプ55とを備えてい
る。
【0003】バックアップロール52は、円柱状に形成
されており、時計回り(A方向)に回転することにより
可撓性帯状支持体Wを塗布工具51の前方から後方(B
方向)に走行させるためのものである。ノズルヘッド5
3は、ノズルヘッド本体56、トランク57およびバッ
クプレート58から構成されるものであり、ノズルヘッ
ド本体56は、ステンレス等の鋼材により形成されてい
る。ノズルヘッド本体56の先端部には、塗布液を可撓
性帯状支持体Wに塗布するためのエッジ部59が形成さ
れており、エッジ部59と可撓性帯状支持体Wとの間に
は僅かな間隙が設けられ、この間隙が可撓性帯状支持体
Wに塗布される塗布液の膜厚となる。
【0004】トランク57は、ノズルヘッド本体56と
接合することにより、供給ポンプ55から供給された塗
布液を保持する液保持室60を形成するものであり、こ
の液保持室60の上部には、スリット状の開口部61が
形成されている。また、トランク57には、バックプレ
ート58が取り付けられており、このバックプレート5
8が可撓性帯状支持体Wに当接する状態において、ノズ
ルヘッド本体56、トランク57、バックプレート58
および可撓性帯状支持体Wにより液溜め室62が形成さ
れる。バックプレート58は、塗布液を可撓性帯状支持
体Wに塗布する際に、塗布液に空気が混入することを防
ぎ、液溜め室62内に塗布液を満たすためのものであ
る。
【0005】この塗布工具51では、塗布液が、塗布液
タンク54から供給ポンプ55、液保持室60、開口部
61に流通して液溜め室62内を満たすと共に、可撓性
帯状支持体Wがバックアップローラ52の回転により走
行し、エッジ部59によって可撓性帯状支持体Wの表面
に薄膜状に塗布される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
塗布工具51においては、ノズルヘッド本体56に鋼材
を使用しているため、エッジ部59を形成する際には、
エッジ部59のバリ取りを行っていた。したがって、エ
ッジ部59の形状が先鋭でなくなり、塗布液を可撓性帯
状支持体Wに精度よく薄膜状に塗布することができない
という問題があった。
【0007】また、長期間にわたって塗布液を塗布する
場合には、エッジ部59が塗布液との摩擦抵抗により摩
耗してしまうため、塗布液の膜厚を均一に保持して可撓
性帯状支持体Wの表面に塗布することができないという
問題があった。さらに、塗布液中には、樹脂や溶媒等の
各種添加物が含まれているため、エッジ部59が腐食し
てしまい、塗布液の膜厚を均一に保持して可撓性帯状支
持体Wの表面に塗布することができないという問題があ
った。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであって、エッジ部の耐摩耗性、耐食性を向上さ
せ、長期間にわたって塗布液を均一に精度よく可撓性帯
状支持体に塗布できる塗布工具を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は以下の手段を提案している。請求項1に
係る発明は、バックアップロールと、該バックアップロ
ールの下方に配置されるノズルヘッドとを備えてなり、
前記ノズルヘッドは、ノズルヘッド本体の上端部にノズ
ルヘッド先端部を設けた構成とされ、該ノズルヘッド先
端部は、可撓性帯状支持体に塗布液を塗布するためのエ
ッジ部を有する構成とされ、可撓性帯状支持体を前記バ
ックアップロールの周面に当接させると共に、該バック
アップロールの回転により走行させ、前記ノズルヘッド
から供給された塗布液を前記エッジ部により前記可撓性
帯状支持体の表面に薄膜状に塗布する塗布工具におい
て、少なくとも前記エッジ部が超硬合金からなることを
特徴とする塗布工具を提案している。
【0010】この発明に係る塗布工具においては、少な
くともエッジ部が高硬度材料である超硬合金からなるた
め、可撓性帯状支持体の表面に塗布液を薄膜状に塗布す
る際に、塗布液との間に発生する摩擦抵抗によるエッジ
部の摩耗が低減すると共に、塗布液によるエッジ部の腐
食が低減する。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の塗布工具において、前記ノズルヘッド先端部の下
端部が下方に突出する凸部とされ、該凸部が前記ノズル
ヘッド本体の上端部に形成された凹部に挿入され、か
つ、該ノズルヘッド先端部が抜出不能な固定手段により
前記ノズルヘッド本体に固定されることを特徴とする塗
布工具を提案している。この発明に係る塗布工具におい
ては、ノズルヘッド先端部が抜出不能となる固定手段に
よりノズルヘッド本体に固定されているため、確実に塗
布液を可撓性帯状支持体の表面に塗布することができ
る。
【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
記載の塗布工具において、前記ノズルヘッド先端部は、
前記エッジ部を有する刃先先端部と、該刃先先端部の下
端部にろう付けされ、前記凸部をなす複数のコマとから
なることを特徴とする塗布工具を提案している。この発
明に係る塗布工具においては、ノズルヘッド先端部は、
刃先先端部とコマとがろう付けにより固定されるもので
あり、このノズルヘッド先端部が固定手段によりノズル
ヘッド本体に固定される。このため、刃先先端部を直接
ノズルヘッド本体にろう付けして固定する際に発生する
ノズルヘッドの熱変形を防止できる。
【0013】また、請求項4に係る発明は、請求項2ま
たは請求項3に記載の塗布工具において、前記固定手段
は、前記凸部および凹部に挿通されるテーパピンである
ことを特徴とする塗布工具を提案している。この発明に
係る塗布工具においては、固定手段としてテーパピンが
用いられるため、ノズルヘッド先端部を確実にノズルヘ
ッド本体に固定することができる。
【0014】また、請求項5に係る発明は、請求項2ま
たは請求項3に記載の塗布工具において、前記固定手段
は、前記ノズルヘッド本体の下端部から挿入され、前記
凸部に螺合し、前記ノズルヘッド本体の下端部において
係止されるネジ棒であることを特徴とする塗布工具を提
案している。この発明に係る塗布工具においては、固定
手段としてネジ棒が用いられるため、ノズルヘッド先端
部がノズルヘッド本体に確実に固定できると共に、ノズ
ルヘッド先端部の着脱が容易にできる。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項1か
ら請求項5のいずれかに記載の塗布工具において、少な
くとも前記エッジ部は、コバルトを4〜20重量%と、
クロムを0.3〜3.0重量%および/またはバナジウ
ムを0.1〜3.0重量%と、残部が平均粒径1μm以
下とされた炭化タングステンおよび不可避不純物とから
なる超硬合金から形成されていることを特徴とする塗布
工具を提案している。この発明に係る塗布工具において
は、エッジ部を形成する超硬合金が平均粒径1μm以下
である炭化タングステンからなるため、エッジ部を形成
する際に、エッジ部のバリ取りを行うことなく、エッジ
部をより先鋭な形状とすることができる。また、刃先先
端部が超硬合金により形成される場合には、刃先先端部
の上端面を面粗度Rmax0.2S以下の滑らかな面に
形成することができる。
【0016】また、請求項7に係る発明は、請求項6に
記載の塗布工具において、前記超硬合金は、ロックウェ
ル硬度のAスケールにおける硬さが90.0(HRA)
以上とされていることを特徴とする塗布工具を提案して
いる。この発明に係る塗布工具においては、さらに長期
間にわたり、摩耗、腐食によるエッジ部の形状変化を低
減することができ、均一な膜厚を保持して塗布液を塗布
することができる。
【0017】また、請求項8に係る発明は、請求項6ま
たは請求項7に記載の塗布工具において、前記超硬合金
は、HIP処理が施されていることを特徴とする塗布工
具を提案している。この発明に係る塗布工具において
は、高温高圧の状態において焼結を行うHIP処理によ
って炭化タングステンの粒子間の結合力が高められるた
め、より高い硬度および靭性を有する超硬合金を成形で
き、この超硬合金によりエッジ部が形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1から図4はこの発明に係る一
実施形態を示す。図1に示すように、この実施の形態に
係るリップ型塗布工具(塗布工具)1は、シート状の可
撓性帯状支持体Wを走行させるバックアップロール2
と、バックアップロール2の下方に配置されるノズルヘ
ッド3と、ノズルヘッド3内部に塗布液を供給するため
の塗布液タンク4および供給ポンプ5とを備えている。
【0019】バックアップロール2は、円柱状に形成さ
れており、その周面2aに可撓性帯状支持体Wを当接さ
せると共に、時計回り(A方向)に回転することによ
り、可撓性帯状支持体Wをリップ型塗布工具1の前方か
ら後方(B方向)に走行させるためのものである。ノズ
ルヘッド3は、ノズルヘッド本体6、ノズルヘッド本体
6の上端部に設けられたノズルヘッド先端部7、トラン
ク8およびバックプレート9から構成されるものであ
り、ノズルヘッド本体6は、ステンレス等の鋼材により
形成されている。このノズルヘッド本体6の上端部6a
には、図2に示すように、ノズルヘッド先端部7を固定
するための凹部6bおよび貫通孔6cが形成されてい
る。
【0020】ノズルヘッド先端部7は、図2、図3に示
すように、先鋭な形状を有するエッジ部10aを有する
刃先先端部10と、刃先先端部10の下端部10bにろ
う付けされる複数のコマ(凸部)11とからなるもので
ある。ここで、刃先先端部10は超硬合金から形成さ
れ、この超硬合金は、コバルトを4〜20重量%と、ク
ロムを0.3〜3.0重量%および/またはバナジウム
を0.1〜3.0重量%と、残部が平均粒径1μm以下
とされた炭化タングステンおよび不可避不純物とから構
成されている。また、この超硬合金は、高温高圧中で焼
結を行うHIP(hot isostatic pre
ssing)処理が施されることによって生成され、硬
さがロックウェル硬度のAスケールで90.0(HR
A)以上〜93.0(HRA)以下とされている。
【0021】この超硬合金は、刃先先端部10を形成す
る際に、刃先先端部10の上端面10cを面粗度Rma
x0.2S以下の滑らかな面に形成するため、また、エ
ッジ部10aのバリ取りを行うことなく、エッジ部10
aを先鋭な形状とするために用いられる。このエッジ部
10aと可撓性帯状支持体Wとの間には僅かな間隙が設
けられており、この間隙が可撓性帯状支持体Wに塗布さ
れる塗布液の膜厚となる。
【0022】コマ11は、略直方体形状をなしており、
孔11aを形成してなるものである。このノズルヘッド
先端部7は、コマ11をノズルヘッド本体6の凹部6b
に挿入し、貫通孔6c、孔11aにテーパピン(固定手
段)12を挿通することによりノズルヘッド本体6に固
定されるものである。なお、刃先先端部10に複数のコ
マ11をろう付けして、テーパピン12によりノズルヘ
ッド本体6に固定することは、例えば、超硬合金からな
る刃先先端部10を鋼材からなるノズルヘッド本体6に
直接ろう付けにより固定をする際に発生するノズルヘッ
ド3のたわみ等の熱変形を防止するためである。
【0023】トランク8は、図1に示すように、ノズル
ヘッド本体6と接合することにより、塗布液タンク4、
供給ポンプ5から供給された塗布液を保持する液保持室
13およびスリット状の開口部14を形成するものであ
る。また、バックプレート9は、トランク8に取り付け
られており、このバックプレート9が可撓性帯状支持体
Wに当接する状態において、ノズルヘッド3および可撓
性帯状支持体Wにより液溜め室15が形成される。この
バックプレート9は、塗布液を可撓性帯状支持体Wに塗
布する際に、塗布液に空気が混入することを防ぎ、液溜
め室15内を塗布液により満たすためのものである。
【0024】以上のように構成されたリップ型塗布工具
1は、次のようにして動作する。リップ型塗布工具1を
起動すると、塗布液が供給ポンプ5により塗布液タンク
4から、液保持室13、開口部14を流通して、液溜め
室15内に供給され、塗布液が可撓性帯状支持体Wに付
着する。これと同時に、バックアップロール2がA方向
に回転し、バックアップロール2の周面2aに当接して
いる可撓性帯状支持体WがB方向に走行する。
【0025】この際に、刃先先端部10のエッジ部10
aと可撓性帯状支持体Wとの間隙を塗布液が通過し、こ
の間隙を通過する塗布液が可撓性帯状支持体Wに塗布さ
れる塗布膜の膜厚となる。また、エッジ部10aが先鋭
な形状となっているため、塗布液が刃先先端部10の背
面側に回り込むことなく、均一な膜厚を保持して可撓性
帯状支持体Wに塗布されることになる。
【0026】上記のように、このリップ型塗布工具1に
よれば、可撓性帯状支持体Wに塗布液を塗布する際に、
塗布液との間に発生する摩擦抵抗によるエッジ部10a
の摩耗を抑えると共に、塗布液によるエッジ部10aの
腐食を抑えることができる。したがって、長期間にわた
って塗布液を均一な膜厚を保持して薄膜状に可撓性帯状
支持体Wに塗布することができる。
【0027】また、エッジ部10aは、主成分が微小粒
径の炭化タングステンからなる超硬合金により形成され
るため、エッジ部10aのバリ取りを行うことなく、エ
ッジ部10aを先鋭な形状に形成することができ、した
がって、膜厚精度の高い塗布が可能となる。さらに、刃
先先端部10の上端面10cを面粗度Rmax0.2S
以下の滑らかな面に形成することができるため、可撓性
帯状支持体Wの表面に塗布される塗布膜の表面を滑らか
に形成することができる。
【0028】また、エッジ部10aのバリ取りが不要と
なるため、リップ型塗布工具1を製造する際のコスト削
減を図ることができる。さらに、超硬合金からなる刃先
先端部10に複数のコマ11をろう付けして、テーパピ
ン12により鋼材からなるノズルヘッド本体6に固定す
るため、刃先先端部10をノズルヘッド本体6に直接ろ
う付け固定をする際に発生するノズルヘッド3の熱変形
を防止することができる。また、テーパピン11をノズ
ルヘッド本体6の貫通孔6cとコマ11の孔11aに挿
通することにより、ノズルヘッド先端部7が確実にノズ
ルヘッド本体6に固定されるため、可撓性帯状支持体W
の表面に塗布液を確実に塗布することができる。
【0029】なお、上記の実施の形態においては、貫通
孔6b、孔11aにテーパピン12を挿通することによ
りノズルヘッド本体6に固定されるとしたが、この構成
に限られることはなく、ノズルヘッド先端部7をノズル
ヘッド本体6の上端部6aに固定できればよい。例え
ば、図4に示すように、ノズルヘッド本体6に貫通孔6
eを形成すると共に、刃先先端部10にろう付けされた
コマ16にネジ穴16aを形成する。そして、ネジ棒
(固定手段)17を、貫通孔6eに挿入すると共に、ネ
ジ穴16aに螺合し、かつ、ノズルヘッド本体6の下端
部6dにおいて係止させることにより、ノズルヘッド先
端部7が、貫通孔6eに引き込まれるようにして、ノズ
ルヘッド本体6に固定される。この場合には、ネジ棒1
7を回転することにより、ノズルヘッド先端部7が容易
に着脱され、ノズルヘッド先端部7のみの交換を容易に
行うことができ、したがって、リップ型塗布工具1の維
持費削減を図ることができる。
【0030】また、刃先先端部10を超硬合金により形
成されるとしたが、エッジ部10aのみを超硬合金によ
り形成してもよいし、他の部材も超硬合金から形成する
としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、少なくともエッジ部が高硬度材料である超
硬合金からなるため、長期間にわたって塗布する際にお
いても、均一な膜厚を保持して塗布することが可能とな
る。
【0032】また、請求項2に係る発明によれば、ノズ
ルヘッド先端部は、固定手段により抜出不能にノズルヘ
ッド本体に固定されるため、確実に塗布液を可撓性帯状
支持体の表面に塗布することができる。
【0033】また、請求項3に係る発明によれば、刃先
先端部と複数のコマとが、ろう付けにより固定されてい
るため、刃先先端部を直接ノズルヘッド本体にろう付け
して固定する際に発生するノズルヘッドの熱変形を防止
できる。
【0034】また、請求項4に係る発明によれば、固定
手段としてテーパピンが用いられるため、ノズルヘッド
先端部を確実にノズルヘッド本体に固定することができ
る。
【0035】また、請求項5に係る発明によれば、ネジ
棒によってノズルヘッド先端部がノズルヘッド本体に確
実に固定されるため、確実に塗布液を可撓性帯状支持体
の表面に塗布することができる。また、ノズルヘッド先
端部の着脱が容易に行われるため、ノズルヘッド先端部
のみの交換を容易に行うことができ、塗布工具の維持費
削減を図ることができる。
【0036】また、請求項6に係る発明によれば、エッ
ジ部を先鋭な形状に形成できるため、膜厚精度の高い塗
布が可能となる。また、刃先先端部が超硬合金により形
成される場合には、刃先先端部の上端面が面粗度Rma
x0.2S以下の滑らかな面に形成されるため、可撓性
帯状支持体の表面に塗布される塗布膜の表面を滑らかに
形成することができる。さらに、エッジ部のバリ取りが
不要となるため、塗布工具の製造コスト削減を図ること
ができる。
【0037】また、請求項7に係る発明によれば、さら
に長期間にわたり、エッジ部の形状変化を低減すること
ができ、均一な膜厚を保持して塗布液を塗布することが
できる。
【0038】また、請求項8に係る発明によれば、より
高い硬度および靭性を有する超硬合金によりエッジ部が
形成されるため、エッジ部の塗布液に対する耐摩耗性、
耐食性をさらに高めることができると共に、さらに長期
間にわたって塗布液の膜厚を一定に保って塗布すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るリップ型塗布工
具を示す側断面図である。
【図2】 図1のリップ型塗布工具において、要部を示
す拡大断面図である。
【図3】 図2のC−C矢視断面図である。
【図4】 他の実施形態に係るリップ型塗布工具の要部
を示す拡大断面図である。
【図5】 従来の塗布工具の一例を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 リップ型塗布工具(塗布工具) 2 バックアップロール 2a 周面 3 ノズルヘッド 6 ノズルヘッド本体 6a 上端部 6b 凹部 6d 下端部 7 ノズルヘッド先端部 10 刃先先端部 10a エッジ部 10b 下端部 11,16 コマ(凸部) 12 テーパピン(固定手段) 17 ネジ棒(固定手段) W 可撓性帯状支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 利彦 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 株式会社リョウテック耐摩工具工場 内 Fターム(参考) 4F041 AA12 AB01 BA05 BA12 BA17 BA57

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックアップロールと、該バックアップ
    ロールの下方に配置されるノズルヘッドとを備えてな
    り、 前記ノズルヘッドは、ノズルヘッド本体の上端部にノズ
    ルヘッド先端部を設けた構成とされ、該ノズルヘッド先
    端部は、可撓性帯状支持体に塗布液を塗布するためのエ
    ッジ部を有する構成とされ、 可撓性帯状支持体を前記バックアップロールの周面に当
    接させると共に、該バックアップロールの回転により走
    行させ、前記ノズルヘッドから供給された塗布液を前記
    エッジ部により前記可撓性帯状支持体の表面に薄膜状に
    塗布する塗布工具において、 少なくとも前記エッジ部が超硬合金からなることを特徴
    とする塗布工具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗布工具において、 前記ノズルヘッド先端部の下端部が下方に突出する凸部
    とされ、該凸部が前記ノズルヘッド本体の上端部に形成
    された凹部に挿入され、かつ、該ノズルヘッド先端部が
    抜出不能な固定手段により前記ノズルヘッド本体に固定
    されることを特徴とする塗布工具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の塗布工具において、 前記ノズルヘッド先端部は、前記エッジ部を有する刃先
    先端部と、該刃先先端部の下端部にろう付けされ、前記
    凸部をなす複数のコマとからなることを特徴とする塗布
    工具。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の塗布工
    具において、 前記固定手段は、前記凸部および凹部に挿通されるテー
    パピンであることを特徴とする塗布工具。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の塗布工
    具において、 前記固定手段は、前記ノズルヘッド本体の下端部から挿
    入され、前記凸部に螺合し、前記ノズルヘッド本体の下
    端部において係止されるネジ棒であることを特徴とする
    塗布工具。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の塗布工具において、 少なくとも前記エッジ部が、コバルトを4〜20重量%
    と、クロムを0.3〜3.0重量%および/またはバナ
    ジウムを0.1〜3.0重量%と、残部が平均粒径1μ
    m以下とされた炭化タングステンおよび不可避不純物と
    からなる超硬合金から形成されていることを特徴とする
    塗布工具。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の塗布工具において、 前記超硬合金は、ロックウェル硬度のAスケールにおけ
    る硬さが90.0(HRA)以上とされていることを特
    徴とする塗布工具。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の塗布工
    具において、 前記超硬合金は、HIP処理が施されていることを特徴
    とする塗布工具。
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JP2011235221A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Hirai Kogyo Kk ノッチロールとその製造方法
JP2012218085A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Fujifilm Corp ステンレス鋼製部材の製造方法及び塗布フィルムの製造方法
US9138851B2 (en) 2011-04-05 2015-09-22 Fujifilm Corporation Method of manufacturing member made by stainless steel and method of manufacturing coating film

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