JP2003175030A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP2003175030A
JP2003175030A JP2001377692A JP2001377692A JP2003175030A JP 2003175030 A JP2003175030 A JP 2003175030A JP 2001377692 A JP2001377692 A JP 2001377692A JP 2001377692 A JP2001377692 A JP 2001377692A JP 2003175030 A JP2003175030 A JP 2003175030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 術者が被検者から視線を外すことなく、撮影
準備完了状態、撮影中状態、撮影終了状態が判るX線撮
影装置を提供する。 【解決手段】 一段目SW2aを押すと、認識回路26
を介して撮影準備回路27が作動し所定時間経過すると
確認回路28が撮影準備完了信号を撮影準備完了表示灯
17に送り点灯させ、同時に照射野ランプ制御回路31
に送り照射野ランプ16を点灯し照射野15を照射す
る。二段目SW2bを押すと、撮影準備完了信号が高電
圧発生回路29に送られ高電圧がX線管10に印加され
X線が放射され、同時に撮影中信号が撮影中表示灯1
8、撮影ブザー19に送られ点灯しブザー音を発し、撮
影終了で撮影中信号が停止し、照射野ランプ制御回路3
1を介して照射野ランプ16、撮影中表示灯18が消灯
し撮影ブザー19が鳴り止む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線可動絞りによ
るX線の照射野を、照射ランプで被検者の検査部位に照
準する機能を備えたX線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回診用のX線撮影装置として、例えば、
図3に示すようなコードレスインバータ方式の回診用X
線撮影装置がある。この装置は、X線管10と、照射野
ランプ16を内蔵し放射X線を絞るX線可動絞り11
と、X線管10を保持するアーム9と、移動する台車7
上で旋回可能な支柱8と、その支柱8に沿ってアーム9
が上下する上下移動部と、旋回自在の前輪6aとかじ取
り不能の後輪6を備え、X線制御部を内蔵し、上面に操
作パネル3を有し、本体4に設けられた操作ハンドル5
を前後に操作することによって、駆動モータで前進また
は後退し移動する台車7と、ケーブルで接続されたX線
照射スイッチ2とから構成されている。そして、X線管
10の支持機構と回転機構を備えて、水平方向に伸縮す
るアーム9が、支柱8上をスムースに垂直移動し、バラ
ンスが取れる機構に設計され、あらゆる方向と空間的な
位置に向けることができる、X線管10の放射口に取り
付けられたX線可動絞り11が、撮影台13上に載せら
れた被検者12の撮影部位にむけられ、下部にセットさ
れたカセッテ14を用いて撮影される。この回診用X線
撮影装置は、移動型装置として小型・軽量で移動操作性
の良いことが特徴であり、病院内でベッドルーム、手術
室、小児室、レントゲン室、乳児室等に容易に移動し
て、手軽に現場でX線撮影用として使用される。
【0003】X線撮影は、台車7の本体4に延長接続さ
れた図4に示すX線照射スイッチ2を用いて行なわれ
る。図4(a)は無操作状態、(b)は撮影準備状態、
(c)はX線撮影操作状態を示す。まず、術者1は、X
線撮影に先立ってX線の照射範囲を知るために被検者1
2の近傍に立ち、X線可動絞り11の側面に取り付けら
れた、または、別途設けられた手元照射ランプスイッチ
22をONして、X線可動絞り11の内部に設けられた
照射野ランプ16により、被検者12の体表に照準され
た照射視野を確認する。そして、X線可動絞り11の側
面に設けられたつまみで照射視野を調整することができ
る。調整が終われば、手元照射ランプスイッチ22をO
FFする。そして、術者1は、被検者12から離れた場
所に移動し、図4の(b)に示すように、X線照射スイ
ッチ2の一段目SW(撮影準備スイッチ)2aを指で押
すと、撮影準備回路が動作する。撮影に先立ちX線管1
0のフィラメントの加熱回路が動作し、回転陽極の回転
スタータ回路が動作し、所定の準備が完了するのに約1
秒以上かかる。そして、撮影準備完了後、図4の(c)
に示すように、二段目SW(撮影スイッチ)2bを指で
押すと、X線管10に高電圧が印加されてX線が放射さ
れ、X線制御器で設定された撮影条件で撮影が完了す
る。
【0004】次に、X線可動絞り11の構造について、
図5を参照しながら説明する。X線の照射野15を調整
するために、装置のX線管10の放射口に取り付けられ
るX線可動絞り11の役割は、照射野を正確にするこ
と、被爆線量を低減すること、画質を向上することであ
る。X線管10の焦点10aからのX線は、X線可動絞
り11のケース23内に設けられた左右前後のX線を制
限する下羽根20と、線錐制限羽根21との2段の羽根
によって、X線束となって被検者12の診断部位に照射
される。鉛板を主材料とした線錐制限羽根21(上羽根
ともいう)は、利用線錐を必要最小限のX線の照射野1
5に設定する。この羽根の駆動方法は、ギアとリンク機
構による円弧運動、または、ワイヤーロープとプーリー
及び平行に配置したシャフトによる平行運動の2つの方
法があるが、前者は機構が簡素であり、後者は設定する
X線の照射野15の精度が良い。この線錐制御羽根21
に連動し、下羽根20及び上部の焦点外X線低減羽根2
0a(奥羽根ともいう)が動作する。駆動にはX線可動
絞り11の側面に設けられた動作つまみによって行なわ
れる。また遠隔操作式の透視撮影台では、小型モータに
よって動作される。下羽根20は、散乱線の減少および
X線可動絞り11の漏れ線量低減に大きく寄与し、焦点
外X線低減羽根20aは、焦点外X線を効果的に低減さ
せる羽根である。以上の3組の羽根の個々の性能はもち
ろんのこと、相互の幾何学的関係と組み立て寸法精度に
より総合性能が決定される。X線照射野の表示は、照射
野ランプ16から出た光がミラー16a、16bと線錐
制限羽根21を通過して形成した光による照射野15を
被検者12上で目視する方法と、X線照射野目盛板(図
示せず)に線錐制限羽根21と連動する指針が指示され
て開度を表示する2つの方法があり、X線を放射せずに
確認することができる。ただし、照射野ランプ16を備
えないものもあるが、照射野ランプ16は必要である。
また、X線の線質を規定する総ろ過値を守るため脱着可
能な付加フィルタ25などが備えられている。
【0005】次に、撮影時の動作を、図6、図7を参照
しながら説明する。図6は、X線撮影回路の動作順序を
ブロック図で示し、図7は、その動作フローを示す。始
めに、装置を図3に示す撮影台13近傍に移動させ、被
検者12の背面にカセッテ14をセットし、被検者12
の撮影部位の上部にX線可動絞り11を位置させ、X線
可動絞り11の側面に設けられた手元照射ランプスイッ
チ22をONし、照射野ランプ16を点灯しミラー16
a、16bを介して照準光によって照射野15を決め
る。照射野15を決定すれば手元照射ランプスイッチ2
2をOFFして消灯する。撮影スタート時に、X線照射
スイッチ2の一段目SW2a(撮影準備スイッチ)を押
すと、認識回路26がその信号を認識し、撮影準備回路
27がX線管10のフィラメントを加熱し、回転陽極を
高速に回転する。所定の時間経過すると確認回路28が
撮影準備完了信号を操作パネル3の撮影準備完了表示灯
17に送り点灯させる。そして、二段目SW(撮影スイ
ッチ)2bを押すと、確認回路28からの撮影準備完了
信号が高電圧発生回路29に送られ、X線管10に高電
圧が印加されX線が放射されると同時に、高電圧発生回
路29から撮影中信号が操作パネル3に設けられた撮影
中表示灯18、撮影ブザー19に送られ撮影中表示灯1
8が点灯するとともに、X線放射を知らせるブザー音を
鳴らす。撮影が終了すると、高電圧発生回路29からの
撮影中信号が切れて、撮影完了の信号(X線放射が終了
した信号)になり、撮影中表示灯18が消灯し、撮影ブ
ザー19が鳴り止み、X線照射スイッチ2の一段目SW
を開放にすると、撮影準備完了表示灯17が消灯し、こ
れで撮影が終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線撮影装置は
以上のように構成されており、撮影準備完了状態になっ
たとき、装置の本体4の操作パネル3に設けられた撮影
準備完了表示灯17が点灯する。通常、撮影するとき術
者1は、被検者12の状態を見ており、撮影準備完了状
態になったことを確認するために、装置の本体4の操作
パネル3上に視線を移す必要があるが、被検者12から
視線を外さなければならず、被検者12の状態をよく見
て撮影に集中できない場合がある。また、撮影中の状態
のとき、操作パネル3に設けられた撮影中表示灯18が
点灯し撮影ブザー19が鳴る。そして、X線放射が停止
し撮影終了すると、撮影中表示灯18が消灯し撮影ブザ
ー19が鳴り止む。通常、術者1はX線撮影中、被検者
12の状態を見ており、撮影中及び終了状態になったこ
とを撮影ブザー19のブザー音によって確認することが
できるが、周囲が騒がしいときには、ブザー音が聞き取
り難く、X線撮影が何時終了したか判らない場合があ
る。操作パネル3上の撮影中表示灯18の点灯状態を確
認するために、視線を被検者12から移す必要があり、
被検者12を常に見た状態で撮影ができないという問題
がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、術者がX線撮影スイッチを保持し、撮
影準備スイッチ及び撮影スイッチを順に押して撮影を行
うとき、被検者から視線を外すことなく、撮影準備完了
状態、撮影中状態、撮影終了状態がわかるX線撮影装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明のX線撮影装置は、被検者の撮影部位に、X線
照射野をX線可動絞りの照射野ランプで照準し確認し
て、X線照射スイッチの第一スイッチの操作によって撮
影準備手段を動作させ、準備完了後に、第二スイッチの
操作で高電圧をX線管に印加して撮影を行うX線撮影装
置において、前記照射野ランプの照射を制御する手段を
設け、前記第一スイッチを操作し撮影準備完了状態にな
ると同時に、前記照射野ランプの点灯状態を変化させる
ようにしたものである。
【0009】また、本発明の回診用のX線撮影装置は、
被検者の撮影部位に、X線照射野をX線可動絞りの照射
野ランプで照準し確認して、X線照射スイッチの第一ス
イッチの操作によって撮影準備手段を動作させ、準備完
了後に、第二スイッチの操作で高電圧をX線管に印加し
て撮影を行うX線撮影装置において、前記照射野ランプ
の照射を制御する手段を設け、前記第一スイッチを操作
し撮影準備完了状態になると同時に、前記照射野ランプ
の点灯状態を変化させるようにしたものである。
【0010】また、本発明の回診用のX線撮影装置は、
被検者の撮影部位に、X線照射野をX線可動絞りの照射
野ランプで照準し確認して、X線照射スイッチの第一ス
イッチの操作によって撮影準備手段を動作させ、準備完
了後に、第二スイッチの操作で高電圧をX線管に印加し
て撮影を行うX線撮影装置において、前記照射野ランプ
の照射を制御する手段を設け、前記第二スイッチを操作
し撮影終了状態になると同時に、前記照射野ランプの点
灯状態を変化させるようにしたものである。
【0011】また、本発明のX線撮影装置は、被検者の
撮影部位に、X線照射野をX線可動絞りの照射野ランプ
で照準し確認して、X線照射スイッチの第一スイッチの
操作によって撮影準備手段を動作させ、準備完了後に、
第二スイッチの操作で高電圧をX線管に印加して撮影を
行うX線撮影装置において、前記照射野ランプの照射を
制御する手段を設け、前記第一スイッチを操作し撮影準
備完了状態になると同時に、前記照射野ランプの点灯状
態を消灯から点灯に変化させるようにしたものである。
【0012】本発明のX線撮影装置は、上記のように構
成されており、X線管に照射野ランプを有するX線可動
絞りを備え、照射野ランプの照射を制御する手段をX線
制御器に設け、X線照射スイッチの第一スイッチを操作
し撮影準備完了状態になると同時に、前記照射野ランプ
の点灯状態を変化させるようにし、第二スイッチを操作
し撮影終了状態になると同時に、照射野ランプの点灯状
態を変化させるようにする。これによって、術者は撮影
開始してから終了にいたるまで、X線可動絞りから離れ
た場所で、被検者の体表面に照準された光照射野の点灯
状態の変化を確認しているだけで、周囲が騒がしくてブ
ザー音が聞きとれなくても、また、操作パネルに視線を
移す必要もなく、常に、被検者から視線を外すことな
く、確実に安全に撮影することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を回診用のX線撮影装置に
適用した場合の一実施例を、図1を参照しながら説明す
る。図1は本発明の回診用のX線撮影装置の機能ブロッ
ク図を示す。回診用の本X線撮影装置は、X線管10
と、そのX線管10に取り付けられ照射野ランプ16を
内蔵するX線可動絞り11と、X線管10に高電圧を印
加する高電圧発生回路29と、撮影操作のための一段目
SW(撮影準備スイッチ)2aと二段目SW(撮影スイ
ッチ)2bを有するX線照射スイッチ2と、一段目SW
2aのスイッチ動作確認をする認識回路26と、撮影前
にフィラメント加熱及び陽極回転を行う撮影準備回路2
7と、所定の時間後に撮影準備完了信号を出す確認回路
28と、撮影準備完了時に点灯する撮影準備完了表示灯
17と、撮影中に点灯する撮影中表示灯18と、撮影中
にブザー音を発する撮影ブザー19と、X線可動絞り1
1内の照射野ランプ16を点灯・消灯制御する照射野ラ
ンプ制御回路31とから構成される。
【0014】X線撮影スイッチ2は、一段目SW2aと
二段目SW2bとから構成され、一段目SW2aは撮影
準備用のスイッチで、二段目SW2bは撮影用のスイッ
チである。X線撮影スイッチ2は、一段目SW2aを押
してから二段目SW2bを押さないと回路が動作しない
ように接続されている。図4に示すX線照射スイッチ2
は、一段目SW2aと二段目SW2bとが同心状に組み
込まれ指一つの上下動の2段操作によって行うことがで
きる。また、撮影準備用のスイッチをハンドルの側面に
トリガー状に出して、ハンドル上面に撮影用のスイッチ
を設けたものなどが用いられる。認識回路26は、一段
目SW2aを押えている状態のとき動作する回路で、一
段目SW2aを完全に離すとその動作は中止し出力信号
を出さない。一段目SW2aが短時間にON―OFFを
繰り返しても、連続動作するように構成されている。撮
影準備回路27は、認識回路26からの信号を受けて、
X線管10のフィラメント回路に信号を送り熱電子放出
が容易にできるように、フィラメントに加熱電流を流
し、また、回転陽極のスタータ回路に信号を送り回転陽
極を所定の高速に回転させ熱容量を上げて、撮影の前準
備を行うものである。この準備に要する時間は一秒以上
を要し、X線管10の種類によって異なる。X線管10
に高電圧が印加されるまでに確認回路28を設けること
により、一段目SW2aの長時間操作から所定時間経過
した後でないと、二段目SW2bを操作しても高電圧が
印加されないようにされている。確認回路28は、撮影
準備回路27でフィラメントに所定の電流を流し、熱電
子を放出可能な状態になるまでの時間、及び回転陽極が
所定の回転数になるまでの時間、約1秒以上の所定の時
間経過すると撮影準備が完了したことを確認し、撮影準
備完了信号を出力する。
【0015】撮影準備完了表示灯17は、一段目SW2
aが押されて、所定の時間後に確認回路28から出力さ
れる撮影準備完了信号によって点灯するランプで、装置
の上面の操作パネル3に設けられる。撮影中表示灯18
は、高電圧発生回路29から高電圧がX線管10に印加
されX線を放射している間、高電圧発生回路29から出
力される撮影中信号によって点灯するランプで、装置の
上面の操作パネル3に設けられる。撮影ブザー19は、
撮影中表示灯18と同じく、X線管10からX線が放射
されている間、高電圧発生回路29から出力される撮影
中信号によってブザー音を発生するもので、装置の上面
の操作パネル3に設けられる。
【0016】照射野ランプ制御回路31は、X線可動絞
り11内の照射野ランプ16に接続され、照射野ランプ
16に点灯・消灯信号を送るものである。一段目SW2
aを押して所定の時間後、確認回路28からの撮影準備
完了信号によって、X線可動絞り11に内蔵する照射野
ランプ16を点灯し、二段目SW2bを押して、X線管
10からX線が放射されている撮影中、高電圧発生回路
29から出力される撮影中信号によって、照射野ランプ
16を点灯し続け、撮影終了によって撮影中信号が停止
し、照射野ランプ制御回路31から照射野ランプ16を
消灯させるもので、X線制御器30内に設けられてい
る。
【0017】高電圧発生回路29は、X線制御器30内
に設けられたバッテリの直流電源がインバータ回路に入
力され高周波交流に変換されてから、高電圧発生回路2
9に入力され、変圧器を介してコッククロフト回路で昇
圧され、その高電圧がX線管10に印加される。X線管
10は、回転陽極X線管が用いられ、小型・軽量でコン
パクトな形状をし、図3に示す台車7に設けられた回転
可能な支柱8に取り付けられた伸縮・上下動可能なアー
ム9の先端に取り付けられ、X線放射口に照射野ランプ
16を内蔵したX線可動絞り11が取り付けられる。
【0018】X線可動絞り11は、X線管10に取り付
けX線の照射野15を調整することができる線錐制御器
で、被爆線量低減、画質向上、システム操作性の向上の
役割を果たす。X線の照射野15は、図5に示すよう
に、内部に設けられた照射野ランプ16の光をミラー1
6a、16bで反射させ、線錐制限羽根21で制限され
て得られる光束によって照射される。照射野ランプ16
は一般にハロゲンランプが用いられる。線錐制限羽根2
1と連動する指針とX線の照射野15を表す目盛板から
なる開度標示器を有するものもあるが、X線可動絞り1
1は照射野ランプ16を内蔵したものである。また、図
3に示すように、X線可動絞り11には手元照射ランプ
スイッチ22が側面に取り付けられ、手元照射ランプス
イッチ22をONして、術者1が被検者12のそばで、
X線可動絞り11のハンドルを握り前後、左右、上下に
動かして照射野15の位置決めを行う。位置決めが終わ
れば手元照射ランプスイッチ22をOFFにしておく。
その後はX線制御器30内に設けられた照射野ランプ制
御回路31によって、照射野ランプ16の点灯・消灯の
制御が行われる。
【0019】次に、装置の撮影時の操作と動作につい
て、図1、図2、図3を参照しながら説明する。図2は
撮影時の動作フローチャートを示す。始めに、操作ハン
ドル5を操作して装置を撮影台13近傍に移動させる。
そして撮影台13上の被検者12の背面にカセッテ14
をセットし、被検者12の撮影部位の上部にX線可動絞
り11を位置させ、X線可動絞り11の側面に設けられ
た手元照射ランプスイッチ22をONし、照射野ランプ
16を点灯しミラー16a、16bを介して照準光によ
って照射野15を決める。照射野15を決定すれば手元
照射ランプスイッチ22をOFFして消灯する。撮影ス
タート時に、X線照射スイッチ2の一段目SW2a(撮
影準備スイッチ)を押すと、認識回路26がその信号を
認識し、撮影準備回路27がX線管10のフィラメント
を加熱し、回転陽極を高速に回転する。所定の時間経過
すると、確認回路28が撮影準備完了信号を操作パネル
3の撮影準備完了表示灯17に送り点灯させ、同時に、
照射野ランプ制御回路31にその信号が送られ、照射野
ランプ16を点灯させる。この時点で被検者12の照射
野15は光で照射される。術者1は操作パネル3に視線
を移す必要もなく、被検者1の照射野15を注視してい
るだけで撮影準備が完了したことを知ることができる。
そして、二段目SW(撮影スイッチ)2bを押すと、確
認回路28からの撮影準備完了信号が高電圧発生回路2
9に送られ、X線管10に高電圧が印加されX線が放射
される。同時に、高電圧発生回路29から撮影中信号が
操作パネル3に設けられた撮影中表示灯18、撮影ブザ
ー19に送られ撮影中表示灯18が点灯するとともに、
X線放射を知らせるブザー音を鳴らす。この時点では照
射野15は光で照射された状態が続く。撮影が終了する
と、高電圧発生回路29からの撮影中信号が切れて、撮
影完了の信号(X線放射が終了した信号)になり、撮影
中表示灯18が消灯し、撮影ブザー19が鳴り止み、同
時に、その信号が照射野ランプ制御回路31に送られ、
照射野ランプ16が消灯する。術者1は、この時点で操
作パネル3に視線を移す必要もなく、被検者1の照射野
15を注視しているだけで、撮影が終了したことを知る
ことができる。周囲が騒がしく撮影ブザー19のブザー
音が聞き取れ難くても、撮影終了を確認できる。そし
て、X線照射スイッチ2の一段目SWを開放にすると、
撮影準備完了表示灯17が消灯し、これで撮影が終了す
る。
【0020】上記の実施例では、本発明X線撮影装置を
回診用X線撮影装置に適用した場合について説明した
が、本発明は回診用X線撮影装置に限らず、一般X線撮
影装置においても実施することができる。また、上記の
実施例では、撮影準備完了と撮影終了の両方において、
照射野ランプ16の点灯状態を変化させたが、いずれか
一方のみを実施することも可能である。また、上記の実
施例では、撮影準備完了と同時に照射野ランプ16が、
消灯状態から点灯状態に変わるという状態の変化である
が、「点灯状態から消灯状態に変化する」、「点灯と点
滅」、「色が変化」する状態の変化でも適用することが
できる。さらに、撮影終了と同時に照射野ランプ16
が、点灯状態から消灯状態に変わるという状態の変化で
あるが、「消灯状態から点灯状態に変化する」、「点灯
と点滅」、「色が変化」する状態の変化でも適用するこ
とができる。上記の「色を変化」させる方法として、X
線可動絞り11内の照射野ランプ16の照射光路に色フ
ィルタを用い、そのフィルタを移動させて変える方法で
もよい。
【0021】さらに、上記の実施例では、照射野ランプ
16の点灯・消灯の制御を制御回路のハードウエアで行
っているが、これらをソフトウエアで処理する手法で行
ってもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明のX線撮影装置は、上記のように
構成されており、X線制御器にX線可動絞りの照射野ラ
ンプ制御回路が設けられ、X線照射スイッチの第一スイ
ッチを操作すると、フラメントが熱され、回転陽極が回
転し、撮影準備完了状態となると同時に、X線照射野ラ
ンプが点灯し、被検者が照準される。そして、第二スイ
ッチを操作すると、X線管に高圧が印加されX線が放射
され、撮影終了になると同時に、照射野ランプが消灯す
る。これによって、術者は、撮影開始してから終了にい
たるまで、X線可動絞りから離れた場所で、被検者の体
表面に照準された光照射野の点灯状態の変化を確認して
いるだけで、周囲が騒がしくてブザー音が聞きとれなく
ても、また、操作パネルの撮影準備完了表示灯、撮影中
表示灯の点灯・消灯に視線を移す必要もなく、常に、被
検者から視線を外すことなく、確実に安全に撮影するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を回診用のX線撮影装置に適した場合
の一実施例をブロック回路で示す図である。
【図2】 図1のX線撮影装置の動作のフローチャート
を示す図である。
【図3】 回診用のX線撮影装置を用いたX線撮影状態
を示す図である。
【図4】 2段操作式のX線照射スイッチを示す図であ
る。
【図5】 X線管装置に取付けて用いられるX線可動絞
りの構造を示す。
【図6】 従来の回診用のX線撮影装置の撮影回路をブ
ロックで示す図である。
【図7】 従来の回診用のX線撮影装置の撮影時の動作
のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1…術者 2…X線照射スイッチ 2a…一段目SW 2b…二段目SW 3…操作パネル 4…本体 5…操作ハンドル 6…後輪 6a…前輪 7…台車 8…支柱 9…アーム 10…X線管 10a…焦点 11…X線可動絞り 12…被検者 13…撮影台 14…カセッテ 15…照射野 16…照射野ランプ 16a、16b…ミラー 17…撮影準備完了表示灯 18…撮影中表示灯 19…撮影ブザー 20…下羽根 20a…焦点外X線低減羽根 21…線錐制限羽根 22…手元照射ランプスイッチ 23…ケース 25…付加フィルタ 26…認識回路 27…撮影準備回路 28…確認回路 29…高電圧発生回路 30…X線制御器 31…照射野ランプ制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検者の撮影部位に、X線照射野をX線可
    動絞りの照射野ランプで照準し確認して、X線照射スイ
    ッチの第一スイッチの操作によって撮影準備手段を動作
    させ、準備完了後に、第二スイッチの操作で高電圧をX
    線管に印加して撮影を行うX線撮影装置において、前記
    照射野ランプの照射を制御する手段を設け、前記第一ス
    イッチを操作し撮影準備完了状態になると同時に、前記
    照射野ランプの点灯状態を変化させるようにしたことを
    特徴とするX線撮影装置。
  2. 【請求項2】被検者の撮影部位に、X線照射野をX線可
    動絞りの照射野ランプで照準し確認して、X線照射スイ
    ッチの第一スイッチの操作によって撮影準備手段を動作
    させ、準備完了後に、第二スイッチの操作で高電圧をX
    線管に印加して撮影を行うX線撮影装置において、前記
    照射野ランプの照射を制御する手段を設け、前記第一ス
    イッチを操作し撮影準備完了状態になると同時に、前記
    照射野ランプの点灯状態を変化させるようにしたことを
    特徴とする回診用のX線撮影装置。
  3. 【請求項3】被検者の撮影部位に、X線照射野をX線可
    動絞りの照射野ランプで照準し確認して、X線照射スイ
    ッチの第一スイッチの操作によって撮影準備手段を動作
    させ、準備完了後に、第二スイッチの操作で高電圧をX
    線管に印加して撮影を行うX線撮影装置において、前記
    照射野ランプの照射を制御する手段を設け、前記第二ス
    イッチを操作し撮影終了状態になると同時に、前記照射
    野ランプの点灯状態を変化させるようにしたことを特徴
    とする回診用のX線撮影装置。
  4. 【請求項4】被検者の撮影部位に、X線照射野をX線可
    動絞りの照射野ランプで照準し確認して、X線照射スイ
    ッチの第一スイッチの操作によって撮影準備手段を動作
    させ、準備完了後に、第二スイッチの操作で高電圧をX
    線管に印加して撮影を行うX線撮影装置において、前記
    照射野ランプの照射を制御する手段を設け、前記第一ス
    イッチを操作し撮影準備完了状態になると同時に、前記
    照射野ランプの点灯状態を消灯から点灯に変化させるよ
    うにしたことを特徴とするX線撮影装置。
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