JP2003174260A - フレキシブルプリント回路及びその製造方法並びにこのフレキシブルプリント回路を用いた電気接続箱 - Google Patents

フレキシブルプリント回路及びその製造方法並びにこのフレキシブルプリント回路を用いた電気接続箱

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JP2003174260A
JP2003174260A JP2001373661A JP2001373661A JP2003174260A JP 2003174260 A JP2003174260 A JP 2003174260A JP 2001373661 A JP2001373661 A JP 2001373661A JP 2001373661 A JP2001373661 A JP 2001373661A JP 2003174260 A JP2003174260 A JP 2003174260A
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Ichiro Terunuma
一郎 照沼
Hideyuki Kosugi
秀之 小杉
Atsushi Momota
敦司 百田
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーレイフィルムと同等の絶縁及び保護信
頼性を安価に備える。 【解決手段】 ベースフィルム31の上に図示しない接
着材を介して銅箔32´が貼り付けられ、これらの上
に、例えばホットメルト樹脂からなるカバーレイ33が
形成された複数のフレキシブルプリント回路30a〜3
0dを積層し、最表層のFPC30aのカバーレイ35
上にフィルム材40を載置してなるFPC30の全体
は、熱プレス処理によりそれぞれ互いに接着されてい
る。これにより、層間の絶縁と接着とを一度に行うこと
ができ、FPC30a〜30dの回路部32の保護を、
FPCの可撓性を損なうことなくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フレキシブルプ
リント回路とこの回路を適用した電気接続箱に関し、特
にカバーレイフィルムを用いた場合と同等の絶縁及び保
護の信頼性を安価に備えることができるフレキシブルプ
リント回路及びその製造方法と、このフレキシブルプリ
ント回路を用いた軽量且つ薄型で例えば外部配線回路と
の接続位置等を自在に変更することができる電気接続箱
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、欧米を中心に展開されている自動
車用電装部品のモジュール化の動きは、既存の部品同士
を組み合わせるアセンブリ型モジュールから、いわゆる
補機類やユニット間の機能を統合する統合型モジュール
へと進化を遂げ、最終的には補機類やユニットとそれら
を繋ぐワイヤーハーネスとを一体化する融合型モジュー
ルに移行するといわれている。この融合型モジュールを
開発するうえで、フレキシブルプリント回路(FPC)
は、ユニットや補機類、スイッチ等の回路部品の実装が
可能であり、且つ軽量で高密度配線も可能であるため、
融合型モジュール配線の本命と考えられている。
【0003】フレキシブルプリント回路は、通常、図2
8に示すように構成されている。即ち、FPC100
は、ポリエステルフィルム(PET、PEN)やポリイ
ミドフィルム(PI)などからなるベース材101の上
に、接着材104によって銅箔からなる導体パターン1
02をラミネートし、その上に導体保護や絶縁のための
合成樹脂からなるカバーレイ(カバーレイフィルム)1
03を更に接着材105を介して被覆してなる。なお、
同図(a)は上面図、同図(b)及び(c)はそれぞれ
方向の異なる断面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FPC
は、材料である銅張積層板(CCL)のコストが高いこ
とや製造工程が多いこと、材料の歩留まりが低いことな
どの理由により、非常に高価なものとなっている。ま
た、モジュール配線にFPCを用いる場合、いわゆる中
電流回路に対応すべく、ある程度の厚みを有する銅箔を
使用しなければならないが、厚い銅箔を例えばエッチン
グにより加工する場合には、信頼性が低下するばかりで
はなく、材料費や加工費自体も増加してしまう。従っ
て、現在モジュールに使用されている電線等を、単にF
PCに代替するだけでは結果的にコストアップに繋がっ
てしまうおそれがあるため、FPCをモジュール配線に
使用するのが困難である。
【0005】このFPCのコスト増加に関して、大きな
要因となっていると考えられているのが、FPCの製造
工程におけるカバーレイ形成工程である。現在実用化さ
れているカバーレイフィルムは、高信頼性を確保するこ
とができる反面、材料費及び加工費が共に高く、カバー
レイフィルムの代わりにレジストインクを用いる場合
は、安価に製造することができる反面、信頼性が非常に
低いという問題がある。また、FPCを折り曲げて使用
する場合などに、例えば紫外線硬化型のレジストインク
等では折り曲げ部分に亀裂が生じて信頼性が著しく低下
する場合がある。
【0006】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、カバーレイフィルムと同等の絶縁及び保
護信頼性を安価に備えることができるフレキシブルプリ
ント回路及びその製造方法並びにこのフレキシブルプリ
ント回路を用いた電気接続箱を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ルプリント回路は、絶縁フィルムからなるベースフィル
ムと、このベースフィルム上に形成された導体パターン
からなる回路部と、前記ベースフィルム及び回路部の上
に形成された熱可塑性樹脂接着材からなるカバーレイと
を備えるフレキシブルプリント回路を複数積層してな
り、熱プレスにより積層した前記複数のフレキシブルプ
リント回路の各層の前記カバーレイを溶融して前記複数
のフレキシブルプリント回路の少なくとも一部をそれぞ
れ接着してなることを特徴とする。
【0008】本発明に係る第1のフレキシブルプリント
回路の製造方法は、絶縁フィルムからなるベースフィル
ムと、このベースフィルム上に形成された導体パターン
からなる回路部と、前記ベースフィルム及び回路部の上
に形成されたカバーレイとを備えるフレキシブルプリン
ト回路を複数積層してなるフレキシブルプリント回路の
製造方法であって、前記ベースフィルム及び回路部の上
に熱可塑性樹脂接着材を塗布して前記カバーレイを形成
するカバーレイ形成工程と、この工程で前記カバーレイ
が形成された前記フレキシブルプリント回路を複数積層
する積層工程と、この工程で積層された前記複数のフレ
キシブルプリント回路の最表層の前記カバーレイ上にフ
ィルム材を載置するフィルム材載置工程と、この工程で
載置した前記フィルム材の表面より熱プレスを施して積
層した前記複数のフレキシブルプリント回路の各層の前
記カバーレイを溶融し、前記複数のフレキシブルプリン
ト回路の少なくとも一部をそれぞれ接着すると共に、前
記最表層のフレキシブルプリント回路の少なくとも一部
に前記フィルム材を接着する接着工程とを備えることを
特徴とする。
【0009】本発明に係る第2のフレキシブルプリント
回路の製造方法は、絶縁フィルムからなるベースフィル
ムと、このベースフィルム上に形成された導体パターン
からなる回路部と、前記ベースフィルム及び回路部の上
に形成されたカバーレイとを備えるフレキシブルプリン
ト回路を複数積層してなるフレキシブルプリント回路の
製造方法であって、前記ベースフィルム及び回路部の上
に熱可塑性樹脂接着材を塗布して前記カバーレイを形成
するカバーレイ形成工程と、この工程で前記カバーレイ
が形成された前記フレキシブルプリント回路を複数積層
する積層工程と、この工程で積層された前記複数のフレ
キシブルプリント回路の最表層の前記カバーレイ上に離
型部材を載置する離型部材載置工程と、この工程で載置
した前記離型部材の表面より熱プレスを施して積層した
前記複数のフレキシブルプリント回路の各層の前記カバ
ーレイを溶融し、前記複数のフレキシブルプリント回路
の少なくとも一部をそれぞれ接着する接着工程と、この
工程で接着された前記複数のフレキシブルプリント回路
のうち、前記最表層のフレキシブルプリント回路から前
記離型部材を剥離する剥離工程とを備えることを特徴と
する。
【0010】本発明に係る電気接続箱は、被接続電装部
品が装着される電気接続箱本体と、外部配線回路のコネ
クタを接続するための前記電気接続箱本体と別体に形成
されたコネクタ部と、前記電気接続箱本体と前記コネク
タ部とを電気的に接続するケーブル部とを備えて構成さ
れ、前記ケーブル部は、絶縁フィルム上に導体パターン
からなる回路部が形成され、これら絶縁フィルム及び回
路部の上に熱可塑性樹脂接着材からなるカバーレイが形
成されたフレキシブルプリント回路を複数積層し、熱プ
レスにより積層した前記複数のフレキシブルプリント回
路の各層の前記カバーレイを溶融して前記複数のフレキ
シブルプリント回路の少なくとも一部をそれぞれ接着し
てなるフレキシブルプリント回路から構成され、前記フ
レキシブルプリント回路は、前記電気接続箱本体と前記
コネクタ部とを連結する帯状部と、この帯状部の前記電
気接続箱本体及びコネクタ部が配置される位置の側縁部
から前記帯状部の短手方向に延びる端子接続部とを備え
て構成され、前記電気接続箱本体は、前記被接続電装部
品を装着する部品装着口が形成された電気接続箱ハウジ
ングと、前記フレキシブルプリント回路の端子接続部に
接続されて前記被接続電装部品と接続されるように前記
電気接続箱ハウジングに収容される板状の第1の接続端
子とを備えて構成され、前記コネクタ部は、前記外部配
線回路のコネクタと嵌合されるコネクタハウジングと、
前記フレキシブルプリント回路の端子接続部に接続され
て前記外部配線回路のコネクタと接続されるように前記
コネクタハウジングに収容される板状の第2の接続端子
とを備えて構成されてなることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、フレキシブルプリント
回路のカバーレイを熱可塑性樹脂接着材により形成する
ため、フレキシブルプリント回路を安価に製造すること
ができると共に、カバーレイフィルムを用いた場合と同
等の絶縁及び保護信頼性を備えることができる。また、
カバーレイが熱可塑性樹脂接着材からなる構造のため、
屈曲自在な可撓性はそのままに、複数のフレキシブルプ
リント回路を積層して熱プレスによりカバーレイを溶融
し各層のフレキシブルプリント回路の少なくとも一部
を、例えば位置決めのためや収束のために接着した構造
のフレキシブルプリント回路を容易に製造することがで
きる。更に、この発明によれば、柔軟性があり軽くて薄
いフレキシブルプリント回路からなるケーブル部により
電気接続箱本体とコネクタ部とを可動自在に接続した構
造の電気接続箱を実現するため、レイアウトの自由度を
向上させ、電気接続箱全体の軽量化及び薄型化を図るこ
とができる。
【0012】なお、熱可塑性樹脂接着材は、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリウレタン系又はポリオレフィ
ン系ホットメルト樹脂であることが好ましい。ホットメ
ルト樹脂であれば、安価で取扱性が容易だからである。
この他にも、熱可塑性樹脂接着材としては、1液又は2
液タイプの接着材などが考えられる。
【0013】また、フィルム材載置工程でカバーレイ上
に載置されるフィルム材は、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリプロ
ピレン、塩化ビニール又は絶縁紙からなる耐熱性絶縁フ
ィルムであることが好ましく、離型部材載置工程でカバ
ーレイ上に載置される離型部材は、離型紙又は離型処理
の施された樹脂フィルムであることが好ましい。
【0014】なお、第1及び第2の接続端子は、端子接
続部に抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は半田付け
により接続されていることが好ましく、第1及び第2の
接続端子と端子接続部との接続部は、例えばホットメル
ト樹脂モールドにより封止されていることが好ましい。
これらの接続方式で接続すれば、高い接続信頼性を得る
ことができると共に、ホットメルト樹脂でモールドすれ
ば、安価に更に高い接続信頼性を得ることができる。
【0015】また、フレキシブルプリント回路の端子接
続部は、帯状部の両側縁部からそれぞれ延出するように
複数形成されてなるものであることが好ましい。この場
合、フレキシブルプリント回路は、帯状部の両側縁部に
形成された端子接続部のうちの少なくとも一方を他方の
側へ折り返してなるものであっても良い。このようにす
れば、フレキシブルプリント回路の一方の側縁部側に接
続端子を所望の配列で配置することができるからであ
る。
【0016】なお、電気接続箱ハウジングは、第1の接
続端子を内部に係止固定するランス機構が形成されたも
のであることが好ましく、コネクタハウジングは、第2
の接続端子を内部に係止固定するランス機構が形成され
たものであることが好ましい。
【0017】また、コネクタ部は、コネクタハウジング
に着脱自在に取り付けられ、フレキシブルプリント回路
の少なくとも一部を内部に収容するケース部を更に備え
たものであることが好ましい。このようにすれば、必要
に応じて形状の異なるコネクタハウジングを交換等する
ことにより、外部配線回路の種々のコネクタに対して対
応可能となるからである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、こ
の発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実
施形態に係るフレキシブルプリント回路の一部断面図で
ある。フレキシブルプリント回路(以下、「FPC」と
略記)30は、同図(a)に示すように、ベースフィル
ム31の上に図示しない接着材を介して銅箔32´が貼
り付けられ、これらの上に、例えばホットメルト樹脂か
らなるカバーレイ35が形成された複数のFPC30a
〜30dを積層し、最表層のFPC30aのカバーレイ
35上にフィルム材40を載置してなり、同図(b)に
示すように、FPC30の全体を、熱プレス装置(図示
せず)のワークヘッド7を図中白抜き矢印方向(ワーク
テーブル8方向)に加熱・加圧することにより熱プレス
を行ってそれぞれ互いに接着した構造からなる。ベース
フィルム31は、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポ
リイミド(PI)、ポリプロピレン、塩化ビニール又は
絶縁紙等の絶縁フィルムからなり、銅箔32´は、圧延
銅箔や電解銅箔からなる。また、カバーレイ35は、ポ
リアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系又はポリ
オレフィン系のホットメルト樹脂や1液若しくは2液タ
イプの接着材等からなる。フィルム材40は、例えばP
ET、PEN又はPI等の耐熱性絶縁フィルムからな
る。
【0019】この例のFPC30によれば、安価な材料
で形成したカバーレイ35により、各層のFPC30a
〜30dの銅箔32´部分の絶縁と保護及び各層のFP
C30a〜30dの接着を確実に行うことができる。
【0020】図2は、本発明の他の実施形態に係るフレ
キシブルプリント回路の一部断面図である。ベースフィ
ルム31の上に図示しない接着材を介して銅箔32´が
貼り付けられ、これらの上に、例えばホットメルト樹脂
からなるカバーレイ35が形成された複数のFPC30
a〜30dを積層し、最表層のFPC30aのカバーレ
イ35上にフィルム材40を載置してなるFPC30の
少なくとも一部分(凹部41)は、熱プレス処理により
それぞれ互いに接着されている。ベースフィルム31
は、上述したように、例えばPET、PEN、PI、ポ
リプロピレン、塩化ビニール又は絶縁紙等の絶縁フィル
ムからなり、銅箔32´は、圧延銅箔や電解銅箔からな
る。また、カバーレイ35は、ポリアミド系、ポリウレ
タン系、ポリエステル系又はポリオレフィン系のホット
メルト樹脂や1液若しくは2液タイプの接着材等からな
る。フィルム材40は、例えばPET、PEN又はPI
等の耐熱性絶縁フィルムからなる。
【0021】図3は、本発明の他の実施形態に係るフレ
キシブルプリント回路の製造工程の一部を示すフローチ
ャート、図4及び図5は、図3の製造工程の一部を説明
するための断面図である。まず、銅箔32´とベースフ
ィルム31とを接着材を介して貼り合わせ、例えばエッ
チング法により銅箔32´の導体パターン形成部分以外
の部分を除去して所定の導体パターンからなる回路部3
2を形成した後、図4に示すように、FPC30a〜3
0dのベースフィルム31(接着材や回路部32を含
む)上に、図示しないホットメルトアプリケータの塗布
先端部9から供給される、例えばホットメルト樹脂を塗
布して乾燥・硬化させたカバーレイ35を形成する(S
1)。このホットメルト樹脂としては、上述したように
ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系又はポ
リオレフィン系などのホットメルト樹脂が好適であり、
ホットメルト樹脂を用いてカバーレイ35を形成すれ
ば、別途図示しないカバーレイフィルムを貼り合わせた
りレジストインクを印刷したりしてカバーレイを形成す
るのと同等の信頼性を備えるカバーレイ35を安価に形
成することができる。
【0022】こうしてカバーレイ35を形成した後、図
5(a)に示すように、FPC30を構成する複数のF
PC30a〜30dを重ね合わせ(S2)、最表層のF
PC30aのカバーレイ35上に、フィルム材40を載
置する(S3)。そして、同図(b)に示すように、各
FPC30a〜30dを重ね合わせて積層したFPC3
0の少なくとも一部をワークテーブル8上に載置し、F
PC30の一部を熱プレス装置(図示せず)のワークヘ
ッド7a,7bを図中白抜き矢印方向(ワークテーブル
8方向)に加熱・加圧して熱プレスを行い(S4)、各
層のFPC30a〜30dの熱プレス部分(即ち、図1
の凹部41部分)のカバーレイ35を溶融してそれぞれ
のFPC30a〜30dの熱プレス部分を接着する(S
5)。このようにして、FPC30を製造することによ
り、層間の絶縁と接着とを一度の工程で行うことができ
ると共に、安価に形成したカバーレイにより各層のFP
C30a〜30dの回路部32の保護を確実にすること
ができる。また、FPC30の一部分のみを接着したた
め、FPCが本来有する可撓性を損なうことなく各層の
FPC30a〜30dを位置決め・集束等することがで
きる。なお、この例では、FPC30の一部分のみを熱
プレスにより接着したが、上述したように、FPC30
の全体を接着するようにして、各層のFPC30a〜3
0dを更に確実に一体的に接着するようにしても良い。
【0023】図6は、本発明の他の実施形態に係るフレ
キシブルプリント回路を適用した電気接続箱の外観を示
す斜視図である。電気接続箱1は、電気接続箱本体10
と、コネクタ部20と、これら電気接続箱本体10とコ
ネクタ部20とを接続するケーブル部30Wとから構成
される。ケーブル部30Wは、FPC30を構成する帯
状の複数のFPC30a〜30dを、接着した状態で屈
曲自在に複数積層してなる。電気接続箱本体10は、樹
脂成型部材からなる電気接続箱ハウジング13及びこの
ハウジング13に対して着脱可能な蓋体16を有し、ケ
ーブル部30Wの一方の端部に配置されている。電気接
続箱ハウジング13には、FPC30a〜30dの主面
と同じ側の面(正面に相当する面)に複数のヒューズ1
1とリレー12とを装着するための複数のヒューズ装着
部14及びリレー装着部15が、ケーブル部30Wの長
手方向に沿って2列に形成されている。コネクタ部20
は、樹脂成型部材からなるコネクタハウジング22a,
22b及びこれらコネクタハウジング22a,22bの
一部を収容する、ケーブル部30Wの厚み方向に分割可
能なケース部23a,23bを備えて構成され、ケーブ
ル部30Wの他方の端部に配置されている。コネクタハ
ウジング22a,22bは、ケーブル部30Wの両側縁
部に沿って、側方からプラグコネクタ21a,21bが
それぞれ挿入される複数のコネクタ嵌合部25を備え
る。
【0024】図7は、ケーブル部30Wの構成を示す分
解斜視図である。まず、ケーブル部30Wを構成する帯
状のFPC30a,30b,30c,30dは、PE
T、PEN、PI、ポリプロピレン、塩化ビニール又は
絶縁紙等の絶縁フィルムからなるベースフィルム31の
上に、銅箔等の導電材をパターン形成してなる回路部3
2を備えて構成され、これらの上に図示しないカバーレ
イ35(図2参照)が施された構造からなる。なお、以
降の説明において、特に図示する場合以外は、カバーレ
イ35の図示は省略する。FPC30a〜30dの帯状
部33の両側縁部からは、所定の長さで帯状部33の短
手方向に延びるように端子接続部34が複数形成され、
これら端子接続部34の先端側には、例えば電気接続箱
ハウジング13に収容されて電気接続箱本体10の一部
を構成する金属製の板状の第1の接続端子39aやコネ
クタハウジング22a(22b)に収容されてコネクタ
部20の一部を構成する第2の接続端子39bがそれぞ
れ接続されている。なお、この例では、第1の接続端子
39aは、ヒューズ11やリレー12と接続されるいわ
ゆるフォーク端子であり、第2の接続端子39bは、プ
ラグコネクタ21a,21bの図示しない雌接続端子と
接続されるいわゆる雄接続端子である。また、端子接続
部34は、帯状部33の片方の側縁部のみに形成されて
いるものでも良い。なお、第1及び第2の接続端子39
a,39bには、後述する電気接続箱ハウジング13や
コネクタハウジング22a(22b)内に設けられたラ
ンス機構と係合する係合穴39cがそれぞれ形成されて
いる。
【0025】第1及び第2の接続端子39a,39b
は、端子接続部34上の回路部32と密着するように端
子接続部34上に載置された後、例えば回路部32と抵
抗溶接により接合され端子接続部34に接続される。第
1及び第2の接続端子39a,39bを端子接続部34
に接続した後、FPC30a〜30d上にホットメルト
樹脂等を塗布してカバーレイ35を形成し、これらを重
ね合わせてケーブル部30Wを構成する。カバーレイ形
成時に、例えば接続端子39a(39b)と端子接続部
34との接合部を樹脂モールド部37により封止する
と、接合部の接続信頼性を高めることができると共に、
同一工程内で樹脂モールド部37を形成することが可能
となる。このとき、第1及び第2の接続端子39a,3
9bは、電気接続箱ハウジング13やコネクタハウジン
グ22a(22b)の接続端子配置位置に対応した位置
に配列されるように、それぞれのFPC30a〜30d
の端子接続部34は形成されている。
【0026】こうして帯状のFPC30a〜30dを重
ね合わせてケーブル部30Wを形成した後、熱プレスに
より各FPC30a〜30dのカバーレイ35を溶融し
て各FPC30a〜30dをそれぞれ接着する。そし
て、第2の接続端子39bが接続された端子接続部34
はそのままに、第1の接続端子39aが接続された端子
接続部34を、第1の接続端子39aがケーブル部30
Wの回路部32形成面に対して垂直方向に延び、電気接
続箱ハウジング13の所定の端子配置位置に収められる
ように折り曲げたりして、第1の接続端子39aを電気
接続箱ハウジング13に、第2の接続端子39bをコネ
クタハウジング22a(22b)にそれぞれ取り付け
る。
【0027】図8は、電気接続箱本体10の電気接続箱
ハウジング13に第1の接続端子39aを取り付けた様
子を一部を断面で示す図、図9は、コネクタ部20のコ
ネクタハウジング22a(22b)に第2の接続端子3
9bを取り付けた様子を一部を断面で示す図である。図
8に示すように、電気接続箱本体10の電気接続箱ハウ
ジング13には、第1の接続端子39aを挿通し、その
先端を露出させた状態で収容する端子収容孔24aと、
第1の接続端子39aの係合穴39cと係合して第1の
接続端子39aを電気接続箱ハウジング13内に係止固
定するランス機構としてのランス部26aがそれぞれ所
定位置に形成されている。ケーブル部30Wを構成する
各FPC30a〜30dは、電気接続箱ハウジング13
内に回路部32形成面を平面的に、且つ端子接続部34
を垂直方向に折り曲げて収容されている。
【0028】一方、図9に示すように、図示しないコネ
クタ部20のコネクタハウジング22a(22b)に
は、外部配線回路のコネクタ(図示せず)やプラグコネ
クタ21a(21b)を嵌合させるコネクタ嵌合部25
と、第2の接続端子39bを挿通し、その先端をコネク
タ嵌合部25内に突出させた状態で収容する複数の端子
収容孔24bと、第2の接続端子39bを端子収容孔2
4bに挿通しつつケーブル部30Wを構成する各FPC
30a〜30dを帯状部33の側縁部方向に挿入する挿
入穴27とが形成され、複数の端子収容孔24bの内部
には、第2の接続端子39bの係合穴39cと係合して
第2の接続端子39bをコネクタハウジング22a(2
2b)内に係止固定するランス機構としてのランス部2
6bがそれぞれ形成されている。ケーブル部30Wを構
成する各FPC30a〜30dは、コネクタハウジング
22a(22b)内に、コネクタハウジング22a(2
2b)の幅a方向とケーブル部30Wの幅b方向とが直
交するような状態で収容されている。こうしてケーブル
部30Wを各ハウジング13,22a(22b)に取り
付けた後、蓋体16やケース部23に取り付ければ、図
6に示すような電気接続箱1が完成する。
【0029】第1の接続端子39aや第2の接続端子3
9bは、端子接続部34を所望の形状に折り曲げたりす
ること等により、配置位置を自在に変更することがで
き、これにより、電気接続箱1の形状等を所望の形状等
にすることが可能となる。このため、電気接続箱1の設
計自由度を向上させることができると共に、例えば図6
に示すコネクタ部20の高さhを従来の電気接続箱より
も極端に低くすること等ができ、省スペース化を可能と
する。
【0030】図10は、本発明の他の実施形態に係るフ
レキシブルプリント回路を適用した他の電気接続箱の外
観を示す斜視図である。この実施形態の電気接続箱1´
では、ケーブル部30W´がFPC30a,30b,…
の重合方向に2つに分岐され、各分岐先にそれぞれ1本
ずつ、計2つのコネクタ部20a,20bを備えている
点と、電気接続箱本体10´のヒューズ装着部14及び
リレー装着部15が、それぞれ一列ずつケーブル部30
W´の両側縁部に向かって両側から挿入する構造となっ
ている点で、先の実施形態に係る電気接続箱1とは相違
している。この実施形態では、また、各コネクタ部20
a,20bが、ケーブル部30´の各一方の側縁部側に
のみコネクタ嵌合部25を備えている。
【0031】図11〜図15は、この例のケーブル部3
0W´の構成を示す図である。まず、図11(a)に示
すように、ケーブル部30W´の一部を構成する帯状の
FPC30aは、PET、PEN、PI、ポリプロピレ
ン、塩化ビニール又は絶縁紙等の絶縁フィルムからなる
ベースフィルム31上に、パターン形成された回路部3
2を備えて構成される。なお、図示は省略するが、これ
らの上にカバーレイ35が形成されているものとする。
FPC30aの帯状部33の両側縁部からは、所望の長
さで帯状部33の短手方向に延出する状態で端子接続部
34が複数形成され、これら端子接続部34の先端側に
は、例えば金属製の板状の第1及び第2の接続端子39
a,39bがそれぞれ接続されている。この例では、一
方の側の端子接続部34が、他方の側の端子接続部34
よりも長く設定されている。なお、端子接続部34は、
帯状部33の片側の側縁部のみに形成されているもので
も良い。また、第1及び第2の接続端子39a,39b
には、例えば電気接続箱ハウジング13a(13b)や
コネクタハウジング22a(22b)内に設けられたラ
ンス機構と係合する係合穴39cがそれぞれ形成されて
いる。
【0032】接続端子39a(39b)は、同図(b)
に示すように、端子接続部34上の回路部32と密着す
るように端子接続部34上に載置された後、例えば回路
部32との接合部の上方から当接された図示しないシリ
ーズ溶接装置の一対の電極38a,38bにより抵抗溶
接が施されて回路部32と接合され端子接続部34に接
続される。なお、抵抗溶接については公知技術であるた
め、ここでは説明を省略する。また、この他にも、超音
波溶着、レーザ溶接及び半田付け等の方式により接続端
子39a(39b)を端子接続部34に接続するように
しても良い。これらの接続方式で接続すれば、高い接続
信頼性を確保することができるからである。
【0033】次に、図12に示すように、FPC30a
の帯状部33のベースフィルム31及び回路部32上
に、図示しないホットメルトアプリケータの塗布先端部
9から、例えばホットメルト樹脂を塗布して一旦乾燥・
硬化させ、カバーレイ35を形成する。そして、図13
に示すように、上記方式により接続端子39a(39
b)を端子接続部34に接続し、図示しないカバーレイ
35を形成した帯状のFPC30a(30b)を重ね合
わせてケーブル部30W´を構成する。同図(a)はF
PC30a,30bを重ね合わせて構成されるケーブル
部30W´を示す上面図、同図(b)はケーブル部30
W´の一部側面図、同図(c)はケーブル部30W´の
一部断面図である。このとき、ケーブル部30W´を構
成するFPC30a,30bの端子接続部34は、接続
端子39a(39b)が電気接続箱ハウジング13a
(13b)やコネクタハウジング22a(22b)の接
続端子配置位置に対応した所定の位置などに配列される
ように帯状部33の側縁部の所望の位置に配置されるよ
う形成されていると良い。
【0034】こうして複数枚のFPC30a,30b
(30c,30dについては図示を省略する)を重ね合
わせた後、熱プレスにより例えば帯状部33の少なくと
も一部を接着してケーブル部30W´を形成し、図14
に示すように、それぞれの接続端子39a(39b)と
端子接続部34との接続部を樹脂モールド部37により
封止する。このとき、例えば同図(a)に示すように、
ある程度の数の接続部を一まとめにして一度に樹脂モー
ルドしても良いし、それぞれの接続部を別個に樹脂モー
ルドしても良い。一まとめにモールドすれば、所望の端
子配列状態を1つの樹脂モールド部37で実現すること
ができる。なお、この樹脂モールド形成工程と上記カバ
ーレイ形成工程とを自動化等により1つの工程で行え
ば、工程数を削減することができる。同図(a)は樹脂
モールドを施したケーブル部30W´を示す上面図、同
図(b)はケーブル部30W´の一部の側面図、同図
(c)はケーブル部30W´の一部の断面図である。
【0035】なお、図15(a)に示すように、例えば
こうして形成したケーブル部30W´の帯状部33の一
方の側縁部に形成された端子接続部34を、他方の側縁
部に形成された端子接続部34側へ折り返して、端子接
続部34及び接続端子39a(39b)をケーブル部3
0W´一方の側縁部側に集中して配置するようにしても
良いし、同図(b)に示すように、例えばケーブル部3
0W´のコネクタ部20a(20b)へ収容される側の
一方の側縁部に形成された端子接続部34のみを他方の
側縁部に形成された端子接続部34側へ折り返してケー
ブル部30W´(即ち、FPC30)を構成するように
しても良い。端子接続部34及び接続端子39a(39
b)を一方の側縁部側に配置するようにすれば、電気接
続箱の全体の高さや幅を抑えることが可能となるし、端
子接続部34及び接続端子39a(39b)の一部のみ
を一方の側縁部側に配置するようにすれば、この例の電
気接続箱1´のように、電気接続箱本体10´又はコネ
クタ部20a(20b)の一方の高さを抑えつつ他方の
構造を、例えば対向する2方向(上下方向)から接続可
能な構造とすることができる。また、図13に示した状
態のケーブル部30W´を用いれば、電気接続箱本体1
0´の幅cやコネクタ部20a(20b)の幅dを小さ
く抑えつつ両者に上下方向からの接続が可能である構造
を実現することができる。
【0036】図16は、電気接続箱本体10´の電気接
続箱ハウジング13a,13bに第1の接続端子39a
を取り付けた様子を一部を断面で示す図、図17は、コ
ネクタ部20a(20b)のコネクタハウジング22a
(22b)に第2の接続端子39bを取り付けた様子を
一部を断面で示す図である。図16に示すように、電気
接続箱本体10´の電気接続箱ハウジング13a(13
b)には、第1の接続端子39aを挿通し、その先端を
露出させた状態で収容する端子収容孔24aと、第1の
接続端子39aの係合穴39cと係合して第1の接続端
子39aを両電気接続箱ハウジング13a,13b内に
係止固定するランス機構としてのランス部26aがそれ
ぞれ所定位置に形成されている。電気接続箱ハウジング
13a,13bは、図示しないロック機構でロックされ
ており、このロックを外すことにより、例えば上下にそ
れぞれ分割することができる構造を備えている。ケーブ
ル部30W´を構成するFPC30a,30bは、電気
接続箱ハウジング13a,13b内に回路部32の回路
形成面を縦にした状態で、且つ両側縁部からの端子接続
部34がそれぞれ延出したままのような状態で収容され
ている。
【0037】一方、図17に示すように、コネクタハウ
ジング22a(22b)には、外部配線回路のコネクタ
を嵌合するコネクタ嵌合部25と、第2の接続端子39
bを挿通し、その先端をコネクタ嵌合部25内に突出さ
せた状態で収容する複数の端子収容孔24bと、第2の
接続端子39bを端子収容孔24bに挿通しつつケーブ
ル部30W´を帯状部33の側縁部方向に挿入する挿入
穴27とが形成され、複数の端子収容孔24bの内部に
は、第2の接続端子29bの係合穴39cと係合して第
2の接続端子39bをコネクタハウジング22a(22
b)内に係止固定するランス機構としてのランス部26
bがそれぞれ形成されている。ケーブル部30W´を構
成するFPC30a,30bの端子接続部34は、例え
ば同図に示すような状態でそれぞれ所定の接続端子配置
位置を構成するようにコネクタハウジング22a(22
b)内の挿入穴27内に収容される。なお、例えばFP
C30aの回路部32の上には、カバーレイ35が施さ
れているため、FPC30bの折り返された端子接続部
34の回路部32とは短絡しない構造となっている。
【0038】上述したようなコネクタハウジング22a
(22b)への第2の接続端子39bの取付構造を備え
れば、図18に示すように、形状の異なるコネクタハウ
ジング22a(22b)を取り替えるだけで、種々のコ
ネクタ形状に対応したコネクタ部20a(20b)を安
価に実現することができる。例えば、同図(a)に示す
コネクタハウジング22a(22b)のコネクタ嵌合部
25を構成する外壁の高さh1と、同図(b)に示すコ
ネクタハウジング22a(22b)のコネクタ嵌合部2
5を構成する外壁の高さh2とでは、その高さが異なる
ため、第2の接続端子39b、端子接続部34の折り返
し態様、ケーブル部30W´及びケース部23a(23
b)等をそれぞれ変更しなくても、それぞれの高さh
1,h2に対応する異なる種類の外部配線回路のコネク
タやプラグコネクタ21a,21bなどを適宜接続する
ことが可能となる。これにより、種々のコネクタに対応
した電気接続箱1´を、コストを抑えつつ提供すること
が可能となる。
【0039】なお、この例の電気接続箱1´は、上述し
たように電気接続箱本体10´と第1コネクタ部20a
と第2コネクタ部20bとを、柔軟性のある複数枚の帯
状のFPC30a,30b,…からなるケーブル部30
W´で接続した構造を備えるため、図19(a)に示す
ように、電気接続箱本体10´とコネクタ部20a(2
0b)とをそれぞれ異なる筐体で形成してケーブル部3
0W´でそれぞれの筐体が可動自在となるように接続す
ることは勿論、同図(b)に示すように、1つの筐体3
6内に電気接続箱本体10´とコネクタ部20a(20
b)とを配設し、この筐体36内にケーブル部30W´
を、電気接続箱本体10´と第1コネクタ部20aと第
2コネクタ部20bとを接続した状態で収容し、一体構
造の電気接続箱1´´を形成するようにしても良い。柔
軟性のあるケーブル部30W´を用いることにより、形
状の異なる様々なタイプの電気接続箱を簡単且つ低コス
トで実現することができる。
【0040】また、図19(b)に示すような一体的構
造のみならず、図20に示すような一体的構造を採用す
るようにしても良い。図20は、本発明の他の実施形態
に係るフレキシブルプリント回路を適用した更に他の電
気接続箱の外観を示す斜視図である。即ち、この例の一
体的構造とは、同図(a)に示すように、電気接続箱本
体10Aとコネクタ部20Aとがケーブル部30WAを
介して接続された電気接続箱1Aを、電気接続箱本体1
0Aとコネクタ部20Aの所定位置に設けられた固定機
構70(70a,70b)を介して一体的に固定するも
のである。この固定機構70は、電気接続箱本体10A
の下面の一部に形成されたフック70aと、コネクタ部
20Aの側部の一部に形成されたフック係合部70bと
からなり、同図(b)は、電気接続箱10Aに形成され
たフック70aをコネクタ部20Aに形成されたフック
係合部70bに挿入して両者を一体的に係止固定した様
子を示している。このような固定機構70としては、例
えば図21に示すようなものが考えられる。
【0041】即ち、同図(a)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方のハ
ウジングやケース部などの筐体の側面等に金属ブラケッ
ト40をインサートモールド等により形成し、他方の筐
体の側面等にこの金属ブラケット40と嵌合するブラケ
ット嵌合部41を形成して両者を嵌合することにより電
気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとを固定する固
定機構である。
【0042】また、同図(b)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方の筐
体の側面等にいわゆるアンカークリップ42を一体成型
などにより形成し、他方の筐体の側面等にこのアンカー
クリップ42が嵌合する穴などからなるアンカークリッ
プ固定部43を形成して、アンカークリップ42をアン
カークリップ固定部43に挿入し、電気接続箱本体10
Aとコネクタ部20Aとを固定する固定機構である。
【0043】更に、同図(c)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方の筐
体の側面等に、例えば断面形状がT字型となるリブ44
を一体成型等により形成し、他方の筐体の側面等にこの
リブ44がスライドして挿入され係合する構造の溝を備
えるリブ固定部45を形成してリブ44をリブ固定部4
5に挿入し、電気接続箱本体10Aとコネクタ部20A
とを固定する固定機構である。
【0044】更に、同図(d)に示すものは、電気接続
箱本体10A又はコネクタ部20Aのいずれか一方に固
定用の突起部46を形成し、他方にこの突起部46と係
合するロック片47を形成して両者を係合することによ
り電気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとを固定す
る固定機構である。これら上述した固定機構70を予め
電気接続箱本体10Aやコネクタ部20Aの筐体に形成
しておけば、設計等の段階で電気接続箱1Aの形態を、
それぞれが独立した構造とすることも、一体的に結合し
た構造とすることも容易に選択することができるように
なる。これにより、電気接続箱1Aのレイアウトの自由
度を向上させることが可能となる。なお、この他にも電
気接続箱本体10Aとコネクタ部20Aとの固定機構と
しては、種々の固定機構が考えられるが、ここでは説明
を省略する。また、上述したような固定機構70を用い
て、複数形成されたコネクタ部同士を固定するようにし
ても良いことは言うまでもない。
【0045】図22は、本発明の他の実施形態に係るフ
レキシブルプリント回路を適用した更に他の電気接続箱
を示す側面図及び一部を断面で示す図である。同図
(a)に示すように、電気接続箱1Bは、電気接続箱本
体10と、コネクタ部20a(20b)とをケーブル部
30W(図示せず)で接続し、このケーブル部30Wの
電気接続箱本体10及びコネクタ部20a(20b)か
らの露出部分をグロメット48で覆った構造からなる。
このグロメット48は、同図(b)に示すように、例え
ばシリコンゴムやエチレン・プロピレンゴム(EPD
M)などの材料からなり、柔軟性と高い耐久性を備える
ため、いわゆる蛇腹形状を構成してなる。このグロメッ
ト48の両端部48aは、電気接続箱本体10及びコネ
クタ部20a(20b)の内部へのケーブル部30Wの
挿入口の開口部周縁48bと嵌合する嵌合構造を備え、
電気接続箱本体10とコネクタ部20a(20b)とに
よりそれぞれ取付固定されている。このように取り付け
られたグロメット48により、電気接続箱本体10やコ
ネクタ部20a(20b)内への水分や埃の浸入を効果
的に防ぐことができると共に、これらの間で露出状態に
あるケーブル部30Wを構成する各FPC30a,30
b,…の回路部32を傷や破損等から更に効果的に保護
することが可能となり、電気接続箱1Bの耐久性を向上
させることができる。
【0046】なお、図23(a)に示すように、例えば
グロメット48を蛇腹形状のものではなく、四角断面や
円形断面を備える筒状のものとしても良く、また、同図
(b)に示すように、ケーブル部30Wの露出部分を覆
うように保護する必要がなければ、電気接続箱本体10
とコネクタ部20a(20b)の挿入口の開口部周縁4
8bと嵌合し、挿入口を効果的に塞いで水分等の浸入を
防ぐパッキンとしてのグロメット48を採用するように
して電気接続箱1Bを構成するようにしても良い。
【0047】なお、上述したケーブル部としては、図2
4に示すように、例えば回路部32の回路幅eを短くす
るために、帯状部33を折り返して重ね合わせ、接着し
た構造からなるケーブル部30WBでも良い。この場
合、同図(a)に示すように、ケーブル部30WBを構
成するFPC30aの帯状部33の短手方向中心付近を
長手方向に結んだ中心線33aを定め、同図(b)に示
すように、この中心線33aに沿ってFPC30aの帯
状部33を回路部32形成面が対向するように折り曲げ
て重ね、同図(c)に示すように、FPC30aを、折
り曲げたFPC30aの回路幅e´に合うような回路幅
で帯状部33´が予め形成されたFPC30b上に重ね
合わせてケーブル部30WBを形成する。このようにし
てケーブル部30B全体の回路幅を小さくすれば、電気
接続箱の高さや幅などを全体的に抑えることが可能とな
り、効率良く電気接続箱の小型化を図ることができる。
また、帯状部33を折り曲げるFPC30aを、例えば
予め電源供給回路(電源分配回路)に設定しておけば、
回路面積を大きくして高い放熱特性を備えつつ回路幅の
短いFPCを電源分配回路として利用することが可能と
なる。
【0048】また、図25(a)に示すように、ケーブ
ル部30WBを構成するFPC30a,30b,…を先
に重ね合わせた後、帯状部33の中心線33aが回路部
32の回路形成面に対して垂直方向に位置するように
(谷型に折り曲げた部分の底辺又は山型に折り曲げた部
分の頂点となるように)それぞれのFPC30a,30
bの帯状部33を折り曲げて、同図(b)に示すように
折り曲げた帯状部33の一部を更に折り曲げて回路幅の
短いケーブル部30WBを実現するようにしても良い。
【0049】なお、本発明の電気接続箱1等を、電気接
続箱本体10等と複数のコネクタ部20等とがそれぞれ
独立した状態でケーブル部30W等により接続されてい
る形態で使用する場合、例えば、図26に示すような適
用方法を実現することができる。即ち、図26は、自動
車のインストルメントパネル(以下、「インパネ」と略
記)内に電気接続箱1を配設した様子を示す図であり、
同図(a)は、いわゆる右側ステアリングホイール(以
下、「ハンドル」と呼ぶ)搭載車に使用するインパネを
示し、同図(b)は、いわゆる左側ハンドル搭載車に使
用するインパネを示している。
【0050】例えば、同図(a)に示すように、右側ハ
ンドル搭載車のインパネ50aの場合と、同図(b)に
示すように、左側ハンドル搭載車のインパネ50bの場
合とで、電気接続箱本体10の配設位置をハンドル近傍
位置に設定し、第1コネクタ部20aの配設位置をイン
パネ50a,50bの向かって右側及び第2コネクタ部
20bの配設位置をインパネ50a,50bの中央に配
設すれば、コネクタ部20a(20b)の配設位置を、
右側ハンドル搭載車と左側ハンドル搭載車とで共通化す
ることが可能となるので、共通のハーネスを使用するこ
とができ、部品点数を少なくしてコスト低減を図ること
が可能となる。このように、この電気接続箱1を用いた
配設構造によれば、電気接続箱本体10とコネクタ部2
0a(20b)の取付位置の変更等を容易に行い、且つ
配設位置などを自由に定めることができるため、大きな
設計変更を伴わなくてもレイアウトの自由度を向上させ
配線設計等の幅を広げることが可能となる。
【0051】なお、上述した実施例では、電気接続箱の
形態として幾つかの例を挙げて説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば図27(a)に示
すような電気接続箱本体10Cとコネクタ部20a(2
0b)とケーブル部30WCとの組み合わせからなる電
気接続箱1Cや、同図(b)に示すような電気接続箱本
体10Dとコネクタ部20Dとケーブル部30WDとの
組み合わせからなる電気接続箱1Dなど、種々の形態の
電気接続箱が含まれる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
フレキシブルプリント回路のカバーレイを熱可塑性樹脂
接着材により形成するため、フレキシブルプリント回路
を安価に製造することができると共に、カバーレイフィ
ルムを用いた場合と同等の絶縁及び保護信頼性を備える
ことができる。また、カバーレイが熱可塑性樹脂接着材
からなる構造のため、屈曲自在な可撓性はそのままに、
複数のフレキシブルプリント回路を積層して熱プレスに
よりカバーレイを溶融し各層のフレキシブルプリント回
路の少なくとも一部を、例えば位置決めのためや収束の
ために接着した構造のフレキシブルプリント回路を容易
に製造することができる。更に、この発明によれば、柔
軟性があり軽くて薄いフレキシブルプリント回路からな
るケーブル部により電気接続箱本体とコネクタ部とを可
動自在に接続した構造の電気接続箱を実現するため、レ
イアウトの自由度を向上させ、電気接続箱全体の軽量化
及び薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るフレキシブルプリ
ント回路の一部断面図である。
【図2】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブルプ
リント回路の一部断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブルプ
リント回路の製造工程の一部を示すフローチャートであ
る。
【図4】 同製造工程の一部を説明するための断面図で
ある。
【図5】 同製造工程の一部を説明するための断面図で
ある。
【図6】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブルプ
リント回路を適用した電気接続箱の外観を示す斜視図で
ある。
【図7】 ケーブル部の構成を示す分解斜視図である。
【図8】 電気接続箱ハウジングに第1の接続端子を取
り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図9】 コネクタハウジングに第2の接続端子を取り
付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図10】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブル
プリント回路を適用した他の電気接続箱の外観を示す斜
視図である。
【図11】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図
である。
【図12】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す断
面図である。
【図13】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図
である。
【図14】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図
である。
【図15】 同電気接続箱のケーブル部の構成を示す図
である。
【図16】 電気接続箱ハウジングに第1の接続端子を
取り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図17】 コネクタハウジングに第2の接続端子を取
り付けた様子を一部を断面で示す図である。
【図18】 形状の異なるコネクタハウジングを使用す
る様子を説明するためのコネクタ部の一部を断面で示す
図である。
【図19】 同電気接続箱を示す上面図及びこの電気接
続箱の構造を利用して一体構造を実現した場合の電気接
続箱を示す上面図である。
【図20】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブル
プリント回路を適用した更に他の電気接続箱の外観を示
す斜視図である。
【図21】 同電気接続箱に採用される種々の固定機構
を説明するための図である。
【図22】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブル
プリント回路を適用した更に他の電気接続箱を示す側面
図及び一部を断面で示す図である。
【図23】 グロメットの他のパターンを説明するため
の側面図である。
【図24】 ケーブル部の他の構造を説明するための図
である。
【図25】 ケーブル部の他の構造を説明するための図
である。
【図26】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブル
プリント回路を適用した電気接続箱を自動車のインスト
ルメントパネルに配設した様子を示す図である。
【図27】 本発明の他の実施形態に係るフレキシブル
プリント回路を適用した更に他の電気接続箱の外観を示
す斜視図である。
【図28】 フレキシブルプリント基板の構造を示す図
である。
【符号の説明】
1…電気接続箱、10…電気接続箱本体、11…ヒュー
ズ、12…リレー、13…電気接続箱ハウジング、14
…ヒューズ装着部、15…リレー装着部、16…蓋体、
20…コネクタ部、21…プラグコネクタ、22…コネ
クタハウジング、23…ケース部、24…端子収容孔、
25…コネクタ嵌合部、26…ランス部、27…挿入
穴、30…フレキシブルプリント回路、30W…ケーブ
ル部、31…ベースフィルム、32…回路部、33…帯
状部、34…端子接続部、35…カバーレイ、38…電
極、39…接続端子、40…フィルム材、41…凹部。
フロントページの続き (72)発明者 百田 敦司 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 5E346 AA12 AA15 AA16 CC02 CC08 CC10 CC32 CC41 DD02 EE04 GG28 HH33 5G361 BA01 BB01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁フィルムからなるベースフィルム
    と、 このベースフィルム上に形成された導体パターンからな
    る回路部と、 前記ベースフィルム及び回路部の上に形成された熱可塑
    性樹脂接着材からなるカバーレイとを備えるフレキシブ
    ルプリント回路を複数積層してなり、 熱プレスにより積層した前記複数のフレキシブルプリン
    ト回路の各層の前記カバーレイを溶融して前記複数のフ
    レキシブルプリント回路の少なくとも一部をそれぞれ接
    着してなることを特徴とするフレキシブルプリント回
    路。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂接着材は、ポリアミド
    系、ポリエステル系、ポリウレタン系又はポリオレフィ
    ン系ホットメルト樹脂であることを特徴とする請求項1
    記載のフレキシブルプリント回路。
  3. 【請求項3】 絶縁フィルムからなるベースフィルム
    と、 このベースフィルム上に形成された導体パターンからな
    る回路部と、 前記ベースフィルム及び回路部の上に形成されたカバー
    レイとを備えるフレキシブルプリント回路を複数積層し
    てなるフレキシブルプリント回路の製造方法であって、 前記ベースフィルム及び回路部の上に熱可塑性樹脂接着
    材を塗布して前記カバーレイを形成するカバーレイ形成
    工程と、 この工程で前記カバーレイが形成された前記フレキシブ
    ルプリント回路を複数積層する積層工程と、 この工程で積層された前記複数のフレキシブルプリント
    回路の最表層の前記カバーレイ上にフィルム材を載置す
    るフィルム材載置工程と、 この工程で載置した前記フィルム材の表面より熱プレス
    を施して積層した前記複数のフレキシブルプリント回路
    の各層の前記カバーレイを溶融し、前記複数のフレキシ
    ブルプリント回路の少なくとも一部をそれぞれ接着する
    と共に、前記最表層のフレキシブルプリント回路の少な
    くとも一部に前記フィルム材を接着する接着工程とを備
    えることを特徴とするフレキシブルプリント回路の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルム材載置工程で前記カバーレ
    イ上に載置されるフィルム材は、ポリエチレンテレフタ
    レート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリ
    プロピレン、塩化ビニール又は絶縁紙からなる耐熱性絶
    縁フィルムであることを特徴とする請求項3記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 絶縁フィルムからなるベースフィルム
    と、 このベースフィルム上に形成された導体パターンからな
    る回路部と、 前記ベースフィルム及び回路部の上に形成されたカバー
    レイとを備えるフレキシブルプリント回路を複数積層し
    てなるフレキシブルプリント回路の製造方法であって、 前記ベースフィルム及び回路部の上に熱可塑性樹脂接着
    材を塗布して前記カバーレイを形成するカバーレイ形成
    工程と、 この工程で前記カバーレイが形成された前記フレキシブ
    ルプリント回路を複数積層する積層工程と、 この工程で積層された前記複数のフレキシブルプリント
    回路の最表層の前記カバーレイ上に離型部材を載置する
    離型部材載置工程と、 この工程で載置した前記離型部材の表面より熱プレスを
    施して積層した前記複数のフレキシブルプリント回路の
    各層の前記カバーレイを溶融し、前記複数のフレキシブ
    ルプリント回路の少なくとも一部をそれぞれ接着する接
    着工程と、 この工程で接着された前記複数のフレキシブルプリント
    回路のうち、前記最表層のフレキシブルプリント回路か
    ら前記離型部材を剥離する剥離工程とを備えることを特
    徴とするフレキシブルプリント回路の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記離型部材載置工程で前記カバーレイ
    上に載置される離型部材は、離型紙又は離型処理の施さ
    れた樹脂フィルムであることを特徴とする請求項5記載
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 被接続電装部品が装着される電気接続箱
    本体と、 外部配線回路のコネクタを接続するための前記電気接続
    箱本体と別体に形成されたコネクタ部と、 前記電気接続箱本体と前記コネクタ部とを電気的に接続
    するケーブル部とを備えて構成され、 前記ケーブル部は、絶縁フィルム上に導体パターンから
    なる回路部が形成され、これら絶縁フィルム及び回路部
    の上に熱可塑性樹脂接着材からなるカバーレイが形成さ
    れたフレキシブルプリント回路を複数積層し、熱プレス
    により積層した前記複数のフレキシブルプリント回路の
    各層の前記カバーレイを溶融して前記複数のフレキシブ
    ルプリント回路の少なくとも一部をそれぞれ接着してな
    るフレキシブルプリント回路から構成され、 前記フレキシブルプリント回路は、前記電気接続箱本体
    と前記コネクタ部とを連結する帯状部と、この帯状部の
    前記電気接続箱本体及びコネクタ部が配置される位置の
    側縁部から前記帯状部の短手方向に延びる端子接続部と
    を備えて構成され、 前記電気接続箱本体は、前記被接続電装部品を装着する
    部品装着口が形成された電気接続箱ハウジングと、前記
    フレキシブルプリント回路の端子接続部に接続されて前
    記被接続電装部品と接続されるように前記電気接続箱ハ
    ウジングに収容される板状の第1の接続端子とを備えて
    構成され、 前記コネクタ部は、前記外部配線回路のコネクタと嵌合
    されるコネクタハウジングと、前記フレキシブルプリン
    ト回路の端子接続部に接続されて前記外部配線回路のコ
    ネクタと接続されるように前記コネクタハウジングに収
    容される板状の第2の接続端子とを備えて構成されてな
    ることを特徴とする電気接続箱。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の接続端子は、前記端
    子接続部に抵抗溶接、超音波溶着、レーザ溶接又は半田
    付けにより接続されていることを特徴とする請求項7記
    載の電気接続箱。
  9. 【請求項9】 前記フレキシブルプリント回路の端子接
    続部は、前記帯状部の両側縁部からそれぞれ延出するよ
    うに複数形成されてなるものであることを特徴とする請
    求項7又は8記載の電気接続箱。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の接続端子と前記端
    子接続部との接続部は、樹脂モールドにより封止されて
    いることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載
    の電気接続箱。
  11. 【請求項11】 前記フレキシブルプリント回路は、前
    記帯状部の両側縁部に形成された端子接続部のうちの少
    なくとも一方を他方の側へ折り返してなるものであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の電気接続箱。
  12. 【請求項12】 前記電気接続箱ハウジングは、前記第
    1の接続端子を内部に係止固定するランス機構が形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項7〜11のいず
    れか1項記載の電気接続箱。
  13. 【請求項13】 前記コネクタハウジングは、前記第2
    の接続端子を内部に係止固定するランス機構が形成され
    たものであることを特徴とする請求項7〜12のいずれ
    か1項記載の電気接続箱。
  14. 【請求項14】 前記コネクタ部は、前記コネクタハウ
    ジングに着脱自在に取り付けられ、前記フレキシブルプ
    リント回路の少なくとも一部を内部に収容するケース部
    を更に備えたものであることを特徴とする請求項7〜1
    3のいずれか1項記載の電気接続箱。
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