JP2003172020A - 床構造体および床下地パネル - Google Patents
床構造体および床下地パネルInfo
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Abstract
とができる床構造体およびこの床構造体に使用される床
下地パネルを提供する。 【解決手段】 床下地パネル40は、防振支持脚30の
支持ボード33上の領域が中実に形成され、その他の領
域には床面平行方向に延在する複数の空洞41が形成さ
れる。これにより、床下地パネル40の衝撃点から伝搬
してきた振動エネルギーが空洞形成領域と中実領域との
境界で反射し、空洞形成領域を繰り返し通過するので、
短時間で減衰し、スラブ20に伝わる振動エネルギーや
音響エネルギーを低減することができる。
Description
物のスラブ上に設置される床構造体およびこの床構造体
に使用される床下地パネルに関する。
造として、一般的に乾式遮音二重床が使用されている。
従来の乾式遮音二重床は、コンクリート床であるスラブ
上に防振支持脚を所定間隔で配置し、防振支持脚の支持
ボード上にパーチクルボードや合板からなる床下地パネ
ルの各端縁を接着固定し、この床下地パネルの上にフロ
ーリングなどの仕上げ張りを行うようになっている。
造体では、床下地パネルの上に仕上げ張りを行うだけで
は遮音が不十分な場合があり、床下地パネルと仕上げ張
りとの間にゴムマットなどを敷設して遮音対策を施した
りしていた。また、従来の床構造体では、床下地パネル
の強度を考慮して防振支持脚の間隔を400mm〜60
0mm程度と比較的狭くとる必要があったため、防振支
持脚の使用数が多く、コストが嵩む、床下地パネルの高
さ調整などの作業が繁雑になる、といった問題があっ
た。一般的に、防振支持脚の間隔を広くする方法として
は、床下地パネルを厚くして強度を上げる方法が考えら
れるが、床下地パネルがその分重くなってしまうため、
運搬コストが嵩んだり、施工時の運搬が煩雑になる、と
いった問題や、超高層住宅の床への適用には向かないと
いう問題が生じてしまうこととなる。
ものであり、軽量で、かつ、床衝撃音レベルを低減する
ことができる床構造体およびこの床構造体に使用される
床下地パネルを提供することを目的としている。
め、本発明は、複数の支持脚によって床下地パネルを支
持する床構造体において、前記床下地パネルは、前記支
持脚と当接する領域が中実に形成され、前記支持脚と当
接しない領域には複数の空洞が形成されることを特徴と
している。この構成によれば、床下地パネルの衝撃点か
ら伝搬してきた振動エネルギーが空洞形成領域と中実領
域との境界で反射し、空洞形成領域を繰り返し通過する
ので、振動エネルギーを短時間で減衰させることができ
る。これにより、この床構造体が設置されたスラブに伝
わる振動エネルギーや音響エネルギーを低減することが
できる。また、この構成において、前記床下地パネル
は、全体にわたって複数の空洞が形成された中空下地パ
ネルであって、前記空洞のうち、前記支持脚と当接する
領域にある空洞が所定の部材が埋められることによって
該領域を中実に形成するようにしてもよい。これによ
り、定形サイズのパネルの端部を支持する場合だけでな
く、任意の形状に切断されたパネルを使用する場合にも
適用することができる。また、中実部を持たない全面が
中空構造を持つパネルについても同様に適用することが
できる。
下地パネルを支持する床構造体において、おもりを、前
記支持脚の前記床下地パネルを支持する支持部材の上方
であって、前記床下地パネルの上面に配置することを特
徴としている。この構成によれば、おもりによって床下
地パネルの支持部材上における振動が抑えられ、支持脚
を介して伝わるスラブの加振力を低減することができ
る。
下地パネルを支持する床構造体において、おもりを、前
記支持脚の前記床下地パネルを支持する支持部材と、前
記床下地パネルとの間に配置することを特徴としてい
る。この構成によれば、おもりによって床下地パネルの
振動に伴う支持脚の揺れが低減され、支持脚を介して伝
わるスラブの加振力を低減することができる。
下地パネルを支持する床構造体において、おもりを、前
記支持脚の前記床下地パネルを支持する支持部材に取り
付けることを特徴としている。この構成によれば、支持
脚の慣性モーメントが大きくなるので、床下地パネルの
振動によって支持脚が揺れてしまう場合を防止でき、支
持脚を介して伝わるスラブの加振力を低減することがで
きる。
下地パネルを支持する床構造体において、前記支持脚の
前記床下地パネルと当接する支持部材と、前記床下地パ
ネルの前記支持部材と当接する領域とは、その密度が異
なることを特徴としている。この構成によれば、床下地
パネルの衝撃点から伝搬してきた振動エネルギーが床下
地パネルと支持部材との境界で反射するので、支持脚に
伝達する振動エネルギーを低減することができる。
下地パネルを支持する床構造体において、前記支持脚の
前記床下地パネルと当接する支持部材と、前記床下地パ
ネルの前記支持部材と当接する領域とは、その剛性が異
なることを特徴としている。この構成によれば、床下地
パネルの衝撃点から伝搬してきた振動エネルギーが床下
地パネルと支持部材との境界で反射するので、支持脚に
伝達する振動エネルギーを低減することができる。
下地パネルを支持する床構造体に使用される床下地パネ
ルにおいて、前記支持脚と当接する領域が中実に形成さ
れ、前記支持脚と当接しない領域には複数の空洞が形成
されることを特徴としている。この構成によれば、床下
地パネルの衝撃点から伝搬してきた振動エネルギーが空
洞形成領域と中実領域との境界で反射し、空洞形成領域
を繰り返し通過するので、振動エネルギーを短時間で減
衰させることができる。
施の形態を詳述する。
遮音床を示す図である。この遮音床10は、建物の躯体
であるスラブ20の上に間隔を空けて配置される防振支
持脚30と、防振支持脚30によって支持される中空下
地パネル40と、中空下地パネル40の上に載置される
仕上げ材50とから構成されている。なお、仕上げ材5
0は、フローリング材、畳、絨毯などであり、必要に応
じて、仕上げ材50と中空下地パネル40との間に捨貼
材を配置するようにしてもよい。
台形の防振ゴム31に回転自在に支持される支持ボルト
32と、この支持ボルト32に螺合される支持ボード3
3とから構成されている。支持ボルト32の上方端面に
は、六角穴34が形成されており、図1に示すように、
中空下地パネル40は、支持ボード33上に、六角穴3
4が上部から覗くように間隔を空けて載置され、この六
角穴34により六角レンチを使って支持ボルト32を回
転させることによって中空下地パネル40の高さ調整
(レベル出し)を行うことができるようになっている。
なお、中空下地パネル40は、支持ボード33に接着固
定してもよいし、ネジやボルトを使って支持ボード33
に固定してもよい。
た木質薄片集成板であって、長手方向(床面平行方向)
に略台形の空洞41が一定間隔で形成されることによっ
て、強度と軽量化とを両立できるようにした床下地パネ
ルである。図3は、中空下地パネル40の側面の拡大図
を示す図である。この図に示すように、中空下地パネル
40は、木質薄片の積層方向が空洞41と空洞41の間
では略60度の斜度と120度の斜度とでそれぞれ積層
されるように形成されている(符号α、βにより示す領
域)。このため、この中空下地パネル40においては、
床面垂直方向(Y方向)および床面平行方向(X方向)
に加わる力が木質薄片の長手方向に対して略圧縮方向に
働くので、これらの方向から加わる力に対する強度が高
くなっている。
の積層方向は、交互に床面垂直方向に対して左右対称の
傾き角度に積層されているため、床面平行方向の左右方
向のいずれの方向から加わる力に対しても均等に強度が
高く維持されている。従って、この中空下地パネル40
は、中空構造を有することによって軽量化されるにも関
わらず、床面垂直方向および床面平行方向に対する強度
(剛性)を高く維持することができる。これにより、こ
の中空下地パネル40は、一般に床下地パネルとして使
用されるパーチクルボードや合板と比較して、強度/重
量比を高くすることができるので、従来の床下地パネル
と同等の強度を持たせてもパネル重量を軽くすることが
できる。
示すように、防振支持脚30の支持ボード33上の領域
では空洞41が存在しないように形成されている。言い
換えると、中空下地パネル40の支持ボード33上の床
面垂直領域は中実に形成されている。このように、中空
下地パネル40に中実部と中空部とを形成することによ
って、中空下地パネル40を振動伝搬経路と見た場合
に、中実部と中空部とでインピーダンスの不連続が生じ
るため、中実部と中空部の境界で反射が起こる。
ら伝搬してきた振動エネルギーは、支持ボード33に伝
達する手前で繰り返し反射されるので、中空部の複雑な
伝搬経路を繰り返し通過することによって短時間で減衰
する。これにより、この遮音床10は、中空下地パネル
40から防振支持脚30を介してスラブ20に伝わる振
動エネルギーや、中空下地パネル40の振動によってス
ラブ20に伝わる音響エネルギーを低減することがで
き、床衝撃音レベルを大幅に低減することが可能であ
る。また、この中空下地パネル40は、図3に示すよう
に、厚さL1と厚さL2の部分とでインピーダンスの不
連続が生じるため、これによっても衝撃点から床面平行
方向に伝搬する振動エネルギーが厚さの境界部分で反射
し、短時間で減衰することとなる。
性が高い中空下地パネル40を使用するので、中空下地
パネル40の一枚あたりの重量を従来の下地パネルと同
一にする場合は、パネル寸法を従来より大きくすること
が可能である。従って、一枚あたりの中空下地パネル4
0の長さや幅の寸法を大きくすることによって、防振支
持脚30の配置間隔を拡げることが可能となり、防振支
持脚30の使用数を低減することができる。防振支持脚
30の使用数を低減できれば、中空下地パネル40の高
さ調整(水平レベル出し)作業も簡易化されるので、材
料費、作業費のコストダウンを図ることができる。
寸法に限らず、厚さ寸法の設計自由度も向上するので、
従来の床下地パネルでは寸法の制限(防振支持脚30の
耐荷重からくる寸法制限など)から、床下地パネルの共
振周波数がスラブ20の共振周波数と近くなり、遮音性
が低くなってしまう場合が発生していたが、この中空下
地パネル40では、共振周波数がスラブ20の共振周波
数から離れるように形状を設計することも簡易に行うこ
とができる。これにより、中空下地パネル40を用いる
ことにより、所望の剛性および遮音性を有する遮音床1
0を簡易に設計することが可能となる。なお、中空下地
パネル40の空洞41の形状や寸法を変更することによ
っても中空下地パネル40の共振周波数を変更すること
が可能である。
び材料について具体的に説明する。この中空下地パネル
40は、木質薄片にバインダーを付着させた後、図4に
示すように、木質薄片の一層〜数層目の上に、連結板5
5aで等間隔に連結された台形上アルミニウム棒からな
る中子55を配置し、木質薄片を一層〜数層分散布した
後、連結板55bで等間隔に連結された台形上アルミニ
ウム棒からなる中子55を配置し、木質薄片をさらに散
布する。このとき、連結板55aで連結された中子55
と、連結板55bで連結された中子55とは台形が上下
逆向きになるように配置される。
を、温度140〜220℃、圧力15〜40kg/cm
2で6〜15分間熱圧成形し、厚みが1/3〜1/30
になるまで熱圧成形し、冷却後に中子55を引き抜いた
後、積層体70の外周をトリミングすることによって、
中空下地パネル40を製作することができる。
マツ、エゾマツ、トドマツ、アスペン、ロッジポールパ
インなどが通常用いられるが、樹種は特に限定されるも
のではない。また、木質薄片の配列は、木目方向をほぼ
一方向に揃えてもよく、若しくは、三層構造にして、隣
接する層の木目方向が直交するように積層するようにし
てもよいが、特に限定されるものではない。また、目的
とする中空下地パネル40の強度または剛性に応じて複
数種類の木質薄片を混合したり、木質薄片とバインダー
の混合率を変更してもよい。
ダー樹脂、非発泡性バインダー樹脂およびこれらの混合
物のいずれを用いてもよいが、発泡性バインダー樹脂が
好ましい。発泡性バインダー樹脂は、木質薄片を相互に
結合させるとともに、それ自体が発泡するので、木質薄
片同士の隙間を発泡セルで押し広げることによって樹脂
分の使用量を少なくし、中空下地パネル40を低密度化
させることができる。さらに、発泡セルによって、中空
下地パネル40の断熱効果や遮音効果を向上させること
ができる。
する発泡性樹脂、またはフェノール、ユリア、エポキ
シ、アクリルなどの非発泡性樹脂に発泡剤を加えた混合
系発泡性樹脂のいずれを用いてもよいが、剛性向上と低
密度の中空下地パネル40を得る目的から自己発泡する
発泡性樹脂を用いることが好ましい。自己発泡する発泡
性樹脂としては、発泡性ポリウレタン樹脂、イソシアネ
ート系樹脂、好ましくはPMDI(ポリメタリックMD
Iまたは粗MDI)などが挙げられる。なお、発泡性ポ
リウレタン樹脂やイソシアネート系樹脂を用いると、水
分と反応し易くなり、イソシアネート基(−NCO)が
水と反応して自己発泡するため反応時間が早くなり熱圧
成形に要する時間を短縮することができる。
薄片100重量部(絶乾重量)に対して、3.5〜20
重量部とすることが望ましい。バインダーの添加量を変
更することによって中空下地パネル40の密度および強
度を変更することも可能である。なお、バインダーに
は、必要に応じて硬化剤、硬化触媒、硬化促進剤、希釈
剤、増粘剤、分散剤、撥水剤などを添加してもよい。
くことが好ましい。アセチル化する場合は、その木質薄
片を含水率3%以下、好ましくは1%以下に乾燥した
後、酢酸、無水酢酸、クロル酢酸などの気化蒸気に接触
させて気相中でアセチル化(アセチル化度12〜20
%)することが好ましい。このように木質薄片をアセチ
ル化することによって耐水性が得られ、寸法の経年変化
を防止することが可能である。
遮音床を示す図である。この遮音床100は、中空下地
パネル40と仕上げ材50との間におもり60が配置さ
れる点を除いて第1実施形態に係る遮音床10と同一で
あるため、同一の部分は同一の符号を付して重複する説
明は省略し、異なる部分のみを説明する。
おもり60の配置位置を示す図である。同図に示すよう
に、おもり60は、中空下地パネル40を支持する6台
の防振支持脚30の支持ボード33の上側位置になるよ
うに中空下地パネル40の上面に配置される。すなわ
ち、図7に示すように、中空下地パネル40は衝撃を受
けると矢印で示す方向に振動するが、図8に示すよう
に、おもり60を配置することによって振動時のたわみ
や振動速度(振動数)を小さくし、スラブ20の加振力
を低減することができる。
ない場合と配置した場合のシミュレーション結果を示す
ように、中空下地パネル40の中央に衝撃を加えた際
に、おもり60を配置しない場合は、最大約1.0kg
fの加振力が生じ、特にスラブ20の共振周波数に近い
57Hzで加振力が約0.5kgfと大きく発生してい
たのに対し、おもり60を配置した場合は、最大加振力
が約0.5kgfに半減し、かつ、40Hz以上の加振
力が0.2kgf以下に低減するので、スラブ20の共
振周波数での加振力が大幅に低減していることが確認で
きる。なお、おもり60は、中空下地パネル40の4つ
の角には2.275kgのおもりをそれぞれ配置し、長
辺の中間には5.454kgのおもりをそれぞれ配置し
た場合を想定している(図6参照)。
パネル40の一方が上側に撓むときに他方が下側に撓む
といった振動(振動モード)が生じた場合は、おもり6
0を配置していないと防振支持脚30が揺れてしまい、
スラブ20に振動を伝えてしまうが、おもり60を配置
することによって中空下地パネル40の振動を抑えるこ
とができるので、防振支持脚30の安定性が向上し、防
振機能を十分に機能させることができるという効果も有
する。
0は、スラブ20の加振力を大幅に低減することができ
るので、第1実施形態に効果に加えて、さらに床衝撃音
レベルを低減することができる。なお、本実施形態で
は、おもり60を直方体形状に形成した場合を図に示し
たが、任意の形状で良いことは言うまでもない。
実施することができる。例えば、以下のような変形実施
が可能である。
40の支持ボード33上の領域を中実にするために予め
空洞41を存在させないように形成しておく場合につい
て述べたが、図10に示すように、中空下地パネル40
の支持ボード33上の領域にある空洞41に木材、金
属、発泡部材、ゴムなどの部材41Bを挿入することに
よって後で中実に加工してもよい。なお、説明を判りや
すくするため、中実にした空洞41を図に斜線で示して
いる。また、図11に示すように、空洞41に継ぎ材4
1Cを挿入して、空洞41の両端領域についても中実に
するようにしてもよい。この場合、継ぎ材41Cを挿入
する数や空洞41の位置を変更することによって、中空
下地パネル40の固有振動数を変更させることも可能で
ある。また、図12に示すように、中空下地パネル40
の端部が空洞41を途中で切断等してできた溝や隙間な
どの空洞41Dを有し、その空洞41Dが支持ボート3
3上に存在する場合には、その空洞41Dに、木材、金
属、発泡部材、ゴムなどの部材41Eを埋めることによ
って中実にすればよい。このように、既に形成されてい
る空洞41、41Dを後で埋めることによって、定形サ
イズのパネルの端部を支持する場合だけでなく、任意の
形状に切断されたパネルを使用する場合にも適用するこ
とができる。また、中実部を持たない全面が中空構造を
持つパネルについても同様に適用することができる。
の支持ボード33の上方であって、中空下地パネル40
の上面におもり60を配置する場合について述べたが
(図6参照)、図13に示すように、中空下地パネル4
0と支持ボード33の間におもり60を配置する方法
や、図14に示すように、中空下地パネル40の端部を
おもり60でカバーする方法や、図15に示すように、
中空下地パネル40の支持ボード33上の領域におもり
60を挿入する方法によっても、中空下地パネル40の
支持ボード33上の振動を抑えたり、中空下地パネル4
0の振動に伴う防振支持脚30の揺れを低減して、スラ
ブ20の加振力を低減させることができる。
3自体におもり60を取り付けて、防振支持脚30の慣
性モーメントを大きくすることによって、中空下地パネ
ル40の振動によって防振支持脚30が揺れてしまう場
合を回避してもよい。なお、上述の第2実施形態や変形
例においては、第1実施形態で説明した中空下地パネル
40を使用する場合を説明したが、おもり60を配置す
るだけで所望の床衝撃音レベルが得られる場合は、パー
チクルボードなどの従来の床下地パネルを使用してもよ
い。
地パネル40を複数枚重ねて使用してもよい。このよう
にすれば、床面の剛性および遮音性をさらに向上させる
ことができる。この場合は、各中空下地パネル40の空
洞41の延在方向が異なるように重ねることが好まし
い。空洞41の延在方向が異なるようにすれば、同一方
向への振動の伝搬速度が中空下地パネル40毎に異なる
ため、中空下地パネル40同士の振動のずれによって振
動エネルギーを減衰させることができるからである。
下地パネル40を伝搬する振動エネルギーを中空下地パ
ネル40の中空部と中実部の境界で反射させることによ
って、支持ボード33に伝達する振動エネルギーを低減
する場合について述べたが、中空下地パネル40などの
床下地パネルの支持ボード33上の領域と、支持ボード
33とのインピーダンスの差を大きくすることによっ
て、支持ボード33に伝達する振動エネルギーを低減さ
せるようにしてもよい。具体的には、床下地パネルの支
持ボード33上の領域と、支持ボード33との密度また
は剛性が大きく異なるようにすればよく、例えば、前述
の中空下地パネル40を剛性の高い床下地パネルとし
て、また、支持ボード33に通常の木質材料を用いれば
よい。また、例えば、床下地パネルまたは支持ボード3
3の材料変更(木質材料に比して音響インピーダンスの
大きく異なる材料、例えば、金属、石材、高密度樹脂な
ど)や形状変更を行えばよい。
ように、中空下地パネル40の支持ボード33上の領域
に上方が開口する空洞41Aを形成し、この空洞41A
内でネジ(またはボルト)42を使って中空下地パネル
40を支持ボード33に固定するようにすれば、中空下
地パネル40を簡易に支持ボード33に固定することが
できる。固定して一体化しない場合には、支持ボード3
3に乗った中空下地パネル40が振動する際に、上へ動
こうとするものと下へ動こうとするものが共存し、防振
支持脚30に回転力が加わることになるが、このよう
に、中空下地パネル40が固定され一体化されること
で、振動する際に、支持ボード33に乗る複数の中空下
地パネル40の位相が一致し、防振支持脚30にかかる
回転が抑制され、床スラブへの加振力が低減される。
ル40の側面に凹部43と、この凹部43に嵌る凸部4
4を設け、中空下地パネル40同士を簡易かつ正確に結
合して固定できるようにしてもよい。なお、図17およ
び図18に示した技術は、中空下地パネル40以外の床
下地パネルに適用してもよいことは言うまでもない。ま
た、図19に示すように、防振支持脚30の支持ボード
33に中空下地パネル40の空洞41に嵌合する嵌合部
45を設けておき、中空下地パネル40と防振支持脚3
0とを簡易かつ確実に結合して固定できるようにしても
よい。
洞41が形成された中空下地パネルを用いる場合につい
て述べたが、図20に示すように、空洞41は、三角形
状(図に(A)で示す)や四角形形状(図に(B)で示
す)などの多角形形状、真円(図に(C)で示す)や楕
円などの円形形状、といった様々な形状を適用してもよ
く、空洞41を上下方向に複数設けるようにしてもよい
(図に(D)で示す)。また、中空下地パネル40は木
質薄片のみで作成する場合について述べたが、中空下地
パネル40の上面または下面を化粧ボードで構成するよ
うにしてもよく、プラスチック、金属材料などの様々な
材料で作成してもよい。
41が床面平行方向に延在する中空下地パネルに本発明
を適用する場合について述べたが、図21に示すような
ハニカム構造の中空下地パネルなど様々な中空下地パネ
ルに広く適用できることは勿論である。なお、この図2
1においては、支持ボード33と当接する領域を、上述
した部材41Eによって埋めた場合を示しているが、予
めその領域を中実構造にしておいてもよいことは勿論で
ある。
に示すように、支持ボード33を複数の防振支持脚30
で共用するように構成してもよい。このようにすれば、
防振支持脚30の部品数を低減できるだけでなく、支持
ボード33と床下地パネルとの接触面積が増える分だけ
床の安定性や剛性を向上させることができる。
パネルに空洞を設けて軽量化しても、床下地パネルから
支持脚に伝達する振動エネルギーを低減することがで
き、床衝撃音レベルを低減することができる。
構造の遮音床を示す図である。
大図である。
である。
構造の遮音床を示す図である。
供する図である。
ミュレーション結果を示す図である。
である。
である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
に供する図である。
に供する図である。
に供する図である。
である。
である。
Claims (13)
- 【請求項1】 複数の支持脚によって床下地パネルを
支持する床構造体において、 前記床下地パネルは、 前記支持脚と当接する領域が中実に形成され、前記支持
脚と当接しない領域には複数の空洞が形成されることを
特徴とする床構造体。 - 【請求項2】 前記床下地パネルは、全体にわたって
複数の空洞が形成された中空下地パネルであって、前記
空洞のうち、前記支持脚と当接する領域にある空洞が所
定の部材が埋められることによって該領域が中実に形成
されていることを特徴とする請求項1に記載の床構造
体。 - 【請求項3】 複数の支持脚によって床下地パネルを
支持する床構造体において、 前記床下地パネルは、 前記支持脚と当接する領域が中実に形成され、前記支持
脚と当接しない領域には床面平行方向に延在する複数の
空洞が形成されることを特徴とする床構造体。 - 【請求項4】 前記床下地パネルの上に載置される第
二の床下地パネルを有し、 前記第二の床下地パネルは、 内部に床面平行方向に延在する複数の空洞が形成され、 前記空洞の延在方向が前記床下地パネルの空洞の延在方
向と異なるように前記床下地パネルの上に配置されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の床構造体。 - 【請求項5】 前記支持脚の前記床下地パネルと当接す
る支持部材と、前記床下地パネルの前記支持部材と当接
する領域とは、その密度が異なることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載の床構造体。 - 【請求項6】 前記支持脚の前記床下地パネルと当接す
る支持部材と、前記床下地パネルの前記支持部材と当接
する領域とは、その剛性が異なることを特徴とする請求
項1乃至5のいずれかに記載の床構造体。 - 【請求項7】 複数の支持脚によって床下地パネルを
支持する床構造体において、 おもりを、前記支持脚の前記床下地パネルを支持する支
持部材の上方であって、前記床下地パネルの上面に配置
することを特徴とする床構造体。 - 【請求項8】 複数の支持脚によって床下地パネルを
支持する床構造体において、 おもりを、前記支持脚の前記床下地パネルを支持する支
持部材と、前記床下地パネルとの間に配置することを特
徴とする床構造体。 - 【請求項9】 複数の支持脚によって床下地パネルを
支持する床構造体において、 おもりを、前記支持脚の前記床下地パネルを支持する支
持部材に取り付けることを特徴とする床構造体。 - 【請求項10】 複数の支持脚によって床下地パネル
を支持する床構造体において、 前記支持脚の前記床下地パネルと当接する支持部材と、
前記床下地パネルの前記支持部材と当接する領域とは、
その密度が異なることを特徴とする床構造体。 - 【請求項11】 複数の支持脚によって床下地パネル
を支持する床構造体において、 前記支持脚の前記床下地パネルと当接する支持部材と、
前記床下地パネルの前記支持部材と当接する領域とは、
その剛性が異なることを特徴とする床構造体。 - 【請求項12】 前記支持脚の前記床下地パネルと当接
する支持部材は、少なくとも2つ以上の前記支持脚で共
有されていることを特徴とする請求項1乃至11のいず
れかに記載の床構造体。 - 【請求項13】 複数の支持脚によって床下地パネルを
支持する床構造体に使用される床下地パネルにおいて、 前記支持脚と当接する領域が中実に形成され、前記支持
脚と当接しない領域には複数の空洞が形成されることを
特徴とする床下地パネル。
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