JP2003171640A - ポリエステル系ホットメルト接着剤組成物、これを用いた金属用接着剤組成物、接着剤フィルム・シート及び金属接着用フィルム・シート - Google Patents

ポリエステル系ホットメルト接着剤組成物、これを用いた金属用接着剤組成物、接着剤フィルム・シート及び金属接着用フィルム・シート

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JP2003171640A
JP2003171640A JP2001375495A JP2001375495A JP2003171640A JP 2003171640 A JP2003171640 A JP 2003171640A JP 2001375495 A JP2001375495 A JP 2001375495A JP 2001375495 A JP2001375495 A JP 2001375495A JP 2003171640 A JP2003171640 A JP 2003171640A
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hot melt
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adhesive
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Kazunori Hayashi
和徳 林
Haruichi Saito
晴一 斉藤
Tetsuya Mochida
哲也 持田
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Original Assignee
Nitto Shinko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、近年、その普及が目覚ましいPD
Aをはじめとする電子部品、電化製品、建築部材、家庭
用品、工業材料で多く使用されている金属部材の接着に
特に優れているポリエステル系ホットメルト接着剤組成
物及びこれを用いて形成された金属接着用組成物、接着
剤フィルム・シート及び金属接着用フィルム・シートを
提供することを目的とする。 【構成】 結晶性飽和ポリエステル樹脂に対し、非結晶
性飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ系樹脂を配合して
成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の組成を有す
るポリエステル系ホットメルト接着剤組成物に関し、特
に、電化製品、建築部材、家庭用品、電子部品或いは工
業材料等の製造の際に必要不可欠となる金属材料間或い
は金属材料と非金属材料間の接合工程等において好適に
用いられるポリエステル系ホットメルト接着剤組成物、
これを用いた金属用接着剤組成物、接着剤フィルム・シ
ート及び金属接着用フィルム・シートに関する。
【0002】
【従来の技術】同種或いは異種の素材どうしの接合、例
えば、金属どうし或いは金属材料間或いは金属材料と非
金属材料との接合には、一般的に、両面粘着テープ等の
感圧性粘着機能を有する接合用材料、液状接着剤、熱硬
化型接着剤組成物、ホットメルト系接着剤組成物又は光
硬化型接着剤組成物が有用である。
【0003】具体的には、例えば両面粘着テープ等の感
圧性粘着機能を有する接合用材料は、その感圧粘着性を
利点とし、一方の材料に貼りつけた後、セパレータを剥
がし、もう一方の材料を常温でも貼り合せることで簡単
に接合できるが、感圧粘着性を有するので、凝集力には
限界があり、強接着性が得難いのである。また、両面粘
着テープにおいて、粘着力の高いものは、仮着力も高く
一度貼りつけると貼り替え作業ができない為、位置決め
の調整ができない場合もある。
【0004】又、前記の液状接着剤(例えば特開平11
−12554号公報)や熱硬化型接着剤組成物(例えば
特開平5−117500号公報)は、液状或いはペース
ト状であるので、その取り扱いにあたり作業場での汚
染、品質の安定性等の観点から塗布量を調整する必要が
ある結果、高い技術力や熟練を要するのであり、又、こ
の場合、必ず硬化処理が必要であるが、この硬化処理が
非常に困難な場合が多いのである。更に、前記光硬化型
接着剤組成物(例えば特開2001−98242)にお
いてはその管理や作業現場での取扱性更に紫外線照射装
置等による照射・硬化工程が必要である上、この場合に
おいても高い技術力や熟練を要する。
【0005】そこで、最近では、ホットメルト系接着剤
組成物、特に、ポリエステル系ホットメルト接着剤組成
物は、代表的な熱可塑性樹脂である飽和ポリエステル樹
脂を主成分とする接着剤組成物であり、非常に広範囲の
被着体に対して優れた接着性を発現するので、日常でも
様々な用途に応用展開されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金属製の部
材においては、金属のもつ極性、熱膨張性の大きさか
ら、特に高温高湿の雰囲気下、接着剤との界面には湿気
の影響を著しく受け易く、また、屋外等の気温の変化の
ある場所では、接着剤と被着体との膨張係数の違いか
ら、接着界面に繰り返しせん断力が発生しその疲労から
接着力が低下する場合があるので、耐用期間が短くなり
がちである。
【0007】例えば、携帯端末情報機器(以下、PDA
と称する。)等の筐体に用いられる接着剤組成物は、常
温での、耐熱性、耐湿熱性、耐熱衝撃性等、携帯する際
のあらゆる環境、例えば、夏場、冬場の自動車の中、炎
天下の作業現場、梅雨時の高湿度な室内などで使用中に
筐体が浮いたり、外れたりしない強力且つ安定した接着
力が要求され、また、製造時には加工工程として良好な
打ち抜き性、ハンドリング性、低温、短時間での接着施
工などが要求される。
【0008】そこで、近年、ポリエステル系ホットメル
ト接着剤組成物として、特に普及のめざましいPDA等
に代表される金属部材の接着に要求される、常温、耐熱
性、耐湿熱性、耐熱衝撃性に優れ、良好な打ち抜き性、
ハンドリング性、低温、短時間での接着施工などの全て
条件を満足するものにつき検討が重ねられている。
【0009】しかしながら、これらの要求を全て満たす
ようなポリエステル系ホットメルト接着剤組成物はこれ
までに見い出されていない。
【0010】その理由としては、金属部材への強接着を
実現しようとすれば、被着体の熱伝導性が高く多量の熱
量が必要で、接着温度条件は、高温、長時間になりがち
であり、逆に接着界面の接着剤においては、高温、長時
間の接着条件下では、その溶融粘度が下がり、所望の厚
さの確保が困難になったり、フロー性により接着面積の
調整が困難になったりするため、使用条件の範囲が非常
に狭くなるなどの問題がある。
【0011】そこで、本発明者は、これらの問題を解決
すべく、鋭意、検討を重ねてきた結果、特定組成のポリ
エステル系ホットメルト接着剤組成物を開発し、又、こ
のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物は被着体が
金属であっても、プラスチック被着体の場合と同様の強
接着力、高耐湿熱性を有することから、金属用の接着剤
組成物として好適に用い得ることを見い出した。
【0012】即ち、このポリエステル系ホットメルト接
着剤組成物は、結晶性飽和ポリエステル樹脂を必須成分
とし、これに非結晶性飽和ポリエステル樹脂及びエポキ
シ系樹脂を配合したものであり、未処理アルミニウム、
アルマイト処理アルミニウム、ステンレス、亜鉛鋼鈑な
どの金属部材の他、ガラスや各種プラスチックに対して
も優れた接着性を発現し、PDA等の電子機器の筐体接
着や、織機の筬等に要求される耐熱性、耐湿性、耐衝撃
性、強接着着力を発現するだけでなく、金属の加熱時の
熱膨張性及び冷却時の収縮にも追従して繰り返しせん断
力の影響による接着力低下が少なく、接着温度条件が低
く、接着時間も極短時間で良いため、特に金属用接着剤
組成物として極めて好適に用いられるものである。
【0013】本発明は、前記技術的課題を解決するため
に完成されたものであって、近年、その普及が目覚まし
いPDAをはじめとする電子部品、電化製品、建築部
材、家庭用品、工業材料で多く使用されている金属部材
用の特定のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物及
びこれを用いた金属接着用組成物、接着剤フィルム・シ
ート及び金属接着用フィルム・シートを提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るポリエステ
ル系ホットメルト接着剤組成物においては、前記目的を
達成するために、結晶性飽和ポリエステル樹脂に対し、
非結晶性飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ系樹脂を配
合したことを特徴とする。
【0015】本発明に係るポリエステル系ホットメルト
接着剤組成物を更に詳細に説明すれば、以下の通りであ
る。
【0016】本発明において、主ポリマーである結晶性
飽和ポリエステル樹脂(A)は、そのガラス転移温度
(以下、Tgと略称する。)が、−75〜−40℃の範
囲にあることが好ましく、特に、−70〜−50℃の範
囲にあることが更に好ましい。
【0017】本発明においては、このような特定の結晶
性飽和ポリエステル樹脂(A)を用いることにより、一
層ゴム弾性が発生し、接着剤としての凝集力が著しく向
上するのである。
【0018】即ち、結晶性飽和ポリエステル樹脂(A)
において、−40℃を超える高温域にTgが存在する
と、得られたポリエステル系ホットメルト接着剤組成物
のTgが高くなって、耐寒性の観点から好ましくなく、
また低温接着特性が悪化したり、溶融粘度が高くなるた
め、施工時に接着温度条件を高くする必要が生じる結
果、特にPDA等の場合は内蔵する電子部品の保護の目
的から接着温度を低くし接着時間を長くする必要がある
ので好ましくなく、また電子部品周辺に熱変化や熱変形
が発生し易く、外観が悪化するなどの致命的な欠陥が生
じ、生産性が低下する虞れが有るので望ましくない。
【0019】一方、この結晶性飽和ポリエステル樹脂
(A)におけるTgが、−75℃未満の低温域に存在す
ると、主ポリマーとしては柔軟になり過ぎる上、軟化点
が低くなり、また接着温度、接着時間を調整しても流れ
性が大きくなる為その使用条件の範囲が狭く、作業性が
悪くなる。
【0020】又、この結晶性飽和ポリエステル樹脂
(A)の分子量は、10000〜50000であること
が好ましく、この分子量が10000未満であれば、後
述する接着剤フィルム・シートが脆くなる虞れが生じる
ので好ましくない上、耐寒性の観点からも好ましくな
く、一方、50000を超えると、軟化点が高くなり過
ぎる結果、低温接着特性が悪化したり、溶融粘度が高く
なるため、施工時に接着温度条件を高くする必要が生じ
る結果、特にPDA等の場合は内蔵する電子部品の保護
の目的から接着温度を低くし接着時間を長くする必要が
あるので、電子部品周辺に熱変化や熱変形が発生し易
く、外観が悪化するなどの致命的な欠陥が生じ、生産性
が低下する虞れが有るので好ましくない。
【0021】次に、前記主ポリマーである結晶性飽和ポ
リエステル樹脂(A)に配合される非結晶性飽和ポリエ
ステル樹脂(B)は、得られた接着剤組成物の凝集力を
増大させ、しかも結晶性飽和ポリエステル樹脂(A)の
ゴム弾性を調整する役割を発現するのであり、この結
果、本発明のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物
の柔軟性(硬さ)を調整して、PDA等の筐体の接合用
途では、例えば落下の際に当該接着剤組成物内部に適度
の応力緩和が生じ衝撃を吸収し筐体の引剥力を減滅させ
る効果を狙った硬さの調整を行う機能を発現するのであ
る。
【0022】即ち、主ポリマーとしての結晶性飽和ポリ
エステル樹脂(A)は、比較的ゴム弾性を有しているの
であるが、この非結晶性ポリエステル樹脂(B)は、そ
の凝集力、接着剤の硬さを調整し、PDA等の筐体が落
下の衝撃で発生する引き剥し力を、接着剤内部の適度な
応力緩和により減滅させるための硬さ調整する役割を果
すうえ、後述する接着付与材との相乗効果により前記目
的を達成できるのである。
【0023】本発明で用いられる非結晶性ポリエステル
樹脂(B)において、そのTgは50〜100℃の範囲
にあることが好ましい。
【0024】この非結晶性飽和ポリエステル樹脂(B)
のTgが50℃未満では、夏季の輸送中や保存の際等、
高温雰囲気下でタック性が発現し、接合部分に露出した
接着剤組成物に塵埃などが付着して外観が悪化したり、
接合部材どうしが互いに接着し、特に端面に粘着性が発
現するなどの問題が生じるので好ましくなく、一方、T
gが100℃を超えると、当該樹脂(B)の軟化点が1
50℃以上になる傾向があり、ホットメルト性を要求し
た場合、その溶融物は粘度が非常に高く、接着温度条件
を高くする必要があり、接着温度条件が高くなり過ぎる
結果、PDA等では内蔵された電子部品周辺に熱変化や
熱変形が発生し易く、諸性能を損なったり、外観が悪化
する等、前述のような問題が生じる虞れがあるので好ま
しくない。
【0025】又、本発明で用いられる非結晶性飽和ポリ
エステル樹脂(B)はその分子量が1500〜3500
0であることが好ましく、1500未満では得られたポ
リエステル系ホットメルト接着剤組成物が脆くなる結
果、前記主ポリマーの物性の改質・改善性が乏しくなる
ので好ましくなく、一方、35000を超えると軟化点
が高くなって接着温度条件が高くなり過ぎる結果、PD
A等では内蔵された電子部品周辺に熱変化や熱変形が発
生し易く、性能を損ない外観が悪化する等、前述のよう
な問題が生じる虞れがあり、又、その混合量を少なくす
ると、前記主ポリマーの物性を改質、改善を実現できな
いので好ましくない。
【0026】本発明において、前記の結晶性飽和ポリエ
ステル樹脂(A)と非結晶性飽和ポリエステル樹脂
(B)との配合割合は、特に限定されるものではない
が、一般的には、前記(A)100重量部に対し、前記
(B)が2〜50重量部の範囲、特に好ましくは5〜4
0重量部の範囲のものが望ましい。
【0027】前記(A)100重量部に対し、前記
(B)が2重量部未満と少な過ぎるとその配合による効
果が発現し難い結果、配合する意味が無く、後述する接
着剤フィルム・シートの硬さ、凝集力を調整するには至
らないので好ましくなく、一方、50重量部を超える
と、前記(A)が有するゴム弾性を過度に損なって、逆
に接着力に寄与する内部応力緩和が期待できなくなるの
で好ましくない。
【0028】また、本発明においては、ポリエステル系
ホットメルト接着剤組成物の耐湿性能を向上させたり、
改善するために、エポキシ系樹脂(C)からなる改質剤
を必須構成成分とする。
【0029】即ち、従来のホットメルト系接着剤組成物
等にあっては、特に、金属製の部材等の接合において
は、金属のもつ極性、熱膨張性の大きさから、高温高湿
の雰囲気下、接着剤との界面には湿気の影響を著しく受
け、また、屋外等の気温の変化のある場所では、接着剤
と被着体との膨張係数の違いから、接着界面に繰り返し
せん断力が発生しその疲労から接着力が低下する場合が
あるので、耐用期間が短くなりがちであった。
【0030】そこで、本発明においては、エポキシ系樹
脂(C)を必須構成成分とすることで、本発明のポリエ
ステル系ホットメルト接着剤組成物の耐湿性能を著しく
向上・改善することができたのである。
【0031】この改質剤としてのエポキシ系樹脂(C)
としては、ビスフェノールA型又はビスフェノールF
型、又はこれらの混合物、これらが共存する生成物、更
にこれらの変成物等が挙げられる。
【0032】本発明で用いられるエポキシ系樹脂(C)
の軟化点は、60℃〜130℃の範囲のものが好まし
く、60℃未満では常温でタック性が発現し、接合部分
に露出した接着剤組成物に塵埃などが付着して外観が悪
化したり、接合部材どうしが互いに接着し合い、特に端
面に粘着性が発現するなどの問題が生じるだけでなく、
高温多湿の雰囲気、例えば夏場の梅雨時の車内等で放置
されだ場合にはエポキシ樹脂自身が吸湿により変質して
しまい改質剤としての効果が無くなるので好ましくな
く、一方、130℃を超えると接着温度条件が高くなり
過ぎる結果、接着時間を長くする必要が有るので、PD
A等では内蔵された電子部品周辺に熱変化や熱変形が発
生し易く、性能を損ない外観が悪化する等、前述のよう
な問題が生じる虞れがあるので好ましくない。
【0033】更に、このエポキシ系樹脂の分子量は、前
記条件を充足するものであれば特に限定されるものでは
ないが、特に、500〜4000であることが好まし
く、この分子量が4000を超えると、接着温度条件が
高くなり過ぎる結果、PDA等では内蔵された電子部品
周辺に熱変化や熱変形が発生し易く、性能を損ない外観
が悪化する等、前述のような問題が生じる虞れがあるの
で好ましくなく、更に、1500〜3500であれば、
軟化点、接着性を調整する観点から2種類以上のグレー
ドを併用しても効果があるので、配合部数による接着性
の調整及び接着温度の調整が容易になるので望ましい。
【0034】本発明において、前記の結晶性飽和ポリエ
ステル樹脂(A)と改質剤としてのエポキシ系樹脂
(C)との配合割合は、前記(A)100重量部に対
し、前記(C)が5〜70重量部の範囲であることが望
ましい。
【0035】前記(A)100重量部に対し、前記
(C)が5重量部未満と少な過ぎるとその配合による効
果、つまり得られた接着剤組成物の耐湿性が発現し難い
結果、配合する意味が無いので好ましくなく、一方、7
0重量部を超えると、得られた接着剤組成物の軟化点及
び溶融粘度が著しく低下し、接着条件設定が困難であ
り、また接着工程で接着剤組成物の流れ等が生じるので
品質がバラツキ易くなるので好ましくなく、従って、こ
れらの観点から、前記(A)100重量部に対し、前記
(C)が、特に、7.5〜60重量部の範囲に調整する
のが望ましい。
【0036】以上のことより、本発明に係るポリエステ
ル系ホットメルト接着剤組成物においては、前記結晶性
飽和ポリエステル樹脂(A)、非結晶性飽和ポリエステ
ル樹脂(B)及びエポキシ系樹脂(C)を必須成分と
し、これらの成分の好ましい配合割合は、前記(A)1
00重量部に対し、前記(B)2〜50重量部の範囲及
び及び前記(C)5〜70重量部の範囲で配合して得ら
れたものとなる。
【0037】ところで、本発明においては、前記結晶性
飽和ポリエステル樹脂(A)、非結晶性飽和ポリエステ
ル樹脂(B)及びエポキシ系樹脂(C)を必須成分とす
るものであるが、必要に応じて、脂肪酸エステル類、フ
タル酸エステル類、アミド系化合物、リン酸エステル化
合物等の改質剤、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン
等の無機質充填剤、顔料、酢酸ビニルエステル類、エチ
レンビニルエステル類、スチレンブタジエンゴム等のポ
リエステルに相溶性の良いエラストマー、更に、老化防
止剤、酸化防止剤等を適宜、適量添加し、接着性、溶融
粘度、色相などを調整しても良いのである。
【0038】特に、本発明においては、ポリエステル系
ホットメルト接着剤組成物の接着力を一層向上させた
り、改善するために、更に、接着付与剤を配合すること
が好ましく、この接着付与剤としてはテルペンフェノー
ル系樹脂からなる接着付与剤が挙げられる。
【0039】この接着付与剤としてのテルペンフェノー
ル系樹脂としては、テルペンモノフェノール樹脂或いは
テルペンジフェノール樹脂又はこれらの混合物、これら
が共存する生成物、更にこれらの変成物等が挙げられ
る。
【0040】そして、本発明で用いられるテルペンフェ
ノール系樹脂のTgは、30℃〜130℃の範囲のもの
が好ましく、30℃未満では常温でタック性が発現し、
接合部分に露出した接着剤組成物に塵埃などが付着して
外観が悪化したり、接合部材どうしが互いに接着し合
い、特に端面に粘着性が発現するなどの問題が生じるの
で好ましくなく、一方、130℃を超えると樹脂の軟化
点が160℃を超えて接着温度条件が高くなり過ぎる結
果、接着時間を長くする必要が有るので、PDA等では
内蔵された電子部品周辺に熱変化や熱変形が発生し易
く、性能を損ない外観が悪化する等、前述のような問題
が生じる虞れがあるので好ましくない。
【0041】ところで、本発明において、最も好適に用
いられるテルペンフェノール系樹脂としてはその軟化点
を考慮に入れるのが好ましく、その軟化点は、Tgとも
関連するが、60〜160℃の範囲のものが好ましく、
60℃未満と低すぎると高温雰囲気下でタック性が発現
するので好ましくなく、一方、160℃を超えると接着
温度条件が高くなり過ぎる結果、PDA等では内蔵され
た電子部品周辺に熱変化や熱変形が発生し易く、性能を
損ない外観が悪化する等、前述のような問題が生じる虞
れがあるので好ましくない。
【0042】更に、このテルペンフェノール系樹脂の分
子量は、前記条件を充足するものであれば特に限定され
るものではないが、特に、600〜1500であること
が好ましく、この分子量が1500を超えると、接着温
度条件が高くなり過ぎる結果、PDA等では内蔵された
電子部品周辺に熱変化や熱変形が発生し易く、性能を損
ない外観が悪化する等、前述のような問題が生じる虞れ
があるので好ましくなく、更に、600〜1000であ
ることが、配合部数による接着性の調整及び接着温度の
調整が容易なので望ましい。
【0043】本発明において、接着付与剤としてのテル
ペンフェノール系樹脂の配合割合は、前記の結晶性飽和
ポリエステル樹脂100重量部に対し、5〜100重量
部の範囲であることが望ましい。
【0044】結晶性飽和ポリエステル樹脂100重量部
に対し、テルペンフェノール系樹脂が5重量部未満と少
な過ぎるとその配合による効果、つまり得られた接着剤
組成物の接着性の向上・改善が発現し難い結果、配合す
る意味が無いので好ましくなく、一方、100重量部を
超えると、得られた接着剤組成物の軟化点及び溶融粘度
が著しく低下し、接着条件設定が困難であり、また接着
工程で接着剤組成物の流れ等が生じるので品質がバラツ
キ易くなるので好ましくなく、従って、これらの観点か
ら、結晶性飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、
テルペンフェノール系樹脂が、特に、7.5〜60重量
部の範囲に調整するのが望ましい。
【0045】そして、本発明に係るポリエステル系ホッ
トメルト接着剤組成物においては、前記所定の成分を適
当量配合し一般的な処方でニーダー等公知の混練機で溶
融混合して得られる。
【0046】なお、本発明の金属接着用接着剤組成物
は、本発明のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物
を、金属被着体の接着用として用いたものである。
【0047】本発明に係る接着剤フィルム・シートにお
いては、前記目的を達成するために、本発明のポリエス
テル系ホットメルト接着剤組成物を、フィルム状ないし
シート状に形成したことを特徴とするものである。
【0048】本発明のポリエステル系ホットメルト接着
剤組成物は、前記構成を有し、前述の特徴を有するもの
であるが、この接着剤組成物がフィルム状ないしシート
状に形成されることにより、優れた接合材料として金属
被着体の接着性が要求される分野やプラスチック被着体
への接着性が必要な分野のいずれの用途にも一層好適に
採用されるのである。
【0049】本発明のポリエステル系ホットメルト接着
剤組成物をフィルム状ないしシート状に形成するにあた
り、その方法は特に限定されるものではないが、具体的
には、例えば公知のフィルム化ないしシート化する方法
を採用すれば良く、具体的には、例えば押出機によるフ
ィルム化ないしシート化したり、或いは離型性セパレー
タに流延塗工やコーティング等によりフィルム化ないし
シート化するなどの方法が挙げられる。
【0050】又、本発明に係る接着剤フィルム・シート
においては、その厚さが用途に応じて特に限定されるも
のではないが、一般に、10μm以上、好ましくは15
〜1000μmの範囲、好ましくは30〜600μmと
するのが望ましい。
【0051】例えばPDA等の筐体接着用の場合には、
筐体と電子部品を装着したプラスチックフレームとのク
リアランスがある程度の範囲で設計されており、10μ
m未満では充分な接着力が得られない場合が有り、ま
た、例えば織機の筬用に用いる場合には縦糸を通すワイ
ヤースリットとステンレスフレームの接着の際にワイヤ
ースリットに適度に充填する量の接着剤を確保する必要
が有るので好ましくない。
【0052】一方、1000μmを超えると、織機の筬
用の場合、前述のステンレスフレームに充填する適量の
範囲を超え、逆にフローによる外観異常が生じ、しかも
コスト高になるので好ましくない。
【0053】更に、本発明に係る接着剤フィルム・シー
トにおいては、そのショア硬度Aでの測定値が60〜8
5の範囲のものが好ましく、この測定値が、60未満で
は接着剤フィルム・シートが柔軟で使用中に変形し、規
定の厚さが確保されない虞れが有り、一方、85を超え
ると接着剤フィルム・シートが硬くなって打ち抜き作業
の際にクラックが入る虞れが有るので、いずれの場合も
好ましくない。
【0054】本発明において、ショア硬度Aとは、JI
S K 6253「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試
験方法」に定められるタイプAデュロメータで測定した
値をいう。
【0055】なお、本発明の金属接着用フィルム・シー
トは、本発明の接着剤フィルム・シートを、金属被着帯
の接着用として用いたものである。
【0056】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例及び比較例
について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0057】1.以下の実施例1ないし実施例4及び比
較例1〜7はそれぞれポリエステル系接着剤組成物を構
成する原料物質を加圧ニーダーで溶融、混練し、均一に
混合した後、このポリエステル系接着剤組成物をタンク
式ホットメルトアプリケーターで溶融、調製し、この各
溶融したポリエステル系接着剤組成物をダイコーターで
離型性セパレータ上に厚さ300±10μmに流延塗工
し、それぞれポリエステル系接着剤組成物の接着剤フィ
ルム・シートに成形した。
【0058】各実施例並びに各比較例の原料物質である
樹脂、そのTg、分子量及び配合量は以下の通りであ
る。
【0059】実施例1 分子量30000、Tg−60℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂(A)100重量部に対し、分子量2500、
Tg53℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂(B)35
重量部及び分子量3750、軟化点144℃のエポキシ
樹脂(C)70重量部を前記1.の方法で混練、成形し
て本発明の接着剤フィルム・シート(厚さ300±20
μm)を得た。
【0060】実施例2 分子量30000、Tg−60℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂(A)100重量部に対し、分子量1500
0、Tg60℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂(B)
15重量部及び分子量900、軟化点64℃のエポキシ
樹脂(C)30重量部、分子量2900、軟化点128
℃のエポキシ樹脂(C)30重量部を前記1.の方法で
混練、成形して本発明の接着剤フィルム・シート(厚さ
300±20μm)を得た。
【0061】実施例3 分子量25000、Tg−45℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂(A)100重量部に対し、分子量1500
0、Tg60℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂(B)
10重量部及び分子量900、軟化点64℃のエポキシ
樹脂(C)30重量部を配合し、更に、分子量700、
Tg92℃のテルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカ
ル社製 商品名マイティエースG−150 以下、同
じ。)20重量部を配合して、前記1.の方法で混練、
成形して本発明の接着剤フィルム・シート(厚さ300
±20μm)を得た。
【0062】実施例4 分子量25000、Tg−45℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂(A)100重量部に対し、分子量2500、
Tg53℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂(B)20
重量部及び分子量1600、軟化点97℃のエポキシ樹
脂(C)30重量部を配合し、更に、分子量700、T
g92℃のテルペンフェノール樹脂35重量部を配合し
て、前記1.の方法で混練、成形して本発明の接着剤フ
ィルム・シート(厚さ300±20μm)を得た。
【0063】比較例1 分子量25000、Tg−45℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、分子量15000、Tg
60℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂10重量部及び
分子量700、Tg92℃のテルペンフェノール樹脂2
0重量部を前記1.の方法で混練、成形してポリエステ
ル系接着剤組成物の接着剤フィルム・シート(厚さ30
0±20μm)を得た。
【0064】比較例2 分子量25000、Tg−45℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、分子量2500、Tg5
3℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂20重量部及び分
子量700、Tg92℃のテルペンフェノール35重量
部を前記1.の方法で混練、成形してポリエステル系接
着剤組成物の接着剤フィルム・シート(厚さ300±2
0μm)を得た。
【0065】比較例3 分子量30000、Tg−60℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、分子量15000、Tg
60℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂15重量部及び
分子量460、Tg65℃のテルペンフェノール系樹脂
20重量部を前記1.の方法で混練、成形してポリエス
テル系接着剤組成物の接着剤フィルム・シート(厚さ3
00±20μm)を得た。
【0066】比較例4 分子量30000、Tg−60℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、分子量2500、Tg5
3℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂35重量部及び分
子量460、Tg65℃のテルペンフェノール系樹脂3
5重量部を前記1.の方法で混練、成形してポリエステ
ル系接着剤組成物の接着剤フィルム・シート(厚さ30
0±20μm)を得た。
【0067】比較例5 分子量30000、Tg−60℃の結晶性飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、分子量23000、Tg
7℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂10重量部及び分
子量700、Tg92℃のテルペンフェノール樹脂20
重量部を前記1.の方法で混練、成形してポリエステル
系接着剤組成物の接着剤フィルム・シート(厚さ300
±20μm)を得た。
【0068】比較例6 分子量22000、Tg19℃の結晶性飽和ポリエステ
ル樹脂100重量部に対し、分子量23000、Tg7
℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂20重量部を前記
1.の方法で混練、成形してポリエステル系接着剤組成
物の接着剤フィルム・シート(厚さ300±20μm)
を得た。
【0069】比較例7 分子量22000、Tg19℃の結晶性飽和ポリエステ
ル樹脂100重量部に対し、分子量18000、Tg4
℃の非結晶性飽和ポリエステル樹脂20重量部を前記
1.の方法で混練、成形してポリエステル系接着剤組成
物の接着剤フィルム・シート(厚さ300±20μm)
を得た。
【0070】即ち、この比較例1〜7は、改質剤として
のエポキシ樹脂が配合されていない点について共通して
おり、表1に実施例1〜4及び比較例1〜7の組成を詳
細に示す。
【0071】接着力試験(接着力) 前述の各実施例及び各比較例の接着剤フィルム・シート
(厚さ300±20μm)を用い、接着力の性能を試験
するために、当該各シートを5mm×5mmの正方形の
大きさに切断し、二軸延伸ポリエステルフィルム(東レ
社製T−60#100 幅15mm、長さ120mm、
厚さ100μm)と、アルミニウム板(A−5052P
−H34)の間に挟み(この場合、一端側から5mm程
度空けて内側中央に介在させた。)、これを接着温度1
30℃、接着時間10秒、圧力100kPa、プレスラ
ミで加熱加圧し(この場合、加熱プレスヘッドは前記ア
ルミニウム板の外側から加熱加圧した。)、各実施例並
びに各比較例の試料を形成した。
【0072】これらの各試料について、250時間常温
条件下で保存した後の接着力(接着力A)、及び250
時間高温多湿条件下[温度60℃×90%RH(相対湿
度)×250Hr]にさらした後の接着力(接着力
B)、についてそれぞれ測定した。
【0073】なお、こけらの接着力A・Bは、1時間室
温で放置した後、当該各試料の他端側から引張速度10
0±10mm/分でT剥離したときのピーク値を測定し
たものである。その測定結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】表1に示すように、実施例1〜4における
接着力Aは33〜55Nであり、特にテルペンフェノー
ル系樹脂を配合した実施例3及び4の接着力が高く、P
DA筐体の接着用接着剤フィルム・シートとして十分な
接着力を有していることが認められ、且つ高温多湿条件
下でもその接着力(接着力B)を維持しており、極めて
優れた高耐湿熱性を有していることが確認された。
【0076】これに対して、表1に示すように、比較例
1〜7の接着力Aは6〜43Nで接着力にバラツキが有
り、しかも高温多湿条件下で接着力(接着力B)が著し
く喪失しており、高接着力と高耐湿熱性を両立するもの
は認められないのである。
【0077】以上のことより、前記実施例1〜4に係る
本発明のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物を用
いた、本発明の接着剤フィルム・シートは、高温多湿条
件下で長時間暴露されても、金属材料に対して強力な接
着力が発現することが認められた。
【0078】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るポ
リエステル系ホットメルト接着剤組成物においては、前
記結晶性飽和ポリエステル樹脂(A)、非結晶性飽和ポ
リエステル樹脂(B)及びエポキシ系樹脂(C)を必須
成分とし、又、これを成形して得られた接着剤フィルム
・シートは、アルミニウム板やSUS板などの金属部
材、更にポリエステルフィルムなどのプラスチックフィ
ルム、合成樹脂成形品に対して優れた接着性を有し、し
かも所要の耐熱性、耐湿熱性、耐熱衝撃性に優れ、製造
時にプラスチック製の接着部材が熱変化や熱変形をが生
じない程度の低温での溶融性を備えるので接着時間も極
短時間で良いなどの効果を有するのである。
【0079】即ち、本発明に係るポリエステル系ホット
メルト接着剤組成物は、前記構成を有し、ポリエステル
フィルムなどのプラスチックフィルムやアルミニウム板
などの金属材料に対して優れた接着性を有し、又、高温
高湿の環境にさらされても接着力の低下が殆ど無いなど
の優れた効果を発現するのである。
【0080】又、本発明に係るポリエステル系ホットメ
ルト接着剤組成物は、前記構成を有し、優れた耐熱性、
耐湿熱性、耐熱衝撃性を備える結果、これらの諸特性上
何等問題が無いので、プラスチック材料と金属材料、又
は金属材料どうしの接着に用いられる接着剤として好適
に用いられるなどの効果も得ることができるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 持田 哲也 福井県坂井郡丸岡町舟寄110号1番地1 日東シンコー株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA13 AA15 AA17 AB03 BA02 FA08 4J040 DN072 EC001 EC061 ED001 EL012 JA09 JB01 KA26 LA01 LA02 LA06 LA07 LA08 MA02 NA05 NA12 NA19 NA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性飽和ポリエステル樹脂に対し、非
    結晶性飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ系樹脂を配合
    して成ることを特徴とするポリエステル系ホットメルト
    接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 結晶性飽和ポリエステル樹脂は、ガラス
    転移温度が−75〜−40℃であって、分子量が100
    00〜50000である請求項1に記載のポリエステル
    系ホットメルト接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 非結晶性飽和ポリエステル樹脂は、ガラ
    ス転移温度が50〜100℃であって、分子量が150
    0〜35000である請求項1又は2に記載のポリエス
    テル系ホットメルト接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 結晶性飽和ポリエステル樹脂100重量
    部に対し、非結晶性飽和ポリエステル樹脂2〜50重量
    部である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリ
    エステル系ホットメルト接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシ系樹脂は軟化点が60〜130
    ℃である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポリ
    エステル系ホットメルト接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ系系樹脂は、分子量が500〜
    4000である請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 結晶性飽和ポリエステル樹脂100重量
    部に対し、エポキシ系樹脂5〜70重量部である請求項
    1ないし6のいずれか1項に記載のポリエステル系ホッ
    トメルト接着剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物には、更に
    テルペンフェノール系樹脂が配合されているポリエステ
    ル系ホットメルト接着剤組成物。
  9. 【請求項9】 テルペンフェノール系樹脂は、ガラス転
    移温度が30〜130℃である請求項8に記載のポリエ
    ステル系ホットメルト接着剤組成物。
  10. 【請求項10】 テルペンフェノール系樹脂は、軟化点
    が60〜160℃である請求項8又は9に記載のポリエ
    ステル系ホットメルト接着剤組成物。
  11. 【請求項11】 テルペンフェノール系樹脂は、分子量
    が600〜1500である請求項8ないし10のいずれ
    か1項に記載のポリエステル系ホットメルト接着剤組成
    物。
  12. 【請求項12】 結晶性飽和ポリエステル樹脂100重
    量部に対し、テルペンフェノール系樹脂5〜100重量
    部である請求項8ないし11のいずれか1項に記載のポ
    リエステル系ホットメルト接着剤組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか1項に
    記載のポリエステル系ホットメルト接着剤組成物が、金
    属材料間或いは金属材料と非金属材料間を接合する接着
    工程において用いられることを特徴とする金属接着用接
    着剤組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか1項に
    記載の接着剤組成物を、フィルム状ないしシート状に形
    成したことを特徴とする接着剤フィルム・シート。
  15. 【請求項15】 ショア硬度Aでの測定値が、60〜8
    5である請求項14に記載の接着剤フィルム・シート。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15に記載の接着剤フ
    ィルム・シートが、金属材料間或いは金属材料と非金属
    材料間を接合する接着工程において用いられることを特
    徴とする金属接着用フィルム・シート。
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