JP2003170907A5 - - Google Patents

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【0003】
【その解決手段】
本発明はこれらの点を解消するもので、2軸2個の歯車の周りに形成した長円軌道に沿い、基板に備わる一対のクランプで包袋を支持して運搬し、前記2個の歯車の、一側の歯車の周りで前記包袋に被包装物を充填して包装体を形成する一方、同他側の歯車の回りで前記基板と蓋材とで耐圧チャンバーを形成し且つ該耐圧チャンバー内で前記包装体を真空包装する機構であって、前記長円軌道の一側の直線軌道外側に、前記基板のクランプに包袋を供給するための複数の袋積層箱を設置し、これら各袋積層箱内の各包袋を複数個の吸着体で吸着して前記各基板を追跡して解放したあと、後続の袋積層箱に向け復帰する袋供給手段と、前記袋供給手段の後方で移動中の各包袋の袋口に吸い付き、各包袋と一体に移動しながら袋口を両側方向に離反開口する真空カップ開口手段と、前記一側の歯車の周りで各基板と同等ピッチで巡回するホッパーを、前記歯車と一体の櫓構造体にスライド自在に支持した鉛直ポールの上端に固定する一方、同鉛直ポール下端に設けたピンロールを環状のカムレールに係合して同ホッパーを上下動させる手段と、前記ホッパーを前記鉛直ポールに支える支持バーに一対の開口へらを開閉自在に支持し、前記支持バーの、前記櫓構造体に設置したストツパーによる下降規制と、前記ホッパーの単独下降運動との偏差により前記開口へらを解放して袋口を拡大する手段とにより構成する。
【0006】
図2に示すごとく方形の前記基板13は、その正面に2本のピン17を介して2本のクランプアーム18を揺動自在に支持すると共に、各アームの上端それぞれに洗濯鋏式のクランプ19を配置する。つまり図3に示す平面図のごとく各クランプ19は捻じりバネの力で包袋20の両側縁を挟持して吊り下げ、可動爪21に対する矢印方向22から圧力で前記包袋20の支持力は消失する。また基板13が水平移動する過程で一側のピン17に固定するレバー23がカムレール24の登坂勾配圧力を受けると、前記両側のピン17を結ぶリンク25、26の連動によって両側のクランクアーム18の上端は離反して包袋口を緊張させ、対称的にレバー23がカムレール24の下り勾配に達すると、スプリングの引っ張り力は両クランプアーム18を接近させて包袋口の開放を助勢する。なお前記カムレール24を溝型で構成することにより前記スプリングは取り除くことが可能になる。
【0007】
図1で、チェン10の直線軌道に沿い且つ各基板13の設置間隔と同間隔で設置した2個以上の袋積載箱27及び、同箱内の包袋20を基板13に対して供給する手段の詳細は、図4及び図5に示している。すなわち機台30上に立設する柱状支持材に固定した2個の軸受31、32の間に水平な軸棒33を支持し、一側の軸棒33の一端に係合したレバー34を前記機台30の下側に設置するカム35の回転で揺動することにより、前記軸棒33は軸受31,32に沿いその軸方向にスライドする。一方図面上右側の軸受32は二股形状で、その間に配置するスリーブ36は滑りキー37を介して軸棒33と係合し、溝カム38の回転で上下に揺動するレバー39の動きを、ロッド40を介して前記スリーブ36に伝えることにより、軸棒33は正逆転する。従って軸棒33の一部に自在継ぎ手41を介設することにより、該軸棒33は回転しながら右方向にスライドしたあと、逆転しながら左方向にスライド復帰することになり、前記軸棒33から直角方向に突き出る伸縮アーム42の先の真空吸着体43は矢印鎖線軌道44に沿って変位する。つまり真空吸着体43は遠隔エンドレス軌道をブロックモーションするのである。
【0008】
一方、複数の袋積層箱27の設置領域上部にはエアシリンダ45に支持する可動レール46を配置しており、前記の吸着体43の動きに合せた可動レール46の押し出しで、各基板13のクランプ21を一時的に解放する。これは、包袋20の吸着体43の追跡軌道と、クランプ21の走行軌道とを平行化し、その間に、包袋20をクランプ21に移転させるためであり、直後、吸着体43は包袋20を解放して袋積層箱27に向け復帰する。
【0010】
図6において可動ベース50は2本のガイド棒60に沿い且つ包袋20の運搬スピードと同速度で往復動し、一方向に移動する複数の包袋20を同時に開口したあと、速やかに後退して後位の複数の包袋をキヤッチする。この場合、図9に示すごとく真空カツプ53は図示のボックスモーション軌道61に沿って移動することになるが、かかる運動は、1例として真空カップ53を操作する軸52の矢印方向への往復動と、機構全体を下から支えるピストンロッド62の上下動とを合成してコントロールすることが可能である。この結果、2個の真空カップ53は包袋の上方から下降して包袋20の両側面に吸着し、袋口を開口しながら直線変位したあと、包袋20の移送軌道から上に向けて退避し、続けてその領域を後退する運動を繰り返すのである。
【0012】
図1の第1歯車11は、各基板13の間隔と同間隔で多数の朝顔型ホッパー67を備え持つ。具体的には図10の断面図で明らかなごとく、機台68上に回転自在に支持した第1歯車11は、既に説明したように原動ピニオン16の動力で連続回転するが、前記第1歯車11の上に多数の棒柱69を介して形成する櫓構造体70は、上端に枝材71を水平 支持する鉛直ポール72を、スリーブ73の軸方向にスライド自在に支持すると共に、鉛直ポール72の下端に設置したピンロール74を、歯車の心棒14の回りに設置したカム溝76に係合すると共に、前記枝材の端にホッパー67を固定して構成する。従って櫓構造体70と一体に心棒75の回りを回転する鉛直ポール72は、溝カム76のうねりに倣いガイド棒77を伴なって前記ホッパー67を上下に変位させる。
【0013】
また前記枝材71は、それにスライド自在に支持した2本の棒ガイド78の下端に支持バー79を固定し、図11のごとく前記支持バー79はその横面に、2本の横軸49を介し一対の開口へら80を回転自在に支持する。図12のごとく前記の両横軸49それぞれに固定したパンタグラフ型の一対の連動リンク81、82は、その交点ピン83がホッパー67の側面に設けたスライダー84に形成したガイド溝87に係合する。
【0014】
図12に示すごとく一対の連動リンク81、82の間に設けたコイルスプリング85の引っ張り力により両側一対の開口ヘラ80は、図10のように通常接近傾向を保持する。このため同図においてホッパー67と一体に下降する一対の開口ヘラ80は、櫓構造体に固定するストッパー86の位置まで閉じ気味で包袋20内に突入し、その後はホッパー67が単独で下降を継続する。つまり支持バー79の下降運動をストッパー86が阻止したあとは、ホッパー67のみが単独下降する訳である。
【0015】
図12において支持バー79がストッパー86に接触して停止したあとのホッパー67の下降継続により、その後、交点ピン83はスライダー84に形成したスリット87の上端の抵抗を受けるのことになるので、かかる抵抗による横軸49を支点とする両開口ヘラ80の離反によって、包袋20の袋口は拡張される。そこで前記ホッパー67の最下限への下降タイミングを測りホッパー67を通して被包装物を包袋20に充填する。この場合充填装置は図1のごとく第1歯車の心棒14を軸に回転し、ホッパー67を追跡して被包装物を充填するのが望ましい。そののちホッパー67の上動に伴い、両開口ヘラ80は接近しながら包袋から引き抜かれる。
【0016】
図12において一対の開口ヘラ80の離反作用に包袋20が抵抗し、それ以上の離反運動が阻止されると、スライダー84はホッパー側面のスリットガイド88に沿って上動し、コイルスプリング89の圧縮力が圧力センサー90に作用する。つまり両開口ヘラ80が確実に包袋20の口を広げたことを圧力センサー90で検出できるから、同時に前記圧力センサー90が信号を発信しないことで包袋の開口ミスを検出でき、この信号でもって被包装物の充填をカットすることが可能になる。

Claims (4)

  1. 2軸2個の歯車の周りに形成した長円軌道に沿い、基板に備わる一対のクランプで包袋を支持して運搬し、前記2個の歯車の、一側の歯車の周りで前記包袋に被包装物を充填して包装体を形成する一方、同他側の歯車の回りで前記基板と蓋材とで耐圧チャンバーを形成し且つ該耐圧チャンバー内で前記包装体を真空包装する機構であって、前記長円軌道の一側の直線軌道外側に、前記基板のクランプに包袋を供給するための複数の袋積層箱を設置し、これら各袋積層箱内の各包袋を複数個の吸着体で吸着して前記各基板を追跡して解放したあと、後続の袋積層箱に向け復帰する袋供給手段と、前記袋供給手段の後方で移動中の各包袋の袋口に吸い付き、各包袋と一体に移動しながら袋口を両側方向に離反開口する真空カップ開口手段と、前記一側の歯車の周りで各基板と同等ピッチで巡回するホッパーを、前記歯車と一体の櫓構造体にスライド自在に支持した鉛直ポールの上端に固定する一方、同鉛直ポール下端に設けたピンロールを環状のカムレールに係合して同ホッパーを上下動させる手段と、前記ホッパーを前記鉛直ポールに支える支持バーに一対の開口へらを開閉自在に支持し、前記支持バーの、前記櫓構造体に設置したストツパーによる下降規制と、前記ホッパーの単独下降運動との偏差により前記開口へらを解放して袋口を拡大する手段とからなる装置。
  2. 複数の袋積層箱内の各包袋を同時に吸着して取り出すと共に、各基板を追跡して解放したあと、再び前記各袋積層箱に向け復帰する袋供給手段は、複数個の吸着体を配置した軸棒をエンドレスチェンの直線走行と同方向に往復動させる機構と、前記軸棒の直線運動に合わせて前記軸棒を正逆転させる機構と、前記各吸着体に作用する真空吸引力を前記軸棒の運動量に合せてカットする機構とにより構成する請求項1に記載の装置。
  3. 移動中の各包袋の袋口に吸い付き、各包袋と一体に移動しながら袋口を両側方向に離反開口する真空カップ型開口手段は、2本の平行軸をエンドレスチェンの直線走行と同方向に往復動させる機構と、前記軸において対向配置した複数組の真空カップと、前記平行軸の往復運動に合わせて前記両軸を相対正逆転させる機構と、前記各真空カップに作用する真空吸引力を前記軸の往復運動に合せてカットする機構とにより構成する請求項1に記載の装置。
  4. 袋口を両側方向に離反開口する一対の真空カップの上域に、下向きのピンノズルを配した請求項3に記載の装置。
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