JP2003170635A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2003170635A
JP2003170635A JP2001374446A JP2001374446A JP2003170635A JP 2003170635 A JP2003170635 A JP 2003170635A JP 2001374446 A JP2001374446 A JP 2001374446A JP 2001374446 A JP2001374446 A JP 2001374446A JP 2003170635 A JP2003170635 A JP 2003170635A
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motor
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pulse
periodic
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JP2001374446A
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Takashi Toyofuku
貴司 豊福
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ長走査距離でも、安価な構成で高精
度の速度補正を行うことができるモータ制御装置を提供
すること。 【解決手段】 駆動パルス出力部52から出力されるモ
ータ駆動パルスは、記録ヘッド部の走査速度が所定の走
査速度V0となるように、目標速度値レジスタ54の目
標速度値とLUTメモリ60の各周期速度補正用LUT
(、)からそれぞれ読み出される速度制御値との加
算による速度制御信号に基づいて設定される。記録ヘッ
ド部の移動距離が、各周期速度補正用LUTの移動ピッ
チ区間内である場合には、第1パルスカウンタ56から
の切替信号によって各周期速度補正用LUTからそれぞ
れ読み出す速度制御値を切り替える共に、各周期速度補
正用LUTにおける移動ピッチ区間の最後まで達した場
合には、第2パルスカウンタ56からのリセット信号に
よって各周期速度補正用LUTからそれぞれ読み出す速
度制御値をデフォルト値にリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置にお
ける記録ヘッド部等の駆動源であるモータのモータ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
プリンタやスキャナ等におけるモータを用いた走査制御
機構では、その走査制御機構を構成するモータ駆動力伝
達部品等の製造工程時に生じる機械的寸法誤差に依存す
る走査速度の周期的なバラツキをモータ速度を適宜変化
させることで、走査速度のズレ補正を行うものがよく知
られている。
【0003】このような走査制御機構では、走査速度の
補正を実現する際、1パルスもしくは数パルス毎に制御
ソフトウェア上から速度変更制御を行うことが一般にな
されているが、装置の高速化等によりパルスレートが高
く設定された場合には、制御ソフトウェアの高速化が必
要となり、これに伴って高性能CPUを設けることとな
り、製造コスト高を招くことがある。一方で、CPUコ
ストを抑えるため、別途、全走査幅に対応した速度補正
用ルックアップテーブルを用いた速度補正処理を制御ソ
フトウェア上で行うことで、CPUの処理負荷を軽減す
ることも可能であるが、この場合には、装置における走
査範囲が大きい製品となると、速度補正用ルックアップ
テーブル用に大容量メモリが必要とされ、この点でコス
ト高を招くことがある。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決すべく成さ
れたもので、高速かつ長走査距離でも、安価な構成で高
精度の速度補正を行うことができるモータ制御装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、入力されるパルス信号に基づいて回転駆動するモー
タの駆動トルクを、駆動力伝達部を介して機械的に伝達
して、所定の可動部材を所定速度で所定方向へ移動する
ように制御するモータ制御装置であって、前記モータへ
入力されるパルス信号をカウントするパルスカウント手
段と、前記駆動力伝達部の機械的寸法誤差に依存する前
記可動部材の移動速度の周期的変化の推移を記述した速
度変化情報を記憶する記憶手段と、前記可動部材の移動
速度が前記所定速度で維持されるように、前記パルスカ
ウント手段によるカウント値に基づいて前記記憶手段の
速度変化情報を繰り返し読み出して、前記モータへ入力
するパルス信号を変更制御するモータ駆動制御手段と、
を有している。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、パルスカ
ウント手段は、モータへ入力されるパルス信号をカウン
トする。また、記憶手段は、前記駆動力伝達部の機械的
寸法誤差に依存する前記可動部材の移動速度の周期的変
化の推移を記述した速度変化情報を記憶する。また、モ
ータ駆動制御手段は、前記可動部材の移動速度が前記所
定速度で維持されるように、前記パルスカウント手段に
よるカウント値に基づいて前記記憶手段の速度変化情報
を繰り返し読み出して、前記モータへ入力するパルス信
号を変更制御する。これにより、駆動力伝達部の機械的
寸法誤差に依存する可動部材の移動速度を所定速度で維
持するにあたり、記憶手段に記憶された、駆動力伝達部
の機械的寸法誤差に依存する可動部材の移動速度の周期
的変化の推移を記述した速度変化情報を用いることによ
り、必要最小限の情報量で、可動部材の移動速度の周期
的変化を高精度に補正することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記駆動力伝達部の機械的寸法誤差に
依存する前記可動部材の移動速度の変化の周期性を抽出
して、前記記憶手段は、抽出した周期性毎の複数の速度
変化情報を記憶することを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、記憶手段
は、周期性毎の複数の速度変化情報を記憶するので、複
雑で多様な速度ムラを生じる場合にも、各速度変化情報
に基づいて高精度な速度補正を行うことができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記可動部材は、回転体に記録
材料を巻き付け、当該回転体の軸回転方向を主走査方向
とし、前記回転体の軸線方向を副走査方向とした画像記
録装置に用いられ、前記副走査方向に移動する記録ヘッ
ド部であることを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、回転体に
記録材料を巻き付け、当該回転体の軸回転方向を主走査
方向とし、前記回転体の軸線方向を副走査方向とした画
像記録装置に用いられ、前記副走査方向に移動する記録
ヘッド部として前記可動部材を適用することは、前記記
録ヘッド部が副走査方向への所定の等速移動を高精度に
要求されることからも好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1には、本実施の形態に係るモータ制御
装置11(図3参照)が適用された印刷版自動露光装置
10が示されている。
【0013】この印刷版自動露光装置10は、印刷版1
2の画像形成層に光ビームを照射して画像を露光する露
光部14と、印刷版を前記露光部14へ搬送する搬送ガ
イドユニット18と、の2つのブロックに分かれてい
る。また、この印刷版自動露光装置10によって、露光
処理された印刷版12は、印刷版自動露光装置10に隣
接して設置された図示しない現像装置へ送り出されるよ
うになっている。
【0014】露光部14は、印刷版12を周面に巻付け
て保持する回転ドラム16を主要部として構成されてお
り、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内され
て、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれるよ
うになっている。搬送ガイドユニット18は、給版ガイ
ド20と排版ガイド22とで構成されている。
【0015】搬送ガイドユニット18の給版ガイド20
と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型
とされ、図1の中央付近を中心として、所定角度回動す
る構造となっている。この回動によって、給版ガイド2
0又は排版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16に
対応させる(回転ドラム16の接線方向に配置させる)
ことができる。
【0016】また、搬送ガイドユニット18の近傍に
は、パンチャー24が配設されており、給版ガイド20
をパンチャー24に対向させることで、印刷版12の先
端をパンチャー24へ送り込むことができるようになっ
ている。すなわち、印刷版12は、まず、給版ガイド2
0に案内されてパンチャー24へ送り込まれ、この印刷
版12の先端に位置決め用の切欠きを形成した後、一旦
給版ガイド20に戻される。その後、搬送ガイドユニッ
ト18を回転させることで、印刷版12を回転ドラム1
6に対応する位置に移動される。
【0017】回転ドラム16は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図1の矢印A方
向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取
り外し方向(図1の矢印B方向)へ回転されるようにな
っている。
【0018】また、回転ドラム16には、外周面の所定
の位置に、先端チャック26が取付けられている。露光
部14では、この回転ドラム16に印刷版12を装着す
るときに、まず、先端チャック26が、搬送ガイドユニ
ット18の給版ガイド20によって送り込まれる印刷版
12の先端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ド
ラム16を停止させる。
【0019】露光部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック26に対向して装着カム28が設けられている。
先端チャック26は、この装着カム28が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム16の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。
【0020】露光部22では、印刷版12の先端が先端
チャック26と回転ドラム16との間に挿入された状態
で、装着カム28を戻して先端チャック26への押圧を
解除することにより、印刷版12の先端を先端チャック
26と回転ドラム16の周面との間で挟持して保持す
る。
【0021】このときに、印刷版12は、パンチャー2
4によって穿設された切欠きに、回転ドラム16の周面
の所定位置に突設されている図示しない位置決めピンが
入り込むことにより、回転ドラム16に対して位置決め
される。
【0022】露光部14では、回転ドラム16に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム16を装着露光
方向へ回転する。これにより、搬送ガイドユニット18
の給版ガイド20から送り込まれる印刷版12は、回転
ドラム16の周面に巻き付けられる。
【0023】回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ3
0が配置されている。このスクイズローラ30は、回転
ドラム16に向けて移動することにより回転ドラム16
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて
押圧し、印刷版12を回転ドラム16の周面に密着させ
る。
【0024】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チ
ャック着脱ユニット32には、回転ドラム16へ向けて
突出されたシャフト34の先端に後端チャック36が装
着されている。
【0025】露光部14では、回転ドラム16に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャ
ック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック36が、回転ドラム16との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。
【0026】露光部14では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30
を離間させる。
【0027】この後、露光部14では、印刷版12に対
して画像データに基づく走査露光を行う走査露光工程
(露光処理)が開始される。この走査露光工程では、回
転ドラム16を所定の回転速度で高速回転させながら
(主走査)、この回転ドラム16の回転に同期させて、
記録ヘッド部37を回転ドラム16の軸線方向へ移動さ
せ(副走査)、この記録ヘッド部37から画像データに
基づいて変調した光ビームを照射する。
【0028】露光部14では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック着脱ユニット32に対向する位置で回転ドラム1
6を一時停止させ、回転ドラム16から後端チャック3
6を取り外す。これにより、印刷版12の後端が開放さ
れる。
【0029】その後、回転ドラム16を印刷版12の取
り外し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側か
ら回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニ
ット18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程
の現像装置へ搬送される。
【0030】図2には、記録ヘッド部37の走査駆動機
構の概略構成が示されている。
【0031】雄ねじ部40Aを有するねじ軸40が、図
示しない支持台によって回転ドラム16の回転軸に対し
て平行となる位置に支持されている。このねじ軸40の
雄ねじ部40Aには、記録ヘッド部37が、その記録ヘ
ッド面が回転ドラム16の周面と対向するように設置さ
れたブラケット44が螺合されて支持されている。この
ブラケット44と前記ねじ軸40とで、ボールねじ機構
を構成している。また、ねじ軸40の近傍には、回転ド
ラム16の回転軸に対して平行となる位置にガイドシャ
フト42が配設されており、このブラケット44の上部
には、前記ガイドシャフト42が摺動可能に嵌合されて
いる。
【0032】ねじ軸40は、その端部に設けられたギア
46を介して伝達されるモータ11Aの駆動力によっ
て、回転するようになっている。このねじ軸40の回転
によって、ブラケット44がガイドシャフト42に案内
されて、記録ヘッド部37が回転ドラム16の回転軸に
沿った方向(副走査方向)に、所定の走査速度V0で、
回転ドラム16に対して相対移動するようになってい
る。なお、上記モータ11Aとしては、一般的なパルス
モータ等を採用することができる。
【0033】図3には、上記モータ11Aの駆動制御を
行うモータ制御装置11の概略構成が示されている。
【0034】このモータ制御装置11は、クロック信号
φを生成するクロック生成部50と、このクロック生成
部50から入力されるクロック信号φを基準信号として
上記モータ11Aを駆動するためのパルス信号(モータ
駆動パルス)を出力する駆動パルス出力部52と、記録
ヘッド部37の走査速度Vに対応するモータ11Aの制
御目標速度値を保持する目標速度値レジスタ54と、モ
ータ駆動パルスをカウントする第1パルスカウンタ56
及び第2パルスカウンタ58と、後述する周期速度補正
用ルックアップテーブル(LUT)を保持するLUTメ
モリ60と、を主要部として備えている。
【0035】上記周期速度補正用LUTは、モータ11
Aによるねじ軸40の回転によって副走査方向へ移動す
る記録ヘッド部37の移動速度値の測定結果に基づいて
予め作成され、LUTメモリ60に保持される。ここで
は、まず、測定した移動速度値の変化の周期性を抽出し
て、抽出した周期性毎に移動速度の変化の推移を示す周
期速度データを作成する。なお、本実施の形態では、目
標速度値を上記所定の走査速度V0として記録ヘッド部
37を走査駆動した場合における記録ヘッド部37の移
動速度値Vの変化の周期性を2種類抽出し、図4(A)
及び(B)に示す、2つの周期速度データを作成した場
合を例に挙げて説明する。
【0036】図4(A)に示す周期速度データは、ねじ
軸40上における移動ピッチP1を1周期とする周期的
な速度値ムラ(周期速度ムラ)を有しており、この周期
速度データに基づいて、移動ピッチP1の区間における
計測速度値Vと目標速度値V0との誤差に対応する補正
値(速度制御値)をテーブル形式に記述することによっ
て上記の周期速度補正用LUT(周期速度補正用LUT
)が作成される。同様に、図4(B)に示す周期速度
データは、ねじ軸40上における移動ピッチP2を1周
期とする周期速度ムラを有しており、この周期速度デー
タに基づいて、移動ピッチP2の区間における計測速度
値Vと目標速度値V0との誤差に対応する速度制御値を
テーブル形式に記述することによって上記の周期速度補
正用LUT(周期速度補正用LUT)が作成される。
【0037】第1パルスカウンタ56は、モータ11A
へ入力されるモータ駆動パルスをカウントするためのも
のであり、カウントしたモータ駆動パルスのカウント値
に基づいて、LUTメモリ60に保持された各周期速度
補正用LUT(、)からそれぞれ読み出す速度制御
値を、記録ヘッド部37のねじ軸40上における移動位
置に応じて切り替えるための切替信号を出力するように
なっている。
【0038】また、第2パルスカウンタ58は、上記第
1パルスカウンタ56と同様に、モータ11Aへ入力さ
れるモータ駆動パルスをカウントするためのものであ
り、カウントしたモータ駆動パルスのカウント値によっ
て、記録ヘッド部37の移動距離が各周期速度補正用L
UT(、)における移動ピッチ区間の最後まで達し
たこと、すなわち、記録ヘッド部37が移動ピッチ(周
期速度ムラの1周期)分移動したことを認識して、各周
期速度補正用LUT(、)からそれぞれ読み出す速
度制御値を、最初の速度制御値(デフォルト値)にリセ
ットするためのリセット信号を出力するようになってい
る。
【0039】LUTメモリ60は、上述のようにして予
め作成された各周期速度補正用LUT(、)を保持
すると共に、第1パルスカウンタ56から入力される切
替信号に応じて、各周期速度補正用LUT(、)毎
に、当該切替信号にそれぞれ対応する速度制御値を選択
して出力する読み出し動作を行う機能、及び第2パルス
カウンタ58から入力されるリセット信号によって、各
周期速度補正用LUT(、)毎に、選択出力する速
度制御値をデフォルト値にリセットする機能を有してい
る。
【0040】また、駆動パルス出力部52では、目標速
度値レジスタ54からの目標速度値V0と、LUTメモ
リ60の各周期速度補正用LUT(、)から読み出
される各速度制御値とが加算器62にて加算され生成さ
れる速度制御信号が入力されるようになっている。この
とき、LUTメモリ60では、保持されている各周期速
度補正用LUT(、)毎に、第1パルスカウンタ5
6から入力された切替信号に対応する速度制御値が読み
出されると共に、第2パルスカウンタ58から入力され
るリセット信号によって読み出される速度制御値がデフ
ォルト値にリセットされる。また、駆動パルス出力部5
2では、上記速度制御信号に基づき、プリスケール機能
によって、記録ヘッド部37の移動速度が所定の走査速
度V0となるように、モータ11Aへ出力するモータ駆
動パルスを変更制御するようになっている。
【0041】なお、LUTメモリ60は、本発明におけ
る、パルスカウント手段によるカウント値に基づいて記
憶手段の速度変化情報を繰り返し読み出す、モータ駆動
制御手段の機能と、記憶手段とに対応するものである。
【0042】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0043】給版ガイド20から供給された印刷版12
が回転ドラム16に巻き付けられて位置決めが完了する
と、走査露光工程が開始される。この走査露光工程で
は、印刷版12が巻き付けられた回転ドラム16を高速
で回転させながら、その印刷版12に対して、読み込ま
れた画像データも基づいて変調した光ビームを記録ヘッ
ド部37から照射して走査露光する。ここでは、モータ
制御装置11によって、記録ヘッド部37を副走査方向
へ所定の走査速度V0で等速移動するように走査制御が
行われる。
【0044】モータ制御装置11では、走査露光工程の
開始にあたり、駆動パルス出力部52からモータ駆動パ
ルスを出力することによりモータ11Aを駆動して記録
ヘッド部72を走査駆動する。このとき、駆動パルス出
力部52から出力されるモータ駆動パルスは、記録ヘッ
ド部37の走査速度が所定の走査速度V0となるよう
に、目標速度値レジスタ54の目標速度値とLUTメモ
リ60の各周期速度補正用LUT(、)からそれぞ
れ読み出される速度制御値との加算によって生成される
速度制御信号に基づいて定められる。
【0045】駆動パルス出力部52からモータ駆動パル
スが出力されることで、モータ11Aが駆動し、記録ヘ
ッド部37が主走査方向へ移動するが、このとき、第1
パルスカウンタ56及び第2パルスカウンタ58では、
駆動パルス出力部52から出力されるモータ駆動パルス
をカウントする。
【0046】記録ヘッド部37のねじ軸40上における
移動距離が、LUTメモリ60の各周期速度補正用LU
T(、)における各移動ピッチ区間内である場合に
は、第1パルスカウンタ56のパルスカウント値に応じ
て出力される切替信号によってLUTメモリ60の各周
期速度補正用LUT(、)から読み出す速度制御値
をそれぞれ切り替え、その速度制御値を駆動パルス出力
部52における出力パルスの変更制御に反映させる。
【0047】また、記録ヘッド部37のねじ軸40上に
おける移動距離が、各周期速度補正用LUT(、)
における移動ピッチ区間の最後まで達した場合には、第
2パルスカウンタ56から出力されるリセット信号によ
って、LUTメモリ60の各周期速度補正用LUT
(、)から読み出す速度制御値を、それぞれデフォ
ルト値にリセットして、その速度制御値を駆動パルス出
力部52における出力パルスの変更制御に反映させる。
【0048】以上のように、本実施の形態に係るモータ
制御装置が適用された印刷版自動露光装置10では、記
録ヘッド部の移動速度値の変化の周期性を抽出して、抽
出した周期性毎に作成した周期速度データに基づき、各
周期速度データにおける周期速度ムラの1周期分にあた
る移動ピッチ区間のみの速度制御値のテーブルデータで
ある各周期速度補正用LUTを、予めLUTメモリに保
持し、モータ駆動パルスのカウント値に基づいて各周期
速度補正用LUTから読み出す速度制御値を適宜切り替
え、読み出した速度制御値に応じてモータ駆動パルスを
変更制御することで、複雑多様な速度ムラを生じる場合
にも、LUTメモリの容量を必要最小限に抑えた安価な
構成で、高精度の走査速度補正を行うことができる。
【0049】なお、本実施の形態では、LUTメモリに
おいて、記録ヘッド部の移動速度値の変化データから抽
出した周期性毎に作成した2種類の周期速度データに基
づく、2つの周期速度補正用LUTを保持する場合を例
に挙げて説明したが、これに限らず、記録ヘッド部の移
動速度値の変化データから抽出した周期性毎に作成され
る周期速度データの数に応じて、1つ或いは3つ以上の
周期速度補正用LUTを保持するようにしてもよい。
【0050】また、本実施の形態では、LUTメモリに
保持される2つの周期速度補正用LUTに対して、第1
パルスカウンタ及び第2パルスカウンタは単一の構成と
されているが、これに限らず、LUTメモリに保持され
る周期速度補正用LUTの数に応じて、各周期速度補正
用LUT毎に専用の第1パルスカウンタ及び第2パルス
カウンタを設けてもよい。
【0051】なお、本実施の形態では、本発明を印刷版
自動露光装置に適用した例について説明したが、これに
限らず、画像読取装置における画像スキャンヘッド部の
駆動モータを制御する場合にも本発明を適用することが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動力伝達部の機械的寸法誤差に依存する可動部材の移
動速度を所定速度で維持するにあたり、パルスカウント
手段によるカウント値に基づいて、記憶手段に記憶され
た、駆動力伝達部の機械的寸法誤差に依存する可動部材
の移動速度の周期的変化の推移を記述した速度変化情報
を繰り返し読み出して、モータへ入力するパルス信号を
変更制御するようにしたので、必要最小限の情報量で、
可動部材の移動速度値のバラツキを高精度に補正するこ
とができ、高速かつ長走査距離でも、安価な構成で高精
度の速度補正を行うことができるモータ制御装置を提供
できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るモータ制御装置が適
用された印刷版自動露光装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る記録ヘッド部の走査
駆動機構の概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るモータ制御装置の概
略構成図である。
【図4】(A)及び(B)は、周期速度データの一例を
示す図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置 11 モータ制御装置 11A モータ 37 記録ヘッド部(可動部材) 40 ねじ軸(駆動力伝達部) 52 駆動パルス出力部(モータ駆動制御手段) 56 第1パルスカウンタ(パルスカウント手段) 58 第2パルスカウンタ(パルスカウント手段) 60 LUTメモリ(記憶手段、モータ駆動制御手
段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるパルス信号に基づいて回転駆
    動するモータの駆動トルクを、駆動力伝達部を介して機
    械的に伝達して、所定の可動部材を所定速度で所定方向
    へ移動するように制御するモータ制御装置であって、 前記モータへ入力されるパルス信号をカウントするパル
    スカウント手段と、 前記駆動力伝達部の機械的寸法誤差に依存する前記可動
    部材の移動速度の周期的変化の推移を記述した速度変化
    情報を記憶する記憶手段と、 前記可動部材の移動速度が前記所定速度で維持されるよ
    うに、前記パルスカウント手段によるカウント値に基づ
    いて前記記憶手段の速度変化情報を繰り返し読み出し
    て、前記モータへ入力するパルス信号を変更制御するモ
    ータ駆動制御手段と、 を有するモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力伝達部の機械的寸法誤差に依
    存する前記可動部材の移動速度の変化の周期性を抽出し
    て、前記記憶手段は、抽出した周期性毎の複数の速度変
    化情報を記憶することを特徴とする請求項1記載のモー
    タ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部材は、回転体に記録材料を巻
    き付け、当該回転体の軸回転方向を主走査方向とし、前
    記回転体の軸線方向を副走査方向とした画像記録装置に
    用いられ、前記副走査方向に移動する記録ヘッド部であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御
    装置。
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