JP2003276241A - 画像記録開始時期制御装置 - Google Patents

画像記録開始時期制御装置

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JP2003276241A
JP2003276241A JP2002083026A JP2002083026A JP2003276241A JP 2003276241 A JP2003276241 A JP 2003276241A JP 2002083026 A JP2002083026 A JP 2002083026A JP 2002083026 A JP2002083026 A JP 2002083026A JP 2003276241 A JP2003276241 A JP 2003276241A
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image
recording
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JP2002083026A
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English (en)
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Masahiro Oba
昌宏 大場
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加するような機械的な支持構造
をとることなく、記録ヘッドを案内部材の撓みに起因す
る画像記録開始位置のずれを補正する。 【解決手段】 記録ヘッド本体のシャフトの沿った移動
を予め高精密測定器によって測定し、この測定結果か
ら、理論上の各主走査の書出し開始時期を設定するよう
にした。予め実際に記録ヘッド本体を移動させてその軌
跡に基づいて補正値を決めておくことで、各主走査時の
書出しタイミングを印刷版上で一致させることができ
る。また、メカ的にシャフトの剛性を高め、直線性を維
持するような構造が不要であり、部品点数の増加等を招
くことがない。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シート状記録材料
を回転ドラムの周面に巻付けた状態で、所定の回転速度
で回転させることで主走査を行ない、当該回転ドラムの
周面に対向配置された記録ヘッドを案内部材で案内しな
がら、回転ドラムの軸線方向へ移動させることで副走査
を行って、前記シート状記録材料へ画像を記録する画像
記録装置に用いられ、前記記録ヘッドにおける各主走査
方向の画像記録開始時期を制御するための画像記録開始
時期制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シート
状の記録材料、特に支持体上に感光層が設けられた印刷
版を用い、この印刷版を回転ドラムの周面に巻付けた状
態で高速で回転させながら(主走査)、この回転ドラム
の軸線方向に記録ヘッドを移動させることで(副走
査)、前記印刷版の感光層に直接レーザビーム等で画像
を記録する技術が開発されてきている(印刷版露光装
置)。このような技術では、印刷版への迅速な画像記録
が可能となっている。 【0003】画像記録に際しては、回転ドラムの回転を
サーボモータを用いてその回転を制御し、回転ドラムの
回転に同期するように画像データを記録ヘッドへ送出す
る必要がある。このように、回転ドラムの回転と、記録
ヘッドの移動とを同期させることで、理論上は各主走査
の画像記録位置が副走査方向に直線的に並び画像記録領
域の周端に段差が生じることがない。 【0004】しかしながら、記録ヘッドの移動は、ボー
ルねじ機構部を用いており、記録ヘッドは、このボール
ねじ機構部のシャフトに平行なガイドレールに支持さ
れ、シャフトの回転に応じて移動する構造となってい
る。 【0005】この場合、シャフトやガイドレールは、回
転ドラムの軸線方向長さは、1000mm以上あるにも
拘らず、その両端部のみが支持されている。 【0006】このため、シャフト、ガイドレールの長手
方向中間部に撓みが生じ、記録ヘッドはこの撓み分湾曲
して移動することになり、結果として、回転ドラムの回
転と、記録ヘッドの移動とを同期させても、画像記録開
始位置がこの撓み分ずれてしまうという問題がある。 【0007】これを解消するために、機械的にシャフ
ト、ガイドレールの長手方向中間部を支持する部材を追
加すればよいが、部品点数が増加し、また取り付けスペ
ースもないため、実現は不可能に近い。 【0008】本発明は上記事実を考慮し、部品点数を増
加するような機械的な支持構造をとることなく、記録ヘ
ッドを案内部材の撓みに起因する画像記録開始位置のず
れを補正することができる画像記録装置の画像記録開始
時期制御装置。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シート状記録材料を回転ドラムの周面に巻付けた状
態で、所定の回転速度で回転させることで主走査を行な
い、当該回転ドラムの周面に対向配置された記録ヘッド
を案内部材で案内しながら、回転ドラムの軸線方向へ移
動させることで副走査を行って、前記シート状記録材料
へ画像を記録する画像記録装置に用いられ、前記記録ヘ
ッドにおける各主走査方向の画像記録開始時期を制御す
るための画像記録開始時期制御装置であって、前記案内
部材によって案内されて移動する前記記録ヘッドの理論
上の移動軌跡に対する実際の移動軌跡との差分に基づい
て設定する各主走査方向の画像記録開始時期補正データ
が格納された補正データ格納手段と、前記記録ヘッドを
移動するときに、各主走査毎に前記補正データ格納手段
から、前記主走査方向の画像記録開始時期補正データを
読出し、読み出された主走査方向の画像記録開始時期補
正データに基づいて、各主走査における画像記録開始時
期を補正し、前記理論上の移動軌跡となるように補正す
る画像記録開始時期補正手段と、を有している。 【0010】請求項1記載の発明によれば、回転ドラム
を所定の回転速度で回転させ、この回転に応じて、記録
ヘッドを案内部材で案内して回転ドラムの軸線方向へ移
動させる。回転ドラムの1回転毎に理論上の画像記録開
始時期がくると、画像記録開始時期補正手段では、補正
データ格納手段から主走査方向の画像記録開始時期補正
データを読出す。この画像記録開始時期補正データは、
予め案内部材の撓みを考慮した状態での計測値を用いて
得ているため、機械的な誤差を吸収することができる。
この読み出された主走査方向の画像記録開始時期補正デ
ータに基づいて、各主走査における画像記録開始時期を
補正し、前記理論上の移動軌跡となるように補正する。
これにより、全ての主走査における画像記録開始位置が
直線的に並び、画像記録領域の周端に段差が生じるよう
なことがなく、画質を向上させることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る印
刷版自動露光装置の露光部14が示されている。 【0012】露光部14は、印刷版12を周面に巻付け
て保持する回転ドラム16を主要部として構成されてお
り、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内され
て、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれるよ
うになっている。 【0013】回転ドラム16の図1の上部には、パンチ
ャー24が配設されている。 【0014】搬送ガイドユニット18は、給版ガイド2
0と排版ガイド22とで構成されている。 【0015】搬送ガイドユニット18の給版ガイド20
と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型
とされ、図1の右端部側の中心として、所定角度回動す
る構造となっている。この回動によって、給版ガイド2
0及び排版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16又
はパンチャー24に対応させることができる。 【0016】印刷版12は、まず、給版ガイド20に案
内されてパンチャー24へ送り込まれ、この印刷版12
の先端に位置決め用の切欠きを形成する。 【0017】印刷版12は、パンチャー24による処理
後、一旦給版ガイド20に戻されることで、回転ドラム
16に対応する位置に移動される。 【0018】回転ドラム16は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図1の矢印A方
向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取
外し方向(図1の矢印B方向)へ回転される。 【0019】図1に示されるように、露光部14に設け
られている回転ドラム16には、外周面の所定の位置
に、先端チャック26が取付けられている。露光部14
では、この回転ドラム16に印刷版12を装着するとき
に、先ず、先端チャック26が、搬送ガイドユニット1
8の給版ガイド20によって送り込まれる印刷版12の
先端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム1
6を停止させる。 【0020】露光部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック26に対向して装着ユニット28が設けられてい
る。先端チャック26は、この装着ユニット28の伸縮
ロッド28Aが伸長して一端側が押圧されることによ
り、回転ドラム16の周面との間に印刷版12の挿入が
可能となる。 【0021】露光部14では、印刷版12の先端が先端
チャック26と回転ドラム16の間に挿入された状態
で、装着ユニット18の伸縮ロッド28Aを引き戻して
先端チャック26への押圧を解除することにより、印刷
版12の先端を先端チャック26と回転ドラム16の周
面との間で挟持して保持する。 【0022】このときに、印刷版12は、先端が回転ド
ラム16に設けられた位置決めピン(図示省略)に突き
当てられて位置決めされる。 【0023】露光部14では、回転ドラム16に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム16を装着露光
方向へ回転する。これにより、搬送ガイドユニット18
の給版ガイド20から送り込まれる印刷版12は、回転
ドラム16の周面に巻き付けられる。 【0024】回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ3
0が配置されている。このスクイズローラ30は、回転
ドラム16に向けて移動することにより回転ドラム16
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて
押圧し、印刷版12を回転ドラム16の周面に密着させ
る。 【0025】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム16の装着露光方向上流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チ
ャック着脱ユニット32には、回転ドラム16へ向けて
突出されたシャフト34の先端に後端チャック36が装
着されている。 【0026】露光部14では、回転ドラム16に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャ
ック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック36が、回転ドラム16との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。 【0027】露光部14では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30
を離間させる。この後、露光部14では、回転ドラム1
6を所定の回転速度で高速回転させながら(主走査)、
この回転ドラム16の回転に同期させて、記録ヘッド3
7から画像データに基づいて変調した光ビームを照射す
る。 【0028】図2には、記録ヘッド37の概略構成が示
されている。記録ヘッド37は、記録ヘッド本体37A
がベース部250に支持されている。ベース部250
は、ボールねじ機構部を構成する摺動体であるスライド
ベース252上に載置されており、これにより、記録ヘ
ッド本体37Aは、スライドベース252と共に移動す
る。 【0029】スライドベース252は、互いに平行な2
本のガイドレール254に沿って、回転ドラム16(図
1参照)の軸線方向に案内されるようになっている。ま
た、スライドベース252の下部にはボールねじ機構部
のシャフト204と連結するための連結部256が取り
付けられている。 【0030】連結部256には、シャフト204に形成
された雄ねじと螺合する雌ねじが形成された円筒部25
8が設けられている。 【0031】シャフト204の一端部にはスプロケット
258が同軸的に取り付けられ、ベルト260が巻き掛
けられている。このベルト260は、パルスモータ20
6の回転軸206Aに取り付けられたスプロケット26
2にも巻き掛けられている。これにより、パルスモータ
206の駆動力(回転軸206Aの回転)をベルト26
0を介してシャフト204に伝達することができ、パル
スモータ206の回転速度で、シャフト204の回転速
度を制御することができる。 【0032】記録ヘッド本体37Aは、図3に示される
如く、回転ドラム16の軸線方向の一端における周面か
ら外れた位置をホームポジションとして、位置決めされ
ており、前記パルスモータ206の駆動力で回転ドラム
16の軸線方向へ移動することで副走査移動する。 【0033】これにより、回転ドラム16の回転(主走
査)に応じて、記録ヘッド本体37Aがシャフト204
に沿って移動(副走査)することで、印刷版12に画像
データに基づいた画像が走査露光される。 【0034】露光部14では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック36が後端チャック着脱ユニット32に対向する
位置で回転ドラム16を一時停止させ、回転ドラム16
から後端チャック36を取り外す。これにより、印刷版
12の後端が開放される。 【0035】その後、回転ドラム16を印刷版12の取
出し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側から
回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニッ
ト18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程の
現像装置へ搬送される。 【0036】図3には、回転ドラム16の回転と、記録
ヘッド37の移動、並びに画像信号に基づく記録ヘッド
37による画像記録のための制御系が示されている。 【0037】回転ドラム16は、サーボモータ200の
駆動力で回転する。サーボモータ200は、コントロー
ラ202の駆動系制御部205からの駆動信号に基づい
て、回転速度が制御される。 【0038】また、記録ヘッド37は、図2に示される
如く、ボールねじ機構部の雄ねじが形成されたシャフト
204をパルスモータ206により軸回転させること
で、回転ドラム16の軸線方向へ移動する。このモータ
206は、コントローラ202の駆動系制御部205か
らの駆動信号に基づいて、その駆動速度が制御される。 【0039】回転ドラム16の軸線方向一端部の軸部に
は、ロータリエンコーダ208が同軸敵に取り付けられ
ている。 【0040】ロータリエンコーダ208からは、回転ド
ラム16の回転速度に応じたパルス信号が、コントロー
ラ202における画像処理系制御部210の一部を構成
する基準信号取込部212へ送出されるようになってい
る。 【0041】基準信号取込部212は、画像クロック生
成部214に接続されており、この画像クロックを生成
する。 【0042】画像書込み指示部216には、画像メモリ
218からラインバッファ220を介して、同時に主走
査が必要なライン数分の画像データが入力されており、
光源ユニット222へ所定のタイミングで送出する。 【0043】光源ユニット222には、複数の光源(L
D等)が配設されており、各光源からの光を光ファイバ
224を介して記録ヘッド37へ案内している。 【0044】画像書込み指示部216では、主走査開始
信号出力部260(詳細後述)からの主走査書出し時期
開始信号の出力に基づいて、記録ヘッド37を制御し、
入力される画像信号に応じて変調された光ビームが印刷
版12へ照射される。これにより、回転ドラム16の回
転(主走査)と、記録ヘッド37の移動(副走査)によ
って、印刷版12に画像を記録する。 【0045】ここで、記録ヘッド本体37Aの副走査移
動は、設計上、回転ドラム16の軸線と平行であること
が前提となっているが、ボールねじ機構部の製作精度に
より、シャフト204やガイドレール254(図2参
照)が撓み、設計(理論)上の移動軌跡とならないこと
が多い。すなわち、シャフト204及びガイドレール2
54は、その長手方向(軸線方向)両端部が支持されて
いるのみであるため、中間部に記録ヘッド本体37Aが
あるときに、その重みで軸直角方向に撓み、主走査方向
の画像記録開始位置が物理的に変位することになる。 【0046】図4は、横軸に記録ヘッド本体37Aの移
動長、すなわち、シャフト204の長さに相当し、縦軸
に理論上の移動軌跡との誤差Δを示した特性であり、図
4の破線に示される如く、シャフト204が支持された
両端部では、ほとんど位置の変移はなく、軸線方向中央
付近が最も凸とされる山型となっているのがわかる(な
お、図4の想像線が理論値)。 【0047】本実施の形態では、この測定結果と理論値
との差分を1回の主走査毎の書出しタイミングに反映さ
せている。すなわち、図4の破線(計測値)における横
軸に対して線対称となる特性図(補正データ特定図)を
求める。この補正データ特性図は、図4の実線に示され
る如く、上に凸の山形となる(この場合の縦軸は補正地
Δtとなる)。この補正データ特性図に基づいて、各主
走査の書出し時期をずらすことで、結果的に記録ヘッド
37の移動を直線的にすることが可能となる。この補正
を行うのが、図3及び図5に示す主走査開始信号出力2
60である。 【0048】図5に示される如く、主走査開始信号出力
部260では、前記画像書込み指示部216へ画像デー
タを出力するタイミングを指示しており、その基本とな
るのは、ロータリエンコーダ208からの信号となる。
このロータリエンコーダ208からの信号は、スタート
信号生成部262に入力され、回転ドラム16の1回転
毎のパルス信号が生成される。このパルス信号は、実際
に画像の記録を開始する時期よりも早い時期になるよう
に設定され、このスタート信号(パルス)発生から理論
上の画像記録開始時期までのタイムラグtを読み出すた
めの理論値読出部264へ送出される。この理論値読出
部264には理論値tメモリ266が接続され、前記ス
タート信号の入力の度に読み出され、補正部268ヘ送
出される。 【0049】また、スタート信号生成部262で生成さ
れたスタート信号は、補正値Δt読出部270にも送出
されている。 【0050】補正値Δt読出部270には、補正データ
マップ272が接続されている。補正データマップに
は、図4に示す補正データ特性図(図4の実線参照)が
記憶されており、補正値Δt読出部270では、スター
ト信号が入力される毎にその主走査位置での補正値Δt
を読み出し、補正部268へ送出するようになってい
る。 【0051】補正部268では、前記理論値tが補正値
Δtによって補正され、次の主走査書出し時期が決定す
る。この決定した各主走査の書出し時期は、主走査書出
し信号出力部274によって、前記画像書込み指示部2
16へ送出される。 【0052】以下に本実施の形態の作用を説明する。 【0053】給版ガイド20上の印刷版12は、回転ド
ラム16へ送り込まれ、先端チャック26によって印刷
版12の先端部が保持され、この状態で回転ドラム12
が回転することで回転ドラム16の周面に緊密に巻き付
けられ、その後、後端チャック36によって印刷版12
の後端が保持されることで、露光のための準備が完了す
る。 【0054】この状態で、画像データを読み込み、記録
ヘッド37からの光ビームによって露光処理が開始され
る。露光処理は、回転ドラム16を高速で回転させなが
ら(主走査)、記録ヘッド37を回転ドラム16の軸線
方向へ移動する、所謂走査露光である。 【0055】露光処理が終了すると、搬送ガイドユニッ
ト18を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム16へ
対応させ)、次いで、回転ドラム16に巻きつけた印刷
版12を接線方向から排出していく。このとき、印刷版
12は、排版ガイド22に送られる。 【0056】印刷版12が排版ガイド22に送られる
と、搬送ガイドユニット18を切り換え、排版ガイド2
2を排出口へ対応させ、印刷版12を排出させる。この
排出方向には、現像部が設けられており、印刷版12は
続けて現像処理される。 【0057】ここで、本実施の形態で適用されるボール
ねじ機構部は、高精度に仕上げられているものの、解像
度アップに伴ない、定量的な誤差(シャフト208等の
撓み見)が顕著に現れるようになってきている。 【0058】そこで、ボールねじ機構部を装置に組み込
んだ後、実際に記録ヘッド本体37A或いは記録ヘッド
に相当する重量バランスの移動体を動作させ、レーザ測
長器等の高精密計測器を用いて副走査方向全域の主走査
書出し位置を測定し、この測定値(図4の鎖線)に基づ
いて、主走査書出し位置が理論値(図4の想像線参照)
となるような補正値(図4の実線参照)を記憶して、各
主走査毎に書出しタイミングを設定するようにした。以
下、図6のフローチャートに従い、主走査書出し時期補
正ルーチンを主とした全体の流れを示す。 【0059】ステップ300では、初期設定(回転ドラ
ムの位置決め等)がなされ、次いでステップ302にお
いて、給版処理が実行され、ステップ304へ移行す
る。 【0060】ステップ304では、回転ドラム16の回
転を画像記録時の速度(高速)とし、次いでステップ3
06で記録ヘッド本体37Aをホームポジションからス
タートさせる。 【0061】次のステップ308では、スタート信号を
検出したか否かが判断され、肯定判定されるとステップ
310へ移行して理論上のタイムラグtを理論値メモリ
266から読出し、次いでステップ312へ移行して補
正値マップから補正値Δtを読出す。この補正値Δt
は、記録ヘッド本体37Aの位置によって異なり、図4
の実線で示す特性図に基づいて読み出される。すなわ
ち、記録ヘッド本体37Aがシャフト204の中央にき
たときが最も大きい補正量となる。 【0062】図7は、記録ヘッド37における画像書出
しタイミングのタイムチャートを示している。画像記録
は、前記ロータリエンコーダ208から回転ドラムの1
回転毎に入力される信号から生成されるスタート信号が
入力された時点から理論値である所定時間tが経過した
後、主走査を開始するようなロジックが組まれている。
本実施の形態では、この理論値tを前記図4の補正デー
タ特性図(補正値Δt)に基づいて補正することで、そ
れぞれの主走査書出しタイミングがずれることになる。 【0063】次のステップ314では、前記理論値tが
補正値Δtによって補正され、今回の主走査におけるス
タート信号検出からのライムラグが設定され、このタイ
ムラグに応じて主走査書出し開始信号を出力する(ステ
ップ316)。 【0064】ステップ318では、上記主走査書出し開
始信号の出力により、主走査記録が開始され、ステップ
320へ移行する。ステップ320では、画像記録が終
了したか否かが判断され、否定判定の場合にはステップ
308へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ3
20で肯定判定されると、ステップ322へ移行し、回
転ドラム16を停止させ、次いでステップ324で排版
処理が実行されて処理は終了する。 【0065】以上説明したように本実施の形態では、記
録ヘッド本体37Aのシャフト208の沿った移動を予
め高精密測定器によって測定し、この測定結果から、理
論上の各主走査の書出し開始時期を設定するようにし
た。すなわち、従来はシャフト208の直線であること
を前提として理論上の主走査書出し時期を設定してお
り、シャフト208の撓みによる主走査方向のずれを考
慮していなかったため、主走査の書出し位置が各主走査
毎にずれ、画像の周端部に段差が生じ、画質の低下を招
いていた。これを予め実際に記録ヘッド本体37Aを移
動させてその軌跡に基づいて補正値を決めておくこと
で、各主走査時の書出しタイミングを印刷版12上で一
致させることができる。また、メカ的にシャフト204
の剛性を高め、直線性を維持するような構造が不要であ
り、部品点数の増加等を招くことがない。 【0066】 【発明の効果】以上説明した如く本発明では、部品点数
を増加するような機械的な支持構造をとることなく、記
録ヘッドを案内部材の撓みに起因する画像記録開始位置
のずれを補正することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の概略
図である。 【図2】記録ヘッドの概略を示す斜視図である。 【図3】回転ドラム及び記録ヘッドを駆動するためのコ
ントローラの概略を示すブロック図である。 【図4】記録ヘッドの副走査移動時の理論上の軌跡に対
する誤差及びその補正量を示す特性図である。 【図5】コントローラに含まれる主走査開始信号出力部
の詳細を示す制御ブロック図である。 【図6】記録ヘッドによる主走査書出し位置補正の詳細
を含む印刷版自動露光装置の動作の全体の流れを示すフ
ローチャートである。 【図7】スタート信号に基づく主走査開始時期を示すタ
イムチャートである。 【符号の説明】 12 印刷版 14 露光部 16 回転ドラム 37 記録ヘッド 37A 記録ヘッド本体 202 コントローラ 204 シャフト 206 パルスモータ 208 ロータリエンコーダ 210 画像処理系制御部 254 ガイドレール 260 主走査開始信号出力部 262 スタート信号生成部 264 理論値t読出部 266 理論値tメモリ 268 補正部 270 補正値Δt読出部 272 補正値データマップ 274 主走査書出し開始信号出力部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 シート状記録材料を回転ドラムの周面に
    巻付けた状態で、所定の回転速度で回転させることで主
    走査を行ない、当該回転ドラムの周面に対向配置された
    記録ヘッドを案内部材で案内しながら、回転ドラムの軸
    線方向へ移動させることで副走査を行って、前記シート
    状記録材料へ画像を記録する画像記録装置に用いられ、
    前記記録ヘッドにおける各主走査方向の画像記録開始時
    期を制御するための画像記録開始時期制御装置であっ
    て、 前記案内部材によって案内されて移動する前記記録ヘッ
    ドの理論上の移動軌跡に対する実際の移動軌跡との差分
    に基づいて設定する各主走査方向の画像記録開始時期補
    正データが格納された補正データ格納手段と、 前記記録ヘッドを移動するときに、各主走査毎に前記補
    正データ格納手段から、前記主走査方向の画像記録開始
    時期補正データを読出し、読み出された主走査方向の画
    像記録開始時期補正データに基づいて、各主走査におけ
    る画像記録開始時期を補正し、前記理論上の移動軌跡と
    なるように補正する画像記録開始時期補正手段と、を有
    する画像記録開始時期制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011253160A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP2015158697A (ja) * 2015-06-08 2015-09-03 キヤノン株式会社 画像形成装置
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