JP2003170598A - インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ

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JP2003170598A
JP2003170598A JP2002282537A JP2002282537A JP2003170598A JP 2003170598 A JP2003170598 A JP 2003170598A JP 2002282537 A JP2002282537 A JP 2002282537A JP 2002282537 A JP2002282537 A JP 2002282537A JP 2003170598 A JP2003170598 A JP 2003170598A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルインクジェット方式において、吐出す
るインク液滴の大きさを自在に調整することのできるイ
ンクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタを提
供する。 【解決手段】各インク吐出ノズル116に対応して設け
られ、インクの一部を沸騰させて気泡を発生させ、この
気泡の膨張により、インク液滴をインク吐出ノズルから
吐出させる薄膜抵抗体102を有する第1の駆動素子
と、この近傍に形成され、第1の駆動素子に対応するイ
ンク吐出ノズルにおけるインクのメニスカスの位置を振
動させる第2の駆動素子102’と、インク吐出ノズル
におけるインクのメニスカスの所望の位置でインク液滴
を吐出させるように、第1の駆動素子および第2の駆動
素子に付与する駆動信号の少なくとも一方を制御する駆
動信号制御手段110aとを有することにより、上記課
題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクの一部を沸
騰させ気泡を発生させることによって、インク液滴をイ
ンク吐出ノズルから吐出させるインクジェットヘッドお
よびインクジェットプリンタ、すなわち、サーマルイン
クジェットヘッドおよびサーマルインクジェットプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルインクジェットプリンタのイン
クジェットヘッドは、例えば、ヘッド基板に対して略垂
直方向にインク液滴を吐出するトップシュータ方式の場
合、ヘッド基板であるシリコン基板等の半導体基板上に
形成された薄膜抵抗体と、この薄膜抵抗体の略垂直上方
に設けられたインク吐出ノズルと、このインク吐出ノズ
ルに連通する、半導体基板上の隔壁層によって形成され
たインク流路とを有し、インク流路内のインクの一部を
急速に沸騰させ気泡を発生させることによって、インク
吐出ノズルからインク液滴を吐出させる。
【0003】このようなインクジェットヘッドは、イン
クの加熱によって発生する気泡の膨張力によって、イン
クをインク吐出ノズルから押し出して吐出させるため、
吐出するインク液滴の大きさ (サイズ、インク吐出量)
は形成されたインク吐出ノズルの径やインク液滴の吐出
直前のインク吐出ノズル内のインクの量、すなわち、イ
ンクのメニスカスの位置等に依存し、インク吐出ノズル
から吐出するインク液滴の大きさ(インク吐出量) はば
らつきやすい。そのため、インク液滴の大きさをインク
吐出ノズルごとに制御することが望まれる。しかし、イ
ンク液滴の吐出は、インクの沸騰によって発生する気泡
の膨張力によるため、その制御が困難である。
【0004】一方、上記サーマルインクジェットヘッド
と異なり、駆動信号の印加によりインク加圧室の容積を
増減させる電気機械変換素子を上記薄膜抵抗体の替わり
に用いて、インク吐出ノズルからインク液滴を吐出させ
る、いわゆるピエゾ方式のインクジェットヘッドの場
合、電気機械変換素子であらかじめインク吐出ノズル内
のインクのメニスカスの位置を振動させ、メニスカスの
振動のタイミングに合わせて、インク液滴を吐出させる
ことで、インク液滴の大きさを調整することができる。
例えば、特許文献1では、ピエゾ方式のインクジェット
ヘッドにおいて、第1の電圧パルス(駆動信号)で励起
されたメニスカスの振動における所望のメニスカスの位
置において、第2の電圧パルス(駆動信号)を印加して
インク液滴を吐出することで、インク液滴の大きさを調
整することができる旨が開示されている。
【0005】ところで、半導体製造技術を用いて基板上
に薄膜抵抗体や薄膜導体電極を形成し、インク液滴を吐
出させるサーマルインクジェットヘッド、特に、基板面
に対して略垂直方向にインク液滴を吐出させるトップシ
ュータ方式のサーマルインクジェットヘッドは、ピエゾ
方式に比べて、インク吐出ノズルの大規模かつ高密度化
がきわめて容易である利点を持つことから、サーマルイ
ンクジェットヘッドを用いて、ピエゾ方式では実現の困
難な高精度かつ高画質の画像を出力することが期待され
ている。特に、インク吐出ノズルの高密度化に伴って各
インク吐出ノズルから吐出する小型化されたインク液滴
の大きさが、インク吐出ノズル毎に変動することがない
ように、一様に揃えることが高画質化の点で必要とされ
る。
【0006】しかし、サーマルインクジェットヘッドで
は、発生する気泡の消滅後でなければインク吐出のため
の駆動信号を与えることはできないという問題があるた
め、ピエゾ方式のように、第1の電圧パルス(駆動信
号)および第2の電圧パルスを近づけて自由に駆動させ
ることはできず、減衰したメニスカスの振動に合わせて
インクを吐出しなければならず、所望の大きさのインク
液滴を吐出させることは困難であるといった問題があっ
た。従って、サーマルインクジェットヘッドでは、ピエ
ゾ方式と同様にメニスカスの振動によって変化するメニ
スカスの位置を自由に制御して、大きさを調整したイン
ク液滴の吐出を行うことは困難であり、ピエゾ方式にお
いてインク液滴の大きさを調整して実現できる画像と同
程度の画質を持つ画像をサーマルインクジェットヘッド
で出力することが困難であるのが現状である。
【0007】
【特許文献1】特開2001−71538号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点を解決するために、大規模かつ高集積化が容易
で、高画質の画像記録を可能とする、いわゆる、サーマ
ルインクジェットヘッドにおいて、吐出するインク液滴
の大きさを自在に調整することのできるインクジェット
ヘッドおよびインクジェットプリンタを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、インク液滴をインク吐出ノ
ズルから記録媒体に吐出するインクジェットヘッドであ
って、各インク吐出ノズルに対応して設けられ、インク
の一部を沸騰させて気泡を発生させ、この気泡の膨張に
より、前記インク液滴を前記インク吐出ノズルから吐出
させる薄膜抵抗体と前記薄膜抵抗体に通電するための薄
膜導体電極とが基板面上に形成された第1の駆動素子
と、前記第1の駆動素子の近傍に形成され、前記第1の
駆動素子に対応する前記インク吐出ノズルにおけるイン
クのメニスカスの位置を振動させる第2の駆動素子と、
前記インク吐出ノズルにおける前記インクのメニスカス
の所望の位置で前記インク液滴を吐出させるように、前
記第1の駆動素子に付与する駆動信号と前記第2の駆動
素子に付与する駆動信号との少なくとも一方を制御する
駆動信号制御手段とを有することを特徴とするインクジ
ェットヘッドを提供するものである。
【0010】ここで、前記駆動信号制御手段は、前記第
1の駆動素子に付与する駆動信号と前記第2の駆動素子
に付与する駆動信号とのタイミング、強度および幅の少
なくとも1つを制御するのが好ましい。また、前記イン
ク吐出ノズルは、前記基板面上に設けられた隔壁層の上
層として設けられたプレートの前記薄膜抵抗体に対向す
る位置に穿孔され、前記インク液滴は、前記インク吐出
ノズルから前記インクジェットヘッド基板面に対して略
垂直方向に吐出される、いわゆる、トップシュータ方式
が好ましい。その際、前記隔壁層によって前記インク吐
出ノズルに連通するインク流路が前記基板面上に形成さ
れ、このインク流路の流路高さは15μm以下であると
ともに、前記インク吐出ノズルのノズル長さは35μm
以下であるのが好ましい。
【0011】また、前記第2の駆動素子は、前記インク
を加熱して一部を沸騰させて気泡を発生させることで、
前記インク吐出ノズルにおける前記メニスカスの位置を
振動させる薄膜抵抗体とこの薄膜抵抗体に通電するため
の薄膜導体電極とを有するのが好ましい。その際、少な
くとも前記第2の駆動素子は、さらに、前記第2の駆動
素子の前記薄膜抵抗体の上層の前記インクと接する表面
には、前記第2の駆動素子の前記薄膜抵抗体を保護する
ための保護膜あるいは前記第2の駆動素子の前記薄膜抵
抗体の表面を自ら酸化して形成された自己酸化被膜を有
するのが好ましく、特に、前記第1の駆動素子の前記薄
膜抵抗体の上層のインクと接する表面にも、前記第1の
駆動素子の前記薄膜抵抗体を保護するための保護膜ある
いは前記第1の駆動素子の前記薄膜抵抗体の表面を自ら
酸化して形成された自己酸化被膜を有するのがより好ま
しい。さらに、その際、特に、前記第2の駆動素子が前
記第1の駆動素子に近づく方向と直交する方向の、前記
第2の駆動素子の前記薄膜抵抗体の横幅が、前記第1の
駆動素子に近づくにつれ、段階的にあるいは連続的に、
増大あるいは減少するのが好ましい。
【0012】また、前記インク吐出ノズル、前記第1の
駆動素子および前記第2の駆動素子は、それぞれ複数で
あり、前記第1の駆動素子の各々が、前記インク吐出ノ
ズルと一対一に対応するとともに、前記第2の駆動素子
の各々が、前記第1の駆動素子と一対一に対応して形成
されたものであるのが好ましく、その際、前記第1の駆
動素子および前記第2の駆動素子は、一方向に一列に配
置されたものであるのが好ましい。あるいは、少なくと
も前記インク吐出ノズルおよび前記第1の駆動素子は、
それぞれ複数であり、前記第1の駆動素子の各々が前記
インク吐出ノズルと一対一に対応するとともに、少なく
とも2つ以上の前記第1の駆動素子に対して1つの前記
第2の駆動素子が形成されるものも、同様に好ましい。
【0013】また、前記第2の駆動素子は、前記第1の
駆動素子が形成された同一の前記基板上に形成されるの
が好ましい。また、前記第2の駆動素子は、他のインク
吐出ノズルに対応して設けられた前記第1の駆動素子で
あるのが好ましい。また、前記インク吐出ノズルは、そ
のノズル内表面がノズル開口端に近づくにつれ、親水性
から撥水性に段階的にあるいは連続的に変わるのが好ま
しい。
【0014】また、本発明は、上述の種々の形態のイン
クジェットヘッドを用いたことを特徴とするインクジェ
ットプリンタを提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るインクジェットヘッ
ドおよびインクジェットプリンタを添付の図面に示す好
適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。図1(a)
および(b)は、本発明のインクジェットヘッドの一実
施例を搭載するインクジェットプリンタの一実施例であ
るプリンタ10を示している。図1(a)は、プリンタ
10の概略の構成図であり、図1(b)は、プリンタ1
0の概略斜視図である。
【0016】プリンタ10は、インクジェットヘッド5
2が、記録紙等の記録媒体Pの少なくとも1辺の長さを
超えてインクを吐出する複数のインク吐出ノズルが一方
向に大規模かつ高密度に配列されたラインヘッドによっ
て構成されたインクジェットプリンタである。プリンタ
10は、記録部12、供給部14、プレヒート部16お
よび排出部18を有する。
【0017】供給部14は、搬送ローラ対20および2
2と、ガイド24および26とを有し、記録媒体Pは、
供給部14によって横方向から上方に搬送され、プレヒ
ート部16に供給される。
【0018】プレヒート部16は、3本のローラおよび
エンドレスベルトからなるコンベア28と、コンベア2
8の外方からエンドレスベルトに押圧される圧着ローラ
30と、コンベア28の内方から圧着ローラ30に押圧
される加熱装置32と、プレヒート部16内を排気する
排気ファン34とを有する。このようなプレヒート部1
6は、インクジェットによる記録に先立ち記録媒体Pを
加熱することで、記録媒体Pに吐出されたインクの乾燥
を促進し、高速記録を実現するためのもので、供給部1
4から搬送された記録媒体Pは、コンベア28と圧着ロ
ーラ30とによって挟持搬送されつつ、加熱装置32に
よって記録面側から加熱され、記録部12に搬送され
る。
【0019】記録部12は、記録ヘッド部50と記録媒
体搬送部58とを有する。記録ヘッド部50は、Si基
板からなるヘッドチップを有するインクジェットヘッド
52と、記録制御部54と、インクタンク56とを有
し、インクジェットヘッド52は、記録制御部54に接
続される。
【0020】インクジェットヘッド52は、プリンタ1
0の画像記録の対象とする最大幅サイズの記録媒体Pの
少なくとも1辺を超える長さにわたって、インク液滴を
吐出するインク吐出ノズルが複数配列された大規模なラ
インヘッドで、インク吐出ノズルは、図1(a)中の紙
面において垂直方向に配列される。インク吐出ノズルの
密度は、例えば、1600npi(ノズル/インチ)以
上である。従って、記録ヘッド部50は、駆動ローラ6
2および搬送ローラ60a、60bに巻回されたベルト
64を有する記録媒体搬送部58によって搬送される記
録媒体P上に、図1(a)の紙面に垂直方向に走査する
ことなく、記録幅全体に渡って、一度に記録される。記
録された記録媒体Pは、ローラ対72、74を有する排
出部18より排出される。なお、プリンタ10のインク
ジェットヘッド52は、ラインヘッドには限られず、記
録媒体Pの搬送方向と直交する方向にインクジェットヘ
ッド10が走査するシリアルタイプのインクジェットヘ
ッドであってもよい。
【0021】このようなプリンタ10のインクジェット
ヘッド52の1つのインク吐出ノズルに対応したヘッド
断面構造が図2に示されている。すなわち、Si基板1
00の上にスパッタリングによって設けられた薄膜抵抗
体102と、この薄膜抵抗体102に通電するための薄
膜導体電極104および薄膜導体からなる共通電極10
6と、薄膜導体電極104にビアホール108を介して
接続される、駆動信号制御機能を有する駆動部110と
を有する。なお、薄膜抵抗体102と薄膜導体電極10
4と共通電極106とによって本発明におけるインク液
滴の吐出用の第1の駆動素子が形成される。すなわち、
薄膜抵抗体102は、インクの一部を沸騰させて気泡を
発生させ、この気泡の膨張により、インク吐出ノズル1
16からSi基板100の面に対して略垂直(80度〜
100度)方向にインク液滴を吐出させる、本発明の薄
膜抵抗体に相当する。また、薄膜導体電極104および
共通電極106は、薄膜抵抗体102に通電する、本発
明の薄膜導体電極に相当する。
【0022】ここで、薄膜抵抗体102は、公知の薄膜
発熱抵抗体であれば、特に限定されないが、Ta−Si
−O三元合金からなるのが好ましい。Ta−Si−O三
元合金からなる薄膜抵抗体102の場合、電気絶縁性が
あるとともに耐キャビテーション性にも優れた自己酸化
被膜(図示されない)が、その表面に形成される。この
自己酸化被膜は、厚みが0.01μmと非常に薄くて済
むので、印加電圧に対する気泡の発生の応答性を上げ、
しかも、印加電圧も小さくて済むという利点を持つ。ま
た、インクと接触する表面には、自己酸化被膜の替わり
に、厚さが1μm以下の保護層が形成されてもよい。
【0023】また、薄膜抵抗体102の一部分と、薄膜
導体電極104と、ビアホール108と、駆動部110
の略全体の上方を被うように、ポリイミド等の樹脂材料
によって形成された隔壁層112が設けられる。この隔
壁層112には、一方向に配列する薄膜抵抗体102
(図2において紙面に対して垂直方向)に1対1に対応
して個別インク通路114(インク流路)を形成するよ
うに隔壁112a,112b(図3参照)が配置され、
個別インク通路114は、共通インク通路115および
Si基板100に間歇的に穿孔されたインク供給孔11
9を介して、実装フレーム120に設けられたインクタ
ンク56と接続されたインク供給路121に接続される
ように構成される。ここで、個別インク通路114の高
さは、発生した気泡によってインク液滴を吐出させる
際、気泡の膨張によって、インクをインク液滴として吐
出すべきインクと残留するインクとに分断して、吐出す
べきインクをインク液滴として吐出させ、しかも、イン
クのスプラッシュを発生させないように、気泡の最大成
長に対応した個別インク通路114の流路高さが設定さ
れる。個別インク通路114の流路高さは、具体的には
15μm以下に設定される。
【0024】インク吐出ノズル116は、図2中におい
て、薄膜抵抗体102の略垂直上方の、個別インク通路
114の壁面の一部を成す、隔壁層112の上面に上層
として貼り付けられたプレート(オリフィスプレートと
もいう)118に穿孔され、インク液滴をプレート11
8の面に対して略垂直に吐出するノズルである。インク
吐出ノズル116は、プレート118に対して一定の傾
斜角度を付けてインク液滴を吐出するノズルであっても
よい。ここで、プレート118は、インク液滴として吐
出すべきインクと残留するインクとを分断して、吐出す
べきインクをインク液滴として吐出させ、その際インク
のスプラッシュを発生させないように、具体的には、プ
レート118の厚み、すなわち、インク吐出ノズル11
6の長さが35μm以下となるように設定される。発生
する気泡の最大成長高さは略20〜40μmであるの
で、このようなインク吐出ノズル116の長さの設定
と、上記個別インク通路114の流路高さの設定とによ
り、インク吐出ノズル116内のインクをすべて吐出さ
せることができる。
【0025】図3は、図2に示されるA−A’断面で切
断したインクジェットヘッド52の断面図である。図3
では、複数の薄膜抵抗体102や、複数の個別インク通
路114や複数の薄膜導体電極104等を1つ1つ区別
するために、「a」,「b」等の符号を付している。隔
壁層112は、薄膜抵抗体102a,102bの各々に
1対1に対応する個別インク通路114a,114bが
形成されるように、共通インク通路115に向かって延
在する隔壁112a,112bを有し、この隔壁112
a,112b等によって隣接する個別インク通路が隔て
られる。
【0026】ここで、隔壁で隔てられる個別インク通路
114a,114bの各々には、インク吐出用の薄膜抵
抗体102a,102bの近傍に一対一に対応して、メ
ニスカス振動用の薄膜抵抗体102’a,102’bが
一列に併設され、薄膜抵抗体102’a,102’bの
一方の端部は、駆動部110に接続された薄膜導体電極
104a’,104’bに、他方の端部は共通電極10
6にそれぞれ接続される。このようにインク吐出用の薄
膜抵抗体102a,102bおよびメニスカス振動用の
薄膜抵抗体102’a,102’bが一列に併設される
ので、薄膜導体電極104a,104’a,104b,
104’bの横幅を広く設定することができ、電極によ
る配線抵抗を低く抑えることができる。なお、薄膜抵抗
体102’a、薄膜導体電極104’aおよび共通電極
106は、本発明における第1の駆動素子の近傍に形成
された第2の駆動素子を構成する。なお、本発明におい
て、第2の駆動素子を第1の駆動素子の近傍に形成する
とは、第2の駆動素子が、第1の駆動素子に対応するイ
ンク吐出ノズルにおけるインクのメニスカスの位置を振
動させることができる位置に設けられていることをい
う。
【0027】薄膜抵抗体102' a,102’bは、駆
動部110からの駆動信号によって発熱し、この発熱に
よって沸騰したインクから気泡を発生させるが、薄膜抵
抗体102a,102bと異なり、上方にインク吐出ノ
ズルがないため、発生した気泡の膨張、消滅によるイン
クの圧力変動によって、それぞれの個別インク通路11
4a,114bに位置するインク吐出ノズル116a,
116b内のインクのメニスカスの位置を振動させる。
【0028】このように、薄膜抵抗体102' a,10
2’bの発熱によって発生する気泡の膨張力によって、
対応するインク吐出ノズル116a,116b内のイン
クのメニスカスの位置が振動し、メニスカスの位置が、
インク吐出ノズル116a,116bにおいて、図4に
示すメニスカスM3 のようにメニスカスの開口端に位置
する状態、あるいは、図4に示すメニスカスM1 のよう
にメニスカスの最も低くなる状態、あるいは、図4に示
すメニスカスM2 のようにメニスカスがメニスカスM1
とメニスカスM3 との中間の状態の各タイミングで、薄
膜抵抗体102a,102bを加熱して、インク液滴を
吐出させることができる。上述したように、インク吐出
ノズル116内にあるインクはすべてインク液滴として
吐出されるため、メニスカスの位置がインク吐出ノズル
116の開口端近傍にある時にインク液滴を吐出させる
と、最も大きなインク液滴となり、メニスカスの位置が
インク吐出ノズル116内で最も低くなる時にインク液
滴を吐出させると、最も小さなインク液滴となる。ま
た、メニスカスの位置が中間に位置する時にインク液滴
を吐出させると、中サイズのインク液滴となる。
【0029】薄膜抵抗体102' a,102’bのイン
クと接触する表面には、薄膜抵抗体102' a,10
2’bによって発生した気泡が消滅する際に生じやすい
キャビテーション破壊を防止する点から、薄膜抵抗体1
02' a,102’bを保護するために、薄膜抵抗体1
02' a,102’bの表面が自ら酸化した自己酸化被
膜が形成され、あるいはSiO2 やTa2 5 等によっ
て構成された保護膜が設けられる。特に、薄膜抵抗体1
02' a,102’bがTa−Si−O三元合金からな
る場合、電気絶縁性があり耐キャビテーション性にも優
れた自己酸化被膜を形成することができ、しかも、厚み
が0.01μmと非常に薄くて済むので、印加電圧に対
する気泡の発生の応答性を上げ、しかも、印加電圧も小
さくて済むといった点から、自己酸化被膜を形成するの
が好ましい。
【0030】一方、プレート118の表面は、図4に示
されるように、撥水処理が施されるとともに、インク吐
出ノズル116の内表面も撥水処理が施され、薄膜抵抗
体102の側から開口端側の方向(図4中、上方向)に
いくに従って、インク吐出ノズル116の内表面が親水
性から撥水性に徐々にあるいは段階的に変化するように
構成される。ここで、親水性とはインクの接触角が90
(度)以下の場合をいい、撥水性とはインクの接触角が
90(度)より大きい場合をいう。
【0031】この撥水処理は、具体的には、プレート1
18がポリイミドフィルムによって構成される場合、こ
のフィルム表面を酸素ガスによるプラズマエッチング処
理を行って30〜60nmの凹凸を作ることによって、
フィルム表面の撥水処理を行うとともに、インク吐出ノ
ズル116の内表面116aは、例えば、フッ素化した
界面活性材(C8 17CH2 CH2 SiCl3 )をシク
ロヘキサン溶液に溶解し、この溶液をフレキソ印刷法に
よって均一の厚さでプレート118の表面に印刷するこ
とで、インク吐出ノズル116の内表面に撥水性単分子
膜を化学吸着させる。そして、フッ素化した界面活性材
の濃度と、フレキソ印刷法による印刷の厚さとを変えて
この印刷法を繰り返すことによって、インク吐出ノズル
116の開口端側にいくに従って、親水性から撥水性に
徐々にあるいは段階的に変化させることができる。こう
して、インク吐出ノズル116の内表面の撥水処理を施
すことができる。また、インク吐出ノズル116の内表
面の、親水性から撥水性に徐々にあるいは段階的に変化
させる撥水処理は、フッ素化した界面活性材を溶解した
シクロヘキサン溶液等を穿孔されたインク吐出ノズル1
16内に、吹きつけ角度を変えて吹き付けることで行っ
てもよい。
【0032】このようにインク吐出ノズル116の内表
面117は、図4中の下方から上方にいくに従って、親
水性から撥水性に徐々にあるいは段階的に変化するの
で、メニスカスの振動を励起させるインクの圧力の変動
が小さくても、メニスカスM1〜M3 のように、インク
のメニスカスの位置を、インク吐出ノズル116の内表
面117,116a内で大きく変動させることができ
る。
【0033】一方、インク吐出ノズル116の内表面1
17が撥水処理されておらず親水性を持つ場合、プレー
ト118の表面の撥水性との境界、すなわち、インク吐
出ノズル116の開口端近傍でメニスカスの位置が維持
固定されやすく、インク吐出ノズル116内でメニスカ
スの位置を大きく移動させるためには大きなインクの圧
力を必要とする。そのため、メニスカスの位置を大きく
振動させるには、上記薄膜抵抗体102’a,102’
bの発熱により発生する気泡も大きくしなければなら
ず、あるいは、上記薄膜抵抗体102’a,102’b
のサイズを大きくしなければならず、その結果、印加電
圧を大きくしなければならないといった印加エネルギー
の効率の点で不都合が生じる。また、インク吐出ノズル
116の内表面117の親水性、撥水性がステップ状に
一気に変化する場合も、メニスカスの位置を大きく振動
させるためには、上記薄膜抵抗体102’a,102’
bに印加する印加電圧を大きく、あるいは、上記薄膜抵
抗体102’a,102’bのサイズを大きくしなけれ
ばならないという不都合がある。以上の点より、インク
吐出ノズル116の内表面117を親水性から撥水性に
徐々にあるいは段階的に変化させることで、メニスカス
の振動を励起させるインクの圧力の変動が小さくても、
インクのメニスカスの位置を大きく動かすことができ、
インク液滴の大きさ(吐出量)を大きく変化させること
ができる。
【0034】このようなインクジェットヘッド52で
は、図5(a)に示すように、制御部110内の駆動信
号制御回路110aから、薄膜抵抗体102’にメニス
カス振動用の駆動信号Vm が供給され、メニスカス振動
用の気泡Bm が発生する。この気泡Bm は、薄膜抵抗体
102' が自己酸化被膜で保護されたTa−Si−O三
元合金からなる場合、インクの加熱が略315℃まで1
×108 ℃/秒〜5×108 ℃/秒を超える加熱速度で
所定の印加エネルギを与えると、発生した気泡の成長が
薄膜抵抗体の表面に対して垂直方向に偏り、しかも急激
な気泡の膨張を特徴とする、いわゆるゆらぎ核沸騰が発
生する。このようなゆらぎ核沸騰を用いることで、駆動
信号Vm の印加開始から略3μ秒といった極めて早い段
階で気泡の成長を最大にすることができ、その後収縮し
て消滅する。
【0035】その際、図5(b)に示すように、上記気
泡Bm の成長が最大となり、これに伴ってインク吐出ノ
ズル116内におけるインクのメニスカスの位置が最大
となる位置でインク液滴が吐出するように、駆動信号V
j を薄膜抵抗体102に印加してインク吐出用の気泡B
j を適切なタイミングで発生させる。これによって、大
きなインク液滴が吐出される。駆動信号制御回路110
aでは、一例として、図6(a)に示すように、駆動信
号Vm ,Vj が一部重なるように駆動信号が作成され
る。
【0036】一方、上記の気泡Bm の収縮が始まり、こ
れに伴ってインク吐出ノズル116内におけるインクの
メニスカスの位置が最低となる位置で、インク液滴が吐
出するように、駆動信号Vj を薄膜抵抗体102に印加
してインク吐出用の気泡Bjを適切なタイミングで発生
させる。これによって、小さなインク液滴が吐出され
る。駆動信号制御回路110aでは、一例として、図6
(b)に示すような駆動信号Vm ,Vj が作成される。
中サイズのインク液滴を吐出させる場合も同様である。
【0037】このように、薄膜抵抗体102’の発熱で
発生する気泡Bm の膨張や収縮によって生じる、インク
吐出ノズル116内のインクのメニスカスの振動のタイ
ミングに合わせて、所望のメニスカスの位置で、インク
液滴を吐出させることによって、インク液滴の大きさを
調整することができる。従って、インクジェットヘッド
の高密度化に伴って各インク吐出ノズルから吐出する小
型化されたインク液滴の大きさも正確に揃えることがで
き、例えば、インク吐出ノズルの大きさの微妙な寸法誤
差によって生じるインク液滴の大きさの誤差を調整する
ことができ、均一な大きさのインク液滴を吐出させるこ
とができる。特に、薄膜抵抗体や薄膜導体電極が形成さ
れた基板に対して、インク液滴を略垂直方向に吐出させ
る、いわゆる、トップシュータ方式では、上述したよう
に、半導体製造技術を用いて高集積化した薄膜抵抗体や
薄膜導体電極を基板上に容易に形成することができるの
で、上記メニスカスの振動に合わせて所望のタイミング
でインク液滴を吐出させる方法を用いることによって、
インク吐出ノズルの高密度化に伴う小型化されたインク
液滴の大きさを一定に揃えることが容易にできる。
【0038】ところで、上述した例は、インク吐出ノズ
ルのメニスカスの振動に合わせてインク液滴を吐出させ
るタイミングを制御するものであるが、本発明はこれに
限定されず、インク液滴を吐出させるタイミングに合わ
せてメニスカスの振動を制御するものであっても良い
し、両者を同時に制御するものであっても良い。すなわ
ち、本発明においては、駆動信号制御回路によって、イ
ンク吐出用の駆動素子である薄膜抵抗体を駆動する駆動
信号の付与タイミングとメニスカス振動用の駆動素子で
ある薄膜抵抗体を駆動する駆動信号の付与タイミングの
少なくとも一方を制御するものであれば良い。
【0039】また、本発明は、インク吐出用の駆動素子
の駆動タイミングとメニスカス振動用の駆動素子の駆動
タイミングの少なくとも一方を制御するものに限定され
ず、駆動タイミングに加え、または、駆動タイミングと
は独立に、インク吐出用の駆動素子とメニスカス振動用
の駆動素子との駆動信号の強度や幅の少なくとも一つを
制御するものであっても良い。例えば、図5(a)およ
び(b)に示す実施例において、図7(a)および
(b)に示すように、駆動信号制御回路110a(図5
(a)参照)により、インク吐出用の薄膜抵抗体102
に付与する駆動信号(パルス)Vj の信号強度(パルス
強度)、例えば10Vに対して、メニスカス振動用の薄
膜抵抗体102’に付与する駆動信号Vm の信号強度
を、例えば8Vから9Vに変えることにより、インク吐
出時のインク吐出ノズル116におけるインクのメニス
カスの位置を変えることができ、インク吐出ノズル11
6から吐出されるインク液滴のサイズを変えることがで
きる。なお、図7(a)および(b)において、駆動信
号Vm およびVj の信号幅(パルス幅)は、ともに1μ
secであり、駆動信号Vj は、駆動信号Vm の立ち上
がりから1.6μsec後のタイミングで立ち上がるも
のである。
【0040】また、例えば、図8(a)および(b)に
示すように、図示しない駆動信号制御回路110a(図
5(a)参照)により、インク吐出用の薄膜抵抗体10
2に付与する駆動信号Vj の幅(パルス幅)、例えば1
μsecに対して、メニスカス振動用の薄膜抵抗体10
2’に付与する駆動信号Vm のパルス幅を、例えば0.
5μsecから0.7μsecに変えることにより、イ
ンク吐出時のインク吐出ノズル116におけるインクの
メニスカスの位置を変えることができ、インク吐出ノズ
ル116から吐出されるインク液滴のサイズを変えるこ
とができる。なお、図示例において、駆動信号Vm およ
びVj の信号強度は、ともに10Vであり、駆動信号V
j は、駆動信号Vm の立ち上がりから1.6μsec後
のタイミングで立ち上がるものである。
【0041】さらに、例えば、図9(a)および(b)
に示すように、図示しない駆動信号制御回路110a
(図5(a)参照)により、メニスカス振動用の薄膜抵
抗体102’に付与する駆動信号Vm の立ち上がりのタ
イミングからインク吐出用の薄膜抵抗体102に付与す
る駆動信号Vj の立ち上がりのタイミングを、例えば3
μsecから6μsecに変えて、インク吐出時のメニ
スカスの位置を変え、インク吐出ノズル116から吐出
されるインク液滴のサイズを変えることができること
は、上述したように、もちろんのことである。なお、図
示例において、駆動信号Vm およびVj の信号強度は、
ともに10Vであり、パルス幅は、ともに1μsecで
ある。以上から、本発明においては、駆動信号制御回路
は、インク吐出用の駆動素子の駆動信号と、メニスカス
振動用の駆動素子の駆動信号との駆動タイミング、信号
強度および信号幅の少なくとも一つを制御すれば良い。
【0042】上記実施例は、メニスカスの振動を励起さ
せる駆動素子として、薄膜抵抗体を用いるものである
が、本発明においては、電気機械変換素子であるピエゾ
タイプの駆動素子を薄膜抵抗体102’の替わりに用い
て、個別インク通路の体積を変化させて、インクに圧力
変動を与えてもよい。また、静電引力を用いてダイヤフ
ラムを励起させインクに圧力変動を与える静電引力タイ
プの駆動素子を用いてもよい。
【0043】また、図10に示すように、個別インク通
路214a〜214cの各々に、インク吐出ノズル21
6a〜216cに対応した薄膜抵抗体202a〜202
cを1つずつ設け、この薄膜抵抗体202a〜202c
に共通するメニスカス振動用の駆動素子202’を、個
別インク通路214a〜214cの開口端前方に設けて
もよい。この場合、駆動素子202’は、ピエゾタイプ
の駆動素子や静電引力タイプの駆動素子を用いるとよ
い。
【0044】さらに、図11(a)〜(f)に示すよう
なインク吐出用の薄膜抵抗体とメニスカス振動用の薄膜
抵抗体との配置ならびに隔壁の形態を用いてもよい。例
えば、図11(a)に示すように、隔壁312a,31
2bに囲まれる個別インク通路314内に、インク吐出
ノズル316に対応するインク吐出用の薄膜抵抗体30
2と、メニスカス振動用の薄膜抵抗体302’とを設
け、この薄膜抵抗体302’の、薄膜抵抗体302に近
づく方向と直交する方向の横幅が、薄膜抵抗体302に
近づく方向に連続的に減少するものであってもよい。図
11(a)では、台形形状を示している。このような形
状にすることで、薄膜抵抗体302’に印加電圧が与え
られた場合、横幅の狭い側から気泡が発生し、徐々に横
幅の広い側に向かって気泡は成長していくので、薄膜抵
抗体302’で発生する気泡は薄膜抵抗体302から遠
ざかる方向に膨張する。従って、吐出用の駆動信号がメ
ニスカス振動用の駆動信号と時間的に一部分が重なる場
合(図6(a)参照)等のように、お互いの駆動信号の
タイミングが近接して双方から発生する気泡が併存した
としても、薄膜抵抗体302で発生するインク吐出用の
気泡が薄膜抵抗体302’で既に発生している気泡と接
触して、お互いの膨張や収縮を互いに干渉することはな
い。従って、薄膜抵抗体302’が図11(a)に示す
ような形状の場合、図3に示すような形状の場合に比べ
て、薄膜抵抗体302と薄膜抵抗体302’を互いに近
接させることができる。
【0045】一方、図11(b)に示すように、隔壁4
12a,412bに囲まれる個別インク通路414内
に、インク吐出ノズル416に対応するインク吐出用の
薄膜抵抗体402と、メニスカス振動用の薄膜抵抗体4
02’とを設け、この薄膜抵抗体402’の、薄膜抵抗
体402に近づく方向と直交する方向の横幅が、薄膜抵
抗体402に近づく方向に連続的に増加するものであっ
てもよい。図11(b)では、台形形状を示している。
このような形状により、薄膜抵抗体402’に印加電圧
が与えられた場合、横幅の狭い側から気泡が発生し、徐
々に横幅の広い側に気泡が成長していくので、発生する
気泡は薄膜抵抗体402に近づく方向に膨張する。従っ
て、薄膜抵抗体402,402’を、発生する気泡同士
が接触しない程度に離間させても、薄膜抵抗体402’
で発生した気泡の膨張により励起したインクの圧力変動
をインク吐出ノズル416内のインクに効率よく伝える
ことができ、メニスカスの位置を大きく振動させること
ができる。図11(a)または図11(b)に示される
薄膜抵抗体の配置は、お互いに発生する気泡の接触の有
無やメニスカス振動用の薄膜抵抗体のインク吐出ノズル
までの距離等を考慮して、いずれか一方を選択するのが
よい。さらに、メニスカス振動用の薄膜抵抗体の、イン
ク吐出用の薄膜抵抗体に近づく方向と直交する方向の横
幅が、インク吐出用の薄膜抵抗体に近づく方向に段階的
に(ステップ状に)増加あるいは減少するものであって
もよい。
【0046】図11(c)、(d)は、中間部が屈曲し
た隔壁512a,512bや隔壁612a,612bに
よって囲まれる個別インク通路514や個別インク通路
614内の薄膜抵抗体の配置を示している。この場合、
隔壁512a,512bや隔壁612a,612bによ
って個別インク通路514や個別インク通路614が囲
まれるので、メニスカス振動用の薄膜抵抗体で発生する
気泡の膨張力によって生じるインクの圧力変動は、イン
ク吐出ノズル516やインク吐出ノズル616内のイン
クに効率よく伝えることができ、メニスカスの位置を効
率よく振動させることができる。特に、図11(c)に
示す薄膜抵抗体の配置の場合は、個別インク通路514
の開口部側にインク吐出用の薄膜抵抗体516が設けら
れ、個別インク通路514の奥側にメニスカス振動用の
薄膜抵抗体502’が設けられるので、メニスカス振動
用の薄膜抵抗体502で発生した気泡の収縮時に起こる
減圧により、個別インク通路514の開口部からインク
吐出用の薄膜抵抗体516に向けてインクが効率よくリ
フィルされる。一方、図11(d)の薄膜抵抗体の配置
は、インク吐出用の薄膜抵抗体616が隔壁612bで
囲まれた個別インク通路614の奥側に設けられるの
で、インク吐出ノズル616内のインクに、メニスカス
振動用薄膜抵抗体602’で発生した気泡によるインク
の圧力の変動を効率よく伝えることができる。
【0047】図11(e)や図11(f)は、一方向に
伸びる隔壁712a,712bや隔壁812a,812
bに挟まれた個別インク通路714,814内の薄膜抵
抗体の配置を示している。図11(e)や図11(f)
に示される薄膜抵抗体の配置は、図11(c)や図11
(d)が示すのと同様に、メニスカス振動用の薄膜抵抗
体702’や薄膜抵抗体802’が、個別インク通路7
14や個別インク通路814の開口側に設けられている
か、あるいは奥側に設けられているかを示す配置であ
り、各々の効果は、図11(c)や図11(d)に示す
薄膜抵抗体の配置による効果と同様である。
【0048】なお、上記実施例は、いずれも、インク吐
出用の薄膜抵抗体とメニスカス振動用の薄膜抵抗体とを
略同等の大きさとするものであるが、本発明において
は、必ずしも、略同等の大きさにする必要はなく、メニ
スカス振動用の薄膜抵抗体の大きさは、メニスカスの位
置が振動するのに十分なインクの圧力を励起する程度で
あればよい。
【0049】上述した例は、いずれも、インク吐出用の
薄膜抵抗体とメニスカス振動用の薄膜抵抗体とを同一の
基板上に隣接して設けるものであるが、本発明はこれに
限定されず、メニスカス振動用の薄膜抵抗体を、インク
吐出用の薄膜抵抗体が形成される基板以外に形成しても
良い。例えば、図12(a)および(b)に示すよう
に、図4、図5(a)および(b)に示す実施例とは異
なり、オリフィスプレート118に穿孔されたインク吐
出ノズル116の直下において基板100上に形成され
るインク吐出用の薄膜抵抗体102に対し、メニスカス
振動用の薄膜抵抗体102’を基板100上に形成され
た隔壁層112の前壁面113に設けても良い。ここ
で、隔壁層112の前壁面113、隔壁112aおよび
112bならびにプレート118の下面 (天井面)11
9によって、個別インク通路114が形成される。
【0050】また、例えば、基板100上に形成される
インク吐出用の薄膜抵抗体102に対し、メニスカス振
動用の薄膜抵抗体102’を、図13(a)および
(b)に示すように、隔壁層112の隔壁112aの側
面に設けても良いし、図14(a)および(b)に示す
ように、プレート118の下面 (天井面)119に設け
ても良い。なお、いずれの場合も、メニスカス振動用の
薄膜抵抗体102’は、インク吐出用の薄膜抵抗体10
2の近傍に設けられるものであるのは、いうまでもない
ことである。なお、図12、図13および図14(a)
は、1つのインク吐出ノズル116のみに対応する側面
断面図を示し、図12、図13および図14(b)は、
それぞれ、図12、図13および図14のプレート11
8の下面 (天井面)から基板100側を見た断面図を示
す。
【0051】なお、上述したように、インク吐出用の薄
膜抵抗体の他に、メニスカス振動用の駆動素子として、
薄膜抵抗体を用いる場合、メニスカス振動用の薄膜抵抗
体の発熱によってインクの温度が全体的に上昇し、イン
クの粘性が低下する。そのため、インクのリフィルが早
く行われるといった効果が発揮される。また、気泡の収
縮に伴って、負圧が発生するので、気泡周りのインク、
特に個別インク通路から新たなインクが流入しやすくな
り、インクのリフィルが一層早くなる。
【0052】また、上述した実施例におけるインク吐出
用の薄膜抵抗体とメニスカス振動用の薄膜抵抗体との配
置ならびに隔壁の形態は、メニスカス振動用の駆動素子
として薄膜抵抗体を用いる場合にのみに限定されるわけ
ではなく、メニスカス振動用の駆動素子として、ピエゾ
タイプの駆動素子や静電引力タイプの駆動素子を用いる
場合にも適用可能であることはいうまでもない。また、
上述した実施例においては、インク吐出用の駆動素子で
ある薄膜発熱抵抗体とは別に、新たに、メニスカス振動
用の駆動素子を設けているが、本発明はこれに限定され
ず、インク吐出用の薄膜抵抗体に対応するインク吐出ノ
ズルのメニスカスを振動でき、かつ振動しているメニス
カス位置に合わせて、インク吐出用の薄膜抵抗体を駆動
できれば、他のインク吐出ノズルのインク吐出用の駆動
素子である薄膜抵抗体を、メニスカス振動用の駆動素子
として用いても良い。この場合には、メニスカス振動用
の駆動素子として用いるインク吐出用の薄膜抵抗体に付
与する駆動信号は、対応するインク吐出ノズルからのイ
ンク液滴の吐出を発生しないように与える必要がある。
【0053】なお、本発明においては、駆動制御手段に
よるインク吐出用の駆動素子の薄膜発熱抵抗体とメニス
カス振動用の駆動素子に付与する駆動信号との制御、す
なわち、インク吐出用の駆動素子に付与する駆動信号と
メニスカス振動用の駆動素子に付与する駆動信号との間
の駆動タイミングや、信号強度や、信号幅の制御は、予
め両駆動素子の駆動信号間の関係(駆動タイミング、信
号強度、信号幅も含む)に対するインク吐出ノズルのメ
ニスカスの位置あるいはインク吐出量(インク液滴のサ
イズ)をテーブル(LUT)化しておき、駆動制御手段
は、予め作成されたテーブルを用いて、必要なインク吐
出量(インク液滴のサイズ)やインク吐出ノズルのメニ
スカスの位置から、両駆動素子に付与する駆動信号を決
定すれば良い。なお、上記実施例はいずれも基板面に対
してインク液滴を略垂直方向に吐出させるトップシュー
タ方式のサーマルインクジェットヘッドであるが、本発
明はこれに限定されず、基板面に対して略平行にインク
液滴を吐出させる、いわゆるサイドシュータ方式のサー
マルインクジェットヘッドおよびこのインクジェットヘ
ッドを用いたプリンタであってもよい。
【0054】以上、本発明のインクジェットヘッドおよ
びインクジェットプリンタについて種々の実施例を挙げ
て詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、インク吐出用の薄膜抵抗体の他に、メニスカス
振動用の駆動素子を設けるので、メニスカスの変位する
位置に合わせてインク液滴の大きさ(サイズ)を自在に
調整することができる。特に、本発明によれば、インク
吐出用の駆動素子として薄膜抵抗体を用いるサーマルイ
ンクジェット方式において、1つの薄膜抵抗体でメニス
カスの振動を励起して、インク液滴を吐出させることが
困難であった、インク吐出ノズルの任意のメニスカス位
置でのインク吐出を、メニスカスの振動のため薄膜抵抗
体の駆動信号とインク吐出用の薄膜抵抗体の駆動信号と
を近接させることができ、さらに両駆動信号の一部分を
時間的に重ねることもでき、駆動タイミングを自在に設
定することができる。
【0056】従って、本発明によれば、大規模、かつ高
集積化が容易なサーマルインクジェットヘッド、特に、
トップシュータ方式のサーマルインクジェットヘッドに
おいて、高集積化のために小サイズ化されたインク液滴
の大きさを一定に揃えることができ、高画質の画像を記
録媒体に記録することができる。また、本発明によれ
ば、任意のサイズのインク液滴を吐出できるので、大規
模かつ高集積化されたサーマルインクジェットヘッドに
おけるインク吐出ノズル、隔壁およびその駆動素子等の
製造バラツキに起因する吐出量バラツキを均一または略
均一に調整できるので、サーマルインクジェットヘッド
の半導体プロセスの負担を軽減でき、製造歩留りを向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明のインクジェットプリンタ
の一実施例の概略の構成を説明する図であり、(b)
は、その斜視図である。
【図2】 本発明のインクジェットヘッドの一実施例の
概略の断面を示す断面図である。
【図3】 図2に示されるA−A’線から見たインクジ
ェットヘッドの断面図である。
【図4】 本発明のインクジェットヘッドのメニスカス
の振動を説明する模式図である。
【図5】 (a)および(b)は、それぞれ本発明のイ
ンクジェットヘッドの一実施例で行うメニスカスの振動
に合わせたインクの吐出を説明する模式図である。
【図6】 (a)および(b)は、それぞれ本発明のイ
ンクジェットヘッドの一実施例で行うメニスカスの振動
に合わせたインクの吐出を行うための駆動信号を説明す
るタイムチャートである。
【図7】 (a)および(b)は、それぞれ本発明のイ
ンクジェットヘッドのインク吐出用の薄膜抵抗体とメニ
スカスの振動用の薄膜抵抗体とに付与する駆動信号の強
度を変えてインクの吐出を行う場合のタイムチャートで
ある。
【図8】 (a)および(b)は、それぞれ本発明のイ
ンクジェットヘッドのインク吐出用の薄膜抵抗体とメニ
スカスの振動用の薄膜抵抗体との駆動信号の幅を変えて
インクの吐出を行う場合のタイムチャートである。
【図9】 (a)および(b)は、それぞれ本発明のイ
ンクジェットヘッドのインク吐出用の薄膜抵抗体とメニ
スカスの振動用の薄膜抵抗体との駆動信号のタイミング
を変えてインクの吐出を行う場合のタイムチャートであ
る。
【図10】 本発明のインクジェットヘッドの他の実施
例の概略の断面を示す断面図である。
【図11】 (a)〜(f)は、それぞれ本発明のイン
クジェットヘッドの他の実施例の概略の断面を示す断面
図である。
【図12】 (a)および(b)は、それぞれ本発明の
インクジェットヘッドの他の実施例の概略の側面断面図
および正面断面図である。
【図13】 (a)および(b)は、それぞれ本発明の
インクジェットヘッドの他の実施例の概略の側面断面図
および正面断面図である。
【図14】 (a)および(b)は、それぞれ本発明の
インクジェットヘッドの他の実施例の概略の側面断面図
および正面断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 記録部 14 供給部 16 プレヒート部 18 排出部 50 記録ヘッド部 52 インクジェットヘッド 54 記録制御部 56 インクタンク 58 記録媒体搬送部 100 Si基板 102,102a,102b,102’a,102’
b,202a,202b,202c,202’,30
2,302’,402,402’,502,502’,
602,602’,702,702’,802,80
2’ 薄膜抵抗体 104,104a,104’a,104b,104’b
薄膜導体電極 106 共通電極 108 ビアホール 110 駆動部 112 隔壁層 112a,112b,212a,212b,212c,
312a,312b,412a,412b,512a,
5512b,612a,612b,712a,712
b,812a,812b 隔壁 114,114a,114b,214a,214b,2
14c,314,414,514,614,714,8
14 個別インク通路 115 共通インク通路 116,116a,116b,216a,216b,2
16c,316,416,516,616,716,8
16 インク吐出ノズル 117 内表面 118 プレート 120 実装フレーム 121 インク供給路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク液滴をインク吐出ノズルから記録媒
    体に吐出するインクジェットヘッドであって、 各インク吐出ノズルに対応して設けられ、インクの一部
    を沸騰させて気泡を発生させ、この気泡の膨張により、
    前記インク液滴を前記インク吐出ノズルから吐出させる
    薄膜抵抗体と前記薄膜抵抗体に通電するための薄膜導体
    電極とが基板面上に形成された第1の駆動素子と、 前記第1の駆動素子の近傍に形成され、前記第1の駆動
    素子に対応する前記インク吐出ノズルにおけるインクの
    メニスカスの位置を振動させる第2の駆動素子と、 前記インク吐出ノズルにおける前記インクのメニスカス
    の所望の位置で前記インク液滴を吐出させるように、前
    記第1の駆動素子に付与する駆動信号と前記第2の駆動
    素子に付与する駆動信号との少なくとも一方を制御する
    駆動信号制御手段とを有することを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  2. 【請求項2】前記駆動信号制御手段は、前記第1の駆動
    素子に付与する駆動信号と前記第2の駆動素子に付与す
    る駆動信号とのタイミング、強度および幅の少なくとも
    1つを制御することを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェットヘッド。
  3. 【請求項3】前記インク吐出ノズルは、前記基板面上に
    設けられた隔壁層の上層として設けられたプレートの前
    記薄膜抵抗体に対向する位置に穿孔され、 前記インク液滴は、前記インク吐出ノズルから前記イン
    クジェットヘッド基板面に対して略垂直方向に吐出され
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジ
    ェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記隔壁層によって前記インク吐出ノズル
    に連通するインク流路が前記基板面上に形成され、この
    インク流路の流路高さは15μm以下であるとともに、
    前記インク吐出ノズルのノズル長さは35μm以下であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】前記第2の駆動素子は、前記インクを加熱
    して一部を沸騰させて気泡を発生させることで、前記イ
    ンク吐出ノズルにおける前記メニスカスの位置を振動さ
    せる薄膜抵抗体とこの薄膜抵抗体に通電するための薄膜
    導体電極とを有することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】少なくとも前記第2の駆動素子は、さら
    に、前記第2の駆動素子の前記薄膜抵抗体の上層の前記
    インクと接する表面に、前記第2の駆動素子の前記薄膜
    抵抗体を保護するための保護膜あるいは前記第2の駆動
    素子の前記薄膜抵抗体の表面を自ら酸化して形成された
    自己酸化被膜を有することを特徴とする請求項5に記載
    のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】前記第1の駆動素子は、さらに、前記第1
    の駆動素子の前記薄膜抵抗体の上層のインクと接する表
    面にも、前記第1の駆動素子の前記薄膜抵抗体を保護す
    るための保護膜あるいは前記第1の駆動素子の前記薄膜
    抵抗体の表面を自ら酸化して形成された自己酸化被膜を
    有することを特徴とする請求項6に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  8. 【請求項8】前記第2の駆動素子が前記第1の駆動素子
    に近づく方向と直交する方向の、前記第2の駆動素子の
    前記薄膜抵抗体の横幅が、前記第1の駆動素子に近づく
    につれ、段階的にあるいは連続的に、増大あるいは減少
    することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の
    インクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】前記インク吐出ノズル、前記第1の駆動素
    子および前記第2の駆動素子は、それぞれ複数であり、 前記第1の駆動素子の各々が、前記インク吐出ノズルと
    一対一に対応するとともに、前記第2の駆動素子の各々
    が、前記第1の駆動素子と一対一に対応して形成された
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッド。
  10. 【請求項10】前記第1の駆動素子および前記第2の駆
    動素子は、一方向に一列に配置されたことを特徴とする
    請求項9に記載のインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】少なくとも前記インク吐出ノズルおよび
    前記第1の駆動素子は、それぞれ複数であり、 前記第1の駆動素子の各々が前記インク吐出ノズルと一
    対一に対応するとともに、少なくとも2つ以上の前記第
    1の駆動素子に対して1つの前記第2の駆動素子が形成
    されたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    のインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】前記第2の駆動素子は、前記第1の駆動
    素子が形成された同一の前記基板上に形成されることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のインクジ
    ェットヘッド。
  13. 【請求項13】前記第2の駆動素子は、他のインク吐出
    ノズルに対応して設けられた前記第1の駆動素子である
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のイ
    ンクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】前記インク吐出ノズルは、そのノズル内
    表面がノズル開口端に近づくにつれ、親水性から撥水性
    に段階的にあるいは連続的に変わることを特徴とする請
    求項1〜13のいずれかに記載のインクジェットヘッ
    ド。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドを用いたことを特徴とするインクジェ
    ットプリンタ。
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